JP7740268B2 - 光導波路、光通信装置、光通信方法および光通信システム - Google Patents

光導波路、光通信装置、光通信方法および光通信システム

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Description

本技術は、光導波路、光通信装置、光通信方法および光通信システムに関し、詳しくは、位置ずれの精度を緩和するために使用して好適な光導波路等に関する。
従来、空間結合による光通信(例えば、特許文献1参照)が知られている。このような光通信の場合、特に、シングルモードファイバにおいては、位置ずれにより光パワーの大きなロスが発生する。そのため、従来は、位置ずれを抑えるために部品の精度要求が高く、コストアップにつながっている。
国際公開第2017/056889号
本技術の目的は、位置ずれの精度を緩和してコスト削減を図ると共にモード間伝搬遅延差を抑制して信号の高品質伝送を可能とすることにある。
本技術の概念は、
第1の波長では基本モードのみを伝搬し、
第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、
前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている
光導波路にある。
本技術の光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものである。そして、本技術の光導波路は、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている。
例えば、第1の波長は、波長分散がゼロとなる波長である、ようにされてもよい。また、例えば、第1の波長は、300nmから5μmの間にある、ようにされてもよい。この場合、例えば、第1の波長は、1310nm帯または1550nm帯の波長である、ようにされてもよい。また、例えば、第2の波長は、850nm帯の波長である、ようにされてもよい。
このように本技術においては、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものであり、第2の波長の光を用いて通信を行うことで、光軸ずれによって発生する少なくとも1次モードの成分が基本モードの成分と共に伝搬していくため、光軸ずれによる光パワーの結合ロスを低減することが可能となる。また、本技術においては、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされているため、第2の波長の光を用いて通信を行う際にモード間伝搬遅延差を所定の閾値内に納めることができ、波形ひずみ補正用の回路を設けることによるコストアップや消費電力アップを招くことなく、信号の高品質伝送が可能となる。
なお、本技術において、例えば、屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、この第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、この第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域およびこの第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含む、ようにされてもよい。
この場合、例えば、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高く、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第1の領域の屈折率は第3の領域の屈折率より高くされていてもよい。この場合の屈折率分布はいわゆるセグメントコア型である。
このセグメントコア型の屈折率分布を持つものにあって、例えば、第1の波長は1310nm帯、および第2の波長は850nm帯であり、第1の直径は7μm、第2の直径は9μm、および第3の直径は11μmであり、第4の領域の屈折率は1.4524であり、第4の領域の屈折率に対する第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にある、ようにされてもよい。そして、この場合、例えば、第4の領域の屈折率に対する第3の領域の屈折率変化量は+0.000827であり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.004882であってもよい。
また、この場合、例えば、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高く、第1の領域の屈折率は第2の領域の屈折率より高くされていてもよい。この場合の屈折率分布はいわゆる階段型となる。
この階段型の屈折率分布を持つものにあって、例えば、第1の波長は1310nm帯、および第2の波長は850nm帯であり、第1の直径は7μm、および第2の直径は13μmであり、第4の領域の屈折率は1.4524であり、第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にある、ようにされてもよい。そして、この場合、第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量は+0.000811であり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.005053であってもよい。
また、この場合、例えば、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より低く、第1の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高くされていてもよい。この場合の屈折率分布はいわゆるW型である。
このW型の屈折率分布を持つものにあって、例えば、第1の波長は1310nm帯、および第2の波長は850nm帯であり、第1の直径は7μm、および第2の直径は9μmであり、第4の領域の屈折率は1.4524であり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にある、ようにされてもよい。そして、この場合、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は-0.002245であり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.004778であってもよい。
また、この場合、例えば、第3の領域および第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第1の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高くされていてもよい。この場合の屈折率分布はいわゆるSI(ステップインデックス)型である。このSI型の屈折率分布を持つものにあって、例えば、第1の波長は1310nm帯、および第2の波長は850nm帯であり、第1の直径は7μmであり、第4の領域の屈折率は1.4524であり、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量は+0.00467であってもよい。
また、本技術の他の概念は、
第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬する光導波路を備え、
前記光導波路は、
前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信装置にある。
また、本技術の他の概念は、
第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている光導波路で、前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信方法にある。
また、本技術の他の概念は、
送信機と受信機とが光導波路で接続されてなる光通信システムであって、
前記光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
前記送信機と前記受信機は前記光導波路で前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信システムにある。
空間結合による光通信の概要を示す図である。 光ファイバの基本的な構造と、ステップ型光ファイバのLPmlモードを示す図である。 シングルモードで一般的な1310nmのケースで規格化周波数Vを考えた場合の図である。 空間結合による光通信の例を示す図である。 空間結合による光通信の例を示す図である。 1310nmのシングルモードファイバに850nmの波長の光を入力した場合にLP01の基本モードとLP11の1次モードが存在し得ることを説明するための図である。 入力光にはLP01の基本モードしか存在しない条件で光軸ずれが発生した場合について考えるための図である。 入力光の波長が1310nmと850nmにおけるロス量のシミュレーション結果を記載したグラフである。 光軸ずれがない状態では入力光には基本モードしか存在しないが、光軸ずれがある状態では基本モードの一部が1次モードへ変換されることを示す図である。 ずれに応じて基本モードが1次モードへ変換されることを説明するためのグラフである。 モード間伝搬遅延差の発生を説明するための図である。 基本モード(0次モード)と1次モードが光ファイバ内を伝搬する際における強度分布の一例を示す図である。 コアおよびクラッドの屈折率分布のコントロールの一例を説明するための図である。 屈折率分布がコントロールされたセグメントコア型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示す図である。 屈折率分布がコントロールされた階段型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示す図である。 屈折率分布がコントロールされたW型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示す図である。 屈折率分布がコントロールされたSI型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示す図である。 ダブルモードの条件下(850nm光源と1310nmファイバの組み合わせ)において、セグメントコア型の場合で、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示す図である。 ダブルモードの条件下(850nm光源と1310nmファイバの組み合わせ)において、階段型の場合で、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示す図である。 ダブルモードの条件下(850nm光源と1310nmファイバの組み合わせ)において、W型の場合で、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示す図である。 本技術の光導波路を適用し得る送受信システムの構成例を示すブロック図である。 送信機における発光部とコネクタ(レセプタクル)の構成例を示す概略的な断面図である。 受信機におけるコネクタ(レセプタクル)と受光部の構成例を示す概略的な断面図である。 ケーブルにおける2つのコネクタの構成例を示す概略的な断面図である。 本技術の光導波路を適用し得る送受信システムの他の構成例を示すブロック図である。 送信機における発光部とケーブルにおけるコネクタの構成例を示す概略的な断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[本技術に関する基本説明]
まず、本技術に関する技術について説明をする。図1は、空間結合による光通信の概要を示している。この場合、送信側の光ファイバ10Tから出射された光はレンズ11Tでコリメート光に成形されて出射される。そして、このコリメート光が受信側のレンズ11Rで集光されて光ファイバ10Rに入射される。この光通信の場合、特に、シングルモードファイバにおいては、位置ずれにより光パワーの大きなロスが発生する。なお、光ファイバ10T,10Rは、光路となる中心部のコア10aと、その周囲を覆うクラッド10bの二重構造となっている。
次に、モードの基本的な考え方について説明する。光ファイバ内をシングルモードで伝搬しようとする場合、モードが1つだけ存在するように、ファイバの屈折率やコア径といったパラメータを決める必要がある。
図2(a)は、光ファイバの基本的な構造を示している。光ファイバは、コアと呼ばれる中心部をクラッドと呼ばれる層で覆った構造となっている。この場合、コアの屈折率n1は高く、クラッドの屈折率n2は低くされており、光はコアの中に閉じ込められて伝搬していく。
図2(b)は、ステップ型光ファイバのLPml (Linearly Polarized:直線偏光) モードであり、規格化伝搬定数bを規格化周波数Vの関数として示したものである。縦軸は規格化伝搬定数bであり、あるモードが通らない(遮断)状態ではb=0となり、光パワーがコア内に閉じ込められるほど(伝搬できるほど)、bは1に近づく。横軸は規格化周波数Vで、以下の数式(1)で表すことができる。ここで、dはコア径、NAは開口数、λは光の波長である。
V=πdNA/λ ・・・(1)
例えば、V=2.405のときLP11が遮断される状態となるため、モードはLP01のみ存在することになる。従って、V=2.405以下の状態がシングルモードとなる。ここで、LP01は基本モード(0次モード)であり、以降LP11, LP21,・・・が、それぞれ、1次モード、2次モード、・・・となる。
例えば、図3(a)のように、シングルモードで一般的な1310nmのケースで規格化周波数Vを考えてみる。ここで、コア径d、開口数NAをそれぞれ1310nm光ファイバの一般的なパラメータであるd=8μm、NA=0.1とし、ファイバを伝搬する光の波長を1310nmとすると、数式(1)からV=1.92となる。
従って、図3(b)に示すように、規格化周波数Vは2.405以下となるため、LP01の基本モードのみ伝搬されることとなり、シングルモードとなる。ここで、コア径を大きくすると伝播できるモードが増えることになる。因みに、例えば、一般的なマルチモードファイバはコア径を50μmといった値にすることで数百のモードを伝搬させている。
図1に示すような空間結合による光通信を考えた場合、シングルモードでは、コア径が小さいため、送信側/受信側の光結合部の位置合わせがシビアになり、正確に光軸を合わせるための精度要求が高くなるという問題がある。
この問題を解決するために、一般的に、高精度な部品を使用したり、光ファイバへの光入力部を加工することで光をファイバコアへ挿入し易くしたりする。しかし、高精度な部品はコストが高く、また加工を要するものは加工費が高くなるため、シングルモード通信用のコネクタやシステムは一般的にコストが高くなる。
図4、図5は、光軸合わせの精度劣化要因の一例を示している。例えば、図4(a)に示すように、フェルール15T,15Rと光ファイバ10T,10Rを固定するための固定材16T,16Rの量の不均一により、光軸ずれが発生する。また、例えば、図4(b)に示すように、レンズ11T,11Rの整形精度不足により、光軸ずれが発生する。
また、図5(a),(b)に示すように、フェルール15T,15Rに設けた位置合わせ用機構(凹部17T、凸部17R)の精度不足により、光軸ずれが発生する。なお、図5(a),(b)に示す凸部17Rは、ピンであることもある。
本技術では、第1に、光ファイバは、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものである。ここで、光ファイバは、第1の波長で波長分散がゼロとなるように構成されている。例えば、第1の波長は1310nmとされる。この場合、図3(a)の条件では、図3(b)に示すように規格化周波数V=1.92となり、光ファイバはシングルモードファイバとして機能する。
また、例えば、第2の波長は850nmとされる。図3(a)と同じ条件の光ファイバに、1310nmではなく、850nmの波長の光を入力した場合、図6(b)に示すように、規格化周波数V=2.96となる。そのため、図6(a)に示すように、LP01の基本モードと、LP11の1次モードが存在し得ることになる。
図7(a)に示すような光学系を組んだ際に、入力光にはLP01の基本モードしか存在しない条件で、受信側の光ファイバの位置が光軸に対して垂直方向にずれた場合(図7(a),(b)の矢印参照)、つまり光軸ずれが発生した場合について考える。
図8は、その場合における光パワーの結合効率のシミュレーション結果を記載したグラフである。横軸は光軸ずれ量で、縦軸は結合効率を表している。ずれがない状態では、光ファイバ内へ100%のパワーが伝搬し、結合効率は1となる。そして、例えば、入力光に対して光ファイバ内へ50%しかパワーが伝搬されない場合は、結合効率は0.5となる。
入力光の波長を1310nmと850nmで比較すると、850nmの場合の特性が良いことが分かる。この理由は、1310nmの場合には基本モードのみしか伝搬できないのに対して、850nmの場合、基本モードの他に1次モードも伝搬できるためである(図6(a)参照)。
つまり、光軸ずれがない状態では、図9(a)に示すように、入力光には基本モードしか存在しない。一方、光軸ずれがある状態では、図9(b)に示すように、基本モードの一部がクラッドとコアの屈折率差で生じる位相差を利用して1次モードへ変換される。1310nmの場合はこの1次モードを伝搬できないが、850nmの場合はこの1次モードも伝搬できることから、850nmの場合の特性が良くなる。
図10のグラフには、基本モード(0次モード)成分と1次モード成分を分離して記載しており、足し合わせたものがトータル(Total)の曲線となる。入力光は基本モードしか存在しないため、ずれに応じて基本モードが1次モードへ変換されていることが分かる。一方、1310nmの場合、図3(a)に示すように基本モードしか伝搬できないため、図8に示すように、基本モードが純粋に減少している。
図8において、1310nmと850nmについて、結合効率0.8(約-1dB)で比較すると約1.8倍、結合効率0.9(約―0.5dB)で比較すると約2.35倍も位置ずれに対する精度を緩和することができる。
このように光ファイバを第1の波長(例えば1310nm)では基本モードのみを伝搬し、第2の波長(例えば850nm)では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものとすれば、第2の波長の光を用いて通信を行うことで、光軸ずれによって発生する少なくとも1次モードの成分が基本モードの成分と共に伝搬していくため、光軸ずれによる光パワーの結合ロスを低減することが可能となる。
また、本技術では、第2に、光ファイバは、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まる、例えばモード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされるものである。
図11は、従来の1310nmファイバ(1310nmの波長では0次モード(基本モード)のみを伝搬するシングルモードの光ファイバ)で、850nm光源からの、850nmの波長の0次モード成分および1次モード成分からなる光(光信号)を伝送する場合の一例を示している。
この場合、光ファイバの出射端において、0次モードと1次モードとの間に、伝搬遅延差が生じる。このようなモード間伝搬遅延差は、光ファイバ内での各モードの光成分の反射角の差によって生じる。この場合、反射角は、高次になるほど急峻になる。つまり、モードによって、光路長が変わることにより、モード間伝搬遅延差が発生する。
図11に示すように、光ファイバの入射端では0次モードと1次モードを足し合わせたパワーで“1”を表現する場合、光ファイバの出射端でモード間伝搬遅延差が発生すると、“0”から“1”への立ち上がり、または“1”から“0”への立ち下がりの波形に、段差が発生することになる。この現象は、データ伝送においては波形ひずみとなるため、信号品質劣化となる。この信号品質劣化は、光ファイバが長くなるほど、またデータレートが高いほど顕著となる。
このように信号品質劣化の原因となる波形ひずみが発生した場合に、その波形ひずみを補正して信号品質劣化を抑制することも考えられるが、波形ひずみ補正用回路が送信・受信側に必要となり、コストアップ、消費電力アップへと繋がる。
本技術においては、上述したように、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるように光ファイバのコアおよびクラッドの屈折率分布をコントロールするものであり、波形ひずみ補正用の回路を設けることによるコストアップや消費電力アップを招くことなく、信号の高品質伝送が可能となる。
光の各モードは、光ファイバ内を伝搬する際に、その強度分布がコア内に収まらずクラッドに滲みでながら進む。図12は、基本モード(0次モード)と1次モードが光ファイバ内を伝搬する際における強度分布の一例を示している。図示のように、基本モード、1次モード共に、その強度分布はクラッドに入り込んでいることが分かる。
コアとクラッドの屈折率はコアの方が高く、つまりは光の伝搬速度としてはコアの方が遅い。一般的に、モードが高次となるほど光ファイバ内を伝搬する全反射角が急峻になるため伝搬経路としては伸びる方向だが、クラッド側を通過する光の強度分布が増えるため、コアおよびクラッドの屈折率分布を適切にコントロールすることで、モード毎の伝搬速度を均一にコントロールすることが可能となる。
図13(a)は、光ファイバの断面を示している。また、図13(b)~(e)は、コアおよびクラッドの屈折率分布の一例を示している。この屈折率分布は、図13(a)におけるA-B線上のコア付近の屈折率分布を示しており、縦軸は屈折率を示し、横軸は物理的な距離を示している。なお、図示の例では、コアの直径をaとしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、コアの直径がaより小さい、あるいは大きいとして定義されてもよい。
図13(b)はいわゆるセグメントコア型の屈折率分布であり、図13(c)はいわゆる階段型の屈折率分布であり、図13(d)はいわゆるW型の屈折率分布であり、図13(e)はいわゆるSI(ステップインデックス)型の屈折率分布である。
光ファイバの屈折率分布は、図13(b)~(e)に示すように、中心から第1の直径aまでの第1の領域、この第1の領域の外側の第2の直径bまでの第2の領域、この第2の領域の外側の第3の直径cまでの第3の領域およびこの第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含んでいる。ここで、第4の領域の屈折率に対する、つまり第4の領域の屈折率を基準とした場合の第1の領域、第2の領域、第3の領域の屈折率変化量をそれぞれA,x,yとする。
セグメントコア型の場合、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高く、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第1の領域の屈折率は第3の領域の屈折率より高くされている。また、階段型の場合、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高く、第1の領域の屈折率は第2の領域の屈折率より高くされている。
また、W型の場合、第3の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より低く、第1の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高くされている。また、SI型の場合、第3の領域および第2の領域の屈折率は第4の領域の屈折率と等しく、第1の領域の屈折率は第4の領域の屈折率より高くされている。
ダブルモードの条件下、つまりは850nm光源と1310nmファイバの組み合わせにおいて、モード間伝搬遅延差がゼロとなるように、各型における屈折率分布は、例えば、以下のようにコントロールされる。なお、第4の領域の屈折率は、セルマイヤーの分散式から1.4524とする。つまり、一般的な石英のパラメータをセルマイヤーの分散式に当てはめると、850nmの波長の光に対して、屈折率は1.4524となる。
セグメントコア型の場合、第1の直径aは7μm、第2の直径bは9μm、および第3の直径cは11μmとされ、第4の領域の屈折率に対する第3の領域の屈折率変化量yは+0.000827とされ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.004882とされる。
図14は、上述のように屈折率分布がコントロールされたセグメントコア型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示している。ここで、横軸は光源の波長、縦軸はモード間伝搬遅延差である。このシミュレーション結果から、850nm(=0.85μm)において、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロあるいは略ゼロとなっていることが分かる。
また、階段型の場合、第1の直径aは7μm、および第2の直径bは13μmとされ、第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量xは+0.000811とされ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.005053とされる。
図15は、上述のように屈折率分布がコントロールされた階段型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示している。ここで、横軸は光源の波長、縦軸はモード間伝搬遅延差である。このシミュレーション結果から、850nm(=0.85μm)において、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロあるいは略ゼロとなっていることが分かる。
また、W型の場合、第1の直径aは7μm、および第2の直径bは9μmとされ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量xは-0.002245とされ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.004778とされる。
図16は、上述のように屈折率分布がコントロールされたW型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示している。ここで、横軸は光源の波長、縦軸はモード間伝搬遅延差である。このシミュレーション結果から、850nm(=0.85μm)において、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロあるいは略ゼロとなっていることが分かる。
また、SI型の場合、第1の直径aとされ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.00467とされる。
図17は、上述のように屈折率分布がコントロールされSI型の光ファイバを用いたときのモード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)のシミュレーション結果を示している。ここで、横軸は光源の波長、縦軸はモード間伝搬遅延差である。このシミュレーション結果から、850nm(=0.85μm)において、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロあるいは略ゼロとなっていることが分かる。
図18は、ダブルモードの条件下、つまりは850nm光源と1310nmファイバの組み合わせにおいて、セグメントコア型(図13(b)参照)で、第4の領域の屈折率を1.4524とし、第1の直径aを7μm、第2の直径bを9μm、および第3の直径cを11μmとし、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示している。
ここで、横軸は第4の領域の屈折率に対する第3の領域の屈折率変化量yであり、縦軸は第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aである。屈折率変化量yがゼロとなるときの屈折率変化量Aは、SI型でモード間伝搬遅延差がゼロとなる場合と等しくなるので、+0.00467である。
このシミュレーション結果から、モード間伝搬遅延差をゼロとする場合、第4の領域の屈折率に対する第3の領域の屈折率変化量yは0~+0.0024の範囲内の値を採ることができ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.00467~+0.00541の範囲内の値を採ることができることが分かる。
なお、このシミュレーション結果は、基本モードおよび1次モードのみ存在する条件での屈折率の関係を示しており、それ以上の高次モードが発生しない条件下での屈折率関係となる。
屈折率変化量y=+0.0024、屈折率変換量+0.00541を超える範囲で基本モードと1次モードのモード間伝搬遅延差をゼロにしようとすると、コアとクラッド間の屈折率差が大きくなり、光が全反射できる角度がより急峻になり、2次モードも伝送できる条件が整い、例えば光軸ずれにより発生する2次モードも光ファイバを伝搬していく。その場合には、2次モードに関してモード間伝搬遅延差を調整できず、波形歪の発生につながることになる。
そのため、基本モードおよび1次モードのみ存在する条件では、上述したように、屈折率変化量yは0~+0.0024の範囲内、屈折率変化量Aは+0.00467~+0.00541の範囲内となる。詳細説明は省略するが、以下に示す階段型およびW型におけるシミュレーション結果も、基本モードおよび1次モードのみ存在する条件での屈折率の関係を示している。
図19は、ダブルモードの条件下、つまりは850nm光源と1310nmファイバの組み合わせにおいて、階段型(図13(c)参照)で、第4の領域の屈折率を1.4524とし、第1の直径aを7μm、および第2の直径bを13μmとし、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示している。
ここで、横軸は第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量xであり、縦軸は第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aである。屈折率変化量xがゼロとなるときの屈折率変化量Aは、SI型でモード間伝搬遅延差がゼロとなる場合と等しくなるので、+0.00467である。
このシミュレーション結果から、モード間伝搬遅延差をゼロとする場合、第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量xは0~+0.0012の範囲内の値を採ることができ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.00467~+0.00526の範囲内の値を採ることができることが分かる。
図20は、ダブルモードの条件下、つまりは850nm光源と1310nmファイバの組み合わせにおいて、W型(図13(d)参照)で、第4の領域の屈折率を1.4524とし、第1の直径aを7μm、および第2の直径bを9μmとし、モード間伝搬遅延差(基本モードと1次モードの間の伝搬遅延差)がゼロとなる屈折率の関係のシミュレーション結果を示している。
ここで、横軸は第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量xであり、縦軸は第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aである。屈折率変化量xがゼロとなるときの屈折率変化量Aは、SI型でモード間伝搬遅延差がゼロとなる場合と等しくなるので、+0.00467である。
このシミュレーション結果から、モード間伝搬遅延差をゼロとする場合、第4の領域の屈折率に対する第2の領域の屈折率変化量xは-0.0055~0の範囲内の値を採ることができ、第4の領域の屈折率に対する第1の領域の屈折率変化量Aは+0.00486~+0.00467の範囲内の値を採ることができることが分かる。
このように光ファイバを第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まる、例えばモード間伝搬遅延差がゼロとなるように、コアおよびクラッドの屈折率分布をコントロールすることで、第2の波長の光を用いて通信を行う際にモード間伝搬遅延差を所定の閾値内に納めることができ、波形ひずみ補正用の回路を設けることによるコストアップや消費電力アップを招くことなく、信号の高品質伝送が可能となる。
[送受信システム]
図21は、送受信システム100の構成例を示している。この送受信システム100は、送信機200と、受信機300と、ケーブル400を有している。送信機200は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム機、ディスクプレーヤ、セットトップボックス、デジタルカメラ、携帯電話などのAVソースである。受信機300は、例えば、テレビ受信機、プロジェクタ、PCモニタ等である。送信機200と受信機300は、ケーブル400を介して接続されている。
送信機200は、発光部201と、レセプタクルとしてのコネクタ202と、発光部201で発光される光をコネクタ202に伝搬する光ファイバ203を有している。発光部201は、VCSEL等のレーザー素子、またはLED(light emitting diode)等の発光素子(光源)を備えている。発光部201は、図示しない送信回路で発生される電気信号(送信信号)を光信号に変換する。発光部201で発光された光(光信号)は、光ファイバ203を通じてコネクタ202に伝搬される。
また、受信機300は、レセプタクルとしてのコネクタ301と、受光部302と、コネクタ301で得られた光を受光部302に伝搬する光ファイバ303を有している。受光部302は、フォトダイオード等の受光素子を備えている。受光部302は、コネクタ301から送られてくる光信号を電気信号(受信信号)に変換し、図示しない受信回路に供給する。
ケーブル400は、光ファイバ401の一端および他端に、プラグとしてのコネクタ402,403を有する構成とされている。光ファイバ401の一端のコネクタ402は送信機200のコネクタ202に接続され、この光ファイバ401の他端のコネクタ403は受信機300のコネクタ301に接続されている。
この送受信システム100において、送信機200の光ファイバ203、受信機300の光ファイバ303およびケーブル400の光ファイバ401に、本技術の光ファイバが適用される。つまり、これらの光ファイバは、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものである。
また、これらの光ファイバは、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まる、例えばモード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている(図13(b)~(e)参照)。そして、この送受信システム100では、第2の波長の光を用いて通信が行われる。
つまり、ダブルモードの条件下、例えば850nm光源と1310nmファイバ(モード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている)の組み合わせが適用されて、通信が行われる。
図22は、送信機200における発光部201とコネクタ202の構成例を示している。この構成例は一例であって、送信機200の構成がこれに限定されるものではない。
発光部201は、フェルール211を備えている。フェルール211は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなっている。
フェルール211には、前面側から後方に延びる光ファイバ挿入孔216が設けられている。光ファイバ203は、光ファイバ挿入孔216に挿入された後、接着剤217により、フェルール211に固定される。光ファイバ203は、光路となる中心部のコア203aと、その周囲を覆うクラッド203bの二重構造となっている。
また、フェルール211の下面側に、発光素子213および発光素子駆動ドライバ218が載置された基板212が固定される。この場合、基板212には、発光素子213が光ファイバ203に合わせて載置されている。ここで、基板212は、発光素子213の出射部が光ファイバ203の光軸に一致するように、位置が調整されて固定される。
また、フェルール211には、下面側から上方に延びる配置用孔214が形成されている。そして、発光素子213からの光の光路を光ファイバ203の方向に変更するために、配置用孔214の底部分は傾斜面とされ、この傾斜面にミラー(光路変更部)215が配置されている。なお、ミラー215に関しては、別個に生成されたものを傾斜面に固定するだけでなく、傾斜面に蒸着等で形成することも考えられる。
コネクタ202は、コネクタ本体221を備えている。コネクタ本体221は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなり、レンズ付きフェルールの構成となっている。
このようにコネクタ本体221がレンズ付きフェルールの構成とされることで、光ファイバとレンズとの光軸合わせを容易に行うことができる。また、このようにコネクタ本体221がレンズ付きフェルールの構成とされることで、多チャネルの場合でも、光ファイバをフェルールに挿入するだけで、多チャネル通信を容易に実現できる。
コネクタ本体221には、その前面側に、凹状の光出射部(光伝達空間)223が形成されている。そして、このコネクタ本体221には、この光出射部223の底部分に位置するように、レンズ(凸レンズ)224が一体的に形成されている。
また、コネクタ本体221には、背面側から前方に延びる光ファイバ挿入孔226が、レンズ224に合わせて設けられている。光ファイバ挿入孔226は、そこに挿入される光ファイバ203のコア203aとレンズ224の光軸が一致するように、成形されている。また、光ファイバ挿入孔226は、その底位置、つまり光ファイバ203を挿入した際の、その先端(入射端)の当接位置がレンズ224の焦点位置と合致するように、成形されている。
また、コネクタ本体221には、上面側から下方に延びる接着剤注入孔222が、光ファイバ挿入孔226の底位置付近に連通するように、形成されている。光ファイバ203が光ファイバ挿入孔226に挿入された後、接着剤注入孔222から接着剤227が光ファイバ203の周囲に注入されることで、光ファイバ203はコネクタ本体221に固定される。
コネクタ202において、レンズ224は、光ファイバ203から出射された光をコリメート光に成形して出射する機能を持つ。これにより、光ファイバ203の出射端から所定のNAで出射された光は、レンズ224に入射されてコリメート光に成形されて出射される。
図23は、受信機300におけるコネクタ301と受光部302の構成例を示している。この構成例は一例であって、受信機300の構成がこれに限定されるものではない。
コネクタ301は、コネクタ本体311を備えている。コネクタ本体311は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなり、レンズ付きフェルールの構成となっている。
このようにコネクタ本体311がレンズ付きフェルールの構成とされることで、光ファイバとレンズとの光軸合わせを容易に行うことができる。また、このようにコネクタ本体311がレンズ付きフェルールの構成とされることで、多チャネルの場合でも、光ファイバをフェルールに挿入するだけで、多チャネル通信を容易に実現できる。
コネクタ本体311には、その前面側に、凹状の光入射部(光伝達空間)313が形成されている。そして、このコネクタ本体311には、この光入射部313の底部分に位置するように、レンズ(凸レンズ)314が一体的に形成されている。
また、コネクタ本体311には、背面側から前方に延びる光ファイバ挿入孔316が、レンズ314に合わせて設けられている。光ファイバ303は、光路となる中心部のコア303aと、その周囲を覆うクラッド303bの二重構造となっている。
光ファイバ挿入孔316は、そこに挿入される光ファイバ303のコア303aとレンズ314の光軸が一致するように、成形されている。また、光ファイバ挿入孔316は、その底位置、つまり光ファイバ303を挿入した際の、その先端(入射端)の当接位置がレンズ314の焦点位置と合致するように、成形されている。
また、コネクタ本体311には、上面側から下方に延びる接着剤注入孔312が、光ファイバ挿入孔316の底位置付近に連通するように、形成されている。光ファイバ303が光ファイバ挿入孔316に挿入された後、接着剤注入孔312から接着剤317が光ファイバ303の周囲に注入されることで、光ファイバ303はコネクタ本体311に固定される。
コネクタ301において、レンズ314は、入射されるコリメート光を集光する機能を持つ。この場合、コリメート光がレンズ314に入射されて集光され、この集光された光は、光ファイバ303の入射端に所定のNAで入射される。
また、受光部302は、フェルール321を備えている。フェルール321は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなっている。
フェルール321には、前面側から後方に延びる光ファイバ挿入孔326が設けられている。光ファイバ303は、光ファイバ挿入孔326に挿入された後、接着剤327により、フェルール321に固定される。フェルール321には、下面側から上方に延びる配置用孔324が形成されている。
また、フェルール321の下面側に、受光素子323やプロセッサ328が載置された基板322が固定される。基板322は、受光素子323の入射部が光ファイバ303の光軸に一致するように、位置が調整されて固定される。
また、光ファイバ303からの光路を受光素子323の方向に変更するために、配置用孔324の底部分は傾斜面とされ、この傾斜面にミラー(光路変更部)325が配置されている。なお、ミラー325に関しては、別個に生成されたものを傾斜面に固定するだけでなく、傾斜面に蒸着等で形成することも考えられる。
図24は、ケーブル400におけるコネクタ402とコネクタ403の構成例を示している。この構成例は一例であって、ケーブル400の構成がこれに限定されるものではない。
コネクタ402は、コネクタ本体421を備えている。コネクタ本体421は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなり、レンズ付きフェルールの構成となっている。
このようにコネクタ本体421がレンズ付きフェルールの構成とされることで、光ファイバとレンズとの光軸合わせを容易に行うことができる。また、このようにコネクタ本体421がレンズ付きフェルールの構成とされることで、多チャネルの場合でも、光ファイバをフェルールに挿入するだけで、多チャネル通信を容易に実現できる。
コネクタ本体421には、その前面側に、凹状の光入射部(光伝達空間)423が形成されている。そして、このコネクタ本体421には、この光入射部423の底部分に位置するようにレンズ(凸レンズ)424が一体的に形成されている。
また、コネクタ本体421には、背面側から前方に延びる光ファイバ挿入孔426が、レンズ424に合わせて、設けられている。光ファイバ401は、光路となる中心部のコア401aと、その周囲を覆うクラッド401bの二重構造となっている。
光ファイバ挿入孔426は、そこに挿入される光ファイバ401のコア401aとレンズ424の光軸が一致するように、成形されている。また、光ファイバ挿入孔426は、その底位置、つまり光ファイバ401を挿入した際の、その先端(入射端)の当接位置がレンズ424の焦点位置と合致するように、成形されている。
また、コネクタ本体421には、上面側から下方に延びる接着剤注入孔422が、光ファイバ挿入孔426の底位置付近に連通するように、形成されている。光ファイバ401が光ファイバ挿入孔426に挿入された後、接着剤注入孔422から接着剤427が光ファイバ401の周囲に注入されることで、光ファイバ401はコネクタ本体421に固定される。
コネクタ402において、レンズ424は、入射されるコリメート光を集光する機能を持つ。この場合、コリメート光がレンズ424に入射されて集光され、この集光された光は、光ファイバ401の入射端に所定のNAで入射される。
コネクタ403は、コネクタ本体431を備えている。コネクタ本体431は、例えば合成樹脂またはガラスなどの光透過性材料、あるいは特定の波長を透過するシリコン等の材料からなり、レンズ付きフェルールの構成となっている。
このようにコネクタ本体431がレンズ付きフェルールの構成とされることで、光ファイバとレンズとの光軸合わせを容易に行うことができる。また、このようにコネクタ本体431がレンズ付きフェルールの構成とされることで、多チャネルの場合でも、光ファイバをフェルールに挿入するだけで、多チャネル通信を容易に実現できる。
コネクタ本体431には、その前面側に、凹状の光出射部(光伝達空間)433が形成されている。そして、このコネクタ本体431には、この光出射部433の底部分に位置するように、レンズ(凸レンズ)434が一体的に形成されている。
また、コネクタ本体431には、背面側から前方に延びる光ファイバ挿入孔436が、レンズ434に合わせて、設けられている。
光ファイバ挿入孔436は、そこに挿入される光ファイバ401のコア401aとレンズ434の光軸が一致するように、成形されている。また、光ファイバ挿入孔436は、その底位置、つまり光ファイバ401を挿入した際の、その先端(入射端)の当接位置がレンズ434の焦点位置と合致するように、成形されている。
また、コネクタ本体431には、上面側から下方に延びる接着剤注入孔432が、光ファイバ挿入孔436の底位置付近に連通するように、形成されている。光ファイバ401が光ファイバ挿入孔436に挿入された後、接着剤注入孔432から接着剤437が光ファイバ401の周囲に注入されることで、光ファイバ401はコネクタ本体431に固定される。
コネクタ403において、レンズ434は、光ファイバ401から出射された光をコリメート光に成形して出射する機能を持つ。これにより、光ファイバ401の出射端から所定のNAで出射された光は、レンズ434に入射されてコリメート光に成形されて出射される。
図21に示す送受信システム100において、光ファイバ203,303,401は第1の波長(例えば1310nm)では基本モードのみを伝搬し、第2の波長(例えば850nm)では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものであって、第2の波長の光を用いて通信が行われる。そのため、光軸ずれによって発生する少なくとも1次モードの成分が基本モードの成分と共に伝搬していくため、光軸ずれによる光パワーの結合ロスを低減することが可能となる。
また、図21に示す送受信システム100において、光ファイバ203,303,401は第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まる、例えばモード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている。そのため、第2の波長の光を用いて通信を行う際にモード間伝搬遅延差を所定の閾値内に納めることができ、波形ひずみ補正用の回路を設けることによるコストアップや消費電力アップを招くことなく、信号の高品質伝送が可能となる。
図25は、送受信システム100Aの構成例を示している。この図25において、図21と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。この送受信システム100Aは、送信機200とケーブル400が一体的に形成されている、いわゆるピックテールタイプの送信機を有するものである。この場合、ケーブル400の送信側は送信機200に固定接続されており、発光部201で発光される光はケーブル400の光ファイバ401に直接入射される。この送受信システム100Aのその他は、図21の送受信システム100と同様に構成されている。
この送受信システム100Aにおいて、ケーブル400の光ファイバ401および受信機300の光ファイバ303に、本技術の光ファイバが適用される。つまり、これらの光ファイバは、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し得るものである。
また、これらの光ファイバは、第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まる、例えばモード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている(図13(b)~(e)参照)。そして、この送受信システム100Aでは、第2の波長の光を用いて通信が行われる。
つまり、ダブルモードの条件下、例えば850nm光源と1310nmファイバ(モード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている)の組み合わせが適用されて、通信が行われる。
図26は、送信機200における発光部201とケーブル400におけるコネクタ403の構成例を示している。発光部201に関しては、上述の図22を用いて説明したと同様であるので、ここではその説明を省略する。また、コネクタ403に関しては、上述の図24を用いて説明したと同様であるので、ここではその説明を省略する。
図25に示す送受信システム100Aにおいても、図21示す送受信システム100と同様の効果を得ることができる。
<2.変形例>
なお、上述実施の形態においては、コアおよびクラッドの屈折率分布をモード間伝搬遅延差がゼロとなるようにコントロールする例をあげて本技術を説明したが、モード間伝搬遅延差は必ずしもゼロとする必要はなく、モード間伝搬遅延差が距離や伝送レート等に応じて決定される所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布をコントロールすることも考えられる。
また、上述実施の形態においては、コアおよびクラッドの屈折率分布の型として、セグメントコア型、階段型、W型、SI型を示したが、これに限定されるものではなく、その他の型で実現することも考えられる。また、第1の直径a、第2の直径b、第3の直径cの値等のパラメータは、上述実施の形態であげたものに限定されるものではない。
また、上述の実施の形態においては、第1の波長が1310nmとして説明したが、光源としてレーザー光源やLED光源の使用が考えられることから、第1の波長としては、例えば300nmから5μmの間にあることが考えられる。
また、上述の実施の形態においては、第1の波長が1310nmとして説明したが、この第1の波長が、1310nmを含む1310nm帯の波長であることも考えられる。また、上述の実施の形態においては、第1の波長が1310nmとして説明したが、この第1の波長が、1550nm、あるいは、1550nmを含む1550nm帯の波長であることも考えられる。また、第2の波長が850nmとして説明したが、この第2の波長が、850nmを含む850nm帯の波長であることも考えられる。
また、上述実施の形態においては、光導波路が光ファイバである例で説明したが、本技術は光ファイバ以外の光導波路、例えばシリコン光導波路等である場合にも、同様に適用できることは勿論である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)第1の波長では基本モードのみを伝搬し、
第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、
前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている
光導波路。
(2)前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含む
前記(1)に記載の光導波路。
(3)前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第3の領域の屈折率より高くされている
前記(2)に記載の光導波路。
(4)前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
前記第1の直径は7μm、前記第2の直径は9μm、および前記第3の直径は11μmであり、
前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にある
前記(3)に記載の光導波路。
(5)前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は+0.000827であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.004882である
前記(4)に記載の光導波路。
(6)前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第1の領域の屈折率は前記第2の領域の屈折率より高くされている
前記(2)に記載の光導波路。
(7)前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は13μmであり、
前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にある
前記(6)に記載の光導波路。
(8)前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は+0.000811であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.005053である
前記(7)に記載の光導波路。
(9)前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より低く、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされている
前記(2)に記載の光導波路。
(10)前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は9μmであり、
前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にある
前記(9)に記載の光導波路。
(11)前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.002245であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.004778である
前記(10)に記載の光導波路。
(12)前記第3の領域および前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされている
前記(2)に記載の光導波路。
(13)前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
前記第1の直径は7μmであり、
前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467である
前記(12)に記載の光導波路。
(14)前記第1の波長は、波長分散がゼロとなる波長である
前記(1)に記載の光導波路
(15)前記第1の波長は、300nmから5μmの間にある
前記(1)または(14)に記載の光導波路。
(16)前記第1の波長は、1310nm帯または1550nm帯の波長である
前記(15)に記載の光導波路。
(17)前記第2の波長は、850nm帯の波長である
前記(1)または(2)に記載の光導波路。
(18)第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬する光導波路を備え、
前記光導波路は、
前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信装置。
(19)第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている光導波路で、前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信方法。
(20)送信機と受信機とが光導波路で接続されてなる光通信システムであって、
前記光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
前記送信機と前記受信機は前記光導波路で前記第2の波長の光を用いて通信をする
光通信システム。
10T,10R・・・光ファイバ
10a・・・コア
10b・・・クラッド
11T,11R・・・レンズ
100,100A・・・送受信システム
200・・・送信機
201・・・発光部
202・・・コネクタ(レセプタクル)
203・・・光ファイバ
203a・・・コア
203b・・・クラッド
221・・・コネクタ本体
222・・・接着剤注入孔
223・・・光出射部(光伝達空間)
224・・・レンズ(凸レンズ)
226・・・光ファイバ挿入孔
227・・・接着剤
211・・・フェルール
212・・・基板
213・・・発光素子
214・・・配置用孔
215・・・ミラー
216・・・光ファイバ挿入孔
217・・・接着剤
218・・・発光素子駆動ドライバ
300・・・受信機
301・・・コネクタ(レセプタクル)
302・・・受光部
303・・・光ファイバ
303a・・・コア
303b・・・クラッド
311・・・コネクタ本体
312・・・接着剤注入孔
313・・・光入射部(光伝達空間)
314・・・レンズ(凸レンズ)
316・・・光ファイバ挿入孔
317・・・接着剤
321・・・フェルール
322・・・基板
323・・・受光素子
324・・・配置用孔
325・・・ミラー
326・・・光ファイバ挿入孔
327・・・接着剤
328・・・プロセッサ
400・・・ケーブル
401・・・光ファイバ
401a・・・コア
401b・・・クラッド
402,403・・・コネクタ(プラグ)
421・・・コネクタ本体
422・・・接着剤注入孔
423・・・光入射部(光伝達空間)
424・・・レンズ(凸レンズ)
426・・・光ファイバ挿入孔
427・・・接着剤
431・・・コネクタ本体
432・・・接着剤注入孔
433・・・光出射部(光伝達空間)
434・・・レンズ(凸レンズ)
436・・・光ファイバ挿入孔
437・・・接着剤

Claims (15)

  1. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、
    第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、
    前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第3の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、前記第2の直径は9μm、および前記第3の直径は11μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にあ
    光導波路。
  2. 前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は+0.000827であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.004882である
    請求項に記載の光導波路。
  3. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、
    第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、
    前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第1の領域の屈折率は前記第2の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は13μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にあ
    光導波路。
  4. 前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は+0.000811であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.005053である
    請求項に記載の光導波路。
  5. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、
    第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、
    前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より低く、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は9μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にあ
    光導波路。
  6. 前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.002245であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.004778である
    請求項に記載の光導波路。
  7. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬する光導波路を備え、
    前記光導波路は、
    前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第3の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、前記第2の直径は9μm、および前記第3の直径は11μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にあ
    光通信装置。
  8. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬する光導波路を備え、
    前記光導波路は、
    前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第1の領域の屈折率は前記第2の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は13μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にあ
    光通信装置。
  9. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬する光導波路を備え、
    前記光導波路は、
    前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より低く、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は9μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にあ
    光通信装置。
  10. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている光導波路で、前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第3の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、前記第2の直径は9μm、および前記第3の直径は11μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にあ
    光通信方法。
  11. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている光導波路で、前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第1の領域の屈折率は前記第2の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は13μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にあ
    光通信方法。
  12. 第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をした場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされている光導波路で、前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より低く、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は9μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にあ
    光通信方法。
  13. 送信機と受信機とが光導波路で接続されてなる光通信システムであって、
    前記光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記送信機と前記受信機は前記光導波路で前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第1の領域の屈折率は前記第3の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、前記第2の直径は9μm、および前記第3の直径は11μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第3の領域の屈折率変化量は0~+0.0024の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00541の範囲内にあ
    光通信システム。
  14. 送信機と受信機とが光導波路で接続されてなる光通信システムであって、
    前記光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記送信機と前記受信機は前記光導波路で前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高く、前記第1の領域の屈折率は前記第2の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は13μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第2の領域の屈折率変化量は0~+0.0012の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00467~+0.00526の範囲内にあ
    光通信システム。
  15. 送信機と受信機とが光導波路で接続されてなる光通信システムであって、
    前記光導波路は、第1の波長では基本モードのみを伝搬し、第2の波長では基本モードと共に少なくとも1次モードを伝搬し、前記第2の波長の光を用いて通信をする場合にモード間伝搬遅延差が所定の閾値内に納まるようにコアおよびクラッドの屈折率分布がコントロールされており、
    前記送信機と前記受信機は前記光導波路で前記第2の波長の光を用いて通信をし、
    前記屈折率分布は、中心から第1の直径までの第1の領域、該第1の領域の外側の第2の直径までの第2の領域、該第2の領域の外側の第3の直径までの第3の領域および該第3の領域の外側の第4の領域の屈折率の分布を含み、
    前記第3の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率と等しく、前記第2の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より低く、前記第1の領域の屈折率は前記第4の領域の屈折率より高くされており、
    前記第1の波長は1310nm帯、および前記第2の波長は850nm帯であり、
    前記第1の直径は7μm、および前記第2の直径は9μmであり、
    前記第4の領域の屈折率は1.4524であり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は-0.0055~0の範囲内にあり、
    前記第4の領域の屈折率に対する前記第1の領域の屈折率変化量は+0.00486~+0.00467の範囲内にあ
    光通信システム。
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