JP7733763B1 - 音環境改善評価方法 - Google Patents

音環境改善評価方法

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JP7733763B1 JP2024055191A JP2024055191A JP7733763B1 JP 7733763 B1 JP7733763 B1 JP 7733763B1 JP 2024055191 A JP2024055191 A JP 2024055191A JP 2024055191 A JP2024055191 A JP 2024055191A JP 7733763 B1 JP7733763 B1 JP 7733763B1
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Abstract

【課題】構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価できる情報を提供することを目的とする。
【解決手段】構造変更に伴う室内空間の音環境の改善評価を行う音環境改善評価方法であって、構造変更が行われる前の室内空間の形状および隔壁形態を少なくとも示す変更前構造情報をコンピュータに入力する工程と(#1)、室内空間の内部に仮想音源を設定してコンピュータに入力する工程と(#3)、変更前構造情報および仮想音源に基づいて、構造変更が行われる前の室内空間における音環境を示す変更前音環境情報をコンピュータに出力させる工程と(#4)、構造変更の内容を特定する構造変更情報をコンピュータに入力する工程と(#2)、構造変更情報および仮想音源に基づいて、構造変更が行われた後の室内空間における音環境を示す変更後音環境情報をコンピュータに出力させる工程(#4)とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、構造変更に伴う、建築物の室内空間における音環境の改善状況を評価する音環境改善評価方法に関する。
オフィスビルやテナントビル等の建築物は、室内が種々の形状・大きさに区画されて、複数のオフィスやテナントとして貸し出される。それぞれのオフィスやテナントは、壁やドア等が設置・変更されて、入居前に利用者の要望に応じた任意の室内空間に整備される。
例えば、オフィスにおいては、社員等の人員が業務を行うオフィスエリアや会議室、社長室等の個室に区画される。
オフィス等の室内空間は、室内空間または区画の用途等に応じて音環境が制限される。例えば、会議室や個室は音漏れを所定のレベル以下に抑制する必要があり、オフィスエリアは所定のレベル以上の静粛性が求められる。
入居前に室内空間の音環境を完全に整備することが好ましいが、入居時に音環境を整備することは容易ではなく、入居後に改修工事(構造変更)により、室内空間の音環境を整備する場合が多い。
特許文献1に開示されるように、用いられる壁や床等を入力することにより、騒音をシミュレーションすることは可能であるが、改修工事に伴う音環境の改善を評価することはできず、どのように改修工事を行うことが最適であるかを、改修工事の設計段階に評価することは困難であった。
また、改修工事の内容(工事レベル)によって、コストや室内空間の工事中の使用制限等が異なるため、工事レベルと音環境の改善程度を考慮して、効率的な改修工事の内容(構造変更)を決定することが適切である。例えば、天井を改修する工事は、天井を改修しない工事に比べて音の設計に対する大きな改善効果を見込めるが、コストが格段に大きくなる傾向がある。また、天井には、各種の警報器や散水栓、空調設備等が設けられることがあり、天井を改修する間はオフィス(室内空間)を使用することができなくなる。また、天井から上階のスラブまで工事範囲が及ぶ場合、さらに大きな音環境の改善効果が見込めるが、コストが大きくなり、室内空間を使用することができない期間も長期化する。
特開平11-161147号公報
本発明は、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価できる情報を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る音環境改善評価方法は、構造変更に伴う室内空間の音環境の改善評価を行う音環境改善評価方法であって、前記構造変更が行われる前の前記室内空間の形状および隔壁形態を少なくとも示す変更前構造情報をコンピュータに入力する工程と、前記室内空間の内部に仮想音源を設定して前記コンピュータに入力する工程と、前記変更前構造情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われる前の前記室内空間における音環境を示す変更前音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程と、前記構造変更の内容を特定する構造変更情報を前記コンピュータに入力する工程と、前記構造変更情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われた後の前記室内空間における音環境を示す変更後音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程とを備える。
上記構成によると、構造変更の前後の音環境を示す情報である、変更前音環境情報および変更後音環境情報を出力することができ、構造変更に伴う音環境の改善状況を評価するための情報が提供されるため、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
また、前記構造変更が、前記室内空間の形状変更、隔壁の高さ、位置、形態の変更、隔壁のスラブへの延長、ドアの形態変更、天井の形態変更、防音建材の追加、前記防音建材の撤去、および床の形態変更のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
本発明の一実施形態に係る音環境改善評価方法は、構造変更に伴う室内空間の音環境の改善評価を行う音環境改善評価方法であって、前記構造変更が行われる前の前記室内空間の形状および隔壁形態を少なくとも示す変更前構造情報をコンピュータに入力する工程と、前記室内空間の内部に仮想音源を設定して前記コンピュータに入力する工程と、前記変更前構造情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われる前の前記室内空間における音環境を示す変更前音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程と、前記構造変更の内容を特定する構造変更情報を前記コンピュータに入力する工程と、前記構造変更情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われた後の前記室内空間における音環境を示す変更後音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程とを備え、前記構造変更が、前記室内空間の形状変更、隔壁の高さの変更、隔壁の位置の変更、隔壁のスラブへの延長のうちの少なくとも1つを含む。
音環境は、室内空間の形状、隔壁の状態、ドアや天井、床の状態、付加される防音建材等により変化する。上記構成によると、各種の構造変更を行った状態における音環境を出力することができる。その結果、種々の構造変更に伴う音環境の改善状況を評価するための情報が提供され、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
また、複数の前記構造変更情報を入力することができ、前記変更後音環境情報は、入力された前記構造変更情報ごとに、前記構造変更情報と関連付けて出力されてもよい。
上記構成によると、どのような構造変更を行うと、音環境がどの程度だけ改善されるかを容易に確認することができる。その結果、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
また、前記変更前音環境情報と前記変更後音環境情報とが対比可能な態様で出力されてもよい。
上記構成によると、複数の構造変更に対応して、音環境の改善状況を対比して出力できるため、構造変更に伴う音環境の改善をより容易に評価することができる。
また、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、音圧レベルおよび残響時間の少なくともいずれかを含んでもよい。
音環境を評価する指標として、音の大小を示す音圧レベルや、壁や床、天井等の内装仕上げ材の吸音性能等により変化し、音の響きの程度を示す残響時間が代表的である。上記構成によると、音環境の状況の目安を容易に確認できるため、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
また、前記室内空間の内部に測定点を設定して前記コンピュータに入力する工程をさらに備え、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記仮想音源から音を発生させた場合の前記測定点における音圧レベルを含んでもよい。
上記構成によると、構造変更の前後での、室内空間における任意の位置の音圧レベルを出力することができ、特定の位置の音環境の変化を容易に確認することができる。その結果、音環境の改善において特に重要な位置における音環境の改善を容易に確認することができ、構造変更に伴う音環境の改善を効率的に評価することができる。
また、前記室内空間の内部に測定点を設定して前記コンピュータに入力する工程をさらに備え、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記仮想音源から音を発生させた場合の前記測定点における前記音の残響時間を含んでもよい。
上記構成によると、構造変更の前後での、室内空間における任意の位置の残響時間を出力することができ、特定の位置の音環境の変化を容易に確認することができる。その結果、音環境の改善において特に重要な位置における音環境の改善を容易に確認することができ、構造変更に伴う音環境の改善を効率的に評価することができる。
また、前記仮想音源は単発音であり、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記単発音が発生されてから所定の時間後の音環境であってもよい。
上記構成によると、仮想音源から発生された音の伝搬状況を考慮した音環境の変化を容易に確認することができ、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
また、前記仮想音源は連続音であり、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記連続音が平衡状態になった音環境であってもよい。
上記構成によると、室内空間の実際の使用状況に近い音環境の変化を容易に確認することができ、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
オフィスの区画を例示する図である。 オフィスにおける壁・天井・ドア等の構成を例示する図である。 音環境改善評価装置の構成を例示する図である。 音環境改善評価方法のフローを例示する図である。 音環境情報である音漏れを視覚的に出力する例を示す図である。 音環境情報である残響時間の改善を例示する図である。 音環境情報である音漏れを聴覚的に出力する例を示す図である。
オフィスビルやテナントビル等の建築物は、複数のオフィス(室内空間に相当)等として貸し出される。オフィスの借主は、賃借したオフィスを所定の形状・大きさの空間に区画して使用する。
図1、図2に例示されるように、オフィスは、オフィススペース2や会議室3、社長室4等の任意の空間に区画されて使用される。各空間は壁6によって仕切られ、必要に応じて、壁6にドア7が設けられる。オフィスは天井9が設けられ、天井9には、各種の警報器11、照明、散水機等が設けられる。上階のスラブ12(床)と天井9との間の空間には、各種の配線13や配管が設けられ、警報器11、照明、散水機等は配線13や配管と接続される。
区画毎に、求められる音環境が異なり、入居時に各区画に適した音環境となるようにオフィスを区画(入居時の工事)することは困難である。そのため、オフィスは、各区画の音環境を改善するために、入居された後に構造変更(改修工事・リフォーム)が行われる場合がある。
オフィスにおける音環境は、壁6や床、天井9、ドア7等の防音性能、壁6と天井9との隙間の有無や大きさ、ドア7と床との隙間の有無や大きさ等に依存する。防音性能は、遮音性能・吸音性能・制振/防振性能を含む性能である。音環境は、音圧レベルや残響時間で表される。音圧レベルは音の大きさであり、例えば、ある音源で発生された音が、壁6等を透過して所定の測定点39(図3参照)に漏れる音の大きさを表し、壁6等の遮音性能に大きく依存する。残響時間は、発生した音が壁6等に反射して残る時間であり、壁6等の吸音性能に依存する。ここでは、残響時間は、発生した音が壁6等で反射を繰り返し、60dBに減衰するまでに要する時間で定義される。残響時間が長いと、壁6等の吸音不足により生じるハウリング等の原因となり、その室内で会話する際に、互いの音声が聞き取りにくい原因となる。その他、オフィス内には空調や換気機器の稼働音等である一定レベルの暗騒音が存在することが予想されるため、音環境は暗騒音の影響が考慮された情報であってもよい。つまり、音環境情報は、測定点39における、あらかじめ設定された暗騒音に対する測定点39で生じる音の割合であってもよい。
構造変更は、種々の工事レベルで行われ、床や天井9の材質変更、壁6の増設・撤去・材質変更、ドア7の増設・撤去・材質変更、防音建材15の増設・撤去・変更等である。防音建材15は、例えば吸音素材で形成され、音を吸収することにより音の反響等を抑制することができる。
工事レベルは、ドア7や防音建材15の設置等の簡易な工事から、壁6や床、天井9の変更、壁6の増設等に至る、工事の困難性が異なる種々のレベルがある。例えば、工事レベルは天井9に工事が及ぶか否かで困難度が変わる。天井9が変更されない工事に比べて、天井9に変更が加えられる工事は、複雑で、工数を要し、コストも高くなる傾向がある。さらに、天井9を超えて、スラブ12に至る工事は、配線13や配管を変更する必要が生じる場合も多く、さらに複雑で、工数を要し、コストも高くなる傾向がある。そのため、壁6に係る工事の場合、壁6が天井9に至るか、さらにスラブ12に至るかにより工事レベルが大きく変わる。したがって、スラブ12に至る壁6の工事は、構造変更として簡単には行うことができない。なお、図2において、壁6の高さを矢印で示し、天井9およびスラブ12との関係を表している。天井9に至らない壁6を実線で示し、天井9に至る壁6を一点鎖線で示し、スラブ12に至る壁6を二点鎖線で示す。
つまり、構造変更の内容は、工事レベルと、構造変更に伴う音環境の改善レベルとを総合的に判断する必要がある。
そこで、本実施形態に係る音環境改善評価方法は、構造変更の前後における音環境(音環境情報)を出力する。音環境改善評価方法は、構造変更前の音環境情報である変更前音環境情報41(図3参照)と共に、構造変更後の音環境情報である変更後音環境情報42(図3参照)を出力することにより、改修工事の設計段階において、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
音環境情報は、オフィスの内部の任意の位置に仮想音源が設定され、仮想音源で発生された音に基づく、構造変更前後の音環境である。構造変更前後の音環境を出力するために、音環境改善評価方法では、構造変更前後のオフィスの状況を示す構造情報である変更前構造情報35(図3参照)および構造変更情報36(図3参照)が入力される。変更前構造情報35は、構造変更が行われる前のオフィスの形状および隔壁形態を少なくとも示す。構造変更情報36は、構造変更後のオフィスの形状および隔壁形態を少なくとも示し、構造変更の内容を特定する情報である。
例えば、構造変更は、オフィスの区画の位置変更を含む形状変更、隔壁(壁6)の高さ・位置・形態の変更・隔壁(壁6)のスラブ12への延長等の施工(工事)範囲の変更、ドア7の形態変更、天井9の形態変更、防音建材15の追加、防音建材15の撤去、および床の形態変更等であり、これらのうちの少なくとも1つを含む。
音環境情報は、構造変更が行われる前のオフィスにおける音環境を示す変更前音環境情報41と、構造変更が行われた後のオフィスにおける音環境を示す変更後音環境情報42として出力される。変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、同時に、あるいは入れ替わりで表示される。音環境情報は、任意に設定された仮想音源から発生された音に対する、所定の位置での音圧レベルや反響時間等として出力される。
このように、本実施形態に係る音環境改善評価方法は、変更前構造情報35と構造変更情報36とが入力された状態で、構造変更の前後における、変更前音環境情報41および変更後音環境情報42の両方を出力することができるため、構造変更に関連付けて、音環境の改善状況を容易に確認することができる。その結果、改修工事の設計段階において、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
〔音環境改善評価〕
次に、図1、図2を参照しながら、図3から図5を用いて、音環境改善評価装置を用いて音環境の改善を評価する構成(音環境改善評価方法)について説明する。
音環境改善評価装置は、制御部18を備え、表示部19および入力操作部21と接続される。制御部18は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータとして構成され、制御部18が備える機能ブロックはプロセッサに制御されて動作する。制御部18は、入力情報に応じて音環境をシミュレーション(演算)し、出力する。具体的には、制御部18は、構造変更の前後のオフィスの状況が入力され、構造変更の前後における音環境を出力する。音環境改善評価装置が構造変更の前後の音環境の両方を出力することにより、構造変更に伴う音環境の改善状況を評価するための情報が提供されるため、改修工事の設計段階において、構造変更に伴う音環境の改善を容易に評価することができる。
表示部19は、液晶パネルやディスプレイ等の表示装置であり、オフィスの構成・配置等を示す図面等の画像や各種の情報を表示する。入力操作部21は、種々の人為操作を受け付ける。表示部19はタッチパネルであってもよく、この場合、入力操作部21は表示部19を介して操作される構成であってもよい。
制御部18は、機能ブロックの一例として、構造情報入力部25と、音源設定部26と、測定点入力部28と、音環境演算部29と、出力制御部31と、記憶部33とを備える。
構造情報入力部25は、構造変更の前後におけるオフィスの状況である構造情報の入力を受け付ける。構造情報は、入力操作部21を介して人為的に入力され、構造情報入力部25に入力される。構造情報は、構造変更前のオフィスの形状および隔壁形態を少なくとも示す変更前構造情報35、および、構造変更の内容を特定する構造変更情報36である。
音源設定部26は、入力操作部21を介して人為的に入力される仮想音源の音源位置38の入力を受け付ける。
測定点入力部28は、仮想音源に対する音環境情報の観測位置に相当する測定点39の設定入力を受け付ける。仮想音源で発生された音の測定点39における音の音圧レベルや反響時間等が測定点39における音環境情報となる。
音環境演算部29は、入力された情報に基づいて音環境をシミュレーション(演算)する。つまり、音環境演算部29は、構造情報および仮想音源の音源位置38に基づいて測定点39における音環境を演算する。
出力制御部31は、音環境演算部29が演算した音環境である音環境情報の出力方法を制御する。
記憶部33は各種の情報を記憶する。例えば、記憶部33は、入力された、変更前構造情報35、構造変更情報36、音源位置38、および測定点39を記憶する。また、記憶部33は、音環境演算部29が演算した音環境情報に相当する、変更前音環境情報41、および変更後音環境情報42を記憶する。
このような音環境改善評価装置を用いた音環境改善評価方法は、まず、入力操作部21が操作されて、構造情報入力部25を介して変更前構造情報35が入力される(図4のステップ(工程)#1)。構造情報入力部25は、入力された変更前構造情報35を記憶部33に記憶する。音環境改善評価方法を実行する際には表示部19に、オフィスの図面等の各種の情報が表示される。変更前構造情報35等の各種の情報は、表示部19に表示される情報を参照しながら、入力操作部21および表示部19等を用いて入力されてもよい。
変更前構造情報35は、構造変更(リフォーム)前のオフィスの状況であり、区画の配置等を含むオフィスの形状、および、壁6や天井9等の隔壁の形態を少なくとも含み、ドア7の位置や隙間の有無、防音建材15の有無や種類、壁6や天井9、床、ドア7、防音建材15等の防音性能や遮音性能、吸音性能、制振/防振性能等の情報を含めることができる。
次に、入力操作部21が操作されて、音源設定部26を介して仮想音源の音源位置38が入力される(図4のステップ(工程)#2)。仮想音源の音源位置38は、表示部19に表示される情報を参照しながら、入力操作部21および表示部19等を用いて入力されてもよい。例えば、図5に示されるように表示部19に表示されるようなオフィスの図面(出力画像)に対して、表示部19を直接触ることにより、音源位置38が設定されてもよい。音源設定部26は、入力された仮想音源の音源位置38を記憶部33に記憶する。仮想音源の音源位置38は、オフィスの内部に任意に設定される仮想音源の位置である。
次に、音環境演算部29は、記憶部33に記憶された、変更前構造情報35および仮想音源(音源位置38)に基づいて、構造変更が行われる前のオフィスにおける音環境を演算する(図4のステップ(工程)#3)、変更前音環境情報41として出力する。
次に、入力操作部21が操作されて、構造情報入力部25を介して構造変更情報36が入力される(図4のステップ(工程)#4)。構造情報入力部25は、入力された構造変更情報36を記憶部33に記憶する。構造変更情報36は、表示部19に表示される情報を参照しながら、入力操作部21および表示部19等を用いて入力されてもよい。
構造変更情報36は構造変更(改修工事・リフォーム)の内容を示す情報である。構造変更情報36は、変更後のオフィスの形状変更、隔壁(壁6)の高さ、位置、形態の変更、隔壁(壁6)のスラブ12への延長、ドア7の形態変更、天井9の形態変更、防音建材15の追加、防音建材15の撤去、および床の形態変更等であり、これらのうちの少なくとも1つを含む情報である。さらに、構造変更情報36は、ドア7の位置や隙間の有無、防音建材15の有無や種類、変更後の壁6や天井9、床、ドア7、防音建材15等の防音性能や遮音性能、吸音性能、制振/防振性能等の情報を含むことができる。
次に、音環境演算部29は、記憶部33に記憶された、構造変更情報36および仮想音源(音源位置38)に基づいて、構造変更が行われた後のオフィスにおける音環境を演算する(図4のステップ(工程)#5)。
そして、構造変更前後の音環境情報として、演算された変更前音環境情報41および変更後音環境情報42が出力される(図4のステップ(工程)#6)。変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、同時に、あるいは入れ替わりで表示部19に表示(出力)される。
なお、変更前構造情報35、仮想音源の音源位置38、および構造変更情報36を入力する順番は任意であり、変更後音環境情報42が変更前音環境情報41より前、または変更前音環境情報41と同時に演算されてもよい。
音環境情報(変更前音環境情報41および変更後音環境情報42のすくなくとも一方)は、音源位置38で発生された音の音圧レベルであり、予想残響時間であってもよい。
例えば、変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は視覚的に出力され、図5に示すようなオフィスの図面に対するコンター図等として表示部19に出力される。オフィスの図面は、オフィスとオフィスにおける測定点39の位置とを示す出力画像である。音圧レベルは音源位置38で最大となり、音源位置38からの距離が離れるほどに小さくなる。また、壁6等を透過する毎に、壁6等の遮音性能に応じて音圧レベルが小さくなる。つまり、音圧レベルは、音源位置38からの距離、壁6やドア7等の有無、これらの遮音性能等に応じて変化する。コンター図は音圧レベルの変化の様子(分布)を視覚的に出力することができる。音圧レベルの分布は、色や濃淡、ガラ等の違いにより表現することができる。また、音圧レベルの分布または音圧レベルとして、オフィスの図面上の複数の位置に音圧レベルを示す数値が表示されてもよい。また、音環境情報の音環境情報である、変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、オフィスの図面に対応せず、オフィスにおける位置と音圧レベル等の音環境情報との対応が視覚的に分かるように視覚的に表示されてもよい。
このように、構造変更の前後の具体的な音環境情報のそれぞれを出力することにより、改修工事の設計段階に、構造変更による音環境の改善状況を容易に確認して評価することができる。さらに、変更後音環境情報42は構造変更情報36に基づいて出力され、構造変更情報36は構造変更の具体的な内容であるため、どのような構造変更を行うとどの程度の音環境の改善が期待できるかを確認することができ、構造変更による音環境の改善状況をより容易に確認して評価することができる。また、音環境情報が視覚的に表示されることにより、音環境の改善を容易に確認することができ、構造変更による音環境の改善状況をより容易に評価することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、音環境情報(変更前音環境情報41および変更後音環境情報42のすくなくとも一方)は、音圧レベルの分布に限らず、所定の測定点39における音圧レベルの予測値自体や、所定の測定点39における残響時間、測定点39においてあらかじめ設定された暗騒音が考慮された音環境情報(暗騒音に対応する音環境情報)であってもよく、これらが組み合わされて含まれてもよい。なお、暗騒音は、音環境演算部29で音環境が演算される前に、入力操作部21を介して入力され、記憶部33に記憶される。
例えば、出力制御部31は、音環境情報として、仮想音源の音源位置38から音を発生させた場合の設定された測定点39における音の残響時間を表示部19に表示させる。図6に示すように、音環境情報として、変更前音環境情報41および変更後音環境情報42が、同時に、あるいは入れ替わりで表示される。変更前音環境情報41は構造変更前(現状)のオフィスにおける周波数ごとの残響時間を示す図であり、変更後音環境情報42は、所定の構造変更が行われた後のオフィスにおける周波数ごとの残響時間を示す図である。
図6に示すように、残響時間に係る音環境情報に、残響時間の基準値が付記されることが好ましい。例えば、基準値として、日常会話を支障なく行える最低限の響きである基準値Aを示す基準ライン、普通教室や会議室など、ある程度響きを抑えたい室にオススメの基準値Bを示す基準ライン、講堂や保育室など、声の聞き取りやすさを重視する室にオススメの基準値Cを示す基準ラインが付記される。
このように、改善の確認を行いたい種々の音環境情報を表示することにより、改善を求める音環境に応じた情報を表示することができ、改修工事の設計段階に、構造変更による音環境の改善状況を容易かつ効率的に評価することができる。
(2)上記各実施形態において、音環境情報は聴覚的に表示されてもよい。この際、制御部18は、ヘッドホン23と接続される。音環境演算部29が音環境を演算すると、出力制御部31は、仮想音源(音源位置38)から音(音声などのイメージ音源)を発生させた場合の測定点入力部28で入力された測定点39で生じる音をヘッドホン23から発生させる。音環境情報が実際の音としてヘッドホン23から発生される場合、音環境演算部29は音源位置38で発生された音が測定点39として入力された位置で聞こえる音を演算し、出力制御部31は演算された音をヘッドホン23から発生させる。この際、図7に示すように、出力制御部31は、オフィスの図面(出力画像)に測定点39の位置を表示しながら、測定点39から発する音をヘッドホン23から発生されてもよい。また、ヘッドホン23に代わり、スピーカーから音が発生されてもよい。
このように、ヘッドホン23から演算された音を発生させることにより、構造変更前後の音環境を聴覚的に直接確認することができ、改修工事の設計段階に、構造変更による音環境の改善状況を容易に評価することができる。これにより、視覚的のみならず、聴覚的にも音圧レベルを確認することができる。
なお、音圧レベルをヘッドホン23から発生させることに代わり、あるいはヘッドホン23から発生させると共に、出力制御部31は、オフィスの図面に測定点39における音圧レベルの数値を表示させてもよい。この際、複数の測定点39が設定されている場合には、それぞれの測定点39における音圧レベルが同時に表示されてもよい。これにより、オフィス内において、音がどのように漏れるのかを容易に確認することができる。
(3)上記各実施形態において、変更前音環境情報41と変更後音環境情報42とは対比可能な態様で出力されることが好ましい。つまり、音環境情報は、構造変更の前であるか後であるかが区別される態様で表示されることが好ましい。これにより、構造変更による音環境の改善状況をより容易に評価することができる。
(4)上記各実施形態において、変更前音環境情報41は変更前構造情報35と対応付け(関連付け)て出力されることが好ましく、変更後音環境情報42は入力された構造変更情報36ごとに、構造変更情報36と対応付け(関連付け)て出力されることが好ましい。これにより、オフィスの状況と音環境との関係がより容易に確認することができ、構造変更による音環境の改善状況をより容易に評価することができる。
(5)上記各別実施形態において、測定点39が入力されない構成であってもよく、この場合、制御部18は測定点入力部28を備えない構成であってもよい。例えば、音環境情報がコンター図で出力される場合、音環境演算部29は、音源位置38で発生した音がオフィス全体の各位置でどのような音圧レベルになるかを演算し、オフィス全体の音圧レベルの分布を出力する。そのため、特定の測定点39は必要とされない。以上のような構成とすることにより、制御部18の構成を最適化しながら、オフィスの状況と音環境との関係を提供して、構造変更による音環境の改善状況をより容易に評価することができる。
(6)上記各別実施形態において、音環境情報は、仮想音源(音源位置38)で発生された音の測定点39における音の音環境に限らず、仮想音源や測定点39に関わらず、任意の条件における音環境に係る情報であってもよい。これにより、様々な音に起因する音環境を考慮して、音環境の改善状況を評価することができる。
(7)上記各別実施形態において、仮想音源(音源位置38)から発生される音は、単発音でも連続音でもよい。そして、仮想音源が単発音である場合の変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、単発音が発生されてから所定の時間後の音環境である。また、仮想音源が連続音である場合の変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、連続音が平衡状態になった状態における音環境である。このような構成により、確認したい音環境やオフィスの状況(構造)に応じた種類の音を用いて音環境を評価することができ、構造変更による音環境の改善状況を精度良く評価することができる。
(8)上記各別実施形態において、音環境情報である、変更前音環境情報41および変更後音環境情報42は、疑似音声が仮想音源(音源位置38)から発生された場合に測定点39で聞こえると予想される予想音声を含んでもよい。
(9)変更前構造情報35等の各種の情報の入力は、入力操作部21を介して行う構成に限らず、データ転送等の任意の方法で行われてもよい。これにより、より容易に音環境改善評価を行うことができる。
(10)上記各実施形態において、音環境改善評価方法は、音環境改善評価装置に限らず、任意の装置により実施されてもよい。また、音環境改善評価装置(制御部18)は、上記のような機能ブロックから構成されるものに限定されず、任意の機能ブロックから構成されてもよい。例えば、制御部18の各機能ブロックはさらに細分化されてもよく、逆に、各機能ブロックの一部または全部がまとめられてもよい。また、音環境改善評価方法は、上記音環境改善評価装置を用いて実施する構成に限らず、制御部18の機能の一部または全部は、ソフトウエアにより実施されてもよい。ソフトウエアに係るプログラムは、記憶部33等の任意の記憶装置に記憶され、制御部18が備えるCPU等のプロセッサ、あるいは別に設けられたプロセッサにより実行される。
(11)上記各別実施形態において、音環境改善評価は、オフィスの音環境に限らず、テナント等の建築物における任意の領域の音環境について実施することができる。
本発明は、オフィス等の建築物における音環境の評価に適用することができる。
18 制御部(コンピュータ)
19 表示部
21 入力操作部
25 構造情報入力部
26 音源設定部
28 測定点入力部
29 音環境演算部
31 出力制御部
33 記憶部
35 変更前構造情報
36 構造変更情報
38 音源位置
39 測定点
41 変更前音環境情報
42 変更後音環境情報

Claims (8)

  1. 構造変更に伴う室内空間の音環境の改善評価を行う音環境改善評価方法であって、
    前記構造変更が行われる前の前記室内空間の形状および隔壁形態を少なくとも示す変更前構造情報をコンピュータに入力する工程と、
    前記室内空間の内部に仮想音源を設定して前記コンピュータに入力する工程と、
    前記変更前構造情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われる前の前記室内空間における音環境を示す変更前音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程と、
    前記構造変更の内容を特定する構造変更情報を前記コンピュータに入力する工程と、
    前記構造変更情報および前記仮想音源に基づいて、前記構造変更が行われた後の前記室内空間における音環境を示す変更後音環境情報を前記コンピュータに出力させる工程とを備え
    前記構造変更が、前記室内空間の形状変更、隔壁の高さの変更、隔壁の位置の変更、隔壁のスラブへの延長のうちの少なくとも1つを含む音環境改善評価方法。
  2. 複数の前記構造変更情報を入力することができ、
    前記変更後音環境情報は、入力された前記構造変更情報ごとに、前記構造変更情報と関連付けて出力される請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  3. 前記変更前音環境情報と前記変更後音環境情報とが対比可能な態様で出力される請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  4. 前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、音圧レベルおよび残響時間の少なくともいずれかを含む請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  5. 前記室内空間の内部に測定点を設定して前記コンピュータに入力する工程をさらに備え、
    前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記仮想音源から音を発生させた場合の前記測定点における音圧レベルを含む請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  6. 前記室内空間の内部に測定点を設定して前記コンピュータに入力する工程をさらに備え、
    前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記仮想音源から音を発生させた場合の前記測定点における前記音の残響時間を含む請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  7. 前記仮想音源は単発音であり、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記単発音が発生されてから所定の時間後の音環境である請求項1に記載の音環境改善評価方法。
  8. 前記仮想音源は連続音であり、前記変更前音環境情報および前記変更後音環境情報は、前記連続音が平衡状態になった音環境である請求項1に記載の音環境改善評価方法。
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