JP7732209B2 - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシート - Google Patents
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシートInfo
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Description
た際に、高温時における塗膜の伸びが大きく、高い耐摩耗性を有し、さらに耐溶剤性にも
優れる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、およびそれを用いたコーティング剤、並びに
シートに関するものである。
撃性、透明性等の光学物性にも優れることから、家電製品や車載用製品、液晶ディスプレ
イ部材等に幅広く用いられている。
性を付与するために、上記プラスチック基材表面に対しハードコート剤によるコーティン
グが行われることがある。上記ハードコート剤としては、プラスチック基材への密着性に
優れることや、硬化速度が速く生産性の向上に寄与する等の理由から、活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物が用いられることが多い。
施す際に用いられることもある。
加飾成型の方法としては、従来から、顔料を熱可塑性樹脂に練り込み成型したり、成型
後の樹脂製品表面に塗料をスプレー塗装したりして、加飾する方法の他、金型を使用した
インサート成型やインモールド成型、金型が不要なTOM成型(Three dimen
sion Overlay Method(3次元表面被覆工法))等の三次元成型の適
用も検討されている。
物においては、特に、複雑な形状に成型してもクラックが生じないといった加工性、型に
対する追従性、および伸度が求められる。
また、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が成型品の最表面材料に用いられる場合
には、表面の硬度や耐擦傷性が求められる。さらに、他部材と併用する際には溶剤を用い
ることもあるため、耐溶剤性が求められる。
イソシアネートとを含有する樹脂組成物の反応硬化物からなる表皮層を有する加飾成型シ
ートが開示されている。そして、特許文献1には、上記加飾成型シートを用いた成型品が
、複雑な表面形状を形成するとともに、耐擦傷性に優れると示されている。
また、例えば下記の特許文献2には、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリ
オールを使用したウレタンアクリレートを使用することで、引張強度及び引張伸びのバラ
ンスに優れ、適度な硬度及び柔軟性を有する硬化物が得られることが示されている。
ートを含有するものであり、塗膜の硬化を完成させるためには、熱をかけたり、熟成期間
を設けたりする必要があるため、生産性に劣るものである。
また、上記特許文献2に開示の組成物は、引張強度及び引張伸びに優れるものの、塗膜
表面にべたつきが残るため、耐摩耗性に劣るものである。
伸びに優れ、更に表面タック感がなく、耐溶剤性に優れ、加工性・生産性にも優れる、活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物およびそれを用いたコーティング剤、ならびにシートを
提供する。
(メタ)アクリレートの反応において用いるイソシアネートとして、多価イソシアネート
を用い、上記ウレタン(メタ)アクリレートの反応において用いるポリオールとして、ポ
リエーテルポリカーボネートジオールを用いることを検討した。その結果、高温条件下で
の良好な伸び特性、優れた耐摩耗性、更に良好な耐溶剤性を有する塗膜を形成することが
できることを見出し、本発明に到達した。
[1] 多価イソシアネート系化合物(a1)に由来する構造単位、ポリオール化合物(a
2)に由来する構造単位、および水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a3)に由
来する構造単位を有するウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有し、前記ポ
リオール化合物(a2)が、下記式(1)で表されるポリエーテルポリカーボネートジオ
ール(a2-1)を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物。
0の整数であり、mは1~20の整数である。なお、式(1)中、複数のR1は同一であ
ってもよく、異なるものであってもよい。)
[2] 前記ポリオール化合物(a2)が、さらに数平均分子量300以下のポリオール
(a2-2)を含むことを特徴とする[1]に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[3] 前記ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)とポリオール(a2-
2)との比率(a2-1/a2-2)が、重量比で99/1~50/50であることを特
徴とする[2]に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
[4] 前記ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)が、数平均分子量50
0~20,000であることを特徴とする[1]~[3]のいずれか一項に記載の活性エ
ネルギー線硬化性樹脂組成物。
[5] 前記水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)が、分子中に(メタ)アクリロイ
ル基を1個以上有する(メタ)アクリレートであることを特徴とする[1]~[4]のい
ずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
[6] [1]~[5]のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含
有することを特徴とするコーティング剤。
[7] [1]~[5]のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬
化物を有するシート。
合物(a1)に由来する構造単位、ポリオール化合物(a2)に由来する構造単位、およ
び水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a3)に由来する構造単位を有するウレタ
ン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有することを特徴とするものであって、ポリ
オール化合物(a2)が、下記式(1)で表されるポリエーテルポリカーボネートジオー
ル(a2-1)
0の整数であり、mは1~20の整数である。なお、式(1)中、複数のR1は同一であ
ってもよく、異なるものであってもよい。)を含み、さらに数平均分子量300以下のポ
リオール(a2-2)を含むことができる。このため、本発明の活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物により形成される塗膜、本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有し
てなるコーティング剤により形成される塗膜、および本発明の活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物の硬化体からなるシートは、高温条件下での良好な伸び特性、耐摩耗性、更には
耐溶剤性に優れるようになる。また、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いて形
成された塗膜等は、基材に対する追従性に優れ、さらに、伸縮性を有する強靱な基材とし
ても有用であり、これらの特性を生かした各種用途に用いることもできる。
2)との比率(a2-1/a2-2)が、重量比で99/1~50/50であると、より
耐摩耗性、高伸度を付与しやすく、物性を微調整することができる。
00~20,000であると、より伸度に優れるようになる。
イル基を1個以上有する(メタ)アクリレートであると、硬化塗膜に適度な架橋構造を付
与し、耐摩耗性を付与できる。
形態に限られるものではない。
は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)を用いて得られるものである。
まず、上記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を構成する各成分材料について説明する
。
本発明で用いられるウレタン(メタ)アクリレート(A)は、多価イソシアネート(a
1)、ポリオール(a2)、および水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)を用いて反
応させてなる反応生成物である。そして、ポリオール(a2)が、下記式(1)で表され
るポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)を含む。
0の整数であり、mは1~20の整数である。なお、式(1)中、複数のR1は同一であ
ってもよく、異なるものであってもよい。)
すなわち、本発明で用いられるウレタン(メタ)アクリレート(A)は、多価イソシア
ネート(a1)由来の構造単位、ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)由
来の構造単位、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)由来の構造単位を備えた化合物
である。さらにウレタン(メタ)アクリレート(A)はポリオール(a2)として数平均
分子量300以下のポリオール(a2-2)を含むことができる。なお、本発明の作用効
果の観点から、ポリオール(a2)全体の50重量%以上、特には80重量%以上がポリ
エーテルポリカーボネートジオール(a2-1)およびポリオール(a2-2)からなる
ことが好ましく、ポリオール(a2)の全てがポリエーテルポリカーボネートジオール(
a2-1)およびポリオール(a2-2)からなることが、より好ましい。
)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとは
アクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
多価イソシアネート(a1)はポリオール(a2)および水酸基含有(メタ)アクリレ
ート(a3)と反応させるものであり、具体的には、例えば、
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタン
ポリイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート;
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート;
水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,4-ビス(イソシアナト
メチル)シクロヘキサン等の脂環式系ポリイソシアネート;
或いはこれらポリイソシアネートの3量体化合物または多量体化合物、アロファネート
型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート
(例えば、東ソー(株)製の「アクアネート100」、「アクアネート105」、「アク
アネート120」、「アクアネート210」等)、等が挙げられる。
これらは1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
、耐候性と強度の点で好ましく、特に好ましくは、イソホロンジイソシアネート、水添加
キシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
である。
ポリオール(a2)としては、先に述べたように、ポリエーテルポリカーボネートジオ
ール(a2-1)が用いられ、数平均分子量300以下のポリオール(a2-2)を併用
して用いることもできる。
との比率(a2-1/a2-2)が、重量比で、99/1~50/50であることが、高
伸度を付与しやすく、物性を微調整することができるため好ましい。同様の観点から、上
記比率(重量比)は、より好ましくは、(a2-1/a2-2)=98.5/15.5~
51/49、特に好ましくは、(a2-1/a2-2)=98/2~52/48の範囲で
ある。
20,000であり、ポリオール(a2-2)が、数平均分子量60~300のポリオー
ルであることが高伸度を付与しやすく、物性を微調整することができるため好ましい。同
様の観点から、ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)が、数平均分子量6
00~15000のポリオールであり、ポリオール(a2-2)が、数平均分子量70~
250のポリオールであることが、より好ましく、特に好ましくは、ポリエーテルポリカ
ーボネートジオール(a2-1)が、数平均分子量700~10000であり、ポリオー
ル(a2-2)が、数平均分子量80~200の場合である。
算出した数平均分子量とする。具体的には、水酸基価を測定し、末端基定量法により、(
56.1×1000×価数)/水酸基価 [mgKOH/g]で算出する。前記式中にお
いて、価数は1分子中の水酸基の数である。
ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)は、下記式(1)で表される。な
お、下記式(1)において、m=1の場合、「ポリエーテルポリカーボネートジオール」
ではなく、「ポリエーテルカーボネートジオール」と称されるものとなるが、本発明では
、式(1)で表されるポリエーテルカーボネートジオールも含めて「ポリエーテルポリカ
ーボネートジオール(1)」と称す。
0の整数であり、mは1~20の整数である。なお、式(1)中、複数のR1は同一であ
ってもよく、異なるものであってもよい。)
6の直鎖又は分岐アルキレン基であり、特に好ましくは炭素数4のブチレン基又は炭素数
5の2-メチルブチレン基、とりわけ好ましくはn-ブチレン基である。即ち、式(1)
中のR1-O-はポリテトラメチレンエーテルグリコールに由来するものであることが工
業的入手性、得られるウレタン(メタ)アクリレートの物性が優れるなどの観点から好ま
しい。
性が劣る傾向があり、30を超えると得られるポリエーテルポリカーボネートジオールの
粘度および結晶性が高くなり、取り扱い性が悪くなると共に、他のポリオールとの相溶性
が悪くなることで得られるウレタン(メタ)アクリレートの透明性が低くなる傾向がある
。よって、nは2~30であり、好ましくは3~25、より好ましくは3~20である。
に劣る傾向があり、20を超えると粘度が上がり、取り扱いが困難になる可能性がある。
よって、mは1~20であり、好ましくは2~10、より好ましくは2~6である。
ールとカーボネート化合物とを、触媒の存在下に常法に従って重合反応させることにより
製造することができる。
キレングリコールは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール、3-メチルテトラヒドロフランとテトラヒドロフランの共
重合ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ネオペンチルグリコールとテトラヒドロフ
ランの共重合ポリエーテルポリオール、エチレンオキサイドとテトラヒドロフランの共重
合ポリエーテルポリオール、プロピレンオキサイドとテトラヒドロフランの共重合ポリエ
ーテルグリコール等が、得られるウレタン(メタ)アクリレートの機械強度の観点から好
ましく、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)がより好ましい。
なお、上記のポリオキシアルキレングリコールは1種のみを用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
キレングリコールの水酸基価から求めた数平均分子量(Mn)は好ましくは150~20
00、より好ましくは200~1500、さらに好ましくは250~1200である。分
子量が300未満では得られるウレタン(メタ)アクリレートの柔軟性が劣る傾向があり
、2000を超えると得られるポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)の粘
度および結晶性が高くなり、取り扱い性が悪くなると共に、他のポリオ-ルとの相溶性が
悪くなることで、得られるウレタン(メタ)アクリレートの透明性が低くなる傾向がある
。水酸基価から求めた数平均分子量(Mn)は、具体的には、後述の実施例の項に記載さ
れる方法で測定される。
化合物としては、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、ジアルキルカーボネー
ト、ジアリールカーボネート、またはアルキレンカーボネートが挙げられる。これらは1
種であっても複数種であってもよい。このうち反応性の観点からジアルキルカーボネート
とアルキレンカーボネートが好ましい。
、ジブチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネート等が挙げられ
、ジメチルカーボネートとエチレンカーボネートが好ましい。
るために必要に応じてエステル交換触媒を用いることができる。
エステル交換触媒としては、一般にエステル交換能があるとされている化合物であれば
制限なく用いることができる。
シウム等の長周期型周期表(以下、単に「周期表」と記載する。)第1族金属(水素を除
く)の化合物;マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の周期表第2族
金属の化合物;チタン、ジルコニウム等の周期表第4族金属の化合物;ハフニウム等の周
期表第5族金属の化合物;コバルト等の周期表第9族金属の化合物;亜鉛等の周期表第1
2族金属の化合物;アルミニウム等の周期表第13族金属の化合物;ゲルマニウム、スズ
、鉛等の周期表第14族金属の化合物;アンチモン、ビスマス等の周期表第15族金属の
化合物;ランタン、セリウム、ユーロピウム、イッテルビウム等ランタナイド系金属の化
合物等が挙げられる。これらのうち、エステル交換反応速度を高めるという観点から、周
期表第1族金属(水素を除く)の化合物、周期表第2族金属の化合物、周期表第4族金属
の化合物、周期表第5族金属の化合物、周期表第9族金属の化合物、周期表第12族金属
の化合物、周期表第13族金属の化合物、周期表第14族金属の化合物が好ましく、周期
表第1族金属(水素を除く)の化合物、周期表第2族金属の化合物がより好ましく、周期
表第2族金属の化合物がさらに好ましい。周期表第1族金属(水素を除く)の化合物の中
でも、リチウム、カリウム、ナトリウムの化合物が好ましく、リチウム、ナトリウムの化
合物がより好ましく、ナトリウムの化合物がさらに好ましい。周期表第2族金属の化合物
の中でも、マグネシウム、カルシウム、バリウムの化合物が好ましく、カルシウム、マグ
ネシウムの化合物がより好ましく、マグネシウムの化合物がさらに好ましい。これらの金
属化合物は主に、水酸化物や塩等として使用される。塩として使用される場合の塩の例と
しては、塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物塩;酢酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩等
のカルボン酸塩;炭酸塩、硝酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸やトルエンスルホン酸
、トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸塩;リン酸塩やリン酸水素塩、リン酸二
水素塩等のリン含有の塩;アセチルアセトナート塩;等が挙げられる。触媒金属は、さら
にメトキシドやエトキシドの様なアルコキシドとして用いることもできる。
酸塩や硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、水酸化物、ハロゲン化物、アセチルアセトナ
ート塩、アルコキシドが用いられ、より好ましくは周期表第2族金属の酢酸塩や炭酸塩、
水酸化物、アセチルアセトナート塩が用いられ、さらに好ましくはマグネシウム、カルシ
ウムの酢酸塩や炭酸塩、水酸化物、アセチルアセトナート塩が用いられ、特に好ましくは
マグネシウム、カルシウムの酢酸塩、アセチルアセトナート塩が用いられ、最も好ましく
はマグネシウムアセチルアセトナートが用いられる。
合物の使用量は、特に限定されないが、通常ポリオキシアルキレングリコールの合計1モ
ルに対するモル比率で、下限が好ましくは0.35、より好ましくは0.50、さらに好
ましくは0.60であり、上限は好ましくは1.00、より好ましくは0.98、さらに
好ましくは0.97である。カーボネート化合物の使用量が上記上限超過では得られるポ
リエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)の末端基が水酸基でないものの割合が
増加したり、分子量が所定の範囲とならない場合があり、前記下限未満では所定の分子量
まで重合が進行しない場合がある。
ステル交換触媒を用いる場合、その使用量は、得られるポリカーボネートジオール(a2
-1)中に残存しても性能に影響の生じない量であることが好ましい。
属の重量比として、上限が500重量ppmであることが好ましく、100重量ppmで
あることがより好ましく、50重量ppmであることがさらに好ましく、10重量ppm
であることが特に好ましい。一方、下限は十分な重合活性が得られる量として、0.01
重量ppmであることが好ましく、0.1重量ppmであることがより好ましく、1重量
ppmであることがさらに好ましい。
採用することができる。通常反応温度の下限は70℃であることが好ましく、100℃で
あることがより好ましく、130℃であることがさらに好ましい。反応温度の上限は、通
常250℃であることが好ましく、230℃であることがより好ましく、200℃である
ことがさらに好ましい。反応温度を上記上限以下とすることにより、得られるポリエーテ
ルポリカーボネートジオール(1)が着色したり、エーテル構造が生成するなどの品質上
の問題が生じるのを防ぐことができる。
換反応の全工程を通じて反応温度を180℃以下とすることが好ましく、170℃以下と
することがより好ましく、160℃以下とすることがさらに好ましい。全工程を通じて反
応温度を180℃以下とすることにより、条件によって着色し易くなるのを防ぐことがで
きる。
、生成する軽沸成分を系外に留去することで反応を生成系に偏らせることができる。従っ
て、通常、反応後半には、減圧条件を採用して軽沸成分を留去しながら反応することが好
ましい。或いは、反応の途中から徐々に圧力を下げて生成する軽沸成分を留去しながら反
応させていくことも可能である。特に反応の終期において減圧度を高めて反応を行うと、
副生したモノアルコール、フェノール類および環状カーボネートなどを留去することがで
きるので好ましい。この際の反応終了時の反応圧力は、上限が10kPaであることが好
ましく、5kPaであることがより好ましく、1kPaであることがさらに好ましい。軽
沸成分の留出を効果的に行うために、反応系へ、窒素、アルゴンおよびヘリウムなどの不
活性ガスを流通しながら該反応を行うこともできる。
ボネート化合物の沸点近辺で反応を行い、反応が進行するにつれて、徐々に温度を上げて
、さらに反応を進行させる、という方法も採用可能である。このようにすることで、反応
初期の未反応のカーボネート化合物の留去を防ぐことができる。
を還流させながら反応を行うことも可能であり、この場合、仕込んだ原料が失われず試剤
の量比を正確に合わせることができる。
で行うことが好ましい。使用する装置は、槽型、管型および塔型のいずれの形式であって
もよく、各種の攪拌翼を具備した公知の重合槽等を使用することができる。装置昇温中の
雰囲気は特に制限はないが、製品の品質の観点から、窒素ガス等の不活性ガス中、常圧ま
たは減圧下で行うのが好ましい。
測定しながら、目的の分子量となったところで終了する。重合に必要な反応時間は、使用
するポリオキシアルキレングリコール、カーボネート化合物、および触媒の使用の有無お
よび種類により大きく異なるので、一概に規定することはできないが、通常50時間以下
であることが好ましく、30時間以下であることがより好ましく、20時間以下であるこ
とがさらに好ましい。
ル(a2-1)には触媒が残存し、残存する触媒により、ポリウレタン化反応の制御がで
きなくなる場合がある。この残存する触媒の影響を抑制するために、使用されたエステル
交換触媒とほぼ等モルのリン系化合物等の触媒失活剤を添加し、エステル交換触媒を不活
性化することが好ましい。さらには触媒失活剤添加後、後述のように加熱処理等により、
エステル交換触媒を効率的に不活性化することができる。
リン酸などの無機リン酸や、リン酸ジブチル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、
リン酸トリフェニル、亜リン酸トリフェニルなどの有機リン酸エステル等が挙げられる。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ほぼ等モルであればよく、具体的には、使用されたエステル交換触媒1molに対して上
限が好ましくは5mol、より好ましくは2molであり、下限が好ましくは0.8mo
l、より好ましくは1.0molである。これより少ない量のリン系化合物を使用した場
合は、反応生成物中のエステル交換触媒の不活性化が十分でなく、得られたポリエーテル
ポリカーボネートジオール(a2-1)をウレタン(メタ)アクリレート製造用原料とし
て使用する時、該ポリエーテルポリカーボネートジオール(1)のイソシアネート基に対
する反応性を十分に低下させることができない場合がある。また、この範囲を超えるリン
系化合物を使用すると得られたポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)が着
色してしまう可能性がある。
ができるが、加熱処理するとより効率的である。この加熱処理の温度は、特に限定はされ
ないが、上限が好ましくは180℃、より好ましくは150℃、さらに好ましくは120
℃、特に好ましくは100℃であり、下限は、好ましくは50℃、より好ましくは60℃
、さらに好ましくは70℃である。これより低い温度の場合は、エステル交換触媒の不活
性化に時間がかかり効率的でなく、また不活性化の程度も不十分な場合がある。一方、1
80℃を超える温度では、得られたポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)
が着色することがある。リン系化合物と反応させる時間は特に限定するものではないが、
通常1時間~5時間である。
ウレタン化反応の制御の観点から金属換算量で100重量ppm以下、特に10重量pp
m以下であることが好ましい。一方で、必要な触媒量として金属換算量で0.01重量p
pm以上、特に0.1重量ppm以上、とりわけ5重量ppm以上であることが好ましい
。
したカーボネート化合物が残存することがある。ポリエーテルポリカーボネートジオール
(a2-1)中のカーボネート化合物の残存量は限定されるものではないが、少ないほう
が好ましく、ポリカーボネートジオール(a2-1)に対する重量比として上限が好まし
くは5重量%、より好ましくは3重量%、さらに好ましくは1重量%である。ポリエーテ
ルポリカーボネートジオール(a2-1)のカーボネート化合物含有量が多すぎるとポリ
ウレタン化の際の反応を阻害する場合がある。一方、その下限は特に制限はないが、好ま
しくは0.1重量%、より好ましくは0.01重量%、さらに好ましくは0重量%である
。
アルキレングリコールが残存する場合がある。ポリエーテルポリカーボネートジオール(
a2-1)中のポリオキシアルキレングリコールの残存量は、限定されるものではないが
、少ないほうが好ましく、ポリエーテルポリカーボネートジオール(1)に対する重量比
として1重量%以下が好ましく、より好ましくは0.1重量%以下であり、さらに好まし
くは0.05重量%以下である。ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)中
のポリオキシアルキレングリコールの残存量が多いと、ウレタン(メタ)アクリレートと
した際のソフトセグメント部位の分子長が不足し、所望の物性が得られない場合がある。
mg-KOH/g、好ましくは28.1mg-KOH/g、より好ましくは37.4mg
-KOH/gで、上限は通常187.0mg-KOH/g、好ましくは140.3mg-
KOH/g、より好ましくは112.2mg-KOH/gである。水酸基価が上記下限未
満では、粘度が高くなりすぎて、ポリウレタン化の際のハンドリングが困難となる場合が
あり、上記上限超過では得られるウレタン(メタ)アクリレートの柔軟性が不足する場合
がある。
ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)の水酸基価は、具体的には、後述
の実施例の項に記載される方法で測定される。
から求めた数平均分子量(Mn)の下限は好ましくは600であり、より好ましくは80
0、さらに好ましくは1000である。一方、上限は好ましくは5,000であり、より
好ましくは4,000、さらに好ましくは3,000である。ポリエーテルポリカーボネ
ートジオールのMnが前記下限未満では、ウレタン(メタ)アクリレートとした際に柔軟
性が十分に得られない場合がある。一方、前記上限超過では粘度が上がり、ポリウレタン
化の際のハンドリングを損なう可能性がある。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を製造する際のポリウレタン形
成反応においては、ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)と必要に応じて
それ以外のポリオールを併用してもよい。ここで、ポリエーテルポリカーボネートジオー
ル(a2-1)以外のポリオールとは、通常のポリウレタン製造の際に用いるものであれ
ば特に限定されず、例えばポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、本
発明のポリカーボネートジオール以外のポリカーボネートポリオールが挙げられる。特に
数平均分子量300以下のポリオール(a2-2)を用いることが、伸度や耐摩耗性のバ
ランスを調整できる点で好ましい。
ポリオール(a2-2)としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、ジメチ
ロールプロパン、ネオペンチルグリコール、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオー
ル、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、1,4-テトラメチレンジオ
ール、1,3-テトラメチレンジオール、2-メチル-1,3-トリメチレンジオール、
1,5-ペンタメチレンジオール、1,6-ヘキサメチレンジオール、3-メチル-1,
5-ペンタメチレンジオール、2,4-ジエチル-1,5-ペンタメチレンジオール、ペ
ンタエリスリトールジアクリレート、1,9-ノナンジオール、2-メチル-1,3-ヘ
キサンジオール、2-メチル-1,8-オクタンジオール等の脂肪族アルコール類、1,
4-シクロヘキサンジオール、シクロヘキシルジメタノール、トリシクロデカンジメタノ
ール等の脂環族ジオール類、ビスフェノールA等のビスフェノール類、キシリトールやソ
ルビトール等の糖アルコール類等があげられ、これらは1種または2種以上を併用して用
いることができる。
これらの中でも、硬化塗膜の黄変性の観点から、芳香環や不飽和基を含まない構造の化
合物が好ましく、特に好ましくは脂肪族アルコール類、更に好ましくはネオペンチルグリ
コールである。
水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)としては、例えば、2-ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキ
シヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1~16(好ましくは1~1
2)のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;2-ヒドロキシエチルアクリロイルホ
スフェート、2-(メタ)アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシプロピルフタレート
、カプロラクトン変性2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、脂肪酸変性-グリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、2-ヒドロキシ-3-(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート
等の(メタ)アクリロイル基を1個有する化合物;グリセリンジ(メタ)アクリレート、
2-ヒドロキシ-3-アクリロイル-オキシプロピルメタクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート
、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエ
リスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、コハク酸変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート等の(メタ)アクリロイル基を2個以上有する化合物等があげられる。
これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
)アクリレートが、硬化塗膜に適度な架橋構造を付与し、かつ、耐摩耗性を付与できる理
由から好ましく、伸張性が付与でき反応性に優れる点で特に好ましくは、グリセリンジ(
メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-アクリロイル-オキシプロピルメタクリレー
トである。
本発明で用いられるウレタン(メタ)アクリレート(A)は、例えば、前記多価イソシ
アネート(a1)、ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)、ポリオール(
a2-2)、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)を用いて、反応器に一括または別
々に仕込み反応させることにより製造することができるが、ポリエーテルポリカーボネー
トジオール(a2-1)およびポリオール(a2-2)と、多価イソシアネート(a1)
とを予め反応させて得られる反応生成物に、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)を
反応させることが、反応の安定性や副生成物の低減等の点から有用である。
ート(a1)、ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)、ポリオール(a2
-2)、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)のモル比が、下記の通りであることが
好ましい。
a2-1)、ポリオール(a2-2)の反応には、公知の反応手段を用いることができる
。その際、例えば、多価イソシアネート(a1)中のイソシアネート基とポリオール中の
水酸基((ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)中の水酸基とポリオール
(a2-2)中の水酸基の合計)が、モル比で、通常、イソシアネート基:水酸基=2:
1~15:14程度にすることにより、イソシアネート基を残存させた末端イソシアネー
ト基含有ウレタン(メタ)アクリレートを得ることができる。そして、その末端イソシア
ネート基に対し、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)との付加反応が可能となる。
ール(a2-1)と、ポリオール(a2-2)とを予め反応させて得られる反応生成物と
、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)との付加反応にも、公知の反応手段を用いる
ことができる。
価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が2個で、水酸基含有(メタ)アクリレー
ト(a3)の水酸基が1個である場合は、反応生成物:水酸基含有(メタ)アクリレート
(a3)が、1:2程度であり、多価イソシアネート(a1)のイソシアネート基が3個
で、水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)の水酸基が1個である場合は、反応生成物
:水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)が、1:3程度である。
反応系の残存イソシアネート基含有率が0.3重量%以下になる時点で反応を終了させる
ことにより、ウレタン(メタ)アクリレート(A)が得られる。
A)を収率良く得るために、30~80℃程度の範囲に設定するのが好ましいが、反応熱
を制御できる点から、60~70℃で反応を行うのが適当であり、反応時間は、通常2~
10時間、好ましくは3~8時間である。
1)と、ポリオール(a2-2)との反応、更にその反応生成物と水酸基含有(メタ)ア
クリレート(a3)との反応においては、反応を促進する目的で触媒を用いることも好ま
しく、上記触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、
トリメチル錫ヒドロキシド、テトラ-n-ブチル錫、ビスアセチルアセトナート亜鉛、ジ
ルコニウムトリス(アセチルアセトネート)エチルアセトアセテート、ジルコニウムテト
ラアセチルアセトネート等の有機金属化合物、オクテン酸錫、ヘキサン酸亜鉛、オクテン
酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、2-エチルヘキサン酸ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、
塩化第1錫、塩化第2錫、酢酸カリウム等の金属塩、トリエチルアミン、トリエチレンジ
アミン、ベンジルジエチルアミン、1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1
,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、N,N,N′,N′-テトラメ
チル-1,3-ブタンジアミン、N-メチルモルホリン、N-エチルモルホリン等のアミ
ン系触媒、硝酸ビスマス、臭化ビスマス、ヨウ化ビスマス、硫化ビスマス等の他、ジブチ
ルビスマスジラウレート、ジオクチルビスマスジラウレート等の有機ビスマス化合物や、
2-エチルヘキサン酸ビスマス塩、ナフテン酸ビスマス塩、イソデカン酸ビスマス塩、ネ
オデカン酸ビスマス塩、ラウリル酸ビスマス塩、マレイン酸ビスマス塩、ステアリン酸ビ
スマス塩、オレイン酸ビスマス塩、リノール酸ビスマス塩、酢酸ビスマス塩、ビスマスリ
ビスネオデカノエート、ジサリチル酸ビスマス塩、ジ没食子酸ビスマス塩等の有機酸ビス
マス塩等のビスマス系触媒等があげられ、中でも、ジブチル錫ジラウレート、1,8-ジ
アザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセンが好適である。これらは1種単独で用いて
もよいし、2種以上併せて用いることもできる。
り、好ましくは0.1~500ppm、特に好ましくは1~300ppmである。
は、例えば、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、トルエン、キシレン等の芳香族類
、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類等があげられる。これら上記
の有機溶剤は、単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
1~10であることが好ましく、より好ましくは1~6、特に好ましくは1~4である。
~50,000であり、より好ましくは3,000~45,000、特に好ましくは5,
000~40,000である。ウレタン(メタ)アクリレート(1)の重量平均分子量が
小さすぎると、硬化塗膜中のエチレン性不飽和基濃度が相対的に大きくなり、硬化塗膜と
した際に塗膜の伸長性が得られ難い傾向がみられ、ウレタン(メタ)アクリレート(A)
の重量平均分子量が大きすぎると、粘度が高くなり反応制御が難しくなる傾向があり、ま
た、硬化塗膜中のエチレン性不飽和基濃度が相対的に小さくなり架橋密度が低くなるため
硬化塗膜の伸長性は得られるものの耐摩耗性が低くなる傾向がみられる。
り、高速液体クロマトグラフ(東ソー製 「HLC-8320GPC」)に、カラム:T
SKguardcolumn SuperHZ-Lを1本、TSKgel SuperHZ
M-Mを2本、TSKgel SuperHZ2000を1本の計4本を直列にして用い
ることにより測定される。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物においては、硬化性を付与するために、さ
らに光重合開始剤(B)を含有させることが好ましい。
定されず、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェ
ニルプロパン-1-オン、ベンジルジメチルケタール、4-(2-ヒドロキシエトキシ)
フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-
2-メチル-1-プロパン-1-オン、2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフ
ェニル)プロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリ
ノフェニル)ブタノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-[4-(1-メチルビニル)
フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香酸メチル、
4-フェニルベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4′-メチル-ジフェニルサルファイド
、3,3′,4,4′-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2
,4,6-トリメチルベンゾフェノン、4-ベンゾイル-N,N-ジメチル-N-[2-
(1-オキソ-2-プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4
-ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2-イ
ソプロピルチオキサントン、4-イソプロピルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキ
サントン、2,4-ジクロロチオキサントン、1-クロロ-4-プロポキシチオキサント
ン、2-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシ)-3,4-ジメチル-9H-チオキサ
ントン-9-オンメソクロリド等のチオキサントン類;2,4,6-トリメチルベンゾイ
ル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,
4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチル
ベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフォンオキサイド類;
等があげられる。なお、これら光重合開始剤(B)は、1種単独で用いてもよいし2種以
上を併用することもできる。
ルアミン、4,4′-ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,4′-ジ
エチルアミノベンゾフェノン、2-ジメチルアミノエチル安息香酸、4-ジメチルアミノ
安息香酸エチル、4-ジメチルアミノ安息香酸(n-ブトキシ)エチル、4-ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミル、4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、2,4-ジ
エチルチオキサンソン、2,4-ジイソプロピルチオキサンソン等を併用することも可能
である。これら助剤も1種単独で用いてもよいし2種以上併せて用いることもできる。
)と後述のエチレン性不飽和化合物(C)を使用する場合は、それも含めた総量100重
量部に対して、0.1~20重量部であることが好ましく、特に好ましくは0.5~10
重量部であり、更に好ましくは1~7.5重量部である。上記含有量が少なすぎると硬化
不良となり塗膜が形成されにくくなる傾向があり、多すぎると硬化塗膜の黄変の原因とな
り、着色の問題が起こりやすい傾向がある。
かかる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、光重合開始剤(B)、
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)以外のエチレン性不飽和化合物(C)、ア
クリル樹脂等のポリマー類、表面調整剤、レベリング剤、重合禁止剤等を添加することが
でき、更には染顔料、油、可塑剤、ワックス類、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、乳化剤、ゲル
化剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、電解質塩、充填剤、安定剤、補強剤、艶消し剤
、架橋剤、紫外線吸収剤、耐候剤、光安定剤、増粘剤、防錆剤、密着性向上剤、造膜助剤
、研削剤、有機微粒子、無機粒子等を配合することも可能である。更に、架橋剤として、
熱により架橋を引き起す作用をもつ化合物、具体的にはエポキシ化合物、アジリシン化合
物、メラミン化合物、イソシアネート化合物、キレート化合物等も使用できる。
](C)としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(C1)及び/又は
エチレン性不飽和モノマー(C2)であることが好ましい。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(C1)としては、下記一般式(2)で示され
るウレタン(メタ)アクリレート系化合物(C1-1)であることが、様々な用途に用い
た際にも要求される物性を付与しやすい点で好ましい。
含有(メタ)アクリレート系化合物のウレタン結合残基、nは2~10の整数である。)
ン(メタ)アクリレート系化合物(C1-1)」と略すことがある。)は、多価イソシア
ネート系化合物および水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物を反応させて得られるも
のである。
は2~3である。
ート(A)に関する説明の中で、多価イソシアネート系化合物(a1)として例示したも
のと同様のものが挙げられる。
タ)アクリレート(A)に関する説明の中で、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物
(a3)として例示したものと同様のものが挙げられる。
ン(メタ)アクリレート系化合物の製造方法に準じて製造すればよい。
和基の個数としては、2~30であることが好ましく、特に好ましくは2~15、更に好
ましくは2~6である。
エチレン性不飽和基の個数が少なすぎると塗膜の硬度や耐擦傷性が得られない傾向があ
り、多すぎると塗膜の硬化収縮が大きくなり基材密着性が落ちたり、塗膜が脆くなったり
する傾向がある。
,000であることが好ましく、更には800~50,000、特には1000~10,
000であることが好ましい。かかる重量平均分子量が小さすぎると、塗膜硬度及び耐収
縮性のバランスを保持させることが困難となる傾向があり、重量平均分子量が大きすぎる
と、耐擦傷性や硬度を保持することが困難となる傾向がある。
エチレン性不飽和モノマー(C2)としては、1分子中に1個以上のエチレン性不飽和
基を有するエチレン性不飽和モノマー(ただし、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物
(C1)を除く)であればよく、例えば、単官能モノマー、2官能モノマー、3官能以上
のモノマーが挙げられる。
例えば、スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、α-メチルスチレン、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、酢酸ビニル、2-
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2-フェノキシ-2-ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ
)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデ
カニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、n-ブチル(
メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、
オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレ
ート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、n-ステアリ
ル(メタ)クリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド
変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリ
レート、2-(メタ)アクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピルフタレート等のフタ
ル酸誘導体のハーフエステル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、
カルビトール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(
メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン、2-ヒ
ドロキシエチルアクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ビニルピ
ロリドン、2-ビニルピリジン、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフ
ェートモノエステル等が挙げられる。
ロイルオキシエチルジカルボン酸モノエステルも挙げられ、アクリル酸のミカエル付加物
としては、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸ダイマー、アクリル酸トリマー、メタクリ
ル酸トリマー、アクリル酸テトラマー、メタクリル酸テトラマー等が挙げられる。また、
特定の置換基をもつカルボン酸である2-アクリロイルオキシエチルジカルボン酸モノエ
ステルとしては、例えば2-アクリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2-メタ
クリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2-アクリロイルオキシエチルフタル酸
モノエステル、2-メタクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、2-アクリロイ
ルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル、2-メタクリロイルオキシエチルヘ
キサヒドロフタル酸モノエステル等が挙げられる。更に、オリゴエステルアクリレートも
挙げられる。
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリー
ト、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタアク
リレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、プロピ
レンオキサイド変性ビスフェノールA型ジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールエチレンオキサイド変性ジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ
)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジ
ルエステルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸変性ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジアクリレート、2-
(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートジエステル等が挙げられる。
ればよく、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、トリ(メタ)アクリロイルオキシエトキシトリメチロールプロパン、
グリセリンポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレン
オキサイド変性トリアクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ
)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、カプロ
ラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(
メタ)アクリレート、コハク酸変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が
挙げられる。
てもよい。
、アクリロイルモルフォリン、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなど
の1~4官能のモノマーであることが好ましい。
)とエチレン性不飽和モノマー(C2)を併用する場合の(C1)および(C2)の含有
割合(重量比)としては、(C1):(C2)=5:95~95:5であることが好まし
く、特に好ましくは(C1):(C2)=20:80~80:20である。
いが、前記特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)100重量部に対して0~100
重量部であることが好ましく、より好ましくは0~95重量部、特に好ましくは0~90
重量部、さらに好ましくは0~85重量部である。
表面調整剤としては特に限定されず、例えば、セルロース樹脂やアルキッド樹脂等を挙
げることができる。かかる、セルロース樹脂は、塗膜の表面平滑性を向上させる作用が有
り、アルキッド樹脂は、塗布時の造膜性を付与する作用を有する。
ものであれば、公知一般のレベリング剤を用いることができ、例えば、シリコーン変性樹
脂、フッ素変性樹脂、アルキル変性の樹脂等を用いることができる。
-ジフェニル-p-ベンゾキノン、ハイドロキノン、2,5-ジ-t-ブチルハイドロキ
ノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノ-t-ブチルハ
イドロキノン、p-t-ブチルカテコール等を挙げることができる。
正なものにするために、希釈のための有機溶剤を使用することも好ましい。かかる有機溶
剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、n-ブタノール、イソブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルイソ
ブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチルセロソルブ
等のセロソルブ類、トルエン、キシレン等の芳香族類、プロピレングリコールモノメチル
エーテル等のグリコールエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸2-メ
トキシ-1-メチルエチル等の酢酸エステル類、ジアセトンアルコール、テトラヒドロフ
ラン等が挙げられる。これら上記の有機溶剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用
してもよい。
タ)アクリレート系化合物(A)、およびその他成分の混合方法については、特に限定さ
れるものではなく、種々方法により混合することができる。
ーコート剤など、塗膜形成用の硬化性樹脂組成物として有効に用いられるものであり、活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物を基材に塗工した後(有機溶剤で希釈した組成物を塗工
した場合には、さらに乾燥させた後)、活性エネルギー線を照射することにより硬化され
る。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物としては、例えば、コーティング剤用途に
用いられる。
基材に塗工して塗膜を形成した後、活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化し、これを剥
離することによりシートを作製することができる。
のである。
シャワー、ディッピング、ロール、スピン、スクリーン印刷等のようなウェットコーティ
ング法があげられ、通常は常温の条件下にて、基材に塗工すればよい。
エネルギー線としては、遠紫外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線、X線、γ線等の
電磁波の他、電子線、プロトン線、中性子線等が利用できるが、硬化速度、照射装置の入
手のし易さ、価格等から紫外線照射による硬化が有利である。なお、電子線照射を行う場
合は、前述の光重合開始剤(B)を用いなくても硬化し得る。
オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ア
クリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン系樹脂、セルロー
ス系樹脂等やそれらの成型品(フィルム、シート、カップ、等)等のプラスチック基材、
それらの複合基材、またはガラス繊維や無機物を混合した前記材料の複合基材等、金属(
アルミニウム、銅、鉄、SUS,亜鉛、マグネシウム、これらの合金等)や、ガラス等の
基材上にプライマー層を設けた基材等が挙げられる。
有機溶剤を用いる場合は、固形分濃度が、通常10~90重量%になるように希釈して、
塗工することが好ましい。
B)が均一に反応するべく光線透過を鑑みると、3~1,000μmであればよく、好ま
しくは5~500μmであり、特に好ましくは10~200μmである。
℃(好ましくは50~100℃)で、乾燥時間が、通常1~20分(好ましくは2~10
分)であればよい。
50~450nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯
、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、無電極放電ランプ、LED
等を用いて、通常30~3000mJ/cm2(好ましくは100~1500mJ/cm2
)の紫外線を照射すればよい。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできるその際の加
熱条件としては、例えば、温度120~200℃等があげられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、前記特定のウレタン(メタ)アクリレ
ート(A)、光重合開始剤(B)、前記特定のエチレン性不飽和モノマー(C)に、さら
には上記各種添加剤を所定の配合量にて配合し、混合することにより製造することができ
る。
ック部品等の表面に対して施工されるハードコート剤や、スマートフォン等の携帯電話,
自動車用の内外装部品,サインポール,理容機器,アミューズメント機器等における表層
部分の形成材料等に使用することができる。
限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、例中「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
また、重量平均分子量、数平均分子量および粘度の測定に関しては、前述の方法にした
がって測定した。
撹拌機、留出液トラップ、圧力調整装置、30mmφ規則充填物入り蒸留塔、分留器を
そなえた2Lガラス製セパラブルフラスコに三菱ケミカル社製ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールPTMG#250(数平均分子量220):279g(1.27モル)、エ
チレンカーボネート(EC):125g(1.42モル)、マグネシウム(II)アセチルア
セトナート:108mg(0.49ミリモル)を入れ、攪拌下、圧力を5kPaまで下げ
て、内温を150℃まで昇温して、エチレングリコールとエチレンカーボネートを共沸組
成で系外へ除去しながら圧力を17.5時間かけて1kPaまで下げながら反応させた。
7時間と14時間反応時点でECを33.2g、19.4gを反応液に追加した。1H-
NMRにて数平均分子量が約2000であることを確認し、ポリエーテルポリカーボネー
トジオール含有組成物を得た。その後、ポリエーテルポリカーボネートジオール含有組成
物に8.5%リン酸水溶液:0.45gを加えて触媒を失活させた。その後、蒸留塔を取
り外し、0.5kPa、170℃で残存モノマーを除去することで、ポリエーテルポリカ
ーボネートジオール含有組成物を得た。
膜蒸留装置に送液し、薄膜蒸留(温度:190℃、圧力:133Pa)を行ってポリエー
テルポリカーボネートジオール(a2-1)を得た。薄膜蒸留装置としては、直径50m
m、高さ200mm、面積0.0314m2の内部コンデンサー、ジャケット付きの柴田
科学株式会社製、分子蒸留装置MS-300特型を使用した。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、
酢酸エチル300.0g、水添キシリレンジイソシアネート(a1)249.9g(1.
29モル)、ネオペンチルグリコール(a2-1)(重量平均分子量(Mw);104)
100.5g(0.96モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.04gを
仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が4.2%以下となった時点でポリ
エーテルカーボネートジオール(a2-1)(水酸基価57.9mgKOH/g)311
.7g(0.16モル)を加え、さらに反応させた。残存イソシアネート基が1.4%以
下となった時点で2-ヒドロキシエチルアクリレート37.9g(0.33モル)、重合
禁止剤として2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール0.4gを更に仕込
み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了
し、ウレタンアクリレート系化合物(A-1)(重量平均分子量:17568)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、
酢酸エチル300.0g、水添キシリレンジイソシアネート(a1)202.4g(1.
04モル)、ネオペンチルグリコール(a2-1)(重量平均分子量(Mw);104)
72.3g(0.69モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.04gを仕
込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が5.1%以下となった時点でポリエ
ーテルカーボネートジオール(a2-1)(水酸基価57.9mgKOH/g)336.
6g(0.17モル)を加え、さらに反応させた。残存イソシアネート基が1.6%以下
となった時点でグリセリンジアクリレート(水酸基価223.0mgKOH/g)88.
7g(0.35モル)、重合禁止剤として2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフ
ェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以
下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリレート系化合物(A-2)(重量平均分
子量:18903)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、
酢酸エチル300.0g、水添キシリレンジイソシアネート(a1)281.4g(1.
45モル)、ネオペンチルグリコール(a2-1)(重量平均分子量(Mw);104)
100.6g(0.97モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.04gを
仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が6.0%以下となった時点でポリ
カーボネートジオール(a2-3)(旭化成(株)社製「デュラノール T5650J」:
水酸基価139.2mgKOH/g)194.7g(0.24モル)を加え、さらに反応
させた。残存イソシアネート基が2.3%以下となった時点でグリセリンジアクリレート
(水酸基価223.0mgKOH/g)123.3g(0.49モル)、重合禁止剤とし
て2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール0.4gを更に仕込み、60℃
で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタ
ンアクリレート系化合物(A-3)(重量平均分子量:11719)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、
酢酸エチル300.0g、水添キシリレンジイソシアネート(a1)299.9g(1.
54モル)、ネオペンチルグリコール(a2-1)(重量平均分子量(Mw);104)
107.2g(1.03モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.04gを
仕込み、70℃で反応させた。残存イソシアネート基が6.1%以下となった時点でポリ
エーテルジオール(a2-4)(保土谷化学(株)社製「PTG-650SN」:水酸基価
178.9mgKOH/g)161.4g(0.26モル)を加え、さらに反応させた。
残存イソシアネート基が2.5%以下となった時点でグリセリンジアクリレート(水酸基
価223.0mgKOH/g)131.4g(0.52モル)、重合禁止剤として2,6
-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール0.4gを更に仕込み、60℃で反応さ
せ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタンアクリ
レート系化合物(A-4)(重量平均分子量:10464)を得た。
製造例1にて作製したウレタンアクリレート系化合物(A-1)の樹脂分100部に対
して、光硬化開始剤として1-ヒドロキシシクロヘキシル-フェニル-ケトン(BASF
ジャパン社製、商品名:Irgacure184)4部を加え、固形分40%となるよう
に酢酸エチルを希釈溶剤として、上記組成物に加えることにより、光硬化性樹脂組成物を
得た。
実施例1におけるウレタンアクリレート系化合物(A-1)の代わりに、後記の表1に
記載したとおり、上記製造例2および上記比較製造例1,2で製造したウレタンアクリレ
ート系化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして光硬化性樹脂組成物を得た。
用サンプルを作製し、そのサンプルに対し、伸度、耐摩耗性、耐溶剤性について、下記の
通り評価した。その結果を後記の表1に示す。
実施例および比較例で配合した光硬化性樹脂組成物を、易成形ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、易成形PET、厚み100
μm)上に、バーコーターによって塗布し、60℃で3分間乾燥させた後、高圧水銀灯に
て積算光量800mJ/cm2となるよう紫外線照射(照射条件の記載は機能開発Gの他
の出願参考予定)して硬化させ、膜厚10μmの評価用塗膜サンプルを作製した。
以降の評価は上記で得た評価用塗膜サンプルを用いて行った。
得られた硬化塗膜を縦40mm、横10mmサイズに切り出し、サンプル片を引っ張り
試験機「Force measurement モデルMX-500N-FA」(IMA
DA社製)を用い、JIS K 7127に準拠して180℃雰囲気下で引っ張り試験を
行った。引っ張り速度は40mm/minで基材フィルムごと引張り、塗膜の破断点にお
ける伸度を測定し、下記の基準にて評価した。
〇・・・破断伸度80%以上。
△・・・破断伸度60%以上80%未満。
×・・・破断伸度60%未満。
得られた硬化塗膜を10cm角に切り出し、「ROTARY ABRASION TE
STER」(株式会社東洋精機製作所製)を用い、JIS K5600-5-9に準拠し
て耐摩耗性試験を行った。摩耗輪は[CS-10]を用い、500g荷重で500回転を
行い、試験前後のヘイズ変化(ΔH)から、下記の基準にて評価した。
〇・・・ΔHが20%未満
×・・・ΔHが20%以上
得られた硬化塗膜上にトルエン(三井物産ケミカル株式会社、商品名「トルエン」)、
およびメチルエチルケトン(出光興産株式会社、商品名「MEK」)をそれぞれ1~2滴
滴下し、1時間程度静置したのち、塗膜表面を目視にて観察を行った。
〇・・・塗膜に変化がない、もしくはわずかに溶剤の跡が確認される。
△・・・塗膜に溶剤跡が確認される。
×・・・塗膜に白化、膨潤が確認される。塗膜が溶解する。
上記各測定評価に基づき、下記の基準にして総合判定評価を行った。
○・・・全ての評価において「○」の評価が得られた。
×・・・「×」の評価が少なくとも一つあった。
優れていることがわかる。
これに対し、比較例1では、ポリカーボネートジオールを含有したポリカーボネート骨
格のウレタンアクリレート(A-3)を使用し、比較例2ではポリエーテルポリオールを
含有したポリエーテル骨格のウレタンアクリレート(A-4)を使用し、いずれも耐摩耗
性、耐薬品性に劣る結果となった。比較例3ではポリカーボネート骨格のウレタンアクリ
レート(A-3)とポリエーテルポリオールを含有したポリエーテル骨格のウレタンアク
リレート(A-4)を併用して使用しているが、180℃伸度、耐摩耗性、耐溶剤性のい
ずれにも劣る結果となった。
、かつ耐薬品性に優れる塗膜を形成することができる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
であり、さらにはそれを用いてなるコーティング剤、ならびにシートを提供するものであ
る。従って、例えば、家電製品や車載用製品、スマートフォン用のコーティング剤、ディ
スプレイ用のコーティング剤、タッチパネルのコーティング剤、光ファイバーやフレキシ
ブルな管状物の外部被覆材料に非常に有用である。さらに、上記塗膜等は、透明性が高く
、高温時における物性の低下も少なく、耐薬品性にも優れていることから、これらの特性
を生かした各種用途に用いることもできる。
Claims (7)
- 多価イソシアネート系化合物(a1)に由来する構造単位、ポリオール化合物(a2)に由来する構造単位、および水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a3)に由来する構造単位を有するウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)を含有し、前記ポリオール化合物(a2)が、下記式(1)で表されるポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)と、数平均分子量300以下のポリオール(a2-2)とを含み、
前記ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が、ポリオール(a2-2)と前記多価イソシアネート系化合物(a1)の反応物が有するイソシアネート基と、前記ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)の水酸基とが結合した反応生成物の残存イソシアネート基に、前記水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a3)を結合させたウレタン(メタ)アクリレート系化合物である、活性エネルギー線硬化性組成物。
(上記式(1)において、R1は炭素数2~10の二価の炭化水素基を表し、nは2~30の整数であり、mは1~20の整数である。なお、式(1)中、複数のR1は同一であってもよく、異なるものであってもよい。) - 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a3)がグリセリンジ(メタ)アクリレート及び2-ヒドロキシ-3-アクリロイル-オキシプロピルメタクリレートの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 前記ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)と前記ポリオール(a2-2)との比率(a2-1/a2-2)が、重量比で99/1~50/50である、請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 前記ポリエーテルポリカーボネートジオール(a2-1)が、数平均分子量500~20,000である、請求項1~3のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 前記水酸基含有(メタ)アクリレート(a3)が、(メタ)アクリロイル基を1個以上有する請求項1~4のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有するコーティング剤。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物を有するシート。
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