JP7731992B2 - ダイナミックダンパ - Google Patents
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Description
特許文献1には、重錘と、この重錘を振動可能に支持する弾性部材と、重錘及び弾性部材を収納するダンパケースとを備えたダイナミックダンパを、ヘッドレストに設けた乗物用シートが開示されている。
弾性部材が、重錘を支持する支持部と、ダンパケースに接合する接合部を有し、ダンパケースは、弾性部材の接合部が嵌合する嵌合部を有しているため、両面テープ等の接着部材を用いることなく、ダンパケースに重錘を組み付けることが可能となる。
また、弾性部材の周縁部と貫通孔との形成は、加工工程において、重錘と弾性部材とを接着する接着加工の際に、加工側の部材となる重錘の位置決めとをするためにできるものである。周縁部に貫通孔が形成されることで、貫通孔を通して重錘の位置を確認することができる。
嵌合部が上下方向において重錘を挟むように設けられていることにより、ダイナミックダンパは、弾性部材を介して重錘を上下方向から支持するようになるため、左右方向又は前後方向からの衝撃の吸収性を高めることができる。
嵌合部の左右方向の長さを弾性部材の左右方向の長さより長くすることで、ダンパケースは弾性部材を安定して支持することができる。
接合部が挿入される開口部を挿入口側に設けることにより、挿入口から一方向で重錘を組み付けることが可能となる。
嵌合部内に接合部と当接する第1リブが設けられることにより、より強固に固定することができる。
第1リブに傾斜面が形成されることで、弾性部材の接合部の大きさ、とくに厚さに誤差が多少あってもガタつくことなく接合部を嵌合部に嵌合させることができる。
第2リブが、弾性部材の開口部側端部と当接することにより、弾性部材が前後に動くことを規制することができる。
一方のリブの間に他方のリブが設けられることから、複数のリブにより弾性部材が上下に動くことを規制することができる。また、複数のリブが接合部に当接するため、第2ケース半体を第1ケース半体から外れにくくすることができる。
重錘を上下方向に設けられた嵌合部により支持すると共に、左右方向及び前後方向において重錘とダンパケースとの間に空間が設けられるため、前後左右からの衝撃を吸収しやすくなる。
ダンパケースが接続部によりフレームと接続することで、重錘が内蔵されているダンパケースの振動を、周囲に配置されるフレームに確実に伝達することができる。
本発明によれば、嵌合部が上下方向において重錘を挟むように設けられていることにより、ダイナミックダンパは、弾性部材を介して重錘を上下方向から支持するようになるため、左右方向又は前後方向からの衝撃の吸収性を高めることができる。
本発明によれば、嵌合部の左右方向の長さを弾性部材の左右方向の長さより長くすることで、ダンパケースは弾性部材を安定して支持することができる。
本発明によれば、接合部が挿入される開口部を挿入口側に設けることにより、挿入口から一方向で重錘を組み付けることが可能となる。
本発明によれば、嵌合部内に接合部と当接する第1リブが設けられることにより、より強固に固定することができる。
本発明によれば、第1リブに傾斜面が形成されることで、弾性部材の接合部の大きさ、とくに厚さに誤差が多少あってもガタつくことなく接合部を嵌合部に嵌合させることができる。
本発明によれば、第2リブが、弾性部材の開口部側端部と当接することにより、弾性部材が前後に動くことを規制することができる。
本発明によれば、一方のリブの間に他方のリブが設けられることから、複数のリブにより弾性部材が上下に動くことを規制することができる。また、複数のリブが接合部に当接するため、第2ケース半体を第1ケース半体から外れにくくすることができる。
本発明によれば、周縁部に貫通孔が形成されることで、貫通孔を通して重錘の位置が確認できる。
本発明によれば、重錘を上下方向に設けられた嵌合部により支持すると共に、左右方向及び前後方向において重錘とダンパケースとの間に空間が設けられるため、前後左右からの衝撃を吸収しやすくなる。
本発明によれば、ダンパケースが接続部によりフレームと接続することで、重錘が内蔵されているダンパケースの振動を、周囲に配置されるフレームに確実に伝達することができる。
また、以下に説明する車両用シート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが着座可能な状態にあるケースを想定して説明することとする。
本実施形態のダイナミックダンパ40が取り付けられる車両用シート(以下、車両用シートS)の基本構成について、図1を参照しながら説明する。図1は車両用シートSを前方斜めから見た斜視図である。図1中、車両用シートSの一部については図示の都合上、トリムカバーT(表皮とも呼ばれる)を外した構成で図示している。
なお、以下では、シートバック1、シートクッション2をまとめてシート本体Shと称する場合がある。
車両用シートSの中には、シートフレームF(フレーム)が設けられており、シートフレームFは主にシートバック1の骨格をなすシートバックフレーム10と、シートクッション2の骨格をなすシートクッションフレーム20と、ヘッドレスト3の骨格を形成するヘッドレストフレーム30とから構成される。
シートバックフレーム10は図2に示すように、全体として方形枠状に形成されており、アッパーフレーム11と、ロアフレーム12と、一対のバックサイドフレーム13、13と、を備える。また、シートバックフレーム10を構成する各部材は、鋼板をプレス加工することにより形成される。
一対のバックサイドフレーム13、13は、シート幅方向(左右方向)に離間して配置されている。アッパーフレーム11は、一対のバックサイドフレーム13、13の間に配置され、バックサイドフレーム13、13の上端を連結する。ロアフレーム12は、一対のバックサイドフレーム13、13の間に配置され、一対のバックサイドフレーム13、13の下端を連結する。
シートクッションフレーム20は方形枠状に形成され、その側部には一対のクッションサイドフレーム21、21が設けられている。また、シートクッションフレーム20は、一対のクッションサイドフレーム21、21を前方で連結する前方連結フレーム22と、後方で連結する後方連結フレーム23とを有する。
車両用シートSの前後にある前方連結フレーム22及び後方連結フレーム23は丸パイプにより構成されている。また、前方連結フレーム22の前方にはクッションパンフレーム24が設けられている。なお、クッションパンフレーム24と後方連結フレーム23とを架け渡す、不図示のSバネ等が取り付けられ、Sバネが受圧部材として着座した乗員の臀部を下方から支持している。
ヘッドレスト3は、着座者の頭部を支えるよう、シートバック1の上端部に取り付けられる。ヘッドレスト3の内部には、図2に示すようにヘッドレスト3の骨格を形成するヘッドレストフレーム30が設けられている。ヘッドレストフレーム30は、左右に配置される一対のピラー部31、31(ヘッドレストピラー若しくはヘッドレストステーと呼ばれる)と、一対のピラー部31、31のそれぞれの上端に連結するアッパー部32とを有する。
ダイナミックダンパ40は、アッパー部32と、一対のピラー部31、31の第1延出部31a、31aを利用して取り付けられる。
ヘッドレストフレーム30の第2延出部31b、31bをダンパケース41の下端よりも上方に位置することで、ヘッドレストフレーム30がよりコンパクトになり、ヘッドレスト3を小型化することができる。
シートバックフレーム10、シートクッションフレーム20及びヘッドレストフレーム30の外側には、クッションパッドP及びトリムカバーTが設けられることで、シートバック1、シートクッション2及びヘッドレスト3が構成される。
クッションパッドPは、発泡体によりクッション部分が形成されており、クッション部分がトリムカバーTにより被覆される。クッションパッドPは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。この発泡体としては、ポリプロピレンビーズ発泡体、ポリエチレンビーズ発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリエチレン発泡体、アクリロニトリル・スチレン発泡体、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタンフォーム材等、若しくはこれらを組合わせて使用される。
トリムカバーTは、例えば布、フィルム、クロス、革やシート等により構成され、所定のテンションが掛かるように張られた状態でクッションパッドPを覆うよう取り付けられている。
また、車両用シートSの下部には、図2に示すようにスライド機構4が設置されている。このスライド機構4により、車両用シートSのシート本体Shが、前後方向にスライド移動可能な状態で車体フロアに取り付けられる。
以下、本実施形態の車両用シートSに設けられるダイナミックダンパ40について、図3~図11を用いて説明する。
図3は、ヘッドレストフレーム30に取り付けられたダイナミックダンパ40を示す正面図である。図4は、ダイナミックダンパ40の内部を示す背面図である。図5はダイナミックダンパ40の分解斜視図である。図6は、図4のVI-VI線に沿った断面図であり、図7は、図4のVII-VII線に沿った断面図、図8は、図4のVIII-VIII線に沿った断面図である。図9は、重錘60と弾性部材61とを加硫接着している状態を示す斜視図である。図10は、重錘60の別例である重錘60Aを示す斜視図である。図11は、弾性部材61の別例である弾性部材61Bが取り付けられた重錘60Bを示す斜視図である。
重錘60は、弾性部材61を用いてダンパケース41内に振動可能に支持される部材である。重錘60は、金属製(例えば鋳鉄製)であって、本実施形態の重錘60は、図4に示すように縦に細長く、角の丸い四角柱の形状を有している。重錘60の上端及び下端のそれぞれに、重錘60を振動可能に支持する弾性部材61、61が取り付けられている。
弾性部材61、61のそれぞれは、重錘60を支持する支持部62と、支持部62から延びダンパケース41に接合する接合部63と、を有する。接合部63は、後述するダンパケース41の嵌合部49に嵌合する。
本実施形態の弾性部材61はゴム材で構成されている。弾性部材61は樹脂製であってもよい。
基部62aと側壁部62bとが接続する角部、言い換えれば基部62aと側壁部62bとが接続する周縁部には確認孔62c(貫通孔)が形成されている。弾性部材61と重錘60の端部とは接着剤等により固定される。弾性部材61の周縁部と確認孔62cとの形成は、加工工程において、重錘60と弾性部材61とを接着する接着加工の際に、加工側の部材となる重錘60の位置決めとするためにできるものである。確認孔62cを設けることで、接着時、重錘60の端部が適切に支持部62に挿入されているか否かを確認することができる。
また、板状部63aは所定の厚さで形成された平板状の部分であり、板状部63aが、後述するダンパケース41の嵌合部49に挿入されることにより、重錘60がダンパケース41内に固定される。
ダンパケース41について説明する。ダンパケース41は、前後方向に二分割されており、ヘッドレスト3に設置されたとき前側に配置される第1ケース半体42と、後側に配置される第2ケース半体43と、から構成される。第1ケース半体42及び第2ケース半体43は、それぞれ合成樹脂で形成されている。
第1ケース半体42の前後方向の長さL1は、第2ケース半体43の前後方向の長さL2より長くなるように形成されている(図6参照)。第1ケース半体42の長さL1を長くすることで、第1ケース半体42の内部に重錘60及び弾性部材61を収納することができる。
ダンパケース41の第1ケース半体42には、弾性部材61の接合部63が嵌合する嵌合部49が設けられている。
嵌合部49は、図5及び図6に示すように、第1ケース半体42において上面視でコの字形状に形成されている。嵌合部49には、接合部63の板状部63aが挿入される開口部49dと、軸部63bが通るスリット49cが形成されている。また、開口部49dは、第1ケース半体42の挿入口側に設けられる。
ダイナミックダンパ40がダンパケース41内に弾性部材61と嵌合する嵌合部49を有することで、両面テープ等の接着部材を用いることなく、ダンパケース41に重錘60を組み付けることができる。
また、開口部49dが第1ケース半体42の挿入口側に設けられることで、重錘60を取り付ける際、挿入口から一方向で重錘60を組み付けることができる。
嵌合部49が上下方向において重錘60を挟むように設けられていることで、ダイナミックダンパ40は、弾性部材61を介して重錘60を上下方向から支持するようになる。そのため、左右方向又は前後方向からの衝撃の吸収性を高めることができる。
なお、重錘60の左右にも更に弾性部材61が設けられている場合は、それに対応してダンパケース41内の左右方向に嵌合部49が設けられてもよい。
また、嵌合部49の内部には、図4~図6に示すように、ダンパケース41の前後方向に延びる2つの第1リブ49aが設けられている。第1リブ49aは、嵌合部49内に挿入された接合部63の板状部63aと当接するように形成されている。
また、第1リブ49aは、図8に示すように、第1リブ49aの開口部49d側の端部49eが、開口部49dに向かうに従ってその高さが低くなる傾斜面が形成されている。
第1リブ49aにより、弾性部材61の上下方向の移動が抑制され、強固に弾性部材61を固定することができる。
また、第1リブ49aに傾斜面が形成されることで、接合部63の板状部63aの大きさ、特に厚さに誤差が多少あっても、嵌合部49に挿入することができ、ガタつくことなく接合部63を嵌合部49に嵌合することができる。
また、第2ケース半体43には、図6及び図7に示すように、ダンパケース41の前後方向に、すなわち第2ケース半体43の背面から前方に向けて延びる第2リブ49bが設けられている。
第2リブ49bは、第1ケース半体42と第2ケース半体43とが組み合わさったとき、開口部49dから嵌合部49内に挿入され、接合部63の板状部63a(より詳しくは板状部63aの開口部側端部63c及び上面又は下面)と当接するように構成されている。
第2リブ49bが、板状部63aの開口部側端部63cと当接することにより、弾性部材61が前後に動くことを規制することができる。
複数のリブが板状部63aに当接すると共に、板状部63aは嵌合部49の底面に支持され挟み込まれることから、接合部63が上下に動くことを規制することができる。また、第1リブ49aと第2リブ49bとが板状部63aに当接するため、第2ケース半体43を第1ケース半体42から外れにくくすることができる。
第2ケース半体43の対向面の一方と他方には、互いに嵌合し得る方形の嵌合溝44と、嵌合突壁45とがそれぞれ形成されている。嵌合突壁45の先端部には、外方へ突出する複数の固定爪46、46…が形成されている。また、これら固定爪46、46…が弾性的にスナップ係合し得る複数の固定孔47、47…が嵌合溝44の底部に形成される。
ダイナミックダンパ40に設けられる接続部50について説明する。ダイナミックダンパ40には、ダンパケース41の周囲に配置されるヘッドレストフレーム30と接続する接続部50が、第1ケース半体42に設けられている。接続部50は、ダンパケース41の側壁部から延びている。より詳細に述べると、図3に示すように、ヘッドレストフレーム30と接続する接続部50が、ダンパケース41の左右の側壁部(左側側壁部41a、右側側壁部41b)と、上側の側壁部(上側側壁部41c)とのそれぞれに設けられている。
また、接続部50として、上側の側壁部(上側側壁部41c)には、ヘッドレストフレーム30のアッパー部32に接続する第3接続部53が設けられている。ダンパケース41の下側の側壁部に接続部50は設けられていない。
接続部50によりダンパケース41がその上側部分でヘッドレストフレーム30に支持されるため、ダンパケース41を下方に伸ばすことができる。ダンパケース41を上方に伸ばすことがなく、ヘッドレスト3が上方に突出することがなくなるため、ヘッドレスト3をよりコンパクトな形状とすることができる。
以下、接続部50についてより詳細に説明する。
第1接続部51は、左側側壁部41aから外方に突出すように、上面視でS字状に形成された板状部材により構成されている。第1接続部51は、連結部51aと把持部51bとから構成される。
連結部51aは、上面視でL字状に形成され、根元部分が第1ケース半体42に接続し、把持部51bと第1ケース半体42の左側側壁部41aとを連結している。
把持部51bは、第1接続部51の先端において、ヘッドレストフレーム30の第1延出部31aを把持するようにスナップ係合する優弧状に形成されている。また、図5に示すように、把持部51bは、ヘッドレストフレーム30の前側の面と接続している。
第2接続部52は、右側側壁部41bから外方に突出するように上面視でS字状に形成された板状部材により構成されている。第2接続部52は、連結部52aと把持部52bとから構成される。
連結部52aは、上面視でL字状に形成され、根元部分が第1ケース半体42に接続し、把持部52bと第1ケース半体42の右側側壁部41bとを連結している。
把持部52bは、第2接続部52の先端において、ヘッドレストフレーム30の第1延出部31aを把持するようにスナップ係合する優弧状に形成されている。また、図5に示すように、把持部52bは、ヘッドレストフレーム30の前側の面と接続している。
第3接続部53は、上側側壁部41cから、外方に突出するように側面視で逆U字状に形成されている。第3接続部53は、連結部53aと把持部53bとから構成される。
連結部53aは、把持部53bと、第1ケース半体42の上側側壁部41cとを連結している。把持部53bは、第3接続部53の先端において、ヘッドレストフレーム30のアッパー部32を把持するようにスナップ係合する優弧状に形成されている。また、図5に示すように、把持部53bは、ヘッドレストフレーム30の上側の面と接続している。
また、第3接続部53は、左右方向において第1接続部51と第2接続部52との間に位置している。
第3接続部53により、ダンパケース41の上下方向の移動を規制することができる。第1接続部51、第2接続部52及び第3接続部53によりダンパケース41を支持することで、ダンパケース41を安定してヘッドレストフレーム30に固定することができる。
第1接続部51と第2接続部52には、補強部56が連結部51a、52aに設けられている。補強部56は、図3に示すように連結部51a、52aにおいて、上側に配置される上側補強部56aと下側に配置される下側補強部56bとから構成されている。本実施形態では上下に配置される二つの補強部56により補強されているが、補強部56は一つであってもよく、三つ以上あってもよい。
補強部56を設けることにより、ダンパケース41をより安定してヘッドレストフレーム30に固定することができる。
第1接続部51の把持部51b及び第2接続部52の把持部52bのそれぞれに貫通孔58が形成されている。
貫通孔58は、上下方向に複数設けられた補強部56のうち隣り合う補強部56の間に位置している。具体的に述べると、貫通孔58は、上下方向において上側補強部56aと下側補強部56bとの間に位置している。
また、上側補強部56a及び下側補強部56bのそれぞれには切欠57が形成されている。また、切欠57や貫通孔58を第1接続部51、第2接続部52に形成することで、軽量化を図ることができる。
また、第1接続部51及び第2接続部52に貫通孔58や切欠57を形成することで、より弾性的に動くようになり、ダイナミックダンパ40のヘッドレストフレーム30への取り付けが容易になる。
上述のダイナミックダンパ40の組立手順は次の通りである。
1.弾性部材61が取り付けられた重錘60を、第1ケース半体42に組み付ける。第1ケース半体42と重錘60との間に空間が形成される。
2.重錘60が取り付けられた第1ケース半体42を第2ケース半体43で蓋する。
3.第1ケース半体42と第2ケース半体43を接続部50を用いて、ヘッドレストフレーム30に取り付ける。
上述のように重錘60は金属製であり、重錘60を振動可能に支持する弾性部材61はゴム材で構成されている。重錘60に弾性部材61への取り付けは、加硫接着により行われるとよい。
加硫接着は、例えば、図9に示すように、重錘60の両端部に接着剤を塗布し、弾性部材61を被せることにより接着する。このとき、弾性部材61に熱と圧力をかけるために、弾性部材61を台座70に載置する。台座70に載置することにより、台座70から弾性部材61に熱と圧力をかける。熱と圧力をかけて接着した後、台座70から重錘60と弾性部材61とを取り外し、それらを冷却する。
接着部分に熱と圧力を加えることでゴム界面にて接着剤の架橋反応が起きるため、接着強度を増加させることができる。加硫接着することで、常温下で接着剤を硬化させる場合よりも強固に接着することができる。
重錘60の形状は四角柱で形成されていたが、重錘60の形状はこれに限定されない。例えば、図10に示す重錘60Aのように、縦に細長い円柱形に形成してもよい。
図10に示す重錘60Aは、弾性部材61Aにより振動可能に支持されている。弾性部材61Aは、重錘60Aを支持する支持部62Aと、ダンパケース41と接合する接合部63とから構成されている。弾性部材61Aの支持部62Aは、重錘60Aの円柱形に合わせて、円柱形に形成されている。また、弾性部材61Aと重錘60Aとは加硫接着により接着されるとよい。
また、支持部62Aは、重錘60Aの上端部又は下端部を覆うように形成されており、重錘60Aの上端部又は下端部に当接する基部62Aaと、基部62Aaの周囲端部と接続し重錘60の側部を保持する側壁部62Abと、を有する。また、基部62Aaと側壁部62Abとが接続する周縁部には確認孔62Acが形成されている。
接合部63の構成は、重錘60を支持する弾性部材61の接合部63と同様であるので,対応する部分には,同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
接合部63をダンパケース41の嵌合部49に嵌合させることで、重錘60Aを容易に取り付けることができる。また、重錘60Aが円柱形であることから、例えば前後左右方向だけでなく、斜め方向の振動に対しても安定して振動を吸収することができる。
重錘60Bの全面を弾性部材61Bにより覆うことで、外部からの衝撃等による損傷から重錘60Bを保護することができる。
Sh シート本体
F シートフレーム(フレーム)
P クッションパッド
T トリムカバー
1 シートバック
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
4 スライド機構
7 リクライニング機構
10 シートバックフレーム
11 アッパーフレーム
12 ロアフレーム
13 バックサイドフレーム
20 シートクッションフレーム
21 クッションサイドフレーム
22 前方連結フレーム
23 後方連結フレーム
24 クッションパンフレーム
26 ロアレール
27 アッパーレール
28 リクライニングカバー
30 ヘッドレストフレーム
31 ピラー部
31a 第1延出部
31b 第2延出部
31c 第3延出部
32 アッパー部
40 ダイナミックダンパ
41 ダンパケース
41a 左側側壁部
41b 右側側壁部
41c 上側側壁部
42 第1ケース半体
43 第2ケース半体
44 嵌合溝
45 嵌合突壁
46 固定爪
47 固定孔
49 嵌合部
49a 第1リブ
49b 第2リブ
49c スリット
49d 開口部
49e 端部
50 接続部
51 第1接続部
51a 連結部
51b 把持部
52 第2接続部
52a 連結部
52b 把持部
53 第3接続部
53a 連結部
53b 把持部
56 補強部
56a 上側補強部
56b 下側補強部
57 切欠
58 貫通孔
60、60A、60B 重錘
61、61A、61B 弾性部材
62、62A、62B 支持部
62a、62Aa、62Ba 基部
62b、62Ab、62Bb 側壁部
62c、62Ac、62Bc 確認孔(貫通孔)
63 接合部
63a 板状部
63b 軸部
63c 開口部側端部
Claims (10)
- 重錘と、
該重錘を振動可能に支持する弾性部材と、
前記重錘及び前記弾性部材を収納するダンパケースと、を備え、
前記弾性部材は、前記重錘を支持する支持部と、前記ダンパケースに接合する接合部と、を有し、
前記ダンパケースは前記弾性部材の前記接合部が嵌合する嵌合部を有し、
前記弾性部材の前記支持部は、前記重錘の端部と当接する基部と、該基部の端部と接続し前記重錘の側部を保持する側壁部と、を有し、
前記基部と前記側壁部とが接続する周縁部には貫通孔が形成されていることを特徴とするダイナミックダンパ。 - 前記ダンパケースの前記嵌合部は、前記ダンパケースの上下方向において前記重錘を挟むように複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
- 前記嵌合部の左右方向の長さは、前記弾性部材の左右方向の長さより長いことを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
- 前記ダンパケースは、前記重錘及び前記弾性部材を挿入する挿入口を有する第1ケース半体と、前記第1ケース半体の前記挿入口を塞ぐ第2ケース半体と、から構成されており、
前記嵌合部は、前記第1ケース半体において上面視でコの字形状に形成され、前記弾性部材の前記接合部が挿入される開口部が、前記第1ケース半体の前記挿入口側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のダイナミックダンパ。 - 前記嵌合部には、前記ダンパケースの前後方向に延び、前記嵌合部内に挿入された前記弾性部材の前記接合部と当接する第1リブが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のダイナミックダンパ。
- 前記第1リブの前記開口部側の端部には、前記開口部に向かうに従って高さが低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のダイナミックダンパ。
- 前記第2ケース半体には、前記ダンパケースの前後方向に延びる第2リブが設けられており、
前記第2リブは、前記第1ケース半体と前記第2ケース半体とが組み合わさったとき、前記嵌合部内に挿入された前記弾性部材の前記接合部における開口部側端部と当接することを特徴とする請求項5に記載のダイナミックダンパ。 - 前記第1リブ及び前記第2リブのうちいずれか一方は複数形成されており、他方のリブは前記複数形成された一方のリブの間に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のダイナミックダンパ。
- 前記嵌合部は、前記ダンパケースの上下に設けられており、
前記重錘は、前記嵌合部に接合する前記弾性部材により上下方向で支持されており、
左右方向及び前後方向において、前記重錘と前記ダンパケースとの間に空間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。 - 前記ダンパケースの側壁部から延びる接続部を有し、
前記接続部は、前記ダンパケースの周囲に配置されるフレームに接続することを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
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