JP7720874B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

貯湯式給湯機

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Description

本開示は、貯湯式給湯機に関する。
夜間時間帯の電力を利用して沸上げ運転を行う貯湯式給湯機が広く利用されている。また、太陽光発電を備えた住宅、施設等の建物において、太陽光発電により発電された電力のうち、建物内の他の機器で消費されなかった余剰電力を用いて貯湯式給湯機の沸上げ運転を行い、熱エネルギーとして貯湯タンクに蓄えることが行われている。
特許文献1に示すように、従来の貯湯式給湯機は、この余剰電力が予め設定された設定電力より大きい場合、標準加熱能力よりも加熱装置の加熱能力を高くすることで余剰電力を有効活用している。
特開2021-191991号公報
特許文献1の技術では、余剰電力が予め設定された設定電力より大きい場合に標準加熱能力よりも加熱能力を高くすることにより、昼間の沸上げ量は増加し、それに伴い、夜間の沸上げ量は減少するが、夜間の加熱能力が一定のため、必要以上に高い加熱能力で夜間の沸上げを行うこととなり、省エネ性能が低かった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、夜間の沸上げ量が減少した場合であっても、高い省エネ性能を有する貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本開示に係る貯湯式給湯機は、太陽光発電装置から電力が供給される建物に設けられ、湯水を貯留させる貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱部と、加熱部を制御する制御部とを備えた貯湯式給湯機であって、制御部は、翌日の昼間時間帯における、太陽光発電装置から供給される供給電力の予測値から建物で使用される電気機器の使用電力の予測値を減算して余剰電力を算出し、昼間時間帯において余剰電力を利用して第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行うと共に、当日の夜間時間帯において商用電源から供給される電力を利用して貯湯タンクの全容量の湯水を沸上げるために必要な加熱能力より低い第二加熱能力で沸上げる第二沸上げ運転を行い、第一沸上げ運転で湯水を沸上げる際の昼間沸上げ生成熱量を予測して、一日のトータル沸上げ熱量から昼間沸上げ生成熱量を減算して夜間沸上げ生成熱量を算出し、第二加熱能力を沸上げ効率が最適となるように決定すると共に、夜間沸上げ生成熱量に基づいて第二沸上げ運転の沸上げ時間を決定する。
本開示に係る貯湯式給湯機は、夜間の沸上げ量が減少した場合であっても、高い省エネ性能を有するという効果を奏する。
実施の形態1に係る貯湯式給湯機の構成を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機が設置された住宅におけるシステム構成を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機における沸上げ制御の概要を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機における沸上げ制御の概要を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機における沸上げ制御の概要を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機が有するデータテーブルを示す図である。 (a)~(c)は、第二沸上げ運転の開始タイミングの例を示す図である。 第二沸上げ運転の加熱能力を途中で変更する例を示す図である。 実施の形態1に係る貯湯式給湯機が有する制御部のハードウェア構成の例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態に係る貯湯式給湯機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100の構成を示す図である。図1に示すように、貯湯式給湯機100は、タンクユニット10と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット50と、運転動作指令や設定値の変更操作をするリモコン60と、後述するHEMS(Home Energy Management System)コントローラからの情報を受信する通信制御装置70とを備えている。HPユニット50とタンクユニット10とは、HP往き配管80とHP戻り配管81と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット10には、制御部11が内蔵されている。タンクユニット10およびHPユニット50が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部11により制御される。制御部11とリモコン60とは、相互通信可能に接続されている。また、制御部11と通信制御装置70とは、相互通信可能に接続されている。
HPユニット50は、タンクユニット10が備える貯湯タンク12から導かれた低温水を加熱するための加熱部として機能する。HPユニット50は、圧縮機51、水冷媒熱交換器52、膨張弁53、空気熱交換器54を冷媒配管55にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器52は、冷媒配管55を流れる冷媒とタンクユニット10から導かれた低温水との間で熱交換を行うためのものである。リモコン60には、貯湯式給湯機100の状態等の情報を表示する表示部61、使用者が操作するスイッチ等の操作部62、スピーカ(図示せず)、マイク(図示せず)などが搭載されている。
タンクユニット10には、以下の各種部品や配管などが内蔵されている。貯湯タンク12は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク12の下部に設けられた水導入口12aには、第1給水配管13aが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁14で所定圧力に調圧された上で、第1給水配管13aを通って貯湯タンク12内に流入する。貯湯タンク12の上部に設けられた温水導入出口12bには、貯湯タンク12内に貯留された湯を貯湯式給湯機100の外部へ供給するための給湯配管15と、送湯配管16とが接続されている。
なお、貯湯タンク12には、HPユニット50を用いて加熱された高温湯が温水導入出口12bから流入すると共に、第1給水配管13aからの低温水が水導入口12aから流入することにより、上下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。また、貯湯タンク12の表面には、複数の貯湯温度センサ17,18が高さを変えて取り付けられている。これら貯湯温度センサ17,18で貯湯タンク12内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク12内の残湯量が把握され、HPユニット50による貯湯タンク12内の湯水の沸上運転の開始、停止などが制御される。
タンクユニット10には、熱源ポンプ19およびふろ用熱交換器20が内蔵されている。熱源ポンプ19は、タンクユニット10内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管80上に設けられている。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク12やHPユニット50から供給される高温湯を利用して、2次側の加熱対象水(浴槽水や暖房用水など)を加熱するための熱交換器である。
本実施の形態では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽82内の湯水を循環させるふろ往き配管21とふろ戻り配管22を例示し説明する。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管21とふろ戻り配管22の間に設置されている。また、ふろ戻り配管22の途中には、浴槽水を循環させるためのふろ循環ポンプ23と、浴槽82から出た浴槽水の温度を検出するためのふろ戻り温度センサ24とが設置されている。さらに、ふろ往き配管21の途中には、ふろ用熱交換器20から出た熱交換後の湯の温度を検出するためのふろ往き温度センサ25が設置されている。
貯湯タンク12の下部に設けられた水導出口12cには水導出口配管26の一端が接続され、水導出口配管26の他端には三方弁27のaポートが接続されている。また、三方弁27のbポートには温水導出配管28の一端が接続され、温水導出配管28の他端にはふろ用熱交換器20の1次側出口が接続されている。さらに、三方弁27のcポートにはHP往き配管80が接続されている。
三方弁27は、湯水が流入するaポートおよびbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段であり、aポートからcポートに至る流路と、bポートからcポートに至る流路とを切替可能に構成されている。
すなわち、三方弁27は、水導出口配管26とHP往き配管80とが連通する形態と、温水導出配管28とHP往き配管80とが連通する形態との2つの流路形態で、タンクユニット10内の湯水の流路を切り替える。
貯湯タンク12の中央部から下部の間に設けられた温水導入口12dには第1バイパス配管29の一端が接続され、第1バイパス配管29の他端には四方弁30のaポートが接続されている。また、HP往き配管80の途中から分岐した第2バイパス配管31が四方弁30のbポートに接続されている。さらに、HP戻り配管81が四方弁30のcポートに接続され、送湯配管16が四方弁30のdポートに接続されている。
四方弁30は、湯水が流入するbポートおよびcポートと、湯水が流出するaポートおよびdポートとを有する流路切替手段であり、bポートからaポートに至る流路と、cポートからaポートに至る流路と、bポートからdポートに至る流路と、cポートからdポートに至る流路とを切替可能に構成されている。
すなわち、四方弁30は、第2バイパス配管31と第1バイパス配管29とが連通する形態と、HP戻り配管81と第1バイパス配管29とが連通する形態と、第2バイパス配管31と送湯配管16とが連通する形態と、HP戻り配管81と送湯配管16とが連通する形態との4つの流路形態で、タンクユニット10内の湯水の流路を切り替える。
送湯配管16の途中には温水導入配管32の一端が接続され、温水導入配管32の他端がふろ用熱交換器20の1次側入口に接続されている。温水導入出口12bに一端が接続された給湯配管15の他端が分岐して、それぞれ給湯用混合弁33およびふろ用混合弁34に接続されている。給湯用混合弁33は第1給湯配管35の一端に接続され、第1給湯配管35の他端が給湯栓36に接続されている。
ふろ用混合弁34には第2給湯配管37の一端が接続され、第2給湯配管37の他端がふろ用熱交換器20の2次側出口に接続されている。第2給湯配管37の途中には、第2給湯配管37を開閉するふろ用電磁弁38と、第2給湯配管37を通る湯の流量を検出するふろ用流量センサ39とが設けられている。
給湯用混合弁33およびふろ用混合弁34には第2給水配管13bの一端がそれぞれ接続され、第2給水配管13bの他端が減圧弁14に接続されている。減圧弁14には第3給水配管13cの一端が接続され、第3給水配管13cの他端が水道等の水源に接続されている。また、第3給水配管13cの途中には、水源から供給される低温水の入水温度を検出する温度センサ40が設けられている。そして、第1給水配管13a、第2給水配管13bおよび第3給水配管13cによって、給水管路が構成されている。
給湯用混合弁33およびふろ用混合弁34は、給湯配管15から供給される高温湯と、第2給水配管13bから供給される低温水との流量比を調整することにより、使用者がリモコン60にて設定した設定温度の湯を生成し、第1給湯配管35および第2給湯配管37にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁33で温度調整された湯は、第1給湯配管35から給湯栓36を経由して、使用者が使用するシャワーやカラン等の蛇口(図示せず)に供給される。一方、ふろ用混合弁34で設定温度に調整された湯は、第2給湯配管37からふろ往き配管21およびふろ戻り配管22を経て浴槽82に供給される。
図2は、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100が設置された住宅Aにおけるシステム構成を示す図である。図2に示すように、住宅Aの屋根には、太陽光発電装置110が設置されている。太陽光発電装置110は、例えば、ソーラーパネルに代表される発電モジュールであり、太陽光を受けて発電を行う。また、住宅A内には、太陽光発電装置110が生成した直流電力を商用電源120の系統と連携できる交流電力に変換するパワーコンディショナ130が設置されている。
さらに、住宅A内には、分電盤140と電力メータ150とHEMSコントローラ160が設置されている。また、住宅Aの外壁には、外気を検出する外気温度センサ170が取り付けられている。なお、貯湯式給湯機100が設置された建物は、住宅Aに限定されず、例えば、スポーツジム、老人ホームなどの施設であってもよい。また、太陽光発電装置110は、住宅Aの屋根に設置されるものに限定されることはなく、例えば、住宅Aの庭に設置されていてもよい。
分電盤140には、電力メータ150を介して商用電源120が接続されている。また、分電盤140には、パワーコンディショナ130が接続されている。分電盤140は、商用電源120から供給される電力およびパワーコンディショナ130で変換された電力を住宅Aで使用される各種の電気機器180および貯湯式給湯機100に分配する。また、HEMSコントローラ160は、住宅A内の電気機器180および貯湯式給湯機100を統合して管理するホームエネルギーマネジメントシステムのコントローラである。
HEMSコントローラ160は、インターネット190に接続されており、インターネット190に接続された気象サーバなどから天気予報情報を取得する。天気予報情報には、日照予測情報などが含まれる。また、HEMSコントローラ160は、パワーコンディショナ130と通信可能に接続されており、太陽光発電装置110の発電電力量の実績情報を取得する。さらに、HEMSコントローラ160は、電力メータ150とも通信可能に接続されており、電力メータ150にて計測された電気機器180の消費電力量の実績情報を取得する。また、HEMSコントローラ160は、通信制御装置70とも通信可能に接続されており、インターネット190から取得した天気予報情報と、パワーコンディショナ130から取得した発電電力量の実績情報と、電力メータ150から取得した消費電力量の実績情報とを通信制御装置70に伝送する。
通信制御装置70が、天気予報情報、発電電力量の実績情報および消費電力量の実績情報を受信すると、これらの情報をタンクユニット10の制御部11に伝送する。制御部11は、通信制御装置70から受信したこれらの情報に基づいて、当日の夜間時間帯における沸上げ運転の加熱能力と沸上げ時間とを決定する。
次に、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100における沸上げ制御の概要について図3~図5を用いて説明する。図3~図5では、23時~7時を夜間時間帯、7時~17時を昼間時間帯としているが、これらの時間帯に限定されることはなく、夜間割引電気料金の時間帯、日が出ている時間帯などに応じて、適宜変更可能である。
図3は、翌日の天気予報が雨の場合の沸上げ制御を示している。翌日の天気予報が雨の場合、図3に示すように、昼間時間帯の日照量が少ないため、昼間時間帯を単位時間ごとに区切った時間帯(以降、分割時間帯と称する)の全てにおいて、太陽光発電装置110による翌日の発電電力量の予測値が、住宅A内の電気機器180による翌日の消費電力量の予測値に比べて少ない。このため、余剰電力が発生しないため、翌日の昼間時間帯では、湯水の沸上げは行わない。従って、当日の夜間時間帯において、貯湯タンク12の全容量の湯水を第三加熱能力で沸上げる。ここで、第三加熱能力は、貯湯タンク12の全容量の湯水を沸上げるために必要な加熱能力である。なお、この例では、分割時間帯の時間幅(すなわち、単位時間の時間幅)は1時間である。
図4は、翌日の天気予報が晴れの場合の沸上げ制御を示している。翌日の天気予報が晴れの場合、図4に示すように、昼間時間帯の日照量が多いため、全ての分割時間帯において、太陽光発電装置110による翌日の発電電力量の予測値が、住宅A内の電気機器180による翌日の消費電力量の予測値に比べて多い。このため、翌日の昼間時間帯に余剰電力が発生するため、翌日の昼間時間帯においては、この余剰電力を用いて、標準加熱能力よりも加熱能力の高い第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行う。なお、第一加熱能力は、分割時間帯毎に異なる値を有する。
そして、当日の夜間時間帯においては、第一沸上げ運転により沸上がる湯水の沸上げ量だけ少ない量の湯水を、第二加熱能力で沸上げる第二沸上げ運転を行う。第二加熱能力は第三加熱能力に比べて低い。このため、第三加熱能力で沸上げ運転を行う場合に比べて、省エネ性能が高い。
図5は、翌日の天気予報が晴れから雨に変わる場合の沸上げ制御を示している。翌日の天気予報によれば、午前は晴れだが午後になって雨が降る場合、図5に示すように、翌日の午前の日照量が多いため、太陽光発電装置110による翌日の午前の発電電力量の予測値が、住宅A内の電気機器180による翌日の午前の消費電力量の予測値に比べて多い。また、翌日の午後の日照量が少ないため、太陽光発電装置110による翌日の午後の発電電力量の予測値が、住宅A内の電気機器180による翌日の午後の消費電力量の予測値に比べて少ない。このため、翌日の午前に余剰電力が発生するため、翌日の午前の各分割時間帯においては、この余剰電力を用いて第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行う。そして、当日の夜間時間帯においては、第一沸上げ運転により沸上がる湯水の沸上げ量だけ少ない量の湯水を、第二加熱能力で沸上げる第二沸上げ運転を行う。
次に、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。図6に示すように、制御部11は、発電電力量の実績情報と消費電力量の実績情報とを、通信制御装置70を介して、HEMSコントローラ160から受信する(ステップS10)。制御部11は、受信した発電電力量の実績情報に基づいて、翌日の昼間時間帯において太陽光発電装置110から供給される供給電力を予測する。また、制御部11は、受信した消費電力量の実績情報に基づいて、翌日の昼間時間帯において住宅Aで使用される電気機器180の使用電力を予測する(ステップS11)。そして、制御部11は、ステップS11で予測した供給電力の予測値から使用電力の予測値を、昼間時間帯を分割した分割時間帯毎に減算して、余剰電力を算出する(ステップS12)。なお、余剰電力の算出にあたり、過去の余剰電力の実績データも参照する。また、消費電力量の実績情報には、昼間時間帯における貯湯式給湯機100の消費電力量も含まれるものとする。
次に、ステップS12で算出した余剰電力の分割時間帯内での最低値と予め設定した最低余剰電力とを分割時間帯毎に比較する(ステップS13)。そして、いずれかの分割時間帯において余剰電力の最低値が最低余剰電力以上の場合、翌日の昼間時間帯において余剰電力を利用して第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行った場合の昼間沸き上げ生成熱量を予測する(ステップS14)。さらに、一日のトータル沸上げ熱量から昼間沸上げ生成熱量を減算して、夜間沸上げ生成熱量を算出する(ステップS15)。ここで、一日のトータル沸上げ熱量は、過去の一定期間の実績から予測される、一日で必要な量の湯水を沸上げるための熱量である。
ステップS15で算出した夜間沸上げ生成熱量に基づいて、沸上げ効率が最適となる第二加熱能力と、第二沸上げ運転の沸上げ時間とを決定する(ステップS16,S17)。具体的には、図7に示すデータテーブル200を用いて第二加熱能力を決定する。図7に示すように、データテーブル200は、外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量毎に沸上げ効率が最適となる加熱能力が纏められたテーブルである。データテーブル200は、制御部11に設けられたメモリに格納されている。なお、制御部11に設けられたメモリについては後述する。
制御部11は、第二沸上げ運転の開始時において、外気温度センサ170で検出された外気温度のデータを受信する。また、制御部11は、第二沸上げ運転の開始時において、温度センサ40で検出された入水温度のデータを受信する。さらに、制御部11は、メモリに記憶された目標出湯温度のデータをメモリから読み出す。なお、メモリに記憶された目標出湯温度のデータは、使用者がリモコン60の操作部62を操作して事前に入力されたデータである。また、制御部11は、第二沸上げ運転の開始時において、貯湯温度センサ17,18でそれぞれ検出された貯湯タンク12内の湯水の温度データを受信する。制御部11は、受信した貯湯タンク12内の湯水の温度データに基づいて、貯湯タンク12内の残湯量を把握する。
制御部11は、以上のようにして得られた外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量を用いて、データテーブル200を検索し、沸上げ効率が最適となる加熱能力を第二加熱能力として抽出する(ステップS16)。さらに、制御部11は、ステップS15で算出した夜間沸上げ熱量をステップS16で抽出した第二加熱能力で除して、第二沸上げ運転の沸上げ時間を算出する(ステップS17)。
次に、制御部11は、当日の夜間時間帯において、ステップS16で抽出した第二加熱能力で湯水を沸上げる第二沸上げ運転を、ステップS17で算出した沸上げ時間だけ行う(ステップS18)。さらに、制御部11は、翌日の昼間時間帯において、余剰電力の最低値が最低余剰電力より大きい分割時間帯では、第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行う(ステップS19)。
また、ステップS13において、余剰電力の最低値と予め設定した最低余剰電力とを分割時間帯毎に比較した結果、全ての分割時間帯において余剰電力の最低値が最低余剰電力未満の場合に、制御部11は、当日の夜間時間帯において、第二加熱能力より高い第三加熱能力で沸上げる第三沸上げ運転を行う(ステップS20)。ここで、第三加熱能力は、貯湯タンク12の全容量を低水温の状態から目標出湯温度まで沸上げるために必要な加熱能力である。
実施の形態1に係る貯湯式給湯機100は、以上のような動作を行うことによって、翌日の昼間時間帯における余剰電力を利用して第一沸上げ運転を行う場合、当日の夜間時間帯では、貯湯タンク12の全容量の湯水を沸上げるために必要な第三加熱能力より低い第二加熱能力で湯水を沸上げる。また、第二加熱能力は、沸上げ効率が最適となる能力である。このため、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100は、沸上げ時の効率向上と最適化を実現でき、省エネ性能が向上する。
次に、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100における沸上げ制御の具体例について説明する。
まず、第二沸上げ運転における沸上げ時間について説明する。
第一沸上げ運転における第一加熱能力をα、分割時間帯毎の余剰電力の最小値をβ、HPユニット50の動作安定時の成績係数を基に決定される数値をγとするとき、第一加熱能力αは、以下の式(1)にて算出される。
α=β×γ …(1)
また、昼間時間帯の沸上げ時間をbとしたとき、沸上げ時間bは余剰電力が予め設定した最低余剰電力以上となる時間とし、第一沸上げ熱量cは、以下の式(2)にて算出される。
c=α×b …(2)
さらに、過去の実績の平均値から算出した一日のトータル沸上げに必要な熱量をa、夜間時間帯の沸上げにより生成される熱量をdとしたとき、熱量dは、以下の式(3)にて算出される。
d=a-c …(3)
次に、第二加熱能力をeとするとき、第二加熱能力eは、夜間時間帯開始時における外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量を参照し、外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量により構成されるデータテーブル200から抽出される沸上げ効率が最適となる加熱能力とする。そして、一日のトータル沸上げ熱量が変わらないように、第二沸上げ運転における沸上げ時間(分)は、以下の式(4)にて算出される。
沸上げ時間(分)=d/e/60 …(4)
ここで、例えば、予測した各時間帯の余剰電力βを2.0kW、HPユニット50の動作安定時の成績係数を基に決定される数値γを3として、式(1)に代入すると、第一加熱能力αは6.0kWとなる。また、昼間時間帯の沸上げ時間bを50分として、第一加熱能力αと共に式(2)に代入すると、第一沸上げ運転により生成される第一沸上げ熱量cは18MJとなる。
さらに、過去の実績の平均値から算出した一日のトータル沸上げに必要な熱量aを37MJとして、第一沸上げ熱量cと共に式(3)に代入すると、夜間沸上げ運転により生成される熱量dは19MJとなる。また、夜間時間帯開始時の外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量に基づいて決定した第二加熱能力eを3.0kWとして、熱量dと共に式(4)に代入すると、第二沸上げ運転における沸上げ時間は105.6(分)となる。
次に、第二沸上げ運転を行う時間帯について説明する。
第二沸上げ運転にて生成する熱量を夜間沸上げ生成熱量としたとき、第二沸上げ運転における沸上げ時間は、制御部11が第二加熱能力で湯水を沸上げた時に、夜間沸上げ生成熱量を確保できる時間とする。第二沸上げ運転は、夜間時間帯の全時間、もしくは夜間時間帯の一部の時間帯に行う。
夜間時間帯の全時間に亘って制御部11が第二沸上げ運転を行う場合、沸上げるのに必要となる熱量を左右する加熱能力を相対的に下げることができる。そして、加熱能力が下がれば、第二沸上げ運転による加熱効率が向上する。このように、制御部11が夜間時間帯の全時間に亘って第二沸上げ運転を行うことにより、沸上げ運転の効率向上と沸上げ運転の最適化が実現できる。
一方、夜間時間帯の一部の時間帯を用いて制御部11が第二沸上げ運転を行う場合、図8(a)に示すように、第二沸上げ運転は、夜間時間帯の開始時刻と同時に開始してもよい。また、図8(b)に示すように、第二沸上げ運転は、夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するタイミングに合わせて開始してもよい。さらに、図8(c)に示すように、第二沸上げ運転は、夜間時間帯のうち、夜間時間帯の開始時刻と終了時刻を含まない時間帯に行ってもよい。
例えば、第二沸上げ運転により生成する熱量が40.5MJの場合、第二加熱能力を4.5kWとすると、第二沸上げ運転における沸上げ時間は、40.5MJ/4.5kW=9000秒=2.5時間となる。そして、夜間時間帯を23時~7時とすると、夜間時間帯の開始時刻と同時に第二沸上げ運転が開始する場合、第二沸上げ運転の開始時刻は23時、終了時刻は1時30分となる。
同様に、夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するタイミングに合わせて第二沸上げ運転が開始する場合、第二沸上げ運転の開始時刻は4時30分、終了時刻は7時となる。さらに、夜間時間帯のうち、夜間時間帯の開始時刻と終了時刻を含まない時間帯に第二沸上げ運転を行う場合、第二沸上げ運転の開始時刻を1時とすれば、終了時刻は3時30分となる。
夜間時間帯の開始時刻には、まだ多くの使用者が入浴等で湯を使用している。そこで、制御部11によって、夜間時間帯の開始時刻と同時に第二沸上げ運転を開始することにより、第二沸上げ運転で沸き上げた高温湯を直ちに使用者に消費させることができる。その結果、第二沸上げ運転による最適な加熱能力で沸き上げを行いつつ、沸き上げた高温湯を長い時間、貯湯タンク12で貯湯することによる放熱ロスを最小にすることができる。
また、夜間時間帯の終了時刻には、既に多くの使用者が朝食の支度等で湯を使用している。そこで、制御部11によって、夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するタイミングに合わせて第二沸上げ運転を開始することにより、第二沸上げ運転で沸き上げた高温湯を直ちに使用者に消費させることができる。その結果、第二沸上げ運転による最適な加熱能力で沸き上げを行いつつ、沸き上げた高温湯を長い時間、貯湯タンク12で貯湯することによる放熱ロスを最小にすることができる。
さらに、夜間時間帯の開始時刻と同時に第二沸上げ運転を開始するように設定された他の給湯機、あるいは夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するように設定された他の給湯機が多数ある場合、制御部11によって、夜間時間帯の開始時刻と終了時刻を含まない時間帯に第二沸上げ運転を行うことにより、これらの給湯機と沸上げ時間帯をずらすことができる。このように、他の給湯機と沸上げ時間帯をずらすことができるので、第二沸上げ運転による最適な加熱能力で沸き上げを行いつつ、電力系統全体の負荷平準化に寄与することができる。
次に、第二沸上げ運転における第二加熱能力の変更について説明する。
第二沸上げ運転において、第二加熱能力での沸上げでは、夜間時間帯内で夜間沸上げ生成熱量を確保できない場合、制御部11は、第二加熱能力を夜間時間帯内で沸上げが完了する加熱能力に変更する。
例えば、第二沸上げ運転により生成する夜間沸上げ生成熱量が86.4MJの場合、第二加熱能力を2.5kWとすると、第二沸上げ運転における沸上げ時間は、86.4MJ/2.5kW=34560秒=9.6時間となる。夜間時間帯が23時~7時の場合、第二加熱能力では、夜間時間帯の8時間で夜間沸上げ生成熱量の確保ができない。
そこで、制御部11は、第二加熱能力を夜間時間帯内で沸上げが完了する3.0kWに変更する。すなわち、第二加熱能力を3.0kWに変更すると、第二沸上げ運転における沸上げ時間は、86.4MJ/3.0kW=28800秒=8.0時間となり、夜間時間帯内で沸上げを完了させることができる。
このように、第二加熱能力を変更することにより、第二沸上げ運転での十分な沸上げ量を確保することができ、貯湯タンク12内の高温湯の量が不足するといった事態を防止することができる。
次に、第一沸上げ運転を行わない場合について説明する。
図6に示したフローチャートでは、全ての分割時間帯において余剰電力の最低値が最低余剰電力未満の場合(ステップS13)、夜間時間帯において第三沸き上げ運転を実施する(ステップS20)。この場合、昼間時間帯において第一沸上げ運転は実施しない。
ここで、第一沸上げ運転を実施しないのは以下の理由による。すなわち、余剰電力の最低値が沸上げに必要な電力よりも少ない場合、第一沸上げ運転を実施するには、商用電力も使用する必要が生じ、使用者のメリットを損ねる可能性がある。このため、余剰電力の最低値が予め設定した最低余剰電力より少ない場合には、第一沸上げ運転を行わないようにした。
例えば、太陽光発電装置110から供給される電力から他の電気機器180の使用電力を差し引いた余剰電力が1.2kW、予め設定した最低余剰電力が1.33kWの場合、第一沸上げ運転を実施しない。
このように、余剰電力の最低値が沸上げに必要な電力よりも少ない場合に、第一沸上げ運転を行わないようにしたことにより、商用電力の使用を抑制することができ、省エネ性能が向上する。
次に、第二沸上げ運転の途中で第二加熱能力を変更する場合について説明する。
図9に示すように、制御部11は、第二沸上げ運転において、外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量に応じて第二加熱能力を第二沸上げ運転中に変更してもよい。すなわち、第二沸上げ運転中に、外気温度、入水温度、目標出湯温度および貯湯タンク12内の残湯量に変動があった場合、データテーブル200から加熱能力を再抽出し、再抽出した加熱能力で、引き続き第二沸上げ運転を行ってもよい。
ここで、第二加熱能力を第二沸上げ運転中に変更した場合、夜間時間帯において沸上げるのに必要な生成熱量を得るのに要する時間が変わるため、沸上げに要する時間を再計算する。すなわち、第二加熱能力を変更する前に既に沸き上げた湯水の熱量Q1を夜間沸上げ生成熱量から減算して、残りの熱量Q2を変更後の第二加熱能力で除して、第二加熱能力を変更した後に必要な、沸き上げ時間を算出する。なお、変更した沸き上げ時間が夜間時間帯に納まらない場合は、夜間時間帯の終了時刻より前に沸上げが完了するように、第二加熱能力を再度変更する。
ここで、具体的な想定条件に即した沸上げ運転の具体例を示すと次のようになる。
例えば、第二沸上げ運転の開始時において、外気温度が12℃、入水温度9℃、目標出湯温度65℃、残湯量が200Lの場合、データテーブル200から抽出された、沸上げ効率が最適な加熱能力は3.8kWであった。このため、第二沸上げ運転の開始時においては、3.8kWの加熱能力で沸上げを行った。しかし、第二沸上げ運転の途中で外気温度が下がり、外気温度9℃、入水温度8℃、目標出湯温度65℃、残湯量が170Lとなった場合、データテーブル200から抽出された、沸上げ効率が最適な加熱能力は3.5kWであった。そこで、加熱能力を3.8kWから3.5kWに変更して、引き続き第二沸上げ運転を行う。
このように、第二沸上げ運転の開始時に決定した加熱能力では、沸上げ効率が最適でなくなった場合であっても、第二沸上げ運転の途中で、沸上げ効率が最適な加熱能力に変更することにより、第二沸上げ運転の全期間に亘って、最適な沸上げ効率で湯水の沸上げを行うことができ、省エネ性能が向上する。
ここで、制御部11が第二沸上げ運転の途中で第二加熱能力を低下させた場合、使用者は沸上げが進まないことを異常だと誤解するなどの事態が発生し得る。
そこで、制御部11がリモコン60の表示部61に「加熱能力最適化中」と表示させることによって、使用者が夜間での沸上げを待っている場合などに、沸上げが進まないことを異常だと誤解することがなくなる。
このように、リモコン60を用いて使用者に報知することにより、第二沸上げ運転の途中で第二加熱能力が低下することが、正しい動作であることを使用者に認識させることができる。
なお、加熱能力が低下していることの報知は、表示部61による表示以外にも、リモコン60が備えるスピーカ(図示せず)から、ブザー音、或いは、「現在、加熱能力最適化中です」などの音声を流してもよい。
図10は、実施の形態1に係る貯湯式給湯機100が有する制御部11のハードウェア構成の例を示す図である。図10には、プログラムを実行するハードウェアを用いて制御部11の機能が実現される場合におけるハードウェア構成が記載されている。制御部11は、プロセッサ11aと、メモリ11bと、インタフェース11cとを有する。
プロセッサ11aは、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ11aは、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)であってもよい。制御部11の各機能は、プロセッサ11aと、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、内蔵メモリであるメモリ11bに格納される。メモリ11bは、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであって、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
以上の各実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能である。また、実施の形態同士を組み合わせることも可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
太陽光発電装置から電力が供給される建物に設けられ、湯水を貯留させる貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部とを備えた貯湯式給湯機であって、
前記制御部は、
翌日の昼間時間帯における、前記太陽光発電装置から供給される供給電力の予測値から前記建物で使用される電気機器の使用電力の予測値を減算して余剰電力を算出し、
前記昼間時間帯において前記余剰電力を利用して第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行うと共に、当日の夜間時間帯において商用電源から供給される電力を利用して前記貯湯タンクの全容量の湯水を沸上げるために必要な加熱能力より低い第二加熱能力で沸上げる第二沸上げ運転を行い、
前記第一沸上げ運転で湯水を沸上げる際の昼間沸上げ生成熱量を予測して、一日のトータル沸上げ熱量から前記昼間沸上げ生成熱量を減算して夜間沸上げ生成熱量を算出し、
前記第二加熱能力を沸上げ効率が最適となるように決定すると共に、前記夜間沸上げ生成熱量に基づいて前記第二沸上げ運転の沸上げ時間を決定する貯湯式給湯機。
(付記2)
前記第二加熱能力は、外気温度、入水温度、目標出湯温度および前記貯湯タンク内の残湯量毎に沸上げ効率が最適となる加熱能力が纏められたデータテーブルから抽出されたデータであり、
前記第二沸上げ運転の沸上げ時間は、前記夜間沸上げ生成熱量を前記第二加熱能力で除して得られる時間である付記1記載の貯湯式給湯機。
(付記3)
前記制御部は、
前記余剰電力が前記最低余剰電力以上の場合に、前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転を行い、
前記余剰電力が前記最低余剰電力未満の場合に、前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転の代わりに、当日の夜間時間帯において商用電源から供給される電力を利用して前記第二加熱能力より高い第三加熱能力で沸上げる第三沸上げ運転を行う付記1または付記2に記載の貯湯式給湯機。
(付記4)
前記制御部は、前記余剰電力の算出を、前記昼間時間帯を分割した分割時間帯毎に行い、
前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転は、前記昼間時間帯を分割したいずれかの分割時間帯において前記余剰電力が前記最低余剰電力以上の場合に行い、
前記第三沸上げ運転は、前記昼間時間帯を分割した全ての分割時間帯において前記余剰電力が前記最低余剰電力未満の場合に行う付記3記載の貯湯式給湯機。
(付記5)
前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯の開始時刻と同時に開始する付記1から付記4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
(付記6)
前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するタイミングに合わせて開始する付記1から付記4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
(付記7)
前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯のうち、前記夜間時間帯の開始時刻と終了時刻を含まない時間帯に行う付記1から付記4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
(付記8)
前記制御部は、前記第二沸上げ運転において、前記第二加熱能力による沸上げでは前記夜間時間帯内で前記夜間沸上げ生成熱量の確保ができない場合に、前記第二加熱能力を前記夜間時間帯内で沸上げが完了する加熱能力に変更する付記1から付記7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
(付記9)
前記制御部は、前記第二沸上げ運転中に、外気温度、入水温度、目標出湯温度および前記貯湯タンク内の残湯量に変動があった場合、前記データテーブルから前記第二加熱能力を再抽出し、再抽出した前記第二加熱能力に基づいて前記第二沸上げ運転の沸上げ時間を再計算する付記2記載の貯湯式給湯機。
(付記10)
沸上げ運転状況を報知する報知部を更に備え、
前記制御部は、前記第二加熱能力を再抽出した結果、前記第二加熱能力が低下した場合に、前記報知部に加熱能力の低下を報知させる付記9記載の貯湯式給湯機。
10 タンクユニット、11 制御部、12 貯湯タンク、40 温度センサ、50 HPユニット(加熱部)、60 リモコン(報知部)、61 表示部、62 操作部、70 通信制御装置、82 浴槽、100 貯湯式給湯機、110 太陽光発電装置、120 商用電源、130 パワーコンディショナ、140 分電盤、150 電力メータ、160 HEMSコントローラ、170 外気温度センサ、180 電気機器、190 インターネット、200 データテーブル、A 住宅。

Claims (10)

  1. 太陽光発電装置から電力が供給される建物に設けられ、湯水を貯留させる貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部とを備えた貯湯式給湯機であって、
    前記制御部は、
    翌日の昼間時間帯における、前記太陽光発電装置から供給される供給電力の予測値から前記建物で使用される電気機器の使用電力の予測値を減算して余剰電力を算出し、
    前記昼間時間帯において前記余剰電力を利用して第一加熱能力で湯水を沸上げる第一沸上げ運転を行うと共に、当日の夜間時間帯において商用電源から供給される電力を利用して前記貯湯タンクの全容量の湯水を沸上げるために必要な加熱能力より低い第二加熱能力で沸上げる第二沸上げ運転を行い、
    前記第一沸上げ運転で湯水を沸上げる際の昼間沸上げ生成熱量を予測して、一日のトータル沸上げ熱量から前記昼間沸上げ生成熱量を減算して夜間沸上げ生成熱量を算出し、
    前記第二加熱能力を沸上げ効率が最適となるように決定すると共に、前記夜間沸上げ生成熱量に基づいて前記第二沸上げ運転の沸上げ時間を決定する貯湯式給湯機。
  2. 前記第二加熱能力は、外気温度、入水温度、目標出湯温度および前記貯湯タンク内の残湯量毎に沸上げ効率が最適となる加熱能力が纏められたデータテーブルから抽出されたデータであり、
    前記第二沸上げ運転の沸上げ時間は、前記夜間沸上げ生成熱量を前記第二加熱能力で除して得られる時間である請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御部は、
    前記余剰電力が最低余剰電力以上の場合に、前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転を行い、
    前記余剰電力が前記最低余剰電力未満の場合に、前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転の代わりに、前記夜間時間帯において前記商用電源から供給される電力を利用して前記第二加熱能力より高い第三加熱能力で沸上げる第三沸上げ運転を行う請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記制御部は、前記余剰電力の算出を、前記昼間時間帯を分割した分割時間帯毎に行い、
    前記第一沸上げ運転および前記第二沸上げ運転は、前記昼間時間帯を分割したいずれかの分割時間帯において前記余剰電力が前記最低余剰電力以上の場合に行い、
    前記第三沸上げ運転は、前記昼間時間帯を分割した全ての分割時間帯において前記余剰電力が前記最低余剰電力未満の場合に行う請求項3記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯の開始時刻と同時に開始する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯の終了時刻に沸上げが完了するタイミングに合わせて開始する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記第二沸上げ運転は、前記夜間時間帯のうち、前記夜間時間帯の開始時刻と終了時刻を含まない時間帯に行う請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記制御部は、前記第二沸上げ運転において、前記第二加熱能力による沸上げでは前記夜間時間帯内で前記夜間沸上げ生成熱量の確保ができない場合に、前記第二加熱能力を前記夜間時間帯内で沸上げが完了する加熱能力に変更する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記制御部は、前記第二沸上げ運転中に、外気温度、入水温度、目標出湯温度および前記貯湯タンク内の残湯量に変動があった場合、前記データテーブルから前記第二加熱能力を再抽出し、再抽出した前記第二加熱能力に基づいて前記第二沸上げ運転の沸上げ時間を再計算する請求項2記載の貯湯式給湯機。
  10. 沸上げ運転状況を報知する報知部を更に備え、
    前記制御部は、前記第二加熱能力を再抽出した結果、前記第二加熱能力が低下した場合に、前記報知部に加熱能力の低下を報知させる請求項9記載の貯湯式給湯機。
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