JP7747210B2 - 置局設計装置、置局設計方法、及びプログラム - Google Patents

置局設計装置、置局設計方法、及びプログラム

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Description

本発明は、置局設計装置、置局設計方法、及びプログラムに関する。
無線エリアを構築するための適切な無線基地局の設置位置を設計する置局設計装置が知られている。また、無線通信システムにおける高周波数帯の利用拡大に伴い、減衰や遮蔽の影響が大きくなる中、反射器を活用した置局設計に関する技術検討が行われている。
例えば非特許文献1には、反射方向が制御できる金属製反射板をエリア内に設置することで、基地局を増設することなく、変動するNLoS エリアを見通し内エリアに変換する方法、及びNLoS環境にある端末数を最大化するエリアシフト技術等が検討されている。
白坂他、"金属反射板を用いた28GHz帯屋内無線システムのNLoS環境の受信電力改善に関する一検討"、信学技報、vol.121、no.391、RCS2021-271、pp.108-113、2022年3月
従来の技術では、既に配置された基地局に対する反射器の置局設計は検討されていたが、基地局と反射器とを組み合わせて、低コストで必要な通信要求を満たす置局設計を行うことはできない。
本発明の実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、基地局と反射器とを組み合わせて、低コストで必要な通信要求を満たす置局設計を行うことができるようにする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施形態に係る置局設計装置は、無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計装置であって、遮蔽物を含む前記無線エリア内に、評価地点である複数の端末位置と、前記基地局又は前記反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置するように構成された配置部と、前記端末位置と前記候補位置との間の受信電力、及び前記候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出するように構成された算出部と、異なる基地局数ごとに、前記複数の候補位置の中から、前記基地局数の前記基地局の候補位置を選択するように構成された第1の選択部と、前記複数の端末位置のうち、前記基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、前記基地局の候補位置と組み合わせて、前記収容できない端末位置を収容可能な前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとを選択するように構成された第2の選択部と、前記基地局の候補位置、又は前記基地局の候補位置と前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとの組合せの中から、前記無線エリアのコストが最小となる前記基地局及び反射器の配置を決定するように構成された決定部と、を有する。
本発明の実施形態によれば、基地局と反射器とを組み合わせて、低コストで必要な通信要求を満たす置局設計を行うことができるようになる。
本実施形態に係る置局設計装置の構成例を示す図である。 本実施形態に係る置局設計処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る置局設計処理について説明するための図(1)である。 本実施形態に係る置局設計処理について説明するための図(2)である。 本実施形態に係る置局設計処理について説明するための図(3)である。 本実施形態に係る評価リストの例を示す図である。 実施例1に係る第2の選択処理の例を示すフローチャートである。 実施例2に係る第2の選択処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る第1の選択処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る第1の選択処理の別の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る置局設計装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施形態)を説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
<置局設計装置の構成例>
図1は、本実施形態に係る置局設計装置の構成例を示す図である。置局設計装置100は、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数のコンピュータを含むシステムである。置局設計装置100は、無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計を行う。ここで、反射器は、例えば、見通し以外の場所に電波が届かないという問題を改善し、反射波の方向制御を可能とする反射板等である。好ましくは、反射器は、所定の周波数帯の電波を選択的に反射する。
置局設計装置100は、例えば、置局設計装置100が備えるコンピュータが、記憶媒体等に記憶したプログラムを実行することにより、エリア設定部101、配置部102、算出部103、第1の選択部104、第2の選択部105、決定部106、及び入出力部107等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってもよい。また置局設計装置100は、例えば、置局設計装置100が備えるコンピュータのストレージデバイス等により、記憶部108を実現している。
エリア設定部101は、設計対象となる無線エリアを設定する。設計対象となる無線エリアには、例えば、遮蔽物となる壁、机、棚等の物体が含まれる。例えば、エリア設定部101は、建物の構造を表す建物DB(Database)、又は3次元のCAD(Computer Aided Design)等に基づいて、設計対象となる無線エリアを設定してもよい。或いは、エリア設定部101は、LiDAR(Light Detection And Ranging、又はLaser Imaging Detection And Ranging)、又は深度カメラ等の3次元センサで取得した3次元データ等に基づいて、設計対象となる無線エリアを設定してもよい。
配置部102は、設計対象となる無線エリア内に、受信電力を評価する評価地点である複数の端末位置と、基地局又は反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置する配置処理を実行する。
算出部103は、配置部102が配置した端末位置と候補位置との間の受信電力、及び候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出する算出処理を実行する。例えば、算出部103は、レイトレース等の電波伝搬シミュレーション技術を用いて、各端末位置で、各候補位置から受信する受信電力を算出する。また、本実施形態では、各候補位置で、他の各候補位置から受信する受信電力を、さらに算出する。
第1の選択部104は、異なる基地局数n(例えば、n=1~N、Nは2以上の整数)ごとに、複数の候補位置の中から、基地局数nの基地局の候補位置を選択する第1の選択処理を実行する。例えば、第1の選択部104は、配置部102が配置した複数の端末位置を、基地局数nのクラスタに分割し、分割したクラスタごとに、より多くの端末位置が所定の通信品質(例えば受信電力)を満たす基地局の候補位置を選択する。或いは、第1の選択部104は、貪欲法により、より多くの端末位置が所定の通信品質を満たす基地局の候補位置から順に、基地局数nになるまで基地局の候補位置を選択する。
第2の選択部105は、複数の端末位置のうち、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、基地局の候補位置と組み合わせて、収容できない端末位置を収容可能な反射器の候補位置と、当該反射器の設置方向とを選択する。なお、反射器の設置方向は、反射器の向きの一例である。
例えば、第2の選択部105は、算出部103が算出した受信電力に基づいて、複数の候補位置のうち、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置を除外した候補位置の中から、収容できない端末位置を収容可能な候補位置を抽出する。また、第2の選択部105は、抽出した候補位置において、基地局の候補位置から抽出した候補位置までの電波伝搬減衰と、反射器の反射率とから反射器送信電力を算出する。さらに、第2の選択部105は、算出した反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置のうち、収容できない端末位置における受信電力が所定値以上となる候補位置を、反射器の候補位置とする。
また、第2の選択部105は、例えば、反射器の候補位置から見た、基地局の候補位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、収容できない端末位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとの角の二等分線方向を、反射器の設置方向とする。或いは、第2の選択部105は、反射器の候補位置に設置する反射器の複数の設置方向で評価し、収容できない端末位置において、反射器からの受信電力が最大となる設置方向を、反射器の設置方向としてもよい。
決定部106は、上述した基地局の候補位置、又は基地局の候補位置と反射器の候補位置と反射器の設置方向との組合せの中から、無線エリアのコストが最小となる基地局及び反射器の配置を決定する決定処理を実行する。例えば、決定部106は、無線エリアのコストが最小となる、基地局の設置位置、反射器の設置位置、及び当該反射器の設置方向を決定する。
入出力部107は、例えば、決定部106が決定した基地局及び反射器の設置方法を外部装置に出力する出力処理、及び外部装置からの設計条件等の入力を受け付ける入力処理等を実行する。
記憶部108は、例えば、エリア設定部101が設定した無線エリアのデータ、配置部102が配置した複数の端末位置と複数の候補位置のデータ、算出部103が算出した受信電力のデータ等を記憶する。また、記憶部108は、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置、第2の選択部105が選択した反射器の候補位置と設置方向等を記憶する。
なお、図1に示した置局設計装置100の機能構成は一例である。例えば、記憶部108は、置局設計装置100が通信ネットワークを介してアクセス可能なストレージサーバ、又はクラスドサービス等によって実現されるものであってもよい。また、置局設計装置100の各機能構成は、物理マシン(コンピュータ)に限られず、例えば、クラウド上の仮想マシンが実行するプログラムにより実現されるものであっても良い。さらに、置局設計装置100の各機能構成は、複数の情報処理装置に分散して設けられていてもよい。
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る置局設計方法の処理の流れについて説明する。
(置局設計処理)
図2は、本実施形態に係る置局設計処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図1で説明した置局設計装置100が実行する置局設計処理の例を示している。
ステップS201において、置局設計装置100のエリア設定部101は、設計対象となる無線エリアを設定する。一例として、エリア設定部101は、図3に示すように、複数の遮蔽物301が配置された屋内に無線エリア300に設定する。なお、エリア設定部101が設定した無線エリア300は、例えば、3次元のCADデータ、又は3次元センサで取得した3次元データ等に基づく3次元座標を有している。
ステップS202において、置局設計装置100の配置部102は、エリア設定部101が設定した無線エリア300内に、例えば、図3に示すように、受信電力等の無線品質を評価する評価地点である複数の端末位置302を配置する。また、配置部102は、無線エリア300内に、例えば、図3に示すように、基地局又は反射器の設置位置の候補である複数の候補位置303を配置する。
ステップS203において、置局設計装置100の算出部103は、配置部102が配置した端末位置302と候補位置303との間の受信電力、及び候補位置303と他の候補位置303との間の受信電力を算出する。例えば、算出部103は、図3に示すように、端末位置302と候補位置303との間の受信電力を、レイトレース等の電波伝搬シミュレーションにより算出する。レイトレースでは、送信点から送信した電波(レイ)が、途中にある構造物で反射、又は回折して受信点に到達する様子を各レイの軌跡としてトレースし、受信点に到達した全てのレイの電力を加算することにより、受信点における電波の強度を推定する。なお、レイトレースは、レイトレーシングとも呼ばれる。同様にして、算出部103は、端末位置302と候補位置303、及び候補位置303と他の候補位置303の全ての組合せについて、受信電力を算出する。
ステップS204において、置局設計装置100は、基地局数nを1に初期化して、ステップS205以降の処理を実行する。
ステップS205において、置局設計装置100の第1の選択部104は、複数の候補位置303の中から、基地局数nの基地局の候補位置を選択する。図4は、第1の選択部104が、複数の候補位置303の中から、2つの基地局の候補位置401a、401bを選択した場合(基地局数n=2の場合)の一例を示している。なお、第1の選択部104が、複数の候補位置303の中から、基地局数nの基地局の候補位置を選択する第1の選択処理の具体的な例については後述する。
ステップS206において、置局設計装置100の第2の選択部105は、第1の選択部104が選択した基地局で収容できない端末位置302があるか否かを判断する。例えば、図4において、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置401a、401bからの受信電力が、端末位置402a、402bにおいて所定値以下であるものとする。この場合、第2の選択部105は、第1の選択部104が選択した基地局で収容できない端末位置302があると判断する。
収容できない端末位置302がある場合、第2の選択部105は、処理をステップS207に移行させる。一方、収容できない端末位置302がない場合、第2の選択部105は、処理をステップS208に移行させる。
ステップS207に移行すると、第2の選択部105は、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置と組み合わせて、収容できない端末位置を収容可能な反射器の候補位置と、当該反射器の向き(設置方向)とを選択する。
例えば、図4において、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置401a、401bで、端末位置402a、402bを収容できない(受信電力が所定値以下)であるものとする。
この場合、第2の選択部105は、図5に示すように、複数の候補位置303のうち、基地局の候補位置401a、401bを除外した候補位置303の中から、収容できない端末位置402aを収容可能な候補位置501aを抽出する。例えば、第2の選択部105は、算出部103が算出した受信電力に基づいて、基地局の候補位置401a、401bを除外した候補位置303のうち、収容できない端末位置402aにおける受信電力が所定の値以上となる候補位置501aを抽出する。また、第2の選択部105は、抽出した候補位置501aにおいて、基地局の候補位置401a、401bから、抽出した候補位置501aまでの電波伝搬減衰と、反射器の反射率とから反射器送信電力を算出する。さらに、第2の選択部105は、算出した反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置のうち、収容できない端末位置402aにおける受信電力が所定値以上となる候補位置(例えば、候補位置501a)を、収容できない端末位置402aに対応する反射器の候補位置とする。
さらに、第2の選択部105は、反射器の候補位置501aに設置する反射器の設置方向を決定する。例えば、第2の選択部105は、反射器の候補位置501aから見た、基地局の候補位置401aの方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、収容できない端末位置402aの方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとを求める。また、第2の選択部105は、基地局の候補位置401aの方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、収容できない端末位置402aの方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとの角の二等分線の方向を、反射器の設置方向とする。或いは、第2の選択部105は、反射器の候補位置501aに設置する反射器の複数の設置方向で評価し、収容できない端末位置402aにおいて、反射器からの受信電力が最大となる設置方向を、反射器の設置方向としてもよい。
第2の選択部105は、同様の処理を、収容できない端末装置の各々に対して実行する。例えば、第2の選択部105は、算出部103が算出した受信電力に基づいて、基地局の候補位置401a、401bを除外した候補位置303のうち、収容できない端末位置402bにおける受信電力が所定の値以上となる候補位置501b、501cを抽出する。また、第2の選択部105は、抽出した候補位置501b、501cにおいて、基地局の候補位置401a、401bから抽出した候補位置501b、501cまでの電波伝搬減衰と、反射器の反射率とから反射器送信電力を算出する。さらに、第2の選択部105は、算出した反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置のうち、収容できない端末位置402bにおける受信電力が所定値以上となる候補位置(例えば、候補位置501b)を、収容できない端末位置402bに対応する反射器の候補位置とする。
さらに、第2の選択部105は、反射器の候補位置501bに設置する反射器の設置方向を、前述した、反射器の候補位置501aに設置する反射器の設置方向と同様にして決定する。
ステップS208に移行すると、置局設計装置100は、nの値が、無線エリア300内に配置可能な基地局の数の最大値N以上であるか否かを判断する。nの値がN以上である場合、置局設計装置100は、処理をステップS210に移行させる。一方、nの値がN以上でない場合、置局設計装置100は、処理をステップS209に移行させる。なお、Nの値は、設計者等が、置局設計装置100に予め設定しておく。
ステップS209に移行すると、置局設計装置100は、nに1を加算して、処理をステップS205に戻す。
ステップS204~S209の処理により、置局設計装置100は、異なる基地局数(基地局数1、2、3、・・・、N)ごとに、基地局の候補位置、又は基地局の候補位置と反射器の候補位置と当該反射器の設置方向とを選択することができる。
ステップS210に移行すると、置局設計装置100の決定部106は、基地局の候補位置、又は基地局の候補位置と反射器の候補位置と当該反射器の向き(設置方向)との組合せの中から、無線エリア300のコストが最小となる基地局及び反射器の配置を決定する。
例えば、決定部106は、ステップS204~S209で、異なる基地局数ごとに選択した、基地局の候補位置、及び反射器の候補位置と設置方向における評価結果を、図6に示すような評価リスト600にまとめる。図6の例では評価リスト600には、項目として、「基地局数」、「反射器数」、「通信要求達成率(%)」、及び「コスト評価点」等の情報が含まれる。
「基地局数」は、上述した基地局数nに対応している。「反射器数」は、「基地局数」ごとに、例えば、図2のステップS207で選択した反射器の数である。「通信要求達成率(%)」は、例えば、「基地局数」と「反射器数」の組合せに対応する通信要求の達成率(例えば、複数の端末位置302のうち、通信要求を満たす端末位置302の割合等)である。「コスト評価点」は、無線エリア300を構築するためのコストを評価するための評価点である。一例として、基地局のコストが、反射器のコストの5倍である場合、決定部106は、次の式(1)で、無線エリア300のコスト評価点を算出してもよい。
コスト評価点=(基地局数×5)+反射器数 …(式1)
また、決定部106は、評価リスト600から、無線エリア300として必要な通信要求達成率を満たしつつ、無線エリア300のコスト評価点が最小となる基地局、及び反射器の配置を決定する。例えば、図6に示す評価リスト600において、無線エリア300で必要な通信要求達成率が100%である場合、決定部106は、基地局数が2の場合の基地局の候補位置、及び反射器の候補位置と設置方向を、基地局、及び反射器の配置として決定する。
図2~6で説明した処理により、本実施形態に係る置局設計装置100は、基地局と反射器とを組み合わせて、低コストで必要な通信要求を満たす置局設計を行うことができる。
<第2の選択処理>
続いて、第2の選択部105が実行する第2の選択処理の具体的な処理の例について説明する。
[実施例1]
図7は、実施例1に係る第2の選択処理の例を示すフローチャートである。この処理は、置局設計装置100の第2の選択部105が、例えば、図2のステップS207で実行する第2の選択処理の一例を示している。第2の選択部105は、例えば、図2のステップS205で第1の選択部104が選択した基地局の方補位置で収容できない端末位置302がある場合、収容できない端末位置302の各々に対して、図7に示す処理を実行する。
ステップS701において、第2の選択部105は、複数の候補位置303のうち、第1の選択部104が選択した基地局の候補位置を除外した候補位置303の中から、収容できない端末位置を収容可能な候補位置303を抽出する。例えば、第2の選択部105は、算出部103が算出した受信電力に基づいて、収容できない端末位置の受信電力が所定の値以上となる候補位置303を抽出する。
ステップS702において、第2の選択部105は、抽出した候補位置303において、基地局の候補位置から、抽出した候補位置303までの電波伝搬減衰と、反射器の反射率とから反射器送信電力を算出する。
ステップS703において、第2の選択部105は、算出した反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置303のうち、収容できない端末位置における受信電力が所定値以上となる候補位置303を、反射器の候補位置とする。
ステップS704において、第2の選択部105は、反射器の候補位置からみた、基地局の候補位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、収容できない端末位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとの角の二等分線方向を、反射器の設置方向とする。
図7の処理により、第2の選択部105は、基地局の候補位置と組み合わせて、収容できない端末位置を収容可能な反射器の候補位置と設置方向とを選択することができる。
[実施例2]
図8は、実施例2に係る第2の選択処理の例を示すフローチャートである。この処理は、置局設計装置100の第2の選択部105が、例えば、図2のステップS207で実行する第2の選択処理の別の一例を示している。第2の選択部105は、例えば、図2のステップS205で第1の選択部104が選択した基地局の方補位置で収容できない端末位置302がある場合、収容できない端末位置302の各々に対して、図8に示す処理を実行する。
なお、図8に示す処理のうち、ステップS701~S703の処理は、図7で説明した実施例1に係る第2の選択処理と同様なので、ここでは説明を省略する。
ステップS801において、第2の選択部105は、反射器の候補位置に設置する反射器の複数の設置方向で評価し、収容できない端末位置において、反射器からの受信電力が最大となる設置方向を、反射器の設置方向とする。
図8の処理により、第2の選択部105は、基地局の候補位置と組み合わせて、収容できない端末位置を収容可能な反射器の候補位置と設置方向とを選択することができる。
<第1の選択処理>
続いて、第1の選択部104が実行する第1の選択処理の具体的な処理の例について説明する。
図9は、本実施形態に係る第1の選択処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、置局設計装置100の第1の選択部104が、例えば、図2のステップS205で実行する第1の選択処理の一例を示している。
ステップS901において、第1の選択部104は、基地局が配置されていない候補位置303の中から、より多くの端末位置302が所定の通信品質を満たす基地局の候補位置を選択する。
ステップS902において、第1の選択部104は、選択した基地局の候補位置の数が、基地局数nに達したか否かを判断する。基地局の候補位置の数が基地局数nに達していない場合、第1の選択部104は、処理をステップS701に戻す。一方、基地局の候補位置の数が基地局数nに達した場合、第1の選択部104は、図7の処理を終了する。
このように、第1の選択部104は、例えば、貪欲法により、より多くの端末位置302が所要通信品質を満たす基地局の候補位置303を、基地局数nになるまで選択することにより、基地局数nの基地局の候補位置を選択してもよい。
図10は、本実施形態に係る第1の選択処理の別の一例を示すフローチャートである。この処理は、置局設計装置100の第1の選択部104が、例えば、図2のステップS205で実行する第1の選択処理の別の一例を示している。
ステップS1001において、第1の選択部104は、複数の端末位置302を、基地局数nのクラスタに分割する。一例として、第1の選択部104は、k-means法等の公知のクラスタリングの手法を用いて、複数の端末位置302を、基地局数nのクラスタに分割する。なお、クラスタリングの手法は、k-means法に限られず、非階層型、及び階層型の各クラスタリングの手法を適用可能である。
ステップS1002において、第1の選択部104は、分割したクラスタごとに、より多くの端末位置302が所定の通信品質を満たす基地局の候補位置303を選択する。
このように、第1の選択部104は、例えば、複数の端末位置302を基地局数のnのクラスタに分割し、クラスタごとにより多くの端末位置302で所要通信品質を満たす基地局の候補位置303を選択してもよい。
以上、本実施形態に係る置局設計装置100、及び置局設計方法について説明したが、本発明に係る置局設計装置100、及び置局設計方法は、様々な変形、及び応用が可能である。
例えば、上記の各説明では、複数の候補位置303が、基地局、又は反射器の位置(座標)であるものとして説明したが、複数の候補位置303は、基地局、又は反射器の位置と設置方向(又はアンテナの向き等)との組合せで表されるものであってもよい。
また、ここまで単一の無線通信方式を想定して説明したが、無線通信方式は、基地局ごとに異なる複数の無線通信方式を組み合わせて利用してもよい。なお、その場合は受信電力では無線通信方式を跨いだ公平な評価ができないため、置局設計装置100は、無線伝送レート期待値等の比較可能な指標へ変換した上で、通信品質評価を行ってもよい。
さらに、ここまで反射器の設置方向が、設置後は変更不可であるものとして説明した。ただし、これに限られず、例えば、図2のステップS207において、第2の選択部105は、反射器の候補位置を選択する際に、反射器の設置方向を遠隔等から制御可能と想定し、制御範囲を考慮した上で反射器の設置位置を選択してもよい。
また、ここまで、反射器の向きが、反射器の設置方向であるものとして説明したが、反射器の向きは、反射器の反射方向等であってもよい。例えば、メタマテリアル技術等を用いて、電波の反射方向を変更できる反射器を利用することも考えられる。この場合、基地局-端末間で電波が反射して届くように、反射器の反射方向を選択することで、反射器の設置方向を選択する場合と同様の効果を実現することができる。例えば、図8のステップS801において、第2の選択部105は、反射器の候補位置に設置する反射器の複数の反射方向で評価し、収容できない端末位置において、反射器からの受信電力が最大となる反射方向を反射器の向きとしてもよい。このように、反射器の向きは、反射器の設置方向であってもよいし、反射器の反射方向であってもよい。さらに、反射器の向きは、反射器の設置方向と反射器の反射方向との組合せで表されるもの等であってもよい。
さらにまた、図2のステップS204~S209において、置局設計装置100は、基地局数を予め指定した範囲で増やしながら一通り置局設計評価結果を取得した上で、その中から置局設計を行っていた。ただし、これに限られず、置局設計装置100は、基地局数を増やしていきながら都度置局設計評価結果を取得し、事前に定めた条件を全て満たす置局設計評価結果があれば、該当の置局設計結果を最終的な解とし、以後の演算処理を打ち切っても良い。
<ハードウェア構成例>
(置局設計装置のハードウェア構成)
図11は、本実施形態に係る置局設計装置のハードウェア構成の例を示す図である。置局設計装置100は、例えば、図11に示すようなコンピュータ1100のハードウェア構成を備えている。図11の例では、コンピュータ1100は、プロセッサ1101、メモリ1102、ストレージデバイス1103、通信装置1104、入力装置1105、出力装置1106、及びバスB等を有する。
プロセッサ1101は、例えば、所定のプログラムを実行することにより、様々な機能を実現するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。メモリ1102は、コンピュータ1100が読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。ストレージデバイス1103は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、各種の光ディスク、及び光磁気ディスク等を含み得る。
通信装置1104は、無線、又は有線のネットワークを介して他の装置と通信を行うための1つ以上のハードウェア(通信デバイス)を含む。入力装置1105は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1106は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカ、LEDランプ等)である。なお、入力装置1105と出力装置1106とは、一体となった構成(例えば、タッチパネルディスプレイ等の入出力装置)であってもよい。
バスBは、上記の各構成要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝送する。なお、プロセッサ1101は、CPUに限られず、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、PLD(Programmable Logic Device)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等であってもよい。
(補足)
本実施形態における置局設計装置100は専用装置による実現に限らず、汎用コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の様々な記憶装置を含む。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良く、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、基地局と反射器とを組み合わせて、低コストで必要な通信要求を満たす置局設計を行うことができるようになる。
<実施形態のまとめ>
本明細書には、少なくとも下記各項の置局設計装置、置局設計方法、及びプログラムが開示されている。
(第1項)
無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計装置であって、
遮蔽物を含む前記無線エリア内に、評価地点である複数の端末位置と、前記基地局又は前記反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置するように構成された配置部と、
前記端末位置と前記候補位置との間の受信電力、及び前記候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出するように構成された算出部と、
異なる基地局数ごとに、前記複数の候補位置の中から、前記基地局数の前記基地局の候補位置を選択するように構成された第1の選択部と、
前記複数の端末位置のうち、前記基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、前記基地局の候補位置と組み合わせて、前記収容できない端末位置を収容可能な前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとを選択するように構成された第2の選択部と、
前記基地局の候補位置、又は前記基地局の候補位置と前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとの組合せの中から、前記無線エリアのコストが最小となる前記基地局及び反射器の配置を決定するように構成された決定部と、
を有する、置局設計装置。
(第2項)
前記反射器の向きは、前記反射器の設置方向を含み、
前記第2の選択部は、前記反射器の候補位置からみた、前記基地局の候補位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、前記収容できない端末位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとの角の二等分線方向を、前記反射器の設置方向とする、第1項に記載の置局設計装置。
(第3項)
前記反射器の向きは、前記反射器の設置方向又は反射方向を含み、
前記第2の選択部は、前記反射器の候補位置に設置する前記反射器の複数の設置方向又は反射方向で評価し、前記収容できない端末位置において、前記反射器からの受信電力が最大となる設置方向又は反射方向を、前記反射器の向きとする、第1項に記載の置局設計装置。
(第4項)
前記第2の選択部は、
前記算出部が算出した受信電力に基づいて、前記複数の候補位置のうち、前記基地局の候補位置を除外した候補位置の中から、前記収容できない端末位置を収容可能な候補位置を抽出し、
前記抽出した候補位置において、前記基地局の候補位置から前記抽出した候補位置までの電波伝搬減衰と、前記反射器の反射率とから反射器送信電力を算出し、
前記反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置のうち、前記収容できない端末位置における受信電力が所定値以上となる候補位置を、前記反射器の候補位置とする、
第1項~第3項のいずれかに記載の置局設計装置。
(第5項)
前記第1の選択部は、前記複数の端末位置を前記基地局数のクラスタに分割し、前記クラスタごとに、より多くの前記端末位置が所定の通信品質を満たす前記基地局の候補位置を選択する、第1項~第3項のいずれかに記載の置局設計装置。
(第6項)
前記第1の選択部は、より多くの前記端末位置が所定の通信品質を満たす前記基地局の候補位置から順に、前記基地局の数になるまで前記基地局の候補位置を選択する、第1項~第3項のいずれかに記載の置局設計装置。
(第7項)
無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計装置が、
遮蔽物を含む前記無線エリア内に、評価地点である複数の端末位置と、前記基地局又は前記反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置する処理と、
前記端末位置と前記候補位置との間の受信電力、及び前記候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出する処理と、
異なる基地局数ごとに、前記複数の候補位置の中から、前記基地局数の前記基地局の候補位置を選択する処理と、
前記複数の端末位置のうち、前記基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、前記基地局の候補位置と組み合わせて、前記収容できない端末位置を収容可能な前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとを選択する処理と、
前記基地局の候補位置、又は前記基地局の候補位置と前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとの組合せの中から、前記無線エリアのコストが最小となる前記基地局及び反射器の配置を決定する処理と、
を実行する、置局設計方法。
(第8項)
第7項に記載の置局設計方法をコンピュータに実行させる、プログラム。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 置局設計装置
102 配置部
103 算出部
104 第1の選択部
105 第2の選択部
106 決定部
300 無線エリア
301 遮蔽物
302 端末位置
303 候補位置
900 コンピュータ

Claims (8)

  1. 無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計装置であって、
    遮蔽物を含む前記無線エリア内に、評価地点である複数の端末位置と、前記基地局又は前記反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置するように構成された配置部と、
    前記端末位置と前記候補位置との間の受信電力、及び前記候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出するように構成された算出部と、
    異なる基地局数ごとに、前記複数の候補位置の中から、前記基地局数の前記基地局の候補位置を選択するように構成された第1の選択部と、
    前記複数の端末位置のうち、前記基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、前記基地局の候補位置と組み合わせて、前記収容できない端末位置を収容可能な前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとを選択するように構成された第2の選択部と、
    前記基地局の候補位置、又は前記基地局の候補位置と前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとの組合せの中から、前記無線エリアのコストが最小となる前記基地局及び反射器の配置を決定するように構成された決定部と、
    を有する、置局設計装置。
  2. 前記反射器の向きは、前記反射器の設置方向を含み、
    前記第2の選択部は、前記反射器の候補位置からみた、前記基地局の候補位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルと、前記収容できない端末位置の方向で電力が最大となる電波到来方向ベクトルとの角の二等分線方向を、前記反射器の設置方向とする、請求項1に記載の置局設計装置。
  3. 前記反射器の向きは、前記反射器の設置方向又は反射方向を含み、
    前記第2の選択部は、前記反射器の候補位置に設置する前記反射器の複数の設置方向又は反射方向で評価し、前記収容できない端末位置において、前記反射器からの受信電力が最大となる設置方向又は反射方向を、前記反射器の向きとする、請求項1に記載の置局設計装置。
  4. 前記第2の選択部は、
    前記算出部が算出した受信電力に基づいて、前記複数の候補位置のうち、前記基地局の候補位置を除外した候補位置の中から、前記収容できない端末位置を収容可能な候補位置を抽出し、
    前記抽出した候補位置において、前記基地局の候補位置から前記抽出した候補位置までの電波伝搬減衰と、前記反射器の反射率とから反射器送信電力を算出し、
    前記反射器送信電力に基づいて、抽出した候補位置のうち、前記収容できない端末位置における受信電力が所定値以上となる候補位置を、前記反射器の候補位置とする、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の置局設計装置。
  5. 前記第1の選択部は、前記複数の端末位置を前記基地局数のクラスタに分割し、前記クラスタごとに、より多くの前記端末位置が所定の通信品質を満たす前記基地局の候補位置を選択する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の置局設計装置。
  6. 前記第1の選択部は、より多くの前記端末位置が所定の通信品質を満たす前記基地局の候補位置から順に、前記基地局の数になるまで前記基地局の候補位置を選択する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の置局設計装置。
  7. 無線エリアを構築するための基地局及び反射器の配置を設計する置局設計装置が、
    遮蔽物を含む前記無線エリア内に、評価地点である複数の端末位置と、前記基地局又は前記反射器の設置位置の候補である複数の候補位置とを配置する処理と、
    前記端末位置と前記候補位置との間の受信電力、及び前記候補位置と他の候補位置との間の受信電力を算出する処理と、
    異なる基地局数ごとに、前記複数の候補位置の中から、前記基地局数の前記基地局の候補位置を選択する処理と、
    前記複数の端末位置のうち、前記基地局の候補位置で収容できない端末位置がある場合、前記基地局の候補位置と組み合わせて、前記収容できない端末位置を収容可能な前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとを選択する処理と、
    前記基地局の候補位置、又は前記基地局の候補位置と前記反射器の候補位置と前記反射器の向きとの組合せの中から、前記無線エリアのコストが最小となる前記基地局及び反射器の配置を決定する処理と、
    を実行する、置局設計方法。
  8. 請求項7に記載の置局設計方法をコンピュータに実行させる、プログラム。
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