JP7720194B2 - 乗員に応じた車両の設定システム - Google Patents
乗員に応じた車両の設定システムInfo
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Description
また、近年の自動車には、高度な情報機器が搭載されており、自動車に乗車している状態において乗員は、テレマティクスサービス、コンテンツサービス、販売サービスを利用できるようになっている。
このような自動車では、乗員は、自動車に乗車した後、自らに合わせるようにシート位置を調整したり、テレマティクスサービスなどの各種のネットワークサービスへの接続操作をしたりすることになる。
乗員は、自動車に乗車しても、すぐに走行を開始することができなくなる。
特に、乗車中に複数のネットワークサービスを利用しようとする場合、乗員は、利用しようとしている複数のネットワークサービスに対して1つずつ接続操作をしなければならず、その煩に耐えない。
そして、このように設定情報を記録する場合、自動車では、乗車した人が誰でもその設定情報を利用可能となってしまうことがないように、自動車に乗車する乗員を識別して認証する必要がある(特許文献2、3)。
これらの技術を組合せることにより、自動車は、乗車している乗員を生体認証などにより識別して、自動車またはサーバ装置に記録されている乗員別の設定情報を取得して、車両において利用可能とするための設定を実行することが可能になる。
本発明の一形態に係る乗員に応じた車両の設定システムは、車両に対して乗員に応じた設定を実行可能な、乗員に応じた車両の設定システムであって、前記車両に乗車する乗員についての乗員別の設定情報を記録するサーバ記録部、を有するサーバ装置と、前記車両に乗車している乗員を認証する第一認証部と、前記サーバ装置に設けられ、前記第一認証部により認証されている乗員について乗車している前記車両との組合せを認証する第二認証部と、前記車両に設けられ、前記サーバ装置の前記サーバ記録部から、前記第二認証部により組合せが認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得して、前記車両へ設定する設定部と、前記サーバ装置にアクセスするための乗員のアクセス情報を一時的に記録する一時メモリと、前記車両の乗車状態に応じて、前記一時メモリからアクセス情報を削除する削除部と、を有し、前記第二認証部は、前記第一認証部により認証されている乗員の情報と、乗員が乗車している前記車両の情報と、前記車両の前記一時メモリに一時的に記録されている乗員のアクセス情報とを取得して、乗員と前記車両との組合せを認証する。
ところで、車両では、この車両に乗員が乗車した際の車両設定のための認証とは別に、たとえば車両識別情報をサーバ装置に登録するために、第一認証部および第二認証部の認証によらずにサーバ装置にアクセスすることがある。本発明では、このようなサーバ装置へのアクセスの際に乗員のアクセス情報を、一時メモリに一時的に記録する。そして、第二認証部は、単に乗員の識別情報と車両の識別情報との組合せを取得してそれらを認証するだけではなく、さらに、サーバ装置にアクセスするために車両の一時メモリに一時的に記録されている乗員のアクセス情報をも取得して、それら三要素を用いた認証により乗員と車両との組合せを認証する。第二認証部は、たとえば、乗員の生体情報を用いた乗員と車両との組合せの認証において、認証不可ではないものの認証可とはできない合致度である場合に、車両の一時メモリから、一時的に記録されている乗員のアクセス情報を取得して組合せ認証に用いて、乗員と車両との組合せを認証することが可能になる。誤判断を抑制するために生体の認証精度を下げることなく、乗員と車両との真正の組合せを認証することができる。また、一時メモリは、乗員のアクセス情報を一次的に記録するものであるため、一時メモリから乗員のアクセス情報が削除されることにより、乗員のアクセス情報を認証はできなくなる。一時メモリに記録される乗員のアクセス情報が、サーバ装置の乗員別の設定情報についての安全性を大きく損なうことはないと考えられる。
このように本発明では、車両において利用する乗員ごとの設定情報について、真正利用についての利便性を高めながら、安全性を高めることができる。
図1の車両設定システム1は、ドライバなどの乗員が乗車する自動車2に対して、乗員に応じた設定を実行する。車両設定システム1は、自動車2の制御系3と、制御系3との間でデータ通信が可能な乗員情報サーバ装置4と、を有する。自動車2は、乗員が乗車する車両の一例である。
また、自動車2の制御系3は、基地局7および通信網8を通じて、乗員が自動車2において利用する複数のサービス提供装置9~11の各々と接続して、複数のサービス提供装置9~11との間でサービス情報を送受してよい。図1には、このようなネットワークサービスを提供する複数のサービス提供装置9~11として、第1サービス提供装置9、第2サービス提供装置10、・・・、第mサービス提供装置(mは1以上の自然数)11が示されている。自動車2を使用する複数の乗員は、共通に使用する自動車2において、基本的に互いに異なるサービス提供装置によるネットワークサービスを使用してよい。ネットワークサービスには、たとえば、テレマティクスサービス、映像や音のコンテンツ提供サービス、販売サービス、決済サービス、経路案内や自動運転制御のためのナビゲーションサービス、観光地などの情報提供サービス、ワールドワイドウェブなどについての検索提供サービス、電話や会議などのコミュニケーションサービス、自動車2の走行などを制御するためのオンライン走行制御サービス、その他のアプリケーションサービス、などがある。乗員などのユーザがネットワークサービスを利用する場合、多くの場合、ネットワークサービスごとにアカウント情報を取得して、アカウント情報を用いてネットワークサービスのためのサービス提供装置9~11に接続することが求められる。サービス提供装置9~11は、アカウント情報を用いて接続されている端末へ向けて、サービス情報を提供する。
図2の自動車2の制御系3は、車両ECU21、車両メモリ22、一時メモリ36、車両タイマ23、車両GNSS受信機24、移動体通信機25、近距離通信機26、キー接近センサ27、ドア開閉センサ28、加速度センサ29、車内カメラ30、乗員監視装置31、車両表示デバイス32、車両操作デバイス33、車両設定デバイス34、および、これらが接続される車両ネットワーク35、を有する。
なお、移動体通信機25は、直接的には、他の自動車の移動体通信機と通信し、他の自動車を経由して、基地局7との間に通信路を確立してもよい。この場合であっても、移動体通信機25は、他の自動車の移動体通信機、基地局7および通信網8を通じて、乗員情報サーバ装置4や複数のサービス提供装置9~11との間でデータ通信を実行できる。
そして、自動車2を管理または使用するために乗員端末5にインストールされるアプリケーションプログラムは、他のアプリケーションプログラムとは異なる識別情報を有してよい。この場合、近距離通信機26は、アプリケーションプログラムがインストールされた乗員端末5が自動車2に接近した場合に、キー接近センサ27と同様に、自動車2のドアロックを解除する信号を生成して車両ネットワーク35へ出力してよい。また、近距離通信機26は、降車した乗員の乗員端末5が検出されなくなると、自動車2のドアロックを施錠する信号を生成して車両ネットワーク35へ出力してよい。これにより、自動車2のドアは自動的に施錠できる。
車両表示デバイス32は、たとえば液晶モニタでよい。車両表示デバイス32は、自動車2の車室において、ドライバの前側や、センタコンソールに配置されてよい。車両表示デバイス32は、乗員へ向けて画面を表示する。車両表示デバイス32の表示画面には、たとえば、自動車2に対して設定をするための設定画面、ナビゲーション画面、自動車2の状態を示すメータ画面、ネットワークサービスへの接続画面、ネットワークサービスの提供画面、などがある。
車両操作デバイス33は、たとえば液晶モニタに重ねられるタッチパネルでよい。車両操作デバイス33は、この他にもたとえば、ボタン、ポインティングデバイス、キーパッド、を備えてよい。また、非接触型のHMIを構成する場合、車両操作デバイス33は、車内カメラ30の撮像画像における乗員の動きに基づいて操作を検出してもよい。乗員は、車両操作デバイス33に対して、車両表示デバイス32にたとえば設定画面を表示させる操作をし、設定画面において車両表示デバイス32の初期画面や画面遷移を設定する操作をしてよい。また、乗員は、車両操作デバイス33に対して、車両表示デバイス32にたとえばネットワークサービスへの接続画面を表示させる操作をし、接続画面においてアカウント情報を入力する操作をしてよい。
なお、一時メモリ36は、車両メモリ22の一部として、自動車2に設けられてもよい。
自動車2の制御部としての車両ECU21は、自動車2の自動運転などによる走行を制御する。車両ECU21は、車両メモリ22や一時メモリ36に記録されているデータを用いて、自動車2を制御してよい。
車両ECU21は、自動車2に対してたとえば車両表示デバイス32と車両操作デバイス33とを用いて乗員がなした設定操作に基づいて、設定情報を生成し、車両メモリ22に記録してよい。この場合、車両ECU21は、車両メモリ22に記録されている設定情報を読み出し、車両設定デバイス34を用いて自動車2の各部に対して設定を実行することができる。自動車2の制御系3において設定の実行モジュールとしての車両設定デバイス34が設けられていない場合、車両ECU21は、自ら自動車2の各部に対して設定を実行してよい。乗員は、乗車するたびに、自ら設定操作をする必要が無くなる。
車両ECU21は、必要に応じて、一時メモリ36へのデータ記録および消去を制御してよい。
図3のコンピュータ装置40は、通信デバイス41、表示デバイス42、操作デバイス43、GNSS受信機44、CPU45、タイマ46、メモリ47、を有する。
図1の複数のサービス提供装置9~11も、図3と同様のコンピュータ装置40により実現されてよい。
表示デバイス42は、たとえば液晶モニタであり、コンピュータ装置40のオペレータへ画面を表示する。
操作デバイス43は、たとえばキーボード、ポインティングデバイスであり、コンピュータ装置40のオペレータにより操作される。
GNSS受信機44は、GNSS衛星からの電波を受信し、コンピュータ装置40が設置されている位置および現在時刻を生成する。
タイマ46は、時間または時刻を計測する。タイマ46の時刻は、GNSS受信機44の現在時刻により校正されてよい。
メモリ47は、たとえば不揮発性メモリであり、プログラムおよびデータを記録する。たとえば乗員情報サーバ装置4としてのメモリ47には、自動車2の設定のためのプログラムおよびデータが記録されてよい。
CPU45は、たとえばマイクロコンピュータであり、メモリ47からプログラムを読み込んで実行する。これにより、CPU45は、コンピュータ装置40の全体的な動作を制御する制御部として機能できる。
しかしながら、たとえば近年の自動車2では、高度な移動体通信機25などが搭載されており、自動車2に乗車している状態において乗員は、テレマティクスサービス、コンテンツサービス、販売サービスなどを利用できる。
このような自動車2では、乗員は、自動車2に乗車した後、自らの体格に合わせるようにシート位置を調整したり、テレマティクスサービスなどの各種のネットワークサービスへの接続操作をしたりすることになる。
乗員は、自動車2に乗車しても、すぐに走行を開始することができなくなる。
特に、乗車中に複数のネットワークサービスを利用しようとする場合、乗員は、利用しようとしている複数のネットワークサービスに対して1つずつ接続操作をしなければならない。
そして、このように設定情報を記録する場合、自動車2では、乗車した人が誰でもその設定情報を利用可能となってしまうことがないように、自動車2に乗車する乗員を識別して認証する必要がある。
これらの技術を組合せることにより、自動車2は、乗車している乗員を生体認証などにより識別して、自動車2または乗員情報サーバ装置4に記録されている乗員別の設定情報を取得して、自動車2において設定を実行することが可能になる。
次に、本実施形態での、自動車2において利用する乗員ごとの設定情報についての、真正利用についての利便性を確保しながら安全性を高める対策について説明する。
図4には、1つの自動車2を利用する複数の乗員についての乗員別の設定情報の記録先と、それらの情報を、乗車している乗員に応じて自動車2に設定するための各種の機能と、が示されている。
そして、たとえば第1乗員のための第1乗員情報51には、第1乗員が自動車2において自身のために設定した車両設定情報とともに、第1乗員に対して自動車2の乗員監視装置31などが割り当てた乗員識別情報、第1乗員の頭部などについての身体的な特徴を示す乗員生体情報、第1乗員が使用する乗員端末5の識別情報(以下、乗員端末情報という。)といった認証情報、が含まれる。
第2乗員のための第2乗員情報52、といった他の乗員のための乗員情報にも、車両設定情報、乗員識別情報、乗員生体情報、乗員端末情報、が含まれる。
このように自動車2を使用する各乗員についての車両設定情報を、自動車2の車両メモリ22に記録することにより、自動車2は、外部と通信できない状況下においても、乗車した乗員に応じて設定制御を実行することが可能になる。車両メモリ22は、車両記録部として、複数の乗員についての乗員別の乗員情報において、自動車2に乗車する乗員についての乗員別の設定情報を記録する。
そして、たとえば第1乗員のための第1乗員情報56には、第1乗員が乗員情報サーバ装置4に直接にアクセスする場合に使用したアクセス情報、が初期登録される。第1乗員情報56には、さらに、乗員の登録操作などにより、第1乗員が利用する決済アカウント情報、第1サービスアカウント情報、第2サービスアカウント情報、といった乗員別の設定情報とともに、第1乗員についての乗員識別情報、第1乗員についての乗員生体情報、第1乗員が使用する自動車2の車両識別情報、が登録されてよい。第1サービスアカウント情報は、第1サービス提供装置9のメモリ47において、第1乗員の認証のために記録されている第1乗員のサービス認証情報63に対応する。第2サービスアカウント情報は、第2サービス提供装置10のメモリ47において、第1乗員の認証のために記録されている第1乗員のサービス認証情報62に対応する。また、第1乗員情報56には、自動車2のシート位置などについての乗員別の車両設定情報が含まれてもよい。
第2乗員のための第2乗員情報57、といった他の乗員のための乗員情報にも、乗員別の設定情報、アクセス情報、乗員識別情報、乗員生体情報、車両識別情報、が登録されてよい。他の乗員のための乗員情報には、自動車2のシート位置などについての乗員別の車両設定情報が含まれてもよい。
ここで、第mサービス提供装置11のメモリ47には、第2乗員の認証のための第2乗員のサービス認証情報61が記録されている。この場合、第2乗員情報の乗員別の設定情報には、第mサービス提供装置11の第n乗員のサービス認証情報61に対応する第mサービスアカウント情報、が含まれてよい。第mサービス提供装置11は、認証に基づいて、第2乗員にはサービス情報を提供し、たとえば第1乗員にはサービス情報を提供しない。第1乗員は、第mサービス提供装置11のサービスを利用していない。
乗員情報サーバ装置4のメモリ47において各乗員の認証のために記録される乗員識別情報および乗員生体情報は、自動車2の車両メモリ22において各乗員のために記録される乗員識別情報および乗員生体情報に対応してよい。乗員識別情報および乗員生体情報の一致により認証をする場合、これらの情報は一致する。この場合、乗員生体情報は、パスワードとして機能している。
このように乗員情報サーバ装置4のメモリ47は、サーバ装置のサーバ記録部として、複数の乗員についての乗員別の乗員情報において、自動車2に乗車する乗員についての乗員別の設定情報を記録する。
また、乗員情報サーバ装置4のメモリ47の第1乗員情報56、第2乗員情報57、などに記録可能な乗員別の車両設定情報は、基本的に自動車2の車両メモリ22において対応する乗員についての乗員別の車両設定情報と一致するものであればよいが、車両メモリ22とは異なるものであってもよい。このような相違する車両設定情報は、たとえば乗員の体格、年齢などについての統計的なデータに基づいて、各乗員についてその体格、年齢などに基づいて推奨される車両設定情報であってもよい。
このように生体認証部71は、乗員のみを認証する認証部として、車両に乗車している乗員を認証する。
このようにデバイス認証部72は、乗員のみを認証する認証部として、車両に乗車している乗員を認証してもよい。
メディア接続部73は、たとえば自動車2の車両メモリ22から、乗車している乗員のための乗員情報サーバ装置4のCPU45の接続認証に必要な情報を取得し、メディア接続部73の組合せ認証部74へ送信する。
ここで、メディア接続部73が乗員情報サーバ装置4へ接続認証のために送信する情報は、一般的には、生体認証またはデバイス認証された乗員についての乗員識別情報とパスワードとでよいと考えられる。しかしながら、本実施形態では、接続認証に必要な情報としてさらに、承認をした自動車2についての車両識別情報54を送信する。これにより、乗員情報サーバ装置4の組合せ認証部74は、登録された正規の乗員についての接続であることを認証するだけでなく、正規の乗員が正規の自動車2から接続しようとしていることを認証できる。乗員情報サーバ装置4は、組合せ認証部74により、正規の乗員と、正規の自動車2との組合せを認証することができる。また、乗員情報サーバ装置4は、車両識別情報54が正しい正規の自動車2からの接続であることを認証することができる。正規の乗員が、乗員情報サーバ装置4のメモリ47に記録されている自らの乗員情報56,57に登録されていない車両識別情報の自動車2からの未登録ルートによる接続認証を試みたとしても、他の乗員の場合と同様に、乗員情報サーバ装置4において認証されなくなる。乗員情報サーバ装置4のメモリ47に登録されている乗員別乗員情報56,57は、正規な処理であっても不用意に自動車2へ送信されて漏れ出てしまうことはなく、乗員とともに登録されている限られた自動車2の範囲内でのみ使用が許可されるようにできる。なお、各乗員についての乗員別乗員情報56,57には、各乗員が使用する複数の自動車2の車両識別情報が登録されてもよい。
このように組合せ認証部74は、乗員のみを認証する認証部により認証された乗員とその乗員を認証した車両との組合せを認証できる。
また、設定部75は、組合せ認証部74から接続承認を取得すると、または、デバイス認証部72または生体認証部71により乗員が認証されると、自動車2の車両メモリ22に記録されている乗員情報51,52から、承認に係る乗員についての乗員別の設定情報を取得する。
そして、設定部75は、取得した設定情報に基づいて、車両設定デバイス34を用いて、自動車2の各部への設定を実行する。設定部75は、たとえば、シート位置、ステアリング位置、ミラー位置、表示設定、操作設定、ナビ設定、走行設定、などについての設定を実行する。これにより、自動車2に乗車した乗員は、最適な乗車環境を得ることができ、たとえば最適なポジションでシートに着座した状態でステアリングを操作するなどができる。
また、乗員別の設定情報としてネットワークサービスのアカウント情報を取得している場合、設定部75は、メディア接続部73により、そのネットワークサービスを提供するサービス提供装置への接続を実行させる。メディア接続部73は、設定部75の接続指示に基づいて、アカウント情報を、移動体通信機25から、サービス提供装置へ送信する。サービス提供装置では、受信したアカウント情報と乗員認証情報とを照合し、これらが一致する場合には接続を承認する。メディア接続部73がサービス提供装置に接続されることにより、自動車2の制御系3は、移動体通信機25を通じてネットワークサービスを提供するサービス提供装置との間でデータを送受できるようになる。
このような設定により、設定部75は、認証された乗員に応じて自動車2を設定し、認証された乗員が自動車2において利用するネットワークサービスへの接続を設定できる。設定部75は、自動車2に乗車している乗員の認証に基づいて、設定を自動的に実行する。乗員は、自ら車両操作デバイス33を操作することなく、最適な乗車環境を得て、即時的に走行を開始することができる。
自動車2の制御系3の車両ECU21は、図5の設定制御を繰り返し実行する。
車両ECU21は、図5の設定制御により、たとえば図4において自動車2に振り分けられている複数の機能などを実行することができる。
生体認証部71は、撮像画像から得られる自動車2に乗車している乗員の身体的な特徴と、車両メモリ22の複数の乗員情報51,52に登録されている乗員生体情報とを照合して、自動車2に乗車している乗員が車両メモリ22に登録されているか否かを判断する。自動車2に乗車している乗員が車両メモリ22に登録されている場合、生体認証部71は、乗員を登録済みとして認証する。
デバイス認証部72は、自動車2に乗車している乗員の乗員端末5の識別情報または乗員キー6の識別情報と、車両メモリ22の複数の乗員情報51,52に登録されている乗員端末情報とを照合して、自動車2に乗車している乗員が車両メモリ22に登録されているか否かを判断する。自動車2に乗車している乗員が車両メモリ22に登録されている場合、デバイス認証部72は、乗員を登録済みとして認証する。
車両ECU21は、生体認証部71およびデバイス認証部72から、自動車2に乗車している乗員についての乗員認証結果を取得してよい。
ここで、車両ECU21は、たとえば、主に、乗員情報サーバ装置4のメモリ47から、組合せ認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得してよい。そして、乗員情報サーバ装置4のメモリ47から取得した設定情報に車両設定情報が含まれない場合に、車両ECU21は、自車の車両メモリ22の複数の乗員情報51,52から、乗員別の設定情報を取得するようにしてもよい。この場合、車両ECU21は、乗員情報サーバ装置4のメモリ47および自動車2の車両メモリ22の中の、少なくとも乗員情報サーバ装置4のメモリ47から、組合せ認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得することになる。
この場合、自車に関連する情報が乗員情報サーバ装置4に登録されていないため、車両ECU21は、ステップST4とは異なり、生体認証部71の認証結果とデバイス認証部72の認証結果との中の、生体認証部71による生体認証結果のみを取得する。
その後、車両ECU21は、処理をステップST16へ進める。車両ECU21は、自車の車両メモリ22の複数の乗員情報51,52から、生体認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得し、取得した車両設定情報に基づいて自車に対する設定を実行する。その後、車両ECU21は、本制御を終了する。
なお、上述したステップST1からステップST3の処理はなくとも、自動車2に乗車した乗員についての二段階の認証は実行可能である。
また、車両ECU21は、ステップST1からステップST3の処理の替わりに、たとえば車両メモリ22に乗員情報サーバ装置4への接続情報があるか否かを判断して、接続情報がある場合には処理をステップST4へ進め、接続情報がない場合には処理をステップST18へ進めるようにしてもよい。
図6の設定制御のタイミングチャートは、自動車2に乗車した乗員が生体認証されている場合の例である。
図6には、自動車2の車両ECU21に実現される生体認証部71、デバイス認証部72、メディア接続部73、設定部75とともに、乗員情報サーバ装置4のCPU45に実現される組合せ認証部74、が示されている。図6において、時間は上から下へ流れる。
以下は、第1乗員が自動車2に乗車している状態の例について説明する。また、自動車2の車両ECU21が、主にメディア接続部73として、図5の設定処理を実行しているものとして説明する。
自動車2のメディア接続部73としての車両ECU21は、設定部75に設定を指示する。設定部75としての車両ECU21は、ステップST13からステップST15において、乗員情報サーバ装置4の複数の乗員情報56,57および車両メモリ22の複数の乗員情報51,52から、第1乗員についての乗員別の設定情報を取得して、自車に設定し、ネットワークサービスへ接続する。
この際、設定部75は、たとえば乗員別の車両設定情報については、乗員情報サーバ装置4から各種の設定を取得していたとしても、車両メモリ22において対応する設定を優先して、自車に設定してよい。また、設定部75は、車両メモリ22から設定を取得できなかった場合において、乗員情報サーバ装置4から車両設定情報を取得して自車に設定するようにしてよい。
たとえば乗員情報サーバ装置4のメモリ47に記録される第1乗員の乗員別の設定情報に、乗員に応じて自動車2に設定する乗員の車両設定情報が含まれて、組合せが認証されている場合、設定部75は、乗員情報サーバ装置4のメモリ47に記録されている車両設定情報を使用して、自動車2への設定を実行できる。
この他にもたとえば、乗員情報サーバ装置4のメモリ47に記録される第1乗員の乗員別の設定情報に、乗員が自動車2において利用可能なネットワークサービスのアカウント情報が含まれて、組合せが認証されている場合、設定部75は、乗員情報サーバ装置4のメモリ47からネットワークサービスのアカウント情報を使用して、自動車2をネットワークサービスへ接続できる。
また、生体認証部71により第1乗員が認証されているが、組合せ認証部74により第1乗員と自動車2との組合せが認証されていない場合、設定部75は、車両記録部としての車両メモリ22の複数の乗員情報51,52のみから、第1乗員の車両設定情報を取得して、自動車2への設定を実行できる。
自動車2の車両ECU21は、図6のステップST6からST8で取得した情報を含む組合せ認証情報を、乗員情報サーバ装置4へ送信する。
乗員情報サーバ装置4のCPU45は、通信デバイス41が新たな組合せ認証情報を自動車2から受信すると、図6のステップST20の組合せ認証部74の処理として図7の組合せ認証制御を実行する。
乗員情報サーバ装置4のCPU45は、組合せ認証部74として、生体認証部71により認証されている乗員の生体情報と、乗員が乗車している自動車2の車両識別情報とともに、自動車2の一時メモリ36に一時的に記録されている乗員のアクセス情報を取得して、乗員と自動車2との組合せの認証制御を実行する。ここで、乗員のアクセス情報は、生体認証部71および組合せ認証部74の認証によらずに乗員情報サーバ装置4へアクセスするために乗員の操作に基づいて自動車2で使用されたものである。
対比した車両識別情報が一致していない場合、CPU45は、処理をステップST28へ進める。
合致する乗員のアクセス情報がメモリ47に登録されている場合、CPU45は、処理をステップST25へ進める。この場合、CPU45は、ステップST25からST26において、自動車2の車両識別情報の一致を判断し、認証している、または認証していないことを示す組合せ認証結果を生成して通信デバイス41から自動車2へ送信する。
合致する乗員のアクセス情報がメモリ47に登録されていない場合、CPU45は、処理をステップST28へ進める。この場合、CPU45は、認証していないことを示す組合せ認証結果を生成して通信デバイス41から自動車2へ送信する。
これにより、CPU45は、乗員の生体情報を用いた認証において認証保留が判断される場合には、自動車2の一時メモリ36から取得している乗員のアクセス情報を用いて、乗員と自動車2との組合せを認証することができる。
自動車2の車両ECU21は、図8のサーバアクセス制御を、たとえば乗員の操作に基づいて、繰り返し実行する。
このように車両ECU21は、サーバアクセス部として、乗員の操作に基づいて乗員情報サーバ装置4にアクセスするための乗員のアクセス情報を生成して、乗員情報サーバ装置4へのアクセスを実行する。
自動車2の車両ECU21は、図9の一時メモリ36の削除制御を、たとえば乗員の操作に基づいて、繰り返し実行する。
ところで、自動車2では、この自動車2に乗員が乗車した際の自動車2設定のための認証とは別に、たとえば車両識別情報を乗員情報サーバ装置4に登録するために、生体認証部71および組合せ認証部74の認証によらずに乗員情報サーバ装置4にアクセスすることがある。本実施形態では、このような乗員情報サーバ装置4へのアクセスの際に乗員の操作に基づいて使用した乗員のアクセス情報を、一時メモリ36に乗員操作により更新されるまで一時的に記録する。そして、組合せ認証部74は、単に乗員の識別情報と自動車2の識別情報との組合せを取得してそれらを認証するだけではなく、さらに、乗員情報サーバ装置4にアクセスするために乗員の操作に基づいて生成されて、自動車2の一時メモリ36に一時的に記録されている乗員のアクセス情報をも取得して、それら三要素を用いた認証により乗員と自動車2との組合せを認証する。組合せ認証部74は、たとえば、乗員の生体情報を用いた乗員と自動車2との組合せの認証において、認証不可ではないものの認証可とはできない認証保留の低い合致度である場合に、自動車2の一時メモリ36に一時的に記録されている乗員のアクセス情報を取得して更なる組合せ認証をすることができる。誤判断を抑制するために生体の認証精度を下げることなく、乗員と自動車2との真正の組合せを認証することができる。また、一時メモリ36は、乗員のアクセス情報を一次的に記録するものであるため、一時メモリ36から乗員のアクセス情報が適宜削除されることにより、乗員のアクセス情報による認証を不能とすることができる。一時メモリ36に記録される乗員のアクセス情報が、乗員情報サーバ装置4の乗員別の設定情報についての安全性を大きく損なうことはないと考えられる。
このように本実施形態では、自動車2において利用する乗員ごとの設定情報について、真正利用についての利便性を高めながら、安全性を高めることができる。
この他にもたとえば、自動車2には、一時メモリ36、設定部75、生体認証部71とともに、生体認証部71により認証された乗員と乗車している自動車2との組合せを認証する組合せ認証部74が実現されてもよい。
また、生体認証部71は、乗員情報サーバ装置4において実現されてもよい。
Claims (6)
- 車両に対して乗員に応じた設定を実行可能な、乗員に応じた車両の設定システムであって、
前記車両に乗車する乗員についての乗員別の設定情報を記録するサーバ記録部、を有するサーバ装置と、
前記車両に乗車している乗員を認証する第一認証部と、
前記サーバ装置に設けられ、前記第一認証部により認証されている乗員について乗車している前記車両との組合せを認証する第二認証部と、
前記車両に設けられ、前記サーバ装置の前記サーバ記録部から、前記第二認証部により組合せが認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得して、前記車両へ設定する設定部と、
前記サーバ装置にアクセスするための乗員のアクセス情報を一時的に記録する一時メモリと、
を有し、
前記第二認証部は、
前記第一認証部により認証されている乗員の情報として乗員の生体情報を取得し、
乗員の生体情報を用いた乗員と乗員が乗車している前記車両との組合せの認証において、認証不可、認証保留、または認証可を判断し、
乗員の生体情報を用いた認証において認証保留が判断される場合には、前記車両の前記一時メモリに一時的に記録されている乗員のアクセス情報を用いて、乗員と前記車両との組合せを認証する、
乗員に応じた車両の設定システム。
- 車両に対して乗員に応じた設定を実行可能な、乗員に応じた車両の設定システムであって、
前記車両に乗車する乗員についての乗員別の設定情報を記録するサーバ記録部、を有するサーバ装置と、
前記車両に乗車している乗員を認証する第一認証部と、
前記サーバ装置に設けられ、前記第一認証部により認証されている乗員について乗車している前記車両との組合せを認証する第二認証部と、
前記車両に設けられ、前記サーバ装置の前記サーバ記録部から、前記第二認証部により組合せが認証されている乗員についての乗員別の設定情報を取得して、前記車両へ設定する設定部と、
前記サーバ装置にアクセスするための乗員のアクセス情報を一時的に記録する一時メモリと、
前記車両の乗車状態に応じて、前記一時メモリからアクセス情報を削除する削除部と、
を有し、
前記第二認証部は、
前記第一認証部により認証されている乗員の情報と、乗員が乗車している前記車両の情報と、前記車両の前記一時メモリに一時的に記録されている乗員のアクセス情報とを取得して、乗員と前記車両との組合せを認証する、
乗員に応じた車両の設定システム。
- 前記車両に設けられ、乗員の操作に基づいて前記サーバ装置にアクセスするための乗員のアクセス情報を生成して、前記サーバ装置へのアクセスを実行するサーバアクセス部、を有し、
前記一時メモリは、前記サーバアクセス部が乗員により最後になされた操作に基づいて生成した乗員のアクセス情報を、一時的に記録する、
請求項1または2記載の、乗員に応じた車両の設定システム。
- 前記車両は、前記第一認証部、前記第二認証部、前記設定部、および前記一時メモリの中の前記一時メモリおよび前記設定部を有する、
請求項1記載の、乗員に応じた車両の設定システム。
- 前記削除部は、前記一時メモリに一時的に記録されるアクセス情報のための操作をした乗員以外の人が前記車両に乗車した場合に、前記一時メモリからアクセス情報を削除する、
請求項2記載の、乗員に応じた車両の設定システム。
- 前記車両は、前記第一認証部、前記第二認証部、前記設定部、前記一時メモリ、および前記削除部の中の前記一時メモリおよび前記設定部を有する、
請求項2記載の、乗員に応じた車両の設定システム。
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