JP7730679B2 - 損傷図作成方法 - Google Patents
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Description
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行うステップと、前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成するステップと、を有し、
前記合成するステップにおいて、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの一方の画像を選択して合成を行い、該選択された一方の画像は、他方の画像よりも前記合成パラメータの値が小さいことを特徴とする。
<橋梁の構造>
本発明の損傷図作成方法及び損傷図作成装置を適用しうる好ましい構造物として、例えば橋梁がある。この構造ついては特許文献1の図1を参照されたい。尚、以下の本実施形態では橋梁を対象(被写体)とする場合について説明するが、対象とする建造物は橋梁に限らずトンネル、ビル等、道路等でもよい。
橋梁の画像を撮影して損傷を検出する場合、検査員はデジタルカメラ100(図1参照)を用いて橋梁を下方から撮影し、検査範囲について複数の撮影画像(橋梁の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の画像)を分割して取得する。撮影は、橋梁の延伸方向及びその直交方向に適宜移動しながら行う。なお橋梁の周辺状況により検査員の移動が困難な場合は、橋梁に沿って移動可能な移動体にデジタルカメラ100を設けて撮影を行ってもよい。このような移動体には、デジタルカメラ100の昇降機構、回転機構(パン及び/またはチルトを行う機構)を設けてもよい。なお移動体の例としては車輌、ロボット、及び飛翔体(ドローン等)を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
図1は、損傷図作成システム10(損傷図作成システム)の概略構成を示すブロック図である。損傷図作成システム10はデジタルカメラ100、クライアント200、及びサーバ300を備え、被写体を分割撮影して取得した複数の画像について損傷の検出、検出結果の合成等を行い損傷図の作成をするシステムである。損傷図作成システム10では、画像を入力して結果をサーバ300から受け取るパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の機器(情報端末)をクライアント200として用いることができ、クライアント200とネットワーク接続されたコンピュータをサーバ300として用いることができる。
デジタルカメラ100は、図示せぬ撮影レンズ及び撮像素子を備える撮像光学系110により画像を取得する。撮像素子の例としてはCCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子及びCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型の撮像素子を挙げることができる。撮像素子の受光面上にはR(赤),G(緑),またはB(青)のカラーフィルタが設けられており、各色の信号に基づいて被写体のカラー画像を取得することができる。デジタルカメラ100は、無線通信部130及びアンテナ132を介してクライアント200との無線通信を行い、撮影された画像が処理部210に入力されて後述する処理が行われる。なお、デジタルカメラ100はクライアント200と別々の筐体に組み込んでもよいし、一体化してもよい。
クライアント200は処理部210、記憶部220、表示部230、及び操作部240を備え、これら各部は互いに接続されて必要な情報が送受信される。また、クライアント200はアンテナ212を介してデジタルカメラ100との間で無線通信を行い、デジタルカメラ100で撮影された撮影画像を取得する。さらに、クライアント200はネットワークNWを介してサーバ300と接続され、サーバ300との間で、取得した画像の送信、及び送信された画像に対する処理結果(合成検出結果、合成画像等)、処理要求とその応答等を送受信する。
図2は処理部210の構成を示す図である。処理部210は、画像入力部210A(画像入力部)、ファイル管理部210B、表示制御部210C、通信制御部210Dを備え、デジタルカメラ100で取得した撮影画像のサーバ300への送信、処理結果の受信、及び処理結果のモニタ232への表示制御等を行う。画像入力部210Aは、デジタルカメラ100(または記録媒体、ネットワーク等)から橋梁の撮影画像(橋梁を分割撮影した複数の画像)を入力する。ファイル管理部210Bは、キーボード242及び/またはマウス244を介したユーザ操作に応じてフォルダを作成する。表示制御部210Cは、取得した画像、受信した処理結果等のモニタ232への表示制御を行う。通信制御部210Dは、アンテナ212を介してデジタルカメラ100との間で画像、情報を送受信し、またネットワークNWを介してサーバ300との間で画像、情報を送受信する。ROM210E(ROM:Read Only Memory、非一時的記録媒体)には、画像取得、送受信等の処理に必要なプログラム(本発明に係る損傷図作成方法を実行するためのプログラムまたはその一部を含む)のコンピュータ読み取り可能なコードが記録される。
記憶部220はCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク(Hard Disk)、各種半導体メモリ等の非一時的記録媒体及びその制御部により構成され、図3に示す画像及び情報が互いに関連づけて記憶される。撮影画像220Aは、被写体である橋梁(床版の部分)をデジタルカメラ100で分割撮影し画像入力部210Aで入力した複数の画像である。なお、デジタルカメラ100及び画像入力部210Aにより入力した画像でなく、ネットワーク、記録媒体経由で取得した画像を記憶してもよい。検出結果220Bは、撮影画像220Aを構成する個々の画像に対する損傷の検出結果、及び個々の画像に対する検出結果を合成した検出結果を含む。合成画像220Cは、撮影画像を合成した画像(部分的に合成した画像群を含む)である。損傷マッピング画像220Dは、損傷を示す情報(検出結果等)をマッピングした画像である。これらの画像及び情報は、フォルダに格納することができる(図11,12参照)。
表示部230はモニタ232(表示装置)を備えており、入力した画像、記憶部220に記憶された画像及び情報、サーバ300による処理の結果等を表示することができる。操作部240は入力デバイス及び/またはポインティングデバイスとしてのキーボード242及びマウス244を含んでおり、ユーザはこれらのデバイス及びモニタ232の画面を介して、フォルダの作成、画像のフォルダへの格納、対応点の指定等、本発明に係る損傷図作成方法の実行に必要な操作を行うことができる(後述)。
図4はサーバ300の構成を示す図である。サーバ300は画像取得部300A(画像取得部)、合成パラメータ算出部300B(合成パラメータ算出部)、画像合成部300C、損傷検出部300D(損傷検出部)、検出結果合成部300E(検出結果合成部)、対応点指定部300F(対応点指定部)を備える。サーバ300は、さらに損傷マッピング部300G、検出結果出力部300H(検出結果出力部)、表示制御部300I(表示制御部)、通信制御部300J、及びROM300K(非一時的記録媒体)を備える。サーバ300はネットワークNWを介してクライアント200と接続され、クライアント200から撮影画像(図3の撮影画像220A)を取得して損傷の検出、検出結果の合成等を行う。
損傷図作成システム10による画像処理について説明する。図5,6は画像処理(本発明に係る損傷図作成方法の各処理を含む)の手順を示すフローチャートである。これらの図において、ステップS100~S112はクライアント200での処理を示し、ステップS200~S236はサーバ300での処理を示す。
図5,6に示す手順では、デジタルカメラ100により橋梁1(建造物)を分割撮影して複数の撮影画像を取得する(ステップS100)。
損傷図作成システム10では、クライアント200の記憶部220にフォルダを作成して撮影画像を格納する。図11はフォルダ構造の例を示す図である。図11の例では、橋梁の全体に対してメインフォルダMFを作成し、このメインフォルダの中に撮影領域(検査領域1A,検査領域1B)ごとにサブフォルダSF1,SF2を作成している。撮影領域ごとのサブフォルダの中には、主桁及び横桁で規定される格間GOごとにさらにサブフォルダSS1~SS5を作成して撮影画像を格納している。図12は格間番号がA001の格間(サブフォルダSS1)について10枚の撮影画像を格納した様子を示す。
クライアント200の操作部240はキーボード242及び/またはマウス244を介した損傷検出及び合成の指示操作を受け付け(ステップS104)、この操作に応じてサーバ300(画像取得部300A)が撮影画像を取得する(ステップS200)。画像取得部300Aは、クライアント200(記憶部220)の同一のフォルダに格納された画像を同一のグループに属する画像として取得する。例えば、図11,12に示すサブフォルダSS1に格納された10枚の撮像画像を同一のグループに属する画像として取得する。
ステップS200で撮影画像が取得されたら、サーバ300(合成パラメータ算出部300B)は、複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出する(ステップS202)。例えば、撮影画像のうちの基準画像に対する他の画像の射影変換行列を合成パラメータとして算出することができる。なお、図5のフローチャートではステップS202の合成パラメータ算出を先に行う例を記載しているが、ステップS204の損傷検出を先に行ってもよいし、ステップS202,S204を並行して行ってもよい。
サーバ300(損傷検出部300D)は、取得した撮影画像から損傷を検出(抽出及び計測)する(ステップS204)。損傷の分類としては剥離、漏水、ひび割れ、錆などを挙げることができるが、具体的に検出する損傷の種類は建造物(被写体)の種類、特徴、検査の目的等の条件に応じて設定してよい。また、検出する項目としては位置、大きさ、方向、範囲、形状等があるが、検出項目についても損傷の分類に応じて、また建造物の種類、特徴、検査の目的等の条件に応じて設定してよい。損傷の検出においては、損傷検出部300Dが検出結果(検出の結果)をベクトル化し、始点及び終点を有する線分またはその集合(ひび割れ等、線状の損傷の場合)、またはそのような線分により構成される多角形等の図形(剥離、腐食のように広がりのある損傷の場合)で表す。
サーバ300(合成パラメータ算出部300B)は、ステップS202で算出した合成パラメータに基づいて全ての撮影画像を1つに合成することができるか否かを判断する(ステップS206)。合成できるか否かは、対応点の数、対応点の信頼性が十分であるか否か(対応点が特徴的な点であるか否か)、対応点により射影変換行列が算出できるか等に基づいて判断することができる。この際、RANSAC(RANdom SAmple Consensus)アルゴリズム等により対応点の組合せを変えて射影変換行列とその評価値の算出を繰り返して判断してもよい。全ての画像を1つの画像に合成できる場合(ステップS206でYES)はステップS222に進んで検出結果(検出の結果)の合成を行う。全ての画像を1つの画像に合成できない場合(ステップS206でNO)は、以下に説明するようにステップS208~S220の処理を行ってからステップS222に進む。ステップS208~S220は全ての画像を1つの画像に合成(自動合成)できない場合の処理であり、これらのステップでは、合成が可能な画像群については画像群ごとに合成パラメータを算出して損傷の検出結果を画像群ごとに合成する。一方、合成ができない画像群の間では、以下に説明するようにユーザ操作に基づき対応点を指定して合成パラメータを算出し、算出した合成パラメータに基づいて検出結果を合成する。例えば、後述する画像群G1,G2(図15~18参照)の場合、画像群G1,G2を構成する画像については検出結果をそれぞれ合成し、画像群G1,G2の間では、ユーザ操作に基づいて算出した合成パラメータに基づいて、画像群G1,G2について合成された検出結果を1つに合成する(図19~21参照)。
ステップS206で「全ての撮影画像を1つの画像に合成できない」と判断された場合、合成パラメータ算出部300Bは撮影画像を合成が可能な画像群に分け(ステップS208)、画像群ごとに、画像どうしの対応点に基づいて画像配置を決定(合成パラメータを算出)する(ステップS210)。画像配置が決定すれば、その配置に基づいて検出結果を合成することができる。
図13は、図5のステップS210における画像配置決定の処理の詳細を示すフローチャートである。合成パラメータ算出部300Bは、複数の撮影画像のうちから射影変換の基準となる基準画像を設定する(ステップS210A)。基準画像は正対度、鮮明度等の画像の特徴により設定(選択)できるが、特定の撮影順の画像(例えば、最初に撮影した画像)を基準画像としてもよい。図9,10の例では、図14の(a)部分に示すように、画像i1,i2に対し画像i1を基準画像として設定することができる。
ステップS210(ステップS210A~S210D)で画像配置が決定すると、サーバ300(表示制御部300I、通信制御部300J)は合成可能な画像群を表示するようクライアント200に指示する(ステップS212)。クライアント200への指示には、表示させる画像、画像の配置の情報、及びステップS204において損傷の検出結果をベクトル化した情報を含める。クライアント200(表示制御部210C)は、表示の指示に応じて損傷の検出結果をベクトル化した情報を画像と重畳し、合成可能な画像群ごとにモニタ232に表示する(ステップS106)。上述の例では、表示制御部210Cは画像群G1,G2を図15または図16のような画像配置により表示させる。図15の画像配置において画像i4,i5,i9,i10におけるひび割れをベクトル化して重畳表示した様子を図17に示す。なお、表示の際に、表示制御部300I及び/または表示制御部210Cが画像群G1,G2に対しそれぞれ枠で囲む、画像群ごとに異なる色で表示する、画像群の番号を表示する等の処理を施して、画像群を容易に識別できるようにしてもよい。
ステップS214までの処理により画像群の配置が決定すると、サーバ300(対応点指定部300F)は、表示された画像群のうちの一の画像群と他の画像群とについて対応点を指定する(ステップS216)。例えば画像群G1,G2が図15のように配置及び表示されている場合、図19に示すように、画像群G1におけるマウス244のクリック等(ステップS108の対応点指定操作)に応じて点P1aを指定し、画像群G2において点P1aの対応点である点P1bを指定する。対応点としては、例えば「同一」と判断されたひび割れの始点、終点、分岐点、及び/または部材の端部、辺部、接合部等の特徴点を指定することができる。この際、対応点指定部300F及び表示制御部300Iが指定された点P1a,P1bを直線でつなぐ等により対応関係を識別表示する(図19参照)ことで、指定された点が対応することを容易に把握することができる。以下、同様に点P2aと点P2b、点P3aと点P3b、点P4aと点P4b、点P5aと点P5b、点P6aと点P6bについても指定する。
ステップS216で対応点が指定されたら、サーバ300(合成パラメータ算出部300B)は、指定された対応点に基づいて合成が可能な画像群ごとに合成パラメータを算出する(ステップS218)。図19の例では、合成パラメータ算出部300Bは、対応点である点P1a~P6bに基づいて、画像群G1を基準とした画像群G2の射影変換行列(または画像群G2を基準とした画像群G1の射影変換行列)を算出する。画像合成部300C,合成パラメータ算出部300Bは、このようにして算出した射影変換行列により画像群G2を構成する画像(画像i5,i10)を移動、回転、変形等して、画像配置を決定する(ステップS220)。ステップS220での画像配置の決定は、ステップS210と同様の手順に行うことができる。
サーバ300(検出結果合成部300E)は、ステップS202、S220で算出した合成パラメータ(射影変換行列)に基づいて検出結果(検出の結果)を合成する(ステップS222)。例えば、図20の(a)部分及び(b)部分に示すように画像i1,i2において損傷ベクトルV1,V2の異なる部分(一部重複)が検出されたとし、損傷ベクトルV1,V2の始点、終点が点P7~P12であるとする。なお、図21の(a)部分及び(b)部分は、図20の(a)部分及び(b)部分にそれぞれ対応した損傷ベクトルV1,V2の始点、終点を示す表である。この場合、合成後の検出結果は、図20の(c)部分(画像i2を射影変換行列により移動、回転等して合成)に示すように損傷ベクトルV1は始点、終点がそれぞれ点P7,P8となり、損傷ベクトルV2は始点、終点がそれぞれ点P8、P12となる。図21の(c)部分は図20の(c)部分に対応しており、合成後の損傷ベクトルV1,V2の始点、終点を示す。
上述のように撮影範囲の一部が重複するように画像を取得する場合、複数の画像が重複する領域では、本来ならば1つに合成されるべき検出結果が画像のずれにより複数になる等、合成精度が劣化する場合がある。そこで、損傷図作成システム10では、複数の画像が重複する領域においては重複する複数の画像のうち1つを選択して検出結果を合成して、検出結果を高精度に合成することができる。このような合成の様子を図22に示す。図22の例では、領域OLで画像i1,i2が重複しているので、この領域OLでは合成パラメータの値が小さい画像i2を選択し、画像i2についての検出結果を用いて合成している(図22の(b)参照)。
サーバ300(画像合成部300C)は、ステップS202、S218で算出した合成パラメータ(射影変換行列)に基づいて画像を合成する(ステップS224)。図23は、合成した画像G3を示す。図24は、図22と同様に画像が重複する領域では1つの画像を選択して合成した画像G3aを示す。なお、検出結果が合成されれば損傷図を作成できるので、画像の合成は省略してもよい。
損傷図作成システム10では、上述のように基準画像に対する他の画像の射影変換行列を算出して画像配置を決定するが、基準画像が撮影方向に対し正対していない場合、合成後の画像において本来矩形であるべき領域が矩形にならない場合がある。例えば、合成後の画像において格間の枠Fが台形状になる場合がある。この場合、サーバ300(合成パラメータ算出部300B、画像合成部300C等)はキーボード242及び/またはマウス244を介したユーザの操作に基づいて矩形を形成する点(例えば、枠Fの4隅の点)を指定し、射影変換によりこれら4点に矩形を形成させる。これにより、画像合成後においても被写体が正対した画像(正対画像)を得ることができる。
サーバ300(損傷マッピング部300G)は、損傷の検出結果を合成画像にマッピングしてもよい。マッピングは、例えば検出結果と関連づけられた文字、図形、記号等を合成画像に表示することにより行うことができる。表示する文字、図形、記号等は操作部240(キーボード242及び/またはマウス244)を介した操作により選択することができ、選択に応じてサーバ300(損傷マッピング部300G、表示制御部300I等)及びクライアント200(表示制御部210C)がモニタ232にマッピングした画像を表示させる。文字、図形、記号等は実際の損傷を簡略化あるいは強調したものでもよいし、損傷の種別、大きさ等に応じて異なる態様で表示してもよい。計測結果がマッピングされた画像は記憶部220に記憶され(図3の損傷マッピング画像220D)、表示制御部210Cの制御によりモニタ232に表示される。損傷マッピング画像には損傷情報を入力してもよい。
サーバ300(検出結果出力部300H、表示制御部300I、通信制御部300J等)はクライアント200に対し検出結果の表示を指示し(ステップS226)、この指示に応じてクライアント200(表示制御部210C等)は検出結果をモニタ232に表示させる(ステップS110)。検出結果は文字、数字、記号等により表示することができ、各撮影画像に対する検出結果を表示してもよいし、合成した検出結果を表示してもよい(図20,21を参照)。また、検出結果と合わせて、または検出結果に代えて撮影画像、合成画像、損傷マッピング画像等を表示してもよい。また、検出結果をベクトル化した情報(図20,21を参照)を画像と重畳して表示してもよい。表示制御部210Cは、モニタ232に表示する内容及びその態様を操作部240の操作に応じて選択することができる。表示制御部210Cは、結果を表示してからの時間を計測し、また結果表示後の出力指示の有無を判断する。出力指示なしで表示時間が長い、出力指示なしで他の画面に遷移したなどの場合は目視による複写のような不正が行われている可能性があり、表示時間の計測及び出力指示の有無を判断することで、そのような不正を検知しうる。不正を検知した場合、例えば表示を停止する等の対応を取りうる。
サーバ300(検出結果出力部300H等)は、ステップS110で表示した検出結果に対する出力の指示操作(例えば、操作部240を介した出力指示操作)があったか否かを判断する(ステップS228)。出力指示操作があった場合(ステップS228でYES)のみ、ステップS230へ進んでクライアント200に対し検出結果(各画像に対する検出結果、及び合成された検出結果)の出力を指示し、クライアント200(ファイル管理部210B)は出力指示に応じて検出結果を出力する(ステップS112)。図12の例では、サブフォルダSS1に格納された画像に対する検出結果を、画像が格納されているのと同一のサブフォルダSS1に格納する(検出結果をグループに関連づけて出力する;図25参照)。検出結果は、橋梁1(被写体)の形状を示す線図情報を含む図面データ(例えばCADデータ)と同一のフォーマットで出力してもよい。また、図示せぬプリンタで検出結果を印刷してもよい。
上述した第1の実施形態ではサーバ300及びクライアント200を備える損傷図作成システム10について説明したが、第2の実施形態では損傷図作成装置20について説明する。図26は損傷図作成装置20の構成を示す図である。損傷図作成装置20はデジタルカメラ100と装置本体500とにより構成される。デジタルカメラ100の構成は第1の実施形態におけるデジタルカメラ100の構成と同じであるので、同一の参照符号を付し詳細な説明を省略する。なお、デジタルカメラ100は装置本体500と一体に構成されていてもよい。
第1の実施形態に係る損傷図作成システム10はサーバ300及びクライアント200を備え損傷の検出、合成等、処理の主たる部分をサーバ300で行うが、第2の実施形態に係る損傷図作成装置20では、装置本体500の処理部510が処理を行う。具体的には、処理部510は図2に示すクライアント200の機能と図4に示すサーバ300の機能とを有する。記憶部520には、第1の実施形態に係る記憶部220と同様の情報(図3参照)が記憶される。操作部540(キーボード542,マウス544)の構成及び機能は第1の実施形態に係る操作部240(キーボード242,マウス244)と同様である。また、表示部530(モニタ532)の構成及び機能は第1の実施形態に係る表示部230(モニタ232)と同様である。損傷図作成装置20では、画像を入力して損傷の検出、合成等の処理を行うパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の機器(情報端末)を装置本体500として用いることができる。
損傷図作成装置20における処理(本発明に係る損傷図作成方法の処理)は図5,6,13のフローチャートと同様である。例えば、被写体を分割撮影して取得した複数の画像を入力し、複数の画像を合成するための合成パラメータ(射影変換行列)を画像どうしの対応点に基づいて算出し、複数の画像を構成する画像から被写体の損傷を検出し、複数の画像についての検出結果を合成パラメータに基づいて合成する。このような処理は装置本体500の処理部510が行う。なお、第1の実施形態ではクライアント200とサーバ300の通信が行われるが、損傷図作成装置20では装置本体500の内部での通信となる。
上述した損傷図作成装置10及び20における処理に関して、第3の実施形態を説明する。
図30は、図5のステップS210、S220における画像配置決定の処理の詳細を示すフローチャートである。合成パラメータ算出部300Bは、複数の撮影画像のうちから射影変換の基準となる基準画像を設定する(ステップS210E)。基準画像は正対度、鮮明度等の画像の特徴により設定(選択)できるが、特定の撮影順の画像(例えば、最初に撮影した画像)を基準画像としてもよい。図31の例では、i1、i2、i3、・・・と撮影した画像に対し画像i1を基準画像として設定することができる。
210 処理部
210A 画像入力部
220 記憶部
220A 撮影画像
300 サーバ
300A 画像取得部
300B 合成パラメータ算出部
300C 画像合成部
300D 損傷検出部
300E 検出結果合成部
Claims (10)
- 被写体を一部の領域が重複するように分割撮影して取得した複数の画像を入力するステップと、
前記複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出するステップと、
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行うステップと、
前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成するステップと、
を有し、
前記合成するステップにおいて、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの1つの画像を選択して合成を行い、該選択された1つの画像は、他の画像よりも前記合成パラメータの値が小さく、
前記合成するステップにおいて、前記重複する領域に損傷が存在しない場合は、前記選択された1つの画像が前記他の画像よりも画質判断情報の判定結果が良い
ことを特徴とする損傷図作成方法。 - 前記画質判断情報が、明るさの適性度、または彩度の適性度、または合焦の適性度のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の損傷図作成方法。
- 前記判定結果が、少なくとも2つ以上の前記判断情報に基づき判定されることを特徴とする請求項2に記載の損傷図作成方法。
- 前記合成するステップにおいて、前記重複する領域に損傷が収まっている画像と重複する領域内外に損傷がまたがっている画像とで画像合成する場合は、前記選択された1つの画像が、前記重複する領域内外に損傷が跨っている画像であることを特徴とする請求項1に記載の損傷図作成方法。
- 前記合成するステップにおいて、重複する領域内外に損傷がまたがっている画像同士で画像合成する場合は、前記選択された1つの画像が、他の画像よりも前記重複する領域内外に跨っている損傷の数が多い画像であることを特徴とする請求項1に記載の損傷図作成方法。
- 被写体を一部の領域が重複するように分割撮影して取得した複数の画像を入力するステップと、
前記複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出するステップと、
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行うステップと、
前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成するステップと、
を有し、
前記合成するステップにおいて、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの1つの画像を選択して合成を行い、該選択された1つの画像は、他の画像よりも前記合成パラメータの値が小さく、
前記合成するステップにおいて、前記重複する領域に損傷が収まっている画像と重複する領域内外に損傷がまたがっている画像とで画像合成する場合は、前記選択された1つの画像が、前記重複する領域内外に損傷が跨っている画像である
ことを特徴とする損傷図作成方法。 - 被写体を一部の領域が重複するように分割撮影して取得した複数の画像を入力するステップと、
前記複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出するステップと、
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行うステップと、
前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成するステップと、
を有し、
前記合成するステップにおいて、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの1つの画像を選択して合成を行い、該選択された1つの画像は、他の画像よりも前記合成パラメータの値が小さく、
前記合成するステップにおいて、重複する領域内外に損傷がまたがっている画像同士で画像合成する場合は、前記選択された1つの画像が、他の画像よりも前記重複する領域内外に跨っている損傷の数が多い画像である
ことを特徴とする損傷図作成方法。 - 被写体を一部の領域が重複するように分割撮影して取得した複数の画像を入力する画像入力部と、
前記複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出する合成パラメータ算出部と、
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行う損傷検出部と、
前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成する検出結果合成部と、
を有し、
前記検出結果合成部は、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの1つの画像を選択して合成を行い、該選択された1つの画像は、他の画像よりも前記合成パラメータの値が小さく、前記重複する領域に損傷が存在しない場合は、該選択された1つの画像が前記他の画像よりも画質判断情報の判定結果が良い
ことを特徴とする損傷図作成装置。 - サーバとクライアントとを備える損傷図作成システムであって、
前記クライアントは、
被写体を一部の領域が重複するように分割撮影して取得した複数の画像を入力する画像入力部を備え、
前記サーバは、
前記複数の画像を前記クライアントから取得する画像取得部と、
前記取得した複数の画像を合成するための合成パラメータを画像どうしの対応点に基づいて算出する合成パラメータ算出部と、
前記複数の画像を構成する画像から前記被写体の損傷の検出を行う損傷検出部と、
前記複数の画像についての前記検出の結果を前記合成パラメータに基づいて合成する検出結果合成部と、
前記検出の結果を前記クライアントに出力する検出結果出力部と、
を備え、
前記検出結果合成部は、重複する領域においては、重複する複数の画像のうちの1つの画像を選択して合成を行い、該選択された1つの画像は、他の画像よりも前記合成パラメータの値が小さく、前記重複する領域に損傷が存在しない場合は、該選択された1つの画像が前記他の画像よりも画質判断情報の判定結果が良い
ことを特徴とする損傷図作成システム。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の損傷図作成方法をコンピュータに実行させるプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが記録された記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021110656A JP7730679B2 (ja) | 2021-07-02 | 2021-07-02 | 損傷図作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Citations (2)
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| JP2004072533A (ja) | 2002-08-07 | 2004-03-04 | Ricoh Co Ltd | 画像入力装置及び画像入力方法 |
| WO2019031086A1 (ja) | 2017-08-09 | 2019-02-14 | 富士フイルム株式会社 | 画像処理システム、サーバ装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム |
-
2021
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Patent Citations (2)
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| WO2019031086A1 (ja) | 2017-08-09 | 2019-02-14 | 富士フイルム株式会社 | 画像処理システム、サーバ装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム |
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