JP7748329B2 - ロープ把持装置 - Google Patents

ロープ把持装置

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Description

本発明は、ロープ把持装置に関する。
特許文献1には、溝を有する一対の挟圧板で挟圧してワイヤロープを把持するワイヤロープ把持具が記載されている(段落0016参照)。ワイヤロープ把持具は、一対の挟圧板をボルトとナットとで締結してワイヤロープを挟圧することにより、ワイヤロープを把持している。
特開2014-52046号公報
特許文献1に記載されたワイヤロープ把持具は、ボルトとナットとによる締結時にボルト及びナットの両方に工具を当てて作業を行う必要がある。そのため、ワイヤロープの把持部分の両側に作業スペースを確保する必要があった。
本発明の目的は、把持部分の両側からの作業を必要とせず、一方向から締結作業を行うことのできるロープ把持装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のロープ把持装置は、
固定プレートと前記固定プレートに固定された第1挟持板とを有する第1挟持部材と
前記固定プレートに締結される締結ボルトにより前記第1挟持部材に対する相対位置が固定され、第1ねじ穴及び解放ボルト通し穴が形成された締結プレートと、
前記第1挟持部材と前記締結プレートとの間を移動可能に配置され、第2ねじ穴が形成された第2挟持部材と、
前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とでロープを把持するように、前記第2挟持部材を前記第1挟持部材の方へ押し付ける押付ボルトと、
前記締結プレートと前記第1挟持部材の前記固定プレートとの間隔が一定の大きさに維持されるように前記第1挟持部材に対する前記締結プレートの位置決めを行う位置決め機構と、
前記第1挟持部材と共にロープを把持した前記第2挟持部材を、前記第1挟持部材から引き離す解放ボルトと、
備え、
前記位置決め機構は、ロープの把持状態において、前記締結プレートと前記第2挟持部材との間にゼロよりも大きな間隔が生じるように、前記締結プレートと前記第1挟持部材の前記固定プレートとの間隔を設定し、
前記押付ボルトは、前記締結プレートの、前記第2挟持部材が配置されている側とは反対側から前記第1ねじ穴に螺合され、前記第1ねじ穴を挿通した先端部が前記第2挟持部材を前記第1挟持部材の方へ押し付けるように構成され、
前記解放ボルトは、前記締結プレートの前記解放ボルト通し穴を通して前記第2挟持部材の前記第2ねじ穴に締め込まれることで、前記第2挟持部材を前記第1挟持部材から離れる方向に移動させるように構成される。
本発明のロープ把持装置は、ボルト及びナットに対する締め付け作業を一方向から行うことができ、省スペースでの作業を可能とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るロープ把持装置を工事用エレベーターの主ロープ固定装置の一部として使用する場合の概略図である。 図1に示すロープ把持装置の全体構成を示す図であり、ロープ把持装置を水平方向から見た図(側面図)である。 図2に示すロープ把持装置を上から見た図(上面図)である。 図2に示すロープ把持装置のロープ把持状態を示す図(側面図)である。 図4に示すロープ把持装置を上から見た図(上面図)である。 図2で図示した方向から見た締結プレートの断面図である。
以下、本発明に係る一実施例を、図面を用いて説明する。
図1を用いて、工事用エレベーターについて説明する。図1は、本発明の一実施例に係るロープ把持装置8を、工事用エレベーターの主ロープ固定装置7の一部として使用する場合の概略図である。
工事用エレベーターは、主ロープ1と、仮設機械室6と、かご3と、釣合おもり5と、揚重機11と、を備える。仮設機械室6は、かご側ロープエンド2と、巻上機4と、主ロープ固定装置7と、転向プーリ9と、主ロープドラム10と、を有する。主ロープ固定装置7には、ロープ把持装置8が設置される。
工事運転中、主ロープ1は、かご側ロープエンド2を起点とし、かご3、巻上機4、釣合おもり5を通り、仮設機械室6に据え付けられた主ロープ固定装置7によって固定される。主ロープ1の余長は、転向プーリ9を通り、主ロープドラム10に巻き付けられる。このとき、主ロープ固定装置7の一部であるロープ把持装置8は、釣合おもり5側のロープエンドの役割を担うため、固定している主ロープ1を滑ることなく把持しておく必要がある。
仮設機械室6の揚重中、仮設機械室6は揚重機11によって上方に移動し、工事用エレベーターの昇降行程を延長する。そのため、ロープ把持装置8は、適宜、主ロープ1の把持を解放し、主ロープドラム10に巻き付けられた主ロープ1を下方に送り出す必要がある。このとき、ロープ把持装置8は、主ロープ1を把持する一対の挟圧板14A,14B(図2参照)の間に、主ロープ1が通過するための適切なクリアランスを確保し、主ロープ1をスムーズに送り出す必要がある。また、ロープ把持装置8は仮設機械室6に据え付けられているため、主ロープ1を把持したり、解放したりする作業スペースには限りがある。
挟圧板14A,14Bは、主ロープ1を挟み込むようにして押圧することにより、主ロープ1を保持する機能を有する部材である。挟圧板14A,14Bは、主ロープ1を挟持して保持する機能を有することから「主ロープ挟持板」或いは単に「挟持板」と呼ぶことにする。
図2および図3を用いて、ロープ把持装置8について説明する。図2は、図1に示すロープ把持装置8の全体構成を示す図であり、ロープ把持装置8を水平方向から見た図(側面図)である。図3は、図2に示すロープ把持装置8を上から見た図(上面図)である。図2及び図3は、仮設機械室の揚重中のロープ把持装置8を図示しており、主ロープ1の把持を解放した状態、すなわち主ロープ1の解放状態を示している。なお、図2では、主ロープ1を半透明にして図示している。
ロープ把持装置8は、端的に云えば、対向する一対の部材で挟持することにより主ロープ1を把持する機能を持つものである。具体的に云えば、固定プレート12と、可動プレート13と、挟持板14A,14Bと、締結プレート15と、ガイド(ガイド部材)16と、締結ボルト17と、押付ボルト18と、ナット19と、解放ボルト26と、を備えている。解放ボルト26は解放時に使用される部品であり、後で図4を用いて説明する。
固定プレート12は、固定ねじ穴20を有していて、図示しないボルト等を用いて仮設機械室6内に固定される。ロープ把持装置8は、固定プレート12が仮設機械室6内に固定されることで、仮設機械室6内に取り付けられる。
可動プレート13は、ガイド挿通穴21を有していて、ガイド挿通穴21を挿通するようにガイド16が設けられることにより、ガイド16に沿って移動することができる。具体的には、可動プレート13は、主ロープ1がない状態において、図2の状態、すなわち可動プレート13と締結プレート15との相互の対向面13b,15aが接触した状態から、一対の挟持板14A,14Bの相互の対向面14Aa,14Baが当接するまで、固定プレート12と締結プレート15との間で、ガイド16の軸方向(案内方向)16xに沿って移動することができる。また、可動プレート13は、解放ボルト26が螺合するねじ穴(第2ねじ穴)22を有していて、ねじ穴22は、主ロープ1の解放時に、解放ボルト26によって可動プレート13を引き上げる際に使用される。
挟持板(第2挟持板)14Aは、可動プレート13に形成されたねじ穴31にボルト32を締結することによって、可動プレート13に固定されている。挟持板(第1挟持板)14Bは、固定プレート12に形成されたねじ穴33にボルト34を締結することによって、固定プレート12に固定されている。挟持板14Aは、可動プレート13の、締結プレート15側の端面13bとは反対側(主ロープ1側)の端面13a側に取り付けられる。挟持板14Bは、固定プレート12の、締結プレート15及び可動プレート13側の端面12a側に取り付けられる。
挟持板14Aは可動プレート13に一体に組み付けられ、挟持板14Bは固定プレート12に一体に組み付けられる。このため、挟持板(第1挟持板)14Bと固定プレート12とを一体の部材とみなし、「第1挟持部材」と呼ぶ。挟持板(第2挟持板)14Aと可動プレート13とを一体の部材とみなし、「第2挟持部材」と呼ぶ。
第1挟持部材14B,12は、締結プレート15が締結ボルト17により固定される固定プレート12と、固定プレート12に固定される第1挟持板14Bと、を備える。第2挟持部材14A,13は、ガイド挿通穴21が形成された可動プレート13と、可動プレート13に固定された第2挟持板14Aと、を備える。第1挟持板14Bと第2挟持板14Aとは、主ロープ(ロープ)1と接触して主ロープ1を挟持する溝25A,25Bを有する。
第2挟持部材14A,13は、第1挟持部材14B,12と後述する締結プレート15との間を移動可能に配置される。
挟持板14A及び挟持板14Bは、ロープ把持用の溝25A及び25Bを有する。溝25Aは、挟持板14Aの、可動プレート13側とは反対側の端面14Aaに形成される。溝25Aは、断面がV字形状を成し、溝深さが最も深くなる最深部25Aaと、溝深さ方向に対して傾斜するように最深部25Aaの両側に形成された側面部25Abと、を有する。溝25Bは、挟持板14Bの、固定プレート12側とは反対側の端面14Baに形成される。溝25Bは、断面がV字形状を成し、溝深さが最も深くなる最深部25Baと、溝深さ方向に対して傾斜するように最深部25Baの両側に形成された側面部25Bbと、を有する。主ロープ1は、挟持板14A,14Bの溝25の中で挟持板14A,14Bにより挟持される際、溝25Aの側面部25Abと溝25Bの側面部25Bbとに接触し、側面部25Ab,25Bbから挟持力を受ける。
締結プレート15は、ガイド16に通した締結ボルト17によって、固定プレート12と締結されている。締結プレート15は、固定プレート12との距離L0がガイド16の長さで決まり、第1挟持部材14B,12に対する相対位置が固定される。ガイド16の長さを変えることにより、締結プレート15と固定プレート12との距離L0を調整することができる。ガイド(ガイド部材)16は、第1挟持部材14B,12に対する締結プレート15の位置決めを行う位置決め機構を構成する。
締結ボルト17を通すために、締結プレート15には、締結ボルト通し穴30が設けられている。締結プレート15は、締結ボルト17で固定プレート12に締結される際に、ガイド16により固定プレート12との間隔L0が一定の大きさに維持されるように、位置が固定される。
締結プレート15は、押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23を有していて、押付ボルト18を押付ボルト用ねじ穴23に螺合することにより、押付ボルト18を締め込む、或いはねじ込むことができる。締結プレート15は、解放ボルト通し穴24を有していて、解放ボルト26が挿通されるように構成されている。
主ロープ1を把持しない状態(解放状態)では、図2に示すように、押付ボルト18の先端部18aが、締結プレート15の、可動プレート13側の端面15aから可動プレート13側に、突出しないようにしている。すなわち、押付ボルト18の先端部18aは、可動プレート13の端面13bに当接しない。これは、挟持板14Aが挟持板14B側に押し出されることにより、主ロープ1の解放時に挟持板14Aと挟持板14Bとで主ロープ1を挟持又は押圧しないようにするためであるが、主ロープ1を挟持又は押圧しない状態を維持できれば、押付ボルト18の先端部18aが締結プレート15の端面15aから可動プレート13側に突出し、可動プレート13の端面13bに当接していてもよい。
主ロープ1の解放状態では、図2に示すように、押付ボルト18の先端部18aが可動プレート13の端面13bに当接しない状態にすると共に、可動プレート13の端面13bが締結プレート15の端面15aに当接するように、解放ボルト26で可動プレート13を締結プレート15側に引き込んでおくことが好ましい。この場合、可動プレート13の端面13bと締結プレート15の端面15aとの間隔L2はゼロである(L2=0)。
これにより、主ロープ1の解放状態において、主ロープ1が挟持板14Aと摺動するのを確実に防ぐことができる。
図2及び図3では、主ロープ1の解放状態を示しており、一対の挟持板14A,14Bの間隔、すなわち挟持板14Aの端面14Aaと挟持板14Bの端面14Baとの間隔L1がLaに広がっている(L1=La)。この状態では、2つの溝25A,25Bの間の空間が広がり、主ロープ1は一対の挟持板14A,14Bによる挟持から解放され、挟持板14A,14Bによる把持が解放された状態にある。
主ロープ1が挟持板14A,14Bの溝25A,25Bから外れないようにするために、Laは主ロープ1の直径φ1よりも小さくするとよい(La<φ1)。
図4及び図5を用いて、主ロープ1の把持状態について説明する。図4は、図2に示すロープ把持装置8のロープ把持状態を示す図(側面図)である。図5は、図4に示すロープ把持装置8を上から見た図(上面図)である。なお、図4では、主ロープ1を半透明にして図示している。
締結プレート15は、締結ボルト17とガイド16とによって、固定プレート12から一定の位置L0に固定されており、押付ボルト18の締め込みによって、可動プレート13がガイド16に沿って移動する。本実施例では、第2挟持部材14A,13の移動を案内するガイド(ガイド部材)16が設けられる。第2挟持部材14A,13は、ガイド挿通穴21を有し、ガイド挿通穴21を挿通するようにガイド16が設けられることにより、ガイド16に沿って移動することができる。
主ロープ1が解放状態(図2及び図3の状態)にある場合、押付ボルト18を締結プレート15の押付ボルト用ねじ穴23に締め込んでいくことで、押付ボルト18の先端部18aが可動プレート13を押す。すなわち本実施例では、押付ボルト18は、締結プレート15の、第2挟持部材14A,13が配置されている側とは反対側から押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23に螺合され、第2挟持部材14A,13を第1挟持部材14B,12の方へ押し付ける。これにより、可動プレート13を介して挟持板14Aに押付ボルト18の軸力を伝え、挟持板14Aを挟持板14Bに向けて押し付ける。その結果、主ロープ1は、挟持板14Aと挟持板14Bとから押圧力を受けて、挟持板14Aと挟持板14Bとに把持される。
図4及び図5は、主ロープ1の把持状態を示す。主ロープ1の把持状態では、一対の挟持板14A,14Bの間隔、すなわち挟持板14Aの端面14Aaと挟持板14Bの端面14Baとの間隔L1はLbになる(L1=Lb)。このときの間隔L1の大きさLbは、主ロープ1の解放状態における間隔L1の大きさLaよりも小さい(Lb<La)。また、可動プレート13の端面13bと締結プレート15の端面15aとの間隔L2はゼロよりも大きくなり、δとなる(L2=δ、δ>0)。
押付ボルト18の押付によって主ロープ1を把持した後、押付ボルト18が緩まないように、ナット19で固定する。すなわち、締結プレート15の端面15bから離間した状態にあるナット19を、端面15bに接触するように締め上げる。本実施例は、押付ボルト18を用いて主ロープ1に挟持板14Aを押し付け、挟持板14Bと共に主ロープ1を把持する押付方式を採用する。
本実施例では、ナット19及び押付ボルト18と、押付ボルト18が締結される押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23とが、第2挟持部材14A,13及び第1挟持部材14B,12に対して、同じ側に配置されている。さらに、押付ボルト用ねじ穴23が形成された締結プレート15は、押付ボルト18の締結に当たって、供回り防止を行う必要がない。
この場合、押付ボルト18は、締結プレート15に対して、第2挟持部材14A,13が配置されている側とは反対側に、押付ボルト18の緩み止めを行うナット19を有する。
これによって、主ロープ1を把持する場合に、押付ボルト18の操作と緩み止め用のナット19の操作とを、一方向から行うことが可能となる。この場合、押付ボルト18の操作とナット19の操作とは、締結プレート15の一端面15b側から行うことになる。
図2乃至図5を参照して、主ロープ1の把持状態(図4及び図5に示す状態)から解放状態(図2及び図3に示す状態)に戻す場合の操作(解放操作)について説明する。
解放操作では、押付ボルト18の緩み止めの解除操作と、押付ボルト18を引き上げる操作と、を行う必要がある。押付ボルト18の緩み止めの解除操作は、ナット19を緩める操作により行われる。押付ボルト18を引き上げる操作は、押付ボルト18の先端部18aを可動プレート13の端面13bから離すように、締結プレート15の端面15aから端面15b側に引き込む操作である。
次に、締結プレート15に形成された解放ボルト通し穴24に解放ボルト26を通し(図2参照)、解放ボルト26を可動プレート13に形成された解放ボルト用ねじ穴(第2ねじ穴)22に締め込む。解放ボルト26は、第1挟持部材14B,12と共に主ロープ1を把持する第2挟持部材14A,13を、第1挟持部材14B,12から引き離すための部材である。解放ボルト26を解放ボルト用ねじ穴22に締め込まれた可動プレート13は、締結プレート15まで引き上げることができる。すなわち、第2挟持部材14A,13は、解放ボルト26を解放ボルト用ねじ穴(第2ねじ穴)22に締め込むことで、第1挟持部材14B,12から離れる方向に移動する。
可動プレート13を最大限まで引き上げた場合、可動プレート13の端面13bと締結プレート15の端面15aとの間隔L2は、図2及び図3に示すように、ゼロである(L2=0)。このとき、可動プレート13は主ロープ1の把持状態からδだけ移動したことになるため、主ロープ1の解放状態における一対の挟持板14A,14Bの間隔L1の大きさLbは、Laからδを差し引いた大きさになる(Lb=La-δ)。
可動プレート13はガイド16が挿通するガイド挿通穴21(図2及び図4参照)を有していて、ガイド16に沿った移動が可能なため、主ロープ1に対して平行に移動することができる。これにより、可動プレート13の引き上げ時に、対向した一対の挟持板14A,14Bの間に、上端から下端まで、一定の距離Laを設けることができる。このことから、ロープ把持装置8は、ガイド16と解放ボルト26とを有することで、仮設機械室6の揚重中における主ロープ1の解放時に、主ロープ1の通過用の適切なクリアランスを一対の挟持板14A,14Bの間に確保し、主ロープ1をスムーズに送り出すことができる。
主ロープ1を把持状態から解放状態に戻す操作は、ナット19及び押付ボルト18の操作と、解放ボルト26の操作とを含む。これらの操作は、一方向から行うことが可能となる。つまり、これらの操作は、締結プレート15の一端面15b側から行うことができる。
本実施例では、ナット19及び押付ボルト18と、押付ボルト18が締結される押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23と、解放ボルト26とが、第2挟持部材14A,13及び第1挟持部材14B,12に対して、同じ側に配置されている。さらに、押付ボルト用ねじ穴23が形成された締結プレート15は、押付ボルト18を緩める際に、供回り防止を行う必要がない。
図6を用いて、締結プレート15について説明する。図6は、図2で図示した方向から見た締結プレート15の断面図である。
締結プレート15は、端面15b側に押付ボルト用ねじ穴23を有し、端面15a(可動プレート13)側にボルト逃げ穴28を有している。ボルト逃げ穴28の径Cは押付ボルト用ねじ穴の径Bよりも大きい。すなわち、締結プレート15には、押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23に対して第2挟持部材14A,13の側に設けられた、押付ボルト18が挿通するボルト逃げ穴(逃げ穴)28が形成されている。ボルト逃げ穴28の直径Cは、押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)23の直径Bよりも大きい。
可動プレート13への押付によって押付ボルト18の先端部18aに微小な変形が生じることがある。締結プレート15にボルト逃げ穴28を設けることで、押付ボルト18を締結プレート15の内部まで引き上げる際に、押付ボルト18の先端部18aが締結プレート15の端面15a部で引っかかることがないようにしている。これにより、主ロープ1の繰返しの把持及び解放が可能となる。ボルト逃げ穴28の径Cについては、押付ボルト用ねじ穴23の径Bよりも2mm以上大きければ、押付ボルト18の先端部18aの微小変形が締結プレート15の端面15a部で引っかかるのを抑制又は防止できる。
上述の実施例は、工事用エレベーターで使用されるロープ把持装置について説明したが、エレベーターに限らず、その他の装置でロープを把持するロープ把持装置としても使用することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…主ロープ(ロープ)、8…ロープ把持装置、13…可動プレート、12…固定プレート、14A…第2挟持板、14A,13…第2挟持部材、14B…第1挟持板、14B,12…第1挟持部材、15…締結プレート、16…ガイド(ガイド部材)、17…締結ボルト、18…押付ボルト、19…ナット、21…ガイド挿通穴、22…解放ボルト用ねじ穴(第2ねじ穴)、23…押付ボルト用ねじ穴(第1ねじ穴)、24…解放ボルト通し穴、25A,25B…溝、26…解放ボルト、28…ボルト逃げ穴(逃げ穴)。

Claims (8)

  1. 固定プレートと前記固定プレートに固定された第1挟持板とを有する第1挟持部材と
    前記固定プレートに締結される締結ボルトにより前記第1挟持部材に対する相対位置が固定され、第1ねじ穴及び解放ボルト通し穴が形成された締結プレートと、
    前記第1挟持部材と前記締結プレートとの間を移動可能に配置され、第2ねじ穴が形成された第2挟持部材と、
    前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とでロープを把持するように、前記第2挟持部材を前記第1挟持部材の方へ押し付ける押付ボルトと、
    前記締結プレートと前記第1挟持部材の前記固定プレートとの間隔が一定の大きさに維持されるように前記第1挟持部材に対する前記締結プレートの位置決めを行う位置決め機構と、
    前記第1挟持部材と共にロープを把持した前記第2挟持部材を、前記第1挟持部材から引き離す解放ボルトと、
    備え、
    前記位置決め機構は、ロープの把持状態において、前記締結プレートと前記第2挟持部材との間にゼロよりも大きな間隔が生じるように、前記締結プレートと前記第1挟持部材の前記固定プレートとの間隔を設定し、
    前記押付ボルトは、前記締結プレートの、前記第2挟持部材が配置されている側とは反対側から前記第1ねじ穴に螺合され、前記第1ねじ穴を挿通した先端部が前記第2挟持部材を前記第1挟持部材の方へ押し付けるように構成され、
    前記解放ボルトは、前記締結プレートの前記解放ボルト通し穴を通して前記第2挟持部材の前記第2ねじ穴に締め込まれることで、前記第2挟持部材を前記第1挟持部材から離れる方向に移動させるように構成されたロープ把持装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2挟持部材の移動を案内するガイド部材を備え、
    前記第2挟持部材は、前記ガイド部材が挿通するガイド挿通穴を有し、前記ガイド部材に沿って移動することを特徴とするロープ把持装置。
  3. 請求項1において、
    記第2挟持部材の移動を案内するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記位置決め機構を構成することを特徴とするロープ把持装置。
  4. 請求項1において、
    前記締結プレートは、前記第1ねじ穴に対して前記第2挟持部材の側に設けられた、前記押付ボルトが挿通する逃げ穴が形成され、
    前記逃げ穴の直径は、前記第1ねじ穴の直径よりも大きいことを特徴とするロープ把持装置。
  5. 請求項1において、
    前記押付ボルトは、前記締結プレートに対して、前記第2挟持部材が配置されている側とは反対側に、当該押付ボルトの緩み止めを行うナットを有することを特徴とするロープ把持装置。
  6. 請求項1において、
    記第2挟持部材は、ガイド部材が挿通するガイド挿通穴が形成された可動プレートと、前記可動プレートに固定された第2挟持板と、を備え、
    前記第1挟持板と前記第2挟持板とは、ロープと接触してロープを挟持する溝を有することを特徴とするロープ把持装置。
  7. 請求項1において、
    前記押付ボルト及び前記第1ねじ穴は、前記第2挟持部材に対して、同じ側に配置されていることを特徴とするロープ把持装置。
  8. 請求項1において
    前記第2挟持部材の移動を案内するガイド部材と
    前記第1ねじ穴に対して前記第2挟持部材の側に位置するように前記締結プレートに形成され、前記押付ボルトが挿通する逃げ穴と、を備え
    前記第2挟持部材は、前記ガイド部材が挿通するガイド挿通穴が形成された可動プレートと、前記可動プレートに固定された第2挟持板と、を有し、
    前記第1挟持板と前記第2挟持板とは、ロープと接触してロープを挟持する溝を有し、
    前記ガイド部材は、前記位置決め機構を構成し、
    前記逃げ穴の直径は、前記第1ねじ穴の直径よりも大きく
    前記押付ボルトは、前記締結プレートに対して、前記第2挟持部材が配置されている側とは反対側に、当該押付ボルトの緩み止めを行うナットを有することを特徴とするロープ把持装置。
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