JP7731433B2 - 免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤およびその利用 - Google Patents

免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤およびその利用

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Description

本発明は、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤およびその利用に関する。
炎症は、化学的刺激、および/または、物理的刺激などによって引き起こされる生体反応の1つである。炎症は、生体組織に損傷を与えることがあるため、炎症に対して抗炎症剤が適用されることがある。
研究が進むにつれて、炎症の発症機構は様々であることが明らかになりつつある。このことは、炎症の種類に応じて適切な抗炎症剤が存在することを示しており、それ故に、新たな抗炎症剤の開発が精力的に進められている。
本発明者らは、これまでに、免疫関連細胞に一次繊毛と呼ばれる細胞小器官が存在すること、および、炎症を伴う皮膚疾患において一次繊毛の発現が亢進していること、を見出している(例えば、特許文献1~3を参照)。このことは、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、抗炎症剤として用い得ることを示している。
WO2019/172419号国際公開公報 特開2021-73928号公報 特開2021-75516号公報
しかしながら、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は見出されておらず、当該抑制剤の開発が求められていた。
本発明の一態様は、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤およびその利用技術を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(i)マリアアザミ(Silybum marianum)の抽出エキスの成分である、シリマリン、シリビンおよびデヒドロシリビン、並びに、(ii)グラビオラ(Annona muricata)の抽出エキスの成分である、アンノナシンおよびケルセチンが、免疫関連細胞の一次繊毛の発現を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の構成を含む。
<1>以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤:
A:シリマリン、
B:シリビン、
C:デヒドロシリビン、
D:アンノナシン、
E:ケルセチン。
本発明の一態様によれば、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤およびその利用技術を提供することができる。
101は、シリマリンの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフであり、102は、シリビンの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。 201および202は、各々、2,3-デヒドロシリビンA、および、2,3-デヒドロシリビンBの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。 301、302および303は、各々、マリアアザミに由来する材料を含有する化粧品原料の免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。 401および402は、各々、アンノナシン、および、ケルセチン水和物の免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。
本発明について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「X~Y」は、「X以上Y以下」を意図する。
〔1.免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤〕
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有するものである:A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
上記免疫関連細胞には、免疫反応を主に担当する免疫細胞と、免疫細胞に間接的に関与する免疫機能保有細胞とが包含される。免疫機能保有細胞は、例えば、免疫細胞を活性化させる機能を有している。免疫細胞としては、例えば、皮膚樹状細胞(例えば、ランゲルハンス細胞、真皮樹状細胞)、リンパ球系の免疫細胞(例えば、T細胞、NK細胞、B細胞)、および、単球系の免疫細胞(例えば、通常型樹状細胞、単球系樹状細胞(例えば、形質細胞様樹状細胞))を挙げることができる。一方、免疫機能保有細胞としては、例えば、ケラチノサイト、繊維芽細胞、および、上皮細胞を挙げることができる。免疫関連細胞は、生体から採取された免疫関連細胞であってもよいし、株化された免疫関連細胞(例えば、HaCaT細胞)であってもよい。
シリマリン(CAS No.65666-07-1)は、マリアアザミ(Silybum marianum)から得られるフラボノリグナン類の混合物である。シリマリンには、上述したB~Eの化合物のうち、シリビン、および、デヒドロシリビンが含有されている。
シリマリンとしては、市販のシリマリンを用いることも可能であるし、マリアアザミの抽出エキスから得たシリマリンを用いることも可能である。マリアアザミの抽出エキスからシリマリンを得る方法は、限定されない。例えば、まず、マリアアザミの種子を有機溶媒(例えば、エタノール、メタノール、アセトン、または、酢酸エチル)によって抽出して、抽出エキスを得る。次いで、当該抽出エキスから、脂質、および、極性の高い不純物を除去した後、当該抽出エキスをスプレードライ法などによって乾燥させることによって、シリマリンを得ることができる。
上述したように、シリマリンはマリアアザミの抽出エキスから得ることができる。それ故に、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、マリアアザミに由来する材料(例えば、マリアアザミ(例えば、マリアアザミの種子、葉、茎、芽、花、または、根)の抽出エキス、または、粉砕物)を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であってもよい。
シリビン(CAS No.22888-70-6)は、上述したシリマリンに含まれる化合物の1つである。
シリビンとしては、市販のシリビンを用いることも可能であるし、マリアアザミの抽出エキスから得たシリビンを用いることも可能である。マリアアザミの抽出エキスからシリビンを得る方法は、限定されない。例えば、まず、マリアアザミの種子を有機溶媒(例えば、エタノール、メタノール、アセトン、または、酢酸エチル)によって抽出して、抽出エキスを得る。次いで、当該抽出エキスを公知の精製方法(例えば、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー)によって更に精製することによって、シリビンを得ることができる。
上述したように、シリビンはマリアアザミの抽出エキスから得ることができる。それ故に、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、マリアアザミに由来する材料(例えば、マリアアザミ(例えば、マリアアザミの種子、葉、茎、芽、花、または、根)の抽出エキス、または、粉砕物)を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であってもよい。
デヒドロシリビン(例えば、2,3-デヒドロシリビンA(CAS No.25166-14-7)、2,3-デヒドロシリビンB(CAS No.142796-24-5))は、上述したシリマリンに含まれる化合物の1つである。
デヒドロシリビンとしては、市販のデヒドロシリビンを用いることも可能であるし、マリアアザミの抽出エキスから得たデヒドロシリビンを用いることも可能である。マリアアザミの抽出エキスからデヒドロシリビンを得る方法は、限定されない。例えば、まず、マリアアザミの種子を有機溶媒(例えば、エタノール、メタノール、アセトン、または、酢酸エチル)によって抽出して、抽出エキスを得る。次いで、当該抽出エキスを公知の精製方法(例えば、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー)によって更に精製することによって、デヒドロシリビンを得ることができる。
上述したように、デヒドロシリビンはマリアアザミの抽出エキスから得ることができる。それ故に、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、マリアアザミに由来する材料(例えば、マリアアザミ(例えば、マリアアザミの種子、葉、茎、芽、花、または、根)の抽出エキス、または、粉砕物)を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であってもよい。
アンノナシン(CAS No.111035-65-5)は、グラビオラ(Annona muricata)から得られる化合物の1つである。
アンノナシンとしては、市販のアンノナシンを用いることも可能であるし、グラビオラの抽出エキスから得たアンノナシンを用いることも可能である。グラビオラの抽出エキスからアンノナシンを得る方法は、限定されない。例えば、まず、グラビオラの種子または葉を有機溶媒(例えば、エタノール、メタノール、アセトン、または、酢酸エチル)によって抽出して、抽出エキスを得る。次いで、当該抽出エキスを公知の精製方法(例えば、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー)によって更に精製することによって、アンノナシンを得ることができる。
上述したように、アンノナシンはグラビオラの抽出エキスから得ることができる。それ故に、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、グラビオラに由来する材料(例えば、グラビオラ(例えば、グラビオラの種子、葉、茎、芽、花、または、根)の抽出エキス、または、粉砕物)を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であってもよい。
ケルセチン(CAS No.117-39-5)は、グラビオラ(Annona muricata)から得られる化合物の1つである。当該ケルセチンは、水和物の形態のもの(ケルセチン水和物)であってもよい。
ケルセチンとしては、市販のケルセチンを用いることも可能であるし、グラビオラの抽出エキスから得たケルセチンを用いることも可能である。グラビオラの抽出エキスからケルセチンを得る方法は、限定されない。例えば、まず、グラビオラの種子または葉を有機溶媒(例えば、エタノール、メタノール、アセトン、または、酢酸エチル)によって抽出して、抽出エキスを得る。次いで、当該抽出エキスを公知の精製方法(例えば、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー)によって更に精製することによって、ケルセチンを得ることができる。
上述したように、ケルセチンはグラビオラの抽出エキスから得ることができる。それ故に、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、グラビオラに由来する材料(例えば、グラビオラ(例えば、グラビオラの種子、葉、茎、芽、花、または、根)の抽出エキス、または、粉砕物)を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であってもよい。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤に含有される有効成分(換言すれば、シリマリン、シリビン、デヒドロシリビン、アンノナシン、および、ケルセチンからなる群より選択される少なくとも1つ)の量は、特に限定されず、例えば、抑制剤を100質量%とした場合に、0.00001質量%~100質量%であってもよく、0.0001質量%~100質量%であってもよく、0.001質量%~100質量%であってもよく、0.01質量%~100質量%であってもよく、0.1質量%~100質量%であってもよく、0.1質量%~95質量%であってもよく、0.1質量%~90質量%であってもよく、0.1質量%~80質量%であってもよく、0.1質量%~70質量%であってもよく、0.1質量%~60質量%であってもよく、0.1質量%~50質量%であってもよく、0.1質量%~40質量%であってもよく、0.1質量%~30質量%であってもよく、0.1質量%~20質量%であってもよく、0.1質量%~10質量%であってもよい。
後述する実施例から理解できるように、シリマリン、シリビン、デヒドロシリビン、アンノナシン、および、ケルセチンは、各々、48μg/mL以上、100μM以上、10μM以上、0.5μM以上、および、10μM以上の濃度にて免疫関連細胞と接触したときに、当該免疫関連細胞における一次繊毛の発現を、より良く抑制することができる。
上記有効成分がシリマリンである場合には、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、当該抑制剤を対象に投与したときに、30μg/mL以上、48μg/mL以上、75μg/mL以上、1mg/mL以上、または、5mg/mL以上の濃度(濃度の上限値は、限定されず、例えば、100mg/mL、または、10mg/mLである)の有効成分が免疫関連細胞と接触することができる量の有効成分を含有することが好ましい。勿論、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤のもの)は、当該濃度にて、シリマリン、または、シリビンを含有するものであってもよい。当該構成であれば、免疫関連細胞の一次繊毛の発現をより良く抑制することができる。
上記有効成分がシリビンである場合には、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、当該抑制剤を対象に投与したときに、75μM以上、100μM以上、500μM以上、1mM以上、または、5mM以上の濃度(濃度の上限値は、限定されず、例えば、1M、100mM、または、10mMである)の有効成分が免疫関連細胞と接触することができる量の有効成分を含有することが好ましい。勿論、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤のもの)は、当該濃度にて、シリマリン、または、シリビンを含有するものであってもよい。当該構成であれば、免疫関連細胞の一次繊毛の発現をより良く抑制することができる。
上記有効成分がデヒドロシリビンである場合には、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、当該抑制剤を対象に投与したときに、8μM以上、10μM以上、25μM以上、50μM以上、100μM以上、または、500μM以上の濃度(濃度の上限値は、限定されず、例えば、1M、100mM、または、10mMである)の有効成分が免疫関連細胞と接触することができる量の有効成分を含有することが好ましい。勿論、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤のもの)は、当該濃度にて、デヒドロシリビンを含有するものであってもよい。当該構成であれば、免疫関連細胞の一次繊毛の発現をより良く抑制することができる。
上記有効成分がアンノナシンである場合には、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、当該抑制剤を対象に投与したときに、0.2μM以上、0.5μM以上、1μM以上、5μM以上、または、10μM以上の濃度(濃度の上限値は、限定されず、例えば、1M、100mM、または、10mMである)の有効成分が免疫関連細胞と接触することができる量の有効成分を含有することが好ましい。勿論、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤のもの)は、当該濃度にて、アンノナシンを含有するものであってもよい。当該構成であれば、免疫関連細胞の一次繊毛の発現をより良く抑制することができる。
上記有効成分がケルセチンである場合には、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、当該抑制剤を対象に投与したときに、8μM以上、10μM以上、50μM以上、100μM以上、または、500μM以上の濃度(濃度の上限値は、限定されず、例えば、1M、100mM、または、10mMである)の有効成分が免疫関連細胞と接触することができる量の有効成分を含有することが好ましい。本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤のもの)は、当該濃度にて、ケルセチンを含有するものであってもよい。当該構成であれば、免疫関連細胞の一次繊毛の発現をより良く抑制することができる。
デヒドロシリビン、および、アンノナシンは、シリマリン、シリビン、および、ケルセチンと比較して、より低濃度にて、より効率良く、免疫関連細胞における一次繊毛の発現を抑制できる。それ故に、デヒドロシリビン、および、アンノナシンを含有する抑制剤は、シリマリン、シリビン、および、ケルセチンを含有する抑制剤よりも、免疫関連細胞における一次繊毛の発現抑制効果が高いと考え得る。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、上述した有効成分以外の成分を含有していてもよい。
有効成分以外の成分は、特に限定されず、例えば、緩衝剤、pH調整剤、等張化剤、防腐剤、抗酸化剤、高分子量重合体、賦形剤、溶媒、抗菌剤などであり得る。
上記緩衝剤としては、例えば、リン酸またはリン酸塩、ホウ酸またはホウ酸塩、クエン酸またはクエン酸塩、酢酸または酢酸塩、炭酸または炭酸塩、酒石酸または酒石酸塩、ε-アミノカプロン酸、トロメタモールが挙げられる。上記リン酸塩としては、例えば、リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウムが挙げられる。上記ホウ酸塩としては、例えば、ホウ砂、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウムが挙げられる。上記クエン酸塩としては、例えば、クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウムが挙げられる。上記酢酸塩としては、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムが挙げられる。上記炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが挙げられる。上記酒石酸塩としては、例えば、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウムが挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、塩酸、リン酸、クエン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。
上記等張化剤としては、例えば、イオン性等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム)、非イオン性等張化剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、マンニトール)が挙げられる。
上記防腐剤としては、例えば、ベンザルコニウム塩化物、ベンザルコニウム臭化物、ベンゼトニウム塩化物、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、クロロブタノールが挙げられる。
上記抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、トコフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウムが挙げられる。
上記高分子量重合体としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、アテロコラーゲンが挙げられる。
上記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D-マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、デンプン、結晶セルロースが挙げられる。
上記溶媒としては、例えば、水、生理的食塩水、アルコールが挙げられる。
上記抗菌剤としては、例えば、β-ラクタム系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン系、リンコマイシン系、クロラムフェニコール系、マクロライド系、ケトライド系、ポリペプチド系、グリコペプチド系の抗生物質;ピリドンカルボン酸(キノロン)系、ニューキノロン系、オキサゾリジノン系、サルファ剤系の合成抗菌薬が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤に含有される有効成分以外の成分の量は、特に限定されず、例えば、抑制剤を100質量%とした場合に、0質量%~99.99999質量%であってもよく、0質量%~99.9999質量%であってもよく、0質量%~99.999質量%であってもよく、0質量%~99.99質量%であってもよく、0質量%~99.9質量%であってもよく、5質量%~99.9質量%であってもよく、10質量%~99.9質量%であってもよく、20質量%~99.9質量%であってもよく、30質量%~99.9質量%であってもよく、40質量%~99.9質量%であってもよく、50質量%~99.9質量%であってもよく、60質量%~99.9質量%であってもよく、70質量%~99.9質量%であってもよく、80質量%~99.9質量%であってもよく、90質量%~99.9質量%であってもよい。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の剤型は、特に限定されず、例えば、外用剤(例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤、スティック剤、シート剤)、錠剤、粉末剤、顆粒剤が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の投与対象は、特に限定されず、例えば、ヒト、非ヒト動物(例えば、家畜、愛玩動物、および、実験動物)、これらから採取した組織、これらから採取した細胞、株化された細胞が挙げられる。上記非ヒト動物としては、特に限定されず、例えば、サル、チンパンジー、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、マウス、および、ラットが挙げられる。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の投与経路は、特に限定されず、例えば、非経口投与(例えば、経皮投与)、および、経口投与が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の対象への投与間隔は、特に限定されず、例えば、1時間に1回、1~6時間に1回、6~12時間に1回、12時間~1日あたり1回、1日~3日あたり一回、1日~5日あたり1回、1日~7日あたり1回、7日~14日あたり1回、14日~21日あたり1回、1カ月あたり1回、2カ月あたり1回、3カ月あたり1回、4カ月あたり1回、5カ月あたり1回、6カ月あたり1回、または、1年あたり1回が挙げられる。
〔2.抗炎症用の外用剤〕
本発明の一実施形態に係る抗炎症用(例えば、炎症予防用、炎症治療用)の外用剤は、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤を含有するものである。本発明の一実施形態に係る抗炎症用(例えば、炎症予防用、炎症治療用)の外用剤は、本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤からなるものであってもよい。
上記免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤については、既に説明したので、ここではその説明を省略する。
上記外用剤を適用する炎症としては、特に限定されず、例えば、化学的刺激および/または物理的刺激などによって引き起こされる炎症、および、炎症性疾患に伴う炎症が挙げられる。上記炎症性疾患としては、例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、面皰、および、接触性皮膚炎が挙げられる。
上記抗炎症用の外用剤は、より具体的に、抗炎症剤、炎症予防剤、炎症治療剤、抗炎症用の化粧料、炎症予防用の化粧料、炎症治療用の化粧料であり得る。
上記化粧料の具体例としては、例えば、ボディーローション、デオドラント化粧料、化粧水、乳液、スキンケアクリーム、トニック、スティック化粧料、リップ、洗顔料、洗浄料、シート状化粧料、髭そり用化粧料、育毛剤が挙げられる。
上記外用剤の剤型としては、特に限定されず、例えば、液剤、ゲル剤、クリーム剤、スティック剤、および、シート剤が挙げられる。上記ゲル剤のゲル化度は、用途によって異なり得るので、特に限定されない。
上記外用剤が適用され得る皮膚としては、特に限定されず、例えば、頭、顔、首、腕、手、肘、脛、背中、胴、および、足が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る抗炎症用の外用剤に含有される、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の量は、特に限定されず、例えば、外用剤を100質量%とした場合に、0.00001質量%~100質量%であってもよく、0.0001質量%~100質量%であってもよく、0.001質量%~100質量%であってもよく、0.01質量%~100質量%であってもよく、0.1質量%~100質量%であってもよく、0.1質量%~95質量%であってもよく、0.1質量%~90質量%であってもよく、0.1質量%~80質量%であってもよく、0.1質量%~70質量%であってもよく、0.1質量%~60質量%であってもよく、0.1質量%~50質量%であってもよく、0.1質量%~40質量%であってもよく、0.1質量%~30質量%であってもよく、0.1質量%~20質量%であってもよく、0.1質量%~10質量%であってもよい。
本発明の一実施形態に係る抗炎症用の外用剤は、上述した免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤以外の成分を含有していてもよい。当該「免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤以外の成分」としては、特に限定されず、例えば、上述した〔1.免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤〕にて説明した「有効成分以外の成分」が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る抗炎症用の外用剤に含有される、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤以外の成分の量は、特に限定されず、例えば、外用剤を100質量%とした場合に、0質量%~99.99999質量%であってもよく、0質量%~99.9999質量%であってもよく、0質量%~99.999質量%であってもよく、0質量%~99.99質量%であってもよく、0質量%~99.9質量%であってもよく、5質量%~99.9質量%であってもよく、10質量%~99.9質量%であってもよく、20質量%~99.9質量%であってもよく、30質量%~99.9質量%であってもよく、40質量%~99.9質量%であってもよく、50質量%~99.9質量%であってもよく、60質量%~99.9質量%であってもよく、70質量%~99.9質量%であってもよく、80質量%~99.9質量%であってもよく、90質量%~99.9質量%であってもよい。
本発明の一実施形態に係る抗炎症用の外用剤の投与対象、投与経路、および、投与間隔は、特に限定されず、上述した本発明の一実施形態に係る免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤の投与対象、投与経路、および、投与間隔と同じであり得る。
〔3.その他〕
本発明の一実施形態は、以下のように構成することもできる。
<1>以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤:A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
<2><1>に記載の抑制剤を含有する、抗炎症用の外用剤。
<3>以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有する免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤を被験体(例えば、ヒト、または、非ヒト動物(例えば、サル、チンパンジー、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、マウス、および、ラット))へ投与する工程を有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制方法:A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
<4>以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有する免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤を含有する外用薬を被験体(例えば、ヒト、または、非ヒト動物(例えば、サル、チンパンジー、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、マウス、および、ラット))へ投与する工程を有する、炎症の処置方法(例えば、炎症の予防方法、または、炎症の治療方法):A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
<5>免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤を製造するための、以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つの使用:A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
<6>抗炎症用の外用剤を製造するための、以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つの使用:A:シリマリン、B:シリビン、C:デヒドロシリビン、D:アンノナシン、E:ケルセチン。
本発明の実施例について、以下に説明する。
(1.細胞の培養方法)
免疫関連細胞の1つであるNeonatal normal human keratinocyte(NHEK、Lonza社)を、KGM-Gold培地(Lonza社製)中で培養した。
(2.一次繊毛の誘導方法)
8wellのチャンバースライド(Thermo Fisher Scientific社製、型番:154534)の各well内に、KGM-Gold培地を加えた。
NHEK細胞を継代培養した後に回収し、当該NHEK細胞を、上記8wellのチャンバースライドの各wellに対して1.0×10 cells/wellずつ播き、37℃、5%COの条件下にて一晩培養した。
各well内に、IL-13(PeproTech社製、型番:AF-200-13)を最終濃度が100ng/mLとなるように加えた後、37℃、5%COの条件下にて48時間培養した。これによって、NHEK細胞における一次繊毛の発現を誘導した。
(3.細胞の免疫染色方法)
スライド上のNHEK細胞に対して、4%パラホルムアルデヒドリン酸緩衝液(富士フイルム社製、型番:163-20145)を用いて、4℃の条件下にて20分間の固定処理を行った。
固定処理後のNHEK細胞をPBS(Phosohate-buffered saline)を用いて3回洗浄した後、当該NHEK細胞を10%FBS(Fetal Bovine Serum)/0.1%Triton X-100(Sigma社製、型番:T8787)中、室温の条件下にて30分間インキュベートすることによって、ブロッキング処理を行った。
ブロッキング処理後のNHEK細胞を、4℃の条件下にて一晩、一次抗体と反応させた。以下の試験では、一次繊毛を検出するために、一次繊毛のマーカータンパク質であるARL13Bを染色し、中心体を検出するために、中心体のマーカータンパク質であるCEP164を染色した。使用した一次抗体に関する情報と、当該一次抗体の使用時の希釈倍率とを、以下に示す。
一次抗体と反応させた後のNHEK細胞を、0.1% Tween-20(sigma社製、型番:P9416)を含むリン酸緩衝生理食塩水(PBST)中で洗浄した後、当該NHEK細胞を、室温の条件下にて1時間、遮光しながら二次抗体と反応させた。また、NHEK細胞と二次抗体とを反応させているときに、同時に、Hoechst 33342(1:1000)(Thermo Fisher Scientific社製、型番:H3570)を用いて、NHEK細胞の核を染色した。
二次抗体としては、抗マウスIgG ロバポリクローナル抗体(1:1000)(Thermo Fisher Scientific社製、型番:A-21202)、および、抗ウサギIgG ロバポリクローナル抗体(1:1000)(Thermo Fisher Scientific社製、型番:A-21207)を使用した。
二次抗体と反応させた後のNHEK細胞を、PBST中で洗浄した後、スライド上のNHEK細胞へProLong Gold(登録商標)(Thermo Fisher Scientific社製、型番:P36980)を滴下した後、当該NHEK細胞の上をカバーガラスにて覆い、スライドとカバーガラスとの間にNHEK細胞を封入した。
スライドとカバーガラスとの間に封入されたNHEK細胞を、共焦点レーザ走査型顕微鏡(OLYMPUS社製、商品名:FV1200 IX83、または、FV3000 IX83)を用いて観察した。
一次繊毛を有する細胞の割合は、以下の式(I)にしたがって算出した:
[一次繊毛を有する細胞(%)]=[顕微鏡の観察画像中の一次繊毛を有する細胞の数]/[顕微鏡の観察画像中の全細胞の数]×100 ・・・式(I)。
<試験1>
(i)様々な濃度(0μM、5μM、10μM、50μM、または、100μM)のシリビン(東京化成工業社製)、2,3-デヒドロシリビンA(Phytolab社製)若しくは2,3-デヒドロシリビンB(Phytolab社製)、または、様々な濃度(0μg/mL、2.4μg/mL、4.8μg/mL、24μg/mL、または、48μg/mL)のシリマリン(Sigma-Aldrich社製)、および、(ii)IL-13(100ng/mL)、を含有するKGM-Gold培地中で、NHEK細胞に対して一次繊毛の発現を誘導した。
一次繊毛の発現を誘導した後のNHEK細胞を免疫染色し、ARL13B、およびCEP164の染色の有無を指標として、共焦点レーザ走査型顕微鏡による観察像から、観察した全NHEK細胞における一次繊毛を有するNHEK細胞の割合を算出した。図1および図2に試験結果を示す。
図1の101は、シリマリンの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。図1の102は、シリビンの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。
図1の101から明らかなように、シリマリンは、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、シリマリンは、48μg/mL以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
図1の102から明らかなように、シリビンは、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、シリビンは、100μM以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
図2の201および202は、各々、2,3-デヒドロシリビンA、および、2,3-デヒドロシリビンBの免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。
図2の201から明らかなように、2,3-デヒドロシリビンAは、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、2,3-デヒドロシリビンAは、10μM以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
図2の202から明らかなように、2,3-デヒドロシリビンBは、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、2,3-デヒドロシリビンBは、10μM以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
<試験2>
マリアアザミの抽出エキスを含有する化粧品原料として、オーガニックマリアアザミエキス(香栄工業株式会社製;原料名:オーガニックマリアアザミエキスBG-50;表示名称:オオアザミ種子エキス)、Ameliox(エイチ・ホルスタイン社製;原料名:アメリオックス;表示名称:レシチン、カルノシン、トコフェロール、オオアザミ果実エキス、グリセリン、エタノール、水)、および、SilstemU(エイチ・ホルスタイン社製;原料名:Silstem-U;表示名称:グリセリン、水、プロパンジオール、マリアアザミエキス、ウワウルシ葉エキス)が知られている。
(i)様々な濃度(0%、0.1%、または、1%)の化粧品原料、および、(ii)IL-13(100ng/mL)、を含有するKGM-Gold培地中で、NHEK細胞に対して一次繊毛の発現を誘導した。
一次繊毛の発現を誘導した後のNHEK細胞を免疫染色し、ARL13B、およびCEP164の染色の有無を指標として、共焦点レーザ走査型顕微鏡による観察像から、観察した全NHEK細胞における一次繊毛を有するNHEK細胞の割合を算出した。図3に試験結果を示す。
図3の301、302および303は、各々、オーガニックマリアアザミエキス、Ameliox、および、SilstemUを含有する化粧品原料の免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。
図3の301~303から明らかなように、オーガニックマリアアザミエキス、Ameliox、および、SilstemUを含有する化粧品原料は、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。つまり、マリアアザミの抽出エキスには、一次繊毛の発現を阻害する化合物が含有されていることが明らかになった。
<試験3>
(i)様々な濃度(0μM、0.5μM、1μM、10μM、または、100μM)の、アンノナシン(Cayman Chemical社製)、または、ケルセチン水和物(東京化成工業社製)、および、(ii)IL-13(100ng/mL)、を含有するKGM-Gold培地中で、NHEK細胞に対して一次繊毛の発現を誘導した。
一次繊毛の発現を誘導した後のNHEK細胞を免疫染色し、ARL13B、およびCEP164の染色の有無を指標として、共焦点レーザ走査型顕微鏡による観察像から、観察した全NHEK細胞における一次繊毛を有するNHEK細胞の割合を算出した。図4に試験結果を示す。
図4の401および402は、各々、アンノナシン、および、ケルセチン(ケルセチン水和物)の免疫関連細胞における一次繊毛の抑制効果を示すグラフである。
図4の401から明らかなように、アンノナシンは、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、アンノナシンは、0.5μM以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
図4の402から明らかなように、ケルセチン(ケルセチン水和物)は、濃度依存的にNHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。より具体的に、ケルセチン(ケルセチン水和物)は、10μM以上の濃度にて、より効果的にHEK細胞における一次繊毛の発現を阻害することが明らかになった。
免疫関連細胞に一次繊毛と呼ばれる細胞小器官が存在すること、および、炎症を伴う皮膚疾患において一次繊毛の発現が亢進していること、が知られている。上述したように、本発明の免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、免疫関連細胞における一次繊毛の発現を阻害する効果を有する。このことは、本発明の免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤は、炎症を抑制する効果をも有することを示唆している。
本発明は、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤に利用することができ、より具体的に、抗炎症用の外用剤(例えば、抗炎症剤、炎症予防剤、炎症治療剤、抗炎症用の化粧料、炎症予防用の化粧料、炎症治療用の化粧料)に利用することができる。

Claims (2)

  1. 以下のA~Eからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤であって、上記免疫関連細胞は、ケラチノサイトである、抑制剤
    A:シリマリン、
    B:シリビン、
    C:デヒドロシリビン、
    D:アンノナシン、
    E:ケルセチン。
  2. アンノナシンを含有する免疫関連細胞の一次繊毛の抑制剤を含有する、抗炎症用の外用剤であって、上記免疫関連細胞は、ケラチノサイトである、外用剤
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