JP7750546B2 - 圧縮空気圧回路構造 - Google Patents
圧縮空気圧回路構造Info
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Description
以下、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造1は、少なくともエアコンプレッサ9と、噴霧ユニット2と、分離槽20と、ポンプ30と、エアドライヤ3を備えて成り、エアコンプレッサ9によって生成された圧縮空気が噴霧ユニット2へ流入し、圧縮空気に含有された異物が洗浄水と結合・分離された後、エアドライヤ3へ送気され、該エアドライヤ3にて乾燥されることで清浄かつ乾燥した圧縮空気として後段の圧縮空気使用機器に供される。また、噴霧ユニット2にて異物と結合し汚染された洗浄水は、分離槽20を通過することで異物が分離されて清浄化された後、ポンプ30により噴霧ユニット2へ送流されることで、再び洗浄水として使用される。
エアコンプレッサ9は、空気吸入口から空気である大気を吸入し、所定圧(例えば0.7Mpa)へと昇圧して圧縮させるものである。大気には水蒸気や異物(塵埃やスラッジ、微生物、窒素酸化物、オイルミストなど)が含まれており、更に給油式のエアコンプレッサ9を使用していた場合は、圧縮空気内にオイルミストが多く混入されることとなる。
通気用配管4の素材については、特に限定するものではなく、例えば銅や鉄などの主に金属素材よりなる略剛性の素材や、ゴム、ポリエチレン、塩ビ製の樹脂管あるいは炭素素材やガラス素材からなる繊維管など略柔軟性の素材で構成される。尚、後述する洗浄水配管5の素材についても同様である。
噴霧ユニット2は、通気用配管4aを介して流入した圧縮空気から異物を分離・除去した後に通気用配管4bを介して後段へ送気させると共に、洗浄水配管5cを介して流入した洗浄水を噴霧させ圧縮空気内の異物と結合させた後、洗浄水配管5aを介して分離槽20へ排出させるものである。
また、圧縮空気中の異物と噴霧ノズル12から噴霧された洗浄水とが結合してできる汚染された洗浄水(以下、「汚染水」という場合がある。)は、噴霧タンク10の下方域に貯留することとなるが、吐出口11がその汚染水で水没することのないよう、タンク内における吐出口11の下方に所定の間隙を設けることを要する。よって吐出口11は、水没しない程度の高さ位置に配設することが必要となる。
さらに、送気口13については、噴霧タンク10内に溜まった汚染水を圧縮空気と共に後段に送ってしまうことのないよう、噴霧タンク10の上方域に備えられる態様が好適である。
噴霧ノズル12の形状・構造については、噴霧する際の水量や粒径等を考慮して適宜決定されるもので、特に限定はないが、圧縮空気に対し広く洗浄水を接触させるべく、噴霧ノズル12から下方へ放射状に拡開しながら噴霧可能な態様が好適である。噴霧ノズル12の向き・配置については、圧縮空気中の異物と洗浄水との結合促進に鑑み、吐出口11と所定間隔を空けつつ対向して配設される態様が好適であり、図示の様に吐出口11が上向きに配設されれば、噴霧ノズル12は下向きに配設される態様となる。かかる態様により、吐出口11から上方に向け吐出された圧縮空気に対し、噴霧ノズル12からの洗浄水は下方に向け噴霧されることとなり、互いにぶつかり合って異物と洗浄水との結合促進が図られることとなる。
かかる態様を採ることにより、噴霧された洗浄水が異物除去帯15との接触により該異物除去帯15の表面に付着するため、洗浄水が噴霧タンクの中空部に留まりやすくなり、異物除去帯15を通過する圧縮空気との接触機会を増加させ、圧縮空気に含有された異物の除去効率を向上させることとなる。
異物除去帯15は、繊維状の素材が複雑に絡み合ったものであり、図2に図示したように、吐出口11と噴霧ノズル12の略中央箇所近傍に備えられることとなる。異物除去帯15を構成する素材や形状・厚みについては特に限定はなく、化学繊維やガラス繊維を用いた不織布を複数枚積層させる構造の他、金属素材を用いてタワシ状や不織布状に形成したものを複数枚積層させる構造も採用し得る。また、異物除去帯15には、常時圧縮空気による圧力がかかると共に、洗浄水が付着することになるため、金属素材を使用する場合、強度がありつつ耐食性に優れるステンレス等の素材をスチールウール形状に成形して異物除去帯15を構成する態様も好適である。
送気口13の設置位置に関して特に限定はないが、例えば図1に図示したように、吐出口11が噴霧タンク10の下方略中央箇所に配設された態様であれば、噴霧タンク10の天面部略中央箇所に配設される。噴霧タンク10にて、噴霧ノズル12から噴霧される洗浄水と異物との結合が十分に行われた後の清浄化された圧縮空気が、送気口13から通気用配管4bを介して後段へ送気されることとなる。
また、送気口13の径に関し、特に限定はないが、例えば吐出口11の口径と同径程度に設定することで、噴霧タンク10内へ流入した圧縮空気に圧力損失を起こさせることなく、通気用配管4bへ送気することが可能となる。
排出口14の設置位置については、特に限定するものではないが、噴霧タンク10下方に貯留した汚染水を排出させるため、噴霧タンク10の最底面に備える態様が好適である。
また、排出口14の径についても特に限定はないが、貯留した汚染水が吐出口11を水没させないよう、少なくとも噴霧ノズル12から噴霧される洗浄水の水量を滞りなく排出可能な径を有する態様が望ましい。
ドレントラップの種別については特に限定されるものではないが、例えば、電磁式、フロート式、ディスク式等が考えられる。
分離槽20は、噴霧タンク10の排出口14から排出された汚染水を、洗浄水配管5aを介して流入口22から流入させ、汚染水から異物を分離・除去させた後、流出口22から洗浄水配管5bを介してポンプ30へ清浄化した洗浄水として流出させるものである。
分離槽20の具体的な構造については、異物と洗浄水が結合した汚染水から異物のみを分離・除去することが可能な構造であれば良い。例えば、図示したように、一の槽である分離槽20の天面から底面まで貫通し槽内を分割する仕切板25により、異物分離槽23と貯留槽24の二室構造に分割された分離槽20を用いる態様等が考え得る。かかる態様を採ることにより、排出口14から排出された汚染水は、異物分離槽23内に一時貯留することで汚染水に含有された異物が密度により水中で浮沈し、洗浄水との結合が外れることで異物が分離され、汚染水は清浄化される。例えば、密度が小さい油分であれば水面方向へ浮上し、密度の大きい塵埃であれば水底方向へ沈降する。その後、仕切板25を貫通する吸入管26によって、異物が分離し清浄化された洗浄水のみが貯留槽24へ流入し、該貯留槽24内に貯留されることとなる。
流入口21の設置箇所について、特に限定はないが、図1に図示したような異物分離槽23を設けた態様である場合、該異物分離槽23の側面部上方や、天面部、少なくとも貯留している汚染水の水面よりも上方に設ける態様が好適である。かかる態様を採ることにより、異物分離槽23内から汚染水が逆流することを防ぐことが可能となる。
流出口22の設置箇所についても特に限定はないが、図1に図示したような貯留槽24が設けられた態様である場合、該貯留槽24の側面部略中央から下方、少なくとも貯留している洗浄水の水面よりも下方に設ける態様が好適である。かかる態様を採ることにより、貯留槽24に貯留している洗浄水のみをポンプ30へ流出させることが可能となる。
吸入管26の形状は、異物分離槽23内に貯留している清浄な洗浄水を貯留槽24内へ流入させることが可能であり、図示したような逆L字状に形成される。かかる態様により、異物分離槽23に貯留した洗浄水の水面より下方に存する洗浄水を吸入管26内へ流入させることが可能となり、異物分離槽23の水面に浮遊する油分や水底に滞留した塵埃等の異物が混入しない清浄な洗浄水としてポンプ30への流出が可能であり、洗浄水の循環を実現し得る、といった優れた効果を奏する。
洗浄水投入口27によって供給される洗浄水については、特に限定するものではなく、既存の水道設備から供給される水の他に、清水と中性洗剤を混合させたものを利用する態様も好適である。中性洗剤を混合することにより、水との結合が困難であるオイルミストも圧縮空気から分離させることが容易となると共に、洗浄水が噴霧ユニット2やその他の機器、配管へ接触することによる劣化や腐食を防ぐと共に、圧縮空気の安全性も担保される、といった優れた効果を奏する。
ポンプ30の吐き出し量や形状等に関して特に限定するものではなく、従来公知の技術を使用すれば良い。また、ポンプ30の設置位置に関しても限定はなく、例えば、図示したように、分離槽20の近傍箇所へ配設する態様等が考え得る。
エアドライヤ3は、圧縮空気を乾燥させ水分を取り除くための機器であって、水分の除去方式により、冷凍式や中空糸膜式、吸着式などが存在する。本発明で使用するエアドライヤ3は、冷凍式や中空糸膜式、吸着式のいずれかを問うものではなく、特に限定されるものではないが、一般に繁用されているのは、冷凍式のエアドライヤ3である。冷凍式のエアドライヤ3は、冷媒の蒸発潜熱を利用して、圧縮空気を冷却し、含有水分を凝縮して除去するための装置であって、比較的安価に導入することができるため、好適である。
ドレン等排出構造は、エアドライヤ3及びサイクロンセパレータ6の下方域に配設され、夫々の機器下部にて貯留したドレン等を外部へ排出することとなる。また、ドレントラップの種別については特に限定されるものではないが、例えば、電磁式、フロート式、ディスク式等が考えられる。
はじめに、圧縮空気圧回路構造1における圧縮空気の流れについて説明する。
まず、エアコンプレッサ9にて圧縮空気が生成され、該エアコンプレッサ9から噴霧タンク10まで延伸する通気用配管4aを介して、吐出口11から噴霧タンク10内に吐出される。この時の圧縮空気は、大気中の塵埃や水蒸気を含んだものになる。そして、噴霧タンク10内に吐出された圧縮空気に対し、霧状の洗浄水が噴霧ノズル12から噴霧され、圧縮空気中の異物が噴霧された洗浄水と結合する。
噴霧ユニット2へ流入した洗浄水は、噴霧ノズル12から噴霧されることで吐出口11から吐出された圧縮空気に含有された異物と結合後、自らの質量によって下方へ落下し、あるいは、噴霧タンク10の内壁にぶつかった後に重力に従って垂下し、噴霧タンク10の下方域に貯留され、排出口14から洗浄水配管5aを介して異物分離槽23内に流入する。
また、エアコンプレッサ9と噴霧ユニット2との間や、噴霧ユニット2とエアドライヤ3との間に、必要に応じてエアフィルタ等の各種機器を配設する態様も可能である。
2 噴霧ユニット
3 エアドライヤ
4 通気用配管
4a 通気用配管
4b 通気用配管
4c 通気用配管
4d 通気用配管
5 洗浄水配管
5a 洗浄水配管
5b 洗浄水配管
5c 洗浄水配管
5d 洗浄水配管
6 サイクロンセパレータ
7 ドレントラップ
8 ノズル
9 エアコンプレッサ
10 噴霧タンク
11 吐出口
12 噴霧ノズル
13 送気口
14 排出口
15 異物除去帯
20 分離槽
21 流入口
22 流出口
23 異物分離槽
24 貯留槽
25 仕切板
26 吸入管
27 洗浄水投入口
28 調整バルブ
30 ポンプ
Claims (6)
- 圧縮空気中の異物除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、
エアコンプレッサで生成された圧縮空気が通気用配管を介して送気される圧縮空気圧回路において、
エアコンプレッサの後段且つエアドライヤの前段における所定中間箇所に噴霧ユニットを備えて成り、
噴霧ユニットは、中空部を有する噴霧タンクと、汚染された洗浄水に含有される異物を除去して清浄化された洗浄水をポンプへ供給する分離槽と、噴霧ノズルへ清浄な洗浄水を供給するポンプと、で構成され、
噴霧タンクには、前段から通気用配管を介して送気された圧縮空気を吐出する吐出口と、該吐出口から吐出された圧縮空気に向け洗浄水を霧状に噴霧する噴霧ノズルが内蔵されると共に、洗浄水が噴霧された後の圧縮空気を通気用配管を介して後段へ送出する送気口と、汚染された洗浄水を分離槽へ排出する排出口を備え、
噴霧タンクにおいて圧縮空気中の異物と噴霧された洗浄水との結合が行われ、
分離槽は、異物分離槽と貯留槽の二室から成ると共に、該異物分離槽から貯留槽へ洗浄水を流入させる逆L字状の吸入管が配設されて成ることを特徴とする圧縮空気圧回路構造。 - 前記分離槽には、洗浄水及び汚染された洗浄水が投入され、外部から槽内を目視可能なレベル液面計を持つことを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路構造。
- 前記洗浄水は、清水と中性洗剤から成ることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路構造。
- 前記噴霧ユニットの後段に、サイクロンセパレータが配設されて成ることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路構造。
- 前記噴霧タンクの中空部に、異物除去帯が備えられて成ることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路構造。
- 前記異物除去帯が、ステンレス製であってスチールウール形状に成形されて成ることを特徴とする請求項5に記載の圧縮空気圧回路構造。
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-
2023
- 2023-07-14 JP JP2023116186A patent/JP7750546B2/ja active Active
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