以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1の空気浄化装置の斜視図である。なお、図1は、空気浄化装置を前面側から見た図である。図2は、扉を開いて貯水部を取り外した空気浄化装置を前面側から見た図である。図3は、実施の形態1の空気浄化装置を側面から見た断面図である。
なお、以下では、図1に示すように空気浄化装置が設置された状態(以下「設置状態」ともいう)での鉛直方向を上下方向として、水平方向を左右方向として記載する場合がある。また、以下では、設置状態において、空気浄化装置の、扉3が設けられている側の面を「前面」とし、空気浄化装置の前面に対向する面を「背面」とし、空気浄化装置の前面側から見て右側の側面を「右側面」、左側の側面を「左側面」とする。
以下、空気浄化装置の詳細な構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態の空気浄化装置においては、略箱形状の本体ケース1を備え、本体ケース1の両側面には、略四角形状の吸気口2を有している。本体ケース1の前面には、開閉可能な扉3を備え、扉3を開くと後述する本体ケース1内の空気浄化ユニット7の一部を取り出すことが出来る。本体ケース1の天面には、開閉式の吹出口4を備えている。
図2、図3に示すように、本体ケース1内には、仕切り板5と、送風機6と、空気浄化ユニット7と、風路8と、制御部9と、を備えている。
仕切り板5は、本体ケース1の中央に設けられた板であり、後述する隔壁と共に本体ケース1の前面側と背面側を隔てるものであり、背面側は風路8となる。
送風機6は、空気を送風する、即ち吸気口2から本体ケース内に空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹出口4から吹き出すものである。送風機6は、本体ケース1内の中央に設けられ、モータ部10と、モータ部10により回転するファン部11と、それらを囲むケーシング部12とを備えている。
本実施の形態における送風機6の動作は、本体ケース1に備えられた操作部1Aによって決定されるものである。図1、図2、図3に示すように、操作部1Aは、本体ケース1の天面に設けられた開閉式のカバー1Bによって覆われている。本発明の空気浄化装置の使用者は、操作部1Aに備えられた風量切り替えボタン(図示せず)を操作することによって送風機6の風量を段階的に調節可能であり、その操作した情報は制御部9へと信号として送られる。
ファン部11は、シロッコファンで、モータ部10から水平方向に延びたモータ軸13に固定され、モータ部10は、ケーシング部12に固定されている。ケーシング部12は、ケーシング部12の本体ケース1における上面側に吐出口14を備え、ケーシング部12の本体ケース1における背面側に吸込口15を有している。
図4は実施の形態1の空気浄化装置の貯水容器を本体ケース内に配置した状態での斜視図である。図5は実施の形態1の空気浄化装置の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す斜視図である。図6は実施の形態1の空気浄化装置の貯水部の斜視図である。
図2、図3、図4、図5、図6に示すように、空気浄化ユニットは、給水手段からの水を電解槽に貯水し、錠剤投入機構により電解槽内の水に電解促進錠剤を投入し、電気分解して次亜塩素酸を含んだ水を生成し、生成した次亜塩素酸を含んだ水を、送風機により吸気口から本体ケース内に吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する装置である。
空気浄化ユニット7は、貯水部16と、電解部17と、水供給部18と、活性酸素種補給部19と、水補給部20と、を備えている。
貯水部16は、水を貯水し除菌を行う。貯水部16は、貯水容器21と、給水手段22と、気液接触手段23と、を有する。
図7は実施の形態1の空気浄化装置の貯水部の平面図である。図8は実施の形態1の空気浄化装置の貯水部の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す平面図である。
図4、図6、図7、図8に示すように、貯水容器21は、本体ケース1の下部に配置され、天面を開口した箱形状をしており、水を貯水できる構造となっており、隔壁24と、給水区画25と、除菌区画26と、を有する。
図4に示すように、隔壁24は、貯水容器21において、本体ケース1の前面側(風路8外)と本体ケース1の背面側(風路8)とを仕切る板であり、貯水容器21の底面から上方に延び、その上端は貯水容器21の上端より上方に配置されている。
図6、図7、図8に示すように、隔壁24の上端の一部の面は仕切り板5の壁面に面で接しており、これによって本体ケース1の前面側(風路8外)と本体ケース1の背面側(風路8)とは、互いに空気の出入りがないように隔てられている。
給水区画25は、略椀形状であり、給水手段22から供給された水を貯水する区画であり、本体ケース1の下部に配置された状態の貯水容器21において隔壁24よりも本体ケース1の前面側に位置し、給水手段22を保持可能な構造をしており、底部には給水手段22を保持する位置に円柱形状の突起27を有している。
除菌区画26は、略椀形状であり、所定の濃度の次亜塩素酸を含んだ水を貯水する区画であり、隔壁24の前面側と背面側にまたがるように設けられており、隔壁24の水面より下方に設けられた開口部61により連通している。除菌区画26は、除菌区画26の水位を検知する第1の水量検知手段28と、第2の水量検知手段29とを有している。
第1の水量検知手段28は、除菌区画26内の水位が目標水位より低い渇水水位より低下したことを検知する。なお、目標水位とは、本発明の空気浄化装置の空気浄化動作において、構成部品毎に設定されている最大水量の水位を指す。渇水水位とは、本発明の空気浄化装置の空気浄化動作において、構成部品毎に設定されている最小水量の水位を指す。
第1の水量検知手段28は、除菌区画26における隔壁24の背面側に位置し、浮力を有する第1フロート部分28aと、第1フロート部分28aの位置を検知する第1検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第1フロート部分28aは、除菌区画26内に配置されており、第1検知センサーは、本体ケース1の壁部における第1フロート部分28aの近傍に埋め込まれている。
第1検知センサーは、除菌区画26内の水位が低下し、渇水水位より低下した際、それに伴う第1フロート部分28aの浮動により、第1フロート部分28aを検知できなくなる。この時、第1検知センサーは、除菌区画26内の水位が渇水水位より低下したことを示す信号を制御部9に送る。
第2の水量検知手段29は、除菌区画26内の水位が目標水位に達したことを検知する。
第2の水量検知手段29は、除菌区画26における隔壁24の前面側に位置し、浮力を有する第2フロート部分29aと、第2フロート部分29aの位置を検知する第2検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第2フロート部分29aは、除菌区画26内に配置され、第2検知センサーは、本体ケース1の壁部における第2フロート部分29aの近傍に埋め込まれている。
第2検知センサーは、除菌区画26内の水位が上昇し、目標水位に達した際、それに伴う第2フロート部分29aの浮動により、第2フロート部分29aを検知する。この時、第2検知センサーは、除菌区画26内の水位が目標水位に達したことを示す信号を制御部9に送る。
図9は、実施の形態1の空気浄化装置の給水手段の斜視図である。
図2、図9に示すように、給水手段22は、給水区画25に設置され、給水区画25に着脱可能な構造となっており、給水区画25の水位が一定になるよう自動給水をするものである。給水手段22は、水を貯水する中空形状であるタンク30と、タンク30の上部に取手30aを設け、この取手30aはタンク30と一体となっており、取手30aを持った状態で給水区画25へと着脱を行う。
タンク30は、給水区画25に装着した状態において、底面中央に円形状のタンク開口(図示せず)を備え、このタンク開口は中心軸方向が上下方向に延びた円筒形状で、タンク開口の外周に着脱可能なキャップ31により密閉できる構造となっている。
キャップ31は、中心軸方向が上下方向に延びた円筒形状で、貯水容器21に装着した状態における底面中央には円筒形状で上下方向に開口したキャップ開口31aを有しており、キャップ開口31aには蓋開口を開閉する水栓31bを備えている。
水栓31bは、円柱形状の軸(図示せず)と、キャップ開口31aを塞ぐように軸の一方に備えられた開閉弁(図示せず)と、軸を自身の中心に通すように設けられたコイル状のばね(図示せず)と、軸の他方に備えられたばね止め部分(図示せず)と、を備えている。
給水区画25にタンク30を設置すると、給水区画25の突起27にばね止め部分が当たり、このばね止め部分がばねを縮めながら上方へ移動する。それに伴い、開閉弁も上方に移動し、キャップ31のキャップ開口31aから開閉弁が離れることにより、キャップ31のキャップ開口31aからタンク30内の水が給水区画25へ流れ込むものである。ここで、キャップ開口31aの下端まで給水区画25に水が溜まると、キャップ開口31aの下端からタンク30内に空気が入ることが無くなるので、タンク30内の水が給水区画25に流れ込まない。つまり、給水区画25の水が減ると、キャップ開口31aの下端まで水位が増え、このキャップ開口31aの下端で水位が一定に保たれるため、常に一定の水位を維持することができる。
図6、図7に示すように、気液接触手段23は、除菌区画26における隔壁24の背面側に位置し、除菌区画26に貯水された水と、送風機6によって本体ケース1内に吸込まれた室内空気とを接触させる部材である。気液接触手段23は、フィルター32と、フィルター枠33と、駆動部(図示せず)とを有している。
フィルター32は、保水性を有し、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔が設けられた構成である。フィルター32は、フィルター32の一端が除菌区画26の水に浸漬するように、フィルター枠33に装着されている。
フィルター枠33は、貯水容器21に設けられた軸受け部(図示せず)に回転支持されている。フィルター32とフィルター枠33とは、駆動部によって回転する構造となっている。
図10は、実施の形態1の空気浄化装置の電解槽の斜視図である。図11は、実施の形態1の空気浄化装置の電解槽の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す斜視図である。
図12は、実施の形態1の空気浄化装置の電解槽の側面から見た断面図である。
図10、図11、図12に示すように、電解部17は、電解槽34内の水を電気分解して次亜塩素酸を含んだ水を生成するものである。
電解部17は、電解槽34と、錠剤投入機構35と、電解ユニット36と、を備えている。
電解槽34は、貯水容器21の上方に設けられており、天面が開口した略箱形状をしている。電解槽34は、電解槽34内に水供給部18によって貯水部16から輸送される水を貯水する。電解槽34は、電解槽34の水位を検知する第3の水量検知手段37と、第4の水量検知手段38とを有している。
第3の水量検知手段37は、電解槽34内の水位が渇水水位以上になったこと、また渇水水位より低下したことを検知する。第3の水量検知手段37は、浮力を有する第3フロート部分37aと、第3フロート部分37aの位置を検知する第3検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第3フロート部分37aは、電解槽34に配置され、本体ケース1の壁部における第3フロート部分37aの近傍に埋め込まれている。
第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位より低い水位から上昇し、渇水水位に達した際、それに伴う第3フロート部分37aの浮動により、第3フロート部分37aを検知する。この時、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位以上になったことを示す信号を制御部9に送る。
また、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が低下し、渇水水位より低下した際、それに伴う第3フロート部分37aの浮動により、第3フロート部分37aを検知できなくなる。この時、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位より低下したことを示す信号を制御部9に送る。
第4の水量検知手段38は、電解槽34内の水位が目標水位に達したことを検知する。第4の水量検知手段38は、浮力を有する第4フロート部分38aと、第4フロート部分38aの位置を検知する第4検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第4フロート部分38aは、電解槽34に配置され、本体ケース1の壁部における第4フロート部分38aの近傍に埋め込まれている。
第4検知センサーは、電解槽34内の水位が上昇し、目標水位に達した際、それに伴う第4フロート部分38aの浮動により、第4フロート部分38aを検知する。この時、第4検知センサーは、電解槽34内の水位が目標水位に達したことを示す信号を制御部9に送る。
図13は、実施の形態1の空気浄化装置の錠剤投入機構の斜視図である。図14は、実施の形態1の空気浄化装置の錠剤投入機構の錠剤投入ケース内を示す斜視図である。
図13、図14に示すように、錠剤投入機構35は、電解槽34の上方に設置され、錠剤投入ケース39と、錠剤投入ケース39内に設けた錠剤投入部材40と、錠剤投入ケース39の上部に着脱自在に設けられた錠剤投入カバー41とを備えている。錠剤投入ケース39から錠剤投入カバー41を外し、錠剤投入ケース39内に電解促進錠剤42を入れておくと、錠剤投入部材40が回動し、自動的に電解促進錠剤42は錠剤投入ケース39の底面の開口39aより電解槽34へと落下する。なお、例として電解促進錠剤42には塩化ナトリウムを用いることができる。
電解ユニット36は、電解槽34の水に第1の電極(図示せず)、第2の電極(図示せず)を浸らせ、これら第1の電極と第2の電極とに電圧を印加し、錠剤投入機構35によって投入される後述する電解促進錠剤42が入った電解槽34内の水を電気化学的に処理し、次亜塩素酸を生成するものである。なお、電解促進溶剤の一例は、塩化ナトリウムであり、電解ユニット36によって、塩化ナトリウム水溶液を電気化学的に電気分解することで、活性酸素種(本実施の形態では一例として次亜塩素酸とする)を含む電解水を生成する。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質とのことである。例えば、活性酸素種には、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、あるいは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素だけでなく、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素が含まれる。また、本実施の形態では、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を含む電解水を生成することを、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を発生させると表現する場合がある。
図4、図5、図6に示すように、水供給部18は、貯水部16から電解部17へと水を輸送するものである。水供給部18は、給水区画25の水に浸漬するように設けられた水供給ポンプ43と、水供給ポンプ43に接続された水供給水路44と、を有している。
水供給ポンプ43は、汲み上げ式のポンプであり、給水手段22から給水区画25へと給水された水を水供給水路44へと移動させ、電解槽34へと輸送するものである。
水供給水路44は、両端を開口とした円筒管であり、一端は水供給ポンプ43と接続されており、他端は電解槽34の天面の上方に位置している。
図4、図5、図11、図12に示すように、活性酸素種補給部19は、電解槽34から水を貯水部16へと輸送するものである。活性酸素種補給部19は、活性酸素種連通部19aと、活性酸素種ポンプユニット19bと、を有する。
活性酸素種連通部19aは、電解槽34と除菌区画26と連通する流路であり、活性酸素種ポンプユニット19bは、電解槽34内の水を活性酸素種連通部19aに供給する機構である。
活性酸素種連通部19aの下方には、滴下水受け部60が配置されている。電解槽34内の活性酸素種を含む水が活性酸素種補給部19によって滴下水受け部60に滴下される。
図6、図7に示すように、水補給部20は、給水区画25の水を除菌区画26へ輸送するものである。水補給部20は、給水区画25の水に浸漬するように設けられた水補給ポンプ51と、水補給ポンプ51に接続された水補給水路52である。
水補給ポンプ51は、汲み上げ式のポンプであり、給水手段22から給水区画25へと給水された水を水補給水路52へと移動させ、除菌区画26へと輸送するものである。
水補給水路52は、両端を開口とした円筒管であり、一端は水補給ポンプ51と接続されており、他端は除菌区画26の隔壁24の前面側の水面の直上に位置している。
即ち、本体ケース1は、給水区画25の水を除菌区画26へ輸送する水補給部20を有している構成である。
これによって、電解槽34から輸送される次亜塩素酸を含んだ水と給水区画25水を任意の割合で混合することが可能となり、除菌区画26の次亜塩素酸の濃度を所定の濃度へと調整可能となる。
図3に示すように、風路8は、吸気口2と吹出口4とを連通し、この風路8には、吸気口2から順に、気液接触手段23、送風機6、吹出口4を備えている。モータ部10によってファン部11が回転すると、吸気口2から風路8内に入った外部の空気は、順に、気液接触手段23、送風機6、吹出口4を介して、吹き出される。
制御部9は、本体ケース1内に設けられており、第1の水量検知手段28と第2の水量検知手段29と第3の水量検知手段37と第4の水量検知手段38と、操作部1A、から信号を受け取り、電解ユニット36と、水供給部18と、活性酸素種補給部19と、水補給部20と、錠剤投入機構35の動作を制御するものであり、除菌区画26の次亜塩素酸を含んだ水の濃度と水量を調整するものである。また、制御部9は、操作部1Aから伝えられた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の次亜塩素酸を含んだ水の次亜塩素酸の消費量と、水量の減少量とを推定可能である。
上記構成の装置における除菌区画26の次亜塩素酸を含んだ水の濃度と水量の調整の一例を示す。
制御部9は、第3の水量検知手段37により電解槽34内の水位が渇水水位より低下していることを検知した際には、水供給ポンプ43を動作させ、水供給水路44を介して給水区画25から電解槽34への水の輸送が開始する。次に、制御部9は、第3の水量検知手段37により渇水水位までの水位上昇が検知されると、錠剤投入機構35を動作させ、電解槽34へと電解促進錠剤42を投入させる。次に、制御部9は、電解槽34の水位が更に上昇し、第4の水量検知手段38により目標水位までの水位上昇が検知されると、水供給ポンプ43の動作を停止させる。次に、制御部9は、電解ユニット36の動作を開始させ、所定の時間が経過した後に停止させる。これにより、一定の濃度の次亜塩素酸を含んだ水が生成され、電解槽34において保持される。
制御部9は、操作部1Aから送られた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の次亜塩素酸が所定量消費されたと推定した際には、活性酸素種ポンプ45を動作させ、活性酸素種前輸送水路46を介して電解槽34から供給槽47への次亜塩素酸を含んだ水の輸送が開始する。所定の時間経過後、制御部9は、活性酸素種ポンプ45の動作を停止させる。供給槽47へと輸送された次亜塩素酸を含んだ水は、落下開口50により徐々に活性酸素種後輸送水路48へと移動し、活性酸素種後輸送水路48を介して除菌区画26へと輸送される。
制御部9は、操作部1Aから送られた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の水量が所定量減少したと推定した際には、水補給ポンプ51を動作させ、給水区画25から除菌区画26への水の輸送が開始する。第2の水量検知手段29により目標水位までの水位の上昇が検知されると、制御部9は、水補給ポンプ51の動作を停止させる。活性酸素種補給部19から輸送された次亜塩素酸を含んだ水と、水補給部20から輸送された水との混合により、除菌区画26の次亜塩素酸の濃度は所定の濃度へと調整される。
これらの制御により、除菌区画26には決められた範囲の水量と決められた範囲の濃度の次亜塩素酸を含んだ水が保持される。これより、安定した除菌性能を奏する空気浄化装置を提供することができる。
以上の構成のように、空気浄化装置は、吸気口2と吹出口4とを有する本体ケース1内には、活性酸素種を含む水を貯水する電解槽34と、電解槽34内の活性酸素種を含む水が活性酸素種補給部19によって滴下される滴下水受け部60と、滴下水受け部60から活性酸素種を含む水が流れ込む除菌区画26と、除菌区画26の活性酸素種を含む水と空気とを接触させる気液接触手段23と、吸気口2から吸い込んだ空気を、気液接触手段23を介して、吹出口4へ送風する送風機6と、を有している。図7、図8、図15、図16に示すように、本実施形態における特徴は、除菌区画26が、除菌区画26と滴下水受け部60とを連通する開口部61と、開口部61から除菌区画26内へ延び、底面に設けられた溝である溝部62と、を有し、活性酸素種補給部19によって滴下水受け部60に滴下し溜まった次亜塩素酸を含む水は、開口部61を介して溝部に沿うように除菌区画26内に流れる点である。これにより、滴下水受け部60に滴下し溜まった次亜塩素酸を含む水を、所望の流れで除菌区画26内に流すことができる。結果として、次亜塩素酸を含む水が勢いよく除菌区画へと流れ込み、溝部に沿った流れへと誘導されるので、次亜塩素酸がフィルタに行き渡りやすくなる。
また、溝部62は、開口部61から除菌区画26の内方へ延びる第1溝63と、第1溝63の先端部から第1溝63に対して直角方向であり除菌区画における一方側に延びる第2溝64と、第1溝63の先端部から第1溝63に対して直角方向であり除菌区画26における他方側に延びる第3溝65と、を有している。
具体的には、第1溝63は、本体ケース1における前後方向に延びている。開口部61は、除菌区画26の本体ケース1における前面側に配置されている。第1溝63は、上方から見ると細長四角形状であり、開口部61から本体ケース1における背面側(除菌区画26の内方)へ、除菌区画26の中央付近まで延びている。第1溝63の幅(短辺方向の寸法A、本体ケース1における左右方向)が四角形状である開口部61における横方向の寸法Dよりも広い。
第2溝64は、本体ケースにおける左右方向に延びている。第2溝64は、上方から見ると細長四角形状であり、第1溝63の先端部から本体ケース1の左右方向における左側(第1溝に対して直角方向であり除菌区画26における一方側)に、除菌区画26の壁面付近まで延びている。第2溝の幅(短辺方向の寸法B、本体ケース1における前後方向)は、第1溝63の幅(短辺方向の寸法)よりも広い。
第3溝65は、本体ケース1における左右方向に延びている。第3溝65は、上方から見ると細長四角形状であり、第1溝63の先端部から本体ケース1の左右方向における右側(第1溝63に対して直角方向であり除菌区画26における他方側)に、第2溝64と反対方向の除菌区画26の壁面付近まで延びている。第3溝65の幅(短辺方向の寸法C、本体ケース1における前後方向)は、第1溝63の幅(短辺方向の寸法A、本体ケース1における左右方向)よりも広く、第2溝64の幅(短辺方向の寸法、本体ケース1における前後方向)と同じ寸法である。なお、上方から見ると、第2溝64と第3溝65とは、一直線上に配置され、第1溝63と第2溝64と第3溝65とは、T字形状である。
以上の構成によって、電解槽34内の活性酸素種を含む水が、滴下水受け部60に滴下されると、滴下水受け部60内に溜まり、滴下水受け部60の水位が除菌区画26内の水位より高くなる。なお、一度に滴下水受け部60内に滴下される活性酸素種を含む水の量は、滴下前に滴下水受け部60内に溜まっている水量より多くの水量が滴下され、滴下後の滴下水受け部60の水位高さは、滴下前の滴下水受け部60の水位高さの2倍から3倍程度の水位高さとなる。その後、滴下水受け部60内の水位が、除菌区画26内の水位と同じ高さになるまで、滴下水受け部60内の活性酸素種を含む水が、開口部61を通り、まず第1溝63へ流れる。このように、滴下後の滴下水受け部60の水位高さは、滴下前の滴下水受け部60の水位高さの2倍から3倍程度の水位高さとなるので、この水圧によって、活性酸素種を含む水が開口部61を通り第1溝63へ流れる速度が、速くなる。更に、第1溝63を流れる活性酸素種を含む水は、第1溝63の先端部において、第1溝63の下流側の第1溝側壁63aに当たり流れる方向が2つに分かれる。活性酸素種を含む水の一部は、第1溝63の下流側の第1溝側壁63aに当たり本体ケースにおける左側に流れる向きを変え、第2溝64を流れる。一方、活性酸素種を含む水の残りは第1溝63の下流側の第1溝側壁63aに当たり本体ケース1における右側に流れる向きを変え、第3溝65を流れる。これにより、滴下水受け部60に滴下され溜まり、開口部61を通り除菌区画26に流れ込む次亜塩素酸を含む水を、除菌区画26内に広く行き渡らせることができる。
また、除菌区画26は、除菌区画26の底面から上方へ延び、除菌区画26と滴下水受け部とを仕切る隔壁24を有し、隔壁24の下端には、開口部61を設けている。具体的には、除菌区画26と滴下水受け部60との間には、上下方向に延びた板形状の隔壁24が設けられている。隔壁24は、除菌区画26の本体ケースにおける前面側に配置され、隔壁24の下端には、四角形状の切り欠きである開口部61を備えている。開口部61の開口縁の一部(下部)は、除菌区画26の底面であり、その幅は第1溝63の幅(短辺方向の寸法A、本体ケース1における左右方向)よりも狭い。開口部61によって除菌区画26と滴下水受け部60とが連通し、除菌区画26の底面と滴下水受け部60の底面とが同一面となる。
これにより、滴下水受け部60に滴下し溜まった次亜塩素酸を含む水の一部は、滴下水受け部60の底面に沿うように流れ、開口部61を介して除菌区画26へ流れる。ここで、除菌区画26の底面と滴下水受け部60の底面とが同一面であるので、滴下水受け部60に滴下し溜まった次亜塩素酸を含む水は、勢いを持ちながら、除菌区画26の底面に沿って、除菌区画26へと流れ込む。
また、気液接触手段23は、除菌区画26内の次亜塩素酸を含む水に一部が浸漬し回転するフィルター32を有する。具体的には、フィルター32の回転軸32aは、第1溝63が延びる方向に対して直角、かつ水平方向に配置され、フィルター32は、第1溝63における下流側から下方に回転し、フィルター32の一部が水中に入り、第1溝63における上流側から上方に回転し、水中から出る。つまり、円筒形状のフィルター32の回転軸32aは、本体ケース1における左右方向(第1溝63に対して直角、かつ水平方向)に延び、細長四角形状である第2溝64と第3溝65の長辺方向(第1溝63に対して直角、かつ水平方向)に対して平行に配置されている。フィルター32は、細長四角形状である第2溝64と第3溝65の短辺方向(第1溝63が延びる方向)に回転する。フィルター32は、第2溝64と第3溝65の本体ケース1における背面側(第1溝63における下流側)から下方に回転し、フィルター32の一部が水中に入り、第2溝64と第3溝65の本体ケース1における前面側(第1溝63における上流側)から上方に回転し、水中から出る。
これにより、第2溝64と第3溝65における本体ケース1における背面側(第1溝63における下流側)に溜まった除菌区画26内の活性酸素種を含む水が、第2溝64と第3溝65における本体ケース1における前面側(第1溝63における上流側)に流れ易くなる。
なお、電解槽34内の活性酸素種を含む水は、滴下水受け部60に滴下され溜まると、開口部61を通り、まず第1溝63へ流れる。第1溝63を流れる活性酸素種を含む水は、第1溝63の先端部において、第1溝63の第1溝側壁63aに当たり流れる方向が2つに分かれ、活性酸素種を含む水の一部は、第1溝63の下流側の第1溝側壁63aに当たり本体ケース1における左側に流れる向きを変え、第2溝64の本体ケース1における背面側の第2溝側壁64aに沿うように流れる。一方、活性酸素種を含む水の残りは第1溝63の下流側の第1溝側壁63aに当たり本体ケース1における右側に流れる向きを変え、第3溝65の本体ケース1における背面側の第3溝側壁65aに沿うように流れる。これにより、活性酸素種を含む水は、第2溝64と第3溝65における本体ケース1における背面側(第1溝における下流側)に溜まり易くなる。
結果として、フィルター32が回転することによって、第2溝64と第3溝65における本体ケース1における背面側(第1溝における下流側)に溜まった電解槽34内の活性酸素種を含む水が、第2溝64と第3溝65における本体ケース1における前面側(第1溝における上流側)に流れるので、第2溝64と第3溝65内の活性酸素種を含む水を撹拌することができる。
また、除菌区画26は、第2溝64から繋がり、下方に凹んだ窪み部66を有している。窪み部66の底面は、第2溝64の底面と同じ高さである。
窪み部66の底面には、窪み部66内の水位に応じて移動する第1フロート部分28aが設けられている。窪み部66は、第2溝64より、本体ケース1における背面側(第1溝63における下流側)に配置されている。これにより、活性酸素種を含む水は、第2溝64から窪み部66に溜まり易くなる。
結果として、フィルター32が回転することによって、窪み部66に溜まった除菌区画26内の活性酸素種を含む水が、第2溝64における本体ケース1における背面側(第1溝63における下流側)を介して、第2溝64における本体ケース1における前面側(第1溝63における上流側)に流れるので、窪み部66内の活性酸素種を含む水を撹拌することができる。
また、第2溝64は、第3溝65より長く、第2溝64の除菌区画26における一方側は、第3溝65より下方に凹んでいる。具体的には、第2溝64は、第1溝63の先端部から第1溝63に対して直角方向に延びた先端側が第3溝65よりも下方に凹み、段がついている。これにより、開口部61から第1溝63に沿って流れ込んだ水が、第3溝65よりも長く先端まで流れづらい第2溝64を流れる際に、下方に凹んだ段により勢いが増し、第2溝64の先端方向まで流れやすくなっている。