JP7733723B2 - 複合成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、熱可塑性樹脂に強化繊維を含有させた複合成形品を製造する方法に関する。
上記のような複合成形品を製造する一方法として、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1に記載の製造方法は、強化繊維が含有された熱可塑性樹脂からなるシート状のプリプレグ(UDシート)をテープ状に裂く工程と、得られた複数のテープ状のプリプレグを円筒状に配しながら金型(引抜き装置の成形ダイ)に導入して加熱する工程とを含む。これにより、一定のリング状断面を有する円筒形の複合成形品が得られる。
ここで、上記特許文献1では、金型内に画成されたリング状のキャビティ(成形空間)を周方向に複数分割した各領域にテープ状のプリプレグが一枚ずつ導入されるようになっている。このため、上記特許文献1では、テープ状の各プリプレグの厚みを成形品の肉厚と同等以上の比較的大きい値に設定する必要がある。しかしながら、各プリプレグの厚みが大きければ、各プリプレグの剛直さが増す(形状追従性が低下する)ため、断面サイズが小さいかもしくは断面形状が複雑な成形品を成形することが困難になる。また、成形品の内部にボイド(空洞)が発生し易いという問題もある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、形状自由度が高くかつボイドの少ない複合成形品を製造することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明の複合成形品の製造方法は、熱可塑性樹脂からなるテープ状の基材シートと当該基材シートに同一方向に配向された状態で含浸された強化繊維とを含むUDテープを複数用意する第1の工程と、用意された複数の前記UDテープを積層しつつ金型に連続的に導入して加熱することにより、所定の断面形状を有する複合成形品を成形する第2の工程とを含み、前記UDテープとして、厚みが20μm以上80μm以下、幅が0.5mm以上10mm以下、前記強化繊維の目付量が30g/m2以上95g/m2以下のUDテープを用いる、ことを特徴とするものである。
本発明の製造方法によれば、形状自由度が高くかつボイドの少ない複合成形品を製造することができる。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る複合成形品20(図5、図6)の製造方法の概略手順を示すフローチャートである。本実施形態において、複合成形品20は、強化繊維が含有された熱可塑性樹脂からなる成形品であり、図1に示す各工程(S1~S3)により製造される。すなわち、本実施形態の複合成形品20は、UDシート1(図2)を成形する工程S1と、UDシート1から複数のUDテープ10(図3)を切り出す工程S2と、複数のUDテープ10を引抜き成形に供することで複合成形品20(図5、図6)を得る工程S3とを含む手順により製造される。各工程の詳細は次のとおりである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る複合成形品20(図5、図6)の製造方法の概略手順を示すフローチャートである。本実施形態において、複合成形品20は、強化繊維が含有された熱可塑性樹脂からなる成形品であり、図1に示す各工程(S1~S3)により製造される。すなわち、本実施形態の複合成形品20は、UDシート1(図2)を成形する工程S1と、UDシート1から複数のUDテープ10(図3)を切り出す工程S2と、複数のUDテープ10を引抜き成形に供することで複合成形品20(図5、図6)を得る工程S3とを含む手順により製造される。各工程の詳細は次のとおりである。
[UDシートの成形]
工程S1は、図2に示すように、基材シート2と強化繊維3からUDシート1を成形するシート成形工程である。具体的に、このシート成形工程S1では、熱可塑性樹脂製の基材シート2と、当該基材シート2の両面に同方向に配向された状態で含浸された多数の強化繊維3と、を含む繊維強化樹脂シート(FRTPシート)を、UDシート1として成形する。
工程S1は、図2に示すように、基材シート2と強化繊維3からUDシート1を成形するシート成形工程である。具体的に、このシート成形工程S1では、熱可塑性樹脂製の基材シート2と、当該基材シート2の両面に同方向に配向された状態で含浸された多数の強化繊維3と、を含む繊維強化樹脂シート(FRTPシート)を、UDシート1として成形する。
強化繊維3としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミックス繊維等を用いることができる。中でも炭素繊維は、成形品の強度および耐食性等を向上させる上で有利である。炭素繊維としては、強度が特に高いPAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維を用いることが好ましい。
基材シート2は、一定の幅および厚みを有するシートであり、例えば熱可塑性樹脂をシート状に押出成形することにより成形される。
基材シート2の材料である熱可塑性樹脂、つまりUDシート1のマトリックス樹脂としては、ポリアミド(特にPA6,PA9T,PA12,PA66)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアセタール、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリイミド、ポリアリレート、フッ素樹脂、液晶ポリマー、熱可塑性エポキシ樹脂等を例示することができる。また、これらの熱可塑性樹脂を2種類以上混合したポリマーアロイを基材シート2の材料として用いてもよい。
UDシート1は、例えば図2に示されるシート製造装置50を用いて製造することができる。このシート製造装置50は、強化繊維の束である繊維束3’および熱可塑性の基材シート2から、UDシート1を連続的に製造する装置である。
具体的に、シート製造装置50は、上下に並ぶ複数対(ここでは2対)の加熱ローラ51と、加熱ローラ51の下側において上下に並ぶ複数対(ここでは2対)の冷却ローラ52と、加熱ローラ51と冷却ローラ52との間に掛け回された一対の無端ベルト54と、無端ベルト54の下側に配置された一対の引き出しローラ55と、引き出しローラ55の下側に配置された巻き取り用のボビン56とを備えている。
最上段の加熱ローラ51の両側には、繊維束3’を開繊して帯状に広げる開繊機構(図示省略)が設けられている。この開繊機構は、繊維束3’を連続的に開繊することにより、薄い帯状に広がった多数の連続した強化繊維3を形成することが可能である。開繊機構としては、このような処理が可能な機構であればよく、繊維束を叩いて広げる機構、繊維束に風を当てて広げる機構、繊維束に超音波を当てて広げる機構など、種々の機構を用いることができる。
図2の例において、上記開繊機構は、基材シート2の一方の面に開繊後の強化繊維3を供給する機構と、基材シート2の他方の面に開繊後の強化繊維3を供給する機構とを有する。前者の機構は、基材シート2の一方の面と当該面と接する加熱ローラ51との間に強化繊維3を導入するように設けられ、後者の機構は、基材シート2の他方の面と当該面と接する加熱ローラ51との間に強化繊維3を導入するように設けられる。
加熱ローラ51は、電気ヒータもしくは加熱媒体等により加熱された高温のローラである。加熱ローラ51は、基材シート2およびその両面に導入された強化繊維3を無端ベルト54を介して両側から挟み込みつつ加熱することにより、強化繊維3を基材シート2に連続的に含浸させる。これにより、強化繊維3は、一方向(図2の上下方向)に引き揃えられた状態で基材シート2に含浸される。
冷却ローラ52は、冷却媒体等により冷却された低温のローラである。冷却ローラ52は、強化繊維3が含浸された状態の基材シート2を無端ベルト54を介して両側から挟み込みながら冷却することにより、強化繊維3を基材シート2に固定する。これにより、基材シート2(マトリックス樹脂)と強化繊維3とが一体化されたUDシート1が成形される。
引き出しローラ55は、成形されたUDシート1に張力を付与しつつこれを下方へ引き出すローラである。
巻き取り用のボビン56は、UDシート1を巻き取るための芯材である。ボビン56は、モータ等の駆動源により回転駆動され、引き出しローラ55により引き出されたUDシート1を順次巻き取ることにより、UDシート1をロール状に纏める。
[UDテープの成形]
工程S2は、上記シート成形工程S1により成形されたUDシート1からUDテープ10を切り出すテープ切出し工程である。このテープ切出し工程S2では、図3に示すように、UDシート1に対し長手方向に延びる複数の切込みQ1を形成することにより、UDシート1から複数のUDテープ10を切り出す。具体的に、テープ切出し工程S2では、UDシート1を長手方向に送り出しながら、その送り経路の途中の位置P1からカッティングを施すことにより、長手方向に延びる多数の切込みQ1をUDシート1に形成する。これにより、UDシート1が幅方向に細かく分断され、比較的小さい幅を有しかつ長手方向に長尺な複数のUDテープ10が形成される。
工程S2は、上記シート成形工程S1により成形されたUDシート1からUDテープ10を切り出すテープ切出し工程である。このテープ切出し工程S2では、図3に示すように、UDシート1に対し長手方向に延びる複数の切込みQ1を形成することにより、UDシート1から複数のUDテープ10を切り出す。具体的に、テープ切出し工程S2では、UDシート1を長手方向に送り出しながら、その送り経路の途中の位置P1からカッティングを施すことにより、長手方向に延びる多数の切込みQ1をUDシート1に形成する。これにより、UDシート1が幅方向に細かく分断され、比較的小さい幅を有しかつ長手方向に長尺な複数のUDテープ10が形成される。
上述した切込みQ1のUDシート1への形成(カッティング)は、例えば、UDシート1の幅方向に等間隔に並ぶ多数の刃を含む切断装置を用いて行うことができる。このような等間隔に並ぶ刃を含む切断装置を用いた場合には、同一幅のUDテープ10をUDシート1から一括して形成することが可能になる。なお、隣接する刃同士の間隔が刃の組合せごとに異なる切断装置を用いてもよく、このようにすれば、種々の異なる幅のUDテープ10をUDシート1から形成することができる。
既述のとおり、UDテープ10が切り出される元のシートつまりUDシート1は、基材シート2に強化繊維3が含浸された熱可塑性の繊維強化樹脂シートである。このため、当該UDシート1から切り出された各UDテープ10も、基材シート2と強化繊維3とを有する。すなわち、UDテープ10は、図4に示す概略断面図のとおり、熱可塑性樹脂製の基材シート2と、当該基材シート2に同一方向に配向された状態で含浸された強化繊維3とを有する。
より具体的に、本実施形態では、UDテープ10として、強化繊維3が基材シート2の両面に部分的に含浸された半含浸タイプのUDテープが用いられる。言い換えると、本実施形態におけるUDテープ10は、テープ状の基材シート2と、当該基材シート2の両側の表層部にのみ含浸された強化繊維3とを有する。この場合、UDテープ10における大部分の強化繊維3は、基材シート2の外側に一部が露出するような状態で基材シート2に含浸され、基材シート2の内部に完全には含浸されない。上述したシート成形工程S1では、このような構造のUDテープ10が得られるようにUDシート1が成形される。すなわち、シート製造装置50(図2)を用いたUDシート1の成形の際に、強化繊維3が基材シート2の両側の表層部にのみ含浸するように、加熱ローラ51(図2)による加圧力や加熱温度等が調整される。
図4に示すように、UDテープ10の厚みをt、幅をwとする。UDテープ10の厚みt、つまり基材シート2とその両面の強化繊維3とを含む全体の厚みtは、20μm以上80μm以下、好ましくは25μm以上60μm以下、さらに好ましくは30μm以上55μm以下に設定される。また、UDテープ10の幅wは、0.5mm以上10mm以下、好ましくは1mm以上5mm以下、さらに好ましくは1.5mm以上3mm以下に設定される。
UDテープ10における強化繊維3の目付量、つまり基材シート2に対しその単位面積あたりに含浸される強化繊維3の重量は、30g/m2以上95g/m2以下、好ましくは40g/m2以上90g/m2以下、さらに好ましくは45g/m2以上85g/m2以下に設定される。
次の表1に、上述したUDテープ10の仕様(厚み、幅、目付量)をまとめて表記する。
上述したシート成形工程S1およびテープ切出し工程S2は、上記表1のような仕様のUDテープ10が得られるような態様で実施される。すなわち、シート成形工程S1では、上記表1に示されるUDテープ10中の強化繊維3の目付量と同等の目付量(30~95g/m2)をもったUDシート1が得られるように、基材シート2の両面に上記開繊機構から供給される強化繊維3の密度等が調整される。また、シート成形工程S1では、上記表1に示されるUDテープ10の厚みtと同等の厚み(20~80μm)をもったUDシート1が得られるように、基材シート2の厚みおよび強化繊維3の繊維径等が調整される。さらに、テープ切出し工程S2では、上記表1に示される幅w(0.5~10mm)をもった複数のUDテープ10がUDシート1から切り出されるように、UDシート1に形成される切込みQ1(図3)のピッチが調整される。
[複合成形品の成形]
工程S3は、上記テープ切出し工程S2により形成された複数のUDテープ10から、図5に示す引抜き装置60を用いて複合成形品20を連続成形する引抜き工程である。具体的に、本実施形態では、この引抜き工程S3において、引抜き装置60を用いた連続成形により、軸方向に亘って一定の円形断面を有する丸棒状の複合成形品20を成形する。
工程S3は、上記テープ切出し工程S2により形成された複数のUDテープ10から、図5に示す引抜き装置60を用いて複合成形品20を連続成形する引抜き工程である。具体的に、本実施形態では、この引抜き工程S3において、引抜き装置60を用いた連続成形により、軸方向に亘って一定の円形断面を有する丸棒状の複合成形品20を成形する。
引抜き装置60は、テープ送出機61と、成形ダイ62と、冷却器63と、引取機64と、巻取機65とを備える。テープ送出機61は、複数のUDテープ10を集約しつつ下流側に送り出す装置である。成形ダイ62は、テープ送出機61から送出されたUDテープ10を受け入れて加熱および加圧を行う金型であり、受け入れたUDテープ10を断面円形の複合成形品20に変化させた上で下流側に排出する。冷却器63は、成形ダイ62から排出された複合成形品20を冷却する装置である。引取機64は、冷却器63から排出された複合成形品20を引き取ってさらに下流側に送り出す装置である。巻取機65は、引取機64から送出された複合成形品20を巻き取ってロール状に纏める装置である。
テープ送出機61は、UDテープ10が巻き付けられた複数の送出ローラ71と、送出ローラ71の回転により送り出されたUDテープ10が下流側の所期位置に向かうようにUDテープ10を方向転換させる複数の案内ロール72と、案内ロール72の群よりも下流側において複数のUDテープ10が徐々に集約されるように各UDテープ10の送り経路を規制する複数のガイド73とを備える。複数のUDテープ10は、全てのガイド73を通過する過程で上下および左右に集約され、互いに積層された状態で成形ダイ62に連続導入される。
成形ダイ62は、図6に示すように、複合成形品20の形状に対応した断面円形のキャビティC1を内部に有する上下2分割の金型である。すなわち、成形ダイ62は、上型81と、上型81の下側に密着状態で配置される下型82とを備え、これら上型81および下型82の各対向面にはそれぞれ半円形の凹部が形成されている。そして、上型81および下型82の各凹部が組み合わさることにより、断面円形のキャビティC1が形成されている。
成形ダイ62には加熱装置が内蔵されている。この加熱装置は、成形ダイ62のキャビティC1に導入されたUDテープ10を加熱するものであり、当該加熱によってUDテープ10を軟化させる。軟化したUDテープ10は、キャビティC1内で加圧されて変形し、キャビティC1に対応した断面円形の複合成形品20へと変化する。この複合成形品20の断面積は種々設定し得るが、例えばUDテープ10の断面積の2倍以上に設定することが好ましい。これは、後述する本実施形態の製造方法による効果(例えばボイドの抑制、機械的性質の向上等)を的確に得るためである。
冷却器63は、成形ダイ62の下流側に隣接して配置されている。冷却器63は、成形ダイ62から排出された高温の複合成形品20を冷却し得るものであればその構造を問わないが、例えば、成形ダイ62と同様のキャビティを有しかつ冷却水等の冷媒が導入される低温の金型とすることができる。この場合、成形ダイ62と冷却器63とを一連の金型により構成することも可能である。
図6には、複合成形品20の断面の一部を拡大した拡大図が付記されている。この拡大図に示すように、複合成形品20の内部では、複数のUDテープ10が積層状態で互いに密着、固定されている。言い換えると、複合成形品20は、基材シート2と強化繊維3とを含む複数のUDテープ10がキャビティC1内で層状に一体化することにより形成された断面円形の繊維強化複合成形品である。
引取機64は、複数対のローラ91と、上下方向に対応配置されかつローラ91に掛け回された一対の無端ベルト92とを備える。ローラ91は、無端ベルト92を介して複合成形品20を上下から挟み込んだ状態で回転することにより、成形ダイ62から排出された複合成形品20をさらに下流側に送り出す。
巻取機65は、回転可能な巻取ローラ95を備える。巻取ローラ95は、複合成形品20を巻き取る方向に回転し、引取機64から送出された複合成形品20を順次巻き取ってロール状に纏める。
引抜き工程S3では、以上のような構成の引抜き装置60を用いて、UDテープ10から断面円形の複合成形品20が連続成形される。
[作用効果]
以上説明したとおり、本実施形態では、テープ状の基材シート2と当該基材シート2に含浸された強化繊維3とを含む複数のUDテープ10が用意されるとともに、用意されたUDテープ10を積層しつつ成形ダイ62に連続的に導入して加熱する等により一定の断面形状(ここでは円形断面)を有する複合成形品20が成形される。このように、UDテープ10から複合成形品20を連続成形(引抜き成形)する本実施形態によれば、複合成形品20の形状自由度を高めつつ、当該複合成形品20の内部にボイド(空洞)が発生するのを抑制できるという利点がある。
以上説明したとおり、本実施形態では、テープ状の基材シート2と当該基材シート2に含浸された強化繊維3とを含む複数のUDテープ10が用意されるとともに、用意されたUDテープ10を積層しつつ成形ダイ62に連続的に導入して加熱する等により一定の断面形状(ここでは円形断面)を有する複合成形品20が成形される。このように、UDテープ10から複合成形品20を連続成形(引抜き成形)する本実施形態によれば、複合成形品20の形状自由度を高めつつ、当該複合成形品20の内部にボイド(空洞)が発生するのを抑制できるという利点がある。
具体的に、本実施形態では、UDテープ10の厚みt、幅w、および強化繊維3の目付量が、それぞれ上述した表1のとおり設定されるので、UDテープ10に適度な柔軟性を付与しつつ、強化繊維3による補強効果を十分に高めることができる。これにより、複合成形品20の内部に発生するボイド(空洞)の割合を低減しつつ、複合成形品20の機械的性質(引張強度、曲げ強度など)を十分に向上させることができる。
例えば、UDテープ10の厚みtが80μm以下(好ましくは60μm以下、より好ましくは55μm以下)とされるので、UDテープ10に適度な柔軟性が付与され、当該UDテープ10を適宜変形させつつ成形ダイ62にスムーズに導入することができる。このことは、UDテープ10の幅wが10mm以下(好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下)であることと相俟って、成形ダイ62の内部でのUDテープ10の目詰まり等を防止する効果をもたらすので、多数のUDテープ10を十分に密な状態で成形ダイ62に導入することが可能になる。このため、例えば断面サイズが小さいかもしくは断面形状が複雑な複合成形品20を成形する場合であっても、当該複合成形品20の形状に対応した成形ダイ62のキャビティC1に高い充填率で材料を充填することができ、ボイドが少ない高品質な複合成形品20を得ることができる。
また、UDテープ10の厚みが上記のとおり小さくされる一方で、強化繊維3の目付量は30g/m2以上(好ましくは40g/m2以上、より好ましくは45g/m2以上)確保されるので、成形中に軟化した樹脂内で強化繊維3を比較的均一に分散させることができ、複合成形品20の機械的性質を効率よく向上させることができる。
後述する各実施例(図8)にも示すように、上記表1に示した仕様のUDテープ10を用いて複合成形品20を製造する本実施形態の方法によれば、当該複合成形品20におけるボイド(空洞)の割合つまりボイド率を、15%以下に抑えることができる。このことは、強化繊維3の分散を均一化する上述した効果との相乗効果により、複合成形品20の機械的強度を十分に向上させることを可能にする。なお、ボイド率とは、複合成形品20の全体の断面積に占めるボイドの断面積の割合のことである。
また、本実施形態では、UDテープ10として、基材シート2に強化繊維3が部分的に含浸された半含浸タイプのUDテープが用いられるので(図4参照)、強化繊維3が基材シート2に完全に含浸された完全含浸タイプのUDテープを用いた場合(後述する図7参照)と比較して、UDテープ10の柔軟性をより高めることができる。これにより、成形ダイ62へのUDテープ10の導入時にキャビティC1に充填される材料の充填率を高めることができ、複合成形品20内に発生し得るボイドの割合を十分に低減することができる。なお、本実施形態のように半含浸タイプのUDテープ10を用いた場合でも、UDテープ10の成形ダイ62への導入時に強化繊維3が樹脂内に完全に含浸するので、複合成形品20の品質に特に問題が生じることはない。
[変形例]
上記第1実施形態では、円形断面を有する丸棒状の複合成形品20をUDテープ10から成形したが、UDテープ10から成形し得る複合成形品の形状はこれに限られず、種々の形状の複合成形品をUDテープ10から成形することが可能である。例えば、扁平な矩形断面を有する平板状の複合成形品を成形することが可能である。
上記第1実施形態では、円形断面を有する丸棒状の複合成形品20をUDテープ10から成形したが、UDテープ10から成形し得る複合成形品の形状はこれに限られず、種々の形状の複合成形品をUDテープ10から成形することが可能である。例えば、扁平な矩形断面を有する平板状の複合成形品を成形することが可能である。
上記第1実施形態では、強化繊維3が基材シート2に部分的に含浸された半含浸タイプのUDテープ10(図4)を用いたが、図7に示すような完全含浸タイプのUDテープ10Aを用いることも可能である。このUDテープ10Aは、強化繊維3が基材シート2に完全に含浸されたUDテープであって、基材シート2の外側に強化繊維3がほとんど露出しないように、実質的に強化繊維3の全部が基材シート2の内部に含浸されている。このような完全含浸タイプのUDテープ10Aを用いて複合成形品を成形した場合には、UDテープ10Aが成形ダイ62に導入される前に強化繊維3が基材シート2から外れるといった事態が起き難くなるので、強化繊維3による複合成形品の補強効果を十分に高めることができる。なお、半含浸タイプおよび完全含浸タイプのいずれのUDテープをも使用可能なことは、後述する第2実施形態および第3実施形態でも同様である。
上記第1実施形態では、引抜き装置60の最下流部に、複合成形品を巻き取ってロール状に纏める巻取機65を設けたが(図5参照)、この巻取機65に代えて、複合成形品を一定の長さに切断する切断機を設けてもよい。
[実施例]
以上説明した第1実施形態またはその変形例の製造方法により実際に複合成形品を製造した結果物を、図8に実施例1~8として示す。すなわち、UDテープ10の仕様(厚み、幅、目付量)が異なる種々の条件下で、図1~図5に示した製造方法に従って平板状または丸棒状の複合成形品を製造し、得られた結果物をそれぞれ実施例1~8とする。各実施例の製造条件は次のとおりである。
以上説明した第1実施形態またはその変形例の製造方法により実際に複合成形品を製造した結果物を、図8に実施例1~8として示す。すなわち、UDテープ10の仕様(厚み、幅、目付量)が異なる種々の条件下で、図1~図5に示した製造方法に従って平板状または丸棒状の複合成形品を製造し、得られた結果物をそれぞれ実施例1~8とする。各実施例の製造条件は次のとおりである。
(製造条件)
(i)平板状の成形品(実施例1~7)
寸法:厚み×幅=1mm×10mm
マトリックス樹脂:PA6
強化繊維:PAN系炭素繊維
加熱温度:250℃
冷却温度:30℃
線速:0.1m/min
(ii)丸棒状の成形品(実施例8)
寸法:直径1.1mm
マトリックス樹脂:PA6
強化繊維:PAN系炭素繊維
加熱温度:280℃
冷却温度:30℃
線速:0.3m/min
(i)平板状の成形品(実施例1~7)
寸法:厚み×幅=1mm×10mm
マトリックス樹脂:PA6
強化繊維:PAN系炭素繊維
加熱温度:250℃
冷却温度:30℃
線速:0.1m/min
(ii)丸棒状の成形品(実施例8)
寸法:直径1.1mm
マトリックス樹脂:PA6
強化繊維:PAN系炭素繊維
加熱温度:280℃
冷却温度:30℃
線速:0.3m/min
なお、上記製造条件において、加熱温度とは、図5に示した成形ダイ62での加熱温度のことであり、冷却温度とは、図5に示した冷却器63での冷却温度のことである。また、線速とは、引取り機64により複合成形品を引き取る速度、換言すれば成形ダイ62での引抜き速度のことである。
図8には、比較例1~6が併せて示される。比較例1~6は、厚み、幅、目付量のいずれかを表1の範囲外としたUDテープ10を用いて、実施例1~7と同様の製造条件で平板状の複合成形品を成形して得られた結果物である。
図8に示すように、UDテープ10の仕様が表1の範囲内である実施例1~8では、ボイド率がいずれも15%以下に抑えられる。これに対し、UDテープ10の仕様が表1の範囲外である比較例1~6では、ボイド率が15%を超えるか、または複合成形品として必要な形状(ここでは断面が1×10mmの平板形状)を得ることができなかった。図8では、このように必要な形状が得られなかったケースを「成形不可」として表記するとともに、その原因を(I)~(III)で示している。具体的に、成形不可(I)は、成形途中でUDテープ10が切れるテープ切れを原因とした成形不良が生じたケースであり、成形不可(II)は、樹脂が強化繊維から分離して先行流出する樹脂流出を原因とした成形不良が生じたケースであり、成形不可(III)は、樹脂が不足する樹脂不足を原因とした成形不良が生じたケースである。
上述した実施例1~8と比較例1~6との比較より、表1に規定の厚み、幅、目付量をもったUDテープ10を用いて複合成形品を成形することの優位性が認められる。
(2)第2実施形態
上記第1実施形態では、UDテープ10から中実の複合成形品20を成形したが、中実ではなく中空の複合成形品を成形することも可能である。その一例を第2実施形態として説明する。
上記第1実施形態では、UDテープ10から中実の複合成形品20を成形したが、中実ではなく中空の複合成形品を成形することも可能である。その一例を第2実施形態として説明する。
図9は、第2実施形態で用いられる成形ダイ102の構造を示す断面図である。本図に示すように、第2実施形態では、成形ダイ102を用いた引抜き成形により、断面角筒状の複合成形品20AをUDテープ10から連続成形する。成形ダイ102は、上下に重ね合わせられる上型111および下型112と、両者の間に配置される中子型113とを備え、これら3つの型111~113に囲まれた断面角筒状のキャビティC2が成形ダイ102の内部に形成される。UDテープ10としては、上記第1実施形態で用いたのと同様のUDテープ、つまり上記表1に規定の厚み、幅、目付量をもったUDテープが用いられる。このUDテープ10は、図5に示したテープ送出機61から成形ダイ102に送り込まれ、互いに積層されつつキャビティC2の内部に導入され、さらに引取機64によって引き抜かれる。これにより、キャビティC2の形状に対応した断面角筒状の複合成形品20Aが連続成形される。
図9に示すように、複合成形品20Aの各コーナ部にはそれぞれ丸みが付けられている。ただし、各丸みの半径は比較的小さく、その最小半径は0.1mmに設定される。一般に、このような小径のコーナ部では材料の充填率が低下し易い。このため、角筒状の複合成形品20Aは、本来であればその成形品質を確保し難いという問題がある。しかしながら、厚みtおよび幅wが比較的小さい柔軟なUDテープ10が用いられる第2実施形態では(表1参照)、角筒状の複合成形品20Aであってもこれを良好に成形することができる。すなわち、柔軟なUDテープ10の使用によってキャビティC2の隅々まで材料が行き渡り易くなるので、小径の各コーナ部にも十分な充填率で材料を充填することができ、角筒状でありながら高品質な複合成形品20Aを得ることができる。
(3)第3実施形態
上記第1および第2実施形態では、UDテープを成形ダイに導入することで複合成形品を成形したが、成形ダイに導入されたUDテープの周囲に溶融樹脂を導入する方法により、2層構造の複合成形品を成形することも可能である。その一例を第3実施形態として説明する。
上記第1および第2実施形態では、UDテープを成形ダイに導入することで複合成形品を成形したが、成形ダイに導入されたUDテープの周囲に溶融樹脂を導入する方法により、2層構造の複合成形品を成形することも可能である。その一例を第3実施形態として説明する。
図10は、第3実施形態の製造方法により製造される複合成形品20Bの構造を示す断面図である。本図に示すように、複合成形品20Bは、複合部21および表面部22を備える。複合部21は、上記表1の仕様のUDテープ10が積層された層である。言い換えると、複合部21は、熱可塑性樹脂製の基材シート2(マトリックス樹脂)と強化繊維3とが混合した繊維強化樹脂からなる。表面部22は、複合部21の周囲に形成された熱可塑性樹脂の層である。複合部21とは異なり、表面部22には強化繊維が含有されない。複合部21と表面部22とは、複合部21の外周面に表面部22が密着することで互いに一体化している。表面部22の材質は、複合部21のマトリックス樹脂と同一でもよいし、異なっていてもよい。
第3実施形態において、複合成形品20Bは、軸方向に亘って一定の矩形断面を有する平板状の成形品である。すなわち、複合成形品20Bは、扁平な矩形断面を有する複合部21と、当該複合部21を囲む角筒状の表面部22とを有する。
複合成形品20Bは、図11に示される引抜き装置160を用いて製造される。本図に示すように、引抜き装置160は、テープ送出機161と、成形ダイ162と、押出機166と、冷却器163と、引取機164と、切断機167とを備える。テープ送出機161は、上記第1実施形態(図5)のテープ送出機61と同様のものであり、複数のUDテープ10を集約しつつ下流側に送り出す。成形ダイ162は、テープ送出機161から送出されたUDテープ10を受け入れて加熱および加圧を行う金型である。押出機166は、成形ダイ162の内部に溶融樹脂を注入する装置である。冷却器163は、上記第1実施形態の冷却器63と同様のものであり、成形ダイ162から排出された複合成形品20Bを冷却する。引取機164は、上記第1実施形態の引取機64と同様のものであり、冷却器163から排出された複合成形品20Bを引き取ってさらに下流側に送り出す。切断機167は、引取機164から送出された複合成形品20Bを所定の長さに切断するカッター167aを含む装置である。
成形ダイ62は、図12に示すように、複合成形品20Bの形状に対応した断面矩形のキャビティC3を内部に有する上下2分割の金型である。すなわち、成形ダイ162は、上型181と、上型181の下側に密着状態で配置される下型182とを備え、これら上型181および下型182の間に矩形断面のキャビティC3が形成されている。
キャビティC3の断面形状は、成形ダイ62の途中で変化する。すなわち、キャビティC3は、上流キャビティC3aと、上流キャビティC3aよりも一回り大きい下流キャビティC3bとを含む。上流キャビティC3aは、複合成形品20Bの複合部21に対応した矩形断面の空間である。下流キャビティC3bは、複合成形品20Bの表面部22に対応した相対的に大きい矩形断面の空間であり、上流キャビティC3aの下流側に連続して形成されている。
押出機166は、図12に示すように、下流キャビティC3bに連通するように上型181に接続されたシリンダ166aと、シリンダ166aの内部に配置されたスクリュー166bとを含む。スクリュー166bは、シリンダ166aの内部に投入された樹脂を溶融、混練させつつ下側キャビティC3bへと圧送する。
テープ送出機161(図11)から送出された複数のUDテープ10は、上流キャビティC3aに導入されて、当該上流キャビティC3a内での加熱および加圧を経て一体化される。これにより、上流キャビティC3aに対応した矩形断面の複合部21が形成される。そして、形成された複合部21の周囲に、押出機166から吐出された溶融樹脂が供給される。すなわち、押出機166から下流キャビティC3bに溶融樹脂が吐出されることにより、当該下流キャビティC3bに導出された複合部21の外周面と下流キャビティC3bの内周面との隙間が溶融樹脂によって充填される。これにより、複合部21の周囲に表面部22(図10)が形成され、両者が一体化した2層構造の複合成形品20Bが成形される。
なお、前記第3実施形態では、図10に示したとおり、熱可塑性樹脂製の基材シート2(マトリックス樹脂)と強化繊維3とが混合した繊維強化樹脂製の複合部21と、その周囲を覆う樹脂製の(強化繊維を含有しない)表面部22と、を備えた2層構造の複合成形品20Bを成形した例について説明したが、これ以外の構造をもった多層構造の複合成形品を成形することも可能である。例えば、繊維強化樹脂製の複合部の周囲の一部を樹脂製の表面部で覆った2層構造の複合成形品や、樹脂製の表面部の周囲をさらに繊維強化樹脂で覆った3層構造の複合成形品を成形することが可能である。あるいは、樹脂製の芯材の周囲の少なくとも一部を繊維強化樹脂で覆った2層構造の複合成形品を成形してもよい。
(4)まとめ
以上説明した各実施形態には、主に以下の発明が含まれる。
以上説明した各実施形態には、主に以下の発明が含まれる。
本発明の一局面に係る複合成形品の製造方法は、熱可塑性樹脂からなるテープ状の基材シートと当該基材シートに同一方向に配向された状態で含浸された強化繊維とを含むUDテープを複数用意する第1の工程と、用意された複数の前記UDテープを積層しつつ金型に連続的に導入して加熱することにより、所定の断面形状を有する複合成形品を成形する第2の工程とを含む。前記UDテープとしては、厚みが20μm以上80μm以下、幅が0.5mm以上10mm以下、前記強化繊維の目付量が30g/m2以上95g/m2以下のUDテープが用いられる。
本発明によれば、UDテープの厚みが80μm以下とされるので、UDテープに適度な柔軟性が付与され、当該UDテープを適宜変形させつつ金型にスムーズに導入することができる。このことは、UDテープの幅が10mm以下であることと相俟って、金型内でのUDテープの目詰まり等を防止する効果をもたらすので、多数のUDテープを十分に密な状態で金型に導入することが可能になる。このため、例えば断面サイズが小さいかもしくは断面形状が複雑な複合成形品を成形する場合であっても、当該複合成形品の形状に対応した金型のキャビティに高い充填率で材料を充填することができ、ボイド(空洞)が少ない高品質な複合成形品を得ることができる。
また、UDテープの厚みが前記のとおり小さくされる一方で、強化繊維の目付量は30g/m2以上確保されるので、成形中に軟化した樹脂内で強化繊維を比較的均一に分散させることができ、複合成形品の機械的性質を効率よく向上させることができる。
好ましくは、前記UDテープとして、厚みが25μm以上60μm以下、幅が1mm以上5mm以下、前記強化繊維の目付量が40g/m2以上90g/m2以下のUDテープを用いる。
このようにすれば、上述の効果をより高めることができる。
より好ましくは、前記UDテープとして、厚みが30μm以上55μm以下、幅が1.5mm以上3mm以下、前記強化繊維の目付量が45g/m2以上85g/m2以下のUDテープを用いる。
このようにすれば、上述の効果をさらに高めることができる。
好ましくは、前記UDテープとして、前記基材シートに前記強化繊維が部分的に含浸された半含浸タイプのUDテープを用いる。
このように、半含浸タイプのUDテープを用いた場合には、強化繊維が基材シートに完全に含浸された完全含浸タイプのUDテープを用いた場合と比較して、UDテープの柔軟性をより高めることができる。これにより、金型へのUDテープの導入時にキャビティに充填される材料の充填率を高めることができ、複合成形品内に発生し得るボイドの割合を十分に低減することができる。
好ましくは、前記第2の工程では、前記UDテープの断面積の2倍以上の断面積を有する複合成形品を成形する。
このようにすれば、上述した作用効果(ボイドの抑制、機械的性質の向上等)を的確に得ることができる。
本発明の製造方法は、前記金型に導入された前記UDテープの周囲に溶融樹脂を供給する第3の工程をさらに含んでもよい。
このようにすれば、UDテープが積層された複合部と、その周りに形成される樹脂製の表面部と、を含む2層構造の複合成形品を製造することができる。
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂からなるテープ状の基材シートと当該基材シートに同一方向に配向された状態で含浸された強化繊維とを含むUDテープを複数用意する第1の工程と、
用意された複数の前記UDテープを積層しつつ金型に連続的に導入して加熱することにより、所定の断面形状を有する複合成形品を成形する第2の工程とを含み、
前記UDテープとして、厚みが20μm以上80μm以下、幅が0.5mm以上10mm以下、前記強化繊維の目付量が30g/m2以上95g/m2以下のUDテープを用いる、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。 - 請求項1に記載の複合成形品の製造方法において、
前記UDテープとして、厚みが25μm以上60μm以下、幅が1mm以上5mm以下、前記強化繊維の目付量が40g/m2以上90g/m2以下のUDテープを用いる、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。 - 請求項2に記載の複合成形品の製造方法において、
前記UDテープとして、厚みが30μm以上55μm以下、幅が1.5mm以上3mm以下、前記強化繊維の目付量が45g/m2以上85g/m2以下のUDテープを用いる、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の複合成形品の製造方法において、
前記UDテープとして、前記基材シートに前記強化繊維が部分的に含浸された半含浸タイプのUDテープを用いる、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の複合成形品の製造方法において、
前記第2の工程では、前記UDテープの断面積の2倍以上の断面積を有する複合成形品を成形する、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の複合成形品の製造方法において、
前記金型に導入された前記UDテープの周囲に溶融樹脂を供給する第3の工程をさらに含む、ことを特徴とする複合成形品の製造方法。
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