以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラムおよびサーバ装置の実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムとサーバ装置は、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称し、サーバ装置を決済サーバと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、および一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。決済アプリ20は、特許請求の範囲における「アプリケーションプログラム」の一例である。
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。決済サーバ100は、特許請求の範囲における「サーバ装置」の一例である。
図2および図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
なお、上記の何れか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、特典情報178、優先度情報180などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・性別・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、フォロー加盟店、獲得クーポン、獲得ポイント、獲得スタンプカード、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」の何れかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。フォロー加盟店、獲得クーポン、獲得ポイント、獲得スタンプカードの詳細については後述する。
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。優先度情報180の詳細については後述する。
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
[トップ画面]
図7は、決済アプリ20のトップ画面の一例を示す図である。トップ画面には、コード画像CDが表示される。コード画像CDは、例えばバーコードとQRコードを含む。また、コード画像CDと共に、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを示すテキスト(図では「残高払い」が表示され、これはチャージ残高による電子決済を行う設定になっていることを意味する)が表示される。このテキストは、切替スイッチSWが操作される度に決済アプリ20が更新する情報(チャージ残高決済なのか後払い決済なのか)に基づいて決済アプリ20が描画する。また、トップ画面は、切替スイッチSWを含む操作領域CAと、遷移ボタンTB1と、遷移ボタンTB2と、遷移ボタンTB3と、遷移ボタンTB4とを含む。なお、「スイッチ」、「ボタン」とはタッチパネルと協働して実現されるGUI(Graphical User Interface)である。切替スイッチSWは、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを切り替える操作を受け付けるものである。切替スイッチSWは、デフォルトではチャージ残高による電子決済を行う設定になっており、利用者によって操作される度に、チャージ残高による電子決済を行う設定と、後払いによる電子決済を行う設定との間で設定が切り替わる。操作領域CAには、スキャン(ユーザスキャンの開始)を指示するボタンやチャージを指示するボタンなど、電子決済における主要な操作を指示するボタンが設けられている。遷移ボタンTB1がタップされると、電子決済に用いられるコード画像と利用可能額を表示する支払い画面に遷移する。遷移ボタンTB2がタップされると、残高払いまたは後払いにおける利用可能額が表示される画面に遷移する。図7では、チャージ残高による電子決済が設定されているため、遷移ボタンTB2がタップされると、残高払いにおける利用可能額が表示される。
さらに、操作領域CAには、電子決済サービスまたは加盟店によって(または、それら共同によって)提供されているキャンペーンに関する情報を表示するための「おトク」ボタンが設けられている。「おトク」ボタンがタップされると、現在提供されているキャンペーンに関する情報を表示する画面に遷移する。ここで、キャンペーンとは、電子決済サービスまたは加盟店によって(または、それら共同によって)設定された所定条件を満たす電子決済を行った利用者に対して、次回の決済に利用可能なポイントを付与する特典を意味する。キャンペーンは、所定条件を満たす電子決済を行った利用者に対してポイントを必ず付与するものではなく、確率的に(例えば、50%の確率で)付与するものであってもよい。また、例えば、キャンペーンにおいて付与されるポイントは、複数の候補(例えば、10%、5%、3%、0%)が用意され、所定条件を満たす電子決済を行った利用者に対して確率的にこれら候補の中から付与されるポイントが決定されるものであってもよい。キャンペーンが、電子決済サービスおよび加盟店の共同によって提供される場合、その原資は、電子決済サービスによる単独負担、加盟店による単独負担、または電子決済サービスおよび加盟店による共同負担によって提供されてもよい。
操作領域CAの下部には、例えば、ミニアプリを起動するためのボタン(スイッチ)群M1~M3が表示される。ミニアプリは、例えば、決済アプリ20をプラットフォームとしたアプリである。ミニアプリは、例えば、サービスサーバ(不図示)のサービスを提供するサービス提供者が決済アプリ20内で動作するように開発したアプリケーションプログラムである。サービス提供者は、決済アプリ20の管理者により提供されたアプリ開発用のプログラムや技術文書などであるSDK(Software Development Kit)を参照してミニアプリを開発する。ミニアプリは、例えば、決済アプリ20が起動している状態で動作するアプリである。例えば、決済アプリ20がインストールされるとミニアプリの一部または全部がインストールされてもよいし、ミニアプリに対応するサービスサーバからミニアプリの一部または全部がインストールされてもよい。例えば、ミニアプリが起動すると、ミニアプリ(決済アプリ20)が、ミニアプリに対応するサービスを提供するサービスサーバ(不図示)にアクセスして、ミニアプリとサービスサーバとが協働して利用者にサービスを提供する。図7では、一例として、加盟店が提供するクーポン、スタンプカード、チラシに関する情報を閲覧または獲得する機能を提供するミニアプリのボタン群M1~M3が表示されているが、チャージ残高を運用するための投資用アプリや、公共交通料金の支払いを行うための支払いアプリなど、様々な種類のミニアプリを起動するためのボタンが表示されてよい。また、後述する地図検索機能は、決済アプリ20としてではなく、ミニアプリとして実装されてもよい。
図8は、利用者端末装置10によるクーポンの獲得および利用方法の一例を示す図である。図8の左部の画面は、例えば、利用者が、図7のトップ画面上でボタンM1をタップし、クーポンを提供する加盟店の専用ページにアクセスすることによって利用者端末装置10に表示される画面を表す。加盟店専用ページは、例えば、加盟店の店舗の概要情報が表示される領域A1、加盟店をフォローするためのボタンB1、加盟店の店舗の詳細情報がタブによって切り替え可能に表示される領域A2等を含む。利用者がフォローボタンB1をタップすると、決済アプリ20は、フォローボタンB1がタップされたことを示す情報を利用者の識別情報(例えば、アカウントID)と合わせて決済サーバ100に送信し、情報管理部140は、利用者情報172の「フォロー加盟店」に当該加盟店の識別情報(例えば、加盟店ID)を格納する。これにより、例えば、加盟店が加盟店専用ページの内容をアップデートする度に、決済サーバ100は、加盟店専用ページの内容をアップデートされたことを示す通知を、決済アプリ20を介して利用者に通知する。すなわち、利用者が加盟店をフォローすることは、当該利用者による加盟店への関心度合いが高いことを表す。
図8において、例えば、利用者が領域A2に含まれる一つのタブである「クーポン」をタップした場合、現時点において利用者が当該店舗での電子決済に使用可能なクーポンが表示される。利用者が、例えば、加盟店をフォローし、かつクーポンを獲得するためのボタンB2をタップすると、決済アプリ20は、獲得ボタンB2がタップされたことを示す情報を利用者の識別情報(例えば、アカウントID)と合わせて決済サーバ100に送信する。また、決済サーバ100の情報管理部140は、利用者情報172の「フォロー加盟店」に当該加盟店の識別情報(例えば、加盟店ID)を格納するとともに、「獲得クーポン」に利用者が獲得したクーポンの識別情報(例えば、クーポン番号)を格納する。
利用者がクーポンを獲得した後、利用者端末装置10が上記で説明した電子決済を実行すると、決済処理部130は、当該電子決済が、利用者が獲得しているクーポンの適用条件に一致しているか否かを判定し、クーポンの適用条件に一致していると判定された場合、利用者にクーポン内容に応じた特典を付与する。その後、決済アプリ20は、決済完了画面として、決済店舗を表示する領域A3と、決済金額を表示する領域A4と、付与された特典を表示する領域A5とを合わせて表示する。図8は、一例として、利用者が5%オフのクーポンを獲得したことに応じて、500円の決済に対して25円のポイントが付与された場合を表している。この場合、情報管理部140は、25円分のポイントを利用者情報172の「獲得ポイント」に加算する。決済処理部130は、獲得ポイントが正の値を有する場合、利用者の次回の電子決済において、決済金額から獲得ポイントを優先的に減算し、残額をチャージ残高または後払い利用可能額から減算する。なお、他の態様として、クーポンは、決済に利用可能なポイントして加算されることなく、当日の決済金額からそのまま金額が減算されるものであってもよい。
また、例えば、利用者が、図7のトップ画面上でボタンM2をタップすると、決済アプリ20は、各加盟店が提供するスタンプカードを閲覧するための画面に遷移する。ここで、スタンプカードとは、加盟店が設定した所定条件(例えば、500円以上の決済)を満たす電子決済を所定回数(例えば、5回)実行したことに応じて、利用者に提供される特典を意味する。スタンプカードは、クーポンと異なり、所定条件を満たす電子決済の回数が決済サーバ100によって自動的にカウントされ、所定回数実行されたことに応じて、自動的に利用者に提供されるものである。決済サーバ100は、利用者が獲得したスタンプカードの識別情報を利用者情報172の「獲得スタンプカード」として記憶する。利用者がスタンプカードを獲得すると、利用者は、スタンプカードを獲得した加盟店で電子決済を行うことによりポイントが付与されたり、獲得済みのスタンプカードを加盟店の店舗で提示することにより商品を受け取ったりすることができる。
また、例えば、利用者が、図7のトップ画面上でボタンM3をタップすると、決済アプリ20は、各加盟店が発信する販促情報(チラシ)を閲覧するための画面に遷移する。各加盟店の運営者は、第2店舗端末装置70の加盟店向けインターフェース72上で、これらキャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシ(特許請求の範囲における「特典」の一例である)に関する条件を設定したり、発信する情報を編集したりする。各加盟店の運営者が、これらの特典情報の条件を設定すると、第2店舗端末装置70は、設定内容を決済サーバ100に送信し、決済サーバ100は、受信した設定内容を特典情報178として記憶部170に記憶する。
また、例えば、利用者が、図7のトップ画面上で遷移ボタンTB4をタップすると、決済アプリ20は、利用者のアカウント情報(性別、生年月日、電話番号、メールアドレスなど)を登録および編集するためのアカウント画面に遷移する。また、アカウント画面では、利用者に関連のある任意の場所(自宅や職場など)を登録することも可能である。
[場所の登録]
図9は、利用者に関連のある任意の場所を登録するための第1登録画面の一例を示す図である。図9に示されるように、第1登録画面には、複数の入力領域A11~A15と、OKボタンB11と、キャンセルボタンB12が含まれる。入力領域A11は、プルダウンから選択することにより国名が入力される領域である。入力領域A12は、登録しようとする場所の名称が入力される領域である。入力領域A13は、登録しようとする場所の郵便番号が入力される領域である。入力領域A14は、登録しようとする場所の住所が入力される領域である。入力領域A15は、登録しようとする場所の建物名が入力される領域である。
利用者が入力領域A11~A15に登録しようとする場所の情報を入力し、OKボタンB11をタップすると、決済アプリ20は、後述する図10に示される第2登録画面に遷移する。一方、利用者がキャンセルボタンB12をタップすると、決済アプリ20は、場所の登録は行わずに、前述の図7に示されるトップ画面に遷移する。
図10は、利用者に関連のある任意の場所を登録するための第2登録画面の一例を示す図である。利用者が図9に示されるOKボタンB11をタップすると、図10に示される第2登録画面が利用者端末装置10に表示される。図10に示されるように、第2登録画面には、住所表示領域A21と、自宅ボタンB21と、職場ボタンB22と、その他ボタンB23と、登録ボタンB24とが含まれる。
住所表示領域A21は、図9の第1登録画面で入力された、登録しようとする住所が表示される領域である。利用者は自宅ボタンB21、職場ボタンB22、およびその他ボタンB23のうちの何れかをタップすることで、登録しようとする場所のカテゴリを選択することができる。また、利用者が登録ボタンB24をタップすると、決済アプリ20は、入力された住所情報(国名、名称、郵便番号、住所、建物名)と、選択されたカテゴリ(自宅、職場、またはその他)とを関連付けて、利用者端末装置10に記憶させる。なお、決済アプリ20は、これらの情報を決済サーバ100に送信して、決済サーバ100に記憶させてもよい。これによって、地図上における任意の場所の位置情報を登録することができる。
[地図検索]
決済アプリ20は、決済サーバ100と連携して、上記で説明したキャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典情報を、利用者にとって電子決済サービスの利便性を高めるような形で提供する。より具体的には、利用者が遷移ボタンTB3をタップすると、決済アプリ20は、以下で説明する地図検索機能を実行する。
図11は、決済アプリ20が地図検索機能を実行する際に表示する画面の一例を示す図である。図11に示す画面は、例えば、図7に示すトップ画面の遷移ボタンTB3を利用者が初回にタップした場合に、利用者端末装置10に表示されるものである。図11に示す通り、決済アプリ20は、利用者の位置情報の共有を許可するか否かを問い合わせるための画面を表示する。利用者が許可ボタンB31をタップすると、決済アプリ20は、利用者端末装置10が備える測位装置(GPS受信機等)を利用して、測位された利用者の現在位置を取得し、取得された現在位置を基準位置RPとして設定して、周辺に存在する店舗の特典情報を表示させる。このとき、決済アプリ20は、例えば、現在位置から店舗までの距離と、当該店舗が提供する特典の還元率に基づいて、より距離が近く、かつより特典の還元率が高い店舗に対して、より大きなスコア値を付与し、付与されたスコア値が高い店舗から順に特典情報を表示する。スコア値の算出方法の詳細については後述する。
図12は、決済アプリ20が地図検索機能を実行した結果として表示する画面の一例を示す図である。図12に示す画面は、例えば、図11に示す画面の許可ボタンB31を利用者がタップした場合に、利用者端末装置10に表示されるものである。図12に示す通り、決済アプリ20は、例えば、利用者の現在位置である基準位置RPを含む地図領域MPと、フィルタリング領域FLと、ストアカードSCとを合わせて表示させる。地図領域MPは、基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗(図12では、一例として4つの周辺店舗S1~S4)の位置を表示するものである。決済アプリ20は、例えば、基準位置RPを基準として所定範囲内に存在する所定個数の店舗に関する加盟店/店舗情報176および特典情報178を決済サーバ100から受信し、これらの表示を行う。ストアカードSCは、特許請求の範囲における「特典情報画像」の一例である。
図12では、利用者が位置情報の共有を許可したことに応じて、基準位置RPとして利用者の現在位置が表示されているが、利用者が位置情報の共有を許可しなかった場合、利用者の指定位置を基準位置RPとして設定して、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗の位置を表示してもよい。
図13は、利用者が位置情報の共有を許可しなかった場合に表示される画面の一例を示す図である。図13に示す画面は、例えば、図11に示す画面の不許可ボタンB32を利用者がタップした場合に、利用者端末装置10に表示されるものである。図13に示される画面には、検索領域A41と、複数のボタンB41~B44が含まれる。ボタンB41は、利用者の現在位置を基準位置RPとして検索することを指示するためのボタンである。ボタンB42は、人気エリアから選択することを指示するためのボタンである。ボタンB43は、場所の登録を行うことを指示するためのボタンである。ボタンB44は、登録済みの場所から選択することを指示するためのボタンである。
図14は、利用者が検索領域A41に検索ワードを入力した場合に表示される画面の一例を示す図である。図14に示されるように、検索領域A41には「渋谷」という検索ワードが利用者によって入力されている。決済アプリ20は、「渋谷」を含む地名を検索して、検索結果を利用者端末装置10に表示させる。図14に示される例では、「東京都渋谷区」、「東京都渋谷区恵比寿」、「東京都渋谷区広尾」、および「東京都渋谷区初台」の4つの検索結果が表示されている。
また、図14に示される画面には、複数のボタンB51~B54が表示されている。ボタンB51は「東京都渋谷区」に対応付けられており、ボタンB52は「東京都渋谷区恵比寿」に対応付けられており、ボタンB53は「東京都渋谷区広尾」に対応付けられており、ボタンB54は「東京都渋谷区初台」に対応付けられている。
図15は、場所の確定処理を行うための画面の一例を示す図である。利用者が図14に示されるボタンB51~B54の何れかをタップすると、決済アプリ20は、タップされたボタンに対応する地図領域MPを利用者端末装置10に表示させる。利用者は、表示された地図領域MPを例えばドラッグ操作することにより、基準位置RPとして指定する地点を探索する。利用者が、地図領域MPから基準位置RPとして指定する地点をタップすると、決済アプリ20は、タップされた地点を基準位置RPとして確定する。その後、決済アプリ20は、図12と同様に、確定された基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗を表示させる。
図13の説明に戻り、利用者がボタンB41をタップすると、決済アプリ20は、利用者の現在位置に基づいて地図を検索する。例えば、決済アプリ20は、利用者の現在位置を基準位置RPとして確定する。その後、決済アプリ20は、図12と同様に、確定された基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗を表示させる。
なお、利用者端末装置10は利用者が所持する端末であるため、決済アプリ20は、利用者端末装置10の現在位置を利用者の現在位置として取得する。例えば、決済アプリ20は、利用者端末装置10が備える測位装置(GPS受信機等)を利用して、測位された位置を利用者の現在位置として取得する。
図16は、人気エリアを選択するための画面の一例を示す図である。利用者が図13に示されるボタンB42をタップすると、決済アプリ20は、図16に示される画面を利用者端末装置10に表示させる。図16に示される例では、「東京」、「横浜市」、「大阪市」、「名古屋市」、および「札幌市」の5つの人気エリアが表示されている。人気エリアは、決済アプリ20を使用している利用者数のランキング順に表示してよいが、これに限らない。例えば、電子決済サービスを利用している店舗数のランキング順であってもよいし、電子決済が行われた回数のランキング順であってもよい。
また、図16に示される画面には、複数のボタンB61~B65が表示されている。ボタンB61は「東京」に対応付けられており、ボタンB62は「横浜市」に対応付けられており、ボタンB63は「大阪市」に対応付けられており、ボタンB64は「名古屋市」に対応付けられており、ボタンB65は「札幌市」に対応付けられている。
利用者が複数のボタンB61~B65のうちの何れかをタップすると、決済アプリ20は、前述の図15に示されるように、タップされたボタンに対応する地図領域MPを利用者端末装置10に表示させる。利用者は、表示された地図領域MPを例えばドラッグ操作することにより、基準位置RPとして指定する地点を探索する。利用者が、地図領域MPから基準位置RPとして指定する地点をタップすると、決済アプリ20は、タップされた地点を基準位置RPとして確定する。その後、決済アプリ20は、図12と同様に、確定された基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗を表示させる。
図13の説明に戻り、利用者がボタンB43をタップすると、決済アプリ20は、前述の図9に示される、利用者に関連のある任意の場所を登録するための第1登録画面を利用者端末装置10に表示させる。これによって、利用者は、利用者に関連のある任意の場所(自宅や職場など)の位置情報を登録することができる。
図17は、登録済みの複数の場所から何れか一つを利用者に選択させる画面の一例を示す図である。利用者が図13に示されるボタンB44をタップすると、決済アプリ20は、図17に示される画面を利用者端末装置10に表示させる。図17に示される例では、自宅(東京都渋谷区・・・)、職場(東京都千代田区・・・)、およびその他(神奈川県横浜市・・・)の3つの場所が登録されている。これらの場所は、図9および図10に示される画面から利用者が登録した場所である。
また、図17に示される画面には、複数のボタンB71~B73が表示されている。ボタンB71は「自宅(東京都渋谷区・・・)」に対応付けられており、ボタンB72は「職場(東京都千代田区・・・)」に対応付けられており、ボタンB73は「その他(神奈川県横浜市・・・)」に対応付けられている。
利用者が複数のボタンB71~B73のうちの何れかをタップすると、タップされたボタンに対応する場所の位置情報を、基準位置RPとして確定する。その後、決済アプリ20は、図12と同様に、確定された基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典を提供している周辺店舗を表示させる。
図17の例では、登録済みの場所として3つの住所が登録されているが、例えば10か所程度の住所を登録可能とし、利用者が画面を上下にスクロールさせていずれか一つの登録情報を選択できるようにしてもよい。仮に、利用者がプライバシー保護の観点から現在位置を共有することを許可していない場合であっても、利用者が図17の画面から登録情報を切り替えることで、簡便に位置情報を検索することができる。
図12の説明に戻ると、決済アプリ20は、地図領域MPの下部に表示されるストアカードSCをフィルタリングするためのフィルタリング領域FLを表示させる。より具体的には、例えば、決済アプリ20は、フィルタリング領域FL上に、「すべてのおトク」フィルタF1、「キャンペーン」フィルタF2、「クーポン」フィルタF3、「スタンプカード」フィルタF4、「チラシ」フィルタF5、および「詳細フィルタ」F6を表示させる。なお、図12では、説明の便宜上、決済アプリ20は、各種フィルタを同一画面に二列構成で表示させているが、決済アプリ20は、各種フィルタを同一画面に一列構成で表示させ、利用者端末装置10のディスプレイサイズに収まらないフィルタについては、左右方向にスクロール可能な形で画面外に配置してもよい。
「すべてのおトク」フィルタF1は、地図検索機能の実行時にデフォルトで設定されるフィルタであり、当該フィルタF1が適用された場合、決済アプリ20は、キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの全ての種類の特典のうち、少なくとも一種類以上の特典を提供する周辺店舗をストアカードSCとして順に表示する。この際、決済アプリ20は、例えば、対象となる各周辺店舗の表示順位を決定するためのスコア値を算出し、スコア値の高い順に各周辺店舗のストアカードSCを表示する。
より具体的には、決済アプリ20は、基準位置RPと周辺店舗との距離をdとし、当該周辺店舗が提供する特典のうち最も高い還元率をrとすると、スコア値Sc=S1(d)+S2(r)として算出する。ここで、S1(d)は、距離dの値が小さいほどより大きな値を取る、距離を入力パラメータとするスコア関数を表し、S2(r)は、還元率rが高いほどより大きな値を取る、還元率を入力パラメータとするスコア関数を表す。決済アプリ20は、各周辺店舗についてスコア値Scを算出し、算出されたスコア値Scが高い順に周辺店舗のストアカードSCを表示する。例えば、図12の場合、地図領域MP中の店舗S1に対応するストアカードSC1によって示される「AAコンビニ BB店」は、距離d=500m、還元率r=10%を有する一方、地図領域MP中の店舗S2に対応するストアカードSC2によって示される「CCドラッグ DD店」は、距離d=1km、還元率r=10%を有する。このため、距離dの値がより小さいことに起因して、店舗S1に関するスコア値Scが店舗S2に関するスコア値Scがよりも大きな値として算出され、ストアカードSC1がストアカードSC2よりも上位に表示されている例を表している。
決済アプリ20は、周辺店舗との距離dおよび特典の還元率rに加えて、特典の種別に関する優先度情報180をさらに考慮して、スコア値Scを算出してもよい。図18は、優先度情報180の内容の一例を示す図である。優先度情報180は、例えば、特典の種別に対して優先度などの情報が対応付けられたものである。優先度は低い値であるほど優先する度合いが高いことを表し、図18に示す優先度情報180は、一例として、キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシの順で優先度が高いことを表す。決済アプリ20は、周辺店舗の各特典について、スコア値Sc=S1(d)+S2(p,r)を算出し、スコア値Scが最も高い特典を、当該周辺店舗を代表するスコア値として用いてもよい。ここで、S2(p,r)は、優先度pが高く、かつ還元率rが高いほどより大きな値を取る、優先度および還元率を入力パラメータとするスコア関数を表す。例えば、図12の場合、ストアカードSC2によって示される「CCドラッグ DD店」は、還元率が10%のクーポンとスタンプカードをそれぞれ提供しているが、決済アプリ20は、優先度情報180を参照して、クーポンについてより高い優先度2をS2(p,r)に入力し、結果として、より高いスコア値Scを得る。そのため、決済アプリ20は、10%還元率を提供するクーポンについて算出されたスコア値Scを、「CCドラッグ DD店」を代表するスコア値として用いて、他の周辺店舗を代表するスコア値Scと比較して、表示順序を決定することとなる。
また、例えば、決済アプリ20は、周辺店舗のストアカードSCの順位を決定するに当たり、周辺店舗が提供する特典の最大スコア値Scを比較するのではなく、提供されている特典の全てについてスコア値Scを算出し、算出されたスコア値Scの合計値や平均値がより高い周辺店舗のストアカードSCをより上位に表示させてもよい。算出されたスコア値Scの合計値がより高い周辺店舗のストアカードSCをより上位に表示させる場合、より特典の種類が豊富なストアカードSCを上位に表示することができる。一方、算出されたスコア値Scの平均値がより高い周辺店舗のストアカードSCをより上位に表示させる場合、より還元率が高いストアカードSCを上位に表示することができる。
また、例えば、決済アプリ20は、特典の優先度および還元率に加えて、当該特典の適用条件cを考慮してスコア値Sc=S1(d)+S2(p,r,c)を算出してもよい。ここで、S2(p,r,c)は、優先度pが高く、かつ還元率rが高いほどより大きな値を取る一方、特典の適用条件cの程度に応じてより小さな値を取る、優先度、還元率、適用条件の程度を入力パラメータとするスコア関数を表す。この場合、例えば、1000円以上の支払いに対して10%還元を提供するクーポンと、全ての支払いに対して10%還元を提供するクーポンを比べると、後者のクーポンのスコア値Scがより高く算出される。「適用条件の程度」は、例えば、適用条件cが利用者の属性(性別、年齢など)に関するものである場合、利用者情報172の氏名・住所・性別・生年月日を参照して、全利用者数のうちの該当利用者の割合を計算することによって算出することもできるし、適用条件cが決済(決済金額、初回であるか否かなど)に関するものである場合、利用者情報172の決済履歴情報を参照して、全利用者の電子決済のうちの該当条件を満たす決済の割合を計算することによって算出することもできる。このように、特典の適用条件cをさらに考慮してスコア値を算出することにより、加盟店が、還元率が高く、適用条件が著しく厳しい特典を意図的に作成して、地図検索機能によって不正に上位表示させる行為を抑制することができる。
また、例えば、決済アプリ20は、店舗の特典のスコア値Scを算出して比較する際、地図検索機能を利用した利用者が適用条件を満たしていない特典は除外してもよい。例えば、図12の場合、利用者が、ストアカードSC1の子カードSC1_1によって示される還元率10%のキャンペーンの適用条件を満たしていない場合、決済アプリ20は、当該キャンペーンを除外して、スコア値Scの比較を行ってもよい。その場合、決済アプリ20は、「AAコンビニ BB店」によって提供される還元率5%のクーポンのスコア値Scと、「CCドラッグ DD店」によって提供される還元率10%のクーポンのスコア値Scとを比較することになる。この場合、「AAコンビニ BB店」の方が距離に関するS1(d)のスコア値は高いものの、還元率に関するS2(r)のスコア値によっては、「CCドラッグ DD店」のストアカードSC2がより上位に表示されることとなる。
「キャンペーン」フィルタF2は、特典としてキャンペーンを提供している周辺店舗に限定して、ストアカードSCを表示するためのフィルタである。「キャンペーン」フィルタF2が適用された場合、決済アプリ20は、キャンペーンを提供している周辺店舗についてのみ、スコア値Sc=S1(d)+S2(r)を算出し、算出されたスコア値Scが高い順に周辺店舗のストアカードSCを表示する。
同様に、「クーポン」フィルタF3は、特典としてクーポンを提供している周辺店舗に限定して、ストアカードSCを表示するためのフィルタである。「クーポン」フィルタF3が適用された場合、決済アプリ20は、クーポンを提供している周辺店舗についてのみ、スコア値Sc=S1(d)+S2(r)を算出し、算出されたスコア値Scが高い順に周辺店舗のストアカードSCを表示する。
同様に、「スタンプカード」フィルタF4は、特典としてスタンプカードを提供している周辺店舗に限定して、ストアカードSCを表示するためのフィルタである。「スタンプカード」フィルタF4が適用された場合、決済アプリ20は、スタンプカードを提供している周辺店舗についてのみ、スコア値Sc=S1(d)+S2(r)を算出し、算出されたスコア値Scが高い順に周辺店舗のストアカードSCを表示する。「スタンプカード」フィルタF4が適用された場合、決済アプリ20は、スコア値の算出にあたって、スタンプカードを獲得するために必要な決済回数をさらに考慮してもよい。より具体的には、決済アプリ20は、獲得のためにより多くの決済回数を必要とするスタンプカードのスコア値を減少させる一方、獲得のためにより少ない決済回数を必要とするスタンプカードのスコア値を増加させてもよい。
同様に、「チラシ」フィルタF5は、特典(情報)としてチラシを提供している周辺店舗に限定して、ストアカードSCを表示するためのフィルタである。「チラシ」フィルタF5が適用された場合、決済アプリ20は、チラシを提供している周辺店舗についてのみ、スコア値Sc=S1(d)を算出し、算出されたスコア値Scが高い順に周辺店舗のストアカードSCを表示する。チラシの還元率はゼロであるため、「チラシ」フィルタF5が適用された場合、決済アプリ20は、距離がより近い周辺店舗のストアカードSCを順に表示することとなる。
「詳細」フィルタF6は、上述した特典の種類以外に関する条件を絞り込むためのフィルタである。「詳細」フィルタF6が適用された場合、決済アプリ20は、例えば、特典を表示する対象となる店舗数、基準位置RPから距離、利用者が要求する最小還元率、加盟店のカテゴリなどの項目に関して、利用者に絞り込み条件を設定させるためのインターフェースを表示させる。例えば、利用者は、店舗数を10、基準位置RPから距離を1km、最小還元率を5%、加盟店のカテゴリを「飲食店」などに設定することにより、決済アプリ20は、地図領域MPおよびストアカードSCとして、設定条件に該当する店舗およびその特典情報のみを表示させる。
このように、決済アプリ20は、利用者からの入力に応じて、地図上の位置を示す位置情報を設定する(図9、図10)。また、決済アプリ20は、利用者端末装置10の現在位置の共有が許可されていない場合、設定された位置情報を取得する(図17)。更に、決済アプリ20は、取得した位置情報を、地図上の位置と関連付けられた複数のサービス(キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典)で利用する(図12)。これらの複数のサービスは、電子決済サービスに付随して利用者に提供されるものである。これによって、利用者が現在位置を共有することを許可していない場合であっても、地図上の位置と関連付けられた様々なサービスを利用者端末装置10で利用することができる。
なお、地図上の位置と関連付けられた複数のサービスは、キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典に関するサービスであることとしたが、特典以外の情報を提供するサービスであってもよい。例えば、地図上における周辺の店舗に関する特典以外の情報を利用者に提供するサービスであってもよい。
[ストアカードの詳細]
以下、図19を参照して、ストアカードSCの詳細構成について説明する。図19は、ストアカードSCの詳細構成の一例を示す図である。図19に示す通り、ストアカードSCは、例えば、店舗に関する情報(一例として、図19では、加盟店のロゴ、店舗名、および基準位置RPからの距離に関する情報を含む)を表示する領域A6と、ストアカードSCの子カードSC_1、SC_2、・・・SC_k、・・・SC_N(Nは正の整数)とを含む。ストアカードSCの子カードSC_kは、各店舗が提供する特典ごとに設けられる領域であり、特典内容を表示するための表示領域SC_k_Dと、当該特典の種類に対応する操作を実行するための操作領域SC_k_Oとを含む。すなわち、利用者が操作領域SC_k_Oをタップすると、決済アプリは、子カードSC_kの特典の種類に応じた処理を実行する。決済アプリ20は、例えば、子カードSC_1、SC_2、・・・SC_k、・・・SC_Nの各特典について算出されたスコア値Scの大きい順に左から並べ、利用者端末装置10のディスプレイサイズに収まらない子カードSC_k(図19では、子カードSC1_3およびSC1_4)については、左右方向にスクロール可能な形で画面外に配置する。子カードSC_kは、特許請求の範囲における「部分特典情報画像」の一例である。
例えば、図19の場合、ストアカードSC1によって示される「AAコンビニ BB店」は、4つの特典を提供しているため、それに対応して、子カードSC1_1からSC1_4を含んでいる。子カードSC1_1は、店舗が最大10%還元のキャンペーンを実施していることを表す表示領域SC1_1_Dと、当該キャンペーンの詳細を確認するための操作領域SC1_1_Oを含む。利用者が操作領域SC1_1_Oをタップすると、決済アプリ20は、キャンペーンに応じた処理、すなわち、キャンペーンの詳細を確認するための画面に遷移する処理を実行する。同様に、子カードSC1_3は、店舗が最大5%還元のスタンプカードを実施していることを表す表示領域SC1_3_Dと、当該スタンプカードの詳細を確認するための操作領域SC_3_Oを含み、利用者が操作領域SC1_3_Oをタップすると、決済アプリ20は、スタンプカードに応じた処理、すなわち、スタンプカードの詳細を確認するための画面に遷移する処理を実行する。同様に、子カードSC1_4は、店舗がチラシを提供していることを表す表示領域SC1_4_Dと、当該チラシの閲覧するための操作領域SC1_4_Oを含み、利用者が操作領域SC1_4_Oをタップすると、決済アプリ20は、チラシに応じた処理、すなわち、チラシの詳細を確認するための画面に遷移する処理を実行する。
図20は、ストアカードSCの子カードの操作領域を操作した際に表示される画面の一例を示す図である。図20(a)に示す画面は、例えば、利用者が図19に示すストアカードSC1の子カードSC1_1の操作領域SC1_1_Oをタップした場合に表示される、キャンペーンの詳細を示す画面である。図20(b)に示す画面は、例えば、利用者が図19に示すストアカードSC1の子カードSC1_3の操作領域SC1_3_Oをタップした場合に表示される、スタンプカードの詳細を示す画面である。このように、利用者は、ストアカードSCの子カードSC_kに表示された操作領域SC_k_Oを操作することにより、キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの詳細を確認することができる。
図19の説明に戻ると、子カードSC1_2は、店舗が最大5%還元のクーポンを提供していることを表す表示領域SC1_2_Dと、当該クーポンを獲得するための操作領域SC1_2_Oを含む。利用者が操作領域SC1_2_Oをタップすると、図8の左部の画面に示した獲得ボタンB2をタップした場合と同様に、当該利用者はクーポンを獲得することができる。より具体的には、決済アプリ20は、操作領域SC1_2_Oがタップされたことを示す情報を利用者の識別情報(例えば、アカウントID)と合わせて決済サーバ100に送信する。決済サーバ100の情報管理部140は、利用者情報172の「フォロー加盟店」に当該加盟店の識別情報を格納するとともに、「獲得クーポン」に利用者が獲得したクーポンの識別情報(例えば、クーポン番号)を格納する。このような構成により、利用者は、画面を加盟店専用ページに遷移させる手間をかけることなく、クーポンを獲得することができる。
利用者がクーポンの内容の詳細情報を確認することを希望する場合、表示領域SC1_2_Dをタップすると、決済アプリ20は、クーポンの詳細を確認するための画面に遷移する処理を実行する。より具体的には、決済アプリ20は、図8の左部の画面に示した加盟店専用ページに遷移する処理を実行する。代替的に、決済アプリ20は、クーポンの詳細を確認するための画面に遷移するための操作領域を、表示領域とは別個に設けてもよい。
他の機能として、決済アプリ20は、地図領域MP上で店舗が選択された場合、選択された店舗に対応するストアカードSCを地図領域MP上に重ねて表示することによって、各店舗が提供する特典を利用者が容易に確認可能なように表示してもよい。図21は、決済アプリ20によって実行される地図検索機能の別の例を示す図である。図21に示す通り、例えば、利用者が、地図領域MP上で符号S1の店舗をタップすると、決済アプリ20は、店舗S1に対応する店舗のストアカードSC1を地図領域MP上に重ねて表示する。利用者は、表示されたストアカードSC1上にさらに重ねて表示される子カードSC1_Kをスクロールすることによって、当該店舗が提供する複数の特典情報を迅速に確認することができる。
さらに、他の機能として、決済アプリ20は、基準位置RPを基準として所定範囲内にあり、かつ特典を提供する周辺店舗が存在しなかった場合、少なくとも一店舗以上の周辺店舗が検索されるまで、所定範囲を拡張してもよい。逆に、決済アプリ20は、基準位置RPを基準として所定範囲内にあり、かつ特典を提供する周辺店舗が所定個数を超過して存在する場合、所定個数以内に収まるように所定範囲を縮小してもよい。換言すると、決済アプリ20は、検索された周辺店舗の数に応じて地図領域MPの縮尺を変更してもよい。
[処理の流れ]
次に、図22を参照して、決済アプリ20によって実行される処理の流れについて説明する。図22は、決済アプリ20によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、決済アプリ20は、利用者からの入力に応じて、位置情報を設定する(ステップS100)。例えば、決済アプリ20は、図9の第1登録画面および図10の第2登録画面において利用者によって入力された情報に応じて利用者に関連のある任意の場所を登録することで、位置情報を設定する。
次に、決済アプリ20は、現在位置の共有が許可されているか否かを判定する(ステップS101)。現在位置の共有が許可されていると判定された場合、決済アプリ20は、利用者端末装置10が備える測位装置を利用して、利用者の現在位置を基準位置RPとして取得する(ステップS102)。
一方、現在位置の共有が許可されていないと判定された場合、決済アプリ20は、設定された位置情報を基準位置RPとして取得する(ステップS110)。例えば、決済アプリ20は、図17に示される画面上で選択された登録済みの場所の位置情報を、基準位置RPとして取得してよい。
次に、決済アプリ20は、ステップS102またはS110で取得された基準位置RP周辺の地図を、利用者端末装置10表示する(ステップS103)。これによって、例えば、図12に示される地図領域MPが表示される。
次に、決済アプリ20は、決済サーバ100に問い合わせることによって、基準位置RPの周辺に存在し、かつ特典を提供している一以上の店舗を抽出する(ステップS104)。次に、決済アプリ20は、一以上の各店舗が提供する各特典についてスコア値を算出し、最大のスコア値を店舗のスコア値として決定する(ステップS105)。次に、決済アプリ20は、決定されたスコア値に従って、各店舗のストアカードを表示する(ステップS106)。次に、決済アプリ20は、算出された各特典のスコア値に従って、ストアカードに各特典に対応する子カードを表示する(ステップS107)。
次に、決済アプリ20は、ストアカード上に表示された何れかの子カードの操作領域が操作されたか否かを判定する(ステップS108)。ストアカード上に表示された何れかの子カードの操作領域が操作されたと判定された場合、決済アプリ20は、子カードに対応する特典の種類に応じた処理を実行する(ステップS109)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
[eKYCを利用した住所登録]
なお、決済アプリ20は、図9に示される第1登録画面において、利用者に対して複数の入力領域A11~A15の全てに入力させることにより住所を登録することとしたが、これに限らない。例えば、決済アプリ20は、eKYC(Electronic Know Your Customer)などの技術によって利用者の本人確認をオンラインで行い、本人確認によって検知された住所を登録してもよい。以下、eKYCを利用した住所登録の詳細について説明する。
図23は、eKYCを用いて検知した住所情報を登録するための第3登録画面の一例を示す図である。第3登録画面は、例えば、図11に示す画面の不許可ボタンB32を利用者がタップした場合に、利用者端末装置10に表示されることとしてよい。図23に示されるように、第3登録画面には、住所表示領域A81と、自宅ボタンB81と、職場ボタンB82と、その他ボタンB83と、後でボタンB84と、保存ボタンB85とが含まれる。
住所表示領域A81は、eKYCによって本人確認が行われた利用者に関連する住所情報が表示される領域である。利用者は自宅ボタンB81、職場ボタンB82、およびその他ボタンB83のうちの何れかをタップすることで、登録しようとする場所(住所表示領域A81に表示された住所情報)のカテゴリを選択することができる。
また、利用者が後でボタンB84をタップすると、決済アプリ20は、図13に示す画面を利用者端末装置10に表示する。一方、利用者が保存ボタンB85をタップすると、決済アプリ20は、eKYCを用いて検知した住所情報と、選択されたカテゴリ(自宅、職場、またはその他)とを関連付けて、利用者端末装置10に記憶させる。なお、決済アプリ20は、これらの情報を決済サーバ100に送信して、決済サーバ100に記憶させてもよい。これによって、地図上における任意の場所の位置情報を登録することができる。
前述の図9に示される第1登録画面では、利用者に対して複数の入力領域A11~A15の全てに情報を入力させる必要があるため、利用者にとって手間がかかるものであった。しかしながら、図23に示される第3登録画面では、利用者は住所情報を入力する必要が無いため、住所情報を登録する際の利用者の手間を省くことができる。
図24は、第3登録画面の別の例を示す図である。前述の図23に示される画面は、eKYCを用いて検知した住所情報が一つだけの場合に表示されるものであるが、図24に示される画面は、eKYCを用いて検知した住所情報が複数存在する場合に表示されるものである。図24に示される例では、eKYCから4件の住所情報が検知された場合の第3登録画面が示されている。
図24に示される第3登録画面には、住所表示領域A91と、後でボタンB91と、保存ボタンB92とが含まれる。住所表示領域A91には、eKYCによって本人確認が行われた利用者に関連する4件の住所情報のうちの一つが表示されている。利用者が後でボタンB91をタップすると、決済アプリ20は、図13に示す画面を利用者端末装置10に表示する。一方、利用者が保存ボタンB92をタップすると、決済アプリ20は、図25に示される第4登録画面を利用者端末装置10に表示する。
図25は、eKYCを用いて検知した複数の住所情報を登録するための第4登録画面の一例を示す図である。第4登録画面は、図24に示す第3登録画面の保存ボタンB92を利用者がタップした場合に、利用者端末装置10に表示されるものである。図25に示されるように、第4登録画面には、複数の住所表示領域A101~A102と、自宅ボタンB101と、職場ボタンB102と、その他ボタンB103と、自宅ボタンB104と、職場ボタンB105と、その他ボタンB106と、保存ボタンB107とが含まれる。
複数の住所表示領域A101~A102は、eKYCを用いて検知した複数の住所情報が表示される領域である。なお、図25に示される例では、2つの住所表示領域しか示されていないが、利用者が第4登録画面を上にスワイプすることで、他の複数の住所表示領域を第4登録画面に表示することができる。
住所表示領域A101には、eKYCを用いて検知した住所情報(東京都港区1-1-・・・)が表示されている。利用者は自宅ボタンB101、職場ボタンB102、およびその他ボタンB103のうちの何れかをタップすることで、登録しようとする場所(住所表示領域A101に表示された住所情報)のカテゴリを選択することができる。
また、住所表示領域A102には、eKYCを用いて検知した住所情報(東京都世田谷区3-5-・・・)が表示されている。利用者は自宅ボタンB104、職場ボタンB105、およびその他ボタンB106のうちの何れかをタップすることで、登録しようとする場所(住所表示領域A102に表示された住所情報)のカテゴリを選択することができる。
利用者は、第4登録画面を上にスワイプすることで他の複数の住所表示領域を表示させ、他の複数の住所表示領域の各々に対して、登録しようとする場所のカテゴリを選択する。その後、利用者が保存ボタンB107をタップすると、決済アプリ20は、eKYCを用いて検知した住所情報と、選択されたカテゴリ(自宅、職場、またはその他)とを関連付けて、利用者端末装置10に記憶させる。なお、決済アプリ20は、これらの情報を決済サーバ100に送信して、決済サーバ100に記憶させてもよい。これによって、地図上における任意の場所の位置情報を登録することができる。
図26は、eKYCを用いて住所情報が一つも検知されなかった場合に、住所情報を登録するための第5登録画面の一例を示す図である。前述の図23および図24に示される画面は、eKYCを用いて住所情報が検知された場合に表示されるものであるが、図26に示される画面は、eKYCを用いて住所情報が一つも検知されなかった場合に表示されるものである。
図26に示される第5登録画面には、住所表示領域A111と、後でボタンB111と、保存ボタンB112とが含まれる。図26に示される例ではeKYCを用いて住所情報が一つも検知されなかったため、住所表示領域A111には住所情報が表示されておらず、「場所の追加」という文字が表示されている。利用者が後でボタンB111をタップすると、決済アプリ20は、図13に示す画面を利用者端末装置10に表示する。一方、利用者が保存ボタンB112をタップすると、決済アプリ20は、図9に示される第1登録画面を利用者端末装置10に表示する。利用者は、図9に示される第1登録画面において住所等の情報を入力し、図10に示される第2登録画面においてカテゴリ(自宅、職場、またはその他)を選択することによって、位置情報を登録することができる。
[登録した場所の切替処理]
次に、図27~図29を用いて、登録した場所の切替処理の一例について説明する。前述のように、利用者は第1登録画面~第5登録画面を通じて、地図上の複数の場所の位置情報を登録することができる。決済アプリ20は、利用者の操作に応じて登録した場所を切り替える処理を行う。以下、登録した場所の切替処理の詳細について説明する。
図27は、利用者の自宅が基準位置RPとして設定されている場合のクーポン一覧画面の一例を示す図である。クーポン一覧画面には、基準位置RPの周辺の店舗のクーポンの一覧が表示されている。図27に示されるクーポン一覧画面は、例えば、図7のトップ画面上で利用者がボタンM1をタップしたことに応じて利用者端末装置10に表示してもよい。
図27に示されるクーポン一覧画面には、住所表示領域A121と、複数のクーポン表示領域A122~A123と、複数の獲得ボタンB121~B122とが含まれる。住所表示領域A121には、現在設定されている位置情報が表示される。現在設定されている位置情報は、基準位置RPの位置情報として使用される。図27に示される例では、住所表示領域A121に、利用者の自宅の住所情報(東京都渋谷区・・・)が表示されている。
複数のクーポン表示領域A122~A123には、現在設定されている位置(基準位置RP)の周辺の店舗のクーポンが表示される。図27の例では、利用者の自宅(東京都渋谷区・・・)の周辺の店舗であるAAコンビニBB店のクーポンが、クーポン表示領域A122に表示されている。利用者が獲得ボタンB121をタップすると、利用者はAAコンビニBB店のクーポンを獲得することができる。また、利用者の自宅の周辺の店舗であるCCドラッグDD店のクーポンが、クーポン表示領域A123に表示されている。利用者が獲得ボタンB122をタップすると、利用者はCCドラッグDD店のクーポンを獲得することができる。なお、図27の例では2つのクーポンしか示されていないが、利用者が図27の画面を上にスワイプすることで、他のクーポンを利用者端末装置10に表示させることができる。
図27に示される例では、利用者の自宅の住所(東京都渋谷区・・・)が基準位置RPとして設定されており、利用者の自宅周辺の店舗のクーポンの一覧が表示されている。一方、利用者は住所表示領域A121をタップすることで、設定された場所(基準位置RP)を切り替えることができる。
図28は、登録済みの複数の場所から何れか一つを利用者に選択させる画面の一例を示す図である。利用者が図27に示される住所表示領域A121をタップすると、決済アプリ20は、図28に示される画面を利用者端末装置10に表示させる。図28に示される例では、自宅(東京都渋谷区・・・)、職場(東京都千代田区・・・)、およびその他(神奈川県横浜市・・・)の3つの場所が登録されている。これらの場所は、第1登録画面~第5登録画面のうちの何れかを通じて利用者が登録した場所である。
また、図28に示される画面には、複数のボタンB131~B133が表示されている。ボタンB131は「自宅(東京都渋谷区・・・)」に対応付けられており、ボタンB132は「職場(東京都千代田区・・・)」に対応付けられており、ボタンB133は「その他(神奈川県横浜市・・・)」に対応付けられている。
利用者が複数のボタンB131~B133のうちの何れかをタップすると、タップされたボタンに対応する場所の位置情報を、基準位置RPとして確定する。その後、決済アプリ20は、確定された基準位置RPを基準として、電子決済サービスに関する特典(例えば、クーポン等)を表示させる。
図29は、利用者の職場が基準位置RPとして設定されている場合のクーポン一覧画面の一例を示す図である。図29に示されるクーポン一覧画面は、利用者が図28に示されるボタンB132をタップしたことに応じて利用者端末装置10に表示される。利用者が図28に示されるボタンB132をタップすると、利用者の職場の位置情報が、基準位置RPとして設定される。このため、図29に示されるクーポン一覧画面には、利用者の職場周辺の店舗のクーポンの一覧が表示される。
図29に示されるクーポン一覧画面には、住所表示領域A141と、複数のクーポン表示領域A142~A143と、複数の獲得ボタンB141~B142とが含まれる。住所表示領域A141には、図28の画面から選択された利用者の職場の位置情報(東京都千代田区・・・)が表示されている。
複数のクーポン表示領域A142~A143には、現在設定されている位置(基準位置RP)の周辺の店舗のクーポンが表示される。図29の例では、利用者の職場(東京都千代田区・・・)の周辺の店舗であるEE珈琲FF店のクーポンが、クーポン表示領域A142に表示されている。利用者が獲得ボタンB141をタップすると、利用者はEE珈琲FF店のクーポンを獲得することができる。また、利用者の職場の周辺の店舗であるGG寿司HH店のクーポンが、クーポン表示領域A143に表示されている。利用者が獲得ボタンB142をタップすると、利用者はGG寿司HH店のクーポンを獲得することができる。なお、図29の例では2つのクーポンしか示されていないが、利用者が図29の画面を上にスワイプすることで、他のクーポンを利用者端末装置10に表示させることができる。
図27~図29では、電子決済サービスに付随して利用者に提供されるサービスの一例として、クーポンを利用者端末装置10に表示する例について説明したが、これに限らない。例えば、キャンペーン、スタンプカード、またはチラシ等の特典を利用者端末装置10に表示してもよい。
なお、決済アプリ20は、利用者の操作に応じて決済アプリ20上の複数のサービス毎に個別に位置情報を設定してもよく、設定した位置情報を他のサービスにも適用し、複数のサービス間で横断的に位置情報を検索できるようにしてもよい。これによって、利用者は、位置情報を容易に設定することができる。
以上説明したように、図28の画面に対する利用者の操作に応じて、地図上の位置と関連付けられた複数のサービス(キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典)で利用可能な位置情報を切り替えることができる。これによって、利用者が現在位置を共有することを許可していない場合であっても、地図上の位置と関連付けられた様々なサービスを利用者端末装置10で利用することができる。
なお、上記の実施形態では、決済アプリ20を処理の主体として説明したが、決済アプリ20は情報の入出力機能および決済サーバ100との通信機能のみを有し、決済サーバ100が、本実施形態に係る処理を実行してもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者端末装置10から、利用者によって入力された地図上の位置を示す位置情報を受信すると、受信した位置情報を利用者に関連のある場所(自宅、職場など)として設定し、利用者端末装置10から、利用者が現在位置の共有を許可しない旨の情報を受信すると、設定された位置情報を取得し、取得した位置情報を、地図上の位置と関連付けられた複数のサービス(キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典)で利用者端末装置10に利用させることができる。
以上説明した実施形態によれば、決済アプリ20は、利用者からの入力に応じて、地図上の位置を示す位置情報を設定し(図9、図10)、利用者端末装置10の現在位置(利用者の現在位置)の共有が許可されていない場合、設定された位置情報を取得し(図17)、取得した位置情報を、地図上の位置と関連付けられた複数のサービス(キャンペーン、クーポン、スタンプカード、チラシなどの特典)で利用する(図12)。これによって、利用者が現在位置を共有することを許可していない場合であっても、地図上の位置と関連付けられた様々なサービスを利用者端末装置で利用することができる。
なお、決済アプリ20は、利用者端末装置10の現在位置の共有が許可されていない場合、決済アプリ20が起動する度に、利用者に位置情報を入力させる必要はない。例えば、決済アプリ20は、決済アプリ20の起動時において、利用者端末装置10の表示部に前回表示されていた地図および店舗に関する情報(特典に関する情報など)を、利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。前回表示されていた地図および店舗に関する情報は、利用者端末装置10が保持してもよいし、決済サーバ100が保持していてもよい。決済サーバ100がこれらの情報を保持している場合、決済アプリ20は、次回の起動時に決済サーバ100からネットワークNW経由でこれらの情報を取得してもよい。これによって、利用者による位置情報の入力の手間を省くことができる。
また、上記の実施形態では、店舗に関する情報の一例として、キャンペーン、クーポン、スタンプカード、およびチラシなどの特典に関する情報について説明したが、これに限らない。例えば、店舗に関する情報は、店舗で開催されるイベントに関する情報などであってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。