JP7724653B2 - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム

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Description

本発明は撮像装置及びその制御方法及びプログラムに関するものである。
一般に、デジタルカメラ等に搭載される撮像素子(撮像センサ)のダイナミックレンジは、自然界のダイナミックレンジよりも小さい。このため、従来、撮像素子のダイナミックレンジを拡大するための方法が検討されてきた。
例えば、特許文献1には、次のような技術が開示されている。まずセンサ出力値が飽和しているか否かを画素毎に判定する。そして、判定結果に基づいて蓄積容量を画素毎に決定することで、撮影領域全体において飽和や入出力特性が不良な出力を減らしつつ、良好なコントラストの画像を得る。
特開2013-62792号公報
先行技術文献に記載の技術では、それぞれ以下の課題がある。
特許文献1では、蓄積容量の変更範囲(文献では低感度用、中間度用と高感度用の3段階)を超えたダイナミックレンジを得ることが出来ない。また、蓄積容量の変更範囲で得られるダイナミックレンジとは、蓄積容量の最大値と最小値の比で実現可能な階調数である。
この課題を解決するため、例えば本発明の撮像装置は以下の構成を備える。すなわち、
複数の光電変換素子で構成されるブロックを並べた構造の撮像素子部を有する撮像装置であって、
前記ブロック単位に、感度を制御する第1の制御手段と、
前記撮像素子部より得た各ブロックの信号のゲインを制御する第2の制御手段と、
前記第1および第2の制御手段の制御の下で得たブロックの画像データの階調を拡張し、予め設定されたハイダイナミックレンジ内の前記ブロックに対して設定した感度に応じた領域にマッピングすることで、当該拡張した後の画像データの階調数を低減して、前記ハイダイナミックレンジの画像データを生成する生成手段と
を備える。
本発明によれば、蓄積容量の辺広範囲に加え、ゲインをも加味したハイダイナミックレンジの画像を生成することが可能になる。
第1の実施形態における撮像装置のブロック構成図。 撮像素子部を示す図。 領域毎にFD容量値を変更できる画素回路の例を示す図。 領域毎感度設定を示す図。 領域毎露光時間を示す図。 領域毎アナログゲイン値を示す図。 感度設定IDと露光時間IDとアナログゲインIDの組み合わせを示す図。 設定Aでの撮影過程を説明するための図。 設定Bでの撮影過程を説明するための図。 設定Cでの撮影過程を説明するための図。 階調変換部の処理を示す図。 同期制御部の処理を示すタイミングチャート。 領域毎シャッタパルスの接続を示す図。 領域毎感度設定信号の接続を示す図。 信号機が映りこむ昼間の車載カメラ映像の例を示す図。 移動中の車体が映りこむ夜間の車載カメラ映像の例を示す図。 第2の実施形態の撮像装置のブロック構成図。 第3の実施形態の撮像素子部を含む多階層回路を示す図。 第4の実施形態の撮像装置のブロック構成図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1を参照して、第1の実施形態における撮像装置の構成を説明し、その上で、図1の個々の詳細について図2以降を参照しながら説明する。
図1において、主制御部150は、本装置全体の制御を司るもので、CPU、当該CPUが実行するプログラムを格納するROM、CPUのワークエリアとして利用するRAMで構成される。なお、図1は、撮像に関わる構成を示しており、たとえばユーザインタフェース等(ユーザが操作する操作部やユーザに情報を提示するためのディスプレイ等)の構成は省略している。
以下、図1の撮像装置100の構成の概要を、撮像素子部103を起点として説明する。撮像素子部103の具体例を図2に示す。撮像素子部103は、複数の画素ブロック201から成り、さらに個々の画素ブロック201は複数の画素202から成る。このように撮像素子部103は、複数の領域(ブロック)に分割されており、各々の領域毎(ブロック単位)に領域毎感度設定信号119で指定した光電変換素子の明るさと電圧の変換効率の設定を適用し、領域毎に異なる「明るさと電圧信号の変換効率」で撮像を行う。以降、「明るさと電圧信号の変換効率」を感度と表現し説明を続ける。領域毎感度設定信号119とは、領域毎に異なる感度の設定を撮像素子部103に与えるための信号である。さらに、撮像素子部103は領域毎シャッタパルス117で指定されたシャッタを適用し、領域毎に異なる露光時間で撮像を行い、画素電位118を出力する。領域毎シャッタパルス117とは、領域毎に異なるシャッタパルスを撮像素子部103に与えるためのパルスである。A/D変換部104は、入力された画素電位118を、領域毎アナログゲイン121に基づき、領域毎に別々のA/D変換時のアナログゲインを適用して領域毎露光画像122を出力する。領域毎アナログゲイン121とは、領域毎に異なるアナログゲイン値によって画素電位118を増幅させる値である。領域毎露光補正部105は、領域毎露光画像122を入力として、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113に基づいて、階調を拡張し、階調拡張後の画像123を出力する。領域毎感度設定116とは、領域毎の感度の設定値がまとまっているデータである。領域毎露光時間112とは、領域毎の露光時間の設定値がまとまっているデータである。領域毎アナログゲイン値113とは、領域毎のアナログゲイン値の設定値がまとまっているデータである。階調変換部106は、階調拡張後の画像123を入力として、階調変換を行い(例:21ビット→11ビットのガンマ変換)、階調変換後の画像124を出力する。これは後段の処理においてデータレートを抑えるために行う。最後に画像出力部108は、階調変換後の画像124を撮像装置100の外部に出力する。
図1において残りの構成要素を説明する。感度設定制御部115は、領域毎感度設定116で指定される各領域に各感度設定が適用されるよう、感度設定出力パルス126に基づいて制御を行う。感度設定出力パルス126とは、感度設定を行う制御部115が領域毎感度設定116を撮像に適したタイミングで撮像素子部103に与えるためのパルス信号である。同時に、露光時間制御部109は、領域毎露光時間112で指定される各領域に各露光時間が適用されるよう、露光時間出力パルス120に基づいて制御を行う。露光時間出力パルス120とは、露光時間制御部109が領域毎シャッタパルス117を撮像に適したタイミングで撮像素子部103に与えるためのパルス信号である。さらに同様に、アナログゲイン制御部110は、領域毎アナログゲイン値113で指定される各領域に各アナログゲインが適用されるよう、アナログゲイン出力パルス114に基づいて、領域毎アナログゲイン121を出力する。アナログゲイン出力パルス114とは、画素電位118の読み出しタイミングに従ってアナログゲイン制御部110が領域毎アナログゲイン値113によって画素電位118を増幅させるためのパルス信号である。算出部111は撮影が最適な条件となるよう、領域毎露光画像122に基づいて、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113を更新する。例えば、あるフレームの撮像の際に取得した領域毎露光画像122を次のフレームの領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113の設定に用いる。また、撮影中の領域毎露光画像122、撮影後の領域毎露光画像122を、あるフレームの領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113の設定に用いてもよい。同期制御部101は、感度設定制御部115と露光時間制御部109とアナログゲイン制御部110に対し、各々、感度設定出力パルス126と露光時間出力パルス120とアナログゲイン出力パルス114を出力することで同期制御する。以上が図1に示す第1の実施形態の概要である。
具体例を示すため、本実施形態における撮像部103の撮像素子部幅206を2000画素、撮像素子部高さ205を1000画素、画素ブロック幅204を100画素、画素ブロック高さ203を100画素とする。このとき、画素ブロック201の数は、水平方向が20個、垂直方向が10個になる。
図2では画素ブロック201の位置を示すために、水平、垂直のインデックス値を各々括弧内に記載した。例えば撮像素子部103の右上隅の画素ブロックは[19,0]と記載する。画素ブロック201は、感度、露光時間、アナログゲインを制御可能な単位である。ここで感度設定は、撮像素子部103の画素回路の構成要素であるフローティングディフュージョン(FD容量)の大きさによって変更されるものである。FD容量とは、撮像素子部103の画素回路の構成要素であるフォトダイオード(PD)が光電変換によって生成した電荷を、電圧信号に変換する機構である。フォトダイオードが生成した電荷をQとすると、静電容量CFDであるFDによって変換される電圧信号Vは、V=Q/CFDとなる。FD容量が小さくなると高感度となり明るく、FD容量が大きくなると低感度となり暗く撮影できるということである。例えばFD容量がCFD1に対し、1/2倍のCFD2のFD容量を持つ画素回路の方が2倍の電圧信号Vを得ることができる。これはすなわち、2倍の明るさで撮影できるということになる。FD容量を変更する構成の一例を図3に示す。フォトダイオード(PD)で生成された電荷Qが、シャッタTXを動作させることでFDへと転送され、FDの静電容量であるCFDの大きさに応じてVFD=Q/CFDの電圧信号を得られる。この時、FDINC1をHIGHとしてFD容量CINC1を接続すると、得られる電圧信号はVFDINC1=Q/(CFD+CINC1)となる。さらに、FDINC2からFDINC4すべてをHIGHにすると、得られる電圧信号はVFDINCALL=Q/(CFD+CINC1+CINC2+CINC3+CINC4)となる。同じ電荷Qから得られる電圧信号、すなわち感度を1/2倍、1/4倍、1/8倍、1/16倍とするためには、CINC1=CFD、CINC2=2CFD、CINC3=4CFD、CINC4=8CFDの静電容量を接続するとよい。また、CINC2だけHIGHにして電圧1/3倍、CINC1とCINC3をHIGHで電圧1/6倍などの制御も可能である。本実施形態の静電容量の関係はこれに限らない。領域毎のFD容量の変更は、領域毎感度設定信号119によって撮像素子部103の画素ブロック201それぞれに対してFDINC1からFDINC4のHIGH、LOWを制御することで実現可能である。また、本実施形態は画素ブロック201それぞれのFD容量の変更による「電荷と電圧信号の変換効率」の変更に限らず、画素ブロック201それぞれの「明るさと電荷の変換効率」を変更してもよい。例えば、画素ブロック201を構成する画素202それぞれに、「明るさと電荷の変換効率」の違うフォトダイオード(PD)を2つ以上用意し、明るく撮影したいときには高い変換効率のPD、反対に暗く撮影したいときは低い変換効率のPDを使用する。
また、露光時間は撮影時のシャッタ時間であり、値の大きい方が明るく撮影できる。例えば露光時間1/480秒に対し、1/30秒の方が明るく撮影できる。また、アナログゲインは撮影時のA/D変換部104のゲインであり、値の大きい方が明るいデジタル画素値を出力する。なお撮像素子部103および画素ブロック201のサイズはこの実施形態に限ったものではなく、また、画素202の1画素の縦横比が異なるサイズであっても良い。具体的には、画素202の1画素の形は正方形でなく長方形であってもよい。また、画素ブロック201は1つの画素202から成る構成であっても良い。
図1に戻って説明を続ける。撮像素子部103は、領域毎感度設定信号119と領域毎シャッタパルス117を入力として、画素ブロック201の単位で、感度設定と露光時間を制御して撮像し、画素電位118を出力する。領域毎感度設定信号119と領域毎シャッタパルス117のどちらか片方は、すべての領域で同じ設定の信号、パルスであってもよい。次にA/D変換部104は、領域毎アナログゲイン121に基づき画素電位118を領域毎露光画像122に変換して出力する。本実施形態では、具現化のため、領域毎アナログゲイン121はx1,x2,x4,x8倍の4つの値をとり、領域毎露光画像122の各画素値は10bitのデジタル値であるとする。
次に領域毎露光補正部105は、領域毎露光画像122を、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113に基づき階調を拡張して、階調拡張後の画像123を出力する。本実施形態ではそれぞれ領域毎露光画像122は10bitであるのに対し、感度設定と露光時間とアナログゲインでダイナミックレンジが増加することを考慮して階調拡張後の画像123は21bitである。ここで階調拡張後の画像123のビット幅(21bit)は一例である。領域毎露光画像122のビット幅(10bit)に対する増加分(11bit)の内訳は、感度設定(1~16倍)で4bit、露光時間(1/30~1/480秒)で4bit、アナログゲイン(1~8倍)で3bitである。必要な増加分のビット数は、最小値に対する最大値の比率を、2の底で対数を取った値である。具体的には露光時間で必要となるビット数の計算は、4bit(=log2((1/30)÷(1/480)))である。本実施形態では説明を単純にするために、比較的小さい範囲の感度設定と露光時間とアナログゲインを例にとったが、これらの組み合わせは変えてもよい。具体的には、感度設定を(1~128倍)とした場合には、感度設定に対するビット幅の増加分は7bit(=log2(128÷1)が必要となる。また露光時間を(1/30~1/61440秒)とした場合には、露光時間に対するビット幅の増加分は11bit(=log2((1/30)÷(1/61440)))が必要となる。領域毎露光補正部105の処理の詳細は図8の説明時に後述する。
領域毎露光補正部105の処理を説明するために、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113について、図4、図5、図6で説明する。図4、図5、図6の表は、感度設定ID、露光時間ID、アナログゲインIDをそれぞれ変更することで、表の右側の様に100通りの露光条件IDを設定できることを示している。
領域毎感度設定116は、図4に示す通り、画素ブロック201の各々について、感度設定IDを持つ。感度設定IDは、明るさと電圧信号の変換効率であり、ここでは図3のFD容量値を示すインデックスの例として説明を続ける。本実施形態では感度設定IDは0~4の値をとるものとする。感度設定IDに対応する実際のFD容量値については図7で後述する。図4の例では撮像素子部103の右上隅に位置する画素ブロック[19,0]に適用する露光時間ID[19,0]が4である場合を示している。
次に図5を参照して、領域毎露光時間112を説明する。図示のとおり画素ブロック201の各々について、露光時間IDを持つ。露光時間IDは露光時間を示すインデックスである。本実施形態では露光時間IDは0~4の値をとるものとする。露光時間IDに対応する実際の露光時間については図7で後述する。図5の例では撮像素子部103の右上隅に位置する画素ブロック[19,0]に適用する露光時間ID[19,0]が4である場合を示している。
次に図6を参照して、領域毎アナログゲイン値113を説明する。図示のとおり領域毎アナログゲイン値113は、画素ブロック201の各々のアナログゲインIDから成る。アナログゲインIDはアナログゲインを示すインデックスである。本実施形態では0~3の値をとるものとする。アナログゲインIDに対応する実際のアナログゲインについては図7で後述する。図6の例では撮像素子部103の右上隅に位置する画素ブロック[19,0]に適用するアナログゲインID[19,0]が1である場合を示している。
次に図7を参照して、感度設定IDと露光時間IDとアナログゲインIDの組み合わせを説明する。感度設定と露光時間とアナログゲインは、撮影条件に関わるパラメータであり、実施形態では、最も明るく撮影できる方のIDを各々0としている。つまり感度設定ID0(感度設定16倍、すなわちFD容量値1/16倍)、露光時間ID0(露光時間1/30秒)、アナログゲインID0(アナログゲイン8倍)の組み合わせ(A)が最も明るく撮影される。一方、感度設定IDと露光時間IDとアナログゲインIDが共に最も大きい組み合わせ(C)は、最も暗く撮影される。組み合わせ例(B)については後述する。
まず感度設定を説明する。図7に示すとおり感度設定IDは0~4の値をとるものとし、それぞれ感度設定x16~x1に対応する。最も明るく撮影できる感度設定x16を基準とした場合、各々の感度設定(x16~x1)での撮影時の明るさは、16~1倍である。具体例としては、感度設定ID0に対し感度設定ID4は、感度設定x1に対しx16である。このため感度設定ID0に対する感度設定ID4の撮影時の明るさは、16倍(=16÷1)の明るさで撮影される。一方、撮像後に画素値のレベルを各々の感度設定で合わせるための感度補正係数を考えると、撮影時の明るさの比率の逆数となる。具体的には図7に示すとおり、感度補正係数は各々1~16倍となる。
次に露光時間を説明する。図7に示すとおり露光時間IDは0~4の値をとるものとし、それぞれ露光時間1/30[秒]~1/480[秒]に対応する。最も明るく撮影できる露光時間1/30[秒]を基準とした場合、各々の露光時間(1/30秒~1/480秒)での撮影時の明るさは、1~1/16倍である。具体例としては、露光時間ID0に対し露光時間ID4は、露光時間1/30[秒]に対し露光時間1/480[秒]である。このため露光時間ID0に対する露光時間ID4の撮影時の明るさは、1/16倍(=(1/480秒)÷(1/30秒))の明るさで撮影される。一方、撮像後に画素値のレベルを各々の露光時間で合わせるための露光補正係数を考えると、撮影時の明るさの比率の逆数となる。具体的には図7に示すとおり、露光補正係数は各々1~16倍となる。
次にアナログゲインを説明する。図7に示す通り、アナログゲインIDは0~3の値をとるものとし、それぞれ撮像時アナログゲインx8~x1に対応する。前述の通り明るく撮影できる方のアナログゲインIDを0とした。露光補正係数と同様にアナログゲイン補正係数を考えると、アナログゲイン8倍を基準とした場合のアナログゲイン補正係数は図7に示す通り、各々1~8倍となる。なおアナログゲインと露光時間と感度設定の組み合わせは一例であり、実際にはこの限りではない。以降、領域毎露光補正部105の処理を、図7の組み合わせ(A),(B),(C)の処理を例に、図8、図9、図10で説明する。
まず図8で、最も明るく撮影する設定(A)における領域毎露光補正部105の処理を説明する。図8の例は、被写体600の暗部側を、最も明るく撮影する設定(A)で取得する場合を示している。図8は被写体600を撮影した際の、階調拡張後の画像123が出力されるまでの過程を示す。この図は最も明るく撮影する設定(基準となる設定)における、最低輝度(図中の○印)と最高輝度(図中の△印)の値を基準に、各軸を揃えている。補足すると、被写体600、感度設定の影響で得られる電位604、画素電位118、領域毎露光画像122の各軸は単位の異なる値である。しかし、図9、図10で設定を変えた場合の説明を分かり易くするために、最低輝度(図中の○印)と最高輝度(図中の△印)の値が水平方向に揃うように記載している。各値の遷移を説明する。まず被写体600を、感度設定16倍、露光時間1/30秒で撮影し、アナログゲイン8倍でA/D変換する。設定(A)は本実施形態において最も明るく撮影する設定であり、以降の説明では設定(A)で撮影できる明るさを基準(1)とする。
このとき、まず感度設定16倍に設定によって、感度設定の影響で得られる電位604が暫定的に決定し、その後露光時間1/30によって画素電位118が決定することになる。画素電位118をA/D変換して領域毎露光画像122が取得される。本実施形態では領域毎露光画像122は10ビットの値とする。様々な撮影条件で取得された領域毎露光画像122のレベルを合わせることを考えた場合、領域毎露光画像122のビット数(10ビット)に対し、本実施形態では感度設定で+4ビット、露光時間で+4ビット、アナログゲインで+3ビット必要である。この結果、階調拡張後の画像123のビット数は21ビット(=10+4+4+3)になる。より詳細には、図7に示すとおり感度設定は16倍~1倍の幅があるので、1倍で取得した明るさを、16倍秒の基準の明るさにするためには16倍する必要があり、+4ビット分(16=2^4)に相当する。同様に、露光時間は1/30秒~1/480秒の幅があるので、1/480秒で取得した明るさを、1/30秒の基準の明るさにするためには16倍する必要があり、+4ビット分(16=2^4)に相当する。同様に、アナログゲインは8~1倍の幅があるので、1倍で取得した明るさを、8倍の基準の明るさにするためには8倍する必要があり、+3ビット分(8=2^3)に相当する。なお、「x^y」は、「xのy乗」を表している。
図8において、領域毎露光画像122の明るさのレベルを合わせる場合、まずアナログゲインは基準の8倍でA/D変換しているため、図8に示すとおりアナログゲイン補正係数は1となる。同様に、露光時間も基準の1/30秒で撮影しているため、図8に示す通り露光補正係数は1となる。同様に感度設定も基準の16倍で撮影しているため、図8に示す通り感度補正係数は1となる。このため領域毎露光画像122に対しアナログゲイン補正係数(1倍)を適用してアナログゲイン補正後画像601が得られる。そして、さらに露光補正係数(1倍)適用して露光補正後画像602が得られる。そして、さらに感度補正係数(1倍)適用して感度補正後画像603が得られる。感度補正後画像603をビット拡張して、21ビットの階調拡張後の画像123を得ることができる。
図8の最も明るく撮影する設定(A)を、全体を通して見ると、被写体600の暗部側の階調拡張後の画像123は、ハイダイナミックレンジ内の下位ビット側にマップする処理となり、暗い領域の撮影に適している。
次に図9で感度設定1倍、露光時間1/480秒、アナログゲイン2倍(図7における撮影条件(B))の場合の領域毎露光補正部105の処理の例を説明する。感度設定1倍は、基準の16倍に対し1/16の感度設定で、露光時間1/480秒は、基準の1/30秒に対し1/16の時間なので、被写体600に対し画素電位118は(1/16)x(1/16)=1/256倍の値になる。同様に、アナログゲイン2倍は、基準の8倍に対し1/4倍のゲインなので、画素電位118に対し領域毎露光画像122は1/4倍の値になる。この結果、被写体600の明部側の値が領域毎露光画像122の10ビットにマップされる。次に領域毎露光画像122の値を、基準の撮影条件(感度設定16倍、露光時間1/30秒、アナログゲイン8倍)にレベルを合わせる。このとき図示のとおりアナログゲイン補正係数は4(=8倍÷2倍)、露光補正係数は16(=(1/30秒)÷(1/480秒))、感度補正係数は16(=16倍÷1倍)となる。このアナログゲイン補正係数4と露光補正係数16と感度補正係数16を適用すると、領域毎露光画像122に対し露光補正後画像602は10ビット分(4x16x16=2^10)上位ビット側にマップされる。この結果、領域毎露光画像122は階調拡張後の画像123(21ビット)の10~19ビットにマップされる。結果的に、被写体600の比較的明部側を階調拡張後の画像123にマップする。
次に図10で、被写体600の明部側を、最も暗く撮影する設定(図7における撮影条件(C))の場合の領域毎露光補正部105の処理を示す。図10の一連の処理は図8、図9の処理とほぼ同等の為、説明は割愛する。図10の例では、領域毎露光画像122が階調拡張後の画像123の最上位ビット側(11~20ビット)にマップされる場合を示す。
以上で図8、図9、図10により、図1の領域毎露光補正部105が、領域毎露光画像122(10ビット)を階調拡張後の画像123(21ビット)に変換する処理を説明した。
次に図11を参照して、図1の階調変換部106を説明する。階調変換部106は、階調拡張後の画像123(21ビット)に画素単位で階調変換処理を適用し、階調変換後の画像124(本実施形態では12ビット)に変換する。階調変換部106の処理は、階調拡張後の画像123(21ビット)のビット長を低減し、センサの出力データレートを低減するために行う。具体例として図11に示すように階調拡張後の画像123(0~2^21-1)の階調数を、階調変換後の画像124(0~2^11-1)の階調数にマッピングし、当初の目的のハイダイナミックレンジの画像データを生成する。
本説明では図1の領域毎露光補正部105、階調変換部106の順に接続する実施形態を説明したが、必ずしもこれに限った順番ではなく、入れ替えてもよい。
階調変換後の画像124は画像出力部108に入力され、外部に出力される。画像出力部108の例としてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)やMIPI(Mobile Industry Processor Interface)等の高速シリアルI/Fがある。
図1の説明では撮像素子部103を起点に説明を開始したため、同期制御部101に戻り説明を続ける。同期制御部101は、感度設定出力パルス126を感度設定制御部115に、露光時間出力パルス120を露光時間制御部109に、アナログゲイン出力パルス114をアナログゲイン制御部110に各々供給する。これにより、感度設定制御部115と露光時間制御部109とアナログゲイン制御部110の処理を同期制御する。ここで感度設定出力パルス126は、感度設定制御部115が領域毎感度設定信号119を出力するタイミングを制御するための信号である。同様に露光時間出力パルス120は、露光時間制御部109が領域毎シャッタパルス117を出力するタイミングを制御するための信号である。同様にアナログゲイン出力パルス114は、アナログゲイン制御部110が領域毎アナログゲイン121を出力するタイミングを制御する。感度設定制御部115と露光時間制御部109とアナログゲイン制御部110が同期して動作することで、イメージセンサの撮像素子部103の任意の画素ブロック毎に感度設定と露光時間とアナログゲインを変えて撮影することが出来る。
図12を参照して、同期制御部101による処理と、画素ブロック201の[0,0]と[0,1]に各々異なる感度設定と露光時間とアナログゲインを適用する場合を説明する。図示の、画素ブロック201の左側には、横軸を時間、縦軸を垂直ライン数にとって、シャッタとアナログゲイン適用の動作タイミングを示す。まず左上隅の画素ブロック201である[0,0]は露光時間1/30秒、アナログゲイン8倍を適用する。このために0~99行目をシャッタ時間1/30秒で駆動(1400)し、アナログゲイン8倍で駆動(1402)する。タイミングチャートに示す画素ブロック201[0,0]の各ラインに対しては、図示のとおり開始と終了のタイミングをずらしつつ、各ラインに同じ露光時間(1/30秒)を適用する。同様に、画素ブロック201の[0,1]についても、露光時間1/60秒とアナログゲイン4倍を適用する。同期制御部101は、各ラインの露光時間の終了タイミングがアナログゲインの駆動タイミングになるよう露光開始のタイミングを調整する。また、感度設定は、任意のフレームのシャッタ動作に続く読み出し動作が終わって、次のフレームのシャッタ動作が始まるまでに完了していればよいため、図示していない。
次に露光時間制御部109は、露光時間出力パルス120と領域毎露光時間112を入力とし、領域毎シャッタパルス117を出力する。領域毎シャッタパルス117は、領域毎露光時間112で指定される画素ブロック毎に、所望の露光時間でシャッタを適用するための駆動信号である。
図13に、領域毎シャッタパルス117と画素ブロックの関係を示す。領域毎シャッタパルス117は、各領域に複数のシャッタスピードを適用するための、シャッタ信号の束である。図13に示すとおり領域毎シャッタパルス117は、撮像素子部103の、画素ブロックの1ライン毎に接続し、画素ブロック毎の露光時間を制御する。補足すると、図13の例では領域毎シャッタパルス117は水平方向にsh_blk0_pix*~sh_blk19_pix*に分かれ、さらに各々が行方向に分かれて、画素ブロックの1ライン毎に接続する。ここで、「*」は画素ブロック201の縦方向の画素数分の数を意味する。本実施形態では、100画素であるので、「*」は“0”~“99”の数字となる。各々の信号は独立に制御可能なよう実装する。水平方向の左端の画素ブロックに着目すると、領域毎シャッタパルス117はsh_blk0_pix0~sh_blk0_pix999に分かれ、例えばsh_blk0_pix0は図13のグレーのラインを接続する。一般的なイメージセンサでは、垂直方向に1ライン毎にシャッタパルスが接続し、ローリングシャッタを適用することで撮像素子部103全体に一律の露光時間を適用する。これに対し本実施形態では、水平方向の画素ブロック毎に領域毎シャッタパルス117を接続し、水平方向の画素ブロック毎に異なる露光時間を適用する。また垂直方向に、画素ブロックの境界で異なる露光時間に切り替えることで、画素ブロック毎に異なる露光時間を適用できるようにする。
図14に領域毎感度設定信号119と画素ブロックの関係を示す。領域毎感度設定信号119は、各領域にそれぞれの感度設定を適用するための信号である。図14に示すとおり、感度設定シフトレジスタ207を使って、領域毎感度設定信号119の値をシフトさせていき、撮像素子部103の画素ブロック毎の感度設定を制御する。これに限らず、すべての領域に並列に領域毎の領域毎感度設定信号119を配線してもよい。
図1に戻り、感度設定制御部115は、感度設定出力パルス126と領域毎感度設定116を入力とし、領域毎感度設定信号119を出力する。領域毎感度設定信号119は、領域毎感度設定116で指定される画素ブロック毎に、所望の感度設定を適用する。また、アナログゲイン制御部110は、アナログゲイン出力パルス114と領域毎アナログゲイン値113を入力とし、領域毎アナログゲイン121を出力する。領域毎アナログゲイン121は、領域毎アナログゲイン値113で指定される画素ブロック毎に、所望のアナログゲインを適用する。
同様に図1において、算出部111は、撮影した領域毎露光画像122の輝度分布に基づき、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113が最適な設定となるように計算する。具体的には、画素ブロックごとに画素値のヒストグラムを算出し、明部側に画素値が分布していれば、より暗く撮影する設定に変更する。具体例を図9と図10を参照して説明する。図9の設定(図7の撮影条件(B))で撮影したときに、階調拡張後の画像123の画素値が明部側に分布していた場合、より明部側の画素値を取得したいとする。このため、より暗く撮影できるよう領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113を更新する。具体的には、撮影条件(B)を図10の設定(最も暗く撮影する図7の撮影条件(C))に変更する。同様に、画素値が暗部側に分布していた場合には逆の設定をする。算出部111は画素ブロックごとに前述の処理を行う。
また、図1における、算出部111において、LED信号機などの発光周波数が存在する被写体が画角内に映りこむ撮影シーンにて、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113の決定方法について解説する。図15の様に、昼間などの明るい時間帯でLED信号機1501が映りこむ領域の場合を例に挙げる。この例の明るさに適する露光条件が、仮に露光時間は1/7680秒と比較的短い設定で、ゲインも1倍であるとする。LED信号機1501の領域のLED発行周波数が90HzでON/OFFのデューティー比が1:1とすると、1/180秒の間隔で点滅を繰り返していることになる。露光時間が1/180秒より短い1/7680秒では、LEDが消灯している期間と露光時間が重なった場合に信号機が消灯している状態の画像が画像出力部108へと出力されてしまう。これをLEDフリッカと呼ぶ。LEDフリッカを回避するために、画面内のLED信号機1501の領域が存在する領域を指定し、その領域の露光時間を1/120秒まで長くすると、(1/120)/(1/7680)=64倍明るくなることになる。LED信号機1501の領域が存在する領域の選択方法は、ユーザによる領域の手動入力によるものでもよいし、物体認識や画像分割などの機械学習処理による設定でもよい。アナログゲインはすでに1倍であるので、アナログゲインによって明るさを抑えることはできない。この露光時間で撮影を行った場合、明るいシーンであるため白飛びしてしまい画像出力部108で得られる画像信号の視認性が低下する。画像出力部108で得られる画像信号を本来の最適な露光条件である、露光時間1/7680秒、アナログゲイン1倍と同じ明るさにするために、感度設定を基準の設定から1/64倍に設定して撮影する。これにより、LEDフリッカを抑制したうえで、最適な露光条件での撮影を実現することができる。LED信号機1501の発行周波数によって最適な露光時間が決まるが、露光時間の設定は、ユーザによる手動入力によるものでもよいし、信号機を認識するための物体認識や画像分割などの機械学習処理によるものでもよい。これらの領域設定手法は撮像装置100内に持っても、撮像装置100外に持ってもよい。
さらに、図1における、算出部111において、自動車などの動きのある被写体が画角内に映りこむ撮影シーンにて、領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113の決定方法について解説する。図16の様に夜間などの暗い時間帯で移動中自動車1502が映りこむ領域の場合を例に挙げる。この例の明るさに適する露光条件が、仮に露光時間が1/120秒と比較的長い設定で、ゲインも8倍であるとする。移動中自動車1502の領域が画角内の左から右に移動している場合、移動速度によっては設定中の露光時間1/120秒では動きボケが発生してしまう。動きボケを抑制するために、仮に露光時間を1/1920秒へと短くした場合、(1/1920)/(1/120)=1/16倍の明るさになる(暗くなる)。露光時間1/120秒、アナログゲイン8倍で撮影した場合と同じ明るさの画像を得るためにはゲインをさらに16倍する必要があるが、アナログゲインの倍率を上げることによって明るくするとノイズが目立つ画像になってしまう。この場合、露光時間1/120秒、アナログゲイン8倍と同じ明るさにするために、感度設定を基準の設定から16倍の設定にすることで、暗い撮影シーンにおいて、動きのある被写体の動きボケを抑制した最適な露光条件での撮影を実現することができる。また、移動する被写体の最適な露光時間は、被写体の移動速度(一秒間に何画素分移動しているか)による。この情報は物体認識や画像分割などの機械学習処理による設定でもよいし、ユーザが選んだ被写体毎に露光時間を個別に設定してもよい。これらの領域設定手法は、撮像装置100内に持っても、撮像装置100外に持ってもよい。また、ヘッドライト点灯自動車1503の領域は、夜間のシーンでは明るさが比較的高いため、例えば露光時間1/960秒、アナログゲイン4倍、感度設定1倍の様に、領域毎に最適な露光条件を設定することができる。
以上の図15や、図16の例の様に、算出部111は被写体の観測情報をもとにそれらの領域毎に最適な露光時間を決定し、ゲインでの調整が不可能、不都合、不具合がある場合に感度による調整を行う機能を持つ。不可能、不都合、不具合とは、得られる画像に暗すぎる状況、明るすぎる状況、動きボケが発生する状況、ノイズが発生する状況、撮像されるべきものが撮像されなくなる状況のいずれかが発生し視認性が低下すると判定される場合を指す。ここで被写体の観測情報とは、LED信号機の有無やその発行周波数。被写体の移動速度を例に挙げた。しかし本実施形態はこれに限らず、観測情報の種類や、感度設定、露光時間、アナログゲインの決定順番、優先順位はこの限りでなくてもよい。また、撮像装置100の外部よりフレームの領域毎感度設定116と領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113を設定できるように構成しても良い。
以上の構成により、本実施形態のイメージセンサは画素ブロック毎に感度設定と露光時間とアナログゲインを同期して制御して撮影する。この構成により露光時間とアナログゲインに加えて感度設定を領域毎に制御することで、感度設定分のダイナミックレンジを拡張できる。さらに、明るい領域かつ、LED(信号機など)がフレーム内に映りこむ領域において、LEDフリッカ抑制のために露光時間を長くとっても白飛びしない画像を得ることができる。また、暗い領域かつ、被写体に動きがある領域において、動きボケの抑制のために露光時間を短くとって輝度を高めることができる。これらの制御を領域毎に行い、明るい領域と暗い領域が混在する撮像シーンにおいて、LEDフリッカ抑制と動きボケ抑制を両立させることができる。一方、A/D変換された後のデジタル値に係数を乗じる、デジタルゲインという処理がある。デジタルゲイン処理の場合、A/D変換後の値で低輝度側の値が0(黒つぶれ)または高輝度側の値がデジタル値のMAX(白飛び)になった場合は係数を乗じるという処理の特性上、階調を回復できない。これに対し、アナログゲインの調整は、前述の黒つぶれ、白飛びの問題をアナログゲインの範囲内で解消できるという利点がある。
さらに、画素ブロックごとに異なる露光時間とアナログゲインで取得した画素値のレベルを合わせ、階調変換処理でビット長を低減した画像を出力する。
上記構成において、主制御部150は、撮像処理を開始するに先立ち、例えば撮像素子部103内の全ブロックに対して、予め設定された同一の撮影条件(感度、露光時間、ゲイン)を設定した上で、所定フレームレート(例えば30フレーム/秒)で撮影を開始する。そして、主制御部150は、算出部111を制御し、A/D変換部104から現フレームの画像データが得られるたびに、各ブロックの例えば輝度平均値を求める。そして、算出部111は、各ブロックに輝度平均値と、その際の各ブロックに対して設定していた撮影条件とに基づき、各ブロックの撮影条件を更新する処理を行う。
[第2の実施形態]
図17は、第2の実施形態における撮像装置のブロック構成図である。第1の実施形態(図1)では、領域毎露光補正部105、階調変換部106を持つのに対し、第2の実施形態はこれらを持たない。このため第2の実施形態は、領域毎露光画像122を10ビットのまま画像出力部108から出力する。これに加え、画像出力部108は、領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113を出力する。本実施形態では、撮像装置100に接続される外部装置で、図1の領域毎露光補正部105以降の処理をすることを想定している。本第2の実施形態では、領域毎露光時間112と領域毎アナログゲイン値113を、領域毎露光画像122と共に出力する例を示したが、この構成に限定する必要はなく、シリアルIOなどの別のI/Fから出力する構成としてもよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態を、図18を参照して説明する。図示のとおり多層構造(図示では2層構造)を有する。そして、そして撮像素子部103を露光する第1の層(センサ層1300)に、それ以外の層(回路層1301)に感度設定制御部115と露光時間制御部109を配置し、領域毎感度設定信号119と領域毎シャッタパルス117を積層構造の層間で垂直に配線する。領域毎シャッタパルス117は領域毎に異なるシャッタパルスを接続するという性質上、配線本数が増大する。このため通常の1層のイメージセンサで、これを実現しようとすると、撮像素子部103を領域毎シャッタパルス117が遮って、十分な画素面積が確保できない。これに対し第3の実施形態では、センサ層1300には基本的に撮像素子部103のみを配置できるので、十分な画素面積を確保できるという利点がある。領域毎感度設定信号119も同様である。なお層の数は2層に限定したものではなく、3層以上の構成を取ってもよい。また、センサ層1300と回路層1301の分け方は一例であり、センサ層1300に撮像素子部103以外の構成要素を置いてもよい。
[第4の実施形態]
図19は、第4の実施形態における撮像装置のブロック構成図である。第1の実施形態(図1)が、領域毎露光時間112と露光時間制御部109と露光時間出力パルス120と領域毎シャッタパルス117を持つのに対し、第4の実施形態はこれらを持たない。このため第4の実施形態は、領域毎に感度設定とゲインを変更することができるが、露光時間は画像の全領域で一様の露光時間を適用することになる。領域毎露光画像122を10ビットのまま画像出力部108から出力する。これに加え、領域毎露光補正部では、露光時間によるビットのシフトは行わない。本実施形態により、領域毎のシャッタのタイミングを制御するための処理が省くことができる他、領域毎に複数のシャッタを配線する必要がなくなるため、撮像素子部103の物理的構成が簡素になることが期待される。例を示したが、この構成に限定する必要はなく、順番が変わる構成や、第1の実施形態に含まれる画像処理のいずれかを編入する構成としてもよい
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…撮像装置、101…同期制御部、103…撮像素子部、104…A/D変換部、105…領域毎露光補正部、106…階調変換部、108…画像出力部、109…露光時間制御部、110…アナログゲイン制御部、111…算出部、112…領域毎露光時間、113…領域毎アナログゲイン値

Claims (9)

  1. 複数の光電変換素子で構成されるブロックを並べた構造の撮像素子部を有する撮像装置であって、
    前記ブロック単位に、感度を制御する第1の制御手段と、
    前記撮像素子部より得た各ブロックの信号のゲインを制御する第2の制御手段と、
    前記第1および第2の制御手段の制御の下で得たブロックの画像データの階調を拡張し、予め設定されたハイダイナミックレンジ内の前記ブロックに対して設定した感度に応じた領域にマッピングすることで、当該拡張した後の画像データの階調数を低減して、前記ハイダイナミックレンジの画像データを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 更に、前記ブロック単位に、露光時間を設定する第3の制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記生成手段は、前記第1乃至第3の制御手段の制御で得たブロックの画像データを、
    前記第1の制御手段による前記ブロックに対して設定した感度に応じた第1の補正係数、
    前記第2の制御手段による制御による前記ブロックに対して行ったゲインに応じた第2の補正係数、
    前記第3の制御手段による前記ブロックに対して設定した露光時間に応じた第3の補正係数
    に基づく階調の拡張を行い、当該拡張した後の画像データの階調数を低減して前記ハイダイナミックレンジの画像データを生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 複数の光電変換素子で構成されるブロックを並べた構造を有する撮像素子部を有する撮像装置であって、
    前記ブロック単位に、感度を制御する第1の制御手段と、
    前記ブロック単位に、露光時間を制御する第2の制御手段と、
    前記撮像素子部より得た各ブロックの信号のゲインを制御する第3の制御手段と、
    前記第1乃至第3の制御手段の制御により得たブロックの画像データと、当該ブロックに対する前記第1乃至第3の制御手段による制御に関する情報とを、前記ブロックの画像データの階調を拡張し、拡張した後の画像データの階調数を低減してハイダイナミックレンジの画像データを生成する外部装置に出力する出力手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 被写体の撮影の状況に応じて前記第1乃至前記第3の制御手段を制御し、明るさを調整する調整手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子部は多層構造であって、光が当たる第1の層には撮像素子が配置され、当該第1の層とは異なる第2の層には露光時間の制御に係る構成が配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 複数の光電変換素子で構成されるブロックを並べた構造の撮像素子部を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記ブロック単位に、感度を制御する第1の制御工程と、
    前記撮像素子部より得た各ブロックの信号のゲインを制御する第2の制御工程と、
    前記第1および第2の制御工程の制御の下で得たブロックの画像データの階調拡張し、予め設定されたハイダイナミックレンジ内の前記ブロックに対して設定した感度に応じた領域にマッピングすることで、当該拡張した後の画像データの階調数を低減して、前記ハイダイナミックレンジの画像データを生成する生成工程と
    を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 複数の光電変換素子で構成されるブロックを並べた構造を有する撮像素子部を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記ブロック単位に、感度を制御する第1の制御工程と、
    前記ブロック単位に、露光時間を制御する第2の制御工程と、
    前記撮像素子部より得た各ブロックの信号のゲインを制御する第3の制御工程と、
    前記第1乃至第3の制御工程の制御により得たブロックの画像データと、当該ブロックに対する前記第1乃至第3の制御工程による制御に関する情報とを、前記ブロックの画像データの階調を拡張し、拡張した後の画像データの階調数を低減してハイダイナミックレンジの画像データを生成する外部装置に出力する出力工程と
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項7又は8に記載の方法が有する各工程を実行させるためのプログラム。
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