JP7725023B2 - アルジネート印象材の調製方法 - Google Patents
アルジネート印象材の調製方法Info
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Description
前記第1のホルダー及び前記第2のホルダーに、前記基材パック及び前記硬化材パックが夫々セットされた状態で前記第1ポンプ、前記第2ポンプ及び前記撹拌機本体を駆動させることにより、前記基材パック内の基材ペースト及び前記硬化材パック内の硬化材ペーストを前記撹拌部に供給し、供給されたこれらペーストを前記攪拌機本体で混錬してアルジネート印象材を調製し、更に調製された前記アルジネート印象材を前記吐出ノズルより吐出する、アルジネート印象材の調製方法において、
前記第1ポンプ、前記第2ポンプ及び前記撹拌機本体を駆動させる前に、片手で握持可能な筐体と、該筐体内部に収容される振動モーターとを有し、前記筐体の一部を、凸状曲面を有する振動板で構成した振動付与器具を用い、前記振動モーターを駆動させることにより前記振動板を振動させ、振動した状態の前記振動板を前記硬化材パックの前記可撓性袋体に当接することにより該可撓性袋体及びその内部の硬化材ペーストに振動を伝えて、前記硬化材ペーストに振動を加える振動付与処理を行う、ことを特徴とするアルジネート印象材の調製方法である。
本発明の調製方法で好適に使用される練和装置1を図1及び図2に示す。図1に示す練和装置1は、上面が前上向きに傾斜する側面視概ね三角形をなす基台1aと、この基台1aの上面の中央部に、斜め後上方を向くように傾斜させて立設され、硬化材ペーストを封入した硬化材パック2と、基材ペーストを封入した基材パック3と、が前面に装着されるパック装着部4とを備え、基台1の上面を除いた外周面は、着脱可能なカバー5により覆われている。図2の模式図に示すように、前面が開口する基台1の内部には、硬化材ペースト吐出用の第1ポンプ6と、この第1ポンプ6を駆動する第1モーター7と、基材ペースト吐出用の第2ポンプ8と、この第2ポンプ8を駆動する第2モーター9と、第1及び第2ポンプ6、8により送給された基材ペーストと硬化材ペーストとを混練する撹拌部10と、この撹拌部10内に収容された羽根付き撹拌棒(図示略)を駆動する撹拌モーター11とが設けられている(該羽根付き撹拌棒と撹拌モーター11とによって攪拌機本体が構成される。)。なお、図に示す練和装置では、第1(2)ポンプ6(8)は、その駆動軸13が、第1(2)モーター7(9)の回転軸22とベルト23により連携することにより、モーターにより駆動される構造となっているが、駆動方式はこれに限定されるものではない。
前記したように、基材ペーストとしては、アルギン酸塩を主成分とし、これに、ケイソウ土と水を添加したものが一般に使用されている。また、硬化材ペーストとしては、硫酸カルシウム等の硬化剤;及びペースト化に必要な流動パラフィン等の難水溶性液状化合物;の他に、更に硬化時間を調整したり保存安定性を高めたりするための成分を配合したものが一般的に使用されている。本発明の調製方法においてもこのような基材ペースト及び硬化材ペーストが特に制限なく使用できる。
本発明の調製方法における前記振動処理を行うための振動付与器具としては、本発明の振動付与器具、すなわち、注ぎ口を有する可撓性袋体の内部にペーストが封入されたスパウト付パウチ包装体内部の前記ペーストに振動を加えるための振動付与器具であって、片手で握持可能な筐体と、該筐体内部に収容される振動モーターとを有し、前記筐体の一部を、凸状曲面を有する振動板で構成し、前記振動モーターを駆動させることにより前記振動板を振動させ、振動した状態の前記振動板を前記可撓性袋体に当接することにより前記可撓性袋体及びその内部のペーストに振動を伝えるようにした、ことを特徴とする前記振動付与器具、が好適に使用される。
本発明の調製方法における振動処理は、振動付与器具の前記振動モーターを駆動させることにより前記振動板を振動させ、振動した状態の前記振動板を前記硬化材パックの前記可撓性袋体に当接することにより該可撓性袋体及びその内部の硬化材ペーストに振動を伝えることにより行うことが好ましい。
図1に示すのと同様の構造を有する練和装置(株式会社トクヤマデンタル社製 APミキサーIII)と、等が装置用の基材パック及び硬化材パック(株式会社トクヤマデンタル社製 トクヤマAP-1)を用いてアルジネート印象材の調製を試みた。このとき、硬化材パックとして、同一日に製造し、製造後300日間倉庫内に置換保管した硬化材パックを4つ準備した。そのうちの2つについて、順次、練和装置に装着して調製を試みたとところ、硬化材パックから硬化材ペーストが吸引吐出されず、アルジネート印象材の調製を調整することができなかった。このとき、用いた2つ(No.1及び2)の硬化材パックについては、調製状態確認後装置から取り外し、参考例1及び2に用いた。その後、残りの2つ(No.3及び4)の硬化材パックについて、2台用意した練和装置の各1台に装着して調製を試みたとところ、何れについてもやはり硬化材ペーストが吸引吐出されなかったので、練和装置を停止し、引続き後述の実施例1及び2を行った。
No.3の硬化材パックについて、比較例1で調製を試みた後、練和装置を一旦停止し、図3に示す振動付与器具を用い、7500回/分の振動で図5に示す第一の振動付与処理及び図6に示す第二の振動付与処理を夫々15秒間行ってから練和装置を起動してアルジネート印象材の調製(処理当日の調製)を試みたところ、問題なく調整することができた。また、調製後、装置を停止してからそのまま1日放置し、再度練和装置を起動してアルジネート印象材の調製する、というサイクルを繰り返したところ、処理3日後までは問題なく調整することができたが処理4日後では、吐出状態に脈動が見られ安定した調製を行うことができなかった。
No.4の硬化材パックについて、比較例1で調製を試みた後、練和装置を一旦停止し、図3に示す振動付与器具を用い、2500回/分の振動で第一の振動付与処理及び第二の振動付与処理を夫々5秒間行ってから練和装置を起動してアルジネート印象材の調製(処理当日の調製)を試みたとこと、問題なく調整することができた。また、調製後、装置を停止してからそのまま1日放置し、再度練和装置を起動してアルジネート印象材の調製する、というサイクルを繰り返したところ、処理1日後までは問題なく調整することができたが処理2日後では、吐出状態に脈動が見られ安定した調製を行うことができなかった。
比較例1で使用し、練和装置から取り外したNo.1の硬化材パックについて、蓋をしてから30秒間手で揉み解しを行ってから再度練和装置に取り付けてアルジネート印象材の調製(処理当日の調製)を試みたところ、吐出状態に脈動が見られ、調製自体は可能であったものの、安定した調製を行うことができなかった。その後、装置を停止して翌日に再起動してアルジネート印象材の調製(処理後1日の調製)を試みたところ、硬化材ペーストが吸引吐出されず、調製を行うことができなかった。
比較例1で使用し、練和装置から取り外したNo.2の硬化材パックについて、蓋をしてから90秒間手で揉み解しを行ってから再度練和装置に取り付けてアルジネート印象材の調製(処理当日の調製)を試みたところ、問題なく調製可能であった。その後、装置を停止して翌日に再起動してアルジネート印象材の調製(処理後1日の調製)を試みたところ、吐出状態に脈動が見られ、安定した調製を行うことができなかった。
Claims (4)
- アルギン酸の一価陽イオンとの塩及び水を含む基材ペーストが注ぎ口を有する可撓性袋体の内部に封入されたスパウト付パウチ包装体からなる基材パックを保持するための第1のホルダーと、
硫酸カルシウムからなる硬化剤及び難水溶性液状化合物を含む硬化材ペーストが注ぎ口を有する可撓性袋体の内部に封入されたスパウト付パウチ包装体からなる硬化材パックを保持するための第2のホルダーと、
撹拌機本体と該撹拌機本体の上流側に設けられた第1及び第2の流入口と前記撹拌機本体の下流側に設けられた吐出口を有する撹拌部と、
前記撹拌部の吐出口に連結する吐出ノズルと、
前記第1のホルダーに保持された前記基材パックの前記注ぎ口と前記撹拌部の前記第1の流入口とを連結する第1の配管と、
前記第2のホルダーに保持された前記硬化材パックの前記注ぎ口と前記撹拌部の前記第2の流入口とを連結する第2の配管と、
前記第1の配管に配設され、前記基材パック内の基材ペーストを吸引し吐出する第1ポンプと、
前記第2の配管に配設され、前記硬化材パック内の硬化材ペーストを吸引して吐出する第2ポンプと、を有する練和装置を用い、
前記第1のホルダー及び前記第2のホルダーに、前記基材パック及び前記硬化材パックが夫々セットされた状態で前記第1ポンプ、前記第2ポンプ及び前記撹拌機本体を駆動させることにより、前記基材パック内の基材ペースト及び前記硬化材パック内の硬化材ペーストを前記撹拌部に供給し、供給されたこれらペーストを前記攪拌機本体で混錬してアルジネート印象材を調製し、更に調製された前記アルジネート印象材を前記吐出ノズルより吐出する、アルジネート印象材の調製方法において、
前記第1ポンプ、前記第2ポンプ及び前記撹拌機本体を駆動させる前に、片手で握持可能な筐体と、該筐体内部に収容される振動モーターとを有し、前記筐体の一部を、凸状曲面を有する振動板で構成した振動付与器具を用い、前記振動モーターを駆動させることにより前記振動板を振動させ、振動した状態の前記振動板を前記硬化材パックの前記可撓性袋体に当接することにより該可撓性袋体及びその内部の硬化材ペーストに振動を伝えて、前記硬化材ペーストに振動を加える振動付与処理を行う、
ことを特徴とするアルジネート印象材の調製方法。 - 前記基材ペースト更に珪藻土及び水を含み、前記硬化材ペーストが、酸化マグネシウム;弗化チタン酸カリウム、りん酸、りん酸塩及び酸化亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種;界面活性剤;珪藻土、シリカ、チタニア及びアルミナからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる、平均粒子径が0.5μm以上の無機粉体;並びに平均一次粒子径が0.1μm以下であるシリカ粉体;を含む、請求項1に記載のアルジネート印象材の調製方法。
- 前記硬化材パックを前記第1のホルダーにセットした状態で前記振動付与処理を行う、請求項1に記載のアルジネート印象材の調製方法。
- 前記振動付与器具の振動している前記振動板を前記硬化材パックの前記可撓性袋体に押し当てながら該可撓性袋体の表面上を、その全領域又は略全領域に亘って移動させて前記硬化材ペースト全体又は略全体に振動を加える第一の振動付与処理と、
前記第一の振動付与処理後に、前記振動付与器具の振動している前記振動板を前記可撓性袋体表面における前記注ぎ口から遠い位置に当接させてこれを押し当てながら前記振動板を前記注ぎ口の方向に移動させることにより、前記硬化材パック内の硬化材ペーストに振動を与えながら該硬化材ペーストを前記注ぎ口の方向に移動させる、第二の振動付与処理と、
により、前記振動付与処理を行う、請求項1に記載のアルジネート印象材の調製方法。
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