JP7746697B2 - 構造体及びその使用方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、新規な構成による高強度な構造体及びその使用方法を提供することを目的とする。
[1]本発明の構造体は、1条又は複数条のビード部を備えて一体に賦形された構造部と、前記ビード部に沿って設けられた補強帯と、を有し、
前記ビード部は、前記構造部の一面側で凹条となり且つ対面側で凸条となるよう賦形されており、
前記補強帯は、マトリックス樹脂で結着された連続繊維を含むとともに、前記ビード部の凹面及び/又は凸面に沿って前記ビード部と一体に接合されており、
前記連続繊維は、前記ビード部の延長方向に沿って敷設されていることを要旨とする。
[2]本発明の構造体では、前記補強帯を備えた補強部は、前記補強帯を備えない前記補強部の周囲より厚さが大きくすることができる。
[3]本発明の構造体では、前記構造部は、非連続繊維が分散含有された繊維強化樹脂、及び/又は、連続繊維を用いた製織布が含有された繊維強化樹脂、からなるものとすることができる。
[4]本発明の構造体では、前記補強帯は、前記連続繊維を束ねた繊維束と、前記繊維束が縫着された基布と、前記繊維束及び前記基布に含浸固定された前記マトリックス樹脂と、を備えるものとすることができる。
[5]本発明の構造体では、前記補強帯は、前記ビード部との接合面側に、前記マトリックス樹脂内に遷移領域を有するものとすることができる。
[6]本発明の構造体では、前記ビード部は、他の構造体との締結構造を有するものとすることができる。
[7]本発明の構造体では、車両用シートのバックシェルであるものとすることができる。
[8]本発明の構造体の使用方法は、前記ビード部の前記凹条内を、長尺物を敷設する敷設スペースとして利用することを要旨とする。
[9]本発明の構造体の他の使用方法は、前記ビード部の前記凹条内を、流動物の流路として利用することを要旨とする。
本発明の構造体の使用方法によれば、補強構造を、補強だけでなく、その他の効果を得る目的で有効に活用できる。
尚、本明細書では特記しない限り、「XX~YY」の記載は「XX以上YY以下」を意味するものとする。
本発明の構造体(16)は、ビード部(30)を備えた構造部(17)と、ビード部(30)に沿って設けられた補強帯(50)と、を備える。ビード部(30)は、構造部(17)の一面側(17a)で凹条となり且つ対面側(17b)で凸条となるよう賦形されている。更に、ビード部(30)は、構造部(17)と一体に賦形され、1条又は複数条を備えている。
一方、補強帯(50)は、マトリックス樹脂(51)と連続繊維(52)とを備え、連続繊維(52)はマトリックス樹脂(51)によって結着された状態で補強帯(50)に含まれる。更に、補強帯(50)は、ビード部(30)の凹面(30a)及び/又は凸面(30b)に沿って、ビード部(30)と一体に接合されており、連続繊維(52)は、ビード部(30)の延長方向に沿って敷設されている(図1~図4参照)。
構造部17の形状及び大きさは限定されない。構造部17の形状は、例えば、凹凸を有する立体形状にすることができる。更に、曲面形状、平板形状等を含むことができる。これらの形状は1種のみを含んでもよく2種以上を同時に含んでもよい。即ち、例えば、凹凸形状、曲面形状、平板形状を複合的に含んだ立体形状とすることができる。その他、円筒形状、多角筒形状等の形状を有することができる。
構造部17は、軽量性及び強度性の両立から、シェル状であることが好ましい。シェル形状は、要すれば、中央部へ向かって広く凹面化された概形を有した形状ということができる。例えば、後述の通り、乗物シートのバックシェルを代表例として挙げることができる。
無機繊維としては、炭素繊維、活性炭繊維、ガラス繊維、セラミック繊維(ケイ酸塩、チタン酸塩、アルミナ等)、金属繊維、ボロン繊維などが挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
有機繊維としては、天然繊維、合成繊維等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。このうち、合成繊維としては、合成樹脂を繊維形状に賦形した繊維が挙げられる。このような合成樹脂製繊維としては、ポリアミド樹脂繊維(脂肪族ポリアミド(ナイロン繊維など)、芳香族ポリアミド(アラミド繊維、商品名「ケブラー」など)等)、ポリエステル樹脂繊維(脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンナフタレート繊維など)等)、ポリオレフィン樹脂繊維(高分子量ポリオレフィン(商品名「ダイニーマ」など)等)、ポリベンズアゾール樹脂繊維(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維(商品名「ザイロン」など)等)が挙げられる。
更に、強化繊維の形態は限定されず、スパンヤーンであってもよく、フィラメントヤーンであってもよく、これらを併用してもよい。更に、モノフィラメントを用いてもよく、マルチフィラメントを用いてもよく、これらを併用してもよい。
炭素繊維は、フィラメントのまま用いることができるが、束(トウ)として用いてもよい。束を構成する炭素繊維の本数は限定されず、例えば、3000本以上とすることができる。束を構成する連続繊維の本数が3000本以上であることにより、柔軟でありながら芯材として優れた強度を発揮させることができる。また、連続繊維の本数は、例えば、3000本以上100000本以下とすることができ、更に5000本以上70000本以下とすることができ、更に7000本以上50000本以下とすることができ、更に10000本以上30000本以下とすることができる。
尚、ビード部30は、構造部17の表裏どちらの側へ向かって凹み、どちらの側へ向かって突出されてもよいが、例えば、構造部17がシェル形状である場合、構造部17の概形が凹んだ側においてビード部30も凹み、構造部17の概形が突出された側においてビード部30も突出されることが好ましい。
このうち、U字形状は、互いに対向された一対の側壁41と、この一対の側壁41の端縁同士を連結する連結壁42と、を備え、一対の側壁41同士が略並行に配置された略平板形状とされ、連結壁42が内凹となるように湾曲された湾曲形状である態様が含まれる。また、このU字形状が備える一対の側壁41同士が、その開放端へ向けて側壁41同士の距離が大きくなるように配置された態様も含まれ得る。
また、コ字形状は、互いに対向された一対の側壁41と、この一対の側壁41の端縁同士を連結する連結壁42と、を備え、一対の側壁41同士が略並行に配置された略平板形状とされ、連結壁42が側壁と略直角に配置された略平板形状とされた態様が含まれる。
更に、カップ形状(図1~図4参照)は、互いに対向された一対の側壁41と、この一対の側壁41の端縁同士を連結する連結壁42と、を備え、一対の側壁41同士が非並行に配置された略平板形状とされ、側壁41が連結壁42に対して90度を超える角度で連結され、一対の側壁41同士が、その開放端へ向けて側壁41同士の距離が大きくなるように配置された態様が含まれる。
また、円弧形状は、一対の側壁と、この一対の側壁の端縁同士を連結する連結壁と、を備え、これらの側壁と連結壁とが一連に内凹となるように湾曲された湾曲形状である態様が含まれる。
更に、V字形状は、略平板形状の一対の側壁同士が、内凹となるように、側壁の端縁同士で連結された態様が含まれる。
また、ビード部30は、平面視した場合に、直線状に形成されてもよく、曲線状に形成されてもよく、直線部と曲線部との両方の部分を備えた複合形状に形成されてもよい。その他、ビード部の本数、配置形態等は特に問わず、用途等に応じて適宜選択される。
また、補強帯50は、ビード部30の凹面30a及び/又は凸面30bに沿って、ビード部30と一体に接合されており、連続繊維52は、ビード部30の延長方向に沿って敷設される。具体的には、例えば、ビード部30の凹面30aの底部及び/又は凸面30bの頂部を覆う補強帯50を備えることができる。更に、例えば、図3(a)に例示されるように、ビード部30の凸面30bの略全面を覆う補強帯50を備えることができる。また、図3(b)に例示されるように、ビード部30の凸面30bの頂面と一方の側壁41の外面のみを覆う補強帯50を備えることができる。更に、図3(c)に例示されるように、ビード部30の凹面30aの底面を覆う補強帯50を備えることができる。また、図3(d)に例示されるように、ビード部30の凹面30aの略全面を覆う補強帯50を備えることができる。更に、図3(e)に例示されるように、ビード部30の凹面30aの底面と一方の側壁41の内面のみを覆う補強帯50を備えることができる。
また、構造部17は、補強帯50を備えない構造部17の周囲17sと同じ厚さになるように補強帯50を備えることもできるが、構造部17の周囲17sより厚さが大きくなるように補強帯50を備えることが好ましい。この態様では、補強効果をより顕著に得ることができる。同様に、補強帯50を備えるビード部30(即ち、補強部)の厚さt1と、補強帯50を備えないビード部30の厚さt2と、を比較した場合、両者を同じ厚さになるように形成してもよいが、厚さt1が厚くなるように形成することが好ましい。この態様では、補強効果をより顕著に得ることができる。
特に前述の通り、構造部17(ビード部30を含む)が繊維強化樹脂から構成され、且つ、その強化繊維が、非連続繊維である場合や、織物として強化繊維が含まれる場合に有用な補強となる。強化繊維が非連続繊維である場合、構造部17を射出成形等のより簡便に成形できる一方、構造部17に負荷される力が、例えば、上端部と下端部とにわたって広く入力される場合や、左端部と右端部とにわたって広く入力される場合、構造部17のみでは、当該入力範囲に沿って延長された強化繊維を有することができない。即ち、非連続繊維は、長さが短く、様々な方向へ向いて構造部17内に含有されるため、特定の方向へ強く寄与する特性を有することができない。また、強化繊維を織物として含む場合も同様であり、含まれる強化繊維の全量を必要な方向へ配向させることができないため、補強に寄与されない強化繊維を含むことになる。このような傾向は、構造部17がシェル形状である場合により顕著となる。即ち、構造体16に対して外部からの入力があった場合に、構造部17がシェル形状であると、ビード部30が形成されていない広い範囲における入力が、ビード部30へと集約され易くなり、ビード部30にはより大きな力が作用する場合があるからである。
基布54は、複数の繊維束53を一括して扱いやすくするために、集約するための機能を担うことができる。繊維束53は、基布54に対してどのように固定されてもよいが、特に縫着により固定することができる。この場合、縫着糸を用いて、繊維束53を基布54へ縫着して固定することができる。
このように、繊維束53を縫着糸を用いて縫着してなる芯材では、芯材にマトリックス樹脂51を含浸させ易く、繊維強化樹脂として複合するうえで好都合である。
繊維束53は、撚りを有してもよいし、有さなくてもよい。また、繊維束53は、連続繊維52(強化繊維)以外の他繊維(非強化繊維)を含んでもよい。
繊維束53は、どのように束化されていてもよい。この束化は、例えば、複数本の連続繊維52を単に引き揃えられただけの状態として実現することができる。或は、束化は、糸(束化用の糸)を用い、複数本の連続繊維52を結束して実現することができる。他に、束化は、接着剤、粘着剤、熱融着剤等の他剤を用い、連続繊維52同士を結着して実現することができる。
炭素繊維は、フィラメントのまま用いることができるが、前述の通り、繊維束53として用いる場合、1本の繊維束53を構成する連続繊維52の本数は、特に限定されない。この本数は、例えば、3000本以上とすることができる。1本の繊維束53を構成する連続繊維52の本数が3000本以上であることにより、柔軟でありながら芯材として優れた強度を発揮させることができる。また、連続繊維52の本数は、例えば、3000本以上100000本以下とすることができ、更に5000本以上70000本以下とすることができ、更に7000本以上50000本以下とすることができ、更に10000本以上30000本以下とすることができる。
尚、連続繊維52は、通常、15mm以上の繊維長を有するものである。
応力集中の抑制等の観点から、補強帯50の幅方向の両側には、それら両側に挟まれる中間側よりも繊維束53の層数が少ない部位や繊維束53の隣り合う間隔が大きな部位を設けることができる。この部位は、補強帯50の幅方向の中間側から両側に向かって、繊維束53の層数が徐々に小さくなる徐変部や繊維束53の隣り合う間隔が徐々に大きく徐変部とすることができる。
基布54による繊維束53の固定方法は、特に限定されない。この固定方法として、例えば、縫着、接着、融着等が挙げられる。これら固定方法のなかでも、縫着が好ましい。縫着による利点として、繊維束53にクリンプを生じさせることなく、基布54に固定することができることが挙げられる。また、縫着による利点として、繊維束53の拘束の程度を、縫糸(図示略)のテンションによって自在に制御できることが挙げられる。例えば、繊維束53が基布54に縫着されている場合、基布54に対して繊維束53を強固に固定しつつ、繊維束53の可動性(基布に対する可動性、及び/又は、繊維束53同士の間の可動性)を確保することができる。そして、繊維束53の可動性の確保は、補強帯50に柔軟性を付与する。
織物の組織は、特に限定されないが、1×1、2×2、3×3等の平組織が好ましい。平組織は、5×5よりも細かい組織が好ましく、4×4又はそれより細かい組織がより好ましく、3×3又はそれより細かい組織が更に好ましく、2×2又はそれより細かい組織が特に好ましい。
繊維集合体の構成糸は、特に限定されない。構成糸には、繊維束53を構成する連続繊維52と同じ繊維を用いることができ、また異なる繊維を用いることができる。具体的に、構成糸には、各種の樹脂繊維、植物性繊維等を用いることができる。樹脂繊維を構成する樹脂の具体例として、ポリアミド(脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド等)、ポリエステル(芳香族ジカルボン酸由来の構成単位を有するポリエステル等)等が挙げられる。植物繊維の具体例として、綿繊維、麻繊維等が挙げられる。構成糸の繊度は、特に限定されない。この繊度は、繊維束53よりも小さいことが好ましい。
補強帯50は、1本の繊維束53のみから構成されてもよいし、複数本の繊維束53から構成されてもよい。補強帯50が1本の繊維束53のみから構成される場合、基布54の一面を埋めるように1本の繊維束53を折りたたんで配置することで実現することができる。この場合、繊維束53の折りたたみ形態は、特に限定されない。この折りたたみ形態として、平面視で、蛇腹状、螺旋状(円螺旋、多角形螺旋等)等が例示される。また、補強帯50が複数本の繊維束53から構成される場合、基布54の一面を埋めるように複数本の繊維束53を引き揃えて配置することで実現することができる。また、1層の補強帯50は、1本の繊維束53を折りたたんで配置しつつ、それ以外の複数本の繊維束53を引き揃えて配置することによって、基布54の一面を埋めるように形成することもできる。
尚、補強帯50は、互いの基布54を向かい合わせて積み重ねる構成に限らず、互いの繊維束53を向かい合わせて積み重ねる構成としたり、一方の補強帯50の基布54と他方の補強帯50の繊維束53とを向かい合わせて積み重ねる構成としたりできる。
補強帯50を構成するマトリックス樹脂51に関しても、構造部17を構成することができる樹脂(強化繊維を含む場合のマトリックス樹脂)と同様である。
構造部17及び補強帯50の両方が繊維強化樹脂から構成される場合、これらに用いられるマトリックス樹脂は、異なっていてもよいが、同質であることが好ましく、更には、同じ樹脂であることが好ましい。同質又は同じ樹脂である場合には、構造部17と補強帯50との界面における接合性を向上させることができ、より強固な補強構造を得ることができる。
尚、同質とは、両方のマトリックス樹脂が、ポリオレフィン同士である場合、ポリアミド同士である場合、ポリエステル同士である場合、エポキシ樹脂同士である場合、などが例示される。即ち、樹脂種が同じである場合が挙げられる。一方、同じ樹脂である場合としては、ポリプロピレン同士である場合、ポリアミド6同士である場合等のように、具体的な樹脂自体が同じである場合が挙げられる。
また、金属部品を構成する材料は限定されず、例えば、鉄、鉄鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、ステンレス鋼等が挙げられる。
更に、金属部品の構造部17への接合形態としては、例えば、ネジ、リベット等の締結具64を用いた締結、インサート成形、接着剤による接着、レーザ溶着、振動溶着などが挙げられる。これらのうち、接合強度等の観点から、締結具64を用いる締結であることが好ましい。
具体的には、バンパー、スポイラー、カウリング、フロントグリル、ガーニッシュ、ボンネット、トランクリッド、カウルルーバー、フェンダーパネル、ロッカーモール、ドアパネル、ルーフパネル、インストルメントパネル、センタークラスター、ドアトリム、クオータートリム、ルーフライニング、ピラーガーニッシュ、デッキトリム、トノボード、パッケージトレイ、ダッシュボード、コンソールボックス、キッキングプレート、スイッチベース、シートバックボード、シートフレーム、アームレスト、サンバイザ、インテークマニホールド、エンジンヘッドカバー、エンジンアンダーカバー、オイルフィルターハウジング、車載用電子部品(ECU、TVモニター等)のハウジング、エアフィルターボックス、ラッシュボックス等のエネルギー吸収体、フロントエンドモジュール等のボディシェル構成部品などが挙げられる。
前述した本構造体16は、ビード部30の凹条内を、長尺物を敷設する敷設スペースとして利用することができる。このような長尺物としては、例えば、ハーネス(電気配線等)、チューブ(ポンプ用チューブ等)等の機能部品が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
更には、前述した本構造体16は、ビード部30の凹条内を、流動物の流路として利用することができる。このような流動物としては、気体、液体が挙げられる。より具体的には、冷気や暖気等の気体が挙げられる。即ち、ベンチレーションとして利用することができる。また、液体としては、冷媒等が挙げられる。
本実施形態に係る車両用シートは、上記の実施形態に係る構造体で構成されるシートバックフレームを備える。このシートバックフレームは、例えば、上記構造部で構成されるシートバックシェルと、上記金属部品で構成されるアッパアームと、を備えることができる。
尚、本実施例では、本発明に係る「構造体」として車両用シートのシートバックフレームを例示する(図5参照)。
尚、図5中の符号「28」はシートバックシェル17の表裏に貫通した孔部を示す。更に、図7中の符号「29」はアッパアーム18を覆う樹脂製等のカバーを示す。
尚、図6中の破線矢印はビード部30A~30Dの延長方向を示す。
特に、本実施例では、アッパアーム18は、凸条の高さが異なるビード部30B、30Dの交差部(段差部43)に宛がわれる段差部69を備えるとともに、段差部69を跨ぐ両側でビード部30B、30Dのそれぞれに締結されている。これにより、段差部69によりシートバックシェル17とアッパアーム18の締結部間がより強固に補強される。
図10(b)は、前述した図6に示すビード部30A、30B及び30Dを平面的に簡略化して示した説明図であり、2条のビード部30Bが、2条のビード部30Aの間隙において交差された態様を示している。これに対して、図10(a)は、変更した例を表しており、ビード部30A、30B及び30Dを平面的に簡略化して示した説明図であり、2条のビード部30Bが、交差されることなく、2条のビード部30Aと各々交差された態様を示している。
17;構造部(シートバックシェル)、17a;一面側(表面側)、17b;対面側(裏面側)、17s;周囲、
30;ビード部、30A、30B、30C、30D;ビード部、
30a;凹面、30b;凸面、
41;側壁、42;連結壁、
50;補強帯、51;マトリックス樹脂、52;連続繊維。
Claims (9)
- 1条又は複数条のビード部を備えて一体に賦形された構造部と、前記ビード部に沿って設けられた補強帯と、を有し、
前記ビード部は、前記構造部の一面側で凹条となり且つ対面側で凸条となるよう賦形されており、
前記補強帯は、マトリックス樹脂で結着された連続繊維を含むとともに、前記ビード部の凹面及び/又は凸面に沿って前記ビード部と一体に接合されており、
前記連続繊維は、前記ビード部の延長方向に沿って敷設され、
前記ビード部は、一対の側壁と、前記側壁の端縁同士を連結する連結壁と、を備え、
前記補強帯は、前記凸条の連結壁にのみ設けられていることを特徴とする構造体。 - 前記補強帯を備えた補強部は、前記補強帯を備えない前記補強部の周囲より厚さが大きい請求項1に記載の構造体。
- 前記構造部は、非連続繊維が分散含有された繊維強化樹脂、及び/又は、連続繊維を用いた製織布が含有された繊維強化樹脂、からなる請求項1又は2に記載の構造体。
- 前記補強帯は、前記連続繊維を束ねた繊維束と、前記繊維束が縫着された基布と、前記繊維束及び前記基布に含浸固定された前記マトリックス樹脂と、を備える請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の構造体。
- 前記補強帯は、前記ビード部との接合面側に、前記マトリックス樹脂内に遷移領域を有する請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の構造体。
- 前記ビード部の断面形状が、U字形状、コ字形状及び/又はカップ形状である請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の構造体。
- 前記ビード部は、他の構造体との締結構造を有する請求項1乃至6のうちのいずれかに記載の構造体。
- 請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の構造体の使用方法であって、前記ビード部の前記凹条内を、長尺物を敷設する敷設スペースとして利用することを特徴とする構造体の使用方法。
- 請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の構造体の使用方法であって、前記ビード部の前記凹条内を、流動物の流路として利用することを特徴とする構造体の使用方法。
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