JP7724792B2 - 体内紫外線療法 - Google Patents
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Description
本出願は、体内紫外線療法と題された、2020年3月20日に出願された米国仮出願第62/992,861号、体内紫外線療法と題された、2020年3月23日に出願された米国仮出願第62/993,595号、体内紫外線療法と題された、2020年3月27日に出願された米国仮出願第63/000,788号、体内紫外線療法と題された、2020年4月20日に出願された米国仮出願第63/012,727号、及び体内紫外線療法と題された、2021年3月8日に出願された米国仮出願第63/158,350号に対する優先権を主張するものであり、これら全ての米国仮出願の内容を参照により本明細書に援用する。
本発明は、体内紫外線療法のためのシステム及び方法を対象とする。
以下の説明は、本発明を理解するのに有用であり得る情報を含む。本明細書で提供される情報のうちのいずれかが、先行技術であること、もしくは現在請求されている発明に関連していること、または具体的もしくは黙示的に参照されている任意の刊行物が先行技術であることを認めるものではない。
体内紫外線療法を行うためのシステムが提供される。本システムは、気管内チューブ(ETT)と、ETT内に位置決めされるように構成された光カテーテルとを含む。光カテーテルは、光を円周状に外に放出するように位置決めされた発光ダイオード(LED)のセットを備える光送達部分を含み得る。さらに、光カテーテルは、少なくとも1つの開通口を備える冷却チューブを含み得る。光カテーテルは、ETTに接続するように構成されたETTコネクタをさらに含み得る。
定義
別途定義されない限り、本明細書で使用する技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。SzycherのDictionary of Medical Devices CRC Press,1995は、本明細書で使用される多くの用語及び語句に有用な案内を提供することができる。当業者であれば、本発明の実施に使用し得る本明細書に記載されたものと同様または同等の多くの方法及び材料を認識するであろう。実際に、本発明は、具体的に記載された方法及び材料に決して限定されるものではない。例えば、図は、主に胃腸管における本発明を示しているが、全体を通して示されるように、開示されたシステム及び方法は、他の用途に使用することができる。
UVA領域及びUVB領域のUV光は、従来より皮膚疾患の治療に用いられてきたが、人体内部のより広範な感染症治療または炎症治療のために開発されたものではない。本開示は、患者体内の内部感染及び炎症状態を管理するために使用することができる、カテーテル、カプセル、内視鏡、チューブ、またはポートを介して治療線量のUV光を発するためのシステムを説明する。本明細書に開示されるUV光源は、抗生物質及び抗炎症薬/免疫抑制剤に代わる安全かつ有効な代替手段を、患者の様々な内管(例えば、結腸、膣、気管)に提供することを目的としている。
体内の様々な部分に治療用UV光を送達するための送達チューブ/ロッド100が提供される。送達チューブ/ロッドは、少なくとも1つのUV光源150を含むことができる。送達チューブ/ロッド100は、カテーテル、内視鏡、カプセル(嚥下用または坐剤用)、またはUV光源150を収容するように構成された他の任意の医療機器であり得る。
送達チューブ100または他の送達デバイスに応じて、UV光を放出することができる様々な光源150を利用することができる。例えば、図2は、チューブ100に沿って分布された一連のLED光源150を含む、可撓性送達チューブ100(例えば、カテーテル、内視鏡など)の実施形態を示す。他の実施例では、UV光を放出することができる他の適切な光源150を利用することができる。光源150のそれぞれは、電気的接続と共に取り付けられ、電源120に接続されている。LED光源150は、それらの小さなサイズと低い電力要求とにより、それらを送達チューブ100に沿って配置することが可能になるので、有利であり得る。
図4は、開示されたデバイス及び方法によって実施され得るUV領域を示す。例えば、光源は、UVA及びUVBの領域のみの光を放出することができ、UV-C領域の光を放出することはできない。他の実施例では、本システム及び方法は、3つのUV領域全ての光を放出することができ、または可視スペクトルの光を放出することもできる。いくつかの実施例では、特定の適応症及び治療のために、UVAのみまたはUVBのみの光が放出され得る。前述のとおり、光源は、335nm、340nm、もしくは345nmを中心とする最大強度の波長、またはその近傍の領域の波長を有し得る。他の実施形態では、光源150は、320nm~410nm、250nm~400nm、または本明細書で論じられる他の適切な領域の波長の光を放出することができる。
本明細書の手順は、いくつかの異なる炎症性疾患及び感染性疾患を治療するために利用することができる。したがって、以下に応じて、すなわち、(1)疾患のタイプ、(2)光源のタイプ、(3)光源出力、(4)光源のUV領域、及び(5)感染または炎症の重症度に応じて、異なる量または期間の投与量のUV放射を投与することができる。例えば、いくつかの実施形態では、投与時間はカプセル消化速度によって決定され、他の要因(例えば、光源出力、UV領域など)を操作して、投与量を変えることができる。
図5~図6は、結腸及び/または直腸の疾患を治療するための適用例を示す。例えば、図5は、光源150を含む送達チューブ100が、介護者により肛門を通して結腸に挿入され得ることを示す。その場合、送達チューブ100は、治療部位、例えば、結腸、腸の一部もしくは大部分(例えば、図6を参照)に誘導され得、または口を通して胃(例えば、図7を参照)に誘導され得る。そして、電源(または光源)120をオンにして、治療部位をUV光で照らすことができる。
図13は、UV発光デバイスがマウスの結腸内視鏡検査に使用される実施例を示す。結腸内視鏡検査とUVの適用とは安全に実施された。パラメータには、1,100マイクロワット/cm2の強度で10分及び30分のUV照射を行い、その72時間後に通常の結腸内視鏡検査を行うことが含まれている。
1.潰瘍性大腸炎及びクローン病ならびに急性/慢性嚢炎などの慢性炎症性腸疾患(IBD)の治療
2.非IBD関連直腸炎の治療
3.IBD関連または非IBD関連の瘻の治療
4.炎症性狭窄の治療
5.顕微鏡的大腸炎の治療
6.UV光放出カプセルを使用した感染性下痢の治療
7.難治性ヘリコバクターピロリ及びMALTリンパ腫の治療
8.食道扁平苔癬及び尋常性天疱瘡の治療
9.難治性クロストリジウム・ディフィシルの治療
10.結腸無力症、熱帯性スプルー、セリアック病、小腸内細菌異常増殖、骨髄移植後感染の盲腸炎、偽ポリープ(鼻ポリープと同様)及び放射線腸炎の治療
11.異形成を伴うまたは伴わないバレット食道の治療
12.毎日のUV光カプセルによる肝性脳症の治療
13.残胃内PEGを通してILT(体内光線療法)カテーテルを留置することによるRoux-en-Y患者の盲係蹄症候群の治療
14.UV光を放出できる透明な排液線での肛門周囲瘻の治療
15.経皮的な栄養チューブまたは吸引チューブに関連する感染率の低下
16.粘膜及び粘膜下層に限局された胃腸癌の治療
17.粘膜及び粘膜下層に限局された肝胆道の感染症、炎症、及び癌の治療
いくつかの実施形態では、送達デバイスは、送達チューブ/ロッド100の代わりにカプセルとして形作られる。そのような実施形態では、カプセルは、経口でまたは肛門によって患者に挿入される。カプセルは一定期間発光することができる。例えば、カプセルは、カプセルの通過を可能にするために、滑らかな透明もしくは半透明のポリマーまたは他の生体適合性コーティングを含むことができる。いくつかの実施例では、カプセルは、光源150及び電源120を含み得る。電源120は、例えば、小型電池を含むことができる。いくつかの実施形態では、カプセルを内臓に配置し固定して、長時間の光曝露を提供することができる。
ある実施例では、光源150は、送達チューブ100(例えば、LED)の内側に配置され得、他の実施例では、光源150は、送達チューブ100の近位端の外側に配置され得るか、またはこの近位端と連携させて配置され得る。したがって、いくつかの実施例では、送達チューブ100は、光を光源150から送達チューブ100の先へと伝搬して、光が治療部位に放出できるようにするために、光ファイバまたは他の光伝導性材料から作製され得る。
いくつかの実施例では、送達デバイスは、動脈、尿道、または患者の体の他の部分に挿入可能であり得るカテーテルチューブ100であり得る。例えば、カテーテルチューブ100は、ガイドワイヤが通過することを可能にする中空部分を含み得る。したがって、介護者は、ガイドワイヤを治療部位に誘導し、次にカテーテルをガイドワイヤ上に通して、カテーテルを治療部位に、または治療部位を越えて誘導することができる。
さらに別の例では、送達デバイスは、患者の膣内の感染症を治療するために膣ロッドに組み込まれ得る。
いくつかの実施例では、本明細書に開示されるシステム及び方法は、患者の呼吸器系の体内通路にUV光を送達するために利用され得る。例えば、いくつかの実施例では、患者が換気されている間に、送達チューブ100を気管内チューブ(ETT)に誘導することができる。あるいは、送達チューブ100は、患者の鼻咽頭エアウエイ(NPA)に誘導することができる。これらの適用は、ウイルス感染症、細菌感染症、肺炎、及びその他の感染症を含む感染症を治療または予防するために利用できる。
図64は、例示的なUV光治療システム6400の概略を示す。この実施例では、UV光治療システム6400は、光カテーテルアセンブリ6440を人工呼吸器の気管内チューブ(ETT)に結合するように構成され、かつ、ETTが光カテーテルアセンブリ6440及び人工呼吸器に結合されている間にUV光カテーテルをETT内に誘導するように構成される。
鼻咽頭路内に挿入されるデバイスは「鼻咽頭エアウエイ(nasopharyngeal airway)」(NPA)と呼ばれる(あるいは、鼻トランペットまたはノーズホースとも呼ばれる)。気管内チューブに関して記述される、制御ユニットと、アンビリカルと、UV光カテーテルアセンブリとを含むUV光治療システムと;UVA LED構造と;波長と、強度と、持続時間とを含むUVA治療パラメータとの、上述の実施例は、本開示の範囲から逸脱することなくNPA用途にもまた適用され得る。
本開示のシステム及び方法は以下のさらなる呼吸器系用途にも利用され得る。
1.肺炎を防ぐために、チューブ内の細菌を除去し、喉頭及び他の組織の周りに蓄積する細菌もまた除去するため、ETTの使用中に体内光線療法(ILT)チューブを留置する。
2.断続的な放出を伴うILT能力を伴うETTを構築する。
3.ILTを伴う胸部チューブを装備することによって気腫の治療を向上させる。
本明細書の手順は、いくつかの異なる炎症性疾患及び感染性疾患を治療するために利用することができる。したがって、以下に応じて、すなわち、(1)疾患のタイプ、(2)光源のタイプ、(3)光源出力、(4)光源のUV領域、及び(5)感染または炎症の重症度に応じて、異なる量または期間の投与量のUV放射を投与することができる。例えば、いくつかの実施形態では、投与時間はカプセル消化速度によって決定され、他の要因(例えば、光源出力、UV領域など)を操作して、投与量を変えることができる。他の実施例では、内視鏡が、医師/外科医によって1時間、30分間、2時間、または他の適切な時間、供給され得る。
泌尿器科及び腎臓学:
1.透析中に既知の菌血症、真菌血症、またはウイルス血症の患者の血液を滅菌して、微生物の負荷を根絶または減少させること。別の方法として、光針を瘻孔に配置して、透析ウィンドウの外側でもオンにすることができる。エクスビボ感度分析が、より狭い波長であるがより強いILTに対して行われる。
2.カテーテル依存患者における尿道留置カテーテルの滅菌
3.粘膜及び粘膜下層に限局された膀胱癌及び尿道癌の治療
4.難治性膀胱炎/尿路感染症の治療
5.腹膜炎、さらには長期の腹膜硬化症のリスクを減らすために、腹膜透析カテーテルへのUV光線療法を追加すること。
心臓病学
1.LVADを装着した既知の菌血症、真菌血症、またはウイルス血症の患者の血液を滅菌して、微生物の負荷を根絶または減少させること。別の方法として、光針を瘻孔に配置して、透析ウィンドウの外側でもオンにすることができる。エクスビボ感度分析を、より狭い波長であるがより強力なUV療法に対して行うことができる。
2.難治性の細菌性及び真菌性の心内膜炎が、弁の直接UV光曝露で治療されること。この場合、光増感剤を静脈内投与することがある。
歯科
1.歯肉炎の治療。
2.白板症及び口腔扁平苔癬の治療。
3.粘膜及び粘膜下層に限局されたがんの治療
血液学/腫瘍学
1.腸移植片対宿主病の治療。この場合、X線の波長が放出され、リンパ球を死滅させる。これは、小腸移植または緩和ケアを待つ末期クローン病の患者に使用することができる。
ENT
1.慢性副鼻腔炎の治療。
2.慢性耳炎の治療。
3.鼓膜切開術を必要とする患者における急性中耳炎の治療。
4.鼻ポリープの治療。
5.口臭の治療。
6.再発性扁桃炎/咽頭炎の治療。
7.粘膜及び粘膜下層に限局されたがんの治療
手術
1.ドレーンにUV光技術を装備することにより、膿瘍の治療を改善すること。
2.混合型感染を避けるために、外科用ドレーンとともに使用する。
3.吻合治癒プロセスを早めること。
4.癒着を防ぐのに役立つ。
脳神経外科
1.難治性髄膜炎の治療におけるUV光の髄腔内線維光学的送達。
2.難治性シャント感染症の治療。
3.髄腔内またはくも膜下UV療法によるプリオン病の治療。
4-ウイルス量を減らすことによる進行性多巣性白質脳症に関連するJCウイルスの治療。
婦人科
1.細菌性膣炎または真菌性膣炎の治療。
2.直腸腟瘻/結腸瘻の治療。
3.粘膜及び粘膜下層に限局されたがんの治療
リウマチ学
1.炎症性及び感染性の大関節炎の治療のための関節内ILT。
膣療法
1.図14A、図14Bは、マウスの膣治療に使用されているUV発光デバイスの実施例を示す。
以下の一連の実験データは、本願により特許請求される発明をより良く説明するために提供されており、範囲を限定するものとして解釈されることを意図していない。
図12A及び図12Bは、本明細書に開示されるUV発光デバイスが、大腸菌の増殖を防止するために使用される実施例を示す実験データを示す。図示するように、UV光が適用されなかった対照群は増殖し続けたが、UV発光デバイスによってUV光が適用された試験群は、経時的に大腸菌数の連続的な減少を示した。UV光は、大腸菌の増殖を防ぎ、時間の経過とともにバクテリアを死滅させることが示されている。
別の実施例では、本明細書による2つの例示的なデバイスを、細菌を処理するためのUVA実験で使用した。第1のデバイスは、希硫酸、フッ化水素ナトリウム、硫酸バリウム、及び重フッ化アンモニウムの混合物で繰り返しエッチングしたホウケイ酸塩ロッド(外径3mm)であり、ロッドの端に、UVAが側面から放出される反射コーティングを付加した。この過程で、分光器(Ocean Optics;Extech)で確認したところ、UVA(ピーク波長345nm)の側面発光ロッドが得られた。第2のデバイスには、ピーク波長(345nm)の狭帯域LEDを組み込んだ。
UVAへの曝露は、図54に示す表に示すように、カンジダ・アルビカンス(P=0.007)及びクロストリジウム・ディフィシル(P=0.01)を含む様々な病原微生物の有意な減少と関連していた。UVA光の曝露時間20分(強度1300~3500μW/cm2)は、肺炎桿菌(P=0.17)、エンテロコッカス・フェカーリス(P=0.1)、及び化膿性レンサ球菌(P=0.64)を除くほとんどの微生物で、対照群と比較して減少が認められた(P<0.05)。未処理の対照と比較した場合、40分及び60分のUVA光曝露時間は、試験した全ての微生物に対して有効であった(P<0.05、図33)。特に、殺菌効果及び殺真菌効果は、UVA光に対して線量依存的な応答を示し、図54に示すように、より長い曝露時間に関連してより大きな微生物の減少が見られた。
哺乳類細胞に対するUVAの安全性を評価するために、3つの実験を行った。第1の実験では、培養中のHeLa細胞をUVAに曝露した。HeLa細胞は、60x15mm細胞培養ディッシュ(ファルコン)内のDMEM細胞培養液(Gibco,Waltham,MA)プラス10%ウシ血清(Omega Scientific,Tarzana,CA)及び1x抗生物質-抗真菌剤(100xGibco)に添加し、37℃(5%CO2)で24時間培養して1プレート当たり1,000,000~1,800,000個とした。この時点で、細胞を、UVA LED光(1800μW/cm2)に、0分(対照)、10分、または20分曝露した。24時間後、0.05%トリプシンEDTA(1x)(Gibco)で細胞を除去し、トリパンブルー(トリパンブルー0.4%使用準備済(1:1)(Gibco))で染色し、自動細胞計数器(Biorad T20,Hercules,CA)で定量化した。同様の実験で、LED UVA光をより高い強度(5000μW/cm2)で20分間使用した。再び、UVA曝露後24時間でHeLa細胞を定量化した。
硬性小児用膀胱鏡(Olympus A37027A)を使用して、7日間のUVA曝露の前後の腸粘膜を評価した。内視鏡検査は麻酔をかけた動物で行った。鎮静の方法は前述の通りである。
全体として、経時的な細胞増殖に基づいて、LED UVAは、試験した哺乳類細胞(HeLa、肺胞A549、及び初代気管細胞)においては安全であるように思われた。全てのプレートで、UVA曝露にかかわらず、細胞増殖が継続し、プレートあたりの細胞数は対照の1.5~2倍となり、強固な複製が継続することが示された。HeLa細胞の場合、図59Aに示すように、UVAは、曝露されしていない対照と比較して、24時間後の生細胞数に影響を与えなかった(約2000μW/cm2のUVAを10分間及び20分間、それぞれP=0.99及びP=0.55)。より高強度のUVA(5000μW/cm2)は、図59Bに描かれた棒グラフに示すように、HeLa細胞の増殖に影響を与えなかった。同様の所見は、図59Cに示すように、2000μW/cm2、20分の肺胞細胞でも見られた(P=0.99)。最後に、繊毛上皮細胞の成長も、UVAを約1000μW/cm2及び約2000μW/cm2に20分間照射した後で、影響を受けなかった。
体内の内臓細胞及び組織に対するUVA療法の安全性を評価するために、2種類の異なる野生型マウス系統を、広域スペクトルUVAを均一に側方放射するように設計された光学ロッドを使用して、結腸内広域スペクトルUVA光に曝露させた。脾湾曲部までの結腸の左側のみをUVA光に曝露させたので、曝露していない右側は自己対照として機能した。第1の実験では、麻酔下で5匹のマウスに30分間の結腸UVA曝露(2,000μW/cm2)を施し、同じ手法で無点灯の光学ロッドで治療した5匹のマウスと比較した。
図38を見ると、HeLa細胞を24時間増殖させ、UVA光(1800~2100μW/cm2、最長で20分間)で処理し、細胞数で定量化した。また図38に示されるように、肺胞細胞を72時間増殖させ、UVA光(1800~2100μW/cm2で最長20分間まで)で処理し、細胞数によって定量化した。HeLa細胞数及び肺胞細胞の細胞数が図39及び図40に示される。UVA光で処理した場合、HeLa細胞及び肺胞細胞は、UVA光で処理していない対照細胞に匹敵する生存度99~100%及び生存度92~100%をそれぞれ有した。同様に、より高強度のUVA光(5000μW/cm2)をHeLa細胞で試験した場合(図41)、UVA光処理したHeLa細胞は、対照(UVAで処理していないHeLa細胞)の生存度98%~100%と比較して生存度97~100%を示した。このことは、UVA処理の安全性、特に、抗ウイルス処理に有効な強度と、波長と、持続時間とにおける安全性をさらに強調する。
さらに、開示されたシステム及び方法を利用して、様々なRNAウイルスをUVA光で処理する実験データを取得した。結果的に、データは、ピーク波長340nmのLEDから放出されるUVA光が、コクサッキーウイルスなどのRNAウイルスを死滅させることができることを示すデータである。例えば、コクサッキーウイルスに感染したHela細胞は、このUVA治療を適用した場合は生存したが、感染後にUVA光線治療を適用しなかった場合は生存しなかった。さらに、実験データは、ETTを通過した後のUVA光の損失がわずか15%であることを示した。
コクサッキーウイルスサンプルの取得と細胞への感染
高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP-CVB)プラスミドを発現する組換えコクサッキーウイルスB(pMKS1)を、ClaI制限酵素(ER0142、Thermo Fisher)を使用して線形化し、線形化したプラスミドを標準的なフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈殿とを使用して精製した。次に、mMessage mMachine T7転写キット(AM1344、Thermo Fisher)を使用してウイルスRNAを生成した。次に、Lipofectamine 2000(11668027、Thermo Fisher)を使用して、ウイルスRNAをHeLa細胞(約80%のコンフルエンシー)にトランスフェクトした。細胞が約50%の細胞変性効果を示した時点で、細胞をこそげ取り、細胞/培地懸濁液を回収した。次に、この混合物を3ラウンドの急速凍結融解サイクルにかけ、1000xgで10分間遠心分離して、細胞破片の培地を清澄化した。上清を継代1ウイルスストックとして使用した。次に、継代1のウイルスストックを別々のHeLa細胞(約80%のコンフルエンシー)に重ねて、ストックを継代2のウイルスストックに拡張し、その後の実験に使用した。
HeLa細胞は、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)発現B群コクサッキーウイルス(EGFP-CVB)を使用した4つの異なる実験に使用した。第1の実験では、HeLa細胞(プレートあたり253,000)(n=12プレート)を24時間培養した。EGFP-CVBアリコートの半分をLED UVA(2000μW/cm2、ピーク波長340nm)に20分間曝露し、もう一方は曝露しなかった。次に、HeLa細胞をUVAに曝露させたウイルスまたはUVAに曝露させていないウイルスのいずれかに感染させた(MOI=0.1)。6時間後、上清を除去し、細胞を1x滅菌PBS(pH=7.0)で2回洗浄した。新しいDMEM培地を追加した。UVAに曝露したウイルスに感染したプレートは、さらに20分間UVA(2000μW/cm2)に曝露した。上清中の死細胞を、24時間後に収集して定量した。6枚のプレート(UVA処理済み及びUVA未処理の各3枚)の生細胞を評価した。残りの6枚のプレートのうち、最初にピーク波長340nmのUVAに曝露した3枚のプレートは、さらに20分間UVA(2000μW/cm2)に曝露した。さらに24時間後、残りのプレートから死細胞と生細胞の数を取得した。
第2の実験では、HeLa細胞(235,000細胞)をプレーティングし、その後、DMEMで24時間インキュベートした。次に、プレートを、未曝露の対照(n=3)と、LED UVA(2000μW/cm2、ピーク波長340nm)に20分間曝露(n=3)したものとに分けた。さらに24時間後、全てのプレートをEGFP-CVB(MOI=0.1)に感染させた。さらに24時間後、前述のように細胞をカウントした。
第3の実験では、HeLa細胞を24時間培養した後、EGFP-CVB(MOI=0.1)に感染させた。感染直前に、EGFP-CVBアリコートの半分をLED UVA(2000μW/cm2、ピーク波長340nm)に曝露し、残りの半分は曝露しないままであった。24時間後、生細胞数を取得した。
この実験では、250,000個のHeLa細胞をプレーティングした。24時間後、細胞を3つのグループに分けた。第1のグループでは、細胞にEGFP-CVB(MOI=0.1)を感染させた。これらの細胞は、陽性の感染対照として機能した。グループ2では、UVA処理(2000μW/cm2、20分、ピーク波長340nm)したEGFP-CVB(MOI=0.1)をHeLa細胞に感染させ、6時間後、その感染細胞をUVA(2000μW/cm2、ピーク波長340nm)で20分間処理した後、2日目に20分間を8時間間隔で2回、3日目に20分間を8時間間隔で2回と、計4回の追加処理を実施した。グループ3はEGFP-CVBに感染させていないが、グループ2で使用したのと同じタイムポイントで5回、UVAで処理した。これは、UVAの安全性を実証するための非感染陽性対照であった。全ての条件において、イメージングと細胞数を取得した。
肺胞細胞を用いた予備実験では、感染による細胞死の理想的なタイムポイントは感染後48時間であると判断した。本試験では、200,000個の肺胞細胞をプレーティングし、48時間後にカウントした(細胞数754,000個)。その後、肺胞細胞をEGFP-CVBに感染させた(MOI=0.1)。感染24時間後に肺胞細胞プレートを、LED UVA(2000μW/cm2、ピーク波長340nm)に、0分(対照)または20分(処理)曝露し、これを24時間ごとに3日間繰り返し、感染後96時間でイメージングと細胞数とを計測した。
B群コクサッキーウイルスをHeLa細胞に感染させる前にのみUVAで前処理しても、感染は軽減しない
この実験では、HeLa細胞を含むプレートの半分にEGFP-CVBを感染させて、残りの半分を、ピーク波長340nm、約2000μW/cm2のLED UVA光に20分間曝露したEGFP-CVBで処理した。24時間での感染率への影響はグループ間で異ならなかった(図60)。
この実験では、HeLa細胞のあるプレートの半分を未処理のまま、残りの半分を、ピーク波長340nm、約2000μW/cm2のLED UVAで20分間前処理し、それ以上のUVA処理を行わなかった。両グループにEGFP-CVBを添加した。両方のグループが等しく感染しており、感染前にHeLa細胞を処理しても感染率に影響がなかったことを示唆している。
本研究では、HeLa細胞がEGFP-CVBに感染した後にUVAを適用した。処理した細胞は、感染後6時間でピーク波長340nm、約2000μW/cm2のLED UVAに曝露し、その後、感染後72時間で細胞数を測定し、さらに2日間、1日2回曝露した。これを、感染しているが未処理の対照と比較した。処理グループでは、UVA光によりEGFP-CVBからの細胞死が防止され、図62(図61にも同様に示される)に描かれた棒グラフに示すように、72時間で細胞数が339,333±60,781に増加したのに対し、未処理対照では48時間及び72時間でプレート上に生細胞が残存していないことがわかった。重要なことは、感染していないが同じ時間間隔でUVA曝露を行った第3のHeLa細胞群では、72時間後の細胞数が2,413,333±403,773となり、正常な細胞増殖が見られたことである。
EGFP-CVBを感染させた肺胞細胞では、細胞死はHeLa細胞で見られたものより、はるかに少なかった。感染後96時間では、対照群の細胞に明確かつ広範囲な感染が見られた。ピーク波長340nmのLED UVAで処理した肺胞細胞も感染を示したが、目視評価では感染率は低く、ウイルス性EGFPシグナルを発する細胞ははるかに少ないことが示唆された。また、生細胞数は、未処理グループと比べた場合、UVA処理グループでより高い値を示したようであった。
図43を参照すると、EGFP-CVBでトランスフェクトしたHeLa細胞に対する蛍光顕微鏡分析を行った;EGFP-CVBはトランスフェクション前にUVA(20分間、ピーク波長345nm)で処理した。対照群は、未処理のEGFP-CVBでトランスフェクトしたHeLa細胞を含んでいた。蛍光顕微鏡分析の結果が図44A及び図44B(対照)に示される。エビデンスが示されたように、UVAは細胞外コクサッキーウイルスに対して有意な効果を有さなかった。すなわち、GFP蛍光撮像によってエビデンスが示されたように、前処理したGFP-CVBも未処理のGFP-CVBも、同様のHeLa細胞感染率を示した。
24時間培養した肺胞細胞をGFP-CVBでトランスフェクトし、48時間後に蛍光顕微鏡観察を行ってベースラインを確立した(画像4802)。次に、トランスフェクト細胞をUVAで処理し、トランスフェクションから24時間後(画像4806)及び48時間後(画像4810)に撮像した。対照群は、GFP-CVBトランスフェクト細胞であるがUVA処理を伴わない細胞を含んでいた。UVA処理を伴わない対照群もまた、トランスフェクションから24時間後(画像4804)及び48時間後(画像4808)に撮像した。図48の画像に見られるように、UVA処理は、24時間後にGFP-CVB感染の約70%の低減、48時間後にGFP-CVBの約90%の低減をもたらした。UVA処理は、345nmにピーク波長を有するUV LEDで20分間行った。
24時間培養したHeLa細胞を、GFP-CVBによるトランスフェクション前に計数した(図50におけるゼロ時点)。トランスフェクション後、HeLa細胞をGFP-CVBとともに24時間培養した。24時間時点で1つの群にUVA処理を行った。対照群は、UVA処理を伴わない、GFP-CVBトランスフェクトHeLa細胞を含んでいた。UVA処理後及び未処理のGFP-CVBトランスフェクトHeLa細胞に対して最終的な細胞計数を行った。図50に示されるように、HeLa細胞の生存はUVA処理によって有意に増大した。上述の実験と同様に、UVA処理は、345nmにピーク波長を有するUV LEDで20分間の持続時間にわたって行った。
別の実施例では、コロナウイルスに感染した繊毛性気管上皮細胞(HTeC)を、以下に開示するようにUV光で処理した。
この実験では、繊毛性気管上皮細胞(HTeC)のプレートを上記のようにCov-229Eに感染させた。24時間後、プレートを2つのグループに分けた。グループ1は、そのまま感染を継続させた。グループ2では、プレートをピーク波長340nmのUVA(距離4cm、プレート表面で2000μW/cm2)で20分間処理した。48時間後、プレートを画像化し、生細胞数を求めた。
UVA技術を用いた気管内デバイスを想定して、別の実験を、1日20分間、より低い強度の光(わずか1cmの距離からプレートの表面で1300μW/cm2)を用いた上記の実験と同一に実施した。これは、気管内チューブの内側から換気されている患者の気管細胞と光カテーテルとの間の予想される距離である。
AllPrep DNA/RNA/Protein Miniキット(Qiagen)を用いて、細胞サンプルからの総タンパク質の抽出を行った。タンパク質をBolt 4~12% Bis-Trisゲル(NW04122 Thermo Fisher)にロードし、Biotrace NTニトロセルロース膜(27376-991,VWR)上に移した。全タンパク質をポンソーS溶液(P7170、Sigma-Aldrich)で染色した。その後、ブロッキング液(3%ウシ血清アルブミン(A7030,Sigma-Aldrich)と0.1%Tween20(P1379,Sigma-Aldrich)を含む、トリス緩衝生理食塩水)で、膜をブロッキングした。次に、膜を、ブロッキング溶液で希釈したウサギ抗コロナウイルススパイクタンパク質抗体(1:1000;PA5-81777,Thermo Fisher)またはマウス抗MAVS(mitochondrial antiviral signaling)抗体(1:200;SC-166583,Santa Cruz Biotechnology)とともに、4℃で一晩インキュベートした。トリス緩衝生理食塩水+0.1%Tween 20(TBS-T)で洗浄後、膜をホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲートヤギ抗ラビットIgG抗体(1:300;95058-734、VWR)またはHRPコンジュゲートヤギ抗マウスIgG抗体(1:300;5220-0286、SeraCare)のいずれかと重ね合わせた。次に、膜をTBS-Tで洗浄し、続いて強化化学発光溶液(RPN2235、GE Healthcare)にさらした。免疫反応性タンパク質バンドを、ChemiDocイメージングシステム(Bio-Rad Laboratories、Hercules、CA USA)を使用して画像化した。
繊毛性気管上皮細胞をコロナウイルス229Eで前処理し、毎日LED UVA(2000μW/cm2;ピーク波長340nm)に20分間曝露した場合を、対照細胞(UVAなし、感染なし)及びコロナウイルスに感染したがUVA曝露なしの細胞と比較した。直接可視化したところ、感染に伴う細胞形態(UVAなし)の明確な変化が示された。また一方、対照細胞と毎日UVAで処理した感染細胞とは、同様の形態を示した。96時間後に上清を除去し、(プレートに付着している)生細胞を数えた。対照とUVAで処理した感染細胞との間で、気管細胞数に差はなかった。しかし、図63に示す棒グラフに示すように、UVA処理細胞(P=0.005)と比較して、感染細胞の間で生細胞の著しい減少が見られた。
HTEpC(細胞数135,000個)を3群に分けてプレーティングした。グループ1はCoV-229Eでトランスフェクトした(n=3、プレートあたり50uL)。グループ2では、トランスフェクション前にCoV-229EをNB-UVAに20分間曝露した(n=3、2000μW/cm2)。グループ3はNB-UVAへの曝露もトランスフェクションも行わなかった(n=3)。トランスフェクション後、細胞を毎日20分間、NB-UVA(距離4cm、プレート表面において2000μW/cm2)に曝露した。トランスフェクションから16時間後、36時間後、72時間後、及び96時間後にプレートを撮像し、48時間後及び72時間後に細胞生存度(生細胞/死細胞)のカウントを取得した。トリパンブルー0.4%(1:1)(Gibco)を用いて生細胞/死細胞を決定し、自動細胞計数器(Biorad T20、Hercules,CA)を用いて細胞数を取得した。細胞は37℃(5% CO 2 )に保った。
SARS-CoV-2感染があり、7.5mmまたはそれ以上の気管内チューブサイズで新たに挿管して機械的換気を行った成人に対して、気管内チューブ内に導入したカテーテルを介して、毎日20分間で5日間、紫外線A光を投与した。妊婦は除外した。併用療法は可能とした。
このファースト・イン・ヒューマン試験では、5名の被験者をリクルートし治療した。取込み基準には、年齢18歳超、鼻腔スワブでSARS-CoV-2のPCR検査結果陽性、及び、内径≧7.5mmの気管内チューブ(ETT)による機械的換気、が含まれた。妊婦は除外した。被験者はすべての標準的な支持的ケアを受け、他の任意のCOVID-19治療の併用を可能とした。
UVA療法デバイスは、直径5.4mmであり無菌密封された、保護シース内のマルチLED式UVA光カテーテルと、気管内アダプタと、アンビリカルと、制御ユニットとからなっていた。例示的なUVA療法デバイスは、図64~69に関して説明したUV光治療アセンブリである。閉ループ系を維持し、かつETT内へのカテーテル導入の際に大気が呼気に曝露されることを防ぐために、二重スイベル式マルチアクセスポートを用いてUVAカテーテルアダプタをETTに接続した。
登録から24時間以内に被験者に20分間のUVA療法を行い、それを毎日1回、計5日間連続で繰り返した。全被験者について、処置前の30分間は100% FiO2とした。UVAカテーテルをETTの遠位端に挿入するとともに、最適な酸素化を維持するために人工呼吸器の流量と一回換気量とを調整した。20分間の治療セッション全体を通してカテーテル挿入の安定性と深さの一貫性とが確実になるよう、プラスチッククランプでカテーテル基部をアクセスポートに固定した。手順を指示する動画がアクセス可能である。線量は、インビトロ実験において観察された、コロナウイルス229Eに感染させたヒト初代気管細胞のUVA曝露に対する最適な反応に基づいて選択した。最大2ミリワット/cm2の制御されたUVA放出(ピーク波長340~345nm)を気管粘膜のレベルで送達した。治療の中止及びUVAカテーテルの抜去についてあらかじめ決定した基準には、O2飽和度が88%未満まで低下することと、血行動態の不安定性とを含めた。
主要エンドポイントは、0日目から治療最終日までのET吸引物SARS-CoV-2ウイルス量の変化とした。副次的アウトカムには気管内の絶対細菌量を含めた;臨床アウトカムには、機械的換気、ICU滞在、及び入院の時間の長さ、炎症マーカーを含む検査室パラメータ、ならびに、ベースラインから15日目及び30日目までのWHO COVID-19改善10ポイント順序尺度の変化を含めた。
5名の被験者を登録した(平均年齢56.6歳、男性3名)。登録した被験者のベースライン特性の概要を図73及び図76に示す。挿管時、5名の患者全員がWHO COVID-19順序尺度でスコア9の重篤であり、SOFAスコアの予測では死亡率20~95%であった。全患者に、挿管後36時間以内に始まる毎日20分間の治療を5日間行った。6日目に抜管された被験者#1を除いて、全患者において治療前及び6日目のET吸引物を得た。よって、合計29件のET吸引物を分析した。
被験者はベースライン時にウイルス量が上昇していた(範囲3.4x104~1.64x107コピー/ml)が、例外として被験者2は全時点でウイルス量が検出不能であり、最後の鼻腔スワブ以降はウイルスがクリアされたことを示していた。ウイルス量は、発症日とベースライン時(Spearman R=-0.70,p=0.23)との間、または発症日と6日目(Spearman R=-0.21,p=0.83)との間のいずれにも有意な相関はなかった。
本試験において、治療下で発現した有害事象(TEAE)または治療の早期中断は見られなかった。全治療セッション中、酸素飽和度及び血行動態は安定したままであった。気胸、皮下気腫、またはETTの位置ずれをきたした被験者はなかった。有害事象はUVA療法には関係しないと考えられた。2名の被験者について、挿管が長期化したため気管切開チューブを留置するために気管支鏡法が行われ、その際に、紅斑または脆弱性を伴わない正常な所見の気管が観察された。その後の計画中の臨床試験について、DSMBが推奨する治療プロトコルの変更点はなかった。
上述の説明及び添付の特許請求の範囲は、本発明の多数の実施形態を開示しているが、本発明の他の代替的局面が以下のさらなる実施形態において開示される。
実施形態1.
体内紫外線療法を行うためのシステムであって、
気管内チューブ(ETT)と;
光を円周状に外に放出するように位置決めされたLEDのセットを備える、光送達部分、
少なくとも1つの開通口を備える冷却チューブ、及び
該ETTに接続するように構成されたETTコネクタ
を備える光カテーテルと
を備える、システム。
実施形態2.
LEDのセットの各LEDの一部分が冷却チューブと直接接触している、実施形態1のシステム。
実施形態3.
冷却チューブ内で、冷却ガスが、前記少なくとも1つの開通口に向かって第1の方向に流れ、前記少なくとも1つの開通口から出て、かつ光カテーテル内で該第1の方向と反対の第2の方向に流れ戻る、実施形態1のシステム。
実施形態4.
LEDのセット内の各LEDに結合されたヒートシンクをさらに備える、実施形態1のシステム。
実施形態5.
LEDのセットが340~349nmの領域内のピーク波長を放出する、実施形態1のシステム。
実施形態6.
LEDのセットが、343nmから345nmの領域内のピーク波長を伴う320nm~410の間の波長を放出する、実施形態1のシステム。
実施形態7.
LEDのセットが340~345nmの領域内のピーク波長を放出する、実施形態1のシステム。
実施形態8.
ETTコネクタがフラップ弁を備える、実施形態1のシステム。
実施形態9.
1つ以上のプロセッサと;
エアコンプレッサと;
エアコネクタ及び電気コネクタを備える、デュアルコネクタと
を備える、コンプレッサシステム
をさらに備える、実施形態1のシステム。
実施形態10.
通気路と;
導電体と;
光カテーテルに接続するように構成された光カテーテルコネクタと;
コンプレッサシステムに接続するように構成されたコンプレッサコネクタと
を備える、アンビリカルチューブ
をさらに備える、実施形態9のシステム。
実施形態11.
1つ以上のプロセッサと;
メモリと;
1つ以上のプロセッサを備える、該メモリに結合された制御システムであって、機械実行可能コードを実行して、指定の持続時間及びある強度で光をLEDのセットに放出させるように構成される、制御システムと
を備える、光源コントローラ
をさらに備える、実施形態10のシステム。
実施形態12.
前記指定の持続時間が、少なくとも1、2、3、4、または5日間にわたって、毎日少なくとも20分間、40分間、または60分間である、実施形態11のシステム。
実施形態13.
前記強度が、少なくとも1,100マイクロワット/cm2、1,500マイクロワット/cm2、2,000マイクロワット/cm2、2,100マイクロワット/cm2、2,200マイクロワット/cm2、2,300マイクロワット/cm2、2,400マイクロワット/cm2、2,500マイクロワット/cm2、2,600マイクロワット/cm2、2,700マイクロワット/cm2、2,800マイクロワット/cm2、2,900マイクロワット/cm2、3,000マイクロワット/cm2、または2ミリワット/cm2を含む、実施形態11のシステム。
実施形態14.
体内紫外線療法を行うための実施形態11のシステム内に光カテーテルを配置する方法であって、
ETTコネクタをETTに接続する段階;
フラップ弁を通して該光カテーテルを前進させることによって、該光カテーテルを該ETT内に配置する段階;
LEDのセットに通電するためにコントローラに命令を提供する段階;及び
通気路を通って冷却チューブに入りかつ前記少なくとも1つの開通口から出るように空気をポンプ送りするために、エアコンプレッサに通電する段階
を含む、方法。
実施形態15.
光送達部分と熱接触しているサーミスタから受け取った信号に基づいて温度を決定する段階、及び、
決定された該温度に基づいてエアコンプレッサの流量を調整する段階
をさらに含む、実施形態14の方法。
実施形態16.
光送達部分と熱接触しているサーミスタから受け取った信号に基づいて、温度を決定する段階、及び、
決定された該温度に基づいて、光源コントローラによって送達されるLEDへの電力を調整する段階
をさらに含む、実施形態14の方法。
実施形態17.
呼吸器感染症患者を治療する方法であって、
ETTで該患者に挿管する段階;
LEDのセットと冷却チャネルとを備える光カテーテルを、該ETTに接続する段階;
該患者の人工呼吸を行いながら該患者の感染症を治療するために、該LEDのセットから該光カテーテルの実質的な長さに沿って、該光カテーテルから外にUV-A光を放射する段階
を含む、方法。
実施形態18.
感染が、肺炎、細菌、ウイルス、RNAウイルス、コロナウイルス、またはSARS-CoV-2のうち少なくとも1つを含む、実施形態17の方法。
実施形態19.
放射する段階が、2,000マイクロワット/cm2の強度で20分間行われる、実施形態17の方法。
実施形態20.
放射する段階が、少なくとも1,000マイクロワット/cm2の強度を用いて行われる、実施形態17の方法。
実施形態21.
感染がSARS-CoV-2であり、放射する段階が、毎日少なくとも20分間で少なくとも5日間行われる、実施形態17の方法。
実施形態22.
放射する段階が、少なくとも10分間及び1,000~5,000マイクロワット/cm2の間の強度で行われる、実施形態17の方法。
実施形態23.
ETTから外に光を放射する段階が、該ETTの管の内部に導入された、カテーテル内に一体化されたUV光源を用いて行われる、実施形態17の方法。
実施形態24.
呼吸器感染症患者を治療する方法であって、
ETTで患者に挿管する段階;及び
感染を治療するためにETTから外にUV-A光を放射する段階
を含む、方法。
実施形態25.
感染が、肺炎、細菌、ウイルス、RNAウイルス、またはコロナウイルスのうち少なくとも1つを含む、実施形態24の方法。
実施形態26.
放射する段階が、1,000~5,000マイクロワット/cm2の間の強度で10~30分間行われる、実施形態24の方法。
実施形態27.
放射する段階が、少なくとも1,000マイクロワット/cm2の強度を用いて行われる、実施形態24の方法。
実施形態28.
放射する段階が、1,000~5,000マイクロワット/cm2の間の強度で少なくとも10分間行われる、実施形態24の方法。
実施形態29.
放射する段階が、少なくとも2,000マイクロワット/cm2の強度を用いて行われる、実施形態24の方法。
実施形態30.
放射する段階が18~22分間行われる、実施形態24の方法。
実施形態31.
ETTから外に光を放射する段階が、ETTとは別個のUV光源を用いて行われる、実施形態24の方法。
実施形態32.
ETTから外に光を放射する段階が、ETTと一体化されたUV光源を用いて行われる、実施形態24の方法。
実施形態33.
体内紫外線療法を行うためのシステムであって、システムが、気管内チューブ(ETT)と;ETTの一部分を通って光を放出するように構成されたUV光送達デバイスとを備える、システム。
実施形態34.
UV光送達デバイスがETTとは別個である、実施形態33のシステム。
実施形態35.
UV光送達デバイスがETTに接続するように構成されている、実施形態33のシステム。
実施形態36.
UV光送達デバイスがETT内部にフィットするように構成されている、実施形態33のシステム。
実施形態37.
体内紫外線療法を行うための方法であって、
UV光源を備えるUV光送達デバイスを提供する段階;及び
感染を治療するために患者の鼻腔を通してUV光送達デバイスを挿入する段階
を含む、方法。
実施形態38.
UV光源が、340~349nmの領域内のピーク波長を放出するように構成された少なくとも1つのLEDを備える、実施形態37の方法。
実施形態39.
感染がコロナウイルス感染または他のRNAウイルス感染である、実施形態37の方法。
実施形態40.
UV光源が呼吸気管に誘導される、実施形態37の方法。
実施形態41.
UV光源がUV-A光源である、実施形態37の方法。
実施形態42.
UV光源が10~30分間起動される、実施形態37の方法。
上記の種々の方法及び手法は、本発明を実施する多数の手段を提供する。当然ながら、本明細書に記載されるいずれかの特定の実施形態に従って、記載される全ての目的または利点を必ずしも達成することができるとは限らないことを理解されたい。よって、例えば、当業者は、本明細書で教示または示唆される他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示される1つの利点または利点群を達成または最適化するように、方法を行うことができることを認識するであろう。様々な代替が本明細書において言及される。いくつかの実施形態は、1つの、別の、またはいくつかの特徴を具体的に含むが、他のものは、1つの、別の、またはいくつかの特徴を具体的に除外し、さらに他のものは、1つの、別の、またはいくつかの有利な特徴を含めることによって特定の特徴を軽減することを理解されたい。
Claims (13)
- 感染症の治療または予防用に体内紫外線療法を行うためのシステムであって、
気管内チューブ(ETT)と;
光を円周状に外に放出するように位置決めされかつUV-Aを放射するように構成されたLEDのセットを備える、光送達部分、
少なくとも1つの開通口を備える冷却チューブ、及び
該ETTに接続するように構成されたETTコネクタ
を備える、該ETT内に配置されるように構成された光カテーテルと
を備え、
該LEDのセットの各LEDの一部分が該冷却チューブと直接接触している、システム。 - 冷却チューブが可撓性であり各LEDの後方部分を通って屈曲している、請求項1記載のシステム。
- 冷却チューブ内で、冷媒ガスが、前記少なくとも1つの開通口に向かって第1の方向に流れ、前記少なくとも1つの開通口から出て、かつ光カテーテル内で該第1の方向と反対の第2の方向に流れ戻る、請求項1記載のシステム。
- LEDのセット内の各LEDに結合されたヒートシンクをさらに備える、請求項1記載のシステム。
- LEDのセットが340~349nmの領域内のピーク波長を放出する、請求項1記載のシステム。
- LEDのセットが、343nmから345nmの領域内のピーク波長を伴う320nm~410の間の波長を放出する、請求項1記載のシステム。
- LEDのセットが340~345nmの領域内のピーク波長を放出する、請求項1記載のシステム。
- ETTコネクタがフラップ弁を備える、請求項1記載のシステム。
- 体内紫外線療法を行うためのシステムであって、
気管内チューブ(ETT)と;
光を円周状に外に放出するように位置決めされたLEDのセットを備える、光送達部分、
少なくとも1つの開通口を備える冷却チューブ、及び
該ETTに接続するように構成されたETTコネクタ
を備える光カテーテルと;
1つ以上のプロセッサ、
エアコンプレッサ、及び
エアコネクタ及び電気コネクタを備える、デュアルコネクタ
を備える、コンプレッサシステムと;
を備える、システム。 - 通気路と;
導電体と;
光カテーテルに接続するように構成された光カテーテルコネクタと;
コンプレッサシステムに接続するように構成されたコンプレッサコネクタと
を備える、アンビリカルチューブ
をさらに備える、請求項9記載のシステム。 - 1つ以上のプロセッサと;
メモリと;
1つ以上のプロセッサを備える、該メモリに結合された制御システムであって、機械実行可能コードを実行して、指定の持続時間及びある強度で光をLEDのセットに放出させるように構成される、制御システムと
を備える、光源コントローラ
をさらに備える、請求項10記載のシステム。 - 前記指定の持続時間が、少なくとも1日、かつ、毎日少なくとも20分間である、請求項11記載のシステム。
- 前記強度が、少なくとも1,100マイクロワット/cm2 である、請求項11記載のシステム。
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