JP7731294B2 - 位相シフトマスクブランクス、位相シフトマスク、製造方法 - Google Patents
位相シフトマスクブランクス、位相シフトマスク、製造方法Info
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Description
この場合、マスク層としては、石英基板にクロム化合物でマスク層を形成したマスクブランクスが用いられることがある。
これにより、透明基板の露出したパターンの配置されていない透光領域と、透明基板に遮光層が積層された遮光領域等とが、隣接して配置されたフォトマスクを製造する。(特許文献1)。
従来、位相シフトマスクとしては、露光の際に大きなコントラストを求められるので、石英基板にマスク層としてクロム化合物で位相シフト層を形成し、その上部にクロム膜の様な金属膜で遮光層(バイナリ層)を形成されたリム型の位相シフトマスクが用いられることがある。
この際、WETエッチングで用いるエッチングストップ膜として、モリブデンシリサイド膜のようなシリサイド膜を用いることが知られている(特許文献2)。
1.マスク層における光学特性を維持したまま、レジスト層との密着性の改善を図ること。
2.ウェットエッチングによるマスク層のパターニングにおいて、パターン形状の精細性を向上すること。
これらの点を考慮して、本願発明者らは、次のように、本発明を完成した。
位相シフトマスクとなるマスク層を有する位相シフトマスクブランクスであって、
透明基板に積層されてクロムと酸素と炭素とを含有する位相シフト層を有し、
前記位相シフト層は、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、
前記位相シフト層は、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことにより上記課題を解決した。
(2)本発明の位相シフトマスクブランクスは、上記(1)において、
前記位相シフト層における前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことができる。
(3)本発明の位相シフトマスクブランクスは、上記(1)または(2)において、
前記位相シフト層における前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことができる。
(4)本発明の位相シフトマスクブランクスは、上記(1)から(3)のいずれかにおいて、
前記透明基板に積層された前記マスク層の最表面に前記位相シフト層が位置する、
ことができる。
(5)本発明の他の態様にかかる位相シフトマスクブランクスの製造方法は、上記(1)から(4)のいずれか記載の位相シフトマスクブランクスの製造方法であって、
前記透明基板にクロムと酸素とを含有する前記位相シフト層を積層する位相シフト層成膜工程を有し、
前記位相シフト層成膜工程において、積層される前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことができる。
(6)本発明の位相シフトマスクブランクスの製造方法は、上記(5)において、
前記位相シフト層成膜工程において、
スパッタリングにおける供給ガスとして、炭素含有ガスの分圧を設定することにより前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことができる。
(7)本発明の他の態様にかかる位相シフトマスクは、上記(1)から(4)のいずれか記載の位相シフトマスクブランクスから製造されるか、または、上記(5)または(6)記載の位相シフトマスクブランクスの製造方法により製造される位相シフトマスクであって、
マスクパターンにおいて、前記位相シフト層から形成された位相シフトパターンは、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、かつ、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことができる。
(8)本発明の位相シフトマスクは、上記(7)において、
前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことができる。
(9)本発明の位相シフトマスクは、上記(7)または(8)において、
前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことができる。
(10)本発明の位相シフトマスクは、上記(7)から(9)のいずれかにおいて、
前記透明基板に積層された前記マスクパターンの最表面に前記位相シフトパターンが位置する、
ことができる。
(11)本発明の他の態様にかかる位相シフトマスクの製造方法は、上記(7)から(10)のいずれか記載の位相シフトマスクの製造方法であって、
前記マスク層にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
前記位相シフト層にパターンを形成する位相シフトパターン形成工程と、
を有し、
前記位相シフトパターン形成工程において、前記高炭素領域が残存する、
ことができる。
位相シフトマスクとなるマスク層を有する位相シフトマスクブランクスであって、
透明基板に積層されてクロムと酸素と炭素とを含有する位相シフト層を有し、
前記位相シフト層は、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、
前記位相シフト層は、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことにより上記課題を解決した。
前記位相シフト層における前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことができる。
さらに、高炭素領域が上記の厚さを有することで、パターン形成工程等におけるエッチング、あるいは洗浄によっても高炭素領域が消滅することなく残存して、位相シフト層あるいは位相シフトパターン表面における特性を維持することができる。
前記位相シフト層における前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことができる。
特に、密着性を向上するためには疎水性を要求するレジスト、例えば、フラットディスプレイ用のメタルエッチング用として一般的に用いられている、ナガセケムテックス社のGRX-Mシリーズのレジスト材料等に対して、位相シフト層とレジスト層との密着性を向上することが可能となる。
前記透明基板に積層された前記マスク層の最表面に前記位相シフト層が位置する、
ことができる。
前記透明基板にクロムと酸素とを含有する前記位相シフト層を積層する位相シフト層成膜工程を有し、
前記位相シフト層成膜工程において、積層される前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことができる。
前記位相シフト層成膜工程において、
スパッタリングにおける供給ガスとして、炭素含有ガスの分圧を設定することにより前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことができる。
しかも、位相シフト層の成膜をおこなうチャンバに炭素含有ガスを供給するだけで、チャンバから透明基板を出し入れすることなく、真空および密閉を維持したままで、高炭素領域を容易に形成することが可能となる。
マスクパターンにおいて、前記位相シフト層から形成された位相シフトパターンは、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、かつ、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことができる。
前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことができる。
さらに、高炭素領域が上記の厚さを有することで、パターン形成工程等におけるエッチング、あるいは洗浄によっても高炭素領域が消滅することなく残存して、位相シフトパターンにおける表面濡れ特性と光学特性とを維持して、形状正確性を担保することができる。
前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことができる。
特に、密着性を向上するためには疎水性を要求するレジスト、例えば、フラットディスプレイ用のメタルエッチング用として一般的に用いられている、ナガセケムテックス社のGRX-Mシリーズのレジスト材料等に対して、位相シフトパターンとレジストパターンとの密着性を向上し、高精細な位相シフトパターンにおける高い形状正確性を維持することが可能となる。
前記透明基板に積層された前記マスクパターンの最表面に前記位相シフトパターンが位置する、
ことができる。
前記マスク層にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
前記位相シフト層にパターンを形成する位相シフトパターン形成工程と、
を有し、
前記位相シフトパターン形成工程において、前記高炭素領域が残存する、
ことができる。
図1は、本実施形態における位相シフトマスクブランクスを示す断面図であり、図2は、本実施形態における位相シフトマスクブランクスを示す断面図であり、図において、符号10Bは、位相シフトマスクブランクスである。
本実施形態に係る位相シフトマスクブランクス10Bは、図1に示すように、ガラス基板(透明基板)11と、このガラス基板11上に形成された位相シフト層12と、で構成される。
位相シフト層12には、厚み方向でガラス基板11から離間する側の表面に後述する高炭素領域12cを有する。
位相シフト層12は、厚み方向に異なる組成を有することもでき、この場合、位相シフト層12として、Cr単体、並びにCrの酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物および酸化炭化窒化物から選択される1つ、または、2種以上を積層して構成することもできる。
位相シフト層12は、後述するように、所定の光学特性および抵抗率が得られるようにその厚み、および、Cr,N,C,O等の組成比(atm%)が設定される。
なお、位相シフト層12における組成比・膜厚は、製造する位相シフトマスク10に要求される光学特性によって設定されるものであり、上記の値に限定されるものではない。
つまり、高炭素領域12cも、Crの酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物および酸化炭化窒化物から選択される1つ、または、2種以上を積層して構成することもできる。さらに、高炭素領域12cが厚み方向に異なる組成を有することもできる。
具体的には、位相シフト層12における炭素濃度の平均が2%程度、1~3atm%であるのに対し、高炭素領域12cにおける最も高い炭素濃度が6atm%程度、少なくとも5.5atm%以上、5atm%以上とすることができる。
なお、高炭素領域12cおよび位相シフト層12以外に他の層を有する場合には、該当する層を成膜する工程を有することができる。
本実施形態における位相シフトマスク(フォトマスク)10は、図5に示すように、位相シフトマスクブランクス10Bとして積層されたマスク層である位相シフト層12と高炭素領域12cとに、パターンを形成したものとされる。
図7は、本実施形態における位相シフトマスクブランクスの製造装置を示す模式図である。
搬送機構S11aは、外部から搬入されたガラス基板11を成膜室S12へと搬送する。搬送機構S11aは、成膜室S12から成膜の完了したガラス基板11を外部へと搬送する。排気機構S11bは、ロード・アンロード室S11の内部を粗真空引きするロータリーポンプ等とされる。
ロード・アンロード室S11は、密閉機構S17を介して成膜室S12に接続される。
基板保持機構S12aは、また、ガラス基板Sをロード・アンロード室S11から搬入可能とされている。基板保持機構S12aは、また、ガラス基板11をロード・アンロード室S11へ搬出可能とされている。
電源S12dは、ターゲットS12bを有するカソード電極(バッキングプレート)S12cに負電位のスパッタ電圧を印加する。
高真空排気機構S12fは、成膜室S12の内部を高真空引きするターボ分子ポンプ等である。
これらカソード電極(バッキングプレート)S12c、電源S12d、ガス導入機構S12e、高真空排気機構S12fは、位相シフト層12、高炭素領域12cを成膜する材料をそれぞれ供給するための構成である。
また、成膜条件にあわせて高真空排気機構S12fからの排気がおこなわれる。
また、成膜機構S13においては、電源S12dからバッキングプレートS12cに印加されるスパッタ電圧が、位相シフト層12の成膜に対応して設定される。
そして、ロード・アンロード室S11から位相シフト層12、高炭素領域12cを成膜したガラス基板11を外部に搬出する。
図8に示す製造装置S20は、インライン式のスパッタリング処理可能な装置とされる。製造装置S20は、ロード室S21と、成膜室(真空処理室、成膜部)S22と、アンロード室S23と、を有するものとされる。
搬送機構S21aは、外部から搬入されたガラス基板11を成膜室S22へと搬送する。 排気機構S21bは、ロード室S21の内部を粗真空引きするロータリーポンプ等とされる。
ロード室S21は、密閉機構S27を介して成膜室(真空処理室)S22に接続される。
基板保持機構S22aは、また、ガラス基板11をロード室S21から搬入可能とされている。基板保持機構S22aは、また、ガラス基板11をアンロード室S23へ搬出可能とされている。
カソード電極(バッキングプレート)S22c、電源S22d、ガス導入機構S22e、高真空排気機構S22fは、位相シフト層12、高炭素領域12c他を成膜する材料を供給するための構成である。
ガス導入機構S22eは、成膜室S22の内部にガスを導入する。
高真空排気機構S22fは、成膜室S22の内部を高真空引きするターボ分子ポンプ等である。
成膜室S22は、密閉機構S28を介してアンロード室S23に接続される。
搬送機構S23aは、成膜室S22から搬入されたガラス基板11を外部へと搬送する。排気機構S23bは、アンロード室S23の内部を粗真空引きするロータリーポンプ等とされる。
ロード室S21では、搬送機構S21aによってガラス基板11を支持し、ロード室S21を密閉した後、排気機構S21bによりロード室S21の内部を粗真空引きする。
成膜室S22では、ガラス基板11が搬入された後に密閉機構S27を密閉する。
成膜室(真空処理室)S22において、基板保持機構S22aによってガラス基板11を保持する。
このとき、成膜する位相シフト層12は、後述の図9~図12に示すように、厚さ方向において、所定の酸素の組成比、炭素の組成比、窒素の組成比、クロムの組成比をそれぞれ有することができる。
また、炭素含有ガスとしては、CO2(二酸化炭素)、CH4(メタン)、C2H6(エタン)、CO(一酸化炭素)等を挙げることができる。
さらに、窒素含有ガスとしては、N2(窒素ガス)、N2O(一酸化二窒素)、NO(一酸化窒素)、N2O(一酸化二窒素)、NH3(アンモニア)等を挙げることができる。
なお、位相シフト層12、高炭素領域12cの成膜で、必要であればターゲットS22bを交換することもできる。例えば、炭素含有量の多いターゲット材などが考えられる。
このとき、成膜する高炭素領域12cは、後述の図9~図12に示すように、厚さ方向において、所定の酸素の組成比、炭素の組成比、窒素の組成比、クロムの組成比をそれぞれ有することができる。
フォトレジストパターン15P1は、高炭素領域12c,位相シフト層12のエッチングマスクとして機能し、これらの高炭素領域12c,位相シフト層12のエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。
このとき、クロムを含有する高炭素領域12c,位相シフト層12のエッチングでは、クロムエッチャント、たとえば、硝酸セリウム第2アンモニウムを含むエッチング液を用いることができる。
これにより、高炭素領域パターン12cP1、位相シフトパターン12p1を形成する(図4)。
洗浄液として、硫酸過水、あるいは、オゾン水を用いることができる。
本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、高炭素領域の形成手法に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成についてその説明を省略する。
ここで、炭素含有ガスとしては、第1実施形態と同様に、メタン、二酸化炭素、一酸化炭素等のガスを用いることができる。
本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、高炭素領域の形成手法に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成についてその説明を省略する。
ここでは、本発明における位相シフト層12および高炭素領域12cの具体例として、これらの確認試験について説明する。
実験例1として、ガラス基板上に、位相シフト層として、スパッタリング法等を用いてクロム化合物の膜を形成する。ここで形成するクロム化合物膜は、クロム、酸素、窒素、炭素等を含有する膜である。位相シフト層としては、最表面に高炭素領域を形成した。高炭素領域の形成は、組成濃度が異なり炭素濃度の増加した極めて薄い膜を最表層に形成した。
・炭素含有ガス;CO2(二酸化炭素)
・ターゲット;クロム
以下、高炭素領域における諸元を示す。
・炭素含有ガス;CH4(メタン)とアルゴンとの混合ガス
・ターゲット;クロム
・成膜中のガス供給変化としては、狙いガス流量比はほぼ一定。炭素含有ガスのみ、高炭素領域の膜厚に対応して、追加、流量比増加させる。
この膜に対してオージェ電子分光法を用いて組成評価を行った。
その結果を図9~図12に示す。図9~図12において、横軸は、深さ方向距離、(時間)、縦軸は、各測定対象の組成比%である。
図9~図12に示すように、実験例1では、Cr,O,Nがいずれも膜厚方向(横軸)には、組成比がほぼ一定とされているのに対し、図9に示すCは、図の左側となる最表面に炭素濃度の高い高炭素領域が形成されていることが確認できた。図9においては、矢印で高炭素領域の右端位置を示す。
実験例2として、実験例1と同様に、位相シフト層として、スパッタリング法等を用いてクロム化合物の膜を形成する。実験例2においては、高炭素領域を形成しなかった。
その結果を図9~図12に示す。
図9~図12に示すように、実験例2でも、Cr,O,N,Cの組成比は、ほぼ、実験例1の位相シフト層と同じ程度とみなすことができる。
次に、上記の実験例1および2の表面における濡れ性を見るために、表面での水の接触角を測定する。ここで、成膜した膜の表面に純水を滴下し、目視でその接触角を測定した。具体的には、撮影した画像から接触角を測定した。
その結果を図13,図14に示す。
図13,図14に示すように、表面炭素濃度の高い実験例1では、水の接触角が58degとなり、表面炭素濃度の低い実験例2では、水の接触角が26degとなったことがわかる。
次に、実験例4として、上記の実験例1および2の表面におけるフォトレジスト層との密着性の確認として、レジストパターンを形成した後、エッチングをおこなって、エッチング液の浸入による浸み込み幅を測定した。
レジスト;レジスト種類GRX-M237
膜厚735nm
プリベーク87℃48min
露光:コンタクト露光機(タマラック)
現像:DIP式
現像液AZ DEVELOPER(50%純水希釈)
現像時間;規定より0sec超過
エッチング:パドル式
エッチング液;MPM-E
エッチング時間;規定より0sec超過
図15,図16に示すように、実験例2では、浸み込みが発生し、150nm程界面が抉れてしまったのに対し、実験例1では、浸み込みが発生しておらず、界面では位相シフト層とレジスト層とが密着していることがわかる。
実験例3として、実験例1,2と同様に、位相シフト層として、スパッタリング法等を用いてクロム化合物の膜を形成した。この実験例3においては、炭素濃度を3.1%とし、高炭素領域を形成しなかった。
同様に、水の接触角および、浸み込み幅を測定した。
その結果を図17~図19に示す。
実験例4として、実験例1~3と同様に、位相シフト層として、スパッタリング法等を用いてクロム化合物の膜を形成した。この実験例3においては、炭素濃度を3.9%とし、高炭素領域を形成した。
同様に、水の接触角および、浸み込み幅を測定した。
その結果を図17~図19に示す。
実験例5として、実験例1~4と同様に、位相シフト層として、スパッタリング法等を用いてクロム化合物の膜を形成した。この実験例3においては、炭素濃度を5.2%とし、高炭素領域を形成した。
同様に、水の接触角および、浸み込み幅を測定した。
その結果を図17~図19に示す。
10B…位相シフトマスクブランクス
11…ガラス基板(透明基板)
12…位相シフト層
12c…高炭素領域
12P1…位相シフトパターン
15…フォトレジスト層
15P1…レジストパターン
Claims (11)
- 位相シフトマスクとなるマスク層を有する位相シフトマスクブランクスであって、
透明基板に積層されてクロムと酸素と炭素とを含有する位相シフト層を有し、
前記位相シフト層は、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、
前記位相シフト層は、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことを特徴とする位相シフトマスクブランクス。 - 前記位相シフト層における前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスクブランクス。 - 前記位相シフト層における前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことを特徴とする請求項1または2記載の位相シフトマスクブランクス。 - 前記透明基板に積層された前記マスク層の最表面に前記位相シフト層が位置する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の位相シフトマスクブランクス。 - 請求項1から4のいずれか記載の位相シフトマスクブランクスの製造方法であって、
前記透明基板にクロムと酸素とを含有する前記位相シフト層を積層する位相シフト層成膜工程を有し、
前記位相シフト層成膜工程において、積層される前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことを特徴とする位相シフトマスクブランクスの製造方法。 - 前記位相シフト層成膜工程において、
スパッタリングにおける供給ガスとして、炭素含有ガスの分圧を設定することにより前記位相シフト層の表面に炭素を含有させて前記高炭素領域を形成する、
ことを特徴とする請求項5記載の位相シフトマスクブランクスの製造方法。 - 請求項1から4のいずれか記載の位相シフトマスクブランクスから製造されるか、または、請求項5または6記載の位相シフトマスクブランクスの製造方法により製造される位相シフトマスクであって、
マスクパターンにおいて、前記位相シフト層から形成された位相シフトパターンは、膜厚方向の全域で酸素濃度が70%以上とされ、かつ、膜厚方向で前記透明基板から離間する表面に、炭素濃度が3.5atm%以上となる高炭素領域を有する、
ことを特徴とする位相シフトマスク。 - 前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域が、膜厚方向で10nm以下である、
ことを特徴とする請求項7記載の位相シフトマスク。 - 前記位相シフトパターンにおける前記高炭素領域表面の、水の接触角が50度以上である、
ことを特徴とする請求項7または8記載の位相シフトマスク。 - 前記透明基板に積層された前記マスクパターンの最表面に前記位相シフトパターンが位置する、
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか記載の位相シフトマスク。 - 請求項7から10のいずれか記載の位相シフトマスクの製造方法であって、
前記マスク層にレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
前記位相シフト層にパターンを形成する位相シフトパターン形成工程と、
を有し、
前記位相シフトパターン形成工程において、前記高炭素領域が残存する、
ことを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
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