JP7728341B2 - グリコリドの精製方法およびそれから得られるグリコリド - Google Patents
グリコリドの精製方法およびそれから得られるグリコリドInfo
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Description
本発明はグリコリドの分野に関し、特に、グリコリドを精製するための方法およびそれから得られるグリコリドに関する。
ポリグリコール酸(PGA)は、良好な生分解性および生体適合性を有する合成ポリマー材料である。安定した機能を有するプラスチックやゴムなどの従来の高分子材料とは異なり、PGAを一定時間使用すると徐々に劣化し、最終的には、人体、動物、植物、自然環境に無害な水や二酸化炭素に変化する。ポリグリコール酸の応用は、主に、生物医学および生態学の2つの態様において明らかにされる。
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存の粗グリコリド精製プロセスによって得られる精製グリコリド中の溶媒の残留量が比較的高いという問題点であり、本発明は再結晶と洗浄とのカップリングの技術的解決策とは異なる精製技術的解決策を提供し、これは、溶媒が回収しやすい、生成物中の遊離酸含量が低いなどの技術的利点を有する。
(1)粗グリコリドと溶媒Aとを混合攪拌し、得られた固液混合物を濾過し、得られた濾過ケーキを回収する;
(2)工程(1)で得られた濾過ケーキを溶媒Bと混合し、得られた混合物を加熱した後、得られた溶液を冷却してグリコリド結晶を分離し、得られた濾過ケーキを濾過により回収する;
好ましくは、精製グリコリドを製造するために、工程(2)を少なくとも1回繰り返した後、得られた濾過ケーキを真空乾燥する。
以下、具体的な実施形態を挙げて本発明を具体的に説明する。以下の実施例/実施形態は本発明のさらなる説明のためにのみ使用されるものであり、本発明の保護範囲を限定するものとして解釈することはできないことをここで指摘する必要がある。当業者は、本発明の内容に従ってなされた本発明に対するいくつかの必須ではない改良および修正が依然として本発明の保護範囲に属することを理解することができる。
粗グリコリド中の遊離酸の濃度は、酸-塩基滴定によって決定される。具体的には、乾燥ジメチルスルホキシド約30mLに粗グリコリドサンプルを加え、これを溶解した後、ブロモフェノールブルー指示薬液を数滴加えて溶液を黄色にする。ベンジルアルコールの水酸化ナトリウム希釈液を既知の濃度で滴定し、前記溶液の色が黄色から緑色に変わったときの終点で判定する。グリコリド中の末端カルボキシル量(単位μmol)は滴定終点に達したときに使用される前記水酸化ナトリウム溶液の体積を計算し、次いで、粗グリコリド試料の質量で割って、粗グリコリドの遊離酸の濃度(単位μmol/g)を得ることによって計算される。
粗グリコリドの純度は、ガスクロマトグラフィー(GC)によって決定される。被験グリコリドサンプル200mg、内標準物質p-クロロベンゾフェノン40mgをアセトン10mLに溶かし、得られた溶液2μLをガスクロマトグラフに注入してグリコリドの量を測定する。グリコリド標準サンプル(160~200mgの間の少なくとも5点)と内標準物質、例えば、p-クロロベンゾフェノン(40mg)によって、あらかじめ作成された標準検量線を用いて、グリコリドの前記純度を測定する。測定装置はAgilent 7890B、クロマトグラフィーカラムはキャピラリーカラムHP-5(30m×0.32mm、0.25μm)、クロマトグラフィーカラム温度は280℃、注入口温度は150℃、検出器はFIDである。
前記精製グリコリド結晶の純度を示差走査熱量測定(DSC)で分析する。使用する機器モデルはTA Discoveryで、加熱速度を0.5℃/分に制御した状態でグリコリドの温度を65℃から95℃に上昇させる。グリコリドの純度を分析するために、装置に付属のソフトウェアが使用される。
粗グリコリドの重縮合解重合調製:グリコール酸結晶600gとオクタン酸第一スズ触媒6gとを反応器に加え、室温から90℃に昇温した。固体が完全に溶解した後、温度を120℃に上昇させて、大気圧下で予備重合を開始した。2時間の予備重合の後、温度を210℃に上げた。水が蒸留されなくなるまで、システム温度は維持され、その後、システムは真空化され始めた。この過程の真空度は、水が留去されなくなるまで3kPaに制御され、最後に482gのグリコール酸オリゴマーが得られた。
実施例1で得られた粗グリコリド50gに、n-ブタノール(含水量30ppm以下)40g及びペンタエチレングリコールジメチルエーテル10gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して、46gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを92gのn-ブタノールと混合し、混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドをシステムから分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過プロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、37.4gの白色結晶を全収量74.8%で得た。DSCによって測定された精製グリコリドの純度は99.73%であった。酸―塩基滴定により測定した精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は3.2μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定したグリコリド中のn-ブタノール及びペンタエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.025%であり、n-ブタノールの残存量は225ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gに、n-ブタノール(含水量30ppm以下)40g及びノナエチレングリコールジメチルエーテル10gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、前記混合物を吸引濾過して、濾過ケーキ45gを得た。前記濾過ケーキを90gのn-ブタノールと混合し、前記混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドを系から分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、36.9gの白色結晶を全収量73.8%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.82%であった。酸―塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は、1.8μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のn-ブタノール及びノナエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.015%であり、n-ブタノールの残存量は134ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gにイソプロパノール(含水量30ppm以下)40g及びペンタエチレングリコールジメチルエーテル10gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して、44gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを88gのイソプロパノールと混合し、混合物を78℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドを系から分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを、上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、35.8gの白色結晶を全収量71.6%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.83%であった。酸―塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は2.6μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のイソプロパノールおよびペンタエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.030%であり、イソプロパノールの残存量は290ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gにイソプロパノール(含水量30ppm以下)40gとノナエチレングリコールジメチルエーテル10gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して、44gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを88gのイソプロパノールと混合し、混合物を78℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の条件下で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドを系から分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを、上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、35.2gの白色結晶を全収量70.4%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.74%であった。酸―塩基滴定により測定した精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は2.8μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定したグリコリド中のイソプロパノールおよびノナエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.035%であり、イソプロパノールの残存量は336ppmであった。
実施例1と同様の製造方法で得られ、酸含量661μmol/g、グリコリド純度83.70%の粗グリコリド50gに、イソプロパノール30g(含水量30ppm以下)、ヘプタエチレングリコールジメチルエーテル20gを混合し、固液混合物を室温で30分間撹拌した。撹拌を停止し、前記混合物を吸引濾過して、42gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを210gのイソプロパノールと混合し、前記混合物を78℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドを系から分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、34.2gの白色結晶を全収量68.4%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は、99.78%であった。酸―塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は3.1μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のイソプロパノール及びヘプタエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.033%であり、イソプロパノールの残存量は318ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gにイソプロパノール(含水量30ppm以下)10g及びノナエチレングリコールジメチルエーテル2.5gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して、46gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを92gのイソプロパノールと混合し、混合物を78℃に加熱して、均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドを系から分離した。得られた混合物を吸引濾過し、前記濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、35.4gの白色結晶を全収量70.8%で得た。DSCによって測定された精製グリコリドの純度は99.58%であった。酸―塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は5.8μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定したグリコリド中のイソプロパノールおよびノナエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.015%であり、イソプロパノールの残存量は142ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gを酢酸エチル(含水量30ppm以下)50mLで再結晶した。この混合物を70℃に加熱して溶液を得、次いで、得られた溶液を加熱しながら濾過し、得られた濾液を室温に冷却した。結晶を分離した固体-液体混合物を濾過し、乾燥し、再結晶プロセスを1回繰り返した。得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、全収量60.8%の白色結晶30.4gを得た。DSCによって測定された精製グリコリドの純度は99.20%であった。酸ー塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は10.1μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中の酢酸エチルの残留量は0.090%であった。
比較例1で得られた前記精製グリコリド30.4gを1回繰り返し再結晶処理し、得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、白色結晶26.5gを得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.7%であった。酸-塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は2.3μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中の酢酸エチルの残留量は0.080%であった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gをペンタエチレングリコールジメチルエーテル50gと混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して38gの濾過ケーキを得た。濾過ケーキを76gのペンタエチレングリコールジメチルエーテルと混合し、混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドをシステムから分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキに対して上記の冷却、再結晶、濾過のプロセスを1回施した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、27.2gの白色結晶を全収量54.4%で得た。DSCによって測定された精製グリコリドの純度は99.21%であった。酸-塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は8.5μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のペンタエチレングリコールジメチルエーテルの残留量は0.86%であった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gをn-ブタノール(含水量30ppm以下)50gと混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、前記混合物を吸引濾過して、濾過ケーキ40gを得た。前記濾過ケーキを80gのn-ブタノールと混合し、前記混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドをシステムから分離した。得られた混合物を吸引濾過し、前記濾過ケーキを前記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、28.3gの白色結晶を全収量56.6%で得た。DSCによって測定された精製グリコリドの純度は99.33%であった。酸-塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は9.6μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のn-ブタノールの残留量は200ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gに、n-ブタノール(含水量30ppm以下)10g及びノナエチレングリコールジメチルエーテル40gを混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して37gの濾過ケーキを得た。前記濾過ケーキを74gのn-ブタノールと混合し、前記混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、グリコリドをシステムから分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、27.0gの白色結晶を全収量54.0%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.25%であった。酸-塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は9.1μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のn-ブタノール及びノナエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.098%であり、n-ブタノールの残存量は603ppmであった。
実施例1で得られた粗グリコリド50gを、n-ブタノール(含水量30ppm以下)25g及びノナエチレングリコールジメチルエーテル25gと混合し、固液混合物を室温で1時間撹拌した。撹拌を停止し、混合物を吸引濾過して、41gの濾過ケーキを得た。前記濾過ケーキを82gのn-ブタノールと混合し、前記混合物を80℃に加熱して均一な溶液を形成した。100rpmの回転速度の状態で、前記溶液を10℃/hの速度で室温に冷却し、前記グリコリドをシステムから分離した。得られた混合物を吸引濾過し、濾過ケーキを上記の冷却、再結晶および濾過のプロセスに1回供した。濾過により得られた固体を30℃で8時間真空乾燥し、32.1gの白色結晶を全収量64.2%で得た。DSCによって測定された前記精製グリコリドの純度は99.50%であった。酸-塩基滴定により測定した前記精製グリコリド中の末端カルボキシル含有量は6.2μmol/gであった。液体クロマトグラフィーにより測定した前記グリコリド中のn-ブタノール及びノナエチレングリコールジメチルエーテルの残存量は0.079%であり、n-ブタノールの残存量は596ppmであった。
A1.粗グリコリドから溶媒Aで不純物を抽出する工程、次いで溶媒Bで再結晶する工程を含むグリコリドの精製方法であって、溶媒Aが少なくとも2つの溶媒を含み、溶媒が互いに混和性である方法;
前記溶媒Aは好ましくは溶媒Iと溶媒IIとの混合溶媒であり、溶媒Iは大気圧下で180℃以上の沸点を有するポリアルコールエーテルから選択され、溶媒Iは好ましくはポリアルキレングリコールエーテルの少なくとも1つから選択され、溶媒IIは大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和アルコールから選択され、溶媒IIは好ましくは飽和一価アルコールの少なくとも1つから選択される;
前記溶媒Bは大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和アルコールから選択され、好ましくは飽和一価アルコールの少なくとも1つから選択され、前記溶媒Bは溶媒IIと同一であるか、または異なる。
(1)粗グリコリドと溶媒Aとを混合攪拌し、得られた固液混合物を濾過し、得られた濾過ケーキを回収する工程;
(2)工程(1)で得られた前記濾過ケーキを溶媒Bと混合し、得られた混合物を加熱した後、得られた溶液を冷却してグリコリド結晶を分離し、得られた濾過ケーキを濾過により回収する工程;
好ましくは、工程(2)を少なくとも1回繰り返した後、得られた濾過ケーキを真空乾燥する。
工程(1)において、粗グリコリド対溶媒Aの質量比は(0.5~5):1、好ましくは(0.5~2):1であり;および/または、工程(2)において、濾過ケーキ対溶媒Bの質量比は(0.05~5):1、好ましくは(0.1~1):1である。
前記溶媒A中の溶媒IIの質量分率は50%以上であるが100%ではなく、好ましくは溶媒IIの質量分率は50~80%である。
前記溶媒Iはポリアルキレングリコールモノエーテル又はポリアルキレングリコールジエーテルの内少なくとも1つから選択され、より好ましくはポリエチレングリコールエーテルから選択され、更に好ましくはポリエチレングリコールジエーテルから選択され;および/または、前記溶媒IIがエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、イソブチルアルコールの少なくとも1つから選択され;および/または、前記溶媒Bがエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、イソブチルアルコールの少なくとも1つから選択される。
前記ポリエチレングリコールジエーテル中のエチレングリコールの重合度は、20以下、好ましくは10以下である。
工程(1)において、混合のための温度は0~40℃、好ましくは0~20℃であり;および/または、工程(2)において、得られる混合物が加熱される温度は70~80℃、好ましくは75~80℃であり;得られる溶液が冷却される温度は0~25℃、好ましくは15~25℃である。
粗グリコリドはポリグリコール酸および/またはポリグリコールエステルの解重合によって得られ、好ましくは75wt%以上95wt%未満のグリコリド純度を有する。
B1.以下の工程を含む、グリコリドを精製するための方法:
(1)粗グリコリドから溶媒Aに不純物を抽出させ、グリコリド含有相及び不純物含有相(グリコリド含有相とはグリコリドの含有量が粗グリコリド中のグリコリドの含有量よりも多い相をいい、不純物含有相とは不純物の含有量が粗グリコリド中の不純物の含有量よりも多い相をいい、不純物とは粗グリコリド中のグリコリド以外の物質の総称をいう。)を得る工程;
(2)グリコリド含有相を溶媒Bで再結晶する工程であって、溶媒Aが少なくとも2つの溶媒を含み、溶媒が互いに混和性である工程。
(1)粗グリコリドと溶媒Aとを混合攪拌し、得られた固液混合物を濾過し、得られた濾過ケーキを回収する工程;
(2)工程(1)で得られた濾過ケーキを溶媒Bと混合し、得られた混合物を加熱した後、得られた溶液を冷却してグリコリド結晶を分離し、得られた濾過ケーキを濾過により回収する工程;
工程(2)を少なくとも1回繰り返した後、得られた濾過ケーキを真空乾燥することが好ましい。
工程(1)において、粗グリコリド対溶媒Aの質量比率は(0.5~5):1、例えば(0.5~2):1であり;および/または、工程(2)において、濾過ケーキ対溶媒Bの質量比率は(0.05~5):1、例えば(0.1~1):1である。
前記溶媒A中の溶媒IIの質量分率は50%以上であるが、100%に等しくはなく、例えば、溶媒IIの質量分率は50~99%、または50~80%、例えば、50%、60%、70%、80%、または90%である。
前記溶媒Iはポリアルキレングリコールモノエーテルまたはポリアルキレングリコールジエーテル、例えばポリエチレングリコールエーテル、例えばポリエチレングリコールジエーテルの少なくとも1つから選択され;および/または、前記溶媒IIはエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブチルアルコール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチル-2-ブタノール、3-メチル-2-ブタノールの少なくとも1つから選択され;および/または、前記溶媒Bはエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブチルアルコール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチル-2-ブタノール、3-メチル-2-ブタノールの少なくとも1つである。
ポリエチレングリコールジエーテル中のエチレングリコールの重合度は、20以下、例えば10以下である。
工程(1)において、混合のための温度は0~40℃、例えば、0~20℃であり;および/または、工程(2)において、得られる混合物が加熱される温度は70~80℃、例えば、75~80℃であり;得られる溶液が冷却される温度は0~25℃、例えば、15~25℃である。
粗グリコリドはポリグリコール酸および/またはポリグリコールエステルの解重合によって得られ、例えば、75wt%以上95wt%未満のグリコリド純度を有する。
グリコリド、(a)大気圧下での沸点が180℃以上のポリアルキレングリコールエーテルなどの、大気圧下での沸点が180℃以上のポリアルコールエーテル、および(b)大気圧下での沸点が120℃以下の飽和一価アルコールなどの、大気圧下での沸点が120℃以下の飽和アルコールを含有し、前記グリコリド含有組成物の総重量に基づいて、構成要素(a)および構成要素(b)の含有量がゼロ以上、好ましくは共にゼロより大きく、構成要素(a)および構成要素(b)の総含有量が800ppm以下、好ましくは500ppm以下、好ましくは構成要素(a)の含有量がゼロより大きく300ppm未満であり、構成要素(b)の含有量がゼロより大きく600ppm未満であり、より好ましくは構成要素(a)の含有量が5ppmを超え200ppm未満であり、構成要素(b)の含有量は100ppmを超え600ppm未満であり、さらに特に好ましくは、構成要素(a)の含有量は5ppmを超え30ppm未満であり、構成要素(b)の含有量は125ppmを超え350ppm未満であり;および/または、前記グリコリド含有組成物において、末端カルボキシル含量は、1~10μmol/g、好ましくは2~5μmol/gである。
(a)大気圧下での沸点が180℃以上であるポリアルキレングリコールエーテルのような、大気圧下での沸点が180℃以上であるポリアルコールエーテル、及び(b)大気圧下での沸点が120℃以下である飽和一価アルコールのような、大気圧下での沸点が120℃以下である飽和アルコールからなり、構成要素(a)と構成要素(b)との重量比率が50:50~1:99であることを特徴とする、複合溶媒である。
Claims (18)
- (1)溶媒Aを用いて粗グリコリドから不純物を抽出し、グリコリド含有相及び不純物含有相を得る工程と、
(2)溶媒Bを用いて前記グリコリド含有相を再結晶する工程と、を含み、
前記溶媒Aは少なくとも2つの溶媒を含み、前記溶媒が互いに混和性であり、
前記溶媒Aが溶媒Iおよび溶媒IIを含み、溶媒Iが大気圧下で180℃以上の沸点を有するポリアルコールエーテルから選択され、溶媒IIが大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和アルコールから選択される、グリコリドの精製方法。 - 工程(1)において、溶媒Iおよび溶媒IIを同時にまたは連続的に添加することを特徴とする、請求項1に記載のグリコリドの精製方法。
- 工程(2)を工程(1)の直後に行うこと、又は工程(1)の後に、前記グリコリド含有相を前記グリコリド含有相の組成を変えることなく処理した後、工程(2)を行うことを特徴とする請求項2に記載のグリコリドの精製方法。
- 前溶媒Aが溶媒Iと溶媒IIとの混合溶媒であり、溶媒Iが大気圧下で沸点が180℃以上のポリアルコールエーテルから選択され、溶媒IIが大気圧下で沸点が120℃以下の飽和アルコールから選択されることを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記溶媒Bが大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和アルコールを含み、前記溶媒Bが、溶媒IIと同一であるか又は異なることを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記溶媒Bが大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和アルコールであり、前記溶媒Bが、溶媒IIと同一であるか又は異なることを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記溶媒Aが溶媒Iと溶媒IIとの混合溶媒であり、溶媒Iが大気圧下で180℃以上の沸点を有するポリアルキレングリコールエーテル類の少なくとも1種であり、溶媒IIが大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和一価アルコール類の少なくとも1種であり、前記溶媒Bが大気圧下で120℃以下の沸点を有する飽和一価アルコール類の少なくとも1種であり、前記溶媒Bが溶媒IIと同一であるか又は異なっていることを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- (1)粗グリコリドと溶媒Aとを混合攪拌し、得られた固液混合物を濾過し、得られた濾過ケーキを回収する工程と、
(2)工程(1)で得られた前記濾過ケーキを溶媒Bと混合し、得られた混合物を加熱した後、得られた溶液を冷却してグリコリド結晶を分離し、得られた濾過ケーキを濾過により回収する工程と、を含むことを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。 - 前記工程(2)を少なくとも1回繰り返した後、得られた濾過ケーキを真空乾燥する工程を含むことを特徴とする、請求項8に記載のグリコリドの精製方法。
- 工程(1)において、溶媒Aに対する前記粗グリコリドの質量比率は(0.5-5)対1であり、および/または、
工程(2)において、溶媒Bに対する工程(1)で得られた濾過ケーキの質量比率は(0.05-5)対1である、ことを特徴とする、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。 - 前記溶媒A中の溶媒IIの質量分率は50%以上であるが、100%に等しくはない、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記溶媒A中の溶媒IIの質量分率は50~80%である、請求項11に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記溶媒Iはポリアルキレングリコールモノエーテルまたはポリアルキレングリコールジエーテルの少なくとも1つから選択され、および/または、
前記溶媒IIはエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブチルアルコール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチル-2-ブタノール、3-メチル-2-ブタノールのうちの少なくとも1つから選択され、および/または、
溶媒Bはエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、tert-ブタノール、iso-ブタノール、sec-ブチルアルコール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチル-2-ブタノール、3-メチル-2-ブタノールのうちの少なくとも1つから選択される、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。 - 前記溶媒Iはポリエチレングリコールジエーテルである、請求項13に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記ポリエチレングリコールジエーテル中のエチレングリコールの重合度は、20以下である、請求項14に記載のグリコリドの精製方法。
- 工程(1)において、混合のための温度は0~40℃であり、および/または、
工程(2)において、得られた混合物が加熱される温度は70~80℃であり、得られる溶液が冷却される温度は0~25℃である、請求項8に記載のグリコリドの精製方法。 - 前記粗グリコリドはポリグリコール酸および/またはポリグリコールエステルの解重合によって得られる、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
- 前記粗グリコリドは固体または溶融状態であり、前記粗グリコリドは10μmol/g超の末端カルボキシル含有量を有する、請求項3に記載のグリコリドの精製方法。
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