JP7733656B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
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Description
-S(O)b-R2-SiR1 aX3-a (1)
(式中、R1は炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基を表す。R2は炭素数1~20の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。Xは水酸基または加水分解性基を表す。aは、0、1または2である。R1又はXが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。bは、1または2である。)で表される反応性シリル基含有基を有する、有機重合体に関する。
好ましくは、前記有機重合体の重合体骨格が、ポリオキシアルキレン系重合体である。
好ましくは、R2は、炭素数1~3の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。
好ましくは、R2は、炭素数3の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。
また本発明は、前記有機重合体を製造する方法であって、下記一般式(2):
-S-R2-SiR1 aX3-a (2)
(式中、R1、R2、X、及びaは前記と同じ。)で表される反応性シリル基含有基を有する有機重合体を、酸化剤と反応させる工程を含む、製造方法にも関する。
好ましくは、前記酸化剤が、過ヨウ素酸又はその塩である。
さらに本発明は、前記有機重合体を含む硬化性組成物にも関する。
好ましくは、前記硬化性組成物はさらにシラノール縮合触媒を含む。好ましくは、前記シラノール縮合触媒は、アミン化合物、又はアミノ基含有シランカップリング剤である。
さらにまた、本発明は、前記硬化性組成物を硬化させた硬化物にも関する。
前記反応性シリル基含有有機重合体を製造する方法の好適な実施形態は、酸化剤を用いてスルフィド結合を酸化する工程を含む。当該工程で、原料の未反応物又は副生物を酸化することができ、これらの化合物に起因する悪臭を除去することができる。
(有機重合体)
本発明は、反応性シリル基を有する有機重合体に関する。該有機重合体は前記反応性シリル基の加水分解及び脱水縮合反応に基づく硬化性を示すものである。
-S(O)b-R2-SiR1 aX3-a (1)
で表される。当該一般式(1)で表される反応性シリル基含有基を有する有機重合体は速硬化性を示す。当該速硬化性は、スルフィニル基(-S(O)-)又はスルホニル基(-S(O)2-)による強力な電子吸引作用によって反応性シリル基の活性が向上することに起因すると考えられる。さらには、-S(O)は-S+-O-と電荷分離しているので、このO-が反応性シリル基中のケイ素原子に配位して5配位ケイ素を形成し、反応性シリル基の活性が向上することに起因すると考えられる。
一般式(1)中のbは、1または2である。硬化性が特に優れているため、bは2が好ましい。また、速硬化と貯蔵安定性のバランスを考慮すると、bは1が好ましい。bが1を示す基(スルフィニル基)と、bが2を示す基(スルホニル基)が混在してもよい。
-O-R3-CH(R4)-CH2-S(O)b-R2-SiR1 aX3-a (4)
前記有機重合体の主鎖構造は、直鎖状であってもよいし、分岐鎖を有していてもよい。
前記有機重合体の主鎖骨格には特に制限はなく、各種の主鎖骨格を使用することができる。主鎖骨格の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体、およびポリオキシプロピレン-ポリオキシブチレン共重合体などのポリオキシアルキレン系重合体;エチレン-プロピレン系共重合体、ポリイソブチレン、イソブチレンとイソプレンなどとの共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、イソプレンあるいはブタジエンとアクリロニトリルおよび/またはスチレンなどとの共重合体、ポリブタジエン、イソプレンあるいはブタジエンとアクリロニトリルおよびスチレンなどとの共重合体、ならびにこれらのポリオレフィン系重合体に水素添加して得られる水添ポリオレフィン系重合体などの飽和炭化水素系重合体;ポリエステル系重合体;エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマーをラジカル重合して得られる(メタ)アクリル酸エステル系重合体、ならびに(メタ)アクリル酸系モノマー、酢酸ビニル、アクリロニトリル、およびスチレンなどのモノマーをラジカル重合して得られる重合体などのビニル系重合体;前述の重合体中でのビニルモノマーを重合して得られるグラフト重合体;ポリサルファイド系重合体;ポリアミド系重合体;ポリカーボネート系重合体;ジアリルフタレート系重合体;などの有機重合体が挙げられる。上記各重合体はブロック状、グラフト状などに混在していてもよい。これらの中でも、飽和炭化水素系重合体、ポリオキシアルキレン系重合体、および(メタ)アクリル酸エステル系重合体が、比較的ガラス転移温度が低いことと、得られる硬化物が耐寒性に優れることとから好ましく、ポリオキシアルキレン系重合体がより好ましく、ポリオキシプロピレンが特に好ましい。
次に、前記有機重合体を製造する方法について説明する。製造方法は特に限定されないが、例えば、前記有機重合体は、水酸基含有有機重合体に対し、水酸基の反応性を利用して炭素-炭素二重結合を導入した後、該炭素-炭素二重結合に、反応性シリル基およびメルカプト基を有する化合物を反応させてスルフィド結合(-S-)を形成すると共に反応性シリル基を導入し、更に該スルフィド結合を酸化することで製造できる。
以下、前記有機重合体の重合体骨格がポリオキシアルキレン系重合体である場合について、前記有機重合体を製造する方法の実施形態を詳述するが、前記有機重合体を製造する方法は以下の記載に限定されるものではない。
ポリオキシアルキレン系重合体の重合体骨格は、従来公知の方法によって、水酸基を有する開始剤にエポキシ化合物を重合させることで形成することができ、これによって水酸基末端ポリオキシアルキレン系重合体が得られる。具体的な重合方法としては特に限定されないが、分子量分布(Mw/Mn)の小さい水酸基末端重合体が得られることから、亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体等の複合金属シアン化物錯体触媒を用いた重合方法が好ましい。
水酸基末端ポリオキシアルキレン系重合体に対し炭素-炭素二重結合を導入するにあたっては、まず、水酸基末端ポリオキシアルキレン系重合体に対しアルカリ金属塩を作用させて末端の水酸基をメタルオキシ基に変換することが好ましい。また、アルカリ金属塩の代わりに、複合金属シアン化物錯体触媒を用いることもできる。以上によって、メタルオキシ基末端ポリオキシアルキレン系重合体が形成される。
以上のようにして得られたメタルオキシ基末端ポリオキシアルキレン系重合体に対し、炭素-炭素二重結合を有する求電子剤を作用させることで、メタルオキシ基を、炭素-炭素二重結合を含む構造に変換することができる。これにより、末端構造中に炭素-炭素二重結合を有するポリオキシアルキレン系重合体が形成される。
Z-R3-C(R4)=CH2 (3)
で表すことができる。一般式(3)中、R3及びR4は、それぞれ、一般式(4)について上述したR3及びR4と同じ基である。Zは、ハロゲン原子を表す。当該有機ハロゲン化物を反応させて得られた、末端構造中に炭素-炭素二重結合を有するポリオキシアルキレン系重合体に対して、後に説明する反応性シリル基の導入を行うと、前記一般式(4)で表される末端構造が形成され得る。
以上によって得られた、末端構造中に炭素-炭素二重結合を有するポリオキシアルキレン系重合体に対し、一分子中に反応性シリル基およびメルカプト基を有する化合物(以下、メルカプト基含有化合物ともいう)を作用させて、炭素-炭素二重結合に対するメルカプト基の付加反応によってスルフィド結合(-S-)を形成させることで、反応性シリル基を重合体に導入することができる。これにより、下記一般式(2)で表される反応性シリル基含有基を有する有機重合体が製造され得る。
-S-R2-SiR1 aX3-a (2)
一般式(2)中、R1、R2、X、及びaは一般式(1)について上述したものと同じである。
HS-R2-SiR1 aX3-a (5)
で表すことができる。一般式(5)中、R1、R2、X、及びaは、一般式(1)について上述したものと同じである。前記メルカプト基含有化合物の具体例としては、例えば、(3-メルカプトプロピル)メチルジメトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)メチルジエトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジメトキシシラン、(メルカプトメチル)トリメトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジエトキシシラン、(メルカプトメチル)トリエトキシシラン等が挙げられる。
以上のようにして得られた一般式(2)で表される反応性シリル基含有基を有する有機重合体のスルフィド結合(-S-)を酸化することによって、一般式(1)で表される反応性シリル基含有基を有する有機重合体を製造することができる。
(a)重金属を含む化合物。具体例としては、二酸化マンガン;過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩類;酢酸マンガン、硫酸マンガン、ピロリン酸マンガン等のマンガン塩類;三酸化クロム;重クロム酸ナトリウム、重クロム酸カリウム、重クロム酸アンモニウム等の重クロム酸塩類;塩化クロミル;クロム酸t-ブチル;酢酸クロミル;四酢酸鉛;酸化鉛;酢酸水銀;酸化水銀;四酸化オスミウム;四酸化ルテニウム;二酸化セレンなどが挙げられる。
(b)ハロゲン類。具体例としては、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン;フッ化塩素、三フッ化塩素、三フッ化臭素、五フッ化臭素、塩化臭素、塩化ヨウ素等のハロゲン間化合物類などが挙げられる。
(c)窒素酸化物を含む化合物。具体例としては、硝酸;硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム等の硝酸塩類;亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の亜硝酸塩類;酸化二窒素、三酸化二窒素、二酸化窒素等の窒素酸化物などが挙げられる。
(d)ハロゲンと酸素原子を有する化合物。具体例としては、二酸化塩素;過塩素酸、過ヨウ素酸等の過ハロゲン酸;塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩素酸アンモニウム等の塩素酸塩類;過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸アンモニウム等の過塩素酸塩類;亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム等の亜塩素酸塩類;次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩素酸塩類;臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等の臭素酸塩類;ヨウ素酸ナトリウム、ヨウ素酸カリウム等のヨウ素酸塩類;過ヨウ素酸ナトリウム、過ヨウ素酸カリウム等の過ヨウ素酸塩類などが挙げられる。
(e)金属過酸化物。具体例としては、過酸化ナトリウム、過酸化カリウムなどのアルカリ金属過酸化物;過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム等のアルカリ土類金属過酸化物などが挙げられる。
(f)有機過酸化物。具体例としては、t-ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド等のアルキルヒドロペルオキシド類;過酸化ジベンゾイル、過酸化ジ-p-ニトロベンゾイル、過酸化ジ-p-クロロベンゾイル等の過酸化ジアシル類;過酢酸、トリフルオロ過酢酸、過安息香酸、メタクロロ過安息香酸、モノペルオキシフタル酸、過ギ酸等の有機過酸類;過酢酸t-ブチル、過安息香酸t-ブチル等の過酸エステル類;過酸化ジ-t-ブチル等の過酸化ジアルキル類;ジメチルジオキシラン、メチルトリフルオロメチルジオキシラン等の環状過酸化物類などが挙げられる。
(g)過酸化水素およびその誘導体。該誘導体の具体例としては、過炭酸ナトリウム;過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸塩類;過酸化尿素などが挙げられる。これら誘導体は水溶液にした際や熱等で分解する際に過酸化水素を放出する。
(h)酸素、オゾン。その他、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸水素カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類;ニトロソジスルホン酸カリウム;三塩素化イソシアヌル酸、ビス(トリメチルシリル)ペルオキシド、などが挙げられる。
酸化剤としては、酸化反応の効率性や、酸化反応時の有機重合体の安定性の観点から、過ヨウ素酸又はその塩が好ましく、過ヨウ素酸の塩が特に好ましい。また、経済面や酸化後の処理を考慮すると、酸素又は過酸化水素が好ましい。酸化剤は1種類のみを使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記有機重合体の主鎖が(メタ)アクリル酸エステル系重合体である場合、前記有機重合体の製造方法としては、(I)重合性不飽和基と反応性官能基を有する化合物(例えば、アクリル酸、アクリル酸2-ヒドロキシエチル)を、(メタ)アクリル構造を有するモノマーとともに共重合して重合体を得た後、得られた重合体中のいずれかの位置(好ましくは分子鎖末端)に炭素-炭素二重結合を導入し、次いで、該炭素-炭素二重結合に前記メルカプト基含有化合物を付加した後、スルフィド結合を酸化する方法、(II)原子移動ラジカル重合などのリビングラジカル重合法によって(メタ)アクリル構造を有するモノマーを重合して重合体を得た後、得られた重合体中のいずれかの位置(好ましくは分子鎖末端)に炭素-炭素二重結合を導入し、次いで、該炭素-炭素二重結合に前記メルカプト基含有化合物を付加した後、スルフィド結合を酸化する方法などが挙げられる。
前記有機重合体の主鎖が飽和炭化水素系重合体である場合には、前記有機重合体の製造方法としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、およびイソブチレンなどの炭素原子数2~6のオレフィン系化合物を主モノマーとして重合させて重合体を得た後、得られた重合体のいずれかの位置(好ましくは分子鎖末端)に炭素-炭素二重結合を導入し、次いで、該炭素-炭素二重結合に前記メルカプト基含有化合物を付加した後、スルフィド結合を酸化する方法などが挙げられる。
本発明は、前記有機重合体を含む硬化性組成物を提供することができる。
本発明の硬化性組成物は、反応性シリル基を加水分解・縮合させる反応、即ち硬化反応を促進する目的で、シラノール縮合触媒を含有することが好ましい。
本発明の硬化性組成物には、種々の充填剤を配合することができる。充填剤としては、重質炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、クレー、タルク、酸化チタン、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、結晶性シリカ、溶融シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸、カーボンブラック、酸化第二鉄、アルミニウム微粉末、酸化亜鉛、活性亜鉛華、PVC粉末、PMMA粉末、ガラス繊維およびフィラメント等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物には、接着性付与剤を添加することができる。接着性付与剤としては、シランカップリング剤、シランカップリング剤の反応物を添加することができる。
シランカップリング剤の具体例としては、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-β-アミノエチル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-β-アミノエチル-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、(2-アミノエチル)アミノメチルトリメトキシシランなどのアミノ基含有シラン類;γ-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ-イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、α-イソシアネートメチルトリメトキシシラン、α-イソシアネートメチルジメトキシメチルシラン等のイソシアネート基含有シラン類;γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のメルカプト基含有シラン類;γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ基含有シラン類等が挙げられる。上記接着性付与剤は1種類のみで使用しても良いし、2種類以上混合使用しても良い。
本発明の硬化性組成物には、可塑剤を添加することができる。可塑剤の具体例としては、ジブチルフタレート、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジヘプチルフタレート、ジ(2-エチルヘキシル)フタレート、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸エステル化合物;ビス(2-エチルヘキシル)-1,4-ベンゼンジカルボキシレートなどのテレフタル酸エステル化合物;1,2-シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステルなどの非フタル酸エステル化合物;アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジイソデシル、アセチルクエン酸トリブチルなどの脂肪族多価カルボン酸エステル化合物;オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチルなどの不飽和脂肪酸エステル化合物;アルキルスルホン酸フェニルエステル;リン酸エステル化合物;トリメリット酸エステル化合物;塩素化パラフィン;アルキルジフェニル、部分水添ターフェニルなどの炭化水素系油;プロセスオイル;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジルなどのエポキシ可塑剤等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物には溶剤または希釈剤を添加することができる。溶剤及び希釈剤としては、特に限定されないが、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール、エステル、ケトン、エーテルなどを使用することができる。溶剤または希釈剤を使用する場合、組成物を屋内で使用した時の空気への汚染の問題から、溶剤の沸点は、150℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましく、250℃以上が特に好ましい。上記溶剤または希釈剤は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じてタレを防止し、作業性を良くするためにタレ防止剤を添加しても良い。タレ防止剤としては特に限定されないが、例えば、ポリアミドワックス類;水添ヒマシ油誘導体類;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム等の金属石鹸類等が挙げられる。これらタレ防止剤は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の硬化性組成物には、酸化防止剤(老化防止剤)を使用することができる。酸化防止剤を使用すると硬化物の耐候性を高めることができる。酸化防止剤としてはヒンダードフェノール系、モノフェノール系、ビスフェノール系、ポリフェノール系が例示できる。酸化防止剤の具体例は特開平4-283259号公報や特開平9-194731号公報にも記載されている。
酸化防止剤の使用量は、本発明の有機重合体100重量部に対して、0.1~10重量部が好ましく、0.2~5重量部がより好ましい。
本発明の硬化性組成物には、光安定剤を使用することができる。光安定剤を使用すると硬化物の光酸化劣化を防止できる。光安定剤としてベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾエート系化合物等が例示できるが、特にヒンダードアミン系が好ましい。
本発明の硬化性組成物には、紫外線吸収剤を使用することができる。紫外線吸収剤を使用すると硬化物の表面耐候性を高めることができる。紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチレート系、置換トリル系及び金属キレート系化合物等が例示できるが、特にベンゾトリアゾール系が好ましく、市販名チヌビンP、チヌビン213、チヌビン234、チヌビン326、チヌビン327、チヌビン328、チヌビン329、チヌビン571、チヌビン1600、チヌビンB75(以上、BASF製)が挙げられる。
紫外線吸収剤の使用量は、本発明の有機重合体100重量部に対して、0.1~10重量部が好ましく、0.2~5重量部がより好ましい。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じて生成する硬化物の引張特性を調整する物性調整剤を添加しても良い。物性調整剤としては特に限定されないが、例えば、フェノキシトリメチルシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、n-プロピルトリメトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン類;ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシランなどのアリールアルコキシシラン類;ジメチルジイソプロペノキシシラン、メチルトリイソプロペノキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジイソプロペノキシシラン等のアルキルイソプロペノキシシラン;トリス(トリメチルシリル)ボレート、トリス(トリエチルシリル)ボレートなどのトリアルキルシリルボレート類;シリコーンワニス類;ポリシロキサン類等が挙げられる。前記物性調整剤を用いることにより、本発明の硬化性組成物を硬化させた時の硬度を上げたり、逆に硬度を下げ、破断伸びを出したりし得る。上記物性調整剤は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の硬化性組成物には、基材への接着性や密着性を高める目的、あるいはその他必要に応じて粘着付与樹脂を添加できる。粘着付与樹脂としては、特に制限はなく通常使用されているものを使うことが出来る。
本発明の硬化性組成物においてはエポキシ基を含有する化合物を使用できる。エポキシ基を有する化合物を使用すると硬化物の復元性を高めることができる。エポキシ基を有する化合物としてはエポキシ化不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル類、脂環族エポキシ化合物類、エピクロルヒドリン誘導体に示す化合物及びそれらの混合物等が例示できる。具体的には、エポキシ化大豆油、エポキシ化あまに油、ビス(2-エチルヘキシル)-4,5-エポキシシクロヘキサン-1,2-ジカーボキシレート(E-PS)、エポキシオクチルステアレート、エポキシブチルステアレート等が挙げられる。エポキシ化合物は、本発明の有機重合体100重量部に対して0.5~50重量部の範囲で使用するのがよい。
本発明の硬化性組成物には光硬化性物質を使用できる。光硬化性物資を使用すると硬化物表面に光硬化性物質の皮膜が形成され、硬化物のべたつきや硬化物の耐候性を改善できる。この種の化合物には有機単量体、オリゴマー、樹脂或いはそれらを含む組成物等多くのものが知られており、代表的なものとしては、アクリル系又はメタクリル系不飽和基を1ないし数個有するモノマー、オリゴマー或いはそれ等の混合物である不飽和アクリル系化合物、ポリケイ皮酸ビニル類あるいはアジド化樹脂等が使用できる。
本発明の硬化性組成物には酸素硬化性物質を使用することができる。酸素硬化性物質には空気中の酸素と反応し得る不飽和化合物を例示でき、空気中の酸素と反応して硬化物の表面付近に硬化皮膜を形成し表面のべたつきや硬化物表面へのゴミやホコリの付着を防止するなどの作用をする。酸素硬化性物質の具体例には、キリ油、アマニ油などで代表される乾性油や、該化合物を変性してえられる各種アルキッド樹脂;乾性油により変性されたアクリル系重合体、エポキシ系樹脂、シリコン樹脂;ブタジエン、クロロプレン、イソプレン、1,3-ペンタジエンなどのジエン系化合物を重合または共重合させてえられる1,2-ポリブタジエン、1,4-ポリブタジエン、C5~C8ジエンの重合体などの液状重合体などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の硬化性組成物にはエポキシ樹脂を併用することができる。エポキシ樹脂を添加した組成物は特に接着剤、殊に外壁タイル用接着剤として好ましい。エポキシ樹脂としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂類またはノボラック型エポキシ樹脂などが挙げられる。
本発明の硬化性組成物は、すべての配合成分を予め配合密封保存し、施工後空気中の湿気により硬化する1成分型として調製することも可能であり、硬化剤として別途、シラノール縮合触媒、充填材、可塑剤、水等の成分を配合しておき、該配合材と有機重合体組成物を使用前に混合する2成分型として調製することもできる。作業性の点からは、1成分型が好ましい。
本発明の硬化性組成物は、粘着剤、建造物・船舶・自動車・道路などのシーリング材、接着剤、防水材、塗膜防水材、型取剤、防振材、制振材、防音材、発泡材料、塗料、吹付材として使用することができる。本発明の硬化性組成物を硬化して得られる硬化物は、柔軟性および接着性に優れることから、シーリング材または接着剤として好適に使用することができる。
送液システム:東ソー製HLC-8420GPC
カラム:東ソー製TSKgel SuperHシリーズ
溶媒:THF
分子量:ポリスチレン換算
測定温度:40℃
数平均分子量が約4,500のポリオキシプロピレンジオールと数平均分子量が約4,500のポリオキシプロピレントリオールの重量比60:40の混合物を開始剤とし、亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体にてプロピレンオキシドの重合を行い、末端に水酸基を有する数平均分子量19,000のポリオキシプロピレンを得た。
続いてこのポリオキシプロピレンの水酸基に対して1.2当量のナトリウムメトキシドのメタノール溶液を添加してメタノールを留去し、さらに1.5当量の3-クロロ-1-プロペンを添加して末端の水酸基をアリル基に変換した。得られた未精製のアリル基末端ポリオキシプロピレンにn-ヘキサンと水を加えて混合攪拌した後、遠心分離により水を除去し、得られたヘキサン溶液からヘキサンを減圧脱揮することでポリマー中の金属塩を除去した。以上により、末端部位にアリル基を有するポリオキシプロピレン(A-1)を得た。
撹拌機、還流冷却器および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(A-1)100重量部に対しヘキサンを2.5重量部加えて90℃で共沸脱水を行った。ヘキサンを減圧下で留去して、窒素置換した。90℃の状態で3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン3.4重量部(末端アリル基に対して1.0モル倍)、さらにラジカル開始剤として2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)を0.1重量部加えて反応を開始した。反応開始1,2,3時間後にも2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)をそれぞれ0.1重量部加えた。すなわち、開始剤を4回、分割添加した。反応開始4時間後に、130℃以上として減圧下で、ポリマー中に残存した3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン及び3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン由来の副生成物を留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気がやや残る、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィド結合(-S-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(B-1)であった。当該重合体における反応性シリル基導入率は81%であった。
撹拌機および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(B-1)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム3.3重量部(スルフィド結合に対して1.1モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で反応を開始した。30時間後、遠心分離機を使用して反応溶液中に分散した固体を沈降させた。その上澄み液を回収して、減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(C-1)を得た。
撹拌機、還流冷却器および温度計を備えたガラス反応器にポリオキシプロピレン(B-1)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム6.6重量部(スルフィド結合に対して2.2モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で撹拌し反応を開始した。21時間後、反応温度を65℃にした。9時間後、反応溶液を遠心分離機にかけて反応系中に分散した固体を沈降させて、その上澄み液を回収した。減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)又はスルホニル基(-S(O)2-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(D-1)を得た。ポリオキシプロピレン(D-1)において、スルフィニル基とスルホニル基の比率は約3:5であった。
数平均分子量が約4,500のポリオキシプロピレンジオールを開始剤とし、亜鉛ヘキサシアノコバルテートグライム錯体にてプロピレンオキシドの重合を行い、末端に水酸基を有する数平均分子量15,000のポリオキシプロピレンを得た。
続いてこのポリオキシプロピレンの水酸基に対して1.2当量のナトリウムメトキシドのメタノール溶液を添加してメタノールを留去し、さらに1.5当量の3-クロロ-1-プロペンを添加して末端の水酸基をアリル基に変換した。得られた未精製のアリル基末端ポリオキシプロピレンにn-ヘキサンと水を混合攪拌した後、遠心分離により水を除去し、得られたヘキサン溶液からヘキサンを減圧脱揮することでポリマー中の金属塩を除去した。以上により、末端部位にアリル基を有するポリオキシプロピレン(A-2)を得た。
撹拌機、還流冷却器および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(A-2)100重量部に対しヘキサンを2.5重量部加えて90℃で共沸脱水を行った。ヘキサンを減圧下で留去して、窒素置換した。90℃の状態で3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン6.7重量部(末端アリル基に対して1.7モル倍)、さらにラジカル開始剤として2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)を0.1重量部加えて反応を開始した。反応開始1,2,3時間後にも2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)をそれぞれ0.1重量部加えた。すなわち、開始剤を4回、分割添加した。反応開始4時間後に、130℃以上として減圧下で、ポリマー中に残存した3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン、及び3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン由来の副生成物を留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気がやや残る、数平均分子量が15,000の、反応性シリル基をスルフィド結合(-S-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(B-2)であった。当該重合体における反応性シリル基導入率は99%超であった。
撹拌機および温度計を備えたガラス反応器にポリオキシプロピレン(B-2)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム5.28重量部(スルフィド結合に対して1.10モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で反応を開始した。30時間後、遠心分離機を使用して反応溶液中に分散した固体を沈降させた。その上澄み液を回収して、減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、数平均分子量が15,000の、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(C-2)であった。
撹拌機および温度計を備えたガラス反応器にポリオキシプロピレン(B-2)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム10.45重量部(スルフィド結合に対して2.20モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で撹拌し反応を開始した。21時間後、反応温度を65℃にした。9時間後、反応溶液を遠心分離機にかけて反応系中に分散した固体を沈降させて、その上澄み液を回収した。減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)又はスルホニル基(-S(O)2-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(D-2)を得た。ポリオキシプロピレン(D-2)において、スルフィニル基とスルホニル基の比率は約1:1であった。
撹拌機、還流冷却器および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(A-1)100重量部に対しヘキサンを2.5重量部加えて90℃で共沸脱水を行った。ヘキサンを減圧下で留去して、窒素置換した。90℃の状態で3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン2.6重量部(末端アリル基に対して0.9モル倍)、さらにラジカル開始剤として2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)を0.1重量部加えて反応を開始した。反応開始1,2,3時間後にも2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)をそれぞれ0.1重量部加えた。すなわち、開始剤を4回、分割添加した。反応開始4時間後に、130℃以上として減圧下で、ポリマー中に残存した3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン及び3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン由来の副生成物を留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気がやや残る、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィド結合(-S-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(B-3)であった。当該重合体における反応性シリル基導入率は70%であった。
撹拌機および温度計を備えたガラス反応器にポリオキシプロピレン(B-3)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム2.8重量部(スルフィド結合に対して1.1モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で反応を開始した。30時間後、遠心分離機を使用して反応溶液中に分散した固体を沈降させた。その上澄み液を回収して、減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(C-3)を得た。
撹拌機、還流冷却器および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(A-1)100重量部に対しヘキサンを2.5重量部加えて90℃で共沸脱水を行った。ヘキサンを減圧下で留去して、窒素置換した。90℃の状態で3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン2.7重量部(末端アリル基に対して0.8モル倍)、さらにラジカル開始剤として2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)を0.1重量部加えて反応を開始した。反応開始1,2,3時間後にも2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)をそれぞれ0.1重量部加えた。すなわち、開始剤を4回、分割添加した。反応開始4時間後に、130℃以上として減圧下で、ポリマー中に残存した3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン及び3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン由来の副生成物を留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気がやや残る、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィド結合(-S-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(B-4)であった。当該重合体における反応性シリル基導入率は68%であった。
撹拌機および温度計を備えたガラス反応器に、ポリオキシプロピレン(B-4)100重量部、過ヨウ素酸ナトリウム2.8重量部(スルフィド結合に対して1.1モル倍)、メタノールを100重量部加えて室温で反応を開始した。30時間後、遠心分離機を使用して反応溶液中に分散した固体を沈降させた。その上澄み液を回収して、減圧下でポリマー中に残存したメタノールを留去した。得られた反応生成物は、硫黄化合物特有の臭気が無くなった、数平均分子量が19,000の、反応性シリル基をスルフィニル基(-S(O)-)含有構造で重合体骨格に連結したポリオキシプロピレン(C-4)を得た。
(皮張り時間の評価方法)
以上で得られた各重合体を用い、表1に示す処方に従って硬化性組成物を調製し、硬化性を評価した。ミニカップに計り取った重合体に、表に示すシラノール縮合触媒を添加し混練撹拌し、23℃50%の恒温恒湿条件下に静置し、この時間を硬化開始時間とした。スパチュラに混合物が付着しなくなるまでに掛かった時間を皮張り時間として測定することで、硬化性を評価した。結果を表1に示す。
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン-7(東京化成工業(株)製)
KBM-903:3-アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製)
A-1120:N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン(Momentive製)
U-810:ジオクチル錫ジラウレート(日東化成(株)製)
同様のことが、比較例2と実施例8又は9の対比、比較例3と実施例10の対比、比較例4と実施例11の対比、比較例5と実施例12の対比、比較例6と実施例13の対比からも言える。
更に、各比較例で使用したスルフィド結合を含む重合体には硫黄化合物特有の臭気があったが、各実施例で使用したスルフィド結合を酸化した重合体では硫黄化合物特有の臭気はなかった。
(ダンベル引張物性の評価方法)
合成例2で得られた重合体(B-1)、又は実施例1で得られた重合体(C-1)100重量部に対してオクチル酸錫3.0重量部、ラウリルアミン0.5重量部、及び水0.6重量部を均一に撹拌混合し、遠心脱泡した混合物をポリエチレン製の型枠に気泡が入らないように充填し、23℃50%RHで1時間、さらに70℃で20時間養生させて厚さ約3mmのシートを作製した。該シートを3号ダンベル型に打ち抜き、23℃50%RHで引張強度試験を行い30%伸長時応力(M30)を測定した。引張強度は、オートグラフ((株)島津製作所、AGS-J)を用い、200mm/minの引張速度で測定した。結果を表2に示す。
重合体(B-4)または(C-4)100重量部に対して、DINP((株)ジェイプラス製:ジイソノニルフタレート)90重量部、白艶華CCR-S10(白石カルシウム(株)製:沈降炭酸カルシウム)160重量部、ImerSeal36S(IMERYS Carbonates製:重質炭酸カルシウム)54重量部、RFK-2(VenatorMaterials製:酸化チタン)5重量部、CrayvallacSLX(Arkema製)5重量部、Irganox1010(BASF製:ペンタエリスリトール テトラキス(3-(3,5-ジーtブチルー4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)1重量部、安定剤を表3に記載の量添加し混合して、3本ロールを用いて均一に分散させた。その後、DBU、A-171(Momentive製:ビニルトリメトキシシラン)、A-1110(Momentive製:γ-アミノプロピルトリメトキシシラン)を表3に記載の量添加し、混錬撹拌して、硬化性組成物を得た。
23℃、相対湿度50%の条件下にて、硬化性組成物を厚さ約5mmの型枠にスパチュラを用いて充填し、表面を平面状に整えた時間を硬化開始時間とした。表面をスパチュラで触り、スパチュラに組成物が付着しなくなるまでに掛かった時間を皮張り時間とした。結果を表3に示す。
硬化性組成物を型枠に充填し、23℃、相対湿度50%の条件下で3日間、さらに50℃で4日間養生して、厚さ約3mmのシート状硬化物を作製した。得られたシート状硬化物を3号ダンベル型に打ち抜き、23℃、相対湿度50%の条件下で引張り強度試験を行い、100%伸長時応力(M100)を測定した。該試験は、(株)島津製オートグラフ(AGS-J)を用い、200mm/minの引張速度で測定した。結果を表3に示す。
更に、各比較例で使用したスルフィド結合を含む重合体には硫黄化合物特有の臭気があったが、各実施例で使用したスルフィド結合を酸化した重合体では硫黄化合物特有の臭気はなかった。
Claims (6)
- 下記一般式(1):
-S(O)b-R2-SiR1 aX3-a (1)
(式中、R1は炭素数1~20の置換または無置換の一価の炭化水素基を表す。R2は炭素数1~20の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す。Xは水酸基、水素、ハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基またはアルケニルオキシ基を表す。aは、0、1または2である。R1又はXが複数存在するとき、それらは同じでもよく、異なっていてもよい。bは、1または2である。)で表される反応性シリル基含有基を末端構造中に有する、有機重合体を含み、
前記有機重合体の重合体骨格が、ポリオキシアルキレン系重合体である、硬化性組成物。 - R2は、炭素数1~3の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す、請求項1に記載の硬化性組成物。
- R2は、炭素数3の置換または無置換の二価の炭化水素基を表す、請求項1に記載の硬化性組成物。
- さらにシラノール縮合触媒を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 前記シラノール縮合触媒は、アミン化合物、又はアミノ基含有シランカップリング剤である、請求項4に記載の硬化性組成物。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させた硬化物。
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