JP7767162B2 - 内視鏡システム及びその作動方法 - Google Patents

内視鏡システム及びその作動方法

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Description

本発明は、内視鏡システム及びその作動方法に関する。
内視鏡などの医療装置において、機器の故障等の異常を自動的に検出して、エラーログとして保存するシステムは一般的である。エラーログは異常の種別や発生日時のほか、異常発生時の機器の設定やプログラムの処理状況、モジュール間の通信状況などが記録される。エラーログによって、故障等の異常が発生した事実と、発生状況を把握することができる。エラーログによる故障等の検出では、故障の具体的な内容や故障の発生原因を特定しにくい。そのため、エラーログ以外のデータを用いて具体的な故障の内容を把握することが求められる。
具体的には、特許文献1では、機器の作動状態を表す複数の状態信号について検査を行う。状態信号が許容範囲から外れたことを検出し、検出した時刻と起動時からの経過時間、その後の状態を記録する。また、異常の種類を灯火、音声等にて表示する。特許文献2では、機器の運転状態を示すデータから異常を検出し、検出した異常の種類とともに運転状態を記録する。異常が故障と確定されているか否か判断し、故障と確定されていない異常が検出された時に記録されたデータを消去する。
特許第3207874号公報 特許第3549505号公報
特許文献1では機器の状態信号を用いて異常検出を行い、特許文献2では、異常が、極端な高負荷のときなどに一時的に発生する、経時的に自己回復する可能性が高いものか、そうでないものであるかの種類を判断する。特許文献1および2では機器の作動状態の信号を取得し、異常の検出、記録及び判定を行い、異常の種類を判断する。外部ノイズなどによる一時的な高負荷など、故障による異常ではないと判断はできても、故障であることの判断や、その原因を特定することは困難である。
また、内視鏡のようなサイズ制約のある機器では、故障を検知する専用のセンサなどは搭載できない、もしくはコストがかかる。更に、検査結果から得られたデータを全て解析する場合は、ユーザの手間がかかり、効率が悪い。そのため、通常の検査機器から得られる検査結果から故障の検出、及び記録において、効率よく故障内容の確認及び故障原因の特定を行うことが求められる。
本発明は、故障を検知する専用センサを用いずに、故障による機器の異常の検出と、故障の種類の判定を行い、故障ごとに検出結果を記録して故障原因の解析を効率よく行える内視鏡システム及びその作動方法を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡システムは、プロセッサを備え、プロセッサは、内視鏡で撮影した医療動画から内視鏡の故障を検出し、故障の種類を判別し、医療動画から故障が検出されたタイミングである故障シーンを有する故障動画を抽出し、故障動画を、故障の種類を少なくとも含む故障情報と共に主記憶領域に保存する。
故障シーンの前又は前後のタイミングに、故障シーンではない複数のフレーム画像を有する故障動画を抽出することが好ましい。
故障シーン、及び故障シーンに対応する故障情報に基づいて、抽出する故障動画の抽出範囲を決定することが好ましい。
故障シーン、及び故障シーン付近のタイミングにおける操作履歴に応じて、抽出する故障動画の抽出範囲を決定することが好ましい。
故障動画を一時記憶領域に一時保存し、故障情報に基づいて故障動画の選別を行い、
選別済みの故障動画を主記憶領域に保存することが好ましい。
故障動画の重要度を算出し、重要度に基づいて選別を行うことが好ましい。
故障シーンの時系列の順番に基づいて選別を行うことが好ましい。
故障の種類ごとに少なくとも1つの故障動画を主記憶領域に保存することが好ましい。
ユーザ操作により、選別を行うことが好ましい。
内視鏡の形状情報を取得し、故障動画の保存の際に、故障動画及び故障情報と共に、形状情報を主記憶領域に保存することが好ましい。
形状情報を用いて、故障動画を抽出することが好ましい。
内視鏡検査中に故障を検出し、故障動画を抽出することが好ましい。
故障動画を不揮発メモリに一時保存し、内視鏡検査の終了状況に関わらず、一時保存された故障動画の選別を行い、選別された故障動画を、不揮発メモリから主記憶領域に保存することが好ましい。
故障動画の抽出時に、それぞれの故障動画に対して、互いに異なる識別子を設定し、主記憶領域に保存された故障動画の識別子を確認し、確認した識別子と同一の識別子を有する故障動画を、不揮発メモリから削除することが好ましい。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、内視鏡で撮影した医療動画から内視鏡の故障を検出するステップと、故障の種類を判別するステップと、医療動画から故障が検出されたタイミングである故障シーンを有する故障動画を抽出するステップと、故障動画を、故障の種類を少なくとも含む故障情報と共に主記憶領域に保存するステップとを有する。
本発明によれば、故障を検知する専用センサを用いずに、故障による機器の異常の検出と、故障の種類の判定を行い、故障ごとに検出結果を記録して故障原因の解析を効率よく行える。
内視鏡システムの接続機器を示す説明図である。 プロセッサ装置の機能を示すブロック図である。 故障検出処理を行う医療動画の説明図である。 図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ故障検出処理で検出される各フレーム画像の説明図である。 故障動画を抽出する際の、故障シーンに対する抽出範囲の説明図である。 各保存モードの説明図である。 抽出した故障動画を選別せずに保存する場合の説明図である。 抽出した故障動画を選別して保存する場合の説明図である。 故障動画の再生画面を表示する画像図である。 故障動画をサムネイル表示する画像図である。 本発明の処理の一連の流れを示すフローチャートである。 図12(A)、(B)、(C)はそれぞれ第2実施形態で内視鏡挿入部の形状情報を取得する説明図である。 第3実施形態で不揮発性メモリに故障動画を一時保存する説明図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施の形態の内視鏡システム10における内視鏡11の接続機器を示す図である。内視鏡システム10は、内視鏡11と、光源装置12と、プロセッサ装置13と、データベース14と、ディスプレイ15と、ユーザインターフェース(UI)16を有する。プロセッサ装置13は、光源装置12、データベース14、ディスプレイ15、及びユーザインターフェース16と電気的に接続する。内視鏡11は、細長い形状で、患者の体内に挿入して映像を取得する挿入部11aと、挿入部11aの湾曲や映像を取得する際のズームなどのユーザ操作を受け付ける操作部11bを有する。また、挿入部11aの先端には、撮影機能を有し、照明光の照射や処置具の突出を行う先端部11cが備わる。
光源装置12は、内視鏡11と光学的に接続し、内視鏡検査において内視鏡11に照明光を供給する。データベース14は、画像を保管しプロセッサ装置13とデータの送受信ができる機器であり、USB(Universal Serial Bus)やHDD(Hard Disc Drive)などの記録媒体でも良い。ディスプレイ15は、プロセッサ装置13が取得した画像を表示する。ユーザインターフェース16は、プロセッサ装置13への入力等を行う入力デバイスであり、キーボードやマウスに加えて、又は代わりにフットペダル、ジェスチャー認識器、音声認識器を用いてもよい。ユーザインターフェース16に限らず、内視鏡11のスイッチなど医療機器に備わる入力手段を用いて入力を行ってもよい。なお、画像とは動画、静止画、及び動画を構成するフレーム画像を含む。
データベース14は、プロセッサ装置13や他の医療機器で作成した医療検査の動画や静止画を保管する。医療検査の撮影において特に指定がない場合は、照明光は白色光を使用し、1秒間に60フレーム(60fps(frame per second))の映像信号を取得し、撮影時間を記録する。また、映像信号が60fpsの場合は100分の1秒単位で時刻を数えることが好ましい。
図2に示すように、内視鏡システム10においては、画像制御用プロセッサによって構成される中央制御部(図示しない)によって、プログラム用メモリ内のプログラムが動作することで、画像取得部21、入力受信部22、主記憶領域23、表示制御部24、及び故障動画作成部30の機能が実現される。また、故障動画作成部30の機能実現に伴って、故障検出部31と、抽出範囲決定部32と、抽出部35と、一時保存部36と、選別部37との機能が実現される。抽出範囲決定部32では更に、モード制御部33と、画像情報管理部34の機能が含まれ、また選別部37では、更に重要度算出部38の機能が含まれる。画像取得部21は、内視鏡11が撮影した医療動画やデータベース14が保管した医療動画などのデータを受信する。取得した医療動画は、医療動画40として、故障動画作成部30に送信する。
入力受信部22は、ユーザインターフェース16と接続する。主記憶領域23は、取得した医療動画、又は故障検出部31で抽出した故障動画を保存する。主記憶領域23の代わりに、プロセッサ装置13と接続したデータベース14がその機能を備えても良い。表示制御部24は、画像をディスプレイ15に表示させる制御を行う。プロセッサ装置13には、画像処理などの処理に関するプログラムがプログラム用メモリ(図示しない)に格納されている。
図3に示すように、故障動画作成部30では、故障動画を作成するにあたって、医療動画を構成する各フレームの種類を故障検出処理により、判定する。故障動画作成部30に入力する医療動画40は、生体内を撮影した時系列で連続する、すなわち同一検査において時間的に連続する。医療動画40を構成する各フレーム画像は、故障検出部31で故障検出処理が行われ、故障の無い正常フレーム画像41と、故障による異常を有する故障フレーム画像42、及び異常ではあるが故障ではない無故障異常フレーム画像43に振り分けられる。また、故障の種類も判定される。
故障検出処理が行われた医療動画40では、故障の種類が同じであり、かつ連続又は一定以上の頻度で検出された故障フレーム画像42を同一の故障であると判断される。同一の故障を構成するフレーム画像群は、故障シーンとして検出される。医療動画40は、故障シーンごとに故障動画抽出処理が行われる。なお、図3で示す各矩形は医療動画を構成する1フレームとし、連続する3フレームを故障シーンとしているが、実際の医療動画及び故障動画を構成する故障シーンを含むフレーム画像数は膨大となる。
図4に示すように、医療動画40の故障検出処理では、正常フレーム画像41か、故障フレーム画像42、又は、無故障異常フレーム画像43のいずれかが検出される。図3において矩形で示した各フレーム画像は、実際には図4(A)~(C)のような状態で撮影されたものである。図4(A)に示すように、正常フレーム画像41は、医療動画40において異常が検出されなかった通常のフレーム画像である。図4(B)に示すように、故障フレーム画像42は、医療動画40において内視鏡11の故障が検出されたフレーム画像であり、「断線」により、画像内に縦線や横線が走った断線Cが映ったフレーム画像や、「スコープ汚れ」により観察対象に関わらず画像上の一部が塗りつぶされ、非病変異常領域Tが含まれるフレーム画像である。また、図4(C)に示すように、無故障異常フレーム画像43は、、異常ではあるが故障ではないフレーム画像である。例えば「外部ノイズ」により一部又は全体を映さない状態や、重度の「病変」として病変領域Rが画像に映ったフレーム画像である。無故障異常フレーム画像43は、故障ではないため、故障検出処理後の抽出においては、正常フレーム画像41と同様に扱う。
故障動画作成部30の機能は以下のようになる。故障動画作成部30は、画像取得部21がデータベース14又は内視鏡11から取得した、内視鏡11で撮影した動画である医療動画40を受信する。故障検出部31では受信した医療動画40に対して故障検出処理が行われる。故障検出処理では、故障が検出された1または複数のフレーム画像である故障シーンの有無、及び、故障シーンを有する場合に故障の種類を判定する。抽出部35では故障検出処理により検出した、同一の故障を映した1または複数のフレーム画像である故障シーンごとに、短時間の故障動画である故障動画44が抽出される。故障動画44は、故障の情報を少なくとも含む故障情報と共に主記憶領域23に保存される。
故障シーンは、連続した故障フレーム画像42に限らず、一定以下の割合で正常フレーム画像41又は無故障異常フレーム画像43が含まれていてもよい。ただし、連続していても故障の種類が異なる故障フレーム画像は、別の故障シーンである。すなわち、故障シーンは、連続又は一定以上の頻度で検出され、かつ同じ種類の故障フレーム画像42で構成される。また、故障検出処理で検出された故障フレーム画像42が1枚のみ検出された場合でも、故障シーンとしてもよい。
故障動画44の構成が故障シーンのみでは、フレーム画像が正常な状態との比較しにくいため、故障の原因を正確に解析できない可能性がある。そのため、医療動画40から故障動画44を抽出する際に、故障シーンの前又は後に正常フレーム画像41を共に取得することが好ましい。
図5に示すように、故障動画44の抽出において、設定した抽出範囲に基づいて医療動画40から故障動画の抽出を行う。故障シーン及び故障シーンの前後におけるタイミングの複数の正常フレーム画像41を抽出対象とする第1抽出範囲、故障シーン及び故障シーンの前におけるタイミングの複数の正常フレーム画像41を抽出対象とする第2抽出範囲、または、故障シーンのみを抽出対象とする第3抽出範囲のいずれかの抽出範囲を抽出前に事前設定する。抽出に関しては、無故障異常フレーム画像43は、故障ではないため、正常フレーム画像41と同様に扱う。
画面表示による故障の確認や画像解析による故障原因の調査では、故障動画44は故障シーンの前のタイミングに、故障シーンではない複数フレーム画像、例えば正常フレーム画像41を有し、故障発生前後を比較できる第1抽出範囲に設定することが好ましい。発生した故障が一時的ではなく、発生から内視鏡検査終了まで継続した場合は、一定時間経過で故障シーンとしての検出を止めるなど、抽出する故障シーンの上限を設ける。その場合、故障発生後の正常フレーム画像41は無いため、第2抽出範囲とすることが好ましい。大量に故障動画44を保存する際など、データ容量の削減を優先する場合などでは、第3抽出範囲で故障動画44を抽出することが好ましい。以下に説明する各保存モードにおける故障動画44の抽出に関して、特に指定の無い場合は、第1抽出範囲で抽出処理が行われる。
故障検出部31では、受信した医療動画40に対して、画像の乱れや汚れなどの故障の有無を、フレームごとに検出する故障検出処理を実行する。故障検出部31は、例えば故障検出処理に必要な学習済みモデルの機能を有する。すなわち、機械学習を行うニューラルネットワークからなるコンピュータアルゴリズムであり、学習内容に応じて入力された医療動画40ごとの故障の有無の検出や、故障を有する場合に故障の種類に対する具体的な推論を行い、故障の種類を判定する。推論結果は、故障の種類に加え、あらかじめ学習していた学習内容との一致率などの情報も取得することが好ましい。
故障検出処理では、取得した医療動画40におけるフレーム画像から故障フレーム画像42を検出する故障検出と、故障フレーム画像42に対し、「断線」や「スコープ汚れ」、「レンズの損傷」などの故障の種類の判定する故障判定を行う。判定結果は、故障情報として故障フレーム画像42に紐づける。なお、故障検出処理では、異常検出と故障抽出を行い、医療動画40における故障の有無を判定してもよい。異常検出では、映像の乱れやノイズなどの異常を有する正常フレーム画像41ではないフレーム画像を検出し、故障抽出では、異常が内視鏡の故障による「故障」の故障フレーム画像42か、内視鏡の故障ではない「無故障」の無故障異常フレーム画像43かを判断する。
抽出範囲決定部32では、故障検出処理で検出した故障シーンと、モード制御部33で制御された保存モードの設定、及び、画像情報管理部34で参照する操作履歴や故障情報などの情報を組み合わせて、医療動画40から抽出する範囲、すなわち故障動画44の構成を決定する。また、ユーザ操作により設定してもよい。例えば、選別された故障シーンの前後の正常画像フレームを残すか否か、また、故障シーンの種類や画像情報から抽出する故障動画44の時間範囲を決定する。
モード制御部33では、故障動画44の抽出内容の設定に関するモード選択を受け付け、制御する。モード制御部33では、通常モード又は保存モードに設定され、更に保存モードは、第1~第6保存モードのいずれかに設定される。モード選択は、例えばユーザ操作により行われる。通常モードでは、故障検出した医療動画40を主記憶領域23に保存及び表示制御部24への送信による画面表示の少なくともいずれかを実行する。
図6に示すように、保存モードは6種類あり、医療動画40から故障動画44を抽出及び保存する際の条件及び方法によって分けることができる。第1保存モード及び第2保存モードは、故障シーンごとに抽出した故障動画44を選別せず、全て主記憶領域23に保存する。第3~第6保存モードは、故障シーンごとに抽出した故障動画44を一時記憶領域に一時保存し、保存する故障動画44の選別を行う。選別済みの故障動画44を主記憶領域23に保存する。各保存モードのおける抽出や選別における詳細は後述する。
画像情報管理部34では、故障検出部31で取得した故障の種類を含む故障情報や、内視鏡11の操作履歴などを取得し、管理する。故障情報は、例えば故障の重篤度、故障による異常領域の面積、故障シーンの持続時間などである。内視鏡11の操作履歴は、アングル操作、処置具使用、ズーム操作などである。
抽出部35では、抽出範囲決定部32で決定した抽出範囲に基づいて、医療動画40から、故障シーンを少なくとも有する故障動画44を抽出する。抽出した故障動画44は、保存モードに応じて主記憶領域23又は一時保存部36へ送信する。保存モードが、保存する故障動画44の選別を行う場合は、一時保存部36へ送信し、選別を行わず、主記憶領域23に保存するか、保存する故障動画44の選別を行う場合は、故障動画44を一時保存部36に送信する。
故障動画保存モードが、第1保存モード又は第2保存モードに設定されている場合は、選別は非実施であるため、抽出した故障動画44は、主記憶領域23に送信して保存する。第3保存モード~第6保存モードである場合は、保存する故障動画44の選別を実施するため、一時保存部36に送信して一時保存する。
一時保存部36は、故障動画作成において、抽出した故障動画44の選別を行う際に、保存候補である各故障動画44の一時保存を行う。選別は、抽出された故障動画44が全て一時保存されてから選別部37で実施されることが好ましい。一時保存は、一時保存部36が、プロセッサ装置13内の揮発性メモリまたは不揮発性メモリである一時記憶領域(図示しない)に保存することで実現される。なお、一時保存領域は、不揮発性メモリである場合は、主記憶領域23と物理的に同一の装置であってもよい。
選別部37では、第3~第6保存モードがそれぞれ規定する選別基準により故障動画として保存する故障動画44の選別を行う。選別を実施することで故障原因の解析に有益である可能性が高い故障シーンを絞り込みができる。選別は、故障動画44の故障シーンや故障情報同士の比較、または各保存モードで定めた基準を満たす故障シーンであるかの判断の少なくともいずれかが行われる。例えば、第3保存モードでは故障シーンの重要度に基づいて選別を行う。
重要度算出部38では、故障検出部31で検出した故障シーンの重要度を算出する。重要度の表し方は、例えばパーセンテージ(%)や段階的な評価(高、中、低)などである。重要度は、故障の発生した順番、故障の種類、故障発生の頻度、故障重篤度、故障検出の確信度、故障の視認性、及び影響度の少なくともいずれかから算出される。重要度が高い故障であるほど、故障の解析などに役立つ動画である可能性が高くなる。重要度を算出するための画像情報は、画像情報管理部34で取得する。
選別された故障動画44は、主記憶領域23に送信して保存する。また、保存した故障動画44を確認するために表示制御部24に送信し、画面表示してもよい。なお、主記憶領域23の代わりに、または同様にデータベース14に故障動画44を保存してもよい。
表示制御部24は故障動画作成部30から受信した医療動画40又は故障動画44の画面表示を制御する。また、故障動画44を表示する場合は、ユーザインターフェース16を介した、ユーザによる故障動画の構成や故障情報を含む画像情報の編集を受け付ける。故障動画44を表示する場合は、故障シーンの確認及び故障情報の参照が行える。
保存モードの決定について説明する。保存モードは、内視鏡検査の内容などからユーザが設定することが好ましい。保存モードは、故障シーンごとに抽出した故障動画44を直接、主記憶領域23に保存する第1、第2保存モードと抽出した故障動画44を一時保存部36に送信して一時記憶領域に一時保存し、主記憶領域23に保存する故障動画44を選別する第3~第6モードがある。
図7に示すように、第1、第2保存モードに共通する、抽出された故障動画44の選別を行わない場合について説明する。医療動画40は故障検出処理により、それぞれ異なる故障シーンである、故障フレーム画像42の故障シーンと、故障フレーム画像42aの故障シーン、及び故障フレーム画像42bの故障シーンが検出され、検出された故障情報と共に抽出部35に送信される。抽出部35では、故障シーンごとに故障動画44が抽出される。故障フレーム画像42の故障シーンを有する故障動画44と、故障フレーム画像42aの故障シーンを有する故障動画44a、及び故障フレーム画像42bの故障シーンを有する故障動画44bが作成される。作成された故障動画44、44a、44bは抽出された順に主記憶領域23に保存される。
第1保存モードでは、医療動画40が有する故障シーン及び故障シーンに対応する故障情報に基づいて、抽出する故障動画44の抽出範囲を決定する。具体的には、故障検出処理で検出した、故障の種類、故障の持続時間、フレーム画像内の故障による異常部位の平均面積をもとに故障シーンごとの故障動画44の抽出範囲を決定する。例えば、持続時間が長い故障シーンや、故障の種類が「断線」である故障シーンでは、共に抽出する正常フレーム画像41の時間すなわち抽出する故障動画44の範囲を長くする。抽出範囲はフレーム画像の枚数で決定してもよいし、1秒あたりのフレーム画像数に基づいて、時間範囲で決定してもよい。
第2保存モードでは、医療動画40が有する故障シーン及び故障シーン付近のタイミングにおける内視鏡11の操作履歴に応じて、抽出する故障動画44の抽出範囲を決定する。具体的には、アングル操作、処置具操作、ズーム操作、撮影モード切替操作などである。内視鏡11の操作に関連する故障の特定につながる。アングル操作の際に断線の故障が連動する場合や、処置具を画像に写すことで処置具に関する故障が確認できる場合がある。故障は、内視鏡操作から数秒経過してから発生しうるので、故障シーンの前のタイミングの操作履歴も対象とする。
操作履歴に応じて抽出する故障動画44の範囲の決定は、例えば、処置具操作を行った場合、処置具は1回の操作で突出又は収納ができるため、処置具に関する故障は、処置具の突出又は収納の変化による故障シーンと、故障シーンと比較できる程度の正常フレーム画像41が比較的短い範囲で抽出される。アングル操作を行った場合、アングル操作は1回の操作を数秒間かけて行う場合や、複数回操作を行い、内視鏡11の挿入部11aを徐々に湾曲させる。そのため、正常フレーム画像41を多く抽出することで、故障としては検出されないほどわずかな故障の確認や、故障による異常領域の面積が大きくなる変化を確認しやすくなる。
第3~第6保存モードに共通する、設定された抽出範囲に基づいて抽出された故障動画44の選別を行う場合について説明する。選別を行う場合は、一時保存部36で一時保存した故障動画44を、故障情報に基づいて故障動画の選別を行い、選別済みの故障動画44を主記憶領域23に保存する。
図8に示すように、例えば、医療動画40は故障検出処理により、異なる故障シーンである、故障フレーム画像42、故障フレーム画像42a、及び故障フレーム画像42bの故障シーンがそれぞれ検出され、故障情報と共に抽出部35に送信される。抽出部35では、故障フレーム画像42の故障シーンを有する故障動画44と、故障フレーム画像42aの故障シーンを有する故障動画44a、及び故障フレーム画像42bの故障シーンを有する故障動画44bが抽出される。抽出された故障動画44、44a、及び44bは順に一時保存部36に一時保存される。抽出された故障動画44が全て一時保存された後、選別部37で故障シーンを比較し、選別を行う。故障動画44が選別された場合、故障動画44a及び44bは削除され、故障動画44は主記憶領域23に保存される。
第3保存モードでは、故障動画44の重要度を算出し、重要度に基づいて故障動画44の選別を行う。選別に重要度を用いる場合は、重要度算出部38で故障シーンごとに重要度が算出され、故障シーンの故障情報に紐づけられる。重要度は重大な故障の可能性や故障の原因解析に有用性を示し、例えば、重要度が70%以上、又は「高」である算出結果は故障動画44として保存し、重要度が70%未満、又は「低」である算出結果は削除する。重要度の算出方法については後述する。また、重要度が一定値以上の評価となった場合ではなく、重要度が高い順に一定数又は一定割合の故障動画44を選別してもよい。
第4保存モードでは、医療動画40から検出された故障シーンの時系列の順番に基づいて主記憶領域23に保存する故障動画を選別する。例えば、医療動画40で検出された複数の故障シーンうち、最初又は最後からN回分の故障シーンや、一定間隔ごとに1つの故障シーンの選別を有する故障動画44を保存する。最初の故障シーンは、内視鏡検査を始めて経過時間が少なく、スコープ汚れなどの内視鏡検査が原因のもの以外の故障を検出しやすい。最後側の故障シーンでは、複数の故障が発生した場合、1つの故障シーンで複数種類の故障を検出しやすい。また、一定間隔の選別では、内視鏡検査全体で発生する故障があるか確認できる。
第5保存モードでは、検出された故障シーンの種類に基づいて故障動画の選別を行う。複数の故障が発生した場合に、種類ごとに少なくとも1つの故障動画44を主記憶領域23に保存する。複数の故障において、高頻度で発生し、異常領域の面積が大きい種類の故障と、低頻度で発生し、異常領域面積が小さい種類の故障が医療動画40内で検出された場合でも、保存した故障動画を確認する際に、各種類の故障シーンを見落とさずに確認できる。また、同時又は短い間隔で異なる種類の故障シーンが検出された場合は、別の種類の故障シーンとして両方を含む故障動画44を作成してもよい。
第6保存モードでは、ユーザ選択により主記憶領域23に保存する故障動画44を選別する。具体的には、一時保存した故障動画44と、少なくとも故障情報を含む画像情報を共にディスプレイ15に表示し、ユーザが再生した故障動画44と、画像情報を確認し、主記憶領域23に保存する故障動画44を決定する。なお、表示する画像情報は、故障動画44の情報でも良いし、表示したフレーム画像ごとの情報でも良い。
図9に示すように、ディスプレイ15には故障動画44を再生し、故障内容を確認する画像表示領域50と、再生する故障動画44の故障情報を含む画像情報を表示する画像情報表示欄51を表示する。画像表示領域50では、例えば抽出された故障動画44を順番に再生し、個別に主記憶領域23に保存するか否か選別する。故障情報は、例えば、故障の種類、故障シーン時間、異常領域平均面積、操作履歴などがある。
選別処理におけるユーザ操作は、ユーザインターフェース16を介して行われ、コマンド領域52に備わる、再生コマンドや保存コマンドをキーボードやマウス、又はフットペダルなどで実行する方法などがある。また、ユーザ操作による画像情報の編集を行ってもよい。
図10に示すように、故障動画44を順番に再生して確認する方法ではなく、画像表示領域50に、サムネイルを用いた一覧表示を行って選別してもよい。複数表示された故障動画44のサムネイル画像を選択し、画像情報表示欄51では選択された故障動画44の画像情報が表示される。画像情報に基づいて、コマンド領域52するか否かを判断してもよい。選択した故障動画44を再生する場合は、サムネイル表示されたサイズのまま再生を行っても良いし、図9のように一時的に拡大して再生してもよい。
故障動画保存モードは、上記第1~第6保存モードの内容に限られず、各保存モードの抽出基準や選別の条件を組み合わせて、故障動画44の保存をしてもよい。また、各保存モードによる故障動画44を主記憶領域23へ保存した後は、保存した故障動画44をディスプレイ15に表示して、確認をしてもよい。
図11に示すフローチャートに沿って、本実施形態の故障動画44の保存を制御する動作の一連の流れについて説明する。内視鏡システム10は、データベース14や内視鏡11から、故障動画44の抽出元である、医療検査を撮影した医療動画40を取得する(ステップST110)。取得した医療動画40の検査内容や、予想される故障内容に応じて、故障動画44を抽出及び保存するための保存モードのいずれかを選択する。(ステップST120)。医療動画40から故障シーンを検出する故障検出処理を実行する(ステップST130)。故障検出処理により医療動画40から故障シーンが検出されなかった場合(ステップST140でN)は、故障無しであると判断される。故障動画44の抽出を行うためには別の医療動画40を取得する(ステップST110)。故障検出処理により医療動画40における故障シーンを検出した場合(ステップST140でY)は、検出した故障シーンごとの故障の種類を判定する(ステップST150)。選択した保存モード、及び故障検出処理の結果に応じた抽出範囲に従って、医療動画40から少なくとも故障シーンを有する故障動画44を抽出する(ステップST160)。
抽出された故障動画44は、そのまま全て保存する場合と、保存する故障動画44を選別する場合がある。選別を実施するか否かは保存モードによって決定される。保存モードが第1保存モード又は第2保存モード、すなわち故障動画44の選別を実施しない場合(ステップST170でN)は、抽出した故障動画44を全て主記憶領域23に全て保存する(ステップST200)。
保存モードが第3~第6保存モード、すなわち故障シーンの選別を実施する場合(ステップST170でY)では、故障動画44は故障情報を含む画像情報と共に一時保存される(ステップST180)。一時保存された故障動画44は、保存モードごとに、
一定基準を満たすか否かの判断や、故障動画44同士の比較が行われ、保存対象となる故障動画44が選別される(ステップST190)。選別された故障動画44を主記憶領域23に保存する(ステップST200)。
故障の原因解析にあたって、故障動画44の数が不十分である場合や、同じ医療動画40から抽出を行う際の保存モードなどを変更する場合(ステップST210でN)は、改めて医療動画40を取得して、故障の検出、故障動画44の抽出、保存を行うことが好ましい(ステップST110)。故障の原因解析に十分な故障動画44を保存できた場合(ステップST210でY)は、一連の流れを終了する。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、故障検出処理で医療動画40を構成する各フレームから故障シーンを検出し、検出した故障シーンごとに故障動画44を抽出し、保存する形態である。第2実施形態では、それに加えて、内視鏡11の形状情報を取得し、抽出した故障動画44を保存する際に、形状情報と故障情報を共に保存する形態について説明する。なお。上記実施形態と共通する内容に関しては説明を省略する。
故障動画44の保存の際には、主記憶領域23に、形状情報と故障情報が紐づけられた故障動画44を保存する。形状情報を用いて故障動画44の故障原因の解析に用いてもよい。また、内視鏡11の形状情報を用いて、故障動画44の抽出を行う。また、抽出だけでなく、選別を行う際に形状情報を用いてもよい。
図12に示すように、医療動画40の故障検出処理において、例えば図12(A)のような、内視鏡11の先端部11cから一定距離における挿入部11aの湾曲が、操作部11bに対して約45度である場合は断線が発生せず、図12(B)のような、内視鏡11の先端部11cから一定距離における挿入部11aの湾曲が、操作部11bに対して約90度に湾曲した場合には断線が発生する場合など、内視鏡11の物理的な形状によって故障が検出される場合と、検出されない場合がある。その場合、アングル操作が1回や2回など少ない回数では断線が発生せず、また、アングル操作は短時間ではなく時間をかけて徐々に湾曲させる場合もあるため、操作履歴では必ずしも十分に追跡できるとは限らない。また、図12(C)のような、内視鏡11の先端部11cから一定距離における挿入部11aの湾曲が、操作部11bに対して約180度である場合は、同じ断線であるが、約90度の湾曲よりも深刻な故障として検出される場合がある。そのため、内視鏡11の挿入部11aの形状情報を加えた故障検出処理では、機械学習などによる医療動画40の故障検出処理よりも精度の高い故障検出処理を行うことができる。
具体的には、スコープの形状情報センサを有する内視鏡システム10を用いることで、故障検出処理と内視鏡11の形状情報の変動をフレーム単位で組み合わせる。故障シーン検出をトリガーとして、形状情報を記憶することが好ましい。これにより、内視鏡検査中に発生する断線などの故障が、外部ノイズによるものと判断される場合や、故障シーンの重要度が低く算出される場合を防ぎ、精度の高い検出ができる。また、故障原因の解析において、故障の発生が特定の形状となることが条件であるという結果を得ることで、故障の修理がしやすくなる。
内視鏡11の挿入部11aの形状情報センサとして、例えば内視鏡挿入形状観測装置(コロナビ)などの、外部から磁気を発生させて形状情報を取得する機能を用いることが好ましい。また、内視鏡11は形状情報センサに加えて、先端部の故障検出が目的ではない機能、例えば、動態センサや挿入深度計を用いて形状情報を取得してもよい。
[第3実施形態]
上記第1実施形態及び第2実施形態は、内視鏡検査全体を撮影した医療動画40を取得し、故障動画44を抽出及び保存する形態である。本実施形態では、リアルタイムに内視鏡検査をしている状態でプロセッサ装置が受信したフレーム画像に対して故障検出処理を行い、故障動画44を抽出する形態について説明する。なお、上記実施形態と共通する内容に関しては説明を省略する。
内視鏡検査中にリアルタイムで故障検出処理を行う。内視鏡検査が開始すると、画像取得部21は、1枚又は少数ずつのフレーム画像を受信し、故障動画作成部30に入力する。故障動画作成部30に入力されたフレーム画像は、故障検出部31で順次に、故障検出処理が行われ、故障シーンが検出される。
故障シーンごとに故障動画44が抽出される。選別を行わない保存モードである場合は、抽出した故障動画44を主記憶領域23に保存する。選別を行う保存モードである場合は、抽出した故障動画44を一時保存部36に一時保存する。一時保存された故障動画44は、保存モードに応じた選別を行い、選別後に主記憶領域23へ保存される。なお、医療検査全体を記録する医療動画40は作成しなくてもよい。
一時保存部36は、プロセッサ装置13が通電していない状態でも、保存したデータを維持する不揮発性メモリにより機能が実現されてもよい。内視鏡検査中に内視鏡11又はプロセッサ装置13の電源がオフになる事態や、内視鏡検査終了後に、一時保存した故障動画44の主記憶領域23への保存が完了する前にプロセッサ装置13の電源がオフになる事態が起こりうる。このような場合でも、不揮発メモリである一時保存部36に一時保存したデータは、電源オフによって失われるのを防ぐことができる。
選別を行う保存モードである場合、故障ごとに抽出された故障動画44は、順次、不揮発メモリである一時保存部36に一時保存される。内視鏡検査中に内視鏡11又はプロセッサ装置13の電源オフになった場合は、その時点で内視鏡検査を終了とし、再び電源をオンにした際には故障動画44の選別を開始する。内視鏡検査の終了後は、選別が行われ、選別された故障動画44を主記憶領域23へ保存する。
図13に示すように、不揮発メモリである一時保存領域に対して一時保存を行うリアルタイム検出において、検査中に電源オフとなった場合について説明する。検査Aは、電源がオフにならずに内視鏡検査が終了し、検査Bは、リアルタイム検出中に内視鏡11又はプロセッサ装置13が電源オフになった場合の検査である。ユーザが内視鏡検査における終了を操作した検査Aでは、内視鏡検査の終了後に、一時保存した故障動画44に対して、選別及び保存が行われる。ユーザが操作した終了ではなく、電源がオフとなり強制終了となった検査Bでは、再び電源がオンとなった際に、電源がオフとなった時点で不揮発メモリに保存された分の故障動画44の選別、及び保存が行われる。不揮発性メモリに一時保存を行うことで、検査中に電源がオフになった場合など、内視鏡検査の終了状況に関わらず、故障動画44の選別ができる。
選別終了後に、選別された故障動画44を不揮発メモリから主記憶領域23に保存処理を行うが、保存中にプロセッサ装置13の電源がオフになる場合や、主記憶領域23がプロセッサ装置13から着脱できるものであると接続が切れる場合がある。保存処理が中断されると、主記憶領域23に保存された故障動画44と、保存されていない故障動画44の判別がつかない恐れがある。そのため、自動で判別するために故障動画44を抽出する際に、フラグなどの識別子を設定する。
故障動画44を一時保存する場合、故障動画の抽出時にそれぞれの故障動画44に対して、互いに異なる識別子が設定される。識別子はフラグなどであり、画像情報として設定されることが好ましいが、互いの故障動画44を判別できるものであればよく、特に限定しない。中断された保存処理を再開する際に、主記憶領域23に保存された故障動画44の識別子を確認し、不揮発メモリである一時記憶領域に同一の識別子を有する故障動画44の有無を判別する。確認した識別子と同一の識別子を有する故障動画44は、保存処理は行わず、不揮発メモリから削除する。
同一の識別子が確認されなかった故障動画44が一時保存領域にある場合、その故障動画44は、主記憶領域23に保存されていないと判定し、保存処理を行う。なお、識別子の利用は、保存処理が中断された時のみではなく、通常の保存処理の際にも保存が確実に行われたか確認するために用いてもよい。
第3実施形態(リアルタイムの故障検出)において、故障動画44の選別を、全ての故障動画44が揃うタイミング、すなわち検査終了まで待つ必要はなく、故障動画44の抽出後すぐに行ってもよい。例えば、既に一時保存されているm番目に抽出した故障動画44と、新たに抽出したm+1番目の故障動画44の重要度を比較し、重要度が低い一方を削除する。これにより、一時保存の領域が限られる場合などにメモリ領域を節約できる。
上記実施形態において、中央制御部、画像取得部21、入力受信部22、表示制御部24、及び故障動画作成部30に含まれる故障検出部31、抽出範囲決定部32モード制御部33、画像情報管理部34、抽出部35、一時保存部36、選別部37、及び重要度算出部38といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array) などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。また、記憶部のハードウェア的な構造はHDD(hard disc drive)やSSD(solid state drive)等の記憶装置である。
10 内視鏡システム
11 内視鏡
11a 挿入部
11b 操作部
11c 先端部
12 光源装置
13 プロセッサ装置
14 データベース
15 ディスプレイ
16 ユーザインターフェース
21 画像取得部
22 入力受信部
23 主記憶領域
24 表示制御部
30 故障動画作成部
31 故障検出部
32 抽出範囲決定部
33 モード制御部
34 画像情報管理部
35 抽出部
36 一時保存部
37 選別部
38 重要度算出部
40 医療動画
41 正常フレーム画像
42 故障フレーム画像
42a 故障フレーム画像
42b 故障フレーム画像
43 無故障異常フレーム画像
44 故障動画
44a 故障動画
44b 故障動画
50 画像表示領域
51 画像情報表示領域
52 コマンド領域
C 断線
R 病変領域
T 非病変異常領域

Claims (15)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    内視鏡で撮影した医療動画から前記内視鏡の故障を検出し、
    前記故障の種類を判別し、
    前記医療動画から前記故障が検出されたタイミングである故障シーンを有する故障動画を抽出し、
    前記故障動画を、前記故障の種類を少なくとも含む故障情報と共に主記憶領域に保存する内視鏡システム。
  2. 前記プロセッサは、
    前記故障シーンの前又は前後のタイミングに、故障シーンではない複数のフレーム画像を有する前記故障動画を抽出する請求項1記載の内視鏡システム。
  3. 前記プロセッサは、
    前記故障シーン、及び前記故障シーンに対応する前記故障情報に基づいて、抽出する前記故障動画の抽出範囲を決定する請求項1又は2記載の内視鏡システム。
  4. 前記プロセッサは、
    前記故障シーン、及び前記故障シーン付近のタイミングにおける操作履歴に応じて、抽出する前記故障動画の抽出範囲を決定する請求項1ないし3いずれか1項記載の内視鏡システム。
  5. 前記プロセッサは、
    前記故障動画を一時記憶領域に一時保存し、
    前記故障情報に基づいて前記故障動画の選別を行い、
    選別済みの前記故障動画を主記憶領域に保存する請求項1又は2に記載の内視鏡システム。
  6. 前記プロセッサは、
    前記故障動画の重要度を算出し、
    前記重要度に基づいて前記選別を行う請求項5記載の内視鏡システム。
  7. 前記プロセッサは、
    前記医療動画から検出された前記故障シーンの時系列の順番に基づいて前記選別を行う請求項5記載の内視鏡システム。
  8. 前記プロセッサは、
    前記故障の種類ごとに少なくとも1つの前記故障動画を主記憶領域に保存する請求項5記載の内視鏡システム。
  9. 前記プロセッサは、
    ユーザ操作により、前記選別を行う請求項5記載の内視鏡システム。
  10. 前記プロセッサは、
    前記内視鏡の形状情報を取得し、
    前記故障動画の保存の際に、前記故障動画及び前記故障情報と共に、前記形状情報を前記主記憶領域に保存する請求項1ないし9いずれか1項記載の内視鏡システム。
  11. 前記プロセッサは、
    前記形状情報を用いて、前記故障動画を抽出する請求項10記載の内視鏡システム。
  12. 前記プロセッサは、
    内視鏡検査中に前記故障を検出し、前記故障動画を抽出する請求項1ないし9いずれか1項記載の内視鏡システム。
  13. 前記プロセッサは、
    前記故障動画を一時記憶領域に一時保存し、
    内視鏡検査の終了状況に関わらず、一時保存された前記故障動画の選別を行い、
    選別された前記故障動画を、前記一時記憶領域から前記主記憶領域に保存する請求項12記載の内視鏡システム。
  14. 前記プロセッサは、
    前記故障動画の抽出時に、それぞれの前記故障動画に対して、互いに異なる識別子を設定し、
    前記主記憶領域に保存された前記故障動画の前記識別子を確認し、
    確認した前記識別子と同一の前記識別子を有する前記故障動画を、前記一時記憶領域から削除する請求項13記載の内視鏡システム。
  15. 内視鏡で撮影した医療動画から前記内視鏡の故障を検出するステップと、
    前記故障の種類を判別するステップと、
    前記医療動画から前記故障が検出されたタイミングである故障シーンを有する故障動画を抽出するステップと、
    前記故障動画を、前記故障の種類を少なくとも含む故障情報と共に主記憶領域に保存するステップとを有する内視鏡システムの作動方法。
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