JP7743983B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
なお、非水電解液中のアルコキシスルホン酸リチウムの含有量は、例えば以下のように検量線を作製し、対象となる非水電解液を試料としてイオンクロマトグラフィーにより測定して得た値を採用することができる。
アルコキシスルホン酸リチウムの量を適宜変えながら、検量線を作製した。
アルコキシスルホン酸リチウムの含有量が不明な定量対象の非水電解液をイオンクロマトグラフィーにて測定し、検量線を作製した溶液と同じ保持時間でピークが出れば、電解液中にアルコキシスルホン酸リチウムが含まれる。また、イオンクロマトグラフィーによるピーク面積と検量線から添加量を判断することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、例えば以下に説明する正極、負極、セパレータ、非水電解液、端子および外装体により構成され得る。
正極は、例えば正極活物質合材電極層と、集電体にて構成される。
正極活物質合材電極層は、例えば正極活物質、導電材、結着剤、溶媒にて構成することができる。また、正極活物質としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMn2O4、LiFePO4、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2、LiCo0.15Ni0.8Al0.05O2、LiNi0.5Mn1.5O4等の化合物が例示される。より好ましい態様としては、正極活物質として、原子比率としてNiが50%以上のリチウム複合酸化物を含むことができる。このような酸化物としては、例えば、正極活物質合材電極層中に正極活物質として含まれる、リチウムを除くカチオン種において、ニッケルの原子個数比率が50%以上の酸化物である。具体的には、LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2、LiNi0.6Co0.2Mn0.2O2、LiNi0.8Co0.1Mn0.1O2、およびLiCo0.15Ni0.80Al0.05O2が挙げられる。本発明においては、課題として高エネルギー密度であることについて言及しており、そのために電池容量を大きくすることで高エネルギー密度化を図ることができるが、ニッケルの原子個数比率が50%以上において材料の単位容量が大きい特徴があり、上記の酸化物を用いることで正極極中の正極活物質合材電極層の量をより少なく、かつ電極厚みをより薄くすることで、高エネルギー密度化を図ることができる。
集電体も本発明においては特に制限はないが、リチウムイオン電池正極用集電体としてはアルミニウム箔が一般的であり、用途によっては多孔質アルミニウム集電体等も用いられる。
負極は、負極活物質合材電極層と、集電体にて構成される。
負極活物質合材電極層(本明細書中において、「合材層」とする場合がある)は、負極活物質、導電材、結着剤、溶媒にて構成されている。負極活物質としては、本発明においては単斜晶系Nb-Ti系複合酸化物であるニオブチタン酸化物のみ適用可能であり、とりわけTiNb2O7やTi2Nb10O29において高い効果を発揮する。
集電体も本発明においては特に制限はないが、TNO負極の集電体としてはアルミニウム箔が好適であり、用途によっては多孔質アルミニウム集電体等も用いられる。
正極と負極との間に介在するセパレータとしては、一般的に用いられているPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等よりなる合成樹脂製の不織布や多孔シート等を使用することができる。不織布や多孔シートは、単層であっても、多層構造であってもよい。
非水電解液は、電解質、電解液溶媒、および電解液添加剤として上述のアルコキシスルホン酸リチウムを含み、本発明のリチウムイオン二次電池に用いることのできる非水電解液である。
端子としては、金属が一般に使用される。材料および形状に制限はないが、本発明においては、例えば材料としてはアルミニウムおよび銅が好適であり、形状としては結線等にて変形しないような形状が好適である。
外装体としては、例えば缶材およびラミネート材が選択される。材料および形状に制限はないが、例えば材料としては缶材ではステンレスが好適であり、ラミネート材ではアルミ箔の表面をプラスチックフィルムにてコーティングしたものが好適である。形状はセル容量に応じて変化させることができ、一般的にセル容量が大きいほど大きな形状となる。
(1)電解液の調製
LiPF6の濃度が1.0Mとなるように、LiPF6をエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)を3対7の体積比で混合した溶液に溶解し、さらにメトキシスルホン酸リチウムを溶液重量に対して0.5重量%を添加し、マグネチックスターラーにて1時間攪拌することにより、本発明における電解液を調製した。
水熱合成法により得られたTiNb2O7粒子を活物質とし、活物質、導電材、結着剤を溶媒で混練しスラリーを作製した。導電材にはデンカ社製のアセチレンブラックを使用した。結着剤にはクレハ社製のKFポリマーを使用した。活物質と導電材と結着剤の質量比は85:10:5であった。溶媒には関東化学社製のN-メチルピロリドンを使用した。得られたスラリーを20μmの厚さのアルミ箔の片面に目付50g/m2で塗工した。塗工後、プレスし、Φ13で打ち抜き、乾燥させて溶媒を蒸発させ、負極を得た。
東洋システム社製充放電試験装置(TOSCAT-3000)にて、充放電試験を行った。放電容量の測定は、まず、作製した試験セルを0.1 ItAにて1.5Vまで定電流/定電圧充電を行い、15分間放置した。その後、0.1 ItAにて2.5Vまで定電流放電を行い、252mAh/g-活物質の容量を得た。また、0.1 ItAにて1.5Vまで定電流/定電圧充電を行い、15分間放置し、放電試験を5.0 ItAにてさらに行い、89%vs0.1 ItAの容量比を得た。ここで、「89%vs0.1 ItA」とは、0.1ItAに対する5.0ItAの放電容量比であり、以下同様である。また、表において、「5.0ItA放電容量比」の項目にこの結果を示す。
電解液中にメトキシスルホン酸リチウムを添加せず、エトキシスルホン酸リチウム添加量が0.5重量%である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中にメトキシスルホン酸リチウムを添加せず、エトキシスルホン酸リチウム添加量が1.0重量%である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中にメトキシスルホン酸リチウムを添加せず、エトキシスルホン酸リチウム添加量が1.5重量%である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、249mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のメトキシスルホン酸リチウム添加量が0.5重量%かつエトキシスルホン酸リチウム添加量が0.5重量%である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、251mAh/g-活物質の放電容量、ならびに85%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のエトキシスルホン酸リチウム添加量が1.0重量%である以外、実施例1-5と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、249mAh/g-活物質の放電容量、ならびに91%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のメトキシスルホン酸リチウム添加量が0.2重量%であり、エトキシスルホン酸リチウム添加量が0.3重量%である以外、実施例1-5と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のエトキシスルホン酸リチウム添加量が1.5重量%である以外、実施例1-5と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、245mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のメトキシスルホン酸リチウム添加量が0.4重量%である以外、実施例1-5と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに78%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中にメトキシスルホン酸リチウムを添加せず、エトキシスルホン酸リチウム添加量が0.4重量%である以外、実施例1-5と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、249mAh/g-活物質の放電容量、ならびに79%vs0.1 ItAの容量比を得た。
メトキシスルホン酸リチウムが添加されていない電解液を使用した以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、247mAh/g-活物質の放電容量、ならびに70%vs0.1 ItAの容量比を得た。
負極活物質粒子としてチタン酸リチウムを用い、メトキシスルホン酸リチウムが添加されていない電解液を使用した以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、150mAh/g-活物質の放電容量、ならびに99%vs0.1 ItAの容量比を得た。
なお、メトキシスルホン酸リチウムについては、エトキシスルホン酸リチウムを添加せず単体で2.0Mまで添加すると溶解しないため、飽和濃度である0.5Mまで実験している。エトキシスルホン酸リチウムについては、メトキシスルホン酸リチウムを添加せず単体で2.0Mまで添加すると溶解しないため、飽和濃度である1.5Mまで実験している。
電解液中のエチレンカーボネートがプロピレンカーボネート(PC)である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、252mAh/g-活物質の放電容量、ならびに86%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中の溶媒成分がγ‐ブチロラクトン(GBL)である以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、247mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中のエチレンカーボネートがγ‐ブチロラクトンである以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、255mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。表2に実施例2-1~2-3の結果を示す。
電解液中のエチレンカーボネートがプロピレンカーボネートであり、電解液中のジメチルカーボネートがγ‐ブチロラクトンである以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに85%vs0.1 ItAの容量比を得た。表2に実施例2-1~2-4の結果を示す。
電解液中にプロピレンカーボネートが加わり、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとプロピレンカーボネートの体積比を1.5:7:1.5とした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、245mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。表3に実施例3-1、1-1および2-1の結果を示す。
電解液中の鎖状カーボネートとしてエチルメチルカーボネート(EMC)を用いた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中の鎖状カーボネートとしてジエチルカーボネート(DEC)を用いた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中の鎖状カーボネートとしてジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネートを同じ分量で用いた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、253mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中の鎖状カーボネートとしてジメチルカーボネートとジエチルカーボネートを同じ分量で用いた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、251mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液中の鎖状カーボネートとしてエチルメチルカーボネートとジエチルカーボネートを同じ分量で用いた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、247mAh/g-活物質の放電容量、ならびに85%vs0.1 ItAの容量比を得た。表4に、実施例4-1~4-5、1-1の結果を示す。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサン(1,3-DO)を0.1重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、252mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを2.5重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを5.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、246mAh/g-活物質の放電容量、ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してアジポニトリル(AZN)を0.1重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、254mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してアジポニトリルを2.5重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、249mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してアジポニトリルを5.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、242mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してスクシノニトリル(SCN)を0.1重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、252mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してスクシノニトリルを2.5重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに88%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してスクシノニトリルを5.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、243mAh/g-活物質の放電容量、ならびに90%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを6.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、215mAh/g-活物質の放電容量、ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してアジポニトリルを6.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、213mAh/g-活物質の放電容量、ならびに92% vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してスクシノニトリルを6.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、210mAh/g-活物質の放電容量、ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを0.08重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、239mAh/g-活物質の放電容量、ならびに85%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを1.0重量%と、アジポニトリルを1.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、247mAh/g-活物質の放電容量、ならびに86%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対して1,3‐ジオキサンを0.08重量%と、スクシノニトリルを1.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに87%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解液100重量%に対してアジポニトリルを1.0重量%と、スクシノニトリルを1.0重量%加えた以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに86%vs0.1 ItAの容量比を得た。表5に実施例5-1~5-16の結果を示す。
電解液に電解質を添加しない以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、0mAh/g-活物質の放電容量、ならびに0%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質濃度を0.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、250mAh/g-活物質の放電容量、ならびに82%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質濃度を1.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、252mAh/g-活物質の放電容量、ならびに86%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質濃度を3.0Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、253mAh/g-活物質の放電容量、ならびに83%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質濃度を4.0Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、246mAh/g-活物質の放電容量、ならびに75%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質に四フッ化ホウ酸リチウムを用い、濃度を0.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、245mAh/g-活物質の放電容量、ならびに82%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質に四フッ化ホウ酸リチウムを用い、濃度を1.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに86%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質に四フッ化ホウ酸リチウムを用い、濃度を3.0Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、249mAh/g-活物質の放電容量、ならびに83%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質に四フッ化ホウ酸リチウムを用い、濃度を4.0Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、242mAh/g-活物質の放電容量、ならびに75%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質にLiFSIを用い、濃度を1.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、246mAh/g-活物質の放電容量、ならびに75%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質にLiBOBを用い、濃度を1.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、248mAh/g-活物質の放電容量、ならびに75%vs0.1 ItAの容量比を得た。
電解質にLiPF2O2を用い、濃度を1.5Mとした以外、実施例1-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、246mAh/g-活物質の放電容量、ならびに75%vs0.1 ItAの容量比を得た。表6に実施例6-1~6-11、比較例6-1の結果を示す。
以上より、LiPF6またはLiBF4を0.5~3.0M添加すると良好な電池特性を示すことがわかった。
金属リチウム対極をLiNi0.5Co0.2Mn0.3O2(NCM)を用いた正極に変更し、さらにコインセルから1Ahのラミネートセルに変更した。具体的には、正極集電リードを有する正極と、負極集電リードを有する負極とを、つづら折り状に繋がったセパレータに交互に積層することにより電極素子を作製した。セパレータは、ポリエチレンからなる基材層の両面にポリプロピレンからなる表面層が配置されているもの(PE/PP/PE)を用いた。セパレータの厚さは20μmである。続いて、正極リードおよび負極リードをそれぞれ集束して、集束した正極リードに正極端子を超音波溶接により接続し、集束した負極リードに負極端子を超音波溶接により接続した。作製した電極素子は、厚さが4.8mm、定格容量が1Ahであった。なお、ここでいう「定格容量」は、上限電圧4.2V、電流値0.5Cの定電流―定電圧充電(カットオフ電流:0.05C)を行った後に下限電圧2.7V、電流値0.2Cで定電流放電を行ったときの放電容量を指す。
正極をLiNi0.6Co0.2Mn0.2O2とした以外、実施例7-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、1020mAh/g-活物質の放電容量、2.34Vの放電平均電圧ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。
正極をLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2とした以外、実施例7-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、999mAh/g-活物質の放電容量、2.38Vの放電平均電圧ならびに89%vs0.1 ItAの容量比を得た。
正極をLiNi0.5Mn0.5O2とした以外、実施例7-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、1010mAh/g-活物質の放電容量、3.00Vの放電平均電圧ならびに80%vs0.1 ItAの容量比を得た。
正極をLiNiO2とした以外、実施例7-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、996mAh/g-活物質の放電容量、2.44Vの放電平均電圧ならびに85%vs0.1 ItAの容量比を得た。
正極をLiNi0.33Co0.33Mn0.33O2とした以外、実施例7-1と同様の方法で試験セルの作製、試験を実施し、950mAh/g-活物質の放電容量、2.37Vの放電平均電圧ならびに92%vs0.1 ItAの容量比を得た。表7に実施例7-1~7-6の結果を示す。表7の総合評価の項目において、0.1ItA放電容量と5.0ItA放電容量の比が75より高く、0.1ItA放電容量が950mAh/gより高い場合を◎、◎より劣るものの0.1ItA放電容量が900mAh/gより高いものを〇、0.1ItA放電容量が900mAh/gより低いものを×、と評価した。
以下に、本出願の当初特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
合材層中に負極活物質としてニオブチタン酸化物を含む負極と、
RSOOO - Li + (ここで、RはOCH 3 、OC 2 H 5 からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質)で示されるアルコキシスルホン酸リチウムを含む非水電解液と、を備えるリチウムイオン二次電池。
[2]
前記非水電解液中の前記アルコキシスルホン酸リチウムの含有量が0.5~2.0質量%である、[1]のリチウムイオン二次電池。
[3]
前記非水電解液は、非水溶媒として環状カーボネート、鎖状カーボネートおよびγ‐ブチロラクトンから選ばれる少なくとも1種以上を含む、[1]または[2]のリチウムイオン二次電池。
[4]
前記環状カーボネートは、エチレンカーボネートおよび/またはプロピレンカーボネートであり、ビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネートおよびビニルエチレンカーボネートは含まない、[1]~[3]のいずれかのリチウムイオン二次電池。
[5]
前記鎖状カーボネートは、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートから選ばれる少なくとも1種以上である、[1]~[4]のいずれかのリチウムイオン二次電池。
[6]
前記非水電解液は、環状エーテル類の1,3‐ジオキサン、アジポニトリル、スクシノニトリルから選ばれる少なくとも1種以上を0.1重量%~5重量%含む、[1]~[5]のいずれかのリチウムイオン二次電池。
[7]
電解質として、0.5M~3MのLiPF 6 および/またはLiBF 4 を含み、LiFSi、LiBOBおよびLiPO 2 F 2 は含まない、[1]~[6]のいずれかのリチウムイオン二次電池。
[8]
合材層中に原子比率としてNiが50%以上のリチウム複合酸化物を含む正極を備える、[1]~[7]のいずれかリチウムイオン二次電池。
[9]
リチウム複合酸化物は、LiNi 0.5 Co 0.2 Mn 0.3 O 2 、LiNi 0.6 Co 0.2 Mn 0.2 O 2 、およびLiNi 0.8 Co 0.1 Mn 0.1 O 2 から選ばれる少なくとも1種以上である、[8]のリチウムイオン二次電池。
[10]
[1]~[9]のいずれかのリチウムイオン二次電池に用いる非水電解液。
Claims (9)
- 合材層中に負極活物質としてニオブチタン酸化物を含む負極と、
RSOOO-Li+(ここで、RはOCH3 およびOC2H5からなる群より選ばれる少なくとも1つである)で表されるアルコキシスルホン酸リチウムを含む非水電解液と、
を備えるリチウムイオン二次電池。 - 前記非水電解液中の前記アルコキシスルホン酸リチウムの含有量が0.5~2.0質量%である請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記非水電解液は、環状カーボネート、鎖状カーボネートおよびγ-ブチロラクトンから選ばれる少なくとも1種以上の非水溶媒を含む請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記環状カーボネートは、エチレンカーボネートおよび/またはプロピレンカーボネートであり、ビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネートおよびビニルエチレンカーボネートは含まない請求項3に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記鎖状カーボネートは、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートから選ばれる少なくとも1種以上である請求項3に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記非水電解液は、1,3‐ジオキサン、アジポニトリルおよびスクシノニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の環状エーテル類をさらに含み、前記環状エーテル類の含有量は0.1重量%~5重量%である請求項1~5のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記非水電解液は、電解質を含み、前記電解質は0.5M~3MのLiPF6および/またはLiBF4を含み、LiFSi、LiBOBおよびLiPO2F2は含まない請求項1~6のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池。
- 合材層中にNiが50原子%以上のリチウム複合酸化物を含む正極をさらに備える請求項1~7のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記リチウム複合酸化物は、LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2、LiNi0.6Co0.2Mn0.2O2、およびLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2から選ばれる少なくとも1種以上である請求項8に記載のリチウムイオン二次電池。
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