JP7764233B2 - サーボモータ装置、及び可動機構 - Google Patents
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Description
上記の貫通孔が設けられることで、サーボモータ装置が例えば模型自動車の操舵機構やロボットの間接部分等の各種の可動機構におけるアクチュエータとして適用される場合において、サーボモータ装置と他部品との取り付け手法として貫通孔を利用した取り付け手法を採用可能となる。
このような可動機構によっても、サーボモータ装置について、上記した作用と同様の作用が得られる。
<1.ラジコンシステムの構成概要>
<2.実施形態としての可動機構>
<3.入力減衰機構について>
<4.変形例>
<5.実施形態のまとめ>
<6.本体部の別構成例>
図1は、実施形態としてのラジコン(ラジオコントロール)システム100の電気的な構成概要を説明するためのブロック図である。
ラジコンシステム100は、被操縦体としての模型自動車1と、模型自動車1を無線により操縦するためのコントローラとして機能する送信機2とを少なくとも備える。
なお以下、左側の操舵輪Wについては「操舵輪WL」と、右側の操舵輪Wについては「操舵輪WR」と表記する。
本例の模型自動車1において、操舵用サーボモータ15としては、左側の操舵輪WLを舵角方向に回動駆動するための操舵用サーボモータ15(以下「操舵用サーボモータ15L」と表記する)と、右側の操舵輪WRを舵角方向に回動駆動するための操舵用サーボモータ15(以下「操舵用サーボモータ15R」と表記する)とが設けられている。
走行用サーボモータ14は、模型自動車1に搭載された不図示のエンジンにおけるキャブレターを調整するためのサーボモータとされる。本例における模型自動車1はエンジン車であり、エンジンを駆動源として後輪が駆動される。この走行用サーボモータ14の回転制御により、模型自動車1の加速(アクセル)や減速(ブレーキ)をコントロールすることが可能とされる。
なお、模型自動車1としてはモータを駆動源として車輪を駆動する構成とすることも可能である。その場合、走行用のモータを制御するESC(スピードコントローラ)を設けるようにする。
図1の例では、操舵用の操作レバー21Xを矢印Xで示す方向(紙面横方向)に操作することで操舵輪Wの向きをコントロールすることが可能とされ、他方の操作レバー21Yを矢印Yで示す方向(紙面縦方向)に操作することで模型自動車1の加減速をコントロールすることが可能とされる。
なお、操舵や加減速用の操作子については、例示したレバー状の操作子に限定されるものではなく、例えばホイール状等の他の形態による操作子を用いることも可能である。
本例において、操作レバー21Xは、操作量(変位)に応じて可変抵抗器の抵抗値を変化させて、操舵用サーボモータ15L、15Rごとの制御信号を出力するように構成されている。
また、操作レバー21Yとしても、操作量に応じて可変抵抗器の抵抗値を変化させて走行用サーボモータ14の制御信号を出力するように構成されている。
図中では、操作レバー21Xや操作レバー21Yの操作に基づき生成されるこれら各チャンネルの制御信号を信号CH1、CH2、CH3と示している。ここでは、信号CH1は走行用サーボモータ14の制御信号、信号CH2、CH3はそれぞれ操舵用サーボモータ15L、15Rの制御信号であるとする。
図示のようにこれらの信号CH1、CH2、CH3はエンコーダ25に入力される。
なお、上記した中立位置に対する可変抵抗器の抵抗値は、後述する設定操作部24を介した操作によって行われるように構成することもできる。
時分割多重化された信号CH1、CH2、CH3は送信部26に入力され、送信部26は、時分割多重化後の信号CH1、CH2、CH3をAM変調(振幅変調)又はFM変調(周波数変調FM)し、変調後の信号を操縦信号としてアンテナ27より電波送出させる。
受信機10は、送信機2により送出された操縦信号をアンテナ11を介して受信及び復調し、復調した受信信号をデコーダ13に出力する。
これにより、操作レバー21Xの操作に応じて操舵用サーボモータ15L、15Rがそれぞれ駆動制御されることになり、操作レバー21Xの操作に応じた模型自動車1の操舵が実現される。
また、操作レバー21Yの操作に応じて走行用サーボモータ14が駆動制御されることで、模型自動車1が操作レバー21Yの操作に応じて加減速される。
ここで、模型自動車1の操舵機構については、先の特許文献1のように、操舵用サーボモータ15を車体(シャーシ)側に設け、操舵用サーボモータ15による回動駆動力を操舵用のリンク機構を介して操舵輪側に伝達する構成を採ることが考えられる。
図2では、このようなリンク機構を用いる操舵機構の例として、特許文献1の図6に開示された構成を例示している。
この図2を参照して理解されるように、リンク機構によっては、操舵用サーボモータ15による回動駆動力が左右方向の並進運動に変換されて左右の操舵輪Wが舵角方向に回動駆動されるものとなる。
また、上記のリンク機構は、操舵用サーボモータ15の回動運動を左右方向の並進運動に変換して操舵輪Wを駆動するという性質上、操舵用サーボモータ15の出力軸の回動角変化に対する操舵輪Wの回動角度変化量が舵角に依存して変化してしまうことになり、この点も操舵制御精度の低下を招来する一因となる。
この図3から分かるように、上記のリンク機構を用いる場合には、舵角が小さい領域では操舵用サーボモータ15の出力軸の回動角変化に対する操舵輪Wの回動角度変化量は比較的大きくなるのに対し、舵角が大きい領域では操舵用サーボモータ15の出力軸の回動角変化に対する操舵輪Wの回動角度変化量は比較的小さくなり、操舵輪Wの回動角度変化量が舵角に依存して変化してしまう。
図4は、模型自動車1の外観斜視図として、主に模型自動車1における操舵機構50近傍の様子を示しており、図5は操舵用サーボモータ15の外観構成の説明図、図6は操舵用サーボモータ15の内部部品配置の説明図である。また、図7は、操舵輪の取り付け機構についての説明図、図8、図9はそれぞれ直進時、右転舵時における左側の操舵輪WL近傍の様子を示した図である。
なお、図4では操舵用サーボモータ15に対する配線や受信機10及び走行用サーボモータ14の図示は省略している。
また図5において、図5A、図5Bはそれぞれ操舵用サーボモータ15の上面図、側面図であり、図6は操舵用サーボモータ15の側面図である。さらに、図7において、図7Aは取り付け機構を上面視した図、図7Bは取り付け機構に用いる各種部材の説明図であり、図8において、図8A、図8Bはそれぞれ左側の操舵輪WL近傍の上面図、後面図(車両後方側から見た図)である。
本例において、操舵機構50は、左右対称な構成とされており、左側、右側それぞれにおいて、少なくとも上側アーム51、下側アーム52、操舵用サーボモータ15、回転軸部71、及び操舵輪Wを有している。なお以下の説明において、操舵機構50における左右の構成要素を区別する場合には、左側の構成要素について符号末尾に「L」を、右側の構成要素について符号末尾に「R」をそれぞれ付す。
なお、ここでの方向は、模型自動車1に取り付けられた際の方向に従ったものである。
図6に示すように、貫通孔151は、本体部15aにおける主面の略中央を、本体部15aの厚み方向に貫通する孔部として形成されている。本例において、貫通孔151は、略円柱状の孔部として形成されている。
貫通孔151は、これらモータ156、減速機構157、角度検出部158、及び回路基板159等、本体部15a内部の配置部品を避けて、本体部15aの主面における略中央に形成されている。換言すれば、これらモータ156、減速機構157、角度検出部158、及び回路基板159等の本体部15a内部の配置部品は、貫通孔151を本体部15aの主面略中央に形成できるように、該主面略中央となる位置を避けるように配置されている。
ベアリング70の内輪の内側には、略円柱状の貫通孔としての内側孔70hが形成されている。この内側孔70hは、操舵輪Wの回転軸部71を挿通する回転軸部挿通孔として機能する。
従って、図5Bに例示されるように本体部15aに対してベアリング70が埋め込まれた構成においては、本体部15aには、ベアリング70を配置するための貫通孔151が形成されているとみなすことができる。
なお、図7では左右の操舵輪WL,WRの取り付け機構のうち左側の取り付け機構のみを代表して説明するが、右側の取り付け機構については左側の取り付け機構と左右対称となることから、図示による説明は省略する。
また、図7Aにおいて、操舵輪W(WL)については、ホイール部分のみを示すと共に、上半分をカットしたカットモデルとして示している。
回転軸部71は、操舵用サーボモータ15の本体部15aと操舵輪Wとを連結するための部材として用いられる。
先端部71bには、操舵輪Wの締結に用いられるナット73を螺合するためのねじ山が形成されている。このようにねじ山が形成された先端部71bの径は、回転軸部71における先端部71bの根元部に対して小径とされている。すなわち、回転軸部71において、先端部71bとそれよりも根元側の部分との境界部には、先端部71との径差による段部71dが形成されている。
フランジ部71aは、回転軸部71の根元部71cがベアリング70の内側孔70hに挿通された場合において、回転軸部71が模型自動車のシャーシ1a側に変位してしまうことを防止するための位置規制部として機能する。フランジ部71aは、回転軸部71の根元端から先端側に本体部15aの厚さに応じた分だけオフセットされた位置に形成されている。
具体的には、回転軸部71の先端部71bを操舵輪WのセンターホールWhに挿通させた状態で、先端部71bに対してナット73を螺合することで、操舵輪Wを先端部71bにおいて固定させる。このとき、回転軸部71に形成された段部71dの径は、センターホールWhよりも大径であることから、段部71dは、操舵輪WのホイールにおけるセンターホールWhの外周部と当接し、回転軸部71(及び操舵輪W)が操舵用サーボモータ15に近づく方向に変位されてしまうことを防止するためのフランジ部として機能する。
これにより、回転軸部71、及びこれに固定された操舵輪Wが操舵用サーボモータ15から遠ざかる方向に変位してしまうことの防止が図られ、操舵輪Wが回転軸部71ごと模型自動車1から外れてしまうことの防止を図ることができる。
図5に示すように、出力軸15bの先端部には、上側アーム51との接続を行うための接続部15cが取り付けられている。接続部15cは、出力軸15bに直交する面に平行に配置された板状部152と、板状部152の端部から出力軸15bに平行な方向(本例では上方向)に延在するポール部153とを有する。
板状部152は、上面視で略長方形の形状を有し、長手方向における中央部において出力軸15bの先端部が接続されている。
ポール部153は、板状部152の長手方向における両端のうち一方の端部側に位置している。ポール部153は、その先端の近傍部分が先端部153aとして形成されている。
また、これら図8及び図9においては、車輪回転軸Arを示している。車輪回転軸Arは、模型自動車1の走行に伴い車輪が回転する際の回転軸を意味する。車輪回転軸Arは、車輪の径中心を貫く軸と換言できる。
これにより操舵用サーボモータ15Lの本体部15aは、下側アーム52L側から操舵回動軸と平行な軸(出力軸15bに平行な軸)を中心とした回動が自在に支持されている。
以下、操舵回動軸には符号「As」を付す。
この点から理解されるように、本体部15aの回動に伴い操舵輪Wが回動する動作を実現するためには、操舵機構50が次のように構成されていればよい。すなわち、出力軸15bが、上側アーム51、下側アーム52のうち何れか一方のアーム側から回動不能に支持され、本体部15aが、上側アーム51、下側アーム52のうち何れか他方のアーム側から出力軸15bを中心軸とした回動が自在となるように支持された構成である。
インホイールサーボとしての構成を採ることで、従来のように車体側に操舵用サーボモータを配置する場合に必要とされていた操舵用のリンク機構を不要とすることが可能となると共に、操舵用サーボモータの回動角と操舵輪の回動角とを同調させることが可能となる。
操舵用のリンク機構が不要となることで、当該リンク機構の接続ガタに起因した操舵制御精度の低下抑制を図ることができる。また、リンク機構が不要となることで、操舵輪の回動角度が舵角に依存して変化してしまうことの防止を図ることができる。従って、これらの面で、操舵制御精度の向上を図ることができる。
貫通孔151を利用した操舵輪Wの取り付け手法を採用することで、操舵回動軸Asから操舵輪Wの締結位置(本例ではナット73による締結位置)までの距離に相当するスクラブ半径の短縮化を図ることができる。
ホイールハブ部53を用いて操舵輪Wを操舵用サーボモータ15に取り付ける場合には、本体部15aの横側面(本例では主面)に対してホイールハブ部53を取り付け、さらに、ホイールハブ部53に対して操舵輪Wを回転自在に取り付けることになる。
このため、車輪回転軸Arの軸方向において、操舵用サーボモータ15から操舵輪Wの締結位置までの距離が比較的長くなり、スクラブ半径の拡大化を助長するものとなってしまう。
これら図11A、図11Bを比較して分かるように、スクラブ半径を小さくすることで、操舵輪Wを回動させたときの操舵輪Wの位置の変化量を小さくすることができる。
このことから、スクラブ半径の短縮化が図られることで、操舵制御精度の向上を図ることができる。また、模型自動車1の操作者に対しては、良好な操舵フィーリングを提供することができる。
本実施形態では、操舵用サーボモータ15をアーム部と操舵輪Wとの間に配置した構成を採ることに対応して、操舵輪Wを介した路面からの入力を減衰するための入力減衰機構の構成を工夫している。
図12及び図13を参照し、実施形態の模型自動車1が備える入力減衰機構について説明する。
本実施形態の模型自動車1においては、入力減衰のための構成としてショックアブソーバ61L及びショックタワー62が設けられている。ショックアブソーバ61Lは、内部に液体等の緩衝材が封入されたシリンダー部とシリンダー部の外周に巻回されたスプリングとを有して構成され、スプリングに加わった衝撃をシリンダー部内における上記の液体又はガスにより生じる抗力により吸収することができるように構成されている。
ショックタワー62は、左右のショックアブソーバ61をシャーシ1a側と連結するための部材である。
例えばこのような構成により、上側アーム51Lは、先端部51aを支点部とした上下方向の揺動が可能となるようにポール部153の先端部153aに接続されている。
前述のように下側アーム52Lは凹部Dにおいてピロボール154の球状部を摺動可能に勘合しているため、下側アーム52Lは、先端部52aを支点部とした上下方向の揺動が可能となるように操舵用サーボモータ15Lの本体部15aに連結されている。
そして、ショックアブソーバ61Lは、上端部61bが、上側アーム51Lを介さずにショックタワー62に接続されている(つまり車体側に連結されている)。
ダブルウィッシュボーン式は平行リンクを応用した方式であるため、路面の凹凸により操舵輪Wが上下してもキャンバー角が変化しないように図ることができる。
図13は、その説明図であり、操舵輪WLが路面の凸部を通過した際(図13A)、凹部を通過した際(図13B)の操舵及び入力減衰機構の様子を図12Aと同様の正面視により示している。これら図13A及び図13Bより、路面凹凸に対し操舵輪WLのキャンバー角が変化しないことが分かる。
本発明は上記した具体例に限定されるものではなく、多様な変形例としての構成を採り得る。
例えば上記では、出力軸15bと上側アーム51との連結について、接続部15cを介して出力軸15bを上側アーム51に連結する構成を例示したが、図14に示す変形例のように、出力軸15bの先端部を上側アーム51の先端部51aに直接的に接続した構成を採ることもできる。具体的に、この場合の出力軸15bの先端部は、上側アーム51の先端部51aに対し、出力軸15bの回動を不能とするように接続される。これにより、図8等で説明した構成を採る場合と同様に、操舵に応じて本体部15aと操舵輪Wとが連動して動く構成が実現される。
また、上記では、四輪車としての模型自動車1に本発明を適用する例を挙げたが、本発明は、操舵輪を1以上備え且つ2輪以上の車輪を有する模型自動車に好適に適用することができる。
模型自動車の操舵機構以外の可動機構や操舵用サーボモータ以外のサーボモータ装置への適用であっても、サーボモータ装置の本体部に貫通孔を設けた構成とすることで、サーボモータ装置と他部品との取り付け手法として貫通孔を利用した取り付け手法を採用可能となる。具体的には、サーボモータ装置の外面を介して他部品を取り付ける手法のみでなく、貫通孔を介した他部品の取り付け手法を採用可能となる。
従って、可動機構におけるサーボモータ装置と他部品との取り付けに関して自由度の向上を図ることができる。
以上で説明したように、実施形態としてのサーボモータ装置(操舵用サーボモータ15)は、モータ(同156)を含む本体部(同15a)と、本体部より突出され、本体部により回動自在に保持されてモータの動力を出力する出力軸(同15b)と、を備え、本体部を貫通する貫通孔(同151)有するものである。
上記の貫通孔が設けられることで、サーボモータ装置が例えば模型自動車の操舵機構やロボットの間接部分等の各種の可動機構におけるアクチュエータとして適用される場合において、サーボモータ装置と他部品との取り付け手法として貫通孔を利用した取り付け手法を採用可能となる。
従って、可動機構におけるサーボモータ装置と他部品との取り付けに関して自由度の向上を図ることができ、取り付け性が良好なサーボモータ装置を実現することができる。
これにより、貫通孔の長さを最小限に抑えることが可能となる。すなわち、本体部の厚み方向に直交する方向に貫通孔を形成する場合よりも貫通孔の長さを短くすることができる。
従って、貫通孔が形成されることに伴う本体部の強度低下の抑制を図ることができる。
上記のベアリングを介して、サーボモータ装置の本体部に回転体を回転自在に取り付けることが可能とされる。
従って、例えば模型自動車の操舵機構において操舵輪を回転自在に保持するサーボモータ装置等、所定の回転体を回転自在に保持するサーボモータ装置を実現するのに好適である。
これにより、模型自動車の操舵機構において操舵輪を回転自在に保持するサーボモータ装置を実現可能となる。
従って、インホイールサーボの実現化を図ることができ、従来のように車体側に操舵用サーボモータを配置する場合に必要とされていた操舵用のリンク機構を不要とすることができる。操舵用のリンク機構が不要となることで、当該リンク機構の接続ガタに起因した操舵制御精度の低下抑制を図ることができる。また、リンク機構が不要となることで、操舵輪の回動角度が舵角に依存して変化してしまうことの防止を図ることができる。従って、これらの面で、操舵制御精度の向上を図ることができる。
さらに、リンク機構が不要となることで、操舵輪を180度回動させることもできる。
また、上記構成によれば、リンク機構が不要となると共に、左右の操舵輪を独立して操舵駆動できる。このことで、アッカーマン比の調整を操舵用サーボモータの回動角度調整として電気的に行うことができる(つまり走行中の調整として行うことができる)。
ここで、アッカーマン比は、左右の操舵輪の切れ角の差を意味する。仮に、或る操舵量に対して左右の操舵輪の切れ角を同じとしてしまうと、左右の操舵輪は同じ半径の円を描くこととなる。このとき、アウト側の操舵輪が描く円弧の中心とイン側の操舵輪が描く円弧の中心との間には車幅分の差が生じているため、アウト側の操舵輪の軌跡とイン側の操舵輪の軌跡とは、ある時点で交差するものとなり、アウト側の操舵輪の軌跡がイン側の操舵輪の軌跡よりも内側を回るようになってしまう。このことから理解されるように、左右の操舵輪の切れ角を同じとしてしまうと、模型自動車をスムーズに旋回させることが困難となってしまう。
そこで、例えば模型自動車をスムーズに旋回させる等、模型自動車の操舵特性を所望の特性とするための左右操舵輪の切れ角調整が、アッカーマン比の調整として行われるものである。
また、上記構成によれば、特許文献1の図6に示される構成のように一つのサーボモータの出力により左右の操舵輪を回動駆動する操舵機構との比較では、左右の操舵輪の回動角度を独立して調整することができる。さらに、左右の操舵輪の回動角度を独立して調整できることで、走行中においてもトー角の調整を電気的に行うことができる。
また、回転軸部をベアリングの内側孔に挿通できることで、例えば、操舵輪を回転自在に保持するホイールハブ部を介して本体部と操舵輪とを連結する構成を採る場合よりも、スクラブ半径の短縮化を図ることができる。
スクラブ半径の短縮化が図られることで、操舵制御精度の向上を図ることができる。
また、ホイールスペーサを用いることでスクラブ半径の調整を容易に行うことができる。
さらに、サーボモータ装置がホイールハブ部の機能を兼ねる構成となるため、ホイールハブが不要なって部品点数の削減が図られると共に、バネ下重量の低減に繋がり、模型自動車の操作性の向上を図ることができる。
このような可動機構によっても、サーボモータ装置について、上記した作用と同様の作用が得られる。
従って、サーボモータ装置の取り付け性が良好な可動機構を実現することができる。
これにより、貫通孔の長さを最小限に抑えることが可能となる。
従って、貫通孔が形成されることに伴う本体部の強度低下の抑制を図ることができる。
上記のベアリングにより、サーボモータ装置の本体部に回転体を回転自在に取り付けることが可能とされる。
従って、例えば操舵輪を操舵駆動するためのサーボモータ装置によって操舵輪を回転自在に保持する模型自動車の操舵機構等、サーボモータ装置により所定の回転体を回転自在に保持する可動機構を実現することができる。
これにより、模型自動車の操舵機構についてインホイールサーボを実現することが可能となる。
従って、インホイールサーボの実現化を図ることができ、従来のように車体側に操舵用サーボモータを配置する場合に必要とされていた操舵用のリンク機構を不要とすることができる。操舵用のリンク機構が不要となることで、当該リンク機構の接続ガタに起因した操舵制御精度の低下抑制を図ることができる。また、リンク機構が不要となることで、操舵輪の回動角度が舵角に依存して変化してしまうことの防止を図ることができる。従って、これらの面で、操舵制御精度の向上を図ることができる。
さらに、リンク機構が不要となることで、操舵輪を180度回動させることもでき、また、アッカーマン比の調整を操舵用サーボモータの回動角度調整として電気的に行うことができる(つまり走行中の調整として行うことができる)。
また、上記構成によれば、特許文献1の図6に示される構成のように一つのサーボモータの出力により左右の操舵輪を回動駆動する操舵機構との比較では、左右の操舵輪の回動角度を独立して調整することができる。さらに、左右の操舵輪の回動角度を独立して調整できることで、走行中においてもトー角の調整を電気的に行うことができる。
また、回転軸部がベアリングの内側孔に挿通されていることで、例えば、操舵輪を回転自在に保持するホイールハブ部を介して本体部と操舵輪とを連結する構成を採る場合よりも、スクラブ半径の短縮化を図ることができる。
スクラブ半径の短縮化が図られることで、操舵制御精度の向上を図ることができる。
また、ホイールスペーサを用いることでスクラブ半径の調整を容易に行うことができる。
さらに、サーボモータ装置がホイールハブ部の機能を兼ねる構成となるため、ホイールハブが不要なって部品点数の削減が図られると共に、バネ下重量の低減に繋がり、模型自動車の操作性の向上を図ることができる。
上記のように出力軸が上下何れか一方のアーム部側から回動不能に支持され、本体部が上下何れか他方のアーム部側から出力軸を中心軸とした回動が自在となるように支持されていることで、この場合の可動機構においては、操舵に応じて、本体部が出力軸を中心軸として回動することになる。そして、操舵輪の回転軸部は本体部に対しベアリングを介して連結されていることから、操舵輪は、操舵に応じた本体部の回動に連動して回動する。
従って、上記構成によれば、本体部の貫通孔内に形成されたベアリングに操舵輪の回転軸部を連結することでスクラブ半径の短縮化を図る構成を採る場合において、サーボモータ装置を駆動源として操舵輪が適切に回動駆動されるようにすることができる。
上記のように回転軸部の根元側端部に係止されたキャップ部材によって、操舵輪に作用する路面抵抗等に起因して操舵輪がサーボモータ装置から遠ざかる方向に変位してしまうことの防止を図ることが可能となる。
従って、操舵輪が回転軸部ごと模型自動車から外れてしまうことの防止を図ることができる。
これまでの説明では、操舵用サーボモータ15の本体部15aは、操舵輪Wの回転軸部71を取り付けるための貫通孔151を有していたが、回転軸部71のような、サーボモータ装置に他部品を取り付けるための部材(以下「取付用部材」と表記)の取り付けのために、本体部に貫通孔151を形成することは必須ではない。
なお、以下の説明において、これまでに説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、操舵用サーボモータ15Aは、例えば側面に取付部160が形成された本体部15aAを有している。図示のように取付部160は、本体部15aAの側方に突出するように設けられている。
この場合、本体部15aAには、貫通孔151は形成されていない。
なお、この場合、操舵輪Wが回転しても回転軸部71Aは回転しない。但し、回転軸部71Aとしては、操舵輪Wの回転軸となる位置に配置されることから、ここでは「回転軸部」との用語を用いている。
図示のように操舵用サーボモータ15Bが有する本体部15aBには、例えば側面から突出する回転軸部15aaが一体に形成されている。
この場合も、図15や図16に示した構成と同様に、回転軸部15aaとしての取付用部材の先端部にベアリングを介して操舵輪Wに取り付けられる。
15(15L,15R),15A,15B 操舵用サーボモータ
W(WL,WR) 操舵輪
Wh センターホール
50 操舵機構
51(51L,51R) 上側アーム
52(52L,52R) 下側アーム
51a,52a 先端部
51b,52b 車体側端部
53(53L,53R) ホイールハブ部
61(61L,61R) ショックアブソーバ
62 ショックタワー
61a 下端部
61b 上端部
70 ベアリング
70h 内側孔
71(71L,71R),71A 回転軸部
71a フランジ部
71b 先端部
71c 根元部
71d 段部
71h 孔部
72 ボルト
73 ナット
15a 本体部
15aa 回転軸部
15b 出力軸
15c 接続部
15d 支持部
151 貫通孔
152 板状部
153 ポール部
153a 先端部
154 ピロボール
156 モータ
157 減速機構
158 角度検出部
159 回路基板
160 取付部
160a 取付口
D 凹部
Ar 車輪回転軸
As 操舵回動軸
Claims (8)
- モータを含む本体部と、
前記本体部より突出され、前記本体部により回動自在に保持されて前記モータの動力を出力する出力軸と、を備え、
前記本体部内部の配置部品を避けて前記本体部を貫通する貫通孔を有し、
前記貫通孔内にベアリングを有する
サーボモータ装置。 - 前記本体部は板状に形成され、
前記貫通孔は、前記本体部の厚み方向を貫通している
請求項1に記載のサーボモータ装置。 - 前記ベアリングが有する内輪の内側に形成された孔部である内側孔が、模型自動車における操舵輪の回転軸部を挿通する回転軸部挿通孔とされた
請求項1又は請求項2に記載のサーボモータ装置。 - モータを含む本体部と、前記本体部より突出され、前記本体部により回動自在に保持されて前記モータの動力を出力する出力軸とを有すると共に、前記本体部内部の配置部品を避けて前記本体部を貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔内にベアリングを有するサーボモータ装置と、
前記モータの動力に基づき駆動される被駆動部と、を備えた
可動機構。 - 前記本体部は板状に形成され、
前記貫通孔は、前記本体部の厚み方向を貫通している
請求項4に記載の可動機構。 - 模型自動車における操舵機構として構成され、
前記ベアリングが有する内輪の内側に形成された孔部である内側孔に前記模型自動車における操舵輪の回転軸部が挿通された
請求項4又は請求項5に記載の可動機構。 - 前記サーボモータ装置は、模型自動車の車体側から操舵輪に向けて延びるアーム部と操舵輪との間に位置され、
前記アーム部として、上下方向に離隔された第一アーム部と第二アーム部とを備え、
前記出力軸は、前記第一アーム部と前記第二アーム部のうち何れか一方のアーム部側から回動不能に支持され、
前記本体部は、前記第一アーム部と前記第二アーム部のうち何れか他方のアーム部側から前記出力軸を中心軸とした回動が自在となるように支持された
請求項6に記載の可動機構。 - 前記回転軸部の両端部のうち、前記ベアリングにおける前記内側孔に挿通された側の端部である根元側端部に対し、当該根元側端部よりも大径とされた部分を有するキャップ部材が係止されている
請求項6又は請求項7に記載の可動機構。
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