JP7741301B2 - 水処理装置、ろ過方法および漏れ補修方法 - Google Patents
水処理装置、ろ過方法および漏れ補修方法Info
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Description
膜ろ過法の利点は、
(1)得られる水質の除濁レベルが高く、かつ安定しており、したがって、得られる水の安全性が高いこと、
(2)ろ過装置の設置スペ-スが小さくてすむこと、
(3)自動運転が容易であること、
等である。
<<態様1>>
複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束を含む、3本以上10本以下の中空糸膜モジュ-ルで構成された中空糸膜モジュ-ル群と、前記中空糸膜モジュ-ルのそれぞれに、前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の外側の空間とを連通する原水導入口を介して接続された原水搬送配管、前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の内側の空間とを連通するろ液排出口を介して接続されたろ水収集配管、及び前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の外側の空間とを連通する洗浄用排出口を介して接続された排出水回収配管を含む配管群と、前記中空糸膜モジュ-ル及び前記原水搬送配管、ろ水収集配管及び排出水回収配管を支持するサポ-ト部材で構成されたサポ-ト部材群とを1単位として、1単位以上備える水処理装置であって、
前記中空糸膜の膜面積当たりの質量が1.0kg/m2以下である水処理装置。
<<態様2>>
前記1単位の水処理装置の敷地面積当たりの総膜面積が1,000m2/m2以上である、態様1に記載の水処理装置。
<<態様3>>
前記1単位の水処理装置は、互いに接続して、最大5単位まで接続することが可能なように構成されている、態様1または2に記載の水処理装置。
<<態様4>>
前記中空糸膜モジュ-ル群と前記配管群とは、可とう継手によって接続されている、態様1~3のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様5>>
前記配管群および前記中空糸膜モジュ-ルのハウジング、及び前記サポ-ト部材は、比重が1.3g/cm3以下の樹脂を使用して作製されている、態様1~4のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様6>>
前記中空糸膜モジュ-ルは、
複数本の前記中空糸膜からなる前記中空糸膜束と、
前記中空糸膜束が収納されたハウジングと、
前記中空糸膜束の両端部と前記ハウジングとを接着固定する接着固定部と、
を備えた中空糸膜モジュ-ルであって、
前記中空糸膜は、精密ろ過(MF)膜又は限外ろ過(UF)膜であり、
前記接着固定部は、
前記中空糸膜の一方の端部において、前記中空糸膜同士、及び前記中空糸膜束と前記ハウジングの内壁とを樹脂材によって接着固定する第1接着固定層と、
前記中空糸膜の他方の端部において、前記中空糸膜同士及び前記中空糸膜束と前記ハウジングの内壁とを樹脂材によって接着固定する第2接着固定層と
を有し、
前記中空糸膜モジュ-ルは、以下の条件(A)、(B)、及び(C):
(A)100×(中空糸膜の断面積の合計)/(ハウジングの内部断面積)で表される前記中空糸膜充填率が、42%以下であること;
(B)前記中空糸膜の外径が、1.3mm以下であること;及び
(C)前記中空糸膜の合計膜面積が、50m2以上であること;
のすべてを満たす、態様1~5のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様7>>
前記中空糸膜の有効長が1.6m以上である、態様1~6のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様8>>
前記ろ水収集配管が前記排出水回収配管の下方にあり、前記ろ水収集配管が前記排出水回収配管およびその接続継手に囲われ、前記ろ水収集配管へのアクセスできる開口部が30cm以下である、態様1~7のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様9>>
複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束を含む、複数の中空糸膜モジュ-ルで構成された中空糸膜モジュール群と、
前記中空糸膜モジュ-ルのそれぞれに接続された原水搬送配管、ろ水収集配管及び排出水回収配管を含む配管群と、
を備える水処理装置。
<<態様10>>
前記中空糸膜モジュ-ル、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管を支持するサポート部材をさらに備える、態様9に記載の水処理装置。
<<態様11>>
複数の前記中空糸膜モジュールの敷設方向に沿って、前記原水搬送配管、前記ろ水収集配管、及び前記排出水回収配管が敷設されている、態様9または10に記載の水処理装置。
<<態様12>>
前記サポート部材は前記中空糸膜モジュ-ルと前記ろ水収集配管と前記排出水回収配管とを一体で固定する、態様9又は10に記載の水処理装置。
<<態様13>>
前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管は、前記中空糸膜モジュールの上方にあり、前記水処理装置上方から、前記排出水回収配管、前記ろ水収集配管、の順に敷設されている、態様9~12のいずれか一項に記載の水処理装置。
<<態様14>>
前記態様1~13のいずれか一項に記載の水処理装置を用いて、被ろ過液をろ過する、ろ過方法であって、
前記ろ過方法は、
外圧ろ過により、前記中空糸膜に被ろ過液を通過させてろ過してろ液を得る、ろ過工程と、
前記ろ過工程の後に行われる、洗浄工程と、
前記ろ過工程と前記洗浄工程とを複数回繰り返した後に行われる薬品洗浄工程と、
を含み、
前記洗浄工程は、
前記中空糸膜の内側から外側に、前記ろ液を通過させる逆洗、又は被ろ過液を前記原水導入口から導入し、前記洗浄用排出口から排出するフラッシングと、
気泡を含む被ろ過液を前記原水導入口から導入し、前記洗浄用排出口から排出して、前記気泡によって前記中空糸膜を揺らす、エアスクラビングと、
を組み合わせて行って、前記中空糸膜の外側表面を洗浄する、逆洗-エアスクラビング同時洗浄、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄
を含み、
前記薬品洗浄工程は、
前記中空糸膜モジュ-ルの内部を薬液で満たし、また前記原水導入口から前記薬液を導入して、前記ろ液排出口及び/又は、前記洗浄用排出口から排出して、前記薬液を循環させる薬液洗浄工程と、
前記薬液洗浄工程の後に前記中空糸膜モジュ-ルから前記薬液を排出する薬液排出工程と、
前記薬液排出工程の後に、ろ過水または水で前記中空糸膜モジュ-ルの内部をリンスするリンス工程と、
前記リンス工程の後に、リンス後の前記ろ過水又は前記水を排出するリンス液排出工程と、
を含む、ろ過方法。
<<態様15>>
前記洗浄工程において、前記逆洗-エアスクラビング同時洗浄、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄の前に、逆洗又はフラッシングを行う、態様14に記載のろ過方法。
<<態様16>>
前記洗浄工程の後に、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜の外側及び中空部の洗浄排液を排出する排出工程をさらに含む、態様14又は15に記載のろ過方法。
<<態様17>>
前記排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜モジュールの内部に圧縮空気を導入して、前記洗浄排液を排出する、態様16に記載のろ過方法。
<<態様18>>
前記薬液排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜モジュールの内部に圧縮空気を導入して、前記洗浄排液を排出する、態様14~17のいずれか一項に記載のろ過方法。
<<態様19>>
前記薬液排出工程及び/又は前記リンス液排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口に圧縮空気を導入して、前記薬液、或いは前記ろ過水又は前記水を排出する、態様18に記載のろ過方法。
<<態様20>>
前記薬液及びリンス液は、膜面積当たりの体積が1.0L/m2以下である、態様9~19のいずれか一項に記載のろ過方法。
<<態様21>>
態様1~13のいずれか一項に記載の水処理装置における前記ろ水収集配管から各中空糸膜モジュ-ルに圧縮空気を導入して前記中空糸膜からの気泡の発生の有無を検査する気泡検査工程と、
前記気泡が検出された場合には、
前記気泡が検出された前記中空糸膜モジュ-ルを前記水処理装置から外すことなく、前記中空糸膜束の前記ろ水収集配管側の端面を露出して前記気泡が発生した前記中空糸膜を特定する特定工程と、
特定された前記中空糸膜を補修する補修工程と、
を含むことを特徴とする漏れ補修方法。
図1は、本実施形態の水処理装置の一例を示している。図1に示すように、水処理装置1は、複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束を含む、3本以上10本以下(図1の例では、5本)の中空糸膜モジュ-ル100からなる中空糸膜モジュ-ル群110と、中空糸膜モジュ-ル100のそれぞれに、中空糸膜モジュ-ル100の原水導入口(図示せず)を介して接続された原水搬送配管121、ろ液排出口(図示せず)を介して接続されたろ水収集配管122及び洗浄用排出口(図示せず)を介して接続された排出水回収配管123の3本の主管からなる配管群120、さらに中空糸膜モジュ-ル群110および配管群120を支持するサポ-ト部材131、132で構成されたサポ-ト部材群130とを1単位として、1単位以上備える。
本実施形態の水処理装置1は、3本以上10本以下の中空糸膜モジュ-ル100からなる中空糸膜モジュ-ル群110を有する。3本以上10本以下の中空糸膜モジュ-ル100であれば、予め加工工場で組み立てておき、水処理現場まで輸送して、水処理現場で水処理装置として組み立てることができ、水処理装置1の設置に要する時間を削減することができる。
中空糸膜モジュ-ル100における中空糸膜束10は、複数本の中空糸膜11からなり、ハウジング30に収納されて使用される。中空糸膜束10中の中空糸膜11の本数は、ハウジング30に収納されたときに、所定の充填率を満たすように適宜設定されることが好ましい。中空糸膜束10中の中空糸膜11の本数は、例えば、1,000本以上100,000本以下であり、2,000本以上50,000本以下、3,000本以上40,000本以下、又は5,000本以上30,000本以下であってもよい。
中空糸膜モジュ-ル100における中空糸膜11は、精密ろ過(MF)膜又は限外ろ過(UF)膜である。したがって、中空糸膜11の平均細孔径は、1nm(0.001μm)以上10μm以下であり、好ましくは10nm(0.01μm)以上700nm(0.7μm)以下であり、より好ましくは20nm(0.02μm)以上600nm(0.6μm)以下である。平均細孔径が1nm(0.001μm)以上10μm以下であれば、分離性能は十分であり、孔の連通性も確保できる。
中空糸膜11の平均細孔径は、ASTM:F316-86に規定されている平均孔径(mean flow pore size)の測定方法(別称:ハ-フドライ法)により、測定できる。
開口率[%]=100×(孔部分面積)/{(孔部分面積)+(非孔部分面積)}
これらの観点から、電子顕微鏡写真の倍率は、中空糸膜11の外側表面に開口する孔の累積中位径(面積累積値50%に相当する孔径)に応じて、例えば以下のように設定することができる:
累積中位径が1~10μm程度のとき 倍率1,000~5,000倍
累積中位径が0.1~1μm程度のとき 5,000~20,000倍
累積中位径が0.03~0.1μm程度のとき 10,000~50,000倍である。
黒白2値化処理は、電子顕微鏡写真又はそのコピ-を用いて、市販の画像解析システムによって行ってもよい。
中空糸膜モジュ-ル100における中空糸膜11は、合成樹脂製の多孔質膜からなることが好ましい。本実施形態における中空糸膜11を構成する樹脂は、好ましくは熱可塑性樹脂であり、より好ましくはポリオレフィン樹脂、フッ素系ポリオレフィン樹脂である。
フッ素系ポリオレフィン樹脂としては、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン-モノクロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン(ヘキサフルオロプロピレンのドメインを含んでもよい)、及びヘキサフルオロプロピレン樹脂、並びにこれら樹脂の混合物からなる群から選ばれるものが挙げられる。
中空糸膜11の引張破断伸度の初期値は、好ましくは60%以上であり、より好ましくは80%以上であり、更に好ましくは100%以上であり、特に好ましくは120%以上である。
中空糸膜11の圧縮強度は、好ましくは0.2MPa以上であり、より好ましくは0.3MPa以上1.0MPa以下であり、更に好ましくは0.4MPa以上1.0MPa以下である。
本実施形態における中空糸膜11は、公知の方法、又はこれに当業者による適宜の変更を加えた方法により、製造することができる。
本実施形態における中空糸膜11は、例えば、原料の熱可塑性樹脂を含む溶融混錬物の押出成形によって製造することができる。
中空糸膜モジュ-ル100におけるハウジング30は、中空糸膜束10を収納する容器である。ハウジング30と、中空糸膜束10とが、後述の接着固定部20によって固定されて、中空糸膜モジュ-ル100となった後、モジュ-ル100内は中空糸膜11の外側空間42と中空糸膜11の内側空間41とに分割され、これらの空間41、42が中空糸膜11を介して接する構造を有することになる。
原水導入口54:モジュ-ル100の外部と中空糸膜11の外側空間42とを連通する機能
ろ液排出口52:モジュ-ル100の外部と中空糸膜11の内側空間41とを連通する機能
洗浄用排出口53:モジュ-ル100の外部と中空糸膜11の外側空間42とを連通する機能
ハウジング30の第2筒状部材32の内径は、第1筒状部材31の内径よりも大きくてよく、好ましくは180mm以上であり、より好ましくは200mm以上であり、好ましくは280mm以下であり、より好ましくは250mm以下である。第2筒状部材32の外径は、例えば、180mm以上330mm以下であってよい。第2筒状部材32の長さは、適宜に設定されてよく、例えば、0.2m以上1.0m以下であってよい。なお、第2筒状部材32は、必ず2つの部材(第2筒状部材32aおよび32b)を1セットとして構成されている。
なお、図2において、中空糸膜11の有効長を規定する、第1接着固定層21と第2接着固定層22との間の距離は、符号「L」で示されている。
中空糸膜モジュ-ル100において、中空糸膜束10とハウジング30とは、接着固定部20によって固定される。
中空糸膜モジュ-ル100における接着固定部20は、中空糸膜束10の両端部とハウジング30とを接着固定する機能を有する。この接着固定部20は、中空糸膜11の一方の端部において、中空糸膜11同士、及び中空糸膜束10とハウジング30の内壁とを樹脂材によって接着固定する第1接着固定層21と、中空糸膜11の他方の端部において、中空糸膜11同士及び中空糸膜束10とハウジング30の内壁とを樹脂材によって接着固定する第2接着固定層22とを有する。
中空糸膜モジュ-ル100は、以下の条件(A)、(B)、及び(C)、すなわち、
(A)中空糸膜充填率が、42%以下、好ましくは38%以下であること;
(B)前記中空糸膜の外径が、1.3mm以下、好ましくは1.1mm以下であること;及び
(C)前記中空糸膜の合計膜面積が、50m2以上、好ましくは70m2以上であること;
のすべてを満たす、中空糸膜モジュ-ル100であることが好ましい。
配管群120は、中空糸膜モジュ-ル100の原水導入口54、ろ液排出口52及び洗浄用排出口53にそれぞれ流体接続された原水搬送配管121、ろ水収集配管122及び排出水回収配管123の3本の主管からなる。各主管の太さは、特に限定されないが、主管を流れる水の線速が3m/sを超えない範囲で設計することが好ましい。主管を流れる水の流量は、設置する中空糸膜モジュ-ル100のろ過能力により、そこから線速は計算されるが、例えば、主管の直径は100mm以上250mm以下の範囲が好ましく、さらに好ましくは120mm以上200mm以下である。また、各主管の長さは、特に限定されないが、2000mm以下とすることが好ましい。
サポ-ト部材群130は、中空糸膜モジュ-ル100及び原水搬送配管121を直接支持するサポ-ト部材131と、ろ水収集配管122及び排出水回収配管123を直接支持するサポ-ト部材132とからなる。サポ-ト部材131、132は、水を含む中空糸膜モジュ-ル100及び配管121~123を支持するため、それらの重量に耐える強度を有する必要があるが、組立性や全体の重量を考慮し、屈強性と全体重量とのバランスを取った設計とする必要がある。
中空糸膜モジュ-ル100のハウジング30、配管群120、サポ-ト部材群130が樹脂による射出成型によって作られている場合、若干の寸法のバラツキが存在する。このとき、上記部材同士、または部材と配管とを接続する接続継手124を可とう継手とすることによって、それらの寸法のバラツキを吸収して、上記部材同士、または部材と配管とを良好に接続することができる。また、接続継手124を可とう継手とすることによって、輸送中に振動があっても吸収することができ、水処理装置1が輸送中に破損するのを防ぐことができる。さらに、1単位の水処理装置1を複数単位接続する場合に、接続継手124を可とう継手とすることによって、1単位の水処理装置1同士の多少の寸法ズレを吸収することができる。
図3に、本実施形態の水処理装置1を用いて、ろ過工程、及び洗浄工程、並びに好ましくは排出工程、さらには薬品洗浄工程を行うための、ろ過システムの一例のフロ-図を示している。
ろ過工程では、水処理装置1における中空糸膜モジュ-ル100中の中空糸膜に、被ろ過液を通過させてろ過して、ろ液を得る。
図3のろ過システム1000では、懸濁水、工程プロセス液等の原液を、一旦、原液タンク(図示せず)に貯蔵した後、ストレイナ-210にて粗ろ過したろ液を、本発明のろ過方法における被ろ過液として用いている。被ろ過液は、被ろ過液タンク200に貯蔵される。
被ろ過液タンク200中の被ろ過液は、被ろ過液送液バルブV1を介して、原水導入口54から水処理装置1に導入され、中空糸膜の外側から中空糸膜の肉厚部分を通過してろ過され、ろ液タンク300に貯蔵される。
洗浄工程は、逆洗(BW)又はフラッシング(FL)とエアスクラビング(AS)とを組み合わせて行う、逆洗-エアスクラビング同時洗浄(ASBW)又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄(ASFL)を含む。
ASBW又はASFLに先立って、BW又はFLを行ってもよく、ASBW又はASFLの後にFLを行ってもよい。
更に、洗浄工程の後に、排出工程を実施してもよい。
図3のろ過システム1000を用いた場合、BW、FL、及びAS、並びにASBW及びASFL、並びに排出工程は、それぞれ、以下のように行うことができる。
BWでは、中空糸膜モジュ-ル中の中空糸膜の内側から外側に、ろ液を通過させる。
この場合、ろ液タンク300内のろ液が、逆洗用バルブV3を介して、ろ液排出口52から水処理装置1に導入され、中空糸膜の内側から中空糸膜の肉厚部分を通過して、中空糸膜の外側空間に浸み出す。この過程で、中空糸膜の肉厚部分の細孔内に堆積した懸濁物質は、中空糸膜の外側に押し出されることにより、中空糸膜の洗浄が行われる。
中空糸膜の外側空間に浸み出したろ液は、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出される。
FLでは、中空糸膜の外側に被ろ過液を通過させて、中空糸膜の外側表面に付着している懸濁物質を押し流して洗浄する。
FLでは、被ろ過液タンク200内の被ろ過液は、被ろ過液送液バルブV1を介して原水導入口54から水処理装置1に導入された後、中空糸膜の外側空間を通過して、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出される。
ASでは、圧縮空気をAir(エア)導入口51から導入し洗浄用排出口53から排出して、中空糸膜の外側を通過する空気(気泡)によって中空糸膜を揺らす。
ASでは、コンプレッサ400によって圧縮された空気が、AS用バルブV6を介してAir導入口51から水処理装置1に導入され、中空糸膜の外側空間を通過して、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出される。
ASBWでは、上述のBWとASとを同時に行う。すなわち、ろ液タンク300内のろ液が、逆洗用バルブV3を介してろ液排出口52から水処理装置1における中空糸膜モジュ-ル100に導入され、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出されるとともに、コンプレッサ400による圧縮空気が、AS用バルブV6を介してAir導入口51から水処理装置1に導入され、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出される。
ASFLでは、上述のFLとASとを同時に行う。すなわち、被ろ過液タンク200内の被処理液が、被ろ過液送液バルブV1を介して原水導入口54から水処理装置1における中空糸膜モジュ-ル100に導入された後、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出されるとともに、コンプレッサ400による圧縮空気が、AS用バルブV6を介してAir導入口51から水処理装置1に導入され、洗浄用排出口53及び洗浄排液排出バルブV5を介して、系外に排出される。
排出工程では、中空糸膜モジュ-ル100の内部に残存する洗浄排液を排出する。
この排出工程は、排出工程用圧縮空気バルブV7、薬品戻り用バルブV8、バイパスバルブV9を介して、水処理装置1における中空糸膜モジュ-ル100の洗浄用排出口53から導入した圧縮空気を、中空糸膜モジュ-ル100の内部に残存する洗浄排液とともに、原水導入口54及び洗浄排液ドレインバルブV4を介して、系外に排出することにより、行うことができる。
本発明のろ過方法は、上記に説明した本発明の水処理装置1を用いて、被ろ過液をろ過する、ろ過方法であって、
前記ろ過方法は、
外圧ろ過により、前記中空糸膜11に被ろ過液を通過させてろ過してろ液を得る、ろ過工程と、
前記ろ過工程の後に行われる、洗浄工程と、
前記ろ過工程と洗浄工程とを複数回繰り返した後に行われる薬品洗浄工程と、
を含み、
前記洗浄工程は、
前記中空糸膜11の内側から外側に、前記ろ液を通過させる逆洗、又は被ろ過液を前記原水導入口54から導入し、前記洗浄用排出口13から排出するフラッシングと、
気泡を含む被ろ過液を前記原水導入口54から導入し、前記洗浄用排出口53から排出して、前記気泡によって中空糸膜11を揺らす、エアスクラビングと
を組み合わせて行って、前記中空糸膜11の外側表面を洗浄する、逆洗-エアスクラビング同時洗浄、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄
を含み、
前記薬品洗浄工程は、
前記中空糸膜モジュ-ル100の内部を薬液で満たし、また前記原水導入口54から前記薬液を導入して、前記ろ液排出口52および/または、前記洗浄用排出口53から排出して、前記薬液を循環させる薬液洗浄工程と、
前記薬液洗浄工程の後に前記中空糸膜モジュ-ル100から前記薬液を排出する薬液排出工程と、
前記薬液排出工程の後にろ過水または水で前記中空糸膜モジュ-ル100の内部をリンスする、リンス工程と、
前記リンス工程の後に、リンス後の前記ろ過水又は前記水を排出するリンス液排出工程と、
を含む、ろ過方法である。
本実施形態のろ過方法におけるろ過工程は、外圧ろ過である。すなわち、中空糸膜11の外側表面に被ろ過物を含有する被ろ過液を供給し、中空糸膜11の膜厚(肉厚)部を通過させ、中空糸膜11の内側表面から滲み出した液体をろ液として取り出すろ過工程である。本実施形態の中空糸膜モジュ-ル100では、モジュ-ル100の下側から被ろ過液を導入して外圧ろ過をする方式による方が、濁質を排出し易いので好ましい。なお、本明細書中、「被ろ過物」とは、ろ過工程において中空糸膜11に供給される被処理水中に含有され、ろ過により除去され、ろ液から分離されるべき物質等を意味する。
本明細書中、用語「懸濁水」とは、天然水、生活排水(廃水)、これらの処理水等を指す。天然水としては、河川水、湖沼水、地下水、海水が例として挙げられる。これらの天然水に対し、沈降処理、砂ろ過処理、凝集沈殿砂ろ過処理、オゾン処理、活性炭処理等の処理を施した処理水も、本明細書における「懸濁水」に包含される。生活排水の典型例は下水である。下水に対して、スクリ-ンろ過、沈降処理等を施した下水1次処理水、生物処理を施した下水2次処理水、凝集沈殿砂ろ過、活性炭処理、オゾン処理等の処理を施した3次処理(高度処理)水も、本明細書における「懸濁水」に包含される。これらの懸濁水には、μmオ-ダ-、又はこれ以下の微細な有機物及び無機物、並びに有機無機混合物の1種以上からなる濁質(腐植コロイド、有機質コロイド、粘土、細菌等)、細菌・藻類由来の高分子物質等が含まれていてもよい。
JIS K0101(カオリン濁度標準)による濁度を基準とすると、懸濁水は、濁度1未満の低濁水、濁度1以上10未満の中濁水、濁度10以上50未満の高濁水、濁度50以上の超高濁水等に区分される。また上記濁度:1度=0.7NTU(Nephelometric Turbidity Unit)である。
有機物濃度(全有機炭素濃度(Total Organic Carbon(TOC)):mg/L)を基準とすると、懸濁水は、1未満の低TOC水、1以上4未満の中TOC水、4以上8未満の高TOC水、8以上の超高TOC水等に区分される。
一般的には、濁度及び/又はTOCの高い水ほど、多孔質ろ過膜を目詰まりさせ易い。そのため、本実施形態におけるろ過工程に供給される被ろ過液の平均濁度が10度以上である方が、中空糸膜モジュ-ル100の性能を好適に発揮できるため、好ましい。
上記のような懸濁水、工程プロセス液等を、適当なストレイナ-210等で粗ろ過したものを、本発明における被ろ過液として使用してもよい。
本発明のろ過方法における洗浄工程は、
中空糸膜11の内側から外側に、ろ液を通過させる逆洗(BW)、又は被ろ過液を原水導入口54から導入し、洗浄用排出口53から排出するフラッシング(FL)と、
気泡を含む被ろ過液を原水導入口54から導入し、洗浄用排出口53から排出して、気泡によって中空糸膜11を揺らす、エアスクラビング(AS)と、
を組み合わせて行って、中空糸膜11の外側表面を洗浄する、逆洗-エアスクラビング同時洗浄(ASBW)、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄(ASFL)
を含む。
このときAS用の空気は、原水搬送配管121に設置された枝管に空気導入用の接続継手124を設置して、空気を導入することができる。
ろ過工程を停止して洗浄工程を開始するタイミングは、適宜に設定されてよい。例えば、ろ過工程を開始または再開した後、予め定められた所定の時間が経過したときに、ろ過工程を停止して、洗浄工程を開始してよい。或いは、ろ過工程の透水性能が予め設定された所定の値に達したときに、ろ過工程を停止して、洗浄工程を開始してよい。この場合、ろ過フラックスをろ過圧力で割った透水性能が、初期値の70%に低下したときに洗浄工程を開始することが好ましく、50%まで低下したときに洗浄工程を開始することが更に好ましい。
洗浄工程の開始を時間によって管理する方法では、定期的な膜洗浄が担保されるため、常に中空糸膜11をきれいな状態に保つことができる利点がある。一方、洗浄工程の開始を透水性能によって管理する方法は、効率的な洗浄が可能なる利点がある。
ASBW、又はASFLに先立って、逆洗(BW)又はフラッシング(FL)を行ってもよく、
ASBW、又はASFLの後に、フラッシング(FL)を行ってもよい。
本実施形態における洗浄工程では、BW又はFLを単独で行った後に、ASBW、又はASFLを行うと、中空糸膜モジュ-ル100に持ち込まれた濁質を、より効果的に排出できるため、好ましい。また、ASBW又はASFLに先立って、BW又はFLを行うと、中空糸膜11の外側表面に付着している懸濁物質を引き剥がすとともに、中空糸膜束10の密着が緩和されるので、その後に行われるASBW又はASFLによる中空糸膜11の擦過に起因する劣化を抑制することができる。
逆洗(BW)は、中空糸膜11の内側に、ろ液を通過させる洗浄方法である。BWによって、中空糸膜11の肉厚部の細孔内に堆積した懸濁物質を、中空糸膜11の外側に押し出すことができる。
BWを行うときのろ液の流量は、透過流速として、ろ過工程の透過流速Xの0.5倍以上3倍以下が好ましく、より好ましくは0.7倍以上3倍以下である。
ASBW、又はASFLに先立って、BWを行う場合、その実施時間は、例えば10倍以上120秒以下であり、好ましくは15秒以上60秒以下である。
フラッシング(FL)は、被ろ過液を原水導入口54から導入し、洗浄用排出口53から排出することにより、中空糸膜11の外側に被ろ過液を通過させる洗浄方法である。このFLによって、中空糸膜11の外側表面に付着している懸濁物質を、押し流すことができる。
FLにおける被ろ過液の流量は、50LMH以上150LMH以下が好ましく、60LMH以上100LMH以下がより好ましい。
ASBW、又はASFLに先立って、FLを行う場合、その実施時間は、例えば10秒以上120秒以下であり、好ましくは15秒以上60秒以下である。
ASBW、又はASFLの後に、FLを行う場合、その実施時間は、例えば10秒以上120秒以下であり、好ましくは15秒以上60秒以下である。
エアスクラビング(AS)は、中空糸膜モジュ-ル100内部を水で満たした状態で、圧縮空気をAir導入口51から導入し、洗浄用排出口53から排出して、空気(気泡)によって中空糸膜11を揺らす洗浄方法である。
AS時に、導入される圧縮空気の量は、中空糸膜モジュ-ル100のハウジング30の断面積1m2当たり、好ましくは170Nm3/h以上400Nm3/h以下であり、より好ましくは200Nm3/h以上350Nm3/h以下であり、更に好ましくは200Nm3/h以上300Nm3/h以下である。
ASBWでは、上記の逆洗(BW)とエアスクラビング(AS)とを同時に行う。
ASBWの実施時間は、例えば10秒以上120秒以下であり、好ましくは15秒以上60秒以下である。
ASFLでは、上記のフラッシング(FL)とエアスクラビング(AS)とを同時に行う。
ASFLの実施時間は、例えば10秒以上120秒以下であり、好ましくは15秒以上60秒以下である。
実施形態のろ過方法では、洗浄工程の後に、原水導入口54又は洗浄用排出口53から、中空糸膜モジュ-ル100の内部、具体的には、中空糸膜11の外側及び中空部に残存する洗浄排液を排出する、排出工程を実施してもよく、そうすることが好ましい。洗浄工程の後に、排出工程を行うことにより、中空糸膜モジュ-ル100内の懸濁物質を、より効果的に排出できる。
本発明のろ過方法における薬品洗浄工程は、
前記中空糸膜モジュ-ル100の内部を薬液で満たし、また前記原水導入口54から前記薬液を導入して、前記ろ液排出口52及び/又は、前記洗浄用排出口53から排出して、前記薬液を循環させる薬液洗浄工程と、
前記薬液洗浄工程の後に前記中空糸膜モジュ-ル100から前記薬液を排出する薬液排出工程と、
前記薬液排出工程の後に、ろ過水または水で前記中空糸膜モジュ-ル100の内部をリンスするリンス工程と、
前記リンス工程の後に、リンス後の前記ろ過水又は前記水を排出するリンス液排出工程とを含む。
本発明による漏れ補修方法は、上述した本発明による水処理装置におけるろ水収集配管から各中空糸膜モジュ-ルに圧縮空気を導入して中空糸膜からの気泡の発生の有無を検査する気泡検査工程と、気泡が検出された場合には、気泡が検出された中空糸膜モジュ-ルを水処理装置から外すことなく、中空糸膜束のろ水収集配管側の端面を露出して気泡が発生した中空糸膜を特定する特定工程と、特定された中空糸膜を補修する補修工程とを含む。
気泡検査工程では、バルブV7を介して、水処理装置1におけるろ水収集配管122から各中空糸膜モジュ-ル100に圧縮空気を導入して中空糸膜からの気泡の発生の有無を検査する。中空糸膜11に破断があれば、洗浄用排出口53から接続する透明配管から気泡を検出できる。
気泡が検出された場合には、前記気泡が検出された中空糸膜モジュ-ル100を水処理装置1から外すことなく、中空糸膜束10のろ液排出口52側の端面を露出させ、今度は、V6を介して中空糸膜モジュ-ル100に加圧空気を送り、破断した中空糸膜11があれば、気泡が発生しているため、破断した中空糸膜11を特定する。
補修工程では、特定された中空糸膜を補修する。具体的には、モジュール上端の、特定した中空糸膜の中空部に釘などで栓をして封止する。これにより、水処理装置1からリ-クが発生した中空糸膜モジュ-ル100を取り外すことなく、リ-ク補修を行うことができる。
以下の実施例及び比較例における評価は、以下の手法により行った。
<<配管群>>
主管として内径:148mm、外径:168mmのポリエチレン製のパイプに、直径42mmの穴を1列に中心間距離を320mmとして5つあけ(両サイドは主管端面からノズル中心までの距離が160mm)、それぞれの穴に内径42mm、外径60mmのポリエチレン製ノズルを、主管底面からの高さが106mmになるよう溶着した。このようなノズル付きの主管を3本用意し、原水搬送配管121、ろ水収集配管122、排出水回収配管123とした。すべてのノズルには、ヴィクトリック社製50Aヴィクトリックジョイントが勘合するように、ヴィクトリック社の施工要領書に従い、それぞれ溝加工を施した。また、すべての主管の両端部には、150Aのヴィクトリックジョイントが勘合するように、ヴィクトリック社の施工要領書に従い溝加工を施した。また、後述する中空糸膜モジュ-ル100の洗浄用排出口53と排出水回収配管123とを接続する配管を5組用意した。この排出口-排出水回収配管123の接続配管には、途中に前澤化成社製の50Aのス-パ-透明伸縮継手を使用した。
図1に示したサポ-ト部材131b、132aとして縦254mm、横260mm、幅36mmの直方体に、横の面の一方に直径168mmで半円を設けた。また、サポ-ト部材132bとして縦232.5mm、横260mm、幅36mmの直方体に、横の面の双方に直径168mmの半円を設けた。さらに、サポ-ト部材131a、132cとして縦123.5mm、横260mm、幅36mmの直方体に、横の面の一方に直径168mmの半円を設けた。上記サポ-ト部材131a、131b、132a、132b、132cは、いずれも長繊維ガラスファイバ-入りポリプロピレンによって射出成型によって製造した。必要に応じて肉盗みやリブを設けるなどを行った。サポ-ト部材131b、132aを合計15個、サポ-ト部材132bを5個、サポ-ト部材131a、132cを合計15個用意した。
PVDF(ポリフッ化ビリニデン)製中空糸膜11旭化成(株)製)16,500本を2.3mの長さで束ね、垂直に吊るし、下側端面を切断することによって面をそろえ、中空部を封止した。こうしてできた中空糸膜束10を、該中空糸膜束10を収納するための第1筒状部材(パイプ内径204mm)31、及び内径196mmの整流筒50が内側に装着された第2筒状部材(パイプ内径204mm)32を有する、ハウジング30内に挿入した。なお、ここで用いた中空糸膜11、平均細孔径0.1μm、内径0.6mm、外径0.95mmである。
以下の手順に従って、水処理装置1を組み立てた。
1.サポ-ト部材131aを水平な地面の上に、半円部分が垂直上側になるように1列に10個並べ、地面とアンカ-ボルト等で固定した。この時、サポ-ト部材131aは金属フレ-ムに固定し、金属フレ-ムを地面と固定してもよい。この時、サポ-ト部材131aは中空糸膜モジュ-ル100の取り付け位置を中心として両側に90mm対峙した位置に固定されている。
2.サポ-ト部材131aの半円部分に原水搬送配管121を載置した。
3.サポ-ト部材131aの上にサポ-ト部材131bを半円部分が原水搬送配管121と勘合するように載置した。この時、サポ-ト部材131aとサポ-ト部材131bとは接着剤やクリップ、ボルト等で固定してもよい。
4.それぞれのサポ-ト部材131b/131a2個の上に5本の中空糸膜モジュ-ル100を、原水導入口54が垂直下方になるように、またすべての排出口の向きと原水搬送配管121の軸方向とが90度になるように1本を載置した。
5.すべての中空糸膜モジュ-ル100の原水導入口54と原水搬送配管121のノズルとを、50Aヴィクトリックジョイントによって固定した。原水搬送配管121のノズルには10Aの継手を設け、AS用の空気取り入れ口を設けた。
6.中空糸膜モジュ-ル1本につき、サポ-ト部材132a1個を、ろ液排出口52のナットNの上に、原水搬送配管121のサポ-ト部材131bと同じ向きに、半円開口部を上にして1個載置した。
7.サポ-ト部材132aの半円開口部の上に、ろ水収集配管122をノズルが垂直下方の向きに載置した。
8.すべての中空糸膜モジュ-ル100のろ液排出口52と、ろ水収集配管122とを50Aのヴィクトリックジョイントで接続した。
9.サポ-ト部材132bを、ろ水収集配管122を挟んでサポ-ト部材132aの上に載置した。この時、サポ-トAとサポ-トBは接着剤やクリップ、ボルト等で固定してもよい。
10.排出水回収配管123を、排出水回収配管123のノズルと、中空糸膜モジュ-ル100の洗浄用排出口53とが同じ向きになるように載置した。
11.サポ-ト部材132cを排出水回収配管123を挟んで、サポ-ト部材132bの上に載置した。この時、サポ-ト部材132bとサポ-ト部材132cとは、接着剤やクリップ、ボルト等で固定してもよい。
12.排出水回収配管123のノズルにL字型の配管を下向きに接続し、中空糸膜モジュ-ル100の洗浄用排出口53にもL字型の配管を上向きに接続し、双方のL字型配管同士を、透明伸縮継手でコの字型の配管になるように接続した。こうして1単位の水処理装置1を組み立てた。
本実施形態の水処理装置1は、中空糸膜モジュ-ル5本一組を背中合わせに配置すると、ろ水収集配管122へのアクセスがさらに制限されるため、好ましい。
さらに一単位同士の水処理装置1を、原水搬送配管121、ろ水収集配管122、排出水回収配管123をそれぞれ150Aのヴィクトリックジョイントで接続することにより、二単位、三単位と直列に接続して水処理能力を挙げることができる。
運転シ-ケンス:F(28.5分)、ASBW(1分)、及びFL(0.5分)を、この順に設定
被ろ過液の濁度: 10NTU
ろ過FLUX:100LMH
逆洗FLUX:80LMH
FL流量:3m3/hr
その結果、1年以上、配管からの水漏れもなく、安定的に稼働させることができた。
そこで、水処理装置1からすべての水を排水し、当該中空糸膜モジュ-ル100に載置されているろ水収集配管122を支えるサポ-ト部材132aを外し、ろ液排出口52のヴィクトリックジョイントを外した。さらに当該中空糸膜モジュ-ル100のナットNおよびキャップを外して、ろ水側端面を露出させた。再度、AS用の配管から圧縮空気を導入し、リ-クした中空糸膜11を特定、釘打ちを行ってリ-ク補修を実施した。こうして、水処理装置1から当該中空糸膜モジュ-ル100を取り外すことなく、リ-ク補修を完了することができた。
10 中空糸膜束
11 中空糸膜
20 接着固定部
21 第1接着固定層
22 第2接着固定層
30 ハウジング
31 第1筒状部材
32 第2筒状部材
41 中空糸の内側空間
42 中空糸の外側空間
50 整流筒
51 Air導入口
52 ろ液排出口
53 洗浄用排出口
54 原水導入口
100 中空糸膜モジュ-ル
110 中空糸膜モジュ-ル群
120 配管群
121 原水搬送配管
122 ろ水収集配管
123 排出水回収配管
124 接続継手
130 サポ-ト部材群
131,131a,131b,132,132a,132b,132c サポ-ト部材
200 被ろ過液タンク
210 ストレイナ-
300 ろ液タンク
400 コンプレッサ
1000 ろ過システム
L 第1接着固定層と第2接着固定層との間の距離
V1 被ろ過液送液バルブ
V3 逆洗用バルブ
V4 洗浄排液ドレインバルブ
V5 洗浄排液排出バルブ
V6 AS用バルブ
V7 排出工程用圧縮空気バルブ
V8 薬品戻り用バルブ
V9 バイパスバルブ
Claims (21)
- 複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束を含む、3本以上10本以下の中空糸膜モジュ-ルで構成された中空糸膜モジュ-ル群と、前記中空糸膜モジュ-ルのそれぞれに、前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の外側の空間とを連通する原水導入口を介して接続された原水搬送配管、前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の内側の空間とを連通するろ液排出口を介して接続されたろ水収集配管、及び前記中空糸膜モジュ-ルの外部と前記中空糸膜の外側の空間とを連通する洗浄用排出口を介して接続された排出水回収配管を含む配管群と、前記中空糸膜モジュ-ル及び前記原水搬送配管、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管を支持するサポ-ト部材で構成されたサポ-ト部材群とを1単位として、1単位以上備える水処理装置であって、
前記原水搬送配管と前記中空糸膜モジュール群の各中空糸膜モジュールとが第1枝管および第1可とう継手によって前記原水導入口を介して接続されており、前記ろ水収集配管と前記中空糸膜モジュール群の各中空糸膜モジュールとが第2枝管および第2可とう継手によって前記ろ液排出口を介して接続されており、前記排出水回収配管と前記中空糸膜モジュール群の各中空糸膜モジュールとが第3枝管および第3可とう継手によって前記洗浄用排出口を介して接続されており、
前記サポート部材は第1サポート部材と第2サポート部材とを有し、
前記第1サポート部材がそれぞれ1つの開口部を有する2つの第1部材で構成され、前記原水搬送配管が2つの前記第1部材の前記開口部の間に収容されて支持されており、
前記第2サポ-ト部材がそれぞれ1つの開口部を有する2つの第2部材と、2つの開口部を有する1つの第3部材とで構成され、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管の一方が2つの前記第2部材のうちの一方の前記開口部と前記第3部材の2つの前記開口部のうちの一方との間に収容されて支持されており、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管の他方が前記第3部材の2つの前記開口部のうちの他方と2つの前記第2部材のうちの他方の前記開口部との間に配置されて支持されており、
前記中空糸膜の膜面積当たりの質量が1.0kg/m2以下である水処理装置。 - 前記1単位の水処理装置の敷地面積当たりの総膜面積が1,000m2/m2以上である、請求項1に記載の水処理装置。
- 前記1単位の水処理装置は、互いに接続して、最大5単位まで接続することが可能に構成されている、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 前記原水搬送配管、前記水収集配管および前記排出水回収配管のそれぞれの断面が円形状であり、前記開口部が半円状である、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 前記配管群および前記中空糸膜モジュ-ルのハウジング、及び前記サポ-ト部材は、比重が1.3g/cm3以下の樹脂を使用して作製されている、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 前記中空糸膜モジュ-ルは、
複数本の前記中空糸膜からなる前記中空糸膜束と、
前記中空糸膜束が収納されたハウジングと、
前記中空糸膜束の両端部と前記ハウジングとを接着固定する接着固定部と、
を備えた中空糸膜モジュ-ルであって、
前記中空糸膜は、精密ろ過(MF)膜又は限外ろ過(UF)膜であり、
前記接着固定部は、
前記中空糸膜の一方の端部において、前記中空糸膜同士、及び前記中空糸膜束と前記ハウジングの内壁とを樹脂材によって接着固定する第1接着固定層と、
前記中空糸膜の他方の端部において、前記中空糸膜同士及び前記中空糸膜束と前記ハウジングの内壁とを樹脂材によって接着固定する第2接着固定層と
を有し、
前記中空糸膜モジュ-ルは、以下の条件(A)、(B)、及び(C):
(A)100×(中空糸膜の断面積の合計)/(ハウジングの内部断面積)で表される前記中空糸膜充填率が、42%以下であること;
(B)前記中空糸膜の外径が、1.3mm以下であること;及び
(C)前記中空糸膜の合計膜面積が、50m2以上であること;
のすべてを満たす、請求項1または2に記載の水処理装置。 - 前記中空糸膜の有効長が1.6m以上である、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 前記ろ水収集配管が前記排出水回収配管の下方にあり、前記ろ水収集配管が前記排出水回収配管およびその接続継手に囲われ、前記ろ水収集配管へのアクセスできる開口部が30cm以下である、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 複数本の中空糸膜からなる中空糸膜束を含む、複数の中空糸膜モジュ-ルで構成された中空糸膜モジュール群と、
前記中空糸膜モジュ-ルのそれぞれに接続された原水搬送配管、ろ水収集配管及び排出水回収配管を含む配管群と、
前記中空糸膜モジュール及び前記原水搬送配管、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管を支持するサポート部材とを備え、
前記原水搬送配管と前記複数の中空糸膜モジュールの各中空糸膜モジュールとが第1枝管及び第1可とう継手によって接続されており、前記ろ水収集配管と前記複数の中空糸膜モジュールの各中空糸膜モジュールとが第2枝管及び第2可とう継手によって接続されており、前記排出水回収配管と前記複数の中空糸膜モジュールの各中空糸膜モジュールとが第3枝管および第3可とう継手によって接続されており、
前記サポート部材は第1サポート部材と第2サポート部材とを有し、
前記第1サポート部材がそれぞれ1つの開口部を有する2つの第1部材で構成され、前記原水搬送配管が2つの前記第1部材の前記開口部の間に収容されて支持されており、
前記第2サポ-ト部材がそれぞれ1つの開口部を有する2つの第2部材と、2つの開口部を有する1つの第3部材とで構成され、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管の一方が2つの前記第2部材のうちの一方の前記開口部と前記第3部材の2つの前記開口部のうちの一方との間に収容されて支持されており、前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管の他方が前記第3部材の2つの前記開口部のうちの他方と2つの前記第2部材のうちの他方の前記開口部との間に配置されて支持されている水処理装置。 - 前記原水搬送配管、前記水収集配管および前記排出水回収配管のそれぞれの断面が円形状であり、前記開口部が半円状である、請求項9に記載の水処理装置。
- 複数の前記中空糸膜モジュールの敷設方向に沿って、前記原水搬送配管、前記ろ水収集配管、及び前記排出水回収配管が敷設されている、請求項9または10に記載の水処理装置。
- 前記サポート部材は前記中空糸膜モジュ-ルと前記ろ水収集配管と前記排出水回収配管とを一体で固定する、請求項9または10に記載の水処理装置。
- 前記ろ水収集配管及び前記排出水回収配管は、前記中空糸膜モジュールの上方にあり、前記水処理装置上方から、前記排出水回収配管、前記ろ水収集配管、の順に敷設されている、請求項9または10に記載の水処理装置。
- 前記請求項1または2に記載の水処理装置を用いて、被ろ過液をろ過する、ろ過方法であって、
前記ろ過方法は、
外圧ろ過により、前記中空糸膜に被ろ過液を通過させてろ過してろ液を得る、ろ過工程と、
前記ろ過工程の後に行われる、洗浄工程と、
前記ろ過工程と前記洗浄工程とを複数回繰り返した後に行われる薬品洗浄工程と、
を含み、
前記洗浄工程は、
前記中空糸膜の内側から外側に、前記ろ液を通過させる逆洗、又は被ろ過液を前記原水導入口から導入し、前記洗浄用排出口から排出するフラッシングと、
気泡を含む被ろ過液を前記原水導入口から導入し、前記洗浄用排出口から排出して、前記気泡によって前記中空糸膜を揺らす、エアスクラビングと、
を組み合わせて行って、前記中空糸膜の外側表面を洗浄する、逆洗-エアスクラビング同時洗浄、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄
を含み、
前記薬品洗浄工程は、
前記中空糸膜モジュ-ルの内部を薬液で満たし、また前記原水導入口から前記薬液を導入して、前記ろ液排出口及び/又は、前記洗浄用排出口から排出して、前記薬液を循環させる薬液洗浄工程と、
前記薬液洗浄工程の後に前記中空糸膜モジュ-ルから前記薬液を排出する薬液排出工程と、
前記薬液排出工程の後に、ろ過水または水で前記中空糸膜モジュ-ルの内部をリンスするリンス工程と、
前記リンス工程の後に、リンス後の前記ろ過水又は前記水を排出するリンス液排出工程と、
を含む、ろ過方法。 - 前記洗浄工程において、前記逆洗-エアスクラビング同時洗浄、又はフラッシング-エアスクラビング同時洗浄の前に、逆洗又はフラッシングを行う、請求項14に記載のろ過方法。
- 前記洗浄工程の後に、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜の外側及び中空部の洗浄排液を排出する排出工程をさらに含む、請求項14に記載のろ過方法。
- 前記排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜モジュールの内部に圧縮空気を導入して、前記洗浄排液を排出する、請求項16に記載のろ過方法。
- 前記薬液排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口から前記中空糸膜モジュールの内部に圧縮空気を導入して、前記洗浄排液を排出する、請求項14に記載のろ過方法。
- 前記薬液排出工程及び/又は前記リンス液排出工程は、前記原水導入口又は前記洗浄用排出口に圧縮空気を導入して、前記薬液、或いは前記ろ過水又は前記水を排出する、請求項18に記載のろ過方法。
- 前記薬液及びリンス液は、膜面積当たりの体積が1.0L/m2以下である、請求項14に記載のろ過方法。
- 請求項1または2に記載の水処理装置における前記ろ水収集配管から各中空糸膜モジュ-ルに圧縮空気を導入して前記中空糸膜からの気泡の発生の有無を検査する気泡検査工程と、
前記気泡が検出された場合には、
前記気泡が検出された前記中空糸膜モジュ-ルを前記水処理装置から外すことなく、前記中空糸膜束の前記ろ水収集配管側の端面を露出して前記気泡が発生した前記中空糸膜を特定する特定工程と、
特定された前記中空糸膜を補修する補修工程と、
を含むことを特徴とする漏れ補修方法。
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