以下における「左」、「右」、「下」及び「上」のそれぞれは、特に図3~図5、図13及び図14における左方、右方、下方及び上方を指す。しかしながら、これらの方向は、説明を簡素化して理解を容易にするための便宜的な方向付けである。すなわち、明細書に記載した方向が、複合動力システムを実使用するときの方向であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る複合動力システム500の概略全体斜視図である。複合動力システム500は、回転電機システム10と、ガスタービンエンジン200とを備える。回転電機システム10の直径中心を通り長手方向(軸線方向)に沿って延在する軸線と、ガスタービンエンジン200の直径中心を通り長手方向(軸線方向)に沿って延在する軸線とは一致する。換言すれば、回転電機システム10とガスタービンエンジン200とは、同一軸線上に並列配置される。
以下、回転電機システム10及びガスタービンエンジン200のそれぞれの軸線方向の左端を、第1端と表記することもある。同様に、回転電機システム10及びガスタービンエンジン200のそれぞれの軸線方向の右端を、第2端と表記することもある。すなわち、回転電機システム10において、ガスタービンエンジン200から離間する左端部は第1端である。回転電機システム10において、ガスタービンエンジン200に近接する右端部は第2端である。また、ガスタービンエンジン200において、回転電機システム10に近接する左端部は第1端である。ガスタービンエンジン200において、回転電機システム10から離間する右端部は第2端である。この定義に従えば、図示例では、ガスタービンエンジン200は、回転電機システム10の第2端に配設されている。回転電機システム10は、ガスタービンエンジン200の第1端に配設されている。
複合動力システム500は、例えば、飛翔体、船舶又は自動車等において、推進の動力源として利用される。飛翔体の好適な具体例としては、ドローン又はマルチコプタ等が挙げられる。複合動力システム500は、飛翔体に搭載されたときには、例えば、プロップ、ダクテッドファン等を回転付勢する動力駆動源とされる。複合動力システム500は、船舶に搭載されたときには、スクリューの回転力発生装置とされる。複合動力システム500は、自動車に搭載されたときには、モータを回転付勢する動力駆動源とされる。
複合動力システム500は、航空機、船舶又は建物等において、補助電源の動力源として利用することもできる。この他、複合動力システム500をガスタービン発電設備として利用することも可能である。
後述するように、ガスタービンエンジン200は内燃機関である。また、ガスタービンエンジン200は、圧縮エア(気体)を供給するガス供給装置である。
先ず、回転電機システム10につき説明する。図2は、回転電機システム10の概略全体斜視図である。図3は、回転電機システム10の概略側面断面図である。この回転電機システム10は、回転電機12(例えば、発電機)と、該回転電機12を収納した回転電機ハウジング14とを備える。
回転電機ハウジング14は、メインハウジング16と、第1サブハウジング18と、第2サブハウジング20とを有する。メインハウジング16は略円筒形状をなし、第1端及び第2端の双方が開放端である。第1サブハウジング18は、メインハウジング16の第1端(左開放端)に連結される。第2サブハウジング20は、メインハウジング16の第2端(右開放端)に連結される。以上により、メインハウジング16の第1端及び第2端が閉塞される。
メインハウジング16は、左右方向に沿って延在する厚肉の側壁を有する。メインハウジング16には、中空内部が形成されている。この中空内部は、後述する隔壁部材410により、ロータ室22とステータ室23とに区分されている。ロータ室22は、隔壁部材410の内周側(内部)に形成された部屋である。ロータ室22は、隔壁部材410の外周側(外部)に形成された部屋である。
メインハウジング16の側壁の内部には、冷却ジャケット24が螺旋状に形成されている。冷却ジャケット24には、冷却媒体が流通する。冷却媒体は、第1端を上流、第2端を下流として流れる。換言すれば、冷却媒体の流通方向は、第1端から第2端に向かう第1方向である。冷却媒体は、冷却ジャケット24に沿って螺旋状に旋回しながら進行する。冷却媒体の具体例としては、冷却水が挙げられる。この場合、冷却ジャケット24はウォータジャケットである。
メインハウジング16の側壁の外面(外側壁)には、第1端の縁部近傍に、第1ケーシング26及び第2ケーシング28が設けられている。第1ケーシング26及び第2ケーシング28は、メインハウジング16の一部位である。すなわち、第1ケーシング26及び第2ケーシング28は、メインハウジング16と一体的に設けられる。後述するように、第1ケーシング26は端子ケーシングである。第2ケーシング28は、測定器ケーシングである。
図11に示すように、第1ケーシング26の内部には、下方の接点室290と、上方の端子室291とが形成される。接点室290は、ステータ室23に連通する。接点室290には、第1ケーシング26における第1端を向く端面で開口する差込口292が形成される。差込口292は、蓋部材293で閉塞される。
第1サブハウジング18には、回転パラメータ検出器を保持する保持部材が連結される。本実施形態では、回転パラメータ検出器としてレゾルバ132を例示する。従って、以降は、検出器の保持部材を「レゾルバホルダ30」と表記する。後述するように、レゾルバホルダ30には、ネジを介してキャップカバー32が連結される。
回転電機12は、ロータ34と、該ロータ34の外周を囲むステータ36とを備える。このうちロータ34は、回転シャフト40を含む。隔壁部材410は、回転シャフト40の直径方向において、ロータ34とステータ36との間に介在する。従って、ロータ34は、隔壁部材410の内周側に位置する。換言すれば、ロータ34は、ロータ室22に収容されている。その一方で、ステータ36はは、隔壁部材410の外周側に位置する。換言すれば、ステータ36は、ステータ室23に収容されている。
回転シャフト40は、内シャフト42と、中空筒状の外シャフト44とを有する。外シャフト44の両端は、開放端である。すなわち、外シャフト44は、左開口端441(図4参照)と、右開口端442(図5参照)とを有する。内シャフト42は、外シャフト44の内部に挿抜可能に挿入される。
内シャフト42は、外シャフト44に比して長尺である。内シャフト42は、円柱部421と、左端部422(図4参照)と、右端部423(図5参照)とを有する。左端部422は、円柱部421の左方に連なる。従って、左端部422は、内シャフト42において、ガスタービンエンジン200から離間する端部(第1端)である。右端部423は、円柱部421の右方に連なる。従って、右端部423は、内シャフト42において、ガスタービンエンジン200に近接する端部(第2端)である。円柱部421の直径は、左端部422及び右端部423よりも小さい。また、右端部423の直径は、左端部422よりも小さい。
左端部422の一部は、外シャフト44の左開口端441から露出する。左開口端441から露出した部分は、後述する突出先端46である。なお、図示の例では、内シャフト42の右端部423と、外シャフト44の右開口端442とが面一となっている。しかしながら、右端部423が、右開口端442から第2端に向かって若干寄った位置であってもよい。
図4に詳細を示すように、内シャフト42の左端部422には、第1外ネジ部48、鍔部50、ストッパ部52及び第2外ネジ部54が右方に向かってこの順序で設けられている。第1外ネジ部48、鍔部50、ストッパ部52及び第2外ネジ部54の外径は、この順序で大きくなる。第2外ネジ部54の外径は外シャフト44の内径に比して大きい。このため、第2外ネジ部54の右端は、外シャフト44の左開口端441の縁部に当接する。従って、内シャフト42において、第2外ネジ部54よりも左方の部分が、外シャフト44内に挿入されることはない。
鍔部50には、レゾルバロータ56が装着される。また、第1外ネジ部48には小キャップナット58がネジ止めされる。レゾルバロータ56の右端は、ストッパ部52によって位置決めされる。レゾルバロータ56の左端は、小キャップナット58で押圧される。以上により、レゾルバロータ56が鍔部50に位置決め固定される。
また、第2外ネジ部54には大キャップナット60が螺合される。大キャップナット60の右端は、外シャフト44の左開口端441の外周壁を覆う。これにより、内シャフト42の左端部422が、外シャフト44の左開口端441に拘束される。なお、第1外ネジ部48及び第2外ネジ部54はいずれも、いわゆる逆ネジである。従って、小キャップナット58及び大キャップナット60は、螺合時に反時計回りに回転される。螺合の後、小キャップナット58及び大キャップナット60のネジ山の一部を変形させることが好ましい。これにより、小キャップナット58及び大キャップナット60が弛緩することが防止される。
図5に示すように、内シャフト42の第2端である右端部423には、連結孔62が形成される。連結孔62は、第1端である左端部422に向かって延在する。連結孔62の内周壁には、雌ネジ部64が刻設されている。連結孔62には、出力シャフト204の左端が挿入される。出力シャフト204の左端は、雌ネジ部64に螺合されることで内シャフト42に結合される。出力シャフト204は、コンプレッサホイール222及びタービンホイール224を保持している(図13参照)。
また、外シャフト44の右開口端442の外周壁には、第1内スプライン66が形成されている。第1内スプライン66は、回転電機システム10の軸線方向(左右方向)に沿って延在する。
図6に詳細を示すように、外シャフト44は、第1端から第2端に向かう方向に第1シャフト部44a~第6シャフト部44fをこの順序で有する。第1シャフト部44a~第6シャフト部44fにおいては、外径(直径)が互いに相違する。具体的には第1シャフト部44aから第5シャフト部44eに向かうに従って、外径が大きくなる。すなわち、例えば、第2シャフト部44bは、第1シャフト部44aに対して大径部であり、且つ第3シャフト部44cに対して小径部である。同様に、該第3シャフト部44cは、第2シャフト部44bに対して大径部であり、且つ第4シャフト部44dに対して小径部である。このように、外シャフト44は、第1シャフト部44aから第5シャフト部44eにかけて、小径部から大径部になる。これに対し、第6シャフト部44fの外径は、第3シャフト部44c~第5シャフト部44eの外径よりも小さい。
第1シャフト部44aと第2シャフト部44bとの間には、両シャフト部44a、44bの外径差(直径差)に基づいて第1段部330が形成される。第2シャフト部44bと第3シャフト部44cとの間には、両シャフト部44b、44cの外径差に基づいて第2段部332が形成される。第3シャフト部44cと第4シャフト部44dとの間には、両シャフト部44c、44dの外径差に基づいて第3段部334が形成される。第4シャフト部44dと第5シャフト部44eとの間には、両シャフト部44d、44eの外径差に基づいて第4段部336が形成される。
図7は、外シャフト44の左開口端441近傍を軸線方向に沿って見た側面断面図である。図7に示すように、第1シャフト部44aの第1端近傍には、油受凹部340が形成されている。油受凹部340は、第1シャフト部44aの外表面に形成された環状の凹部である。
回転シャフト40は、環状形状体からなる油案内部材350を有する。具体的に、油案内部材350は、第1シャフト部44aの外周壁に油案内部材350が位置決め固定される。すなわち、第1シャフト部44aには第1ネジ部348が形成されており、油案内部材350には第2ネジ部352が形成されている(図7参照)。第2ネジ部352が第1ネジ部348に螺合されることで、油案内部材350が第1シャフト部44aに位置決め固定される。
油案内部材350は、回転シャフト40(外シャフト44の第1シャフト部44a)に形成された油受凹部340に向かい合う位置に配置されている。油案内部材350の開口と油受凹部340との間に、潤滑油を受け入れる環状隙間385が形成される。環状隙間385は、ロータ内油路354への入口である。なお、ロータ内油路354の出口は、第2磁石ストッパ358の孔部における第2端を向く開口である。
油案内部材350には、複数本の第1送油路386が形成されている。第1送油路386は、回転シャフト40の軸線方向に沿って延びる(図7参照)。複数本の第1送油路386の出口は、ロータ内油路354の一部である流通スペース374に連なる。換言すれば、第1送油路386はロータ内油路354に連通する。
油案内部材350の外周壁には、複数個の上流案内溝390(第1案内溝)が形成されている。互いに隣接する2個の上流案内溝390は、例えば、60°離間する。
第1シャフト部44aの第2端には、ベアリングストッパの1つである第1外ストッパ81が設けられる。第2シャフト部44bには、ベアリングストッパの別の1つである第1内ストッパ82が設けられる。第1外ストッパ81と第1内ストッパ82との間に、第1ベアリング74が挟まれる。
図6に示すように、第3シャフト部44c~第5シャフト部44eには、筒部材70を介して永久磁石72が保持されている。ロータ34は、回転シャフト40、筒部材70及び永久磁石72を含んで構成される。筒部材70には、該筒部材70の軸線方向に沿って延びる内孔73が形成される。内孔73には、回転シャフト40が通される。従って、筒部材70は、回転シャフト40の直径方向において、回転シャフト40と永久磁石72との間に介在する。内孔73において、第3段部334に対応する部分では、内径が大きくなっている。
筒部材70及び永久磁石72は、回転シャフト40の軸線方向において、第1磁石ストッパ356と、第2磁石ストッパ358とに挟まれる。これにより、筒部材70が第3シャフト部44c~第5シャフト部44eに位置決めされる。すなわち、筒部材70及び永久磁石72の第3シャフト部44c~第5シャフト部44eからの位置ズレが防止される。このように、第1磁石ストッパ356及び第2磁石ストッパ358は、永久磁石72を位置決めする。
第1磁石ストッパ356は、第2シャフト部44bの第2端と、第3シャフト部44cの第1端とに跨がる。第2磁石ストッパ358は、第5シャフト部44eの外表面を覆う。なお、第1磁石ストッパ356と永久磁石72との間には第1リング体363が挟まれる。同様に、永久磁石72と第2磁石ストッパ358との間には第2リング体364が挟まれる。第1リング体363及び第2リング体364の貫通孔には、それぞれ、筒部材70の第1端及び第2端が通される。
第2磁石ストッパ358の孔部の内周壁には、内方突部3581が設けられる。内方突部3581は、孔部の直径方向内方に向かって環状に突出する。内方突部3581の内周壁は、第4段部336の頂面に当接する。内方突部3581には、複数個の第2送油路3582が形成される。複数個の第2送油路3582は、内方突部3581の周方向に沿って並ぶ。1個の第2送油路3582は、回転シャフト40の軸線方向に沿って延びる。
図3に示すように、回転シャフト40の左端(第1端)は、第1ベアリング74を介して第1サブハウジング18に回転可能に支持される。第1ベアリング74は、外シャフト44と第1サブハウジング18との間に挿入される。具体的には、第1サブハウジング18は、図3及び図7に示すように、メインハウジング16に向かって突出した円柱状突部76を有する。円柱状突部76には、第1挿入孔78が形成されている。第1挿入孔78には、第1ベアリング74を保持した第1ベアリングホルダ80が挿入される。従って、第1ベアリング74が第1挿入孔78に配置される。
第1挿入孔78は、左右方向に沿って延在している。第1挿入孔78の左端は、該第1挿入孔78の右端よりも出力シャフト204から離間する。以下、第1挿入孔78の左端を「第1遠位端781」とも表記する。その一方で、第1挿入孔78の右端は、該第1挿入孔78の左端(第1遠位端781)よりも出力シャフト204に近接する。以下、第1挿入孔78の右端を「第1近位端782」とも表記する。
図7に示すように、第1シャフト部44aの第1端には、第1外ストッパ81が設けられる。第1外ストッパ81は円環形状体であり、外周壁には、複数個の下流案内溝368(第2案内溝)が形成されている。上流案内溝390及び下流案内溝368の位相は一致することが好ましいが、一致しなくても差し支えない。
第2シャフト部44bには、第1内ストッパ82が設けられる。第1内ストッパ82は、外径が小さな小径筒部370と、外径が大きな大径筒部372とを有する。第1内ストッパ82は、小径筒部370が第1端を向き且つ大径筒部372が第2端を向くように、第2シャフト部44bの外表面を覆う。
以上において、第1シャフト部44a及び第2シャフト部44bと、第1内ストッパ82の内周壁との間に環状の流通スペース374が形成される。第2シャフト部44b及び第3シャフト部44cの外表面と、第1磁石ストッパ356の孔部の内周壁との間にも、環状の流通スペース360が形成される。第3シャフト部44c~第5シャフト部44eの外表面と、筒部材70の内孔73の内壁との間にも、環状の流通スペース353が形成される。第6シャフト部44fの外表面と、第2磁石ストッパ358の孔部の内周壁との間にも、環状の流通スペース362が形成される。流通スペース374、360、353、362が連なることにより、ロータ内油路354が形成される。流通スペース353と流通スペース362とは、第2送油路3582を介して連なる。
ロータ内油路354は、回転シャフト40の軸線方向に沿って延びる流路であり、例えば、軸線方向において部分的に環状空間であり得る。ロータ内油路354は、回転シャフト40の軸線方向において、永久磁石72の第1端から第2端にわたって延びる。ロータ内油路354は、溝等であってもよい。
小径筒部370の第1端の端面には、油案内部材350の第2端の端面が当接する。大径筒部372の第2端の端面には、第1磁石ストッパ356の第1端の端面が当接する。また、小径筒部370の第1端の外周壁には、第1外ストッパ81が位置決め固定される。第1ベアリング74は、小径筒部370の外周に配置され、且つ第1外ストッパ81の第2端の端面と、大径筒部372の第1端の端面とで挟まれる。
回転シャフト40の左端部の先端は、第1ベアリング74の内孔に通された後、第1挿入孔78を通過する。回転シャフト40の左端部の先端は、さらに、円柱状突部76の外方(中空凹部118)に露出する。以下、回転シャフト40において、第1ベアリング74の左端から突出した部位を「突出先端46」と表記する。突出先端46には、内シャフト42の左端部422のうち、第1外ネジ部48、鍔部50、ストッパ部52及び第2外ネジ部54が含まれる(図4参照)。
外シャフト44の第6シャフト部44fには、第2ベアリング84が設けられる。第2ベアリング84は、回転シャフト40の右端(第2端)を第2サブハウジング20に回転可能に支持する。図5に示すように、第2ベアリング84は、外シャフト44と、略円板形状をなす第2サブハウジング20との間に挿入される。
第2サブハウジング20は、図示しないボルトを介してメインハウジング16に連結される。該第2サブハウジング20の中心は、厚肉の円筒形状部となっている。該円筒形状部には、第2挿入孔86が形成されている。第2挿入孔86は、左右方向に沿って延在している。第2挿入孔86の左端は、該第2挿入孔86の右端よりも出力シャフト204から離間する。以下、第2挿入孔86の左端を「第2遠位端861」とも表記する。その一方で、第2挿入孔86の右端は、該第2挿入孔86の左端(第2遠位端861)よりも出力シャフト204に近接する。以下、第2挿入孔86の右端を「第2近位端862」とも表記する。
第2挿入孔86には、第2ベアリング84を保持した第2ベアリングホルダ88が挿入される。従って、第2ベアリング84が第2挿入孔86に配置される。第2ベアリング84は、第2遠位端861に位置する第2内ストッパ90と、第2近位端862に位置する第2外ストッパ92とで挟持される。この挟持に基づいて、第2ベアリング84が第6シャフト部44fに位置決め固定される。このように、第2内ストッパ90及び第2外ストッパ92はベアリングストッパである。
ロータ34は、図6に示す円板部392を有する。円板部392は、第2内ストッパ90の第1端に設けられ、回転シャフト40の外周において、該回転シャフト40の径方向外方に突出する突出部である。円板部392は、回転シャフト40の軸線方向において、永久磁石72と第2ベアリング84との間に位置し、第2磁石ストッパ358の孔部の開口358aを部分的に覆う。すなわち、円板部392は、流通スペース362の出口(ロータ内油路354の出口)に設けられた遮蔽部である。円板部392は、第2ベアリング84よりも内方(第1端)に寄っている。
円板部392は、回転シャフト40の軸線方向において、第2ベアリング84と向かい合う。円板部392が流通スペース362の出口を部分的に遮蔽することに基づき、第2ベアリング84に接触した潤滑油と、ロータ内油路354から流出した潤滑油とが分け隔てられる。
また、第2遠位端861では、第2内ストッパ90と第2ベアリングホルダ88との間にクリアランスが形成される。このクリアランスは、第3サブ分岐路941である。
図2及び図3に示すように、第2サブハウジング20において、ガスタービンエンジン200を向く端面には、整流部材96が連結される。整流部材96は、裾部98と、縮径部100と、頂部102とを有する。第2サブハウジング20を向く裾部98は、大径且つ薄肉の円筒板形状である。ガスタービンエンジン200を向く頂部102は、小径且つ比較的長尺な円筒板形状である。裾部98と頂部102との間の縮径部100では、直径が漸次的に小さくなる。従って、整流部材96は、山形形状体又は無底カップ形状体である。縮径部100の外表面は、表面粗さが小さい平滑面とされている。
裾部98において、第2サブハウジング20を向く端面には、導入口104が形成されている。また、縮径部100は中空である。すなわち、縮径部100の内部には中継室106が形成されている。導入口104は、圧縮エアの中継室106への入力口である。
頂部102には、左右方向に沿って挿通孔108が形成されている。挿通孔108の直径(開口径)は、第2外ストッパ92において、回転シャフト40に沿って延在する部位の外径よりも大きい。このため、第2外ストッパ92において、挿通孔108内に進入した部位及び外周壁は、挿通孔108の内壁から離間する。換言すれば、第2外ストッパ92の外周壁と、挿通孔108の内壁との間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスは、第4サブ分岐路942である。中継室106は、挿通孔108及び第4サブ分岐路942に接近するに従って幅広となる。
また、挿通孔108の直径(開口径)は、コンプレッサホイール222において、比較的小径な左端(小径円筒部242)の外径よりも大きい。このため、挿通孔108内に進入した小径円筒部242も、挿通孔108の内壁から離間する。換言すれば、小径円筒部242の外周壁と、挿通孔108の内壁との間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスは、出口路943である。
図3に示すように、第1挿入孔78と、第3サブ分岐路941とは、ロータ室22に連通する。
ステータ36は、上記のロータ34とともに回転電機12を構成する。ステータ36は、電磁コイル110と、複数個の絶縁基材112とを有する。電磁コイル110は、U相コイル、V相コイル、W相コイルの3種類を有し、絶縁基材112に巻回される。回転電機12が発電機である場合、該回転電機12はいわゆる三相電源である。複数個の絶縁基材112は、円環形状に配列されている。この配列により、ステータ36に内孔が形成される。ステータ36の内孔の左開口には、円柱状突部76が進入する。
上記したように、ロータ34とステータ36との間に隔壁部材410が介在される。図6から理解されるように、隔壁部材410は円筒形状体である。従って、隔壁部材410は、ロータ34の大部分を外周側から囲んでいる。これにより、隔壁部材410の内部にロータ室22が形成される。該ロータ室22には、ロータ34が収容される。
後述するが、ロータ室22には、気体である圧縮エアが流通する。ここで、円柱状突部76の外周壁と絶縁基材112との間には、クリアランスが形成されている。圧縮エアは、このクリアランスを流通する。換言すれば、このクリアランスは、回転電機ハウジング14の内部における圧縮エア経路の一部である。
第1サブハウジング18には、ロータ室22に圧縮エアを送るため、3個の起路450が形成されている。図3には、3個の起路450のうち1個が示されている。
1個の起路450は、第1サブハウジング18の第1端から第2端に向かうにつれて、第1サブハウジング18の直径方向外方から直径方向内方に向かうように傾斜している。起路450の第1端は、第1サブハウジング18における第1端を向く端面で開口している。この開口は、圧縮エアの回転電機ハウジング14内部への入口である。起路450の第2端は、隔壁部材410の第1端を向いて開口している。この開口は、圧縮エアのロータ室22への入口である。
圧縮エアの一部は、起路450から第1ベアリング74に向かう。圧縮エアの残る一部は、起路450からロータ室22を経由し、第2ベアリング84に向かう。このように、ロータ室22における圧縮エアの流通方向は、第1端から第2端に向かう第1方向である。
円柱状突部76の第2端における先端は、ステータ36の内孔と、隔壁部材410の第1端における外周壁との間に進入する。円柱状突部76の第2端における先端には、第1シール部材453が設けられる。第1シール部材453はOリングであり、円柱状突部76の第2端における先端と、隔壁部材410の第1端における外周壁との間をシールする。図4及び図6に示すように、隔壁部材410の第1端における先端面410aには、第1サブハウジング18等は当接していない。
その一方で、隔壁部材410の外周壁とメインハウジング16とで空間が形成される。この空間が、ステータ室23である。ステータ室23には、ステータ36が収容される。ステータ室23の内壁と電磁コイル110とは、互いに若干離間している。すなわち、ステータ室23の内壁と電磁コイル110との間にクリアランスが形成される。このクリアランスにより、メインハウジング16と電磁コイル110とが電気的に絶縁される。
後述するが、ステータ室23には潤滑油が流通する。すなわち、ステータ室23は、回転電機ハウジング14の内部に形成されたハウジング内油路の一部である。ここで、隔壁部材410の外周壁と、電磁コイル110との間にもクリアランスが形成されている。このクリアランスも、油路の一部である。以下、この油路を「ステータ内周側油路454」と呼ぶ。なお、ステータ室23(ハウジング内油路)及びステータ内周側油路454を流通する潤滑油とは、第1ベアリング74及び第2ベアリング84に供給される潤滑油から分けられた分流である。
第2サブハウジング20において、第1端を向く面には、内環状突部456及び外環状突部458が同心円状に設けられる。内環状突部456は、外環状突部458の内周に位置する。内環状突部456と外環状突部458との間に、円環状凹部114が形成される。該円環状凹部114には、ステータ36を構成する絶縁基材112が挿入される。
内環状突部456は、環状ホルダ460の貫通孔に通されている。環状ホルダ460の第2端は、フランジ状に拡径し且つ円環状凹部114の第1端の端面に当接している。
環状ホルダ460の第1端は、隔壁部材410に向かって延びている。環状ホルダ460の第1端において、隔壁部材410の外周壁を向く内面には、第2シール部材464が設けられる。第2シール部材464はOリングであり、環状ホルダ460の第1端における内周壁と、隔壁部材410の第2端における外周壁との間をシールする。
内環状突部456と、隔壁部材410の第2端における内周壁との間には、環状ガイド466が介在する。環状ガイド466の第1端は、第2端に向かうにつれてテーパ状に拡径するテーパ部467である。環状ガイド466において、隔壁部材410の内周壁を向く外面には、第3シール部材468が設けられる。第3シール部材468はOリングであり、環状ガイド466の外周壁と、隔壁部材410の第2端における内周壁との間をシールする。図5及び図6に示すように、隔壁部材410の第2端における先端面410bには、第2サブハウジング20等は当接していない。
第1シール部材453、第2シール部材464及び第3シール部材468により、ロータ室22とステータ室23とが互いに独立空間となる。これにより、例えば、ロータ室22に供給された圧縮エアがステータ室23に漏洩することが防止される。また、ステータ室23に供給された潤滑油がロータ室22に漏洩することも防止される。
隔壁部材410の第1端における外周壁は、第1シール部材453を介して第1サブハウジング18に接触する。隔壁部材410の第2端は、第2シール部材464及び第3シール部材468を介して、環状ガイド466と環状ホルダ460とに挟まれる。隔壁部材410は、その他の部材には特に当接していない。また、隔壁部材410において、第1端の先端面410a及び第2端の先端面410bに当接した部材は存在しない。このことから理解されるように、隔壁部材410における軸線方向の両先端面410a、410bは、他の部材から拘束を受けていない非拘束面である。このため、隔壁部材410の両端部は、該隔壁部材410の軸線方向において自由に熱膨張を起こすことが可能である。
なお、この態様では、両先端面410a、410bを非拘束面としているが、先端面410a又は先端面410bに何らかの部材が当接していてもよい。
図7に示す隔壁部材410の肉厚Tが大きい場合、隔壁部材410の重量が大きくなり、且つ回転電機12が直径方向に沿って大きくなる。また、肉厚Tが大きな隔壁部材410は、永久磁石72と電磁コイル110との間の交番磁界を遮る。以上のような不具合を回避するため、肉厚Tは、可及的に小さいことが好ましい。肉厚Tは、例えば、1mm前後であることが好ましい。
従って、隔壁部材410は、薄肉であっても十分な強度及び剛性を有する素材からなることが好ましい。そのような素材の好適な例としては、セラミックスが挙げられる。ロータ34とステータ36との間の交番磁界が遮られることを回避するため、絶縁性で且つ非磁性のセラミックスが特に好適である。その具体例としては、窒化アルミ(AlN)、窒化ケイ素(Si3N4)及びアルミナ(Al2O3)が挙げられる。このうち、アルミナは安価であることから特に好ましい。
図7に示すように、ロータ34を構成する永久磁石72と、隔壁部材410の内周壁との離間距離を、内側離間距離Dinとする。隔壁部材410の外周壁と、ステータ36を構成する電磁コイル110との離間距離を、外側離間距離Doutとする。内側離間距離Dinが外側離間距離Doutよりも小さいと、永久磁石72と隔壁部材410との間を流通する圧縮エアに乱流が発生し易くなるので、風損が大きくなる。しかも、ロータ34と圧縮エアとの間の摩擦抵抗が大きくなるので、永久磁石72に発生する摩擦熱が大きくなる。
以上のような不具合を回避するため、本実施形態では、内側離間距離Dinを、外側離間距離Doutよりも大きく設定する。すなわち、以下の関係式が成立する。
Din>Dout
Dinは、Doutの2.5倍以上であることが好ましい。DinをDoutの6倍以上とすることも可能であるが、Dinが過度に大きい場合、回転電機12が直径方向に沿って過度に大きくなる。これを回避するためにDinとDoutの総和を一定としてDinを過度に大きくした場合、Doutが過度に小さくなるので、潤滑油がステータ内周側油路454を流通することが容易でなくなる。そこで、DinをDoutの約3.5倍~約4倍とすることが好ましい。Din及びDoutの組み合わせの一例を挙げると、Dinは1.1mm~2.1mmの範囲内であり、Doutは0.3mm~0.5mmの範囲内である。
図4に示すように、第1サブハウジング18は、円環形状に突出する円環状凸部116を有する。円環状凸部116の内方は、中空凹部118となっている。内シャフト42の左端部422の一部である突出先端46は、中空凹部118に進入している。
円環状凸部116には、レゾルバホルダ30が設けられる。レゾルバホルダ30は、直径方向外方に向かって突出したフランジ状ストッパ120を有する。フランジ状ストッパ120は、円環状凸部116の内径よりも大径である。従って、フランジ状ストッパ120は、円環状凸部116に当接する。この当接により、レゾルバホルダ30が位置決めされる。レゾルバホルダ30は、この状態で、例えば、取付ボルト(図示せず)等を介して第1サブハウジング18に連結される。
レゾルバホルダ30において、フランジ状ストッパ120の左方には、小円筒部122が設けられる。また、フランジ状ストッパ120の右方には、大円筒部124が設けられる。大円筒部124は、小円筒部122に比べて大径である。レゾルバホルダ30には、保持孔126が形成されている。保持孔126には、レゾルバステータ130の大部分が嵌合される。この嵌合により、レゾルバステータ130がレゾルバホルダ30に保持されている。
大円筒部124が中空凹部118に進入し且つフランジ状ストッパ120が円環状凸部116に当接したとき、レゾルバステータ130の内孔に、レゾルバロータ56が位置する。レゾルバステータ130とレゾルバロータ56とで、レゾルバ132が構成される。レゾルバ132は、回転パラメータ検出器である。本実施形態では、レゾルバ132は、内シャフト42の回転角度を検出する。なお、上記したように、レゾルバロータ56は、内シャフト42の左端部422の鍔部50に保持されている。
フランジ状ストッパ120には、係合孔134が形成されている。係合孔134には、送信コネクタ136が係合される。レゾルバステータ130と送信コネクタ136とは、信号線138を介して電気的に接続される。なお、送信コネクタ136には、受信器(図示せず)の受信コネクタが挿入される。送信コネクタ136と受信コネクタとを介して、レゾルバ132と受信器が電気的に接続される。受信器は、レゾルバ132が発した信号を受信する。
小円筒部122には、複数個のタブ部140が設けられている(図1では省略している)。図3には、1個のタブ部140が示されている。さらに、小円筒部122には、キャップカバー32が被せられる。キャップカバー32は、小円筒部122の左開口を閉塞し、且つ内シャフト42の左端部422を遮蔽する。なお、キャップカバー32は、連結ボルト142を介してタブ部140に連結される。
上記したように、メインハウジング16の左端近傍の側壁には、第1ケーシング26及び第2ケーシング28が一体的に設けられる。第1ケーシング26の端子室291には、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443が収納される。U相端子1441は、電磁コイル110のうちU相コイルに電気的に接続される。V相端子1442は、電磁コイル110のうちV相コイルに電気的に接続される。W相端子1443は、電磁コイル110のうちW相コイルに電気的に接続される。U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443は、外部機器(外部負荷又は外部電源)が電気的に接続される電気端子部である。回転電機12で発生した電力は、外部機器に供給される。外部負荷としては、例えば、図示しないモータが挙げられる。別の外部機器としては、例えば、図8に示すバッテリ146が挙げられる。
U相端子1441とU相コイルとの電気的接点は、第1ケーシング26の接点室290に設けられる。V相端子1442とV相コイルとの電気的接点も同様に、接点室290に設けられる。W相端子1443とW相コイルとの電気的接点も同様に、接点室290に設けられる。V相端子1442とV相コイルとの電気的接点を例示して説明すると、図11に示すように、V相端子1442は、閉塞凸部294を有する。閉塞凸部294は、接点室290と端子室291との連通開口を閉塞する。この閉塞により、接点室290と端子室291とが互いに独立空間となる。
閉塞凸部294には、V相端子1442の端子部295が設けられる。端子部295は、接点室290内に延びる。また、V相コイルの端部である端子線110aが接点室290に引き出される。接点室290内では、端子部295と端子線110aとが、ビス296を介して接続される。これにより、V相端子1442とV相コイルとが電気的に接続される。特に図示しないが、U相端子1441及びU相コイルも同様に、接点室290内で接続される。W相端子1443及びW相コイルも同様に、接点室290内で接続される。
第2ケーシング28は、第1ケーシング26に隣接する。第2ケーシング28には、温度測定器であるサーミスタ148が収納されている。特に図示はしていないが、サーミスタ148の測定端子は、第2ケーシング28から引き出された後、電磁コイル110に接続されている。第2ケーシング28からは、サーミスタ148に接続されたハーネス149が外部に引き出される。
図1及び図2に示すように、メインハウジング16の外周壁には電流変換器150が設けられる。電流変換器150は、第1ケーシング26よりもガスタービンエンジン200に寄っている。図8に示すように、電流変換器150は、変換回路152と、コンデンサ154と、制御回路156とを有する。これら変換回路152、コンデンサ154及び制御回路156は、機器ケース158内に収容される。該機器ケース158は、例えば、メインハウジング16の外周壁において、第1中空管部1601、第2中空管部1602及び第3中空管部1603に干渉しない箇所に配置される(図1参照)。
第1中空管部1601、第2中空管部1602及び第3中空管部1603の中空内部は、圧縮エアが流通する圧縮エア流通路である。すなわち、本実施形態では、回転電機ハウジング14に3個の圧縮エア流通路が形成されている。第1中空管部1601及び第3中空管部1603は、例えば、メインハウジング16の外周壁から膨出した中空の膨出部として形成されている。
第1サブハウジング18において、第1端を向く端面には、3個の起路450の第1端における先端がそれぞれ開口している。3個の起路450のうち1個の開口には、フレキシブルチューブ470aを介して第1中空管部1601が接続される。3個の起路450のうち別の1個の開口には、フレキシブルチューブ470bを介して第2中空管部1602が接続される。3個の起路450のうちまた別の1個の開口には、フレキシブルチューブ470cを介して第3中空管部1603が接続される。
変換回路152は、パワーモジュール161を含む。変換回路152は、電磁コイル110に生じた交流電流を直流電流に変換する。このとき、コンデンサ154は、変換回路152によって変換された直流電流を電荷として一時的に蓄電する。変換回路152は、バッテリ146から送られた直流電流を交流電流に変換する機能も併せ持つ。この場合、コンデンサ154は、電磁コイル110に向けてバッテリ146から送られた直流電流を電荷として一時的に蓄電する。
制御回路156は、コンデンサ154からバッテリ146に向かう直流電流、又は、その逆方向に向かう直流電流の電流密度等を制御する。なお、バッテリ146からの直流電流は、例えば、交流-直流変換器を介してモータ(いずれも図示せず)に供給される。
以上のように構成される回転電機システム10には、圧縮エア流路と、潤滑油流路(第1油供給路及び第2油供給路)とが設けられる。先ず、圧縮エア流路について説明する。
図9に示すように、第2サブハウジング20において、ガスタービンエンジン200を向く端面には、環状凹部からなる環状の集合流路162が形成される。後述するように、集合流路162には、ガスタービンエンジン200で生じた圧縮エアの一部が流通する。集合流路162(環状凹部)の底壁には、上流連通孔164が3箇所に形成される。上流連通孔164は、圧縮エアの入力口である。
第2サブハウジング20の内部には、気体分岐路としてのエア中継路166が設けられる。エア中継路166は、第2サブハウジング20の直径方向に沿って放射状に延在する。エア中継路166は、直径方向外方において、上流連通孔164を介して集合流路162に連通する。また、第2サブハウジング20において、回転電機12に向く端面には、3個の第1下流連通孔1681~1683が形成される。第1下流連通孔1681~1683は、エア中継路166の第1の出力口である。集合流路162とエア中継路166とにより、分配路が形成される。
第2サブハウジング20において、ガスタービンエンジン200に向く端面には、3個の第2下流連通孔1701~1703が形成される。第2下流連通孔1701~1703は、エア中継路166の第2の出力口である。第2下流連通孔1701~1703は、第1下流連通孔1681~1683よりも直径方向の内方に位置する。従って、エア中継路166を流通した圧縮エアは、第1下流連通孔1681~1683に進入する圧縮エア(第1分気流)と、第2下流連通孔1701~1703に進入する圧縮エア(第2分気流)とに分かれる。このように、エア中継路166は、分岐路としての役割を果たす。
図2に示すように、メインハウジング16の側壁外面には、第1中空管部1601、第2中空管部1602及び第3中空管部1603が設けられている。第1下流連通孔1681~1683は、それぞれ、第1中空管部1601~第3中空管部1603に向かって個別に開口する。このことから分かるように、エア中継路166は、集合流路162と、第1中空管部1601~第3中空管部1603の中空内部とを連通する。図3に示すように、第1中空管部1601~第3中空管部1603は、メインハウジング16の側壁内部に形成された冷却ジャケット24の直径方向外方に位置する。
第1中空管部1601~第3中空管部1603は、メインハウジング16の軸線方向に沿って延在する。すなわち、第1中空管部1601~第3中空管部1603は、ガスタービンエンジン200を向く第2端から、第1ケーシング26(又は第1端)に向かって延びる。上記したように、第1中空管部1601~第3中空管部1603は、フレキシブルチューブ470a~470cを介して3個の起路450にそれぞれ接続される。従って、第1中空管部1601~第3中空管部1603を流通した圧縮エアは、フレキシブルチューブ470a~470cを介して起路450に流入する。このことから理解されるように、第1中空管部1601~第3中空管部1603は、圧縮エアを供給するガス供給路である。
本実施形態では、第1中空管部1601~第3中空管部1603を設ける場合を例示しているが、中空管部の個数は、圧縮エアから形成されるカーテンエアに必要とされる流量又は流速等に応じて適宜決定される。すなわち、中空管部の個数は3個に限定されない。また、中空管部の断面積も同様に、カーテンエアに必要とされる流量又は流速等に応じて適宜決定される。
起路450に流入した圧縮エアは、その後、第1挿入孔78に向かう圧縮エアと、第2挿入孔86に向かう圧縮エアとに分かれる。具体的には、圧縮エアの一部は、第1サブハウジング18とロータ34との間のクリアランスを流通して第1挿入孔78に向かう。このように、第1サブハウジング18とロータ34との間のクリアランスは、第1エア分岐路Lである。一方、圧縮エアの残りの一部は、主に、永久磁石72の外壁と電磁コイル110の内壁との間のクリアランスを流通して第2挿入孔86に向かう。このように、永久磁石72の外壁と電磁コイル110の内壁との間のクリアランスは、第2エア分岐路Mである。
第1エア分岐路Lに到達した圧縮エアは、第1ベアリング74に供給された潤滑油をシールするエアカーテンを形成する。また、第2エア分岐路Mから第3サブ分岐路941(第2挿入孔86の第2遠位端861)に到達した圧縮エアは、第2ベアリング84に供給された潤滑油をシールするエアカーテンを形成する。このように、起路450を流通した圧縮エアは、カーテンエアとして機能する。
図5に示すように、整流部材96の裾部98には、3個の導入口104が形成されている。図5には、その中の1個が示されている。1個の導入口104は、第2下流連通孔1701に連なる(不図示)。別の1個の導入口104は、第2下流連通孔1702に連なる(図示)。また別の1個の導入口104は、第2下流連通孔1703に連なる(不図示)。従って、第2下流連通孔1701~1703から出力された圧縮エアは、導入口104を介して整流部材96の縮径部100の中継室106に進入する。
中継室106は、頂部102に形成された挿通孔108に連なる。ここで、中継室106は、挿通孔108及び第4サブ分岐路942に接近するにつれて幅広となっている。このため、圧縮エアが中継室106を流通するにつれて該カーテンエアの圧力が低下する。
中継室106の出口は、コンプレッサホイール222の小径円筒部242に対面する。従って、中継室106に進入した圧縮エアは、コンプレッサホイール222の小径円筒部242に接触する。圧縮エアは、その後、第4サブ分岐路942に向かう圧縮エアと、出口路943に向かう圧縮エアとに分かれる。その結果、第4サブ分岐路942に沿って第2挿入孔86の第2近位端862に向かう圧縮エアの圧力が低下する。
第4サブ分岐路942から第2挿入孔86の第2近位端862に到達した圧縮エアは、第2ベアリング84に供給された潤滑油をシールするエアカーテンを形成する。また、出口路943に流入した圧縮エアは、シュラウドケース220における第1端(開口端)の内方に導出される。この圧縮エアは、コンプレッサホイール222に再吸引される。
図3に示すように、メインハウジング16には、排気路172(ガス排出路)が形成されている。第1エア分岐路Lに到達した圧縮エアと、第2エア分岐路Mに到達した圧縮エアとは、排気路172を経てメインハウジング16の外方に排気される。
次に、潤滑油流路について説明する。図10及び図11は、回転電機システム10の概略側面断面図である。なお、図10には、図3の位相と異なる位相が示されている。回転電機ハウジング14には、第1油供給路と、第1油回収路と、第2油供給路と、第2油回収路とを有する潤滑油流路が形成されている。
第1油供給路は、入力路174と、主油路176と、第1副油路180と、第2副油路181とを有する。このうち入力路174は、メインハウジング16の軸線方向中間よりも第1端に寄った位置に形成される。入力路174は、メインハウジング16の直径方向に沿って延在し、主油路176に連通する。主油路176は、冷却ジャケット24の外周に形成され、メインハウジング16の軸線方向に沿って延在する。主油路176は、入力路174との連通箇所を境に、第1サブハウジング18に向かう第1油分岐路Nと、第2サブハウジング20に向かう第2油分岐路Rとに分岐している。
第1サブハウジング18において、第1油分岐路Nに対面する箇所には、第1流入孔178が形成される。さらに、第1サブハウジング18の内部には、第1サブハウジング18の直径方向内方に向かう第1副油路180が形成されている。第1副油路180は、第1ベアリングホルダ80に到達するまでに2箇所で屈曲している。
第1副油路180からは第2副油路181が分岐する。ここで、図7及び図10に示すように、第1サブハウジング18は、油案内部材350に向かって突出する突端部400を有する。第2副油路181の先端は、突端部400の内部に延びる。第2副油路181の出口は、若干屈曲している。第2副油路181の出口は、ロータ34の環状隙間385に向けて潤滑油を吐出する。
第1ベアリングホルダ80には、第1副油路180に連通する第1油供給孔182が形成されている。第1油供給孔182の出口は、第1挿入孔78の第1遠位端781に形成されている。従って、主油路176から第1副油路180に流入した潤滑油は、第1油供給孔182から第1挿入孔78の第1遠位端781に流通し、第1ベアリング74に接触する。
図3に示すように、第1サブハウジング18には、第1油回収路の一部である第1ドレイン路184が形成されている。第1ドレイン路184は、第1サブハウジング18の円環状凸部116と、レゾルバホルダ30とで形成される中空凹部118から、第1ベアリング74に接触した潤滑油を排出する。第1ドレイン路184から排出された潤滑油は、気液分離装置302(後述)に回収される。このように、第1ドレイン路184は、気液分離装置302に潤滑油を導く第1油導路でもある。
第1油分岐路N、第1流入孔178、第1副油路180及び第1油供給孔182は、3個ずつ形成される。第2油分岐路Rも同様に、3個形成される。図10には、第1油分岐路N、第1流入孔178、第1副油路180、第1油供給孔182及び第2油分岐路Rが1個ずつ示されている。
上記したように、第2副油路181の出口は、若干屈曲している。これにより、第2副油路181の出口は、油案内部材350と、外シャフト44における第1シャフト部44aの外表面との間の環状隙間385を向いている。従って、第1副油路180から第2副油路181に分流された潤滑油の一部は、第2副油路181の出口から、油受凹部340に向かって供給される。潤滑油は、油受凹部340から、回転シャフト40と油案内部材350との間の環状隙間385に向かって移動する。環状隙間385に進入した潤滑油は、第1送油路386を通過し、流通スペース374、流通スペース360、流通スペース353、第2送油路3582、流通スペース362の順に流通する。すなわち、潤滑油は、ロータ内油路354を流通する。
第2磁石ストッパ358の孔部の開口(ロータ内油路354の出口)は、第2内ストッパ90の円板部392で覆われている。このため、ロータ内油路354から流出した潤滑油は、円板部392に接触する。この接触により、潤滑油が第2ベアリング84に向かって流通することが回避される。
図9に示すように、第2サブハウジング20には、第1ドレイン孔198と、第2ドレイン孔197と、第2ドレイン路196とが形成されている。ロータ内油路354から流出して円板部392に接触した潤滑油は、第1ドレイン孔198を経て第2ドレイン路196に流入する。その一方で、第2ベアリング84に接触した潤滑油は、第2ドレイン孔197を経て第2ドレイン路196に流入する。このように、第2ドレイン路196は、気液分離装置302(図12参照)に潤滑油を導く第2油導路である。また、第1ドレイン孔198、第2ドレイン孔197及び第2ドレイン路196は、第1油回収路の別の一部であり、気液分離装置302に回収される潤滑油を排出する。
図9に示すように、第2サブハウジング20において、回転電機システム10を向く端面には、3個の油受入孔186が開口する。油受入孔186は、第1下流連通孔1681~1683よりも直径方向外方に寄っている。油受入孔186は、潤滑油の入力口である。
第2サブハウジング20の内部には、3個の第3副油路188が設けられる。第3副油路188は、第2サブハウジング20の直径方向に沿って放射状に延在する。ただし、第3副油路188は、エア中継路166の位相とは異なる位相に形成される。また、第2サブハウジング20において、ガスタービンエンジン200に向く端面には、3個の油流出孔190が形成される。油流出孔190には、油分配器192の中空ピン部193が嵌合される。
油分配器192の内部には、第1案内路1941と第2案内路1942とが形成される。第3副油路188を経た潤滑油は、第1案内路1941を流通する潤滑油と、第2案内路1942を流通する潤滑油とに分かれる。第1案内路1941の出口は、第2挿入孔86の第2近位端862に位置する。従って、第1案内路1941から流出した潤滑油は、第2近位端862から第2ベアリング84に接触する。以上が、第1油供給路の別の一部である。
第2案内路1942は、第1案内路1941の途中から分岐する。第2案内路1942の出口には、第2ベアリングホルダ88に形成された第2油供給孔195が連なる。従って、第2案内路1942を経た潤滑油は、第2油供給孔195から流出して第2ベアリング84に接触する。
図10に示すように、整流部材96と、第2外ストッパ92とで形成される空間は、第2ドレイン孔197を介して第2ドレイン路196に連通する。従って、前記空間に進入した潤滑油は、第2ドレイン孔197を経て第2ドレイン路196に流入する。
図12に示す気液分離装置302は、第1油供給ライン304と、第1油回収ライン305と、排気ライン306と、第2油供給ライン310と、第2油回収ライン312とを有する。第1油回収ライン305は、第1中継管3001、第2中継管3002及び第3中継管3003を含む。第1ドレイン路184は、第1中継管3001を介して気液分離装置302に接続される。第2ドレイン路196は、第2中継管3002を介して気液分離装置302に接続される。排気路172は、第3中継管3003を介して気液分離装置302に接続される。また、第1油供給ライン304は、第1油供給路の最上流である入力路174に接続される。
このことから理解されるように、気液分離装置302は、回転電機ハウジング14の内部を流通した圧縮エア及び潤滑油を回収し、回転電機ハウジング14の内部に再供給する。このように、気液分離装置302は油循環供給装置を構成する。第1油供給ライン304と第1油回収ライン305との間には、油循環供給装置を構成する循環ポンプ308が設けられる。循環ポンプ308は、第2油供給ライン310と第2油回収ライン312との間にも位置する。
後述するように、第1ドレイン路184及び第2ドレイン路196から流出した潤滑油には、圧縮エアが含まれている。すなわち、第1油回収ライン305から気液分離装置302に流入する潤滑油は、気液混合物である。気液分離装置302では、気液混合物が潤滑油とエアとに分離される。潤滑油は、タンク318に一旦貯留される。その後、潤滑油は循環ポンプ308によってタンク318から吸引され、第1油供給ライン304を経て入力路174に再供給される。一方、エアは、排気ライン306を介して大気に放出される。
回転電機ハウジング14は、第2油供給路としての入力管部314と、第2油回収路としての出力管部316とを有する。入力管部314は、メインハウジング16の第2端の近傍に設けられる。出力管部316は、第1ケーシング26の側部に設けられる。入力管部314及び出力管部316は、それぞれ、内部通路を有する中空部である。入力管部314の内部通路はステータ室23に連通し、出力管部316の内部通路は第1ケーシング26の接点室290に連通する(図11参照)。
第2油供給ライン310は、例えば、第1油回収ライン305から分岐して入力管部314に接続される。従って、タンク318に貯留された潤滑油の一部は、第2油供給ライン310及び入力管部314を介して、ステータ室23に供給される。ステータ室23において、潤滑油は、例えば、ステータ内周側油路454を流通する。潤滑油は、ステータ36のスロット、又は電磁コイル110の間隙等を通ることも可能である。
ステータ室23における潤滑油の流通方向は、第2端から第1端に向かう第2方向である。これにより、電磁コイル110の第1端及び第2端の両端部に潤滑油が十分に流通する。上記したように、ステータ室23は、第1ケーシング26の接点室290に連通している。従って、潤滑油は、第1ケーシング26の接点室290に流入する。ここで、出力管部316には、第2油回収ライン312が接続されている。従って、接点室290内の潤滑油は、出力管部316及び第2油回収ライン312を介して気液分離装置302に回収される。
次に、ガスタービンエンジン200につき説明する。図13に示すように、ガスタービンエンジン200は、エンジンハウジング202と、エンジンハウジング202内で回転する出力シャフト204とを備える。エンジンハウジング202は、インナハウジング2021と、アウタハウジング2022とを含む。インナハウジング2021は、回転電機システム10の第2サブハウジング20に連結される。アウタハウジング2022は、インナハウジング2021に連結される。アウタハウジング2022は、ハウジング本体である。
図1及び図9に示すように、インナハウジング2021は、第1円環部206と、第2円環部208と、複数個の脚部210とを有する。第1円環部206は、第2サブハウジング20に連結される。第2円環部208の直径は、第1円環部206の直径よりも大きい。脚部210は、第1円環部206と第2円環部208とを連結する。図示例では、脚部210の個数は6個である。しかしながら、脚部210の個数は、ガスタービンエンジン200と回転電機システム10との間で要求される結合強度に応じて決定される。すなわち、脚部210の個数は、図示例の6個に限定されない。
第2円環部208の中央開口からは、回転電機システム10に向かって円筒状カバー部212が突出する。脚部210の右端は、円筒状カバー部212の双方に連なっている。脚部210同士の間には、吸気空間214が形成される。
図9及び図13に示すように、6個の脚部210の内部には、抽気通路216が個別に形成されている。抽気通路216の入口は、脚部210において、円筒状カバー部212との連結箇所に個別に形成される。抽気通路216の出口は、第1円環部206において、第2サブハウジング20を向く端面に、個別に形成される。抽気通路216の全ての出口は、仮想円の円周上に位置する。従って、抽気通路216の全ての出口は、円環形状に形成された集合流路162に重なる。すなわち、複数個の抽気通路216は全て、集合流路162に連通している。このように、集合流路162では、複数個の抽気通路216からの圧縮エアが流入して集合する。
脚部210には、エア抜孔217が形成される。エア抜孔217は、円筒状カバー部212の内壁から外壁にわたって直線状に延在する。エア抜孔217は、円筒状カバー部212の内壁から脚部210の外壁にわたって延在することも可能である。エア抜孔217は、1個であってもよいし複数個であってもよい。また、エア抜孔217を形成することは必須ではない。
図13に示すように、第2円環部208の右端面には、環状の係合凹部218が形成される。係合凹部218により、シュラウドケース220と、ディフューザ226とが位置決め固定される(後述)。
図13に示すように、ガスタービンエンジン200は、シュラウドケース220、コンプレッサホイール222、タービンホイール224、ディフューザ226、燃焼器228及びノズル230をさらに備える。
シュラウドケース220は中空体であり、整流部材96に比して大型である。シュラウドケース220の小径な左端は、整流部材96を向く。シュラウドケース220の大径な右端は、インナハウジング2021における円筒状カバー部212内に挿入される。シュラウドケース220は、右端から左端に向かうに従って漸次的に縮径するが、左端先端は、直径方向外方に向かって拡開するように湾曲する。
シュラウドケース220の左端は、吸気空間214に露出する。シュラウドケース220の左端の内部には、整流部材96の頂部102が進入している。シュラウドケース220における湾曲した側周壁には、環状の閉塞フランジ部232が設けられる。閉塞フランジ部232の外縁は、円筒状カバー部212及び脚部210の内壁に当接する。
シュラウドケース220の側壁において、閉塞フランジ部232と、第1係合凸部238との間には、抽気口234が形成されている。抽気口234は、シュラウドケース220の側壁の内面から外面にわたって延在する。抽気口234は、圧縮エアがチャンバ236に進入するときの該チャンバ236への入口である。
チャンバ236は、抽気口234と抽気通路216との間に介在する。すなわち、チャンバ236は、抽気口234と抽気通路216とを連通させる。また、チャンバ236は、エア抜孔217を介して大気に開放されている。
シュラウドケース220の右端からは、第2円環部208に向かって第1係合凸部238が突出する。第1係合凸部238は、第2円環部208の係合凹部218に係合している。この係合と、閉塞フランジ部232の外縁が円筒状カバー部212及び脚部210の内壁に当接することとによって、シュラウドケース220がインナハウジング2021に位置決め固定される。同時に、脚部210、円筒状カバー部212及び第2円環部208と、シュラウドケース220の閉塞フランジ部232、側周壁及び第1係合凸部238とで囲まれるチャンバ236が形成される。チャンバ236は、シュラウドケース220を囲む環状をなす。
コンプレッサホイール222及びタービンホイール224は、回転シャフト40及び出力シャフト204と一体的に回転することが可能である。すなわち、図5に詳細を示すように、コンプレッサホイール222は、左端に小径円筒部242を有する。該小径円筒部242は、整流部材96に形成された挿通孔108に進入する。小径円筒部242の内壁には、第1外スプライン239が形成されている。該第1外スプライン239は、外シャフト44の右開口端442に形成された第1内スプライン66に噛合する。
外シャフト44の右開口端442は、小径円筒部242の中空内部に圧入されている。このため、小径円筒部242の左開口の内周壁は、外シャフト44の右開口端442の外周壁を、直径方向内方に向かって押圧している。コンプレッサホイール222は、上記の噛合及び圧入により、外シャフト44(回転シャフト40)に連結される。
コンプレッサホイール222の直径中心には、左右方向に沿って延在する貫通孔240が形成されている。この貫通孔240において、左端の内壁には、第2外スプライン246が刻設される。また、貫通孔240において、小径円筒部242の中空内部に連なる箇所の孔径は、他の箇所に比して若干小さい。このため、コンプレッサホイール222において、貫通孔240の小径円筒部242側の開口の近傍に、内フランジ部248が設けられる。内フランジ部248が設けられた部位では、貫通孔240の孔径(直径)は最小である。
貫通孔240には、タービンホイール224に設けられた出力シャフト204が挿入される。出力シャフト204の左端先端は、コンプレッサホイール222の小径円筒部242の左端先端と略同位置まで延出する。上記したように、外シャフト44の右開口端442の外周壁は、小径円筒部242の中空内部に挿入されている。このため、出力シャフト204において、貫通孔240から突出した左端は、回転シャフト40の連結孔62に進入する。出力シャフト204の左端には、雄ネジ部252が刻設されている。雄ネジ部252は、連結孔62の内壁に形成された雌ネジ部64に螺合される。この螺合により、回転シャフト40と出力シャフト204とが連結される。
出力シャフト204の左端近傍には、第2内スプライン254が形成されている。第2内スプライン254は、貫通孔240の内周壁に形成された第2外スプライン246に噛合する。また、出力シャフト204の左端部は、内フランジ部248に圧入される。
図13に示すように、コンプレッサホイール222と、タービンホイール224との間には、リング部材256が介装される。リング部材256は、例えば、ニッケル基合金等の耐熱性金属材からなる。
図14に示すように、リング部材256には、コンプレッサホイール222からタービンホイール224に向かう嵌合孔258が形成される。また、リング部材256の外周壁には、複数個(例えば、3個)のラビリンス形成凸部264が形成される。ラビリンス形成凸部264は、リング部材256の直径方向外方に向かって突出し、且つ外周壁の周方向に沿って延在する。後述するように、ラビリンス形成凸部264は、燃焼器228で生成する燃焼済燃料(排気ガス)がコンプレッサホイール222に逆流することを防止する。
コンプレッサホイール222において、タービンホイール224を向く右端面からは、環状突部268が突出する。リング部材256の左端面がコンプレッサホイール222の右端面に着座するとき、環状突部268が嵌合孔258に嵌合される。一方、タービンホイール224において、コンプレッサホイール222を向く左端面からは、前記出力シャフト204が延出する。また、該左端面には、出力シャフト204を囲む嵌合凸部270が突出形成される。リング部材256の右端面がタービンホイール224の左端面に着座するとき、嵌合凸部270の頂面が嵌合孔258に嵌合する。以上により、コンプレッサホイール222及びタービンホイール224の各一部が嵌合孔258に嵌合される。リング部材256は、この状態で、コンプレッサホイール222とタービンホイール224とに挟持される。
ラビリンス形成凸部264は、アウタハウジング2022(図13参照)の中空内部で中間プレート266に囲まれる。ラビリンス形成凸部264は、該中間プレート266に形成された孔部272に挿入される。孔部272の内壁と、この内壁に当接したラビリンス形成凸部264とにより、ラビリンス流路が形成される。コンプレッサホイール222によって生じた圧縮エアは、該コンプレッサホイール222の背面を経由してラビリンス形成凸部264に到達する。その一方で、タービンホイール224から燃焼ガスがラビリンス形成凸部264に到達する。燃焼ガスの圧力に比べて圧縮エアの圧力が高いので、燃焼ガスがラビリンス形成凸部264を通過してコンプレッサホイール222を囲む空間に流入することを抑制できる。
図13に示すように、アウタハウジング2022の中空内部では、シュラウドケース220及びコンプレッサホイール222の各一部と、中間プレート266とがディフューザ226に囲繞される。ディフューザ226の左端には、第2係合凸部273が形成されている。第2係合凸部273は、シュラウドケース220の第1係合凸部238と一緒に、係合凹部218に係合される。この係合により、ディフューザ226がインナハウジング2021に位置決め固定される。
アウタハウジング2022の中空内部では、タービンホイール224がノズル230に囲まれ、且つノズル230が燃焼器228に囲まれる。燃焼器228とアウタハウジング2022との間には、環状の燃焼エア流通路274が形成される。燃焼エア流通路274は、燃焼エアが流通する通路である。アウタハウジング2022の右端面には、燃料供給ノズル275が位置決め固定される。燃料供給ノズル275は、燃焼器228に燃料を供給する。
燃焼器228には、燃焼エア流通路274と燃焼器228の内部とを連通させるための中継孔276が形成されている。後述するように、コンプレッサホイール222によって圧縮された燃焼エアは、ディフューザ226、燃焼エア流通路274及び中継孔276を経由して、燃焼器228の内部に到達する。燃焼器228には、図示しない微細孔も形成されている。微細孔から排出されたエアは、燃焼器228の内部を冷却するエアカーテンを形成する。
ノズル230は、タービンホイール224の最も大径な部位を囲む部位を有する。この部位には、燃焼エアと一緒に燃焼した燃料をタービンホイール224に供給するための図示しない送出孔が形成されている。なお、以下では、燃焼した燃料を「燃焼済燃料」とも表記する。「燃焼済燃料」は、「燃焼ガス」又は「燃焼後の排気ガス」と同義である。
アウタハウジング2022及びノズル230の右端では、排出口280が開口している。燃焼済燃料は、前記送出孔を通過してノズル230内に進行した後、回転するタービンホイール224によって、排出口280を介してアウタハウジング2022外に吹き出される。なお、特に図示はしていないが、排出口280には、燃焼済燃料を排出する排出管が設けられている。
本実施形態に係る回転電機システム10及び複合動力システム500は、基本的には以上のように構成される。次に、回転電機システム10及び複合動力システム500の作用効果について説明する。
回転電機システム10を組み上げるとき、ロータ34とステータ36との間に隔壁部材410が挿入される。例えば、第1端におけるロータ34とステータ36との間のクリアランスに、隔壁部材410の第2端が差し込まれる。隔壁部材410は、第2端が第2サブハウジング20に向かうように押し込まれる。このとき、第2端の内周壁がテーパ部467の外周壁に摺接する。これにより、隔壁部材410の第2端が環状ガイド466に案内される。隔壁部材410の第2端が第2サブハウジング20に向かってさらに押し込まれることで、該第2端が環状ガイド466と環状ホルダ460とに挟まれる。このように、回転電機ハウジング14内に環状ガイド466を設けることにより、隔壁部材410を環状ホルダ460に導くことが容易となる。
先ず、バッテリ146から直流電流が供給される。図2及び図8に示す電流変換器150の変換回路152は、この直流電流を交流電流に変換する。交流電流は、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443を介して、電磁コイル110(U相コイル、V相コイル及びW相コイル)に供給される。交流電流が電磁コイル110を流れることで、ステータ36に交番磁界が生じる。このため、電磁コイル110と、ロータ34の永久磁石72との間に、吸引力と反発力とが交互に作用する。その結果、回転シャフト40が回転を開始する。代替的に、図示しない公知のスタータによって回転シャフト40を回転させるようにしてもよい。
ここで、図5に示すように、外シャフト44の右開口端442の外周壁に第1内スプライン66が形成され、且つコンプレッサホイール222の小径円筒部242の内壁に第1外スプライン239が形成されている。第1内スプライン66と第1外スプライン239とは、互いに噛合している。また、出力シャフト204に第2内スプライン254が形成され、且つコンプレッサホイール222の貫通孔240の内壁に第2外スプライン246が形成されている。第2内スプライン254と第2外スプライン246とは、互いに噛合している。このため、回転シャフト40の回転トルクが、コンプレッサホイール222を介して出力シャフト204に速やかに伝達される。
すなわち、回転シャフト40が回転を開始すると、該回転シャフト40と一体的に出力シャフト204も回転を開始する。これに伴い、出力シャフト204に支持されたコンプレッサホイール222及びタービンホイール224が出力シャフト204と一体的に回転する。以上のように、第1内スプライン66と第1外スプライン239とを噛合させ、且つ第2内スプライン254と第2外スプライン246とを噛合させることにより、回転シャフト40の回転トルクを出力シャフト204に十分に伝達することができる。
しかも、回転シャフト40の右端部が、コンプレッサホイール222の小径円筒部242の中空内部に圧入されている。また、出力シャフト204の左端部が、コンプレッサホイール222の内フランジ部248に圧入されている。このため、回転シャフト40の軸線と、出力シャフト204の軸線とが精度よく一致する。これにより、出力シャフト204が偏心しながら又は振動しながら回転することが十分に抑制される。
加えて、図14に示すように、コンプレッサホイール222とタービンホイール224との間にリング部材256が介在している。リング部材256の嵌合孔258には、コンプレッサホイール222の右端面の環状突部268と、タービンホイール224の左端面の嵌合凸部270とが嵌合している。これらの嵌合も、出力シャフト204の偏心回転(振動)を抑制することに寄与する。従って、振動を抑制するための機構を設ける必要がない。また、出力シャフト204を大径にする必要もない。これにより、複合動力システム500の小型化を図ることができる。
さらに、コンプレッサホイール222の右端面と、リング部材256の左端面との間に摩擦力が発生する。リング部材256の右端面と、タービンホイール224の左端面との間にも、摩擦力が発生する。この摩擦力により、コンプレッサホイール222、リング部材256及びタービンホイール224が相互に密着する。従って、両ホイール222、224が回転ズレを起こすことが回避される。
さらにまた、複合動力システム500を組み上げる際には、上記の嵌合により、コンプレッサホイール222及びタービンホイール224の出力シャフト204に対する位置合わせ(芯出し)がなされる。このように、両ホイール222、224の間にリング部材256を設け、且つ両ホイール222、224の一部をリング部材256の嵌合孔258に個別に嵌合することが好ましい。これにより、コンプレッサホイール222及びタービンホイール224の出力シャフト204に対する芯出しが容易となる。
上記の回転により、図13に示すように、インナハウジング2021の脚部210同士の間の吸気空間214を介して、シュラウドケース220内に大気が吸引される。ここで、インナハウジング2021の直径中心には、整流部材96が位置している。上記したように、整流部材96は、シュラウドケース220に向かうに従って縮径するような山形形状をなす。しかも、縮径部100の表面が平滑である。このため、吸引される大気は、整流部材96によってシュラウドケース220に向かうように整流される。整流部材96の右端がシュラウドケース220の左端開口から進入しているので、大気がシュラウドケース220内に効率よく導かれる。このように、整流部材96を上記のような形状とし、且つ頂部102をシュラウドケース220内に進入させたことにより、大気をシュラウドケース220で効率よく捕集することができる。
シュラウドケース220内に吸引された大気は、コンプレッサホイール222とシュラウドケース220との間を流通する。シュラウドケース220の左開口に比べ、コンプレッサホイール222とシュラウドケース220との間が十分に狭小であることから、この流通の際に大気が圧縮される。すなわち、圧縮エアが生じる。
シュラウドケース220には、抽気口234が形成されている。このため、圧縮エアの一部が抽気口234からチャンバ236に流入する。すなわち、圧縮エアが分流される。チャンバ236は環状であり、抽気口234の容積に比べて大きな容積を有する。このため、チャンバ236に流入した圧縮エアは、チャンバ236に一時的に貯留される。
抽気通路216が複数個形成されていることから、チャンバ236から各抽気通路216に圧縮エアが分配される。この場合において、分配されたカーテンエア同士で圧力が相違していることがあり得る。しかしながら、本実施形態では、抽気口234を通過した圧縮エア(カーテンエア)が、環状をなす単一個のチャンバ236に流入する。これにより、チャンバ236内のカーテンエアの圧力が揃う。換言すれば、カーテンエアの圧力が均一化される。このように、チャンバ236は、カーテンエアの圧力を略一定に調整する圧力調整室である。
抽気口234から流入したカーテンエアは、上記したように圧縮エアの一部であり、高圧である。ここで、チャンバ236の容積が抽気口234の容積よりも大きいので、カーテンエアは、チャンバ236に流入することで拡散する。このため、カーテンエアの圧力が低下する。このことから理解されるように、チャンバ236は、圧縮エアの圧力を低下させるバッファ室を兼ねる。
インナハウジング2021には、抽気通路216の他、エア抜孔217が形成されている。過剰の圧縮エアは、エア抜孔217を介してガスタービンエンジン200の外方(大気)に放出される。このため、チャンバ236内のカーテンエアの圧力が過度に上昇することが回避される。すなわち、エア抜孔217により、チャンバ236内の圧力を容易に調節することができる。
チャンバ236内では、6個の脚部210の各々に個別に形成された抽気通路216の入口が開口している。このため、チャンバ236内のカーテンエアは、次に、6個の抽気通路216を個別に流通し、これにより第2サブハウジング20に向かって進行する。上記したように、この時点でカーテンエアの圧力は略一定である。
図9に示すように、6個の抽気通路216の出口は全て、集合流路162に重なっている。従って、6個の抽気通路216を流通したカーテンエアは、集合流路162に流入して集合し、且つ該集合流路162に沿って円環状に拡散する。この過程で、カーテンエアの圧力がさらに均一化される。
カーテンエアは、さらに、集合流路162から3個の上流連通孔164に個別に流入し、3個のエア中継路166に沿って個別に流通する。その後、カーテンエアの一部が、第1下流連通孔1681~1683から排出される。また、カーテンエアの残部が、第2下流連通孔1701~1703から排出される。以下、第1下流連通孔1681~1683から排出されるカーテンエア(圧縮エア)を「第1分流エア」と表記する。第2下流連通孔1701~1703から排出されるカーテンエア(圧縮エア)を「第2分流エア」と表記する。
第1分流エアの経路について説明する。第1下流連通孔1681は、第1中空管部1601の中空内部に連通している。第1下流連通孔1682は、第2中空管部1602の中空内部に連通している。第1下流連通孔1683は、第3中空管部1603の中空内部に連通している。従って、第1分流エアは、図1等に示す第1中空管部1601~第3中空管部1603の中空内部を流通し、回転電機ハウジング14の第2端から第1端に向かう。すなわち、第1分流エアが回転電機ハウジング14内のロータ室22に進入するより前では、該第1分流エアの流通方向は第2方向である。
第1中空管部1601~第3中空管部1603は、冷却ジャケット24の外周に位置する。冷却ジャケット24には、冷却媒体が予め流通されている。従って、第1分流エアが第1中空管部1601~第3中空管部1603に沿って流通する過程で、第1分流エアの熱が冷却媒体に十分に伝導する。これにより、第1分流エアが比較的低温となる。すなわち、本実施形態では、回転電機12及び電流変換器150等を冷却するための冷却ジャケット24により、第1分流エアを降温することができる。
以上のような理由から、ガスタービンエンジン200又は回転電機システム10において、カーテンエアを冷却するための冷却設備を別途に設ける必要がない。従って、複合動力システム500の小型化を図ることができる。
第1中空管部1601~第3中空管部1603を流通した第1分流エアは、フレキシブルチューブ470a~470cを介して、3個の起路450にそれぞれ流入する。第1分流エアは、さらに、起路450を経て、隔壁部材410の直径方向内方に形成されたロータ室22に流入する。
第1分流エアの一部は、その後、ロータ室22内の第1エア分岐路Lを介して、第1挿入孔78に向かって流通する。また、第1分流エアの残部は、ロータ室22内の第2エア分岐路Mを介して、永久磁石72の外壁と隔壁部材410の内周壁との間のクリアランスに沿って、第2挿入孔86に向かって流通する。このように、第1分流エアは、左端(第1端)の第1挿入孔78に向かう圧縮エアと、右端(第2端)の第2挿入孔86に向かう圧縮エアとに分かれる。
第1分流エアの一部が、永久磁石72の外壁と隔壁部材410の内周壁との間のクリアランスを流通することで、ロータ34が冷却される。ロータ室22において、第1分流エアの流通方向は、第1端から第2端に向かう第1方向である。ここで、上記したように、第1分流エアは、冷却ジャケット24によって十分に降温されている。従って、ロータ34が効率よく冷却される。
また、本実施形態では、ガスタービンエンジン200が生成した圧縮エアを用いて、回転電機12を冷却している。従って、ロータ34を冷却するための冷却風をロータ室22に供給する必要がない。これにより、ロータ34の冷却を図りながら、複合動力システム500の構成の簡素化を図ることができる。
図7に示すように、永久磁石72と、隔壁部材410の内周壁との内側離間距離Dinは、隔壁部材410の外周壁と、電磁コイル110との外側離間距離Doutよりも大きい。好ましくは、DinはDoutの約3.5倍~約4倍である。これにより、永久磁石72と隔壁部材410との間を流通する圧縮エアに乱流が発生することが抑制される。また、永久磁石72に大きな摩擦熱が発生することも抑制される。
第1挿入孔78に向かって流通した第1分流エアの一部は、第1挿入孔78の第1近位端782に到達する。第1分流エアの一部は、この第1近位端782において、第1ベアリング74のエアカーテンとなる。一方、第2挿入孔86に向かって流通した第1分流エアの残部は、第3サブ分岐路941を経て第2挿入孔86の第2遠位端861に到達する。第1分流エアの残部は、この第2遠位端861において、第2ベアリング84のエアカーテンとなる。
余剰の第1分流エアは、排気路172及び第3中継管3003を介して、気液分離装置302(油循環供給装置)に回収される。
第2分流エアの経路について説明する。第2下流連通孔1701~1703は、整流部材96の裾部98に形成された3個の導入口104にそれぞれ個別に重なっている。従って、第2分流エアは、導入口104を介して中継室106(整流部材96の中空内部)に流入する。
上記したように、中継室106の出口は、コンプレッサホイール222の小径円筒部242に対面する位置で開口している。従って、中継室106に流入した第2分流エアは、小径円筒部242に接触する。第2分流エアの一部は、その後、第4サブ分岐路942に向かって流通する。第2分流エアの残部は、出口路943に向かって流通する。
第2分流エアの一部は、第4サブ分岐路942を介して第2挿入孔86の第2近位端862に到達する。第2分流エアの一部は、この第2近位端862において、第2ベアリング84のエアカーテンとなる。このように、第2ベアリング84は、第2近位端862に到達した第2分流エアの残部と、第2遠位端861に到達した第1分流エアの一部とで挟まれる。
第2分流エアの残部は、出口路943を経てシュラウドケース220の左端内部に排出される。シュラウドケース220の左端開口では、上記したように吸気が行われている。従って、第2分流エアの残部は、吸引された大気と一緒にコンプレッサホイール222によって圧縮される。
上記したように、インナハウジング2021とシュラウドケース220との間に設けられたチャンバ236によって、カーテンエアの圧力が均一化されている。従って、カーテンエアに圧力分布が生じることが回避される。また、カーテンエアにサージングが起こることも回避される。このため、カーテンエアの圧力を略一定に維持しながら、該カーテンエアを第1ベアリング74及び第2ベアリング84の周囲に供給することが可能である。
上記したように、中継室106が第4サブ分岐路942に接近するに従って幅広となっている。しかも、中継室106から流出した第2分流エアは、第4サブ分岐路942に向かう一部と、出口路943に向かう残部とに分かれる。従って、第2近位端862に到達した第2分流エアの圧力は、中継室106に流入する前の第2分流エアの圧力よりも小さい。その結果、第2遠位端861に到達した第1分流エアの圧力と、第2近位端862に到達した第2分流エアの圧力とが均衡する。
次に、潤滑油の経路について説明する。潤滑油の一部は、潤滑剤として第1ベアリング74及び第2ベアリング84に供給される。潤滑油の残部は、回転電機12を冷却する冷却油として、回転シャフト40及びステータ36に供給される。
潤滑油は、図12に示すタンク318から、循環ポンプ308によって第1油供給ライン304に吸い出される。潤滑油の大部分は、第1油供給ライン304を流通した後、メインハウジング16に形成された入力路174に供給される。潤滑油は、入力路174から主油路176に流入する。主油路176は、第1サブハウジング18に向かう第1油分岐路Nと、第2サブハウジング20に向かう第2油分岐路Rとに分岐している。従って、潤滑油は、第1油分岐路Nに沿って流通する潤滑油と、第2油分岐路Rに沿って流通する潤滑油とに分かれる。
第1油分岐路Nに沿って流通した潤滑油の一部は、第1サブハウジング18に形成された第1流入孔178を介して、第1副油路180に流入する。第1副油路180を流通する潤滑油の一部は、さらに、第1副油路180から第2副油路181に流入する。以下、第1副油路180に沿って流通し、該第1副油路180の出口から吐出される潤滑油を、「第1分流油」と表記する。第2副油路181に沿って流通し、該第2副油路181の出口から吐出される潤滑油を、「第1冷却油」と表記する。第2油分岐路Rに沿って流通する潤滑油を、「第2分流油」と表記する。
第1副油路180の出口から吐出された第1分流油は、第1ベアリングホルダ80に形成された第1油供給孔182を介して、第1挿入孔78の第1遠位端781に供給される。このとき、第1分流油は、油案内部材350の上流案内溝390と、第1外ストッパ81に形成された下流案内溝368とに案内されて第1ベアリング74に向かう。第1分流油は、さらに、第1ベアリング74の内孔に進入して該第1ベアリング74を潤滑する。
第1遠位端781から第1近位端782に流通した第1分流油は、該第1近位端782に到達した第1分流エア(エアカーテン)に堰き止められる。従って、第1分流油が第1エア分岐路Lに向かって流通することが回避される。このため、第1分流油がロータ室22に浸入することも回避される。これにより、特に永久磁石72が第1分流油で汚れることを回避することができる。
余剰の第1分流油は、中空凹部118に流入する。中空凹部118には、第1ドレイン路184が連通する。従って、中空凹部118内の第1分流油は、第1ドレイン路184を介して、気液分離装置302に回収される。
第2油分岐路Rを流通した第2分流油は、第2サブハウジング20に形成された油受入孔186を介して、第3副油路188に流入する。第3副油路188を流通した第2分流油は、油分配器192の内部に形成された第1案内路1941と第2案内路1942とで分流される。第1案内路1941の出口から流出した第2分流油の一部は、第2挿入孔86の第2近位端862に供給される。第2案内路1942を経た第2分流油の残部は、第2ベアリングホルダ88に形成された第2油供給孔195を介して、第2ベアリング84に供給される。第2分流油は、第2ベアリング84の内孔に進入して該第2ベアリング84を潤滑する。
第2ベアリング84の内孔に進入した第2分流油は、第2遠位端861に供給された第1分流エアと、第2近位端862に供給された第2分流エアとで囲まれる。上記したように、第2遠位端861に供給された第1分流エアの圧力と、第2近位端862に供給された第2分流エアの圧力とが均衡している。従って、第2分流油が第3サブ分岐路941又は第4サブ分岐路942に向かって流通することが回避される。このため、第2分流油が回転シャフト40と電磁コイル110との間に浸入することが回避される。また、第2分流油が整流部材96の中継室106に浸入することも回避される。これにより、特に永久磁石72及び整流部材96が第2分流油で汚れることを回避することができる。
上記したように、カーテンエアの圧力が略一定に調節されている。従って、第1ベアリング74及び第2ベアリング84の周囲に所定圧力のエアカーテンが継続して形成される。このため、第1ベアリング74及び第2ベアリング84から潤滑油が漏洩することが防止される。
余剰の第2分流油は、整流部材96と、第2外ストッパ92とで形成される空間に流入する。第2サブハウジング20には、第2ドレイン孔197及び第2ドレイン路196が形成されている。前記空間に流入した第2分流油は、第2ドレイン孔197及び第2ドレイン路196を介して、気液分離装置302に回収される。
以上のように、第1分流油は第1ベアリング74を潤滑し、第2分流油は第2ベアリング84を潤滑する。これにより、第1ベアリング74及び第2ベアリング84に焼付きが発生することが防止される。
第2副油路181を流通した第1冷却油の経路につき説明する。上記したように、第2副油路181の出口は、油案内部材350と、外シャフト44における第1シャフト部44aの外表面との間の環状隙間385を向いている(図7参照)。従って、第1冷却油は、図7に示すように、第2副油路181の出口から環状隙間385に向かって吐出される。
この時点で、回転シャフト40は回転を始めている。従って、油受凹部340に進入した潤滑油は、遠心力の作用によって、油受凹部340の外周に位置する環状溝384に移動する。油受凹部340及び環状溝384が十分な容積を有するので、所定量の第1冷却油を油受凹部340及び環状溝384に一旦貯留することが可能である。
環状溝384は、油案内部材350に形成された第1送油路386を介して、ロータ内油路354に連通している。従って、第1冷却油は、第1送油路386を介してロータ内油路354に流入する。第1冷却油は、さらに、ロータ内油路354内を第1ドレイン孔198に向かって流通する。
この流通過程で、第1冷却油は、第1段部330、第2段部332、第3段部334及び第4段部336(図6参照)を通る。このため、第1冷却油は、該第1冷却油の流通方向における上流から下流に向かうにつれ、回転シャフト40の直径方向外方に向かって円滑に移動する。このように、第1冷却油は、第1段部330、第2段部332、第3段部334及び第4段部336を通るとき、回転シャフト40の軸線方向以外の方向に沿って流れる。
回転シャフト40が回転しているため、ロータ内油路354を流通する第1冷却油に遠心力が作用する。この遠心力により、第1冷却油は、回転シャフト40の直径方向外方に寄る傾向がある。ここで、上記したように、回転シャフト40を構成する外シャフト44には、第1段部330、第2段部332、第3段部334及び第4段部336が設けられている。この方向転換部により、第1冷却油が回転シャフト40の直径方向外方に向かう。
ロータ内油路354を流通する第1冷却油には、回転シャフト40の直径方向外方に向かう力と、回転シャフト40の軸線方向に向かう力とが作用する。従って、第1冷却油は、これら2つの力が合成された合力が向く方向に沿って流れ易い。これにより、第1冷却油が、例えば、筒部材70の内孔73の内周壁に偏在することが抑制される。従って、このような偏在に起因して第1冷却油の流通が阻害されることが回避される。すなわち、第1冷却油に遠心力が作用するにも拘わらず、該第1冷却油を回転シャフト40の軸線方向に沿って円滑に流通させることができる。
第1冷却油は、ロータ内油路354を流通する最中、外シャフト44の外表面に接触する。その結果、外シャフト44が冷却される。同時に、第1冷却油は、筒部材70の内孔73の内周壁に接触する。これに伴い、筒部材70及び永久磁石72が冷却される。以上により、ロータ34の温度が過度に上昇することが抑制される。
すなわち、第1分流エア及び第1冷却油による冷却に基づき、永久磁石72の温度が上昇することが抑制される。従って、永久磁石72の温度がキュリー温度に達することが回避される。このため、永久磁石72の磁力が低減することを抑制することができる。
ロータ内油路354の出口(流通スペース362)から流出した第1冷却油は、円板部392に接触する。図10に示すように、第1冷却油は、第2サブハウジング20に形成された第1ドレイン孔198を経て第2ドレイン路196に流入する。第2ドレイン路196において、第1冷却油は第2分流油と合流し、その後、気液分離装置302に回収される。
このことから理解されるように、円板部392により、第1冷却油が第2ベアリング84に向かって移動することが抑制される。従って、第1冷却油に塵等が混入した場合であっても、該塵等が第2ベアリング84に到達することが回避される。また、ロータ内油路354を流通することで温度が上昇した第1冷却油が、第2ベアリング84に接触することも抑制される。従って、第2ベアリング84の温度が過度に上昇することが回避される。
タンク318から吸い出された潤滑油の一部は、第1油供給ライン304から分岐した第2油供給ライン310に流入する。以下、第2油供給ライン310を流通する潤滑油を「第2冷却油」と表記する。
第2冷却油は、第2油供給ライン310を流通した後、入力管部314に到達する。入力管部314がメインハウジング16の外周壁における第2端近傍に形成されているので、第2冷却油は、ステータ室23の第2端側に流入する。第2冷却油は、循環ポンプ308の吐出力により、ステータ室23の第2端から第1端に向かって流通する。すなわち、ステータ室23における第2冷却油の流通方向は、第2端から第1端に向かう第2方向である。
ハウジング内油路であるステータ室23において、第2冷却油は、例えば、ステータ内周側油路454を流通する。又は、第2冷却油は、ステータ36における電磁コイル110の隙間を流通する。又は、第2冷却油は、ステータ36の内孔(絶縁基材112の間隙)を流通する。このように、第2冷却油がステータ36に接触することで、ステータ36が効率よく冷却される。
以上のように、本実施形態においては、ロータ34が第1冷却油及び第1分流エアによって冷却される。且つ、ステータ36が第2冷却油によって冷却される。従って、回転電機12が十分に冷却される。その結果、永久磁石72と電磁コイル110との間に形成される交番磁界において、所定の磁力が発現する。これにより、回転電機12が所定の出力を維持することができる。また、ロータ34を高速回転させることにより、出力を増加させることが可能である。
回転電機ハウジング14において、最内周のロータ室22を流通する第1分流エアの流通方向は第1方向である。回転電機ハウジング14において、最外周の冷却ジャケット24を流通する冷却媒体の流通方向も第1方向である。これに対し、ロータ室22と冷却ジャケット24との間に位置するステータ室23を流通する第2冷却油の流通方向は、第2方向である。このように、回転電機ハウジング14の直径方向内方を流通する流体の流通方向と、該回転電機ハウジング14の直径方向外方を流通する流体の流通方向とは、互いに反対である。
従って、例えば、ロータ室22の流通後に高温となった第1分流エアと、ステータ室23の流通後に高温となった第2冷却油とが、回転電機ハウジング14の直径方向において重なることが回避される。すなわち、回転電機ハウジング14の第1端又は第2端において、高温の第1分流エアと、高温の第2冷却油とが集中することはない。これにより、回転電機ハウジング14の第1端又は第2端において、ロータ34及びステータ36の冷却が不十分となることが防止される。
また、ステータ室23の流通後に高温となった第2冷却油と、冷却ジャケット24の流通後に高温となった冷却媒体とが、回転電機ハウジング14の直径方向において重なることが回避される。すなわち、回転電機ハウジング14の第1端又は第2端において、高温の第2冷却油と、高温の冷却媒体とが集中することはない。これにより、回転電機ハウジング14の第1端又は第2端において、第1中空管部1601~第3中空管部1603を流通する圧縮エアの冷却が不十分となることが防止される。加えて、回転電機ハウジング14の第1端又は第2端において、冷却ジャケット24を流通する冷却媒体による回転電機12の冷却が不十分となることも防止される。
ステータ室23(ハウジング内油路)を流通した第2冷却油は、該ステータ室23の第1端から、第1ケーシング26の接点室290に流入する。このことから理解されるように、接点室290は、第2冷却油の流通方向において、ステータ室23よりも下流に位置する。なお、接点室290と端子室291とは、上記したように閉塞凸部294で区切られている。従って、第2冷却油が接点室290から端子室291に流入することはない。
接点室290内の第2冷却油は、端子部295、端子線110a及びビス296に接触する。これにより、U相端子1441とU相コイルとの電気的接点が冷却される。同様の理由から、V相端子1442とV相コイルとの電気的接点も冷却される。W相端子1443とW相コイルとの電気的接点も冷却される。
接点室290内の第2冷却油は、出力管部316を介して第2油回収ライン312に流入する。第2油回収ライン312を流通した潤滑油は、図12に示す気液分離装置302に回収される。
以上のように、気液分離装置302は、第1分流エア及び第2分流エア(カーテンエア)と、第1分流油、第2分流油、第1冷却油及び第2冷却油(潤滑油)とを回収する。ここで、回転電機ハウジング14内では、第1分流油及び第2分流油をエアカーテンで堰き止めている。このため、排気路172から排気されたカーテンエアには、潤滑油が含まれている。すなわち、排気路172から排気されたカーテンエアは、実質的に気液混合物である。
本実施形態では、油循環供給装置は気液分離装置302を含んでいる。従って、気液混合物が、エアと潤滑油とに分離される。エアは、気液分離装置302に設けられた排気ライン306を経て大気に放出される。一方、潤滑油は、タンク318に一旦貯留される。タンク318内の潤滑油は、循環ポンプ308によって気液分離装置302から吸い出される。潤滑油は、さらに、上記に従い、気液分離装置302から第1油供給ライン304を経て、第1ベアリング74、第2ベアリング84及びロータ内油路354に再供給される。回転シャフト40が回転する間、第1ベアリング74、第2ベアリング84及びロータ34が潤滑油によって冷却される。
このように、気液分離装置302で気液混合物を潤滑油とエアとに分離したことにより、第1油供給ライン304及び循環ポンプ308において、いわゆるエア噛みが起こることが回避される。従って、適切な吐出圧又は流量で潤滑油を第1ベアリング74及び第2ベアリング84に再供給することができる。このため、第1ベアリング74及び第2ベアリング84が十分に潤滑される。その結果、第1ベアリング74及び第2ベアリング84に焼付きが発生することを抑制することができる。
以上のように、カーテンエア(第1分流エア及び第2分流エア)は、第1ベアリング74及び第2ベアリング84から潤滑油が飛散すること等を防止する。カーテンエアは、その後、上記したように回転電機ハウジング14の外部に排出される。このため、第1ベアリング74又は第2ベアリング84から潤滑油が仮に漏洩した場合であっても、漏洩した潤滑油は、カーテンエアに同伴されて回転電機ハウジング14の外部に排出される。従って、漏洩した潤滑油がロータ34に向かって流れることを回避することができる。また、漏洩した潤滑油がロータ34内に残留することも回避することができる。
回転電機ハウジング14に継続して供給されるカーテンエアの圧力は、上記したように略一定である。このため、上記した潤滑油の飛散を継続して防止することが可能である。また、潤滑油が漏洩した場合であっても、漏洩した潤滑油を継続して回転電機ハウジング14の外部に排出することができる。
抽気口234に進入することなく、シュラウドケース220とコンプレッサホイール222の間を通過した圧縮エアは、燃焼エアとなる。図13に示すように、燃焼エアは、ディフューザ226内に流入する。燃焼エアは、ディフューザ226の壁部に形成された出口孔から、燃焼器228とアウタハウジング2022との間の燃焼エア流通路274に流出する。燃焼エアは、さらに、燃焼器228に形成された中継孔276、前記微細孔、及び燃焼器228と燃料供給ノズル275との間のクリアランス等を介して、燃焼室(燃焼器228の中空内部)に流入する。
燃焼器228は、予め加熱状態とされている。従って、燃焼室も高温となっている。高温の燃焼室に、燃料供給ノズル275から燃料が供給される。燃料は燃焼エアと一緒に燃焼し、高温の燃焼済燃料となる。この燃焼済燃料は、前記送出孔からノズル230内に供給されたとき、ノズル230内で膨張する。これにより、タービンホイール224が高速で回転し始める。
出力シャフト204は、タービンホイール224を保持している。また、該出力シャフト204には、コンプレッサホイール222が設けられている。従って、タービンホイール224が高速回転することに伴って、出力シャフト204及びコンプレッサホイール222が一体的に高速回転する。同時に、回転シャフト40も高速回転する。なお、燃焼済燃料は、排出口280に設けられた図示しない排出管を介して、アウタハウジング2022外に排出される。
コンプレッサホイール222とタービンホイール224の間に介装されたリング部材256は、両ホイール222、224の間をシールするシール部材としての役割も果たす。しかも、図14に示すように、リング部材256の外周壁には複数個のラビリンス形成凸部264が形成されている。該ラビリンス形成凸部264が、中間プレート266に形成された孔部272の内壁に当接している。コンプレッサホイール222によって生じた圧縮エアが、該コンプレッサホイール222の背面を経由して、ラビリンス形成凸部264に到達する。また、タービンホイール224から燃焼ガスがラビリンス形成凸部264に到達する。上述の通り、圧縮エアの圧力は、燃焼ガスの圧力に比べて高い。このため、燃焼ガスがラビリンス形成凸部264を通過してコンプレッサホイール222に流入することが抑制される。以上のような理由から、燃焼済燃料が、例えば、両ホイール222、224の間から貫通孔240に侵入することが回避される。
図13において、出力シャフト204が高速回転を開始すると、バッテリ146(図8参照)から電磁コイル110への電流供給が停止される。しかしながら、上記したようにタービンホイール224が既に高速回転しているので、回転シャフト40がタービンホイール224及び出力シャフト204と一体的に高速回転する。このときにも、上記と同様の理由から、出力シャフト204から回転シャフト40に対して十分な回転トルクが伝達される。
図3において、出力シャフト204及び回転シャフト40の回転方向は、小キャップナット58、大キャップナット60及び雄ネジ部252の螺合時の回転方向と逆方向であることが好ましい。この場合、回転シャフト40の回転中に小キャップナット58、大キャップナット60及び雄ネジ部252が弛緩することが回避されるからである。なお、小キャップナット58、大キャップナット60又は雄ネジ部252に、弛緩を防止するための機構を設けるようにしてもよい。
回転シャフト40が永久磁石72を保持しているので、永久磁石72を囲む電磁コイル110に交流電流が生じる。交流電流は、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443を介して、図1及び図8に示す電流変換器150に送られる。電流変換器150の変換回路152は、この交流電流を直流電流に変換する。電流変換器150の制御回路156は、バッテリ146に対して電気的に接続された外部負荷(例えば、モータ)の出力が低下したと判断されたとき、コンデンサ154を介して直流電流をバッテリ146(図8参照)に供給する。これにより、バッテリ146に充電がなされる。
この過程において、電流変換器150のうち、特に変換回路152及びコンデンサ154が熱を帯びる。しかしながら、本実施形態では、機器ケース158内の変換回路152及びコンデンサ154が冷却ジャケット24に近接している。このため、変換回路152及びコンデンサ154の熱が、冷却ジャケット24内の冷却媒体に速やかに伝導する。これにより、変換回路152及びコンデンサ154が過度に高温となることが回避される。
電磁コイル110は、電流が流れることに伴って発熱する。ここで、ステータ36には、上記したように第2冷却油が接触する。このため、ステータ36は、第2冷却油によって冷却される。また、メインハウジング16に設けられた冷却ジャケット24に、冷却媒体が流通している。回転電機12は、この冷却媒体によって速やかに冷却される。このことによっても、永久磁石72と電磁コイル110との間に形成される交番磁界に、所定の磁力を発現させることができる。
本実施形態では、回転電機12を収納する回転電機ハウジング14(メインハウジング16)と、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443を収納する第1ケーシング26とを個別に設けている。このため、メインハウジング16内のステータ36に発生した熱の影響が、第1ケーシング26内のU相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443に及び難い。なお、通電に伴い、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443と、U相コイル、V相コイル及びW相コイルとの電気的接点もそれぞれ発熱する。しかしながら、これら電気的接点は、接点室290に流入した第2冷却油によって速やかに冷却される。
このように、電気端子部(U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443)、電磁コイル110及び永久磁石72等が冷却されることから、回転電機システム10の出力制御等に熱の影響が及ぶことが回避される。また、電磁コイル110及び永久磁石72等の励磁が熱によって低下すること等も回避される。その結果として、回転電機システム10の信頼性が向上する。
さらに、回転電機12を収納するメインハウジング16と、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443を収納する第1ケーシング26とを個別に設けていることから、回転電機12と電気端子部とが互いに離間する。このため、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443が、ロータ34が回転することに伴って発生する振動の影響を受け難い。換言すれば、U相端子1441、V相端子1442及びW相端子1443が振動から保護される。また、上記したように、第1ベアリング74及び第2ベアリング84では、潤滑油によって焼付きの発生が抑制される。従って、回転電機システム10が耐久性に優れる。
回転電機12が熱を帯びるため、隔壁部材410に熱が伝わる。このため、隔壁部材410が熱膨張を起こす。ここで、隔壁部材410における軸線方向の両端面は、如何なる部材にも当接していない非当接面である。換言すれば、隔壁部材410における軸線方向の両先端面410a、410bは、他の部材から拘束を受けていない非拘束面である。従って、隔壁部材410の両端部は、熱膨張に基づいて該隔壁部材410の軸線方向に沿って自由に伸張することが可能である。このため、熱膨張を起こした隔壁部材410の両端部が、他の部材から圧縮応力を受けることが回避される。
隔壁部材410は、薄肉であるために比較的低強度である。また、隔壁部材410の素材がセラミックスである場合、脆性となる。しかしながら、上記したように、隔壁部材410が熱膨張を起こしたときに該隔壁部材410が圧縮応力を受けることが回避される。従って、脆性が大きい素材で隔壁部材410を構成した場合であっても、熱膨張に起因して隔壁部材410が損傷する懸念を払拭することができる。
回転シャフト40が回転する最中、該回転シャフト40の回転角度(回転パラメータ)がレゾルバ132によって検出される。具体的には、回転シャフト40と一体的に、内シャフト42の左端部422に外嵌されたレゾルバロータ56が回転する。これにより、レゾルバステータ130に発生した電気信号が、送信コネクタ136を介して受信器に伝達される。電気信号を読み取った受信器は、該電気信号に基づいて回転シャフト40の回転角度を算出する。受信器は、算出結果を図示しない制御装置等に送る。制御装置等は、この回転角度に基づき、演算によって回転数を求める。
レゾルバ132は、回転シャフト40において、回転電機ハウジング14から露出した突出先端46に配設されている。従って、レゾルバ132には、回転電機ハウジング14内のステータ36の電磁コイル110に発生した熱の影響が及び難い。また、レゾルバ132には、ロータ34の回転に伴って発生した振動の影響も及び難い。加えて、回転シャフト40を支持する第1ベアリング74及び第2ベアリング84は、回転電機ハウジング14内に設けられている。従って、回転電機ハウジング14によって、第1ベアリング74及び第2ベアリング84が振動することが抑制される。このことも、振動の影響がレゾルバ132に及ぶことを困難にする。
以上のように、本実施形態では、レゾルバ132に熱及び振動等が伝達されることが抑制される。これにより、レゾルバ132による回転角度の検出結果が正確となる。また、レゾルバ132の寿命も長期化する。
レゾルバ132を、内径及び外径が一層大きな別のレゾルバに取り替える場合があり得る。1本の中実回転シャフトを回転シャフトとして用いた場合、内径及び外径が大きなレゾルバに取り替えるときに、大径な中実回転シャフトに交換する必要がある。このとき、大径な中実回転シャフトを第1ベアリング74及び第2ベアリング84に通すことは容易ではない。
本実施形態では、外シャフト44と内シャフト42とで回転シャフト40を構成している。また、第1ベアリング74及び第2ベアリング84に外シャフト44を通し、且つ内シャフト42において、外シャフト44から露出した部位にレゾルバロータ56を設けている。このため、レゾルバ132を内径及び外径が一層大きな別のレゾルバに取り替えるときには、内シャフト42を、左端部422の直径が一層大きな内シャフトに交換することで対応可能である。このことから分かるように、本実施形態によれば、内シャフト42を交換することで、内径及び外径が様々なレゾルバに対応することが可能となる。
この実施形態では、第3サブ分岐路941と第4サブ分岐路942とを設けている。これに代替し、第1エア分岐路Lを第1サブ分岐路と第2サブ分岐路とに分岐してもよい。この場合、第1サブ分岐路から第1遠位端781に第1分流エアの一部を供給し、且つ第2サブ分岐路から第1近位端782に第1分流エアの一部を供給する。代替的に、第1エア分岐路Lを第1サブ分岐路と第2サブ分岐路とに分岐し、且つ第3サブ分岐路941と第4サブ分岐路942とを設けてもよい。
ガスタービンエンジン200では、コンプレッサホイール222とタービンホイール224を、図13とは逆の配置とすることも可能である。この場合、タービンホイール224に貫通孔240を形成し、且つコンプレッサホイール222に出力シャフト204を設ければよい。この他、コンプレッサホイール222及びタービンホイール224の形式を遠心式又は軸流式にしてもよい。コンプレッサホイール222とタービンホイール224とを同一軸線上に配置しているのであれば、遠心式と軸流式とを組み合わせた多段コンプレッサホイール及び多段タービンホイールの組み合わせであってもよい。
図3において、回転電機システム10を構成する回転電機12は、電磁コイル110に通電がなされることによって回転シャフト40が回転するモータであってもよい。この場合、U相端子1441、V相端子1442、W相端子1443は、バッテリ146から電力を受領する電気端子部となる。
回転電機システム10をガスタービンエンジン200から切り離し、単独で用いることも可能である。回転電機システム10に圧縮エアを供給することが必要な場合、図15に示すように、回転電機ハウジング14の外部に圧縮ポンプ320を設け、この圧縮ポンプ320をエア供給装置としてもよい。
この場合、例えば、圧縮ポンプ320をフレキシブルチューブ470a~470cのうち少なくとも1つに接続する。この場合、圧縮ポンプ320から送気された圧縮エアがフレキシブルチューブ470a~470cに流入する。また、第2サブハウジング20に、上流連通孔164に連なる連絡孔324を形成する。連絡孔324は、プラグ326で閉塞される。この状態で、該圧縮ポンプ320が大気等を圧縮することによって圧縮エアが得られる。この圧縮エアは、第1中空管部1601~第3中空管部1603に供給される。
さらに、上記の実施形態では、第1冷却油を第1ベアリング74から第2ベアリング84に向かう方向に流通させているが、これとは逆に、第1冷却油を第2ベアリング84から第1ベアリング74に向かう方向に流通させてもよい。この場合、第3副油路188から第2副油路181を分岐する。また、外シャフト44の外径を、第2ベアリング84から第1ベアリング74に向かうにつれて大きくすることが好ましい。円板部392は、第1内ストッパ82の第2端に設ける。
図16に示すように、第2循環ポンプ412を設けることも可能である。この場合、第1油供給ライン304において、タンク318よりも上流に、分岐ライン414を設ける。タンク318よりも下流に分岐ライン414を設けてもよい。分岐ライン414と第2油供給ライン310との間に、第2循環ポンプ412を介在させる。
この構成では、気液分離装置302を流出した潤滑油の一部が、第2循環ポンプ412に吸い出されて分岐ライン414に流入する。分岐ライン414中の潤滑油(第2冷却油)は、第2油供給ライン310、入力管部314、ステータ室23、出力管部316及び第2油回収ライン312を流通し、気液分離装置302に戻る。以降はこの循環供給が繰り返される。
回転電機ハウジング14の内部において、第2冷却油及び圧縮エアが同時に供給される機器又は部材は存在しない。従って、第2冷却油を気液分離装置302に戻す必要は特にない。そこで、第2油回収ライン312と第2油供給ライン310とを接続するバイパスライン416を設けてもよい。この構成では、第2冷却油は、バイパスライン416を経て分岐ライン414に流入する。第2冷却油は、さらに、第2油供給ライン310、入力管部314、ステータ室23、出力管部316及び第2油回収ライン312を経て、バイパスライン416に再流入する。
図17に示すように、第2冷却油を、図11と逆方向に流通させることも可能である。この場合、出力管部316から第2冷却油をステータ室23(ハウジング内油路)に入力し、且つ第2冷却油をステータ室23から入力管部314に出力する。第2冷却油は、ステータ室23を、第1ベアリング74から第2ベアリング84に向かって流通する。すなわち、この場合、ハウジング内油路における第2冷却油の流通方向は、第1方向である。
以上説明したように、本実施形態は、ロータ(34)及びステータ(36)を有する回転電機(12)と、前記回転電機を収容した回転電機ハウジング(14)とを備える回転電機システム(10)であって、前記ロータは、回転シャフト(40)と、前記回転シャフトに設けられた永久磁石(72)とを有し、前記回転電機ハウジングは、前記ステータを収容したハウジング内油路(23)を内部に有し、前記回転電機システムは、前記回転電機ハウジングと前記回転シャフトとの間に介在する第1ベアリング(74)及び第2ベアリング(84)と、前記第1ベアリング、前記第2ベアリング及び前記ハウジング内油路に対して潤滑油を循環供給する油循環供給装置と、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングに気体を供給するガス供給装置(200、320)と、を備え、前記油循環供給装置は、第1油供給ライン(304)、第2油供給ライン(310)、第1油回収ライン(305)及び第2油回収ライン(312)を有し、前記油循環供給装置は、前記第1油供給ラインを介して前記潤滑油を前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングに供給し、且つ前記第2油供給ラインを介して前記潤滑油を前記ハウジング内油路に向けて供給し、前記油循環供給装置は、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングに供給された前記潤滑油及び前記気体を、前記第1油回収ラインを介して回収し、且つ前記ハウジング内油路を流通した前記潤滑油及び前記気体を、前記第2油回収ラインを介して回収し、前記回転電機ハウジング内を流通する前記気体は、前記第1ベアリングから前記第2ベアリングに向かう第1方向に流れ、前記ハウジング内油路を流通する前記潤滑油は、前記第2ベアリングから前記第1ベアリングに向かう第2方向に流れる、回転電機システムを開示する。
回転電機ハウジング内を流通する気体は、第1方向に流れる過程でロータを冷却する。これに対し、ハウジング内油路を流通する潤滑油は、第2方向に流れる過程でステータを冷却する。すなわち、回転電機ハウジング内を流通する気体の流通方向と、ハウジング内油路を流通する潤滑油の流通方向とは、互いに反対である。
以上のように、回転電機システムでは、回転電機ハウジング内での気体の流通方向と、ハウジング内油路での潤滑油の流通方向とが互いに反対である。従って、回転電機ハウジングの軸線方向の一端において、気体の下流と潤滑油の下流とが重なることがない。
従って、ロータを冷却して高温となった気体と、ステータを冷却して高温となった潤滑油とが、回転電機ハウジングの軸線方向の一端に集中することが回避される。これにより、回転電機ハウジングの軸線方向の一端において、ロータ及びステータの冷却が不十分となることが防止される。
本実施形態は、前記回転電機ハウジングは、冷却媒体が流通する冷却ジャケット(24)を有し、前記冷却ジャケットを流通する前記冷却媒体は、前記第1方向に流れる、回転電機システムを開示する。
冷却ジャケットを流通する冷却媒体は、第1方向に流れる過程で回転電機を冷却する。場合によっては、冷却媒体は、気体供給装置から回転電機ハウジング内に供給される気体も冷却する。これに対し、ハウジング内油路を流通する潤滑油は、上記したように第2方向に流れる。すなわち、冷却ジャケットを流通する冷却媒体の流通方向と、ハウジング内油路を流通する潤滑油の流通方向とは、互いに反対である。従って、回転電機ハウジングの軸線方向の一端において、冷却媒体の下流と潤滑油の下流とが重なることがない。
従って、回転電機を冷却して高温となった冷却媒体と、ステータを冷却して高温となった潤滑油とが、回転電機ハウジングの軸線方向の一端に集中することが回避される。このことによっても、回転電機ハウジングの軸線方向の一端において、ロータ及びステータの冷却が不十分となることが防止される。
本実施形態は、前記回転電機ハウジングに、前記気体を第1分気流と第2分気流とに分流する気体分岐路(166)と、前記第1ベアリングを収容する第1挿入孔(78)と、前記第2ベアリングを収容する第2挿入孔(86)とが形成され、前記第1分気流が前記第1挿入孔に供給され、且つ前記第2分気流が前記第2挿入孔に供給され、且つ前記第1分気流は、前記第1挿入孔から、前記ロータを収容したロータ室を経由して前記第2挿入孔に向かう、回転電機システムを開示する。
この場合、第1分気流が、回転電機ハウジング内を第1方向に流れる気体である。すなわち、上記の構成は、回転電機ハウジング内を第1方向に流れる気体を得る構成の一例である。
本実施形態は、前記第1分気流及び前記第2分気流が、前記第2挿入孔において互いに反対方向から前記第2ベアリングに向かって流れる、回転電機システムを開示する。
この場合、第2ベアリングは、第1分気流と第2分気流とで挟まれる。第1分気流及び第2分気流は、ガスカーテンを形成する。このガスカーテンにより、第2ベアリングに供給された潤滑油が第2挿入孔から漏洩することが回避される。従って、例えば、ロータを構成する永久磁石等が潤滑油で汚れることを回避することができる。
本実施形態は、前記回転電機ハウジングは、前記第1油供給ラインを流通した前記潤滑油を前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングに供給する第1油供給路と、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングに供給された前記潤滑油を前記第1油回収ラインに送る第1油回収路と、前記第2油供給ラインを流通した前記潤滑油を前記ハウジング内油路に供給する第2油供給路(314)と、前記ハウジング内油路に供給された前記潤滑油を前記第2油回収ラインに送る第2油回収路(316)と、を有する回転電機システムを開示する。
すなわち、この場合、回転電機ハウジング内に、第1油供給路、第1油回収路、第2油供給路及び第2油回収路を設ける。この構成によれば、ベアリングに供給して回収する潤滑油の経路と、ハウジング内油路に供給して回収する潤滑油の経路とを個別に設けることが容易である。
本実施形態は、前記第1油供給路は、前記第1ベアリングに向かう第1油分岐路(N)と、前記第2ベアリングに向かう第2油分岐路(R)とを有する回転電機システムを開示する。
この構成によれば、第1ベアリングに向かう潤滑油から一部を分流し、第2ベアリングを潤滑するための潤滑油として第2ベアリングに送ることが容易である。
本実施形態は、前記第1油回収路は、前記第1油分岐路から前記第1ベアリングに供給された前記潤滑油を前記油循環供給装置に案内する第1油導路(184)と、前記第2油分岐路から前記第2ベアリングに供給された前記潤滑油を前記油循環供給装置に案内する第2油導路(196)と、を有する、回転電機システムを開示する。
この構成により、第1ベアリング及び第2ベアリングに供給された潤滑油と、ステータを冷却した潤滑油とを回収した後、第1ベアリング、第2ベアリング及びハウジング内油路に容易に再供給することができる。
本実施形態は、前記油循環供給装置は、前記気体と前記潤滑油とを分離する気液分離装置(302)を含む回転電機システムを開示する。
気液分離装置が気体と潤滑油とを分離するので、気体及び潤滑油を合わせて回収したにも拘わらず、第1油供給ライン及び第2油供給ラインに潤滑油のみを再供給することができる。すなわち、この場合、第1ベアリング、第2ベアリング及びハウジング内油路に潤滑油を循環供給することが容易である。
本実施形態は、前記ハウジング内油路を形成する隔壁部材を備え、前記隔壁部材がセラミックスからなる回転電機システムを開示する。
セラミックスは、概して高強度、絶縁性及び耐熱性を示す素材である。このため、隔壁部材を薄肉で形成した場合であっても、隔壁部材の強度及び絶縁性が確保され、且つ熱に対して安定性を示す。これにより、隔壁部材が十分な耐久性を示す。また、セラミックスからなる隔壁部材がロータとステータの間に介在しても、交番磁界が遮られることはほとんどない。
本実施形態は、上述した回転電機システム(10)と、前記回転シャフト(40)と一体的に回転する出力シャフト(204)を有する内燃機関(200)とを備える複合動力システム(500)を開示する。
これにより、回転電機システムと内燃機関とが一体的に組み合わされた複合動力システムを構成することができる。この場合、上記したように回転電機システムにおけるロータ及びステータを冷却するにも拘わらず、該回転電機システムが複雑化又は大型化することを回避することができる。従って、複合動力システムが複雑化又は大型化することを回避することができる。また、複合動力システムの重量が大きくなることも回避される。
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。