JP7745295B2 - スズ-酸素二重結合を含むスズ化合物、これを含むフォトレジスト組成物 - Google Patents

スズ-酸素二重結合を含むスズ化合物、これを含むフォトレジスト組成物

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Description

本開示は、スズ-酸素二重結合を含むスズ化合物、これを含むフォトレジスト組成物およびこれを用いてフォトレジストパターンを形成する方法に関する。
高集積化した半導体素子を製造するに際し必須である半導体パターンの微細化に関する研究が続いている。半導体の微細化は、2000年代初頭に限界に至った。初期は、短波長を有する光源を使用するリソグラフィ工程により微細化が行われていたが、90nmのテクノロジーノード以降は、単純な微細化だけでなく、高性能と低電力を維持するための革新的な技術が導入された。ArF浸漬(immersion)技術とダブルパターニング(doublepatterning)などのリソグラフィ技術の発展により光源の変化なしに微細化が維持されたが、工程の複雑性とコストアップという問題を引き起こした。2020年には、7nm級半導体の量産にEUVリソグラフィ技術が導入されて関連する研究が活発に行われている。
フォトリソグラフィ工程は、半導体の製造過程で回路を作成するステップであり、光を用いて、マスクに作成された図案をウェハの表面にパターニングする。フォトレジストは、紫外線(UV)、極紫外線(EUV)および電子線などの放射線に露出すると、化学的変化を起こし、パターンを形成する。ポジ型レジストでは、露出した領域が選択的に除去され、ネガ型レジストでは、非露出領域が除去される。
フォトレジストは、化学増幅型(CAR)と非化学増幅型とに分けられ、CARは、光によって酸を発生する光酸発生剤を含むことで少量の光でも反応を増幅することができる。しかし、CARは、ストキャスティック効果によってラインエッジラフネス(LER)の問題と、パターン形成の不均一性を引き起こし得る。化学的ストキャスティック効果は、フォトレジスト内の化学物質の反応過程で発生する無作為性を意味し、これは、反応性、分子の移動、反応メカニズムなど、様々な要因から影響を受ける。Photonstochasticsは、フォトレジストに照射される光子の数とその分布から発生する無作為性であり、特に、低光量の露光において変動幅が大きくなり得る。
このような問題を解決するために、無機系フォトレジストについて研究されている。無機系フォトレジストは、優れた耐食性と機械的強度を有しており、超微細パターンでも安定的に形成されることができ、高いEUV吸収率によって高い敏感度を維持することができる。特に、スズ(Sn)、インジウム(In)、ハフニウム(Hf)などの無機元素を含むフォトレジストは、従来の有機系フォトレジストよりも優れたEUV敏感度と耐食性を誇る。
最近の研究では、スズ酸化物クラスタが高いEUV吸収率と優れたラインエッジラフネス(LER)特性を示すが、EUV敏感度を改善するための追加の研究が依然として必要である。このような無機系フォトレジストの開発は、従来の有機系レジストの限界を乗り越え、超微細パターンの形成のための解像度と敏感度を提供し、パターン崩壊の問題を解決することができる重要な技術的進歩として評価される。
韓国公開特許公報KR10-2024-0103989 A(2024.07.04) 韓国公開特許公報10-2024-0104028 A(2024.07.04)
本開示の一目的は、優れた光敏感度および耐食性を有するスズ-酸素二重結合を含む新規なスズ化合物を提供することである。
本開示の一目的は、前記スズ化合物を含むフォトレジスト組成物を提供することである。
本開示の他の一目的は、外部環境によるフォトレジストパターンの再現性の低下を防止することができるフォトレジストパターンの形成方法を提供することである。
本開示のさらに他の一目的は、気体分子と反応することなく、高品質のフォトレジストパターンを形成することができるフォトレジストパターンの形成方法を提供することである。
本開示は、フォトレジスト物質として有用に使用可能なスズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含むスズ化合物を提供する。
一実施態様として、前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)であってもよく、前記有機リガンドは、ギ酸(formicacid)、カルボン酸C1-C10アルキル、カルボン酸C2-C10アルケニル、カルボン酸C3-C10シクロアルキル、カルボン酸C6-C20アリール、カルボン酸ハロC1-C10アルキル、C1-C10アルキルカルボニルオキシ、C2-C10アルケニルカルボニルオキシ、C3-C10シクロアルキルカルボニルオキシ、C6-C20アリールカルボニルオキシ、ハロC1-C10アルキルカルボニルオキシ、C1-C10アルキルカルボニルアミンおよびハロC1-C10アルキルカルボニルアミンからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。
一実施態様として、前記スズ化合物は、下記化学式1~4で表されてもよい。
[化学式1]

[化学式2]

[化学式3]

[化学式4]

(前記化学式1~4中、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C10アルキルまたはハロC1-C10アルキルである。)
具体的には、R~Rは、互いに独立して、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであり、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであってもよい。
また、本開示は、上述のスズ化合物を含むフォトレジスト組成物を提供する。
前記フォトレジスト組成物は、極紫外線(EUV)および/または電子ビームリソグラフィ用無機レジストで極紫外線(EUV)または電子ビーム照射時に、無機成分間の添加反応により化学的対照性が発現し、任意の現像工程でパターンを形成してもよい。
具体的には、前記フォトレジストは、極紫外線(EUV)用フォトレジストであってもよい。
また、本開示は、露光時に、有機金属化合物の有機リガンドが解離し、金属分子間の添加反応が行われるステップを含むフォトレジストパターンの形成方法を提供する。
一実施態様として、前記フォトレジストパターンの形成方法は、(a)有機金属化合物を含むフォトレジスト組成物を基板に塗布して薄膜を形成するステップと、(b)前記薄膜を露光するステップと、(c)前記露光された薄膜を現像溶液を用いて現像するステップとを含めてもよい。
一実施態様として、前記有機金属化合物は、スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含めてもよい。
一実施態様として、前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)であってもよい。
一実施態様として、前記(b)ステップの露光は、電子ビーム(E-beam)、極紫外線(EUV)、I-線(I-line)、クリプトンフッ素(KrF)レーザ、アルゴンフッ素(ArF)レーザ、深紫外線(DUV)、真空紫外線(VUV)、X-線およびイオンビームから選択されるいずれか一つにより行われてもよい。
一実施態様によるスズ化合物を含むフォトレジスト組成物は、優れた光敏感度および耐食性を有し、これを用いたフォトレジストパターンは、超微細パターンでも薄い厚さで形成されることができる。
一実施態様によるスズ化合物は、化学的に安定しており、有機溶媒によく溶けることができ、フォトレジスト組成物のフォトレジスト物質として有用に使用可能である。
また、一実施態様によるスズ化合物を含むフォトレジスト組成物は、フォトレジストパターンを形成する時に、水分および二酸化炭素など、外部環境によってパターンの再現性が低下する問題を防止することができる。
また、一実施態様によるスズ化合物を含むフォトレジスト組成物は、少ない露光量下で、気体分子と反応することなく、高品質のフォトレジストパターンを形成することができ、産業的に非常に有用である。
本開示の一実施態様によるフォトレジストパターンの形成方法のメカニズムに対する模式図を示した図である。 本開示の一実施態様によるフォトレジストパターンの形成方法のメカニズムに対する模式図を示した図である。 実施例1で取得したスズ化合物1のモールディートフ質量分析装置(MALDI-TOF MS)の分析結果である。 図3で(a)に該当するピークを同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果である。 図3で(b)に該当するピークを同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果である。 実施例1で取得したスズ化合物1の光電子分光法(XPS)の分析結果である。 実施例2で取得したスズ化合物2のFD-MS分析結果である。 図7で(b)に該当するピークを同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果である。 実施例2で取得したスズ化合物2のFT-IR分光法の分析結果である。 実施例3で取得したスズ化合物3-1および3-2のモールディートフ質量分析装置(MALDI-TOF MS)の分析結果である。 図10で(a)に該当するピークを同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果である。 図10で(b)に該当するピークを同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果である。 実施例9で130mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で120mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で110mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で100mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で90mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で80mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で70mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で60mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で50mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例9で40mJ/cmの露光量を照射したパターンをCD-SEMで観察した結果である。 実施例10で500μC/cmの露光量のパターンをFE-SEMおよび原子間力顕微鏡(AFM)で観察した結果である。 実験例2で得られたフォトレジストパターンの露光量による残りの厚さをAFMで測定した結果である。 実験例2で得られたフォトレジストパターンの露光量による残りの厚さをAFMで測定した結果である。 実験例2で得られたフォトレジストパターンの露光量による残りの厚さをAFMで測定した結果である。
本明細書において他に定義されない限り、すべての技術的用語および科学的用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書において説明に使用される用語は、単に特定の具体例を効果的に記述するためのものであって、本発明を制限することを意図しない。
また、明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形態は、文脈で特に断りのない限り、複数形態も含むことを意図することができる。
また、本明細書で使用されている数値範囲は、下限値と上限値と、その範囲内でのすべての値、定義される範囲の形態と幅から論理的に誘導される増分、このうち、限定されたすべての値および互いに異なる形態に限定された数値範囲の上限および下限のすべての可能な組み合わせを含む。本発明の明細書において、特に断りのない限り、実験誤差または値の四捨五入によって発生する可能性がある数値範囲外の値も定義された数値範囲に含まれる。
さらに、本明細書の全体にわたり、ある構成要素を「含む」、「備える」、「含有する」、または「有する」ということは、特別に反対意味の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味し、さらに列挙されていない要素、材料または工程を排除しない。
本明細書において、「常温」は、人為的に温度調節をしていない状態の温度を意味し得、例えば、20℃~40℃、または20℃~30℃、または23~26℃、または21~23℃であり得る。
本明細書において使用されている用語「アルキル」は、炭素数1~10、好ましくは炭素数1~5を有する飽和された直鎖状または分岐状の非環式(cyclic)炭化水素を意味する。代表的な飽和直鎖状アルキルは、-メチル、-エチル、-n-プロピル、-n-ブチル、-n-ペンチル、-n-ヘキシル、-n-ヘプチル、-n-オクチル、-n-ノニルと-n-デシルを含み、一方、飽和分岐状アルキルは、-イソプロピル、-sec-ブチル、-イソブチル、-tert-ブチル、イソペンチル、2-メチルヘキシル、3-メチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシルなどを含む。
本明細書において使用されている用語「アルケニル」は、二重結合を一つ以上含む直鎖状または分岐状の炭化水素から誘導された基を意味する。
本明細書において、「C1-C10」のように記載された場合、これは、炭素数が1~10個であることを意味する。例えば、C1-C10アルキルは、炭素数が1~10であるアルキルを意味する。
本明細書において使用されている用語「ハロゲン」および「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
本明細書において使用されている用語「ハロアルキル」は、それぞれ、一つ以上の水素原子がハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味する。例えば、ハロアルキルは、-CF、-CHF、-CHF、-CBr、-CHBr、-CHBr、-CHCI、-CHI、-CHI、-CH-CF、-CH-CHF、-CH-CHF、-CH-CBr、-CH-CHBr、-CH-CHBrなどを含む。ここで、アルキルおよびハロゲンは、上記で定義したとおりである。
本明細書において使用されている用語「アリール」は、5~10の環原子を含有する炭素環芳香族基を意味する。代表的な例は、フェニル、トリル(tolyl)、キシリル(xylyl)、ナフチル、テトラヒドロナフチル、アントラセニル(anthracenyl)、フルオレニル(fluorenyl)、インデニル(indenyl)、アズレニル(azulenyl)などを含むが、これに限定されるものではない。炭素環芳香族基は、選択的に置換されることができる。
本明細書において使用されている用語「シクロアルキル(cycloalkyl)」は、炭素および水素原子を有し、炭素-炭素多重結合を有していない単環式または多環式飽和環(ring)を意味する。シクロアルキル基の例は、(C3-C10)シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル)を含むが、これに限定されるものではない。シクロアルキル基は、選択的に置換されてもよい。一実施形態として、シクロアルキル基は、単環式または二環式リング(環)である。
本明細書において使用されている用語「カルボン酸」、「カルボキシル」および「カルボキシ」は、-COOHを意味する。
本明細書において使用されている用語「カルボン酸アルキル」は、(アルキル)-COOHを意味し、ここで、カルボン酸は、上記で定義したとおりである。
本明細書において使用されている用語「アルキルカルボニル」は、-CO-(アルキル)を意味し、ここで、アルキルは、上記で定義したとおりである。
本明細書において使用されている用語「アルキルカルボニルオキシ」は、(アルキル)-CO-O-*ラジカルを意味し、ここで、「アルキルカルボニル」は、上記定義したとおりである。
以下では、本開示について詳細に説明する。しかし、これは、例示的なものに過ぎず、本開示が例示的に説明された具体的な実施形態に制限されるものではない。
本開示は、スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含むスズ化合物を提供する。
本開示のスズ化合物は、スズ原子と酸素原子が二重結合により結合し、有機リガンドがスズ原子と結合することで、熱力学的に安定化することができる。これにより、二量体の形成反応が抑制され、単分子形態で存在し、以降、フォトレジスト物質として使用される時に、優れた光敏感度および耐食性を有することができる。また、これを含むフォトレジスト組成物を用いて、優れた解像度、エッジ粗さおよび機械的強度を有するフォトレジストパターンを形成することができる。
前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)であってもよい。従来のフォトレジスト物質として主に使用されていたスズ化合物は、Sn-CまたはSn-N中心骨格を有し、露光時に、スズ原子と炭素または窒素原子が解離すると、スズ原子に不対電子が存在するラジカル(-Sn・)が形成される。このラジカルは、フォトレジストパターンの形成工程で周辺環境の水分や二酸化炭素と反応して、-Sn-OH(hydroxyl group)や-Sn-OCH(carbonate)を形成し、これらは、縮合反応により、Sn-O-Sn架橋やSn-(CO)-Sn架橋を形成する。実際、半導体の製造工程上で、水分と二酸化炭素の濃度を一定に統制することは難しいため、フォトレジストパターンの再現性が低下する問題がある。
しかし、本開示によるスズ化合物は、露光時に、有機リガンドが解離し、熱力学的に不安定な二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)分子が生成され、有機リガンドが占めていた体積によって前記分子が近い距離内に存在することができる。これにより、露光時に供給される微量の熱エネルギーだけで添加反応が可能な断面積を確保することができる。
一実施態様として、前記有機リガンドは、中性リガンドまたはアニオンリガンドであることができるが、本開示の目的を達成するものであれば、必ずしも限定されるものではない。
一例として、前記中性リガンドは、ピラゾール(pyrazole)、イミダゾール(imidazole)、ジメチルスルフィド(dimethyl sulfide)、ベンズアルデヒド(benzaldehyde)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ピロリジン(pyrrolidine)、n-ブチルアミン(n-butylamine)、アニリン(aniline)、エチルベンゾエート(ethylbenzoate)、ピラジン(pyrazine)、n-プロピルアミン(n-propylamine)、ホルムアミド(formamide)、ベンゾニトリル(benzonitrile)、ピリミジン(pyrimidine)、エチレンジアミン(ethylenediamine)、アセトアミド(acetamide)、メチルホルムアミド(methylformamide)、t-ブチルアミン(t-butylamine)、ピリジン(pyridine)、プロピオニトリル(propionitrile)、トリエチルアミン(triethylamine)、エチルアミン(ethylamine)、ジエチルアミン(diethylamine)、ピバル酸(pivalicacid)、2-ピロリドン(2-pyrrolidone)、水(water)、ジグリム(diglyme)、テトラヒドロフラン(thf)、硝酸(nitric acid)、ベンジルアルコール(benzylalcohol)、t-ブタノール(t-butanol)、エチルベンゼン(ethyl benzene)、安息香酸(benzoic acid)、n-メチルピロリドン(n-methylpyrrolidone)、アセトニトリル(acetonitrile)、フラン(furan)、ジエチルホルムアミド(diethylformamide)、n-プロパノール(n-propanol)、2-プロパノール(2-propanol)、エタノール(ethanol)、メタノール(methanol)、トリフルオロ酢酸(trifluoroacetic acid)、ギ酸(formic acid)、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4-ジオキサン(1,4-dioxane)、ジメチルアセトアミド(dimethylacetamide)、安息香酸(benzoic acid)、酢酸(acetic acid)、1-ブタノール(1-butanol)、エチルアセテート(ethylacetate)、ジメトキシエタン(dimethoxyethane)、エチレングリコール(ethyleneglycol)、メトキシエタノール(methoxy ethanol)、フェノール(phenol)およびジエチルエーテル(diethyl ether)からなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。
一例として、前記アニオンリガンドは、SiO 4-、ピラゾレート(pyrazolate)、MeS、Medtc、N(EtOH)(EtO) 2-、PhCH、EtOCS2-、チオアセテート(thioacetate)、N(EtOH)(EtO)、サリシレート(salicylate)2-、CyS、i-Prdtc、O-Et-O2-、MeOCS 、SiCl 、Py(COO-) 3-、CH 2-、EtNCOO、i-PrNCOO、Si(PhCOO) 4-、OCS 2-、H-シトレート(citrate)、H-シトレート(citrate)2-、CN、EtS、AsO 3-、AsO 3-、i-PrO、Etdtc、i-PrS、ピロリジン(pyrrolidine)-dtc、O 、PhS、o-PhO 2-、CFCFCOO、o-Ph(CHCOO) 2-、m-Ph(CHCOO) 2-、シトレート(citrate)3-、N3-、PO 3-、OCN、t-BuS、Et-COO、マレート(malate)、n-PrO、i-PrOCS2-、NO2-、グリシネート(glycinate)、SO 2-、PhCOO、t-Bu-COO-(ピバレート、pivalate)、HAsO 2-、PhO、SeO 2-、SCN、N(CHCOO) 3-、PhCH、MeOCOO、MeO、Ph(COOH)(COO) 2-、i-Pr-COO、フランジカルボキシレート(furandicarboxylate)、NC-N-CN、EtO、HClC-COO、HO-Et-O、m-Ph(COO) 2-、HPO 2-、SeCN、ピロレート(pyrrolate)、HPO 2-、p-Ph(CHCOO) 2-、イミダゾレート(imidazolate)、S2-、HCOO、Ph(COO) 3-、o-Ph(COO) 2-、n-BuO、CHCOO、OH、Se2-、t-BuO、p-Ph(COO) 2-、N(EtO) 3-、MeO-Et-O、C 2-、Te2-、ClCCOO、MeSiO、HO-Ph-COO、CFCFCFCOO、GeCl 、Cl、OTeF 、EDTA4-、n-PrCOO、CO 2-、Et(COO) 2-、S 2-、AlMe 、BHCN、Et(COOH)(COO)、Br、I、フマレート(fumarate)2-、(ON)PhCOO、CFCOO、BH 、サリシレート(salicyiate)、SnCl 、Ph(COOH)(COO)、(MeO)PO 、SH、-OOC-C≡C-COO、MeNCOO、HPO 、ラクテート(lactate)、p-ONPhO、サッカリネート(saccharinate)、タルトレート(tartrate)2-、C(CN) 、SeO 2-、CHSO 、HCO 、SO 2-、m-Ph(COOH)(COO)、o-Ph(COOH)(COO)、p-HPh-SO 、Naph(SO 2-、C、ClO 、HCB1111 、F、NO 、PhSO 、B(PhO 、ReO 、SiF 2-、pPh(COOH)(COO)、p-Me-PhSO (OTs)、B1010 2-、BHEt 、B(CN) 、ピクレート(Picrate)、B1212 2-、HCB1111Cl 、H-タルトレート(tartrate)、AlCl 、CFSO (トリフレート、triflate)、HSO 、(FC)C-O、トリフルイミデート(triflimidate)、GaCl 、SbCl 、ClO 、S 2-、AsF 、SbF 、BF 、I 、BH(C 、B(3,5-PhCl 、Al(OC(CF 、BMe(C 、PF 、BPh 、B(C およびBArF からなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。
一実施態様として、前記有機リガンドは、ギ酸(formic acid)、カルボン酸C1-C10アルキル、カルボン酸C2-C10アルケニル、カルボン酸C3-C10シクロアルキル、カルボン酸C6-C20アリール、カルボン酸ハロC1-C10アルキル、C1-C10アルキルカルボニルオキシ、C2-C10アルケニルカルボニルオキシ、C3-C10シクロアルキルカルボニルオキシ、C6-C20アリールカルボニルオキシ、ハロC1-C10アルキルカルボニルオキシ、C1-C10アルキルカルボニルアミンおよびハロC1-C10アルキルカルボニルアミンからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよく、露光時に、より効果的にリガンド解離反応が行われる面で好ましい。
好ましい一実施態様として、前記有機リガンドは、ギ酸(formic acid)、カルボン酸C1-C10アルキル、カルボン酸ハロC1-C10アルキルまたはハロC1-C10アルキルカルボニルオキシからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。具体的には、カルボン酸C1-C5アルキル、カルボン酸ハロC1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルカルボニルオキシからなる群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。当該有機リガンドを含む時に、スズ化合物は、有機リガンド内に存在する酸素原子とスズ原子が結合し、熱力学的に、より安定化することができる。
一例として、前記スズ化合物は、下記化学式1~4で表されることができる。
[化学式1]
[化学式2]
[化学式3]
[化学式4]
(前記化学式1~4中、
~Rは、互いに独立して、水素、C1-C10アルキルまたはハロC1-C10アルキルである。)
一例として、前記R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであってもよい。
一例として、前記R~Rは、互いに独立して、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであり、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであってもよい。
例として、前記RおよびRは、互いに同一に、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであり、RおよびRは、互いに同一に、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであり、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであってもよい。
一例として、前記RおよびRは、互いに同一に、C1-C3アルキルまたはハロC1-C3アルキルであり、RおよびRは、互いに同一に、C1-C3アルキルまたはハロC1-C3アルキルであり、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C3アルキルまたはハロC1-C3アルキルであってもよい。
また、本開示は、上述のスズ化合物を含むフォトレジスト組成物を提供する。
一実施態様によるフォトレジスト組成物は、極紫外線(EUV)および/または電子ビームリソグラフィ用無機レジストにおいて、極紫外線(EUV)または電子ビーム照射時に、無機成分間の添加反応により化学的対照性が発現し、任意の現像工程でパターンを形成することができる。
本開示によるスズ化合物は、スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と有機リガンドの酸素原子が結合した構造によって露光時に有機リガンドが解離し、有機リガンドが占めていた体積によって前記分子が近い距離内に存在し、添加反応によって互いに重合されることができる。
一実施態様によるフォトレジスト組成物は、極紫外線(EUV)用フォトレジスト組成物であってもよい。
一実施態様によるフォトレジスト組成物は、優れた極紫外線の光敏感度および耐食性を有することから、これを用いたフォトレジストパターンは、超微細パターンでも薄い厚さで形成されることができる。それだけでなく、解像度および敏感度に優れた高品質のフォトレジストパターンを形成することができる。
一実施態様において、本開示によるフォトレジスト組成物は、スズ化合物および溶媒を含めてもよく、前記溶媒は一実施態様によるスズ化合物が溶解されるものであれば、如何なる種類でも使用可能であり、一例として、水、メタノール、酢酸、クロロベンゼン、クロロホム、乳酸エチルおよびテトラヒドロプランからなる群から選択される一つまたは二つ以上であってもよい。
一実施形態において、前記フォトレジスト組成物は、フォトレジスト組成物の全重量を100重量部とした時に、上述のようなスズ化合物を0.1~50重量部含めてもよい。具体的には、前記スズ化合物は、フォトレジスト組成物100重量部に対して、0.1~30重量部、より具体的には0.5~10重量部、さらに具体的には、1~5重量部含まれてもよい。スズ化合物の含有量が前記範囲を満たすと、解像度および敏感度がさらに優れたフォトレジストパターンが形成されることができ、好ましい。
また、本開示は、露光時に、有機金属化合物の有機リガンドが解離し、金属分子間の添加反応が行われるステップを含むフォトレジストパターンの形成方法を提供する。
一実施態様によるフォトレジストパターンの形成方法によると、水分および二酸化炭素など、外部環境によってパターンの再現性が低下する従来の問題を防止するだけでなく、工程過程で気体分子と反応させるステップを含むことなく、高品質のフォトレジストパターンを形成することができ、産業的に非常に有用である。
一例として、前記有機金属化合物は、光敏感度に優れた金属を中心金属として含めてもよく、具体的には、有機スズ化合物であってもよい。また、適用可能な有機リガンドの例示は、上述のとおりである。
本開示によるフォトレジストパターンの形成方法は、露光時に、金属分子間の添加反応が行われるステップを含むことにより、水分および二酸化炭素など、外部環境によってパターンの再現性が低下する従来の問題を防止することができる。すなわち、優れた再現性および工程安定性を有し、大面積工程で高品質のフォトレジストパターンを形成することができる。
また、本開示は、(a)上述のような有機金属化合物を含むフォトレジスト組成物を基板に塗布して薄膜を形成するステップと、(b)前記薄膜を露光するステップと、(c)前記露光された薄膜を現像溶液を用いて現像するステップとを含むフォトレジストパターンの形成方法を提供する。
一実施態様として、前記有機金属化合物は、スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含めてもよい。
一例として、前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)であってもよい。本開示によるフォトレジストパターンの形成方法によると、露光時に、有機金属化合物の有機リガンドが解離し、有機リガンドが占めていた体積によって、前記中心骨格分子が近い距離内に存在し、添加反応によって互いに重合されることができる。当該メカニズムに対する模式図を図1および図2に図示した。
一実施態様によるフォトレジストパターンの形成方法において、前記(a)ステップのフォトレジスト組成物は、当業界において公知の方法であれば、制限なく用いて、基板に塗布されてもよく、一例として、スピンコーティング、ディッピング、ローラーコーティング、バーコーティング、スプレーコーティング、インクジェットプリンティング、スクリーンプリンティングなどの方法を用いて塗布されてもよいが、これに限定されるものではない。
一例として、フォトレジスト組成物は、スピンコーティング方法で基板上に塗布されることができ、ここで、スピナーの速度およびコーティングの遂行時間に基づいて、目的とするフォトレジスト膜の厚さを調節することができる。例えば、スピンコーティングは、100rpm~5000rpm、具体的には2000rpm~4000rpmの速度で、1秒~60秒間、具体的には20秒~40秒間行われてもよいが、これに制限されるものではない。
一実施態様において、前記(b)ステップは、(a)ステップで形成された薄膜を露光するステップであり、前記露光は、電子ビーム(E-beam)、極紫外線(EUV)、I-線(I-line)、クリプトンフッ素(KrF)レーザ、アルゴンフッ素(ArF)レーザ、深紫外線(DUV)、真空紫外線(VUV)、X-線およびイオンビームから選択されるいずれか一つにより行われてもよく、好ましくは、極紫外線または電子ビームが好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
一実施態様において、前記(a)ステップの後、(b)ステップの前に、(a)ステップで形成された薄膜を加熱するステップをさらに含めてもよい。前記薄膜を加熱するステップは、PAB(Postapply bake)工程であり、50~300℃で行われてもよく、具体的には100~200℃、または110~180℃の温度で、0.5~10分、または0.5~5分間行われてもよく、これにより、フォトレジスト組成物に含まれた溶媒を除去し、薄膜と基板との接着力を向上させることができる。
一実施態様において、基板に形成されるフォトレジスト薄膜の厚さは、1~100nm、または5~50nm、具体的には5~30nmであってもよい。ここで、薄膜の厚さは、基板にフォトレジスト組成物を塗布した後、上述のPAB工程を行ってから測定されてもよい。
フォトレジスト組成物が塗布される基板は、下部ベース基板上に位置するアルミニウム、銅、モリブデン、チタン、タングステン、これら金属の合金、これら金属のニトリドまたはこれら金属のシリサイドから選択される一つ以上の伝導層、シリコンオキシド、シリコンニトリド、シリコンオキシニトリドおよび金属オキシドから選択される一つ以上の誘電体層、単結晶シリコンのような半導体層およびこれらの組み合わせを含めてもよい。ここで、下部ベース基板は、ウェハまたはフィルム(film)形状であってもよく、半導体、セラミック、金属、高分子またはこれらから選択される二つ以上の物質が各層をなして積層された積層体であってもよい。
一例として、前記下部ベース基板は、半導体基板であることができ、半導体基板の非限定的な一例として、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)またはシリコンゲルマニウム(SiGe)を含むIV族半導体、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムイン(InP)またはガリウムイン(GaP)を含むIII-V族半導体、硫化カドミウム(CdS)またはテルル化亜鉛(ZnTe)を含むII-VI族半導体、硫化鉛(PbS)を含むIV-VI族半導体またはこれらから選択される二つ以上の物質が各層をなして積層された積層体であってもよい。ここで、半導体基板は、ウェハまたはフィルム(film)形状であってもよく、半導体、セラミック、金属、高分子またはこれらから選択される二つ以上の物質が各層をなして積層された積層体であってもよい。
一実施態様において、前記(b)ステップの後に、露光された薄膜を加熱するステップをさらに含めてもよい。具体的には、前記露光された薄膜を加熱するステップは、PEB(postexposure bake)工程であり、50~300℃で行われてもよく、具体的には100~200℃、または100~150℃の温度で1~15分、または、1~5分間行われてもよい。これにより、露光された領域と露光されていない領域との現像液の溶解度の差をより増加させることができる。
一実施態様において、前記(b)ステップの前および/または後に、紫外線(ultraviolet、UV)照射によりフォトレジスト薄膜をベークするUVbake工程ステップをさらに含めてもよく、DtS(dose-to-size)、エッジ粗さ(LER)、線幅(half-pitch、HP)などの無機レジストパターンの品質を向上させることができる。一例として、UVbake工程は、UV lamp、i-line光源、KrF、ArFレーザ光源などを用ってもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
一実施態様において、前記(c)ステップの後に、フォトレジスト薄膜をベークするHard bake工程ステップをさらに含 めてもよく、Hard bake工程は、DtS(dose-to-size)、エッジ粗さ(LER)、線幅(half-pitch、HP)などの無機レジストパターンの品質をさらに向上させることができる。一例として、Hardbake工程は、100℃~200℃、具体的には110℃~180℃の温度で、0.5分~10分間、具体的には0.5分~5分間行われてもよいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、使用される溶媒に応じて、工程条件を適宜変更してもよい。
光源としては、KrF、ArFレーザ光源などを用いることができるが、これに制限されるものではない。
一実施態様において、前記フォトレジストパターンは、露光工程に使用される光に露出することで、現像液に対して可溶性になるポジ型または現像液に対して不溶性になるネガ型であってもよく、具体的には、ネガ型であってもよい。すなわち、薄膜の現像液に対する溶解度に応じて、フォトレジストパターンの形成方法により形成されるパターンは、ポジ型またはネガ型パターンであってもよく、具体的には、ネガ型パターンであってもよい。
一実施態様において、前記(c)ステップは、前記露光された薄膜を現像溶液を用いて現像するステップであり、具体的には、前記現像溶液は、当業界において公知の物質であれば、如何なる種類でも可能であり、一例として、C2-10アルケンまたは第4級アンモニウム塩を含めてもよい。前記C2-10アルケンの具体的な例としては、ヘキセンであってもよい。第4級アンモニウム塩の具体的な例としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAH)、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAH)またはこれらの混合物であってもよい。一例として、前記現像液は、1~30重量%、具体的には、1~5重量%の第4級アンモニウム塩を含めてもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
また、本発明は、上述のフォトレジストパターンの形成方法により形成されたフォトレジストパターンを含む半導体素子を提供し、前記半導体素子は、上述の方法により、優れた解像度および敏感度で形成されたフォトレジストパターンを含むことによって、より高品質の半導体素子を実現することができる。
以下、実施例および実験例を下記に具体的に例示して説明する。ただし、後述する実施例および実験例は、一部を例示するものであって、本明細書に記載の技術がこれに限定されるものではない。
[実施例1]スズ化合物1の製造
クレス(QURES)株式会社から購入したスズ酸化物パウダー(tin oxide power)0.304gを丸底フラスコに入れ、メタノール(methanol)16mlを投入した後、酢酸(aceticacid)24mlを入れた。常温で30分間攪拌した後、15時間70℃で加熱しながら攪拌した。次に、真空ポンプ(Vacuum pump)で溶媒を除去し、黄色の固体のスズ化合物1(酢酸安定化二酸化スズ)を取得した。
取得したスズ化合物の構造を分析するために、モールディートフ質量分析装置(MALDI-TOF MS)を用いており、スズ化合物1を1wt%でメタノールに溶かして溶液を製造した後、5mlのPTFEシリンジフィルタで濾過し、分析に使用した。分析結果グラフは図3に図示し、図3で(a)に該当するピークを同位元素の分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果を図4に、(b)に該当する結果は図5に図示した。図4を参照すると、272.929Da近くの分布された質量で[SnO(CHCOOH)+H]分子式を代入した場合、同位元素分布グラフが一致することを確認した。また、図5を参照すると、294.944Da近くの分布された質量で[SnO(CHCOOH)+Na]分子式を代入した場合、同位元素分布グラフが一致することを確認し。実線は、MALDI-TOF分析結果を、点線は、シミュレーション計算により得られたデータである。
また、取得したスズ化合物を固体パウダー状態でX線光電子分光法(XPS)により分析を行い、結果を図6に図示した。図6を参照すると、Sn3d3は486.7eVで、Sn3d5は495.1eVでピークが観察され、これにより取得したスズ化合物1のスズ原子が4価の酸化数を有することを確認した。
[実施例2]スズ化合物2の製造
実施例1でスズ酸化物パウダーを0.608g使用し、常温で30分間攪拌した後、1時間加熱しながら攪拌する以外は同様に実施してスズ化合物2(酢酸安定化一酸化スズ)を取得した。
取得したスズ化合物の構造を分析するために、FD-MS(Field Desorption-Mass Spectrometry)分析を実施し、スズ化合物2を2wt%で酢酸に溶かして溶液を製造した後、5mlのPTFEシリンジフィルタで濾過し、分析に使用した。分析結果は図7に図示し、同位元素分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果を図8に図示した。図8を参照すると、142.91Da近くの分布された質量で[SnOLi]分子式を代入した場合、同位元素分布グラフが一致することを確認した。Liは、酢酸合成時に使用されるプロモータLiIから派生したものと予想される。黒色の実線は、FD-MS分析結果を、赤色の点線は、シミュレーション計算により得られたデータである。
また、取得したスズ化合物を固体パウダー状態でFT-IR分光法により分析を行い、結果を図9に図示した。図9で1710cm-1ピークによりC=Oの存在を確認し、これにより、取得したスズ化合物2には、酢酸が完全に除去されず、存在していることを確認した。
[実施例3]スズ化合物3-1および3-2の製造
実施例2で酢酸(acetic acid)の代わりにトリフルオロ酢酸(trifluoroacetic acid)を使用した以外は同様に実施してスズ化合物3-1および3-2を取得した。
取得したスズ化合物の構造を分析するために、モールディートフ質量分析装置(MALDI-TOF MS)を用いており、スズ化合物3-1および3-2を1wt%でメタノールに溶かして溶液を製造した後、5mlのPTFEシリンジフィルタで濾過し、分析に使用した。分析結果グラフは図10に図示し、図10で(a)に該当するピークを同位元素の分布シミュレーション計算により分子式を推定した結果を図11に、(b)に該当する結果は図12に図示した。
図11を参照すると、271.93Da近くの分布された質量で[SnO(CFCOOH)+Na]分子式を代入した場合、同位元素分布グラフが一致することを確認し、前記スズ化合物3-1に該当する化合物が製造されたことを確認した。
また、図12を参照すると、293.98Da近くの分布された質量でSnO(CFCOO)(HCOO)分子式を代入した場合、同位元素分布グラフが一致することを確認し、前記スズ化合物3-2に該当する化合物が製造されたことを確認した。実線は、MALDI-TOF分析結果を、点線は、シミュレーション計算により得られたデータである。
[実施例4~8]フォトレジスト組成物の製造
前記実施例1~3で取得したスズ化合物を溶媒に溶かしてフォトレジスト組成物を製造した。スズ化合物の含有量および溶媒の種類を下記表1に示した。
[実施例9]極紫外線(EUV)を用いたフォトレジストパターンの形成
厚さ100nmの熱酸化膜(SiO)が蒸着されたp-Siシリコンウェハを1.5cm×1.5cmサイズに切断した後、アセトンで20分間超音波処理(sonication)して洗浄した。実施例4で製造したフォトレジスト組成物を前記ウェハに塗布し、スピンコーティング(1500rpm、30s)して薄膜を製造し、90℃で1分間加熱して溶媒を除去した。製造した薄膜に極紫外線(EUV)を用いて、30~130mJ/cmの露光量を照射した。次に、90℃で1分間加熱してPEBを行い、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)2.38wt%現像液に浸漬し、10秒間現像してパターンを得た。その結果は、CD-SEM(CriticalDimension Scanning Electron Microscope)で観察し、130mJ/cmの露光量を照射したパターンは図13に、120mJ/cmの露光量を照射したパターンは図14に、110mJ/cmの露光量を照射したパターンは図15に、100mJ/cmの露光量を照射したパターンは図16に、90mJ/cmの露光量を照射したパターンは図17に、80mJ/cmの露光量を照射したパターンは図18に、70mJ/cmの露光量を照射したパターンは図19に、60mJ/cmの露光量を照射したパターンは図20に、50mJ/cmの露光量を照射したパターンは図21に、40mJ/cmの露光量を照射したパターンは図22に示した。これにより、本開示によるスズ化合物を含むフォトレジスト組成物は、少ない露光量でも安定的に高品質の超微細パターンを形成することができることを確認した。
[実施例10]電子ビームを用いたフォトレジストパターンの形成
厚さ100nmの熱酸化膜(SiO)が蒸着されたp-Siシリコンウェハを1.5cm×1.5cmサイズに切断した後、アセトンで20分間超音波処理(sonication)して洗浄した。実施例5で製造したフォトレジスト組成物を前記ウェハに塗布し、スピンコーティング(3000rpm、30s)して薄膜を製造し、50℃で1分間加熱して溶媒を除去した。製造した薄膜に電子ビームを用いて、200~5000μC/cmの露光量を照射した。次に、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)2.38wt%現像液に浸漬し、10秒間現像してパターンを得た。その結果は、原子間力顕微鏡(AFM)およびFE-SEM(FieldEmission Scanning Electron Microscope)で観察し、図23に図示した。原子間力顕微鏡(AFM)で現像後、露光地域と非露光地域の残りの厚さを分析し、これにより、500μC/cm露光量で安定的に超微細パターンが形成されたことを確認した。
[実験例1]ND(Non dissolution)温度の測定
厚さ100nmの熱酸化膜(SiO)が蒸着されたp-Siシリコンウェハを1.5cm×1.5cmサイズに切断した後、アセトンで20分間超音波処理(sonication)して洗浄した。実施例4~8で製造したフォトレジスト組成物を前記ウェハに塗布し、スピンコーティング(1500~3000rpm、30s)して薄膜を製造した後、温度を変化しながら現像液に溶解されるか否かを観察した。現像液として水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)2.38wt%溶液を使用し、加熱時に、それ以上現像液に溶けない温度をND(Nondissolution)温度と定義した。分析結果を下記表2に示した。これにより、本開示によるフォトレジスト組成物のPABおよびPEB工程で適用可能な最大温度を確認し、本開示によるフォトレジスト組成物は、熱安定性に優れ、高い温度でもパターンが崩壊せず、高品質のフォトレジストパターンを形成できることが分かる。
[実験例2]電子ビーム敏感度の測定
実施例5~7で製造したフォトレジスト組成物を用いて、電子ビーム敏感度を測定した。
厚さ100nmの熱酸化膜(SiO)が蒸着されたp-Siシリコンウェハを1.5cm×1.5cmサイズに切断した後、アセトンで20分間超音波処理(sonication)して洗浄した。実施例5~7で製造したフォトレジスト組成物を前記ウェハに塗布し、スピンコーティング(3000rpm、30s)して薄膜を製造し、PAB工程を実施した。製造した薄膜に電子ビームを用いて、1~1000μC/cmの露光量を照射した。次に、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)2.38wt%現像液に浸漬し、10秒間現像してパターンを得た。使用した組成物と工程条件を下記表3に示した。得られたパターンは、原子間力顕微鏡(AFM)で厚さを測定し、図24~図26に図示し、D50は、薄膜の残りの厚さが半分である時の露光量を意味し、D100は、薄膜の残りの厚さが最大である場合の露光量を意味する。また、薄膜の厚さは、露光量による露光後、残った薄膜の厚さを平均として計算した。
図24は、実施例5のフォトレジスト組成物を用いて得られたパターンの現像された後に残った薄膜の厚さを示した図である。測定された値は、D4.5μC/cm、D506.0μC/cm、D100 8.25μC/cmであり、露光量による薄膜の厚さグラフの勾配であるコントラスト(contrast)γは、3.79であることを確認した。
図25は、実施例6のフォトレジスト組成物を用いて得られたパターンの現像された後に残った薄膜の厚さを示した図である。測定された値は、D5022.88μC/cmであり、露光量による薄膜の厚さグラフの勾配であるコントラスト(contrast)γは、2.30であることを確認した。
図26は、実施例7のフォトレジスト組成物を用いて得られたパターンの現像された後に残った薄膜の厚さを示した図である。測定された値は、D82.64μC/cm、D50100μC/cm、D100 121μC/cmであり、露光量による薄膜の厚さグラフの勾配であるコントラスト(contrast)γは、6.04であることを確認した。
上述から分かるように、本開示の一実施態様によるスズ化合物を含むフォトレジスト組成物は、優れた光敏感度および耐食性を同時に実現することができ、これを用いて、高品質の半導体素子を製造することができる。また、露光時に、スズ化合物の有機リガンドが解離し、スズ分子間の添加反応によって互いに重合されることで、現像工程でパターンが生成されることから、水分、二酸化炭素など、外部環境によってパターンの再現性が低下する従来の問題を防止することができる。
以上のように、本明細書では、特定の事項と限定された実施例によって本開示が説明されているが、これは、本開示のより全般的な理解に資するために提供されたものであって、本開示は、前記の実施例に限定されるものではなく、本開示が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から様々な修正および変形が可能である。

Claims (16)

  1. スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、
    前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含むスズ化合物であって、
    前記有機リガンドは、ギ酸(formic acid)、カルボン酸C1-C10アルキル、カルボン酸C2-C10アルケニル、カルボン酸C3-C10シクロアルキル、カルボン酸C6-C20アリール、カルボン酸ハロC1-C10アルキル、C1-C10アルキルカルボニルオキシ、C2-C10アルケニルカルボニルオキシ、C3-C10シクロアルキルカルボニルオキシ、C6-C20アリールカルボニルオキシ、ハロC1-C10アルキルカルボニルオキシ、C1-C10アルキルカルボニルアミンおよびハロC1-C10アルキルカルボニルアミンからなる群から選択されるいずれか一つ以上である、前記スズ化合物。
  2. 前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)である、請求項1に記載のスズ化合物。
  3. 下記化学式1~4のいずれかで表される、請求項1に記載のスズ化合物。
    [化学式1]
    [化学式2]

    [化学式3]

    [化学式4]

    前記化学式1~4中、R~Rは、互いに独立して、水素、C1-C10アルキルまたはハロC1-C10アルキルである。
  4. ~Rは、互いに独立して、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルであり、
    ~Rは、互いに独立して、水素、C1-C5アルキルまたはハロC1-C5アルキルである、請求項3に記載のスズ化合物。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載のスズ化合物を含む、フォトレジスト組成物。
  6. 紫外線(EUV)または電子ビーム照射に、任意の現像工程によりパターンを形成する、請求項5に記載のフォトレジスト組成物。
  7. 極紫外線(EUV)用フォトレジストである、請求項5に記載のフォトレジスト組成物。
  8. 前記スズ化合物の全含有量は、フォトレジスト組成物100重量部に対して、0.1~50重量部である、請求項5に記載のフォトレジスト組成物。
  9. 前記スズ化合物の全含有量は、フォトレジスト組成物100重量部に対して、0.1~10重量部である、請求項5に記載のフォトレジスト組成物。
  10. 露光時に、有機金属化合物の有機リガンドが解離し、有機金属化合物間の重合反応が行われるステップを含む、フォトレジストパターンの形成方法であって、
    前記有機金属化合物は、スズ-酸素二重結合を含む中心骨格と、前記中心骨格に結合した有機リガンドとを含み、
    前記有機リガンドは、ギ酸(formic acid)、カルボン酸C1-C10アルキル、カルボン酸C2-C10アルケニル、カルボン酸C3-C10シクロアルキル、カルボン酸C6-C20アリール、カルボン酸ハロC1-C10アルキル、C1-C10アルキルカルボニルオキシ、C2-C10アルケニルカルボニルオキシ、C3-C10シクロアルキルカルボニルオキシ、C6-C20アリールカルボニルオキシ、ハロC1-C10アルキルカルボニルオキシ、C1-C10アルキルカルボニルアミンおよびハロC1-C10アルキルカルボニルアミンからなる群から選択されるいずれか一つ以上である、前記フォトレジストパターンの形成方法。
  11. (a)前記有機金属化合物を含むフォトレジスト組成物を基板に塗布して薄膜を形成するステップと、
    (b)前記薄膜を露光するステップと、
    (c)前記露光された薄膜を現像溶液を用いて現像するステップとを含む、請求項10に記載のフォトレジストパターンの形成方法。
  12. 前記中心骨格は、二酸化スズ(O=Sn=O)または一酸化スズ(O=Sn)である、請求項10に記載のフォトレジストパターンの形成方法。
  13. 前記(b)ステップの露光は、電子ビーム(E-beam)、極紫外線(EUV)、I-線(I-line)、クリプトンフッ素(KrF)レーザ、アルゴンフッ素(ArF)レーザ、深紫外線(DUV)、真空紫外線(VUV)、X-線およびイオンビームから選択されるいずれか一つにより行われる、請求項11に記載のフォトレジストパターンの形成方法。
  14. 前記(b)ステップの前に、(a)ステップで形成された薄膜を加熱するステップをさらに含む、請求項11に記載のフォトレジストパターンの形成方法。
  15. 前記(b)ステップの後に、露光された薄膜を加熱するステップをさらに含む、請求項11に記載のフォトレジストパターンの形成方法。
  16. 請求項5に記載のフォトレジスト組成物によるフォトレジストパターンを含む半導体素子。



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