JP7765187B2 - 食品の品質改良剤 - Google Patents
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Description
本発明の食品の品質改良剤は有効成分として凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する。
なお、リン脂質をレシチンの形で使用する場合は、リン脂質と、レシチンに含有されるその他の脂質との質量比率が、前者:後者で、30:70~100:0の範囲にある任意
のレシチンを使用することができ、好ましくは60:40~100:0のレシチンを、より好ましくは80:20~100:0のレシチンを使用するとよい。
上記脂質蛋白質複合体製造の均質化後、冷凍するものと冷凍しないものに分ける。冷凍工程後、脂質蛋白質複合体を含有する水溶液を-20℃で20時間保管した後、1℃/hの速度で解凍し、水溶液が25℃の温度に達したのち10時間置き、その水溶液の25℃の粘度を回転式粘度計を用いて測定したとき、冷凍しなかった場合と比べて粘度が高い場合、好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上、更に好ましくは3倍以上、最も好ましくは4倍以上の粘度になっていることで、凍結変性しているとみなすことができる。なお、この判定方法は、脂質蛋白質複合体が凍結により変性し、部分的にゲルを形成することを利用するものである。
また、冷凍工程の終点温度は水溶液が凍結する温度であればいいが、好ましくは-5℃以下、より好ましくは-10℃以下、最も好ましくは-18℃以下である。冷凍工程の終点温度の下限は特に制限されないが、本発明では緩慢冷却をするため、あまりに終点温度が低いと冷凍工程の時間が長すぎて生産性が悪化するため、好ましくは-40℃以上、より好ましくは-30℃以上、最も好ましくは-25℃以上である。
粉体とする場合は、上記緩慢冷凍後そのまま凍結乾燥して粉末化してもよく、また、上記緩慢冷凍後に解凍して凍結変性脂質蛋白質複合体を含む水溶液とし、その水溶液をスプレードライして粉末化してもよい。
また液剤、ペースト等の流動状の形態とする場合は、上記緩慢冷凍後を解凍して凍結変性脂質蛋白質複合体を含む水溶液をそのまま用いることができる。
また、本発明の食品の品質改良剤が液剤、ペースト等の流動状の形態である場合、本発明の食品の品質改良剤における上記凍結変性脂質蛋白質複合体の含有量は、少量の添加で効果を得るという目的、粘度が高すぎず使用しやすいこと、及び保存中の沈殿の生成を避けるため、凍結変性脂質蛋白質複合体の固形分として1~30質量%であることが好ましく、より好ましくは5~20質量%である。
調味料では、粘り、糸引きが解消され、のど越しの良さが増強されたものとなる。
スープ・ソース類では、特有の粉っぽさが解消され、のど越しの良さが増強されたものとなる。
畜産加工品では、加熱時のドリップが解消され、歩留まりが向上する。
水産加工品では、弾力性が向上し、プリプリとした好ましい食感が増強されたものとなる。
スナック類では、歯切れの良さが増強され、サクサク感を向上できる。
ベーカリー食品類では、ソフト性、口溶けの良さ、歯切れの良さが増強され、ねちゃつき感や油性感が解消されたものとなる。また、電子レンジ、オーブントースターで再加熱した際のソフト性が向上し、歯切れの良さも増強されたものとなる。
調理食品では、粘りが解消され、のど越しの良さが増強されたものとなる。
米飯類では、米粒の過度な軟化や付着を抑制し、生産性を向上できる。
麺類食品では、ソフト性、歯切れの良さ、のど越しの良さが増強され、麺の伸びが抑制されたものとなる。
油脂加工食品では、口溶けの良さが増強され、風味発現性を向上できる。
製菓製パン用素材では、ソフト性、歯切れの良さが増強され、ねちゃつき感が解消されたものとなる。
焼き菓子類では、歯切れ、口溶けの良さが増強されたものとなる。
チョコレートでは、粘度が低下し、口溶けの良さが増強されたものとなる。
和菓子類では、ソフト性、歯切れの良さが増強されたものとなる。
飲料類では、のど越しの良さが増強されたものとなる。
アルコール飲料類では、のど越しの良さが増強されたものとなる。
乳や乳製品では、粘り、糸引きが解消され、のど越しの良さが増強されたものとなる。
また、フライ食品のバッター液に使用した場合は、フライ食品を長時間保管した際のサクサク感、歯切れの消失が防止されたものとなる。
なお、上記食品がベーカリー食品の場合は、本発明の品質改良剤の添加量は、生地に含まれる穀粉類に対し脂質蛋白質複合体の固形分として好ましくは0.001~0.4質量%、より好ましくは0.01~0.3質量%であることが好ましい。
本発明の食品の品質改良方法は、食品の製造時に凍結変性脂質蛋白質複合体を添加する工程を含むものである。食品の製造方法や凍結変性脂質蛋白質複合体の添加方法や添加量については、上述のとおりである。
〔製造例1〕
大豆蛋白質(「ProFam(登録商標)974」:ADM社製)(蛋白質含有量85.0質量%、脂質含有量3.0質量%、水分含量6質量%)6質量部を、60℃に加温した水88質量部に加え、スリーワンモーターを使用して撹拌して十分に分散させた。ここに粉末状大豆レシチン(脂質含有量99質量%、リン脂質含有量90質量%)を6質量部添加し、よく撹拌して十分に分散・乳化させ、予備乳化液を得た。この予備乳化液をバルブ式ホモジナイザー(アルファラバル社製:ホモジナイザー)を用いて、30MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で139℃・4秒間殺菌した後、5℃まで冷却した。これを0.5℃/hの徐冷により、50時間かけて-20℃まで冷却し、凍結変性させた。これを凍結乾燥し、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Aを得た。得られた品質改良剤A中の複合体の含有量、品質改良剤Aの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
大豆蛋白質に代えてエンドウ豆蛋白質(「NUTRALYS(登録商標)S85F」:ロケット社製)(蛋白質含有量85.0質量%、脂質含有量7.0質量%、水分含量4質量%)を使用した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Bを得た。得られた品質改良剤B中の複合体の含有量、品質改良剤Bの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
大豆蛋白質6質量部に代えて、そら豆蛋白質(「オルプロテインFP-AC」:オルガノフードテック株式会社製)(蛋白質含有量84.0質量%、脂質含有量5.0質量%、水分含量6質量%)6.3質量部を使用し、水88質量部を87.7質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Cを得た。得られた品質改良剤C中の複合体の含有量、品質改良剤Cの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
大豆蛋白質6質量部に代えて、緑豆蛋白質(「オルプロテインMP-AC」:オルガノフードテック株式会社製)(蛋白質含有量75.0質量%、脂質含有量6.0質量%、水分含量7質量%)7質量部を使用し、水88質量部を87質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Dを得た。得られた品質改良剤D中の複合体の含有量、品質改良剤Dの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
大豆蛋白質6質量部に代えて、ひよこ豆蛋白質(「オルプロテインCP-AC」:オルガノフードテック株式会社製)(蛋白質含有量63.0質量%、脂質含有量22質量%、水分含量7質量%)8.4質量部を使用し、水88質量部を85.6質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Eを得た。得られた品質改良剤E中の複合体の含有量、品質改良剤Eの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
大豆蛋白質に代えて、ミルクプロテインコンセントレート(MPC)(「Promilk85」:イングレディア社製)(蛋白質含有量81.0質量%、脂質含有量1.0質量%、水分含量5質量%)を使用した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Fを得た。得られた品質改良剤F中の複合体の含有量、品質改良剤Fの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
粉末状大豆レシチンに代えて粉末状ヒマワリレシチン(脂質含有量100質量%、リン脂質含有量90質量%)を使用した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Gを得た。得られた品質改良剤G中の複合体の含有量、品質改良剤Gの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
粉末状大豆レシチン(脂質含有量100質量%、リン脂質含有量90質量%)を添加せず、且つ水88質量部を94質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、粉末状の品質改良剤Hを得た。得られた品質改良剤H中の複合体の含有量、品質改良剤Hの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1における大豆蛋白質6質量部を11質量部に変更し、粉末状大豆レシチン6質量部を1質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Iを得た。品質改良剤I中の複合体の含有量、品質改良剤Iの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1における大豆蛋白質6質量部を9.6質量部に変更し、粉末状大豆レシチン6質量部を2.4質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Jを得た。得られた品質改良剤J中の複合体の含有量、品質改良剤Jの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1における大豆蛋白質6質量部を8質量部に変更し、粉末状大豆レシチン6質量部を4質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Kを得た。得られた品質改良剤K中の複合体の含有量、品質改良剤Kの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1における大豆蛋白質6質量部を4質量部に変更し、粉末状大豆レシチン6質量部を8質量部に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Lを得た。得られた品質改良剤L中の複合体の含有量、品質改良剤Lの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1における冷却条件を0.5℃/hで25時間の徐冷から、5℃/hで2.5時間の急冷に変更した以外は製造例1と同様の配合及び製法で、水分含量が3質量%である、凍結変性脂質蛋白質複合体を含有する粉末状の品質改良剤Mを得た。得られた品質改良剤M中の複合体の含有量、品質改良剤Mの固形分中における複合体の含有量、及び、複合体における蛋白質と脂質との質量比について〔表1〕に記載した。
製造例1~13で脂質蛋白質複合体製造時に、均質化後、冷凍するものと冷凍しないものに分け、冷凍工程後、-20℃に20時間保管後に、1℃/hの速度で解凍し、25℃の温度に達してのち10時間置き、この水溶液の25℃の粘度を、回転式粘度計を用いて測定した。そして、冷凍しなかった場合の水溶液の粘度と比べて、粘度が低い場合を×、粘度が同一~1.5倍未満高かった場合を△、粘度が1.5倍以上2倍未満高かった場合を○、2倍以上3倍未満高かった場合を○+、3倍以上4倍未満高かった場合を◎-、4倍以上高かった場合を◎とし、その結果を表2に記載した。
製造例1~13で得られた品質改良剤A~Mについて、下記の方法で乳化活性試験を実施した。
品質改良剤40mgを30mlのバイアル瓶に入れ、14mlの60℃に加熱した蒸留水で溶解し水相とした。大豆サラダ油からなる液状油を60℃に加温し油相とした。水相14gに油相6gを添加し、ホモミキサーで30000rpm/30秒間予備乳化し、乳化液を得た。この乳化液に対して超音波処理(ウルトラソニックジェネレーターUS50:株式会社日本精機製作所製)を目盛5で2分間行い、水中油型乳化物を得た。
レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD-2300:株式会社島津製作所製)を使用し、屈折率が1.60-0.20iの条件にて水中油型乳化物の粒度分布測定を実施した。また水中油型乳化物の相分離を評価した。その結果を表3に記載した。
◎:相分離なし
○:わずかに相分離
△:やや相分離あり
×:相分離
〔実施例1〕
中華麺用小麦粉(特ナンバーワン:日清製粉製)100質量部、粉末状活性グルテン(エマソフトM1000:理研ビタミン製)1質量部、乾燥卵白1質量部を混合し、小麦粉組成物を得た。一方、粉末かん水(赤:オリエンタル酵母製)1質量部、食塩1質量部、及び、品質改良剤A0.075質量部を水35質量部に添加、分散、溶解し、水溶液を得た。ミキサーを使用し、小麦粉組成物及び水溶液を十分に混合し麺類生地を得た。1晩リタード後、製めん機を用いて、圧延、切断、麺線化した後、100℃の湯で1分間茹で、中華麺Aを得た。得られた中華麺Aについて〔表4〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表4〕に示した。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Bを使用した以外は、実施例1の配合及び製法にしたがって中華麺Bを得た。得られた中華麺Bについて〔表4〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表4〕に示した。
〔実施例3〕
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Fを使用した以外は、実施例1の配合及び製法にしたがって中華麺Fを得た。得られた中華麺Cについて〔表4〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表4〕に示した。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Hを使用した以外は、実施例1の配合及び製法にしたがって中華麺Hを得た。得られた中華麺Dについて〔表4〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表4〕に示した。
〔比較例2〕
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Mを使用した以外は、実施例1の配合及び製法にしたがって中華麺Mを得た。得られた中華麺Iについて〔表4〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表4〕に示した。
◎:非常に良好
○:良好
△:やや不良
×:不良
〔実施例4〕
強力粉70質量部、生イースト2質量部、イーストフード0.1質量部及び水40質量部からなる中種配合の全原材料を、縦型ミキサーにて低速で3分、中速で2分ミキシングし、中種生地(捏ね上げ温度26℃)を得た。この中種生地を生地ボックスに入れ、28℃、相対湿度80%RHにて4時間、中種発酵を行った。中種発酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、強力粉30質量部、上白糖6質量部、脱脂粉乳2質量部、食塩1.8質量部、品質改良剤A0.075質量部及び水22.5質量部を添加し、縦型ミキサーにて低速で3分、中速で3分ミキシングした。ここで、ショートニング(「プレミアムショートCF」:株式会社ADEKA製)5質量部を投入し、更に低速で3分、中速で3分、高速で1分ミキシングを行い、食パン生地(捏ね上げ温度28℃)を得た。得られた食パン生地は、フロアタイムを30分とり、220gに分割・丸めし、ベンチタイムを30分とった後、モルダー成形し、6本をU字にして3斤型プルマン型に入れた。これを38℃、相対湿度85%RHで50分のホイロをとった後、200℃の固定オーブンで40分焼成して、プルマン型食パンAを得た。得られたプルマン型食パンAについて〔表5〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表5〕に示した。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Bを使用した以外は、実施例4の配合及び製法にしたがってプルマン型食パンBを得た。得られたプルマン型食パンBについて〔表5〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表5〕に示した。
〔実施例6〕
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Fを使用した以外は、実施例4の配合及び製法にしたがってプルマン型食パンFを得た。得られたプルマン型食パンFについて〔表5〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表5〕に示した。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Hを使用した以外は、実施例4の配合及び製法にしたがってプルマン型食パンHを得た。得られたプルマン型食パンHについて〔表5〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表5〕に示した。
〔比較例4〕
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Mを使用した以外は、実施例4の配合及び製法にしたがってプルマン型食パンMを得た。得られたプルマン型食パンMについて〔表5〕に記載の評価項目を評価した。評価結果を〔表5〕に示した。
◎:8割以上が良好と評価
○:5割以上8割未満が良好と評価
△:2割以上5割未満が良好と評価
×:2割未満が良好と評価
〔実施例7〕
全卵180質量部、上白糖100質量部、品質改良剤A0.075質量部、及びケーキ用起泡性乳化脂(「トルテ」:株式会社ADEKA製)15質量部をミキサーボウルに投入し、これを縦型ミキサーにてワイヤーホイッパーを使用して、低速で10秒混合後、高速で、比重が0.35となるまで起泡した。次いで、薄力粉100質量部及びベーキングパウダー1質量部をミキサーボウルに添加し、低速30秒混合した後、更にスポンジケーキ練り込み用油脂(「リスグラシュー」:株式会社ADEKA製)10質量部を添加し、更に低速30秒混合、中速10秒混合し、スポンジケーキ生地を得た。(比重は0.45前後)7号のスポンジケーキ型に底紙と側紙をあて、ここに得られたスポンジケーキ生地450gを流し入れ、固定オーブンを使用し、180℃で30分焼成し、スポンジケーキAを得た。得られたスポンジケーキAは、好ましいしっとり感があり、更に、ソフトで口溶けのよい食感であった。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Mを使用した以外は実施例7の配合及び製法と同様にしてスポンジケーキMを得た。得られたスポンジケーキMはスポンジケーキAに比べ、ぱさついた食感であり、口溶けは不良であった。
〔実施例8〕
パーム油25質量部に、ワキシーコーン由来のリン酸架橋澱粉3質量部及びローカストビーンガム0.05質量部を添加し分散させて油相とした。水38.375質量部、小麦粉1質量部、砂糖30質量部、WPC(ホエイ蛋白質濃縮物)2質量部、品質改良剤A0.075質量部及び、卵黄0.5質量部を混合し水相とした。この油相と水相とを加熱溶解、混合、乳化、均質化し、掻き取り式加熱装置を用いて100℃で2分間加熱殺菌し、厚さ0.2mmポリエチレン製の包材にピロー充填後、22℃まで冷却し、ペースト状であるカスタード風味フラワーペーストAを得た。得られたフラワーペーストAは、粘りが低減され、なめらかで口溶けのよい食感であった。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Mを使用した以外は実施例8の配合及び製法にしたがってフラワーペーストMを得た。得られたフラワーペーストMはフラワーペーストAに比べ、べとつきがあり、口溶けの不良な食感であった。
〔実施例9〕
パーム核油2.5質量部、パーム核ステアリン2.5質量部、バターオイル30質量部、レシチン0.15質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.15質量部を65℃に加温しながら混合し油相を調製した。一方、水59.325質量部、脱脂粉乳5質量部、ショ糖脂肪酸エステル0.15質量部、品質改良剤A0.075質量部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.1質量部、グアーガム0.05質量部を65℃に加温しながら混合し水相を調製した。上記水相と上記油相を混合、乳化して、予備乳化物を調製し、3MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で140℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、起泡性水中油型乳化脂Aを得た。この起泡性水中油型乳化脂A100質量部に上白糖7質量部を添加し、卓上ミキサーでワイヤーホイッパーを用いて起泡したホイップクリームAは、なめらかで瑞々しく、口溶けのよい食感であった。
品質改良剤Aに代えて、品質改良剤Mを使用した以外は実施例9の配合及び製法にしたがってホイップクリームMを得た。得られたホイップクリームMはホイップクリームAに比べ、口溶けが悪く、ぼそつきのある食感であった。
Claims (7)
- 凍結変性脂質蛋白質複合体を有効成分とし、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体を構成する蛋白質が植物性蛋白質であり、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体における、蛋白質と脂質との質量比は、蛋白質100質量部に対し脂質が100~250質量部であり、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体が、蛋白質及び脂質を含有する水溶液を均質化することによって得られた脂質蛋白質複合体を緩慢冷凍することによって凍結変性させたものである、食品の品質改良剤。 - 上記植物性蛋白質が、小麦蛋白質、豆類蛋白質及び米蛋白質からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載の食品の品質改良剤。
- 上記植物性蛋白質が豆類蛋白質であり、
上記豆類蛋白質が、大豆蛋白質、エンドウ豆蛋白質、そら豆蛋白質、緑豆蛋白質及びひよこ豆蛋白質からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項2に記載の食品の品質改良剤。 - 上記凍結変性脂質蛋白質複合体を構成する脂質が、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、リン脂質、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1~3の何れか一項に記載の食品の品質改良剤。
- 上記凍結変性脂質蛋白質複合体を構成する脂質がリン脂質である、請求項4に記載の食品の品質改良剤。
- 蛋白質及び脂質を含有する水溶液を均質化する工程、及び
均質化された水溶液を緩慢冷凍する工程を含む、凍結変性脂質蛋白質複合体の製造方法であって、
上記蛋白質が植物性蛋白質であり、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体における、蛋白質と脂質との質量比が、蛋白質100質量部に対し脂質が100~250質量部である、凍結変性脂質蛋白質複合体の製造方法。 - 凍結変性脂質蛋白質複合体を食品に添加する、食品の品質改良方法であって、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体を構成する蛋白質が植物性蛋白質であり、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体における、蛋白質と脂質との質量比が、蛋白質100質量部に対し脂質が100~250質量部であり、
上記凍結変性脂質蛋白質複合体が、蛋白質及び脂質を含有する水溶液を均質化することによって得られた脂質蛋白質複合体を緩慢冷凍することによって凍結変性させたものである、食品の品質改良方法。
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Non-Patent Citations (1)
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|---|
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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