JP7733023B2 - バッテリパック - Google Patents

バッテリパック

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Description

本発明は、複数の電池セルを電池ホルダの定位置に配置してなる複数の電池ブロックを積層して連結してなるコアブロックを外装ケースに収納してなるバッテリパックに関する。
電動自転車やアシスト自転車など、大きな出力が要求される用途に、複数の電池セルを直列と並列に接続しているバッテリパックが使用される。このバッテリパックは、電池を直列に接続する数を多くして出力電圧(V)を高くでき、また、並列に接続する数を多くして電池容量(Ah)を大きくできる。
この用途のバッテリパックとして、複数の円筒形電池を電池ホルダで定位置に配置して、これを外装ケースに収納しているバッテリパックが開発されている。(特許文献1参照)
特開2011-216366号公報
特許文献1のバッテリパックの分解斜視図を図17に示す。このバッテリパックは、複数の電池セルを電池ホルダ92の定位置に配置してコアブロック90とし、コアブロック90を外装ケース93に挿入している。外装ケース93は、筒状のケース本体94の両端面をエンドプレート95で閉塞して、内部にコアブロック90を収納している。ケース本体94は、両端を開口した長方形の角筒状に成形している。このケース本体94は、開口部にエンドプレート95を固定して閉塞するために、図18の拡大断面図に示すように、対向面の内面に、長さ方向に伸びる複数列の凸条94aを一体的に設けている。これらの凸条94aは、中央部に長さ方向に伸びる縦溝94bを設けており、凸条94aの両端において、この縦溝94bの開口端をねじ穴94cとして、このねじ穴94cに、エンドプレート95を貫通する止ネジ96をねじ込んで、ケース本体94の両端にエンドプレート95を固定している。
以上のバッテリパックは、ケース本体とエンドプレートが止ネジを介して固定されるが、外装ケースに収納されるコアブロックは外装ケースに固定されないため、バッテリパックが振動された際に、内部のコアブロックが外装ケースに対して相対的に動いてしまい、振動に対して不利な構造となる。また、図17に示すバッテリパックは、外装ケース93を防水構造とするために、ケース本体94とエンドプレート95との間にリング状のパッキン97を挟着する構造としている。この構造の外装ケース93は、止ネジ96の締結力によってパッキン97を押しつぶして水密構造とするため、止ネジ96を強いトルクで締め付けることが求められる。ただ、止ネジを大きなトルクで締め付けると、図18の拡大断面図に示すように、ケース本体94の凸条94aが局部的にねじられて、凸条94aやケース本体94が破損するおそれがある。このため、ケース本体を厚く成形する必要があり、ケース本体を薄く成形できず、全体として外形が大きくなり、製造コストも高くなる弊害があった。また、そもそもケース本体にネジ加工を後加工で行う必要があり、その分製造コストも高くなる。
本発明は、従来のこのような背景に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、コアブロックを収納する外装ケースを、筒状の本体筒部と、本体筒部の両端開口部を閉塞する閉塞部とで構成しながら、内部に収納されるコアブロックが外装ケースに対して相対的に移動するのを有効に防止すると共に、本体筒部を薄く成形して軽量かつ低コストにして本体筒部の両端開口部を閉塞部で適確に閉塞できるバッテリパックを提供することにある。
本発明のある態様に係るバッテリパックは、複数の電池セルを電池ホルダの定位置に配置してなる複数の電池ブロックを積層して連結してなるコアブロックと、コアブロックが挿入される筒状の本体筒部と、本体筒部の両端開口部を閉塞する一対の閉塞部とを備える外装ケースと、一対の閉塞部を締結して、一対の閉塞部で本体筒部を両側から挟着する締結部材とを備えている。コアブロックは、複数の電池ブロックが本体筒部の軸方向に積層された姿勢で外装ケースに収納されており、締結部材が、コアブロックを介して一対の閉塞部を締結している。
以上のバッテリパックは、本体筒部を簡単な構造として製造コストを低減しながら、本体筒部の両端開口部を閉塞部で適確に閉塞できる特長がある。それは、このバッテリパックが、本体筒部に収納されるコアブロックを介して締結部材で一対の閉塞部を締結して本体筒部の両端を閉塞部で閉塞するからである。この構造のバッテリパックは、本体筒部の内側面にネジ止め用の凸条を設けることなく、本体筒部を薄くして軽量にでき、安価に多量生産できると共に、凸条の破損に起因する閉塞部の固定不良を皆無にして、長期間にわたって安定して本体筒部の両端開口部を閉塞部で閉塞できる。さらに、以上のバッテリパックは、コアブロックを介して締結部材で一対の閉塞部を締結して本体筒部の両端を閉塞するので、内部に収納されるコアブロックと外装ケースとを一体的に連結して、コアブロックが外装ケースに対して相対的に移動するのを有効に防止できる特長が実現できる。
本発明の実施形態1に係るバッテリパックの概略構成図である。 本発明の実施形態1に係るバッテリパックの斜視図である。 図1に示すバッテリパックの分解斜視図である。 図1に示すバッテリパックの垂直横断面図であって、図6のIV-IV線断面に相当する図である。 図1に示すバッテリパックの垂直横断面図であって、図6のV-V線断面に相当する図である。 図4に示すバッテリパックの一部拡大VI-VI線断面図である。 図4に示すバッテリパックのVII-VII線断面図である。 複数の電池ブロックからなるコアブロックの斜視図である。 電池ブロックの分解斜視図である。 図9に示す電気ブロックを背面から見た分解斜視図である。 固定具の他の一例を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態2に係るバッテリパックの概略構成図である。 本発明の実施形態3に係るバッテリパックの概略構成図である。 本発明の実施形態4に係るバッテリパックの概略構成図である。 本発明の実施形態5に係るバッテリパックの概略横断面図である。 参考例に係るバッテリパックの概略横断面図である。 参考例に係るバッテリパックの概略横断面図である。 従来のバッテリパックの分解斜視図である。 図17に示すバッテリパックのケース本体の要部拡大断面図である。
本発明のある実施態様に係るバッテリパックは、複数の電池セルを電池ホルダの定位置に配置してなる複数の電池ブロックを積層して連結してなるコアブロックと、コアブロックが挿入される筒状の本体筒部と、本体筒部の両端開口部を閉塞する一対の閉塞部とを備える外装ケースと、一対の閉塞部を締結して、一対の閉塞部で本体筒部を両側から挟着する締結部材とを備えている。コアブロックは、複数の電池ブロックが本体筒部の軸方向に積層された姿勢で外装ケースに収納されており、締結部材が、コアブロックを介して一対の閉塞部を締結している。
なお、本明細書において、「締結」とは、両側から固く締め付けて連結する状態を意味するものとし、広義においては「挟着」を含むものとする。したがって、本明細書において、「両側から締結する」とは、中間部においては必ずしも固定する必要はなく、単に貫通する状態も含む意味で使用する。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、締結部材が、コアブロックの全ての電池ブロックを連結する連結具と、閉塞部をコアブロックに固定する固定具とを備え、連結具で連結されたコアブロックに固定される固定具を介して一対の閉塞部を締結している。
以上のバッテリパックによれば、コアブロックの全ての電池ブロックを連結具で締結すると共に、このコアブロックに固定される固定具を介して一対の閉塞部を締結するので、複数の電池ブロックを連結具で一体的に連結しながら、一対の閉塞部を固定具で締結して、本体筒部の両端開口部を閉塞部で適確に閉塞できる。とくに、このバッテリパックは、積層された全ての電池ブロックを連結具で締結してコアブロックとするので、コアブロックを外装ケースに収納する工程等において、コアブロックの扱いを容易にして組み立ての能率を向上できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、連結具が、一方の閉塞部とコアブロックの電池ブロックとを連結している。
以上のバッテリパックによれば、一方の閉塞部とコアブロックの全ての電池ブロックを連結具で締結すると共に、他方の閉塞部を固定具でコアブロックに固定して一対の閉塞部を締結するので、締結部材の部品点数を少なくしながら、複数の電池ブロックを連結具で一体的に連結して、本体筒部の両端開口部を閉塞部で適確に閉塞できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、締結部材を、コアブロックの全ての電池ブロックと一対の閉塞部を連結する連結具としている。
以上のバッテリパックによれば、コアブロックの全ての電池セルを連結する連結具を介して一対の閉塞部を連結して締結するので、締結部材の部品点数を最少にすると共に、製造工程も少なくして製造コストを低減できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、締結部材が、一対の閉塞部をコアブロックの特定の電池ブロックに固定する固定具を備え、特定の電池ブロックに固定される固定具を介して一対の閉塞部を締結している。
以上のバッテリパックによれば、コアブロックを構成する複数の電池ブロックの内、特定の電池ブロックに固定する固定具を介して一対の閉塞部を締結するので、全ての電池ブロックを締結可能な全長を有する連結具等を必要とせず、コアブロックの全長よりも短い固定具を使用して一対の閉塞部を締結できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、電池ホルダが、電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部と、挿入筒部の外側に突出して締結部材を連結する連結凸部とを一体的に成形して設けており、連結凸部に、固定具が連結される連結部を設けている。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、固定具を固定ネジとしている。以上のバッテリパックは、固定具を固定ネジとすることで、簡単な構造として製造コストを低減しながら、閉塞部を強固に締結できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、電池ホルダが、電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部と、挿入筒部の外側に突出して締結部材を連結する連結凸部とを一体的に成形して設けており、連結凸部に、連結具を挿通する挿通部を設けている。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、電池ホルダが、電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部を備えると共に、挿入筒部に隣接して、挿入筒部と平行に貫通孔を開口して設けており、貫通孔に締結部材を挿通している。
以上のバッテリパックは、電池ホルダに設けた挿入筒部に隣接して貫通孔を設けて、この貫通孔に締結部材を挿通しているので、電池セルが発熱した際に、電池セルから放射される熱を貫通孔に配置された締結部材に効率よく吸収させることができる。とくに、貫通孔に挿通される締結部材は、電池ホルダを貫通する状態で配置されるので、発熱した電池セルが収納された電池ホルダ内の熱を、締結部材を介して電池ホルダの外部まで伝熱して効率よく放熱できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、電池ホルダが、複数の電池セルを多段多列に収納する複数の挿入筒部を備えており、締結部材を、電池ホルダの外周部に配置される電池セルに隣接して配置している。
以上の構造は、電池ホルダの外周部に配置された電池セルが、万が一、温度異常となって発火・発熱した際に、発火・発熱した電池セルから放出される熱を締結部材に伝熱させる事で、発火電池セルに隣接する電池セルに伝熱される熱を低減することができ、隣接する電池セルの発火・発熱を抑制することができる。特に、電池ホルダの外周部に配置される電池セルは、隣接する電池セルが少ないため、隣接する電池セルが温度上昇し易い性質があったが、このように、電池ホルダの外周部に配置される電池セルに隣接して締結部材を配置する構造は、万が一、電池セルが発火・発熱した際、発火電池セルに隣接する電池セルに伝熱される熱を低減することができ、隣接する電池セルの発火・発熱を抑制することができ、その結果、バッテリパック全体や接続機器、周辺を延焼する大きな熱的障害を引き起こすのを有効に防止できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、閉塞部が、本体筒部の開口縁に沿って形成されて、本体筒部に挿入される段差凸部を備えており、段差凸部を本体筒部の開口縁部の内側に挿入した状態で、閉塞部の外周縁部を本体筒部の開口端面に当接させて本体筒部の両端開口部を閉塞している。
以上のバッテリパックは、閉塞部に段差凸部を設けることで、閉塞部を位置決めしながら本体筒部に連結でき、締結部材で締結される閉塞部の外周縁部を本体筒部の開口端面に当接させて適確に閉塞できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、段差凸部が、外周面にリング溝を有すると共に、リング溝にリング状のパッキンを配置しており、パッキンを介して本体筒部と閉塞部とを密閉構造で連結している。
以上のバッテリパックは、段差凸部の外周面に設けたリング状のパッキンを介して閉塞部と本体筒部とを密閉構造で連結できる。とくに、この構造は、閉塞部の締結方向にパッキンを押圧して水密に連結するのではなく、段差凸部の外周面と本体筒部の内周面との間にパッキンを介在させることで、閉塞部の締結方向に対して交差する方向にパッキンを押しつぶす状態で段差凸部と本体筒部との隙間を閉塞して、段差凸部と本体筒部とを確実に密閉できる。このため、閉塞部の防水構造を維持するために閉塞部を強く締結することなく、長期間にわたって適確に防水構造を維持できる。
本発明の他の実施態様に係るバッテリパックは、本体筒部が、横断面視を四角形状とする筒状であって、四隅部を湾曲面としてなり、段差凸部の外周形状が、本体筒部の内周面に沿う形状としている。
以上のバッテリパックは、本体筒部を、四隅部を湾曲面とする四角筒状とするので、美しい外観と優しい触感を実現できる。また、段差凸部の外周形状を、本体筒部の内周面に沿う形状とすることで、横断面視四角形状の四隅部の湾曲面においてリング状パッキンを無理なく配置して、パッキンが局部的に変形するのを有効に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
本発明のバッテリパックは、主として電動の乗り物に装着されて、駆動用のモータに電力を供給する。本発明は、たとえば、アシスト自転車、電動バイク、電動車椅子、電動三輪車、電動カート等の電源として使用される。ただ、本発明はバッテリパックの用途を特定するものではなく、クリーナーや電動工具等の屋内外で使用される種々の電気機器用の電源として使用することもできる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1にかかるバッテリパックを図1ないし図10に示す。図1はバッテリパックの概略構成図を、図2はバッテリパックの斜視図を、図3はバッテリパックの分解斜視図を、図4及び図5はバッテリパックの垂直横断面図を、図6は図4の一部拡大VI-VI線断面図を、図7は図4のVII-VII線断面図を、図8はコアブロックの斜視図を、図9は電池ブロックの分解斜視図を、図10は電池ブロックを背面側から見た分解斜視図を、それぞれ示している。
なお、本明細書において、横方向及び上下方向は、図4に示す方向と定義する。すなわち、図4の紙面における左右方向を横方向とする。また、電池セルの長手方向を長さ方向と定義する。
これらの図に示すバッテリパック100は、複数の電池セル1を電池ホルダ2の定位置に配置してなる複数の電池ブロック9を積層して連結してなるコアブロック10と、コアブロック10が挿入される筒状の本体筒部4と、本体筒部4の両端開口部を閉塞する一対の閉塞部5とを備える外装ケース3と、一対の閉塞部5を締結して、一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着する締結部材6とを備えている。コアブロック10は、複数の電池ブロック9が本体筒部4の軸方向に積層された姿勢で外装ケース3に収納されており、締結部材6がコアブロック10を介して一対の閉塞部5を締結している。
(コアブロック10)
コアブロック10は、図8ないし図10に示すように、複数の電池セル1を電池ホルダ2に多段多列に配列してなる複数の電池ブロック9を、電池セル1の長手方向である長さ方向に積層して直線状に連結している。図6ないし図8に示すコアブロック10は4組の電池ブロック9を備えている。このコアブロック10は、複数の電池セル1を並列に接続して電池容量(Ah)を大きくし、複数の電池セル1を直列に接続して出力電圧(V)を高くしている。図のコアブロック10は、4組の電池ブロック9を備えるが、本発明のバッテリパックは、コアブロックを3組以下の電池ブロック9で構成することができ、また5組以上の電池ブロック9で構成することもできる。
(電池ブロック9)
各々の電池ブロック9は、図9と図10に示すように、電池ホルダ2に電池セル1の挿入筒部21を設けて、挿入筒部21に電池セル1を挿入して、電池セル1を定位置に配置している。電池ブロック9は、図9と図10の分解斜視図に示すように、充電できる複数の電池セル1を、電池ホルダ2に多段多列に配置している。
電池セル1は、円筒形の充電できる二次電池で、リチウムイオン二次電池である。ただし、本発明は、電池セルをリチウムイオン電池に特定せず、ニッケル水電池セルやニッケルカドミウム電池、リチウムポリマー電池等の充電できる他の全ての二次電池が使用できる。
電池ブロック9は、複数の電池セル1を、各々の電池セル1の長手方向が同じ方向を向く平行な姿勢で配置している。電池ブロック9を構成する複数の電池セル1は、電池セル1の両端の端面電極に接続してなるリード板(図示せず)でもって、所望の並列数・直列数になるように接続され、あるいは、図7において鎖線で示す回路基板8上において接続される。図8に示すコアブロック10は、10本の電池セルを備える電池ブロック9を4個連結しており、全体では、40本の電池セルを4並列10直列に接続している。ただ、コアブロック10は、電池セル1の本数や接続形態は自由に変更することができる。
(電池ホルダ2)
電池ホルダ2は、図9と図10に示すように、絶縁材のプラスチックを同じ形状に成形して、電池セル1の挿入筒部21と、締結部材6が連結される連結凸部22とを一体的に成形して設けている。
挿入筒部21は、ここにセットされる電池セル1を定位置に保持する。図の電池ホルダ2は、電池セル1を円筒形電池として、挿入筒部21を、円筒形電池を挿入して定位置に保持する形状としている。ただし、本発明は、電池セルを必ずしも円筒形電池に特定せず、電池セルを、例えば、角形電池とすることもできる。電池セルを角形電池とするバッテリパックは、電池ホルダの挿入筒部を角筒状とする。
図の電池ホルダ2は、10本の電池セル1を、上下3段に配列すると共に、各段に配置される電池を上から順に3列、4列、3列として、上下に位置する電池セル1が、左右に隣接する電池セル1の谷間に上下に位置する電池セル1を配置する俵積みの姿勢となるように配列している。
電池ホルダ2は、図9と図10に示すように、一対のセルホルダ2a、2bに分割して成形している。電池ホルダ2を構成する各々のセルホルダ2a、2bは、電池セル1を平行な姿勢で挿入する挿入筒部21を設けている。挿入筒部21は、両端を開口して、ここに挿入される円筒形電池の端面電極を露出させて、端面電極にリード板を接続できるようにしている。セルホルダ2a、2bの挿入筒部21は、電池セル1の半分を挿入できる長さであって、各々の電池セル1は、半分を一方のセルホルダ2aに、残りの半分を他方のセルホルダ2bに挿入して、電池ホルダ2の定位置に配置される。
一対のセルホルダ2a、2bは、互いの対向面に、嵌入凸部25と嵌入凹部26とからなる嵌合部を設けて、互いに定位置に連結可能としている。図9に示すセルホルダ2bは上端部の左右に位置して嵌入凸部25を設けており、図10に示すセルホルダ2aは上端部の左右に位置して嵌入凹部26を対向して設けている。一対のセルホルダ2a、2bは、嵌入凸部25と嵌入凹部26とを嵌合させて相対位置がずれないように連結される。一対のセルホルダ2a、2bは、対向する挿入筒部21に電池セル1が挿入されるので、電池セル1を介しても定位置に連結される。以上の構造の電池ホルダ2は、2つに分割されたセルホルダ2a、2bの挿入筒部21に電池セル1を挿入することで、複数の電池セル1を定位置に配置しながら確実に保持できる特長がある。ただ、電池ホルダは、必ずしも2分割されたセルホルダで構成する必要はなく、一つのホルダとすることも、3つ以上に分割されたセルホルダで構成することもできる。
電池ホルダ2は、挿入筒部21の外側に突出する連結凸部22を、セルホルダ2a、2bに設けている。電池ホルダ2は、プラスチック製のセルホルダ2a、2bに一体的に成形して連結凸部22を設けている。図9と図10に示すセルホルダ2a、2bは、正面視において四隅部に連結凸部22を設けている。連結凸部22は、詳細には後述するが、締結部材6を構成する固定具14が連結される連結部23と、連結具11が挿通される挿通部24とを備えている。図の電池ホルダ2は、上部の両側に形成される連結凸部22を、挿通部24と連結部23で構成し、下部の両側に形成される連結凸部22を連結部23で構成している。
さらに、図に示す電池ホルダ2は、互いに積層される電池ブロック9同士を定位置に連結するための嵌合凸部27と嵌合凹部28も設けている。図9と図10に示す電池ホルダは、隣接する電池ブロック9との対向面に嵌合凸部27と嵌合凹部28とからなる嵌合部を設けて、互いに定位置に連結可能としている。図10に示すセルホルダ2bは上部の左右に設けた連結凸部22と下端部の左右に位置して嵌合凸部27を設けており、図9に示すセルホルダ2aは上部の左右に設けた連結凸部22と下端部の左右に位置して嵌合凹部28を対向して設けている。互いに隣接する電池ブロック9同士は、嵌合凸部27と嵌合凹部28とを嵌合させて相対位置がずれないように連結される。
(回路基板8)
さらに、コアブロック10は、電池ブロック9に接続している回路基板8を備えている。図8に示すコアブロック10は、直線状に連結される電池ブロック9の上面に回路基板8を配置している。回路基板8は例えば、基板ホルダ(図示せず)を介して定位置に配置される。回路基板8は、図示しないが、複数の電池セル1に接続してなる各々のリード板が、直接に、あるいは接続ラインを介して接続される。回路基板8は、電池セル1の充放電を制御する保護回路を実現する電子部品を実装している。保護回路は、各々の電池電圧を検出して、充放電の電流を遮断する回路も備えている。さらに、回路基板は、電池セル1の温度異常を検出する温度検出回路も実装している。
(外装ケース3)
外装ケース3は、図2ないし図7に示すように、両端開口の筒状に形成された本体筒部4と、この本体筒部4の両端開口部を閉塞する一対の閉塞部5とを備えている、この外装ケース3は、本体筒部4にコアブロック10を挿入した状態で、一対の閉塞部5を締結部材6で締結して、本体筒部4の両端を一対の閉塞部5で両側から挟着して閉塞する。
本体筒部4は、強度と放熱性に優れた金属、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の金属製としている。アルミニウムを加工して成形している筒状の本体筒部4は、アルミニウムを押出成形し、あるいは引抜成形して筒状に加工することができる。金属製の本体筒部4は、表面をラミネートフィルムやビニールなどで被覆して絶縁することができる。ただ、本体筒部4は、マグネシウム合金といった別元素の金属製や、炭素繊維やシリカ繊維、ガラス繊維等の補強繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させた繊維強化樹脂製とすることもできる。閉塞部5は、硬質のプラスチック製としている。ただ、閉塞部5も金属製や繊維強化樹脂製とすることができる。
本体筒部4は、横断面形状を略四角形状として、両端を開口した略角筒状に成形している。さらに、四角筒状の本体筒部4は、四隅部を湾曲面4aとして面取りしている。この形状の外装ケース3は、本体筒部4の隅部を湾曲面4aとする四角筒状とするので、美しい外観と優しい触感を実現できる。
閉塞部5は、本体筒部4の開口端を外観良く閉塞できるように、横断面視における外周縁部52の外形を本体筒部4の外形に沿う形状に形成している。さらに、閉塞部5は、本体筒部4の開口縁に沿って形成されて、本体筒部4に挿入される段差凸部51を備えている。この閉塞部5は、段差凸部51を本体筒部4の開口縁部の内側に挿入した状態で、外周縁部52を本体筒部4の開口端面に当接させて本体筒部4の両端開口部を閉塞するようにしている。すなわち、閉塞部5は、段差凸部51の外形を本体筒部4の内形よりもやや小さくし、外周縁部52の外形を本体筒部4の外形とほぼ等しくし、あるいはやや大きくしている。この閉塞部5は、段差凸部51の外側に形成される外周縁部52の当接面54を本体筒部4の開口端面に当接させて本体筒部4の両端開口部を閉塞する。外装ケース3は、閉塞部5に段差凸部51を設けることで、閉塞部5を位置決めしながら本体筒部4に連結でき、締結部材6で締結される閉塞部5の外周縁部52を本体筒部4の開口端面に当接させて適確に閉塞できる。
さらに、図に示す閉塞部5は、段差凸部51の外周面にリング溝53を設けており、このリング溝53にリング状のパッキン7を配置している。この外装ケース3は、段差凸部51の外周面に配置されるリング状のパッキン7を介して本体筒部4と閉塞部5とを密閉構造で連結している。とくに、この密閉構造は、閉塞部5の締結方向にパッキンを押圧して水密に連結するのではなく、段差凸部51の外周面と本体筒部4の内周面との間にパッキン7を介在させることで、閉塞部5の締結方向に対して交差する方向にパッキン7を押しつぶして段差凸部51と本体筒部4とを水密に閉塞する。このため、締結部材6が緩み、本体筒部4と閉塞部5が相対的に多少動いてもパッキン7の押しつぶし量は変わらず、パッキン7の圧縮力、すなわちシール圧が変わらないので、安定して確実に密閉できる。このため、閉塞部5の防水構造を維持するために閉塞部5を強く締結することなく、長期間にわたって確実に防水構造を維持できる。また、閉塞部5は、段差凸部51の外周形状を、本体筒部4の内周面に沿う形状としている。本体筒部4は、横断面視において、四隅部に湾曲面4aを設けた四角形状としているので、段差凸部51の外周形状もこれに沿う形状として四隅部を湾曲させている。このため、段差凸部51の外周面にセットされるリング状のパッキン7を無理なく配置して、パッキン7が局部的に変形するのを有効に防止できる。
さらに、閉塞部5は、図示しないが、内蔵する電池セル1から放電するための放電コネクタや内蔵する電池セル1を充電するための充電コネクタを設けることができる。さらに、閉塞部5は、バッテリパック100の残容量等を表示する表示部を表面に設けることもできる。この表示部は、例えば、LED等の光源の点灯状態でバッテリパックの残容量等を表示する。
さらに、閉塞部5は、締結部材を挿通するためのボス部55を段差凸部51の内側に設けている。このボス部55は、図3及び図7に示すように、電池ホルダ2に設けた連結部23と対向する位置に設けている。ボス部55は、段差凸部51の内側において、長手方向に突出する姿勢で形成されている。閉塞部5は、図7に示すように、ボス部55の後端側に位置して、締結部材6を挿入するための挿入凹部56を形成すると共に、ボス部55には締結部材6を貫通させるための貫通孔を開口している。
(締結部材6)
締結部材6は、一対の閉塞部5を締結して、一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着する。締結部材6は、外装ケース3に収納されるコアブロック10を介して一対の閉塞部5を締結する。図1、及び図3ないし図7に示す締結部材6は、コアブロック10の電池ブロック9を連結する連結具11と、閉塞部5をコアブロック10に固定する固定具14とを備えている。
ここで、締結部材6とは、一対の閉塞部5をコアブロック10に固定することにより、本体筒部4を両側から挟着するための部材であって、コアブロック10が分割可能な複数の電池ブロック9で構成されている場合においては、これらの電池ブロック9を一体的に連結するための部材も含むものとする。したがって、締結部材6の一例として、複数の電池ブロック9を連結するための連結具11と、閉塞部5をコアブロック10に固定するための固定具14とで構成することができる。ただ、コアブロック10を構成する複数の電池ブロック9が電池ホルダ2を介して一体的に固定されている場合においては、必ずしも複数の電池ブロック9を連結するための部材を必要とはしない。したがって、このような場合においては、連結具を省略することもできる。ただ、このような場合においても、複数の電池ブロックを連結具で連結することで連結強度を高めることができる。
(連結具11)
連結具11は、コアブロック10を構成する複数の電池ブロック9を、直線状に連結している。図に示す連結具11は、電池ホルダ2の連結凸部22に設けた挿通部24を貫通する連結ネジ12と、この連結ネジ12の先端がねじ込まれるナット部材13とを備えている。図に示す連結ネジ12は、後端にネジ頭を有すると共に、先端部には雄ネジを設けており、4個の電池ブロック9を連結可能な全長を有している。連結具11は、好ましくは金属製であって、複数の電池ブロック9を両側から締結して連結できる強度を有する。金属製の連結具11は、熱容量が大きく、電池セル1の発熱時においても、効果的に熱を吸収して伝熱できる特長がある。以上の連結具11は、各電池ブロック9の電池ホルダ2に設けた挿通部24に連結ネジ12を挿通すると共に、連結ネジ12の先端にナット部材13が連結されて、直線状に配置された複数の電池ブロック9を一体的に連結する。以上の連結具11は、複数の電池ブロック9を貫通する連結ネジ12と連結ネジ12がねじ込まれるナット部材13としているが、連結ネジは、電池ホルダに設けたボス孔等に直接ねじ込んで固定することもできる。さらに、連結具は、必ずしも以上の構造には特定せず、複数の電池ブロック9を連結できる他のすべての構造、例えばネジ棒とナット等とすることもできる。
図4ないし図7に示すコアブロック10は、電池ホルダ2の連結凸部22の挿通部24に挿通された連結具11を、電池ホルダ2の外部に配置している。図4と図5に示す電池ホルダ2は、複数の電池セル1を多段多列に収納する複数の挿入筒部21を備えており、電池ホルダ2の外周部に配置される電池セル1に隣接して締結部材6である連結具11を配置している。図4と図5の電池ホルダ2は、図において上下3段に複数の電池セル1を配列しており、上段の両端に配置された電池セル1と中段の両端に配置された電池セル1の外側に位置して、言い換えると、横断面視が略四角形状の電池ホルダ2のコーナー部に位置して、連結具11を配置している。この位置に配置される連結具11は、外周部に配置された電池セル1が、内部短絡等により万が一、発火・発熱した場合に、発火した電池セルから放出される熱を伝熱して、効率よく放熱できる。とくに、連結具11は、複数の電池セル1を連結するために全長を長くしているので熱容量も大きく、発火した電池セル1から放出される熱を伝熱して効率よく放熱できる。図に示すコアブロック10は、電池ホルダ2のコーナー部に位置して2本の連結具11を配置しているが、コアブロックは、3本以上の連結具を配置することもできる。また、締結部材は、詳細には後述するが、電池ホルダに貫通孔を設けて、この貫通孔に挿通することもできる。
(固定具14)
固定具14は、図7に示すように閉塞部5を貫通して、先端をコアブロック10に連結することで、閉塞部5をコアブロック10に対して固定する。固定具14は、好ましくは金属製であって、コアブロック10に対して確実に固定して締結できる強度のものを使用する。金属製の固定具14は、伝熱性に優れ、コアブロック10の熱を効果的に閉塞部に伝熱できる特長がある。図に示す固定具14は固定ネジ14Aとしている。図に示すバッテリパック100は、閉塞部5の四隅部を固定ネジ14Aを介してコアブロック10に固定している。固定具14を固定ネジ14Aとする構造は、図7に示すように、閉塞部5の挿入凹部56に挿入される固定ネジ14Aをボス部55に貫通させて電池ホルダ2にねじ込むことで簡単かつ確実に固定できる。図7に示す固定ネジ14Aは、コアブロック10の最も手前側に位置する電池ブロック9の電池ホルダ2に設けた連結部23である連結ボスにねじ込んでコアブロック10に固定している。図に示す固定ネジ14Aは、電池ホルダ2に設けた連結部23に直接ねじ込んで固定する構造としているが、固定ネジは、予め電池ホルダ2に埋設等により固定されたナット部材にねじ込んで固定することもできる。この固定構造は、固定ネジ14Aをより強固にコアブロック10に固定できる。
さらに、固定具14は、固定ネジ14Aには限定されず、閉塞部5をコアブロック10に連結できる他の全ての部材が使用できる。固定具14は、例えば、図11に示すようにリベット14Rとすることもできる。このようなリベット14Rとして、例えば、ブラインドリベットが使用できる。図11は、閉塞部5Bのボス部55Bと、最も手前の電池ホルダ2Bの連結部23Bとをリベット14Rで連結する状態を示している。ブラインドリベットであるリベット14Rは、先端部をボス部55Bと連結部23Bとに貫通させた後、先端部をかしめることで、後端部のフランジ部14sと先端のかしめ部14tとでボス部55Bと連結部23Bとを両側から挟着して連結する。この構造は、閉塞部5Bと電池ホルダ2Bとを最短距離で連結できる特長がある。ただ、リベットは、全長を長く形成して、閉塞部と複数の電池ホルダを連結することもできる。
以上の締結部材6は、複数の電池ブロック9を連結具11で連結してコアブロック10とし、このコアブロック10を本体筒部4に挿入した後、閉塞部5を貫通する固定具14をコアブロック10の最も手前側に位置する電池ホルダ2の連結部23に連結して固定し、コアブロック10の両端に固定される一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着して本体筒部4の両端開口部を閉塞部5で閉塞する。
以上のように実施形態1に係るバッテリパックは、コアブロック10を構成する複数の電池ブロック9を連結具11を介して一体的に連結すると共に、一体的に連結されたコアブロック10の両端に、閉塞部5に挿通された固定具14を連結して固定することで、一対の閉塞部5を締結している。ただ、バッテリパックは、図12ないし図14に示す以下の構造で一対の閉塞部を締結することもできる。
(実施形態2)
図12に示すバッテリパック200は、一方の閉塞部5(図において左側)に挿通される固定ネジ14Bを複数の電池ブロック9を連結する連結ネジ12Bに兼用する例を示している。この図に示すバッテリパック200は、閉塞部5に挿通される固定ネジ14Bを全ての電池ブロック9に挿通すると共に、先端にナット部材13を連結して一方の閉塞部5と複数の電池ブロック9とを固定ネジ14Bである連結ネジ12Bとナット部材13で構成される連結具11Bで一体的に連結している。この構造のバッテリパック200は、一方の閉塞部5と全ての電池ブロック9を連結ネジ12Bである固定ネジ14Bで連結してコアブロック10とするので、コアブロック10内のいずれかの電池セル1が発火・発熱した場合においても、この電池セル1から放出される熱を固定ネジ14Bを介して閉塞部5まで伝熱することができ、効果的に外装ケース3の外部に放熱できる特長がある。
以上の締結部材6Bは、一方の閉塞部5(図において左側)と複数の電池ブロック9とを連結具11Bで一体的に連結した後、コアブロック10を本体筒部4に挿入し、本体筒部4の一方の開口部(図において左側)を閉塞部5で閉塞し、反対側の開口部(図において右側)において、他方の閉塞部5(図において右側)を貫通する固定ネジ14Aをコアブロック10の最も手前側に位置する電池ホルダ2の連結部23にねじ込んで固定し、コアブロック10の両端に固定される一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着して本体筒部4の両端開口部を閉塞部5で閉塞する。
(実施形態3)
図13に示すバッテリパック300は、複数の電池ブロック9を連結する連結具11Cを一対の閉塞部5をコアブロック10に連結する固定ネジ14Cに兼用する例を示している。この図に示すバッテリパック300は、閉塞部5に挿通する固定ネジ14Cとして電池ブロック9を連結する連結ネジ12Cを使用し、この連結ネジ12Cを閉塞部5と全ての電池ブロック9に挿通すると共に、先端側にも他方の閉塞部5を挿通して先端にナット部材13を連結し、コアブロック10の全ての電池ブロック9と一対の閉塞部5とを連結具11Cで一体的に連結している。この構造のバッテリパック300は、一対の閉塞部5と全ての電池ブロック9を連結ネジ12Cである固定ネジ14Cで連結するので、コアブロック10内のいずれかの電池セル1が発火・発熱した場合においても、この電池セル1から放出される熱を固定ネジ14Cを介して両側の閉塞部5まで伝熱することができ、より効果的に外装ケース3の外部に放熱できる特長がある。
以上の締結部材6Cは、一方の閉塞部5(図において右側)と複数の電池ブロック9とに連結具11Cを挿通した状態で、コアブロック10を本体筒部4に挿入し、本体筒部4の一方の開口部(図において右側)を閉塞部5で閉塞すると共に、反対側の開口部(図において左側)を他方の閉塞部5(図において左側)で閉塞し、この閉塞部5を貫通する連結ネジ12Cの先端にナット部材13を連結して、コアブロック10の両端に固定される一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着して本体筒部4の両端開口部を閉塞部5で閉塞する。
(実施形態4)
図14に示すバッテリパック400は、締結部材6Dとして、一対の閉塞部5をコアブロック10の特定の電池ブロック9に固定する固定ネジ14D、14Eで構成している。このバッテリパック400は、閉塞部5に挿通された固定ネジ14D、14Eをコアブロック10に固定する際に、コアブロック10を構成する複数の電池ブロック9も連結して固定する構造としている。図14に示す例では、コアブロック10を構成する複数の電池ブロック9の内、中間に位置する特定の電池ブロック9に両側から挿通される固定ネジ14D、14Eを固定しており、この電池ブロック9に固定される一対の固定ネジ14D、14Eを介して一対の閉塞部5をコアブロック10に固定している。固定ネジ14D、14Eが固定される中間の電池ブロック9は、固定ネジ14D、14Eがねじ込まれる位置に、予めナット部材13を配置しておくことで、固定ネジ14D、14Eを強固に電池ブロック9に固定できる。この構造のバッテリパック400は、閉塞部5と全ての電池ブロック9とを固定ネジ14D、14Eで連結するので、コアブロック10内のいずれかの電池セル1が発火・発熱した場合においても、この電池セル1から放出される熱をいずれかの固定ネジ14D、14Eを介して閉塞部5まで伝熱することができ、効果的に外装ケース3の外部に放熱できる特長がある。
以上の締結部材6Dは、一方の閉塞部5(図においては左側)と所定数(図においては3個)の電池ブロック9とを固定ネジ14Dとナット部材13で連結した状態で、連結された電池ブロック9を本体筒部4に挿入し、本体筒部4の一方の開口部(図においては左側)を閉塞部5で閉塞する。さらに、他方の閉塞部5(図においては右側)と所定数(図においては1個)の電池ブロック9とに固定ネジ14Eを挿通すると共に、挿通した固定ネジ14Eの先端を、固定ネジ14Dで連結された電池ブロック9に連結して、特定の電池ブロック9(図においては左から3番目)に固定される固定ネジ14D、14Eを介して一対の閉塞部5を締結する。また、特定の電池ブロック9に連結される固定ネジ14D、14Eを介して複数の電池ブロック9が一体的に連結されてコアブロック10が構成される。このバッテリパック400は、コアブロック10の両端に配置される閉塞部5をそれぞれ固定ネジ14D、14Eを介してコアブロック10の中間に位置する同一の電池ブロック9に固定することで、一対の閉塞部5で本体筒部4を両側から挟着して本体筒部4の両端開口部を閉塞部5で閉塞する。
(実施形態5)
さらに、図15に示すバッテリパック500は、締結部材6である連結ネジ12を電池ホルダ2Cに貫通させて配置する例を示している。この電池ホルダ2Cは、複数の電池セル1を多段多列に収納する複数の挿入筒部21を備えると共に、この挿入筒部21に隣接して、挿入筒部21と平行に貫通孔29を開口して設けている。図15の電池ホルダ2Cは、図において上下3段に複数の電池セル1を配列しており、上段の両端に配置された電池セル1と中段の両端に配置された電池セル1の外側に位置してそれぞれ貫通孔29を開口すると共に、下段の両端に配置された電池セル1と中段の両端に配置された電池セル1の外側に位置してそれぞれ貫通孔29を開口している。すなわち、図の電池ホルダ2Cは、横断面視を略四角形状として、四隅のコーナー部に位置して、4つの貫通孔29を開口している。各々の貫通孔29は、電池ホルダ2Cの外周部に配置される電池セル1に隣接して設けている。図15のバッテリパック500は、電池ホルダ2Cの各々の貫通孔29に、締結部材6である連結ネジ12を貫通させる状態で配置している。この構造のバッテリパック500は、電池ホルダ2Cを貫通する連結ネジ12によって、以下に示すような、連鎖的な類焼・延焼を抑制できる特長がある。
図16の参考例に示すように、電池ホルダ82内に配置される電池セル1の内のいずれかが、内部短絡等により万が一、発火・発熱した場合、その発火電池セル1Xに隣接する隣接電池セル1Yは、その熱を受けて温度上昇し、その温度上昇が激しければ、隣接電池セル1Yも同様に発火・発熱してしまう。結果、他の電池セル1に連鎖的に発火・発熱を引き起こし、バッテリパック全体や接続機器、周辺を延焼する大きな熱的障害を引き起こす原因となる。
発火電池セル1Xから放出される熱は、放射状に周囲に伝熱していく。この時、放出熱の影響を受ける領域内に含まれるすべての部品の熱容量、温度上昇をそれぞれMi、ΔTiとすると、Q=Σ(Mi×ΔTi)となる。全ての部品の中に隣接電池セル1Yも含まれるので、Q=Σ{M(i)×ΔT(i)+M(1Y)×ΔT(1Y)}となり、隣接電池セル1Yの温度上昇ΔT(1Y)を小さくするには、隣接電池セル1Yの熱容量を増やすか、放出熱の影響を受ける領域内に、できるだけ熱容量の大きな部品を設ければよい事になる。電池セル1は、金属製の外装缶や、長尺状の正・負極板の間に長尺状のセパレータを配置した後、隙間なく巻回された電極群などから構成されており、電池セル1の熱容量はそれ以外の部品、例えば、電池ホルダ82などの樹脂部品に比べて大きい。
例えば、図16Aにおいて、電池ホルダ82の内部に配置される電池セル1のうち、Aで示した電池セル1が発火・発熱した場合、この発火電池セル1Xから放出される熱は周囲に配置された6本の隣接電池セル1Yに伝熱される。この場合、発火電池セル1Xを中心として放射状に対称配置なので、6本の隣接電池セル1Yにある程度均等に、つまり、おおよそ1/6が伝熱される。
これに対して、図16Bにおいて、電池ホルダ82の外周部に配置される電池セル1のうち、Bで示した電池セル1が発火・発熱した場合、この発火電池セル1Xから放出される熱は周囲に配置された3本の隣接電池セル1Yに伝熱される。この場合、3本の隣接電池セル1Yにある程度均等に、つまり、おおよそ1/3が伝熱される。したがって、図16Bの場合、図16Aの場合に比べて、隣接電池セル1Yは伝熱量が増え、その分、隣接電池セル1Yが温度上昇しやすく、隣接電池セル1Yも連鎖的に発火・発熱し易くなる。
結果、隣接電池セル1Yの温度上昇度合は、発火電池セル1Xの位置によって左右される。電池ホルダ2の外周部に配置される電池セル1が発火・発熱した場合が、電池セル1の温度上昇度合が最も大きいことになる。
これに対して、図15に示すように、電池ホルダ2Cの外周部に配置されるCで示した電池セル1に隣接して締結部材6である金属製の連結ネジ12を配置する構造にすると、発火電池セル1Xから放出される熱は、周囲に配置された3本の隣接電池セル1Yだけでなく、連結ネジ12にも伝熱されるので、隣接電池セル1Yに伝熱される熱量が低減でき、隣接電池セル1Yの温度上昇が抑制され、連鎖的発火・発熱しにくくなる。特に、締結部材6として挿通される連結ネジ12は、複数の電池ブロック9を貫通するように挿通されているため、全長も長く、熱容量も大きくなるため、熱伝導性の良い金属製という特徴も有効に作用して、更に好適である。
本発明に係るバッテリパックは、電動の乗り物に装着されて、駆動用のモータに電力を供給するバッテリパック、たとえば、アシスト自転車、電動バイク、電動車椅子、電動三輪車、電動カート等の電源として好適に利用できる。
100、200、300、400、500…バッテリパック
1…電池セル
1X…発火電池セル
1Y…隣接電池セル
2、2B、2C…電池ホルダ
2a…セルホルダ
2b…セルホルダ
3…外装ケース
4…本体筒部
4a…湾曲面
5、5B…閉塞部
6、6B、6C、6D…締結部材
7…パッキン
8…回路基板
9…電池ブロック
10…コアブロック
11、11B、11C…連結具
12、12B、12C…連結ネジ
13…ナット部材
14…固定具
14A、14B、14C、14D、14E…固定ネジ
14R…リベット
14s…フランジ部
14t…かしめ部
21…挿入筒部
22…連結凸部
23、23B…連結部
24…挿通部
25…嵌入凸部
26…嵌入凹部
27…嵌合凸部
28…嵌合凹部
29…貫通孔
51…段差凸部
52…外周縁部
53…リング溝
54…当接面
55、55B…ボス部
56…挿入凹部
82…電池ホルダ
90…コアブロック
92…電池ホルダ
93…外装ケース
94…ケース本体
94a…凸条
94b…縦溝
94c…ねじ穴
95…エンドプレート
96…止ネジ
97…パッキン

Claims (13)

  1. 複数の電池セルを電池ホルダの定位置に配置してなる複数の電池ブロックを積層して連結してなるコアブロックと、
    前記コアブロックが挿入される筒状の本体筒部と、前記本体筒部の両端開口部を閉塞する一対の閉塞部とを備える外装ケースと、
    一対の前記閉塞部を締結して、一対の前記閉塞部で前記本体筒部を両側から挟着する締結部材とを備え、
    前記コアブロックは、複数の前記電池ブロックが前記本体筒部の軸方向に積層された姿勢で前記外装ケースに収納されており、
    前記締結部材が、前記コアブロックを介して一対の前記閉塞部を締結してなることを特徴とするバッテリパック。
  2. 請求項1に記載されるバッテリパックであって、
    前記締結部材が、
    前記コアブロックの全ての前記電池ブロックを連結する連結具と、
    前記閉塞部を前記コアブロックに固定する固定具とを備え、
    前記連結具で連結された前記コアブロックに固定される前記固定具を介して一対の前記閉塞部を締結してなるバッテリパック。
  3. 請求項2に記載されるバッテリパックであって、
    前記連結具が、一方の前記閉塞部と前記コアブロックの前記電池ブロックとを連結してなることを特徴とするバッテリパック。
  4. 請求項1に記載されるバッテリパックであって、
    前記締結部材が、前記コアブロックの全ての電池ブロックと一対の前記閉塞部を連結する連結具であるバッテリパック。
  5. 請求項1に記載されるバッテリパックであって、
    前記締結部材が、一対の前記閉塞部を前記コアブロックの特定の前記電池ブロックに固定する固定具を備え、
    特定の前記電池ブロックに固定される前記固定具を介して一対の前記閉塞部を締結してなるバッテリパック。
  6. 請求項2、3、5のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記電池ホルダが、
    前記電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部と、
    前記挿入筒部の外側に突出して前記締結部材を連結する連結凸部と、
    を一体的に成形して設けており、
    前記連結凸部に、前記固定具が連結される連結部を設けてなることを特徴とするバッテリパック。
  7. 請求項2、3、5、及び6のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記固定具が固定ネジであるバッテリパック。
  8. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記電池ホルダが、
    前記電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部と、
    前記挿入筒部の外側に突出して前記締結部材を連結する連結凸部と、
    を一体的に成形して設けており、
    前記連結凸部に、前記連結具が挿通される挿通部を設けてなることを特徴とするバッテリパック。
  9. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記電池ホルダが、前記電池セルを挿入して定位置に保持する複数の挿入筒部を備えると共に、前記挿入筒部に隣接して、前記挿入筒部と平行に貫通孔を開口して設けており、
    前記貫通孔に前記締結部材を挿通してなるバッテリパック。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記電池ホルダが、複数の前記電池セルを多段多列に収納する複数の挿入筒部を備えており、
    前記締結部材が、前記電池ホルダの外周部に配置される前記電池セルに隣接して配置されてなるバッテリパック。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載されるバッテリパックであって、
    前記閉塞部が、前記本体筒部の開口縁に沿って形成されて、前記本体筒部に挿入される段差凸部を備えており、
    前記段差凸部を前記本体筒部の開口縁部の内側に挿入した状態で、前記閉塞部の外周縁部を前記本体筒部の開口端面に当接させて前記本体筒部の両端開口部を閉塞するようにしてなるバッテリパック。
  12. 請求項11に記載されるバッテリパックであって、
    前記段差凸部が、外周面にリング溝を有すると共に、前記リング溝にリング状のパッキンを配置しており、
    前記パッキンを介して前記本体筒部と前記閉塞部とを密閉構造で連結してなるバッテリパック。
  13. 請求項12に記載されるバッテリパックであって、
    前記本体筒部が、横断面視を四角形状とする筒状であって、四隅部を湾曲面としてなり、
    前記段差凸部の外周形状が、前記本体筒部の内周面に沿う形状であることを特長とするバッテリパック。
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