JP7765073B2 - 縦葺き屋根の連結構造、屋根材及び縦葺き屋根の形成方法 - Google Patents

縦葺き屋根の連結構造、屋根材及び縦葺き屋根の形成方法

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JP7765073B2 JP2021174926A JP2021174926A JP7765073B2 JP 7765073 B2 JP7765073 B2 JP 7765073B2 JP 2021174926 A JP2021174926 A JP 2021174926A JP 2021174926 A JP2021174926 A JP 2021174926A JP 7765073 B2 JP7765073 B2 JP 7765073B2
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Description

本発明は、縦葺き屋根の連結構造、屋根材及び縦葺き屋根の形成方法に関するものである。
近年、特許文献1に開示されるようなパネル状の縦葺き屋根材が提案されている。このパネル状の縦葺き屋根材は、その幅方向の端部に設けられた上ハゼ・下ハゼを、隣接配置される他の縦葺き屋根材の下ハゼ・上ハゼに夫々嵌合させて連結するだけで、屋根を葺きあげることができるものである。
特開2021-021240号公報
ところで、特許文献1に開示される縦葺き屋根材は、下ハゼ及び上ハゼの棟側端部にその残余部より一回り小さい縮小部が夫々設けられた構成であり、横方向(水平方向)の連結を先行して行い、続いて、一段ずつ横方向(水平方向)の連結を行い、順次棟側への敷設を完了させるものである。
しかし、特許文献1の場合、横方向(水平方向)の連結において、下ハゼ部の縮小部に、上ハゼ部の縮小部が被嵌され、次の棟側の段においては上ハゼ部に下ハゼ部の残余部が被嵌され、次の段においては下ハゼ部の残余部に上ハゼ部の残余部が被嵌されることになる。
すなわち、下ハゼ部より一回り大きい上ハゼ部(の縮小部)に、下ハゼ部を被嵌しなければならず、上ハゼの縮小部は残余部のサイズよりもかなり小さくする必要があり、加工がそれだけ厄介で、また余裕を持ったサイズとすることも難しく被嵌作業も厄介となる。
本発明は、上述の問題点を解決したものであり、屋根材を加工し易く、屋根材同士の被嵌連結を作業性良く行うことができる縦葺き屋根の連結構造、屋根材及び縦葺き屋根の形成方法を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
屋根下地上に屋根材を縦横に連結して設けられる縦葺き屋根の連結構造であって、
前記各屋根材は、矩形板状本体1の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼ2と該上ハゼ2が被嵌される凸条状の下ハゼ3とが設けられ、
前記上ハゼ2の軒側端部には残余部5’より幅広の拡大部5が設けられ、前記拡大部5は前記上ハゼ2の全長の10%~20%の長さを有し、
前記下ハゼ3の棟側端部には残余部6’より幅狭の縮小部6が設けられ、前記縮小部6は前記下ハゼ3の全長の10%~20%の長さを有し、
縦方向においては、棟側に位置する前記屋根材の上ハゼ2の拡大部5が軒側に位置する前記屋根材の上ハゼ2に当該拡大部5の長さ分だけ被嵌重合連結され、かつ、棟側に位置する前記屋根材の下ハゼ3が軒側に位置する前記下ハゼ3の縮小部6に当該縮小部6の長さ分だけ被嵌重合連結され、
横方向においては、一の前記屋根材の下ハゼ3に他の前記屋根材の上ハゼ2が被嵌重合連結されることを特徴とする縦葺き屋根の連結構造に係るものである。
また、請求項1記載の縦葺き屋根の連結構造において、縦横に配置される4つの前記屋根材が下記のような連結構造を有することを特徴とする縦葺き屋根の連結構造に係るものである。
記
屋根材Aの縦方向棟側には屋根材Bが隣接し、前記屋根材Aの横方向水平側には屋根材Cが隣接し、前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側には屋根材Dが隣接し、屋根材Aの下ハゼ3の縮小部6と、前記屋根材Bの下ハゼ3の残余部6’と、前記屋根材Cの上ハゼ3の残余部5’と、前記屋根材Dの上ハゼ3の拡大部5とが重合連結されている。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の屋根材の連結構造において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部7であり、前記傾斜面部7の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部8が連設されていることを特徴とする屋根材の連結構造に係るものである。
また、請求項3記載の屋根材の連結構造において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、前記下ハゼ3の縮小部6、前記下ハゼ3の残余部6’、前記上ハゼ2の残余部5’及び前記上ハゼ2の拡大部5を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部7が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部7に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部8が被嵌される内側の部材の前記折り返し部8により抜け止めされる形状であることを特徴とする屋根材の連結構造に係るものである。
また、矩形板状本体1の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼ2と該上ハゼ2が被嵌される凸条状の下ハゼ3とが設けられた縦葺き屋根用の屋根材であって、前記上ハゼ2の軒側端部には残余部5’より幅広の拡大部5が設けられ、前記拡大部5は前記上ハゼ2の全長の10%~20%の長さを有し、前記下ハゼ3の棟側端部には残余部6’より幅狭の縮小部6が設けられ、前記縮小部6は前記下ハゼ3の全長の10%~20%の長さを有することを特徴とする屋根材に係るものである。
また、請求項5記載の屋根材において、前記屋根材は、縦横に配置される4つの前記屋根材が下記のように連結されていることを特徴とする屋根材に係るものである。
記
(1)屋根材Aの縦方向棟側には屋根材Bが隣接し、この屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部
が前記屋根材Aの縮小部6に被嵌重合連結され、かつ、この屋根材Bの上ハゼ2の
拡大部5が前記屋根材Aの上ハゼ2の棟側端部に被嵌重合連結されている。
(2)前記屋根材Aの横方向水平側には屋根材Cが隣接し、この屋根材Cの上ハゼ2は、
前記屋根材Aの下ハゼ3及び前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部に被嵌重合連結さ
れている。
(3)前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側には屋根材Dが隣接し
、この屋根材Dの上ハゼ2が前記屋根材Bの下ハゼ3に被嵌重合連結され、さらに
、前記屋根材Dの上ハゼ2の拡大部5が前記屋根材Cの上ハゼ2の棟側端部に被嵌
重合連結されている。
また、請求項5,6いずれか1項に記載の屋根材において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部7であり、前記傾斜面部7の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部8が連設されていることを特徴とする屋根材に係るものである。
また、請求項7記載の屋根材において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、前記下ハゼ3の縮小部6、前記下ハゼ3の残余部6’、前記上ハゼ2の残余部5’及び前記上ハゼ2の拡大部5を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部7が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部7に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部8が被嵌される内側の部材の前記折り返し部8により抜け止めされる形状であることを特徴とする屋根材に係るものである。
また、屋根下地上に、矩形板状本体1の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼ2と該上ハゼ2が被嵌される凸条状の下ハゼ3とが設けられた下記1の構造の屋根材を下記2のように縦横に連結して設けることで縦葺き屋根を形成することを特徴とする縦葺き屋根の形成方法に係るものである。
記1
前記屋根材は、前記上ハゼ2の軒側端部には残余部5’より幅広の拡大部5が設けられ、前記拡大部5は前記上ハゼ2の全長の10%~20%の長さを有し、前記下ハゼ3の棟側端部には残余部6’より幅狭の縮小部6が設けられ、前記縮小部6は前記下ハゼ3の全長の10%~20%の長さを有する。
記2
縦横に配置される4つの前記屋根材を下記(1)~(3)の順序で連結する。
(1)屋根材Aの縦方向棟側に屋根材Bを、この屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部が前記屋
根材Aの縮小部6に被嵌され、かつ、この屋根材Bの上ハゼ2の拡大部5が前記屋
根材Aの上ハゼ2の棟側端部に被嵌されるように重合連結する。
(2)前記屋根材Aの横方向水平側に屋根材Cを、この屋根材Cの上ハゼ2が、前記屋根
材Aの下ハゼ3及び前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部に被嵌されるように重合連
結する。
(3)前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側に屋根材Dを、この屋
根材Dの上ハゼ2が前記屋根材Bの下ハゼ3に被嵌され、さらに、前記屋根材Dの
上ハゼ2の拡大部5が前記屋根材Cの上ハゼ2の棟側端部に被嵌されるように重合
連結する。
また、請求項9記載の縦葺き屋根の形成方法において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部7であり、前記傾斜面部7の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部8が連設されていることを特徴とする縦葺き屋根の形成方法に係るものである。
また、請求項10記載の縦葺き屋根の形成方法において、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、前記下ハゼ3の縮小部6、前記下ハゼ3の残余部6’、前記上ハゼ2の残余部5’及び前記上ハゼ2の拡大部5を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部7が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部7に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部8が被嵌される内側の部材の前記折り返し部8により抜け止めされる形状であることを特徴とする縦葺き屋根の形成方法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、屋根材を加工し易く、屋根材同士の被嵌連結を作業性良く行うことができる縦葺き屋根の連結構造、屋根材及び縦葺き屋根の形成方法となる。
本実施例の屋根材の概略説明斜視図である。 拡大部5近傍の拡大概略平面図並びに拡大部5及び残余部5’の断面図である。 縮小部6近傍の拡大概略平面図並びに縮小部6及び残余部6’の断面図である。 屋根材の連結工程の説明図である。 屋根材の連結工程の説明図である。 屋根材の連結工程の説明図である。 屋根材の連結工程の説明図である。 屋根材の連結工程の説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
野地板と透湿防水シートとを含む屋根下地上に、本発明に係る屋根材を例えば以下の順序で縦横に被嵌重合連結して縦葺き屋根を形成する(図4参照)。
(1)屋根材Aの縦方向棟側には屋根材Bを、この屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部が前記屋根材Aの縮小部6に被嵌され、かつ、この屋根材Bの上ハゼ2の軒側端部の前記拡大部5が前記屋根材Aの上ハゼ2の棟側端部に被嵌されるように重合連結する。なお、縦方向に3枚以上屋根材を連結する場合には、屋根材Bの棟側端部に同様に屋根材B’を連結していく。
(2)続いて、前記屋根材Aの横方向水平側には屋根材Cを、この屋根材Cの上ハゼ2が、前記屋根材Aの下ハゼ3及び前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部に被嵌されるように重合連結する。
(3)続いて、前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側には屋根材Dを、この屋根材Dの上ハゼ2が前記屋根材Bの下ハゼ3に被嵌され、さらに、前記(1)のように前記屋根材Dの軒側端部を前記屋根材Cの棟側端部に重合連結する。なお、縦方向に3枚以上屋根材を連結する場合には、屋根材Dの棟側端部に同様に屋根材D’を連結する。
以降、前記(3)における屋根材Cを屋根材Aとして前記(2)、(3)の工程を屋根材が全体に敷設されるまで繰り返し、縦葺き屋根を形成する。
以上のように設けられた縦葺き屋根の4枚の屋根材が重なる部分は、前記縮小部6、前記下ハゼ3の残余部6’、前記上ハゼ2の残余部5’及び前記拡大部5が順に積層されるため、(小さいサイズの)下ハゼ3が(大きいサイズの)上ハゼ2に被嵌されることがなく、よって、余裕を持った形状設定が可能となり、それだけ加工容易で被嵌連結を作業性良く行えることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、屋根下地(図示省略)上に、縦葺き用のパネル状の屋根材を屋根の傾斜方向(縦方向)に連結すると共に、この傾斜方向と直交する横方向に連結して屋根全面に敷設することで構成される縦葺き屋根の連結構造である。
具体的には、前記各屋根材は、夫々同構造であり、厚さ0.3mm~0.5mm程度の塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、ステンレス鋼板等を、適宜折曲形成等したものを用いることができる。
なお、本実施例は、縦方向には2~3枚の屋根材を連結する構成とするのが望ましい。例えば、特許文献1のように決まったサイズのパネルを用意するのではなく、一枚の屋根材の大きさを、長さが2m~7m程度、幅(働き幅)が300mm~455mm程度に適宜設定する。例えば小型若しくは中型のトラックで運搬可能な2m~3m程度となるよう長さを設定して、縦方向は必要最小限の連結数で済むように構成すると良い。
屋根材は、図1に図示したように、矩形板状本体1の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼ2と該上ハゼ2から被嵌される凸条状の下ハゼ3とが設けられ、前記上ハゼ2の軒側端部には残余部5’より幅広の拡大部5が設けられ、前記下ハゼ3の棟側端部には残余部6’より幅狭の縮小部6が設けられているものが採用されている。本実施例では右側端部に上ハゼ2を、左側端部に下ハゼ3を設けている。図中符号9は、下ハゼ3の外側に設けられ隣り合う屋根材の矩形板状本体1の下面側に敷き込まれる敷込片である。
拡大部5、縮小部6、残余部5’及び残余部6’は、夫々その長手方向全体において同一断面形状である。なお、拡大部5と残余部5’との間、縮小部6と残余部6’との間にテーパー状の連結部を有する構成としても良い。図2に拡大部5近傍の拡大図と、拡大部5及び残余部5’の断面図を示す。図3に縮小部6近傍の拡大図と、縮小部6及び残余部6’の断面図を示す。
本実施例の屋根材の前記上ハゼ2(拡大部5を含む)及び前記下ハゼ3(縮小部6を含む)は、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部7であり、前記傾斜面部7の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部8が連設されている。図中符号10は矩形板状本体1の中央部から立ち上がる立ち上がり部、11は敷込片9との連結部である。
具体的には、前記上ハゼ2及び前記下ハゼ3は、前記縮小部6、前記下ハゼ3の残余部、前記上ハゼ2の残余部及び前記拡大部5を、この順序で被嵌した際、外側の部材の前記傾斜面部7が、内側の部材の前記傾斜面部7に当接若しくは近接し、外側の部材の前記折り返し部8が内側の部材の前記折り返し部8により抜け止めされる形状である。
また、上ハゼ2は拡大部5の平坦な頂面は残余部5’の平坦な頂面と面一となるように形成されている。即ち、拡大部5は残余部5’から幅方向において若干拡大した形状である。下ハゼ3の縮小部6は残余部6’を全体的に若干縮小した形状である。また、縮小部6の頂面は平坦面、残余部6’の頂面は中央に細溝を有する略平坦面である。
各屋根材は、縦方向においては、棟側に位置する前記屋根材の上ハゼ2の拡大部5がその長さ分だけ、軒側に位置する前記屋根材の上ハゼ2に被嵌重合連結され、かつ、軒側に位置する前記下ハゼ3の縮小部6にその長さ分だけ、棟側に位置する前記屋根材の下ハゼ3が被嵌重合連結され、横方向においては、一の前記屋根材の下ハゼ3に他の前記屋根材の上ハゼ2が被嵌重合連結される。
なお、拡大部5と縮小部6の長さは同一としているが、異なる長さとしても良い。また、拡大部5及び縮小部6は残余部5’・6’より短く設定する。例えば拡大部5及び縮小部6は上ハゼ2及び下ハゼ3の全長の10%~20%程度の長さとする。
図4は、紙面上方向を棟側、紙面下方向を軒側とする片流れ屋根を右下を起点に形成する場合の説明図である。なお、本実施例は屋根材の右側に上ハゼ、左側に下ハゼを配し右から左に向かって葺く構成としているが、右側に下ハゼ、左側に上ハゼを配し左から右に向かって葺く構成としても良い。また、左上位置を起点として図4の矢印と反対に形成しても良い。
図4中、右下位置の屋根材Aから矢印に沿って順次屋根材を連結していく。なお、縦方向の連結、横方向の連結、ともにハゼ嵌合だけでなく、接着材や防水構造の付与等の工程も必要であるが、これらは周知であり説明は省略する。
(1)屋根材Aの棟側端部に、この屋根材Aの棟側に隣り合う屋根材Bの軒側端部が、前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部が前記屋根材Aの縮小部6に被嵌され、前記屋根材Bの前記拡大部5が前記屋根材Aの上ハゼ2の棟側端部に被嵌されるように重合連結する。本実施例では縦方向に3枚の屋根材を連結するため、屋根材Bの棟側の屋根材B’についても屋根材A,Bと同様に、屋根材Bに連結する(図5→図6)。
(2)続いて、前記屋根材Aの下ハゼ3に、この屋根材Aの前記下ハゼ3側に隣り合う屋根材Cの上ハゼ2が、その棟側端部が前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部に被嵌されるように重合連結する(図6→図7)。
(3)続いて、前記屋根材A,B及びCに隣り合う屋根材Dを、前記屋根材Dの上ハゼ2が前記屋根材Bの下ハゼ3に被嵌され、さらに、前記(1)のように前記屋根材Dの上ハゼ2の拡大部5が前記屋根材Cの上ハゼ2の棟側端部に被嵌されるように重合連結する。本実施例では縦方向に3枚の屋根材を連結するため、屋根材Dの棟側の屋根材D’についても、屋根材A,B,C,Dと同様に連結する(図7→図8)。
以降、前記(3)における屋根材Cを屋根材Aとして前記(2)、(3)の工程を屋根材が全体に敷設されるまで繰り返し、縦葺き屋根を形成する。
以上のようにして形成された縦葺き屋根において、4枚の屋根材が重なる部分Xは、図8の拡大断面図に図示したような状態となる。
したがって、本実施例では、田字状に配置される4つの前記屋根材が重なる部分Xの構造は以下のようになり、この構造が繰り返し設けられることになる。
(1)屋根材Aの棟側端部には、この屋根材Aの棟側に隣り合う屋根材Bの軒側端部が、前記屋根材Bの下ハゼ3の軒側端部が前記屋根材Aの縮小部6に被嵌され、前記屋根材Bの前記拡大部5が前記屋根材Aの上ハゼ2の棟側端部に被嵌された状態で重合連結されている。
(2)前記屋根材Aの下ハゼ3には、この屋根材Aの前記下ハゼ3側に隣り合う屋根材Cの上ハゼ2が、その棟側端部が前記屋根材Bの下ハゼ3の下端部に被嵌された状態で重合連結されている。
(3)前記屋根材A,B及びCに隣り合う屋根材Dの拡大部5が前記屋根材Cの上ハゼ2の棟側端部に被嵌された状態で、前記屋根材Dの上ハゼ2が前記屋根材Bの下ハゼ3に重合連結されると共に、前記屋根材Dの軒側端部が前記屋根材Cの棟側端部に重合連結されている。
本実施例は上述のように構成したから、前記縮小部6、前記下ハゼ3の残余部6’、前記上ハゼ2の残余部5’及び前記拡大部5が順に積層されるため、下ハゼ3が上ハゼ2に被嵌されることがなく、よって、余裕を持った形状設定が可能となり、それだけ加工容易で被嵌連結を作業性良く行えることになる。
よって、本実施例は、加工し易く、屋根材同士の被嵌連結を作業性良く行うことができるものとなる。
1 矩形板状本体
2 上ハゼ
3 下ハゼ
5 拡大部
5’ 残余部
6 縮小部
6’ 残余部
7 傾斜面部
8 折り返し部

Claims (11)

  1. 屋根下地上に屋根材を縦横に連結して設けられる縦葺き屋根の連結構造であって、
    前記各屋根材は、矩形板状本体の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼと該上ハゼが被嵌される凸条状の下ハゼとが設けられ、
    前記上ハゼの軒側端部には残余部より幅広の拡大部が設けられ、前記拡大部は前記上ハゼの全長の10%~20%の長さを有し、
    前記下ハゼの棟側端部には残余部より幅狭の縮小部が設けられ、前記縮小部は前記下ハゼの全長の10%~20%の長さを有し、
    縦方向においては、棟側に位置する前記屋根材の上ハゼの拡大部が軒側に位置する前記屋根材の上ハゼに当該拡大部の長さ分だけ被嵌重合連結され、かつ、棟側に位置する前記屋根材の下ハゼが軒側に位置する前記下ハゼの縮小部に当該縮小部の長さ分だけ被嵌重合連結され、
    横方向においては、一の前記屋根材の下ハゼに他の前記屋根材の上ハゼが被嵌重合連結されることを特徴とする縦葺き屋根の連結構造。
  2. 請求項1記載の縦葺き屋根の連結構造において、縦横に配置される4つの前記屋根材が下記のような連結構造を有することを特徴とする縦葺き屋根の連結構造。
    記
    屋根材Aの縦方向棟側には屋根材Bが隣接し、前記屋根材Aの横方向水平側には屋根材Cが隣接し、前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側には屋根材Dが隣接し、屋根材Aの下ハゼの縮小部と、前記屋根材Bの下ハゼの残余部と、前記屋根材Cの上ハゼの残余部と、前記屋根材Dの上ハゼの拡大部とが重合連結されている。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の屋根材の連結構造において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部であり、前記傾斜面部の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部が連設されていることを特徴とする屋根材の連結構造。
  4. 請求項3記載の屋根材の連結構造において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、前記下ハゼの縮小部、前記下ハゼの残余部、前記上ハゼの残余部及び前記上ハゼの拡大部を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部が被嵌される内側の部材の前記折り返し部により抜け止めされる形状であることを特徴とする屋根材の連結構造。
  5. 矩形板状本体の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼと該上ハゼが被嵌される凸条状の下ハゼとが設けられた縦葺き屋根用の屋根材であって、前記上ハゼの軒側端部には残余部より幅広の拡大部が設けられ、前記拡大部は前記上ハゼの全長の10%~20%の長さを有し、前記下ハゼの棟側端部には残余部より幅狭の縮小部が設けられ、前記縮小部は前記下ハゼの全長の10%~20%の長さを有することを特徴とする屋根材。
  6. 請求項5記載の屋根材において、前記屋根材は、縦横に配置される4つの前記屋根材が下記のように連結されていることを特徴とする屋根材。
    記
    (1)屋根材Aの縦方向棟側には屋根材Bが隣接し、この屋根材Bの下ハゼの軒側端部が
    前記屋根材Aの縮小部に被嵌重合連結され、かつ、この屋根材Bの上ハゼの拡大部
    が前記屋根材Aの上ハゼの棟側端部に被嵌重合連結されている。
    (2)前記屋根材Aの横方向水平側には屋根材Cが隣接し、この屋根材Cの上ハゼは、前
    記屋根材Aの下ハゼ及び前記屋根材Bの下ハゼの軒側端部に被嵌重合連結されてい
    る。
    (3)前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側には屋根材Dが隣接し
    、この屋根材Dの上ハゼが前記屋根材Bの下ハゼに被嵌重合連結され、さらに、前
    記屋根材Dの上ハゼの拡大部が前記屋根材Cの上ハゼの棟側端部に被嵌重合連結さ
    れている。
  7. 請求項5,6いずれか1項に記載の屋根材において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部であり、前記傾斜面部の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部が連設されていることを特徴とする屋根材。
  8. 請求項7記載の屋根材において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、前記下ハゼの縮小部、前記下ハゼの残余部、前記上ハゼの残余部及び前記上ハゼの拡大部を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部が被嵌される内側の部材の前記折り返し部により抜け止めされる形状であることを特徴とする屋根材。
  9. 屋根下地上に、矩形板状本体の左右両端部に夫々凸条状の上ハゼと該上ハゼが被嵌される凸条状の下ハゼとが設けられた下記1の構造の屋根材を下記2のように縦横に連結して設けることで縦葺き屋根を形成することを特徴とする縦葺き屋根の形成方法。
    記1
    前記屋根材は、前記上ハゼの軒側端部には残余部より幅広の拡大部が設けられ、前記拡大部は前記上ハゼの全長の10%~20%の長さを有し、前記下ハゼの棟側端部には残余部より幅狭の縮小部が設けられ、前記縮小部は前記下ハゼの全長の10%~20%の長さを有する。
    記2
    縦横に配置される4つの前記屋根材を下記(1)~(3)の順序で連結する。
    (1)屋根材Aの縦方向棟側に屋根材Bを、この屋根材Bの下ハゼの軒側端部が前記屋根
    材Aの縮小部に被嵌され、かつ、この屋根材Bの上ハゼの拡大部が前記屋根材Aの
    上ハゼの棟側端部に被嵌されるように重合連結する。
    (2)前記屋根材Aの横方向水平側に屋根材Cを、この屋根材Cの上ハゼが、前記屋根材
    Aの下ハゼ及び前記屋根材Bの下ハゼの軒側端部に被嵌されるように重合連結する
    。
    (3)前記屋根材Bの横方向水平側かつ前記屋根材Cの縦方向棟側に屋根材Dを、この屋
    根材Dの上ハゼが前記屋根材Bの下ハゼに被嵌され、さらに、前記屋根材Dの上ハ
    ゼの拡大部が前記屋根材Cの上ハゼの棟側端部に被嵌されるように重合連結する。
  10. 請求項9記載の縦葺き屋根の形成方法において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、その上部の左右側面部が下方程幅方向外側に広がる傾斜面部であり、前記傾斜面部の下端には幅方向内側に折り返される折り返し部が連設されていることを特徴とする縦葺き屋根の形成方法。
  11. 請求項10記載の縦葺き屋根の形成方法において、前記上ハゼ及び前記下ハゼは、前記下ハゼの縮小部、前記下ハゼの残余部、前記上ハゼの残余部及び前記上ハゼの拡大部を、この順序で被嵌した場合、被嵌する外側の部材の前記傾斜面部が、被嵌される内側の部材の前記傾斜面部に当接若しくは近接し、被嵌する外側の部材の前記折り返し部が被嵌される内側の部材の前記折り返し部により抜け止めされる形状であることを特徴とする縦葺き屋根の形成方法。
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