JP7722355B2 - 液体紙容器用材料、液体紙容器、無菌充填液体紙容器、再生パルプの製造方法及び液体紙容器用材料の再生処理方法 - Google Patents

液体紙容器用材料、液体紙容器、無菌充填液体紙容器、再生パルプの製造方法及び液体紙容器用材料の再生処理方法

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Description

本発明は、液体紙容器用材料、ならびにこれを用いてなる液体紙容器および無菌充填液体紙容器、ならびにこれを用いた再生パルプの製造方法に関する。
従来、牛乳、ジュース等の飲料を充填する紙容器として、ゲーブルトップ型、フラットトップ型、ブリック型などが知られている。一般的に、ブリック型液体紙容器では、ストローを容器に突き刺して、容器内に充填された飲料を飲む。
上記のような紙容器に充填された飲料を室温で長期間貯蔵する方法として、無菌充填成形技術が知られている。この技術では、帯状に連続した上記液体紙容器材料を、無菌充填機を用いて、連続的に過酸化水素水で殺菌した後、無菌チャンバー内で長手方向に縦シールを施してチューブ状に成形し、筒状に成形された液体紙容器材料に内容物(飲料)を充填し、横方向に所定の間隔毎に横線シールを施し、かつ横線シール部に沿って包装材料を切断して折目に沿って折畳んで最終形状に成形する。
特許文献1には、上記の無菌充填成形に用いられる包装材料として、バリア性の観点からアルミ箔を有する包装材料が記載されている。
特許第6539664号公報
特許文献1に記載の包装材料は、アルミ箔を含むため、リサイクル性に乏しいという問題があった。
よって、本発明は、リサイクル性に優れ、かつバリア性に優れる液体紙容器用材料を提供することを目的とする。また、本発明は、異物含有量の少ない再生パルプが得られる、再生パルプの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の課題は、以下の構成によって解決することができる。
<1>最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、
前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、
前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料。
<2>最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有する、液体紙容器用材料。
<3>前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層を有する、<2>に記載の液体紙容器用材料。
<4>前記蒸着層の厚さが、1~1000nmである<2>又は<3>に記載の液体紙容器用材料。
<5> 前記バリア性積層体は、前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有し、
前記バリア性積層体は、前記蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有し、
該トップコート層は、ポリウレタン樹脂を含む<2>~<4>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<6> 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含む<5>に記載の液体紙容器用材料。
<7> 前記トップコート層における前記ポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する<5>又は<6>に記載の液体紙容器用材料。
<8> 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含み、
前記アンダーコート層における前記ポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上である<5>~<7>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<9>前記第1のシーラント層と前記第1の紙基材との間に、印刷層を有する、<1>~<8>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<10>前記熱可塑性樹脂層と前記第2のシーラント層との間に、遮光層を有する、<1>~<9>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<11>前記第1のシーラント層、前記熱可塑性樹脂層および第2のシーラント層が、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である、<1>~<10>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<12>前記生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種である、<11>に記載の液体紙容器用材料。
<13><1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器。
<14><1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料を用いてなる、無菌充填液体紙容器。
<15>再生パルプの製造方法であって、
該製造方法は、<1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生パルプの製造方法。
<16>前記離解工程は、ニーディングパルパーを用いて行われる、<15>に記載の再生パルプの製造方法。
<17>液体紙容器用材料の再生処理方法であって、
該再生処理方法は、<1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生処理方法。
本発明に係る液体紙容器用材料(第1実施形態)の断面模式図である。 本発明に係る液体紙容器用材料(第1実施形態)の断面模式図である。 本発明に係る液体紙容器用材料(第2実施形態)の断面模式図である。 本発明に係る液体紙容器用材料(第2実施形態)の断面模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本明細書において、範囲を示す「X~Y」は「X以上Y以下」を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。また、本明細書において、特記しない限り、操作および物性等の測定は、室温(20~25℃)/相対湿度40~50%RHの条件で行う。
また、本明細書において、「層上」とは、層の直上に存在する形態であってもよいし、層の上に他の層を介して存在していてもよいことを意味する。
<第1実施形態>
本発明に係る液体紙容器用材料の第1実施形態は、最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料である。第1実施形態に係る液体紙容器用材料は、従来のアルミ箔を含む液体紙容器用材料に比べて、金属使用量を低減できるため、リサイクル性に優れる。また、当該実施形態に係る液体紙容器用材料は、バリア性(具体的には、水蒸気バリア性および酸素バリア性)に優れるため、液体紙容器に好適に使用できる。
第1実施形態の液体紙容器用材料において、各層の間には、任意で他の層が存在していてもよい。バリア性積層体について、層の積層順序は特に限定されないが、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、をこの順に有することが好ましい。
第1実施形態の液体紙容器用材料において、バリア性積層体の向きは問わない。すなわち、図1に示すように、第1のシーラント層1、第1の紙基材4、熱可塑性樹脂層5、ガスバリア層6、水蒸気バリア層7、第2の紙基材8、第2のシーラント層9の順に積層されてなるものであってもよい。あるいは、図2に示すように、第1のシーラント層1、第1の紙基材4、熱可塑性樹脂層5、第2の紙基材8、水蒸気バリア層7、ガスバリア層6、第2のシーラント層9の順に積層されてなるものであってもよい。なお、図1および図2では図示していないが、第2の紙基材8の片面または両面に遮光層が存在していてもよい。
[第1のシーラント層]
本実施形態の液体紙容器用材料を用いて紙容器を製造する際、第1のシーラント層は、第2のシーラント層とヒートシールされる。例えば、紙容器の背貼り部分(縦シール部)
を封筒貼り状にヒートシールするため、該背貼り部分(縦シール部)において第2のシーラント層とヒートシールされる。
第1のシーラント層に用いる樹脂は、ヒートシール性を有するものであれば、特に制限されない。具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-ブテン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メチルアクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-メチルメタアクリレート共重合体、シクロヘキサンジメタノール変性ポリエチレンテフタレート共重合体、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、アクリル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリアミド樹脂;ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)(PBAT)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)(PHBH)等の生分解性樹脂;およびこれらの混合物などが挙げられる。
前記の樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、第1のシーラント層を形成してもよい。あるいは、前記の樹脂からなるエマルションをコーティングして、第1のシーラント層を形成しても構わない。中でも、好ましくはポリエチレンまたは生分解性樹脂であり、より好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂である。ポリエチレンは、低コストであり、かつ適度な柔軟性を有するため、液体紙容器用材料として好ましく用いられる。また、生分解性樹脂はリサイクル性に優れる。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第1のシーラント層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)がより好ましい。
第1のシーラント層の厚さは、特に制限されないが、好ましくは3~50μmであり、より好ましくは5~40μmであり、さらにより好ましくは10~30μmである。
[第1の紙基材]
第1の紙基材の材質および物性については、液体紙容器の成形が可能であれば、特に制限されない。第1の紙基材としては、単層抄きまたは多層抄きの紙基材を使用することができる。
第1の紙基材の坪量は、特に限定されないが、好ましくは60~480g/mである。
第1の紙基材の厚さも、特に限定されないが、好ましくは80~660μmであり、より好ましくは90~500μmである。
[熱可塑性樹脂層]
熱可塑性樹脂層は、第1の紙基材にバリア性積層体を貼り合わせるために使用される。
熱可塑性樹脂としては、特に制限されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、従来公知の触媒またはシングルサイト触媒(幾何拘束型触媒)を用いて合成される、いわゆるメタロセンLLDPE(mLLDPE)を含む直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE/VLDPE/ULDPE)、およびそれらの混合物またはブレンド、ならびにポリプロピレンもしくはプロピレンのコポリマーもしくはターポリマー、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、アクリル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリアミド樹脂;ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)(PBAT)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)(PHBH)等の生分解性樹脂;等が挙げられる。
前記の樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、熱可塑性樹脂層を形成してもよい。あるいは、前記の熱可塑性樹脂からなるエマルションをコーティングして、熱可塑性樹脂層を形成しても構わない。中でも、ポリエチレンまたは生分解性樹脂が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂がより好ましい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、熱可塑性樹脂層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂からなる群より選択される層であることが好ましい。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)がより好ましい。
熱可塑性樹脂層の厚さは、特に制限されないが、好ましくは3~50μmであり、より好ましくは5~40μmであり、さらにより好ましくは10~35μmである。
[第2の紙基材]
第2の紙基材は、水蒸気バリア層および酸素バリア層の支持体として機能する。また、液体紙容器用材料の断熱性や隠蔽性にも寄与する。また、支持体としてプラスチックフィルムではなく紙を使用することで、リサイクル性の向上につながる。
第2の紙基材としては、植物由来のパルプを主成分として一般的に用いられている紙であれば特に制限はない。紙としては、例えば、晒または未晒クラフト紙、上質紙、板紙、ライナー紙、塗工紙、片艶紙、グラシン紙、グラファン紙等を挙げることができる。第2の紙基材は、機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを主成分とする紙からなるものであることが好ましい。
第2の紙基材のJIS P8121:2012に準じて測定される離解フリーネス(濾水度)は、ガスバリア性を向上させる観点から、800ml以下であることが好ましく、500ml以下であることがより好ましい。ここで、離解フリーネスとは、抄紙後の紙をJIS P8220-1:2012に準拠して離解したパルプを、JIS P8121:2012に準拠して測定したカナダ標準ろ水度(Canadian standard freeness)のことである。離解フリーネスを調整する方法としては、パルプを叩解する方法などが挙げられる。パルプを叩解する方法については、公知の方法を採用することができる。
第2の紙基材の坪量は、特に限定されないが、20~400g/mであることが好ましく、30~320g/mがより好ましい。
第2の紙基材の厚みは、特に限定されないが、10~200μmであることが好ましく、20~100μmであることがより好ましい。
第2の紙基材の密度は、特に限定されないが、0.3~1.5g/cmであることが好ましく、0.5~1.0g/cmであることがより好ましい。
第2の紙基材の水蒸気バリア層を設ける側の面の王研式平滑度は、5秒以上であることが好ましく、10秒以上であることがより好ましく、15秒以上であることがさらに好ましい。紙支持体の水蒸気バリア層を設ける側の面の王研式平滑度を5秒以上とすることで、より平滑な水蒸気バリア層が形成されるため、ガスバリア性積層体の水蒸気バリア性がより向上する。第2の紙基材の水蒸気バリア層を設ける側の面の王研式平滑度の上限値は、特に限定されないが、1000秒以下であることが好ましい。ここで、紙支持体表面の王研式平滑度は、JIS P 8155:2010に準拠して測定される値を採用するものとする。
第2の紙基材のサイズ度は、特に限定されないが、バリア性を向上させる観点から、JIS P 8122:2004に準ずるステキヒトサイズ度は1秒以上であることが好ましい。第2の紙基材のサイズ度は、ロジン系、アルキルケテンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、スチレン-アクリル系、高級脂肪酸系、石油樹脂系等の内添サイズ剤の種類や含有量、パルプの種類、平滑化処理等によって制御することができる。内添サイズ剤の含有量は、特に限定されないが、紙支持体中のパルプ100質量部に対して0~3質量部であることが好ましい。
第2の紙基材にはさらに、公知の内添薬品を適宜添加することができる。内添薬品としては、例えば、二酸化チタン、カオリン、タルク、炭酸カルシウム等の填料、紙力増強剤、歩留り向上剤、pH調整剤、濾水性向上剤、耐水化剤、柔軟剤、帯電防止剤、消泡剤、スライムコントロール剤、染料・顔料等を挙げることができる。
[水蒸気バリア層]
水蒸気バリア層は、水蒸気の透過を阻止する機能を有する層であり、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有する。
(層状無機化合物)
層状無機化合物の形態は、平板状である。そして、水蒸気バリア層内においては、平板状の層状無機化合物が紙支持体の平面(表面)とほぼ平行に積層した状態に配列する。この状態において、平面方向では層状無機化合物が存在していない面積が小さくなることから、水蒸気の透過が抑制されることになる。また、厚さ方向では平板状の層状無機化合物が紙支持体平面に対して平行に配列して存在するため、層中に侵入した水蒸気は層状無機化合物を迂回しながら透過することとなり、水蒸気の透過が抑制される。その結果、水蒸気バリア層は優れた水蒸気バリア性を発揮することができる。
層状無機化合物の平均長さは、1~100μmであることが好ましく、2~50μmであることがより好ましく、3~20μmであることがさらに好ましい。ここで、層状無機化合物の平均長さとは、層状無機化合物の平面方向における長軸の平均長さである。平均長さが1μm以上であると、水蒸気バリア層中における層状無機化合物が紙支持体に対して平行に配列し易くなる。また、平均長さが100μm以下であると層状無機化合物の一部が水蒸気バリア層から突出する懸念が少なくなる。
層状無機化合物のアスペクト比は、20以上であることが好ましく、50以上であることがより好ましく、80以上であることがさらに好ましい。さらに、水蒸気バリア層の塗工量を低減し、ガスバリア性積層体のリサイクル性や軽量性を高める観点から、層状無機化合物のアスペクト比は、100以上であることが好ましく、200以上であることがより好ましく、300以上であることがさらに好ましく、500以上であることが特に好ましい。なお、層状無機化合物のアスペクト比の上限値は特に限定されるものではないが、10000以下であることが好ましいく、5000以下であることがより好ましく、2000以下であることがさらに好ましい。ここで、アスペクト比とは、水蒸気バリア層の断面の顕微鏡拡大写真から算出される値であって、層状無機化合物の長さをその厚さで除した値の平均値である。層状無機化合物のアスペクト比を上記範囲内とすることにより、水蒸気バリア層はより優れた水蒸気バリア性を発揮することができる。また、層状無機化合物のアスペクト比を上記範囲内とすることにより、水蒸気バリア層における層状無機化合物の添加量を低減させることができる。
層状無機化合物の厚さは、200nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、50nm以下であることがさらに好ましく、10nm以下であることがさらに好ましい。なお、層状無機化合物の厚さの下限値は特に限定されるものではないが、2nm以上であることが好ましい。ここで、層状無機化合物の厚さとは、水蒸気バリア層の断面の顕微鏡拡大写真から測定される層状無機化合物の平均厚さである。層状無機化合物の平均厚さを上記範囲内とすることにより、水蒸気バリア層中における層状無機化合物の積層数が大きくなるため、水蒸気バリア層はより高い水蒸気バリア性を発揮することができる。特に、アスペクト比が大きく且つ厚さの小さい層状無機化合物を用いると、水蒸気バリア層は、空隙のない稠密な膜を形成する。これは、水蒸気バリア層の断面の顕微鏡拡大写真からも観察できる現象である。このような水蒸気バリア層の空隙のない稠密な膜構造が、強靭な皮膜を形成して、折割れを効果的に抑えることができる。また、水蒸気バリア層上に積層されるガスバリア層の塗工液の浸透を抑えることもできるため、均一なガスバリア層の形成にも寄与する。
本発明の好ましい実施形態において、水蒸気バリア層に含まれる層状無機化合物のアスペクト比は200以上(好ましくは500以上、より好ましくは800以上)であり、厚さが200nm以下である。
層状無機化合物の具体例としては、雲母族、脆雲母族等のマイカ、ベントナイト、カオリナイト(カオリン鉱物、以下「カオリン」とも称する)、パイロフィライト、タルク、スメクタイト、バーミキュライト、緑泥石、セプテ緑泥石、蛇紋石、スチルプノメレーン、モンモリロナイトなどが挙げられる。これらの中でも特に、水蒸気バリア性を向上させる観点から、層状無機化合物は、マイカ、ベントナイト及びカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、マイカ及びカオリンから選択される少なくとも1種であることより好ましい。マイカとしては、合成マイカ、白雲母(マスコバイト)、絹雲母(セリサイト)、金雲母(フロコパイト)、黒雲母(バイオタイト)、フッ素金雲母(人造雲母)、紅マイカ、ソーダマイカ、バナジンマイカ、イライト、チンマイカ、パラゴナイト、ブリトル雲母などが挙げられる。中でも、高いアスペクト比を有することから、マイカとしては膨潤性マイカが好ましい。また、カオリンは、天然物であっても合成物(エンジニアードカオリン)であってもよい。中でも、高いアスペクト比を有することから、エンジニアードカオリンが好ましい。また、ベントナイトとしては、モンモリロナイトが挙げられる。
層状無機化合物の含有量は、水蒸気バリア層中に含まれる全固形分質量に対して、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましく、75質量%以下であることがさらに好ましく、70質量%以下であることがさらにより好ましく、50質量%以下であることが特に好ましく、30質量%以下であることが殊更好ましい。一方、層状無機化合物の含有量は、水蒸気バリア層中に含まれる全固形分質量に対して、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましく、5質量%以上であることがさらに好ましく、10質量%以上であることが特により好ましい。なお、本実施形態では、層状無機化合物のアスペクト比を大きくし、厚さを小さくすることによって、層状無機化合物の含有量を低減してもよい。また、水蒸気バリア層の強度を高めることで、層状無機化合物が水蒸気バリア層から脱落することを抑制することができる。
層状無機化合物の含有量は、水蒸気バリア層中のアニオン性バインダー100質量部に対して0.1~800質量部であることが好ましく、1~500質量部であることがより好ましく、2~400質量部であることがさらに好ましく、5~300質量部であることがさらにより好ましく、10~250質量部であることが特に好ましく、13~30質量部であることが殊更好ましい。層状無機化合物の含有量が、上記下限値以上であると、水蒸気バリア性が発現し易い。また、層状無機化合物の含有量を、上記上限値以下とすることで、層状無機化合物の一部が水蒸気バリア層表面から露出して水蒸気透過度を高めることを抑制することができる。また、層状無機化合物の含有量を、上記上限値以下とすることで、水蒸気バリア層上に積層されるガスバリア層の塗工性を高めることができる。
(カチオン性樹脂)
水蒸気バリア層は、カチオン性樹脂を含む。水蒸気バリア層に、層状無機化合物に加えてさらにカチオン性樹脂を添加することによって、水蒸気バリア性を大きく向上させることができる。
カチオン性樹脂を添加することによって、水蒸気バリア性が向上する理由としては、例えば以下の理由が挙げられる。層状無機化合物においては、平板状の形態の平面部分がアニオン性、エッジ部分がカチオン性に帯電し易いため、層状無機化合物が相互に立体的に凝集した、いわゆるカードハウス構造をとることが知られている。このようなカードハウス構造により、層状無機化合物の水分散液の粘度は高くなる傾向がある。一方、カードハウス構造は攪拌などにより力を加えると簡単に壊れるため、層状無機化合物の水分散液は高いチキソトロピー性を示す。ここに、適切なカチオン性樹脂を添加すると、層状無機化合物のアニオン性の平面部分にカチオン性樹脂が吸着することによって、カードハウス構造が破壊される。その結果、層状無機化合物が立体的に凝集することが抑制され、平板状の層状無機化合物が紙支持体平面に対して平行に積層し易くなり、水蒸気バリア性の向上につながるものと推定される。
カチオン性樹脂の具体例としては、ポリアルキレンポリアミン、ポリアミド化合物、ポリアミドアミン-エピハロヒドリン又はポリアミドアミン-エピハロヒドリンのホルムアルデヒド縮合反応生成物、ポリアミン-エピハロヒドリン又はポリアミン-エピハロヒドリンのホルムアルデヒド縮合反応生成物、ポリアミドポリ尿素-エピハロヒドリン又はポリアミドポリ尿素-エピハロヒドリンのホルムアルデヒド縮合反応生成物、ポリアミンポリ尿素-エピハロヒドリン又はポリアミンポリ尿素-エピハロヒドリンのホルムアルデヒド縮合反応生成物、ポリアミドアミンポリ尿素-エピハロヒドリン又はポリアミドアミンポリ尿素-エピハロヒドリンのホルムアルデヒド縮合反応生成物、ポリアミドポリ尿素化合物、ポリアミンポリ尿素化合物、ポリアミドアミンポリ尿素化合物及びポリアミドアミン化合物、ポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン、アミノ変性アクリルアミド系化合物、ポリビニルアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドなどを挙げることができる。
中でも、カチオン性樹脂は、ポリアミド化合物であることが好ましく、変性ポリアミド樹脂であることがより好ましい。変性ポリアミド樹脂としては市販のものを用いてもよく、例えば、SPI203(50)H、田岡化学工業製などが挙げられる。
カチオン性樹脂の表面電荷は、0.1~10meq/gであることが好ましく、0.1~5.0meq/gであることがより好ましく、0.1~2.0meq/gであることがさらに好ましく、0.2~1.0meq/gであることが特に好ましい。カチオン性樹脂の表面電荷が上記数値範囲内であると、カードハウス構造を破壊することが容易となり、後述するアニオン性バインダーとも適度に共存することができる。なお、カチオン性樹脂の表面電荷は、以下に記載する方法で測定する。まず、試料となる重合体を水に溶解して、重合体濃度1ppmの溶液を得る。その溶液に対し、チャージアナライザーMutek
PCD-04型(BTG社製)を用いて、0.001Nポリエチレンスルホン酸ナトリウムを滴下して電荷量を測定する。
カチオン性樹脂の含有量は、水蒸気バリア層に使用される層状無機化合物とアニオン性バインダーの種類に応じて適宜選択すればよいが、水蒸気バリア性を向上させる観点から、層状無機化合物100質量部に対して、0.01~300質量部であることが好ましく、0.1~250質量部であることがより好ましく、0.5~150質量部であることがさらに好ましく、1~100質量部であることが特に好ましい。また、カチオン性樹脂の含有量は、水蒸気バリア層中のアニオン性バインダー100質量部に対して0.1~100質量部であることが好ましく、0.5~30質量部であることがより好ましく、1~20質量部がさらに好ましく、2~15質量部が特に好ましい。
(アニオン性バインダー)
水蒸気バリア層は、さらにアニオン性バインダーを含む。水蒸気バリア層がアニオン性のバインダーを含むことで、より効果的に、水蒸気バリア層の水蒸気バリア性を高めることができる。これは、前述したように、層状無機化合物の平面部分はアニオン性であるが、カチオン性樹脂が吸着すると表面がカチオン性になり、その結果、アニオン性であるバインダーとの親和性が高められることによるものと考えられる。
アニオン性バインダーとしては、アニオン性基を含む単量体単位を含むバインダーが挙げられる。中でも、アニオン性バインダーは、カルボキシ基を含む単量体単位を含むバインダーであることが好ましい。アニオン性バインダーとしては、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体、メタクリレート・ブタジエン系共重合体、アクリルニトリル・ブタジエン系共重合体、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体、アクリルエステル系重合体などが挙げられる。これらの中でも、耐水性が良好で、伸びがよく、折割れによる塗工層の亀裂が生じにくいことから、アニオン性バインダーは、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体及びオレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体であることがより好ましい。
スチレン・ブタジエン系共重合体は、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、p-t-ブチルスチレン、クロロスチレンなどの芳香族ビニル化合物と、1,3-ブタジエン、イソプレン、2,3ジメチル-1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジエンなどの共役ジエン化合物、及びこれらと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳化重合することによって得られる共重合体である。芳香族ビニル化合物としてはスチレン、また共役ジエン化合物としては1,3-ブタジエンが好適である。
スチレン・アクリル系共重合体は、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、p-t-ブチルスチレン、クロロスチレンなどのスチレン系化合物と、アクリル酸、メタクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸スルホアルキルナトリウム塩(アルキル基の炭素数が2以上3以下)などのアクリル系化合物およびこれらと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を、例えば乳化重合することによって得られる共重合体である。スチレン系化合物としてはスチレンが好適であり、またアクリル系化合物としてはアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好適であり、アクリル酸、アクリル酸エステルがより好適である。(メタ)アクリル酸エステルとしてはアクリル酸アルキルエステルが好ましくは、アルキル基の炭素数は好ましくは1~6である。
オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体は、オレフィン、とりわけ、エチレン、プロピレン等のα-オレフィンとアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、ブテントリカルボン酸などの不飽和カルボン酸、イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエステル及びマレイン酸モノブチルエステルなどの、少なくとも1個のカルボキシル基を有する不飽和ポリカルボン酸アルキルエステル、アクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリル酸スルホエチルナトリウム塩、メタクリル酸スルホプロピルナトリウム塩などの不飽和スルホン酸単量体又はその塩、及びこれらと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳化重合することによって得られる共重合体である。オレフィンとしては、α-オレフィン、とりわけエチレンなどが好適であり、また不飽和カルボン酸単量体、不飽和スルホン酸単量体又はその塩としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などが好適である。オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体の具体例としては、例えばエチレン・アクリル酸共重合体アンモニウム塩の水性分散液が、ザイクセン(登録商標)AC等(アクリル酸の共重合比率21.1質量%、住友精化株式会社製)として市販されている。
上述したアニオン性バインダーには、共重合可能なその他の化合物がさらに共重合していてもよい。共重合可能なその他の化合物としては、具体的に、シアノ基含有エチレン性不飽和化合物、エチレン性不飽和酸のグリシジルエーテル、不飽和アルコールのグリシジルエーテル、(メタ)アクリルアミド系化合物などが挙げられる。
アニオン性バインダーの製造方法は、特に限定されない。例えば、カルボキシ基を含む単量体(例えば、不飽和カルボン酸)及びこれと共重合可能な単量体を共重合することにより得ることができる。あるいは、例えば、ポリマーにカルボキシ基を含む単量体を導入して、変性させることにより得ることができる。カルボキシ基を含む単量体の共重合比率は、1~50mol%であることが好ましい。
アニオン性バインダーの重量平均分子量は、1万~1000万が好ましく、10万~500万がより好ましい。アニオン性バインダーの重量平均分子量を上記範囲内とすることにより、水蒸気バリア層形成用の塗工液の粘度を適切な範囲とすることができる。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミケイションクロマトグラフィーにより測定されるポリスチレン換算値を採用するものとする。
アニオン性バインダーの含有量は、特に限定されないが、水蒸気バリア層中に含まれる全固形分質量に対して10質量%以上であることが好ましく、15質量%以上であることがより好ましく、20質量%以上であることがさらに好ましく、25質量%以上であることがさらにより好ましく、30質量%以上であることが特に好ましく、50質量%以上であることが殊更好ましく、60質量%以上であることが最も好ましい。また、アニオン性バインダーの含有量は、水蒸気バリア層中に含まれる全固形分質量に対して、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることがより好ましく、85質量%以下であることがさらに好ましく、80質量%以下であることが特に好ましい。
(任意成分)
水蒸気バリア層は、層状無機化合物、カチオン性樹脂及びアニオン性バインダー以外に、必要に応じて適宜、分散剤、界面活性剤、消泡剤、濡れ剤、染料、色合い調整剤、増粘剤などを添加することが可能である。
水蒸気バリア層の厚さは、1~30μmであることが好ましく、3~20μmであることがより好ましい。また、水蒸気バリア層の塗工量は、固形分として、1~30g/mであることが好ましく、3~20g/mであることがより好ましい。
[ガスバリア層]
ガスバリア層は、主として酸素ガスの透過を阻止する機能を有する層であり、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する。
(水溶性高分子)
本実施形態で用いる水溶性高分子とは、25℃の水に対する溶解度が10g/Lを超える高分子である。
水溶性高分子としては、特に限定されないが、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、デンプンおよびその誘導体、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリカルボン酸系樹脂(例えば、ポリアクリル酸およびその塩)、カゼイン、ポリエチレンイミン等が挙げられる。これらの中でも、ガスバリア性がより優れていることから、完全ケン化もしくは部分ケン化したポリビニルアルコール、または変性ポリビニルアルコールが好ましい。変性ポリビニルアルコールとしては、エチレン変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。水溶性高分子は、より好ましくは変性ポリビニルアルコールからなる群から選択される少なくとも一を含み、さらに好ましくはエチレン変性ポリビニルアルコールを含む。水溶性高分子は、1種単独であってもよいし、2種以上を併用してもよい。
(水懸濁性高分子)
本実施形態で用いる水懸濁性高分子とは、25℃の水に対する溶解度が10g/L以下である高分子である。本発明において、水懸濁性高分子は、エマルション中に分散している高分子(粒子)に由来するものであることが好ましい。
水懸濁性高分子としては、特に限定されないが、例えば、ウレタン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アクリロニトリル系樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。水懸濁性高分子は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、高湿度環境下でのガスバリア性をさらに高める観点から、水懸濁性高分子はウレタン系樹脂及び塩化ビニリデン系樹脂から選択される少なくとも1種であることが好ましい。水懸濁性高分子としてウレタン系樹脂又は塩化ビニリデン系樹脂を用いることにより、ガスバリア性積層体の高湿度条件下におけるガスバリア性を高めることができる。
水溶性高分子および水懸濁性高分子の含有量(両方を含む場合はその合計含有量)は、ガスバリア層の全固形分中10~100質量%であることが好ましく、30~100質量%であることがより好ましく、40~95質量%であることがさらに好ましい。
ガスバリア層には、水蒸気バリア層と同様に、層状無機化合物を含有させてもよい。層状無機化合物をガスバリア層に含有させる場合、層状無機化合物の含有量は、特に限定されないが、ガスバリア層の水溶性高分子100質量部に対して、1~130質量部程度が好ましく、1~80質量部程度がより好ましく、5~60質量部がさらに好ましく、7~20質量部がさらにより好ましい。層状無機化合物は、バリア性を向上させる観点から、マイカ、ベントナイトおよびカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、マイカ及びカオリンであることがより好ましい。ガスバリア層に含有させる層状無機化合物は、水蒸気バリア層に含有させる層状無機化合物と同一の種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。
ガスバリア層は、水溶性高分子および/または水懸濁性高分子と層状無機化合物以外に、必要に応じて適宜、顔料、分散剤、界面活性剤、消泡剤、濡れ剤、染料、色合い調整剤、増粘剤などを含有してもよい。ガスバリア層には、層状無機化合物を水蒸気バリア層で使用できるものの中から適宜選択して含有させることができる。
ガスバリア層の厚さは、0.1~10μmであることが好ましく、0.5~5μmであることがより好ましい。また、ガスバリア層の塗工量は、固形分として、0.1~10g/mであることが好ましく、0.5~5g/mであることがより好ましい。
(バリア性積層体の製造方法)
第1実施形態に係るバリア性積層体の製造方法は、特に制限されない。例えば、第2の紙基材上に、まず水蒸気バリア層形成用塗工液を塗工して、水蒸気バリア層を形成した後、ガスバリア層形成用塗工液を塗工して、ガスバリア層を形成することにより、製造することができる。各層は、塗工液を逐次塗工および乾燥させて形成してもよく、同時多層塗工した後に乾燥させて形成してもよい。
[第2のシーラント層]
本実施形態の材料を用いて液体紙容器を成形する際、第2のシーラント層は、第1のシーラント層とヒートシールされる。
第2のシーラント層に用いる樹脂は、ヒートシール性を有するものであれば特に限定されるものではない。具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-ブテン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メチルアクリレート共重合体、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-メチルメタアクリレート共重合体、シクロヘキサンジメタノール変性ポリエチレンテフタレート共重合体等、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、アクリル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリアミド樹脂;ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)(PBAT)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-co-ヒドロキシヘキサノエート)(PHBH)等の生分解性樹脂;およびこれらの混合物が挙げられる。
前記樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、第2のシーラント層を形成してもよい。あるいは、前記の樹脂からなるエマルションをコーティングして、第2のシーラント層を形成しても構わない。中でも、ポリエチレンまたは生分解性樹脂が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂がより好ましい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第2のシーラント層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)が好ましい。
第2のシーラント層の厚さは、特に限定されないが、好ましくは3~50μmであり、より好ましくは5~40μmであり、さらにより好ましくは10~30μmである。
第1実施形態に係る液体紙容器用材料は、上記の層に加えて、顔料塗工層、印刷層、遮光層などの任意の層をさらに有していてもよい。
[顔料塗工層]
通常、液体紙容器を製造する際、紙基材に印刷を施すが、印刷性を高めるため、紙基材上に顔料塗工層を設けてもよい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第1のシーラント層と第1の紙基材との間に、顔料塗工層を有する。顔料塗工層は、1層であってもよいし、2層以上であってもよい。
顔料塗工層は、顔料およびバインダーを含有することが好ましい。顔料としては、特に限定されないが、重質炭酸カルシウム、カオリン、プラスチックピグメント等が挙げられる。バインダーとしても、特に限定されないが、澱粉、ラテックス等が挙げられる。
顔料塗工層の塗工量(2層以上の場合は合計塗工量)は、特に限定されないが、固形分として、10~50g/mであることが好ましい。
[印刷層]
第1の紙基材層上には、内容物の情報(品名、原材料、内容)等を印刷してもよい。すなわち、本発明の一実施形態において、好ましくは第1のシーラント層と第1の紙基材との間に、印刷層を有する。印刷方法は、特に制限されず、グラビア印刷、凸版印刷、オフセット印刷など公知の方法を用いることができる。
[遮光層]
第1実施形態において、熱可塑性樹脂層と第2のシーラント層との間に、遮光層を有していてもよい。遮光層を設ける箇所は、特に制限されず、例えば、熱可塑性樹脂層と第2の紙基材との間であってもよいし、第2の紙基材と第2のシーラント層との間であってもよい。遮光層としては、特に限定されないが、黒ベタ印刷層等が挙げられる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有する、液体紙容器用材料である。液体紙容器用材料は、好ましくはアルミニウム箔を含まない。第2実施形態に係る液体紙容器用材料は、従来のアルミ箔を含む液体紙容器用材料に比べて、金属使用量を低減できるため、リサイクル性に優れることに加え、特に酸化ケイ素、酸化アルミニウムを蒸着層として用いた場合は金属探知機を使用可能となり、包装の内容物の安全性が高まる。また、当該実施形態に係る液体紙容器用材料は、アルミニウム箔のような厚みを有さない蒸着層であってもバリア性(具体的には、水蒸気バリア性および酸素バリア性)に優れるため、液体紙容器に好適に使用できる。
第2実施形態の液体紙容器用材料において、各層の間には、任意で他の層が存在していてもよい。
第2実施形態の液体紙容器用材料において、バリア性積層体の向きは問わない。すなわち、図3に示すように、第1のシーラント層1、第1の紙基材4、熱可塑性樹脂層5、蒸着層10、第2の紙基材8、第2のシーラント層9の順に積層されてなるものであってもよい。あるいは、図4に示すように、第1のシーラント層1、第1の紙基材4、熱可塑性樹脂層5、第2の紙基材8、蒸着層10、第2のシーラント層9の順に積層されてなるものであってもよい。なお、図3および図4では図示していないが、第2の紙基材8の片面または両面に遮光層が存在していてもよい。
第2実施形態において、第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、第2のシーラント層の好ましい態様は、第1実施形態における各層の好ましい態様と同様であるため、説明を省略する。
また、第2実施形態に係る液体紙容器用材料は、上記の層に加えて、顔料塗工層、印刷層、遮光層などの任意の層をさらに有していてもよい。顔料塗工層、印刷層、遮光層の好ましい態様(設けられる位置を含む)も、第1実施形態における各層の好ましい態様と同様であるため、説明を省略する。
[第2の紙基材]
第2の紙基材は、蒸着層の支持体として機能する。また、液体紙容器用材料の断熱性や隠蔽性にも寄与する。また、支持体としてプラスチックフィルムではなく紙を使用することで、リサイクル性の向上につながる。
第2の紙基材は、均一な蒸着層を得る観点から、王研式平滑度が5秒以上であることが好ましく、10~5000秒であることがより好ましい。
その他の第2の紙基材の好ましい態様(坪量、厚さ、密度など)は、第1の実施形態における第2の紙基材と同様であるため、説明を省略する。
[蒸着層]
蒸着層は、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種を蒸着してなる層である。リサイクル性のさらなる向上の観点から、酸化ケイ素および酸化アルミニウムの少なくとも一方を蒸着してなる層であることが好ましい。
蒸着層の厚さは、好ましくは1~1000nmであり、より好ましくは2~500nmであり、さらに好ましくは3~100nmであり、さらにより好ましくは4~70nmであり、特に好ましくは30~60nmであり、最も好ましくは40~55nmである。
蒸着層の厚さは、液体紙容器用材料の断面を作製し、断面を走査型電子顕微鏡又は透過型電子顕微鏡を用いて観察することで測定できる。ランダムに選択した10か所の厚さの算術平均値を採用する。
蒸着層は、真空蒸着法などの公知の方法により形成することができる。なお、蒸着層とアルミ箔などの箔とは、厚さの測定により区別することができる。アルミ箔は一般的に厚さが6000nm以上あり、1000nm以下に薄くすることはできない。一方、蒸着層は蒸気化した分子を積層させていくため厚さを薄くすることができるため、1000nm以下であるものは蒸着層と見なすことができる。
[クレーコート層]
第2実施形態において、第2の紙基材を目止めし、平滑化させる観点から、第2の紙基材上にクレーコート層を設けることが好ましい。すなわち、第2実施形態においては、第2の紙基材と蒸着層との間に、クレーコート層を有することが好ましい。より好ましくは第2の紙基材と蒸着層との間、かつ第2の紙基材上にクレーコート層を設ける。
クレーとしては、特に制限されないが、カオリン等の上述した層状無機化合物から選択すればよい。バインダーとしては、特に制限されないが、アクリル系重合体、スチレンブタジエン系重合体等が挙げられる。クレーコート層は、層状無機化合物及びバインダーを含むことが好ましい。クレーコート層中の層状無機化合物の含有割合は、好ましくは50~95質量%であり、より好ましくは70~85質量%である。クレーコート層中のバインダーの含有割合は、好ましくは5~50質量%であり、より好ましくは15~30質量%である。
クレーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは5~30g/mである。
クレーコート層の形成方法は、特に限定されないが、クレーおよびバインダーを含む分散液を第2の紙基材上に塗工し、乾燥することで形成する方法が好ましい。
[アンダーコート層]
第2の実施形態において、第2の紙基材と蒸着層の接着性を高める観点から、第2の紙基材(あるいは、紙基材上にクレーコート層を形成した場合は、クレーコート層)の上に、アンダーコート層を設けることが好ましい。すなわち、第2実施形態においては、バリア性積層体は、第2の紙基材と蒸着層との間に、アンダーコート層を有することが好ましい。
アンダーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは0.5~5g/mであり、より好ましくは1~3g/mである。アンダーコート層の厚さは、好ましくは0.5~5μmであり、より好ましくは1~3μmである。
アンダーコート層の形成方法は、特に限定されないが、バインダーの水溶液または水分散液を塗工し、乾燥して形成することが好ましい。バインダーとしては、特に制限されないが、ポリビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。アンダーコート層はポリウレタン樹脂を含むことが好ましく、ポリウレタン樹脂層であることがより好ましい。
ポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有することが好ましい。ポリウレタン樹脂がメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する場合において、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対する、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の合計含有量が、50モル%以上であることが好ましい。上限は特に制限されないが、好ましくは90モル%以下である。このようなポリウレタン樹脂は、水素結合およびキシリレン基同士のスタッキング効果によって高い凝集力を発現するため、優れたガスバリア性を有する。上記含有量は、H-NMRなどの公知の分析手法を用いて同定することができる。
ポリウレタン樹脂は、ヒドロキシ基を有することが好ましい。ポリウレタン樹脂の水酸基価は、好ましくは50mgKOH/g以上、より好ましくは100mgKOH/g以上、さらに好ましくは150mgKOH/g以上であり、そして、上限はとくに限定されないが、好ましくは1000mgKOH/g以下、より好ましくは800mgKOH/g以下、さらに好ましくは600mgKOH/g以下である。ポリウレタン樹脂の水酸基価が上記範囲内であると、酸素バリア性に優れるので好ましい。
-酸素透過度-
ポリウレタン樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100.0mL/(m・day・atm)以下であることが好ましく、50.0mL/(m・day・atm)以下であることがより好ましく、25.0mL/(m・day・atm)以下であることがさらに好ましく、10.0mL/(m・day・atm)以下であることがさらにより好ましく、3.0mL/(m・day・atm)以下であることが特に好ましい。なお、本明細書において、酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/22)を使用し、23℃、50%RHの条件にて測定される。
-ガラス転移温度-
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度は、後述する蒸着紙の蒸着層の保護の観点から、成膜性が高いことが重要であり、150℃以下であることが好ましく、140℃以下であることがより好ましく、135℃以下であることが特に好ましい。なお、ガラス転移温度は、JIS K 7122:2012に準拠して測定される。
ポリウレタン樹脂としては、合成品を使用してもよく、たとえば、国際公開第2015/016069号に記載のポリウレタン樹脂等が挙げられる。
ポリウレタン樹脂としては、市販品を使用してもよく、たとえば、三井化学株式会社製の「タケラックW系(商品名)」、「タケラックWPB系(商品名)」、「タケラックWS系(商品名)」等が挙げられ、具体的には、タケラックWPB-341が例示される。その他の市販品としては、大日精化工業株式会社の「HPU W-003」(水酸基価235mgKOH/g)等が挙げられる。
[トップコート層]
第2の実施形態において、第2の蒸着層の耐水性や耐擦過性を高める観点から、蒸着層の上に、トップコート層を設けることが好ましい。バリア性積層体は、より好ましくは蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有する。すなわち、第2実施形態においては、第2のシーラント層と蒸着層との間、又は熱可塑性樹脂層と蒸着層との間に、トップコート層を有することが好ましい。第2実施形態においては、バリア性積層体は、第2の紙基材、クレーコート層、アンダーコート層、蒸着層及びトップコート層をこの順に有することがより好ましい。
トップコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは0.1~5g/mであり、より好ましくは0.3~1g/mである。トップコート層の厚さは、好ましくは0.1~5μmであり、より好ましくは0.3~1μmである。
トップコート層の形成方法は、特に限定されないが、熱可塑性樹脂の水溶液または水分散液を塗工し、乾燥して形成することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、特に制限されないが、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。トップコート層はポリウレタン樹脂を含むことが好ましく、ポリウレタン樹脂層であることがより好ましい。トップコート層におけるポリウレタン樹脂の好ましい態様は、アンダーコート層にて説明したポリウレタン樹脂の好ましい態様と同様である。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、トップコート層におけるポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する。
アンダーコート層におけるポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上であり、トップコート層におけるポリウレタン樹脂が、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有することがより好ましい。
<液体紙容器用材料の製造方法>
第1実施形態および第2実施形態に係る液体紙容器用材料の製造方法は、特に制限されない。例えば、以下の方法が挙げられる。
図1を用いて、製造方法の一例を説明する。まず、第1の紙基材4上に、必要に応じて顔料塗工層3および印刷層2を順次設けて、積層体A(印刷物)を得る。次に、積層体A(印刷物)にストローを突き刺すためのストロー穴30の穴あけ加工を施す。ストロー穴30を設けた積層体A(印刷物)の第1の紙基材4側に、熱可塑性樹脂層5を押出しラミネートしながら、熱可塑性樹脂層5上に、ガスバリア層6面が接するようにバリア性積層体20(ガスバリア層6/水蒸気バリア層7/第2の紙基材8)をラミネートし、積層体Bを得る。次に、積層体Bの第2の紙基材8側に第2のシーラント層9をラミネートし、積層体Bの印刷層2側に第1のシーラント層1をラミネートすることにより、液体紙容器用材料を製造することができる。
カップ法による液体紙容器用材料の水蒸気透過度は、好ましくは10g/m・day以下であり、より好ましくは5g/m・day以下である。また、液体紙容器用材料の酸素透過度は、好ましくは10cc/m・day・atm以下であり、より好ましくは5cc/m・day・atm以下である。
<用途>
本発明に係る液体紙容器用材料は、ゲーブルトップ型、フラットトップ型、ブリック型など、種々のタイプの液体紙容器の包装材料として好適に使用でき、特に無菌充填包装に好適に使用できる。したがって、本発明は、上記液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器または無菌充填紙容器についても提供する。
<再生パルプの製造方法>
本発明は、上記の液体紙容器用材料のスラリーを、濃縮工程および離解工程に順次供することを有する再生パルプの製造方法についても提供する。当該製造方法によれば、液体紙容器用材料からパルプ分とその他の成分(樹脂、顔料など)とが効率良く分離されるため、異物含有量の少ない再生パルプを得ることができる。
本発明に係る再生パルプの製造方法は、濃縮工程および離解工程に加えて、任意の工程をさらに有していてもよい。以下、本発明の製造方法の一例として、裁断工程、予備離解工程、異物除去工程、粗選除塵工程、洗浄工程、濃縮工程、離解工程、希釈工程および精選除塵工程を有する製造方法について説明する。なお、本発明の製造方法は、これに限定されるものではない。
[裁断工程]
裁断工程では、後述の予備離解工程で液体紙容器用材料をスラリー化しやすくする目的で、液体紙容器用材料の裁断処理を行う。裁断に使用する装置としては、特に限定されず、例えば、破砕機、裁断機、カッター、シュレッダーなどが挙げられる。破砕機としては、例えば、二軸回転式破砕機、二軸差動式破砕機、二軸せん断式破砕機などの二軸破砕機が挙げられる。
[予備離解工程]
予備離解工程において、液体紙容器用材料のスラリーが得られる。予備離解工程では、液体紙容器用材料を離解してスラリー化させる目的で、離解処理を行う。離解処理には、通常、パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、特に限定されないが、低濃度パルパー、中濃度パルパー、高濃度パルパー等が挙げられる。低濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度6質量%以下で処理するパルパーであり、ハイドラパルパー、ローターパルパー、横型パルパーなどが挙げられる。中濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度6~10質量%で処理するパルパーであり、低濃度パルパーと同様に、ハイドラパルパー、ローターパルパー、横型パルパーなどが挙げられる。高濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度10~30質量%で処理するパルパーであり、ヘリディスクローター、ニーディングパルパー等が挙げられる。
予備離解工程では、低濃度パルパーを使用することが好ましい。低濃度パルパーを使用することで、粗大異物の細片化が抑制されるため、次の異物除去工程において、粗大異物を効率的に除去することができる。
予備離解工程において、スラリーの乾燥固形分濃度は、1~18質量%であることが好ましく、2~5質量%であることがより好ましい。上記濃度となるように、適宜、水を添加してもよい。
予備離解工程において、離解温度は、特に限定されないが、好ましくは10~50℃である。また、予備離解工程において、離解時間は、特に限定されないが、好ましくは10~30分である。
予備離解工程において、離解しにくい場合には、離解機の他に解繊機を使用してもよい。また、予備離解工程では、必要に応じ、液体紙容器用材料に加えて、アルカリ薬品(水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム)、脱墨剤、過酸化水素などの任意の薬品を添加してもよい。アルカリ薬品は、インキ被膜に作用し、けん化、加水分解しインキを分離させ、繊維を膨潤化させ、インキや異物の分離を促進する働きを有する。
[異物除去工程]
異物除去工程では、主に予備離解工程後に生じる大きな異物を取り除く目的で、クリーナーを用いてスラリーの異物除去を行う。一般的なクリーナーは、円錐形状で、遠心分離の原理により、砂や金属粒等のパルプ繊維よりも比重の大きい異物を除去することができる。このようなクリーナーとして、相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型などが挙げられる。
クリーナーで処理するときのスラリーの乾燥固形分濃度は、1~7質量%であることが好ましく、2~5質量%であることがより好ましいので、必要に応じて、離解工程後に水で希釈してから異物除去工程を行う。
[粗選除塵工程]
粗選除塵工程では、主に予備離解工程後に生じた大きな異物を取り除く目的で、粗選スクリーンを用いて、スラリーの粗選除塵処理を行う。粗選スクリーンとしては、例えば、所定の開口面積で開口する孔やスリットが形成されたバスケット型のものが使用される。
粗選スクリーンは後述の精選スクリーンとスクリーン目穴の大きさが異なり、粗選スクリーンでは丸穴スクリーン(1.5~2.5mmΦ)や、スリットスクリーン(0.2 ~0.3mmスリット)が用いられる。
粗選スクリーンで処理するときのスラリーの乾燥固形分濃度は0.5~5質量%であることが好ましいので、必要に応じて、異物除去工程後に水で希釈してから粗選除塵工程を行う。
[洗浄工程]
洗浄工程では、異物を除去する目的で、スラリーを洗浄処理する。洗浄工程に使用する洗浄装置としては、特に限定されず、例えば、DNTウォッシャー、コンパクトウォッシャー、フォールウォッシャー、バリオスプリット、SPフィルター、DPコスモ、ギャップウォッシャー等が挙げられる。
[濃縮工程]
濃縮工程では、スラリーの乾燥固形分濃度を高める目的で、スラリーの濃縮処理を行う。スラリーを濃縮処理した後、後述の離解工程を行うことで、パルプ分とその他の成分との分離効率が良好となり、異物含有量の少ない再生パルプを得ることができる。
濃縮工程は、濃縮工程後のスラリーの乾燥固形分濃度が、10~30質量%となるように行うことが好ましい。
濃縮工程に使用する装置としては、特に限定されず、例えば、傾斜型エキストラクター、スクリュープレス、スクリューシックナー、パワープレス等を使用することができる。
[離解工程]
離解工程で、濃縮されたスラリーを離解処理する。離解工程では、パルプ分とその他の成分(樹脂、顔料など)とを分離する目的で、離解処理を行う。離解処理には、通常、パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、特に限定されないが、低濃度パルパー、中濃度パルパー、高濃度パルパー等が挙げられる。各パルパーについては、[予備離解工程]の項で説明したとおりである。
離解工程では、パルプ分とその他の成分との分離効率を高める観点から、高濃度パルパーを使用することが好ましく、ニーディングパルパーを使用することがより好ましい。ニーディングパルパーは、タンク内に攪拌翼が多段に設置されたパルパーである。ニーディングパルパーとしては、公知のものを使用することができる。
離解工程において、スラリーの乾燥固形分濃度は、10~30質量%が好ましく、20~30質量%がより好ましい。
離解工程において、離解温度は、特に限定されないが、好ましくは10~50℃である。また、離解工程において、離解時間は、特に限定されないが、好ましくは10~60分である。
離解工程において、離解しにくい場合には、離解機の他に解繊機を使用してもよい。また、離解工程では、必要に応じ、液体紙容器用材料に加えて、アルカリ薬品(水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム)、脱墨剤、過酸化水素などの任意の薬品を添加してもよい。
[希釈工程]
希釈工程では、スラリーを、後の工程(例えば精選除塵工程)に適した濃度まで希釈する。
希釈工程後のスラリーの乾燥固形分濃度は、後に精選除塵工程を行う場合、好ましくは0.5~5質量%、より好ましくは0.5~3質量%である。希釈工程後のスラリーの乾燥固形分濃度が0.5質量%以上であれば、効率的に異物を除去できる。また、希釈工程後のスラリーの乾燥固形分濃度が5質量%以下であれば、スクリーンのつまりを防止できる。
[精選除塵工程]
精選除塵工程では、異物を取り除く目的で、精選スクリーンを用いた精選除塵処理を行う。精選スクリーンとしては、例えば、所定の開口面積で開口する孔やスリットが形成されたバスケット型のものが使用される。
精選スクリーンはスリットスクリーンが好ましい。スリット幅は、0.10~0.2 5mmであることが好ましく、0.10~0.20mmであることがより好ましく、0 .10~0.15mmであることがさらに好ましい。精選スクリーンのスリット幅が0.25mm以下であれば、粘着異物含有量を充分に低減させることができる。また、スリット幅が0.10mm以上であればパルプ分の歩留まりを良好に維持できる。
精選除塵工程は複数回行ってもよいが、精選除塵工程の回数が多すぎると再生パルプの歩留まりが低下するので、1~3回とすることが好ましい。精選除塵工程を数回行う場合は、続けて行うことが好ましい。
異物含有量をさらに低減する観点からは、精選除塵工程を行ったスラリーについて、上記の洗浄工程を再度行うことが好ましい。また、高濃度のパルプスラリーを得る観点からは、精選除塵工程を行ったスラリーを上記の濃縮工程に再度供することが好ましい。
本発明の製造方法によって得られた再生パルプは、トイレットペーパー、段ボール用板紙、情報用紙、印刷用紙などの物品を製造するのに使用することができる。すなわち、本発明の液体紙容器用材料は、上記物品にリサイクルすることができる。したがって、本発明は、上記の液体紙容器用材料のスラリーを、濃縮工程および離解工程に順次供することを有する、液体紙容器用材料の再生処理方法についても提供する。当該方法における濃縮工程の態様は、上記の[濃縮工程]で説明したとおりである。また、当該方法における離解工程は、上記の[離解工程]で説明したとおりである。また、当該方法におけるその他の工程についても、上記で説明したとおりである。
以下に、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、特にことわりが無い限り、以下の操作は25℃、相対湿度50%RHの条件で行った。また、特にことわりがない限り、「%」は質量%、「部」は質量部をそれぞれ表す。
<実施例1>
[バリア性積層体1の作製]
層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)30.0部に、攪拌しながらエチレン・アクリル酸共重合体の自己乳化型エマルション(固形分濃度29.2質量%、製品名:ザイクセンAC、住友精化製)34.2部を加え、攪拌した。これに、変性ポリアミド系樹脂(固形分濃度53質量%、製品名:SPI203(50)H、田岡化学工業製)を2.55部加え、攪拌した。さらに、25質量%のアンモニア水溶液を0.30部加え攪拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度19質量%とし、水蒸気バリア層の塗料とした。
また、エチレン変性ポリビニルアルコール(完全ケン化型、製品名:エクセバールAQ-4104、クラレ製)の固形分濃度15質量%の水溶液を調製し、この水溶液100部に対して層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を25部、カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)の50%水分散液を36部添加し、更に希釈水を加え固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。
得られた水蒸気バリア層塗料を、水蒸気バリア層の塗工量(固形分)が6.0g/mとなるように、片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m、厚さ62μm、密度0.76g/m、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面上にメイヤーバーを用いて塗工した。その後、水蒸気バリア層塗料を塗工した晒クラフト紙を熱風乾燥機内で、120℃で1分間乾燥した。さらに、水蒸気バリア層の上層に、ガスバリア層塗料をガスバリア層の塗工量(固形分)が3.0g/mとなるように、メイヤーバーで塗工した後、熱風乾燥機内で120℃、1分間乾燥し、バリア性積層体1(第2の紙基材/水蒸気バリア層/ガスバリア層)を得た。水蒸気バリア層の厚みは6μmであり、ガスバリア層の厚みは3μmであった。
[印刷物1の作製]
第1の紙基材としての紙基材(坪量268g/m)の片面に、顔料塗工層を2層塗工した。アンダー層は10g/m、トップ層は15g/m塗工した。アンダー層の顔料組成は重質炭酸カルシウム100部(バインダーとして澱粉およびラテックスを使用)、トップ層の顔料組成は重質炭酸カルシウム70部、カオリン30部、プラスチックピグメント5部(バインダーとして澱粉およびラテックスを使用)とし、ブレード塗工した。顔料塗工層上に印刷を施し、印刷物1を得た。
[液体紙容器用材料1の作製]
上記印刷物1に穴あけ加工を施し、印刷物1の非印刷面に対し、熱可塑性樹脂層としての低密度ポリエチレン(LDPE、20μm)を溶融押し出しラミネートし、連続して上記バリア性積層体1のガスバリア層側表面を熱可塑性樹脂層に貼り合わせ、積層体A(印刷層/顔料塗工層(トップ層)/顔料塗工層(アンダー層)/第1の紙基材/LDPE/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材)を得た。
次に、積層体Aの第2の紙基材側表面に、第2のシーラント層(内側シーラント層)としての低密度ポリエチレン(LDPE、20μm)を溶融押し出しラミネートし、積層体B(印刷層/顔料塗工層(トップ層)/顔料塗工層(アンダー層)/第1の紙基材/LDPE/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材/LDPE)を得た。
次に、積層体Bの印刷層側表面に、第1のシーラント層(外側シーラント層)としての低密度ポリエチレン(LDPE、20μm)を溶融押し出しラミネートし、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<実施例2>
ウレタン系エマルション(固形分濃度30質量%、製品名:タケラックWPB-341、三井化学製)33.3部に、第1の層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を16.7部加えた。これに、第2の層状無機化合物の水分散液(エンジニアードカオリン、平均長さ0.89μm、アスペクト比約33、厚さ約30nm、固形分濃度50質量%、製品名:コンツァーエクストリーム、イメリス製)を6部加え、撹拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。このガスバリア層の塗料を用いた以外は、実施例1と同様にしてバリア性積層体2を得た。バリア性積層体2におけるガスバリア層の厚みは3μmであった。
バリア性積層体1の代わりにバリア性積層体2を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<実施例3>
カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)80質量部と、アクリル系バインダー(BASF社製JONCRYL HSL-9012)20質量部(固形分)と、を混合し、クレーコート層用塗布液を調製した。片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m、厚さ62μm、密度0.76g/m、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面上に、上記クレーコート層用塗布液をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、クレーコート層(塗工量(固形分):10g/m)を形成した。次に、上記クレーコート層上に、エチレン変性ポリビニルアルコール(クラレ製EXCEVAL AQ-4104、表1中「PVOH」と称する)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、アンダーコート層(塗工量(固形分):2g/m、厚さ2μm)を形成した。次に、上記アンダーコート層上に、酸化ケイ素蒸着層(厚さ50nm)を形成した。更に上記蒸着層の上にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックW-5030、表1中「ポリウレタンA」と称する)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分間乾燥して、トップコート層(塗工量(固形分):0.5g/m、厚さ0.5μm)を形成し、バリア性積層体3(第2の紙基材/クレーコート層/アンダーコート層/酸化ケイ素蒸着層/トップコート層)を作製した。
バリア性積層体1の代わりにバリア性積層体3を使用し、バリア性積層体3のトップコート層側表面を熱可塑性樹脂層に貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/酸化ケイ素蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<実施例4>
実施例3において、アンダーコート層上に、酸化アルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成し、バリア性積層体4(第2の紙基材/クレーコート層/アンダーコート層/酸化アルミニウム蒸着層/トップコート層)を作製したこと以外は、実施例3と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/酸化アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<実施例5>
第1のシーラント層、第2のシーラント層および熱可塑性樹脂層として、LDPEを溶融押し出しラミネートする代わりに、植物由来ポリブチレンサクシネート(三菱ケミカル株式会社製BioPBS(登録商標)FZ71、厚さ20μm)を溶融押し出しラミネートしたこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
<実施例6>
第1のシーラント層、第2のシーラント層および熱可塑性樹脂層として、LDPEを溶融押し出しラミネートする代わりに、植物由来ポリブチレンサクシネート(三菱ケミカル株式会社製BioPBS(登録商標)FZ71、厚さ20μm)を溶融押し出しラミネートしたこと以外は、実施例4と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/トップコート層/酸化アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
<実施例7>
アンダーコート層の上に、酸化アルミニウム蒸着層の代わりにアルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成して、バリア性積層体を作製したこと以外は、実施例4と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<実施例8>
アンダーコート層の上に、酸化アルミニウム蒸着層の代わりにアルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成して、バリア性積層体を作製したこと以外は、実施例6と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
<実施例9>
アンダーコート層にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックWPB-341、表1中「ポリウレタンB」と称する、以下同様)を使用し、トップコート層にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックWPB-341)を使用したこと以外は実施例7と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。アンダーコート層及びトップコート層の塗工量及び厚さは実施例7と同じになるようにした。
なお、タケラックWPB-341は、25μm厚のシートに換算した際の酸素透過度(23℃、50%RH)が2.0ml/(m・day・atm)であるポリウレタン系樹脂バインダーの水性分散液である(三井化学製:ガラス転移温度130℃、固形分濃度30%)。当該ポリウレタン系樹脂について、H-NMR測定を行ったところ、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対するメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の含有量は、50モル%以上であった。
<実施例10>
アンダーコート層にヒドロキシポリウレタン樹脂(大日精化製HPU W-003、表1中「ポリウレタンC」と称する)を使用したこと以外は実施例9と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
なお、HPU W-003は、ヒドロキシ基を有するポリウレタン樹脂バインダーの水性分散液である(水酸基価235mgKOH/g、固形分濃度30%)。当該ポリウレタン樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の酸素透過度(23℃、50%RH)が1.6ml/(m・day・atm)である。アンダーコート層の塗工量及び厚さは実施例9と同じになるようにした。
<比較例1>
実施例1において、印刷物1に穴あけ加工を施し、印刷物1の非印刷面に対し、熱可塑性樹脂層としての低密度ポリエチレン(LDPE、20g/m)を溶融押し出しラミネートし、連続して片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m、厚さ62μm、密度0.76g/m、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面を熱可塑性樹脂層に貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
<評価>
(1)水蒸気透過度
実施例及び比較例で得た液体紙容器用材料の水蒸気透過度は、JIS-Z-0208:1976(カップ法)B法(40℃±0.5℃、相対湿度90%±2%)に準拠して、第2のシーラント層を内側にして測定した。
(2)酸素透過度
実施例及び比較例で得たガスバリア性積層体の酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、23℃、相対湿度50%の条件にて、第2のシーラント層を内側にして測定した。
結果を上記表1に示す。実施例1~10の液体紙容器用材料は、水蒸気バリア性および酸素バリア性に優れていた。実施例1~10の液体紙容器用材料は、アルミ箔を使用していないため、金属使用量を削減でき、リサイクル性に優れる。
<実施例11>
[再生パルプの製造]
実施例1に記載の液体紙容器用材料をせん断式2軸破砕機(DUAL-SHEAR、SSI社製)で裁断し、低濃度パルパー(相川鉄工株式会社製AHXへリックスパルパー)により、温度30℃で20分間離解処理し、乾燥固形分濃度3.5%のスラリーを得た。このスラリーをクリーナー(相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型)で処理し、異物を除去した。その後、水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈してから0.2mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)にて粗選除塵した。その後、パルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度25%まで濃縮し、パルプスラリーAを得た。パルプスラリーAをニーディングパルパー(緩圧式紙料調整機、株式会社大善製ニュータイゼン)により、30℃で30分間離解処理し、乾燥固形分濃度30%の離解パルプを得た。この離解パルプを水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈して、パルプスラリーBとした。次いで、パルプスラリーBを0.15mmスリットスクリーン(精選スクリーン)にて精選除塵した後、さらにパルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度10%まで濃縮して、再生パルプを得た。
<実施例12>
実施例3に記載の液体紙容器用材料を使用したこと以外は、実施例11と同様にして、再生パルプを得た。
<比較例2>
実施例1に記載の液体紙容器用材料をせん断式2軸破砕機(DUAL-SHEAR、SSI社製)で裁断し、低濃度パルパー(相川鉄工株式会社製AHXへリックスパルパー)により、温度30℃で20分間処理し、乾燥固形分濃度3.5%の離解液を得た。この離解液をクリーナー(相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型)で処理し、異物を除去した。その後、水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈してから0.2mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)にて粗選除塵した後、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)にて乾燥固形分濃度10%まで脱水濃縮し、スラリーAを得た。さらにスクリュープレス脱水機(相川鉄工株式会社製V45 LM)により乾燥固形分濃度30%程度まで濃縮し、スラリーBを得た。その後、乾燥固形分濃度が1%となるまで水で希釈し、0.15mmスリットスクリーン(精選スクリーン)にて精選除塵を行った。さらにパルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度10%まで濃縮して、再生パルプを得た。
<比較例3>
実施例3に記載の液体紙容器用材料を使用したこと以外は、比較例2と同様にして、再生パルプを得た。
<再生パルプの異物評価>
[異物含有量]
(1)異物測定用シートの作成
上記で得られた再生パルプを固形分濃度0.25%まで希釈し、600mLを分取し、JISP8222(試験用手すき紙の調製方法)に従い、シートマシン(テスター産業製)を用いて、面積:0.05mのウエットシートAを作製した。ウエットシートAを角型プレス機(東西精機製、型番無し)にて、410kPa、2分の条件で、圧搾し、坪量:30g/mの異物測定用シートを作製した。
(2)異物の測定
異物測定用シート上の異物をダートカウンターDIP200(王子計測社製)にてサイズ別に分類・計測した。解析は、0.05mm~0.5mm(ミクロな異物)と0.5mm(マクロな異物)以上の異物に大別してそれぞれの累積面積(マクロとミクロ)を求め、それらの合計を、総計累積面積とした。
上記表2に示すように、実施例1の液体紙容器用材料を濃縮工程および離解工程に順次供した場合、異物含有量の少ない再生パルプを得ることができた(実施例11)。一方、実施例1の液体紙容器用材料を濃縮工程および離解工程に順次供さなかった場合、得られた再生パルプは、実施例11に比べて異物含有量が多かった(比較例2)。また、上記表3に示すように、実施例3の液体紙容器用材料を使用した場合も、同様の傾向が見られた(実施例12、比較例3)。上記結果から、本発明の製造方法によれば、異物含有量の少ない再生パルプを得られることがわかった。
1:第1のシーラント層
2:印刷層
3:顔料塗工層
4:第1の紙基材
5:熱可塑性樹脂層
6:ガスバリア層
7:水蒸気バリア層
8:第2の紙基材
9:第2のシーラント層
10:蒸着層
11:アンダーコート層
12:クレーコート層
13:トップコート層
20:バリア性積層体
30:ストロー穴
100:液体紙容器用材料

Claims (16)

  1. 最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
    前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、
    前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、
    前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料。
  2. 最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
    前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有し、
    前記バリア性積層体が、前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有し、
    前記バリア性積層体が、前記蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有し、
    前記トップコート層が、ポリウレタン樹脂を含む、液体紙容器用材料。
  3. 前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層を有する、請求項2に記載の液体紙容器用材料。
  4. 前記蒸着層の厚さが、1~1000nmである、請求項2又は3に記載の液体紙容器用材料。
  5. 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含む、請求項2~4のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  6. 前記トップコート層における前記ポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する、請求項2~5のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  7. 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含み、
    前記アンダーコート層における前記ポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上である、請求項2~6のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  8. 前記第1のシーラント層と前記第1の紙基材との間に、印刷層を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  9. 前記熱可塑性樹脂層と前記第2のシーラント層との間に、遮光層を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  10. 前記第1のシーラント層、前記熱可塑性樹脂層および第2のシーラント層が、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である、請求項1~9のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
  11. 前記生分解性樹脂層における生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項10に記載の液体紙容器用材料。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料を用いてなる、無菌充填液体紙容器。
  14. 再生パルプの製造方法であって、
    該製造方法は、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
    該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
    濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
    該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生パルプの製造方法。
  15. 前記離解工程は、ニーディングパルパーを用いて行われる、請求項14に記載の再生パルプの製造方法。
  16. 液体紙容器用材料の再生処理方法であって、
    該再生処理方法は、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
    該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
    濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
    再生処理方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生処理方法。
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