JP7722355B2 - 液体紙容器用材料、液体紙容器、無菌充填液体紙容器、再生パルプの製造方法及び液体紙容器用材料の再生処理方法 - Google Patents
液体紙容器用材料、液体紙容器、無菌充填液体紙容器、再生パルプの製造方法及び液体紙容器用材料の再生処理方法Info
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Description
<1>最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、
前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、
前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料。
<2>最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有する、液体紙容器用材料。
<3>前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層を有する、<2>に記載の液体紙容器用材料。
<4>前記蒸着層の厚さが、1~1000nmである<2>又は<3>に記載の液体紙容器用材料。
<5> 前記バリア性積層体は、前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有し、
前記バリア性積層体は、前記蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有し、
該トップコート層は、ポリウレタン樹脂を含む<2>~<4>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<6> 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含む<5>に記載の液体紙容器用材料。
<7> 前記トップコート層における前記ポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する<5>又は<6>に記載の液体紙容器用材料。
<8> 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含み、
前記アンダーコート層における前記ポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上である<5>~<7>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<9>前記第1のシーラント層と前記第1の紙基材との間に、印刷層を有する、<1>~<8>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<10>前記熱可塑性樹脂層と前記第2のシーラント層との間に、遮光層を有する、<1>~<9>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<11>前記第1のシーラント層、前記熱可塑性樹脂層および第2のシーラント層が、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である、<1>~<10>のいずれかに記載の液体紙容器用材料。
<12>前記生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種である、<11>に記載の液体紙容器用材料。
<13><1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器。
<14><1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料を用いてなる、無菌充填液体紙容器。
<15>再生パルプの製造方法であって、
該製造方法は、<1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生パルプの製造方法。
<16>前記離解工程は、ニーディングパルパーを用いて行われる、<15>に記載の再生パルプの製造方法。
<17>液体紙容器用材料の再生処理方法であって、
該再生処理方法は、<1>~<12>のいずれかに記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生処理方法。
本発明に係る液体紙容器用材料の第1実施形態は、最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料である。第1実施形態に係る液体紙容器用材料は、従来のアルミ箔を含む液体紙容器用材料に比べて、金属使用量を低減できるため、リサイクル性に優れる。また、当該実施形態に係る液体紙容器用材料は、バリア性(具体的には、水蒸気バリア性および酸素バリア性)に優れるため、液体紙容器に好適に使用できる。
本実施形態の液体紙容器用材料を用いて紙容器を製造する際、第1のシーラント層は、第2のシーラント層とヒートシールされる。例えば、紙容器の背貼り部分(縦シール部)
を封筒貼り状にヒートシールするため、該背貼り部分(縦シール部)において第2のシーラント層とヒートシールされる。
前記の樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、第1のシーラント層を形成してもよい。あるいは、前記の樹脂からなるエマルションをコーティングして、第1のシーラント層を形成しても構わない。中でも、好ましくはポリエチレンまたは生分解性樹脂であり、より好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂である。ポリエチレンは、低コストであり、かつ適度な柔軟性を有するため、液体紙容器用材料として好ましく用いられる。また、生分解性樹脂はリサイクル性に優れる。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第1のシーラント層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)がより好ましい。
第1の紙基材の材質および物性については、液体紙容器の成形が可能であれば、特に制限されない。第1の紙基材としては、単層抄きまたは多層抄きの紙基材を使用することができる。
熱可塑性樹脂層は、第1の紙基材にバリア性積層体を貼り合わせるために使用される。
前記の樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、熱可塑性樹脂層を形成してもよい。あるいは、前記の熱可塑性樹脂からなるエマルションをコーティングして、熱可塑性樹脂層を形成しても構わない。中でも、ポリエチレンまたは生分解性樹脂が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂がより好ましい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、熱可塑性樹脂層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂からなる群より選択される層であることが好ましい。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)がより好ましい。
第2の紙基材は、水蒸気バリア層および酸素バリア層の支持体として機能する。また、液体紙容器用材料の断熱性や隠蔽性にも寄与する。また、支持体としてプラスチックフィルムではなく紙を使用することで、リサイクル性の向上につながる。
水蒸気バリア層は、水蒸気の透過を阻止する機能を有する層であり、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有する。
層状無機化合物の形態は、平板状である。そして、水蒸気バリア層内においては、平板状の層状無機化合物が紙支持体の平面(表面)とほぼ平行に積層した状態に配列する。この状態において、平面方向では層状無機化合物が存在していない面積が小さくなることから、水蒸気の透過が抑制されることになる。また、厚さ方向では平板状の層状無機化合物が紙支持体平面に対して平行に配列して存在するため、層中に侵入した水蒸気は層状無機化合物を迂回しながら透過することとなり、水蒸気の透過が抑制される。その結果、水蒸気バリア層は優れた水蒸気バリア性を発揮することができる。
水蒸気バリア層は、カチオン性樹脂を含む。水蒸気バリア層に、層状無機化合物に加えてさらにカチオン性樹脂を添加することによって、水蒸気バリア性を大きく向上させることができる。
中でも、カチオン性樹脂は、ポリアミド化合物であることが好ましく、変性ポリアミド樹脂であることがより好ましい。変性ポリアミド樹脂としては市販のものを用いてもよく、例えば、SPI203(50)H、田岡化学工業製などが挙げられる。
PCD-04型(BTG社製)を用いて、0.001Nポリエチレンスルホン酸ナトリウムを滴下して電荷量を測定する。
水蒸気バリア層は、さらにアニオン性バインダーを含む。水蒸気バリア層がアニオン性のバインダーを含むことで、より効果的に、水蒸気バリア層の水蒸気バリア性を高めることができる。これは、前述したように、層状無機化合物の平面部分はアニオン性であるが、カチオン性樹脂が吸着すると表面がカチオン性になり、その結果、アニオン性であるバインダーとの親和性が高められることによるものと考えられる。
水蒸気バリア層は、層状無機化合物、カチオン性樹脂及びアニオン性バインダー以外に、必要に応じて適宜、分散剤、界面活性剤、消泡剤、濡れ剤、染料、色合い調整剤、増粘剤などを添加することが可能である。
ガスバリア層は、主として酸素ガスの透過を阻止する機能を有する層であり、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する。
本実施形態で用いる水溶性高分子とは、25℃の水に対する溶解度が10g/Lを超える高分子である。
本実施形態で用いる水懸濁性高分子とは、25℃の水に対する溶解度が10g/L以下である高分子である。本発明において、水懸濁性高分子は、エマルション中に分散している高分子(粒子)に由来するものであることが好ましい。
第1実施形態に係るバリア性積層体の製造方法は、特に制限されない。例えば、第2の紙基材上に、まず水蒸気バリア層形成用塗工液を塗工して、水蒸気バリア層を形成した後、ガスバリア層形成用塗工液を塗工して、ガスバリア層を形成することにより、製造することができる。各層は、塗工液を逐次塗工および乾燥させて形成してもよく、同時多層塗工した後に乾燥させて形成してもよい。
本実施形態の材料を用いて液体紙容器を成形する際、第2のシーラント層は、第1のシーラント層とヒートシールされる。
前記樹脂を公知の方法を用いてラミネートして、第2のシーラント層を形成してもよい。あるいは、前記の樹脂からなるエマルションをコーティングして、第2のシーラント層を形成しても構わない。中でも、ポリエチレンまたは生分解性樹脂が好ましく、低密度ポリエチレン(LDPE)または生分解性樹脂がより好ましい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第2のシーラント層は、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である。さらに、リサイクル性を一層高める観点から、第1のシーラント層は、生分解性樹脂層であることが好ましい。生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、「-co-」は共重合を表す。生分解性樹脂としては、ポリエチレンと同等の物理的性質およびハンドリング性を有することから、ポリブチレンサクシネート(PBS)が好ましい。
通常、液体紙容器を製造する際、紙基材に印刷を施すが、印刷性を高めるため、紙基材上に顔料塗工層を設けてもよい。すなわち、本発明の好ましい実施形態において、第1のシーラント層と第1の紙基材との間に、顔料塗工層を有する。顔料塗工層は、1層であってもよいし、2層以上であってもよい。
第1の紙基材層上には、内容物の情報(品名、原材料、内容)等を印刷してもよい。すなわち、本発明の一実施形態において、好ましくは第1のシーラント層と第1の紙基材との間に、印刷層を有する。印刷方法は、特に制限されず、グラビア印刷、凸版印刷、オフセット印刷など公知の方法を用いることができる。
第1実施形態において、熱可塑性樹脂層と第2のシーラント層との間に、遮光層を有していてもよい。遮光層を設ける箇所は、特に制限されず、例えば、熱可塑性樹脂層と第2の紙基材との間であってもよいし、第2の紙基材と第2のシーラント層との間であってもよい。遮光層としては、特に限定されないが、黒ベタ印刷層等が挙げられる。
本発明の第2実施形態は、最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有する、液体紙容器用材料である。液体紙容器用材料は、好ましくはアルミニウム箔を含まない。第2実施形態に係る液体紙容器用材料は、従来のアルミ箔を含む液体紙容器用材料に比べて、金属使用量を低減できるため、リサイクル性に優れることに加え、特に酸化ケイ素、酸化アルミニウムを蒸着層として用いた場合は金属探知機を使用可能となり、包装の内容物の安全性が高まる。また、当該実施形態に係る液体紙容器用材料は、アルミニウム箔のような厚みを有さない蒸着層であってもバリア性(具体的には、水蒸気バリア性および酸素バリア性)に優れるため、液体紙容器に好適に使用できる。
第2の紙基材は、蒸着層の支持体として機能する。また、液体紙容器用材料の断熱性や隠蔽性にも寄与する。また、支持体としてプラスチックフィルムではなく紙を使用することで、リサイクル性の向上につながる。
蒸着層は、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種を蒸着してなる層である。リサイクル性のさらなる向上の観点から、酸化ケイ素および酸化アルミニウムの少なくとも一方を蒸着してなる層であることが好ましい。
蒸着層の厚さは、液体紙容器用材料の断面を作製し、断面を走査型電子顕微鏡又は透過型電子顕微鏡を用いて観察することで測定できる。ランダムに選択した10か所の厚さの算術平均値を採用する。
第2実施形態において、第2の紙基材を目止めし、平滑化させる観点から、第2の紙基材上にクレーコート層を設けることが好ましい。すなわち、第2実施形態においては、第2の紙基材と蒸着層との間に、クレーコート層を有することが好ましい。より好ましくは第2の紙基材と蒸着層との間、かつ第2の紙基材上にクレーコート層を設ける。
クレーとしては、特に制限されないが、カオリン等の上述した層状無機化合物から選択すればよい。バインダーとしては、特に制限されないが、アクリル系重合体、スチレンブタジエン系重合体等が挙げられる。クレーコート層は、層状無機化合物及びバインダーを含むことが好ましい。クレーコート層中の層状無機化合物の含有割合は、好ましくは50~95質量%であり、より好ましくは70~85質量%である。クレーコート層中のバインダーの含有割合は、好ましくは5~50質量%であり、より好ましくは15~30質量%である。
第2の実施形態において、第2の紙基材と蒸着層の接着性を高める観点から、第2の紙基材(あるいは、紙基材上にクレーコート層を形成した場合は、クレーコート層)の上に、アンダーコート層を設けることが好ましい。すなわち、第2実施形態においては、バリア性積層体は、第2の紙基材と蒸着層との間に、アンダーコート層を有することが好ましい。
アンダーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは0.5~5g/m2であり、より好ましくは1~3g/m2である。アンダーコート層の厚さは、好ましくは0.5~5μmであり、より好ましくは1~3μmである。
ポリウレタン樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100.0mL/(m2・day・atm)以下であることが好ましく、50.0mL/(m2・day・atm)以下であることがより好ましく、25.0mL/(m2・day・atm)以下であることがさらに好ましく、10.0mL/(m2・day・atm)以下であることがさらにより好ましく、3.0mL/(m2・day・atm)以下であることが特に好ましい。なお、本明細書において、酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/22)を使用し、23℃、50%RHの条件にて測定される。
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度は、後述する蒸着紙の蒸着層の保護の観点から、成膜性が高いことが重要であり、150℃以下であることが好ましく、140℃以下であることがより好ましく、135℃以下であることが特に好ましい。なお、ガラス転移温度は、JIS K 7122:2012に準拠して測定される。
第2の実施形態において、第2の蒸着層の耐水性や耐擦過性を高める観点から、蒸着層の上に、トップコート層を設けることが好ましい。バリア性積層体は、より好ましくは蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有する。すなわち、第2実施形態においては、第2のシーラント層と蒸着層との間、又は熱可塑性樹脂層と蒸着層との間に、トップコート層を有することが好ましい。第2実施形態においては、バリア性積層体は、第2の紙基材、クレーコート層、アンダーコート層、蒸着層及びトップコート層をこの順に有することがより好ましい。
トップコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは0.1~5g/m2であり、より好ましくは0.3~1g/m2である。トップコート層の厚さは、好ましくは0.1~5μmであり、より好ましくは0.3~1μmである。
アンダーコート層におけるポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上であり、トップコート層におけるポリウレタン樹脂が、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有することがより好ましい。
第1実施形態および第2実施形態に係る液体紙容器用材料の製造方法は、特に制限されない。例えば、以下の方法が挙げられる。
カップ法による液体紙容器用材料の水蒸気透過度は、好ましくは10g/m2・day以下であり、より好ましくは5g/m2・day以下である。また、液体紙容器用材料の酸素透過度は、好ましくは10cc/m2・day・atm以下であり、より好ましくは5cc/m2・day・atm以下である。
本発明に係る液体紙容器用材料は、ゲーブルトップ型、フラットトップ型、ブリック型など、種々のタイプの液体紙容器の包装材料として好適に使用でき、特に無菌充填包装に好適に使用できる。したがって、本発明は、上記液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器または無菌充填紙容器についても提供する。
本発明は、上記の液体紙容器用材料のスラリーを、濃縮工程および離解工程に順次供することを有する再生パルプの製造方法についても提供する。当該製造方法によれば、液体紙容器用材料からパルプ分とその他の成分(樹脂、顔料など)とが効率良く分離されるため、異物含有量の少ない再生パルプを得ることができる。
裁断工程では、後述の予備離解工程で液体紙容器用材料をスラリー化しやすくする目的で、液体紙容器用材料の裁断処理を行う。裁断に使用する装置としては、特に限定されず、例えば、破砕機、裁断機、カッター、シュレッダーなどが挙げられる。破砕機としては、例えば、二軸回転式破砕機、二軸差動式破砕機、二軸せん断式破砕機などの二軸破砕機が挙げられる。
予備離解工程において、液体紙容器用材料のスラリーが得られる。予備離解工程では、液体紙容器用材料を離解してスラリー化させる目的で、離解処理を行う。離解処理には、通常、パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、特に限定されないが、低濃度パルパー、中濃度パルパー、高濃度パルパー等が挙げられる。低濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度6質量%以下で処理するパルパーであり、ハイドラパルパー、ローターパルパー、横型パルパーなどが挙げられる。中濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度6~10質量%で処理するパルパーであり、低濃度パルパーと同様に、ハイドラパルパー、ローターパルパー、横型パルパーなどが挙げられる。高濃度パルパーは、通常、乾燥固形分濃度10~30質量%で処理するパルパーであり、ヘリディスクローター、ニーディングパルパー等が挙げられる。
異物除去工程では、主に予備離解工程後に生じる大きな異物を取り除く目的で、クリーナーを用いてスラリーの異物除去を行う。一般的なクリーナーは、円錐形状で、遠心分離の原理により、砂や金属粒等のパルプ繊維よりも比重の大きい異物を除去することができる。このようなクリーナーとして、相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型などが挙げられる。
粗選除塵工程では、主に予備離解工程後に生じた大きな異物を取り除く目的で、粗選スクリーンを用いて、スラリーの粗選除塵処理を行う。粗選スクリーンとしては、例えば、所定の開口面積で開口する孔やスリットが形成されたバスケット型のものが使用される。
洗浄工程では、異物を除去する目的で、スラリーを洗浄処理する。洗浄工程に使用する洗浄装置としては、特に限定されず、例えば、DNTウォッシャー、コンパクトウォッシャー、フォールウォッシャー、バリオスプリット、SPフィルター、DPコスモ、ギャップウォッシャー等が挙げられる。
濃縮工程では、スラリーの乾燥固形分濃度を高める目的で、スラリーの濃縮処理を行う。スラリーを濃縮処理した後、後述の離解工程を行うことで、パルプ分とその他の成分との分離効率が良好となり、異物含有量の少ない再生パルプを得ることができる。
離解工程で、濃縮されたスラリーを離解処理する。離解工程では、パルプ分とその他の成分(樹脂、顔料など)とを分離する目的で、離解処理を行う。離解処理には、通常、パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、特に限定されないが、低濃度パルパー、中濃度パルパー、高濃度パルパー等が挙げられる。各パルパーについては、[予備離解工程]の項で説明したとおりである。
希釈工程では、スラリーを、後の工程(例えば精選除塵工程)に適した濃度まで希釈する。
精選除塵工程では、異物を取り除く目的で、精選スクリーンを用いた精選除塵処理を行う。精選スクリーンとしては、例えば、所定の開口面積で開口する孔やスリットが形成されたバスケット型のものが使用される。
[バリア性積層体1の作製]
層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)30.0部に、攪拌しながらエチレン・アクリル酸共重合体の自己乳化型エマルション(固形分濃度29.2質量%、製品名:ザイクセンAC、住友精化製)34.2部を加え、攪拌した。これに、変性ポリアミド系樹脂(固形分濃度53質量%、製品名:SPI203(50)H、田岡化学工業製)を2.55部加え、攪拌した。さらに、25質量%のアンモニア水溶液を0.30部加え攪拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度19質量%とし、水蒸気バリア層の塗料とした。
また、エチレン変性ポリビニルアルコール(完全ケン化型、製品名:エクセバールAQ-4104、クラレ製)の固形分濃度15質量%の水溶液を調製し、この水溶液100部に対して層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を25部、カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)の50%水分散液を36部添加し、更に希釈水を加え固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。
第1の紙基材としての紙基材(坪量268g/m2)の片面に、顔料塗工層を2層塗工した。アンダー層は10g/m2、トップ層は15g/m2塗工した。アンダー層の顔料組成は重質炭酸カルシウム100部(バインダーとして澱粉およびラテックスを使用)、トップ層の顔料組成は重質炭酸カルシウム70部、カオリン30部、プラスチックピグメント5部(バインダーとして澱粉およびラテックスを使用)とし、ブレード塗工した。顔料塗工層上に印刷を施し、印刷物1を得た。
上記印刷物1に穴あけ加工を施し、印刷物1の非印刷面に対し、熱可塑性樹脂層としての低密度ポリエチレン(LDPE、20μm)を溶融押し出しラミネートし、連続して上記バリア性積層体1のガスバリア層側表面を熱可塑性樹脂層に貼り合わせ、積層体A(印刷層/顔料塗工層(トップ層)/顔料塗工層(アンダー層)/第1の紙基材/LDPE/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材)を得た。
ウレタン系エマルション(固形分濃度30質量%、製品名:タケラックWPB-341、三井化学製)33.3部に、第1の層状無機化合物の水分散液(膨潤性マイカ、平均長さ6.3μm、アスペクト比約1000、厚さ約5nm、固形分濃度6質量%、製品名:NTO-05、トピー工業製)を16.7部加えた。これに、第2の層状無機化合物の水分散液(エンジニアードカオリン、平均長さ0.89μm、アスペクト比約33、厚さ約30nm、固形分濃度50質量%、製品名:コンツァーエクストリーム、イメリス製)を6部加え、撹拌した。さらに、希釈水を加え、固形分濃度10質量%とし、ガスバリア層の塗料とした。このガスバリア層の塗料を用いた以外は、実施例1と同様にしてバリア性積層体2を得た。バリア性積層体2におけるガスバリア層の厚みは3μmであった。
カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)80質量部と、アクリル系バインダー(BASF社製JONCRYL HSL-9012)20質量部(固形分)と、を混合し、クレーコート層用塗布液を調製した。片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m2、厚さ62μm、密度0.76g/m3、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面上に、上記クレーコート層用塗布液をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、クレーコート層(塗工量(固形分):10g/m2)を形成した。次に、上記クレーコート層上に、エチレン変性ポリビニルアルコール(クラレ製EXCEVAL AQ-4104、表1中「PVOH」と称する)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、アンダーコート層(塗工量(固形分):2g/m2、厚さ2μm)を形成した。次に、上記アンダーコート層上に、酸化ケイ素蒸着層(厚さ50nm)を形成した。更に上記蒸着層の上にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックW-5030、表1中「ポリウレタンA」と称する)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分間乾燥して、トップコート層(塗工量(固形分):0.5g/m2、厚さ0.5μm)を形成し、バリア性積層体3(第2の紙基材/クレーコート層/アンダーコート層/酸化ケイ素蒸着層/トップコート層)を作製した。
実施例3において、アンダーコート層上に、酸化アルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成し、バリア性積層体4(第2の紙基材/クレーコート層/アンダーコート層/酸化アルミニウム蒸着層/トップコート層)を作製したこと以外は、実施例3と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/酸化アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
第1のシーラント層、第2のシーラント層および熱可塑性樹脂層として、LDPEを溶融押し出しラミネートする代わりに、植物由来ポリブチレンサクシネート(三菱ケミカル株式会社製BioPBS(登録商標)FZ71、厚さ20μm)を溶融押し出しラミネートしたこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/ガスバリア層/水蒸気バリア層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
第1のシーラント層、第2のシーラント層および熱可塑性樹脂層として、LDPEを溶融押し出しラミネートする代わりに、植物由来ポリブチレンサクシネート(三菱ケミカル株式会社製BioPBS(登録商標)FZ71、厚さ20μm)を溶融押し出しラミネートしたこと以外は、実施例4と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/トップコート層/酸化アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
アンダーコート層の上に、酸化アルミニウム蒸着層の代わりにアルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成して、バリア性積層体を作製したこと以外は、実施例4と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
アンダーコート層の上に、酸化アルミニウム蒸着層の代わりにアルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成して、バリア性積層体を作製したこと以外は、実施例6と同様にして、液体紙容器用材料(BioPBS/印刷層/第1の紙基材/BioPBS/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/BioPBS)を作製した。
アンダーコート層にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックWPB-341、表1中「ポリウレタンB」と称する、以下同様)を使用し、トップコート層にポリウレタン樹脂(三井化学製タケラックWPB-341)を使用したこと以外は実施例7と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。アンダーコート層及びトップコート層の塗工量及び厚さは実施例7と同じになるようにした。
なお、タケラックWPB-341は、25μm厚のシートに換算した際の酸素透過度(23℃、50%RH)が2.0ml/(m2・day・atm)であるポリウレタン系樹脂バインダーの水性分散液である(三井化学製:ガラス転移温度130℃、固形分濃度30%)。当該ポリウレタン系樹脂について、1H-NMR測定を行ったところ、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対するメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の含有量は、50モル%以上であった。
アンダーコート層にヒドロキシポリウレタン樹脂(大日精化製HPU W-003、表1中「ポリウレタンC」と称する)を使用したこと以外は実施例9と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/トップコート層/アルミニウム蒸着層/アンダーコート層/クレーコート層/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
なお、HPU W-003は、ヒドロキシ基を有するポリウレタン樹脂バインダーの水性分散液である(水酸基価235mgKOH/g、固形分濃度30%)。当該ポリウレタン樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の酸素透過度(23℃、50%RH)が1.6ml/(m2・day・atm)である。アンダーコート層の塗工量及び厚さは実施例9と同じになるようにした。
実施例1において、印刷物1に穴あけ加工を施し、印刷物1の非印刷面に対し、熱可塑性樹脂層としての低密度ポリエチレン(LDPE、20g/m2)を溶融押し出しラミネートし、連続して片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m2、厚さ62μm、密度0.76g/m3、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面を熱可塑性樹脂層に貼り合わせたこと以外は、実施例1と同様にして、液体紙容器用材料(LDPE/印刷層/第1の紙基材/LDPE/第2の紙基材/LDPE)を作製した。
(1)水蒸気透過度
実施例及び比較例で得た液体紙容器用材料の水蒸気透過度は、JIS-Z-0208:1976(カップ法)B法(40℃±0.5℃、相対湿度90%±2%)に準拠して、第2のシーラント層を内側にして測定した。
(2)酸素透過度
実施例及び比較例で得たガスバリア性積層体の酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、23℃、相対湿度50%の条件にて、第2のシーラント層を内側にして測定した。
[再生パルプの製造]
実施例1に記載の液体紙容器用材料をせん断式2軸破砕機(DUAL-SHEAR、SSI社製)で裁断し、低濃度パルパー(相川鉄工株式会社製AHXへリックスパルパー)により、温度30℃で20分間離解処理し、乾燥固形分濃度3.5%のスラリーを得た。このスラリーをクリーナー(相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型)で処理し、異物を除去した。その後、水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈してから0.2mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)にて粗選除塵した。その後、パルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度25%まで濃縮し、パルプスラリーAを得た。パルプスラリーAをニーディングパルパー(緩圧式紙料調整機、株式会社大善製ニュータイゼン)により、30℃で30分間離解処理し、乾燥固形分濃度30%の離解パルプを得た。この離解パルプを水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈して、パルプスラリーBとした。次いで、パルプスラリーBを0.15mmスリットスクリーン(精選スクリーン)にて精選除塵した後、さらにパルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度10%まで濃縮して、再生パルプを得た。
実施例3に記載の液体紙容器用材料を使用したこと以外は、実施例11と同様にして、再生パルプを得た。
実施例1に記載の液体紙容器用材料をせん断式2軸破砕機(DUAL-SHEAR、SSI社製)で裁断し、低濃度パルパー(相川鉄工株式会社製AHXへリックスパルパー)により、温度30℃で20分間処理し、乾燥固形分濃度3.5%の離解液を得た。この離解液をクリーナー(相川鉄工株式会社製スタッククリーナーA型)で処理し、異物を除去した。その後、水で乾燥固形分濃度が2%となるまで希釈してから0.2mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)にて粗選除塵した後、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)にて乾燥固形分濃度10%まで脱水濃縮し、スラリーAを得た。さらにスクリュープレス脱水機(相川鉄工株式会社製V45 LM)により乾燥固形分濃度30%程度まで濃縮し、スラリーBを得た。その後、乾燥固形分濃度が1%となるまで水で希釈し、0.15mmスリットスクリーン(精選スクリーン)にて精選除塵を行った。さらにパルプ洗浄機(相川鉄工株式会社製DNTウォッシャー)に通し、傾斜エキストラクター(相川鉄工株式会社製M-9型)により乾燥固形分濃度10%まで濃縮して、再生パルプを得た。
実施例3に記載の液体紙容器用材料を使用したこと以外は、比較例2と同様にして、再生パルプを得た。
[異物含有量]
(1)異物測定用シートの作成
上記で得られた再生パルプを固形分濃度0.25%まで希釈し、600mLを分取し、JISP8222(試験用手すき紙の調製方法)に従い、シートマシン(テスター産業製)を用いて、面積:0.05m2のウエットシートAを作製した。ウエットシートAを角型プレス機(東西精機製、型番無し)にて、410kPa、2分の条件で、圧搾し、坪量:30g/m2の異物測定用シートを作製した。
異物測定用シート上の異物をダートカウンターDIP200(王子計測社製)にてサイズ別に分類・計測した。解析は、0.05mm2~0.5mm2(ミクロな異物)と0.5mm2(マクロな異物)以上の異物に大別してそれぞれの累積面積(マクロとミクロ)を求め、それらの合計を、総計累積面積とした。
2:印刷層
3:顔料塗工層
4:第1の紙基材
5:熱可塑性樹脂層
6:ガスバリア層
7:水蒸気バリア層
8:第2の紙基材
9:第2のシーラント層
10:蒸着層
11:アンダーコート層
12:クレーコート層
13:トップコート層
20:バリア性積層体
30:ストロー穴
100:液体紙容器用材料
Claims (16)
- 最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、水蒸気バリア層と、ガスバリア層と、を有し、
前記水蒸気バリア層が、層状無機化合物、カチオン性樹脂およびアニオン性バインダーを含有し、
前記ガスバリア層が、水溶性高分子および水懸濁性高分子の少なくとも一方を含有する、液体紙容器用材料。 - 最外層側から、少なくとも第1のシーラント層、第1の紙基材、熱可塑性樹脂層、バリア性積層体および第2のシーラント層がこの順に積層されてなる液体紙容器用材料であって、
前記バリア性積層体が、第2の紙基材と、アルミニウム、酸化ケイ素および酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種の蒸着層と、を有し、
前記バリア性積層体が、前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有し、
前記バリア性積層体が、前記蒸着層の上の第2の紙基材と反対側の面にトップコート層を有し、
前記トップコート層が、ポリウレタン樹脂を含む、液体紙容器用材料。 - 前記第2の紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層を有する、請求項2に記載の液体紙容器用材料。
- 前記蒸着層の厚さが、1~1000nmである、請求項2又は3に記載の液体紙容器用材料。
- 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含む、請求項2~4のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
- 前記トップコート層における前記ポリウレタン樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選択される少なくとも一を含有する、請求項2~5のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
- 前記アンダーコート層は、ポリウレタン樹脂を含み、
前記アンダーコート層における前記ポリウレタン樹脂が、ヒドロキシ基を有し、その水酸基価が、50mgKOH/g以上である、請求項2~6のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。 - 前記第1のシーラント層と前記第1の紙基材との間に、印刷層を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
- 前記熱可塑性樹脂層と前記第2のシーラント層との間に、遮光層を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
- 前記第1のシーラント層、前記熱可塑性樹脂層および第2のシーラント層が、ポリエチレン層および生分解性樹脂層からなる群より選択される層である、請求項1~9のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料。
- 前記生分解性樹脂層における生分解性樹脂は、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンアジペート-co-ブチレンテレフタレート)、ポリカプロラクトンおよびポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項10に記載の液体紙容器用材料。
- 請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料を用いてなる、液体紙容器。
- 請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料を用いてなる、無菌充填液体紙容器。
- 再生パルプの製造方法であって、
該製造方法は、
請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該製造方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生パルプの製造方法。 - 前記離解工程は、ニーディングパルパーを用いて行われる、請求項14に記載の再生パルプの製造方法。
- 液体紙容器用材料の再生処理方法であって、
該再生処理方法は、
請求項1~11のいずれか1項に記載の液体紙容器用材料のスラリーを得る工程、
該スラリーを濃縮処理する濃縮工程、および
濃縮された該スラリーを離解処理する離解工程を有し、
該再生処理方法において該スラリーを該濃縮工程および該離解工程に順次供する再生処理方法。
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