JP7765700B2 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

制御装置および制御方法

Info

Publication number
JP7765700B2
JP7765700B2 JP2022015085A JP2022015085A JP7765700B2 JP 7765700 B2 JP7765700 B2 JP 7765700B2 JP 2022015085 A JP2022015085 A JP 2022015085A JP 2022015085 A JP2022015085 A JP 2022015085A JP 7765700 B2 JP7765700 B2 JP 7765700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control signal
control
harmonic
voltage
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022015085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023113010A (ja
Inventor
弘典 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2022015085A priority Critical patent/JP7765700B2/ja
Publication of JP2023113010A publication Critical patent/JP2023113010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7765700B2 publication Critical patent/JP7765700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、高調波電流を抑制する制御装置および制御方法に関する。
特許文献1には、電源電圧等に歪みがある場合でも、電源電流等の高調波成分を低減可能なコンバータ装置が開示されている。当該コンバータ装置は、交流電源からの交流電力を、PWM(Pulse Width Moduration)コンバータ主回路により直流電力に変換して、PWMコンバータ主回路と負荷とを接続する線路へ供給する。当該コンバータ装置は、PWMコンバータ主回路を制御するためのPWM信号を発生させるPWM信号発生部を備える。PWM信号発生部は、交流電源からの交流電力に含まれる高調波成分を補償するようにPWM信号を発生させる。
特許第3323759号
本発明の一態様は、直流電力を交流電力に変換して交流線路に供給するシステムにおいて、安定して高調波を低減することが可能な制御装置などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御装置であって、前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出部と、前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出部と、前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出部と、前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出部と、を備え、前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する。
また、本発明の一態様に係る制御方法は、直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御方法であって、前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出ステップと、前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出ステップと、前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出ステップと、前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出ステップと、を含み、前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、直流電力を交流電力に変換して交流線路に供給するシステムにおいて、高調波を低減することができる。
本発明に係る制御装置を備える電源システムの構成を示す図である。 本発明に係る制御装置による電力変換装置の制御のイメージを示す図である。 本発明に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 仮想降下電圧算出部の構成の一例を示すブロック図である。 制御部が制御信号を算出する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る制御装置による制御の効果の例を示すグラフである。 図6に示したグラフの部分拡大図である。 図6に示したグラフの部分拡大図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(電源システム1の構成)
図1は、本発明に係る制御装置40を備える電源システム1の構成を示す図である。図1に示すように、電源システム1は、再生可能エネルギー源10、電力変換装置20、および制御装置40を備える。電源システム1は、交流線路30を介して交流負荷100と接続されている。電源システム1は、再生可能エネルギー源10から供給される直流電力を、電力変換装置20により交流電力に変換して交流線路30に対して供給する。すなわち、電源システム1は、交流線路30を介して交流負荷100に交流電力を供給するシステムである。電源システム1の具体例としては、交流負荷100が商用電源から電力の供給を受けられなくなった場合に自立運転して交流負荷100に電力を供給する、バックアップ用のシステムが挙げられる。
再生可能エネルギー源10は、必要に応じて直流電力を電力変換装置20へ供給する直流電源である。電源システム1は、再生可能エネルギー源10の代わりに他の直流電源を備えていてもよい。
電力変換装置20は、再生可能エネルギー源10から供給される直流電力を、交流電力に変換して交流線路30に出力する。電力変換装置20が出力する交流電力は、後述する制御装置40により制御される。
交流線路30は、電源システム1から交流負荷100に対して交流電力を供給するための線路である。電源システム1は、交流線路30における線路電流および線路電圧の高調波を低減するための連系リアクトル31を備えていてよい。
制御装置40は、交流線路30における線路電圧および線路電流を参照して電力変換装置20を制御する。制御装置40の具体的な構成については後述する。
電源システム1は、電圧検出器51および電流検出器52をさらに備える。電圧検出器51は、交流線路30における3相の線路電圧V,V,Vを検出する。電流検出器52は、交流線路30における3相の線路電流I,I,Iを検出する。電圧検出器51が検出した線路電圧を示す信号、および、電流検出器52が検出した線路電流を示す信号は、制御装置40へ出力される。
図2は、制御装置40による電力変換装置20の制御のイメージを示す図である。制御装置40は、電力変換装置20が電力変換部21および仮想インピーダンス部22を備えるかのように、電力変換装置20からの出力電圧を制御する。ここで、電力変換部21は、再生可能エネルギー源10からの直流電力を、交流線路30の線路電圧に応じた電圧の交流電力に変換する。また、仮想インピーダンス部22は、n次の高調波に対して、仮想インピーダンス値R+jωL(Rは抵抗値、jは虚数単位、ωはn次の高調波の角振動数、Lはリアクタンス)を有する。すなわち、制御装置40は、電力変換装置20の出力電圧の値を、交流線路30の線路電圧に応じた値よりも、仮想インピーダンス部22が有する仮想インピーダンスの分だけ降下した値に制御する。
仮想インピーダンス値は、電源システム1の設計者または使用者により適宜設定されてよい。仮想インピーダンス値の抵抗値RおよびリアクタンスωLの大きさに関し、仮想インピーダンス値R+jωLの絶対値は、電源システム1のシステム容量に対して%Z≧10%を満たすことが好ましい。ここで、%Zはパーセントインピーダンスを示す。例えば電源システム1のシステム容量が100kWであり、定格電圧が200Vであり、かつ定格周波数が50Hzである場合、仮想インピーダンス値の実部R≧0.04Ωとすればよい。また、仮想インピーダンス値のリアクタンスLの値については、交流負荷100を含めたインピーダンスの共振点をずらす必要がある場合に適宜設定される。インピーダンスの共振点をずらす必要がない場合、リアクタンスL=0としてよい。以下の説明では、仮想インピーダンスによる、電力変換装置20からの出力電圧の降下量を指して、仮想降下電圧と称する。
(制御装置40の構成)
図3は、制御装置40の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置40は、高調波電圧抽出部41、減算部42a,42b、第1制御信号算出部43、高調波電流抽出部44、仮想降下電圧算出部45、第2制御信号算出部46a,46b、および座標逆変換部47を備える。また、制御装置40は、電力変換装置20から出力される基本波を制御するための図示しないブロックを備える。
高調波電圧抽出部41は、交流線路30における線路電圧に含まれる、n次の高調波電圧を抽出する(nは任意の整数)。高調波電圧抽出部41は、座標変換部41aおよびローパスフィルタ41bを備える。座標変換部41aは、電圧検出器51から出力される信号が示す、3相の線路電圧V,V,Vに含まれるn次の高調波電圧を、n次の高調波の角振動数ωを用いて複素数電圧Vd0+jVq0の形式に変換する。ローパスフィルタ41bは、複素数電圧Vd0+jVq0の高周波成分を遮断し、低周波成分のみの複素数電圧V+jVを透過させる。
減算部42a,42bは、第1制御信号算出部43に入力される制御入力Vref_d-V+j(Vref_q-V)を算出する。具体的には、減算部42aは、複素数電圧の実部Vを実数指令値Vref_dから減算する。また、減算部42bは、複素数電圧の虚部Vを虚数指令値Vref_qから減算する。実数指令値Vref_dおよび虚数指令値Vref_qは、高調波電圧の制御における目標となる数値であり、制御装置40の設計者、または電源システム1の管理者などにより設定される。実数指令値Vref_dおよび虚数指令値Vref_qの値は、高周波電圧成分が無い状態を目標として、通常は0である。
第1制御信号算出部43は、制御入力Vref_d-V+j(Vref_q-V)に基づいて、第1制御信号Vd_out1+jVq_out1を算出する。第1制御信号Vd_out1+jVq_out1は、交流線路30における線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように電力変換装置20をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す信号である。図2に示したイメージでは、第1制御信号Vd_out1+jVq_out1は、電力変換部21の出力電圧を制御する制御信号である。第1制御信号算出部43は、例えばPI(Proportional-Integral)制御、またはPID(Proportional-Integral-Differencial)制御による制御信号を算出する。
高調波電流抽出部44は、交流線路30における線路電流に含まれる、n次の高調波電流を抽出する(nは高調波電圧抽出部41における値と同一)。高調波電流抽出部44は、座標変換部44aおよびローパスフィルタ44bを備える。座標変換部44aは、電流検出器52から出力される信号が示す、3相の線路電流I,I,Iに含まれるn次の高調波電流を、n次の高調波の角振動数ωを用いて複素数電流Id0+jIq0の形式に変換する。ローパスフィルタ44bは、複素数電流Id0+jIq0の高周波成分を遮断し、低周波成分のみの複素数電流I+jIを透過させる。
仮想降下電圧算出部45は、複素数電流I+jIに仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する。仮想降下電圧算出部45による計算式は以下の式(1)のとおりである。
仮想降下電圧算出部45の具体的な構成については後述する。
第2制御信号算出部46a,46bは、仮想降下電圧Vd_z+jVq_zを第1制御信号Vd_out1+jVq_out1から減算することで、第1制御信号を補正した第2制御信号Vd_out2+jVq_out2を算出する。具体的には、第2制御信号算出部46aは、仮想降下電圧の実部Vd_zを第1制御信号算出部43が出力した第1制御信号の実部Vd_out1から減算することで、第2制御信号の実部Vd_out2を算出する。第2制御信号算出部46bは、仮想降下電圧の虚部Vq_zを第1制御信号算出部43が出力した第1制御信号の虚部Vq_out1から減算することで、第2制御信号の虚部Vq_out2を算出する。
座標逆変換部47は、複素数の形式である第2制御信号Vd_out2+jVq_out2を、3相の制御信号Vu_out,Vv_out,Vw_outの形式に変換する。制御装置40は、3相の制御信号Vu_out,Vv_out,Vw_outにより電力変換装置20を制御する。すなわち、制御装置40は、第2制御信号に基づいて、高調波電圧を抑制するように電力変換装置20をフィードバック制御すると言える。
(仮想降下電圧算出部45の構成)
図4は、仮想降下電圧算出部45の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、仮想降下電圧算出部45は、第1乗算部45a、第2乗算部45b、第3乗算部45c、第4乗算部45d、実部減算部45eおよび虚部加算部45fを備える。
仮想降下電圧算出部45は、複素数電流I+jI、および仮想インピーダンスR+jωLについて、以下の計算を行う。第1乗算部45aは、複素数電流の実部Iに仮想インピーダンスの実部Rを乗じる。第2乗算部45bは、複素数電流の実部Iに仮想インピーダンスの虚部ωLを乗じる。第3乗算部45cは、複素数電流の虚部Iに仮想インピーダンスの実部Rを乗じる。第4乗算部45dは、複素数電流の虚部Iに仮想インピーダンスの虚部ωLを乗じる。
実部減算部45eは、第1乗算部45aの計算結果から第3乗算部45cの計算結果を減算する。第3乗算部45cの計算結果は虚部どうしの積であるため、当該計算結果は第1乗算部45aの計算結果から減算されることとなる。虚部加算部45fは、第2乗算部45bの計算結果に第4乗算部45dの計算結果を加算する。以上の計算により、仮想降下電圧算出部45は、上述した式(1)に示したとおり、仮想降下電圧を算出する。
制御装置40は、低減しようとする高調波電圧の次数ごとに第2制御信号を算出することが好ましい。この場合、第2制御信号を算出するための仮想インピーダンスの値は、高調波電圧毎に異なっていてよい。例えば電源システム1は、5次の高調波電圧を低減するための第2制御信号と、7次の高調波電流を低減するための第2制御信号とのそれぞれを算出してよい。また、電源システム1は、5次および7次のいずれとも別の次数の高調波電流を低減する、別の第2制御信号を算出してもよい。その場合、電源システム1は、5次および7次のいずれの高調波電流を低減する第2制御信号も算出しなくてもよい。
(制御装置40における処理)
図5は、制御装置40が制御信号を算出する処理の一例を示すフローチャートである。図5に示される処理は、制御装置40による電力変換装置20の制御方法の一部である。図5に示すように、まず、座標変換部41aは、電圧検出器51から出力される信号が示す、3相の線路電圧V,V,Vの座標を複素数電圧V+jVの形式に変換する(S1)。次に、ローパスフィルタ41bは、複素数電圧V+jVの高周波成分を遮断する(S2)。減算部42a,42bは、ローパスフィルタ41bを透過した複素数電圧V+jVを指令値Vref_d+jVref_qから減算して制御入力Vref_d-V+j(Vref_q-V)を算出する(S3)。第1制御信号算出部43は、制御入力Vref_d-V+j(Vref_q-V)に基づいて、第1制御信号Vd_out1+jVq_out1を算出する(S4、第1制御信号算出ステップ)。
ステップS1~S4と並行して、座標変換部44aは、電流検出器52から出力される信号が示す、3相の線路電流I,I,Iを、複素数電流Id0+jIq0の形式に変換する(S5、高調波電流抽出ステップ)。次に、ローパスフィルタ44bは、複素数電流Id0+jIq0の高周波成分を遮断する(S6、高調波電流抽出ステップ)。仮想降下電圧算出部45は、複素数電流I+jIに仮想インピーダンスを乗じることで、仮想降下電圧を算出する(S7、仮想降下電圧算出ステップ)。なお、制御装置40は、ステップS5~S7を、ステップS1~S4の後に実行してもよい。また、制御装置40は、ステップS5~S7を実行した後にステップS1~S4を実行してもよい。
ステップS1~S7の終了後、第2制御信号算出部46a,46bは、第2制御信号Vd_out2+jVq_out2を算出する(S8、第2制御信号算出ステップ)。座標逆変換部47は、第2制御信号Vd_out2+jVq_out2を、3相の制御信号Vu_out,Vv_out,Vw_outに逆変換する(S9)。
以上の処理により得られた3相の制御信号Vu_out,Vv_out,Vw_outにより、制御装置40は電力変換装置20を制御する。すなわち、制御装置40は、第2制御信号Vd_out2+jVq_out2により電力変換装置20をフィードバック制御すると言える。
(制御装置40による制御の効果)
図6は、制御装置40による制御の効果の例を示すグラフである。図6に示すグラフにおいて、横軸は時間、縦軸は5次高調波により交流負荷100に印加される電圧を示す。図6において、期間T0は、高調波電圧を低減する制御を実行していない期間である。期間T1は、高調波電圧を低減する制御を実行している期間である。
期間T1のうち、期間T11は、制御装置40が仮想インピーダンスによる制御を実行していない期間である。換言すれば、期間T11は、制御装置40が第1制御信号により電力変換装置20を制御している期間である。期間T12は、制御装置40が仮想インピーダンスによる制御を実行している期間である。換言すれば、期間T12は、制御装置40が第2制御信号により電力変換装置20を制御している期間である。
図7および図8は、図6に示したグラフの部分拡大図である。具体的には、図7は、図6に示したグラフにおける、期間T0と期間T11との境界の近傍を拡大したものである。また、図8は、図6に示したグラフにおける、期間T11と期間T12との境界の近傍を拡大したものである。
図6~図8に示す例において、交流負荷100のインピーダンスの値によって、交流系統が5次高調波の周波数帯において共振点を有する状態にある。このため、制御装置40が仮想インピーダンスによる制御を実行していない期間T11においては5次高調波が発散する。つまり、5次高調波を制御するための制御信号の信号成分が過剰な状態となり、5次高調波の周波数帯において、制御が不安定な状態となっている。
一方、制御装置40が抵抗成分を有する仮想インピーダンスによる制御を実行することで、高調波の周波数帯における制御信号の過剰な信号成分を抑制することができる。このため、制御装置40が仮想インピーダンスによる制御を実行している期間T12においては5次高調波が収束する。
以上のとおり、制御装置40によれば、電力変換装置20からの出力電圧が、第1制御信号に基づく出力電圧と比較して、仮想インピーダンスによる仮想降下電圧の分だけ降下した値となる。このため、交流負荷100の抵抗値が小さい場合であっても、仮想インピーダンスの実部Rにより、高調波に対してダンピングを利かせることができる。また、仮想インピーダンスのリアクタンスLが0でない場合には、当該リアクタンスLに由来する仮想インピーダンスの虚部ωLにより、交流負荷100を含めたインピーダンスの共振点をずらすことができる。したがって、交流線路30に供給される電流の高調波を、発散させることなく低減することができる。
また、制御装置40は、仮想インピーダンスを用いた制御を実行するため、実際の回路にインピーダンスを挿入する必要がない。このため、高調波を低減するための制御が基本波の制御に影響することがない。
また、上述したとおり、制御装置40は、低減しようとする高調波電圧の次数ごとに第2制御信号を算出してよい。高調波電圧の次数ごとに、異なる値の仮想インピーダンスを用いて第2制御信号を算出することで、高調波電圧をより低減できる。また、電源システム1に接続される交流負荷100が変更されるなど、高調波電圧を低減するための制御の条件が変動する場合がある。そのような場合においても、高調波電圧の次数ごとの仮想インピーダンスの値を調整するだけで、適切な第2制御信号を算出し、電源システム1を変更後の条件に容易に対応させることができる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る制御装置は、直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御装置であって、前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出部と、前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出部と、前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出部と、前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出部と、を備え、前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する。
上記の構成によれば、制御装置は、電力変換装置により直流電力を交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、交流線路における線路電圧および線路電流を参照して電力変換装置を制御する。制御装置は、第1制御信号算出部と、仮想降下電圧算出部と、第2制御信号算出部と、を備える。第1制御信号算出部は、線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する。仮想降下電圧算出部は、線路電流に含まれる高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する。第2制御信号算出部は、仮想降下電圧を第1制御信号から減算することで第2制御信号を算出する。電力変換装置は、目標高調波電圧よりも仮想降下電圧の分だけ低い電圧を出力する。
これにより、制御装置は、高調波に対してダンピングを利かせることができる。また、制御装置は、インピーダンスの共振点をずらすことができる。したがって、制御装置は、交流線路に供給される電流の高調波を低減することができる。
また、本発明の一態様に係る制御装置において、前記仮想インピーダンスの絶対値は、前記電源システムのシステム容量に対して%Z≧10%を満たすことが好ましい。
上記の構成によれば、高調波に対して適切にダンピングを利かせることで、高調波を発散させることなく低減することができる。
また、本発明の一態様に係る制御装置は、低減しようとする前記高調波電圧の次数ごとに前記第2制御信号を算出することが好ましい。
上記の構成によれば、制御装置は、低減しようとする高調波電圧の次数ごとに適切な第2制御信号を算出することができる。
また、本発明の一態様に係る制御方法は、直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御方法であって、前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出ステップと、前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出ステップと、前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出ステップと、前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出ステップと、を含み、前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する。
上記の構成によれば、上述した制御装置と同様の効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置40(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロックとしてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 電源システム
10 再生可能エネルギー源(直流電源)
20 電力変換装置
30 交流線路
40 制御装置
43 第1制御信号算出部
44 高調波電流抽出部
45 仮想降下電圧算出部
46a,46b 第2制御信号算出部

Claims (4)

  1. 直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御装置であって、
    前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出部と、
    前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出部と、
    前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出部と、
    前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出部と、を備え、
    前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する、制御装置。
  2. 前記仮想インピーダンスの絶対値は、前記電源システムのシステム容量に対して%Z≧10%を満たす請求項1に記載の制御装置。
  3. 低減しようとする前記高調波電圧の次数ごとに前記第2制御信号を算出する、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 直流電源から供給される直流電力を、電力変換装置により交流電力に変換して交流線路に対して供給する電源システムにおいて、前記交流線路における線路電圧および線路電流を参照して前記電力変換装置を制御する制御方法であって、
    前記線路電圧に含まれる高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御するための、目標高調波電圧を示す第1制御信号を算出する第1制御信号算出ステップと、
    前記線路電流に含まれる高調波電流を抽出する高調波電流抽出ステップと、
    前記高調波電流に仮想インピーダンスを乗じることで、当該仮想インピーダンスにおける仮想降下電圧を算出する仮想降下電圧算出ステップと、
    前記仮想降下電圧を前記第1制御信号から減算することで、前記第1制御信号を補正した第2制御信号を算出する第2制御信号算出ステップと、を含み、
    前記第2制御信号に基づいて、前記高調波電圧を抑制するように前記電力変換装置をフィードバック制御する制御方法。
JP2022015085A 2022-02-02 2022-02-02 制御装置および制御方法 Active JP7765700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022015085A JP7765700B2 (ja) 2022-02-02 2022-02-02 制御装置および制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022015085A JP7765700B2 (ja) 2022-02-02 2022-02-02 制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023113010A JP2023113010A (ja) 2023-08-15
JP7765700B2 true JP7765700B2 (ja) 2025-11-07

Family

ID=87565373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022015085A Active JP7765700B2 (ja) 2022-02-02 2022-02-02 制御装置および制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7765700B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN120165399B (zh) * 2023-12-14 2025-12-16 上海交通大学 面向交直流互联电网的直流母线二倍频电流谐波治理方法及系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012055148A (ja) 2010-08-06 2012-03-15 Meidensha Corp 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
JP2022018864A (ja) 2020-07-16 2022-01-27 東芝エネルギーシステムズ株式会社 電力変換装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3229586B2 (ja) * 1993-01-07 2001-11-19 三菱電機株式会社 電力変換器の制御装置
JP3411462B2 (ja) * 1997-02-05 2003-06-03 三菱電機株式会社 電力変換器の制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012055148A (ja) 2010-08-06 2012-03-15 Meidensha Corp 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
JP2022018864A (ja) 2020-07-16 2022-01-27 東芝エネルギーシステムズ株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023113010A (ja) 2023-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097453B2 (ja) 電力変換装置
CN104685778B (zh) 电力变换装置的控制方法
Chebabhi et al. Comparative study of reference currents and DC bus voltage control for Three-Phase Four-Wire Four-Leg SAPF to compensate harmonics and reactive power with 3D SVM
Vinnakoti et al. Implementation of artificial neural network based controller for a five-level converter based UPQC
US9735698B2 (en) Method of controlling power conversion apparatus
CN102007678B (zh) 变流器控制方法
Lin et al. Toward large-signal stabilization of floating dual boost converter-powered DC microgrids feeding constant power loads
JP2012055148A (ja) 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
CN107408880A (zh) 电气转换器系统中的振荡的模型预测阻尼
KR101562848B1 (ko) 능동댐핑기반 반복제어기법을 이용한 무정전전원장치 제어 방법
Badoni et al. Control of DSTATCOM using nonparametric variable step-size NLMS: An experimental study
Choi et al. Improved digital control scheme of three phase UPS inverter using double control strategy
Alam et al. Lyapunov-function based predictive approach for load voltage control of four-leg inverter with an output LC filter
JP2023113010A (ja) 制御装置および制御方法
Benzaquen et al. One-step-ahead adaptive control scheme for active rectifiers in wild frequency applications
WO2022102099A1 (ja) 電力変換器の制御装置
Zhou et al. Load current observer based feed-forward DC bus voltage control for active rectifiers
CN117638849A (zh) 一种共直流母线供电系统的母线稳压方法、装置和设备
Echalih et al. Advanced nonlinear control of single phase shunt active power filter based on full bridge dual Buck converter
KR102800137B1 (ko) 발전기 시스템 및 제어기
Shravan et al. Coordinated power control without AC voltage sensing and active power filtering using interlinking converter with reduced interlinking power flow in a droop controlled islanded hybrid AC‐DC microgrid
RU2741061C1 (ru) Система управления многоуровневым активным фильтром
Guerreiro et al. An approach to the design of stable distributed energy resources
Rokrok et al. Comprehensive control scheme for an inverter-based distributed generation unit
JP6914132B2 (ja) Pwmコンバータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20241224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20251007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7765700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150