JP7746823B2 - 異常診断システム及び異常診断方法 - Google Patents

異常診断システム及び異常診断方法

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Description

本発明は、異常診断システム及び異常診断方法に関する。
振動センサ、加速度センサ、回転センサ、温度センサ等の各種センサを内蔵し、各種センサにより取得したデータを無線通信により出力するワイヤレスセンサ付き軸受が提案されている(例えば、特許文献1)。このようなワイヤレスセンサ付き軸受は、回転機器の回転を利用して発電した電力を供給することにより、外部からの給電を不要とした構成が一般的である。
また、ワイヤレスセンサ付き軸受において、加速度センサとして微細加工技術によって集積化したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサを用いる場合がある。MEMS加速度センサは、計測レンジがDC成分~数kHzと非常に広く、方向性及び感度も高い。さらに、多数軸(2軸或いは3軸)対応とした場合にも、非常に小型にできる。また、MEMS加速度センサは、出力回路を一体としたICパッケージとして使用できるため、無線装置と組み合わせることが容易になる。従って、このような優れた特性を有するMEMS加速度センサを利用すれば、複数の加速度センサとしての役割を担うことが可能になる(例えば、特許文献2)。
特開2018-66433号公報 特開2008-14327号公報
一般に、回転機器の故障診断や異常判定を行う場合、FFTアルゴリズムやエンベロープ分析に基づいて加速度センサからの振動加速度信号の周波数スペクトルを算出し振動解析を行う。しかしながら、このような振動解析手法は演算処理の負荷が大きく、故障診断や異常判定に多大なコストが掛かる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、回転機器の故障診断や異常判定を低コストで実現できる異常診断システム及び異常診断方法を提供すること、を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る異常診断システムは、回転機器の振動加速度を検出するMEMS加速度センサと、前記MEMS加速度センサから出力される振動加速度信号に基づき、前記回転機器の異常診断を行う異常診断部と、を備え、前記異常診断部は、前記MEMS加速度センサの出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードを設定し、複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値に基づき、前記回転機器の異常傾向を推定する。
上記構成によれば、異常診断の際の演算負荷を抑制することができる。また、演算処理を簡素化できるので、異常診断に要する電力を抑制することができる。また、システムを簡素化できるので、システムの低コスト化を実現することができる。
異常診断システムの望ましい態様として、複数の前記動作モードは、それぞれ前記MEMS加速度センサにおける振動検知帯域の高域遮断周波数が異なることが好ましい。
これにより、MEMS加速度センサにおける振動検知帯域の高域遮断周波数が異なる複数の動作モードを設けることができる。
異常診断システムの望ましい態様として、前記設定項目の少なくとも1つは、前記MEMS加速度センサにおけるAD変換の分解能であっても良い。
異常診断システムの望ましい態様として、前記設定項目の少なくとも1つは、前記MEMS加速度センサにおける出力データの更新頻度であっても良い。
異常診断システムの望ましい態様として、異常診断部は、複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値の閾値判定結果に応じて、前記回転機器の異常傾向を示す異常モードを判定することが好ましい。
これにより、異常傾向が異なる複数の異常モードを判別することができる。
異常診断システムの望ましい態様として、前記異常診断部は、複数の前記動作モードのうち、最も高域遮断周波数が高い動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、前記回転機器の異常が発生していないと判定することが好ましい。
これにより、複雑な演算処理を行うことなく、回転機器が正常であると判定することができる。
異常診断システムの望ましい態様として、前記異常診断部は、第1の動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値以上である場合に、前記第1の動作モードよりも高域遮断周波数が低い第2の動作モードにおいて前記振動加速度信号の検出値を取得し、当該検出値の閾値判定を行うことが好ましい。
これにより、第2の動作モードにおける高域遮断周波数よりも高い周波数で振動する異常現象と第2の動作モードにおける高域遮断周波数よりも低い周波数で振動する異常現象とを異なる異常現象として捉えることができる。
異常診断システムの望ましい態様として、前記異常診断部は、前記第2の動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、第1の異常モードと判定することが好ましい。
これにより、第2の動作モードにおける高域遮断周波数よりも高い周波数で振動する異常現象を第1の異常モードとして判定することができる。
異常診断システムの望ましい態様として、前記異常診断部は、複数の前記動作モードのうち、最も高域遮断周波数が低い動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、前記第1の異常モードとは異なる第2の異常モードと判定することが好ましい。
これにより、第2の動作モードにおける高域遮断周波数よりも低い周波数で振動する異常現象を第2の異常モードとして判定することができる。
異常診断システムの望ましい態様として、複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得する前記振動加速度信号の検出値は、各動作モードに設定している所定期間における前記振動加速度信号のピーク値であっても良い。
異常診断システムの望ましい態様として、複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得する前記振動加速度信号の検出値は、各動作モードに設定している所定期間における前記振動加速度信号の平均値であっても良い。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る異常診断方法は、MEMS加速度センサを用いて回転機器の振動加速度を検出し、前記MEMS加速度センサから出力される振動加速度信号に基づき、前記回転機器の異常診断を行う異常診断方法であって、前記MEMS加速度センサの出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードを設定し、複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値の閾値判定結果に基づき、前記回転機器の異常傾向を推定する。
上記構成によれば、異常診断の際の演算負荷を抑制することができる。また、演算処理を簡素化できるので、異常診断に要する電力を抑制することができる。また、システムを簡素化できるので、システムの低コスト化を実現することができる。
本発明によれば、回転機器の故障診断や異常判定を低コストで実現できる異常診断システム及び異常診断方法が得られる。
図1は、ワイヤレスセンサ付き軸受の斜視図である。 図2は、ワイヤレスセンサ付き軸受の分解斜視図である。 図3は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、発電部と凸部とを含む部分の断面図である。 図4は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、発電部と凹部とを含む部分の断面図である。 図5は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、センサ基板を含む部分の断面図である。 図6は、ワイヤレスセンサ付き軸受における起電力の電圧と時間との関係を説明するための説明図である。 図7は、ワイヤレスセンサユニットの平面図である。 図8は、カバーの斜視図である。 図9は、回転機器における異常発生時の振動の周波数の一例を示す図である。 図10は、MEMS加速度センサの振動検知帯域を取得するための振動試験システムの一例を示す図である。 図11は、掃引試験信号の一例を示すスイープ波形図である。 図12は、実施形態に係る異常診断システムの概略構成の一例を示す図である。 図13は、MEMS加速度センサの各動作モードにおける振動検知帯域の設定例を示す図である。 図14は、各動作モードにおける異常判定結果の一例を示す図である。 図15は、各動作モードにおける異常判定結果に基づく異常モードの一例を示す図である。 図16は、実施形態に係る異常診断システムにおける異常診断処理の一例を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という)につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
まず、本実施形態に係る異常診断システム及び異常診断方法を採用する一例として、回転機器に適用されるワイヤレスセンサ付き軸受について説明する。
図1は、ワイヤレスセンサ付き軸受の斜視図である。図2は、ワイヤレスセンサ付き軸受の分解斜視図である。図3は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、発電部と凸部とを含む部分の断面図である。図4は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、発電部と凹部とを含む部分の断面図である。図5は、ワイヤレスセンサ付き軸受であって、センサ基板を含む部分の断面図である。図1に示すワイヤレスセンサ付き軸受1は、図2に示すように、ワイヤレスセンサユニット5と、トーンリング30と、軸受本体20とを有している。
図3から図5に示すように、軸受本体20は、外輪21と、内輪22と、転動体23とを有する転がり軸受である。外輪21と内輪22は、回転軸Ax(図1参照)を中心に相対的に回転する。以下、内輪22が回転輪として説明するが、内輪22と外輪21とが相対回転していれば、どちらが回転していてもよい。
カバー10は、円環状の天板12と、天板12の周囲に接続され、筒状の側板11とを有する。カバー10は、ケイ素鋼板、炭素鋼(JIS規格 SS400又はS45C)、マルテンサイト系ステンレス(JIS規格 SUS420)又はフェライト系ステンレス(JIS規格 SUS430)のいずれかのような磁性を有する材料で形成される。
図2に示すように、ワイヤレスセンサユニット5において、複数の発電部3と基板40とが、天板12の一方の面12Aに取り付けられている。一方の面12Aは、軸受本体20と対向する側の面である。基板40は、電源基板41と、センサ基板42とを有している。
例えば、図1及び図2に示すように、天板12に開けられた雌ねじ穴に、黄銅など非磁性材料のボルト19Aが締結することで、発電部3は、天板12に固定される。同様に、天板12に開けられた雌ねじ穴に、黄銅など非磁性材料のボルト19Bが締結することで、電源基板41とセンサ基板42とが、天板12に固定される。図1に示すように、ボルト19A及びボルト19Bは、カバー10に取り付けられた状態で、カバー10から突出しない長さを有している。
トーンリング30には、外径側に突出する凸部31と、凸部31よりも内径側に凹む凹部32とが周方向に交互に設けられている。トーンリング30は、軸受本体20側に突出する筒状突起33を内周側に有している。トーンリング30は、ケイ素鋼板、炭素鋼(JIS規格 SS400又はS45C)、マルテンサイト系ステンレス(JIS規格 SUS420)又はフェライト系ステンレス(JIS規格 SUS430)のいずれかのような磁性を有する材料で形成される。
発電部3は、永久磁石13と、ヨーク14と、コイル15とを有している。永久磁石13は、天板12に接するように固定されている。ヨーク14は、永久磁石13に接するように固定されている。ヨーク14は、永久磁石13に磁気的に接続されていればよく、直接接続されていなくてもよい。ヨーク14は、ケイ素鋼板、NiFe合金などの磁性を有する材料で形成されている。ヨーク14の内部における磁束量が増えるように、ヨーク14は、カバー10の材質と同等以上の透磁率を有する材料が用いられていることが望ましい。ヨーク14がケイ素鋼板であると、透磁率が高くなり、ヨーク14内に磁束が通りやすくなる。
コイル15は、導線がヨーク14を巻回するいわゆるマグネットワイヤである。隣り合う発電部3のコイル15同士は、直列に接続され、直列接続された複数の発電部3のコイル15から引き出された配線が電源基板41に接続されている。
図3に示すように、側板11の一端が外輪21の外周に設けられた溝21Aに嵌め込まれ固定される。筒状突起33は、内輪22の内周に設けられた溝22Aに嵌め込まれ固定されている。これにより、図3及び図4に示すように、ヨーク14の内周側端面及び天板12の内周側端面がトーンリング30の凸部31又は凹部32に対向する位置に配置される。そして、カバー10及びトーンリング30は、軸受本体20への取り付けが容易である。
永久磁石13の磁界により磁束Mfが、ヨーク14、トーンリング30の凸部31又は凹部32、カバー10の天板12を通る。このため、永久磁石13、ヨーク14、トーンリング30の凸部31又は凹部32、カバー10の天板12が磁気回路となる。
また、図5に示すように、凸部31の外周側端面31IFの一部には、トーンリング30よりも強い磁性を示す磁性体311が取り付けられている。例えば、凸部31の外周側端面31IFには、磁性体の形状と大きさに対応した凹部が設けられている。この凹部に磁性体311は嵌め込まれている。磁性体311と、磁性体311の周囲の外周側端面31IFは、面一又はほぼ面一となっている。磁性体311は、例えば、硬磁性体の永久磁石である。トーンリング30において、磁性体311の取り付け箇所は1箇所のみである。外輪21に対して内輪22が相対的に1回転(360°回転)する毎に、磁性体311は角度センサ443に最も近づく。角度センサ443は、例えばホール素子を含む。
図6は、ワイヤレスセンサ付き軸受における起電力の電圧と時間との関係を説明するための説明図である。ここで、図6の横軸は時間Tであり、縦軸は起電力の電圧Viである。外輪21が固定され、内輪22が回転することによって内輪22と共にトーンリング30が回転し、トーンリング30と発電部3とが相対的に回転する。ヨーク14にとっては、内周側端面から図3に示す凸部31の外周側端面31IFまでのエアギャップと、内周側端面から図4に示す凹部32の外周側端面32IFまでのエアギャップと、が交互に入れ替わる。
このように、トーンリング30の外周の凸部31と凹部32とにより、発電部3のヨーク14とトーンリング30の外周との距離が周期的に変化する。これにより、発電部3に生じる磁束Mfの密度が変化する。永久磁石13を備えたヨーク14とトーンリング30とが接近している場合には、永久磁石13、ヨーク14、トーンリング30を通る磁束Mfは大きく、ヨーク14とトーンリング30とが離れている場合には、永久磁石13、ヨーク14、トーンリング30を通る磁束Mfが小さくなる。この磁束Mfの密度変化に応じて、ヨーク14の周りにマグネットワイヤを巻いたコイル15に電圧変化が発生する。
すなわち、ヨーク14と凸部31の外周側端面31IFとが最も近づいたときに、図3に示す磁束Mfが大きくなり、図6に示す起電力の電圧V1が電源基板41に供給される。ヨーク14と凹部32の外周側端面32IFとが最も遠ざかるときに、図4に示す磁束Mfが小さくなり、図6に示す起電力の電圧V2が電源基板41に供給される。
図7は、ワイヤレスセンサユニットの平面図である。図7に示すように、電源基板41には、電源部43が実装されている。電源部43は、発電部3から供給された単相交流電力を直流電圧に変換して、センサ基板42へ供給する。センサ基板42には、センサ44と、通信回路を有する制御部45と、アンテナ47とが実装されている。電源部43からの直流電力は、センサ44及び制御部45に供給される。センサ44、制御部45及びアンテナ47は、別々のIC(Integrated Circuit)チップで構成されていてもよいし、それらの一部又は全部が1つのICチップで構成されていてもよい。
センサ44は、少なくとも加速度センサ441を含む。また、センサ44は、例えば、温度センサ442や角度センサ443等、その他の物理量を計測するセンサを含んでも良い。
図8は、カバーの斜視図である。図8に示すように、カバー10には、貫通孔12Hが開けられている。貫通孔12Hは、図1に示すように、樹脂などの非磁性材料で形成された非磁性蓋17で密閉されている。上述したように、カバー10は、軸受本体20側にアンテナ47を備えている。ここで、カバー10は、磁性を有しているので、アンテナ47からの電磁波をシールドする作用を有している。このため、図7に示すように、軸受本体20の回転軸Zr方向からみた平面視において、アンテナ47が非磁性蓋17と重なるように配置されている。すなわち、カバー10のアンテナ47に対向する部分には、非磁性蓋17が設けられている。このため、アンテナ47の電磁波WVは、非磁性蓋17を介して、通信部151へ到達することができる。
また、図8に示すように、天板12の一方の面12Aに、発電部3を配置するための複数の凹部18が設けられている。例えば、複数の凹部18の各々は、コイル15を配置するための第1凹部18Aと、永久磁石13を配置するための第2凹部18Bとを有する。一方の面12Aを基準面としたとき、第1凹部18Aは第2凹部18Bよりも深い。
制御部45は、アンテナ47を介して、センサ44によって検出された各種データを、デジタルデータとして外部に送信する機能を有する。制御部45は、電源部43から供給される直流電力を使用して動作する。
ワイヤレスセンサユニット5から送信されたデジタルデータは、図1に示す上位装置150の通信部151で受信される。通信部151で受信したデジタルデータは、コンピュータ152で処理される。このように、ワイヤレスセンサ付き軸受1は、デジタルデータを無線で送信することができるので、小型化が可能になる。
なお、本実施形態に係るワイヤレスセンサとしては、上述したワイヤレスセンサ付き軸受1の他に、軸受の近傍に設ける間座タイプのワイヤレスセンサモジュールも存在する。
図9は、回転機器における異常発生時の振動の周波数の一例を示す図である。図9に示すように、回転機器において発生する異常振動は、周波数ごとに起因する現象が異なることが知られている。一般に、FFTアルゴリズムやエンベロープ分析に基づいて加速度センサからの振動加速度信号の周波数スペクトルを算出し振動解析を行い、回転機器に発生している現象の推定や特定を行う。しかしながら、このような振動解析手法は演算処理の負荷が大きく、故障診断や異常判定に多大なコストが掛かる。
本発明者は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサにおいて、AD変換の分解能や出力データの更新頻度を示すODR(Output Data Rate)等の各設定項目の設定値に応じて、振動検知帯域が変わる場合があることを知見した。
図10は、MEMS加速度センサの振動検知帯域を取得するための振動試験システムの一例を示す図である。図11は、掃引試験信号の一例を示すスイープ波形図である。図10に示すように、振動試験システム2001は、振動検知帯域の取得対象となるMEMS加速度センサ1002とリファレンスとしての加速度ピックアップ2003とを振動発生機2002に取り付け、PC2006から振動試験制御装置2004をコントロールし、電力増幅器2005で増幅した図11に示す掃引試験信号(例えば、50[Hz]から8000[Hz]まで正弦波信号の周波数を連続して変化させる)を振動発生機2002に供給する。このとき、加速度ピックアップ2003から出力される信号を基準としてMEMS加速度センサ1002から出力される信号のゲインを取得することで、MEMS加速度センサ1002の振動検知帯域を取得することができる。以下、一連の試験を「掃引試験」とも称する。
本発明者は、複数種のMEMS加速度センサを例として、それぞれ分解能とODRとの組み合わせを変えて上述した掃引試験を実施した。第1例のMEMS加速度センサにおける掃引試験結果から得られた動作モードごとの振動検知帯域の高域遮断周波数を表1に示す。第2例のMEMS加速度センサにおける掃引試験結果から得られた動作モードごとの振動検知帯域の高域遮断周波数を表2に示す。本実施形態において、動作モードごとの振動検知帯域の高域遮断周波数を「カットオフ周波数」とも称する。
表1に示す第1例のMEMS加速度センサでは、分解能の設定値を変えることで振動検知帯域のカットオフ周波数に有意差が表れている。また、分解能の設定値を12bitとした場合には、ODRを変えることで振動検知帯域のカットオフ周波数に有意差が表れている。この第1例のMEMS加速度センサでは、例えば、分解能の設定値を8bit、ODRの設定値を50[Hz]とすることで、カットオフ周波数を1,780[Hz]とすることができる。また、例えば、分解能の設定値を10bit、ODRの設定値を50[Hz]とすることで、カットオフ周波数を642[Hz]とすることができる。また、例えば、分解能の設定値を12bit、ODRの設定値を1,344[Hz]とすることで、カットオフ周波数を249[Hz]とすることができる。
表2に示す第2例のMEMS加速度センサでは、ODRの設定値を変えることで振動検知帯域のカットオフ周波数に有意差が表れている。この第2例のMEMS加速度センサでは、例えば、分解能の設定値を32bitに固定し、ODRの設定値を25,600[Hz]とすることで、カットオフ周波数を6,501[Hz]とすることができる。また、例えば、ODRの設定値を12,800[Hz]とすることで、カットオフ周波数を1,606[Hz]とすることができる。また、例えば、ODRの設定値を6,400[Hz]とすることで、カットオフ周波数を761[Hz]とすることができる。
このように、MEMS加速度センサでは、分解能やODR等の各設定項目の設定値を変えることで振動検知帯域が変化する例が存在する。本実施形態では、表1に示す第1例のMEMS加速度センサや、表2に示す第2例のMEMS加速度センサのように、分解能やODR等の各設定項目の設定値を変えることで振動検知帯域が変化するMEMS加速度センサを用いて、回転機器の異常診断を行う。具体的には、MEMS加速度センサの出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードを設け、当該複数の動作モードにおいてそれぞれ取得した振動加速度信号の検出値に基づき、回転機器の異常診断を行う。これにより、異常診断の際の演算負荷を抑制することができる。また、演算処理を簡素化できるので、異常診断に要する電力を抑制することができる。また、システムを簡素化できるので、システムの低コスト化を実現することができる。
以下、MEMS加速度センサを用いた異常診断システム及び異常診断方法について、図12から図16を参照して説明する。なお、以下の説明では、図1から図8において説明したワイヤレスセンサ付き軸受1及び上位装置150の構成と実質的に同一の構成部が含まれる。
図12は、実施形態に係る異常診断システムの概略構成の一例を示す図である。図12に示すように、実施形態に係る異常診断システム1001は、MEMS加速度センサ1002と、異常診断部1003と、を備える。
本実施形態では、MEMS加速度センサ1002として、例えば、表1に示す第1例のMEMS加速度センサや、表2に示す第2例のMEMS加速度センサのように、分解能やODR等の各設定項目の設定値を変えることで振動検知帯域が変化するMEMS加速度センサを用いることを前提としている。
異常診断部1003は、例えば、上述したワイヤレスセンサ付き軸受1における制御部45に含まれる。また、異常診断部1003は、例えば、上述したワイヤレスセンサ付き軸受1のワイヤレスセンサユニット5から送信されたデジタルデータを受信する上位装置150(図1参照)のコンピュータが実現する態様であっても良い。異常診断部1003の態様により本開示が限定されるものではない。
本実施形態において、異常診断部1003は、各動作モードにおいて、所定の動作期間における振動加速度信号の検出値が、予め設定した所定の閾値以上である場合に、回転機器に何らかの異常が生じていると判定する。各動作モードでの動作期間は、一定期間(例えば、5[s])であっても良いし、異なる期間であっても良い。また、各動作モードにおける検出値は、各動作モードの動作期間における振動加速度信号のピーク値であっても良いし、平均値であっても良い。また、検出値に対する閾値は、各動作モードで同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。各動作モードでの動作期間、検出値、及び閾値の態様により本開示が限定されるものではない。
MEMS加速度センサ1002は、センサ部1004と、AD変換部1005と、CPU1006と、レジスタ1007と、を含む。
センサ部1004は、例えば、上述したワイヤレスセンサ付き軸受1における加速度センサ441が例示される。
AD変換部1005は、センサ部1004から出力されるアナログの信号値を、デジタルデータに変換する構成部である。
CPU1006は、例えば、I2CインターフェースやSPIインターフェース等のシリアル通信インターフェースにより異常診断部1003との間で制御信号の送受信を行う構成部である。
レジスタ1007は、MEMS加速度センサ1002における各設定項目の設定値を格納する構成部である。MEMS加速度センサ1002における各設定項目としては、例えばAD変換部1005における分解能やODRを含む。
図13は、MEMS加速度センサの各動作モードにおける振動検知帯域の設定例を示す図である。図13において、横軸は周波数を示し、縦軸はゲインを示している。
図13に示す例では、それぞれカットオフ周波数が異なる3つの動作モードを設定する例を示している。また、各動作モードにおける振動検知帯域は、ゲインが-3[dB](0.707倍)となるカットオフ周波数までの通過域としている。
具体的に、図13に示す例では、第1動作モードにおけるカットオフ周波数をfc1、第2動作モードにおけるカットオフ周波数をfc2、第3動作モードにおけるカットオフ周波数をfc3としている。図13に示す例では、fc1>fc2>fc3としている。
異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002を第1動作モードで動作させる場合、第1動作モードにおける振動検知帯域のカットオフ周波数が第1カットオフ周波数fc1となるように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する。具体的には、例えば、表1に示す第1例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を8bit、ODRの設定値を50[Hz]とする。これにより、第1カットオフ周波数fc1を1,780[Hz]とすることができる。また、例えば、表2に示す第2例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を32bit、ODRの設定値を25,600[Hz]とする。これにより、第1カットオフ周波数fc1を6,501[Hz]とすることができる。このとき、振動加速度信号の第1検出値Dt1の検知範囲である第1振動検知帯域は、第1カットオフ周波数fc1以下となる。
また、異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002を第2動作モードで動作させる場合、第2動作モードにおける振動検知帯域のカットオフ周波数が第2カットオフ周波数fc2となるように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する。具体的には、例えば、表1に示す第1例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を10bit、ODRの設定値を50[Hz]とする。これにより、第2カットオフ周波数fc2を642[Hz]とすることができる。また、例えば、表2に示す第2例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を32bit、ODRの設定値を12,800[Hz]とする。これにより、第2カットオフ周波数fc2を1,606[Hz]とすることができる。このとき、振動加速度信号の第2検出値Dt2の検知範囲である第2振動検知帯域は、第2カットオフ周波数fc2以下となる。
また、異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002を第3動作モードで動作させる場合、第3動作モードにおける振動検知帯域のカットオフ周波数が第3カットオフ周波数fc3となるように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する。具体的には、例えば、表1に示す第1例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を12bit、ODRの設定値を1,344[Hz]とする。これにより、第3カットオフ周波数fc3を249[Hz]とすることができる。また、例えば、表2に示す第2例のMEMS加速度センサにおいて、分解能の設定値を32bit、ODRの設定値を6,400[Hz]とする。これにより、カットオフ周波数を761[Hz]とすることができる。このとき、振動加速度信号の第3検出値Dt3の検知範囲である第3振動検知帯域は、第3カットオフ周波数fc3以下となる。
図14は、各動作モードにおける異常判定結果の一例を示す図である。図14では、各動作モードにおける検出値Dt(Dt1,Dt2,Dt3)の閾値Dthを全て同じ値(Dth1,Dth2,Dth3)としている。また、図14では、各動作モードでの動作期間Ptを一定期間(Pt1,Pt2,Pt3)としている。図15は、各動作モードにおける異常判定結果に基づく異常モードの一例を示す図である。
異常診断部1003は、所定の第1期間Pt1において、MEMS加速度センサ1002を第1動作モードで動作させる。このときの第1検出値Dt1が第1閾値Dth1未満であるとき(Dt1<Dth1)、異常診断部1003は、回転機器の異常が発生していないものと判定する。これにより、複雑な演算処理を行うことなく、回転機器が正常であると判定することができる。
また、第1検出値Dt1が第1閾値Dth1以上であるとき(Dt1≧Dth1)、異常診断部1003は、所定の第2期間Pt2において、MEMS加速度センサ1002を第2動作モードで動作させる。このときの第2検出値Dt2が第2閾値Dth2未満であるとき(Dt2<Dth2)、異常診断部1003は、第2動作モードの第2カットオフ周波数fc2よりも高く、かつ第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第1異常モードと判定する。これにより、第2カットオフ周波数fc2よりも低い周波数で振動する異常現象を第1異常モードとは異なる異常現象として捉えることができる。
また、第2検出値Dt2が第2閾値Dth2以上であるとき(Dt2≧Dth2)、異常診断部1003は、所定の第3期間Pt3において、MEMS加速度センサ1002を第3動作モードで動作させる。このときの第3検出値Dt3が第3閾値Dth3未満であるとき(Dt3<Dth3)、異常診断部1003は、第3動作モードの第3カットオフ周波数fc3よりも高く、かつ第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第2異常モードと判定する。これにより、第3カットオフ周波数fc3よりも低い周波数で振動する異常現象を第1異常モード及び第2異常モードとは異なる異常現象として捉えることができる。
また、第3検出値Dt3が第3閾値Dth3以上であるとき(Dt3≧Dth3)、異常診断部1003は、第3動作モードの第3カットオフ周波数fc3以下の帯域を含む第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第3異常モードと判定する。すなわち、第3カットオフ周波数fc3よりも低い周波数で振動する異常現象を第1異常モード及び第2異常モードとは異なる第3異常モードと判定する。
本実施形態に係る異常診断システム1001では、上述したように、MEMS加速度センサ1002の出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードでMEMS加速度センサ1002を動作させる。これにより、各動作モードでMEMS加速度センサ1002における振動検知帯域の高域遮断周波数を異ならせることができる。このため、各動作モードにおいてそれぞれ取得した振動加速度信号の検出値を閾値判定することにより、回転機器の異常傾向を推定することができる。
図14に示す例では、第1動作モードにおける第1検出値Dt1が第1閾値Dth1以上(Dt1≧Dth1)となり、第2動作モードにおける第2検出値Dt2が第2閾値Dth2以上(Dt2≧Dth2)となり、第3動作モードにおける第3検出値Dt3が第3閾値Dth3未満(Dt3<Dth3)となっている。この場合、例えば、第3カットオフ周波数fc3が200[Hz]付近となるように、第3動作モードにおけるMEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定することで、図9に示すギアー異常やベアリング異常の初期状態であるものと推定することができる。
図16は、実施形態に係る異常診断システムにおける異常診断処理の一例を示すフローチャートである。
異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002が第1動作モードで動作するように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する(ステップS101)。MEMS加速度センサ1002のCPU1006は、設定された各設定項目の設定値をレジスタ1007に書き込む。
CPU1006は、レジスタ1007に書き込まれた各設定項目の設定値でAD変換部1005を動作させる。異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002から出力された振動加速度信号を計測し、第1動作モードにおける第1検出値Dt1を検出する(ステップS102)。
異常診断部1003は、第1動作モードにおける第1検出値Dt1が第1閾値Dth1以上(Dt1≧Dth1)であるか否かを判定する(ステップS103)。
第1動作モードにおける第1検出値Dt1が第1閾値Dth1未満(Dt1<Dth1)である場合(ステップS103;No)、異常診断部1003は、回転機器の異常が発生していないものと判定し(ステップS104)、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。
第1動作モードにおける第1検出値Dt1が第1閾値Dth1以上(Dt1≧Dth1)である場合(ステップS103;Yes)、異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002が第2動作モードで動作するように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する(ステップS105)。MEMS加速度センサ1002のCPU1006は、設定された各設定項目の設定値をレジスタ1007に書き込む。
CPU1006は、レジスタ1007に書き込まれた各設定項目の設定値でAD変換部1005を動作させる。異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002から出力された振動加速度信号を計測し、第2動作モードにおける第2検出値Dt2を検出する(ステップS106)。
異常診断部1003は、第2動作モードにおける第2検出値Dt2が第2閾値Dth2以上(Dt2≧Dth2)であるか否かを判定する(ステップS107)。
第2動作モードにおける第2検出値Dt2が第2閾値Dth2未満(Dt2<Dth2)である場合(ステップS107;No)、異常診断部1003は、第2動作モードの第2カットオフ周波数fc2よりも高く、かつ第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第1異常モードと判定し(ステップS108)、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。
第2動作モードにおける第2検出値Dt2が第2閾値Dth2以上(Dt2≧Dth2)である場合(ステップS107;Yes)、異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002が第3動作モードで動作するように、MEMS加速度センサ1002の各設定項目の設定値を設定する(ステップS109)。MEMS加速度センサ1002のCPU1006は、設定された各設定項目の設定値をレジスタ1007に書き込む。
CPU1006は、レジスタ1007に書き込まれた各設定項目の設定値でAD変換部1005を動作させる。異常診断部1003は、MEMS加速度センサ1002から出力された振動加速度信号を計測し、第3動作モードにおける第3検出値Dt3を検出する(ステップS110)。
異常診断部1003は、第3動作モードにおける第3検出値Dt3が第3閾値Dth3以上(Dt3≧Dth3)であるか否かを判定する(ステップS111)。
第3動作モードにおける第3検出値Dt3が第3閾値Dth3未満(Dt3<Dth3)である場合(ステップS111;No)、異常診断部1003は、第3動作モードの第3カットオフ周波数fc3よりも高く、かつ第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第2異常モードと判定し(ステップS112)、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。
第3動作モードにおける第3検出値Dt3が第3閾値Dth3以上(Dt3≧Dth3)である場合(ステップS111;Yes)、異常診断部1003は、第3動作モードの第3カットオフ周波数fc3以下の帯域を含む第1動作モードの第1カットオフ周波数fc1以下の帯域において、回転機器に振動が発生している第3異常モードと判定し(ステップS113)、ステップS101以降の処理を繰り返し行う。
第1異常モード、第2異常モード、あるいは第3異常モードと判定した場合(ステップS108、ステップS112、ステップS113)、異常診断部1003は、判定結果を図示しない記憶部に記憶する態様であっても良い。また、例えば、判定結果をタブレット端末のような図1に示す上位装置150に通知する態様であっても良い。さらに、ゲートウェイからクラウドサーバ等のネットワークを介して、回転機器の顧客や保守員に回転機器が異常状態であることを通知する態様とすることも可能である。
なお、上述した実施形態では、振動検知帯域のカットオフ周波数が異なる3つの動作モードを設定する例について説明したが、動作モードの数はこれに限定されず、例えば、2つあるいは4つ以上の動作モードを設定する態様であっても良い。また、上述した実施形態では、MEMS加速度センサ1002の設定項目として分解能及びODRを例示したがこれに限定されない。
なお、上述で使用した図は、本開示に関して定性的な説明を行うための概念図であり、これらに限定されるものではない。また、上述の実施形態は本開示の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 ワイヤレスセンサ付き軸受
10 カバー
20 軸受本体
21 外輪
22 内輪
40 基板
41 電源基板
42 センサ基板
43 電源部
44 センサ
45 制御部
47 アンテナ
150 上位装置
151 通信部
152 コンピュータ
441 加速度センサ
442 温度センサ
443 角度センサ
1001 異常診断システム
1002 MEMS加速度センサ
1003 異常診断部
1004 センサ部
1005 AD変換部
1006 CPU
1007 レジスタ
2001 振動試験システム
2002 振動発生機
2003 加速度ピックアップ
2004 振動試験制御装置
2005 電力増幅器
2006 PC

Claims (11)

  1. 回転機器の振動加速度を検出するMEMS加速度センサと、
    前記MEMS加速度センサから出力される振動加速度信号に基づき、前記回転機器の異常診断を行う異常診断部と、
    を備え、
    前記異常診断部は、
    前記MEMS加速度センサの出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードを設定し、
    複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値に基づき、前記回転機器の異常傾向を推定し、
    前記設定項目の少なくとも1つは、前記MEMS加速度センサにおけるAD変換の分解能である、
    異常診断システム。
  2. 複数の前記動作モードは、それぞれ前記MEMS加速度センサにおける振動検知帯域の高域遮断周波数が異なる、
    請求項1に記載の異常診断システム。
  3. 前記設定項目の少なくとも1つは、前記MEMS加速度センサにおける出力データの更新頻度である、
    請求項1又は2に記載の異常診断システム。
  4. 前記異常診断部は、
    複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値の閾値判定結果に応じて、前記回転機器の異常傾向を示す異常モードを判定する、
    請求項2又は3に記載の異常診断システム。
  5. 前記異常診断部は、
    複数の前記動作モードのうち、最も高域遮断周波数が高い動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、前記回転機器の異常が発生していないと判定する、
    請求項に記載の異常診断システム。
  6. 前記異常診断部は、
    第1の動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値以上である場合に、前記第1の動作モードよりも高域遮断周波数が低い第2の動作モードにおいて前記振動加速度信号の検出値を取得し、当該検出値の閾値判定を行う、
    請求項又はに記載の異常診断システム。
  7. 前記異常診断部は、
    前記第2の動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、第1の異常モードと判定する、
    請求項に記載の異常診断システム。
  8. 前記異常診断部は、
    複数の前記動作モードのうち、最も高域遮断周波数が低い動作モードにおいて取得した前記振動加速度信号の検出値が所定の閾値未満である場合に、前記第1の異常モードとは異なる第2の異常モードと判定する、
    請求項に記載の異常診断システム。
  9. 複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得する前記振動加速度信号の検出値は、各動作モードに設定している所定期間における前記振動加速度信号のピーク値である、
    請求項1からの何れか一項に記載の異常診断システム。
  10. 複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得する前記振動加速度信号の検出値は、各動作モードに設定している所定期間における前記振動加速度信号の平均値である、
    請求項1からの何れか一項に記載の異常診断システム。
  11. MEMS加速度センサを用いて回転機器の振動加速度を検出し、前記MEMS加速度センサから出力される振動加速度信号に基づき、前記回転機器の異常診断を行う異常診断方法であって、
    前記MEMS加速度センサの出力における少なくとも1つの設定項目の設定値が異なる複数の動作モードを設定し、
    複数の前記動作モードにおいてそれぞれ取得した前記振動加速度信号の検出値の閾値判定結果に基づき、前記回転機器の異常傾向を推定し、
    前記設定項目の少なくとも1つは、前記MEMS加速度センサにおけるAD変換の分解能である、
    異常診断方法。
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