JP7765689B2 - 脱水システム及び脱水方法 - Google Patents
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Description
一方、スクリュープレス脱水機や多重円盤型脱水機のように、脱水部が被処理水に浸漬した状態で脱水処理を行う脱水機では、特許文献1に記載されたような濾布を用いたベルトプレス型脱水機と異なり、脱水部が被処理水による押し込み圧を受けることで、脱水効率が高まる。したがって、このような脱水機において、安定した脱水処理を行い、かつ脱水効率を高めるためには、特許文献1に記載された手段とは異なる手段が必要である。
すなわち、本発明は、以下の脱水システム及び脱水方法である。
また、本発明の脱水システムによれば、脱水処理対象となる被処理水中の固体分濃度が変動しても、脱水機に供給される被処理水に含まれる固体分の量を一定に制御することができる。これにより、脱水機においては一定量の固体分に対して継続して脱水処理することができるため、脱水後の固体分の排出量を一定とし、脱水処理を経て濃縮された固体分の回収量低下を抑制することが可能となり、脱水処理に係る作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
本発明の脱水システムによれば、被処理水に一定の添加量で凝集剤を添加することで、凝集剤の過剰な添加を抑制することができる。これにより、凝集剤にかかるコストを抑え、かつ、固体分と凝集剤の添加比率を略一定にすることができるため、固体分の凝集状態を適切に制御し、固体分の脱水効率及び回収量を向上させることが可能となる。
本発明の脱水システムによれば、被処理水の流量を可変とする供給部を設け、脱水機のケーシング内の被処理水の水位が一定となるように、供給部による被処理水の流量制御を行うことで、脱水機への被処理水の供給量の制御において、被処理水中の固体分濃度を特に把握する必要がなくなる。これにより、脱水機への被処理水の供給量制御について、被処理水中の固体分濃度を把握するための汚泥濃度計等の計測機器を用いる必要がなく、簡便な構成で行うことができる。
また、本発明の脱水システムによれば、被処理水の流量を可変とした供給量制御をすることで、脱水機への被処理水の供給を停止することなく、連続した脱水処理が可能となる。特に、脱水処理を必要とする被処理水が発生する発生源から、常に被処理水の供給が続くような系において、顕著な効果を奏するものである。
スクリュープレス脱水機、又は、多重円盤型脱水機は、いずれもケーシングと脱水部を備え、脱水部が被処理水に浸漬している脱水機であり、脱水部における被処理水による押し込み圧が脱水性能に影響を及ぼすものとして知られているものである。このため、本発明の脱水システムにおける脱水機として好適に用いることができる。
そして、本発明の脱水システムによれば、既知・既設のスクリュープレス脱水機、又は、多重円盤型脱水機に係る構成を活用して、脱水機における水頭圧(脱水部に対する押し込み圧)を一定に維持するとともに、脱水処理対象となる被処理水中の固体分濃度が変動しても、脱水機に供給される被処理水に含まれる固体分の量を一定に制御することができる。これにより、脱水処理を安定して継続させるとともに、脱水処理対象となる被処理水中の固体分濃度が変動しても、脱水後の固体分の排出量を一定とすることで、脱水処理に係る作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
本発明の脱水方法によれば、ケーシングと脱水部を備え、脱水部が被処理水に浸漬している脱水機において、ケーシング内の被処理水の水位が一定となるように、供給される被処理水の供給量を制御する制御工程を備えることにより、脱水機における水頭圧(脱水部に対する押し込み圧)を一定に維持することができ、脱水効率を高め、脱水処理を安定して継続させることが可能となる。
また、本発明の脱水方法によれば、脱水処理対象となる被処理水中の固体分濃度が変動しても、脱水機に供給される被処理水に含まれる固体分の量を一定に制御することができる。これにより、脱水機では一定量の固体分を継続して脱水処理することができるため、脱水後の固体分の排出量を一定とし、脱水処理を経て濃縮された固体分の回収量低下を抑制することが可能となり、脱水処理に係る作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、本発明の脱水システムにおいては、脱水処理対象となる被処理水は、発生源となる各種水処理場や各種工場から排出されたものに対し、固液分離処理等の前処理を行うものとしてもよい。より具体的には、発生源から排出された被処理水に対し、沈殿槽や凝集沈殿槽等の固液分離槽を用いた固液分離処理を行い、固液分離槽内で沈降した沈降成分であり、固体分を多く含む状態の分散液を、本発明の脱水システムに供給する被処理水とすることが挙げられる。
なお、本発明の実施態様においては、脱水システムに供給する被処理水としては、各種処理場や各種工場等で発生した固体分を含む溶液に対し、前処理として固液分離処理を行い、沈降した沈降成分を被処理水として用いたものについて説明しているが、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施態様の脱水システムの構成を示す概略説明図である。
本実施態様に係る脱水システム100は、図1に示すように、発生源(各種水処理場や各種工場等)から送られてくる原水を固液分離する固液分離槽1と、固液分離槽1から供給される固体分を含んだ被処理水W(以下、単に「被処理水W」と呼ぶこともある。)に対する脱水処理を行い、固体分から水分を分離除去して、濃縮した固体分を回収する脱水機2を備えている。また、固液分離槽1から脱水機2へ被処理水Wを送る供給部3と、脱水機2内の被処理水Wの水位を測定する測定部4と、測定部4からの測定結果に基づいて供給部3の制御を行う制御部5を備えている。さらに、供給部3は、固液分離槽1から脱水機2へ被処理水Wを供給する配管である供給ラインL1上に設けられている。
なお、図1において、一点鎖線の矢印は、入出力及び制御可能に接続されていることを示すものである。
このような前処理としては、被処理水Wに対して凝集剤Gを添加することが挙げられる。
例えば、図1に示すように、本実施態様における脱水システム100は、凝集剤Gを貯留する凝集剤貯留槽6、及び、凝集剤貯留槽6に貯留された凝集剤Gを被処理水Wへ添加する凝集剤添加部7と、凝集剤貯留槽6から凝集剤Gを凝集剤添加部7へ送る配管である添加ラインL2を備えるものとすることが挙げられる。
固液分離槽1は、各種処理場や各種工場等で発生した原水(固体分を含む溶液)に対し、前処理として固液分離処理を行うためものである。また、固液分離槽1は、固体分を多く含む状態の分散液を被処理水Wとして脱水機2へ供給するためのものである。
固液分離槽1は、原水を固体分と液体分とに分離することができれば、どのような構造や大きさであってもよい。例えば、原水を貯留し固体分が自然沈降することにより、固体分と液体分とに分離するものであってもよく、また、固液分離槽1に対し、後述する凝集剤Gを添加する凝集剤添加手段や、原水を撹拌する撹拌羽根11を備え、固液分離槽1内でフロックを形成することで固体分と液体分とに分離するものであってもよい。
そして、固液分離槽1の底部あるいは下部側に設けられた沈降成分排出部から抜き出される被処理水Wは、抜き出し開始時には含有する固体分の濃度が高く、抜き出されていくに従って、含有する固体分の濃度が低くなっていくという傾向を示す。
凝集剤貯留槽6は、凝集剤Gを貯留しておくための貯留槽である。
凝集剤貯留槽6は、凝集剤Gを貯留しておくことができればよく、どのような大きさや構造、材質であってもよい。また、貯留しておく凝集剤Gの種類についても特に限定されない。さらに、凝集剤貯留槽6は、使用する凝集剤Gに応じて、複数槽設けることとしてもよい。
なお、これらの凝集剤Gは、処理条件によって、1種又は複数を混合したものを用いることができる。
凝集剤添加部7により添加する凝集剤Gの添加量は特に制限はないが、被処理水Wの固形分の濃度変動に関わらず、一定の量の凝集剤Gを添加することが好ましい。後述するように、本実施態様における脱水システム100では、脱水機2に供給される固体分濃度(固体量)は略一定となる。したがって、一定量の凝集剤添加を行うことで、固体分に対する凝集剤添加比率を一定にすることができ、安定したフロック形成を行うことが可能となり。これにより、被処理水Wの固形分の濃度に対して、凝集剤Gを過剰供給することがなくなるため、凝集剤Gの使用コストを抑え、かつ、固体分の脱水効率及び回収量を向上させることが可能となる。
例えば、図1に示すように、本実施態様における凝集剤添加部7の設置箇所として、供給部3と脱水機2の間の供給ラインL1上とすることが挙げられる。これにより、脱水機2の水位Hに応じ、供給部3による流量制御が行われた被処理水Wに対して、凝集剤Gを添加することができる。したがって、凝集剤Gの過剰供給をより確実に抑制し、安定したフロック形成が可能となる。
〔脱水機〕
脱水機2は、固体分を含む被処理水Wに対し、脱水処理を行うことで、固体分から水分を分離除去し、含水率を低減させて濃縮した固体分(以下、「脱水ケーキD」と呼ぶ)を回収するためのものである。
本実施態様における脱水システム100は、このような脱水機2において、ケーシング21内の被処理水Wの水位Hが一定となるようにすることで、ケーシング21内における被処理水Wの水頭圧(脱水部22にかかる押し込み圧)を一定とし、安定した脱水処理を可能とするものである。
本実施態様における脱水機2の一例としては、例えば、スクリュープレス脱水機や多重円盤型脱水機と呼ばれる脱水機が挙げられる。
図2には、本実施態様における脱水機の一例として、スクリュープレス脱水機を示した概略説明図である。
以下、図2に基づき、本実施態様における脱水機2の一例であるスクリュープレス脱水機2Aについて説明する。
また、本実施態様における脱水機2Aは、ケーシング21A及び脱水部22Aに加え、被処理水供給部23Aと、脱水ケーキ排出部24Aと、濾液排出部25Aを備えている。
一方、ケーシング21Aにおける脱水部配設領域212Aは、脱水部22Aを配設する空間を形成する領域であり、スクリュー221A及びスクリーン222Aが収容されている。
なお、スクリュー221Aの構造は、スクリュープレス脱水機に用いられる公知の構造であればよく、特に限定されない。また、スクリュー221Aにおける羽根の枚数、形状及び大きさについても特に限定されるものではない。
被処理水供給部23Aは、ケーシング21Aに対し被処理水Wを供給することができれば、どのような場所に設けられていてもよい。例えば、図2に示すように、被処理水滞留部211Aと接続するように設けることが挙げられる。
まず、固液分離槽1で沈降した沈降成分を被処理水Wとし、この被処理水Wが被処理水供給部23Aから、ケーシング21A内の被処理水滞留部211Aに供給される。このとき、被処理水W中に含まれる固体分の濃度が低い場合、被処理水Wに含まれている水分の多くは、スクリーン222Aを介し、固体分から容易に分離され、濾液排出部25Aを通じて脱水機2Aの外に速やかに排出される。このため、被処理水滞留部211Aには、被処理水Wとしての滞留がほとんど起こらず、水位Hは低いままとなる。一方、被処理水W中に含まれる固体分の濃度が一定以上存在する場合や、ケーシング21A内に被処理水Wを連続して供給することにより、被処理水滞留部211A内の固体分の濃度が一定以上となると、固体分の保水力上昇や固体分の分散性低下等により、固体分から水分の分離が進行しにくくなる。これにより、被処理水滞留部211A及び脱水部配設領域212A内には、一定の固体分濃度を有する被処理水Wが存在することになり、脱水部22Aは被処理水Wに浸漬した状態となる。
そして、水分が分離除去されることで、固体分は凝集して脱水ケーキDとなって脱水ケーキ排出部24Aから脱水機2Aの外に排出される。これらの動作を連続的に行うことで、脱水機2Aによる被処理水Wの脱水処理が進行する。
また、本実施態様における脱水機2の他の例としては、多重円盤型脱水機が挙げられる。
図3は、本実施態様における脱水機の一例として、多重円盤型脱水機を示した概略説明図である。
以下、図3に基づき、本実施態様における脱水機2の一例である多重円盤型脱水機2Bについて説明する。
また、本実施態様における脱水機2Bは、ケーシング21B及び脱水部22Bに加え、被処理水供給部23Bと、脱水ケーキ排出部24Bと、濾液排出部25Bを備えている。
ここで、脱水機2Bにおける被処理水供給部23B、脱水ケーキ排出部24B、濾液排出部25Bは、上述した脱水機2Aにおける被処理水供給部23A、脱水ケーキ排出部24A、濾液排出部25Aと構成もしくは機能が同じであるため、説明を省略する。
一方、ケーシング21Bにおける脱水部配設領域212Bは、脱水部22Bを配設する空間を形成する領域であり、複数の円盤221Bが上下方向に収容されている。
なお、複数の円盤221Bの構造は、多重円盤型脱水機に用いられる公知の構造であればよく、特に限定されない。また、複数の円盤221Bは、全て可動円盤(回転体)からなるものであってもよく、可動円盤と固定円盤との組み合わせによるものとしてもよく、脱水部22Bを形成する複数の円盤221Bの個数、形状及び大きさについても特に限定されるものではない。
まず、固液分離槽1で沈降した沈降成分を被処理水Wとし、この被処理水Wが被処理水供給部23Bから、ケーシング21B内の被処理水滞留部211Bに供給される。このとき、被処理水W中に含まれる固体分の濃度が低い場合、被処理水Wに含まれている水分の多くは、複数の円盤221Bの隙間を介し、固体分から容易に分離され、濾液排出部25Bを通じて脱水機2Bの外に速やかに排出される。一方、被処理水W中に含まれる固体分の濃度が一定以上存在する場合や、ケーシング21B内に被処理水Wを連続して供給することにより、被処理水滞留部211B内の固体分の濃度が一定以上となると、固体分の保水力上昇や固体分の分散性低下等により、固体分から液体分の分離が進行しにくくなる。これにより、被処理水滞留部211B及び脱水部配設領域212B内には、一定の固体分濃度を有する被処理水Wが存在することになり、脱水部22Bは被処理水Wに浸漬した状態となる。
そして、水分が分離除去されることで、固体分は凝集して脱水ケーキDとなって脱水ケーキ排出部24Bから脱水機2Bの外に排出される。これらの動作を連続的に行うことで、脱水機2Bによる被処理水Wの脱水処理が進行する。
供給部3は、固液分離槽1から被処理水Wを脱水機2へ供給するものである。また、供給部3は、後述する制御部5からの指示に基づき、脱水機2に供給する被処理水Wの供給量を調整するものである。
供給部3は、制御部5からの指示に基づき、供給ラインL1を介して固液分離槽1から被処理水Wを脱水機2へ供給できれば、どのようなものであってもよい。
例えば、図1に示すように、供給部3としては、供給ラインL1上にポンプP及び流量可変機構を設け、制御部5の指示に基づき、被処理水Wの流量を変化させるものが挙げられる。また、供給部3には、制御部5からの指示を受け取るための受信部、ポンプPを駆動するエンジンやモーター等の駆動部を備えるものとしてもよい。
被処理水Wの流量を可変とする供給部3を設け、脱水機2のケーシング21内の被処理水Wの水位Hが一定となるように、供給部3による被処理水Wの流量制御を行うことで、水位Hが一定に維持される範囲では、脱水機2における水頭圧が一定となり、脱水機2に滞留している固体分濃度が一定となる状態を維持することが可能となる。これにより、脱水機2における脱水処理効率が高まるとともに、安定した脱水処理を継続することが可能となる。さらに、固体分濃度が脱水機2Aへの被処理水Wの供給量の制御において、被処理水W中の固体分濃度を特に把握する必要がなくなる。これにより、脱水機2Aへの被処理水の供給量制御について、被処理水W中の固体分濃度を把握するための汚泥濃度計等の計測機器を用いる必要がなく、簡便な構成で行うことができる。
本実施態様における測定部4は、脱水機2内(ケーシング21内)の被処理水Wの水位Hを測定するものである。
測定部4は、脱水機2内(ケーシング21内)における被処理水Wの水位Hを測定することができれば、どのような構造であってもよい。例えば、ケーシング21内に、光・音の反射や透過を利用した液位センサを設けることや、ケーシング21内の被処理水Wの液面にフロート式の液面計などを設けることが挙げられる。また、測定部4としては、計測機器を用いるものに限定されるものではない。例えば、ケーシング21に目盛り付きの棒・板を設けることで作業者が目視で水位Hを読み取るものとすることが挙げられる。
なお、測定部4としては、液位センサ等、水位Hに関するデータをリアルタイムで連続して取得できるものとすることが好ましい。これにより、水位Hの変動(脱水機2中の被処理水Wの状態)を速やかに把握し、制御部5による制御について、迅速かつ的確な対応を行うことが可能となる。
被処理水滞留部211A、211Bの水位Hは、ケーシング21内に満たされた被処理水W中の固体分の濃度の影響を受け、増減するものである。例えば、水位Hが上昇した場合は、ケーシング21内の固体分濃度が高くなったことを示し、水位Hが下降した場合は、ケーシング21内の固体分濃度が低くなったことを示すものである。これにより、汚泥濃度計等を用いて、被処理水W中の固体分濃度を測定することなく、脱水機2内の被処理水Wの状態(固体分濃度)を把握することが可能となる。
制御部5は、測定部4により測定された水位Hに係るデータに基づき、供給部3の制御を行い、脱水機2に供給する被処理水Wの供給量を制御するためのものである。
制御部5は、図1に示すように、供給部3及び測定部4に対し、入出力及び制御可能となるように接続されている。また、制御部5は、測定部4で取得した水位Hデータと、予め設定した標準水位との比較演算を行う演算部(不図示)を設けることが好ましい。
これにより、測定部4で取得した水位Hに係るデータを制御部5に入力し、制御部5では、この水位Hに係るデータと、標準水位との比較演算結果を基に、測定部4で取得した水位Hに係るデータが、標準水位を満たす状態となるように、被処理水Wの供給量を制御するよう、供給部3に指示を行うことが可能となる。
本実施態様における制御部5は、脱水機2におけるケーシング21内の被処理水Wの水位Hが一定となるように、供給部3から供給する被処理水Wの供給量(流量)を制御することで、脱水機2における水頭圧(脱水部22における押し込み圧)を一定に維持し、脱水効率を高め、脱水処理を安定して継続させることが可能となる。
また、脱水機2における水頭圧を一定に維持することは、脱水機2に滞留している固体分濃度が一定に維持されることに等しくなる。したがって、脱水機2におけるケーシング21内の被処理水Wの水位Hが一定となるように、供給部3から供給する被処理水Wの供給量(流量)を制御することで、被処理水W中の固体分濃度が変動しても、脱水機における被処理水W中の固体分の量が一定となるように制御することが可能となる。これにより、脱水機2においては一定量の固体分に対して継続して脱水処理を行うことができるため、脱水後の固体分の排出量を一定とし、脱水処理を経て濃縮された固体分(脱水ケーキD)の回収量低下を抑制することが可能となり、脱水処理に係る作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
上述したように、固液分離槽1から排出される沈降成分を被処理水Wとして脱水機2に供給する場合、脱水機2に供給される被処理水W中の固体分の量(固体分濃度)としては徐々に減少していく。
一方、本実施態様における脱水システム100においては、水位Hが基準水位となるように被処理水Wの供給量を制御するため、被処理水W中の固体分の量が徐々に少なくなっていく場合においても、脱水機2においては常に適切な水頭圧を維持できる、すなわち脱水処理を安定して継続するための固体分濃度が適切に保たれる状態となる。
また、本実施態様における脱水システム100では、被処理水W中の固体分濃度の変動があっても、供給部3により脱水処理効率を低下させないための適切な制御が可能となる。したがって、従来の脱水システムにおいて、固体分濃度の変動を平準化するために設けられていた貯留槽(汚泥貯留槽)を設ける必要がなくなる。これにより、システムとしての設置コストや設置スペースの大幅な削減が可能となるという効果も奏する。
図4は、本発明の第2の実施態様における脱水システム200の構成を示す概略説明図である。
本実施態様における脱水システム200は、第1の実施態様における脱水システム100における凝集剤添加部7に代えて、凝集剤混合槽8を設け、凝集剤混合槽8において被処理水Wに凝集剤Gを添加・混合することを特徴とするものである。
これにより、脱水機2における脱水処理の前処理として、凝集剤Gによる固体分のフロック化をより効率よく行うことが可能となる。
なお、本実施態様の脱水システム200の構成のうち、第1の実施態様における脱水システム100の構成と同じものについては、説明を省略する。
本実施態様における凝集剤混合槽8は、供給ラインL1及び添加ラインL2に接続して設置されており、供給部3より脱水機2へ供給される被処理水Wを貯留し、ここに凝集剤Gを添加し撹拌することで、脱水機2による脱水処理における前処理として固体分のフロック化を行うものである。
Claims (5)
- 固液分離槽での処理後の固体分を含む被処理水に対し直接脱水処理を行う脱水システムであって、
ケーシングと脱水部を備える脱水機を有し、
前記脱水機はスクリュープレス脱水機、又は、多重円盤型脱水機であり、
前記脱水機の脱水部は、前記被処理水に浸漬しており、
前記ケーシング内の前記被処理水の水位が一定となるように、前記脱水機への前記被処理水の供給量を制御することを特徴とする、脱水システム。 - 凝集剤を添加する凝集剤添加部を有し、
前記凝集剤添加部は、前記被処理水に対し、一定の添加量で前記凝集剤を添加することを特徴とする、請求項1に記載の脱水システム。 - 前記被処理水の流量を可変とする供給部を備え、
前記供給部により、前記脱水機への前記被処理水の供給量の制御を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の脱水システム。 - 前記ケーシング内に被処理水を連続して供給することを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の脱水システム。
- 固液分離槽での処理後の固体分を含む被処理水に対し直接脱水処理を行う脱水方法であって、
ケーシングと脱水部を備え、前記脱水部が、前記被処理水に浸漬しているスクリュープレス脱水機、又は、多重円盤型脱水機に対して、
前記ケーシング内の前記被処理水の水位が一定となるように、前記脱水機への前記被処理水の供給量を制御する制御工程を備えることを特徴とする、脱水方法。
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