JP7724655B2 - 粉末化粧料 - Google Patents

粉末化粧料

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Description

本発明は、粉末化粧料に関する。
粉末ファンデーションは、様々な使用感を得るため、種々の粉体、油剤が配合されている。
例えば、特許文献1には、特定の架橋構造を有し、粒子中に液状油剤を含有する、油剤含有シリコーンエラストマー粒子を用いることにより、使用感及び保存安定性に優れた化粧料が得られることが記載されている。
また、粉末化粧料には、一般に、肌の毛穴や凹凸を隠し、ソフトフォーカス感を高めるためや、柔らかい感触を付与する目的で、球状粉体が配合されている。
国際公開第2019/189394号
しかしながら、粉末化粧料に球状粉体を高配合すると、肌への付着性が悪くなるだけでなく、粉っぽくマットな仕上がりになりやすかった。また、皮膚に対するフィット感に劣り、粉が肌にフィットせず、粉浮きやよれがみられた。さらに、塗布後の肌のしっとり感、毛穴に対するカバー力が不足したり、肌当たりの柔らかさにおいても満足できるものではなかった。
本発明者らは、液状のエステル油、板状粉体、着色顔料及び非イオン性界面活性剤とともに、JIS A硬度10以下のジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマーを、特定の割合で組合わせて用いることにより、塗布時の肌当たりが柔らかく、肌へのフィット感に優れ、塗布後の肌にしっとり感及び自然なツヤ感を与え、しかも、毛穴に対するカバー力が高い粉末化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)JIS A硬度10以下の、ジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマー 10~30質量%、
(B)25℃で液状のエステル油(成分(E)を除く) 3.5~20質量%、
(C)板状粉体、
(D)着色顔料、
(E)HLB6以下の非イオン性界面活性剤
を含有する粉末化粧料に関する。
本発明の粉末化粧料は、塗布時の肌当たりが柔らかく、スポンジで塗布した場合に違和感なく、滑らかに塗布でき、肌へのフィット感に優れ、塗布後の肌にしっとり感及び自然なツヤ感を与え、しかも、毛穴に対するカバー力が高いものである。
本発明で用いる成分(A)は、JIS A硬度10以下の、ジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマーである。
本発明において、成分(A)の硬度は、JISK6253により測定される。
成分(A)のジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマーは、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させる観点から、JIS A硬度が、9~1であるのが好ましく、8~3がより好ましく、7~5がさらに好ましく、7がよりさらに好ましい。
成分(A)のジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマーは、ジメチコンクロスポリマー(INCI名)にジメチコンが含有された粉末状のポリマーである。
成分(A)のジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマーとしては、例えば、DOWSIL EP-9608 Cosmetic Powder(東レ・ダウコーニング社製、硬度7)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、全組成中に10~30質量%であり、15~25質量%が好ましく、17~22質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)は、25℃で液状のエステル油(成分(E)を除く)である。液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
かかるエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサンン酸セチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソスタリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、(イソスタリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸水添ヒマシ油、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のエステル油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油が挙げられる。
これらのうち、塗布時の肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させる観点から、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサノイン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ミリスチン酸イソセチルから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサノインから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジカプリル酸プロピレングリコールから選ばれる少なくとも1種以上を含むのがさらに好ましく、ジカプリル酸プロピレングリコールを少なくとも含むのがよりさらに好ましい。
成分(B)のエステル油は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の肌にしっとり感及びツヤ感を与え、肌へのフィット感に優れる観点から、全組成中に3.5~20質量%であり、4~15質量%が好ましく、5~9質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合((A)/(B))は、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、0.6~8であるのが好ましく、1~6.5がより好ましく、1.6~6がさらに好ましく、1.8~4.8がよりさらに好ましく、2.7~4がことさら好ましい。
本発明で用いる成分(C)の板状粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、窒化ホウ素、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、セリサイト、タルク、マイカ、カオリン、クレー、ベントナイト、合成金雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。また、これらの板状粉体を母体とする複合化顔料を用いることもできる。これらの板状粉体を母体とする複合化顔料としては、例えば、酸化チタン被覆セリサイト、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン・酸化鉄被覆雲母、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン・硫酸バリウム被覆マイカ、酸化チタン・シリカ被覆マイカ、酸化亜鉛被覆タルク、酸化チタン・酸化スズ被覆マイカ、酸化亜鉛・酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン・アルミナ被覆マイカ、酸化チタン・酸化鉄・シリカ被覆マイカ、酸化チタン・シリカ・アルミナ被覆マイカ等が挙げられる。
これらのうち、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、マイカを母体とする複合化顔料、セリサイトを母体とする複合化顔料、マイカ、セリサイトから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、マイカを母体とする複合化顔料、マイカ、セリサイトから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン被覆マイカ、マイカ、セリサイトから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
また、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、塗布後の肌に自然なツヤ感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、マイカ及びセリサイトを組合わせて用いるのが好ましい。
成分(C)の板状粉体は、塗布時の肌当たりが柔らかさを向上させ、塗布後の肌に自然なツヤ感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、体積平均粒径1~50μmであるのが好ましく、2~40μmがより好ましく、3~30μmがさらに好ましく、5~20μmがよりさらに好ましい。
ここで、体積平均粒径は、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(セイシン企業社製、LMS-350)で測定された値である。なお、体積平均粒径は、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
また、アスペクト比は、塗布時の肌当たりが柔らかさを向上させ、塗布後の肌に自然なツヤ感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、10~100が好ましく、15~70がより好ましい。
アスペクト比は、体積平均粒径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(体積平均粒径/平均厚さ)で定義される。
なお、粒子の平均厚さは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡により観察して測定した10~50個の母粒子の厚さを数平均して求められる。
成分(C)の板状粉体は、そのまま用いることができ、さらに、疎水化処理して用いることもできる。
疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、トリエトキシカプリリルシラン等のアルキルアルコキシシラン、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸;ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルアスパラギン酸、ジラウロイルグルタミン酸リシン、ラウロイルリシン等のアシル化アミノ酸;レシチン、水添レシチン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂、脂肪酸等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
なお、前記アシル化アミノ酸としては、アシル化アミノ酸の塩が含まれ、アシル化アミノ酸の塩としては、Na、Ca、Al、Mg、Zn、Zr、Ti塩が挙げられ、Na、Ca塩から選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、Na塩を含むのがより好ましい。また、アシル化アミノ酸塩としては、塗布時の肌当たりが柔らかさを向上させ、塗布後の肌に自然なツヤ感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、ステアロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸Naから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、ラウロイルアスパラギン酸Naを少なくとも含むのがより好ましい。
表面処理剤としては、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、塗布後の肌に自然なツヤ感を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、シリコーン系化合物、アシル化アミノ酸、有機チタネートから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アルキルアルコキシシラン、ステアロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、ジメチルポリシロキサン、ステアロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましく、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、ラウロイルアスパラギン酸Naから選ばれる少なくとも1種以上を含むのがよりさらに好ましい。
疎水化処理は、通常の方法に従って行うことができる。
疎水化処理の処理量は、溶媒へ分散性向上の観点から、被覆粉体の量に対して0.1~15質量%であるのが好ましく、1~12質量%がより好ましい。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、板状粉体の含有量は、疎水化処理した剤を含めての含有量を意味する
成分(C)の板状粉体は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布時の肌当たりが柔らかく、塗布後の肌にツヤ感を与える観点から、全組成中に20~80質量%であるのが好ましく、40~70質量%がより好ましく、45~65質量%がさらに好ましく、53~60質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合((A)/(C))は、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させ、粉末化粧料を固形とした場合の感触を向上させる観点から、0.1~1.4であるのが好ましく、0.14~1がより好ましく、0.18~0.6がさらに好ましく、0.28~0.47がよりさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)の着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料、有機色素及びそのレーキ顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられる。
着色顔料としては、毛穴に対するカバー力を向上させる観点から、金属酸化物を含むのが好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。なお、成分(D)には、成分(C)は含まれない。
これらの着色顔料は、そのまま用いることができ、さらに、成分(C)と同様に、疎水化処理して用いることもできる。
疎水化処理に用いられる表面処理剤としては、塗布時の肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させる観点から、アシル化アミノ酸、有機チタネートから選ばれる少なくとも1種以上を含むのが好ましく、ステアロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルアスパラギン酸Na、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、ラウロイルアスパラギン酸Naから選ばれる少なくとも1種以上を含むのがさらに好ましい。
なお、着色顔料を疎水化処理した場合、着色顔料の含有量は、疎水化処理した剤を含めての含有量を意味する。
成分(D)の着色顔料は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布時の肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させ、毛穴に対するカバー力を向上させる観点から、全組成中に0.01~25質量%であるのが好ましく、5~20質量%がより好ましく、6~15質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(E)は、HLB6以下の非イオン性界面活性剤であり、塗布時の肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させることができる。成分(E)のHLBとしては、塗布後の肌のしっとり感を向上させる観点から6~2が好ましく、5.5~3がよりさらに好ましい。
本発明において、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。また、2種以上の非イオン界面活性剤から構成される場合、混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの質量(g)を示す。
非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・フルオロアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
成分(E)としては、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌にしっとり感及び塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させる観点から、少なくともソルビタン脂肪酸エステルを含むのが好ましい。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等が挙げられ、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させ、塗布後の肌のしっとり感及び塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させる観点から、少なくともモノイソステアリン酸ソルビタンを含むのがより好ましい。
成分(E)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、肌へのフィット感に優れ、塗布後の肌にしっとり感及びツヤ感を与える観点から、全組成中に0.1~2質量%であるのが好ましく、0.3~1.8質量%がより好ましく、0.5~1.5質量%がさらに好ましい。
本発明の粉末化粧料は、さらに、(F)多価アルコールを含有することができ、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させることができる。
多価アルコールは、分子内に2個以上の水酸基をもつ化合物であり、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。
2価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、プロパンジオール等が挙げられる。3価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。4価アルコールとしては、ジグリセリン、エリスリトール等が挙げられる。5価以上の多価アルコールとしては、トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチルグルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
これらのうち、塗布後の肌のしっとり感を向上させ、塗布後の肌の自然なツヤ感を向上させる観点から、2価アルコール、3価アルコールから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、少なくとも3価アルコールを含むのがより好ましく、少なくともグリセリンを含むのがさらに好ましい。
成分(F)の多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、含有量は、塗布後の肌のしっとり感、ツヤ感を向上する観点から、全組成中に0.1~2質量%であるのが好ましく、0.3~1.8質量%がより好ましく、0.5~1.5質量%がさらに好ましい。
本発明の粉末化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(A)、(C)及び(D)以外の粉体、成分(B)以外の油成分、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、pH調整剤、香料、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
本発明の粉末化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。
本発明の粉末化粧料は、固形粉末化粧料とすることができ、例えば、成分(A)、(C)及び(D)を含むすべての粉体相成分を混合・粉砕した後、成分(B)及び(E)を含む油相成分を加えて混合し、得られた混合物をさらに粉砕機で粉砕し、粉砕物を、容器に充填して、成型圧1000~2500kgfで成型することにより、固形粉末化粧料を得ることができる。
固形粉末化粧料とする場合、化粧料の硬度は、塗布時の肌当たりの柔らかさを向上させ、肌へのフィット感を向上させる観点から、40~120であるのが好ましく、50~110がより好ましい。
本発明において、固形粉末化粧料の硬度は、オルゼン硬度計(上島製作所社製、HD-3010、1.0P、16Φ)にて測定する。
本発明の粉末化粧料は、例えば、パウダーファンデーション、ほほ紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料などとすることができる。
本発明の粉末化粧料は、固形粉末化粧料として好適である。
実施例1~5、比較例1~4
表1に示す組成の固形粉末化粧料(パウダーファンデーション)を製造し、塗布時の肌当たりの柔らかさ、塗布時の肌へのフィット感、塗布後の肌のしっとり感、塗布後の肌の自然なツヤ感、毛穴に対するカバー力、硬度を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
粉体相成分をヘンシェルミキサーにて均一混合し、これに油相成分を加えて再び均一になるまで混合した。これを金皿に充填しプレス成型して、パウダーファンデーションを得た。なお、多価アルコールは、油相成分に添加し、均一攪拌して配合した。
(評価方法)
(1)塗布時の肌当たりの柔らかさ、塗布時の肌へのフィット感、塗布後の肌のしっとり感、塗布後の肌の自然なツヤ感、毛穴に対するカバー力:
専門評価者3名が、化粧用スポンジ(カネボウ メイクアップスポンジ《両用タイプ用a》)を用い、化粧料表面を擦り取って、0.05g取り、顔に塗布したとき、塗布時の肌当たりの柔らかさ、塗布時の肌へのフィット感、塗布後の肌のしっとり感、塗布後の肌の自然なツヤ感、毛穴に対するカバー力について、以下の基準で官能評価した。結果は、専門評価者3名の平均点で示した。
(1-1)塗布時の肌当たりの柔らかさ;
5:肌当たりがかなり柔らかい。
4:肌当たりが柔らかい。
3:肌当たりがやや柔らかい。
2:肌当たりがあまり柔らかくない。
1:肌当たりが柔らかくない。
なお、肌当たりが柔らかいとは、肌にひっかかることがなく、抵抗感なく、なめらかに、心地よく塗布できることを示す。
(1-2)塗布時の肌へのフィット感;
5:肌へのフィット感がかなりある。
4:肌へのフィット感がある。
3:肌へのフィット感がややある。
2:肌へのフィット感があまりない。
1:肌へのフィット感がない。
なお、肌へのフィット感とは、肌へのなじみ感があり、粉っぽさがなく、柔らかく肌に沿ってフィットすることを示す。
(1-3)塗布後の肌のしっとり感;
5:かなりしっとり感がある。
4:しっとり感がある。
3:ややしっとり感がある。
2:あまりしっとり感がない。
1:しっとり感がない。
(1-4)塗布後の肌の自然なツヤ感;
5:かなり自然なツヤ感がある。
4:自然なツヤ感がある。
3:やや自然なツヤ感がある。
2:あまり自然なツヤ感がない。
1:自然なツヤ感がない。
なお、自然なツヤ感とは、透明感があり、ギラツキのないツヤ感のことを示す。
(1-5)毛穴に対するカバー力;
5:かなりカバー力がある。
4:カバー力がある。
3:ややカバー力がある。
2:ややカバー力がない。
1:カバー力がない。
(2)硬度:
製造直後の各パウダーファンデーションについて、オルゼン硬度計(上島製作所社製、HD-3010、1.0P、16Φ)にて硬度を測定し、以下の基準で示した。
5:硬度85以上。
4:硬度70以上85未満。
3:硬度60以上70未満。
2:硬度50以上60未満。
1:硬度50未満。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
    (A)JIS A硬度10以下の、ジメチコン含有粉末状ジメチコンクロスポリマー 10~30質量%、
    (B)25℃で液状のエステル油(成分(E)を除く) 3.5~20質量%、
    (C)板状粉体、
    (D)着色顔料、
    (E)HLB6以下の非イオン性界面活性剤
    を含有する粉末化粧料。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合((A)/(B))が、0.6~8である請求項1記載の粉末化粧料。
  3. 成分(C)に対する成分(A)の質量割合((A)/(C))が、0.1~1.4である請求項1又は2記載の粉末化粧料。
  4. 成分(C)が、マイカを母体とする複合化顔料、セリサイトを母体とする複合化顔料、マイカ、セリサイトから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含む請求項1~3のいずれか1項記載の粉末化粧料。
  5. 成分(D)が、アシル化アミノ酸、有機チタネートから選ばれる少なくとも1種以上を含む表面処理剤で処理された着色顔料を含む請求項1~4のいずれか1項記載の粉末化粧料。
  6. 成分(E)が、少なくともソルビタン脂肪酸エステルを含む請求項1~5のいずれか1項記載の粉末化粧料。
  7. さらに、(F)多価アルコールを含有する請求項1~6のいずれか1項記載の粉末化粧料。
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