JP7721189B1 - 通気用遮熱鋼板 - Google Patents

通気用遮熱鋼板

Info

Publication number
JP7721189B1
JP7721189B1 JP2024195045A JP2024195045A JP7721189B1 JP 7721189 B1 JP7721189 B1 JP 7721189B1 JP 2024195045 A JP2024195045 A JP 2024195045A JP 2024195045 A JP2024195045 A JP 2024195045A JP 7721189 B1 JP7721189 B1 JP 7721189B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
steel plate
aluminum foil
ventilation
shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2024195045A
Other languages
English (en)
Inventor
修平 野口
彩乃 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon-Shanetu Co., Ltd.
Original Assignee
Nihon-Shanetu Co., Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon-Shanetu Co., Ltd. filed Critical Nihon-Shanetu Co., Ltd.
Priority to JP2024195045A priority Critical patent/JP7721189B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7721189B1 publication Critical patent/JP7721189B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】建物の屋根や外壁の内側に通気層を形成するために使用され、高温に強くかつ摩耗性が少ない通気用遮熱鋼板を提供する。
【解決手段】通気用遮熱鋼板10は、建物の屋根20又は建物の外壁20に用いられ、建物の屋根20又は建物の外壁20の内側に通気層21を形成するために使用される。この通気用遮熱鋼板10は、鋼板11と、鋼板11の内側に取り付けられ、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板12と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、屋根や壁の鋼板等の外側に設けられる外装材にアルミホイル単板を取り付ける事により、高温度に強く、摩耗性が少ない通気用遮熱鋼板を提供する。
屋根鋼板の内側に遮熱材を貼った鋼板や屋根を二重構造とし、外側の屋根材の内側に遮熱材を施工し、その内側を通気する工法が提案されている(例えば、特許文献1)。遮熱材は、一般的に、作業性や施工強度を高める為、或いは不燃認定を受ける為、ガラス繊維の片面或いは両面に、輻射熱に対して高反射率の素材である高純度のアルミホイルを熱溶着等により接着したもので構成されている。
特開2022-45526号公報
これ迄、夏場工場等の鋼板屋根材の最高温度は80℃位と言われていた。従って、遮熱材もこれに対応出来るものであれば問題は無かった。一般的に、外装材(屋根材等)に使用される遮熱材は、作業性や施工強度を高める為、或いは不燃認定を受ける為、ガラス繊維の片面或いは両面に、輻射熱に対して高反射率の素材である高純度のアルミホイルを熱溶着等により接着したもので構成されている。その構成例として、反射材であるアルミホイル、熱溶着材であるポリエチレン、補強材であるガラス繊維シート、熱溶着材であるポリエチレン、反射材であるアルミホイルがある。ここで問題になるのは、熱溶着材であるポリエチレンの耐熱温度は70から90℃、軟化温度は70℃位からである。即ち、70℃から剥がれの可能性があると考えられる。屋根材に遮熱材を直貼りすると、太陽からの輻射熱の10%程度は反射されるが、残りの90%は屋根材に吸収され、伝導熱の形態をとって室内側の遮熱材に伝達される。現状、屋根材は夏場80℃にもなるが、遮熱材を室内側に貼ると更に5℃以上上昇し85℃になる。屋根材に接触して直貼りされ、施工されている遮熱材は、当然この温度まで上がるため、部分的に剥離等が生じる可能性がある。殆どの遮熱材は、同じ様な構造や材質であり、今後の気温上昇には対応できない可能性が高いと考えられる。
屋根や壁を二重構造とし、外側の外装材の室内側に遮熱材を施工、その内側を通気する通気工法もある。この通気工法で構築された通気構造は、遮熱材の室内側に通気層を設け、外気を流すものであるが、ここで重要なのは遮熱材表面の凹凸である。遮熱材表面の凹凸は、通気工法(通気構造)にとっては最も大きな問題で、通気による空気磨耗が大きくなるだけでなく、屋外からのチリ埃等の微細な物質が接触し、柔らかいアルミホイルの表面損傷等が懸念される。現在使用されている遮熱材は、前述のとおり繊維が基材となっていてしかもアルミホイルが薄いこともあって表面に凹凸が多い。
そこで、本発明は、建物の屋根や外壁の内側に通気層を形成するために使用され、高温に強くかつ摩耗性が少ない通気用遮熱鋼板を提供することを目的とする。
本発明に係る通気用遮熱鋼板は、建物の屋根又は建物の外壁に用いられ、建物の屋根又は建物の外壁の内側に通気層を形成するために使用される通気用遮熱鋼板であって、鋼板と、鋼板の内側に取り付けられ、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る通気用遮熱鋼板は、アルミホイル単板の片面又は両面に、輻射熱を良く透過する高透過樹脂層が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る通気用遮熱鋼板は、建物の屋根又は建物の外壁の外側から、鋼板、輻射熱を良く透過する第一高透過樹脂層、アルミホイル単板、輻射熱を良く透過する第二高透過樹脂層が、順次積層されて構成され、鋼板と第一高透過樹脂層との間に、鋼板と第一高透過樹脂層を部分的に接着する接着層が複数設けられていることを特徴とする。
本発明に係る通気用遮熱鋼板は、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板を使用する。そうすると、この通気用遮熱鋼板と外装部材(壁材や屋根材)との間に形成される通気層を流れる空気が円滑となり、アルミホイル単板と空気の摩耗を低減でき、アルミホイル単板の機能を低下させずに、長期間使用できる。また、本発明に係る通気用遮熱鋼板は、アルミホイル単板を、アクリル系接着剤を用いて、鋼板に直接貼り付けるため、夏場に通気用遮熱鋼板が80℃以上になった場合でも、アルミホイル単板が鋼板から剥がれることを防止できる。
本発明に係る通気用遮熱鋼板は、遮熱材の構成する素材が減らす事により加工費用が大幅に削減するので、この通気用遮熱鋼板の価格も減少させる事が出来、多くの分野で利用する事が出来るようになる。また、鋼板に、アルミホイル単板を部分的に接着する方法が開発されることにより、機械的使用による連続生産が可能となり、生産性の向上とコスト削減が更に出来るようになる。
管の内部における流体(空気)の流れを説明するための図である。 屋根に二重構造を形成した際に、通気層を流れる空気の移動を説明するための図である。 壁に二重構造を形成し、内壁等に凹凸がある場合に通気層を流れる空気の移動を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る通気用遮熱鋼板の断面図であり、(a)は凹凸形状に形成された通気用遮熱鋼板、(b)は平板状に形成された通気用遮熱鋼板である。 本発明の実施形態に係る通気用遮熱鋼板が外装部材に取付けられた図である。 本発明の実施形態に係る通気用遮熱鋼板において、部分的な接着により鋼板にアルミホイル単板等を取り付けた例を示す図である。
地球温暖化の時代から地球沸騰の時代へと気候は急速に変化している。日本では、熊谷市で2017年気温41,4℃、米国カルフォルニア州ディスバレイでは何と54.4℃を記録している。従って、これ迄の常識では看過できない事象が急増してきている。
外装材の室内側に遮熱すると、屋外からの熱に対しては効果的であるが、室内から発生する熱に対しては保温する事になり遮熱効果は大幅に低下する事が解っている。そこで、新しい技術として、外装材を二重構造とし、それらの間に遮熱材を設け、更にその内側に通気層を設ける通気工法がある。この新工法は、遮熱材の低放射性能を利用したもので、僅かな放射による熱を絶えず屋外に排出する事により、高効率で安定した遮熱性能を得る事が出来る。この工法の耐久性を高めるためには、遮熱材と空気の摩耗対策が重要である。
これらの問題を整理すると、大きく分けて4つの問題点がある。第一は、二重構造の通気層内を流れる空気による遮熱材の摩耗である。遮熱材は、これ迄空気が静止した状態で使用するのが基本とされてきた為、通気層内で使用する事は無かった。しかし、建物などの遮熱効果は通気工法が圧倒的に高く、この通気工法が増える事は間違いない状況にある。遮熱材は施工や強度の関係で複層構造にしているが、その基材の関係で表面に凹凸が形成されることは避けられない。例えば、ガラス繊維を使用する場合、剛性が大きい事、アルミホイルは薄い事ので、双方を熱溶着すると必ず繊維の形状は表面に現れてくる。又、薄い樹脂シート等を基材に使用する場合、樹脂の収縮等で遮熱材の表面に凹凸が生じやすい。
以下本発明を実施するための最良の形態等について、図1から図6を参照し説明する。
図1に示す様に、円筒状の管100の内部(通気層)102を流れる流体を考えると、一般的に、通気層に流れる流体(空気)Fの流速は層流で有れば、通気層の中央部が速く、内壁面101側がゼロとなる。従って、内壁面101と空気Fとの摩耗は殆どないと考えられる。
内側に遮熱材4が設けられている外装部材2と、外装部材2と対向する内装部材3との間に形成された通気層5を屋根に形成した場合、図2に示す様に、傾斜があるため、高温の熱は浮力で通気層5内の上部に圧力が掛かる様に流れ、遮熱材4と空気Fとの間で摩擦が生じ、遮熱材4の摩耗の原因になる。又、内側に遮熱材4が設けられている外装部材2と、外装部材2と対向する内装部材3との間に形成された通気層5を壁に形成した場合、図3に示す様に、通気層5は上下方向Y(鉛直方向)に形成され、胴縁等の取付部材によるものだけでなく、遮熱材4の表面の凹凸6や内装部材3の凹凸6等によっても乱流が発生、遮熱材4の摩耗がより懸念される。流体Fは、層流で流れるのが壁面との摩擦が最も少ないため、通気層5を構成する部材の表面の凹凸6を如何に小さくするかが重要である。
第二は、現在使用されている遮熱材の多くは、概ね-30℃から80℃位の使用範囲のものであって、今後屋根の温度が85℃を超えると予想され、これまでの遮熱材を使用することが難しくなる。一般的な遮熱材では、反射素材であるアルミホイルの強度を増す為に補強材が使用されている。補強材自体は耐熱性のものが一般的で問題ないが、アルミホイルと補強材を接着する熱溶着材の変更等の検討が望まれる。
第三は、通気層に大気を取り込むと、黄砂やチリや粉塵等微細な素材が柔らかい遮熱材表面に衝突し、引っかき摩耗を起こし、遮熱材の性能低下や場合によっては遮熱材を破壊する可能性もある。現在、遮熱材に使用されているアルミホイルの厚みは5μmから10μmで、容易に破損してしまう懸念がある。
第四は、通気層を設けると、通気層内には絶えず外界の酸性やアルカリ性物質が侵入する。アルミホイルは、酸にもアルカリにも弱くこれらの成分と接触すると、腐食を起こす要因となる。従って、これらの素材から遮熱材を保護する必要がある。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10は、建物の屋根又は建物の外壁に用いられ、建物の屋根又は建物の外壁の内側に通気層21を形成するために使用される。この通気用遮熱鋼板10は、図4に示すように、鋼板11と、鋼板11の内側に取り付けられ、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板12とを備える。このアルミホイル単板12は、接着層14を介して、鋼板11に接着されている。通気用遮熱鋼板10では、1つのアルミホイル単板12が鋼板11に接着されている。なお、接着層14については、例えば、アクリル系接着剤を使用する。また、通気用遮熱鋼板10は、鋼板11と、鋼板11の内側に接着されたアルミホイル単板12のみで構成することができる。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10は、屋根や壁等に使用する鋼板11に、アルミホイル単板12を、接着層14を介して直接取り付けたものである。本発明は、鋼板11に直接貼るのでアルミホイル単板12の強度は必要なく、それよりはむしろ空気抵抗が少なく輻射熱の反射率の高い平滑さが重要である。本発明は、この点に着目し、アルミホイル単板12の最大の性能を利用できるようにしたものである。アルミホイル単板12を圧延する時、工程上の関係で片面は凹凸の多い梨地状、もう片面はピカピカした平滑な表面となる。なお、圧延によって製造されたアルミホイル単板12は、アルミニウム製の板材である。
本発明の通気用遮熱鋼板10は、図5(a)に示す様に、外装部材(屋根材)20の外側や図5(b)に示す様に、外装部材(壁材)20の外側に取り付けられて使用される。通気用遮熱鋼板10と外装部材20との間には通気層21が形成される。このように、通気用遮熱鋼板10と外装部材20によって、二重屋根構造や二重壁構造が形成される。本発明の通気用遮熱鋼板10は、表面の平滑さを追い求める関係上、細かい点ではあるがピカピカの面を通気層21側に使用する。耐熱性については、アルミホイル製であるため、言うまでもなく高温度に耐得ることが可能である。
輻射熱を反射させる素材として、一般的に遮熱材が使用されている。遮熱材は、壁と外壁の間や天井裏敷き込み等ではある程度の強度が必要で、アルミホイルの片側或いは間にどの遮熱材も不織布やガラスクロスや樹脂マット等を挟み、強度を増した複合体として使用している。例えば屋根材等に使用される不燃材用遮熱材では、輻射熱の反射素材であるアルミホイル、熱溶着材、強度を高める補強材ガラスクロス、熱溶着材、輻射熱の反射素材であるアルミホイル等の5層の構成である。遮熱材に使用するアルミホイルは、通常5μmから10μmと非常に薄く、これらの素材を熱溶着すると表面にガラスクロスの繊維の凹凸がくっきりと出てくる。この凹凸が、通気層内の空気の摩耗の大きな要因である。
一方、本発明では、アルミインゴット(アルミニウムインゴット)を圧延した平滑なアルミホイル単板12を使用するため、アルミホイル単板12の表面に凹凸が形成されず、通気層21における空気の摩耗の心配が全くない。
また、遮熱材は複合体である事は前述したが、この中で最も注意しなければならないのが熱溶着材である。熱溶着材は、溶着する訳であるからアルミホイルや強度を高める補強材ガラスクロス等よりは融点も軟化温度も低い。一般的には、ポリエチレン等を使用しているものが多く70℃位で軟化する。遮熱材の使用範囲は、一般的に-30℃~+80℃位である。従って、上限が80℃と考えると極めてギリギリの温度範囲である事は間違いない。今後、屋根温度が85~90℃と高温になる可能性があり、遮熱材を直貼りする事は極めて厳しい状況になる。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10では、アルミホイル単板12を使用し、更に鋼板との接着にはアクリル系接着剤を使用するため、上記問題も解決できる。
本発明で使用するアルミホイル単板12は、30μmから80μmの厚みのものが好ましい、遮熱材に使用されているアルミホイル(5μmから10μm)に対し遥かに厚いものである。これは、表面が多少傷ついても長期間に耐えうる厚みとしたものである。勿論、もっと厚いものでも問題はないが、重量が重くなる事、価格が高くなるなどの問題がある。
また、本発明に係る通気用遮熱鋼板10は、アルミホイル単板12の片面或いは両面に輻射熱を良く透過する高透過樹脂層13が設けることもできる(図4)。
輻射熱を良く透過する高透過樹脂層13は樹脂の薄膜で、概ね5μm程度である。この薄膜は、鋼板11とアルミホイル単板12との間に利用すれば電食防止の役割を果たす一方、通気層21側に使用すれば空気中の酸性物質やアルカリ性物質からアルミホイル単板12を保護する役割も果たすことが出来る。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10において、鋼板11とアルミホイル単板12との接着方法が全面糊付け等の方法で接着する場合は、糊自体が電食防止の役目を果たすので、そのままの構造として使用する。通気用遮熱鋼板10を生産する場合、生産量によりアルミホイル単板12を手貼りでする場合や機械で貼る場合等の二つの方法があるが、いずれの場合でも性能に問題はなく、生産しやすい方法で作製する。
通気用遮熱鋼板10は、内側に空気が流れる二重屋根構造や二重壁構造に使用されるため、通気用遮熱鋼板10の内側は絶えず流れる空気と接触している。空気は、塩分やアルカリ成分を含んでいるので、これに対処できる表面処理が必要である。これは、前述の輻射熱を良く透過する高透過樹脂層13で対応できる。
本発明の通気遮熱鋼板10は、図6に示す様に、建物の屋根又は建物の外壁の外側から、鋼板11、輻射熱を良く透過する第一高透過樹脂層15、アルミホイル単板12、輻射熱を良く透過する第二高透過樹脂層13が、順次積層されて構成され、鋼板11と第一高透過樹脂層15との間に、鋼板11と第一高透過樹脂層15を部分的に接着する接着層14が複数設けられている。
屋根や外壁など外装用の鋼板と遮熱材を製造ライン等で自動的に接着させる時、空気を巻き込み気泡が出来る場合がある。一般的には、遮熱材に穴をあけて脱泡する方法もあるが、脱泡した孔が今度は空気磨耗の要因になる。
この様な問題を解決するには、アルミホイル単板12の鋼板11側にも輻射熱を良く透過する高透過樹脂層15を設け、更に接着剤は部分的に施工する事で、鋼板11とアルミホイル単板12との間に空気層が出来るようにしたものである。
その結果、鋼板11とアルミホイル単板12との電食を防止しながら、空気による膨れ等の問題もなくなるのである。本発明は、あくまで低放射性能を利用するので、反射側のこの様な事柄が放射側の性能低下させる問題はない。この場合、通気用遮熱鋼板10は、鋼板11、部分的に形成された接着層(部分接着層)14、輻射熱を良く透過する高透過樹脂層15、アルミホイル単板12、輻射熱を良く透過する高透過樹脂層13の5層構造となる。
本発明において、アルミホイル単板12には、アルミホイル純度99.5%、反射率98%以上のものを使用している。但し、前述の表面処理をするので、最終的には反射率95%程度である。一般的に、遮熱材はアルミホイル5μmから7μm、基材等含めて全体の厚みは0.2mmから0.3mmであるが、本発明ではアルミホイル単体12を使用するので約30μmから80μmである。
世界での遮熱材使用の歴史は百数十年にもなるが、そもそも遮熱材は輻射熱を反射させる素材で反射空間が必要であると考えられてきた。この反射空間を作る為には、遮熱材を保持する胴縁等の部材に固定する必要があり強度も重要で、遮熱材は薄いアルミホイル単独ではなく他の基材と組み合わされ複合体として使用されてきた。
屋根や外壁など外装用の鋼板に遮熱材を貼って輻射熱を阻止する方法が開発されたのは2013年頃のことでごく最近である。何故これほどの優れた技術が採用されなかったのかは、熱移動の大半は伝導熱であると言う考え方が基本で、試験体の両側に熱電対を挟み込んだ状態、即ち伝導熱の測定方法で表面温度を測定していたことに由来する。即ち、如何に反射率が高い素材でも、挟み込んで温度を測定すると両面の温度差は殆ど変わらないので性能が悪いと言う判断であった。輻射熱は接触方式では測定できない事が、一般的には解っていなかったと言う現実がある。
近年、屋根や壁に使用する外装材に、遮熱材を貼る工法が増えつつある。ここで問題なのは、気温の上昇である。地球温暖化と共に気温は年々上昇し、外装材の温度もこれ迄80℃位と言われていたがより上昇傾向にある。更に、外装材の放射側である内側(室内側)に貼ると、外装材の温度は少なくともこれ迄より5℃からから8℃位上昇する。従って、これらを考慮すると、遮熱材の耐熱温度は少なくとも90℃近く無いと使用が困難になる。
現在の遮熱材の多くは、反射材であるアルミホイル、熱溶着材であるポリエチレン、補強材であるガラス繊維やポリエステルシート、熱溶着材であるポリエチレン、反射材であるアルミホイルの構成で出来ているものが多い。反射材や補強材は充分な耐熱温度であるが、熱溶着材であるポリエチレンは70℃位から軟化、遮熱材自体の剥がれが懸念される。輻射熱の反射は、アルミホイル表面で行われるので、厚みは薄くてよく複合体にする必要もない。従って、これらの問題を解決するには、アルミホイル単体を遮熱材の代替として使用する事、更にその接着にはアクリル系接着剤を使用する事である。このようにすれば、熱に対する問題は全て解消できる。
最近、屋根や壁等の外装材を二重構造にし、その間に反射材を入れ、更に放射側を通気する通気工法がある。遮熱材は、これ迄静止空間で使用するのが基本で、通気して使用する事は無かったが、新たな問題が発生する。第一は、外装材と遮熱材の間を流れる空気は層流が好ましい。しかし、実際には外装材と遮熱材とは温度差があり、熱は高温から低温に移動の原則に則り流れと直行する方向に移動したり、屋根では傾斜が付いている為、熱を持った空気は浮力で上昇し上部壁面を移動したり、更には壁では通気層内に胴縁やタイトフレーム等の障害物があり等種々の要因で乱流状態となっている。即ち、遮熱材と空気との間の摩擦が大きくなり、遮熱材の摩耗が増える可能性がある。これを軽減するためにはアルミホイル自体の硬度を上げれば良いが、アルミホイルの性能を高めるには純度が重要であり、純度を上げると硬度が低下し相反する性質を持っているのでこの方法では解決できない。
そこで、少しでも摩擦を小さくするには遮熱材の表面を平滑にする事が重要である。しかしながら、屋根材に使用する遮熱材は不燃性能が必要で、補強材であるガラス繊維シートを使用している。ガラス繊維シートは、剛性のあるガラス繊維が重ねて使用されていて表面がデコボコしている。これを、遮熱材にする為に熱溶着するが、熱が加わると表面の薄いアルミホイルが軟化してガラス繊維側に密着、結果的に遮熱材の表面には凹凸が出来た状態となりフラットにする事は難しい。一方、アルミホイルは、アルミのインゴットを圧延し薄いフィルム状にしたアルミニウム製フィルムで、その表面は平滑である。従って、アルミホイル単体で使用する事はここでも効果を発揮する。
第二は、通気層を流れる空気にチリや埃が含まれている事である。これらの物質が、柔らかいアルミホイルに接触し表面を破壊するひっかき摩耗で、遮熱性能を低下或いは破壊させる懸念がある。粉塵を除去するには、吸気口に防塵フィルターを付ければ良いが、建物全体となると非常に大掛かりでメンテンス費用が大幅に増大する。又、この摩耗を少なくするには、アルミホイルの表面硬度を高める事もあるが、前述の通り、硬度の高いアルミホイルにする事は不可能である。更に、アルミホイルは酸化被膜が出来て耐久性が高いと言われているが、これは静止空気の状態の話、長期間の粉塵等の衝突に耐えることは非常に困難である。
そこで、本発明の通気用遮熱鋼板10では、アルミホイル単板12を使用にすることで、表面の引っ掛かりを少なくでき、この問題に対処している。又、一般的な遮熱材の厚みが約5μmから10μmなのに対し、本発明においてアルミホイル単板12の厚みが30μmから80μmのものを使用している。勿論、もう少し厚いアルミホイル単板12を使用しても良いが、重量と価格等の兼ね合いで決定すればよい。
第三は、大気を利用する事で、酸性やアルカリ性の成分を取り込む可能性もある。例えば、海の近くならアルカリ成分が高いのは周知の事実である。これを腐食摩耗というが、これを対処する為にアルミホイル単板12の表面に輻射熱を良く透過する樹脂層13を設けている。この樹脂層13の厚みは概ね5μm以内で、厚くすると遮熱性能が低下する。
この様に、今後の気温上昇に耐得る方法として、又大気を利用した通気工法が支障なく長期的に利用される為に、鋼板11にアルミホイル単板12を施工した通気用遮熱鋼板10はシンプルな構造ではあるが、非常に重要でしかも画期的な物である。
[試験1]
厚み0.6mm、幅20cm、高さ25cmの鋼板の片面に、試験体(1)は遮熱材(THB-FX)、試験体(2)はアルミホイル単板(30μm)を貼り、1KW遠赤外線ヒーターの前方30cmの所にアルミホイル単板施工側がヒーターの反対側になる様にセットした。この時の、アルミホイル単板側の温度をサーモグラフィーで測定した。室温は25℃で有った。
試験体(1):THB-FX(表面梨地) 0.2mm
試験体(2):アルミホイル単板(表面ピカピカ) 30μm
[結果1]
試験体(1):温度35.3℃
試験体(2):温度34.7℃
[考察1]
サーモグラフィーの温度測定では、試験体(2)であるアルミホイル単板の方が僅か0.6℃ではあるが性能が高くなる事が解る。
次に、本発明に係る通気用遮熱鋼板10の作用効果について、説明する。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10では、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板12を使用する。そうすると、この通気用遮熱鋼板10と外装部材(壁材や屋根材)20との間に形成される通気層21を流れる空気が円滑となり、アルミホイル単板12と空気の摩耗を低減できる。そのため、アルミホイル単板12の機能を低下させずに、長期間使用することができる。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10は、アルミホイル単板12を、アクリル系接着剤を用いて、鋼板11に直接貼り付けている。そのため、夏場に通気用遮熱鋼板10が80℃以上になった場合でも、アルミホイル単板12が鋼板11から剥がれることを防止できる。したがって、この通気用遮熱鋼板10を利用することで、安定的に遮熱性能を維持できる。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10では、従来使用していた遮熱材に代わりアルミホイル単板12を使用するため、従来の遮熱材の構成素材が減る。この事により加工費用が大幅に削減するので、通気用遮熱鋼板10の商品価格も減少させる事が出来、多くの分野で利用する事が出来る。
また、本発明に係る遮熱鋼板10のように、鋼板11に、アルミホイル単板12を部分接着する方法が開発されることにより、機械的使用による連続生産が可能となり、生産性の向上とコスト削減が更に出来る。
本発明に係る通気用遮熱鋼板10は、鋼板11の内側にアルミホイル単板12を施工しているが、高層ビル等ではガラスが使用される事が多いため、その場合はガラスの内側に使用でも可能である。
以上、本実施形態について説明したが、これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
2 外側外装材
3 内側外装材
4 遮熱材
5 通気層
6 凹凸
10 通気用遮熱鋼板
11 鋼板
12 アルミホイル単板
13 高透過樹脂層(第二高透過樹脂層)
14 接着層
15 高透過樹脂層(第一高透過樹脂層)
20 外装部材(屋根材、外壁材)
21 通気層
100 管
101 内壁面
102 内部(通気層)
F 流体(空気)
X 前後方向
Y 上下方向(鉛直方向)

Claims (1)

  1. 建物の屋根又は建物の外壁に用いられ、前記建物の屋根又は前記建物の外壁の内側に通気層を形成するために使用される通気用遮熱鋼板であって、
    鋼板と、前記鋼板の内側に取り付けられ、表面が平坦で空気抵抗が小さいアルミホイル単板と、を備え、
    前記建物の屋根又は前記建物の外壁の外側から、前記鋼板、輻射熱を良く透過する第一高透過樹脂層、前記アルミホイル単板、輻射熱を良く透過する第二高透過樹脂層が、順次積層されて構成され、
    前記鋼板と前記第一高透過樹脂層との間に、前記鋼板と前記第一高透過樹脂層を部分的に接着する接着層が複数設けられている、
    ことを特徴とする通気用遮熱鋼板。
JP2024195045A 2024-11-07 2024-11-07 通気用遮熱鋼板 Active JP7721189B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2024195045A JP7721189B1 (ja) 2024-11-07 2024-11-07 通気用遮熱鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2024195045A JP7721189B1 (ja) 2024-11-07 2024-11-07 通気用遮熱鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7721189B1 true JP7721189B1 (ja) 2025-08-12

Family

ID=96697791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024195045A Active JP7721189B1 (ja) 2024-11-07 2024-11-07 通気用遮熱鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7721189B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5366111U (ja) * 1976-11-05 1978-06-03
JP2023082844A (ja) * 2021-12-03 2023-06-15 日本遮熱株式会社 全遮熱外装構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5366111U (ja) * 1976-11-05 1978-06-03
JP2023082844A (ja) * 2021-12-03 2023-06-15 日本遮熱株式会社 全遮熱外装構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2451147C2 (ru) Теплоизолирующий элемент остекления, его изготовление и применение
JP2007525603A5 (ja)
JP7721189B1 (ja) 通気用遮熱鋼板
JP2008223261A (ja) 遮音採光断熱材
CN204844992U (zh) 一种玻璃布封边的金属面板蜂窝夹层结构
CN201649551U (zh) 反射隔热型地暖模块
CN210940806U (zh) 一种瓦面隔热复合膜
CN2572195Y (zh) 一种复合型酚醛泡沫保温板材
JP2014074327A (ja) 天井材および天井材の施工方法
CN222905072U (zh) 铝蜂窝防火板材
CN208841972U (zh) 一种蒸压加气防火隔音型墙板板材
CN221718013U (zh) 一种具备降噪功能的风管板材
CN212453424U (zh) 一种增强型保温一体板
CN220978425U (zh) 一种建筑用防火保温一体式复合板
CN213648954U (zh) 一种高性能的隔热纸
CN207194287U (zh) 高强度铝蜂窝板
CN223559223U (zh) 一种高耐火高可靠性轻质组件
CN215332409U (zh) 一种高强度的立式管状塑料填充结构
CN222456621U (zh) 一种增强型大尺寸金属铝板
CN212957377U (zh) 一种建筑装饰复合板
CN217027638U (zh) 一种具有隔音效果的保温幕墙装饰板
CN223974833U (zh) 一种涂料饰面的保温装饰复合板
CN212002029U (zh) 一种防脱落的石材保温复合板结构
CN221321562U (zh) 一种保温集成板
CN217864574U (zh) 一种l型钢保温隔热防火套块

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20241107

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20241107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20250404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7721189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150