JP7762088B2 - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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Description

本発明は、測定装置に関する。
特許文献1には、パルス光を射出してから反射光を受光するまでの光の飛行時間に基づいて、反射物までの距離を測定する測距装置が記載されている。
特開2021-152536号公報
特許文献1記載の装置では、ミラーを回転させることによって、光を走査させている。但し、ミラーを回転させるような可動部は、故障の原因になり易い。一方、可動部を用いずに光を照射する場合、測定可能な範囲(測定エリア)が狭くなるという課題がある。
本発明は、可動部を用いずに光を照射可能な測定エリアを広げることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一形態は、光源と、前記光源の光を測定エリアに照射する投光用光学系と、前記測定エリアからの反射光を受光する受光部と、を備え、前記光源は、第1方向に並ぶ複数の発光領域を有しており、前記投光用光学系は、前記第1方向に光軸をシフトさせた第1レンズエレメントと、前記第1レンズエレメントとは逆方向に光軸をシフトさせた第2レンズエレメントとを連結させた連結レンズを有し、前記光源の光を、前記第1レンズエレメントを介して、第1測定エリアに照射するとともに、前記光源の光を、前記第2レンズエレメントを介して、前記第1測定エリアと重複した重複エリアを含む第2測定エリアに照射し、前記複数の発光領域のうちの特定の発光領域から光を出射し、前記第1レンズエレメントを介して前記第1測定エリアの所定の領域に光を照射するとともに、前記第2レンズエレメントを介して前記第2測定エリアの所定の領域に光を照射する、測定装置である。


その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、可動部を用いずに光を照射可能な測定エリアを広げることができる。
図1は、測定装置1の全体構成の説明図である。 図2は、照射部10の構成の説明図である。 図3Aは、光源12の説明図である。図3Bは、測定エリア50の説明図である。図3Cは、測定装置1を車両に搭載した例の説明図である。 図4は、連結レンズ15の斜視図である。 図5A及び図5Bは、測定エリア50の説明図である。 図6A及び図6Bは、光学条件の説明図である。 図7は、受光センサ22の説明図である。 図8は、測定方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。 図9Aは、受光センサ22の別の一例の説明図である。図9Bは、信号処理部362の説明図である。図9Cは、ヒストグラムの説明図である。 図10A及び図10Bは、光源12の発光領域と、測定エリア50との関係を示す説明図である。 図11は、重複エリア53である領域Hの測定時の様子の説明図である。 図12は、別の測定方法の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、同一の又は類似する構成について共通の符号を付して重複した説明を省略することがある。
<全体構成>
図1は、測定装置1の全体構成の説明図である。
測定装置1は、対象物90までの距離を測定する装置である。測定装置1は、いわゆるLiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)としての機能を有する装置である。測定装置1は、測定光を出射し、対象物90の表面で反射した反射光を検出し、測定光を出射してから反射光を受光するまでの時間を計測することによって、対象物90までの距離をTOF方式(Time of flight)で測定する。測定装置1は、照射部10と、受光部20と、制御部30とを有する。
照射部10は、対象物90に向かって測定光を照射する。照射部10は、所定の画角で測定エリア50(後述)に測定光を照射することになる。照射部10は、光源12と、投光用光学系14とを有する。光源12は、光を出射する。光源12は、例えば面発光レーザー(VCSEL)により構成される。投光用光学系14は、光源12から出射された光を測定エリア50に照射する光学系である。照射部10の詳しい構成については、後述する。
受光部20は、対象物90からの反射光を受光する。受光部20は、測定エリア50からの反射光を受光することになる。受光部20は、受光センサ22と、受光用光学系24とを有する。
制御部30は、測定装置1の制御を司る。制御部30は、照射部10からの光の照射を制御する。また、制御部30は、受光部20の出力結果に基づいて、対象物90までの距離をTOF方式(Time of flight)で測定する。制御部30は、不図示の演算装置及び記憶装置を有する。演算装置は、例えばCPU、GPUなどの演算処理装置である。演算装置の一部がアナログ演算回路で構成されても良い。記憶装置は、主記憶装置と補助記憶装置とにより構成され、プログラムやデータを記憶する装置である。記憶装置に記憶されているプログラムを演算装置が実行することにより、対象物90までの距離を測定するための各種処理が実行される。図中には、各種処理の機能ブロックが示されている。
制御部30は、設定部32と、タイミング制御部34と、測距部36とを有する。設定部32は、各種設定を行う。タイミング制御部34は、各部の処理タイミングを制御する。例えば、タイミング制御部34は、光源12から光を射出させるタイミングなどを制御する。測距部36は、対象物90までの距離を測定する。測距部36は、信号処理部362と、時間検出部364と、距離算出部366とを有する。信号処理部362は、受光センサ22の出力信号を処理する。時間検出部364は、光の飛行時間(光を照射してから反射光が到達するまでの時間)を検出する。距離算出部366は、対象物90までの距離を算出する。なお、制御部30の処理については、後述する。
<照射部10について>
図2は、照射部10の構成の説明図である。既に説明した通り、照射部10は、光源12と、投光用光学系14とを有する。
以下の説明では、投光用光学系14の光軸に沿った方向をZ方向とする。なお、測定装置1の測定対象となる対象物90は、測定装置1に対してZ方向に離れていることになる。また、Z方向に垂直な方向であって、連結レンズ15(後述)を構成する第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152の並ぶ方向をY方向とする。また、Z方向及びY方向に垂直な方向をX方向とする。
図3Aは、光源12の説明図である。
光源12は、XY平面(X方向及びY方向に平行な面)に平行な発光面を有する。発光面は、矩形状に構成されている。光源12から射出された光は、投光用光学系14を介して、測定エリア50に照射される。
投光用光学系14は、連結レンズ15を有する。図4は、連結レンズ15の斜視図である。
連結レンズ15は、第1レンズエレメント151と第2レンズエレメント152とを連結させた光学部品である。第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152は、凸レンズ状の部位(光学エレメント)であり、Y方向に並んで配置されている。第1レンズエレメント151の焦点距離と第2レンズエレメント152の焦点距離は同じである。また、第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152は、それぞれZ方向に沿った光軸を有する。第1レンズエレメント151の光軸は、投光用光学系14(後述する投影レンズ16)の光軸に対して+Y方向にシフトされている。一方、第2レンズエレメント152の光軸は、投光用光学系14の光軸に対して-Y方向にシフトされている。つまり、第2レンズエレメント152の光軸は、第1レンズエレメント151とは逆方向にシフトされている。
また、投光用光学系14は、投影レンズ16を有する。投影レンズ16は、光源12と連結レンズ15との間に配置されたレンズである。投光用光学系14が投影レンズ16を有することによって、光源12の光を広い範囲の測定エリア50に投影できる。また、投光用光学系14が投影レンズ16を有することによって、光源12の光を矩形状の配光パターンにして測定エリア50に投影できる。投影レンズ16と光源12との距離は、投影レンズ16の焦点距離よりも近い。投影レンズ16から連結レンズ15に向かう光線は発散するが、凸レンズ状の第1光学エレメント及び第2光学エレメントによって、連結レンズ15から測定エリア50に向かって照射される光の広がりは抑制される(コリメート光に近い光が投光用光学系14から測定エリア50に照射される)。
図3Bは、測定エリア50の説明図である。図5A及び図5Bは、測定エリア50の説明図である。図5Aは、光源12の光が第1レンズエレメント151を介して第1測定エリア51に照射される様子の説明図である。図5Bは、光源12の光が第2レンズエレメント152を介して第2測定エリア52に照射される様子の説明図である。
測定エリア50は、第1測定エリア51と第2測定エリア52とにより構成される。第1測定エリア51は、第1レンズエレメント151を介して光源12の光が照射されるエリアである(言い換えると、第1レンズエレメント151は、第1測定エリア51に光源12の光を照射する光学エレメントである)。第2測定エリア52は、第2レンズエレメント152を介して光源12の光が照射されるエリアである(言い換えると、第2レンズエレメント152は、第2測定エリア52に光源12の光を照射する光学エレメントである)。第1レンズエレメント151と第2レンズエレメント152がY方向に並んで配置されているため、第1測定エリア51及び第2測定エリア52はY方向にずれて配置されている。これにより、測定エリア50をY方向に長く設定できる(言い換えると、Y方向の広い範囲に光を照射できる)。
本実施形態では、第1測定エリア51と第2測定エリア52が重複している。以下の説明では、第1測定エリア51と第2測定エリア52とが重複した領域のことを「重複エリア53」と呼ぶ。重複エリア53が設けられることによって、第1測定エリア51と第2測定エリア52との間に光を照射できない領域が形成されることを防止できる。
図3Bに示すように、Z方向から測定エリア50を見ると、測定エリア50はX方向及びY方向に所定の画角を有する。本実施形態では、X方向の長さに対するY方向の長さの割合(いわゆるアスペクト比)は、測定エリア50の方が光源12よりも大きくなる。つまり、本実施形態では、光源12の形状と比べて、測定エリア50をY方向に長く設定できる(言い換えると、Y方向の広い範囲に光を照射できる)。
図5Aに示すように、光源12の発光面のうち、第1レンズエレメント151を介して重複エリア53に照射する光を出射する領域を「第1領域121」と呼ぶ。また、図5Bに示すように、光源12の発光面のうち、第2レンズエレメント152を介して重複エリア53に照射する光を出射する領域を「第2領域122」と呼ぶ。
重複エリア53では、第1レンズエレメント151を介する光と、第2レンズエレメント152を介する光とをそれぞれ照射させることができる。光源12の第1領域121及び第2領域122を同時に発光させると、重複エリア53では、第1レンズエレメント151を介して照射された光と、第2レンズエレメント152を介して照射された光とを重畳させることができる。このため、重複エリア53では、重複エリア53を除く測定エリア50と比べて、光の照射強度を高めることができる。
図3Bに示すように、照射強度が比較的高くなる重複エリア53(ハッチングが施された領域)は、測定エリア50のY方向の中央部に位置する。光源12の発光面を一括発光させることによって(つまり、光源12の第1領域121及び第2領域122を同時に発光させることによって)、図3Bに示すように、測定エリア50の中央部(重複エリア53)に照射する光の強度を高めることができる。
図3Cは、測定装置1を車両に搭載した例の説明図である。図に示すように、測定装置1を車両に搭載する場合、比較的近傍では、広視野で距離を測定することが望ましい。これに対し、本実施形態では、図3Bに示すように、測定エリア50のアスペクト比を広げることができるので、広視野での距離の測定に有利である。
一方、図3Cに示すように、測定装置1を車両に搭載する場合、遠方までの距離の測定が必要とされるエリアは、比較的狭い範囲であることが許容されるが、遠方まで十分な強度の光を照射できることが望ましい。これに対し、本実施形態では、図3Bに示すように、測定エリア50の重複エリア53の光の強度を高めることができるので、遠方の距離の測定に有利である。
<光学条件について>
図6A及び図6Bは、光学条件の説明図である。図6Aは、光源12と投影レンズ16との関係の説明図である。図6Bは、光源12の虚像12’と連結レンズ15との関係の説明図である。
図6Aに示すように、投影レンズ16の焦点距離をf1とする。また、投影レンズ16の主点から光源12までの距離をL1とする。また、光源12のY方向の半分の長さをyとする(投光用光学系14の光軸から光源12の端部までの長さをyとする)。
本実施形態では、投影レンズ16の主点から光源12までの距離L1は、投影レンズ16の焦点距離f1よりも小さい(L1<f1)。光源12が投影レンズ16の焦点よりも近くに配置されるため、光源12の虚像12’(投影レンズ16による光源12の像)は、投影レンズ16から見て光源12の反対側(図中の光源12の左側)に配置される。
投影レンズ16の主点から虚像12’までの距離をL’とすると、L1、L’及びf1の関係は次式(1)の通りとなる。
(1/L1)-(1/L’)=1/f1 ・・・・(1)
このため、投影レンズ16の主点から虚像12’までの距離L’は、次式(2)の通りとなる。
L’=(L1×f1)/(f1-L1) ・・・・(2)
また、投光用光学系14の光軸から光源12の虚像12’の端部までの長さをy’とすると、y’は次式の通りとなる。
y’=y×(L’/L1)
=y×f1/(f1-L1) ・・・・(3)
次に、図6Bに示すように、第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152の焦点距離をf2とする。また、連結レンズ15の主点(第1レンズエレメント151又は第2レンズエレメント152の主点)から虚像12’までの距離をL2とする。ここで、図6Bに示すように、連結レンズ15が虚像12’の光を遠方の照射エリアに照射すると考えると、焦点距離f2と距離L2との関係は次式(4)の通りとなる。
L2=f2 ・・・・(4)
なお、投影レンズ16の主点と連結レンズ15の主点との距離をdとする。ここで、距離L2は、距離L’に距離dを加算した値に相当するため、焦点距離f1,f2と各距離との関係は、次式(5)の通りとなる。
(L1×f1)/(f1-L1)+d=f2 ・・・・(5)
また、図6Bに示すように、投光用光学系14(投影レンズ16)の光軸と第1レンズエレメント151(又は第2レンズエレメント152)の光軸との間隔をtとし、「シフト量t」と呼ぶ。ここで、重複エリア53が形成されるためには、第1測定エリア51と第2測定エリア52とが重なる必要がある。このため、シフト量tは、投光用光学系14の光軸から光源12の虚像12’の端部までの長さy’よりも小さい必要がある(t<y’)。つまり、重複エリア53が形成されるためには、連結レンズ15の第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152のそれぞれのシフト量tは、次式の条件を満たす必要がある。
t<y×f1/(f1-L1) ・・・・(6)
<測定例1>
図7は、受光センサ22の説明図である。
受光センサ22は、2次元配置された複数の画素221を有する。例えばVGAの受光センサ22の場合、480×640の画素211が2次元配置されている。各画素221は、受光素子を有しており、受光素子は、受光量に応じた信号を出力する。制御部30は、画素221ごとの出力信号を取得することになる。
図8は、測定方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。
制御部30(タイミング制御部34)は、照射部10の光源12に所定の周期でパルス光を出射させる。図8の上側には、光源12がパルス光を出射するタイミング(出射タイミング)が示されている。ここでは、光源12の発光面の全体から光を出射させるものとする。光源12から出射された光は、投光用光学系14を介して測定エリア50に照射される。測定エリア50内の対象物90の表面で反射した光は、受光用光学系24を介して受光センサ22に受光される。受光センサ22の各画素221は、パルス状の反射光を受光することになる。図8の中央には、パルス状の反射光が到達するタイミング(到達タイミング)が示されている。各画素221は、受光量に応じた信号を出力する。図8の下側には、各画素221の出力信号が示されている。
制御部30の測距部36(信号処理部362)は、各画素221の出力信号に基づいて、反射光の到達タイミングを検出する。例えば、信号処理部362は、各画素221の出力信号のピークのタイミングに基づいて、反射光の到達タイミングを検出する。なお、信号処理部362は、外乱光(例えば太陽光)の影響を除去するため、画素221の出力信号のDC成分をカットした信号のピークに基づいて、反射光の到達タイミングを求めても良い。
次に、測距部36(時間検出部364)は、光の出射タイミングと、光の到達タイミングとに基づいて、光を照射してから反射光が到達するまでの時間Tfを検出する。時間Tfは、測定装置1と対象物90との間を光が往復する時間に相当する。そして、測距部36(距離算出部366)は、時間Tfに基づいて、対象物90までの距離Lを算出する。なお、光を照射してから反射光が到達するまでの時間をTfとし、光の速度をCとしたとき、距離Lは、L=C×Tf/2となる。制御部30は、画素221ごとに検出した時間Tfに基づいて、画素221ごとに対象物90までの距離を算出することによって、距離画像を生成する。
<測定例2>
図9Aは、受光センサ22の別の一例の説明図である。
受光センサ22は、2次元配置された複数の画素221を有する。各画素221は、複数の受光素子222を有する。ここでは、各画素221は、受光素子222として、X方向に3個、Y方向に3個に配列された9個のSPAD(Single Photon Avalanche Diode)を有する。SPADで構成された受光素子222は、フォトンを検出するとパルス信号を出力する。
図9Bは、信号処理部362の説明図である。信号処理部362は、加算部362Aと、比較部362Bと、ヒストグラム生成部362Cとを有する。ここでは、処理信号部は、受光センサ22の各画素221の出力信号に基づいて、時間相関単一光子計数法(Time Correlated Single Photon Counting(TCSPC)で用いるヒストグラムを生成する。
加算部362Aは、画素221を構成する複数の受光素子222(SPAD)の出力信号を加算する。加算部362Aは、受光素子222が出力するパルス幅を調整(整形)した上で、複数の受光素子222の出力信号を加算しても良い。比較部362Bは、加算部362Aの出力信号と閾値とを比較し、加算部362Aの出力信号が閾値以上の場合に信号を出力する。比較部362Bが信号を出力するタイミングは、受光センサ22の受光素子222(SPAD)が光を検知したタイミングであると考えられる。
ところで、外乱光のフォトンは時間的にランダムにそれぞれの受光素子222に入射する。これに対し、反射光のフォトンは、光を照射してから所定の遅延時間(対象物90までの距離に応じた飛行時間)にそれぞれの受光素子222に入射する。このため、外乱光のフォトンが時間的にランダムに受光素子222に入射した場合には、加算部362Aの出力信号が閾値以上になる確率は低い。一方、反射光のフォトンが受光素子222に入射した場合には、画素221を構成する複数の受光素子222が同時にフォトンを検出するため、加算部362Aの出力信号が閾値以上になる確率は高い。このため、複数の受光素子222の出力信号を加算部362Aで加算し、加算部362Aの出力信号と閾値とを比較部362Bに比較させることによって、受光素子222(SPAD)が反射光を検知したと考えられる時間を計測する。
図9Cは、ヒストグラムの説明図である。図中の横軸は、時間であり、縦軸は頻度(回数)である。ヒストグラム生成部362Cは、比較部362Bの出力に基づいて、受光センサ22の受光素子222(SPAD)が光を検知した時間を繰り返し計測するとともに、その時間に対応付けられた頻度(回数)をインクリメントすることによって、ヒストグラムを生成する。ヒストグラム生成部362Cは、頻度(回数)をインクリメントする時、数を1つ増加させる代わりに、加算部362Aの出力信号(加算値)に相当する数を増加させても良い。
なお、設定部32(図1参照)は、ヒストグラムを生成するための積算回数を予め設定する。タイミング制御部34は、設定された積算回数に応じて、照射部10の光源12にパルス光を複数回出射させる。光源12からの1回のパルス光の出射に対して、加算部362Aから信号が1回又は複数回出力される。ヒストグラム生成部362Cは、設定された積算回数に達するまで、比較部362Bの出力信号に応じて、頻度(回数)をインクリメントすることによって、ヒストグラムを生成する。
ヒストグラムの生成後、測距部36(時間検出部364)は、ヒストグラムに基づいて、光を照射してから反射光が到達するまでの時間Tfを検出する。図9Cに示すように、測距部36(時間検出部364)は、ヒストグラムの頻度のピークに対応する時間を検出し、その時間を時間Tfとする。そして、測距部36(距離算出部366)は、時間Tfに基づいて、対象物90までの距離を算出する。
通常、遠方の対象物90の距離を測定する場合には、対象物90に照射される光が弱まるため、対象物90の距離を高精度に測定するためには、ヒストグラムを生成するための積算回数を増やす必要がある。但し、積算回数を増やしてしまうと、ヒストグラムが完成するまでに時間がかかってしまうため、距離の測定に時間がかかってしまう(言い換えると、距離画像のフレームレート(FPS)が悪くなる)。これに対し、本実施形態では、測定エリア50の重複エリア53の光の強度を高めることができるので、重複エリア53において遠方の対象物90の距離を測定する際に、積算回数を増やさずに済むという利点がある。
===第2実施形態===
上記の第1実施形態では、光源12は、発光面を一括発光させていた。但し、発光面の一部の領域を発光させるように、光源12を制御しても良い。
図10A及び図10Bは、光源12の発光領域と、測定エリア50との関係を示す説明図である。図10Aは、第1レンズエレメント151を介して第1測定エリア51に光を照射する場合の光源12の発光領域と、測定エリア50との関係を示す説明図である。図10Bは、第2レンズエレメント152を介して第2測定エリア52に光を照射する場合の光源12の発光領域と、測定エリア50との関係を示す説明図である。図10A及び図10Bの測定エリア50の各領域の右側には、対応する光源12の発光領域が示されている。
光源12は、Y方向に複数の発光領域に分割されており、ここでは12個の発光領域(発光領域#1~#12)に分割されている。なお、Y方向に分割された光源12の発光領域の数は、12に限られるものではない。また、測定エリア50は、Y方向に複数の領域(領域A~領域P)に分割されており、ここでは16個の領域に分割されている。なお、Y方向に分割された測定エリア50の領域の数は、16に限られるものではない。
図10Aに示すように、第1測定エリア51は、領域A~領域Lに相当する。光源12の発光領域#1~#12は、第1測定エリア51の領域L~領域Aにそれぞれ対応する。例えば、光源12の発光領域#5から出射した光は、第1レンズエレメント151を介して、測定エリア50の領域Hに照射されることになる。
図10Bに示すように、第2測定エリア52は、領域E~領域Pに相当する。光源12の発光領域#1~#12は、第2測定エリア52の領域P~領域Eにそれぞれ対応する。例えば、光源12の発光領域#5から出射した光は、第2レンズエレメント152を介して、測定エリア50の領域Lに照射されることになる。このように、光源12の或る発光領域(例えば発光領域#5)から出射した光は、連結レンズ15の第1レンズエレメント151及び第2レンズエレメント152を介して、測定エリア50の2つの領域(例えば領域Hと領域L)に照射される。
図10A及び図10Bに示すように、重複エリア53は、領域E~領域Lに相当する。図10Aに示すように、光源12の発光領域#8~#1から出射した光は、第1レンズエレメント151を介して、重複エリア53である領域E~領域Lに照射される。このため、光源12の発光領域#1~#8は、前述の第1領域121に相当する。また、図10Bに示すように、光源12の発光領域#12~#5から出射した光は、第2レンズエレメント152を介して、重複エリア53である領域E~領域Lに照射される。このため、光源12の発光領域#5~#12は、前述の第2領域122に相当する。
図11は、重複エリア53である領域Hの測定時の様子の説明図である。図中の測定エリア50の各領域の右側には、対応する光源12の領域が示されている。また、図中の受光センサ22の各画素221の左側には、対応する測定エリア50の領域が示されている。受光センサ22の各画素221は、測定エリア50の対応する領域からの反射光を受光する(測定エリア50の像が受光用光学系24によって受光センサ22の受光面で結像する)。
重複エリア53の領域Hには、光源12の発光領域#5及び発光領域#9が対応付けられている。図に示すように、領域Hを測定する場合、制御部30は、光源12の発光領域#5及び発光領域#9から同時に光を出射させる。このように、重複エリア53の特定の領域を測定するとき、制御部30は、その領域に対応する2つの発光領域から同時に光を出射させる。
光源12の発光領域#5から出射した光は、領域H(第1測定エリア51)と、領域L(第2測定エリア52)に照射される。また、光源12の領域#9から出射した光は、領域D(第1測定エリア51)と、領域H(第2測定エリア52)に照射される。つまり、重複エリア53となる領域H(重複エリア53)には、光源12の領域#5及び#9から出射した光が重畳するため、照射される光の強度が高くなる。
受光センサ22の画素#9は、測定エリア50の領域Hからの反射光を受光する。領域Hには光源12の発光領域#5及び発光領域#9から出射した光が重畳するため、受光センサ22の画素#9が受光する反射光の強度を高めることができる。
なお、これまでの説明では、連結レンズ15は、重複エリア53の光の強度を高める目的で用いられている。但し、連結レンズ15の用途は、重複エリア53の光の強度を高めるものでなくても良い。
例えば、領域Hを測定する際に、制御部30は、光源12の発光領域#5から光を出射させて受光センサ22の画素#9の受光結果に基づいて距離を算出することと、光源12の発光領域#9から光を出射させて受光センサ22の画素#9の受光結果に基づいて距離を算出することと、を別々に行っても良い。そして、制御部30は、それぞれの距離の算出結果を平均化することによって、距離を算出しても良い。このように、連結レンズ15は、光の強度を高める目的で用いられなくても良い。
図12は、別の測定方法の説明図である。
光源12の特定の発光領域から出射した光は、第1測定エリア51の対応する領域と、第2測定エリア52の対応する領域とに照射される。つまり、光源12の特定の発光領域から出射した光は、測定エリア50の2つの領域に照射される。例えば、図に示すように、光源12の発光領域#5から出射した光は、領域H(第1測定エリア51)と、領域L(第2測定エリア52)に照射される。
図に示すように、受光センサ22の画素#9は、測定エリア50の領域Hに対応しており、領域Hからの反射光を受光する。また、受光センサ22の画素#5は、測定エリア50の領域Lに対応しており、領域Lからの反射光を受光する。
この測定方法では、光源12の或る発光領域から光を出射することによって、測定エリア50の2つの領域における対象物90までの距離を同時に測定することが可能である。このように、連結レンズ15は、重複エリア53の光の強度を高める目的で用いられなくても良い。
===小括===
上記の測定装置1は、光源12と、光源12の光を測定エリア50に照射する投光用光学系14と、測定エリア50からの反射光を受光する受光部20とを備えている。投光用光学系14は、第1レンズエレメント151と第2レンズエレメント152とを連結させた連結レンズ15を有する。第1レンズエレメント151の光軸は+Y方向(第1方向に相当)にシフトされており、第2レンズエレメント152の光軸は-Y方向(第1レンズエレメント151の光軸をシフトさせた方向と逆方向)にシフトされている。光源12の光は、第1レンズエレメント151を介して第1測定エリア51に照射されるとともに、第2レンズエレメント152を介して重複エリア53を含む第2測定エリア52に照射される。このような測定装置1によれば、Y方向(第1方向に相当)の広い範囲に光を照射できる。また、重複エリア53が設けられるため、第1測定エリア51と第2測定エリア52との間に光を照射できない領域が形成されることを防止できる。
上記の測定装置1では、X方向(第2方向に相当)の長さに対するY方向(第1方向に相当)の長さの割合は、測定エリア50の方が光源12よりも大きくなる(図3A及び図3B参照)。これにより、測定エリア50のY方向の画角を広くすることができる。
また、上記の測定装置1では、光源12の第1領域121及び第2領域122を同時に発光させることによって、光源12の第1領域121の光を第1レンズエレメント151を介して重複エリア53に照射するとともに、光源12の第2領域122の光を第2レンズエレメント152を介して重複エリア53に照射する。これにより、測定エリア50の重複エリア53(図3Bのハッチングが施された領域)に照射する光の強度を高めることができる。
上記の投光用光学系14は、光源12と連結レンズ15との間に、投影レンズ16を有する。投光用光学系14が投影レンズ16を有することにより、光源12の光を広い範囲に投影することが可能になる。但し、投光用光学系14が投影レンズ16を有していなくても良い(この場合、図6Bの虚像12’を光源12に置き換えることになるため、光源12や測定装置1が大型化する)。
上記の投光用光学系14において、投影レンズ16の焦点距離をf1とし、投影レンズ16の主点から光源12までの距離をL1とし、Y方向(第1方向に相当)における光源12の幅の半分の長さをyとし、Y方向における投光用光学系14の光軸と第1レンズエレメント151の光軸との間隔(シフト量)をtとしたとき、t<y×f1/(f1-L1)であることが望ましい。これにより、測定エリア50に重複エリア53を設けることができる。
上記の測定装置1の制御部30は、光源12に光を発光させてから反射光を受光するまでの到達時間に基づいて、反射光を反射した対象物90までの距離を算出する。但し、測定装置1は、対象物90までの距離を測定するものに限られるものではない。例えば、測定装置1は、距離を算出しなくても、光源12に光を発光させてから反射光を受光するまでの到達時間を測定するものでも良いし、測定エリア50の画像(輝度画像)を測定するものでも良い。
上記の測定装置1の制御部30は、受光部20の受光素子222が光を検知した時間を繰り返し計測することによってヒストグラムを生成し、ヒストグラムのピークに基づいて光の到達時間Tfを検出する。このようにヒストグラムを用いて光の到達時間Tfを検出する際に、本実施形態の連結レンズ15を用いて測定エリア50の重複エリア53の光の強度を高めることが特に有効となる。
以上、本発明の実施形態につき詳述したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
1 測定装置、10 照射部、
12 光源、12’ 虚像、
121 第1領域、122 第2領域、
14 投光用光学系、15 連結レンズ、
151 第1レンズエレメント、152 第2レンズエレメント、
16 投影レンズ、
20 受光部、22 受光センサ、
221 画素、222 受光素子、
24 受光用光学系、
30 制御部、32 設定部、
34 タイミング制御部、36 測距部、
362 信号処理部、362A 加算部、
362B 比較部、362C ヒストグラム生成部、
364 時間検出部、366 距離算出部、
50 測定エリア、51 第1測定エリア、
52 第2測定エリア、53 重複エリア、
90 対象物

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源の光を測定エリアに照射する投光用光学系と、
    前記測定エリアからの反射光を受光する受光部と、
    を備え、
    前記光源は、第1方向に並ぶ複数の発光領域を有しており、
    前記投光用光学系は、
    前記第1方向に光軸をシフトさせた第1レンズエレメントと、前記第1レンズエレメントとは逆方向に光軸をシフトさせた第2レンズエレメントとを連結させた連結レンズを有し、
    前記光源の光を、前記第1レンズエレメントを介して、第1測定エリアに照射するとともに、
    前記光源の光を、前記第2レンズエレメントを介して、前記第1測定エリアと重複した重複エリアを含む第2測定エリアに照射し、
    前記複数の発光領域のうちの特定の発光領域から光を出射し、前記第1レンズエレメントを介して前記第1測定エリアの所定の領域に光を照射するとともに、前記第2レンズエレメントを介して前記第2測定エリアの所定の領域に光を照射する、
    測定装置。
  2. 請求項1に記載の測定装置であって、
    前記光軸及び前記第1方向に垂直な第2方向の長さに対する前記第1方向の長さの割合は、前記測定エリアの方が前記光源よりも大きい、
    測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の測定装置であって、
    前記光源の第1領域及び第2領域を同時に発光させることによって、
    前記第1領域の光を前記第1レンズエレメントを介して前記重複エリアに照射するとともに、
    前記第2領域の光を前記第2レンズエレメントを介して前記重複エリアに照射する、
    測定装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の測定装置であって、
    前記投光用光学系は、前記光源と前記連結レンズとの間に投影レンズを有する、測定装置。
  5. 請求項4に記載の測定装置であって、
    前記投影レンズの焦点距離をf1、
    前記投影レンズの主点から前記光源までの距離をL1、
    前記第1方向における前記光源の幅の半分の長さをy、
    前記第1方向における前記投光用光学系の光軸と前記第1レンズエレメントの光軸との間隔をt、
    としたとき、
    t<y×f1/(f1-L1)
    である、測定装置。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の測定装置であって、
    前記光源に光を発光させてから前記反射光を受光するまでの到達時間に基づいて、前記反射光を反射した対象物までの距離を算出する制御部を有する、
    測定装置。
  7. 請求項6に記載の測定装置であって、
    前記制御部は、
    前記受光部の受光素子が光を検知した時間を繰り返し計測することによってヒストグラムを生成し、
    前記ヒストグラムのピークに基づいて前記到達時間を検出する、測定装置。
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