JP7723717B2 - アウターロータ型モータ - Google Patents
アウターロータ型モータInfo
- Publication number
- JP7723717B2 JP7723717B2 JP2023186376A JP2023186376A JP7723717B2 JP 7723717 B2 JP7723717 B2 JP 7723717B2 JP 2023186376 A JP2023186376 A JP 2023186376A JP 2023186376 A JP2023186376 A JP 2023186376A JP 7723717 B2 JP7723717 B2 JP 7723717B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- sintered
- impregnated bearing
- stator housing
- stator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
焼結含油軸受と焼結フェルトとは組成的には互いに類似している(鉄材と銅材を主とする混合材)が、空間密度は焼結フェルトのほうが焼結含油軸受より疎となるように互いに異なっている。よって、潤滑油を蓄える能力(単位体積当たりの潤滑油含有量)は焼結含油軸受より焼結フェルトのほうが多い。
しかしながら、焼結フェルトは、焼結含油軸受と同様の多孔質焼結金属製ではあるが、機械的な特性としては塑性変形する固いスポンジ状の部材であり、一般の金属材のように応力をかけることができない。
即ち、焼結含油軸受の外周に焼結フェルトを圧入(参考圧入力:20N~50N)し、焼結フェルトを介して焼結含油軸受を固定子ハウジングに圧入(参考圧入力:200N~300N)してモータベース側に固定されるため、例えば焼結フェルトを軸受外径側に圧入してその焼結フェルト外径を固定子ハウジング内径に圧入する構造とすると焼結含油軸受の固定子ハウジングに対する固定力が弱くなるおそれがある。
筒状の固定子ハウジングの外周に固定子コアが組み付けられ当該固定子ハウジングの内周に多孔質焼結金属製の焼結含油軸受が同心状に組み付けられた固定子と、前記焼結含油軸受に挿入された回転子軸を中心に回転子が回転可能に支持されたアウターロータ型モータであって、前記固定子ハウジングの外周に組み付けられた固定子コアと径方向に重ならない範囲で前記焼結含油軸受の軸方向一端側外周に、当該焼結含油軸受に潤滑油を補給する多孔質焼結金属製の環状の補油部材が同心状に嵌め込まれ、前記補油部材の外周面と前記固定子ハウジングの内周面との間に径方向に0.05mm以上0.5mm以下であって軸方向に5.0mm以上の隙間が形成されて前記固定子ハウジング内に収容されていることを特徴とする。
これにより、回転子軸が焼結含油軸受と摺動しながら回転すると、多孔質焼結金属製の焼結含油軸受内の潤滑油が回転子軸との摺動部分に移動し多孔質焼結金属製の補油部材から潤滑油が焼結含油軸受内に移動することで、回転子軸の焼結含油軸受との摺動部分の油膜切れを防ぐことができる。回転子軸の回転が停止すると、摺動部分の潤滑油が焼結含油軸受内にもどり、焼結含油軸受内の潤滑油が補油部材へ戻る。このように補油部材が焼結含油軸受の潤滑油のバッファとして機能する。
また、補油部材は、焼結含油軸受の軸方向一端側外周に固定子ハウジングの外周に組み付けられた固定子コアと径方向に重ならない範囲で同心状に嵌め込まれているため、焼結含油軸受の外径は必要以上に大きくならず、焼結含油軸受の軸方向一端側に部分的重ね合わせて嵌め込まれているので、焼結含油軸受が軸方向に大型化することもなく、しかも固定子コアの内周側には固定子ハウジングと焼結含油軸受のみが存在するので、固定子コアの中心孔を小径としてモータの小型化を図ることができる。また、固定子コアの固定子ハウジングへの組み付けに際して補油部材が変形したりすることがないので、機械的強度が損なわれることもない。
特に、回転子軸が停止している間は、補油部材の外周面と固定子ハウジングの内周面との隙間を潤滑油の更なるバッファとして使用できるので、補油部材を小型にしても潤滑油の十分な補給を行うことができるうえに、焼結含油軸受の軸方向で補油部材が設けられていない軸方向他端側には固定子ハウジングの内周面と焼結含油軸受の外周面との間の空間部を潤滑油のバッファ空間として使用することができる。また、補油部材を焼結含油軸受に組み付ける際に固定子ハウジングとの干渉を回避することができる。
これにより、焼結含油軸受の軸方向で補油部材が設けられていない軸方向他端側には固定子ハウジングの内周面と焼結含油軸受の外周面との間の空間部を潤滑油のバッファ空間として使用することができる。
以下、本発明に係るアウターロータ型モータの一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。先ず、アウターロータ型モータの概略構成について図1乃至図3を参照して説明する。本実施例では遠心送風機の駆動源として用いたアウターロータ型モータを例示して説明するものとする。
回転子3は、カップ状に形成された回転子ヨーク3aのハブ3bに回転子軸3cの一端が圧入、接着、焼き嵌めなどのいずれか或いはこれらの組み合わせで一体に組み付けられている。回転子ヨーク3aの内周面には、N極S極交互に着磁された環状の回転子マグネット3dが組み付けられている。回転子ヨーク3aは、遠心ファン2とともにインサート成形されていてもよい。
また、焼結フェルト9は固定子ハウジング6の内壁との間に隙間10が設けられて収容されているので、隙間10を潤滑油のバッファとして用いることができ、焼結フェルト9も小径にすることができる。
焼結フェルト9を組み付けない製品では、耐久試験前は-30℃以上で異音なく、耐久試験後において0℃以上で異音無しの結果が得られた。
一方、焼結フェルト9を組み付けた製品では、耐久試験前は-40℃以上で異音なく、耐久試験後において-30℃以上で異音無しの結果が得られた。
このように、アウターロータ型モータMの低温環境下における耐久性が向上することが判明した。
また、焼結フェルト9は、焼結含油軸受8の軸方向一端側外周に部分的に重ね合わせて同心状に嵌め込まれているため、焼結含油軸受8の外径は必要以上に大きくならず、焼結含油軸受8が軸方向に大型化することもない。
また、焼結フェルト9は固定子ハウジング6の内壁と隙間10を設けて筒孔6aに収容されているので、焼結含油軸受8の機械的強度が損なわれることもなく、隙間10を潤滑油のバッファとして用いることができ、焼結フェルト9も小径にすることができる。
次にアウターロータ型モータの他例について図4を参照して説明する。
第一実施例と同一部材には同一の番号を付して説明を援用するものとし、異なる構成を中心に説明する。固定子ハウジング6の外径は、焼結フェルト9(補油部材)が設けられていない軸方向他端側(回転子3側)は固定子コア7が組み付けられる外径よりさらに小径に成形されており、焼結含油軸受8の先端付近との間に空間部13が設けられている。この空間部13は少なくても径方向に0.05mm以上0.3mm以下の隙間が設けられており、該隙間に潤滑油を保持可能としている。
これにより、焼結含油軸受8の軸方向で焼結フェルト9が設けられていない軸方向他端側に固定子ハウジング6の内周面と焼結含油軸受8との間に形成された空間部13を潤滑油のバッファ空間として使用することができる。
本発明では前述したように、「焼結フェルト9と固定子ハウジング6との隙間10」および「焼結含油軸受8と固定子ハウジング6との空間部13」が余剰な潤滑油を保持する機能を有する。
「焼結フェルト9(補油部材)と固定子ハウジング6との隙間10」および「焼結含油軸受8と固定子ハウジング6との空間部13」をギャップとみたて、潤滑油を保持できるかを確認する実験を行った。
これら複数の実験部材に焼結含油軸受8を嵌め合わせ、焼結含油軸受8に使用する潤滑油を滴下し、焼結含油軸受8と固定子ハウジング6の間のギャップが潤滑油を保持することができるか否か、実力を検証した。
なお実験時、焼結含油軸受8には回転子軸3cを挿入し、焼結含油軸受8の内周側を介しての潤滑油漏れが起きない状況にて検証を行った(図5A参照)。
また、図5Cに示すように、焼結含油軸受8の外周面には、空気抜き用の溝8bが複数設けられているので、滴下された潤滑油は直後にギャップ(空間部13)まで下がってくることになる。
また、ギャップ長Lとギャップ幅Wについて、実験結果より「ギャップ幅W≦ (1/5)ギャップ長L」の関係であればギャップにおいて潤滑油の保持能力があると見受けられる。
本実験のギャップを焼結含油軸受8の外周と固定子ハウジング6の内周との空間部13に当てはめると、「径方向に0.05mm以上0.3mm以下、軸方向に1.5mm以上」あるいは「径方向に0.05mm以上0.2mm以下、軸方向に1.0mm以上」となる。尚、径方向のギャップ幅の最小値0.05mmは、部品の加工精度に基づく許容公差である。
前述の通り、焼結含油軸受8と補油部材では含油能力が異なるため、安全率2.0を乗じ、ギャップ幅Wを「1.0mm以下」ではなく「0.5mm以下」とした。補油部材の軸方向の長さを5.0mm以外とする場合、「ギャップ幅W≦(1/5)ギャップ長L×(1/安全率)」の関係を満たすギャップ幅Wを選択することも可能である。
Claims (2)
- 筒状の固定子ハウジングの外周に固定子コアが組み付けられ当該固定子ハウジングの内周に多孔質焼結金属製の焼結含油軸受が同心状に組み付けられた固定子と、前記焼結含油軸受に挿入された回転子軸を中心に回転子が回転可能に支持されたアウターロータ型モータであって、
前記固定子ハウジングの外周に組み付けられた固定子コアと径方向に重ならない範囲で前記焼結含油軸受の軸方向一端側外周に、当該焼結含油軸受に潤滑油を補給する多孔質焼結金属製の環状の補油部材が同心状に嵌め込まれ、前記補油部材の外周面と前記固定子ハウジングの内周面との間に径方向に0.05mm以上0.5mm以下であって軸方向に5.0mm以上の隙間が形成されて前記固定子ハウジング内に収容されていることを特徴とするアウターロータ型モータ。 - 前記固定子ハウジングの前記補油部材が設けられていない軸方向他端側は前記固定子コアが組み付けられた前記固定子ハウジングの外径よりさらに小径に成形されており、前記焼結含油軸受の外周と前記固定子ハウジングの内周との間に空間部が設けられており、前記空間部は軸方向の長さが1.5mm以上であれば径方向に0.05mm以上0.3mm以下の幅が設けられ、軸方向の長さが1.0mm以上であれば径方向に0.05mm以上0.2mm以下の幅が設けられている請求項1記載のアウターロータ型モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US18/416,422 US12573914B2 (en) | 2023-01-23 | 2024-01-18 | Outer rotor type motor |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2023007740 | 2023-01-23 | ||
| JP2023007740 | 2023-01-23 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2024104277A JP2024104277A (ja) | 2024-08-02 |
| JP7723717B2 true JP7723717B2 (ja) | 2025-08-14 |
Family
ID=91971819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023186376A Active JP7723717B2 (ja) | 2023-01-23 | 2023-10-31 | アウターロータ型モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7723717B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1169052A (zh) | 1996-04-10 | 1997-12-31 | 德昌电机股份有限公司 | 微型电机用轴承装置 |
| JP2000249140A (ja) | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 調心軸受装置 |
| JP2002122141A (ja) | 2000-10-11 | 2002-04-26 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 焼結含油軸受装置 |
| JP2005020802A (ja) | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファンモータおよびそのファンモータを用いた送風ファン |
| US20170167537A1 (en) | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Brushless motor |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3417127A1 (de) * | 1984-05-09 | 1985-11-14 | Papst-Motoren GmbH & Co KG, 7742 St Georgen | Kleinstventilator |
| JPH089450Y2 (ja) * | 1988-11-07 | 1996-03-21 | 日立粉末冶金株式会社 | 油飛散防止複合焼結含油軸受 |
-
2023
- 2023-10-31 JP JP2023186376A patent/JP7723717B2/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1169052A (zh) | 1996-04-10 | 1997-12-31 | 德昌电机股份有限公司 | 微型电机用轴承装置 |
| JP2000249140A (ja) | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 調心軸受装置 |
| JP2002122141A (ja) | 2000-10-11 | 2002-04-26 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 焼結含油軸受装置 |
| JP2005020802A (ja) | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファンモータおよびそのファンモータを用いた送風ファン |
| US20170167537A1 (en) | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Brushless motor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2024104277A (ja) | 2024-08-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7498704B2 (en) | Motor | |
| CN101026321B (zh) | 电机和使用该电机的风扇单元 | |
| US6342739B1 (en) | Small-sized motor and method of manufacturing the same | |
| CN101443986B (zh) | 带减速器的马达及其制造方法 | |
| CN104411988B (zh) | 流体动压轴承装置以及具备该流体动压轴承装置的电动机 | |
| JP4835371B2 (ja) | 軸受ユニットおよびこれを備えた電動式のモータ | |
| JP2005020802A (ja) | ファンモータおよびそのファンモータを用いた送風ファン | |
| US20090072643A1 (en) | Bearing unit, motor using the bearing unit, and electronic equipment using the motor | |
| JP2024104277A (ja) | アウターロータ型モータ | |
| US6853104B2 (en) | Miniature motor and method for manufacturing the same | |
| JP4916421B2 (ja) | 電動圧縮機の端子装置 | |
| US12573914B2 (en) | Outer rotor type motor | |
| JP2004104915A (ja) | アウターロータ型ブラシレスモータ | |
| JP5118449B2 (ja) | 電動圧縮機の端子装置 | |
| JP2003230247A (ja) | モータのステータ支持機構とこの支持機構の製造方法 | |
| JP2008514182A (ja) | 電気機器 | |
| JP2009180294A (ja) | 動圧軸受式モータ | |
| CN1805246B (zh) | 无刷电动机 | |
| JP2008099355A (ja) | モータ用軸受装置及び振動モータ | |
| JP2004340183A (ja) | 流体軸受装置 | |
| JP7442024B1 (ja) | アウターロータ型ブラシレスモータ | |
| JP2008297937A (ja) | ファンモータ | |
| JP2018017262A (ja) | 流体動圧軸受装置、およびこれに用いるハウジングと軸受部材 | |
| JP5213304B2 (ja) | 焼結含油軸受及び回転電機 | |
| JP3955940B2 (ja) | モータ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231031 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231219 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20241114 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20241126 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250106 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250318 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250415 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250708 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250801 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7723717 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |