JP7738657B2 - 船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラム - Google Patents

船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラム

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Description

本発明は、船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムに関する。
本願は、2021年6月28日に、日本に出願された特願2021-106920号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、ジェット推進装置を有する小型船舶が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された小型船舶では、バケットが、上昇位置(前進位置)と、下降位置(後進位置)とに切り替え可能に構成されている。バケットが上昇位置に配置されているときには、ノズルから噴出する水流がバケットに当たることなく船体後方に向かうため、小型船舶は前進する。バケットが下降位置に配置されているときには、ノズルから噴出する水流がバケットに当たって船体前方に向かうため、小型船舶は後進する。
ところで、特許文献1には、船舶定点保持の制御について記載されていない。そのため、特許文献1に記載された技術によっては、船舶定点保持の制御を適切に行うことができない。
また、従来から、噴流をジェット推進機構から後方へ噴射することによって前進するジェット推進艇が知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載されたジェット推進艇は、ジェット推進機構からの噴流の方向を変更するバケットを備えている。バケットは、前進位置と作用位置とに移動可能であり、前進位置は、バケットが噴流の噴射口から退避した位置である。作用位置は、バケットが噴流の噴射口に対向する位置である。特許文献2に記載されたジェット推進艇では、バケットが第1作用位置(後進位置)に配置されることによって、ジェット推進艇が後進する。
特許文献2には、バケットが第2作用位置(中立位置)に配置されることによって、ジェット推進艇が定位置に保持される旨が記載されている。
ところで、例えば海上などのような外乱(例えば風、潮流など)が存在する環境下においては、特許文献2に記載されているように、バケットを中立位置に配置することのみによっては、ジェット推進艇を定位置に保持する(定点保持する)ことはできない。
特開2003-237693号公報 特開2014-073790号公報
本発明者等は、鋭意研究において、前進位置と中立位置との間の中間位置、あるいは、後進位置と中立位置との間の中間位置にバケットを配置する制御と、ジェット噴流を生成する駆動力を出力するエンジンの回転速度の制御とを実行することにより、外乱が存在する環境下においても、船舶定点保持の制御を高精度に行うことができることを見い出したのである。
つまり、本発明は、船舶定点保持の制御性を向上させることができる船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時には、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時には、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時には、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時に、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行する、船舶制御装置である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時に、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行する、船舶制御装置である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶制御装置は、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、前記船舶定点保持モード時に、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行する、船舶制御装置である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶制御方法である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶制御方法である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、船舶制御方法である。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、プログラムである。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、プログラムである。
本発明の一態様は、駆動力を出力するエンジンと、前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、前記ジェット推進装置は、前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、前記バケットの位置には、前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、前記船舶定点保持ステップの実行時には、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行される、プログラムである。
本発明によれば、船舶定点保持の制御性を向上させることができる船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムを提供することができる。
第1実施形態の船舶の一例を示す図である。 ノズルおよびバケットの構成の一例を示す図である。 船舶制御装置の船舶定点保持モード時に船舶制御装置のバケット位置制御部によって制御されるバケットの位置の一例を示す図である。 第1実施形態の船舶の船舶制御装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態の船舶の船舶制御装置の船舶定点保持モード時に船舶制御装置のバケット位置制御部によって制御されるバケットの位置を説明するための図である。 第3実施形態の船舶の船舶制御装置の船舶定点保持モード時に船舶制御装置のバケット位置制御部によって制御されるバケットの位置の一例を示す図である。 第3実施形態の船舶の船舶制御装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第4実施形態の船舶の船舶制御装置の船舶定点保持モード時に船舶制御装置のバケット位置制御部によって制御されるバケットの位置を説明するための図である。 第5実施形態の船舶の船舶制御装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の一例を示す図である。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の一例を示す図である。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の一例を示す図である。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の他の例を示す図である。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の他の例を示す図である。 第1~第7実施形態の船舶において実施可能な制御の他の例を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第1実施形態について説明する。
図1は第1実施形態の船舶1の一例を示す図である。
図1に示す例では、第1実施形態の船舶1が、例えば特許文献1または特許文献2の図1に記載されたパーソナルウォータークラフト(PWC、水上オートバイ)が有する基本的な機能と同様の機能を有するPWCである。船舶1は、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。
エンジン11は駆動力を出力する。ジェット推進装置12は、エンジン11から出力された駆動力によって船舶1の推進力を発生する。ジェット推進装置12は、ノズル12Aと、バケット12Bとを備えている。ノズル12Aは、エンジン11から出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出する。バケット12Bは、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流の向きを変更する。
図2はノズル12Aおよびバケット12Bの構成の一例を示す図である。詳細には、図2はバケット12Bの基本的な位置の一例を説明するための図である。具体的には、図2(A)はバケット12Bが前進位置Fに配置された状態におけるノズル12Aとバケット12Bとの位置関係およびジェット噴流を示している。図2(B)はバケット12Bが中立位置Nに配置された状態におけるノズル12Aとバケット12Bとの位置関係およびジェット噴流を示している。図2(C)はバケット12Bが後進位置Rに配置された状態におけるノズル12Aとバケット12Bとの位置関係およびジェット噴流を示している。
図2(A)に示すように、バケット12Bが前進位置Fに配置された状態においては、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流が、バケット12Bに当たらない。つまり、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流の向きは、バケット12Bによって変更されない。その結果、バケット12Bが前進位置Fに配置された状態では、ジェット推進装置12が、船舶1を前進させる推進力(つまり、船舶1を図2(A)の右向きに移動させる推進力)を発生する。
図2(B)に示すように、バケット12Bが中立位置Nに配置された状態においては、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流の一部分がバケット12Bに当たり、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流の残りの部分はバケット12Bに当たらない。そのため、バケット12Bが中立位置Nに配置された状態では、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流が、図2(B)中の矢印によって表される。その結果、バケット12Bが中立位置Nに配置された状態では、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生しない。
図2(C)に示すように、バケット12Bが後進位置Rに配置された状態においては、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流のすべてが、バケット12Bに当たる。つまり、ノズル12Aから噴出されたジェット噴流の向きは、バケット12Bによって図2(C)の右向きに変更される。その結果、バケット12Bが後進位置Rに配置された状態では、ジェット推進装置12が、船舶1を後進させる推進力(つまり、船舶1を図2(C)の左向きに移動させる推進力)を発生する。
図2に示す例では、バケット12Bが、水平方向(図2の手前側-奥側方向)に延びている回転中心軸線まわりに回動可能に構成されているが、他の例では、バケット12Bが、鉛直方向(図2の上下方向)に延びている回転中心軸線まわりに回動可能に構成されていてもよい。詳細には、例えば特許第3971161号公報に記載されているように、バケット12Bが2つの部材によって構成されており、2つの部材が左右開き式に構成されていてもよい。
図1に示す例では、船舶制御装置13が、エンジン11およびジェット推進装置12の制御などを行う。船舶制御装置13は、例えばバケット位置制御部13Aと、エンジン回転速度制御部13Bとを備えている。
バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
エンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
船舶位置検出部14は、船舶1の実際の位置である実船舶位置を検出する。船舶位置検出部14は、例えばGPS(Global Positioning System)装置を備えている。GPS装置は、複数のGPS衛星からの信号を受信することによって、船舶1の位置座標を算出する。
操作部15は操船者の入力操作を受け付ける。操作部15は、スロットル操作部15Aと、シフト操作部15Bとを備えている。スロットル操作部15Aは、例えば特許文献2に記載されたスロットル操作部と同様に構成されており、エンジン11の回転速度を調整する操船者の入力操作を受け付ける。シフト操作部15Bは、例えば特許文献2に記載されたシフト操作部と同様に構成されており、バケット12Bの位置を前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとの間で切り替える操船者の入力操作を受け付ける。
船舶制御装置13の通常モードにおいて、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよび後進位置Rのいずれかに制御する。また、船舶制御装置13の通常モードにおいて、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、エンジン11の回転速度の制御(図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
図1に示す例では、船舶制御装置13が、上述した通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。船舶制御装置13の船舶定点保持モードにおいて、船舶制御装置13は、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
目標船舶位置は、例えば操船者の入力操作(例えば船舶1が所望の位置に位置する時に操船者がスイッチ(図示せず)をONする入力操作など)に応じて、予め設定される。
他の例では、例えば操船者が船舶1の所望の位置の座標を数値入力することによって、目標船舶位置が予め設定されてもよい。
図3は船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって制御されるバケット12Bの位置の一例を示す図である。
図3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、中立位置Nと、前進位置Fと、それらの間に位置する3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3とが設定されている。
つまり、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置に、中立位置Nと、前進側中間位置N+1と、前進側中間位置N+2と、前進側中間位置N+3と、前進位置Fとが含まれている。
図3に示す例では、中立位置Nと前進位置Fとの間の前進側中間位置として、3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されているが、他の例では、中立位置Nと前進位置Fとの間の前進側中間位置として、3以外の任意の数の前進側中間位置が設定されていてもよい。
図3に示す例では、中立位置Nから前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θが4分割されている。また、中立位置Nから(θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+1として設定され、中立位置Nから(2θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+2として設定され、中立位置Nから(3θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+3として設定されている。
図3に示す例では、中立位置Nから前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θを等角度間隔で分割した位置に前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されているが、他の例では、中立位置Nから前進側中間位置N+1にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+1から前進側中間位置N+2にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+2から前進側中間位置N+3にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+3から前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度とが互いに異なっていてもよい。
図3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを中立位置N、前進側中間位置N+1、N+2、N+3および前進位置Fのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよび3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3のいずれかに設定する制御を実行する。
表1は船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を中立位置Nに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」(アイドリング状態のエンジン11の回転速度)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」である場合(つまり、偏差「+1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+1に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進側中間位置N+1に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+1」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+2」(>偏差「+1」)である場合(つまり、偏差「+2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+2」(>制御量「+1」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+2に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進側中間位置N+2に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+2」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+3」(>偏差「+2」)である場合(つまり、偏差「+3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+3」(>制御量「+2」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+3に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進側中間位置N+3に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+3」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+4」(>偏差「+3」)である場合(つまり、偏差「+4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+4」(>制御量「+3」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進位置Fに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+4」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+5」(>偏差「+4」)である場合(つまり、偏差「+5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+5」(>制御量「+4」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進位置Fに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」(>エンジン11の回転速度「IDLE」)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+6」(>偏差「+5」)である場合(つまり、偏差「+6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+6」(>制御量「+5」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を前進位置Fに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」(>エンジン11の回転速度「IDLE+1」)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+6」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表1に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が前進位置Fに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい後向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置が例えば前進側中間位置N+1、前進側中間位置N+2、前進側中間位置N+3等に設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表1に示す例では、バケット12Bの位置として前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」、「+2」、「+3」である場合にバケット12Bが前進位置Fに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも前側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第1実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置として前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表1に示す例では、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1、N+2、N+3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1、N+2、N+3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1→前進側中間位置N+2→前進側中間位置N+3に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
図4は第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図4に示す例では、ステップS10において、船舶制御装置13が、船舶定点保持モードであるか否かの判定(船舶定点保持モードであるか、あるいは、通常モードであるかの判定)を行う。船舶制御装置13が船舶定点保持モードである場合にはステップS11に進み、船舶制御装置13が通常モードである場合にはステップS12に進む。
ステップS11では、船舶制御装置13が、目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御を実行する。詳細には、船舶制御装置13が、船舶1を目標船舶位置に保持する制御を実行する(船舶1の定点保持を実行する)。
具体的には、ステップS11Aにおいて、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bの位置の制御を実行する。上述した図3に示す例では、バケット12Bの位置に、中立位置N、前進位置Fおよび前進側中間位置N+1、N+2、N+3が含まれる。
また、ステップS11Bにおいて、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bが、エンジン11の回転速度の制御を実行する。
つまり、ステップS11の実行時には、前進側中間位置N+1、N+2、N+3を含むバケット12Bの位置の制御、および、エンジン11の回転速度の制御の両方が実行される。
ステップS12では、船舶制御装置13が、通常モードの制御を実行する。具体的には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよび後進位置Rのいずれかに制御する。また、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、エンジン11の回転速度の制御を行う。
<第2実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
第2実施形態の船舶1は、図1に示す第1実施形態の船舶1と同様に、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。第2実施形態の船舶1のジェット推進装置12のバケット12Bは、前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとに配置可能に構成されている。
第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13と同様に、通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。また、第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、船舶定点保持モードにおいて、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
図5は第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって制御されるバケット12Bの位置を説明するための図である。
図5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、中立位置Nと、前進位置Fと、それらの間のリニアに位置調整可能なリニア前進側中間位置NFとが設定されている。
つまり、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置に、中立位置Nと、前進位置Fと、それらの間のリニアに位置調整可能なリニア前進側中間位置NFとが含まれている。
図5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを中立位置N、リニア前進側中間位置NFおよび前進位置Fのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよびリニア前進側中間位置NFのいずれかに設定する制御を実行する。
表2は第2実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」(アイドリング状態のエンジン11の回転速度)に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」である場合(つまり、偏差「+1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+1」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+2」(>偏差「+1」)である場合(つまり、偏差「+2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+2」(>制御量「+1」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nと前進位置Fとの間の位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+2」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+3」(>偏差「+2」)である場合(つまり、偏差「+3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+3」(>制御量「+2」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの前進位置Fに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+3」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+4」(>偏差「+3」)である場合(つまり、偏差「+4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+4」(>制御量「+3」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+4」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+5」(>偏差「+4」)である場合(つまり、偏差「+5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+5」(>制御量「+4」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」(>エンジン11の回転速度「IDLE」)に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+6」(>偏差「+5」)である場合(つまり、偏差「+6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+6」(>制御量「+5」)になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」(>エンジン11の回転速度「IDLE+1」)に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+6」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表2に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が前進位置Fに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい後向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表2に示す例では、バケット12Bの位置としてリニア前進側中間位置NFが設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」、「+2」、「+3」である場合にバケット12Bが前進位置Fに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも前側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第2実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置としてリニア前進側中間位置NFが設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表2に示す例では、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nに近い位置→リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nと前進位置Fとの間の位置→リニア前進側中間位置NFのうちの前進位置Fに近い位置に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
<第3実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第3実施形態について説明する。
第3実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第3実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
第3実施形態の船舶1は、図1に示す第1実施形態の船舶1と同様に、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。第3実施形態の船舶1のジェット推進装置12のバケット12Bは、前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとに配置可能に構成されている。
第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13と同様に、通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。また、第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、船舶定点保持モードにおいて、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
図6は第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって制御されるバケット12Bの位置の一例を示す図である。
図6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、中立位置Nと、後進位置Rと、それらの間に位置する3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3とが設定されている。
つまり、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置に、中立位置Nと、後進側中間位置N-1と、後進側中間位置N-2と、後進側中間位置N-3と、後進位置Rとが含まれている。
図6に示す例では、中立位置Nと後進位置Rとの間の後進側中間位置として、3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されているが、他の例では、中立位置Nと後進位置Rとの間の後進側中間位置として、3以外の任意の数の後進側中間位置が設定されていてもよい。
図6に示す例では、中立位置Nから後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θが4分割されている。また、中立位置Nから(θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-1として設定され、中立位置Nから(2θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-2として設定され、中立位置Nから(3θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-3として設定されている。
図6に示す例では、中立位置Nから後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θを等角度間隔で分割した位置に後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されているが、他の例では、中立位置Nから後進側中間位置N-1にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-1から後進側中間位置N-2にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-2から後進側中間位置N-3にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-3から後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度とが互いに異なっていてもよい。
図6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを中立位置N、後進側中間位置N-1、N-2、N-3および後進位置Rのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を後進位置R、中立位置Nおよび3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3のいずれかに設定する制御を実行する。
表3は第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を中立位置Nに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」(アイドリング状態のエンジン11の回転速度)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」である場合(つまり、偏差「-1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-1に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進側中間位置N-1に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-1」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-2」である場合(つまり、偏差「-2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-2に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進側中間位置N-2に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-2」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-3」である場合(つまり、偏差「-3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-3に配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進側中間位置N-3に制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-3」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-4」である場合(つまり、偏差「-4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進位置Rに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-4」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-5」である場合(つまり、偏差「-5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進位置Rに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」(>エンジン11の回転速度「IDLE」)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-5」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-6」である場合(つまり、偏差「-6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが操船者の入力操作を受け付けなくても、バケット12Bの位置を後進位置Rに制御する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」(>エンジン11の回転速度「IDLE+1」)に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-6」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表3に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が後進位置Rに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい前向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置が例えば後進側中間位置N-1、後進側中間位置N-2、後進側中間位置N-3等に設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表3に示す例では、バケット12Bの位置として後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」、「-2」、「-3」である場合にバケット12Bが後進位置Rに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも後側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第3実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置として後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表3に示す例では、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1、N-2、N-3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1、N-2、N-3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1→後進側中間位置N-2→後進側中間位置N-3に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
図7は第3実施形態の船舶1の船舶制御装置13によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図7に示す例では、ステップS30において、船舶制御装置13が、船舶定点保持モードであるか否かの判定(船舶定点保持モードであるか、あるいは、通常モードであるかの判定)を行う。船舶制御装置13が船舶定点保持モードである場合にはステップS31に進み、船舶制御装置13が通常モードである場合にはステップS32に進む。
ステップS31では、船舶制御装置13が、目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御を実行する。詳細には、船舶制御装置13が、船舶1を目標船舶位置に保持する制御を実行する(船舶1の定点保持を実行する)。
具体的には、ステップS31Aにおいて、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bの位置の制御を実行する。上述した図6に示す例では、バケット12Bの位置に、中立位置N、後進位置Rおよび後進側中間位置N-1、N-2、N-3が含まれる。
また、ステップS31Bにおいて、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bが、エンジン11の回転速度の制御を実行する。
つまり、ステップS31の実行時には、後進側中間位置N-1、N-2、N-3を含むバケット12Bの位置の制御、および、エンジン11の回転速度の制御の両方が実行される。
ステップS32では、船舶制御装置13が、通常モードの制御を実行する。具体的には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよび後進位置Rのいずれかに制御する。また、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、エンジン11の回転速度の制御を行う。
<第4実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第4実施形態について説明する。
第4実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第4実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
第4実施形態の船舶1は、図1に示す第1実施形態の船舶1と同様に、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。第4実施形態の船舶1のジェット推進装置12のバケット12Bは、前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとに配置可能に構成されている。
第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13と同様に、通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。また、第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、船舶定点保持モードにおいて、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
図8は第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって制御されるバケット12Bの位置を説明するための図である。
図8に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、中立位置Nと、後進位置Rと、それらの間のリニアに位置調整可能なリニア後進側中間位置NRとが設定されている。
つまり、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置に、中立位置Nと、後進位置Rと、それらの間のリニアに位置調整可能なリニア後進側中間位置NRとが含まれている。
図8に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを中立位置N、リニア後進側中間位置NRおよび後進位置Rのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を後進位置R、中立位置Nおよびリニア後進側中間位置NRのいずれかに設定する制御を実行する。
表4は第4実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」(アイドリング状態のエンジン11の回転速度)に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」である場合(つまり、偏差「-1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-1」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-2」である場合(つまり、偏差「-2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nと後進位置Rとの間の位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-2」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-3」である場合(つまり、偏差「-3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの後進位置Rに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-3」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-4」である場合(つまり、偏差「-4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-4」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-5」である場合(つまり、偏差「-5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」(>エンジン11の回転速度「IDLE」)に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-6」である場合(つまり、偏差「-6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」(>エンジン11の回転速度「IDLE+1」)に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-6」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表4に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が後進位置Rに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい前向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表4に示す例では、バケット12Bの位置としてリニア後進側中間位置NRが設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」、「-2」、「-3」である場合にバケット12Bが後進位置Rに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも後側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第4実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置としてリニア後進側中間位置NRが設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表4に示す例では、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nに近い位置→リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nと後進位置Rとの間の位置→リニア後進側中間位置NRのうちの後進位置Rに近い位置に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
<第5実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第5実施形態について説明する。
第5実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第5実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
第5実施形態の船舶1は、図1に示す第1実施形態の船舶1と同様に、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。第5実施形態の船舶1のジェット推進装置12のバケット12Bは、前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとに配置可能に構成されている。
第5実施形態の船舶1の船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
第5実施形態の船舶1の船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
第5実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13と同様に、通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。また、第5実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、船舶定点保持モードにおいて、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
第5実施形態の船舶1では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、前進位置F(図3参照)と、中立位置N(図3および図6参照)と、それらの間に位置する3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3(図3参照)と、後進位置R(図6参照)と、中立位置Nと後進位置Rとの間に位置する3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3(図6参照)とが設定されている。
第5実施形態の船舶1の一例(図3に示す例)では、中立位置Nと前進位置Fとの間の前進側中間位置として、3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されているが、第5実施形態の船舶1の他の例では、中立位置Nと前進位置Fとの間の前進側中間位置として、3以外の任意の数の前進側中間位置が設定されていてもよい。
第5実施形態の船舶1の一例(図6に示す例)では、中立位置Nと後進位置Rとの間の後進側中間位置として、3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されているが、第5実施形態の船舶1の他の例では、中立位置Nと後進位置Rとの間の後進側中間位置として、3以外の任意の数の後進側中間位置が設定されていてもよい。
第5実施形態の船舶1では、図3に示すように、中立位置Nから前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θが4分割されている。また、中立位置Nから(θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+1として設定され、中立位置Nから(2θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+2として設定され、中立位置Nから(3θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、前進側中間位置N+3として設定されている。
第5実施形態の船舶1の一例(図3に示す例)では、中立位置Nから前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θを等角度間隔で分割した位置に前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されているが、第5実施形態の船舶1の他の例では、中立位置Nから前進側中間位置N+1にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+1から前進側中間位置N+2にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+2から前進側中間位置N+3にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、前進側中間位置N+3から前進位置Fにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度とが互いに異なっていてもよい。
第5実施形態の船舶1では、図6に示すように、中立位置Nから後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θが4分割されている。また、中立位置Nから(θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-1として設定され、中立位置Nから(2θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-2として設定され、中立位置Nから(3θ/4)だけバケット12Bを回動させた位置が、後進側中間位置N-3として設定されている。
第5実施形態の船舶1の一例(図6に示す例)では、中立位置Nから後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度θを等角度間隔で分割した位置に後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されているが、第5実施形態の船舶1の他の例では、中立位置Nから後進側中間位置N-1にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-1から後進側中間位置N-2にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-2から後進側中間位置N-3にバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度と、後進側中間位置N-3から後進位置Rにバケット12Bを移動させるために必要なバケット12Bの回動角度とが互いに異なっていてもよい。
第5実施形態の船舶1では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを前進位置F、前進側中間位置N+1、N+2、N+3、中立位置N、後進側中間位置N-1、N-2、N-3および後進位置Rのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を前進位置F、3つの前進側中間位置N+1、N+2、N+3、中立位置N、3つの後進側中間位置N-1、N-2、N-3および後進位置Rのいずれかに設定する制御を実行する。
表5は船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-6」である場合(つまり、偏差「-6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-6」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-5」である場合(つまり、偏差「-5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-5」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-4」である場合(つまり、偏差「-4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-4」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-3」である場合(つまり、偏差「-3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-3に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-3」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-2」である場合(つまり、偏差「-2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-2に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-2」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」である場合(つまり、偏差「-1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進側中間位置N-1に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-1」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」(アイドリング状態のエンジン11の回転速度)に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」である場合(つまり、偏差「+1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+1に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+1」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+2」である場合(つまり、偏差「+2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+2に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+2」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+3」である場合(つまり、偏差「+3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進側中間位置N+3に配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+3」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+4」である場合(つまり、偏差「+4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+4」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+5」である場合(つまり、偏差「+5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。詳細には、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが操船者の入力操作を受け付けなくても、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+6」である場合(つまり、偏差「+6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+6」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が前進進位置Fに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい後向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置が例えば前進側中間位置N+1、前進側中間位置N+2、前進側中間位置N+3等に設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
また、表5に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が後進進位置Rに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい前向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置が例えば後進側中間位置N-1、後進側中間位置N-2、後進側中間位置N-3等に設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表5に示す例では、バケット12Bの位置として前進側中間位置N+1、N+2、N+3および後側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」、「+2」、「+3」である場合にバケット12Bが前進位置Fに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも前側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができ、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」、「-2」、「-3」である場合にバケット12Bが後進位置Rに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも後側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第5実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置として前進側中間位置N+1、N+2、N+3が設定されていない場合や、バケット12Bの位置として後進側中間位置N-1、N-2、N-3が設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表5に示す例では、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1、N+2、N+3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1、N+2、N+3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が前進側中間位置N+1→前進側中間位置N+2→前進側中間位置N+3に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
また、表5に示す例では、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1、N-2、N-3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1、N-2、N-3に設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が後進側中間位置N-1→後進側中間位置N-2→後進側中間位置N-3に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
図9は第5実施形態の船舶1の船舶制御装置13によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図9に示す例では、ステップS50において、船舶制御装置13が、船舶定点保持モードであるか否かの判定(船舶定点保持モードであるか、あるいは、通常モードであるかの判定)を行う。船舶制御装置13が船舶定点保持モードである場合にはステップS51に進み、船舶制御装置13が通常モードである場合にはステップS52に進む。
ステップS51では、船舶制御装置13が、目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御を実行する。詳細には、船舶制御装置13が、船舶1を目標船舶位置に保持する制御を実行する(船舶1の定点保持を実行する)。
具体的には、ステップS51Aにおいて、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bの位置の制御を実行する。上述した表5に示す例では、バケット12Bの位置に、前進位置F、前進側中間位置N+1、N+2、N+3、中立位置N、後進位置Rおよび後進側中間位置N-1、N-2、N-3が含まれる。
また、ステップS51Bにおいて、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bが、エンジン11の回転速度の制御を実行する。
つまり、ステップS51の実行時には、前進側中間位置N+1、N+2、N+3および後進側中間位置N-1、N-2、N-3を含むバケット12Bの位置の制御、および、エンジン11の回転速度の制御の両方が実行される。
ステップS52では、船舶制御装置13が、通常モードの制御を実行する。具体的には、バケット位置制御部13Aは、シフト操作部15Bが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、バケット12Bの位置を前進位置F、中立位置Nおよび後進位置Rのいずれかに制御する。また、エンジン回転速度制御部13Bは、スロットル操作部15Aが受け付けた操船者の入力操作に基づいて、エンジン11の回転速度の制御を行う。
<第6実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第6実施形態について説明する。
第6実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第6実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
第6実施形態の船舶1は、図1に示す第1実施形態の船舶1と同様に、例えばエンジン11と、ジェット推進装置12と、船舶制御装置13と、船舶位置検出部14と、操作部15とを備えている。第6実施形態の船舶1のジェット推進装置12のバケット12Bは、前進位置Fと中立位置Nと後進位置Rとに配置可能に構成されている。
第6実施形態の船舶1の船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置の制御(例えばバケット12Bを前進位置Fに配置する制御、バケット12Bを中立位置Nに配置する制御、バケット12Bを後進位置Rに配置する制御など)を行う。
第6実施形態の船舶1の船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度の制御(つまり、図2に示すジェット噴流の強さを変更する制御)を行う。
第6実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、第1実施形態の船舶1の船舶制御装置13と同様に、通常モードを有するのみならず、船舶定点保持モードを有する。また、第6実施形態の船舶1の船舶制御装置13は、船舶定点保持モードにおいて、予め設定された船舶1の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、エンジン11およびジェット推進装置12のフィードバック制御(例えばPID制御など)を実行する。
第6実施形態の船舶1では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置として、前進位置F(図5参照)と、中立位置N(図5および図8参照)と、それらの間のリニアに位置調整可能なリニア前進側中間位置NF(図5参照)と、後進位置R(図8参照)と、中立位置Nと後進位置Rとの間のリニアに位置調整可能なリニア後進側中間位置NR(図8参照)とが設定されている。
つまり、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット位置制御部13Aによって配置され得るバケット12Bの位置に、前進位置Fと、中立位置Nと、それらの間のリニア前進側中間位置NFと、後進位置Rと、中立位置Nと後進位置Rとの間のリニア後進側中間位置NRとが含まれている。
第6実施形態の船舶1では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13が、バケット12Bの位置の制御(バケット12Bを前進位置F、リニア前進側中間位置NF、中立位置N、リニア後進側中間位置NRおよび後進位置Rのいずれかに配置する制御)、および、エンジン11の回転速度の制御の両方を実行する。
詳細には、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、船舶制御装置13は、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度を所定値に設定すると共に、バケット12Bの位置を前進位置F、リニア前進側中間位置NF、中立位置N、リニア後進側中間位置NRおよび後進位置Rのいずれかに設定する制御を実行する。
表6は第6実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時におけるエンジン11の回転速度、バケット12Bの位置などの対応関係の一例を示している。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-6」である場合(つまり、偏差「-6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量(フィードバック制御量)が「-6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-6」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-5」である場合(つまり、偏差「-5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-4」である場合(つまり、偏差「-4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを後進位置Rに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-4」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-3」である場合(つまり、偏差「-3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの後進位置Rに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-3」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-2」である場合(つまり、偏差「-2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nと後進位置Rとの間の位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-2」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」である場合(つまり、偏差「-1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の前側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「-1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア後進側中間位置NRに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「-1」からゼロにするための船舶1を後進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差がゼロである場合に、船舶制御装置13によって算出される制御量がゼロになる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを中立位置Nに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。そのため、ジェット推進装置12が、船舶1を移動させる推進力を発生せず、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」である場合(つまり、偏差「+1」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+1」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+1」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+2」である場合(つまり、偏差「+2」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+2」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nと前進位置Fとの間の位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+2」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+3」である場合(つまり、偏差「+3」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+3」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bをリニア前進側中間位置NFに配置する。詳細には、バケット位置制御部13Aは、バケット12Bの位置を、リニア前進側中間位置NFのうちの前進位置Fに近い位置に調整する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+3」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+4」である場合(つまり、偏差「+4」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+4」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+4」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+5」である場合(つまり、偏差「+5」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+5」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+1」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+5」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
更に、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時における目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+6」である場合(つまり、偏差「+6」に相当する量だけ、実船舶位置が目標船舶位置よりも船舶1の後側にずれている場合)に、船舶制御装置13によって算出される制御量が「+6」になる。その結果、船舶制御装置13のバケット位置制御部13Aが、バケット12Bを前進位置Fに配置する。また、船舶制御装置13のエンジン回転速度制御部13Bは、エンジン11の回転速度を「IDLE+2」に制御する。それにより、ジェット推進装置12が、偏差を「+6」からゼロにするための船舶1を前進させる推進力を発生し、船舶1が目標船舶位置に保持される。
表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が前進位置Fに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい後向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
また、表6に示す例では、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、仮にバケット12Bの位置が中立位置Nに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合であって、仮にバケット12Bの位置が後進位置Rに設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合(つまり、比較的小さい前向きの外力が船舶1にかかる場合)に、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定されると共に、船舶1が目標船舶位置に定点保持されるように、エンジン11の回転速度が「IDLE」に設定される。
つまり、表6に示す例では、バケット12Bの位置としてリニア前進側中間位置NFおよびリニア後進側中間位置NRが設定されると共に、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、バケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されるため、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「+1」、「+2」、「+3」である場合にバケット12Bが前進位置Fに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも前側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができ、例えば目標船舶位置と実船舶位置との偏差が「-1」、「-2」、「-3」である場合にバケット12Bが後進位置Rに配置されることに伴って船舶1が目標船舶位置よりも後側に移動し過ぎてしまうことを抑制することができる。
すなわち、第6実施形態の船舶1では、バケット12Bの位置としてリニア前進側中間位置NFが設定されていない場合や、バケット12Bの位置としてリニア後進側中間位置NRが設定されていない場合や、船舶制御装置13の船舶定点保持モード時にバケット12Bの位置の制御およびエンジン11の回転速度の制御の両方が実行されない場合よりも、船舶定点保持の制御性を向上させることができる。
表6に示す例では、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置がリニア前進側中間位置NFに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が、リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nに近い位置→リニア前進側中間位置NFのうちの中立位置Nと前進位置Fとの間の位置→リニア前進側中間位置NFのうちの前進位置Fに近い位置に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
また、表6に示す例では、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」に制御されるが、他の例では、バケット12Bの位置がリニア後進側中間位置NRに設定される場合にエンジン11の回転速度が「IDLE」以外の回転速度(例えば「IDLE+1」、「IDLE+2」など)に制御されてもよい。具体的には、バケット12Bの位置が、リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nに近い位置→リニア後進側中間位置NRのうちの中立位置Nと後進位置Rとの間の位置→リニア後進側中間位置NRのうちの後進位置Rに近い位置に変化する場合に、エンジン11の回転速度が、例えば「IDLE」→「IDLE+1」→「IDLE+2」のように変更されてもよい。
<第7実施形態>
以下、本発明の船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラムの第7実施形態について説明する。
第7実施形態の船舶1は、後述する点を除き、上述した第1から第6実施形態の船舶1と同様に構成されている。従って、第7実施形態の船舶1によれば、後述する点を除き、上述した第1から第6実施形態の船舶1と同様の効果を奏することができる。
上述したように第1から第6実施形態の船舶1はPWCであるが、第7実施形態の船舶1は、例えば特開2020-019321号公報の図1に記載されたスポーツボートが有する基本的な機能と同様の機能を有する船舶である。
図10~図12は第1~第7実施形態の船舶1において実施可能な制御の一例を示す図である。詳細には、図10(A)は船舶を保持OKエリアに保持する制御の開始時における船舶と保持OKエリア等との関係を示している。図10(B)は外乱により船位が変化した時における船舶と保持OKエリア等との関係を示している。図11(A)は外乱により船位が変化した船舶の船尾を目標座標に向ける船舶の回頭を示している。図11(B)は船尾が目標座標に向けられた船舶の船位が外乱により再び変化する様子を示している。図12は船舶が保持OKエリア内に入るまでスロットル制御(回帰制御)が行われる様子を示している。
図10~図12に示す例では、第1~第7実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、「目標となる座標」と、「目標となる座標」を含む「保持OKエリア」と、「保持OKエリア」の周りの「方位制御エリア」と、「方位制御エリア」の周りの「回帰制御エリア」とが設定される。
詳細には、図10~図12に示す例では、図10(A)に示すように、船舶を保持OKエリアに保持する制御の開始時における船舶の位置を示す座標が、「目標となる座標」に設定される。
図10(B)に示すように、外乱によって、船舶が、「保持OKエリア」から「方位制御エリア」に移動すると、図11(A)に示すように、船舶の船尾を「目標となる座標」に向けるように、船舶の回頭が行われる。他の例では、船舶の船首を「目標となる座標」に向けるように、船舶の回頭が行われてもよい。
図11(B)に示すように、外乱によって、船舶が、「方位制御エリア」から「回帰制御エリア」に移動すると、図12に示すように、船舶を「保持OKエリア」内に入れるスロットル制御(回帰制御)が実行される。
図13~図15は第1~第7実施形態の船舶1において実施可能な制御の他の例を示す図である。詳細には、図13(A)は船舶を保持OKエリアに保持する制御の開始時における船舶と保持OKエリア等との関係を示している。図13(B)は外乱により船位が変化した時における船舶と保持OKエリア等との関係を示している。図14(A)は外乱により船位が変化した船舶の船尾を目標座標に向ける船舶の回頭を示している。図14(B)は船尾が目標座標に向けられた船舶の船位が外乱により再び変化する様子を示している。図15は船舶が保持OKエリア内に入るまでスロットル制御(回帰制御)が行われる様子を示している。
図13~図15に示す例では、第1~第7実施形態の船舶1の船舶制御装置13の船舶定点保持モード時に、「目標となる座標」と、「目標となる座標」を含む「保持OKエリア」と、「保持OKエリア」の周りの「回帰制御エリア」とが設定される。
詳細には、図13~図15に示す例では、図13(A)に示すように、船舶を保持OKエリアに保持する制御の開始時における船舶の位置を示す座標が、「目標となる座標」に設定される。
図13(B)に示すように、外乱によって、船舶の位置が、「目標となる座標」からずれると、船舶の位置が「保持OKエリア」内であっても、図14(A)に示すように、船舶の船尾を「目標となる座標」に向けるように、船舶の回頭が行われる。他の例では、船舶の船首を「目標となる座標」に向けるように、船舶の回頭が行われてもよい。
図14(B)に示すように、外乱によって、船舶が、「回帰制御エリア」に移動すると、図15に示すように、船舶を「保持OKエリア」内に入れるスロットル制御(回帰制御)が実行される。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を組み合わせてもよい。
なお、上述した実施形態における船舶1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1…船舶、11…エンジン、12…ジェット推進装置、12A…ノズル、12B…バケット、13…船舶制御装置、13A…バケット位置制御部、13B…エンジン回転速度制御部、14…船舶位置検出部、15…操作部、15A…スロットル操作部、15B…シフト操作部

Claims (22)

  1. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードには、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶。
  2. 前記前進位置と前記中立位置との間の前記前進側中間位置には、複数の前進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記バケットの位置を前記前進位置、前記中立位置および前記複数の前進側中間位置のいずれかに設定する制御が含まれる、
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記前進位置と前記中立位置との間の前記前進側中間位置には、リニアに位置調整可能なリニア前進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記リニア前進側中間位置の位置調整を行う制御が含まれる、
    請求項1に記載の船舶。
  4. 前記船舶定点保持モード時に、仮に前記バケットの位置が前記中立位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合、または、仮に前記バケットの位置が前記前進位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合に、
    前記バケットの位置が前記前進側中間位置に設定されると共に、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンが前記アイドル回転速度に設定される、
    請求項2または請求項3に記載の船舶。
  5. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードには、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶。
  6. 前記後進位置と前記中立位置との間の前記後進側中間位置には、複数の後進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記バケットの位置を前記後進位置、前記中立位置および前記複数の後進側中間位置のいずれかに設定する制御が含まれる、
    請求項5に記載の船舶。
  7. 前記後進位置と前記中立位置との間の前記後進側中間位置には、リニアに位置調整可能なリニア後進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記リニア後進側中間位置の位置調整を行う制御が含まれる、
    請求項5に記載の船舶。
  8. 前記船舶定点保持モード時に、仮に前記バケットの位置が前記中立位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合、または、仮に前記バケットの位置が前記後進位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合に、
    前記バケットの位置が前記後進側中間位置に設定されると共に、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンが前記アイドル回転速度に設定される、
    請求項6または請求項7に記載の船舶。
  9. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    前記エンジンおよび前記ジェット推進装置を制御する船舶制御装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードには、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置または前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶。
  10. 前記前進位置と前記中立位置との間の前記前進側中間位置には、複数の前進側中間位置が含まれ、
    前記後進位置と前記中立位置との間の前記後進側中間位置には、複数の後進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記バケットの位置を前記前進位置、前記中立位置、前記後進位置、前記複数の前進側中間位置および前記複数の後進側中間位置のいずれかに設定する制御が含まれる、
    請求項9に記載の船舶。
  11. 前記前進位置と前記中立位置との間の前記前進側中間位置には、リニアに位置調整可能なリニア前進側中間位置が含まれ、
    前記後進位置と前記中立位置との間の前記後進側中間位置には、リニアに位置調整可能なリニア後進側中間位置が含まれ、
    前記船舶定点保持モード時に、前記船舶制御装置によって実行される制御には、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンを前記アイドル回転速度に設定すると共に、前記リニア前進側中間位置の位置調整および前記リニア後進側中間位置の位置調整を行う制御が含まれる、
    請求項9に記載の船舶。
  12. 前記船舶定点保持モード時に、仮に前記バケットの位置が前記中立位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合であって、仮に前記バケットの位置が前記前進位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合に、
    前記バケットの位置が前記前進側中間位置に設定されると共に、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンが前記アイドル回転速度に設定される、
    請求項10または請求項11に記載の船舶。
  13. 前記船舶定点保持モード時に、仮に前記バケットの位置が前記中立位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも前側に位置してしまう場合であって、仮に前記バケットの位置が前記後進位置に設定されると実船舶位置が目標船舶位置よりも後側に位置してしまう場合に、
    前記バケットの位置が前記後進側中間位置に設定されると共に、
    前記船舶が目標船舶位置に定点保持されるように、前記エンジンが前記アイドル回転速度に設定される、
    請求項10または請求項11に記載の船舶。
  14. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードに、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御装置。
  15. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードに、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御装置。
  16. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に備えられている船舶制御装置であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶制御装置は、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常モードと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持モードを有し、
    前記船舶定点保持モードに、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方を実行
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置または前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御装置。
  17. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され、
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御方法。
  18. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され、
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御方法。
  19. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶を制御する船舶制御方法であって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを備え、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され、
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置または前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    船舶制御方法。
  20. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    プログラム。
  21. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    プログラム。
  22. 駆動力を出力するエンジンと、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、船舶の推進力を発生するジェット推進装置と、
    操船者の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記船舶の実際の位置である実船舶位置を検出する船舶位置検出部とを備える前記船舶に搭載されたコンピュータに、
    操船者の前記操作部に対する入力操作に応じて、前記バケットの位置と、前記エンジンの回転速度を制御する通常制御ステップと
    予め設定された前記船舶の目標位置である目標船舶位置と実船舶位置との偏差に基づいて、前記エンジンおよび前記ジェット推進装置のフィードバック制御を実行する船舶定点保持ステップを実行させるためのプログラムであって、
    前記ジェット推進装置は、
    前記エンジンから出力された駆動力によって生成されたジェット噴流を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出されたジェット噴流の向きを変更するバケットとを備え、
    前記バケットの位置には、
    前記船舶を前進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する前進位置と、
    前記船舶を移動させる推進力を前記ジェット推進装置が発生しない中立位置と、
    前記船舶を後進させる推進力を前記ジェット推進装置が発生する後進位置と、
    前記前進位置と前記中立位置との間の前進側中間位置と、
    前記後進位置と前記中立位置との間の後進側中間位置とが少なくとも含まれ、
    前記エンジンの回転速度には、
    アイドリング状態の回転速度であるアイドル回転速度と、
    前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度とが少なくとも含まれ、
    前記船舶定点保持ステップの実行時には、操船者による前記操作部の入力操作を必要とせず、前記前進側中間位置および前記後進側中間位置を含む前記バケットの位置の制御、および、前記エンジンの回転速度の制御の両方が実行され
    前記偏差が第1所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記中立位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第1所定値以上で、該第1所定値よりも大きい第2所定値よりも小さい場合、前記バケットの位置を前記前進側中間位置または前記後進側中間位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値である場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度にし、
    前記偏差が第2所定値よりも大きい場合、前記バケットの位置を前記前進位置または前記後進位置にするとともに前記エンジンを前記アイドル回転速度よりも大きい回転速度にする
    プログラム。
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