JP7724981B2 - 発光素子駆動回路及びレーザー加工機 - Google Patents

発光素子駆動回路及びレーザー加工機

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Description

本開示は、レーザダイオード(Laser Diode:LD)、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などの発光素子を駆動する発光素子駆動回路に関する。
LD又はLEDは流れる電流に応じた輝度で発光する発光素子であり、直流電流で駆動される。これらの発光素子を駆動する駆動回路においては、発光素子、定電圧源、リニアレギュレータが直列に配置され、リニアレギュレータで発光素子の電流を制御する構成が一般的に採用される。また、駆動回路での損失を小さくするため、定電圧源の電圧は、発光素子の順方向電圧に対し、僅かに高い値に設定される。このような構成の駆動回路において、発光素子が定常的に点灯している間は、特段の問題は生じない。一方、発光素子をOFF(オフ)状態からON(オン)状態に制御する場合、定電圧源と発光素子の順方向電圧との間の僅かな電位差を電位勾配として配線のインダクタンスに電流を流さなければならない。このため、電流の立ち上がりが極めて遅くなるという課題がある。
上記の課題を解決するため、下記特許文献1には、相対的に電圧が高い高電圧源と、相対的に電圧が低い低電圧源との2つの電源を有する構成の駆動回路が開示されている。特許文献1では、LDをオンした直後の電流の立ち上がり時には、高電圧源をオンに制御して駆動回路に高い電圧を印加することで電流の立ち上がりを高速化する。また、LDの電流が立ち上がった後は、高電圧源をオフに制御し、低電圧源のみでLDに一定電流を流すようにしている。
特表2011-513988号公報
しかしながら、特許文献1の制御では、高電圧源から低電圧源への切替時において、LDに流れる電流の速度変化が大きいので、制御が不安定になり、LDに流れる電流が発振するおそれがあるという課題がある。LDをオンした直後の電流の立ち上がり速度を遅くすれば、発振は抑えられるが、立ち上がりの高速化は図れない。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、LDをオンした直後の電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性とを両立できる発光素子駆動回路を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る発光素子駆動回路は、発光素子を駆動する発光素子駆動回路であって、第1及び第2の直流電源、第1のスイッチ素子、逆流防止素子、及び発光素子に流れる電流を制御するリニアレギュレータを備える。第1の直流電源は、第1電圧を保持し、発光素子のアノードに第1電圧を印加可能に接続される。第2の直流電源は、発光素子のアノードに第1電圧よりも低い第2電圧を印加可能に接続される。第1のスイッチ素子は、発光素子のアノードに対する第1電圧の印加のオンオフを切り替える。逆流防止素子は、第1電圧が第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される。また、リニアレギュレータは、発光素子に流れる電流を検出する電流検出器と、発光素子に流れる電流が通流する第2のスイッチ素子と、第2のスイッチ素子を駆動する駆動部とを備える。駆動部は、第2のスイッチ素子のゲートを駆動するゲート駆動回路と、互いに異なる制御定数が設定される2以上の定数回路と、発光素子への印加電圧が第1電圧であるか第2電圧であるかに応じて、2以上の定数回路のうちの1つを選択してゲート駆動回路に接続するスイッチ機構とを備える。
本開示に係る発光素子駆動回路によれば、LDをオンした直後の電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性とを両立できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る発光素子駆動回路100の構成を示す回路図 実施の形態1の変形例に係る発光素子駆動回路100Aの構成を示す回路図 図1に示す駆動部63Aの一般的な構成例を示す回路図 図3の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供する第1のタイムチャート 図3の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供する第2のタイムチャート 実施の形態1に係る駆動部63Aの構成を示す回路図 図6の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供するタイムチャート 図1に示す第2の駆動部64Aの一般的な構成例である第2の駆動部64の回路構成を示す図 実施の形態2に係る第2の駆動部64Aの構成を示す回路図 図9の第2の駆動部64Aを使用して制御した場合の動作説明に供するタイムチャート 実施の形態2に係る発光素子駆動回路100Bの構成を示す回路図 実施の形態2に係る発光素子駆動回路100Bの動作説明に供するタイムチャート 実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Cの構成を示す回路図 実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Cの動作説明に供するタイムチャート 実施の形態3の第1の変形例に係る発光素子駆動回路100Dの構成を示す回路図 実施の形態3の第2の変形例に係る発光素子駆動回路100Eの構成を示す回路図 実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Eの動作説明に供するタイムチャート 実施の形態4に係る発光素子駆動回路100Fの構成を示す回路図 図18に示す駆動部63Bの構成例を示す回路図 図18に示す駆動部63Cの構成例を示す回路図 図18に示す駆動部63Dの構成例を示す回路図 図18の駆動部63B,63C,63Dを使用して制御した場合の動作説明に供する第1のタイムチャート 図18の駆動部63B,63C,63Dを使用して制御した場合の動作説明に供する第2のタイムチャート 図18のMOSFET61Bのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャート 図18のMOSFET61Cのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャート 図18のMOSFET61Dのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャート 図18に示す駆動部63Bの他の構成例を示す回路図 図18に示す駆動部63Cの他の構成例を示す回路図 図18に示す駆動部63Dの他の構成例を示す回路図 実施の形態5に係る発光素子駆動回路100Gの構成を示す回路図 実施の形態5に係る制御部81と駆動部63Aとの間の接続関係を示す回路図
以下に添付図面を参照し、本開示の実施の形態に係る発光素子駆動回路について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、LDを駆動するLD駆動回路を例示して説明するが、LD以外の発光素子を除外する趣旨ではない。また、以下では、物理的な接続と電気的な接続とを区別せずに、単に「接続」と称して説明する。即ち、「接続」という文言は、構成要素同士が直接的に接続される場合と、構成要素同士が他の構成要素を介して間接的に接続される場合との双方を含んでいる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る発光素子駆動回路100の構成を示す回路図である。発光素子駆動回路100は、LD10と、金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:MOSFET)2Aと、MOSFET2Aを駆動するための駆動部64Aと、逆流防止素子であるダイオード3と、第1の直流電源であるブースト電圧源7と、第2の直流電源である主電圧源4と、リニアレギュレータ6と、を備える。リニアレギュレータ6は、LD10に流れる電流を制御する構成要素として、MOSFET61と、第1の電流検出器である電流検出器62と、MOSFET61を駆動するための駆動部63Aとを備える。ブースト電圧源7は、電荷蓄積素子であるコンデンサ71と、電圧源72とを備える。コンデンサ71は、電圧源72の両端に接続される。なお、本稿では、MOSFET2Aを「第1のスイッチ素子」と記載し、MOSFET61を「第2のスイッチ素子」と記載することがある。
LD10は、発光素子の一例である。LD10のアノードは、MOSFET2Aのソースとダイオード3のカソードとの接続点に接続される。LD10のカソードは、MOSFET61のドレインに接続される。なお、図1では、LD10を単一の素子として図示しているが、単一の素子には限定されない。LD10は、複数の素子が直列又は直並列に接続されるものであってもよい。
ダイオード3のアノードは、主電圧源4の正極に接続される。MOSFET2Aのドレインは、ブースト電圧源7の正極に接続される。MOSFET61のソースは、電流検出器62を介して主電圧源4の負極に接続され、その接続点はブースト電圧源7の負極に接続される。
なお、図1では、電圧源は主電圧源4とブースト電圧源7との2つで図示しているが、それぞれの電圧源は1つずつに限定されない。即ち、主電圧源4は2以上であってもよいし、ブースト電圧源7も2以上であってもよい。主電圧源4及びブースト電圧源7のうちの少なくとも1つの電圧源を増やすことで、負荷の状況に応じた出力が可能となり、より安定した制御が可能となる。
LD10の両側には、配線インダクタンスL1,L2が示されている。配線インダクタンスL1はダイオード3のカソードとMOSFET2Aのソースとの接続点とLD10のアノードとの間の電気配線のインダクタンスであり、配線インダクタンスL2は主電圧源4の負極とLD10のカソードとの間の電気配線のインダクタンスである。また、ダイオード3及び主電圧源4の両端には、配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3が示されている。
配線インダクタンスL3-1は、MOSFET2AのソースとLD10のアノードとの接続点とダイオード3のカソードとの間の電気配線のインダクタンスである。配線インダクタンスL3-2は、ダイオード3のアノードと主電圧源4の正極との間の電気配線のインダクタンスである。配線インダクタンスL3-3は、主電圧源4の負極とブースト電圧源7の負極とリニアレギュレータ6との接続点との間の電気配線のインダクタンスである。
次に、上記のように接続された実施の形態1に係る発光素子駆動回路100の回路構成の特徴について説明する。ブースト電圧源7は、第1電圧を保持し、MOSFET2Aを介してLD10のアノードに第1電圧を印加可能に接続されている。主電圧源4は、第1電圧よりも低い第2電圧を保持し、LD10のアノードに第2電圧を印加可能に接続されている。ダイオード3は、第1電圧が主電圧源4へ印加されるのを防止する向きに接続されている。MOSFET2Aは、LD10のアノードに対する第1電圧の印加のオンオフを切り替える。リニアレギュレータ6は、LD10に流れる電流を制御する。MOSFET61には、LD10に流れる電流が通流する。電流検出器62は、MOSFET61に流れる電流を検出することで、LD10に流れる電流を検出する。駆動部63Aは、電流検出器62の検出値に基づいて、MOSFET61を駆動する。
図2は、実施の形態1の変形例に係る発光素子駆動回路100Aの構成を示す回路図である。図2では、図1に示すダイオード3がMOSFET3Aに置き替えられている。その他の構成は、図1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。
MOSFET3Aは、逆並列接続ダイオードを備えたスイッチ素子の一例である。逆並列とは、ダイオード部のアノードがMOSFET3Aのソースに接続され、ダイオード部のカソードがMOSFET3Aのドレインに接続されることを意味する。逆並列接続ダイオードの向きは、ダイオード3の向きと同一であり、逆流防止素子として動作する。逆並列接続ダイオードは、外部接続のダイオードでもよいし、MOSFET3Aが内部に有する寄生ダイオードでもよい。寄生ダイオードは、ボディダイオードとも呼ばれる。寄生ダイオードを利用すれば、個別のダイオードが不要になるので、部品点数を削減することができ、コスト低減につながる。
MOSFET3Aに対しては、逆並列接続ダイオードに電流が流れるタイミングでMOSFET3Aをオン動作させる同期整流制御を実施してもよい。MOSFET3Aに対して同期整流制御を実施すれば、回路損失の更なる低減が可能となり、電源効率を高めることができる。
図3は、図1に示す駆動部63Aの一般的な構成例を示す回路図である。図3には、駆動部63Aと共に、MOSFET61及び電流検出器62が示されている。
「定数回路1又は2」という表記は、「定数回路1」又は「定数回路2」の何れか1つが配置されることを意味する。従来から使用されている駆動部63Aの構成は、図3に示すように、定数回路は1つしか有さない構成が一般的である。
1つの定数回路は、ゲート駆動回路68に接続される。ゲート駆動回路68は、MOSFET61のゲートを駆動する回路であり、ゲート抵抗Rgを介してMOSFET61に接続される。定数回路は、例えば誤差増幅器、エラーアンプ回路であり、基準電圧と、MOSFET61に流れる電流から導かれた帰還電圧とを比較して、MOSFET61のゲート電圧が所望の電圧になるように制御する回路である。本稿では、定数回路1によって設定される制御定数を「制御定数1」と表記し、定数回路2によって設定される制御定数を「制御定数2」と表記する。
[発明が解決しようとする課題]の項でも説明したが、高電圧源から低電圧源への切替時では、LDに流れる電流であるLD電流の速度変化が大きいので、制御が不安定になり、LD電流が発振するおそれがあった。例えば、LD電流の立ち上がりを高速化するための第1電圧(高電圧)で制御定数を設定すると、立ち上がり後の損失低減のために切り替える第2電圧(低電圧)のときに制御が不安定になり発振し易くなる。逆に、第2電圧で制御定数を設定すると、立ち上がり時の制御が不安定になりオーバーシュートや発振が生じ易い。この現象は、第1電圧での制御で必要となる応答性が100us以下のオーダーであるのに対し、第2電圧での制御では100ms以下のオーダーでの応答性でよいという制御特性に起因している。即ち、印加電圧の切替前後における制御の応答性に、大きな差があることが要因である。
図4は、図3の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供する第1のタイムチャートである。図5は、図3の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供する第2のタイムチャートである。
具体的に、図4は、第1電圧に合わせて設定した制御定数1を有する定数回路1を、第2電圧の印加時にも使用したときのタイムチャートである。一方、図5は、第2電圧に合わせて設定した制御定数2を有する定数回路2を、第1電圧の印加時にも使用したときのタイムチャートである。図4及び図5の両図共に、各波形は、上段側から、LD電流、印加電圧、MOSFET61の動作状態、MOSFET2Aの動作状態、及び設定される制御定数を表している。LD電流はLD10に流れる電流であり、印加電圧はLD10のアノードと主電圧源4の負極との電圧である。また、MOSFET動作状態は、各MOSFETへのゲート・ソース間電圧をイメージした各MOSFETの動作状態を示している。また、両図の横軸は時間を表している。また、制御定数の差異は、数値及びハッチングパターンの差異で表している。具体的に、「1」は、制御定数1を意味し、「2」は、制御定数2を意味している。なお、MOSFET2Aのオンオフは、駆動部63Aではなく、駆動部64Aによって制御される。駆動部63A,64Aについては、これらを符号無しでも区別できるように、駆動部64Aについては、「第2の駆動部64A」又は符号を省略して「第2の駆動部」と記載することがある。
図4の場合、第2電圧の印加時にLD電流が発振する様子が示されている。これは、第1電圧に合わせて設定した制御定数1を第2電圧の印加時にも使用しているためである。また、図5の場合、第1電圧の印加時にLD電流が発振する様子が示されている。これは、第2電圧に合わせて設定した制御定数2を第1電圧の印加時にも使用しているためである。
LD電流が発振すると、LD10の発光強度にムラが生じ、LD10の寿命にも影響する。LDの適用製品が、例えばレーザー加工機等である場合、加工品質に影響を与える。これらの課題を解決するためには、例えば、第1電圧及び第2電圧のそれぞれに合わせてリニアレギュレータ6を2つ用意するという方法が考えられる。しかしながら、この考え方では、MOSFET61、電流検出器62及び駆動部63Aもそれぞれ2つ必要となるので、回路面積及び部品点数が増加し、製品の大型化及びコストアップは不可避となる。また、2つのリニアレギュレータ6の間で起こり得る相互共振の課題もあり、共振対策に要する設計工数の増加も問題となる。
そこで、実施の形態1では、図6に示す構成を提案する。図6は、実施の形態1に係る駆動部63Aの構成を示す回路図である。図3と同一又は同等の構成要素には、同一の符号を付して示している。図6に示すように、駆動部63Aは、第1電圧に対応した定数回路1及び第2電圧に対応した定数回路2を備えると共に、定数回路1及び定数回路2のうちの1つを選択してゲート駆動回路68に接続するスイッチ機構SW1を備えている。スイッチ機構SW1は、LD10への印加電圧が第1電圧であるか第2電圧であるかに応じて、定数回路1側、又は定数回路2側の何れかに切り替えられる。
図7は、図6の駆動部63Aを使用して制御した場合の動作説明に供するタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、図4及び図5と同一である。図7によれば、第2電圧の印加直後にLD電流が落ち込む現象が見られるものの、第1電圧及び第2電圧の印加時共に、安定したLD電流が流れていることが分かる。
以上説明したように、実施の形態1に係る発光素子駆動回路は、第1及び第2の直流電源、第1のスイッチ素子、逆流防止素子、及び発光素子に流れる電流を制御するリニアレギュレータを備える。第1の直流電源は、第1電圧を保持し、発光素子のアノードに第1電圧を印加可能に接続される。第2の直流電源は、発光素子のアノードに第1電圧よりも低い第2電圧を印加可能に接続される。第1のスイッチ素子は、発光素子のアノードに対する第1電圧の印加のオンオフを切り替える。逆流防止素子は、第1電圧が第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される。また、リニアレギュレータは、発光素子に流れる電流を検出する電流検出器と、発光素子に流れる電流が通流する第2のスイッチ素子と、第2のスイッチ素子を駆動する駆動部とを備える。駆動部は、第2のスイッチ素子のゲートを駆動するゲート駆動回路と、互いに異なる制御定数が設定される2つの定数回路と、発光素子への印加電圧が第1電圧であるか第2電圧であるかに応じて、2つの定数回路のうちの1つを選択してゲート駆動回路に接続するスイッチ機構とを備える。このように構成された発光素子駆動回路において、例えば発光素子への印加電圧が第1電圧である場合、スイッチ機構は、2つの定数回路のうちの一方を選択するように動作し、発光素子への印加電圧が第2電圧である場合、スイッチ機構は、定数回路の選択を切り替えて2つの定数回路のうちのもう一方を選択するように動作する。これにより、発光素子駆動回路は、印加電圧に適した定数回路は選択されるので、第1電圧及び第2電圧共に安定したLD電流を流すことが可能となり、LDをオンした直後のLD電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性とを両立することが可能となる。
また、実施の形態1に係る発光素子駆動回路によれば、リニアレギュレータを増設することなく1つのリニアレギュレータで対応できるので、回路面積及び部品点数の増加を抑制することができ、製品の大型化及び製造コストの上昇を回避することが可能となる。また、リニアレギュレータが1つであるため、2つのリニアレギュレータ間で起こり得る相互共振に要する対策が不要になるので、開発工数の削減も見込める。以上により、設計コスト及び製造コストの増加、並びに製品の大型化を抑制しながら、製品の性能向上を図ることが可能となる。
なお、実施の形態1では、定数回路の数を2としているが、3以上であってもよい。第1及び第2の直流電源のうちの少なくとも1つが2以上の電圧源を有している場合、この電源構成に対応させて、定数回路の数を3以上としてもよい。
実施の形態2.
前述したように、図7に示す動作波形では、第2電圧の印加直後にLD電流が落ち込む現象が観察される。このLD電流の落ち込みは、図1に示される配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3が存在することによって引き起こされると考えられる。配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3に限らず、インダクタンスには、急激な電流上昇を抑制するという特性がある。第1電圧を印加してLD10への通電を開始しても、配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3には、LD電流が流れていない。このため、第1電圧から第2電圧への切り替え直後では、配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3に生じる逆起電力によってLD電流が直ぐには追従できず、図示のような落ち込みが発生することになる。実施の形態2では、この課題に対する解決策を提示する。
図8は、図1に示す第2の駆動部64Aの一般的な構成例である第2の駆動部64の回路構成を示す図である。図8には、第2の駆動部64と共に、MOSFET2Aが示されている。第2の駆動部64は、ゲート駆動回路69と、ゲート抵抗Rg1とを備える。ゲート駆動回路69は、MOSFET2Aのゲートを駆動する回路であり、ゲート抵抗Rg1を介してMOSFET2Aに接続されている。
また、図9は、実施の形態2に係る第2の駆動部64Aの構成を示す回路図である。図8と同一又は同等の構成要素には、同一の符号を付して示している。第2の駆動部64Aは、図9に示すように、ゲート駆動回路69と、ゲート抵抗Rgon,Rgoffと、ダイオードD1,D2とを備えている。ダイオードD1,D2には同一又は同等の特性のものが用いられる。
ゲート駆動回路69は、ゲート抵抗Rgon及びダイオードD1を介してMOSFET2Aのゲート容量に電荷を注入することでMOSFET2Aをオンする。また、ゲート駆動回路69は、ゲート抵抗Rgoff及びダイオードD2を介してMOSFET2Aのゲート容量に蓄積された電荷を引き抜くことでMOSFET2Aをオフする。また、ゲート抵抗Rgon,Rgoff間には、(Rgonの抵抗値)<(Rgoffの抵抗値)の関係がある。このような第2の駆動部64Aを用いると、MOSFET2Aをゲートオンするときの駆動速度は、MOSFET2Aをゲートオフするときの駆動速度よりも速くなる。言い替えると、MOSFET2Aをゲートオフするときの駆動速度は、MOSFET2Aをゲートオンするときの駆動速度よりも遅くなる。
図10は、図9の第2の駆動部64Aを使用して制御した場合の動作説明に供するタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、他のタイムチャートの図と同じである。図10の印加電圧の波形を図7のものと比較すると、図10の場合には、印加電圧の立ち下がりが緩やかになっている。これは、図10のMOSFET2Aの動作波形の立ち上がり部と立ち下がり部とを比較すれば分かるように、MOSFET2Aをゲートオフするときの駆動速度がMOSFET2Aをゲートオンするときの駆動速度よりも遅いためである。その結果、ブースト電圧源7からの電流供給がゆっくりと遮断されていくので、主電圧源4によるLD10への電流供給が間に合うようになる。これにより、図10のLD電流の波形を図7のものと比較すれば分かるように、LD電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。
上記で説明した第2の駆動部64Aによる機能を、本稿では「電圧変化緩和手段」と呼ぶ。電圧変化緩和手段は、LD10への印加電圧が第1電圧(高電圧)から第2電圧(低電圧)へ切り替わるときに、LD10への印加電圧の変化を緩和する機能を実現する手段である。図10では、第1の実施例として、電圧変化緩和手段を第2の駆動部64Aの内部に設ける例を説明した。
なお、第2の駆動部64Aを使用するとき、MOSFET2Aとしては、プレーナー構造のMOSFETを使用するのが好ましい実施例となる。以下、その理由について説明する。
MOSFETのオン速度及びオフ速度は、MOSFETの電圧増幅度、ゲート容量及びゲート抵抗に依存している。そして、電圧増幅度及びゲート容量は、MOSFETの構造に依存している。具体的に、電圧増幅度は、(トレンチ構造の電圧増幅度)>(プレーナー構造の電圧増幅度)という関係であることが一般的である。また、ゲート容量は、(トレンチ構造のゲート容量)<(プレーナー構造のゲート容量)という関係であることが一般的である。
即ち、トレンチ構造のMOSFETとプレーナー構造のMOSFETとを比較すると、トレンチ構造のMOSFETは、構造由来の電圧増幅度が相対的に大きく、且つゲート容量が小さい。従って、トレンチ構造のMOSFETは、ゲート抵抗によるゲート容量への充放電時間の影響が小さく、且つ電圧増幅度が大きいので、MOSFETをオンするときのゲート印加電圧の変化幅は小さくてよい。なお、変化幅が小さいことは、オン速度及びオフ速度の調整の感度が小さいことを意味している。
これに対し、プレーナー構造のMOSFETは、構造由来の電圧増幅度が相対的に小さく、且つゲート容量が大きい。従って、プレーナー構造のMOSFETは、ゲート抵抗によるゲート容量への充放電時間の影響が大きく、且つ電圧増幅度が小さいので、MOSFETをオンするときのゲート印加電圧の変化幅を大きくする必要がある。このことは、オン速度及びオフ速度の調整の感度が大きく、速度の調整がトレンチ構造よりも容易であることを意味している。従って、MOSFET2Aとしてプレーナー構造のものを使用すれば、電圧変化緩和手段の効果を容易に得ることが可能となる。
次に、電圧変化緩和手段の他の実施例について、図11及び図12を参照して説明する。まず、図11は、実施の形態2に係る発光素子駆動回路100Bの構成を示す回路図である。
図11に示す実施の形態2に係る発光素子駆動回路100Bと、図1に示す実施の形態1に係る発光素子駆動回路100とを比較すると、図11では、MOSFET2Bと抵抗2Cとの並列回路が追加されている。並列回路は、発光素子駆動回路100Bにおいては、電圧変化緩和手段として動作する。また、図11では、駆動部64Aが駆動部64に変更されている。なお、駆動部64は、駆動部64Aであってもよい。その他の構成は、図1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。なお、本稿では、MOSFET2Bを「第3のスイッチ素子」と記載することがある。
なお、図11では、並列回路が、LD10とダイオード3との接続点とMOSFET2Aのソースとの間に配置される例を示しているが、これに限定されない。並列回路は、ブースト電圧源7の正極とMOSFET2Aとの間に配置されていてもよい。
また、図12は、実施の形態2に係る発光素子駆動回路100Bの動作説明に供するタイムチャートである。図12において、各波形は、上段側から、LD電流、印加電圧、MOSFET2Aの動作状態及びMOSFET2Bの動作状態を表し、横軸は時間を表している。
図12に示すように、MOSFET2A,2Bは同時にオンに制御される。これにより、第1電圧は、MOSFET2A,2Bを介してLD10のアノードに印加される。その後、MOSFET2Bのみがオフに制御される。このとき、MOSFET2Aはオンを継続しているので、第1電圧の印加も継続するが、抵抗2Cを介して印加されるので、LD電流の供給がゆっくりと行われる。その後、印加電圧は、図12に示されるように、第2電圧に向かって徐々に減少していく。以上の動作により、LD電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。なお、MOSFET2Bをオフした際に、抵抗2Cによる電圧降下によって印加電圧が低下することが想定されるが、抵抗2Cは電圧の変化を緩和することが目的であり、抵抗2Cの抵抗値は小さく設定されるので、急激な電圧変化は生じない。この際、MOSFET2Bを緩やかにオフにすれば、更に電圧変化を抑えることができる。なお、抵抗2Cに代えて、インダクタンス成分を有する素子を用いることも可能である。
なお、MOSFET2Aがオン、MOSFET2Bがオフとなる期間は短時間であり、MOSFET2A,2Bの両者がオンとなる期間中に印加される第1電圧は、抵抗2Cを介さないので、抵抗2Cの発熱が問題なるような状態にはならない。また、必要なLD電流が小さく、且つ、ブースト電圧源7からの電流供給時間が短時間である場合には、抵抗2Cの発熱が問題になるような状態とはならないので、MOSFET2Bを配置せずに省略することも可能である。
以上説明したように、実施の形態2に係る発光素子駆動回路は、発光素子への印加電圧が第1電圧から第2電圧へ切り替わるときに、印加電圧の変化を緩和する電圧変化緩和手段を更に備える。電圧変化緩和手段は、第1のスイッチ素子を駆動する第2の駆動部に設けることができる。電圧変化緩和手段は、発光素子への印加電圧が第1電圧から第2電圧へ切り替わるときに、発光素子への印加電圧の変化を緩和するように動作する。これにより、第1の直流電源からの電流供給がゆっくりと遮断され、第2の直流電源による発光素子への電流供給が間に合うようになる。その結果、第2電圧の印加直後に起こり得る発光素子電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。従って、実施の形態2に係る発光素子駆動回路は、実施の形態1の効果であるLD電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性との両立を図りつつ、更に定電流駆動時の電流安定性を確保することが可能となる。
なお、実施の形態2に係る発光素子駆動回路において、第1のスイッチ素子は、プレーナー構造の金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタを用いることができる。プレーナー構造の金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタを用いれば、上述した電圧変化緩和手段の効果を容易に得ることが可能となる。
また、実施の形態2に係る発光素子駆動回路において、電圧変化緩和手段は、第3のスイッチ素子と、抵抗との並列回路で構成されていてもよい。この並列回路は、発光素子及び逆流防止素子の接続点と第2のスイッチ素子との間、又は、第1の直流電源の正極と第2のスイッチ素子との間に配置することができる。この構成において、第3のスイッチ素子は第1電圧の印加時にオンに制御され、第1電圧から第2電圧への切り替え時にオフに制御される。このように制御することで、上述した電圧変化緩和手段による作用効果を得ることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2の項でも説明したように、図7に示す動作波形では、第2電圧の印加直後にLD電流が落ち込む現象が観察される。このLD電流の落ち込みは、図1に示される配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3が存在することによって引き起こされると考えられる。配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3に限らず、インダクタンスには、急激な電流上昇を抑制するという特性がある。第1電圧を印加してLD10への通電を開始しても、配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3には、LD電流が流れていない。このため、第1電圧から第2電圧への切り替え直後では、配線インダクタンスL3-1,L3-2,L3-3に生じる逆起電力によってLD電流が直ぐには追従できず、図示のような落ち込みが発生することになる。実施の形態3では、この課題に対して、実施の形態2とは異なる解決策を提示する。
図13は、実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Cの構成を示す回路図である。図13に示す実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Cと、図1に示す実施の形態1に係る発光素子駆動回路100とを比較すると、図13では、補助電源である電源8Aと、MOSFET8Bと、ダイオード8Cとの直列回路が追加され、且つ、この直列回路の全体がダイオード3に並列に接続されている。発光素子駆動回路100Cにおいて、直列回路は、電圧加算手段として動作する。また、ダイオード8Cは、ダイオード3と同様に逆流防止素子として動作する。また、図13では、駆動部64Aが駆動部64に変更されている。なお、駆動部64は、駆動部64Aであってもよい。その他の構成は、図1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。なお、本稿では、MOSFET8Bを「第4のスイッチ素子」と記載することがある。
図13において、電源8Aの負極は主電圧源4の正極とダイオード3のアノードとの接続点に接続され、電源8Aの正極はMOSFET8Bのソースに接続されている。また、MOSFET8Bのドレインはダイオード8Cのアノードに接続され、ダイオード3のカソードとダイオード8Cのカソードとの接続点はLD10のアノードに接続されている。なお、図13では、ダイオード3のアノードとカソードとの間において、低電位側から高電位側に向かって、電源8A、MOSFET8B及びダイオード8Cの順で配置する構成を例示しているが、この構成に限定されない。直列回路を構成する各構成要素は、任意の2つ同士を互いに入れ替えてもよいし、3つの全てを入れ替えてもよい。
図14は、実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Cの動作説明に供するタイムチャートである。図14において、各波形は、上段側から、LD電流、印加電圧、MOSFET2Aの動作状態、MOSFET8Bの動作状態、及び電源8A電圧を表し、横軸は時間を表している。電源8A電圧は、電源8Aの出力電圧である。
まず、MOSFET2Aがオンに制御されると、LD10のアノードに第1電圧が印加される。次に、MOSFET2Aがオフに制御される一方で、MOSFET8Bがオンに制御される。ここで、図14に示すタイムチャートは、MOSFET8Bがオンに制御された直後のLD10のアノードの電圧が第1電圧から変化しないように設定された動作を示している。具体的に、第1電圧、第2電圧及び電源8A開放電圧の間には、下記(1)式の関係がある。
(電源8A開放電圧)=(第1電圧)-(第2電圧) …(1)
電源8A開放電圧は、電源8Aに負荷が接続されないときの出力電圧である。なお、図14において、印加電圧の縦軸のスケールと、電源8A電圧の縦軸のスケールとは異なっていて、電源8A電圧は縦方向に拡大されて示されている。
電源8Aを介してLD電流が流れると、この電流により、電源8A電圧は、電源8Aにおける図示しない内部抵抗による電圧降下、MOSFET8Bのオン抵抗による電圧降下、及びダイオード8Cの順方向電圧降下を加算した分だけ低下していく。これにより、LD電流の供給がゆっくりと行われる。その後、印加電圧は、図14に示されるように、第2電圧に向かって徐々に減少していく。以上の動作により、LD電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。
電源8Aからの出力は、図7に示すような電流の落ち込み分のみを補償できればよい。このため、電源8Aは、低容量の電源でよい。但し、MOSFET2Aがオフに制御され、且つMOSFET8Bがオンに制御された直後の印加電圧の変化を小さくするため、電源8A電圧は、上記(1)式のように設定されていることが好ましい。上記(1)式のように設定されていれば、第1電圧から第2電圧への切り替え直後での電圧跳躍を抑えることができる。
また、MOSFET8Bがオフに制御された直後の印加電圧の変化を小さくするため、電源8A電圧は、下記(2)式のように設定されていることが好ましい。下記(2)式のように設定されていれば、第1電圧から第2電圧への切り替え完了時における電圧跳躍を抑えることができる。
(電源8A切替完了電圧)
=(電源8A開放電圧)-(電源8A内部抵抗電圧降下)
-(MOSFET8Bオン抵抗電圧降下)-(ダイオード8C順方向電圧降下)
=(第2電圧) …(2)
図15は、実施の形態3の第1の変形例に係る発光素子駆動回路100Dの構成を示す回路図である。図13の構成において、電源8A自身が電源オン又は電源オフの機能を有している場合には、図15のように、電源8Aとダイオード8Cとの間に配置されていたMOSFET8Bを省略して構成することも可能である。
図16は、実施の形態3の第2の変形例に係る発光素子駆動回路100Eの構成を示す回路図である。図16に示す発光素子駆動回路100Eと、図1に示す実施の形態1に係る発光素子駆動回路100とを比較すると、図16では、抵抗8Eとダイオード8Fとによる並列回路がコンデンサ8Dと直列に接続された並列直列回路が追加され、且つ、この並列直列回路の全体がダイオード3に並列に接続されている。発光素子駆動回路100Eにおいて、並列直列回路は、電圧加算手段として動作する。また、コンデンサ8Dは、補助電源として動作する。また、図16では、駆動部64Aが駆動部64に変更されている。なお、駆動部64は、駆動部64Aであってもよい。その他の構成は、図1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。
図17は、実施の形態3に係る発光素子駆動回路100Eの動作説明に供するタイムチャートである。図17において、各波形は、上段側から、LD電流、印加電圧、MOSFET2Aの動作状態及びコンデンサ8D電圧を表し、横軸は時間を表している。コンデンサ8D電圧は、コンデンサ8Dの両端電圧である。
MOSFET2Aがオンに制御されると、ブースト電圧源7からLD10に第1電圧が印加される。コンデンサ8Dは、第1電圧の印加時においては、この第1電圧と主電圧源4の出力電圧との差分電圧に充電される。コンデンサ8Dの充電電流は、電流制限抵抗である抵抗8Eによって制限される。これにより、高電圧である第1電圧によって、コンデンサ8Dに過大な突入電流が流れるのを防止できる。
また、MOSFET2Aがオフに制御されると、コンデンサ8D電圧は、主電圧源4が出力する電圧に加算されてLD10のアノードに印加される。抵抗8Eの両端には、ダイオード8Fが接続されているので、コンデンサ8Dに蓄積された電荷の放電経路は、ダイオード8Fを通る経路となる。これにより、LD10への電力供給は、効率的に行われる。
回路動作は異なるが、第1電圧から第2電圧への切り替え直後における電圧跳躍、及び第1電圧から第2電圧への切り替え完了時における電圧跳躍の抑制は、図14のタイムチャートを使用して説明した方法と同様な方法で抑制することができる。具体的には、コンデンサ8Dの容量値、抵抗8Eの抵抗値、ダイオード8Fの順方向電圧特性などがパラメータになるが、これらのパラメータを適切に設定すれば、LD電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。
以上説明したように、実施の形態3に係る発光素子駆動回路は、補助電源と、第4のスイッチ素子と、ダイオードとの直列回路で構成され、この直列回路が逆流防止素子の両端に並列に接続される電圧加算手段を更に備える。電圧加算手段は、発光素子への印加電圧が第1電圧から第2電圧へ切り替わるときに、補助電源の電圧を第2の直流電源の出力電圧に加算するように動作する。これにより、第1の直流電源からの電流供給がゆっくりと遮断され、第2の直流電源による発光素子への電流供給が間に合うようになる。その結果、第2電圧の印加直後に起こり得る発光素子電流の落ち込みを解消、もしくは小さくすることができる。従って、実施の形態3に係る発光素子駆動回路は、実施の形態1の効果であるLD電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性との両立を図りつつ、更に定電流駆動時の電流安定性を確保することが可能となる。
なお、実施の形態3に係る発光素子駆動回路において、補助電源自身が電源オン又は電源オフの動作が可能な電源である場合、第4のスイッチ素子は省略可能である。
実施の形態3に係る発光素子駆動回路において、電圧加算手段は、抵抗と、ダイオードとによる並列回路がコンデンサと直列に接続された並列直列回路で構成されていてもよい。この構成において、コンデンサは、第1電圧の印加時においては、第1電圧と第2の直流電源の出力電圧との差分電圧によって充電され、第1電圧から第2電圧への切り替え時においては、電圧加算手段の補助電源として動作する。このような動作により、上述した電圧加算手段による作用効果を得ることが可能となる。
実施の形態4.
図18は、実施の形態4に係る発光素子駆動回路100Fの構成を示す回路図である。発光素子駆動回路100Fでは、大電流を流すアプリケーションに適用するため、図1のリニアレギュレータ6に相当する部分が並列化されて構成されている。図18に示す実施の形態4に係る発光素子駆動回路100Fと、図1に示す実施の形態1に係る発光素子駆動回路100とを比較すると、図18では、1つのMOSFET61が3つのMOSFET61B,61C,61Dに置き替えられ、1つの電流検出器62が3つの電流検出器62B,62C,62Dに置き替えられ、1つの駆動部63が3つの駆動部63B,63C,63Dに置き替えられている。また、図18では、駆動部64Aが駆動部64に変更されている。なお、駆動部64は、駆動部64Aであってもよい。その他の構成は、図1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して示すと共に、重複する説明は割愛する。
LD又はLEDのようなダイオード負荷は、ダイオード負荷に流れる電流によって、順方向電圧降下の大きさが変化する。このため図18の構成において、LD10と直列に接続されているMOSFET61B,61C,61Dの動作を最適化するには、MOSFET61B,61C,61Dに印加する第2電圧を調整する必要がある。これに伴い、図3に示す定数回路1又は2も、調整された第2電圧に適応した定数回路とする必要がある。
図19は、図18に示す駆動部63Bの構成例を示す回路図であり、図20は、図18に示す駆動部63Cの構成例を示す回路図であり、図21は、図18に示す駆動部63Dの構成例を示す回路図である。
実施の形態1では、LD電流の立ち上がりの高速化と制御の安定性とを両立化するため、2つの定数回路を切り替えることについて説明した。LD電流が大きく異なれば、それに合わせた定数回路を備えていることが好ましい実施の形態となる。図19~21は、LD電流が大電流である場合と小電流である場合との2つに区分し、それに合わせて1つの駆動部が4つの定数回路を切り替える例としたものである。
具体的に、図19に示す駆動部63Bでは、4つの定数回路1-1,2-1,3-1,4-1がスイッチ機構SW1-1によって切り替えられる構成とされ、図20に示す駆動部63Cでは、4つの定数回路1-2,2-2,3-2,4-2がスイッチ機構SW1-2によって切り替えられる構成とされ、図21に示す駆動部63Dでは、4つの定数回路1-3,2-3,3-3,4-3がスイッチ機構SW1-3によって切り替えられる構成とされている。
図22は、図18の駆動部63B,63C,63Dを使用して制御した場合の動作説明に供する第1のタイムチャートである。図22において、上段側には、MOSFET61B,61C,61Dに流れるドレイン電流の波形が示され、下段側には、駆動部63B,63C,63Dに設定される制御定数が示されている。また、横軸は時間を表している。
図22の例は、LD10には90[A]を流し、この90[A]の電流を3つのMOSFET61B,61C,61Dが均等に負担する例である。90[A]は大電流の一例である。また、MOSFET61B,61C,61Dに流せる最大電流を30[A]とする。
図22に示されるように、駆動部63Bは、ドレイン電流が設定された30[A]になると、定数回路を定数回路1-1から定数回路2-1に切り替える。同様に、駆動部63Cは、ドレイン電流が30[A]になると、定数回路を定数回路1-2から定数回路2-2に切り替え、駆動部63Dは、ドレイン電流が30[A]になると、定数回路を定数回路1-3から定数回路2-3に切り替える。これらの動作により、LD電流を発振させずに、LD10を安定駆動することができる。
図23は、図18の駆動部63B,63C,63Dを使用して制御した場合の動作説明に供する第2のタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、図22と同一である。
図23の例は、LD10には30[A]を流し、この30[A]の電流を3つのMOSFET61B,61C,61Dが均等に負担する例である。30[A]は大電流の他の例である。
図23に示されるように、駆動部63Bは、ドレイン電流が設定された10[A]になると、定数回路を定数回路3-1から定数回路4-1に切り替える。同様に、駆動部63Cは、ドレイン電流が10[A]になると、定数回路を定数回路3-2から定数回路4-2に切り替え、駆動部63Dは、ドレイン電流が10[A]になると、定数回路を定数回路3-3から定数回路4-3に切り替える。これらの動作により、LD電流を発振させずに、LD10を安定駆動することができる。
なお、LD10に30[A]を流す場合、全てのMOSFETを動作させずに1つのMOSFETのみを動作させることも可能である。図24は、図18のMOSFET61Bのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、図22と同一である。図24のように、MOSFET61Bのみに電流を流す場合には、駆動部63C,63Dは動作を休止し、駆動部63Bは、ドレイン電流が30[A]になると、定数回路を定数回路1-1から定数回路2-1に切り替える。これにより、LD電流は発振せず、LD10は安定駆動される。
図25は、図18のMOSFET61Cのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、図22と同一である。図25のように、MOSFET61Cのみに電流を流す場合には、駆動部63B,63Dは動作を休止し、駆動部63Cは、ドレイン電流が30[A]になると、定数回路を定数回路1-2から定数回路2-2に切り替える。これにより、LD電流は発振せず、LD10は安定駆動される。
図26は、図18のMOSFET61Dのみを使用してLD10に電流を流した場合の動作説明に供するタイムチャートである。波形の種類及び表記の仕方は、図22と同一である。図26のように、MOSFET61Dのみに電流を流す場合には、駆動部63B,63Cは動作を休止し、駆動部63Dは、ドレイン電流が30[A]になると、定数回路を定数回路1-3から定数回路2-3に切り替える。これにより、LD電流は発振せず、LD10は安定駆動される。
なお、実施の形態4に係る発光素子駆動回路100Fを図22及び図23のように動作させる場合と、図24~26のように動作させる場合とで比較すると、後者の方が利点が多い。前者のように動作させる場合、図19~21に示すように、各駆動部には4つの定数回路が必要となる。これに対し、後者のように動作させる場合、各駆動部は2つの定数回路を有する構成でよい。具体的な構成例を図27~29に示す。図27は、図18に示す駆動部63Bの他の構成例を示す回路図であり、図28は、図18に示す駆動部63Cの他の構成例を示す回路図であり、図29は、図18に示す駆動部63Dの他の構成例を示す回路図である。図27では、図19において示されていた定数回路3-1,4-1が省略可能となり、図28では、図20において示されていた定数回路3-2,4-2が省略可能となり、図29では、図21において示されていた定数回路3-3,4-3が省略可能となる。従って、後者の場合、回路面積の縮小などの効果が得られる。
なお、1つのMOSFETのみを動作させる場合、負担を均等化する着意が必要である。このためには、通電するMOSFETを定期又は非定期に入れ替えるなどしてMOSFETの使用頻度を平準化する必要がある。MOSFETの使用頻度を平準化する例としては、MOSFETの駆動時間をカウントしておくタイマ機能を設けたり、MOSFETに流れた電流の積算量をカウントしておく機能を設けたりすることなどが考えられる。
また、上記の例では、3つのMOSFET61B,61C,61Dに均等な電流を流すものとしているが、この例に限定されない。例えばMOSFET61Bに流せる最大電流を10[A]とし、MOSFET61Cに流せる最大電流を20[A]とし、MOSFET61Dに流せる最大電流を40[A]とした場合を考える。この場合、LD10には、10[A]刻みで、10~70[A]の電流を流すことが可能となる。LD10の負荷特性にもよると考えられるが、電流が10[A]異なった場合、その電流に応じた定数回路を有しておき、印加電圧の切替時に定数回路を切り替える必要性が生じることも考えられる。この場合、10~70[A]の7つの電流に対応するには、7×2=14の定数回路が必要とされる。これに対し、図18に示すような並列駆動の構成を利用すれば、MOSFETの数×2、即ち3×2=6の定数回路で実現することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態4に係る発光素子駆動回路は、実施の形態1から3に係る発光素子駆動回路の構成において、リニアレギュレータの数は2以上であり、2以上のリニアレギュレータにおける第2のスイッチ素子は、相互に並列に接続されている。2以上の第2のスイッチ素子は、同時には1つのみが駆動され、駆動される第2のスイッチ素子は、定期又は非定期に入れ替えられる。このようにすれば、2以上の第2のスイッチ素子間の使用頻度を平準化することが可能となる。
また、上記の構成において、2以上の第2のスイッチ素子は、2以上が同時に駆動されるように構成されていてもよい。2つ以上が同時に駆動される場合、第2のスイッチ素子は、相互に異なる電流が流れるように駆動される。このような駆動を行えば、駆動電流値を小刻みに設定した場合であっても、定数回路の数が比例的に増加するのを回避することができる。これにより、駆動電流の設定値の数が増加した場合でも、回路面積の増加を抑制することが可能となる。
実施の形態5.
実施の形態5では、発光素子駆動において、上述した実施の形態1~4の制御を実現するためのより具体的な回路構成について説明する。図30は、実施の形態5に係る発光素子駆動回路100Gの構成を示す回路図である。図30では、図1に示す発光素子駆動回路100の構成において、制御部81が追加されている。その他の構成は、図1に示す発光素子駆動回路100と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付し、重複する説明は割愛する。
制御部81は、外部からの電流指令値と、電流検出器62の検出値に基づいて、駆動部63Aを制御するための制御信号を生成して、駆動部63Aに出力する。駆動部63Aは、制御部81から出力される制御信号に基づいて、MOSFET61の導通を制御する。
具体的な信号について説明する。図31は、実施の形態5に係る制御部81と駆動部63Aとの間の接続関係を示す回路図である。なお、図31では、制御部81及び図6に示す駆動部63Aと共に、MOSFET61及び電流検出器62が示されている。
制御部81は、外部からの電流指令値と電流検出器62の検出値とに基づいて、駆動部63Aを制御するための制御信号を生成する。具体的に、制御部81は、定数回路1と定数回路2とを切り替えるスイッチ機構SW1への制御信号、MOSFET61を制御するためのゲート駆動回路68の制御信号を生成する。また、制御部81は、電流検出器62が検出した電流検出値を定数回路1,2へ出力する。電流検出値は、制御部81を通らずに、直接電流検出器62から定数回路1,2に対して直接的に送信される構成でもよい。電流検出値が制御部81を介して、定数回路1,2へ送信される構成の場合、制御部81でノイズ除去や信号のレベルシフト、増幅などを行うことができる。従って、この構成の場合、定数回路1,2及びその後段のゲート駆動回路68への過電圧防止を図ることができ、駆動部63Aに対する制御精度向上を図ることも可能となる。また、この構成の場合、電流検出値の検出値が過電流であったときには、その旨の信号をゲート駆動回路68へ送り、MOSFET61をOFFさせることができるので、LD10に過電流が流れるのを防止することが可能となる。
制御部81の動作については、図7を用いて説明する。制御部81は、第2電圧の期間では、定数回路1を使用できるようにスイッチ機構SW1を制御して、MOSFET61をオンに制御する。LD10に流れる電流が目標値に達した場合には、定数回路2を使用できるようにスイッチ機構SW1を制御して、第1電圧に切り替える。このようにすれば、LD電流の落ち込みを、最小限にすることが可能となる。なお、定数回路2への切り替えは、LD10に流れる電流が目標値に達した直後である必要はなく、LD10に流れる電流が目標値に達してから、ある期間の経過後であってもよい。なお、電流の目標値は、電流指令値として外部から入力される。
なお、実施の形態5では、制御部81を有する構成を図1に示す発光素子駆動回路100に適用する例を説明したが、この例に限定されない。制御部81については,発光素子駆動回路100A,100B,100C,100D,100E,及び100Fのそれぞれに適用することが可能である。
制御部81のハードウェア構成は、処理回路や信号の入出力を行うインタフェースを含む構成とすることができる。処理回路は、ノイズフィルター回路や信号増幅回路などを含め、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。処理回路に入力する情報、及び処理回路から出力する情報は、インタフェースを介して入手することができる。また、本開示に係る制御部81の機能を実現する際に、より高度な演算処理を行う場合には、処理回路に代えて、演算を行うプロセッサと、プロセッサによって読みとられるプログラムが保存されるメモリとを備えるように構成してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1-1,1-2,1-3,2,2-1,2-2,2-3,3-1,3-2,3-3,4-1,4-2,4-3 定数回路、2A,2B,3A,8B,61,61B,61C,61D MOSFET、2C,8E 抵抗、3,8C,8F,D1,D2 ダイオード、4 主電圧源、6 リニアレギュレータ、7 ブースト電圧源、8A 電源、8D,71 コンデンサ、10 LD、62,62B,62C,62D 電流検出器、63A,63B,63C,63D 駆動部、64,64A 第2の駆動部、68,69 ゲート駆動回路、72 電圧源、81 制御部、100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,100G 発光素子駆動回路、L1,L2,L3-1,L3-2,L3-3 配線インダクタンス、Rg,Rg1,Rgoff,Rgon ゲート抵抗、SW1,SW1-1,SW1-2,SW1-3 スイッチ機構。

Claims (17)

  1. 発光素子を駆動する発光素子駆動回路であって、
    第1電圧を保持し、前記発光素子のアノードに前記第1電圧を印加可能に接続される第1の直流電源と、
    前記発光素子のアノードに前記第1電圧よりも低い第2電圧を印加可能に接続される第2の直流電源と、
    前記発光素子のアノードに対する前記第1電圧の印加のオンオフを切り替える第1のスイッチ素子と
    記発光素子に流れる電流を制御するリニアレギュレータと、
    を備え、
    前記リニアレギュレータは
    記発光素子に流れる電流が通流する第2のスイッチ素子と、
    前記第2のスイッチ素子を駆動する駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部は、
    前記第2のスイッチ素子のゲートを駆動するゲート駆動回路と、
    互いに異なる制御定数が設定される2以上の定数回路と、
    を備え、
    前記発光素子への印加電圧が前記第1電圧であるか前記第2電圧であるかに応じて、前記2以上の定数回路のうちの1つを選択する
    とを特徴とする発光素子駆動回路。
  2. 前記発光素子に流れる電流を検出する電流検出器を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  3. 前記発光素子への印加電圧が前記第1電圧から前記第2電圧へ切り替わるときに前記印加電圧の変化を緩和する電圧変化緩和手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  4. 前記第1のスイッチ素子を駆動する第2の駆動部を備え、
    前記電圧変化緩和手段は、前記第2の駆動部に設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  5. 前記第1のスイッチ素子は、プレーナー構造の金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタである
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  6. 前記第1電圧が前記第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される逆流防止素子を備え、
    前記電圧変化緩和手段は、第3のスイッチ素子と、抵抗との並列回路で構成され、
    前記並列回路は、前記発光素子及び前記逆流防止素子の接続点と前記第2のスイッチ素子との間、又は、前記第1の直流電源の正極と前記第2のスイッチ素子との間に配置される
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  7. 前記第3のスイッチ素子は前記第1電圧の印加時にオンに制御され、前記第1電圧から前記第2電圧への切り替え時にオフに制御される
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  8. 補助電源を有し、前記発光素子への印加電圧が前記第1電圧から前記第2電圧へ切り替わるときに前記補助電源の電圧を前記第2の直流電源の出力電圧に加算する電圧加算手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  9. 前記第1電圧が前記第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される逆流防止素子を備え、
    前記電圧加算手段は、前記補助電源と、第4のスイッチ素子と、ダイオードとの直列回路で構成され、
    前記直列回路は、前記逆流防止素子の両端に並列に接続される
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  10. 前記第1電圧が前記第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される逆流防止素子を備え、
    前記電圧加算手段は、前記補助電源と、ダイオードとの直列回路で構成され、
    前記補助電源は、電源オン又は電源オフの動作が可能な電源であり、
    前記直列回路は、前記逆流防止素子の両端に並列に接続される
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  11. 前記第1電圧が前記第2の直流電源へ印加されるのを防止する向きに接続される逆流防止素子を備え、
    前記電圧加算手段は、抵抗と、ダイオードとによる並列回路がコンデンサと直列に接続された並列直列回路で構成され、
    前記並列直列回路は、前記逆流防止素子の両端に並列に接続される
    ことを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動回路。
  12. 前記コンデンサは、
    前記第1電圧の印加時においては、前記第1電圧と前記第2の直流電源の出力電圧との差分電圧によって充電され、
    前記第1電圧から前記第2電圧への切り替え時においては、前記電圧加算手段の前記補助電源として動作する
    ことを特徴とする請求項11に記載の発光素子駆動回路。
  13. 前記リニアレギュレータの数は2以上であり、
    2以上の前記リニアレギュレータにおける前記第2のスイッチ素子は、相互に並列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動回路。
  14. 2以上の前記第2のスイッチ素子は、同時には1つのみが駆動され、駆動される前記第2のスイッチ素子は、定期又は非定期に入れ替えられる
    ことを特徴とする請求項13に記載の発光素子駆動回路。
  15. 2以上の前記第2のスイッチ素子は、1つ以上が同時に駆動され、2つ以上が同時に駆動される場合、駆動される前記第2のスイッチ素子には、相互に異なる電流が流れる
    ことを特徴とする請求項13に記載の発光素子駆動回路。
  16. 外部からの電流指令値と、前記電流検出器の検出値とに基づいて、前記駆動部を制御するための制御信号を生成する制御部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の発光素子駆動回路。
  17. 前記発光素子と、
    前記発光素子を駆動する請求項1から16の何れか1項に記載の発光素子駆動回路と、
    を備えたことを特徴とするレーザー加工機。
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