JP7745363B2 - 電極用分散体の製造方法 - Google Patents
電極用分散体の製造方法Info
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Description
しかしながら、この特許文献1では、第一工程から第二工程にかけて多くの頻度で混合装置を開閉させることで、低露点環境下であっても大気中の水分がスラリーに吸収される懸念があり、加熱や減圧を駆使してスラリーに含まれる水分を除去したとしても、水分による活物質の変質は極短時間で不可逆的に起きるため、水分による活物質への化学的なダメージを確実に抑制できないなどの課題があるものであった。
しかしながら、この特許文献2では、予備撹拌工程がバッチ方式であるため、低速回転する大径の撹拌羽根や容器の上部に材料の付着物が発生し、意図した組成の均一なスラリーとすることができない恐れがあった。また、高速撹拌機による撹拌では凝集物等を確実には除去できないことが発明者らにより確認されている。さらに、工程におけるスラリーの吸湿の影響については言及されていないものである。
しかしながら、この特許文献3では、混練工程がバッチ方式であるため容器内上部などの混練が成されない部分への材料の付着物は抑制することができず、凝集物等を確実には除去できないものであった。また、混練時の粘度を調整するために時間を要し、上記のように容器内上部などへの付着を解消するために容器を開閉するため、低露点環境であってもスラリーが吸湿し易いという問題があった。さらに、付着の解消を人の手で行うため、人からの発湿の影響を顕著に受けてしまう点も問題となっている。また、工程におけるスラリーの吸湿の影響については言及されていないものである。
しかしながら、この特許文献4では、活物質と結着材であるポリフッ化ビニリデン系樹脂を事前に粉体で混合する工程を必要とするため、活物質と結着材が比表面積の大きい粉体の状態で、長時間大気に曝露されることとなり、低露点環境下であっても吸湿の影響を多大に受けてしまう点が問題となっている。また、工程におけるスラリーの吸湿の影響については言及されていないものである。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
図1は、本発明の電極用分散体の製造方法の一例を説明するための各工程をフローチャート態様で示す説明図である。
より好ましくは、電極用分散体を製造する前記第一工程S1から前記第三工程S3の環境露点は、少なくとも-25℃以下、より好ましくは-30℃以下であることが望ましい。-25℃以下であれば、環境露点を含む露点温度は低ければ低いほど良いが、ドライ環境を構築するためのコストの面から、環境露点を含む露点温度は-80℃以上、-75℃以上、-70℃以上、-65℃以上、-60℃以上、-55℃以上、-50℃以上、-45℃以上であってよい。
当然、第二工程S2と第三工程S3の分散機と分散機を構成する配管やタンクは、外部と遮断された密閉構造であることが好ましい。開放部を設ける場合は、分散機外部の圧力に対して分散機内部の圧力が陽圧になるように、露点温度-25℃以下の乾燥空気を、分散機内部に供給する。前記陽圧は1Pa以上、2Pa以上、3Pa以上、4Pa以上、5Pa以上、6Pa以上、7Pa以上、8Pa以上、9Pa以上、10Pa以上、15Pa以上、20Pa以上であってよく、また100000Pa以下、90000Pa以下、80000Pa以下、70000Pa以下、60000Pa以下、50000Pa以下、40000Pa以下、30000Pa以下、20000Pa以下、10000Pa以下、5000Pa以下、3000Pa以下、1000Pa以下、500Pa以下、300Pa以下、200Pa以下、100Pa以下、80Pa以下、60Pa以下、50Pa以下、40Pa以下、30Pa以下であってよい。前記陽圧が1Paより小さいと、分散機内部に外部の大気が流入する恐れがあり、一方、陽圧が100000Paを超えてより大きいと分散機の軸封部等への悪影響が出る恐れがある。
バルブを設ける間隔は、配管内径の4倍以上、8倍以上、16倍以上、24倍以上であってよく、200倍以下、100倍以下、50倍以下であってよい。バルブは、ボールバルブ、ダイヤフラムバルブ、バタフライバルブ等の公知のものが使用できるが、内容物が滞留しない構造であるダイヤフラムバルブ、バタフライバルブが好ましく、圧力損失の少ないタイプのダイヤフラムバルブがより好ましい。バルブの設置の間隔が小さいと、多数のバルブを設置する必要があり、コストやメンテナンスの面で好ましくなく、間隔が大きいと、前記陽圧を維持することができない事態となった場合に、より多くの水分が分散機内部に流入する恐れがある。
乾燥時間は、1時間以上、2時間以上、3時間以上、4時間以上、5時間以上、6時間以上、12時間以上、24時間以上、48時間以上、72時間以上、168時間以上、400時間以上であってよい。親水性官能基を有する材質のフィルターの場合は、3時間以上、4時間以上、5時間以上、6時間以上、12時間以上、24時間以上、48時間以上、72時間以上、168時間以上、400時間以上であってよい。乾燥時間が短いと、フィルター材質に吸着・含有する水分を十分に除去することができない場合ある。一方、乾燥時間を長いと水分の除去効率は逓減し、保管場所を空間的に圧迫することとなる。
溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミンなどのアミン系溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸メチルなどのエステル系溶媒、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンなどのアミド系溶媒などが挙げられる。以下、N-メチル-2-ピロリドンのことを、「NMP」と称することがある。これらの溶媒は、各単独又は2種以上を混合して用いてもよい。
これらの溶媒の量は、電極用分散体を塗工する際に、適切な粘性に仕上げる必要性の点から、好ましくは、活物質100質量部に対して、25~100質量部、より好ましくは、40~70質量部が望ましい。
結着材(バインダー)としては、例えば、ポリイミド系樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン・フッ化ビニリデン系共重合体、六フッ化プロピレン・フッ化ビニリデン系共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオロビニルエーテル系共重合体などのフッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂などを挙げることができる。これらの結着材は2種以上を混合して用いてもよい。これらの結着材は、予め溶媒に溶解及び/又は分散させた状態で使用することもできる。また、使用する前に予め露点温度-25℃以下の雰囲気にて保存し、粉体や包装材に付着した水分を除去しておくことが好ましい。付着している水分は、真空乾燥、熱風乾燥などの既知の方法を用いて強制的に除去することもできる。以下、ポリフッ化ビニリデンのことを、PVdFと称することがある。
これらの結着材の量は、集電箔に対する密着性、セル化された後の電池容量や充放電特性の点から、好ましくは、活物質100質量部に対して、0.2~3.0質量部、より好ましくは、0.5~2.5質量部が望ましい。
導電材としては、例えば、炭素材料や金属化合物を用いることができる。炭素材料として黒鉛粉末、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラック)、繊維状炭素材料(例えば、マルチウォールカーボンナノチューブ)などを挙げることができる。これらの導電材は、予め溶媒に溶解及び/又は分散させた状態で使用することもできる。また、使用する前に予め露点温度-25℃雰囲気にて保存し、粉体や包装材に付着した水分を除去しておくことが好ましい。付着している水分は、真空乾燥、熱風乾燥などの既知の方法を用いて強制的に除去することもできる。
これらの導電材の量は、セル化された後の電池容量や充放電特性の点から、好ましくは、活物質100質量部に対して、0.5~10.0質量部、より好ましくは、1.0~6.0質量部が望ましい。
活物質としては、正極活物質が好ましく、例えば、リチウムイオン電池の正極に使用可能な通常の正極活物質であれば、特に限定されない。例えば、リチウム-ニッケル複合酸化物、リチウム-コバルト複合酸化物、リチウム-マンガン複合酸化物、リチウム-ニッケル-マンガン複合酸化物、リチウム-ニッケル-コバルト複合酸化物、リチウム-ニッケル-アルミニウム複合酸化物、リチウム-ニッケル-コバルト-アルミニウム複合酸化物、リチウム-ニッケル-マンガン-コバルト複合酸化物、リチウム-ニッケル-マンガン-アルミニウム複合酸化物、リチウム-ニッケル-コバルト-マンガン-アルミニウム複合酸化物等のリチウムと遷移金属との複合酸化物、TiS2、FeS、MoS2等の遷移金属硫化物、MnO、V---2O5、V6O13、TiO2等の遷移金属酸化物、オリビン型リチウムリン酸化物等が挙げられる。オリビン型リチウムリン酸化物は、例えば、Mn、Cr、Co、Cu、Ni、V、Mo、Ti、Zn、Al、Ga、Mg、B、Nb、およびFeよりなる群のうちの少なくとも1種の元素と、リチウムと、リンと、酸素とを含んでいる。これらの化合物はその特性を向上させるために一部の元素を部分的に他の元素に置換したものであってもよい。
好ましい活物質としては、リチウム-ニッケル複合酸化物であり、更に好ましくは、該リチウム-ニッケル複合酸化物が、式:LiNiXM1YM2ZO2(M1およびM2は、Al、B、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属の元素のうち少なくとも1種以上の金属元素、0.8≦X≦1.0、0≦Y≦0.2、0≦Z≦0.2)で表されるリチウム-ニッケル複合酸化物が望ましい。
これらの正極などの活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの活物質は、予め溶媒に溶解及び/又は分散させた状態で使用することもできる。また、使用する前に予め露点温度-25℃以下の雰囲気にて保存し、粉体や包装材に付着した水分を除去しておくことが好ましい。付着している水分は、真空乾燥、熱風乾燥などの既知の方法を用いて強制的に除去することもできる。
上記結着材、導電材、活物質を、予め溶媒に溶解及び/又は分散させた状態で使用する場合、これらで用いる溶媒の合計量は、上述の如く、活物質100質量部に対して、好ましくは、25~100質量部、より好ましくは、40~70質量部となるものである。
上記溶媒、結着材、導電材、活物質の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、分散剤、レベリング剤、固体電解質材などを適宜配合することができる。
本発明において、上記第一工程の混合工程で、上記溶媒、結着材、導電材、活物質の各材料の混合装置への投入順は、大気中から粉体材料への水分吸着の回避、混合容器内における均一性の点から、前記溶媒を投入した後に、前記結着材及び前記導電材を投入し、該結着材及び前記導電材を投入した後に、前記活物質を投入して混合するものである。この混合手順により、本発明の効果を発揮することができ、上記第一工程の混合工程で、結着材・導電材を投入前に、活物質を投入して混合したり、結着材・導電材を投入後に、溶媒を投入して混合したりする場合、並びに、混合工程、分散工程で溶媒を逐一配合したりした場合も、電極用分散体中に望ましくない水分が大気中より混入したり、混合容器内において材料が不均一な状態となり、本発明の効果を発揮できないものとなる。
好ましくは、前記溶媒を投入した後、前記結着材を投入し、該結着材を投入した後に、前記導電材を投入し、該導電材を投入した後に、前記活物質を投入して混合することが望ましい。
前記第一工程の混合工程で、溶媒を投入した混合装置に、結着材を投入した後に、または、導電材を投入した後に、更に、活物質を投入した後に、その度毎に、絶対圧力を20kPa以下に減圧することが望ましい。これらの減圧操作により、投入した材料を溶媒に短時間で確実に濡らす処理を更に施すことができる。
また、上記混合工程S1後の、材料の投入を伴わない分散工程(第二工程)S2における分散条件としては、プラネタリーミキサー、コンビミックス、ニーダー、自転公転ミキサー、ヘンシェルミキサー、ボールミル、ビーズミル、高圧ホモジナイザー、薄膜旋回型高速撹拌機など用い、ダマとなったり、凝集していて湿潤や解砕が不十分な各種材料の一部を均一に分散、混合し、その分散時間は好ましい平均粒子径の範囲を逸脱することなく、各種材料の一部を十分に均一に分散、混合した状態となるように適宜調整すればよい。この第二工程S2後の分散条件が異なる材料の投入を伴わない分散工程(第三工程)S3における分散条件としては、プラネタリーミキサー、コンビミックス、ニーダー、自転公転ミキサー、ヘンシェルミキサー、ボールミル、ビーズミル、高圧ホモジナイザー、薄膜旋回型高速撹拌機など用い、分散工程(第二工程)S2の処理を経て残存した、ダマとなったり、凝集していて湿潤や解砕が不十分な各種材料を均一に分散、混合し、その分散時間は好ましい平均粒子径の範囲を逸脱することなく、各種材料を十分に均一に分散、混合した状態となるように適宜調整すればよい。この上記分散工程(1)と(2)とが同じ分散条件であると、同一条件下においては分散が有効に進行しない一部の材料により、塗工性及び/又は品質安定性が劣る傾向となる。
上記分散工程S3後に、材料の投入を伴わない好ましい真空脱泡工程(第四工程:S4)における真空脱泡機などでの処理時間は、泡のない好適な分散体となるように適宜の処理時間が調整される。
また、得られる電極用分散体中の粒子の平均粒子径は、充放電時の副反応を抑えて充放電効率の低下を抑える点から、好ましくは、1μm以上、2μm以上、3μm以上、4μm以上、5μm以上、6μm以上、7μm以上、8μm以上、9μm以上、10μm以上であってよい。また、塗工性の観点(電極表面の平滑性等)から、30μm以下、25μm以下、20μm以下であってよく、15μm以下が好ましく、特に好ましくは、5μm以上15μm以下が望ましい。ここで、「平均粒子径」は、レーザー回折散乱法による粒度分布(体積基準)における積算値50%での粒子径(メジアン径:D50)を意味する。
測定は、マイクロトラックベル社製のMT3300EXIIを用い、測定のパラメータは次の通りに設定した。
溶媒の屈折率:電極用分散体主溶媒の20℃における屈折率。混合溶媒の場合は、電極用分散体に含有する各溶媒の比率で混合した混合溶媒の20℃における屈折率を用いた。
透過性:「反射」とした。
本発明では、図1に示すように、更に高品質の電極用の分散体を得るために、好ましい形態として、上記分散工程(第三工程:S3)後に、上述の真空脱泡工程(第四工程:S4)、または、上述の濾過工程(第五工程:S5)を経て電極(正極)用の分散体を得てもよく、更に好ましい形態として、上記分散工程(第三工程:S3)後に、上述の真空脱泡工程(第四工程:S4)及び上述の濾過工程(第五工程:S5)を経て電極(正極)用の分散体が得てもよいものであり、これらの工程(S1~S4の環境、S1~3及びS5の環境、S1~S5の環境)の露点温度-25℃以下で製造することにより、更に高品質のリチウムイオン二次電池などに用いられる電極(正極)用の分散体が得られものとなる。
<第一工程>
露点温度-35℃の環境下において、混合機としてプラネタリーミキサーに、NMPを45質量部投入し、撹拌しながら、結着材としてPVdFを2質量部、導電材としてアセチレンブラック(デンカ社製)を2質量部投入し、絶対圧力5kPaまで減圧し、1時間処理した。
次に、活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2を、撹拌しながら100質量部投入し、絶対圧力5kPaまで減圧し、1時間撹拌した。
このとき、使用したNMPの水分量は100ppmであり、混合後の粘度は3000mPa・sであった。溶媒の水分量の測定は、カールフィッシャー水分計を用いた。粘度の測定は、E型回転粘度計を用い、剪断速度38/sにて測定した。
第一工程で得られた電極用分散体を、メディアレス高速撹拌機を用い、周速15m/sの条件で5分間処理した。
第二工程で得られた電極用分散体を、ビーズミルを用い、ジルコニアビーズφ1.0mm、周速10m/sの条件で3分間処理した。
プラネタリーミキサーに、第三工程で得られた電極用分散体を投入し、絶対圧力10kPaの真空度で撹拌しながら30分間処理した。
第四工程で得られた電極用分散体を、露点温度-35℃の環境で1時間乾燥させた孔径25μmのポリプロピレン製カートリッジフィルターにて濾過を実施した。得られた電極用分散体の平均粒子径D50は10μmであり、固形分濃度は70質量%であった。
第一工程において、結着材を投入後に一度減圧(絶対圧力5kPaまで減圧)し、次いで導電材を投入後に減圧(絶対圧力5kPaまで減圧)した以外は実施例1と同様とした。第一工程における混合後の粘度は3100mPa・sであった。以下、実施例、比較例における各粘度と固形分を下記表1に示す。
使用したNMPの水分量が300ppmであった以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
結着材と導電材を投入後に減圧しない点を除いては、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
活物質を投入後に減圧しない点を除いては、上記実施例4と同様にして電極用分散体を製造した。
投入するNMPの量を35質量部とした以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第三工程において、メディアレス高速撹拌機を用い、周速20m/sの条件で5分間処理した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第二工程において、ビーズミルを用い、ジルコニアビーズφ1.0mm、周速10m/sの条件で3分間処理、第三工程において、ビーズミルを用い、ジルコニアビーズφ0.5mm、周速10m/sの条件で3分間処理した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
活物質にLiNi0.8Co0.15Al0.05O2を用いた以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第五工程において、露点温度-35℃の環境で6時間乾燥させた孔径25μmのナイロン製カートリッジフィルターにて濾過を実施した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第五工程において、露点温度-35℃の環境で1時間乾燥させた孔径25μmのナイロン製カートリッジフィルターにて濾過を実施した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
投入するNMPの量を17質量部とした以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
投入するNMPの量を156質量部とした以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第五工程にて用いるフィルターの孔径を10μmとした以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第五工程にて用いるフィルターの孔径を50μmとした以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第四工程を省略した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第三工程において、ビーズミルを用い、ジルコニアビーズφ1.0mm、周速10m/sの条件で9分間処理した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
露点温度-20℃の環境下で実施した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第四工程を省略した以外は、上記比較例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第一工程において、投入するNMPを12質量部とし、第二工程において、プラネタリーミキサーを用い、公転20rpmの条件で適宜混練具合を調整するためにNMPを段階的に投入しながら4時間混練処理を実施し、第三工程においてプラネタリーミキサーを用い、最終固形分が70質量%となるように適宜NMPを段階的に投入し、公転30rpmの条件で2時間混合した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第三工程において、メディアレス高速撹拌機を用い、周速15m/sの条件で5分間処理した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第二工程において、ビーズミルを用い、ジルコニアビーズφ1.0mm、周速10m/sの条件で3分間処理した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第一工程において、結着材・導電材を投入前に、活物質を投入して減圧した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
第一工程において、結着材・導電材を投入後に、溶媒を投入して減圧した以外は、上記実施例lと同様にして電極用分散体を製造した。
露点温度-24℃の環境下で実施した以外は、上記実施例1と同様にして電極用分散体を製造した。
露点温度-24℃の環境下で実施した以外は、上記実施例17と同様にして電極用分散体を製造した。
経時粘度評価は、式「(25℃・1週間後の粘度/製造時粘度)×100」により以下の基準で評価した。測定は、レオメータ―MC102(アントンパール社製)を用い剪断速度1000/sにて行った。
評価基準:
◎:製造時粘度の110%以内
○:製造時粘度の150%以内
△:製造時粘度の200%以内
×:ゲル化
塗工性評価は、得られた分散体を塗工幅300mmのコンマコーターを用いアルミ箔に湿潤膜厚50μmで10m塗工したときに、10mm以上の筋の個数より以下の基準で評価した。筋の個数は目視によりカウントした。
評価基準:
◎:1m2あたりの筋発生が1未満
○:1m2あたりの筋発生が10未満
△:1m2あたりの筋発生が20未満
×:1m2あたりの筋発生が20以上
100回サイクル維持率評価は、アルミ箔に塗布された実施例の電極用分散体を正極としてコイン二次電池を5つ作製し、初期の放電容量(A)と、充放電レート1Cにて100回の充放電を繰り返したときの100回目の放電容量(B)から、式「B/A×100」によりコイン二次電池5つの平均値を求めて以下の基準で評価した。
評価基準:
◎:98%以上
○:95%以上
△:85%以上
×:85%未満
電解液には、カーボネート系溶媒を用いた。セパレーターにはポリプロピレン製のものを用いた。負極にはチタン酸化物系の活物質、導電材、結着材、溶剤からなる電極用分散体をアルミ箔に塗布・乾燥したものを用いて作製した。
品質安定性評価は、100回サイクル維持率評価指標で得られた各条件の5つのデータの最大値と最小値の差(パーセントポイント)より以下の基準で評価した。
評価基準:
◎:1%ポイント未満
○:3%ポイント未満
△:5%ポイント未満
×:5%ポイント以上
ガス発生量評価は、前記コイン二次電池と同様の条件で100mm×200mmサイズで5層のラミネート型セルを作製し、50℃の環境で充放電レート1Cにて100回の充放電を繰り返したときに、ラミネート型セル内に発生したガスの量により以下の基準で評価した。ガスの量は、アルキメデス法により測定した。ガス発生量が少ないほど優れることを示す。
評価基準:
◎:5cc未満
○:10cc未満
△:30cc未満
×:30cc以上
第一工程:投入条件A1:溶媒→結着材・導電材→活物質の順に投入
第一工程:投入条件B1:溶媒→結着材→導電材→活物質の順に投入
第一工程:投入条件C1:溶媒→活物質→結着材・導電材の順に投入
第一工程:投入条件D1:活物質→結着材・導電材→溶媒の順に投入
第二・第三工程:分散条件A2:高速撹拌機(周速15m/s、メディアレス、処理時間5分)を1パス
第二・第三工程:分散条件B2:高速撹拌機(周速20m/s、メディアレス、処理時間5分)を1パス
第二・第三工程:分散条件C2:ビーズミル(周速10m/s、ジルコニアビーズφ1.0mm、処理時間3分)を1パス
第二・第三工程:分散条件D2:ビーズミル(周速10m/s、ジルコニアビーズφ0.5mm、処理時間3分)を1パス
第二・第三工程:分散条件C3:ビーズミル(周速10m/s、ジルコニアビーズφ1.0mm、処理時間9分)を1パス
第二工程:分散条件E2:プラネタリーミキサー(公転20rpm、処理時間4時間)、主溶媒を適宜添加して混練具合を調整した。
第三工程:分散条件F2:プラネタリーミキサー(公転30rpm、処理時間2時間)中へ主溶媒を投入して希釈の後、ビーズミル(周速10m/s、ジルコニアビーズφ1.0mm、処理時間3分)を1パス。
フィルターG:ナイロン製フィルター、乾燥時間6時間
フィルターH:ナイロン製フィルター、乾燥時間1時間
フィルターI:ポリプロピレン製フィルター、乾燥時間1時間
活物質J:LiNi0.8Co0.1Mn0.1O2
活物質K:LiNi0.8Co0.15Al0.05O2
Claims (11)
- 少なくとも溶媒と結着材と導電材と活物質とを混合する混合工程(第一工程)と、材料の投入を伴わない分散工程(第二工程)と、材料の投入を伴わず第二工程とは分散条件が異なる分散工程(第三工程)と、を有する電極用分散体の製造方法であって、
前記第一工程では、混合装置に前記溶媒を投入した後に、前記結着材及び前記導電材を投入し、該結着材及び前記導電材を投入した後に、前記活物質を投入し、前記第一工程から前記第三工程の環境が、少なくとも、露点温度-25℃以下であることを特徴とする、電極用分散体の製造方法。 - 材料の投入を伴わない真空脱泡工程(第四工程)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電極用分散体の製造方法。
- 孔径10μm乃至50μmのフィルターで濾過をする濾過工程(第五工程)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電極用分散体の製造方法。
- 露点温度-25℃以下の環境において、3時間以上乾燥させたフィルター、及び/又は、接液部に親水性基を有さない材料から構成されるフィルターを用いることを特徴とする、請求項3に記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記溶媒の水分量が200ppm以下であることを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
- 第一工程において分散体の粘度が8000mPa・s以下であることを特徴とする、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記結着材を投入した後に、前記導電材を投入することを特徴とする、請求項6に記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記活物質を投入した後に、絶対圧力20kPa以下に減圧することを特徴とする、請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記導電材を投入した後に、絶対圧力20kPa以下に減圧することを特徴とする、請求項1乃請求項8の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記結着材を投入した後に、絶対圧力20kPa以下に減圧することを特徴とする、請求項1乃請求項9の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
- 前記活物質がリチウム-ニッケル複合酸化物であることを特徴とする、請求項1乃至請求項10の何れか一つに記載の電極用分散体の製造方法。
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