JP7724252B2 - 制御装置、及び車両 - Google Patents

制御装置、及び車両

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Description

本発明は制御装置、及び車両に関する。
近年、交通参加者の中でも脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて運転支援技術に関する研究開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。OTA(Over-The-Air)アップデートによって、車両購入後に所望の車両機能(例えば、運転支援機能など)を購入可能とし、購入された機能をユーザが実行できるよう当該車両をアップデートするビジネスが検討されている。これらの車両機能は、アップデートにより有効化されることだけでなく、例えば、お試し期間が経過した場合にアップデートによって無効化されることもある。したがって、ユーザ情報に対して車両機能の有効・無効情報を紐づけた情報をサーバで管理し、有効・無効情報に更新があった場合には、サーバから車両に対して更新情報を送信して、当該車両の機能を有効化又は無効化することが考えられる。
特開2022-57228号公報
ところで、車両の走行開始後、お試し期間が過ぎたことでサーバが管理する有効・無効情報が有効から無効に切り替えられると、車両機能を無効にする更新情報が車両に送信され、その更新情報に従って、走行中に車両機能の無効化が即座に行われると好ましくない場合も生じ得る。
本発明は、上記課題の解決のため、走行中における車両機能の更新を禁止することが可能な制御技術の提供を目的とする。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
本発明の一態様に係る制御装置は、運転支援機能を有する車両の制御装置であって、
サーバと通信する通信部と、
有効化された運転支援機能に基づいて前記車両を制御する制御部と、
前記車両の走行状態を検出する検出部と、を備え、
前記運転支援機能の有効化の開始から終了までの有効期間の途中に、画像情報に基づいて認証された前記車両のユーザから解約指示を受信した場合に、前記サーバは、前記運転支援機能を無効にする更新情報を生成し、前記更新情報を前記車両に送信し、
前記通信部が、前記車両の走行中に、前記サーバから前記運転支援機能を無効にする前記更新情報を受信した場合に、
前記制御部は、前記有効化された前記運転支援機能の無効化を禁止し、
前記検出部により前記車両の走行終了が検出された場合に、前記無効化の禁止を解除して、受信した前記更新情報に基づいて、前記運転支援機能を無効化することを特徴とする。
本発明によれば、走行中における車両機能の更新を禁止することが可能となる。
車両制御システムの基本構成を示す図。 情報端末装置の基本構成を示すブロック図。 サーバの基本構成を示すブロック図。 サーバに記憶されている各種のアプリケーションを例示する図。 実施形態に係る車両および制御装置のブロック図。 運転支援機能における状態遷移を示す図。 制御装置の基本構成を示すブロック図。 記憶部に記憶されている各種のアプリケーションを例示する図。 車両Vの起動時における制御装置の処理の流れを説明する図。 車両Vの走行時における制御装置の処理の流れを説明する図。 車両Vの走行時における制御装置の処理の流れを説明する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(車両制御システムの構成)
図1は、車両制御システムSTMの基本構成を例示する図であり、車両制御システムSTMは、車両Vと、情報端末装置TMと、サーバSVとを有する。情報端末装置TMは、車両Vの車両機能を購入するためのコンテンツを表示部に表示(提供)することが可能である。また、サーバSVは、車両V及び情報端末装置TMと通信可能であり、車両Vとユーザとの情報を内部の情報保持部(図3AのSV1)に保持する。サーバSVの情報保持部SV1をネットワーク(クラウド)NET上の記憶装置として配置してもよい。
(情報端末装置TMの構成)
情報端末装置TMは、例えば、ユーザが所持する携帯端末(タブレット型PC、スマートフォン等)や、車両Vの販売または保守を行う拠点(ディーラ)に配置された情報端末として構成することができる。
図2は情報端末装置TMの基本構成を示すブロック図である。
表示制御部TM1は、車両Vの車両機能(車両制御に関する種々の機能)を購入するためのコンテンツを表示部に表示させたり、車両機能の説明や操作方法を教示するコンテンツを情報端末装置TMの表示部に表示させることも可能である。ユーザは、コンテンツにより提供される車両機能を解説する教示(チュートリアル)を視聴することにより、車両Vの種々の車両機能の解説や操作方法等を体験することができる。
表示制御部TM1は、車両機能を購入する、または、無料で車両機能を体験(お試し)する指示を入力するための操作入力部(アイコン)を表示部に表示させることが可能であり、ユーザは、操作入力部(アイコン)から指示を入力することにより、車両機能を購入する、または、無料で車両機能を一定期間、体験することが可能になる。通信部TM2は、操作入力部(アイコン)から入力された指示をサーバSVに送信する。
情報端末装置TMは、ユーザを認証するための機能として、撮像処理部TM3や撮像部TM5を備えてもよい。撮像部TM5(例えば、内部カメラ)は、ユーザが操作入力部(アイコン)から指示を入力した際に、ユーザの画像を撮像し、撮像処理部TM3は、撮像部TM5で撮像された画像を処理する。撮像処理部TM3は、撮像部TM5で撮像された画像を処理することにより、ユーザの画像情報(例えば、顔画像)を取得することができる。ユーザの画像情報は記憶部TM4に保存される。
サーバSVから、ユーザの画像情報が要求された場合、通信部TM2は、記憶部TM4に保存されているユーザの画像情報をサーバSVに送信することが可能である。また、通信部TM2は、操作入力部(アイコン)から入力された指示をサーバSVに送信する際に、指示とともに、ユーザの画像情報をサーバSVに送信してもよい。
情報端末装置TMは、ユーザの端末装置(タブレット型PC、スマートフォン等)や、車両Vの販売または保守を行う拠点(ディーラ)に配置された端末装置として構成することができる。
ユーザによる機能購入は、例えば、車両購入時(新車購入時、または中古車購入時)、または、車両購入後に車両機能を購入することができる。購入形式としては、例えば、車両機能を一括で購入してもよいし、サブスク形式で、所定期間単位で車両機能を購入してもよい。また、無料で車両機能を一定期間、体験できるお試し購入も可能である。ユーザは、操作入力部(アイコン)からの操作により、購入形式を選択して指示を入力することが可能である。通信部TM2は、入力された購入指示をサーバSVに送信する。通信部TM2は、購入指示(一括、無料お試し、サブスク形式等)を識別する識別情報をサーバSVに送信する。
また、ユーザは、操作入力部(アイコン)からの操作により、車両機能の解約を指示することも可能であり、通信部TM2は、入力された解約指示をサーバSVに送信する。
(サーバSVの構成)
図3AはサーバSVの基本構成を示すブロック図である。サーバSVは、機能構成として、車両Vとユーザとを対応付けた情報を保持する情報保持部SV1と、情報端末装置TMから送信された情報に基づいて、車両機能を有効化、または無効化する機能管理部SV2と、を有する。
情報保持部SV1は、情報端末装置TMから送信されたログ情報や、ユーザの画像情報を認証用として保持することが可能である。
機能管理部SV2は、情報端末装置TMから送信された購入指示に基づいて、車両機能を有効化するための更新情報を生成する。車両機能を購入する前の初期状態では、車両機能は無効化された状態であり、更新情報に基づいて、車両機能を有効化することができる。車両機能を有効化する更新情報には、有効化の開始から終了までの期間(有効期間)が含まれている。有効化される期間は、購入形式によって、それぞれ異なる期間が設定される。
図3Bは、サーバSVの機能管理部SV2に記憶されている各種のアプリケーションA~Cを例示する図であり、アプリケーションA~Cは、車両機能A~Cに対応するアプリケーションである。更新情報には、有効化の開始から終了までの期間(有効期間)が含まれており、有効化される期間は、ユーザの購入形式によって、それぞれ異なる期間が設定され得る。車両機能A~Cの有効・無効の状態は、アプリケーションA~Cがダウンロードされている車両ごとに管理されており、情報処理部SV4は、有効期間が経過したアプリケーションについて、有効状態を無効状態にする更新情報を生成し、通信部SV3は、生成された更新情報を車両Vに送信する。
通信部SV3は、機能管理部SV2により生成された更新情報を、車両Vに送信する。
サーバSVの情報処理部SV4は、情報端末装置TMや車両Vのコントローラ1(制御装置)から取得した情報に基づいて、各種の情報処理を行うことが可能である。情報端末装置TMから車両機能の解約指示を受信した場合に、解約指示とともに受信したユーザの画像情報と、情報保持部SV1に保持されているユーザの画像情報とを比較して、ユーザに認証を行うことも可能である。
機能管理部SV2は、認証されたユーザから解約指示を受信した場合に、有効化されている車両機能を無効化する更新情報を生成し、通信部SV3は、機能管理部SV2により生成された更新情報を、車両Vに送信する。有効期間の途中であっても、認証されたユーザから解約指示を受信した場合には、機能管理部SV2は、車両機能を無効化する更新情報を生成し、通信部SV3は、機能管理部SV2により生成された更新情報を、車両Vに送信する。
(車両の制御装置の構成)
図4は、実施形態に係る車両Vおよびそのコントローラ1(制御装置)のブロック図である。図4では、車両Vの概略が平面図と側面図とで示されている。本実施形態の車両Vは、一例として、セダンタイプの四輪の乗用車であるが、車両Vは、四輪乗用車に限られるものではなく、鞍乗型車両(自動二輪車、自動三輪車)であってもよいし、トラックやバスなどの大型車両であってもよい。
コントローラ1は、運転支援を含む車両Vの制御を実行する電子回路である。コントローラ1は、複数のECU(Electronic ControlECUは、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶部、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶部には、プロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。インタフェースは、入出力インタフェースや通信インタフェースが含まれる。各ECUは、複数のプロセッサ、複数の記憶部および複数のインタフェースを備えていてもよい。
コントローラ1は、パワーユニット(パワープラント)2を制御することによって車両Vの駆動(加速)を制御する。パワーユニット2は、車両Vの駆動輪を回転させる駆動力を出力する走行駆動部であり、内燃機関、モータおよび自動変速機を含むことができる。モータは、車両Vを加速させる駆動源として利用可能であるとともに、減速時等において発電機としても利用可能である(回生制動)。
本実施形態の場合、コントローラ1は、アクセルペダルAPに設けられた操作検知センサ2aやブレーキペダルBPに設けられた操作検知センサ2bにより検知した運転者の運転操作や車速等に対応して、内燃機関やモータの出力を制御したり、自動変速機の変速段を切り替えたりする。なお、自動変速機には車両Vの走行状態を検知するセンサとして、自動変速機の出力軸の回転数を検知する回転数センサ2cが設けられている。車両Vの車速は、回転数センサ2cの検知結果から演算可能である。
コントローラ1は、油圧装置3を制御することによって車両Vの制動(減速)を制御する。ブレーキペダルBPに対する運転者の制動操作はブレーキマスタシリンダBMにおいて液圧に変換されて油圧装置3に伝達される。油圧装置3は、ブレーキマスタシリンダBMから伝達された液圧に基づいて、四輪にそれぞれ設けられたブレーキ装置3a(例えばディスクブレーキ装置)に供給する作動油の液圧を制御可能なアクチュエータである。
コントローラ1は、油圧装置3が備える電磁弁等の駆動制御を行うことにより、車両Vの制動を制御することができる。また、コントローラ1は、ブレーキ装置3aによる制動力と、パワーユニット2が備えるモータの回生制動による制動力との配分を制御することにより、電動サーボブレーキシステムを構成することもできる。コントローラ1は、制動時にブレーキランプ3bを点灯させてもよい。
コントローラ1は、電動パワーステアリング装置4を制御することによって車両Vの操舵を制御する。電動パワーステアリング装置4は、ステアリングホイールSTに対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。電動パワーステアリング装置4は、操舵操作のアシストあるいは前輪を自動操舵するための駆動力(操舵アシストトルクと表記することがある)を発揮するモータを含む駆動ユニット4a、操舵角センサ4b、運転者が負担する操舵トルク(操舵負担トルクと呼び、操舵アシストトルクと区別する。)を検知するトルクセンサ4c等を含む。
コントローラ1は、後輪に設けられている電動パーキングブレーキ装置3cを制御する。電動パーキングブレーキ装置3cは、後輪をロックする機構を備える。コントローラ1は電動パーキングブレーキ装置3cによる後輪のロックおよびロック解除を制御可能である。
コントローラ1は、車内に情報を報知する情報出力装置5を制御する。情報出力装置5は、例えば、運転者に対して画像により情報を報知(表示)する情報表示装置5a、および/または、運転者に対して音声により情報を報知する音声出力装置5bを含む。情報表示装置5aは、例えばインストルメントパネル、ステアリングホイールSTに設けられうる。情報表示装置5aはヘッドアップディスプレイであってもよい。情報出力装置5は、乗員に対して振動や光により情報を報知してもよい。また、コントローラ1は、入力装置6を介して乗員(例えば運転者)から指示入力を受け付ける。入力装置6は、運転者が操作可能な位置に配置され、例えば、運転者が車両Vに対して指示を行うスイッチ群6a、および/または、方向指示器(ウインカー)を作動させるウインカーレバー6bを含む。
コントローラ1は、車両Vの現在位置および進路(姿勢)を認識・判定する。本実施形態の場合、車両Vには、ジャイロセンサ7aと、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ7bと、通信部7cとが設けられる。ジャイロセンサ7aは、車両Vの回転運動(ヨーレート)を検知する。GNSSセンサ7bは、車両Vの現在位置を検知する。また、通信部7cは、地図情報や交通情報を提供するサーバと無線通信を行い、これらの情報を取得する。本実施形態の場合、コントローラ1は、ジャイロセンサ7aおよびGNSSセンサ7bの検知結果に基づいて車両Vの進路を判定するとともに、当該進路に関する高精度な地図情報を通信部7cを介してサーバから逐次取得してデータベース7d(記憶部)に格納する。なお、車両Vには、車両Vの速度を検知する速度センサや、車両Vの加速度を検知する加速度センサなど、車両Vの状態を検知するためのセンサが設けられてもよい。
コントローラ1は、車両Vに設けられた各種の検知ユニットの検知結果に基づいて車両Vの運転支援を実行する。車両Vには、車両Vの外部(周囲状況)を検知する外界センサである周囲検知ユニット8a~8bと、車内の状況(運転者の状態)を検知する車内センサである車内検知ユニット9a~9bとが設けられている。コントローラ1は、周囲検知ユニット8a~8bの検知結果に基づいて車両Vの周囲状況を把握し、当該周囲状況に応じて運転支援を実行することができる。また、コントローラ1は、車内検知ユニット9a~9bの検知結果に基づいて、運転支援を実行する際に運転者に課される所定の動作義務を運転者が行っているか否かを判定することができる。
周囲検知ユニット8aは、車両Vの前方を撮影する撮像装置であり(以下、前方カメラ8aと表記することがある)、例えば車両Vのルーフ前部におけるフロントウィンドウの車室内側に取り付けられる。コントローラ1は、前方カメラ8aで撮影された画像を解析することにより、物標の輪郭抽出や道路上の車線の区画線(白線等)を抽出することができる。
周囲検知ユニット8bは、ミリ波レーダであり(以下、レーダ8bと表記することがある)、電波を用いて車両Vの周囲の物標を検知し、物標までの距離や、車両Vに対する物標の方向(方位)を検知(計測)する。図4に示す例では、レーダ8bは5つ設けられており、車両Vの前部の中央に1つ、前部の左右の各隅部に1つずつ、後部の左右の各隅部に1つずつ設けられている。
なお、車両Vに設けられる周囲検知ユニットは、上記の構成に限られず、カメラの数およびレーダの数を変更してもよいし、車両Vの周囲の物標を検知するライダ(LIDAR:Light Detection and Ranging)が設けられてもよい。
車内検知ユニット9aは、車内を撮影する撮像装置であり(以下、車内カメラ9aと表記することがある)、例えば車内Vのルーフ前部における車室内側に取り付けられる。本実施形態の場合、車内カメラ9aは、運転者(例えば運転者の目や顔)を撮影するドライバーモニタカメラである。コントローラ1は、車内カメラ9aで撮影された画像(運転者の顔画像)を解析することにより、運転者の視線や顔の向きを判定することができる。
車内検知ユニット9bは、運転者によるステアリングホイールSTの把持を検知する把持センサであり(以下、把持センサ9bと表記することがある)、例えばステアリングホイールSTの少なくとも一部に設けられる。なお、車内検知ユニットとしては、運転者の操舵トルクを検知するトルクセンサ4cが用いられてもよい。
車両Vの運転支援としては、例えば、加減速支援と車線維持支援と車線変更支援とを挙げることができる。加減速支援は、パワーユニット2および油圧装置3を制御することにより、先行車との車間距離を保ちながら所定の車速内で車両Vの加減速を制御する運転支援(ACC:Adaptive Cruise Control)である。車線維持支援は、電動パワーステアリング装置4を制御することにより、車両Vを車線の内側に維持させる運転支援(LKAS:Lane Keeping Assist System)である。車線変更支援とは、電動パワーステアリング装置4を制御することにより、隣接車線へ車両Vの走行車線を変更する運転支援(ALC:Advanced Lane Change、ALCA:Active Lane Change Assist)である。また、コントローラ1で実行される運転支援は、油圧装置3を制御することにより道路上の物標(例えば歩行者や他車両、障害物)との衝突回避を支援する衝突軽減ブレーキ、ABS機能、トラクションコントロール、および/または、車両Vの姿勢制御を含んでもよい。
車両Vの運転支援(加減速支援、車線維持支援、車線変更支援)は、手動運転モード、通常支援モードおよび拡張支援モードを含む複数のモードで実行される。図5は、本実施形態の手動運転モード、通常運転モードおよび拡張運転モードの各々で実行される運転支援を示している。手動運転モードでは、加減速支援、車線維持支援および車線変更支援が実行されず、運転者によって車両Vの手動運転が行われる。
手動運転モードにおいて、加減速支援(ACC)を設定する指示入力が入力装置6(例えばスイッチ群6a)を介して運転者によって行われた場合、加減速支援が開始され、手動運モードから通常支援モードに移行する。通常支援モードでは、加減速支援に加えて、車線維持支援(LKAS)を実行することができる。車線維持支援は、加減速支援の設定中に、車線維持支援を設定する指示入力が入力装置6(例えばスイッチ群6a)を介して運転者によって行われた場合に開始される。加減速支援および車線維持支援は、その設定を解除する指示入力が入力装置6(例えばスイッチ群6a)を介して運転者によって行われた場合に終了する。
また、通常支援モードでは、周辺監視やハンドル把持などの所定の動作義務が運転者に課せられる。車内検知ユニット9bの検知結果に基づいて、運転者が所定の動作義務を行っていないと判定された場合には、所定の動作義務を行うことを促すための通知が情報出力装置5を介して行われる。
通常支援モードの実行中に特定道路の走行が開始された場合、高精度な地図情報が通信部7cによって取得される。そして、高精度な地図情報と前方カメラ8aで撮影された画像とのマッチングが成功した場合、通常支援モードから拡張支援モードに自動的に移行する。特定道路とは、高精度な地図情報の提供を行っている道路であり、例えば高速道路や自動車専用道路などが挙げられる。高精度な地図情報は、特定道路のルートや位置などの通常の情報に加えて、特定道路におけるカーブの有無や曲率、車線の増減、勾配など、特定道路の詳細な形状に関する情報を含む。通常支援モードから拡張支援モードに移行した場合、例えばステアリングホイールSTに設けられた情報通知装置31の発光色を変更したり、点灯または消灯するなど、情報通知装置31により、拡張支援モードに移行したことを示す通知が行われる。
拡張支援モードでは、高精度な地図情報と連携した加減速支援(および車線維持支援)が行われる。例えば、コントローラ1は、高精度な地図情報に基づいて、例えば、カーブの手前や車線が減少する地点の手前で車両Vを減速させたり、カーブの曲率に応じて車両Vの速度を調整したりといった、通常支援モードより高度な加減速支援を行うことができる。なお、拡張支援モードにおいても、通常支援モードと同様に、周辺監視やハンドル把持などの所定の動作義務が運転者に課せられる。車内検知ユニット9bの検知結果に基づいて、運転者が所定の動作義務を行っていないと判定される場合には、所定の動作義務を行うことを促すための通知が情報出力装置5を介して行われる。
また、拡張支援モードでは、車線変更支援を更に実行可能である。本実施形態の場合、車線変更支援は、コントローラ1の判断によって自動的に車線変更を行うシステム主導の車線変更支援(ALC:Advanced Lane Change)と、運転者の指示入力に応じて自動的に車線変更を行う運転者主導の車線変更支援(ALCA:Active Lane Change Assist)とを含む。なお、システム主導の車線変更支援(ALC)および運転者主導の車線変更支援(ALCA)のどちらにおいても、車線変更支援を行う際には、周辺監視やハンドル把持などの所定の動作義務が運転者に課せられる。
システム主導の車線変更支援(ALC)は、拡張支援モードにおいてALCを設定する指示入力が入力装置6(例えばスイッチ群6a)を介して運転者によって行われた場合に開始される。ALCの設定中では、コントローラ1は、高精度な地図情報(車線の増減や分岐などの情報)に基づいて、運転者により事前に設定された目的地に到着するために車線変更を実行する必要があるか否かを逐次判定し、車線変更を実行する必要があると判定した場合に車線変更を自動的に行う。ALCの設定中では、コントローラ1の判定に応じて1回以上の車線変更を実行可能である。ALCは、目的地に到着した場合、或いは特定道路が終了した場合に終了する。ALCは、設定を解除する指示入力が入力装置6(例えばスイッチ群6a)を介して運転者によって行われた場合に終了してもよい。
運転者主導の車線変更(ALCA)は、運転者の指示入力に応じて1回の車線変更を行うものであり、拡張支援モードにおいてALCAの実行を指示する指示入力が入力装置6(例えばウィンカレバー6b)を介して運転者によって行われた場合に実行される。ALCAでは、運転者は、入力装置6(ウィンカレバー6b)を介して車線変更を行う方向の指示入力を行うことが可能であり、コントローラ1は、運転者により指示入力された方向の隣接車線への車線変更を自動的に行う。ALCAは、システム主導の車線変更支援(ALC)の設定中においても実行可能である。
(制御装置の構成)
図6はコントローラ1(制御装置)の基本構成を示すブロック図である。図6に示されるように、各種のセンサの検出信号は、コントローラ1に入力される。車速センサ61は車両Vの車速を検出する。シフトポジションセンサ62は車両Vのシフトポジションを検出する。起動センサ63は、車両Vの起動開始、または起動終了を検出する。起動センサ63は、例えば、点火装置のイグニションオン(IG_ON)の信号またはイグニションオフ(IG_OFF)の信号に基づいて、車両Vの起動開始、または起動終了を検出する。
なお、各種センサは5、図6のセンサに限られず、車両Vには種々のセンサが設けられており、コントローラ1は、各種のセンサの検出信号に基づいて、制御信号を生成して車両Vを制御することが可能である。
通信部7cはサーバSVまたは情報処理端末TMと通信を行うことが可能である。また、記憶部7dには、車両機能に関する各種のアプリケーションが記憶されている。初期状態では、車両機能は無効化された状態であり、通信部7cを介して、サーバSVから更新情報を受信すると、更新情報に基づいて、車両機能は有効化される。車両機能を有効化することにより、車両機能に対応したアプリケーションが実行可能となり、車両Vにおいて、車両機能に対応したアプリケーションによる運転支援を提供することが可能になる。
図7は、記憶部7dに記憶されている各種のアプリケーションA~Cを例示する図であり、アプリケーションA~Cは、車両機能A~Cに対応するアプリケーションである。更新情報には、有効化の開始から終了までの期間(有効期間)が含まれており、車両Vにおいて、車両機能が有効化されると、有効期間が設定される。有効化される期間は、ユーザの購入形式によって、それぞれ異なる期間が設定され得る。
(処理:走行開始前)
図8は、車両Vの走行開始前におけるコントローラ1(制御装置)の処理の流れを説明する図である。S800において、コントローラ1は、起動センサ63の検出結果に基づいて、車両Vの起動開始、または起動終了を判定する。起動終了である場合は(S800-NO)、処理はS800の判定に戻され、同様の処理が繰り返される。S800の判定処理において、起動開始の場合(S800-YES)、処理はS810に進められる。
S810において、コントローラ1は、記憶部7dに設定されている車両機能A~Cについて、有効期間内であるか否かを判定する。有効期間外である場合(S810-NO)、コントローラ1は、有効期間外である車両機能を無効とする(S840)。車両機能の無効状態は維持される。一方、S810の判定処理において、有効期間内である場合(S810-YES)、コントローラ1は、有効期間内である車両機能を有効とする(S830)。コントローラ1は、有効化された車両機能に基づいて車両Vを制御することが可能になる。
(処理:走行開始後)
図9は、車両Vの走行時(走行開始後)におけるコントローラ1(制御装置)の処理の流れを説明する図である。S900において、車両Vは走行状態である。S910において、コントローラ1は、車両Vの走行中にサーバSVから更新情報を受信したか否かを判定する。更新情報を受信していない場合(S910-NO)、コントローラ1は、処理をS900に戻し、同様の処理を繰り返す。一方、S910において、車両Vの走行中においてサーバSVから更新情報を受信した場合(S910-YES)、処理をS920に進める。
S920において、コントローラ1は、車両機能の更新(有効・無効の更新)を禁止する。コントローラ1は、更新情報を受信した場合でも、車両Vの走行中においては、車両起動時における有効・無効の状態を維持する。すなわち、有効化により、所定のアプリケーションの機能が提供されている状態は、車両Vの走行中において、維持される。
S930において、コントローラ1は、車両Vが走行停止状態になったか否かを判定する。コントローラ1は、例えば、車速センサ61、シフトポジションセンサ62、起動センサ63、サイドブレーキセンサ64等、各種のセンサの少なくとも一つ、若しくは組み合わせにより判定することが可能である。
例えば、コントローラ1は、車速センサ61により車両Vの車速がゼロになった状態を検出する検出信号に基づいて、車両Vが走行状態であるか、停止状態であるかを判定することができる。あるいは、コントローラ1は、シフトポジションセンサ62によりシフトポジションがパーキングレンジ(P)にシフトした状態を検出する検出信号に基づいて、車両Vが走行状態であるか、停止状態であるかを判定することができる。
あるいは、コントローラ1は、起動センサ63により、車両Vが起動状態であるか、起動停止状態であるかを検出する検出信号に基づいて、車両Vが走行状態であるか、停止状態であるかを判定することができる。あるいは、コントローラ1は、サイドブレーキセンサ64により、車両Vのサイドブレーキが操作された状態であるかを検出する検出信号に基づいて、車両Vが走行状態であるか、停止状態であるかを判定することができる。
すなわち、車速がゼロになった状態、シフトポジションがパーキングレンジにシフトした状態、車両Vの起動停止が検出された状態、サイドブレーキの操作が検出された状態、のうち少なくとも一つの状態が検出された場合に、コントローラ1は、車両Vの走行終了が検出されたと判定することができる。なお、車両Vが走行停止状態になったか判定するための各種のセンサは、車速センサ61、シフトポジションセンサ62、起動センサ63、サイドブレーキセンサ64に限られず、図6に示した各種センサの少なくとも一つ、若しくは組み合わせにより判定することが可能である。
S930の判定処理において、走行停止でない場合(S930-NO)、処理はS960に進められ、S960において、コントローラ1は、更新禁止の状態を維持し、処理をS930に戻す。
S930の判定処理において、走行停止である場合(S930-YES)、処理はS940に進められ、S940において、コントローラ1は、更新禁止を解除して、処理をS950に進める。
S950において、コントローラ1は、S910で受信した更新情報に基づいて、車両機能の有効・無効の状態を更新する。実施形態に係るコントローラ1によれば、走行中における車両機能の更新を禁止することが可能となる。
(処理の変形例)
図10は、図9の処理の変形例を示す図であり、図9と同一のステップ番号の処理は、図9の処理と同様である。図10は、S935が追加されている点で、図9と相違する。
図10のS935では、コントローラ1は、走行停止が判定された後(S930-YES)、所定時間経過したか否かを判定する。各種センサから出力される信号の微小な変動やユーザの一時的な操作により、走行停止状態であると一時的に判定される場合も生じ得る。図10のS935では、走行停止が判定された後(S930-YES)、所定時間経過するまで待機状態とし(S935-NO)、所定時間経過後(S935-YES)、コントローラ1は、処理をS940に進める。S940において、コントローラ1は、更新禁止を解除し、S950において、コントローラ1は、S910で受信した更新情報に基づいて、車両機能の有効・無効の状態を更新する。コントローラ1は、車両Vの走行終了が検出されたのち、所定時間の経過まで、車両機能の無効化を禁止し、所定時間の経過後に、無効化の禁止を解除して、車両機能を無効化する。処理の変形例によれば、走行停止状態が所定時間継続したことにより、走行停止状態を、より安定的に判定して、無効化の禁止を解除して、車両機能を無効化することが可能になる。
(実施形態のまとめ)
上記実施形態は、少なくとも以下の制御装置、制御装置を有する車両を開示する。
構成1.運転支援機能を有する車両(V)の制御装置であって、
サーバ(SV)と通信する通信部(7c)と、
有効化された車両機能に基づいて前記車両を制御する制御部(1)と、
前記車両の走行状態を検出する検出部(61~64)と、を備え、
前記通信部(7c)が、前記車両の走行中に、前記サーバから前記車両機能を無効にする更新情報を受信した場合に、
前記制御部(1)は、前記有効化された車両機能の無効化を禁止する。
構成1の制御装置によれば、走行中における車両機能の更新を禁止することが可能となる。
構成2.前記制御部(1)は、前記検出部(61~64)により前記車両の走行終了が検出された場合に、前記無効化の禁止を解除して、前記車両機能を無効化する。
構成3.前記検出部(61~64)には、前記車両(V)の車速を検出する車速センサ(61)、前記車両(V)のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ(62)、前記車両(V)の起動開始または前記車両(V)の起動停止を検出する起動センサ(63)、前記車両(V)のサイドブレーキが操作された状態であるかを検出するサイドブレーキセンサ(64)が含まれ、
前記車速がゼロになった状態、
前記シフトポジションがパーキングレンジにシフトした状態、
前記車両の起動停止が検出された状態、
前記サイドブレーキの操作が検出された状態、のうち少なくとも一つの状態が検出された場合に、前記制御部(1)は、前記車両の走行終了が検出されたと判定し、前記無効化の禁止を解除して、前記車両機能を無効化する。
構成2及び構成3の制御装置によれば、車両の走行終了が検出された場合には、無効化の禁止を解除して、車両機能を無効化することが可能になる。
構成4.前記制御部(1)は、前記車両の走行終了が検出されたのち、所定時間の経過まで、前記車両機能の無効化を禁止し、前記所定時間の経過後に、前記無効化の禁止を解除して、前記車両機能を無効化する。
各種センサから出力される信号の微小な変動やユーザの一時的な操作により、走行停止状態と判定される場合も生じ得る。構成4の制御装置によれば、走行停止状態が所定時間継続したことにより、走行停止状態を、より安定的に判定して、無効化の禁止を解除して、車両機能を無効化することが可能になる。
構成5.構成1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置を有する車両(V)。
構成5の車両によれば、走行中における車両機能の更新を禁止する制御装置を有する車両を提供することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたはシステムを構成する制御装置に供給し、その制御装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出して、制御装置の処理を実行することも可能である。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1:コントローラ(制御装置)、7c:通信部、7d:記憶部、61:車速センサ、62:シフトポジションセンサ、63:起動センサ、64:サイドブレーキセンサ

Claims (5)

  1. 運転支援機能を有する車両の制御装置であって、
    サーバと通信する通信部と、
    有効化された運転支援機能に基づいて前記車両を制御する制御部と、
    前記車両の走行状態を検出する検出部と、を備え、
    前記運転支援機能の有効化の開始から終了までの有効期間の途中に、画像情報に基づいて認証された前記車両のユーザから解約指示を受信した場合に、前記サーバは、前記運転支援機能を無効にする更新情報を生成し、前記更新情報を前記車両に送信し、
    前記通信部が、前記車両の走行中に、前記サーバから前記運転支援機能を無効にする前記更新情報を受信した場合に、
    前記制御部は、前記有効化された前記運転支援機能の無効化を禁止し、
    前記検出部により前記車両の走行終了が検出された場合に、前記無効化の禁止を解除して、受信した前記更新情報に基づいて、前記運転支援機能を無効化することを特徴とする制御装置。
  2. 前記検出部には、前記車両の車速を検出する車速センサ、前記車両のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ、前記車両の起動開始または前記車両の起動停止を検出する起動センサ、前記車両のサイドブレーキが操作された状態であるかを検出するサイドブレーキセンサが含まれ、
    前記車速がゼロになった状態、
    前記シフトポジションがパーキングレンジにシフトした状態、
    前記車両の起動停止が検出された状態
    うち少なくとも一つの状態が検出された場合に、前記制御部は、前記車両の走行終了が検出されたと判定し、前記無効化の禁止を解除して、前記運転支援機能を無効化することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記車両の走行終了が検出されたのち、所定時間の経過まで、前記運転支援機能の無効化を禁止し、前記所定時間の経過後に、前記無効化の禁止を解除して、前記運転支援機能を無効化することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の制御装置を有する車両。
  5. 運転支援機能を有する車両の制御装置であって、
    サーバと通信する通信部と、
    有効期間に限り有効化された運転支援機能に基づいて前記車両を制御する制御部と、
    前記車両の走行状態を検出する検出部と、を備え、
    前記通信部が、前記車両の走行中に、前記サーバから前記運転支援機能を無効にする更新情報を受信した場合に、
    前記制御部は、前記有効化された前記運転支援機能を前記有効期間を超えて有効とすることを特徴とする制御装置。
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