JP7767898B2 - 振動デバイスの製造方法および振動デバイス - Google Patents
振動デバイスの製造方法および振動デバイスInfo
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前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
前記可動部に接続されている可動電極と、
前記支持部に接続され、前記可動電極と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている固定電極と、を有する振動デバイスの製造方法であって、
第1シリコン層と第2シリコン層との間に酸化シリコン層が介在するSOI基板を準備するSOI基板準備工程と、
前記第2シリコン層をエッチングによりパターニングし、前記第2シリコン層に前記支持部、前記可動電極および前記固定電極を形成する第2シリコン層パターニング工程と、
前記第1シリコン層をエッチングによりパターニングし、前記第1シリコン層に前記支持部および前記可動部を形成する第1シリコン層パターニング工程と、
前記可動部と前記第2シリコン層との間の前記酸化シリコン層を除去して、前記可動部と前記固定電極とを分離する酸化シリコン層除去工程と、を含む。
支持部と、
前記支持部に接続されているバネ部と、
前記バネ部を介して前記支持部に接続され、前記バネ部を弾性変形させつつ前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
前記可動部に接続されている可動電極と、
前記支持部に接続され、前記可動電極と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている固定電極と、を有し、
前記第1シリコン層、前記酸化シリコン層および前記第2シリコン層の積層体から前記支持部が形成され、
前記第1シリコン層から前記可動部および前記バネ部が形成され、
前記第2シリコン層から前記可動電極および前記固定電極が形成されている。
支持部3は、第1シリコン層2A、酸化シリコン層2Bおよび第2シリコン層2Cの積層体から形成されており、Z軸方向からの平面視で枠状をなしている。そして、この支持部3の内側にその他の各部が配置されている。支持部3の第2シリコン層2Cは、第1固定電極7が接続された第1固定電極接続領域31と、第2固定電極8が接続された第2固定電極接続領域32とに分割されており、互いに絶縁されている。また、第1固定電極接続領域31には、第1固定電極7と電気的に接続された端子T1が配置されており、第2固定電極接続領域32には、第2固定電極8と電気的に接続された端子T2が配置されている。
可動部5は、第1シリコン層2Aから形成されており、Z軸方向からの平面視で、振動発電素子1の中央部に位置している。
バネ部4は、第1シリコン層2Aから形成されている。そのため、可動部5の重心近くにバネ部4を配置することができ、可動部5の不要な変位を抑制することができる。また、バネ部4は、それぞれX軸方向に弾性変形する第1バネ部41および第2バネ部42を有する。第1バネ部41は、可動部5のX軸方向プラス側に位置しており、可動部5のX軸方向プラス側の端部と支持部3とを接続している。一方、第2バネ部42は、可動部5のX軸方向マイナス側に位置しており、可動部5のX軸方向マイナス側の端部と支持部3とを接続している。このように、第1、第2バネ部41、42で可動部5をX軸方向の両側から支持することにより、可動部5をX軸方向に安定して振動させることができる。
可動電極6は、第2シリコン層2Cから形成されている。また、可動電極6は、Z軸方向からの平面視で、可動部5と重なっている。また、可動電極6は、可動部5と接続されており、可動部5の上面からZ軸方向プラス側に突出して形成されている。なお、可動電極6と可動部5との間には酸化シリコン層2Bが形成されておらず、第1シリコン層2Aと第2シリコン層2Cとが接している。そのため、可動電極6は、第1シリコン層2Aと電気的に接続され、例えば、支持部3の第1シリコン層2Aを介して外部と電気接続を図ることができる。当該部分は、酸化シリコン層2Bによって、第1、第2固定電極接続領域31、32と絶縁されている。これにより、外部との電気接続が容易な振動発電素子1となる。
第1固定電極7および第2固定電極8は、それぞれ、第2シリコン層2Cから形成されている。また、第1固定電極7および第2固定電極8は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部5と重なっている。また、第1、第2固定電極7、8と可動部5との間の酸化シリコン層2Bが除去されており、これらの間に酸化シリコン層2Bの厚さの隙間が形成されている。
本工程S1は、第1、第2シリコン層2A、2Cの間に酸化シリコン層2Bを挿入してなるSOI基板2を準備する工程である。この工程S1では、図9に示すように、第2シリコン層2Cの可動電極6が形成される可動電極形成領域Q6と、第1シリコン層2Aの可動部5が形成される可動部形成領域Q5と、の間から酸化シリコン層2Bが除去されているSOI基板2を準備する。これにより、可動電極6と可動部5との間に酸化シリコン層2Bが介在しない構成となり、これらが構造的に電気接続された状態となる。そのため、振動発電素子1の構成が簡単となる。
まず、図5に示すように、第1シリコン層2Aを準備する。第1シリコン層2Aは、例えば、厚さが400μm程度のシリコン基板である。
次に、図6に示すように、第1シリコン層2Aの上面に凹部21を形成する。凹部21は、可動電極形成領域Q6と可動部形成領域Q5とが重なる領域を除くように形成される。なお、凹部21の形成方法は、特に限定されないが、例えば、RIE(反応性イオンエッチング)を用いることができる。また、凹部21の厚さは、例えば、20μm程度である。
次に、図7に示すように、第1シリコン層2Aの上面に酸化シリコン層2Bを成膜する。成膜方法としては、特に限定されず、例えば、熱酸化、CVD等を用いることができる。
次に、図8に示すように、凹部21に充填されている部分を残して酸化シリコン層2Bを除去し、第1シリコン層2Aの上面を露出させる。酸化シリコン層2Bの除去方法としては、特に限定されないが、例えば、CMP(化学機械研磨)を用いることができる。
次に、第2シリコン層2Cを準備する。第2シリコン層2Cは、例えば、厚さが300μm程度のシリコン基板である。次に、図9に示すように、第2シリコン層2Cを第1シリコン層2Aの上面に貼り合わせて接合する。
次に、図10に示すように、第2シリコン層2Cを上面側からエッチングし、第2シリコン層2Cを貫通する貫通孔を形成することにより、第2シリコン層2Cに、支持部3と、可動電極6と、第1、第2固定電極7、8とを形成する。なお、この際、酸化シリコン層2Bがエッチングストップ層として機能する。エッチングには、例えば、ドライエッチング、特にRIE(反応性イオンエッチング)を用いることができる。ドライエッチングを用いることにより、高アスペクト比の貫通孔を精度よく形成することができるため、隙間Gをより小さく設計することができる。そのため、優れた発電特性を有する振動発電素子1を製造することができる。ただし、エッチング方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチングであってもよい。
次に、図11に示すように、第1シリコン層2Aを下面側からエッチングし、第1シリコン層2Aを貫通する貫通孔を形成することにより、第1シリコン層2Aに、支持部3と、バネ部4と、可動部5とを形成する(ただし、バネ部4は、図11に不図示。)。なお、この際、酸化シリコン層2Bがエッチングストップ層として機能する。エッチングには、例えば、ドライエッチング、特にRIE(反応性イオンエッチング)を用いることができる。ドライエッチングを用いることにより、高アスペクト比の貫通孔を精度よく形成することができる。ただし、エッチング方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチングであってもよい。
次に、図12に示すように、酸化シリコン層2Bの一部、具体的には、バネ部4および可動部5と第2シリコン層2Cとの間にある部分、言い換えると支持部3を除くすべての部分を除去して、バネ部4および可動部5を支持部3に対して可動可能な状態にする。ただし、バネ部4および可動部5を支持部3に対して可動可能な状態とすることができれば、酸化シリコン層2Bの除去部分は、特に限定されない。
次に、図13に示すように、可動電極6にエレクトレット膜ELを形成すると共に端子T1、T2を形成する(ただし、端子T1、T2は、図13に不図示。)。なお、エレクトレット膜ELの形成方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、熱酸化により第2シリコン層2Cの表面に酸化シリコン膜を成膜し、次に、この酸化シリコン膜にカリウムイオン等のアルカリ金属イオンをドープし、その後、電界印加して帯電させる方法がある。
Claims (6)
- 支持部と、
前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
前記可動部に接続されている可動電極と、
前記支持部に接続され、前記可動電極と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている固定電極と、
前記第1方向に弾性変形し、前記支持部と前記可動部とを接続しているバネ部と、を有する振動デバイスの製造方法であって、
前記第1方向から見て、前記支持部と、前記可動部と、前記バネ部とが重なっており、
第1シリコン層と第2シリコン層との間に酸化シリコン層が介在するSOI基板を準備するSOI基板準備工程と、
前記第2シリコン層をエッチングによりパターニングし、前記第2シリコン層に前記支持部、前記可動電極および前記固定電極を形成する第2シリコン層パターニング工程と、
前記第1シリコン層をエッチングによりパターニングし、前記第1シリコン層に前記支持部、前記可動部および前記バネ部を形成する第1シリコン層パターニング工程と、
前記可動部と前記第2シリコン層との間の前記酸化シリコン層を除去して、前記可動部と前記固定電極とを分離する酸化シリコン層除去工程と、を含むことを特徴とする振動デバイスの製造方法。 - 前記第1シリコン層パターニング工程および前記第2シリコン層パターニング工程では、それぞれ、前記エッチングとしてドライエッチングを用いる請求項1に記載の振動デバイスの製造方法。
- 前記酸化シリコン層除去工程の後に行われ、前記可動電極および前記固定電極の少なくとも一方にエレクトレット膜を形成するエレクトレット膜形成工程を含む請求項1または2に記載の振動デバイスの製造方法。
- 前記SOI基板準備工程では、前記第2シリコン層の前記可動電極が形成される可動電極形成領域と、前記第1シリコン層の前記可動部が形成される可動部形成領域と、の間から前記酸化シリコン層が除去されている前記SOI基板を準備する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動デバイスの製造方法。
- 前記SOI基板準備工程は、
前記第1シリコン層を準備する第1シリコン層準備工程と、
前記可動電極形成領域と前記可動部形成領域とが重なる領域を除くように前記第1シリコン層の一方の主面に凹部を形成する凹部形成工程と、
前記第1シリコン層の前記主面に前記酸化シリコン層を成膜する酸化シリコン層成膜工程と、
前記凹部に充填されている部分を残して前記酸化シリコン層を除去し、前記主面を露出させる酸化シリコン層除去工程と、
前記第2シリコン層を前記主面に接合する第2シリコン層接合工程と、を含む請求項4に記載の振動デバイスの製造方法。 - 第1シリコン層と第2シリコン層との間に酸化シリコン層が介在するSOI基板からなり、
支持部と、
前記支持部に接続されているバネ部と、
前記バネ部を介して前記支持部に接続され、前記バネ部を弾性変形させつつ前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
前記可動部に接続されている可動電極と、
前記支持部に接続され、前記可動電極と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置されている固定電極と、を有し、
前記第1シリコン層、前記酸化シリコン層および前記第2シリコン層の積層体から前記支持部が形成され、
前記第1シリコン層から前記可動部および前記バネ部が形成され、
前記第2シリコン層から前記可動電極および前記固定電極が形成され、
前記第1方向から見て、前記支持部と、前記可動部と、前記バネ部とが重なっていることを特徴とする振動デバイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021206491A JP7767898B2 (ja) | 2021-12-20 | 2021-12-20 | 振動デバイスの製造方法および振動デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021206491A JP7767898B2 (ja) | 2021-12-20 | 2021-12-20 | 振動デバイスの製造方法および振動デバイス |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023091647A JP2023091647A (ja) | 2023-06-30 |
| JP7767898B2 true JP7767898B2 (ja) | 2025-11-12 |
Family
ID=86941681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021206491A Active JP7767898B2 (ja) | 2021-12-20 | 2021-12-20 | 振動デバイスの製造方法および振動デバイス |
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|---|---|---|---|---|
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Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000278964A (ja) | 1999-01-21 | 2000-10-06 | Alps Electric Co Ltd | マイクロアクチュエータとその製造方法並びにマイクロアクチュエータを用いた磁気ヘッド装置及び磁気記録装置 |
| US20090140443A1 (en) | 2007-11-29 | 2009-06-04 | Stichting Imec Nederland | Microstructure with Enlarged Mass and Electrode Area for Kinetic to Electrical Energy Conversion |
| JP2013172605A (ja) | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Aoi Electronics Co Ltd | 振動発電素子およびその製造方法 |
| JP2020065325A (ja) | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 株式会社鷺宮製作所 | 振動発電素子 |
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2021
- 2021-12-20 JP JP2021206491A patent/JP7767898B2/ja active Active
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