JP7760924B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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Description

本開示は、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真プリンタなどの画像形成装置としては、画像形成対象のシートを加熱して現像剤像を定着させる定着装置を備えたものが知られている。このような定着装置は、通常、抵抗発熱体を有するヒータと、ヒータの温度を検知する温度センサとを具備しており、定着装置では、温度センサの検知結果に基づいて、ヒータによる定着温度が制御される。また、従来の定着装置には、シート状の熱伝導部材である、グラファイトシートをヒータと温度センサとの間に設けるとともに、温度センサを介してグラファイトシートをバネでヒータ側に押圧することによってヒータとグラファイトシートとを密着させることが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2017-169413号公報
上記のような従来の定着装置では、温度センサの温度検知が安定しないことがあった。具体的にいえば、従来の定着装置では、グラファイトシートに対するバネの押圧力(付勢力)が瞬時的に、または経年的に変化することがあり、温度センサとグラファイトシートとの相対的な位置に変位が発生し易かった。
本開示は、温度センサと温度センサが接触するシートとの相対的な位置の変位を抑制することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の定着装置は、基板と、前記基板上に配置された抵抗発熱体とを有するヒータと、前記ヒータに接触する内周面を有し、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、穴が形成され、前記ヒータを保持するホルダと、前記基板に接触する金属シートと、前記ヒータの温度を検知する温度センサと、を備え、前記温度センサは、前記穴を介して前記金属シートに接触し、前記基板の短手方向において、前記金属シートの端部が前記穴に挿入されることにより、前記金属シートは、前記ヒータに対して位置決めされている。
上記構成によれば、金属シートはヒータに対して位置決めされているので、温度センサに対する金属シートの位置ずれを抑制することできる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記短手方向の両端部がそれぞれ前記基板に対して交差する交差方向に曲げられてもよい。
上記構成によれば、穴に挿入する金属シートを容易に構成することができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記基板に接触する中央部と、前記中央部の短手方向の両端部からそれぞれ、前記基板の長手方向及び前記短手方向に直交する直交方向に延びる一対の第1延出部と、前記一対の第1延出部の端部からそれぞれ前記短手方向に延びる一対の第2延出部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、ヒータに対して金属シートを確実に位置決めすることができる。
本開示の定着装置では、前記ホルダは、前記穴を有する壁を備え、前記金属シートの長手方向の端面が、前記壁に当接することにより、前記金属シートが前記長手方向に位置決めされてもよい。
上記構成によれば、金属シートを長手方向に確実に位置決めすることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記穴に挿入される部分において、前記金属シートの長手方向の中央部に開口部が形成されてもよい。
上記構成によれば、金属シートの熱容量を小さくしつつ、金属シートの位置決め精度を容易に向上させることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記短手方向の端部は、前記基板とは反対側で前記穴よりも突出してもよい。
上記構成によれば、金属シートの強度を高めつつ、金属シートを容易に組付けることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記短手方向の前記端部は、前記穴の外側に屈曲してもよい。
上記構成によれば、金属シートの強度を確実に高めることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、前記短手方向の前記端部は、前記穴の外側に向かって前記基板から離れる方向に屈曲してもよい。
上記構成によれば、金属シートの組付けを容易に行うことができる。
本開示の定着装置では、前記基板と前記金属シートとの接触面積は、前記基板と前記ホルダとの接触面積よりも小さくてもよい。
上記構成によれば、金属シートの熱容量を確実に小さくすることができ、ヒータの温度を早期に立ち上げることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートの熱伝導率は、前記基板の熱伝導率よりも大きくてもよい。
上記構成によれば、金属シートは基板からのヒータの熱の均熱化を容易に図ることができ、温度センサの温度検知の精度を向上させることができる。
本開示の定着装置では、前記金属シートは、アルミニウム、リン青銅、ステンレス、またはチタンを用いて構成されてもよい。
上記構成によれば、金属シートは基板からのヒータの熱の均熱化を確実に図ることができ、温度センサの温度検知の精度を確実に向上させることができる。
本開示の定着装置では、前記温度センサは、前記ヒータの長手方向の中央部の温度を検知する第1温度センサと、前記第1温度センサよりも前記長手方向の端部側の温度を検知する第2温度センサと、を有し、2つの前記金属シートが、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサにそれぞれ対応して配置されてもよい。
上記構成によれば、第1及び第2温度センサの各温度検知を安定させることができる。
本開示の定着装置では、前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材をさらに備え、前記通電遮断部材は、前記基板の前記ベルトが接触する面と反対側の面に接触してもよい。
上記構成によれば、通電遮断部材によってヒータの温度に対する応答性を確保することができ、ヒータが異常に昇温した場合に上記通電を遮断することができる。
本開示の定着装置では、前記通電遮断部材は、前記ヒータの長手方向の中央部に配置されてもよい。
上記構成によれば、通電遮断部材はシートの幅方向の大きさに関わらずヒータが異常に昇温した場合に上記通電を遮断することができる。
本開示の画像形成装置は、前記定着装置を備える。温度センサと温度センサが接触するシートとの相対的な位置の変位を抑制することができる画像形成装置を構成することができる。
本開示の一態様によれば、温度センサと温度センサが接触するシートとの相対的な位置の変位を抑制することができる定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本開示の実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を説明する図である。 (A)は、本開示の実施形態1に係る定着装置が備える加熱ユニットのヒータを示す平面図であり、(B)は、上記加熱ユニットの第1温度センサと第2温度センサと通電遮断部材とを示す平面図である。 (A)は、上記第1温度センサ及び第2温度センサを示す斜視図であり、(B)は、上記通電遮断部材を示す斜視図である。 図2に示したホルダでの金属シートと温度センサとの関係を説明する概略図である。 上記加熱ユニットの上記第1温度センサ及び上記金属シートを示す断面図である。 上記金属シートの具体的な構成例を示す斜視図である。 上記ホルダに形成された穴及びその周囲の壁を説明する斜視図である。 上記金属シートの上記ホルダとの関係を説明する図である。 上記加熱ユニットの上記通電遮断部材を示す断面図である。 (A)は、本開示の実施形態2に係る定着装置が備える加熱ユニットのヒータを示す平面図であり、(B)は、上記加熱ユニットの第1温度センサと第2温度センサと通電遮断部材とを示す平面図である。 上記加熱ユニットの上記第1温度センサ及び上記金属シートを示す断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の実施形態1について図1~図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例として、トナーを用いてシートS1に画像を形成するレーザプリンタについて説明する。
〔画像形成装置1の構成〕
図1は、本開示の実施形態1に係る画像形成装置1の概略構成を説明する図である。尚、以下の説明では、画像形成装置1として、モノクロ画像の画像形成処理を行うモノクロプリンタを例示するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、フルカラー画像の画像形成処理を行うカラープリンタであってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、給紙部3と、画像形成部4と、排出ローラ5と、排出トレイ6と、を備える。筐体2は、図1に示すように、画像形成装置1の外容器を構成しており、画像形成装置1の要部構成を収容している。
図1に示すように、給紙部3は、シートS1を供給する。給紙部3は、給紙トレイ31と、給送ローラ32と、押圧板33と、搬送ローラ34と、レジストレーションローラ35と、を備える。給紙トレイ31は、上面が開放した箱状の部材であり、所定量のシートS1を収容する。また、シートS1は、画像形成処理が施される記録媒体であって、紙またはプラスチックなどである。
給送ローラ32は、給紙トレイ31に収容されたシートS1を送り出す。すなわち、シートS1が送り出される場合、給紙トレイ31上のシートS1は、押圧板33によって給送ローラ32に寄せられ、給送ローラ32の回転に伴い搬送ローラ34に給送される。搬送ローラ34は、シートS1をレジストレーションローラ35に向けて搬送する。レジストレーションローラ35は、シートS1の先端の位置を揃えた後、画像形成部4に向けてシートS1を搬送する。
画像形成部4は、給紙部3によって送り出されたシートS1に画像形成処理を施して画像を形成する。図1に示すように、画像形成部4は、露光器41と、転写器42と、帯電器43と、現像部44と、本開示の定着装置45と、感光ドラム46と、を備える。露光器41は、図示しないレーザ光源と、ポリゴンミラー41Gと、走査レンズ41Lと、ポリゴンモータ41Mと、反射鏡41Rと、を備える。
ポリゴンミラー41Gは正六角柱の側面を6つの反射面とする回転多面鏡である。ポリゴンミラー41Gは、上記レーザ光源が出射した光ビームL1を感光ドラム46に向かう方向へ偏向するためのものである。ポリゴンモータ41Mは、不図示のモータドライバによって駆動されることにより、ポリゴンミラー41Gを回転駆動する。
露光器41は、光ビームL1をポリゴンミラー41Gにより偏向して、ポリゴンミラー41Gから走査レンズ41L及び反射鏡41Rを介して感光ドラム46の表面に光ビームL1を出射する。露光器41は、光ビームL1によって感光ドラム46の表面を走査して感光ドラム46を露光する。これにより、後述のトナー像を構成する静電潜像が感光ドラム46に形成される。ポリゴンモータ41Mは、例えば、ブラシレスDCモータである。
転写器42は、感光ドラム46との間でシートS1を挟む転写ローラを備えており、感光ドラム46から上記トナー像をシートS1に転写する。帯電器43は、例えば、図示しない帯電ワイヤ及びグリッド部を有するスコロトロン型の帯電器を含む。この帯電器43では、図示しない高電圧生成回路により、上記帯電ワイヤに帯電電圧が印加され、上記グリッド部にグリッド電圧が印加されることでコロナ放電が発生し、感光ドラム46の表面が一様に帯電される。現像部44は、現像ローラ44R、及び現像剤、例えばトナーを収容したトナーカートリッジ44Aを備える。
尚、上記の説明以外に、例えば、上記転写ローラに代えて、転写ベルトを転写器42が含む構成でもよい。また、例えば、スコロトロン型の帯電器に代えて、帯電ローラを帯電器43が含む構成でもよい。
画像形成部4では、感光ドラム46の表面が帯電器43により一様に帯電された後、露光器41からの光ビームL1により、印刷データに基づいた静電潜像が感光ドラム46の表面に形成される。また、現像ローラ44Rは、トナーカートリッジ44Aの内部からトナーを静電潜像が形成された感光ドラム46の表面に供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム46の表面上にトナー像が形成される。その後、給紙部3から給紙されたシートS1が、感光ドラム46と転写器42との間である転写位置に搬送されることによって感光ドラム46の表面上に形成されたトナー像がシートS1上に転写される。
トナー像が転写されたシートS1は、感光ドラム46及び転写器42によって、定着装置45に搬送される。定着装置45は、シートS1に形成されたトナー像を定着する。具体的には、定着装置45は、ヒータ60で生じた熱を用いて、感光ドラム46及び転写器42から搬送されるシートS1上のトナー像を熱定着させる。トナー像が熱定着されたシートS1は、排出ローラ5によって排出トレイ6上に排出される。
定着装置45は、トナー像が形成されたシートS1を加圧する加圧ローラ51と、そのシートS1に接してシートS1を加熱する加熱ユニット52とを備える。これらの加圧ローラ51及び加熱ユニット52では、図示しない押圧部によって一方が他方側に押圧されている。そして、定着装置45では、不図示の制御部の指示に従って上記押圧部が制御されることにより、加圧ローラ51と加熱ユニット52の間に所定の圧力が加えられた状態で、シートS1に対するトナー像の定着動作が行われる。
加圧ローラ51は、図1において、上記制御部からの指示に従って時計方向周りに回転駆動するようになっている。つまり、加圧ローラ51は、加熱ユニット52に設けられた後述のベルト53との間で排出トレイ6側に搬送されるシートS1を挟持した状態で、回転する。これにより、ベルト53は、加圧ローラ51とベルト53及びシートS1との各摩擦力で、後掲の図5にRにて例示するように、所定の回転方向に従動回転するように構成されている。これにより、定着装置45では、トナー像が転写されたシートS1が、加圧ローラ51と加熱ユニット52との間に搬送されることで、トナー像がシートS1上に熱定着される。
〔加熱ユニット52の構成〕
ここで、図2~図9も参照して、本実施形態の加熱ユニット52について具体的に説明する。図2(A)は、本開示の実施形態1に係る定着装置45が備える加熱ユニット52のヒータ60を示す平面図であり、図2(B)は、上記加熱ユニット52の第1温度センサ81と第2温度センサ82と通電遮断部材83とを示す平面図である。図3(A)は、上記第1温度センサ81及び第2温度センサ82を示す斜視図であり、図3(B)は、上記通電遮断部材83を示す斜視図である。図4は、図2に示したホルダ75での金属シート70と温度センサ80との関係を説明する概略図である。図5は、上記加熱ユニット52の上記第1温度センサ81及び上記金属シート70を示す断面図である。図6は、上記金属シート70の具体的な構成例を示す斜視図である。図7は、上記ホルダ75に形成された穴75A1及びその周囲の壁75A11を説明する斜視図である。図8は、上記金属シート70の上記ホルダ75との関係を説明する図である。図9は、上記加熱ユニット52の上記通電遮断部材83を示す断面図である。
〔ヒータ60の構成〕
図2(A)及び図2(B)に示すように、本実施形態の加熱ユニット52は、ヒータ60と、ヒータ60を保持するホルダ75と、を備える。ヒータ60は、平面視で長方形状に構成された加熱部材であり、基板61と、基板61上に配置された、例えば、2つの抵抗発熱体62とを有する。
基板61は、例えば、セラミック材料により構成されており、基板61の一方の面には、例えば、印刷パターニングにより、上記2つの抵抗発熱体62が互いに平行となるように形成されている。なお、この説明以外に、例えば、ステンレスなどの金属材料によって基板61を構成することもできる。この場合、2つの抵抗発熱体62は、ガラス材料などの絶縁層を介在させて基板61の一方の面上に形成される。
抵抗発熱体62は、例えば、ニッケル-クロム合金や鉄-クロム合金などの発熱性に優れた導電性材料を用いて構成されている。また、抵抗発熱体62の一端62Aには、導線64を介して給電端子63が接続されている。また、抵抗発熱体62の他端62Bには、導線65が接続されており、2つの抵抗発熱体62が導線65を介して電気的に導通するようになっている。
給電端子63には、不図示のコネクタが着脱可能に接続されるようになっており、コネクタを介在させて不図示の電源が給電端子63に接続されて電力供給が行われるよう構成されている。そして、ヒータ60では、抵抗発熱体62は、上記制御部の指示に従って、熱を発生するようになっている。つまり、抵抗発熱体62への供給電流が制御され、さらには、抵抗発熱体62で生じた熱が増減されて、ヒータ60からベルト53への加熱が、制御される。
また、図2(A)に示すように、ヒータ60では、抵抗発熱体62はその長手方向の寸法が定着装置45で使用可能な最大幅H1のシートS1よりも大きい寸法とされている。また、定着装置45では、幅寸法が異なる複数種類のシートS1に対応可能に構成されている。具体的にいえば、定着装置45では、複数種類のシートサイズのシートS1において、幅方向の中心が一致する状態で定着動作が行われるようになっている。例えば、定着装置45で使用可能な最小幅H2のシートS1については、抵抗発熱体62の中央部によって加熱されることで定着動作が行われる。
また、定着装置45では、最小幅H2のシートS1に対して定着動作を行う場合、最小幅H2の長手方向の外側の端部領域H3及びH4は、最小幅H2のシートS1が存在していない非通紙領域となる。このため、端部領域H3及びH4では、その定着動作の際に最小幅H2のシートS1によって熱が奪われずに、ヒータ60の温度が抵抗発熱体62の中央部、つまり最小幅H2の領域に比べて上昇し易い。
また、ヒータ60は、図5に示すように、抵抗発熱体62を覆うように基板61上に設けられたカバー66を有する。カバー66は、例えば、ガラス材料などの絶縁材料を用いて構成されている。また、カバー66は、ベルト53の内周面に接触するニップ面66Aを備えている。
〔ベルト53の構成〕
ベルト53は、耐熱性及び可撓性を有する無端状のベルトであり、例えば、ステンレス等の金属材料からなる基材と、フッ素樹脂などの合成樹脂材料からなり、基材を被覆する絶縁層とを備える(図示せず)。ベルト53は、その内部にヒータ60、金属シート70、ホルダ75、第1温度センサ81、第2温度センサ82、及び通電遮断部材83を収容している。そして、ベルト53は、これらヒータ60、金属シート70、ホルダ75、第1温度センサ81、第2温度センサ82、及び通電遮断部材83の周りを回転するようになっている。
さらに、ベルト53の内周面は、ヒータ60のニップ面66Aと当接しており、ヒータ60からの熱がベルト53を経てシートS1に伝えられるように構成されている。また、ベルト53の長手方向の寸法は、抵抗発熱体62の寸法よりも大きくされている。
〔ホルダ75の構成〕
ホルダ75は、例えば、合成樹脂材料を用いて構成されている。また、ホルダ75は、図2(B)に示すように、ヒータ60を支持する支持部75Aを有する。つまり、支持部75Aは、図2(B)に点線にて示すヒータ60の基板61を支持する。また、ホルダ75は、図5に示すように、ベルト53の内周面に接触するガイド面75B1を有し、ベルト53を案内するガイド部75Bを備える。
また、ホルダ75には、第1温度センサ81、第2温度センサ82、及び通電遮断部材83をそれぞれ設置するための穴75A1、75A2、及び75A3が形成されている。これらの穴75A1、75A2、及び75A3は、ホルダ75の支持部75Aを矩形状に開口することで形成されており、穴75A1の周囲は、図7に例示するように、壁75A11によって囲まれている。壁75A11は、図5の上下方向に、支持部75Aの厚みに対応した厚みを有している。また、穴75A1及び75A2には、金属シート70が挿入されており、第1温度センサ81及び第2温度センサ82は、それぞれ穴75A1及び75A2を介して対応する金属シート70に接触する。
〔第1温度センサ81及び第2温度センサ82の構成〕
第1温度センサ81及び第2温度センサ82は、例えば、サーミスタを用いて構成されている。尚、以下の説明では、第1温度センサ81及び第2温度センサ82について、温度センサ80と総称する。
図3(A)に示すように、温度センサ80は、基材80Aと、温度検知素子80Dが設置されるとともに、温度検知素子80Dを上側に突出させる突出部材80Bと、突出部材80Bを覆うように基材80Aに設けられたフィルム材80Cと、を備える。突出部材80Bは、例えば、スポンジ材などの弾性材料を用いて構成されており、基材80Aに取り付けられている。温度センサ80では、突出部材80Bによって温度検知素子80Dを押圧することにより、温度検知対象物に温度検知素子80Dを確実に接触させて温度検知を精度良く行うことができる。
また、温度センサ80は、図4に例示するように、基材80Aが支持部75Aに当接した状態で、金属シート70を介在させてホルダ75の穴75A1に取り付けられている。
第1温度センサ81は、図2(B)に示すように、最小幅H2の範囲内の位置となるようにホルダ75に設けられており、ヒータ60の長手方向の中央部の温度を検知する。具体的にいえば、第1温度センサ81では、図5に示すように、突出部材80Bがホルダ75の穴75A1を挿通し、温度検知素子80Dが金属シート70の中央部70Aを介して基板61の裏面に接触することにより、上記長手方向の中央部の温度が検知される。また、第1温度センサ81は、上記制御部に接続されており、制御部は、第1温度センサ81の検知結果を用いてヒータ60のフィードバック制御を行うようになっている。
第2温度センサ82は、図2(B)に示すように、端部領域H3の範囲内の位置であって抵抗発熱体62の長手方向の端部の位置となるようにホルダ75に設けられており、第1温度センサ81よりも上記長手方向の端部側の温度を検知する。具体的にいえば、第2温度センサ82では、第1温度センサ81と同様に、突出部材80Bがホルダ75の穴75A2を挿通している。そして、第2温度センサ82は、温度検知素子80Dが金属シート70の中央部70Aを介して基板61の裏面に接触することにより、上記長手方向の端部の温度が検知される。また、第2温度センサ82は、上記制御部に接続されており、制御部は、第2温度センサ82の検知結果を用いて上記長手方向の端部での温度上昇の程度を判別する。
〔通電遮断部材83の構成〕
通電遮断部材83は、ヒータ60が異常に昇温した場合に抵抗発熱体62への通電を遮断する。具体的には、通電遮断部材83は、例えば、サーモスタットを用いて構成されており、図3(B)に示すように、容器83Aと、容器83Aから上側に突出するとともに、温度を検知する温度検知部83Bと、を備える。容器83Aには、温度検知部83Bに接続されるとともに、例えば、バイメタルを用いた図示しない遮断機構が設けられている。通電遮断部材83は、ヒータ60の温度が所定温度以上に昇温した場合に、抵抗発熱体62の通電、つまり電力供給を遮断する。通電遮断部材83は、サーモスタットに限らず例えば温度ヒューズ等でもよい。
また、通電遮断部材83は、図2(B)に示すように、端部領域H4の範囲内の位置となるようにホルダ75に設けられており、ヒータ60の長手方向の一方の端部側の温度を検知する。具体的にいえば、通電遮断部材83では、図9に示すように、温度検知部83Bがホルダ75の穴75A3を挿通し、温度検知部83Bが基板61の裏面に接触することにより、上記一方の端部側の温度が検知される。
〔金属シート70の構成〕
金属シート70は、例えば、アルミニウム、リン青銅、ステンレス、またはチタンなどの熱伝導率が大きい金属材料を用いて構成されている。また、金属シート70は、穴75A1または75A2に挿入されることにより、ヒータ60に対して位置決めされるようにホルダ75に設けられている。そして、金属シート70は、第1温度センサ81及び第2温度センサ82とヒータ60との相対的な位置に変位が生じるのを極力抑制する機能を有する。更に、金属シート70は、金属シート70の範囲内においてヒータ60の熱を均熱化させる機能を有する。
具体的にいえば、金属シート70には、その熱伝導率が基板61の熱伝導率よりも大きい、上述の金属材料が用いられている。これにより、本実施形態では、金属シート70は基板61からのヒータ60の熱の均熱化を容易に図ることができる。この結果、本実施形態では、金属シート70に接触する第1温度センサ81及び第2温度センサ82の各温度検知の精度を向上させることができる。
また、金属シート70は、アルミニウム、リン青銅、ステンレス、またはチタンを用いて構成されていることから、金属シート70は、基板61からのヒータ60の熱の均熱化を確実に図ることができる。これにより、金属シート70は、金属シート70に接触する第1温度センサ81及び第2温度センサ82の各温度検知の精度を確実に向上させることができる。
また、図6に示すように、金属シート70は、長方形状の中央部70Aを備える。金属シート70は、中央部70Aの長手方向及び短手方向がそれぞれヒータ60(並びに基板61)の長手方向及び短手方向に一致するように、ホルダ75に取り付けられる。また、金属シート70は、中央部70Aの短手方向の両端部からそれぞれ、基板61の長手方向及び短手方向に直交する直交方向に延びる一対の第1延出部70Bと、一対の第1延出部70Bの端部からそれぞれ上記短手方向に延びる一対の第2延出部70Cと、を備える。
中央部70Aは、図5に示すように、基板61の裏面と温度検知素子80Dとに接触する。金属シート70では、基板61との接触面積、つまり、中央部70Aと基板61との接触面積が基板61とホルダ75との接触面積よりも小さくされている。これにより、本実施形態では、金属シート70の熱容量を確実に小さくすることができる。このように、本実施形態では、金属シート70を第1温度センサ81及び第2温度センサ82毎に設けている。
このため、本実施形態では、基板61の全面に金属シートを設けた場合に比べて、ヒータ60に生じた熱が金属シート70に吸熱されることを大幅に抑えることができ、ヒータ60の温度を早期に立ち上げることができる。従って、本実施形態の画像形成装置1では、定着装置45を迅速に立ち上げることが可能となり、画像形成処理(印刷処理)を高速に実施することができる。
第1延出部70Bは、金属シート70の短手方向の両端部を構成しており、基板61に対して交差する交差方向(つまり、上記直交方向であって図5の上下方向)に曲げられている。これにより、本実施形態では、穴75A1または75A2に挿入する金属シート70を容易に構成することができる。
第1延出部70Bは、図5~図7を参照して、短手方向の端面が穴75A1の周囲の壁75A11に規制されるように構成されている。これにより、金属シート70は、ホルダ75に取り付けられたときに、第1延出部70Bの短手方向の端面が壁75A11に当接することにより、金属シート70は、ヒータ60の短手方向に位置決めされる。これにより、本実施形態では、金属シート70をヒータ60の短手方向に確実に位置決めすることができる。尚、金属シート70でのヒータ60の短手方向の位置決めは、金属シート70の短手方向の両端部のうち、いずれか一方の第1延出部70Bの短手方向の端面を用いて行うことができる。
また、第1延出部70Bは、図4及び図6~図7を参照して、長手方向の端面が穴75A1の周囲の壁75A11に規制されるように構成されている。これにより、金属シート70がホルダ75に取り付けられたときに、第1延出部70Bの長手方向の端面が壁75A11に当接することにより、金属シート70はヒータ60の長手方向に位置決めされる。これにより、本実施形態では、金属シート70をヒータ60の長手方向に確実に位置決めすることができる。尚、金属シート70でのヒータ60の長手方向の位置決めは、金属シート70の長手方向の両端部のうち、いずれか一方の第1延出部70Bの長手方向の端面を用いて行うことができる。
第2延出部70Cは、図5~図6及び図8を参照して、金属シート70の短手方向の端部を構成している。第2延出部70Cは、上記直交方向と交差する方向で、穴75A1または75A2の外側に支持部75Aの表面75Mと平行になるように曲げられている。このように、金属シート70では、第2延出部70Cが穴75A1または75A2の外側に屈曲しているので、本実施形態では、金属シート70の強度を確実に高めることができる。
また、第2延出部70Cは、基板61とは反対側で、壁75A11よりも高くなるように、穴75A1または75A2よりも突出している。すなわち、図8に示すように、金属シート70は、第2延出部70Cの基板61側の表面とホルダ75の表面75Mとの間が距離Kで離間した状態で、ホルダ75に取り付けられている。これにより、本実施形態では、金属シート70の強度を高めつつ、金属シート70を容易にホルダ75に組付けることができる。
更に、金属シート70では、図4及び図6を参照して、穴75A1または75A2に挿入される部分において、ヒータ60の長手方向の中央部に開口部70Dが形成されている。すなわち、金属シート70では、略直方体状の開口部70Dが中央部70A、長手方向で対向する一対の第1延出部70B、及び第2延出部70Cに囲まれるように形成されている。これにより、本実施形態では、金属シート70の熱容量を小さくしつつ、一対の第1延出部70Bによる金属シート70の位置決め精度を容易に向上させることができる。従って、本実施形態の画像形成装置1では、開口部70Dを金属シート70に設けていない場合に比べて、定着装置45をより迅速に立ち上げることが可能となり、画像形成処理(印刷処理)をより高速に実施することができる。
以上のように、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1は、基板61上に配置された抵抗発熱体62を有するヒータ60と、穴75A1が形成され、ヒータ60を保持するホルダ75と、を備える。定着装置45及び画像形成装置1は、基板61に接触する金属シート70と、ヒータ60の温度を検知する温度センサ80と、を備える。温度センサ80は、穴75A1を介して金属シート70に接触している。また、基板61の短手方向において、金属シート70の第1延出部70B(短手方向の端部)が穴75A1に挿入されることにより、金属シート70は、ヒータ60に対して位置決めされている。このように、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、金属シート70はヒータ60に対して位置決めされているので、温度センサ80に対する金属シート70の位置ずれを抑制することできる。
従って、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、上記従来例と異なり、温度センサ80とヒータ60との相対的な位置に変位が生じるのを極力抑制することが可能となり、温度センサ80の温度検知を安定させることができる。この結果、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、温度センサ80による定着温度の検出精度の低下を抑制することができ、更には、ヒータ60の温度制御を適切に行うことができて、画像形成処理での画質低下の発生をも抑えることができる。
また、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、温度センサ80は、ヒータ60の長手方向の中央部の温度を検知する第1温度センサ81と、第1温度センサ81よりも長手方向の端部側の温度を検知する第2温度センサ82と、を有している。また、2つの金属シート70が、第1温度センサ81及び第2温度センサ80にそれぞれ対応して配置されている。これにより、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、第1温度センサ81及び第2温度センサ82の各温度検知を安定させることができる。
また、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、通電遮断部材83がヒータ60の長手方向の一方の端部側に配置されているので、通電遮断部材83はシートS1の幅方向の端部側の温度を検知することができる。この結果、本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1では、通電遮断部材83によってヒータ60の温度に対する応答性を確保しつつ、ヒータ60が異常に昇温した場合に抵抗発熱体62への通電を遮断することができる。
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図10(A)は、本開示の実施形態2に係る定着装置45が備える加熱ユニット52のヒータ60を示す平面図であり、図10(B)は、上記加熱ユニット50の第1温度センサ81と第2温度センサ82と通電遮断部材83とを示す平面図である。図11は、上記加熱ユニット52の上記第1温度センサ81及び上記金属シート70を示す断面図である。
図において、本実施形態2と上記実施形態1との相違点は、金属シート70において、第2延出部70C(短手方向の端部)を穴75A1または75A2の外側に向かって基板61から離れる方向、すなわち斜め上方に屈曲した点である。また、本実施形態2と上記実施形態1との別の相違点は、通電遮断部材83を最小幅H2のシートS1が通過可能な範囲内に配置した点である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、本実施形態2の加熱ユニット52では、通電遮断部材83が最小幅H2のシートS1が通過可能な範囲内に配置されている。つまり、通電遮断部材83は、第1温度センサ81と同様に、上記長手方向の中央部の温度を検知する。
図11に示すように、本実施形態2の金属シート70では、図6に示した第2延出部70Cに代えて、第2延出部70Eが設けられている。第2延出部70Eは、金属シート70の短手方向の端部を構成しており、穴75A1または75A2の外側に向かって基板61から離れる方向に屈曲されている。つまり、第2延出部70Eは、第2延出部70Cと同様に、第1延出部70Bに連続的に設けられている。また、第2延出部70Eは、第2延出部70Cと異なり、支持部75Aの表面75M(図8)に対して、0°よりも大きい所定の角度で曲げられている。
以上の構成により、本実施形態2は、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態2では、通電遮断部材83が最小幅H2のシートS1が通過可能な範囲内に配置されている。これにより、本実施形態2では、通電遮断部材83はシートS1の幅方向の大きさに関わらずヒータ60が異常に昇温した場合に抵抗発熱体62への通電を遮断することができる。
また、本実施形態2では、金属シート70において、穴75A1または75A2の外側で斜め上方に屈曲された第2延出部70Eを設けている。これにより、本実施形態2では、金属シート70のホルダ75への組付けを容易に行うことができる。
尚、上記の説明では、金属シート70を用いた構成について説明したが、本開示は温度センサ80が接触するシートであれば、何等限定されるものではなく、他の材料を用いたシートでもよい。
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
45 定着装置
53 ベルト
60 ヒータ
61 基板
62 抵抗発熱体
70 金属シート
70A 中央部
70B 第1延出部
70C、70E 第2延出部
70D 開口部
75 ホルダ
75A1 穴
75A11 壁
80 温度センサ
81 第1温度センサ
82 第2温度センサ
83 通電遮断部材
S1 シート

Claims (15)

  1. 基板と、前記基板上に配置された抵抗発熱体とを有するヒータと、
    前記ヒータに接触する内周面を有し、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、
    穴が形成され、前記ヒータを保持するホルダと、
    前記基板に接触する金属シートと、
    前記ヒータの温度を検知する温度センサと、を備え、
    前記温度センサは、前記穴を介して前記金属シートに接触し、
    前記基板の短手方向において、前記金属シートの端部が前記穴に挿入されることにより、前記金属シートは、前記ヒータに対して位置決めされている、定着装置。
  2. 前記金属シートは、
    前記短手方向の両端部がそれぞれ前記基板に対して交差する交差方向に曲げられている、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記金属シートは、前記基板に接触する中央部と、前記中央部の短手方向の両端部からそれぞれ、前記基板の長手方向及び前記短手方向に直交する直交方向に延びる一対の第1延出部と、前記一対の第1延出部の端部からそれぞれ前記短手方向に延びる一対の第2延出部と、を備える、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ホルダは、前記穴を有する壁を備え、
    前記金属シートの長手方向の端面が、前記壁に当接することにより、前記金属シートが前記長手方向に位置決めされている、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記金属シートは、
    前記穴に挿入される部分において、前記金属シートの長手方向の中央部に開口部が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記金属シートは、
    前記短手方向の端部は、前記基板とは反対側で前記穴よりも突出している、請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記金属シートは、
    前記短手方向の前記端部は、前記穴の外側に屈曲している、請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記金属シートは、
    前記短手方向の前記端部は、前記穴の外側に向かって前記基板から離れる方向に屈曲している、請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記基板と前記金属シートとの接触面積は、前記基板と前記ホルダとの接触面積よりも小さい、請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記金属シートの熱伝導率は、前記基板の熱伝導率よりも大きい、請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記金属シートは、アルミニウム、リン青銅、ステンレス、またはチタンを用いて構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記温度センサは、
    前記ヒータの長手方向の中央部の温度を検知する第1温度センサと、
    前記第1温度センサよりも前記長手方向の端部側の温度を検知する第2温度センサと、を有し、
    2つの前記金属シートが、前記第1温度センサ及び前記第2温度センサにそれぞれ対応して配置されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材をさらに備え、
    前記通電遮断部材は、前記基板の前記ベルトが接触する面と反対側の面に接触する、請求項1から12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記通電遮断部材は、前記ヒータの長手方向の中央部に配置されている、請求項13に記載の定着装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。

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