ここからは、実施形態に係る会計装置について説明する。実施形態では、商品データ登録装置と会計装置を備えたセミセルフ式のチェックアウトシステムにおける会計装置を、会計装置の一例として説明する。また、実施形態では、クーポンを印字して発行する会計装置を会計装置の一例として説明する。
図1は、実施形態にかかるチェックアウトシステム101の全体を示す模式図である。図1に示すように、チェックアウトシステム101は、チェッカ(店員)であるオペレータOが商品登録の操作を行う商品データ登録装置102と、顧客Cが自ら決済(会計)の操作を行う会計装置103と、を備えている。商品データ登録装置102は、横長テーブル状の作業台104の上に設置されている。各商品データ登録装置102と各会計装置103とは、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークNTで互いに電気的に接続されている。
会計装置103は、1台の商品データ登録装置102に対して例えば2台設けられている。図1の例では、一つの商品データ登録装置102に会計装置1と会計装置2の2台の会計装置103が接続されている。また、他の商品データ登録装置102に会計装置3と会計装置4の2台の会計装置103が接続されている。各会計装置103は、商品データ登録装置102に近接して設置される。
また、チェックアウトシステム101は、クーポンサーバ70を備える。クーポンサーバ70は、ネットワークNTで商品データ登録装置102や会計装置103と電気的に接続される。クーポンサーバ70は、顧客Cに発行する種々のクーポンの情報を記憶する。
クーポンサーバ70が記憶するクーポンは、商品の価格を値引くためのクーポンが代表例であるが、商品の価格の値引き以外に、例えば景品の付与、イベントへの参加、ポイントを付与、等に係るクーポン等であってもよく、顧客Cの購買意欲の増進、来店の動機付け等の販売促進に寄与するものであればよい。
また、店舗が発行するクーポンは、全ての顧客Cに発行する共通クーポン、特定の商品を購入した顧客Cに発行するクーポン、年代別や性別に適したクーポン、特定の顧客Cに発行するクーポン、顧客Cの購入履歴に基づいたクーポン、顧客Cが来店した日時に係るクーポン、等種々のクーポンであってよい。特定の顧客Cに発行するクーポンとは、例えば当該店舗にとって優良顧客に発行するクーポン等である。また、顧客Cに購入履歴に基づいたクーポンとは、例えば当該顧客Cが過去に多く購入した商品に係るクーポンである。顧客Cが来店した日時に係るクーポンとは、例えば店舗の閑散時期に来店した顧客Cに発行するクーポンである。その他、例えば顧客Cが決済処理したメディア別のクーポンであってもよい。例えば、店舗が発行したカードを使用して決済処理した場合に発行されるクーポンである。
ここからは、商品データ登録装置102および会計装置103について詳細に説明する。まず、商品データ登録装置102について説明する。図2は、商品データ登録装置102の外観を示す斜視図である。図2に示すように、作業台104の上面に設置された商品データ登録装置102は、読取窓112を有する縦型のスキャナ111をベースに構成されている。スキャナ111は、読取窓112の奥側に撮像部(不図示)を配置している。スキャナ111は、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコード情報を、撮像部で撮像して読み取る装置である。なお、スキャナ111は、コード情報を光学的に読み取る方式の装置であってもよい。
また、商品データ登録装置102は、スキャナ111の上部にタッチパネル113付き表示器114および操作部115を備えている。表示器114にはスキャナ111の撮像部で撮像された商品の商品名および価格等が表示される。タッチパネル113および操作部115は、商品データの入力を補助するためのものである。
オペレータO側から見て商品データ登録装置102の左側には、プリンタ116が設けられている。プリンタ116は、後述する識別データや一取引分の合計金額等の取引データが印字されたレシートを発行する。
加えて、オペレータO側から見て商品データ登録装置102の左側には、顧客C向けの客側表示器117が設けられている。
商品データ登録装置102では、PLUファイルF(図4参照)を参照し、撮像部により撮像された画像に含まれる商品に貼付されたバーコードや二次元コード等のコード情報を取得して商品を特定する。商品データ登録装置102は、特定された商品について後述する商品データ処理を実行する。
次に、会計装置103について説明する。図3は、会計装置103の外観を示す斜視図である。本実施形態の会計装置103は、アイドル時には、顧客Cによって商品登録操作および会計操作が可能なセルフPOS(Point Of Sales)端末としても機能することができる構成となっている。
会計装置103は、情報処理装置2(図4参照)と、縦型の定置スキャナ5と、表示操作パネル6と、ハンドスキャナ7と、カードリーダライタ8と、プリンタ9と、第一の筐体10と、第二の筐体11とを備えている。第一の筐体10は、情報処理装置2を内蔵する箱で、床に置かれている。第二の筐体11は、定置スキャナ5およびプリンタ9の外殻であり、第一の筐体10の上面10aに設けられている。
定置スキャナ5は、第一の筐体10の上部に設けられた撮像窓5aと、第一の筐体10に内蔵された撮像部(不図示)とを有している。撮像部は、撮像窓5aの前にかざされた例えばバーコードなどのコードシンボル像を撮像し、撮像したコードシンボル像をデコードする。そして、撮像部は、デコードしたコード情報を情報処理装置2に出力する。また、一般物体認識を行なう場合には、撮像部は、撮像窓5aの前にかざされた商品を撮像した商品画像を情報処理装置2に出力する。
ハンドスキャナ7は、第一の筐体10の前面10bの上部に配されている。第一の筐体10の前面10bの右上部には、ハンドスキャナ7を引っ掛け状態で保持する保持部10cが設けられている。
表示操作パネル6は、表示器61(表示部)と、タッチパネル62とを備え、第二の筐体11に設けられている。表示器61は、情報処理装置2の制御に従って画像を表示する。タッチパネル62は、表示器61の表示面に設けられており、オペレータOが触れた位置に基づく情報を情報処理装置2に出力する。
カードリーダライタ8は、第二の筐体11の横に配されて、第一の筐体10の上面10aに設けられている。カードリーダライタ8は、ポイントカードやクレジットカード等の情報を、電気的または磁気的に読み書きする。
釣銭機105は、貨幣投入口41と、紙幣出金口42と、硬貨出金部43とを備えている。硬貨出金部43は、払出口431および受皿432を備えている。釣銭機105は、貨幣投入口41に投入された紙幣および硬貨を受け入れて分別して収納する。そして、釣銭機105は、情報処理装置2の要求に応じて、釣銭を払出口431から払い出す。払い出された釣銭は、受皿432が受け止める。
プリンタ9は、第二の筐体11に内蔵された印刷部(不図示)と、第二の筐体11の前面11aに設けられたレシート発行口91とを有している。プリンタ9は、情報処理装置2の制御に従い、印刷部によって印刷したレシートをレシート発行口91から発行(出力)する。また、プリンタ9は、顧客Cに発行する各種のクーポンを印字して発行(出力)する。
情報処理装置2は、第一の筐体10に内蔵されており、会計装置103が備える各部(釣銭機105、定置スキャナ5、表示操作パネル6、ハンドスキャナ7、カードリーダライタ8、およびプリンタ9)を統括的に制御する。情報処理装置2は、商品データ登録装置102からコード情報を取得する。また、情報処理装置2は、表示操作パネル6の表示器61に表示させる情報を出力し、タッチパネル62からオペレータOが行った操作の情報を取得する。さらに、情報処理装置2は、釣銭機105への入金を把握し、釣銭機105に出金の指示を行う。
また、会計装置103は、第一の筐体10の一側方に籠置き台21を備えている。籠置き台21は、顧客Cが決済操作を行う際に、籠の置き場とする物置台である。
さらに、会計装置103は、第一の筐体10の上面10aに会計装置103の現在の状態を表示する報知部としての表示ポール22を立設している。表示ポール22は、先端部に青色と赤色に選択的に発光する発光部22aを有する。
次に、商品データ登録装置102および会計装置103のハードウェア構成について説明する。図4は、商品データ登録装置102および会計装置103のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、商品データ登録装置102は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)と、記憶媒体であるROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)(いずれも図示せず)等から構成されるコンピュータ構成の制御部150を備えている。CPUは制御主体となる。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す商品情報や、表示器114に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。制御部150は、CPUがROM等に記憶されRAMに展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する商品データ登録装置102の制御処理を実行する。
制御部150は、I/O(Input/Output)機器制御部139およびバス138を介して、スキャナ111、タッチパネル113、表示器114、キーボード等の操作部115、プリンタ116、客側表示器117、HDD(Hard Disk Drive)136等の機器を制御し、商品データ登録装置102の全体を制御する。
操作部115は、一取引の終了を宣言するための小計キー1151、取引データの転送先を指定する転送先キー1154を備えている。
記憶手段であるHDD136には、制御部150のCPUが実行可能なプログラム137やPLUファイルFが格納される。PLUファイルFは、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する情報とを対応付けて格納するファイルである。
制御部150は、通信I/F140を介して、ネットワークNTで接続されたクーポンサーバ70や会計装置103と相互に通信を行う。
一方、図4に示すように、会計装置103は、プロセッサの一例であるCPUと、記憶媒体であるROMおよびRAM(いずれも不図示)等から構成されるコンピュータ構成の制御部50を情報処理装置2に備えている。CPUは制御主体となる。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器61に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。制御部50は、CPUがROM等に記憶されRAMに展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する会計装置103の制御処理を実行する。
制御部50は、I/O機器制御部39およびバス38を介して、タッチパネル62、表示器61、定置スキャナ5、ハンドスキャナ7、カードリーダライタ8、プリンタ9、釣銭機105、表示ポール22、HDD36等の機器を制御し、会計装置103の全体を制御するものである。
カードリーダライタ8は、カード挿入口から挿入された客のポイントカードやクレジットカードの情報を読み込むものである。プリンタ9は、決済処理後にレシートやクーポンを印刷して、これをレシート発行口91から発行(出力)するものである。釣銭機105は、貨幣投入口41に投入された紙幣および硬貨を処理するものである。また、釣銭機105は、要求に応じて、釣銭を払出口431から払い出すものである。
記憶部であるHDD36には、制御部50が実行可能なプログラム37やPLUファイルFが格納される。
制御部50は、通信I/F40を介してLAN等のネットワークNTで接続されたクーポンサーバ70や商品データ登録装置102と相互に通信を行う。
次に、会計装置103におけるクーポン選択画面について説明する。会計装置103は、決済処理が終了すると、当該顧客Cに対して発行可能なクーポンを選択するためのクーポン選択画面を表示する。図5は、会計装置103におけるクーポン選択画面の一例を示す図である。
図5に示すように、表示器61にはクーポン選択画面Gが表示される。クーポン選択画面Gは、取引をしている顧客Cに対して発行可能な一または複数のクーポンが表示される。図5の例では、クーポンA~クーポンFの6種類のクーポンを示す画像が、クーポンキー611として表示される。表示器61上にはタッチパネル62が取り付けられている。クーポンキー611に対応する位置のタッチパネル62を操作(タッチ)することで、当該クーポンが選択(指定)される。例えば、クーポンAに対応する位置(クーポンA上の位置)のタッチパネル62を操作することでクーポンAが選択される。以降、クーポンキー611に対応する位置のタッチパネル62を操作することを、クーポンキー611を操作する、と記載する。
なお、図5において、クーポンキー611はクーポンA、クーポンB、クーポンC、クーポンD、クーポンE、クーポンFの順で左上から右下にかけて並べて表示されている。これは、当該顧客Cにとって、クーポンAが最も優先順位が高い(使用する価値が高い、過去によく使用した)クーポンであって、クーポンFが最も優先順位が低いクーポン(使用する価値が低い、過去にあまり使用していない)であり、クーポンA~クーポンFが優先順位が高い順に並べて表示されている。すなわち、左上に位置しているクーポンAが当該顧客Cにとって最も使用価値が高いクーポンを、最も目立つ位置で最も選択し易い位置に表示させている。すなわち、左上から右下にかけて、優先順位が高いクーポンから優先順位が低いクーポンを並べて表示する。
また、クーポン選択画面Gには印刷キー612が表示される。表示されているクーポンキー611の画像から当該顧客Cが必要とするクーポンを選択した後に印刷キー612に対応した位置のタッチパネル62を操作することで、印字部であるプリンタ9によってレシートとともに選択されたクーポンが印字される。以降、印刷キー612に対応する位置のタッチパネル62を操作することを、印刷キー612を操作する、と記載する。
また、クーポン選択画面Gには全印刷キー613が表示される。クーポンキー611が表示されている状態で、クーポンを選択することなくいきなり全印刷キー613に対応した位置のタッチパネル62を操作することで、プリンタ9によって、クーポンキー611として表示されている全てのクーポンがレシートとともに印字される。以降、全印刷キー613に対応する位置のタッチパネル62を操作することを、全印刷キー613を操作する、と記載する。すなわち、全印刷キー613は、表示されたすべてのクーポンを一括して印字するためのキーである。顧客Cが表示されたすべてのクーポンを印字したい場合は、顧客Cは、クーポンを選択するクーポンキー611の操作をすることなく全印刷キー613を操作するだけで、会計装置103の制御部50は、クーポン選択画面Gに表示されている当該顧客Cに対して発行可能なすべてのクーポンを印字する。
また、クーポン選択画面Gにはクーポン不要キー614が表示される。クーポンキー611が表示されている状態で、クーポンを選択することなくクーポン不要キー614に対応した位置のタッチパネル62を操作すると、制御部50は、表示されているすべてのクーポンを印字しない処理を実行する。以降、クーポン不要キー614に対応する位置のタッチパネル62を操作することを、クーポン不要キー614を操作する、と記載する。すなわち、クーポン不要キー614は、取引に係るレシートは印字するが、表示器61に表示されている当該顧客Cに対して発行可能なクーポンを印字させないためのキーである。顧客Cは、表示されたクーポンのいずれもが不要である場合、クーポン不要キー614を操作することで、不要なクーポンを発行させずに済む。
次に、クーポンサーバ70のハードウェア構成について説明する。図6は、クーポンサーバ70のハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、クーポンサーバ70は、CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74等を備えている。CPU71は制御主体となる。ROM72は各種プログラムを記憶する。RAM73はプログラムや各種データを展開する。メモリ部74は各種プログラムを記憶する。CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74は、互いにバス75を介して接続されている。CPU71とROM72とRAM73が、制御部700を構成する。すなわち、制御部700は、CPU71がROM72やメモリ部74に記憶されRAM73に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述するクーポンサーバ70の制御処理を実行する。
RAM73は、クーポン記憶部731を備えている。クーポン記憶部731は、問い合わせがあった顧客Cに配布することが可能なクーポンの情報(表示器61に表示されるクーポンキー611の画像の情報)を記憶する。
メモリ部74は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、クーポンサーバ70を制御する制御プログラムを記憶する制御プログラム部741と、クーポン情報部742を有する。クーポン情報部742は、店舗が顧客Cに発行するすべてのクーポンの画像情報を記憶する。
また、制御部700は、バス75およびコントローラ76を介して、操作部77、表示部78と接続している。
操作部77は、クーポンサーバ70の操作者が操作する、例えばキーボードやタッチパネルである。表示部78は、例えば液晶表示器であり、クーポンサーバ70の操作者に情報を表示する。
また、制御部700は、バス75を介して、通信部79と接続している。通信部79は、ネットワークNTを介して商品データ登録装置102や会計装置103と電気的に接続され、相互に情報の送受信を行う。
ここからは、商品データ登録装置102の制御について説明する。図7は、商品データ登録装置102の制御処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、商品データ登録装置102の制御部150は、スキャナ111が読み取ったコード情報に基づいて、当該商品を特定する商品特定情報である商品コードを取得したかを判断する(S11)。商品コードを取得したと判断した場合には(S11のYes)、制御部150は、取得した商品コードに基づいて、当該商品についての商品データ処理を実行する(S12)。商品データ処理とは、取得した商品コードに基づいてPLUファイルFから当該商品コードに対応した商品の商品名、価格等の商品情報を取得して、表示器114および客側表示器117に表示するとともに、当該商品情報をRAMに記憶する処理を含む。そして制御部150は、S11に戻る。
また、商品コードの取得ではないと判断した場合には(S11のNo)、制御部150は、小計キー1151が操作されたかを判断する(S21)。小計キー1151が操作されたと判断した場合には(S21のYes)、制御部150は、RAMに記憶されている商品情報に基づいて当該取引に係る合計金額を算出して表示器114および客側表示器117に表示する(S22)。そして制御部150は、当該取引に係る商品情報と合計金額を転送可能な会計装置(現在他の顧客Cによって使用中でない会計装置)103を検索して、当該会計装置103を示す番号を表示した転送先キー1154を表示する(S23)。商品データ登録装置102を操作するオペレータOは、表示された転送先キー1154を操作する。
制御部150は、転送先キー1154が操作されたかを判断する(S24)。操作されるまで待機し(S24のNo)、転送先キー1154が操作されたと判断した場合には(S24のYes)、制御部150は、商品情報と合計金額情報を、操作された転送先キー1154で指定された会計装置103に送信する。商品情報と合計金額情報は、商品データ登録装置102から会計装置103に直接送信してもよいし、商品データ登録装置102から図示しない店舗サーバを経由して会計装置103に送信してもよい。そして制御部150は、処理を終了してS11に戻る。また、小計キー1151の操作ではないと判断した場合には(S21のNo)、制御部150は、S11に戻る。
このような制御を実行する商品データ登録装置102は、顧客Cが購入する商品について商品データ処理を行い、その商品情報と合計金額情報を会計装置103に送信する。
ここからは、会計装置103の機能構成について説明する。図8は、会計装置103の機能構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、会計装置103の制御部50は、ROMやHDD36に記憶されたプログラム37に従うことで、決済処理手段151、レシート出力手段152、表示手段153、選択手段154、クーポン出力手段155、全クーポン出力手段156、クーポン否出力手段157として機能する。
決済処理手段151は、商品の取引に係る決済処理を行う。具体的には、決済処理手段151は、商品データ登録装置102から受信した商品情報と合計金額情報に基づいて決済処理を実行する。決済処理とは、合計金額情報に基づいて顧客Cの金銭の支払いに係る処理である。例えば現金で支払う場合、決済処理は、顧客Cが会計装置103に投入した預かり金額と合計金額を表示するとともに、預かり金額と合計金額とに基づいて釣り銭算出して排出する処理を含む。また、クレジットカードや電子マネーカード等の媒体により支払いをする場合、決済処理は、媒体から顧客Cを特定する顧客特定情報を読み出す処理、および当該顧客Cに係る媒体による支払処理を含む。
レシート出力手段152は、決済処理した商品に係る情報を印字したレシートを発行(出力)する。具体的には、レシート出力手段152は、プリンタ9を駆動させて、当該取引に係る決済処理に伴い、商品情報や決済情報を印字したレシートを発行する。決済情報とは、合計金額情報、預かり金額情報、釣り銭情報等を含む。なお、発行は出力の一形態であり、発行とは、印字したレシートをカットする処理、印字したレシートを所定距離だけ搬送する処理、レシート用紙に情報を印字するだけの処理のいずれであってもよい。また発行とは、印字したレシートを所定距離だけ搬送してカットする処理であってもよい。
表示手段153は、発行(出力)可能なクーポンを表示器61に表示させる。具体的には、表示手段153は、クーポンサーバ70から受信した、当該取引の顧客Cに発行可能なクーポンの情報(例えばクーポンの内容(例えば値引きする金額等を含む情報))を表示器61に表示する。なお実施形態では、表示手段153は、決済処理手段151が決済処理を実行したことを条件に、発行可能なクーポンを表示器61に表示させる。また、表示手段153は、複数の前記クーポンを定められた優先順位に並べて表示する。具体的には、表示手段153は、発行するクーポンが複数の場合に、当該複数の前記クーポンを、クーポンサーバ70によって定められた優先順位に従い、優先順位が高い順に並べて表示する。
選択手段154は、表示されたクーポンから印字するクーポンを選択する。具体的には、選択手段154は、表示器61に表示されたクーポンから顧客Cがクーポンキー611を操作して指定したクーポンを選択する。
クーポン出力手段155は、選択されたクーポンを印字して発行(出力)する。具体的には、クーポン出力手段155は、選択手段154によって選択されたクーポンを、プリンタ9を駆動させて印字し発行する。
全クーポン出力手段156は、表示された全てのクーポンを1回のキー操作で発行(出力)する。具体的には、全クーポン出力手段156は、クーポンキー611を操作してクーポンの選択をすることなく全印刷キー613が操作されると、表示器61に表示されているすべてのクーポンを、プリンタ9を駆動させて印字して発行する。すなわち、全クーポン出力手段156は、印字するクーポンを選択しなくても、全印刷キー613を操作するだけで、表示されているすべてのクーポンを発行する。
クーポン否出力手段157は、表示器61に表示されたすべてのクーポンを発行(出力)しない。具体的には、クーポン否出力手段157は、表示手段153によって表示器61にクーポンが発行可能に表示されている状態で、クーポンキー611を操作することなくクーポン不要キー614が操作されると、表示されている全てのクーポンの印字を行わない。
次に、会計装置103の制御について説明する。図9は、会計装置103の制御処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、会計装置103の制御部50は、商品データ登録装置102から商品情報と合計金額情報を受信したかを判断する(S31)。受信するまで待機し(S31のNo)、商品情報と合計金額情報を受信したと判断した場合には(S31のYes)、制御部50は、受信した商品情報と合計金額情報をRAMに記憶する(S32)。
次に制御部50は、決済するメディアを選択する決済選択画面を表示する(S33)。顧客Cは、例えば現金での決済、クレジットカードでの決済、電子マネーでの決済等、顧客Cが希望する決済方法(メディア)を、例えばキーの操作で選択する。制御部50は、取引を決済するメディアが選択されたかを判断する(S34)。選択されるまで待機し(S34のNo)、決済するメディアが選択された場合に(S34のYes)、決済処理手段151は、選択されたメディアを使用して当該取引に係る決済処理を実行する(S35)。決済処理手段151は、例えばクレジットカードや電子マネーカード等の顧客Cが保有する媒体を用いて決済処理を実行した場合、当該カードから顧客Cを特定する顧客特定情報を取得する。
次に制御部50は、S35の処理において顧客を特定する顧客特定情報を取得したかを判断する(S41)。顧客特定情報を取得したと判断した場合には(S41のYes)、制御部50は、取引した商品の商品情報と顧客特定情報を、会計装置103を特定する情報とともにクーポンサーバ70に送信する(S42)。一方、顧客特定情報を取得していないと判断した場合には(S41のNo)、制御部50は、取引した商品の商品情報を、会計装置103を特定する情報とともにクーポンサーバ70に送信する(S43)。
次に制御部50は、S42の処理またはS43の処理に応答した、当該顧客Cに発行可能なクーポンの情報を受信したかを判断する(S44)。受信するまで待機し(S44のNo)、発行可能なクーポンの情報を受信したと判断した場合には(S44のYes)、表示手段153は、クーポンサーバ70から受信した、当該顧客Cに対して発行可能なクーポンの情報を表示器61に表示する(S45)。実施形態の場合、例えばクーポンA、クーポンB、クーポンC、クーポンD、クーポンE、クーポンFの6種類のクーポンが表示される。
次に選択手段154は、表示器61に表示されたクーポンの中から選択されたクーポンがあるかを判断する(S51)。選択されたクーポンがあるかは、いずれかの一または複数のクーポンキー611が操作されたか否かで判断する。一または複数のクーポンキー611が操作された場合には、選択されたクーポンがあると判断する。いずれのクーポンキー611も操作されていない場合には、選択されたクーポンはないと判断する。また、選択手段154は、S51の判断において選択されたクーポンがあると判断した場合、どのクーポンが選択されたかをも判断する。
選択されたクーポンがあると判断した場合には(S51のYes)、次に制御部50は、印刷キー612が操作されたかを判断する(S52)。印刷キー612が操作されるまで待機し(S52のNo)、印刷キー612が操作されたと判断した場合には(S52のYes)、レシート出力手段152は、プリンタ9を駆動して、当該取引に係る商品情報や決済情報をレシート用紙に印字したレシートを発行する(S53)。そしてクーポン出力手段155は、プリンタ9を駆動して、S51で選択されたと判断したクーポンをレシート用紙に印字したクーポンを発行する(S54)。そして制御部50は、処理を終了してS31に戻る。
図10に、会計装置103がS53の処理で発行したレシートとS54の処理で発行したクーポンの一例を示す。レシートRは、レシートが発行された日時、商品情報、決済情報、使用されたメディア(クレジットカード)等が印字されている。クーポンKは、実施形態では選択された3種類のクーポン(例えばクーポンA、クーポンB、クーポンCが選択された)が印字されている。クーポンAは、商品Dを購入したすべての顧客Cに対して発行されるクーポンであり、商品Dを購入した場合に10円値引くクーポンである。クーポンBは、当該顧客Cが午前中に買い物をした場合に発行されるクーポンである。クーポンCは、特定の顧客Cに対して発行されるクーポンである。実施形態の場合、支払いメディアにクレジットカードを使用したため、当該クレジットカードから顧客特定情報を取得して顧客Cを特定し、特定した顧客Cに対してクーポンCが発行される
なお、レシートRとクーポンKはS53の処理とS54の処理で連続して発行されるが、レシートRとクーポンKはそれぞれ個別にカットされた発行されるか、レシートRとクーポンKをパーシャルカットの状態で発行される。また、各クーポンどうしもカットして発行されるかパーシャルカットの状態で発行される。
図9の説明に戻る。S51において選択されたクーポンはないと判断した場合には(S51のNo)、次に制御部50は、全印刷キー613が操作されたかを判断する(S55)。全印刷キー613が操作されたと判断した場合には(S55のYes)、レシート出力手段152は、プリンタ9を駆動して、当該取引に係る商品情報や決済情報をレシート用紙に印字したレシートを発行する(S56)。そして全クーポン出力手段156は、プリンタ9を駆動して、表示器61に表示された全てのクーポンをレシート用紙に印字したクーポンを発行する(S57)。実施形態の場合、クーポンA、クーポンB、クーポンC、クーポンD、クーポンE、クーポンFが印字して発行される。そして制御部50は、処理を終了してS31に戻る。この場合、図10において、発行されたクーポンKは、クーポンA、クーポンB、クーポンC、クーポンD、クーポンE、クーポンFである。
また、S55において、全印刷キー613の操作ではないと判断した場合には(S55のNo)、制御部50は、クーポン不要キー614が操作されたかを判断する(S58)。クーポン不要キー614が操作されたと判断した場合には(S58のYes)、レシート出力手段152は、プリンタ9を駆動して、当該取引に係る商品情報や決済情報をレシート用紙に印字したレシートを発行する(S59)。そしてクーポン否出力手段157は、表示されているいずれのクーポンも印字して発行することなく処理を終了してS31に戻る。
ここからは、クーポンサーバ70の制御について説明する。図11は、クーポンサーバ70の制御処理の流れを示すフローチャートである。クーポンサーバ70の制御部700は、会計装置103から、商品情報と会計装置103を特定する情報のみを受信したかを判断する(S61)。商品情報と会計装置103を特定する情報のみを受信したと判断した場合には(S61のYes)、制御部700は、クーポン情報部742に記憶されたクーポンの情報から、当該顧客Cに適したクーポンを選択する。例えば、制御部700は、受信した商品情報に対応して発行するクーポンの有無を判断し、発行するクーポンがある場合には当該クーポンを選択する(S62)。また例えば、制御部700は、クーポン情報部742から、全顧客Cに共通のクーポンを選択する(S62)。また例えば、制御部700は、当該顧客Cが来店した日時や曜日に基づいたクーポンを選択する(S62)。そして制御部700は、選択したクーポンの情報をクーポン記憶部731に記憶する(S63)。そして制御部700は、記憶したクーポンの情報を、受信した会計装置103を特定する情報で特定される会計装置103に送信する(S64)。そして制御部700は、処理を終了する。
また、商品情報と会計装置103を特定する情報のみの受信ではないと判断した場合には(S61のNo)、制御部700は、会計装置103から、商品情報と会計装置103を特定する情報と顧客特定情報を受信したかを判断する(S65)。商品情報と会計装置103を特定する情報と顧客特定情報を受信したと判断した場合には(S65のYes)、制御部700は、クーポン情報部742に記憶された情報から、当該顧客Cに適したクーポンを選択する。例えば制御部700は、受信した商品情報に対応して発行するクーポンの有無を判断し、発行するクーポンがある場合には当該クーポンを選択する(S66)。また例えば、制御部700は、クーポン情報部742から、全顧客Cに共通のクーポンを選択する(S66)。また例えば、制御部700は、当該顧客Cが来店した日時や曜日に基づいたクーポンを選択する(S66)。また例えば、制御部700は、顧客特定情報に基づいて、当該顧客Cにだけ発行する、当該顧客C特有のクーポンをクーポン情報部742から選択する(S66)。当該顧客C特有のクーポンとは、例えば当該顧客Cの購入履歴に基づいた、当該顧客Cが頻繁に購入する商品に関連するクーポンである。クーポンサーバ70は、取得した顧客特定情報に基づいて顧客サーバ(図示せず)から当該顧客の購入履歴情報を取得して、当該顧客の購入履歴に係るクーポンを抽出する。そして制御部700は、選択したクーポンの情報をクーポン記憶部731に記憶する(S63)。そして制御部700は、記憶したクーポンの情報を、受信した会計装置103を特定する情報で特定される会計装置103に送信する(S64)。そして制御部700は、処理を終了する。
このように、実施形態の会計装置103は、商品の取引の決済処理を行う決済処理手段151と、決済処理した商品に係る情報を印字したレシートを発行するレシート出力手段152と、発行可能なクーポンを表示器61に表示させる表示手段153と、表示されたクーポンから印字するクーポンを選択する選択手段154と、選択されたクーポンを印字して発行するクーポン出力手段155と、表示された全てのクーポンを1回のキー操作で発行する全クーポン出力手段156と、を備える。
このような実施形態の会計装置103は、発行可能なすべてのクーポンを1回のキー操作で発行する。そのため、発行可能なすべてのクーポンを簡単な操作で発行することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば実施形態では、レシートとクーポンをともにプリンタ9を駆動させて発行するようにした。しかしながらこれに限らず、例えばレシート発行用のプリンタとクーポン発行用のプリンタを別のプリンタとしてもよい。
また、実施形態では、レシート出力手段152は、出力の一形態として、プリンタ9においてレシートを印字して発行するようにした。また、クーポン出力手段155や全クーポン出力手段156は、プリンタ9においてクーポンを印字して発行するようにした。しかしながらこれに限らず、例えばレシート出力手段152は、レシートを電子化した電子レシートの情報を、顧客の情報端末(スマートフォンや携帯電話やタブレット端末、等)に表示可能に送信(出力)するようにしてもよい。また、クーポン出力手段155や全クーポン出力手段156は、クーポンを電子化した電子クーポンの情報を、顧客の情報端末に表示可能に送信(出力)するようにしてもよい。
また、実施形態では、表示器61に表示するクーポンに優先順位をつけて、優先順位が高い順に並べて表示するようにした。しかしながら、クーポンの表示に優先順位をつけることは必須ではない。
また、実施形態では、決済処理が実行された後に発行可能なクーポンを表示するようにした。しかしながらこれに限らず、決済処理の実行と発行可能なクーポンの表示は、いずれが先に行われてもよい。
また、実施形態では、会計装置103として、セルフPOS端末としても機能する装置を用いた。しかしながらこれに限らず、例えば会計装置103がセミセルフ式のチェックアウトシステムにおける会計装置の場合、セルフPOS端末としての機能である例えば定置スキャナ5やこれを動作させるプログラム等は不要である。
また、実施形態では、セミセルフ式のチェックアウトシステムにおける会計装置を、会計装置の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、会計装置は、顧客Cが商品登録操作と決済操作を行うセルフ式のチェックアウト装置(POS端末)、あるいは、オペレータOが商品登録操作と決済操作を行う通常のチェックアウト装置(POS端末)であってもよい。
なお、実施形態の会計装置103で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態の会計装置103で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の会計装置103で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態の会計装置103で実行されるプログラムを、それぞれROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。