第1の発明は、通信可能な記録媒体が設けられた容器に飲料を供給する飲料供給装置と、飲料供給装置に容器に供給する飲料情報を送信するサーバとを備える飲料供給システムであって、飲料供給装置は、容器の記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、送受信部が受信する容器の記録媒体からの情報と飲料供給装置に関する情報をサーバに送信し、サーバから飲料情報を受信する通信部を備え、サーバは、容器に供給する飲料情報を記憶する記憶部と、飲料供給装置から受信する容器の記録媒体からの情報に対応する容器に供給する飲料情報を検出し、飲料情報を飲料供給装置に送信する制御部を備える。
この飲料供給システムによれば、容器が置かれた飲料供給装置から、事前に登録しているメニューの商品の提供を受けることができる。
このため、飲料供給装置のある店舗で商品の注文手続きを取る必要がなく、容易に商品の提供を受けることができる。
第2の発明は、飲料を容器に供給する装置IDを備える飲料供給装置と、飲料供給装置とネットワークで接続するサーバから構成される飲料供給システムであって、飲料供給装置は、容器が備える通信可能な記憶媒体から容器IDを読み出し、容器IDと装置IDを前記サーバに送信する手段を備え、サーバは、容器IDに対応する注文情報を検出し、検出された注文情報を、装置IDに対応する飲料供給装置に送信する手段を備え、飲料供給装置は、受信する注文情報に応じた商品を容器に提供する手段を備える。
この飲料供給システムによれば、容器が置かれた飲料供給装置から、事前に登録しているメニューの商品の提供を受けることができる。
第3の発明は、第1の発明、また第2の発明に用いられる通信可能な記録媒体が設けられた容器に飲料を供給する飲料供給装置であって、容器が設置される設置部と、設置部の下方に設けられ、前記記録媒体と情報の送受信を行う送受信部と、設置部から外れた位置に配置された前記記録媒体と前記送受信部との通信を遮蔽する遮蔽部とを備えている。
これによれば、遮蔽部材は、飲料が供給される位置から外れた位置に容器が配置されたときにおいて、読取装置から放射された電波、または電磁波を遮断し、容器側を電波、または電磁波から遮蔽することができる。
このため、飲料供給装置は、容器が所定の位置から外れた位置に配置されたときに、記録媒体の情報が読み取られることを抑制できる。
第4の発明は、通信可能な記録媒体が設けられた容器に飲料を供給する飲料供給方法であって、飲料供給装置が、容器が備える通信可能な記憶媒体から容器IDを読み出すステップと、飲料供給装置が容器IDと装置IDをサーバに送信するステップと、サーバが容器IDに対応する注文情報を検出するステップと、サーバが検出された注文情報を装置IDに対応する飲料供給装置に送信するステップと、飲料供給装置が受信する注文情報に応じた商品を容器に提供するステップと、を備える。
この方法によれば、容器を飲料供給装置に設置するだけで、事前に登録しているメニューの商品を、飲料供給装置は容器に提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る飲料供給装置1の構成を示す正面図である。
本実施形態の飲料供給装置1は、コンビニエンスストアや飲食店、あるいはドリンクバーといった店舗等に設置される所謂飲料ディスペンサーであり、具体的には、コーヒー飲料等を抽出してカップ等の所定の容器に注ぐ装置である。本実施形態の飲料供給装置1には、飲料を注ぐための専用容器として飲料容器70が用いられる。
飲料供給装置1は、図1に示すように、装置本体2と、トレイユニット10とを備えている。
装置本体2は、内部に飲料を供給するための各種の機構や、外部のネットワークと通信するための通信機器が収められた箱状の筐体である。本実施形態の装置本体2の内部には、駆動モータやミル、フィルタ、シリンダ、温水タンク等といったコーヒー飲料等を抽出するための各種の抽出機構や、ポンプや供給配管等といった抽出されたコーヒー飲料等を供給するための各種の供給機構、これらの抽出機構や供給機構の制御や外部のサーバ等と通信を行う制御装置11(図6)等が収められている。
これらの抽出機構や供給機構は、飲料ディスペンサーとして公知であるコーヒー飲料抽出機構や供給機構と略同一のものである。
装置本体2の前面(正面)の略中央には、飲料供給ノズル3が設けられている。飲料供給ノズル3は、装置本体2の内部で抽出された飲料を吐出する飲料吐出部として機能するノズルであり、当該飲料供給ノズル3には、装置本体2の内部に収められた供給機構の供給配管が接続されている。飲料供給ノズル3の下端には、吐出口4が形成されている。飲料供給装置1では、抽出された飲料は、装置本体2の上下方向に沿って、飲料供給ノズル3の吐出口4を通じて下方に吐出される。
装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の上方には、吐出ボタン5が設けられている。この吐出ボタン5が押圧されると、抽出機構によって抽出された飲料が飲料供給ノズル3の吐出口4を通じて下方に吐出される。
装置本体2の前面において、吐出ボタン5の上方には、表示パネル6が設けられている。この表示パネル6は、飲料供給装置1の状態に関する情報や、飲料供給装置1が提供可能なメニュー、飲料容器70から読み取った情報等が表示される表示部として機能する。
なお、この表示パネル6は、タッチパネルであってもよい。この場合、表示パネル6は、抽出された飲料を飲料供給ノズル3から吐出させるためのタッチ操作が可能に構成されていてもよい。またこの場合、吐出ボタン5が必ずしも物理的に設けられる必要はない。
また例えば、表示パネル6に替えて、飲料供給装置1と通信可能な通信端末を利用してもよい。この場合、吐出ボタン5等の物理ボタンや表示パネル6が省略され、飲料供給装置1は、通信端末を介して操作される。
またこの表示パネル6は、外部のネットワークを介して接続されるサーバから送られた映像を表示する表示部や、サーバに制御信号を送信する操作部として機能する。
図2は、飲料供給装置1の分解斜視図である。
図2に示すように、装置本体2の前面において、飲料供給ノズル3の下方には、読取装置収容部7が設けられている。読取装置収容部7は、上面が開放された箱状に形成され、装置本体2の前後方向に沿って、装置本体2の前面から前方に向かって、長手方向が延びるように設けられている。この読取装置収容部7は、装置本体2の前面の幅方向において、略中央に配置されている。
本実施形態の読取装置収容部7は、装置本体2の前面の下端に設けられ、底面が装置本体2の底面に連続して形成されている。すなわち、読取装置収容部7の底面は、装置本体2が載置された載置面に接する。さらに、読取装置収容部7は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。
図3は、読取装置40の構成を示す分解斜視図である。
読取装置収容部7には、読取装置40が収められている。
読取装置40は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体から、当該記録媒体に記録された情報を読み取る非接触型の読取機構を備えた装置である。この読取装置40は、記録媒体との間で、所定の規格に従って近距離無線通信を行い、当該記録媒体から情報を読み取る。読取装置40は、読み取った情報を装置本体2の内部に収められた制御装置11に送信する。すなわち、読取装置40は、送受信部として機能する。
図3に示すように、本実施形態の読取装置40は、扁平な直方体状に形成された読取装置本体41と、当該読取装置本体41を覆うカバー部材49とを有している。
読取装置本体41の内部には、CPUやMPU等から成るプロセッサ44が収められている。プロセッサ44は、読取装置40の各種の制御を行う制御部として機能する。
各読取装置40には、いずれも一方の上面に沿って平面状に形成された平面アンテナである装置アンテナ42が設けられている。装置アンテナ42は、通信用(情報の読み取り用)の電波、または電磁波を放射する。なお、装置アンテナ42は、平面アンテナに限らず、コイルであってもよい。
読取装置本体41の端部には、導線46が延びており、この導線46は、制御装置11に接続されている。
なお、読取装置40は、カバー部材49を備えていなくてもよい。この場合、読取装置収容部7には、読取装置本体41が直接収められることとなる。
図4は、図1のIV-IV断面図であり、図5は、トレイユニット10の構成を示す分解斜視図である。
トレイユニット10は、図4に示すように、装置本体2の前面に取り付けられ、飲料供給ノズル3の下方に位置するように配置されている。このトレイユニット10は、図5に示すように、略槽状に形成されたドリップトレイ20と、当該ドリップトレイ20の上面を覆う平板状の載置板30と、載置板30の上面とドリップトレイ20の前面とを覆う遮蔽部材50とを備え、全体として箱体となるように形成されている。
本実施形態では、ドリップトレイ20と、載置板30とは、いずれも樹脂によって形成され、遮蔽部材50は、金属材によって形成されている。
載置板30は、長手方向の長さ寸法が、装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成され、ドリップトレイ20の上面全体を覆う平板状部材である。この載置板30の略中央には、水抜き孔32が設けられ、当該水抜き孔32の周囲には、メッシュ状の水切り部34が設けられている。この水切り部34は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。また、本実施形態では、水抜き孔32は、吐出口4の直下に位置している。
トレイユニット10が装置本体2の前面に取り付けられた状態において、水抜き孔32、及び水切り部34は、飲料供給ノズル3の吐出口4の直下に配置されている。
本実施形態では、飲料供給装置1から飲料を注がれるときには、飲料容器70は、水切り部34の上面に載置される。
ドリップトレイ20は、飲料供給装置1から飲料容器70に飲料を注がれるときに、当該飲料容器70から流れ出た飲料や、飛び散った飲料を受けて貯留するための部材である。このドリップトレイ20は、内部に貯留空間V1が設けられ、上面が開放された槽状に形成されている。
ドリップトレイ20は、載置板30と同様に、長手方向の長さ寸法が、装置本体2の前面の幅方向の寸法と略同一となるように形成されている。ドリップトレイ20は、当該ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に取り付けられている。
ドリップトレイ20には、長手方向の略中央において、底部24が貯留空間V1側に向かって、所定の高さ寸法で隆起するように突出することで形成された被覆部26が設けられている。
被覆部26は、平面視で略矩形状に形成されており、当該被覆部26は、長手方向における一方の端部が側壁21に連結され、他方の端部が側壁21に対向して配置される側壁25に接近した位置に配置されている。
被覆部26の上面には、ドリップトレイ20の長手方向の略中央に位置し、当該長手方向全体に亘って設けられている頂部27から、当該ドリップトレイ20の長手方向に沿った両側に、底部24に向かって傾斜する一対の傾斜面28が設けられている。この傾斜面28は、頂部27から、ドリップトレイ20の上下方向(貯留空間V1の深さ方向)に沿って下方に向かって傾斜している。これらの傾斜面28は、被覆部26の長手方向全体に亘って形成されている。
すなわち、被覆部26の上面は、頂部27において、一対の傾斜面28が連結された、所謂切妻屋根形状に形成されている。
これらの頂部27、及び一対の傾斜面28から成る被覆部26の上面には、撥水コーティング、あるいは撥水加工が施されていることが望ましい。
また、被覆部26は、貯留空間V1内において、この頂部27が載置板30に接しない程度の高さ寸法となるように形成されている。
底部24が上方に突出して被覆部26が形成されることによって、当該被覆部26の下方には、収容空間V2が形成されている。この収容空間V2は、上方が被覆部26で覆われ、下方が開放されている。
側壁21には、収容空間V2の横断面と略同形状の開口部23が設けられている。上述の通り、被覆部26は、長手方向における一方の端部が側壁21に連結されており、これによって、収容空間V2の長手方向における一方は、開口部23に連通している。このため、収容空間V2は、開口部23を介して、装置本体2側の外部に連通されている。
上述の通り、トレイユニット10は、ドリップトレイ20の長手方向に沿って形成された一方の側壁21が装置本体2の前面の下端に接するように、装置本体2に着脱自在に取り付けられている。装置本体2に取り付けられたドリップトレイ20の底面は、装置本体2が載置された載置面に接するように設けられている。
このとき、読取装置収容部7と、読取装置40とは、いずれも、上面が被覆部26によって覆われた状態で、収容空間V2に収められている。またこのとき、読取装置40が備える装置アンテナ42は、載置板30に平行となるように配置されている。
読取装置収容部7と、読取装置40とは、開口部23に挿通されることで収容空間V2に収められる。これらの読取装置収容部7と、読取装置40とは、開口部23を通過させることで収容空間V2から離脱させることが可能である。
このように、開口部23を介して読取装置収容部7と、読取装置40とを収容空間V2から出入りさせることが可能となっているため、トレイユニット10は、装置本体2の前後方向に沿って引き出されることによって、当該装置本体2から取り外すことが可能である。
遮蔽部材50は、図5に示すように、金属板が側面視で略L字状に折り曲げられることで形成され、遮蔽部として機能する部材である。
この遮蔽部材50は、上述の通り、載置板30の上面を覆う平板状の上板部52と、ドリップトレイ20の前面を構成する側壁25の全体を覆う平板状の前板部54とを有している。
このため、遮蔽部材50は、装置本体2に取り付けられた状態において、トレイユニット10の上面と前面とを構成している。
上板部52の略中央には、開口56が設けられている。
この開口56は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。また、本実施形態では、開口56の中心は、吐出口4の直下に位置している。このため、遮蔽部材50が載置板30を覆ったときには、図1、図3に示すように、開口56から水切り部34の上面の所定箇所が露出する。以下、この開口56から露出した水切り部34の上面の所定箇所を設置部36とする。この設置部36は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。
本実施形態の開口56は、上面視で所定の内径を有した略円形に形成されている。開口56の内径は、当該開口56の大きさが飲料容器70の底面74よりも大きくなる、あるいは略同一となるような寸法となっている。このため、飲料容器70が飲料供給装置1から飲料を注がれるときには、飲料容器70の底部が開口56に挿通されることで、載置板30の設置部36に載置される。
飲料容器70は、飲料供給装置1から飲料が注がれる所定の容器であり、この飲料容器70は、例えば、タンブラー、携帯マグ、水筒、使い捨てコップ、ポット等である。本実施形態では、飲料容器70は、図1、図2、図4に示すように、所謂タンブラーとして構成されている。
図1、図2、図4に示すように、飲料容器70の底部には、情報タグ72が設けられている。この情報タグ72は、NFCタグやRFIDタグ等の電子タグ、あるいはICタグと呼ばれる所定の情報を記録する記録媒体である。本実施形態では、この情報タグ72は、飲料容器70の底面74を構成している。本実施形態の底面74は、平面視で略円形に形成されており、当該底面74の径の寸法は、開口56の内径の寸法よりも小さく形成されている。
情報タグ72は、平面アンテナ76を備えている。この平面アンテナ76は、平板状に形成され、電波や電磁波等の受信、又は放射を行う通信部として機能するものである。この平面アンテナ76は、飲料容器70の底面に平行となるように配置されている。
上述の通り、読取装置40が備える装置アンテナ42は、載置板30に平行となるように配置されている。
このため、飲料容器70が設置部36に載置された場合、情報タグ72が備える平面アンテナ76は、読取装置40が備える装置アンテナ42と略平行に配置される。
この平面アンテナ76の上面の大きさは、底面74の大きさよりも小さく形成されている。なお、情報タグ72は、通信部として、平面アンテナ76に限らず、例えばコイル等を備えていてもよい。
本実施形態の飲料容器70には、例えば周面等に情報タグ72に対応したシリアルナンバーが記載されている。なお、シリアルナンバーに限らず、例えば、二次元コードであってもよい。
本実施形態の飲料容器70は、樹脂製のタンブラーとなっている。なお、これに限らず、飲料容器70は、紙やセラミック、ガラス、金属等といった各種の材料で形成されていてもよい。
飲料容器70が金属で形成される場合には、情報タグ72は、ゴム材等で飲料容器70の金属表面から数ミリメートル(mm)程度離して、当該飲料容器70の底部に設けられることが望ましい。あるいは、情報タグ72には、金属対応タグを用いてもよい。
図6は、本実施形態の飲料供給装置が構成の一部となる飲料供給システム100の概略構成を示す図である。
次いで、本実施形態の飲料供給装置1が用いられるシステムの一例として、飲料供給システム100について説明する。
本実施形態の飲料供給システム100は、ユーザーUに適切に飲料を提供可能にするシステムである。飲料供給システム100は、図6に示すように、飲料供給装置1と、サーバ60と、飲料容器70と、情報端末80とを備えている。本実施形態では、飲料供給装置1やサーバ60等がそれぞれ1台ずつ設けられている場合を説明するが、これに限らず、飲料供給システム100が備える機器は、いずれも複数設けられていてもよい。例えば図7は他の飲料供給システムの例であり、本実施形態の飲料供給装置1、1A、1Bが同じネットワークに繋がる飲料供給システム200を記している。
飲料供給装置1は、上述の通り、制御装置11を備えている。制御装置11は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスとを有したコンピュータを備えている。また、当該制御装置11は、機器制御部8と、全体制御部9とを備えている。
機器制御部8は、装置本体2に収められた抽出機構や供給機構といった、各種の装置機構の駆動を制御するものである。
全体制御部9は、読取装置40が読み取った情報の取得や、通信ネットワーク90を介したサーバ60との各種の情報の送受信、表示パネル6の表示制御、機器制御部8の制御等を行うものである。
サーバ60は、飲料容器70の識別のためのデータベースが収められ、通信ネットワーク90を介して、当該データベースに係る情報の送受信を飲料供給装置1や、情報端末80との間で行うものである。
なお、サーバ60は、飲料供給装置1に一体に設けられていてもよい。
情報端末80は、サーバ60と通信して所定の情報の送受信が可能である、ユーザーUが所持する携帯端末であり、当該情報端末80は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット等である。この情報端末80では、飲料供給システム100に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となっている。
通信ネットワーク90は、飲料供給装置1やサーバ60、情報端末80等の飲料供給システム100が含む各機器を相互にデータ通信可能に接続する。通信ネットワーク90は、専用回線、公衆回線網、移動体無線通信網、LAN(Loca Area Network)回線等を含んで構成される通信回線であり、ルータ、無線通信アクセスポイント等の機器を含んでもよい。飲料供給システム100が含む各機器と通信ネットワーク90との接続は、無線であってもよいし有線であってもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施例の飲料供給システム100では、まず、ユーザーUは、飲料容器70を準備し、情報端末80で実行される所定のアプリケーションプログラムを操作して、サーバ60にアクセスする。そして、ユーザーUは、飲料容器70に記載されたシリアルナンバーと共にユーザーUの情報を登録する。次いで、ユーザーUは、アプリケーションプログラムを操作してメニューから所望の飲料を注文する。この注文内容は、サーバ60に送信され、当該サーバ60に保存される。
この後に、ユーザーUは、飲料供給装置1が設置された場所において、飲料容器70を飲料供給装置1にセットする。具体的には、飲料容器70を載置板30の設置部36に載置する。このとき、飲料容器70の底部は、開口56の内部に挿通される。
これによって、飲料容器70は、飲料供給ノズル3の吐出口4の下方に配置される。
上述の通り、飲料容器70が設置部36に載置された場合、情報タグ72が備える平面アンテナ76は、読取装置40が備える装置アンテナ42と略平行に配置される。このため、ユーザーUは、飲料容器70の周方向における位置を規定することなく、当該飲料容器70を設置部36に載置できる。すなわち、ユーザーUは、飲料容器70の側面の向きを意識せずに、余分な動作を行うことなく当該飲料容器70を設置部36に置くことができる。
また、開口56は、ユーザーUが飲料容器70を飲料供給ノズル3の吐出口4の直下に配置することを容易にする目印として機能する。
上述のように、飲料容器70が設置部36に載置されると、飲料容器70の略直下に位置する読取装置40が情報タグ72と通信を行い、当該情報タグ72に記録された情報を読み取る。読み取られた情報は、全体制御部9に取得され、全体制御部9は、当該情報をサーバ60に送信する。
サーバ60は、データベースから当該情報とシリアルナンバーとを紐づけ、注文内容を飲料供給装置1に送信する。
注文内容を受信した全体制御部9は、表示パネル6に注文内容を表示させる。ユーザーUは、表示パネル6で注文内容を確認し、情報端末80から注文した内容と同一であれば、吐出ボタン5を押下する。この吐出ボタン5が押下されると、機器制御部8が抽出機構と供給機構とを駆動させ、これによって、飲料供給ノズル3の吐出口4から飲料が吐出されて、飲料容器70に注がれる。
ただし、この制御フローにおいて、ユーザーUが吐出ボタン5を押下するステップを省くことも可能である。すなわち、サーバ60からの注文内容を全体制御部9が受信した時点で飲料を吐出するよう制御してもよい。またこの制御フローにおいて、飲料販売の自動決済を実施してもよい。
この場合、読取装置40と情報タグ72との通信が成立した状態にあるので、飲料容器70は、確実に飲料供給ノズル3の下方に載置された状態にある。そのためユーザーUによる吐出ボタン5の押下動作を待たずに飲料が吐出されたとしても、飲料は、飲料容器70に確実に注がれることとなり、トレイユニット10やその周辺を汚損することはない。
このように、飲料供給システム100では、店舗内においてユーザーUが注文や会計に係る各種の操作を行うことなく、飲料容器70を飲料供給装置1に置くという動作を行うことによって、容易に飲料の供給を受けることが可能である。
上述の通り、飲料供給システム100では、吐出ボタン5を押下するステップを省くことが可能である。この場合、ユーザーUは、飲料容器70を飲料供給装置1に置くという動作のみを行い、飲料供給装置1に手を触れることなく、飲料の供給を受けることが可能である。すなわち、飲料供給システム100では、ユーザーUは、タッチレスで飲料供給を飲料供給装置1に指示可能となる。
飲料供給装置1から飲料が飲料容器70に注がれるときに、飲料供給ノズル3の吐出口4から吐出された飲料が飲料容器70の外部に流れ出る場合がある。流れ出た飲料は、水抜き孔32や水切り部34を介してドリップトレイ20の貯留空間V1に流れ込む。
上述の通り、読取装置40は、ドリップトレイ20の下方の収容空間V2に収められている。読取装置40は、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取っている。このため、情報タグ72と読取装置40との間に飲料等の液体が存在する場合、当該液体によって、読取装置40と情報タグ72との間で近距離無線通信の電波、または電磁波が減衰され、読取装置40が所定の情報を取得できない虞がある。
本実施形態では、読取装置40を覆う被覆部26は、頂部27において、一対の傾斜面28が連結された、所謂切妻屋根形状となるように上面が形成されている。
これによって、被覆部26の上面に流れ込んだ飲料等の液体は、傾斜面28を伝ってドリップトレイ20の底部24に流される。このため、情報タグ72と読取装置40との間に、飲料等の液体が滞留することが抑制される。そして、読取装置40による情報タグ72の情報の読み取りが妨げられることが抑制される。
なお、本実施形態において、情報タグ72と読取装置40との間に存在し得る飲料等の液体には、飲料そのものの他に、飲料供給装置1の各部、特に飲料供給ノズル3等を洗浄する際に用いられる液体(主にリンス液)、ドリップトレイ20を外して洗った後に残ったすすぎ水、等がある。
上述の通り、読取装置40は、ドリップトレイ20の下方の収容空間V2に収められ、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取っている。
読取装置40は、装置アンテナ42から通信用(情報の読み取り用)の電波、または電磁波を上方に向かって放射する。この電波、または電磁波は、放射点である装置アンテナ42から拡散しながら上方に伝わる。このため、飲料容器70が飲料供給ノズル3の吐出口4の下方から外れた位置に配置された場合であっても、読み取られる虞がある。
本実施形態では、載置板30の上面は、遮蔽部材50の上板部52によって覆われているため、当該遮蔽部材50によって、読取装置40から放射された電波、または電磁波が遮断される。すなわち、遮蔽部材50は、載置板30の上面側を読取装置40から放射された電波、または電磁波から遮蔽する。
上述の通り、上板部52には、開口56が設けられている。開口56は、当該開口56の大きさが飲料容器70の底面74の大きさ以上となるように形成されることが望ましいい。すなわち、開口56は、情報タグ72の平面アンテナ76以上の大きさに形成されることが望ましい。これによって、開口56は、読取装置40が情報タグ72の情報を読み取ることが可能な強度の電波、または電磁波を読取装置40側から上板部52の上面側により確実に伝達可能となる。
このように、読取装置40から放射された電波、または電磁波は、この開口56を通過することで、読取装置40側から上板部52の上面側に伝達される。そして、読取装置40は、開口56を介して近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。すなわち、読取装置40は、飲料容器70の底面74、より詳しくは情報タグ72の平面アンテナ76が開口56の内側に配置されたときに、情報タグ72の情報を読み取ることが可能となる。
これによって、読取装置40は、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下に配置されたときのみに情報タグ72の情報を読み取ることができる。
このため、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下から外れた位置に配置されているときに、飲料供給装置1が飲料を供給することが抑制される。すなわち、飲料供給装置1は、飲料をより確実に飲料容器70に注入することができる。
また、ドリップトレイ20の前面は、遮蔽部材50の前板部54によって覆われている。これによって、読取装置40から放射され、ドリップトレイ20の前面側に向かった電波、または電磁波が遮断される。このため、飲料容器70がドリップトレイ20、及びトレイユニット10の前方に位置するときに、情報タグ72の情報が読取装置40によって読み取られることが抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、飲料供給装置1は、装置本体2と、飲料が供給されるときに飲料容器70が配置される位置の下方に設けられ、情報タグ72に記録された情報を読み取る読取装置40とを備えている。そして、飲料供給装置1は、飲料が供給されるときに飲料容器70が配置される位置と読取装置40との間に配置され、飲料容器70側と読取装置40側とを連通させる開口56が設けられ、情報タグ72と読取装置40との通信を遮蔽する遮蔽部材50を備える構成とした。
これによれば、遮蔽部材50によって、読取装置40から放射された電波、または電磁波が遮断され、載置板30の上面側を当該電波、または電磁波から遮蔽することができる。また、遮蔽部材50の開口56は、読取装置40が情報タグ72の情報を読み取ることが可能な強度の電波、または電磁波を読取装置40側から上板部52の上面側に伝達させることができる。
このため、飲料供給装置1は、飲料容器70が所定の位置に配置されたときに、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。
また、本実施形態によれば、装置本体2は、飲料容器70に飲料を吐出する飲料供給ノズル3を備え、開口56は、遮蔽部材50の飲料供給ノズル3の直下に位置する箇所に設けられている構成とした。
これによれば、飲料供給装置1は、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下に配置されたときに、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。また、吐出ボタン5の押下を省略する場合、飲料供給装置1は、ユーザーUが手を触れることなく、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることで飲料を吐出させることができる。飲料供給装置1は、ユーザーUが手を触れることなく飲料を飲料容器70に注入できる。
このため、飲料供給装置1は、より確実に、且つタッチレスでユーザーUに飲料を提供することができる。
また、本実施形態によれば、情報タグ72は、情報タグ72の読取装置40との情報の送受信を行う平面アンテナ76を備え、平面アンテナ76は、飲料容器70の底部に設けられている構成とした。
これによれば、飲料容器70が水切り部34に載置された場合、情報タグ72が備える平面アンテナ76は、開口56の内部に配置される。このため、読取装置40は、飲料容器70が所定の位置に配置されたときに、読取装置40から放射された電波、または電磁波が遮断されることがなく、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。
また、本実施形態によれば、開口56の大きさは、少なくとも平面アンテナ76の大きさ以上となるように形成されている構成とした。
これによれば、読取装置40は、情報タグ72の情報を読み取ることが可能な強度の電波、または電磁波を、開口56を介して読取装置40側から上板部52の上面側に、より確実に伝達可能となっている。
このため、読取装置40は、飲料容器70が所定の位置に配置されたときに、読取装置40から放射された電波、または電磁波が遮断されることがなく、より確実に近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。
また、本実施形態によれば、遮蔽部材50は、金属材で形成されている構成とした。
これによれば、遮蔽部材50は、読取装置40から放射された電波、または電磁波を確実に遮蔽することができる。
このため、遮蔽部材50は、載置板30の上面側を読取装置40から放射された電波、または電磁波から遮蔽することができる。
また、本実施形態によれば、ドリップトレイ20には、底部24が上方に向かって突出して形成された、読取装置40を覆う被覆部26が設けられ、被覆部26の上面には、傾斜面28が設けられている構成とした。
これによれば、被覆部26の上面に滴下された飲料等の液体は、傾斜面28の傾斜に従って、ドリップトレイ20の底部24に向かって流される。このため、情報タグ72と読取装置40との間に飲料等の液体が滞留して、読取装置40による情報タグ72の読み取りが妨げられることが抑制される。
次いで、本実施形態の飲料供給装置の変形例を説明する。
図8は、本実施形態の変形例に係る遮蔽部材150の斜視図である。
本実施形態の飲料供給装置1は、上述した遮蔽部材50に替えて、図8に示すような遮蔽部材150を備えていてもよい。遮蔽部材150は、上述した遮蔽部材50と略同一の形状である。この遮蔽部材150は、遮蔽部材50と同様に、載置板30の上面の全体を覆う平板状の上板部152と、ドリップトレイ20の前面を構成する側壁25の全体を覆う平板状の前板部154とを有し、金属材から成る板状部材である。
遮蔽部材150の上板部52の略中央には、水切り部159が設けられている。この水切り部159は、開口56と略同一の大きさ、及び略同一の形状に形成された貫通孔155に、多数の金属線から成るメッシュ部材158を設けることで形成されている。この水切り部159には、複数の開口156が設けられている。
水切り部159は、飲料供給ノズル3の直下に位置している。また、本実施形態では、開口56の中心は、吐出口4の直下に位置している。
この水切り部159は、上面に載置された飲料容器70を支持可能な程度の強度を有している。
飲料供給装置1から飲料が飲料容器70に注がれるときには、飲料容器70は、遮蔽部材50の水切り部159の上面に載置される。
読取装置40から放射された電波、または電磁波は、複数の開口156を通過することで、読取装置40側から上板部52の上面側に伝達される。読取装置40は、複数の開口156を介して、近距離無線通信で情報タグ72の情報を読み取ることができる。
すなわち、本変形例では、水切り部159が設置部として機能し、遮蔽部材150の水切り部159から外れた箇所が遮蔽部として機能する。
これによって、飲料供給装置1は、飲料容器70に飲料を供給することができる。
このように、読取装置40は、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下に配置されたときに情報タグ72の情報を読み取ることができ、飲料容器70が飲料供給ノズル3の直下から外れた位置に配置されているときに、飲料供給装置1が飲料を供給することが抑制される。すなわち、飲料供給装置1は、飲料をより確実に飲料容器70に注入することができる。
なお、飲料供給装置1は、遮蔽部材150を備えている場合、載置板30を備えていなくてもよい。
水切り部159は、メッシュ部材158のように、金属メッシュや金網を設けることで形成されるとしたが、これに限らず、例えばパンチング加工によって形成された複数の開口が密集して設けられることによって形成されていてもよい。またこの場合、複数の開口は、平面波である電波、または電磁波を通過させやすいスリット状に形成されていることが望ましい。
上述した実施形態は、本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、遮蔽部材50は、上板部52と前板部54とを有するとしたが、これに限らず、上板部52のみで構成されていてもよい。またこの場合、遮蔽部材50は、載置板30の下面側に取り付けられる構成であってもよい。
またこの場合、遮蔽部材50は、載置板30の内部に収められることで設けられていてもよい。すなわち、載置板30は、内部に遮蔽部材50を挟み込んだインサート成形で形成されていてもよい。
また例えば、遮蔽部材50は、樹脂材等の表面が金属コーティングされることで形成されたものであってもよい。
また例えば、遮蔽部材50は、ドリップトレイ20の前面を覆う前板部54に限らず、ドリップトレイ20の他の各側面を覆う板部を備えていてもよい。
また例えば、開口56の内径を飲料容器70より僅かに小さく形成し、開口56周囲の遮蔽部材50の上面が、飲料容器70を支持するように構成してもよい。この場合、遮蔽部材50の飲料供給ノズル3の直下の領域は、設置部として機能する。さらにこの場合、載置板30が省略されていてもよい。
また例えば、開口56の内径を飲料容器70より僅かに大きく形成し、開口56と飲料容器70の側面とが嵌まり合うように構成してもよい。この場合、開口56は、設置部として機能する。
また例えば、上述した実施形態では、遮蔽部材50は、金属材で形成されているとしたが、これに限らずゲル状の液体が内部に封入された板状部材で形成されていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、情報タグ72は、飲料容器70の底部に設けられているとしたが、これに限らず側面に設けられていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、載置板30には、水抜き孔32や水切り部34が設けられているとしたが、これに限らず、載置板30の上面に流れ出た飲料等の液体がドリップトレイ20に移動可能であれば、どのような形状に成形されていてもよい。
また例えば、上述した実施形態では、飲料供給装置1は、コーヒー飲料を供給する装置であるとしたが、これに限らず、例えば、ジュースや、アイスクリーム、かき氷、シャーベット、シェイク、ミネラルウオーター等の飲料、またはそれに類する食品を供給する装置であってもよい。また、この場合、装置本体2に収められる機構は、供給する飲料や食品に応じたものとなる。
次に、本実施形態の飲料供給装置を用いる飲料供給システムの動作例について図面を使って説明する。ここでは1台の飲料供給装置がネットワークに接続された、図6に記される飲料供給システム100において、商品の選択、商品の代金の支払い、商品の供給についてその動作を説明する。
まず、ユーザーUは本人の飲料容器70を飲料供給装置1を制御するためのアプリを使ってサーバ60に登録する。ユーザーUは事前にこのアプリを本人の情報端末にインストールしている。図10(a)はアプリの起動画面である。
ユーザーUはこのアプリにログインする(ステップS001)。アプリの「飲料容器登録ページ」に移り(ステップS002)、表示される画面、図10(b)、図10(c)の指示に従って、飲料容器70に付属する記録媒体のコードを入力する。またはユーザーUは飲料容器70の記録媒体のコード(容器ID)を情報端末のリーダー機能を使って読み取る(ステップS003)。
入力されたコードは、情報端末からサーバ60に送信される(ステップS004)。
サーバ60は、受信するコードが有効か無効かを確認する(ステップS005)。例えば、コードは既に決済がされたものか、既に誰かが登録しているものか等を確認する。ここでサーバ60がコードが無効と判断したら、「コードが無効です」や「既に登録されています」などの注意画面を情報端末に表示した上で、別のコードを入力するかをユーザーに選ばせる。
サーバ60がコードを有効と判断すると、サーバ60はこの飲料容器70を「マイ飲料容器」として、このコード(容器ID)とユーザーUのIDを紐づけて記憶部(図示なし)に記憶し(ステップS006)、その結果を情報端末に送信する(ステップS007)。情報端末は、飲料容器70がサーバ60に登録されたことを表示部(図示せず)に表示し、ユーザーUに知らせる(ステップS008)。
なお、「飲料容器登録ページ」において、それぞれのコード(容器ID)と紐づけて「飲料容器の写真や登録名」を登録できるようにしてもよい。
ユーザーUは、他に登録する飲料容器70が無いなら(ステップS009)、「飲料容器登録ページ」を閉じ、作業を終了する。
ユーザーUが続けて他の飲料容器70を登録するなら、アプリの「飲料容器登録ページ」(ステップS002)に戻り、再び飲料容器情報の登録する作業を行う。
ユーザーUは、飲料容器70の容器IDをサーバ60に登録すると、購入する商品を選択することができる。商品の選択は、ユーザーUの所有する情報端末80からアプリを使って手続きを行うため、飲料供給装置1が設置されている店舗に行かなくても、どこからでも、またいつでも事前に商品の購入手続きを行うことができる。
次に、商品の購入手続きのフローを説明する。ユーザーUは、情報端末80でアプリを起動してログインし、「メニュー登録ページ」を表示する。図12(a)は、アプリの「メニュー登録ページ」のトップ画面である。トップ画面には、メニューを選択する画面を開く「HOT」、「ICE」の領域や、現在の登録しているメニュー(注文)の有無を知らせる領域、登録されている飲料容器の名称を表示する領域が表示される。
ここでユーザーUは、サーバ60に登録している飲料容器が複数ある場合には、飲料容器を選択する手続きを行う。ユーザーUはトップ画面の飲料容器の名称を表示する領域を選択すると、サーバ60はユーザーUのIDと紐づけられて登録されている飲料容器のコード(容器ID)を呼び出し、情報端末80に送信する。情報端末80は飲料容器のコード(容器ID)を受信すると、コード(容器ID)に対応する飲料容器の写真や登録名を情報端末80の画面に表示する。ユーザーUは、画面に表示される飲料容器の写真や登録名を選択して、これから購入する商品に使用する飲料容器を決定する。
アプリの「メニュー登録ページ」には使用する飲料容器70が表示されるとともに、そのほかにいろいろなサービスを表示することも可能である。たとえば、「5杯飲んだら、1杯無料!」というイベントの宣伝や、商品を組み合わせて購入することで割引するクーポンが表示することで、ユーザーUの購買意欲を高めることもできる。これらのイベントは、アプリを使ってユーザーUの商品購入記録をサーバ60に記録することで実現が可能である。
ユーザーUは、情報端末80に表示されている「メニュー登録ページ」のトップ画面から、「HOT」または「ICE」の領域を選択し、新たに表示されるメニュー画面から、購入する商品を選択する。メニュー画面は、ホット系の商品とアイス系の商品ごとに表示される。図12(b)はホット系メニューを選択する画面であり、図12(c)はアイス系メニューを選択する画面である。それぞれの画面は、簡単に他の画面に切り替えることができるボタンを備えている。それぞれのメニュー画面には、「商品名」・「料金」が表示され、選択する商品の「注文」の領域を選択すると、各々の商品の「商品画面」が表示される。
図13(a)、図13(b)のそれぞれの「商品画面」では、購入する商品のサイズ(量)を選択する。本実施形態では画面のディスペンサーには6段階に分けられたサイズを選択することができ、それぞれの画面を選択することで好みのサイズを選択でき、それぞれのサイズに応じた料金が表示される。ユーザーUは「商品画面」で、選択するメニュー、サイズ、および料金を確認したあとに「注文確定」の領域を選択すると、アプリは情報端末80から、選択した商品とサイズ等の入力情報をサーバ60に送信する。
サーバ60は、商品を販売する前、すなわち商品を商品提供装置から飲料容器70に提供する前に決済手続きを行う場合、決済手続きの画面を情報端末80に表示する。ユーザーUは情報端末80を使って決済手続きを行い、サーバ60は無事に決済手続きが完了したら、ユーザーIDまたは飲料容器70のコード(容器ID)と注文された入力情報(注文情報)を紐づけて登録(記録)する。
サーバ60は注文情報を登録すると、情報端末80に手続きが終了したことを知らせる信号を送信し、情報端末80に画面に注文手続きが終了したことを知らせる画像を表示させる(図13(c))。
図12と図13ではメニューを選択する手続きを説明したが、図12(a)のトップ画面でメニューが決められている固定メニューを選択する場合には、その後のアプリによるメニュー選択の操作は不要で、飲料容器を飲料供給手段に設置するだけで、いつも固定の飲料を飲料容器に提供する。
次に飲料供給装置1から飲料容器70に商品である飲料を提供するフローを図14~図20を使って説明する。図14、図15および図16は、飲料を提供するためのフローチャートを示し、図17、図18および図19は飲料を提供する飲料供給装置1の表示部6に表示する画面である。
ユーザーUは飲料供給装置1が設置された店舗を訪れ、図17(a)の画面を表示部6に表示する飲料供給装置1の特定の位置に、持参した飲料容器70を設置する。なお図6が示す本実施形態では、飲料供給システム100を構成する飲料供給装置1は1つであるが、図7に示す複数の飲料供給装置1で構成される飲料供給システム200では、ユーザーUは飲料供給装置1、飲料供給装置1A、飲料供給装置1Bがそれぞれ設置されているいずれの店舗を訪れても、飲料容器70に飲料の供給を受けることができる。
なお、ユーザーUは店舗で飲料容器を購入することもでき、購入した飲料容器の登録手続きを行ってから、飲料提供装置で使用することができる。
飲料供給装置1は飲料容器70の記憶媒体、例えばRFIDからコード(容器ID)を含む容器情報を読み取り(ステップS022)、飲料供給装置1の機器情報(装置ID等)とともにサーバ60に送信する。容器情報には、ユーザーUの飲料容器70に関する情報、例えば、容器ID、容器の材質、大きさ(容量)、形状、製造情報等が含まれる。また機器情報には、容器が設置された飲料供給装置1の情報、例えば、装置ID,装置の設置場所(GPS情報等)、設置される店舗名、装置の製造年月日、装置の販売商品情報などを含まれる。
サーバ60では受信した容器情報の容器IDを、記憶部に記憶する情報と照合する(ステップS024)。容器IDが記憶部に登録されたものと判断されると(ステップS025で有と判断)、図15のフロー(a)へ進む。一方、容器IDがサーバ60の記憶部に登録されたものと一致しない場合、サーバ60は飲料供給装置1へ、容器IDが登録されていないことを知らせる信号(画像)を送信する(ステップS026)。飲料供給装置1は、登録されていないことを知らせる情報(画像)を受信し、その情報(画像)を表示部6に表示し、図17(b)のようにユーザーUへ報知する(ステップS027)。
次にサーバ60は、ユーザーIDまたは容器IDと紐づいた注文情報を、記憶部から検索する(ステップS028)。サーバ60は、ユーザーIDまたは容器IDと紐づいた注文情報を見つけられなかった場合、飲料供給装置1に、注文情報が登録されていないことを知らせる情報(画像)を送信し、飲料供給装置1は情報(画像)を表示部に表示し、図17(c)のようにユーザーUへ報知する(ステップS030)。そして飲料供給装置1は、フロー(c)に従い、再び図17(a)の表示画面を表示部6に表示する。
一方、サーバ60は、ユーザーIDまたは容器IDと紐づいた注文情報を見つけると、その注文情報を、装置IDを持つ飲料供給装置1に送信する(ステップS031)。
飲料供給装置1は、サーバ60から受信した注文情報を表示部6に表示し、ユーザーUに報知する(ステップS032)。図18は注文情報の表示画面の表示例で、例えばコーヒー豆から抽出して作られる豆系商品は図18(a)、パウダーから作られるパウダー系商品については図18(b)のように、商品の種類、商品名、サイズ、価格などが、一目見ればそれぞれの項目が認識しやすいデザインで構成されている。
さらに飲料供給装置1は、図18のそれぞれの表示画面の下部を一定期間点滅させることでユーザーUに吐出ボタン5を押すことを促す(ステップS033)。
ユーザーUは図18の注文情報の表示画面を確認したら、飲料供給装置1の吐出ボタン5を押す(ステップS034)。
飲料供給装置1は、吐出ボタン5が押されると商品を供給する動作を開始するとともに、サーバ60に商品を供給する動作を開始する情報を送信する(図16のフロー(b)へ続く)。
一方、図18の画面の下部が点滅してから一定期間内に吐出ボタン5が押されないと、飲料供給装置1は図18の画面の点滅を止め、ユーザーUの動作を待つ状態に入る(ステップS034)。
図16は、飲料供給装置1が飲料容器70に注文情報の商品を供給するフローである。
飲料供給装置1は、吐出ボタン5が押されて商品を供給する動作を開始する情報を受信すると、飲料を製造し、供給する動作を開始する(ステップS041)。
またサーバ60は、商品供給動作に適する画像を1に送信し、飲料供給装置1は受信する画像を、商品供給動作にあわせて適宜、表示部6に表示する。図19は飲料供給装置1が受信して表示する画像の一例であるが、豆系商品を提供する場合には、豆を挽いている工程の画像(図19(a))と、抽出している工程(図19(b))を、パウダー系商品の場合には注出している工程(図19(c))を表示する。
ユーザーUは、図19の状態を表す表示画面の表示部6を見ることで、飲料供給装置1の商品供給過程を知ることできる。
図19の画面もまた、ユーザーUが一目見れば商品供給過程をすぐに把握できるように、デザインが工夫されている。
飲料供給装置1は、飲料容器70に飲料の供給を終了したら、サーバ60に供給終了情報を送信する(ステップS042)。サーバ60は供給終了情報を受信すると、図19(d)に記す供給終了を知らせる画像を、飲料供給装置1に送信し、飲料供給装置1は表示部6に表示する(ステップS043)。表示部6に図19(d)が表示されると、ユーザーUは飲料容器70を飲料提供装置1から取り出すことができる。
供給終了情報には、供給終了時刻情報、供給するサイズ(供給量)、および容器ID、装置IDが含まれ、サーバ60は容器ID、装置IDを紐づけて、商品の販売情報として記録する(ステップS044)。
供給終了情報をサーバ60に記録することで、商品の販売履歴、容器ID、装置IDとの関係性を集計でき、今後の商品の販売戦略のデータとすることができる。
またサーバ60は、記録した供給終了情報を、飲料容器70の不正利用の抑制に活用することができる。例えば、複数のユーザーが同一の飲料容器70を使用することを制限する目的で、飲料容器70の使用時刻から一定時間の使用を禁止する。サーバ60は、メニュー情報を登録フローにおいて同一の容器IDの最新の供給終了時刻情報を検知し、供給終了時刻情報から一定期間経っていないメニュー情報の登録は受け付けないことで、短期間での同一の飲料容器70の使用を禁止する。
本実施形態では、飲料供給装置1の吐出ボタン5を使用する例を示したが、必ずしも使用する必要はない。例えば、飲料供給装置1は、図18の注文情報を表示して一定期間が経つと飲料を供給を開始してもよい。
また、本実施形態では、選択メニュー情報を選択した時に決済手続きを行う例(図11ステップS019)を説明したが、飲料供給装置1が飲料供給動作を行う直前でも、また飲料供給後であっても良い。いずれの場合も飲料供給装置1からの信号を受けて、サーバ60が決済処理を実行する。なお、サービスにかかる費用は、飲んだ杯数によって加算される形式でも良いし、特定の期間において固定費で飲み放題としてもよい。
また、ユーザーUは情報端末80を使って、登録されている飲料容器の使用を停止することもできる。アプリの「メニュー登録ページ」から、図12(a)のトップページの「マイタンブラー」の領域を選択することで、飲料容器の選択とともに、登録を削除することもできる。また、アプリの「タンブラー停止ページ」から、登録されている飲料容器を、停止したい容器IDを入力すること、または選択することで使用を停止することができる。
また、本実施形態では、「メニュー登録ページ」において、1つの登録した飲料容器に対してメニュー登録から飲料提供までの手続きを説明したが、飲料容器の選択を一つに限定する必要はなく、複数選択しても良い。こうする事によって、ユーザーUはそれぞれの容器IDに対して注文情報を紐づけることができ、飲料提供時にその時に応じた、使いたい飲料容器を選択することができる。
図20は、飲料供給システム100のシーケンス図である。情報端末80、サーバ60および飲料供給装置1の動作関係を時系列順に示している。
まず、情報端末80は、アプリを起動させてログインし、飲料容器70の記録媒体の情報をサーバ60に送信する。サーバ60は記録媒体の情報を登録する。ここで飲料容器70の記録媒体の情報、すなわち飲料容器70の容器IDがサーバ60に登録される。
情報端末80は、飲料容器70が登録されると、メニューのなかから購入する商品を選択し、サーバ60に送信する。サーバ60は選択されたメニューに対して、決済手続きを実行し、決済が可能であることを確認すると、選択メニューを注文情報として登録する。
サーバ60は、注文情報を登録したことを情報端末に送信し、ユーザーUは情報端末で注文情報が登録されたことを確認する。
次にユーザーUは、飲料容器70を飲料提供装置1に設置すると、飲料提供装置1は飲料容器70の記録媒体から容器ID等の情報を読み取り、飲料提供装置1の情報(装置ID等)とともにサーバ60に送信する。サーバ60は容器IDの情報を照合し、記録されているものかどうかを確認する。飲料容器が事前に登録されていないものであれば、飲料提供装置1に、登録されていないことを示す画像を送信し、表示部6で表示させる。事前に登録された飲料容器であれば、容器IDに関連する注文情報である登録メニューを検索する。
サーバ60は、見つけた登録メニューを装置IDの飲料提供装置1に送信する。飲料提供装置1は登録メニューを表示部6に表示する。ユーザーUは、表示された登録メニューを確認し、飲料提供装置1の吐出ボタン5を押すと、飲料提供装置1は飲料容器70に登録メニューの商品を提供(販売)する。
飲料提供装置1が、飲料容器70に登録メニューの飲料を提供し終わると、販売終了情報をサーバ60へ送信する。サーバ60は販売終了情報を、容器IDに紐づけて登録する。
以上のように、本実施形態の飲料供給システムでは、飲料容器を特定する容器IDをサーバに登録し、容器IDに紐づけて購入する商品のメニューを注文情報として登録しておくことで、この飲料供給システムを構成する飲料供給装置に飲料容器を設置するだけで飲料の提供を受けることができる。また、この飲料供給システムを構成する飲料供給装置は、容器IDとともに自身の装置IDをサーバに送信するので、飲料供給システムに複数の飲料供給装置が接続されていても、飲料容器のある飲料供給装置を間違えることなく登録メニューを提供することができる。
また、サーバ60は、ユーザーUと、飲料容器を紐づけて管理することで、いろいろなサービスをユーザーUに提供することができる。図21はそのサービスの一例を説明する図である。サーバ60が飲料容器に供給される飲料数を記録しておくことで、特定の数量に達した場合、飲料容器に紐づけられるユーザーUの情報端末に、イベント情報を通知することもできる。図21(a)は、ユーザーUが特定の商品を100杯目に購入する場合に、サーバ60から送られたイベント情報の表示画面である。この表示画面を見たユーザーUは、表示画面を選択すると、続けて図21(b)のようなクーポン情報を受信することができる。