JP7720191B2 - インクジェットインク組成物 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、重量平均分子量が40000~90000である(共)重合体(A)と溶剤(B)と水不溶性染料(C)と重量平均分子量が700~10000である(共)重合体(D)とを含有し、
前記(共)重合体(A)と前記溶剤(B)と前記水不溶性染料(C)と前記(共)重合体(D)の合計重量に基づいて、それぞれ前記(共)重合体(A)の含有量が5~20重量%であり、前記溶剤(B)の含有量が70~85重量%であり、前記水不溶性染料(C)の含有量が3~10重量%であり、前記(共)重合体(D)の含有量が5~12重量%であるインクジェットインク組成物である。
ここで、ホモポリマーのTgとは、そのモノマーを単独重合させた重合体をセイコーインスツル(株)製DSC20,SSC/580を用いてASTM D3418-82に規定の方法(DSC法)で測定した値のことである。
なお、前記脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)を2種類以上含む場合は、各(メタ)アクリレートのホモポリマーのTgが、それぞれ上記の範囲を満たす。
これらのうち、基材に対する密着性の観点から好ましくは、イソボルニルアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート及びトリメチルシクロヘキシルメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
芳香族骨格を有する(メタ)アクリレート(a22)としては、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、メチルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)以外の脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a23)としては、シクロヘキシルアクリレート(Tg16℃)及びイソボルニルメタクリレート(Tg180℃)等が挙げられる。
複素環骨格を有する(メタ)アクリレート(a24)としては、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート及び環状トリメチロールプロパンホルマール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、(共)重合体(A)及び後記する(共)重合体(D)のMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより以下の条件で測定する。
<(共)重合体(A)及び後記する(共)重合体(D)のMwの測定条件>
装置 :「HLC-802A」[東ソー(株)製]
カラ :「TSK gel GMH6」[東ソー(株)製]2本
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量:100μl
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)
12点(分子量:500、1,050、2,800、5,970、9,100、18,100、37,900、96,400、190,000、355,000、1,090,000、2,890,000)[東ソー(株)製]
前記単量体(a2)の含有量は、基材に対する密着性の観点から、(共)重合体(A)の重量に基づいて構成単量体として好ましくは35重量%以下であり、更に好ましくは0~30重量%であり、特に好ましくは0~20重量%である。
溶媒としては、トルエン、キシレン、炭素数9~10のアルキルベンゼン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びこれらの混合物が挙げられる。
重合触媒としては、アゾ触媒(2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)及び2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等)、過酸化物触媒(ベンゾイルパーオキサイド、クミルパーオキサイド及びラウリルパーオキサイド等)及びレドックス触媒(ベンゾイルパーオキサイドと3級アミンの混合物等)が挙げられる。更に分子量調整のために必要により、公知の連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン等の炭素数2~20のアルキルメルカプタン等)を使用することもできる。
重合温度は、好ましくは25~140℃であり、更に好ましくは50~120℃である。また、上記の溶液重合の他に、塊状重合、乳化重合又は懸濁重合により(共)重合体(A)を得ることができる。
(共)重合体(A)の重合形態としては、ランダム付加重合体又は交互共重合体のいずれでもよく、また、グラフト共重合体又はブロック共重合体のいずれでもよい。
SP値は、Robert F Fedorsらの著によるPolymer engineering and science第14巻、151~154ページに記載されている方法により計算することができる。
これらのうち、溶剤(B)への溶解性及び印字物の視認性の観点から好ましくは、ソルベントブラック3、27、29及び34である。
スチレン(無水)マレイン酸樹脂は、スチレンと、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸とを必須構成単量体とする重合体である。
スチレン(メタ)アクリル樹脂は、スチレンと(メタ)アクリレートとを必須構成単量体とする重合体である。
ポリスチレンは、スチレンを構成単量体とする重合体である。
ケトンアルデヒド樹脂はケトンとアルデヒドの縮合生成物である。
これらの内、印字物の耐アルコール性の観点から、好ましくはスチレン(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン及びケトンアルデヒド樹脂である。
前記(共)重合体(D)の重量平均分子量は700~10000である。重量平均分子量が700未満であると耐アルコール性が劣る場合があり、10000を超えると溶解性が劣る場合がある。
前記(共)重合体(D)のうち、スチレン(無水)マレイン酸樹脂、スチレン(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレンは、前記構成単量体とラジカル重合開始剤を用いて溶液重合、塊状重合、懸濁重合及び乳化重合等の公知の重合法で合成することができる。好ましくは溶液重合、懸濁重合と塊状重合又はその組み合わせである。ケトンアルデヒド樹脂はケトンとアルデヒドを塩基性条件下において縮合することによって得られる。
重合温度は、好ましくは60~230℃、更に好ましくは80~230℃である。重合時間は、好ましくは1~30時間、更に好ましくは2~20時間である。
これらのうち好ましいのはジ-t-ブチルパーオキサイド及び2、2-ビス(4,4-ジ-t-ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンである。
重合開始剤の使用量は、モノマーの全量に基づいて好ましくは0.01~10重量%、更に好ましくは0.05~8重量%、特に好ましくは0.1~6重量%である。
これらのうち好ましいものは芳香族溶剤であり、更に好ましくはトルエン、キシレン及びエチルベンゼンである。
また、懸濁重合を行う場合、無機酸塩分散剤(炭酸カルシウム及びリン酸カルシウム等)及び有機分散剤(ポリビニルアルコール及びメチルセルロース等)等を用いて水中で重合することができる。
溶剤(B)の含有量はインク粘度の観点から、(共)重合体(A)、溶剤(B)、水不溶性染料(C)及び(共)重合体(D)の合計重量に基づいて、70~85重量%であり、好ましくは75~88重量%であり、特に好ましくは77~86重量%である。
水不溶性染料(C)の含有量は印字物の視認性及び付着力の観点から、(共)重合体(A)、溶剤(B)、水不溶性染料(C)及び(共)重合体(D)の合計重量に基づいて、3~10重量%であり、好ましくは3.3~9重量%であり、特に好ましくは3.5~8重量%である。
(共)重合体(D)の含有量は、インク粘度及び耐アルコール性の観点から、(共)重合体(A)、溶剤(B)、水不溶性染料(C)及び(共)重合体(D)の合計重量に基づいて、5~12重量%であり、好ましくは7~12重量%である。
レベリング剤(E)としては、シリコーン界面活性剤、フッ素界面活性剤又は非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン付加物等が挙げられる。
これらのレベリング剤(E)のうち、濡れ性と泡立ち防止の観点から、シリコーン界面活性剤が好ましい。
本発明のインクジェットインク組成物には、必要に応じて種々の機能性を発現させるため、各種の添加剤を添加することができる。具体的には、荷電調整剤(ジフェニル[4-(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート等)、光安定化剤、表面処理剤、酸化防止剤(Irganox1010等)、老化防止剤、架橋促進剤、可塑剤(ポリテトラメチレングリコール等)、防腐剤、pH調整剤、消泡剤、保湿剤等が挙げられる。
本発明のインクジェットインク組成物を調製する方法としては、特に限定されず、上述した材料を全て添加してビーズミルや3本ロールミル等で混合して調製することができる。なお、顔料を用いる場合は、顔料、顔料分散剤及び光重合性化合物等を混合することにより、予めベースインクを得て、そこに所望の組成となるよう残余の成分を添加して調製することもできる。
本発明のインクジェットインク組成物は、吐出性を好適に付与する観点から、初期粘度が2~7mPa・sの範囲であることが好ましく、2.3~6mPa・s以下であることがより好ましく、2.4~5mPa・s以下であることが更に好ましく、2.5~4mPa・sの範囲であることが特に好ましい。
なお、初期粘度とは、インク組成物を作製直後の粘度であり、例えば、E型粘度計[商品名:TVE-35、東機産業(株)製]により測定することができる。
撹拌装置、加熱冷却装置、温度計、滴下ロート、窒素吹き込み管及び減圧装置を備えた反応容器に、溶剤としてメチルエチルケトン100重量部を投入し、別のガラス製ビーカーに、イソボルニルアクリレート30重量部、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート30重量部、トリメチルシクロヘキシルアクリレート29.3重量部、2-エチルヘキシルメタクリレート10重量部、連鎖移動剤としてのドデシルメルカプタン0.2重量部、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)0.5重量部を投入し、20℃で撹拌、混合して単量体溶液を調製し、滴下ロートに投入した。
反応容器の気相部の窒素置換(気相酸素濃度:100ppm以下)を行った後、密閉下系内温度を70~75℃に保ちながら、2時間かけて単量体溶液を滴下し、滴下終了から8時間、75℃で熟成し、共重合体(A-1)を含有する重合体組成物の50重量%溶液を得た。得られた共重合体(A-1)のMwは50,000、SP値は8.7であった。
表1に記載の原料を用いた以外は、製造例1と同様にして(共)重合体(A-2)~(A-9)、(A’-1)及び(A’-2)を含有する重合体組成物の50重量%溶液を得た。
(a1-1)イソボルニルアクリレート [商品名:ライトアクリレートIB-XA、共栄社化学(株)] Tg94℃
(a1-2)シクロヘキシルメタクリレート [商品名:ライトエステルCH、共栄社化学(株)]Tg66℃
(a1-3)t-ブチルシクロヘキシルアクリレート [商品名:Miramer M1150、 Miwon社製]Tg65℃
(a1-4)トリメチルシクロヘキシルアクリレート [商品名:Miramer M1130、Miwon社製]Tg43℃
(a1-5)トリメチルシクロヘキシルメタクリレート[商品名:Satomer CD421 アルケマ社製] Tg145℃
(a2-1)2-エチルヘキシルメタクリレート[商品名:ライトエステル2EH、(株)日本触媒製]
(a2-2)ラウリルアクリレート[商品名:ライトアクリレートL-A、共栄社化学(株)]
(a2-3)ベンジルアクリレート[商品名:Miramer M1182、Miwon社製]
(a2-4)シクロヘキシルアクリレート[商品名:ブレンマーCHA、日油(株)製] Tg16℃
(a2-5)t-ブチルメタクリレート[商品名:ライトエステル TB、共栄社化学(株)]
(a2-6)フェノキシエチルアクリレート[商品名:ビスコート#192,PEA、大阪有機化学工業(株)]
オートクレーブにキシレン250重量部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で185℃まで昇温した。スチレン472重量部、n-ブチルアクリレート15重量部、アクリル酸13重量部、ジ-t-ブチルパーオキサイド15重量部及びキシレン100重量部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を185℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ、次にキシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧とした。圧力1kPa以下で脱溶剤を継続し、(共)重合体中のキシレン含量が400ppm以下であることを確認し、スチレン(メタ)アクリル樹脂である(共)重合体(D-1)を得た。(共)重合体(D-1)のMwは10000であった。
オートクレーブにキシレン250重量部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で170℃まで昇温した。スチレン411重量部、n-ブチルアクリレート150重量部、メタクリル酸9重量部、ジ-t-ブチルパーオキサイド25重量部及びキシレン100重量部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を170℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ、次にキシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧とした。圧力1kPa以下で脱溶剤を継続し、(共)重合体中のキシレン含量が400ppm以下であることを確認し、スチレン(メタ)アクリル樹脂である(共)重合体(D-2)を得た。(共)重合体(D-2)のMwは850であった。
オートクレーブにキシレン250重量部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で200℃まで昇温した。スチレン487重量部、無水マレイン酸13重量部、ジ-t-ブチルパーオキサイド25重量部及びキシレン110重量部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を200℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ、次にキシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧とした。圧力1kPa以下で脱溶剤を継続し、(共)重合体中のキシレン含量が400ppm以下であることを確認し、スチレン(無水)マレイン酸樹脂である(共)重合体(D-3)を得た。(共)重合体(D-3)のMwは5000であった。
オートクレーブにキシレン250重量部を仕込み、窒素で置換した後、撹拌下密閉状態で200℃まで昇温した。スチレン500重量部、ジ-t-ブチルパーオキサイド50重量部及びキシレン110重量部の混合溶液を、オートクレーブ内温度を200℃にコントロールしながら、3時間かけて滴下し重合させた。更に同温度で1時間保ち重合を完結させ、次にキシレンを溜去しながら170℃に昇温した後、減圧とした。圧力1kPa以下で脱溶剤を継続し、(共)重合体中のキシレン含量が400ppm以下であることを確認し、ポリスチレンである(共)重合体(D-4)を得た。(共)重合体(D-4)のMwは3000であった。
製造例13において、ジ-t-ブチルパーオキサイド50重量部を、ジ-t-ブチルパーオキサイド200重量部に変更する以外は、製造例13と同様に重合、脱溶剤し、ポリスチレンである(共)重合体(D’-1)を得た。得られた重合体のMwは650であった。
製造例13において、ジ-t-ブチルパーオキサイド50重量部を、ジ-t-ブチルパーオキサイド8重量部に変更する以外は、製造例13と同様に重合、脱溶剤し、ポリスチレンである(共)重合体(D’-2)を得た。得られた重合体のMwは22000であった。
(共)重合体(A)又は(A’)を有する重合体組成物の50重量%溶液(表中には(共)重合体(A)又は(A’)の固形分含有量を記載)と、溶剤(B)と、(共)重合体(D)又は(D’)とを均一混合した後、その他添加剤と水不溶性染料(C)を添加し、均一混合して、表2に示す配合組成(重量部)を有する各インク組成物を作製した。なお、(共)重合体(A)又は(A’)を含有する重合体組成物中の溶剤の量は溶剤(B)の量に含めた。
(B-1)メチルエチルケトン[東京化成工業(株)]
(B-2)ジエチルケトン[東京化成工業(株)]
(B-3)メチルプロピルケトン[東京化成工業(株)]
(B-4)メチルイソプロピルケトン[東京化成工業(株)]
(B-5)エタノール[東京化成工業(株)]
(B-6)ジメチルカーボネート[東京化成工業(株)]
(C-1)ソルベントブラック3[商品名:Oil Black 860、オリエント化学工業(株)]
(C-2)ソルベントブラック27[商品名:VALI FAST Black 3820、オリエント化学工業(株)]
(C-3)ソルベントブラック29[商品名:VALI FAST Black 3810、オリエント化学工業(株)]
(C-4)ソルベントブラック34[商品名:VALI FAST Black 3804、オリエント化学工業(株)]
(D-5)ケトンアルデヒド樹脂[商品名 Variplus SK、Evonik社製]Mwは990。
(D-6)ケトンアルデヒド樹脂[商品名 Variplus AP、Evonik社製]Mwは950。
(E-1)シリコーン界面活性剤[商品名:BYK-333、ビックケミージャパン(株)製
(E-2)フッ素界面活性剤[商品名:メガファックF-563、DIC(株)製]
(F-1)酸化防止剤[商品名:Irganox1010、BASFジャパン(株)製]
(G-1)可塑剤[ポリテトラメチレングリコール、 製]
(H-1)荷電調整剤[ジフェニル[4-(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムヘキサフルオロホスファート、商品名:CPI-110P、サンアプロ(株)製]
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物について、作製した直後の25℃の粘度(初期粘度)を、E型粘度計[商品名:TVE-35、東機産業(株)製]により、コーンロータ1°34’×R24を用いて測定した。その結果を表3に示した。
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物における(共)重合体(A)と溶剤(B)と(共)重合体(D)とを表2に記載の重量比で混合し60℃にて6時間撹拌後、室温にて1時間静置した後、目視にて観察し、溶け残りがあるかを確認した。その結果を表3に示した。
○:溶け残りなし
×:溶け残りあり
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物における(共)重合体(A)と溶剤(B)と(共)重合体(D)とを表2に記載の重量比で混合し60℃にて6時間撹拌後、-5℃にて24時間静置した後、目視にて観察し、溶け残りがあるかを確認した。その結果を表3に示した。
○:溶け残りなし
×:溶け残りあり
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物における(共)重合体(A)と溶剤(B)と(共)重合体(D)とを表2に記載の重量比で混合し60℃にて6時間撹拌後、前記混合物に対して常温下にて水を0.1重量%刻みで添加しながら目視にて観察し、白濁が発生する水の添加量((共)重合体(A)と溶剤(B)と(共)重合体(D)の合計重量を100重量%とする)を確認した。その結果を表3に示した。
◎:7.5重量%以上
○:4.0~7.5重量%未満
△:3.0~4.0重量%未満
×:3.0重量%未満
<密着性(PET)の評価>
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物について、厚さ100μmのPETフィルム[商品名「コスモシャインA4300」東洋紡(株)製]基材の片面にバーコーターを用い、乾燥後の膜厚が2μmになるように塗布し、PETフィルム基材の表面にインクジェットインク組成物の乾燥塗膜を有するフィルムを作製した。
密着性(PET)の評価は、JIS K 5600-5-6:1999に準拠して行った。
得られた塗膜を、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間静置した後、2mm幅にカッターナイフで切込みを入れて碁盤目(10×10個)を作製した。
上記碁盤目上に付着テープを貼り付け、90度剥離を行い、PETフィルム基材からの塗膜の剥離状態を目視で観察した。100マス中、塗膜が剥離せずに密着しているマス目の個数を数えて評価した。その結果を表3に示した。
◎:100マス剥がれなし
○:1マス以上、10マス以下の剥がれあり
△:11マス以上、49マス以下の剥がれあり
×:50マス以上剥がれあり
実施例及び比較例の各インクジェットインク組成物について、厚さ60μmのPPフィルム[商品名「2500Hトレファン」東レ(株)製]基材の片面にバーコーターを用い、乾燥後の膜厚が1μmになるように塗布し、PPフィルム基材の表面にインクジェットインク組成物の乾燥塗膜を有するフィルムを作製した。
JIS K 5600-5-6:1999に準拠して、上記PPフィルム基材の表面に形成された塗膜を、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間静置した後、2mm幅にカッターナイフで切込みを入れて碁盤目(10×10個)を作製した。
上記碁盤目上に付着テープを貼り付け、90度剥離を行い、PPフィルム基材からの塗膜の剥離状態を目視で観察した。100マス中、塗膜が剥離せずに密着しているマス目の個数を数えて評価した。その結果を表3に示した。
◎:100マス剥がれなし
○:1マス以上、10マス以下の剥がれあり
△:11マス以上、49マス以下の剥がれあり
×:50マス以上剥がれあり
上記の密着性(PET)の評価で用いたものと同様に作製した塗膜の碁盤目をエタノールをしみこませたガーゼにて20回こすり、PETフィルム基材からの塗膜の剥離状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。その結果を表3に示した。なお、耐アルコールふき取り性を単に耐アルコール性とも記載する。
◎:100マス剥がれなし
○:1マス以上、10マス以下の剥がれあり
△:11マス以上、49マス以下の剥がれあり
×:50マス以上剥がれあり
一方、重量平均分子量が40000未満である(共)重合体(A’-1)を用いた比較例1のインクジェットインク組成物は、乾燥塗膜の耐アルコールふき取り性が不足することがわかる。
また重量平均分子量が90000を超える(共)重合体(A’-2)を用いた比較例2のインクジェットインク組成物は、基材に対する密着性が低下し、また、低温貯蔵時における安定性及び含水時の安定性が不足することがわかる。
また、重量平均分子量が700未満である(共)重合体(D’-1)を用いた比較例3のインクジェットインク組成物は、乾燥塗膜の耐アルコールふき取り性が不足することがわかる。
また、重量平均分子量が10000を超える(共)重合体(D’-2)を用いた比較例4のインクジェットインク組成物は、基材に対する密着性が低下し、また、低温貯蔵時における安定性及び含水時の安定性が不足することがわかる。
Claims (5)
- 重量平均分子量が40000~90000である(共)重合体(A)と溶剤(B)と水不溶性染料(C)と重量平均分子量が700~10000である(共)重合体(D)とを含有し、
前記(共)重合体(A)が脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)を構成単量体として含み、
前記(共)重合体(D)がスチレン(無水)マレイン酸樹脂、スチレン(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン及びケトンアルデヒド樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂であり、
前記(共)重合体(A)と前記溶剤(B)と前記水不溶性染料(C)と前記(共)重合体(D)の合計重量に基づいて、それぞれ前記(共)重合体(A)の含有量が5~20重量%であり、前記溶剤(B)の含有量が70~85重量%であり、前記水不溶性染料(C)の含有量が3~10重量%であり、前記(共)重合体(D)の含有量が5~12重量%であるインクジェットインク組成物。 - 前記脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)のホモポリマーのガラス転移温度が20℃を超え170℃以下であり、前記脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)の含有量が(共)重合体(A)を構成する単量体の合計重量に基づいて65重量%以上である請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
- 前記脂環式骨格を有する(メタ)アクリレート(a1)が、イソボルニルアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート及びトリメチルシクロヘキシルメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載のインクジェットインク組成物。
- 前記溶剤(B)がメチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン及びメチルイソブチルケトンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1~3のいずれかに記載のインクジェットインク組成物。
- 更にレベリング剤(E)を含有し、前記(共)重合体(A)と前記溶剤(B)と前記水不溶性染料(C)と前記(共)重合体(D)の合計重量に基づいて前記レベリング剤(E)の含有量が0.01~1.0重量%である請求項1~4のいずれかに記載のインクジェットインク組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021123433A JP7720191B2 (ja) | 2021-07-28 | 2021-07-28 | インクジェットインク組成物 |
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