JP7720139B2 - 手術支援システム、手術支援システムの制御装置および手術支援システムの制御方法 - Google Patents

手術支援システム、手術支援システムの制御装置および手術支援システムの制御方法

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Description

この発明は、手術支援システム、手術支援システムの制御装置および手術支援システムの制御方法に関し、特に、操作部が受け付けた操作に基づいて医療器具の動作を制御する手術支援システム、手術支援システムの制御装置および手術支援システムの制御方法に関する。
従来、アームと、アームの末端に接続されるツール(医療器具)と、入力ハンドル(操作部)とを備えるロボット外科用システムが知られている。例えば、上記特許文献1に記載のロボット外科用システムでは、操作部が受け付けた操作量に基づいて医療器具の移動を制御している。医療器具は、外科部位である患者の体の内部において移動する。
特表2018-505739号公報
しかしながら、従来、アームの関節に含まれるモータなどの部品の保護や、アームの振動の抑制に関して改善の余地がある。例えば、入力ハンドルが受け付けた操作量が大きい場合、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなる。この場合、アームの関節に設けられるモータが過度に高速に回転してモータを構成する部品が破損するおそれがある。また、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因して、アームが振動するおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、アームの関節を構成する部品を保護するとともに、アームの振動を抑制することが可能な手術支援システム、手術支援システムの制御装置および手術支援システムの制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による手術支援システムは、手術支援システムであって、先端側に医療器具が取り付けられ複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、受け付けられた操作に基づいて、医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、速度指令値および加速度指令値に基づいて医療器具の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、制限前の速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、制限前の加速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する。
この発明の第1の局面による手術支援システムでは、上記のように、制御部は、速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する。これにより、操作部が受け付けた操作量が比較的大きい場合でも、速度指令値および加速度指令値の両方が制限されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制される。このため、アームの関節部に設けられるモータが過度に高速に回転するのが抑制されるので、アームの関節部を構成するモータなどの部品を保護することができる。また、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因するアームの振動を抑制することができる。これらの結果、アームの関節部を構成する部品を保護するとともに、アームの振動を抑制することができる。
この発明の第2の局面による手術支援システムの制御装置は、先端側に医療器具が取り付けられる複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、を備える手術支援システムの制御装置であって、受け付けられた操作に基づいて、医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、速度指令値および加速度指令値に基づいて医療器具の動作を制御する制御部を備え、制御部は、制限前の速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、制限前の加速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する。
この発明の第2の局面による手術支援システムの制御装置では、上記のように、制御部は、速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する。これにより、操作部が受け付けた操作量が比較的大きい場合でも、速度指令値および加速度指令値の両方が制限されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制される。このため、アームの関節部に設けられるモータが過度に高速に回転するのが抑制されるので、アームの関節部を構成するモータなどの部品を保護することができる。また、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因するアームの振動を抑制することができる。これらの結果、アームの関節部を構成する部品を保護するとともに、アームの振動を抑制することが可能な手術支援システムの制御装置を提供することができる。
この発明の第3の局面による手術支援システムの制御方法は、先端側に医療器具が取り付けられ複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、制御部と、を備える手術支援システムの制御方法であって、操作部が、医療器具に対する操作を受け付けるステップと、制御部が、受け付けられた操作に基づいて、医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、速度指令値および加速度指令値に基づいて医療器具の動作を制御するステップと、を備え、制御部が、速度指令値および加速度指令値に基づいて医療器具の動作を制御するステップは、制御部が、制限前の速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の速度指令値を速度制限値の範囲内に制限するステップと、制御部が、制限前の加速度指令値を複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限するステップと、を含む。
この発明の第3の局面による手術支援システムの制御方法では、上記のように、速度指令値および加速度指令値に基づいて医療器具の動作を制御するステップは、速度指令値を速度制限値の範囲内に制限するステップと、加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限するステップとを含む。これにより、操作部が受け付けた操作量が比較的大きい場合でも、速度指令値および加速度指令値の両方が制限されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制される。このため、アームの関節部に設けられるモータが過度に高速に回転するのが抑制されるので、アームの関節部を構成するモータなどの部品を保護することができる。また、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制されるので、アームの単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因するアームの振動を抑制することができる。これらの結果、アームの関節部を構成する部品を保護するとともに、アームの振動を抑制することが可能な手術支援システムの制御方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、アームの関節部を構成する部品を保護するとともに、アームの振動を抑制することができる。
本発明の一実施形態による外科手術システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態による医療用マニピュレータの構成を示す図である。 本発明の一実施形態による医療用マニピュレータのアームの構成を示す図である。 鉗子を示す図である。 本発明の一実施形態による医療用マニピュレータの操作部の構成を示す斜視図である。 内視鏡を示す図である。 ピボット位置教示器具を示す図である。 アームの並進移動を説明するための図である。 アームの回転移動を説明するための図である。 本発明の一実施形態による医療用マニピュレータの制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による制御部の構成を示すブロック図である。 比較例による制限された速度指令値(または加速度指令値)のイメージ図である。 本発明の一実施形態による制限された速度指令値(または加速度指令値)のイメージ図である。 本発明の一実施形態によるフィードフォワード制御のゲインを説明するための図である。 医療器具の目標値と現在値とを示す図(1)である。 医療器具の目標値と現在値とを示す図(2)である。 本発明の一実施形態による外科手術システムの制御方法を説明するためのフロー図である。
以下、本発明を具体化した本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図16を参照して、本実施形態による外科手術システム100の構成について説明する。外科手術システム100は、患者P側装置である医療用マニピュレータ1と、医療用マニピュレータ1を操作するための操作者側装置である遠隔操作装置2とを備えている。医療用マニピュレータ1は医療用台車3を備えており、移動可能に構成されている。遠隔操作装置2は、医療用マニピュレータ1から離間した位置に配置されており、医療用マニピュレータ1は、遠隔操作装置2により遠隔操作されるように構成されている。術者は、医療用マニピュレータ1に所望の動作を行わせるための指令を遠隔操作装置2に入力する。遠隔操作装置2は、入力された指令を医療用マニピュレータ1に送信する。医療用マニピュレータ1は、受信した指令に基づいて動作する。また、医療用マニピュレータ1は、滅菌された滅菌野である手術室内に配置されている。なお、外科手術システム100は、特許請求の範囲の「手術支援システム」の一例である。
遠隔操作装置2は、たとえば、手術室の中または手術室の外に配置されている。遠隔操作装置2は、操作用マニピュレータアーム21と、操作ペダル22と、タッチパネル23と、モニタ24と、支持アーム25と、支持バー26とを含む。操作用マニピュレータアーム21は、術者が指令を入力するための操作用のハンドルを構成する。操作用マニピュレータアーム21は、医療器具4に対する操作量を受け付ける。モニタ24は、内視鏡により撮影された画像を表示するスコープ型表示装置である。支持アーム25は、モニタ24の高さを術者の顔の高さに合わせるようにモニタ24を支持する。タッチパネル23は、支持バー26に配置されている。モニタ24近傍に設けられた図示しないセンサにより術者の頭部を検知することにより医療用マニピュレータ1は遠隔操作装置2による操作が可能になる。術者は、モニタ24により患部を視認しながら、操作用マニピュレータアーム21および操作ペダル22を操作する。これにより、遠隔操作装置2に指令が入力される。遠隔操作装置2に入力された指令は、医療用マニピュレータ1に送信される。なお、操作用マニピュレータアーム21は、特許請求の範囲の「操作部」の一例である。
医療用台車3には、医療用マニピュレータ1の動作を制御する制御部31と、医療用マニピュレータ1の動作を制御するためのプログラムなどが記憶される記憶部32とが設けられている。そして、遠隔操作装置2に入力された指令に基づいて、医療用台車3の制御部31は、医療用マニピュレータ1の動作を制御する。なお、制御部31は、特許請求の範囲の「手術支援システムの制御装置」の一例である。
また、医療用台車3には、入力装置33が設けられている。入力装置33は、主に施術前に手術の準備を行うために、ポジショナ40、アームベース50、および、複数のアーム60の移動や姿勢の変更の操作を受け付けるように構成されている。
図1および図2に示す医療用マニピュレータ1は、手術室内に配置されている。医療用マニピュレータ1は、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50と、複数のアーム60とを備えている。アームベース50は、ポジショナ40の先端に取り付けられている。アームベース50は、比較的長い棒形状(長尺形状)を有する。また、複数のアーム60は、各々のアーム60の根元部が、アームベース50に取り付けられている。複数のアーム60は、折り畳まれた姿勢(収納姿勢)をとることが可能に構成されている。アームベース50と、複数のアーム60とは、図示しない滅菌ドレープにより覆われて使用される。
ポジショナ40は、たとえば、7軸多関節ロボットにより構成されている。また、ポジショナ40は、医療用台車3上に配置されている。ポジショナ40は、アームベース50を移動させる。具体的には、ポジショナ40は、アームベース50の位置を3次元に移動させるように構成されている。
また、ポジショナ40は、ベース部41と、ベース部41に連結された複数のリンク部42とを含む。複数のリンク部42同士は、関節部43により連結されている。
図1に示すように、複数のアーム60の各々の先端には、医療器具4が取り付けられている。医療器具4は、たとえば、取り換え可能なインストゥルメント、内視鏡6(図6参照)などを含む。
図3に示すように、インストゥルメントには、アーム60のホルダ71に設けられたサーボモータM2によって駆動される被駆動ユニット4aが設けられている。また、インストゥルメントの先端には、鉗子4bが設けられている。なお、鉗子4bは、特許請求の範囲の「エンドエフェクタ」の一例である。
また、図4に示すように、インストゥルメントは、鉗子4bを第1軸A1について回転可能に支持する第1支持体4eと、第1支持体4eを第2軸A2について回転可能に支持する第2支持体4fと、第2支持体4fに接続されるシャフト4cとを含む。被駆動ユニット4aと、シャフト4cと、第2支持体4fと、第1支持体4eと、鉗子4bとは、Z方向に沿って配置されている。
第1支持体4eには、第1軸A1の回転軸線R1周りに回転するように鉗子4bが取り付けられている。また、第2支持体4fは、第1支持体4eを第2軸A2について回転可能に支持している。つまり、第2支持体4fには、第2軸A2の回転軸線R2周りに回転するように第1支持体4eが取り付けられている。また、第1支持体4eの先端側(Z1方向側)の部分は、U字形状を有している。第1支持体4eのU字形状の先端側の部分の回転軸線R1方向における中央部にツールセンタポイント(TCP1、クレビス)が設定されている。
また、図6に示すように、内視鏡6のTCP2は、内視鏡6の先端に設定されている。
次に、アーム60の構成について詳細に説明する。
図3に示すように、アーム60は、アーム部61(ベース部62、リンク部63、関節部64)と、アーム部61の先端に設けられる並進移動機構部70とを含む。アーム60は、アーム60の根元側(アームベース50)に対して先端側を3次元に移動させるように構成されている。なお、複数のアーム60は、互いに同様の構成を有する。
並進移動機構部70は、アーム部61の先端側に設けられるとともに医療器具4が取り付けられている。また、並進移動機構部70は、医療器具4を患者Pに挿入する方向に並進移動させる。また、並進移動機構部70は、医療器具4をアーム部61に対して相対的に並進移動させるように構成されている。具体的には、並進移動機構部70には、医療器具4を保持するホルダ71が設けられている。ホルダ71には、サーボモータM2(図10参照)が収容されている。サーボモータM2は、医療器具4の被駆動ユニット4aに設けられた回転体を回転させるように構成されている。被駆動ユニット4aの回転体が回転されることにより、鉗子4bが動作される。
アーム部61は、7軸多関節ロボットアームから構成されている。また、アーム部61は、アーム部61をアームベース50に取り付けるためのベース部62と、ベース部62に連結された複数のリンク部63とを含む。複数のリンク部63同士は、関節部64により連結されている。
並進移動機構部70は、ホルダ71をZ方向に沿って並進移動させることにより、ホルダ71に取り付けられた医療器具4をZ方向(シャフト4cが延びる方向)に沿って並進移動させるように構成されている。具体的には、並進移動機構部70は、アーム部61の先端に接続される基端側リンク部72と、先端側リンク部73と、基端側リンク部72と先端側リンク部73との間に設けられる連結リンク部74とを含む。また、ホルダ71は、先端側リンク部73に設けられている。
そして、並進移動機構部70の連結リンク部74は、基端側リンク部72に対して、先端側リンク部73を、Z方向に沿って相対的に移動させる倍速機構として構成されている。また、基端側リンク部72に対して先端側リンク部73がZ方向に沿って相対的に移動されることにより、ホルダ71に設けられた医療器具4が、Z方向に沿って並進移動するように構成されている。また、アーム部61の先端は、基端側リンク部72を、Z方向に直交するX方向を軸として回動させるように基端側リンク部72に接続されている。
また、図5に示すように、医療用マニピュレータ1は、アーム60に取り付けられ、アーム60を操作する操作部80を備えている。操作部80は、イネーブルスイッチ81と、ジョイスティック82とスイッチ部83とを含む。イネーブルスイッチ81は、ジョイスティック82およびスイッチ部83によるアーム60の移動を許可または不許可とする。また、イネーブルスイッチ81は、操作者(看護師、助手など)が操作部80を把持して押下されることによりアーム60による医療器具4の移動を許可する状態となる。
また、スイッチ部83は、医療器具4の長手方向に沿った医療器具4を患者Pに挿入する方向側に医療器具4を移動させるスイッチ部83aと、医療器具4を患者Pに挿入する方向と反対側に医療器具4を移動させるスイッチ部83bとを含む。スイッチ部83aとスイッチ部83bとは、共に、押しボタンスイッチから構成されている。
また、図5に示すように、操作部80は、アーム60に取り付けられた医療器具4の移動の支点(図9参照)となるピボット位置PPを教示するピボットボタン85を含む。ピボットボタン85は、操作部80の面80bに、イネーブルスイッチ81に隣り合うように設けられている。そして、内視鏡6(図6参照)またはピボット位置教示器具7(図7)の先端が、患者Pの体表面Sに挿入されたトロカールTの挿入位置に対応する位置まで移動された状態で、ピボットボタン85が押下されることによりピボット位置PPが教示され、記憶部32に記憶される。なお、ピボット位置PPの教示において、ピボット位置PPは、1つの点(座標)として設定され、ピボット位置PPの教示は、医療器具4の方向を設定するものではない。
また、図1に示すように、複数のアーム60のうちの一つのアーム60(たとえば、アーム60b)には内視鏡6が取り付けられ、残りのアーム60(たとえば、アーム60a、60cおよび60d)には、内視鏡6以外の医療器具4が取り付けられる。具体的には、手術において、4つのアーム60のうちの1つのアーム60に内視鏡6が取り付けられ、3つのアーム60に内視鏡6以外の医療器具4(鉗子4bなど)が取り付けられる。そして、内視鏡6が取り付けられているアーム60に対して、内視鏡6が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。また、内視鏡6以外の医療器具4が取り付けられるアーム60に対して、ピボット位置教示器具7が取り付けられた状態でピボット位置PPが教示される。なお、内視鏡6は、互いに隣り合うように配置されている4つのアーム60のうちの、中央に配置される2つのアーム60(アーム60bおよび60c)のうちのいずれかに取り付けられる。すなわち、ピボット位置PPは、複数のアーム60毎に個別に設定される。
また、図5に示すように、操作部80の面80bには、アーム60の位置を最適化するためのアジャストメントボタン86が設けられている。内視鏡6が取り付けられたアーム60に対するピボット位置PPの教示後、アジャストメントボタン86が押下されることにより、他のアーム60(アームベース50)の位置が最適化される。
また、図5に示すように、操作部80は、アーム60に取り付けられた医療器具4を並進移動(図8参照)させるモードと、回転移動(図9参照)させるモードとを切り替えるモード切替ボタン84を含む。また、モード切替ボタン84の近傍には、モードインジケータ84aが設けられている。モードインジケータ84aは、切り替えられたモードを表示する。具体的には、モードインジケータ84aが点灯(回転移動モード)または消灯(並進移動モード)されることにより、現在のモード(並進移動モードまたは回転移動モード)が表示される。
また、モードインジケータ84aは、ピボット位置PPが教示されたことを表示するピボット位置インジケータを兼ねている。
図8に示すように、アーム60を並進移動させるモードでは、医療器具4の先端4dが、X-Y平面上において移動するように、アーム60が移動される。また、図9に示すように、アーム60を回転移動させるモードでは、ピボット位置PPが教示されていない時は、鉗子4bを中心に回転移動し、ピボット位置PPが教示されている時は、ピボット位置PPを支点として医療器具4が回転移動するように、アーム60が移動される。なお、医療器具4のシャフト4cがトロカールTに挿入された状態で、医療器具4が回転移動される。
また、図10に示すように、アーム60には、アーム部61の複数の関節部64に対応するように、複数のサーボモータM1と、エンコーダE1と、減速機(図示せず)とが設けられている。エンコーダE1は、サーボモータM1の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM1の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
また、図10に示すように、並進移動機構部70には、医療器具4の被駆動ユニット4aに設けられた回転体を回転させるためのサーボモータM2と、医療器具4を並進移動させるためのサーボモータM3と、エンコーダE2およびエンコーダE3と、減速機(図示せず)とが設けられている。エンコーダE2およびエンコーダE3は、それぞれ、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM2およびサーボモータM3の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
また、ポジショナ40には、ポジショナ40の複数の関節部43に対応するように、複数のサーボモータM4と、エンコーダE4と、減速機(図示せず)とが設けられている。エンコーダE4は、サーボモータM4の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM4の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
また、医療用台車3には、医療用台車3の複数の前輪(図示せず)の各々を駆動するサーボモータM5と、エンコーダE5と、減速機(図示せず)とが設けられている。エンコーダE5は、サーボモータM5の回転角を検出するように構成されている。減速機は、サーボモータM5の回転を減速させてトルクを増大させるように構成されている。
医療用台車3の制御部31は、指令に基づいて複数のアーム60の移動を制御するアーム制御部31aと、指令に基づいてポジショナ40の移動および医療用台車3の前輪(図示せず)の駆動を制御するポジショナ制御部31bとを含む。アーム制御部31aには、アーム60を駆動するためのサーボモータM1を制御するためのサーボ制御部C1が電気的に接続されている。また、サーボ制御部C1には、サーボモータM1の回転角を検出するためのエンコーダE1が電気的に接続されている。
また、アーム制御部31aには、医療器具4を駆動するためのサーボモータM2を制御するためのサーボ制御部C2が電気的に接続されている。また、サーボ制御部C2には、サーボモータM2の回転角を検出するためのエンコーダE2が電気的に接続されている。また、アーム制御部31aには、並進移動機構部70を並進移動するためのサーボモータM3を制御するためのサーボ制御部C3が電気的に接続されている。また、サーボ制御部C3には、サーボモータM3の回転角を検出するためのエンコーダE3が電気的に接続されている。
そして、遠隔操作装置2に入力された動作指令が、アーム制御部31aに入力される。アーム制御部31aは、入力された動作指令と、エンコーダE1(E2、E3)により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、位置指令をサーボ制御部C1(C2、C2)に出力する。サーボ制御部C1(C2、C3)は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1(E2、E3)により検出された回転角とに基づいて、トルク指令を生成するとともに、トルク指令をサーボモータM1(M2、M3)に出力する。これにより、遠隔操作装置2に入力された動作指令に沿うように、アーム60が移動される。
具体的には、本実施形態では、図11に示すように、制御部31は、遠隔操作装置2の操作用マニピュレータアーム21に受け付けられた操作(入力位置指令値x)に基づいて、医療器具4を動作させる際の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を算出し、速度指令値qr1および加速度指令値qr2に基づいて医療器具4の動作を制御する。そして、制御部31は、速度指令値qr1(後述する補正指令値dq’が0でない場合は、補正指令値dq’が加算された速度指令値qr3)を速度制限値limの範囲内に制限し、加速度指令値qr2(後述する(qlim1-q)が0でない場合には、qr2+(qlim1-q)×Kvp)を加速度制限値limの範囲内に制限する。
詳細には、制御部31は、遠隔操作装置2の操作用マニピュレータアーム21が受け付けた操作(入力位置指令値x)に対して、逆運動学による変換(逆変換)を行うことにより、動作指令値qを算出するとともに、動作指令値qを微分することにより速度指令値qr1を算出する。そして、制御部31は、速度指令値qr1(具体的には、補正指令値dq’が加算された速度指令値qr3)を速度制限値limの範囲内に制限する。なお、速度制限値limは、たとえば、サーボモータM1の仕様によって予め定められている。
さらに制御部31は、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1を微分することにより、加速度指令値qr2を算出する。また、制御部31は、後述する速度指令値qをフィードバックして、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1から減算する。また、制御部31は、減算した値(qlim1-q)にゲインKvpを乗算し、乗算後の値((qlim1-q)×Kvp)を、加速度指令値qr2に加算する。そして、制御部31は、加算後の値(qr2+(qlim1-q)×Kvp)を、加速度制限値limの範囲内に制限する。
そして、制御部31は、加速度制限値limの範囲内に制限された加速度指令値qlim2を積分して、速度指令値qを算出する。さらに、制御部31は、速度指令値qを積分して、動作指令値qを算出する。
なお、上記の制御部31の制御は、アーム60の軸毎に行われる。
また、本実施形態では、制御部31は、速度指令値qr1および加速度指令値qr2を、複数の関節部64の軸毎に算出する。そして、制御部31は、複数の関節部64の軸のうち、最も制限される量の大きい軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2に基づいて、他の軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限する。
具体的には、本実施形態では、制御部31は、複数の関節部64の軸毎に算出された速度指令値qr1のうち、速度制限値limに対して速度超過率が最も大きい軸の速度超過率により、他の軸の速度指令値qr1を除算して、他の軸の速度指令値qr1を制限する。詳細には、下記の数式1に基づいて、最大の速度超過率αを算出する。
ここで、qr1iは、制限される前の軸毎の速度指令値qr1を表している。なお、アーム60の軸の数は、アーム部61の軸と並進移動機構部70の軸(直動軸および鉗子軸)とを含めて12である。この場合、iは、1~12のいずれかの値である。また、lim1iは、軸毎の速度制限値である。また、速度超過率αは、1以上の値となる。軸毎の速度指令値qr1iのいずれもが速度制限値lim1iを超えていない場合、速度超過率αは、1となる。なお、アーム部61の軸および並進移動機構部70の直動軸のみを考慮して、上記のiを8としてもよい。
そして、下記の数式2によって、制限された速度指令値qlim1iを算出する。
また、本実施形態では、複数の関節部64の軸毎に算出された加速度指令値qr2のうち、加速度制限値limに対して加速度超過率が最も大きい軸の加速度超過率により、他の軸の加速度指令値qr2を除算して、他の軸の加速度指令値qr2を制限する。詳細には、下記の数式3に基づいて、最大の加速度超過率αを算出する。
ここで、qr2iは、制限される前の軸毎の加速度指令値qr2を表している。また、lim2iは、軸毎の加速度制限値である。また、加速度超過率αは、1以上の値となる。軸毎の加速度指令値qr2iのいずれもが加速度制限値lim2iを超えていない場合、加速度超過率αは、1となる。
そして、下記の数式4によって、制限された加速度指令値qlim2iを算出する。
次に、図12および図13を参照して、速度指令値qr1の制限のイメージについて説明する。なお、加速度指令値qr2の制限のイメージも同様である。
図12は、比較例による速度指令値qr1の制限を示すイメージ図であり、一例として、アーム部61の2つの軸(J1軸およびJ2軸)の速度指令値の制限のイメージを示している。具体的には、図12は、J1軸の制限される前の速度指令値qr11(細い点線)と、J1軸の制限された後の速度指令値qlim11(細い実線)と、J2軸の制限される前の速度指令値qr12(太い点線)と、J2軸の制限された後の速度指令値qlim12(太い実線)とを表している。また、J1軸の速度制限値を、lim11とし、J2軸の速度制限値を、lim12としている。図12に示すように、J1軸の速度指令値qr11が、速度制限値lim11の範囲内(-lim11以上lim11以下)となるように制限されている。また、J2軸の速度指令値qr12が、速度制限値lim12の範囲内(-lim12以上lim12以下)となるように制限されている。このように、各軸において速度指令値qr11およびqr12を個別に制限すると、制限後の速度指令値qlim11と速度指令値qlim12とは、制限前の速度指令値qr11と制限前の速度指令値qr12との間の一定の関係が崩れてしまう。
たとえば、制限前の速度指令値qr11および速度指令値qr12が、各々、10および8という値であるとする。速度制限値lim11および速度制限値lim12が、2であるとすると、制限後の速度指令値qlim11および速度指令値qlim12は、共に、2となる。すなわち、制限前の速度指令値qr11と速度指令値qr12との比が、10:8であるのに対して、制限後の速度指令値qlim11と速度指令値qlim12との比は、2:2となる。このため、ピボット位置PPがずれてしまうという不都合がある。
図13は、本実施形態による速度指令値qr1の制限を示すイメージ図である。図13では、上記の数式1および数式2に基づいて、J1軸の速度指令値qr11およびJ2軸の速度指令値qr12が制限されている。たとえば、期間t1においては、J1軸の速度指令値qr11の速度超過率が大きくなり、J1軸の速度超過率により、J2軸の速度指令値qr12が除算されることにより制限されている。これにより、制限後の速度指令値qlim12が、図12に示すような一定値ではなく、徐々に低下するように滑らかに変化する。たとえば、期間t2においては、J2軸の速度指令値qr12の速度超過率が大きくなり、J2軸の速度超過率により、J1軸の速度指令値qr11が除算されることにより制限されている。これにより、制限後の速度指令値qlim11が、図12に示すような一定値ではなく、徐々に低下するように滑らかに変化する。このように、上記の数式1および数式2に基づいて、各軸において速度指令値qr11およびqr12を制限すると、制限前の速度指令値qr11と速度指令値qr12との間の一定の関係が維持される。
たとえば、制限前の速度指令値qr11および速度指令値qr12が、各々、10および8という値であるとする。速度制限値lim11および速度制限値lim12が2であるとすると、J1軸の速度超過率が5(=10/2)であり、J1軸の速度超過率が4(=8/2)であり、上記の数式1に基づいて、αは、5となる。そして、上記の数式に2に基づいて、制限後の速度指令値qlim11と制限後の速度指令値qlim12との比は、2:8/5となり、制限前の比(10:8)が維持される。これにより、ピボット位置PPのずれが抑制される。
また、本実施形態では、図11に示すように、制御部31は、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1および加速度制限値limの範囲内に制限された加速度指令値qlim2に基づく動作指令値qを算出する。そして、制御部31は、算出した動作指令値qに基づいて、医療器具4の回転移動の支点となるピボット位置PPのずれを補正する補正指令値dq’を算出する。
具体的には、本実施形態では、操作用マニピュレータアーム21は、医療器具4に対する入力位置指令値xを受け付ける。制御部31は、算出された動作指令値qをフィードバックする。そして、制御部31は、フィードバックされた動作指令値qに対して順運動学による変換(順変換)を行って、順運動学変換後指令値xを算出する。また、制御部31は、入力位置指令値xおよび順運動学変換後指令値xを用いて計算したx’に対して逆運動学による変換(逆変換)を行うことにより、逆運動学変換後指令値q’を算出する。そして、制御部31は、動作指令値qおよび逆運動学変換後指令値q’に基づいて、ピボット位置PPのずれを補正する補正指令値dq’を算出する。
詳細には、制御部31は、下記の数式5に基づいて、逆運動学変換後指令値q’を算出する。
ここで、xは、鉗子4b先端の現在の位置である。βはゲインである。f-1は、逆運動学による変換を意味する。
そして、制御部31は、逆運動学変換後指令値q’から動作指令値qを減算する。また、減算後の値にゲインKを乗算することにより、ピボット位置PPのずれを補正する補正指令値dq’を算出する。
そして、本実施形態では、制御部31は、補正指令値dq’を、速度制限値limの範囲内に制限する前の速度指令値qr1に加算する。
また、本実施形態では、制御部31は、算出した速度指令値qr1に対してフィードフォワード制御のゲインKを乗算する。そして、制御部31は、医療器具4の移動の目標となる位置の値である目標値と、医療器具4の現在位置の値である現在値との差(距離L)に基づいて、速度指令値qr1に対するフィードフォワード制御の寄与に対してフィードバック制御の寄与を大きくするように、フィードフォワード制御のゲインKを設定する。なお、目標値と現在値との間の距離Lは、たとえば、医療器具4の根元側(アーム部61の先端側)の目標となる位置の値と現在の位置の値との間の距離Lである。なお、距離Lとして、目標となる軸値と現在の軸値との距離を適用してもよい。
具体的には、本実施形態では、図14に示すように、ゲインKは、目標値と現在値との差(距離L、図15参照)が大きくなるにしたがって線形的に小さくなる。たとえば、目標値と現在値との差(距離L)が、L1未満の場合は、ゲインKは、1とされる。また、距離Lが、L2を超える場合、ゲインKは、K(1よりも小さい値)とされる。また、距離Lが、L1以上L2以下の場合、ゲインKは、距離Lに応じて、Kと1との間で線形補間される。
ここで、図16に示すように、医療器具4の目標となる位置の値である目標値(t)から、フィードフォワード制御による目標値(t+1)までの移動において、ピボット位置PPのずれは発生しない。なお、tおよびt+1は、時間を表す。一方、速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限することにより、入力位置指令値x対してxの遅れが発生する。このため、現在の位置(現在値(t))において、フィードフォワード制御により各軸を同じ量ずつ動作させると、ピボット位置PPのずれが発生する。そこで、距離Lの大きさに応じてフィードフォワード制御のゲインKを小さくし、フィードフォワード制御の寄与を小さくすることにより、ピボット位置PPのずれが抑制される。
また、図10に示すように、制御部31(アーム制御部31a)は、操作部80のジョイスティック82からの入力信号に基づいてアーム60を操作するように構成されている。具体的には、アーム制御部31aは、ジョイスティック82から入力された入力信号(動作指令)と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、位置指令をサーボ制御部C1に出力する。サーボ制御部C1は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1により検出された回転角とに基づいて、トルク指令を生成するとともに、トルク指令をサーボモータM1に出力する。これにより、ジョイスティック82に入力された動作指令に沿うように、アーム60が移動される。
制御部31(アーム制御部31a)は、操作部80のスイッチ部83からの入力信号に基づいてアーム60を操作するように構成されている。具体的には、アーム制御部31aは、スイッチ部83から入力された入力信号(動作指令)と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、位置指令をサーボ制御部C1またはC3に出力する。サーボ制御部C1またはC3は、アーム制御部31aから入力された位置指令と、エンコーダE1またはE3により検出された回転角とに基づいて、トルク指令を生成するとともに、トルク指令をサーボモータM1またはM3に出力する。これにより、スイッチ部83に入力された動作指令に沿うように、アーム60が移動される。
また、図10に示すように、ポジショナ制御部31bには、ポジショナ40を移動するサーボモータM4を制御するためのサーボ制御部C4が電気的に接続されている。また、サーボ制御部C4には、サーボモータM4の回転角を検出するためのエンコーダE4が電気的に接続されている。また、ポジショナ制御部31bには、医療用台車3の前輪(図示せず)を駆動するサーボモータM5を制御するためのサーボ制御部C5が電気的に接続されている。また、サーボ制御部C5には、サーボモータM5の回転角を検出するためのエンコーダE5が電気的に接続されている。
また、入力装置33から準備位置の設定などに関する動作指令が、ポジショナ制御部31bに入力される。ポジショナ制御部31bは、入力装置33から入力された動作指令と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて位置指令を生成するとともに、位置指令をサーボ制御部C4に出力する。サーボ制御部C4は、ポジショナ制御部31bから入力された位置指令と、エンコーダE4により検出された回転角とに基づいて、トルク指令を生成するとともに、トルク指令をサーボモータM4に出力する。これにより、入力装置33に入力された動作指令に沿うように、ポジショナ40が移動される。同様に、入力装置33からの動作指令に基づいて、ポジショナ制御部31bは、医療用台車3を移動させる。
(外科手術システムの制御方法)
次に、図17を参照して、外科手術システム100の制御方法について説明する。
まず、ステップS1において、制御部31は、医療器具4に対する操作を受け付ける。
次に、ステップS2において、制御部31は、受け付けた操作に基づいて、医療器具4を動作させる際の速度指令値qr1を算出する。
次に、ステップS3において、制御部31は、算出した速度指令値qr1に対してフィードフォワード制御のゲインKを乗算する。
次に、ステップS4において、制御部31は、フィードフォワード制御のゲインKが乗算された速度指令値qr1を速度制限値limの範囲内に制限する。
次に、ステップS5において、制御部31は、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1を微分することにより加速度指令値qr2を算出するとともに、加速度指令値qr2を加速度制限値limの範囲内に制限する。
次に、ステップS6において、制御部31は、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1と加速度制限値limの範囲内に制限された加速度指令値qlim2に基づく動作指令値qを算出するとともに、動作指令値qに基づいて医療器具4の動作を制御する。
次に、ステップS7において、制御部31は、算出した動作指令値qをフィードバックする。そして、制御部31は、フィードバックした動作指令値qと、入力位置指令値xとに基づいて、ピボット位置PPのずれを補正する補正指令値dq’を算出する。制御部31は、算出された補正指令値dq’を、速度制限値limの範囲内に制限される前の速度指令値qr1に加算する。
上記のステップS1~S7の動作は、アーム60の動作中、常に行われるとともに、複数のアーム60毎に行なわれる。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(手術支援ロボット、医療用マニピュレータの効果)
本実施形態では、上記のように、制御部31は、速度指令値qr1を速度制限値limの範囲内に制限し、加速度指令値qr2を加速度制限値limの範囲内に制限する。これにより、操作用マニピュレータアーム21が受け付けた操作量が比較的大きい場合でも、速度指令値qr1および加速度指令値qr2の両方が制限されるので、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制される。このため、アーム60の関節部64に設けられるサーボモータM1が過度に高速に回転するのが抑制されるので、アーム60の関節部64を構成するサーボモータM1などの部品を保護することができる。また、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制されるので、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因するアーム60の振動を抑制することができる。これらの結果、アーム60の関節部64を構成する部品を保護するとともに、アーム60の振動を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、アーム60は、複数の関節部64を有し、制御部31は、速度指令値qr1および加速度指令値qr2を、複数の関節部64の軸毎に算出し、複数の関節部64の軸のうち、速度指令値qr1および加速度指令値qr2の制限される量が最も大きい軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2の制限率に基づいて、他の軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限する。ここで、外科手術システム100では、医療器具4の回転移動の支点となるピボット位置PPが設定されており、軸毎の速度指令値qr1および加速度指令値qr2は、ピボット位置PPをずらさないように設定される。つまり、軸毎の速度指令値qr1同士が一定の関係を維持し、軸毎の加速度指令値qr2同士が一定の関係を維持する。しかしながら、複数の関節部64の軸毎に速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限した場合、軸毎の速度指令値qr1同士の一定の関係、および、軸毎の加速度指令値qr2の一定の関係が崩れてしまう。そこで、上記のように、制限される量が最も大きい軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2の制限率に基づいて、他の軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限することによって、軸毎の速度指令値qr1同士の一定の関係、および、軸毎の加速度指令値qr2の一定の関係が崩れるのが抑制されるので、アーム60の関節部64を構成する部品の保護およびアーム60の振動の抑制を図りながら、ピボット位置PPがずれるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部31は、複数の関節部64の軸毎に算出された速度指令値qr1のうち、速度制限値limに対して速度超過率αが最も大きい軸の速度超過率αにより、他の軸の速度指令値qr1を除算して、他の軸の軸毎の速度指令値qr1を制限し、複数の関節部64の軸毎に算出された加速度指令値qr2のうち、加速度制限値limに対して加速度超過率αが最も大きい軸の加速度超過率αにより、他の軸の加速度指令値qr2を除算して、他の軸の加速度指令値qr2を制限する。これにより、速度超過率αが最も大きい軸の速度超過率αにより、他の軸の速度指令値qr1が除算されるので、軸毎の速度指令値qr1同士の一定の関係を維持しながら、軸毎の速度指令値qr1を制限することができる。また、加速度制限値limに対して加速度超過率αが最も大きい軸の加速度超過率αにより、他の軸の加速度指令値qr2が除算されるので、軸毎の加速度指令値qr2同士の一定の関係を維持しながら、軸毎の加速度指令値qr2を制限することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部31は、速度制限値limの範囲内に制限された速度指令値qlim1および加速度制限値limの範囲内に制限された加速度指令値qlim2に基づく動作指令値qを算出し、算出した動作指令値qに基づいて、医療器具4の回転移動の支点となるピボット位置PPのずれを補正する補正指令値dq’を算出する。これにより、速度指令値qr1および加速度指令値qr2が制限されたことに起因して、ピボット位置PPがずれた場合でも、各軸単位での補正指令値dq’により動作指令値qが補正されることにより、各軸単位でピボット位置PPのずれを補正することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部31は、補正指令値dq’を、速度制限値limの範囲内に制限する前の速度指令値qr1に加算する。これにより、ピボット位置PPのずれを考慮した状態で、速度指令値qr1を制限することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部31は、算出した動作指令値qをフィードバックし、フィードバックされた動作指令値q(具体的には、動作指令値qに基づくxr’)に対して逆運動学による変換を行うことにより、逆運動学変換後指令値q’を算出し、逆運動学変換後指令値q’に基づいて、補正指令値dq’を算出する。これにより、速度指令値qr1および加速度指令値qr2が制限されたことに起因して、医療器具4の位置が目標となる位置からずれた場合でも、算出した動作指令値qをフィードバックすることにより、医療器具4の位置ずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、操作用マニピュレータアーム21は、医療器具4に対する入力位置指令値xを受け付け、制御部31は、算出した動作指令値qをフィードバックし、フィードバックされた動作指令値qに対して順運動学による変換を行って、順運動学変換後指令値xを算出し、入力位置指令値xおよび順運動学変換後指令値xに対して逆運動学による変換を行うことにより、逆運動学変換後指令値q’を算出し、動作指令値qおよび逆運動学変換後指令値q’に基づいて、補正指令値dq’を算出する。これにより、アーム60の関節部64の変位を表す動作指令値qが、順運動学による変換により、アーム60(医療器具4)の位置に変換されるので、アーム60の位置に対応する入力位置指令値xと、アーム60の位置に変換された動作指令値qとに基づいて、入力位置指令値xと動作指令値qとの差異に基づくフィードバック制御を行うことができる。また、動作指令値qと逆運動学変換後指令値q’との両方に基づいて、補正指令値dq’を算出することにより、ピボット位置PPのずれをより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部31は、算出した速度指令値qr1に対してフィードフォワード制御のゲインKを乗算し、医療器具4の移動の目標となる位置の値である目標値と、医療器具4の現在位置の値である現在値との差(距離L)に基づいて、速度指令値qr1に対するフィードフォワード制御の寄与に対してフィードバック制御の寄与を大きくするように、フィードフォワード制御のゲインKを設定する。ここで、医療器具4の移動の目標となる位置におけるフィードフォワード制御によるピボット位置PPのずれは発生しない一方、目標値と現在値とが離間している場合、現在の位置におけるフィードフォワード制御によってピボット位置PPのずれが発生する。そこで、上記のように、速度指令値qr1に対するフィードフォワード制御の寄与に対してフィードバック制御の寄与を大きくするように、フィードフォワード制御のゲインKを設定することによって、フィードフォワード制御よりもフィードバック制御の寄与が大きくなるので、医療器具4の位置ずれを抑制することができる。これにより、ピボット位置PPのずれをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ゲインKは、目標値と現在値との差(距離L)が大きくなるにしたがって小さくなる。ここで、目標値と現在値との差(距離L)が大きくなるにしたがって、ピボット位置PPのずれが大きくなる。そこで、上記のように目標値と現在値との差(距離L)が大きくなるにしたがってゲインKを小さくすることにより、目標値と現在値との差(距離L)が大きくなった場合でも、ピボット位置PPのずれを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ゲインKは、目標値と現在値との差(距離L)が大きくなるにしたがって線形的に小さくなる。
(外科手術システムの制御方法の効果)
本実施形態では、上記のように、速度指令値qr1および加速度指令値qr2に基づいて医療器具4の動作を制御するステップは、速度指令値qr1を速度制限値limの範囲内に制限するステップと、加速度指令値qr2を加速度制限値limの範囲内に制限するステップとを含む。これにより、操作用マニピュレータアーム21が受け付けた操作量が比較的大きい場合でも、速度指令値qr1および加速度指令値qr2の両方が制限されるので、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制される。このため、アーム60の関節部64に設けられるサーボモータM1が過度に高速に回転するのが抑制されるので、アーム60の関節部64を構成するサーボモータM1などの部品を保護することができる。また、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなるのが抑制されるので、アーム60の単位時間当たりの移動量が大きくなることに起因するアーム60の振動を抑制することができる。これらの結果、アーム60の関節部64を構成する部品を保護するとともに、アーム60の振動を抑制することが可能な外科手術システム100の制御部31を提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、制御部31が医療用マニピュレータ1に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部31が遠隔操作装置2に設けられていてもよい。また、たとえば、制御部31が医療用マニピュレータ1と遠隔操作装置2とは別に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の関節部64の軸のうち、最も制限される量の大きい軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2の制限率に基づいて、他の軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、最も制限される量の大きい軸以外の軸(2番目に大きい制限率の軸など)の速度指令値qr1および加速度指令値qr2の制限率に基づいて他の軸の速度指令値qr1および加速度指令値qr2を制限してもよい。
また、上記実施形態では、算出した速度指令値qr1に対してフィードフォワード制御が行われる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フィードフォワード制御を行わないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、フィードフォワード制御のゲインが線形的に小さくなる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、フィードフォワード制御のゲインが指数関数的に小さくなるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、アーム60が4つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アーム60の数は、少なくとも1つ以上設けられていれば他の任意の数であってもよい。
また、上記実施形態では、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボットから構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、アーム部61およびポジショナ40が7軸多関節ロボット以外の軸構成(例えば、6軸や8軸)の多関節ロボットなどから構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、医療用マニピュレータ1が、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50とを備えている例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、医療用台車3と、ポジショナ40と、アームベース50は必ずしも必要なく、医療用マニピュレータ1が、アーム60だけで構成されてもよい。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組み合わせ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
1 医療用マニピュレータ(患者側装置)
2 遠隔操作装置(操作者側装置)
4 医療器具
21 操作用マニピュレータアーム(操作部)
31 制御部(制御装置)
60 アーム
64 関節部
100 外科手術システム(手術支援システム)
dq’ 補正指令値
フィードフォワード制御のゲイン
lim 速度制限値
lim 加速度制限値
q 動作指令値
r1 速度指令値
r2 加速度指令値
’ 逆運動学変換後指令値
PP ピボット位置
x 順運動学変換後指令値
入力位置指令値
α 速度超過率
α 加速度超過率

Claims (10)

  1. 手術支援システムであって、
    先端側に医療器具が取り付けられ複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、
    前記医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、
    受け付けられた前記操作に基づいて、前記医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、前記速度指令値および前記加速度指令値に基づいて前記医療器具の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    制限前の前記速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の前記速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、
    制限前の前記加速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の前記加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する、手術支援システム。
  2. 請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記制御部は、
    算出された制限前の軸毎の前記速度指令値を軸毎の前記速度制限値で除算した軸毎の速度超過率のうち、最も大きい前記速度超過率により、各軸の前記速度指令値を除算して、各軸の前記速度指令値を制限し、
    算出された制限前の軸毎の前記加速度指令値を軸毎の前記加速度制限値で除算した軸毎の加速度超過率のうち、最も大きい前記加速度超過率により、各軸の前記加速度指令値を除算して、各軸の前記加速度指令値を制限する、手術支援システム。
  3. 請求項1または2に記載の手術支援システムであって、
    前記制御部は、
    前記速度制限値の範囲内に制限された前記速度指令値および前記加速度制限値の範囲内に制限された前記加速度指令値に基づく動作指令値を算出し、
    算出した前記動作指令値に基づいて、前記医療器具の回転移動の支点となるピボット位置のずれを補正する補正指令値を算出する、手術支援システム。
  4. 請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記制御部は、前記補正指令値を、前記速度制限値の範囲内に制限する前の前記速度指令値に加算する、手術支援システム。
  5. 請求項または請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記操作部は、前記医療器具に対する入力位置指令値を受け付け、
    前記制御部は、
    算出された前記動作指令値をフィードバックし、
    フィードバックされた前記動作指令値に対して順運動学による変換を行って、順運動学変換後指令値を算出し、
    前記入力位置指令値および前記順運動学変換後指令値に対して逆運動学による変換を行うことにより、逆運動学変換後指令値を算出し、
    前記動作指令値および前記逆運動学変換後指令値に基づいて、前記補正指令値を算出する、手術支援システム。
  6. 請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記制御部は、
    算出した前記速度指令値に対してフィードフォワード制御のゲインを乗算し、
    前記医療器具の移動の目標となる位置の値である目標値と、前記医療器具の現在位置の値である現在値との差に基づいて、前記速度指令値に対する前記フィードフォワード制御の寄与に対してフィードバック制御の寄与を大きくするように、前記フィードフォワード制御のゲインを設定する、手術支援システム。
  7. 請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記ゲインは、前記目標値と前記現在値との差が大きくなるにしたがって小さくなる、手術支援システム。
  8. 請求項に記載の手術支援システムであって、
    前記ゲインは、前記目標値と前記現在値との差が大きくなるにしたがって線形的に小さくなる、手術支援システム。
  9. 先端側に医療器具が取り付けられる複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、前記医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、を備える手術支援システムの制御装置であって、
    受け付けられた前記操作に基づいて、前記医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、前記速度指令値および前記加速度指令値に基づいて前記医療器具の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    制限前の前記速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の前記速度指令値を速度制限値の範囲内に制限し、
    制限前の前記加速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の前記加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限する、手術支援システムの制御装置。
  10. 先端側に医療器具が取り付けられ複数の関節部を有するアームを含む患者側装置と、前記医療器具に対する操作を受け付ける操作部を含む操作者側装置と、制御部と、を備える手術支援システムの制御方法であって、
    前記操作部が、前記医療器具に対する操作を受け付けるステップと、
    前記制御部が、受け付けられた前記操作に基づいて、前記医療器具を動作させる際の速度指令値および加速度指令値を算出し、前記速度指令値および前記加速度指令値に基づいて前記医療器具の動作を制御するステップと、
    を備え、
    前記制御部が、前記速度指令値および前記加速度指令値に基づいて前記医療器具の動作を制御するステップは、
    前記制御部が、制限前の前記速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記速度指令値同士の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、軸毎の前記速度指令値を速度制限値の範囲内に制限するステップと、
    前記制御部が、制限前の前記加速度指令値を前記複数の関節部の軸毎に算出し、軸毎の前記加速度指令値の一定の関係が崩れるのが抑制されるように、前記加速度指令値を加速度制限値の範囲内に制限するステップと、
    を含む、手術支援システムの制御方法。
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