JP7764886B2 - 電池パックの製造方法 - Google Patents
電池パックの製造方法Info
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Description
本開示は、電池パックの製造方法に関する。
特許文献1は、電池パックを開示している。電池パックは、電池と、冷却器と、粘弾性層(熱伝導層)と、を備える。粘弾性層は、電池の放熱面と冷却器の冷却面との間に介在して電池の熱を冷却器に伝える。そして、電池パックは、粘弾性層が拡がることにより粘弾性層の層厚みが薄くなるのを規制する拡がり規制部を有する。
第1部材及び第2部材と、第1部材と第2部材との間に設けられる熱伝導層と、を含む電池パックには、次の課題がある。すなわち、第1部材(一方の部材)に熱伝導剤を塗布し、第2部材(他方の部材)によって熱伝導剤に荷重を加えることにより熱伝導層を形成する際、第1部材の剛性が低いと、第1部材自体が変形してしまう。その結果、適切な厚さ及び面積を有するように熱伝導層を形成することが困難となり得る。
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、第1部材と第2部材との間に介在する熱伝導層を適切な厚さ及び面積を有するように形成できるようにした電池パックの製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る電池パックの製造方法は、第1部材と、第1部材より高い剛性を有する第2部材と、第1部材と第2部材との間に設けられる熱伝導層と、を含む電池パックを製造する方法である。この製造方法は、第1の塗布工程と、第2の塗布工程と、組立工程と、を備える。第1の塗布工程は、第1部材に第1熱伝導剤を塗布する工程である。第2の塗布工程は、第1の塗布工程により塗布された第1熱伝導剤の上に、第1熱伝導剤より高い弾性率を有する第2熱伝導剤を塗布する工程である。組立工程は、第2の塗布工程により塗布された第2熱伝導剤の上から第2部材によって荷重を加えることにより、第1部材と第2部材との間に熱伝導層を形成する工程である。
本開示に係る電池パックの製造方法によれば、適切な厚さ及び面積を有するように熱伝導層を形成できるようになる。
1.電池パックの構成
図1は、実施の形態に係る製造方法によって製造される電池パック10の要部構成の一例を概略的に示す斜視図である。電池パック10は、例えば、バッテリ電気自動車(BEV)等の電動車両に搭載される。図1に示すように、電池パック10は、電池モジュール12と、ロアケース14を含むケース(筐体)と、冷却器16と、熱伝導層18と、を備える。
図1は、実施の形態に係る製造方法によって製造される電池パック10の要部構成の一例を概略的に示す斜視図である。電池パック10は、例えば、バッテリ電気自動車(BEV)等の電動車両に搭載される。図1に示すように、電池パック10は、電池モジュール12と、ロアケース14を含むケース(筐体)と、冷却器16と、熱伝導層18と、を備える。
図1に示す一例では、電池パック10は、複数本の電池モジュール12を備えている。各電池モジュール12は、積層された複数の電池セルを含んでいる。ロアケース14は、電池モジュール12を収容するように形成されている。冷却器16は、例えば水冷式である。
熱伝導層18は、図1に示すようにロアケース14の底壁の内表面14i(図3参照)に塗布され、内表面14iと各電池モジュール12の底面12bとの間に介在するように形成されている。また、熱伝導層18は、ロアケース14の底壁の外表面14o(図3参照)にも塗布され、外表面14oと冷却器16の上面16uとの間に介在するように形成されている。
図1に示す電池パック10では、ロアケース14は、本開示に係る「第1部材」の一例に相当している。そして、電池モジュール12及び冷却器16のそれぞれは、本開示に係る「第2部材」の一例に相当している。電池モジュール12(第2部材)は、ロアケース14(第1部材)と比べて高い剛性を有するように形成されている。また、冷却器16(第2部材)も、ロアケース14(第1部材)と比べて高い剛性を有するように形成されている。
2.電池パックの製造方法
図2は、電池パックの第1部材と第2部材との間に熱伝導層を形成する際の課題を説明するための図(断面図)である。一般的な熱伝導層の形成手法によれば、図2に示すように、まず、図示しない台の上に置かれた第1部材の上に、熱伝導剤が塗布される。次に、第2部材を第1部材の側に押し付けることにより、熱伝導剤に荷重が加えられる。より詳細には、当該荷重は、第2部材の自重と外部から第2部材に印加される力とに基づくものである。
図2は、電池パックの第1部材と第2部材との間に熱伝導層を形成する際の課題を説明するための図(断面図)である。一般的な熱伝導層の形成手法によれば、図2に示すように、まず、図示しない台の上に置かれた第1部材の上に、熱伝導剤が塗布される。次に、第2部材を第1部材の側に押し付けることにより、熱伝導剤に荷重が加えられる。より詳細には、当該荷重は、第2部材の自重と外部から第2部材に印加される力とに基づくものである。
熱伝導層の形成に関しては、第2部材からの荷重を利用して熱伝導剤を適切に押し潰すことにより、適切な厚さ及び面積を有するように熱伝導層を形成することが求められる。しかしながら、荷重を受ける側の第1部材の剛性が低いと、熱伝導剤の押し付け反力に起因する変形(曲がり)が第1部材自体に発生する。その結果、荷重が熱伝導剤に適切に伝わりにくくなる。また、第1部材及び第2部材の形状のばらつきに起因して、熱伝導剤を押し潰すための空間S(図2参照)にばらつきが発生する。この空間Sのばらつきも、熱伝導剤を適切に押し潰すうえで妨げとなり得る。
図3は、実施の形態に係る電池パック10の製造方法を説明するための図(断面図)である。上述の課題に鑑み、本実施形態に係る製造方法は、図3に示すように、「第1の塗布工程」と、「第2の塗布工程」と、「組立工程」と、を含む。なお、図3では、「第2部材」の一例として電池モジュール12が示されているが、図3に示す製造方法は、冷却器16が第2部材に相当する例についても同様に適用可能である。
本実施形態では、熱伝導層18の形成のために、第1及び第2熱伝導剤20及び22という弾性率(N/mm)の異なる2種類の熱伝導剤が用いられる。第2熱伝導剤22の弾性率は、第1熱伝導剤20の弾性率より高い。つまり、第1熱伝導剤20は、第2熱伝導剤22と比べて潰れ易い液である。換言すると、第2熱伝導剤22は、第1熱伝導剤20と比べて潰れにくい液である。ここでいう弾性率の差は、例えば、第1熱伝導剤20の材料として第2熱伝導剤22と比べて反応剤の含有率の低い材料を選定することにより実現できる。あるいは、当該差は、例えば、第1熱伝導剤20の材料として熱伝導剤の反力を少なくした材料(例えば、可塑剤を含む材料、又は可塑剤の含有率を高めた材料)を選定することにより実現できる。
まず、第1の塗布工程では、図3に示すように、弾性率の低い第1熱伝導剤20が、剛性の低いロアケース14(第1部材)の底壁の内表面14iに塗布される。なお、冷却器16が第2部材に相当する例では、第1熱伝導剤20は、底壁の外表面14oに塗布される。
第2の塗布工程は、第1の塗布工程の後に実行される。第2の塗布工程では、第1の塗布工程によりロアケース14に塗布された第1熱伝導剤20の上から、弾性率の高い第2熱伝導剤22が塗布される。
組立工程は、第2の塗布工程の後に実行される。組立工程では、第2の塗布工程により塗布された第2熱伝導剤22の上から、電池モジュール12(第2部材)によって荷重が第2熱伝導剤22及び第1熱伝導剤20に加えられる。これにより、ロアケース14と電池モジュール12との間に熱伝導層18が形成される。付け加えると、このように形成された熱伝導層18は、図3に示すように第1熱伝導剤20による層と第2熱伝導剤22による層との2層構造となる。そして、この2つの層間の熱抵抗は互いに異なるものとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る電池パック10の製造方法によれば、弾性率の低い(すなわち、潰れ易い)第1熱伝導剤20が剛性の低い側の第1部材(ロアケース14)の上に塗布される。これにより、弾性率の高い第2熱伝導剤22のみが用いられる比較例との比較において、熱伝導剤(第1熱伝導剤20及び第2熱伝導剤22)の押し付け反力に起因するロアケース14の変形及び空間S(図2参照)のばらつきに対し、図3に示すように第1熱伝導剤20が良好に追従して潰れるようになる。そして、弾性率の高い第2熱伝導剤22が含まれていることによって、熱伝導層18の全体としての弾性率を適切に確保できるようになる。このため、本製造方法によれば、適切な厚さ及び面積を有するように熱伝導層18を形成できるようになる。
付け加えると、本製造方法によれば、上述のように熱伝導層18を適切な厚さ及び面積を有するように形成できるようになるので、熱伝導層18としての熱伝導率の低下も抑制できる。また、弾性率の高い第2熱伝導剤22のみが用いられる比較例との比較において、ロアケース14(第1部材)の変形自体も抑制できる。
10 電池パック、 12 電池モジュール、 14 ロアケース、 16 冷却器、 18 熱伝導層、 20 第1熱伝導剤、 22 第2熱伝導剤
Claims (4)
- 第1部材と、前記第1部材より高い剛性を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に設けられる熱伝導層と、を含む電池パックを製造する方法であって、
前記第1部材に第1熱伝導剤を塗布する第1の塗布工程と、
前記第1の塗布工程により塗布された前記第1熱伝導剤の上に、前記第1熱伝導剤より高い弾性率を有する第2熱伝導剤を塗布する第2の塗布工程と、
前記第2の塗布工程により塗布された前記第2熱伝導剤の上から前記第2部材によって荷重を加えることにより、前記第1部材と前記第2部材との間に前記熱伝導層を形成する組立工程と、
を備えることを特徴とする電池パックの製造方法。 - 前記第1部材は、前記電池パックのケースである
ことを特徴とする請求項1に記載の電池パックの製造方法。 - 前記第2部材は、前記電池パックに収容される電池モジュールである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パックの製造方法。 - 前記第2部材は、前記電池パックに収容される電池モジュールを冷却する冷却器である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パックの製造方法。
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| JP2022518670A (ja) | 2019-01-21 | 2022-03-16 | リサ ドラクスルマイヤー ゲーエムベーハー | 自動車用のバッテリの熱界面を作る方法及びシステム |
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