JP7728573B2 - シール蓋、容器本体、包装容器、及び包装食品 - Google Patents

シール蓋、容器本体、包装容器、及び包装食品

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Description

本開示に係る技術(以下「本技術」とも呼ぶ)は、シール蓋、容器本体、包装容器、及び包装食品に関する。
従来、例えばインスタント食品などの包装食品について、開封前の密封性と開封時の開封容易性を兼ね備えている包装容器が用いられている。
例えば特許文献1において、「基材層の裏面に熱接着性樹脂層を有し該熱接着性樹脂層が容器本体のフランジ部に当接し所定シール部で溶融シールされる蓋材であって、該蓋材の前記熱接着性樹脂層から前記基材層を貫通し前記シール部の外周および内周に対応してリング状に延設されたミシン目状の切り込みを有するとともに、前記基材層の表面側に前記外周側の切り込みに対応する位置から前記内周側の切り込みに対応する位置にかけて剥離剤層を有し、かつ、最表面に透明樹脂層を有することを特徴とするイージーオープン性を有する蓋材」が、開示されている。
特開平10-101143号公報
しかし、近年の社会的情勢により、包装容器を使用した後に分別処理や再利用処理などが行われることが求められている。
そこで本技術は、開封前の密封性と開封時の開封容易性を兼ね備えつつ、使用後の再利用処理などを簡便にするシール蓋、容器本体、包装容器、及び包装食品を提供することを主目的とする。
本技術は、容器本体が有する開口部を取り囲むフランジ部に熱溶着されることにより前記開口部を閉塞するシール蓋であって、熱溶着される側の面には、前記フランジ部に沿う線形状に切り込み部が形成されており、前記切り込み部が、前記シール蓋の剥離により開封された際に、前記フランジ部に熱溶着されている蓋残部を形成し、前記蓋残部が、前記フランジ部から剥離された際に、内容物が収容される側に配される表面層と共に剥離されるシール強度を有する、シール蓋を提供する。
前記シール蓋が、開封に用いられ、前記シール蓋の外側方向に突設されている第1のつば部と、前記蓋残部の剥離に用いられる第2のつば部と、をさらに備えてよい。
前記第1のつば部及び前記第2のつば部が、上面視において異なる位置に形成されていてよい。
前記第2のつば部が、前記シール蓋の内側方向に突設されていてよい。
前記第2のつば部が、上面視において前記第1のつば部が突設する方向の反対の方向に突設されていてよい。
また、本技術は、シール蓋により閉塞される開口部と、前記開口部を取り囲み、前記シール蓋が熱溶着されるフランジ部と、内容物が収容される側に剥離可能に配される表面層と、を少なくとも備えており、前記フランジ部が、前記シール蓋の剥離により開封された際に、前記フランジ部に沿って形成される蓋残部が熱溶着可能に配されており、前記表面層が、前記シール蓋の剥離により開封された際に剥離されず、前記蓋残部が前記フランジ部から剥離された際に剥離される剥離強度を有する、容器本体を提供する。
前記フランジ部が、切り込み部を有しており、前記表面層が、前記切り込み部を介して切り離された前記フランジ部とともに剥離されてよい。
また、本技術は、前記シール蓋と、前記容器本体と、を備えている、包装容器を提供する。
また、本技術は、前記包装容器に食品が収容されている、包装食品を提供する。
本技術によれば、開封前の密封性と開封時の開封容易性を兼ね備えつつ、使用後の再利用処理などを簡便にするシール蓋、容器本体、包装容器、及び包装食品を提供できる。なお、本明細書中に記載した効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す底面図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の層構成を示す断面図である。 本技術の一実施形態に係る包装容器3の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1及び容器本体2の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1の層構成を示す断面図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1及び容器本体2の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。 本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す斜視図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。 本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
特に断りがない限り、図面において、「上」とは図中の上方向又は上側を意味し、「下」とは、図中の下方向又は下側を意味し、「左」とは図中の左方向又は左側を意味し、「右」とは図中の右方向又は右側を意味する。また、図面については、同一又は同等の要素又は部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本技術の説明は以下の順序で行う。
1.本技術の第1の実施形態
2.本技術の第2の実施形態
3.本技術の第3の実施形態
4.本技術の第4の実施形態
5.本技術の第5の実施形態
[1.本技術の第1の実施形態]
[(1)シール蓋]
本技術は、容器本体が有する開口部を取り囲むフランジ部に熱溶着されることにより前記開口部を閉塞するシール蓋であって、熱溶着される側の面には、前記フランジ部に沿う線形状に切り込み部が形成されており、前記切り込み部が、前記シール蓋の剥離により開封された際に、前記フランジ部に熱溶着されている蓋残部を形成し、前記蓋残部が、前記フランジ部から剥離された際に、内容物が収容される側に配される表面層と共に剥離されるシール強度を有する、シール蓋を提供する。
本技術の一実施形態に係るシール蓋について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す底面図であり、シール蓋1の熱溶着される側の面を示している。
本技術の一実施形態に係るシール蓋1は、容器本体が有する開口部を取り囲むフランジ部に熱溶着されることにより前記開口部を閉塞するシール蓋1である。図1に示されるとおり、熱溶着される側の面には、前記フランジ部に沿う線形状に切り込み部11a及び11bが形成されている。本実施形態では、前記フランジ部の外周側に沿う外側切り込み部11aと、前記フランジ部の内周側に沿う内側切り込み部11bと、が形成されている。
切り込み部11a及び11bの本数や様態は特に限定されない。例えば、切り込み部11a及び11bは、ハーフカットされていてよい。ハーフカットとは、熱溶着される側の面から切り込みが形成されており、その切り込みが、熱溶着される側と反対側の面に達していない様態である。あるいは、切り込み部11a及び11bは、複数の穴がミシン目状に形成された様態であってもよい。
内側切り込み部11bの外側には、前記フランジ部に熱溶着される蓋残部13が配されている。内側切り込み部11bの内側には、前記フランジ部に熱溶着されない蓋中央部14が配されている。
シール蓋1は、開封に用いられ、前記シール蓋の外側方向に突設されている第1のつば部12aと、前記蓋残部の剥離に用いられる第2のつば部12bと、をさらに備える。
図示を省略するが、熱溶着される側の面には、例えばCPP(無延伸ポリプロピレン)などを有する熱溶着性樹脂層が一面に配されてよい。これにより、シール蓋1は、後述する容器本体に熱溶着されることができる。
熱溶着される手段は特に限定されない。熱溶着される手段として、例えば赤外線、レーザー、高周波、マイクロ波、熱風などを用いて外部から加熱する手段が用いられてよい。又は、例えば超音波やマイクロ音波などを用いて内部から加熱する手段が用いられてもよい。例えば超音波を用いて熱溶着する場合、内容物の一例である食品へのヒートショックが低減される。さらに、超音波を用いて熱溶着する場合、溶着時間の大幅な短縮が可能となる。
[(2)容器本体]
本技術は、シール蓋により閉塞される開口部と、前記開口部を取り囲み、前記シール蓋が熱溶着されるフランジ部と、内容物が収容される側に剥離可能に配される表面層と、を少なくとも備えており、前記フランジ部が、前記シール蓋の剥離により開封された際に、前記フランジ部に沿って形成される蓋残部が熱溶着可能に配されており、前記表面層が、前記シール蓋の剥離により開封された際に剥離されず、前記蓋残部が前記フランジ部から剥離された際に剥離される剥離強度を有する、容器本体を提供する。
本技術の一実施形態に係る容器本体について図2を参照しつつ説明する。図2は、本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。
本技術の一実施形態に係る容器本体2は、シール蓋1により閉塞される開口部21と、開口部21を取り囲み、シール蓋1が熱溶着されるフランジ部22と、内容物が収容される側に剥離可能に配される表面層23と、を少なくとも備えている。フランジ部22は、シール蓋1においてフランジ部22に沿って形成される蓋残部13が熱溶着可能に配されている。
表面層23と容器基材層24との間に、接着剤層25が配されてよい。つまり、断面視において、容器本体2の内側(内容物が収容される側)から順に、表面層23、接着剤層25、及び容器基材層24が配されていてよい。
表面層23として、例えばCPPフィルム、PPフィルム、又はポリエチレンフィルムなどが用いられることができる。接着剤層25として、例えばOPニスやエチレンビニルアルコールフィルムなどが用いられることができる。
例えば、表面層23としてCPPフィルムが用いられる場合、CPPフィルムに対して所定の素材が塗布された後に、接着剤層25が形成されることが好ましい。これにより、接着剤層25の接着強度が低下する。これにより、CPPフィルムが容器基材層24から剥離されることが容易になる。
容器基材層24として、例えばHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)やPSP(発砲スチレンシート)などが用いられることができる。
容器本体2の層構成の一例について図3を参照しつつ説明する。図3は、本技術の一実施形態に係る容器本体2の層構成を示す断面図である。
図3Aに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、及びPSPである第1の容器基材層241が配されて構成されている。
図3Bに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PSPである第1の容器基材層241、及びPSフィルム又はCPPフィルムであるフィルム層242aが配されて構成されている。
なお、下向き矢印が示す線を境界線として、フィルム層242aが剥離されてもよい。他の図においても同様である。
図3Cに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PSPである第1の容器基材層241、及びPS樹脂である第2の容器基材層242bが配されて構成されている。
図3Dに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PSPである第1の容器基材層241、PS樹脂である第2の容器基材層242b、及びPSフィルム又はCPPフィルムであるフィルム層242aが配されて構成されている。
図3Eに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PS樹脂である第2の容器基材層242b、及びPSPである第1の容器基材層241が配されて構成されている。
図3Fに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PS樹脂である第2の容器基材層242b、PSPである第1の容器基材層241、及びPSフィルム又はCPPフィルムであるフィルム層242aが配されて構成されている。
図3Gに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PS樹脂である第2の容器基材層242b、PSPである第1の容器基材層241、及びPS樹脂である第2の容器基材層242bが配されて構成されている。
図3Hに示される本技術の一実施形態では、容器本体2は、内側から順に、CPPフィルムである表面層21、インキである接着剤層25、PS樹脂である第2の容器基材層242b、PSPである第1の容器基材層241、PS樹脂である第2の容器基材層242b、及びPSフィルム又はCPPフィルムであるフィルム層242aが配されて構成されている。
なお、上記の層構成は一例であり、これ以外の層構成であってもよい。
[(3)包装容器]
本技術の一実施形態に係る包装容器の構成について図4を参照しつつ説明する。図4は、本技術の一実施形態に係る包装容器3の構成を示す斜視図である。図4に示されるとおり、本技術の一実施形態に係る包装容器3は、シール蓋1と、容器本体2と、を備えている。
シール蓋1に形成されている内側切り込み部(図示省略)と、外側切り込み部(図示省略)及びシール蓋1の外周縁と、の間の領域が、容器本体2が有するフランジ部(図示省略)に熱融着される。これにより、開封前の密封性が実現されている包装容器3が構成される。
包装容器3には、例えば食品などが収容されていてよい。食品が包装容器3に収容されている包装食品は、開封前の密封性が実現されたたまま流通されて、ユーザに提供される。この包装食品は、例えばカップ麺などでありうる。
本技術の一実施形態に係る包装容器が開封されたときの構成について図5を参照しつつ説明する。図5は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1及び容器本体2の構成を示す斜視図である。
図5に示されるとおり、ユーザは、第1のつば部12aをつまんで包装容器3を開封することができる。シール蓋1の剥離により包装容器3が開封された際に、切り込み部11a及び11bが、フランジ部22に熱溶着されている蓋残部13を形成する。図示を省略するが、蓋残部13において、熱溶着される側の面の反対側に、剥離剤層が配されていてよい。つまり、断面視において、上から順に、例えば、グラビア印刷によって設けられた絵柄印刷層、剥離剤層、蓋基材層(蓋残部13)、及び熱溶着性樹脂層が配されていてよい。これにより、蓋残部13は、シール蓋1から剥離されることができる。
シール蓋1には、一般的に用いられている素材が用いられることができる。例えば蓋基材層には、紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ乳酸、ポリプロピレン、又はアルミ箔フィルムなどが用いられることができる。例えばポリエチレン、ポリ乳酸、又はポリプロピレンなどが用いられることにより、シール蓋1が透明に形成されることができる。
シール蓋1の層構成の一例について図6を参照しつつ説明する。図6は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1の層構成を示す断面図である。図6に示されるとおり、本技術の一実施形態に係るシール蓋1は、上から順に、紙層111、PET層112、PE層113、剥離用樹脂層114、PET層115、AL層116、及び接着剤層117が配されて構成されている。
紙層111の厚み(上下方向の長さ)は、例えば65~90μmであってよい。PET層112の厚みは、例えば12μmであってよい。PE層113の厚みは、例えば20μmであってよい。剥離用樹脂層114の厚みは、例えば15~20μmであってよい。PET層115の厚みは、例えば9μmであってよい。AL層116の厚みは、例えば7μmであってよい。接着剤層117の厚みは、例えば20~30μmであってよい。接着剤層117として、例えばイージーピールシーラントやホットメルトなどが用いられることができる。
なお、上記の層構成は一例であり、これ以外の層構成であってもよい。
シール蓋1は容器本体2から剥離されるが、切り込み部11a及び11bが形成されていることにより、蓋残部13は容器本体2に熱溶着されたままとなる。また、切り込み部11a及び11bが形成されていることにより、開封時の開封容易性が実現されている。ユーザは、弱い力で包装容器3を開封できる。
蓋残部13の外周縁の一部に、第2のつば部12bが形成されている。包装容器3の開封前は、第2のつば部12bは、シール蓋1に形成されていた(図1参照)。包装容器3が開封され、蓋残部13が容器本体2に熱溶着されたままとなる。その結果、第2のつば部12bも蓋残部13とともに容器本体2に残ることとなる。
第1のつば部12a及び第2のつば部12bは、上面視において異なる位置に形成されていることが好ましい。第1のつば部12a及び第2のつば部12bのそれぞれが配される位置は特に限定されないが、例えば、図3に示されるとおり、第2のつば部12bは、上面視において第1のつば部12aの反対側に配されていてよい。これにより、ユーザが第1のつば部12aをつまんで包装容器3を開封する際に、誤って第2のつば部12bをつまんで表面層23を剥離することを防止できる。
第2のつば部12bは、シール蓋1の外側方向に突設されていてもよいが、内側方向に突設されていてもよい。このことについて図7を参照しつつ説明する。図7は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1及び容器本体2の構成を示す斜視図である。
図7に示されるとおり、第2のつば部12bが、シール蓋1の内側方向に突設されていたため、開封された後は、第2のつば部12bは、開口部21の内側方向に突設されている。
例えば第2のつば部12bが外側方向に突設される場合は、シール蓋の製造工程において、第1のつば部12a及び第2のつば部12bが上面視において異なる位置に形成されるように、各層が積層されることが好ましい。一方で、第2のつば部12bが内側方向に突設される場合は、第1のつば部12a及び第2のつば部12bが上面視において常に異なる位置に形成されるため、シール蓋の製造工程において、第1のつば部12a及び第2のつば部12bの位置は考慮されなくてよい。その結果、シール蓋の製造工程における作業効率が向上する。
容器本体2が廃棄処理又は再利用処理されるときの構成について図8を参照しつつ説明する。図8は、本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す斜視図である。
ユーザは、収容されている食品を食べて、容器本体2を廃棄処理又は再利用処理する際に、図8に示されるとおり、第2のつば部12bをつまんで蓋残部13をフランジ部22から剥離させることができる。
蓋残部13は、フランジ部22から剥離された際に、内容物が収容される側に配される表面層23と共に剥離されるシール強度を有する。これにより、表面層23が容器本体2から剥離されることができる。その結果、容器本体2の洗浄などの手間が省けて、容器本体2の再利用処理や、容器本体2を廃棄処理する際の分別処理などが簡便になる。
シール蓋1及び表面層23は、例えばサーマルリサイクルやマテリアルリサイクルなどが行われることができる。容器基材層24は、例えばケミカルリサイクルなどが行われることができる。
容器基材層24の重量を、シール蓋1及び容器本体2の合計重量で除算することにより、リサイクル率が算出できる。例えば、シール蓋1の重量が5.0グラムであり、容器本体2が備えている表面層23の重量が0.5グラムであり、容器本体2が備えている容器基材層24の重量が10.5グラムであるとき、リサイクル率は、10.5÷(5.0+0.5+10.5)の演算により、約0.66となる。つまり、約66%の資源がそのまま容器として再利用できるため、資源の循環が発生し、環境保全に貢献できる。
さらに、容器本体2の洗浄に用いられる洗剤や水などが削減されるため、環境保全により貢献できる。
表面層23は、シール蓋1の剥離により開封された際に剥離されず、蓋残部13が前記フランジ部から剥離された際に剥離される剥離強度を有する。これにより、ユーザが第1のつば部12aをつまんで包装容器3を開封した際に、誤って表面層23が剥離されることを防止できる。
発明者らは、ISO29862:2007(JIS Z 0237:2009)にて規格化されている剥離試験方法を用いて、剥離強度を測定した。引張試験装置として、テンシロン万能材料試験機RTM500(株式会社オリエンテック製)を用いた。幅15mmの試験片を引張速度200mm/minで90度剥離したときの測定値を剥離強度とした。
この剥離試験方法により、剥離強度は50~500(g/15mm幅)が好ましく、50~350(g/15mm幅)がより好ましく、50~200(g/15mm幅)がより好ましいことが判明した。剥離強度がこのような値であることにより、表面層23は、シール蓋1の剥離により開封された際に剥離されず、蓋残部13がフランジ部22から剥離された際に剥離されることができる。
第2のつば部12bが開口部21の外側方向に突設されている場合、ユーザは第2のつば部12bをつまんで、めくるようにして表面層23を剥離させる。一方、第2のつば部12bが開口部21の内側方向に突設されている場合、ユーザは第2のつば部12bをつまんで、引っ張るようにして表面層23を剥離させる。第2のつば部12bが開口部21の内側方向に突設されている方が、ユーザの動作がより簡略化されるため、表面層23の剥離が容易になる。
第2のつば部12bが開口部21の内側方向に突設されている場合、例えばフランジ部22の内径に沿って表面層23に切り込み部が形成されていてよい。あるいは、例えばフランジ部22に対する垂直方向の剥離強度よりも、フランジ部22に対する水平方向の剥離強度が弱い剥離剤層が用いられてもよい。これにより、第2のつば部12bが開口部21の内側方向に突設されていても、表面層23の剥離が容易になる。
以上、本技術の第1の実施形態について説明した内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[2.本技術の第2の実施形態]
本技術の第2の実施形態に係るシール蓋について、図9及び図10を参照しつつ説明する。図9及び図10は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。
図9は開封前の状態を示しており、図10は開封後の状態を示している。図9において、第1のつば部12aがつままれてシール蓋1が開封されると、図10に示されるように、蓋残部13が容器本体2のフランジ部22に熱溶着されたまま残る。
第2のつば部12bは、上面視において第1のつば部12aが突設する方向の反対の方向に突設されている。これにより、第1のつば部12aがつままれてシール蓋1が開封されるとき、第2のつば部12bが同時にめくられることが防止できる。
以上、本技術の第2の実施形態について説明した内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[3.本技術の第3の実施形態]
本技術の第3の実施形態に係るシール蓋について、図11及び図12を参照しつつ説明する。図11及び図12は、本技術の一実施形態に係るシール蓋1の構成を示す上面図である。
図11は開封前の状態を示しており、図12は開封後の状態を示している。図11において、第1のつば部12aがつままれてシール蓋1が開封されると、図12に示されるように、蓋残部13が容器本体2のフランジ部22に熱溶着されたまま残る。
第2のつば部12bは、外側方向に突設されている。本実施形態においても、蓋残部13及び表面層23はスムーズに剥離されることができる。
以上、本技術の第3の実施形態について説明した内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[4.本技術の第4の実施形態]
蓋残部13の形状は特に限定されず、容器本体2のフランジ部22に沿う形状に自由に形成されることができる。
本技術の一実施形態に係る包装容器について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す斜視図である。
図7は、例えば仕出し弁当などに用いられる容器本体2が、廃棄処理又は再利用処理されるときの構成を示している。シール蓋(図示省略)が剥離された状態であり、蓋残部13がフランジ部22に沿って形成されている。蓋残部13には、蓋残部13の剥離に用いられる第2のつば部12bが形成されている。
第4の実施形態に係るシール蓋は、容器本体2に嵌合される形状であってよい。前記シール蓋は、容器本体2に嵌合された後に、前記シール蓋及びフランジ部22が接着されることができる。これにより、液体に近い内容物が収容できる。
前記シール蓋は、所定の強度を有していてよい。これにより、包装容器を積み上げることができる。
また、前記シール蓋は、内容物が視認可能な程度に透明であってよい。これにより、例えば収容されている食品の盛り付け具合が視認できる。
第4の実施形態に係る容器本体2は、例えば、仕出し弁当、病院や介護施設などで提供される業務用給食などに用いられることができる。
ユーザは、収容されている食品を食べて、容器本体2を廃棄処理又は再利用処理する際に、図6に示されるとおり、第2のつば部12bをつまんで蓋残部13をフランジ部22から剥離させることができる。なお、第1~3の実施形態に係る効果は、第4の実施形態においても同様に生じる。
以上、本技術の第4の実施形態について説明した内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[5.本技術の第5の実施形態]
前記フランジ部が、切り込み部を有しており、前記表面層が、前記切り込み部を介して切り離された前記フランジ部とともに剥離されてよい。
このことについて図14及び図15を参照しつつ説明する。図14は、本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。図15は、図14の点線で囲まれた領域を拡大した、本技術の一実施形態に係る容器本体2の構成を示す概略側面断面図である。
図14及び図15Aに示されるとおり、フランジ部22が、切り込み部221を有している。切り込み部221は、例えばハーフカットされていてよいし、複数の穴がミシン目状に形成された様態であってもよい。
フランジ部22の一部は、切り込み部221を介して切り離されることができる。図15Bに示されるとおり、表面層23は、切り込み部221を介して切り離されたフランジ部22とともに剥離されることができる。これにより、仮にシール蓋1とともに表面層23が剥離されなかった場合であっても、表面層23が確実に剥離されることができる。
以上、本技術の第5の実施形態について説明した内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
これ以外にも、本技術の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりできる。
1 シール蓋
11a 外側切り込み部
11b 内側切り込み部
12a 第1のつば部
12b 第2のつば部
13 蓋残部
2 容器本体
21 開口部
22 フランジ部
221 切り込み部
23 表面層
24 容器基材層
25 接着剤層
3 包装容器

Claims (5)

  1. シール蓋と、
    前記シール蓋が熱溶着される容器本体と、を備えており、
    前記シール蓋は、
    熱溶着される側の面に、前記容器本体が有する開口部を取り囲むフランジ部に沿う線形状に切り込み部が形成されており、
    前記容器本体は、
    前記開口部と、
    前記開口部を取り囲み、前記シール蓋が熱溶着されるフランジ部と、
    内容物が収容される側に剥離可能に配される表面層と、を少なくとも有し、
    前記切り込み部が、前記シール蓋の剥離により開封された際に、前記フランジ部に熱溶着されている蓋残部を形成し、
    前記蓋残部が、前記フランジ部から剥離された際に、前記表面層と共に剥離されるシール強度を有し、
    前記表面層が、前記シール蓋の剥離により開封された際に剥離されず、前記蓋残部が前記フランジ部から剥離された際に剥離される剥離強度を有し、
    前記シール蓋が、
    開封に用いられ、前記シール蓋の外側方向に突設されている第1のつば部と、
    前記蓋残部の剥離に用いられる第2のつば部と、をさらに備えており、
    前記第1のつば部及び前記第2のつば部が、上面視において異なる位置に形成されている、包装容器
  2. 前記第2のつば部が、前記シール蓋の内側方向に突設されている、
    請求項に記載の包装容器
  3. 前記第2のつば部が、上面視において前記第1のつば部が突設する方向の反対の方向に突設されている、
    請求項1または2に記載の包装容器
  4. 前記フランジ部が、切り込み部を有しており、
    前記表面層が、前記切り込み部を介して切り離された前記フランジ部とともに剥離される、
    請求項に記載の包装容器
  5. 請求項に記載の包装容器に食品が収容されている、包装食品。
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